JP2001177320A - アンテナホルダの緩み防止構造 - Google Patents

アンテナホルダの緩み防止構造

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JP2001177320A
JP2001177320A JP36280499A JP36280499A JP2001177320A JP 2001177320 A JP2001177320 A JP 2001177320A JP 36280499 A JP36280499 A JP 36280499A JP 36280499 A JP36280499 A JP 36280499A JP 2001177320 A JP2001177320 A JP 2001177320A
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JP36280499A
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Korehito Marui
是人 丸井
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化の促進とともに正確な緩み止め機能が得
る緩み防止構造の提供。 【解決手段】アンテナ2が挿通可能な樹脂製のホルダ本
体10と、ホルダ本体10に組み込まれ前記アンテナ2
に弾発的に当接してこれを保持するとともに、これに導
通可能に接続される筒状スプリング6とを備えたアンテ
ナホルダ1であって、ホルダ本体10を頭部11と外周
にねじ山14が形成された脚部12とから構成し、ねじ
山14の頭部11に接近する部分にホルダ本体10を固
定する取付部材8に螺合して緩み止め機能を発揮する緩
み阻止部15を設けた緩み防止構造であるので、ホルダ
本体の緩みを確実に防止することができる。また、緩み
を防止するために、ホルダ本体の脚部にこれが緩まない
ようにねじ山を僅かに変形させる等の特殊な加工が不要
になる。更に、携帯電話等の軽量化における部品の樹脂
化において、樹脂製のアンテナホルダの緩み止め機能が
確実に発揮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、携帯電話
等のアンテナのように伸縮自在な携帯無線機器のアンテ
ナを支持するアンテナホルダを携帯無線機器の機器本体
に緩むことなく固定するアンテナホルダの緩み防止構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に携帯電話等の携帯無線機器におい
ては、図6に示すように、機器本体に取り付けたアンテ
ナホルダ1に案内されて伸縮自在なアンテナ2が多く使
用されている。このアンテナ2は導電性の弾性材料から
なる直線状の棒材3の一端にコイル素子(図示せず)を
備えるヘリカルエレメント4を取り付けるとともに、棒
材3の他端に導電体からなるストッパ(図示せず)を嵌
合させて構成されている。棒材3はストッパとは電気的
に接続されているが、ヘリカルエレメント4とは絶縁接
続される。また、ヘリカルエレメント4の下部には前記
コイル素子に導通接続されたプラグ5が備えられてい
る。
【0003】一方、前記アンテナホルダ1は導電性の金
属材料から構成されたホルダ本体10を有し、このホル
ダ本体10内に導電性の弾性材料からなる筒状スプリン
グ6を配置して構成されている。この筒状スプリング6
はホルダ本体下部に挿入された保持リング7によって支
えられており、この保持リング7はホルダ本体10の下
部がかしめられていることによって脱落が阻止されてい
る。このアンテナホルダ1は機器本体の取付部材8の雌
ねじ9に螺合されて結合してあり、これにより、機器本
体に内蔵されている送受信回路等の電子回路(図示せ
ず)に電気的に接続されている。
【0004】また、アンテナ2のストッパ及びプラグ5
は夫々前記筒状スプリング6により保持されるようにな
っており、アンテナ2を機器本体から引き出した時には
棒材3が電子回路に接続されて送受信機能を発揮し、一
方、アンテナ2を機器本体に収納している時にはヘリカ
ルエレメント4が電子回路に接続されて送受信機能を発
揮するように構成されており、前記ストッパ及びプラグ
5はアンテナ2における導通接触部を成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな金属製のアンテナホルダを使用し、これを機器本体
の取付部材に固定する場合、雌ねじとの間の緩みを防止
するために、ホルダ本体の脚部に取付部材に対して緩ま
ないように雌ねじあるいは雄ねじのねじ山を僅かに変形
させる等の特殊な加工を施しているが、部品点数が多か
ったり、緩み止め加工に多くの工数がかかっていた。ま
