JP6506923B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ルーフ等の被装着パネルに装着する際の仮止め機能を有するアンテナ装置に関する。
AM/FM電波受信用の車載用アンテナ装置としては、多段ロッドアンテナや、アンテナ突出長が短くなるようにヘリカルコイルを用いたものが知られている。また、近年、AM/FM電波受信用のアンテナエレメントとして、傘状の容量エレメントとコイルエレメントとを組み合わせたものも使用されている。
図21(A),(B)は車載用のアンテナ装置の従来例であり、底面に給電用筒状部111及び回り止め凸部113を有するベース体110と、ベース体110上に支持された図示しない回路基板と、ベース体110の上側及び回路基板を覆うカバー120と、ベース体110に固定される仮固定用ホルダ130と、ベース体110の底面に装着される水密シール用弾性パッドとしてのゴムパッド140とを備えている。
カバー120の上部には、ネジ部121が設けられており、仮想線で示すロッドアンテナ又はヘリカルコイル等のアンテナ素子部125が連結されるようになっている。給電用筒状部111は前記回路基板及びアンテナ素子部に接続する図示しない給電線(同軸ケーブル等)を通すために中空である。
仮固定用ホルダ130は車体パネル、例えば車体ルーフ100の取付穴101に給電用筒状部111を差し込んだときに、給電用筒状部111の外周に形成された雄ネジ部111aにナットを螺合してベース体110を車体ルーフ100に固定するまでの間に、ベース体110が取付穴101から抜けてしまわないように仮止めするための部材である。この仮固定用ホルダ130は、取付基部131と、一対のアーム部132と、アーム部下端部に車体ルーフ100の取付穴101に係合する係止爪133とを有している。
図21(B)のように、仮固定用ホルダ130の取付基部131はネジ135でベース体110の上側面に固定されており、アーム部132は給電用筒状部111の外壁面に沿って下方に延びる。給電用筒状部111の外壁面にはアーム部132の内側への撓み動作の妨げとならないように、凹部112が形成されている。つまり、凹部112によってアーム部132と給電用筒状部111の外壁面との接触を回避している。
カバー120はベース体110の底面側よりネジ126でベース体110に固定され、その際にゴムパッド140もベース体110の底面側に取り付けられる。
図21に示した従来例のアンテナ装置を車体ルーフ100の取付穴101に挿入する場合、仮固定用ホルダ130のアーム部132が撓み(ベンディング)、これにより、車体ルーフ100の外側面から取付穴101に挿入されたアーム部132の係止爪133は外側のテーパーがガイドとなりアーム部132を内側に撓ませて取付穴101を通過し、車体ルーフ100の内側面に引っ掛かってアンテナ装置を仮保持する。そして、この仮保持状態において、図示しないナットを給電用筒状部111の外周面の雄ネジ部111aに螺合し締め付けることで、アンテナ装置の車体ルーフ100への最終的な固定を行う。
上記従来例と同様の仮固定手段を有する公知文献としては、下記特許文献1や特許文献2があげられる。
特開2000−252724号公報 特許第5213250号公報
ところで、従来のアンテナ装置では、仮固定用ホルダはアンテナ装置内側(つまりケース内側)において、ベース体の上面側に取り付ける構造がとられていた。アンテナ装置の信号出力はベース体上に搭載された回路基板から給電線(同軸ケーブル等)でベース体の給電用筒状部を通ってアンテナ装置の外側に引き出される(車両の中に引き込まれる)構造が一般的である。よって、アンテナ装置内部でベース体上に仮固定用ホルダを取り付ける構造の場合、ベース体上面あるいはその近辺に搭載するアンテナエレメントの種類や、回路基板や、給電線の配線の変更に伴い仮固定用ホルダの形状をその都度変更する必要があった。また、アンテナ装置の取り外し等により係止爪が破損した場合、アンテナ装置の分解を行わないと仮固定用ホルダの交換ができない問題があった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、仮固定用ホルダをアンテナ装置の外側から簡単に取り付けることを可能とし、アンテナ装置内部構造の変更に伴う仮固定用ホルダの設計変更を不要にできるアンテナ装置を提供することにある。