た、このようなアンテナホルダを金属製にすることで、
携帯電話等の比較的軽量な製品においては、その全体重
量に占める割合が大きく製品の軽量化に支障を来してい
る。更に、今日のように軽量化が要求されると、部品の
樹脂化が進んでいるが、樹脂製のアンテナホルダにおい
ては、緩み止め機能をどのようにしてもたせるかが課題
となっている。
【0006】本発明の目的は、このような現状に鑑み軽
量化を促進するとともに安定した且つ正確な緩み止め機
能が得られる緩み防止構造の提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、所定の
位置に導通接触部を備えたアンテナ2が挿通可能な貫通
穴20を有する樹脂製のホルダ本体10と、このホルダ
本体10の貫通穴20内に組み込まれ前記アンテナ2の
導通接触部に弾発的に当接してこれを保持するととも
に、これに電気的に導通可能に接続される筒状スプリン
グ6とを備えたアンテナホルダ1であって、前記ホルダ
本体10を頭部11とこれに一体に形成され且つその外
周にねじ山14が形成された脚部12とから構成し、こ
のねじ山14の頭部11に接近する部分に前記ホルダ本
体10を固定する機器本体に設けた取付部材8の雌ねじ
9に螺合して緩み止め機能を発揮する緩み阻止部15を
設けた緩み防止構造を提供することにより達成される。
また、前記目的はこの構成における緩み阻止部15を脚
部12のねじ山14の有効径付近までその谷部16がね
じ山14に沿い少なくとも1箇所以上埋まっている構成
とすることにより達成される。更に、緩み阻止部15を
脚部12に形成されているねじ山14のねじ山頂角αよ
り僅か大きい角度βで形成されている構成とすることに
よっても達成される。しかも、緩み阻止部15を脚部1
2に形成されているねじ山14のねじ山外径D1より僅
か大きい直径D2で形成されている構成とすることによ
っても達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図5に基づき説明する。図1乃至図3において、1
は携帯無線機器のアンテナ2を保持するためのアンテナ
ホルダであり、このアンテナホルダ1は金型(図示せ
ず)に熱可塑性樹脂材を注入して凝固させることにより
成形された樹脂一体成形品であるホルダ本体10を有し
ている。このホルダ本体10は円筒部の一端側に頭部1
1を一体形成し、その軸線方向に貫通する貫通穴20を
形成した脚部12とから構成されており、その表面には
全体に渡って例えば、無電解ニッケル鍍金、無電解ニッ
ケル銅鍍金等の無電解金属鍍金処理により、導電性の鍍
金被膜が形成されている。尚、この鍍金処理はホルダ本
体成形後、これに脱脂、エッチング、中和、触媒付与の
各処理を施した後に実施される。
【0009】前記ホルダ本体10の頭部11には駆動部
として上面を四等分する駆動溝13が形成されており、
また円筒形状の脚部12の外周上部には従来例で述べた
取付部材8の雌ねじ9に螺合可能なねじ山14が一体形
成されている。尚、この駆動部は四等分以外の二等分以
上の駆動溝13あるいは頭部11の外周を平面とした多
角形状としてもよい。一方、この取付部材8は携帯無線
機器本体内に内蔵された送受信回路(図示せず)に導通
接続されているため、ホルダ本体10は取付部材8に螺
合することによって電子回路と電気的に接続される。前
記ホルダ本体10の脚部12の頭部側に接近した部分、
即ち、頭部11から2〜3山程度には取付部材8の雌ね
じ9に螺合した時にこの螺合緊締状態が緩むのを阻止す
る緩み防止構造となった緩み阻止部15が形成してあ
り、この緩み阻止部15は通常、脚部12のねじ山14
間の谷部16において、ねじ山14の有効径付近までそ
の谷部16がねじ山14に沿い円周方向に少なくとも1
箇所以上等間隔をおいた複数箇所をその有効径付近まで
埋める構成となっており、これにより、取付部材8の雌
ねじ9が脚部12のねじ山14の谷部16に干渉するこ
とになり、緩みを防止している。
【0010】尚、この緩み阻止部15はこの他に、例え
ば、図4に示すように、頭部11側の脚部12に形成さ
れている通常ねじ山14のねじ山頂角αより僅か大きい
角度βでねじ山14を形成して構成することで、取付部
材8の雌ねじ9に食い込むことになり、緩みを防止する
ことになる。また、これに代えて、図5に示すように、
頭部11側の脚部12に通常形成されているねじ山14
のねじ山外径D1より僅か大きい直径D2でねじ山14
を形成して緩み阻止部15を構成することによっても、
取付部材8の雌ねじ9に脚部12のねじ山14が干渉す
るからホルダ本体10の緩みが阻止される。
【0011】一方、ホルダ本体10の貫通穴20は図1
に示すように、頭部側に開口する開口部21と、この開
口部21に連通する大径部22とから構成されており、
大径部22には筒状スプリング6が組み込まれている。
この大径部22は筒状スプリング6の最大径と同径で筒
状スプリング6と同じ長さに形成されており、その上下
両端には筒状スプリング6の端面を支持するためのスト
レート部23が形成されている。前記大径部22にはス
リットを形成した薄いバネ鋼板を丸めてスリット形成部
分に弾性を持たせた筒状スプリング6がはまっており、
この下端には保持リング7が嵌め込まれてこれにより筒
状スプリング6が支持されている。この保持リング7は
ホルダ本体10の下端をかしめて僅か窄めることにより
抜け落ちしないように保持されている。これにより、ホ
ルダ本体10と筒状スプリング6とは電気的に接続され
るようになっている。
【0012】
【発明の効果】本発明のアンテナホルダ1の緩み防止構
造によれば、これを取付部材8の雌ねじ9に螺合する際
には、最初は比較的軽くホルダ本体10の脚部12を螺
入することができ、最終近くなってからホルダ本体を強
固に締めることで、互いのねじ山が干渉し、ホルダ本体
の緩みを確実に防止することができる。また、従来のよ
うに、金属製のアンテナホルダを使用した場合に比べ
て、緩みを防止するために、ホルダ本体の脚部に取付部
材に対して緩まないようにねじ山を僅かに変形させる等
の特殊な加工が不要になり、しかも、部品点数が少なく
なるとともに締め付け後の緩み止め加工にかかる工数が
なくなる。更に、このようなアンテナホルダを金属製に
代えて樹脂製とすることで、携帯電話等の比較的軽量な
製品において、今まで遅れていたその軽量化が推進でき
る。その上、携帯電話等の軽量化における部品の樹脂化
において、樹脂製のアンテナホルダの緩み止め機能が確
実に発揮される等の特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す要部断面正面図である。
【図2】図1の要部拡大外観正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す要部拡大外観正
面図である。
【図5】本発明のもう一つの他の実施の形態を示す要部
拡大外観正面図である。
【図6】携帯無線機器のアンテナ取付状態を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1 アンテナホルダ 2 アンテナ 3 棒材 4 ヘリカルエレメント 5 プラグ 6 筒状スプリング 7 保持リング 8 取付部材 9 雌ねじ 10 ホルダ本体 11 頭部 12 脚部 13 駆動溝 14 ねじ山 15 緩み阻止部 16 谷部 20 貫通穴 21 開口部 22 大径部 23 ストレート部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置に導通接触部を備えたアンテ
    ナ2が挿通可能な貫通穴20を有する樹脂製のホルダ本
    体10と、このホルダ本体10の貫通穴20内に組み込
    まれ前記アンテナ2の導通接触部に弾発的に当接してこ
    れを保持するとともに、これに電気的に導通可能に接続
    される筒状スプリング6とを備えたアンテナホルダ1で
    あって、 前記ホルダ本体10を頭部11とこれに一体に形成され
    且つその外周にねじ山14が形成された脚部12とから
    構成し、このねじ山14の頭部11に接近する部分に前
    記ホルダ本体10を固定する機器本体の取付部材8の雌
    ねじ9に螺合して緩み止め機能を発揮する緩み阻止部1
    5を設けたことを特徴とする緩み防止構造。
  2. 【請求項2】 緩み阻止部は脚部12のねじ山14の有
    効径付近までその谷部16がねじ山14に沿い少なくと
    も1箇所以上埋まっていることを特徴とする請求項1に
    記載の緩み防止構造。
  3. 【請求項3】 緩み阻止部は脚部12に形成されている
    ねじ山14のねじ山頂角αより僅か大きい角度βで形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の緩み防止
    構造。
  4. 【請求項4】 緩み阻止部は脚部12に形成されている
    ねじ山14のねじ山外径D1より僅か大きい直径D2で
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の緩み
    防止構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109935957A (zh) * 2019-03-18 2019-06-25 耐落螺丝(昆山)有限公司 一体式导电防松漏的紧固件结构

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