本発明のある態様はアンテナ装置である。このアンテナ装置は、底面に筒状部を有するベース体と、前記ベース体の上側を覆うケースと、前記ベース体の底面側にて前記筒状部に係合する仮固定用ホルダとを備え、
前記筒状部は前記仮固定用ホルダと係合する溝部を側面に有し、
前記仮固定用ホルダは前記筒状部の軸方向に直交する横向きで前記溝部と係合する本体部と、前記本体部の外側に突出するように形成された複数の係止爪とを有し、
前記本体部は前記筒状部を挟持する挟持部と、前記挟持部同士を接続する連絡部とを有し、
前記筒状部の前記溝部は、前記挟持部と係合する第1の溝部と、前記連絡部と係合する第2の溝部とを含み、
前記第2の溝部の底面には、前記連絡部内側に形成された位置合わせ凸部が嵌り込む位置合わせ凹部が形成されていることを特徴とする。
前記態様において、前記溝部の下縁は前記仮固定用ホルダの下方への抜けを防止する当接部となっているとよい。
前記態様において、前記係止爪は前記挟持部に配置され、被装着パネルの取付穴に前記筒状部を前記被装着パネルの外側面から差し込んだ状態で前記係止爪は前記被装着パネルの内側面に引っ掛かるものであるとよい。
前記挟持部の内側には、前記第1の溝部の軸方向の縁部と係合して横方向の抜けを防止する抜け止め凸部が形成されているとよい。
前記態様において、前記仮固定用ホルダは、可撓性樹脂であり、
被装着パネルの取付穴に前記筒状部が挿入された状態では前記仮固定用ホルダの前記本体部外周が前記取付穴の内縁に接するか若しくは近接対向するとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ケース外側から仮固定用ホルダをベース体の底面側の筒状部に対して装着でき、簡単に取付可能である。アンテナ装置外側から取り付け可能であるから、アンテナ装置内部構造の変更に伴う仮固定用ホルダの設計変更を不要にでき、ひいてはコスト低減にも寄与できる。
本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の外観であって、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図。 前記アンテナ装置の側断面図。 前記アンテナ装置の分解斜視図。 前記アンテナ装置における金属製ベース及び仮止めホルダを示す、底面を上向きにした分解斜視図。 前記アンテナ装置における金属製ベース及びこれに装着された仮止めホルダを示す、底面を上向きにした斜視図。 前記アンテナ装置を車体ルーフに仮止めした状態を示す、ルーフ内側よりみた斜視図。 前記アンテナ装置を車体ルーフに仮止めした状態を示す、ルーフ内側よりみた平面図。 前記金属製ベースの底面側に形成された給電用筒状部及びその周辺の正面図。 同じく底面図。 図8のX-X断面図。 図9のXI-XI断面図。 前記仮止めホルダであって、(A)は上方よりみた斜視図、(B)は下方よりみた斜視図。 前記仮止めホルダであって、(A)は下方よりみた平面図、(B)は同じく側面図、(C)は同じく背面図、(D)は(A)のXIIID-XIIID拡大断面図、(E)は(A)のXIIIE-XIIIE断面図。 前記金属製ベースであって、(A)は下方よりみた平面図、(B)は同じく側面図、(C)は(A)のXIVC-XIVC断面図、(D)は(A)のXIVD-XIVD断面図。 実施の形態2のアンテナ装置における金属製ベースの底面側に形成された給電用筒状部及びその周辺の正面図。 同じく底面図。 図15のXVII-XVII断面図。 図16のXVIII-XVIII断面図。 仮止めホルダであって、(A)は下方よりみた平面図、(B)は同じく側面図、(C)は同じく背面図、(D)は(A)のXIXD-XIXD拡大断面図、(E)は(A)のXIXE-XIXE断面図。 前記金属製ベースであって、(A)は下方よりみた平面図、(B)は同じく側面図、(C)は(A)のXXC-XXC断面図、(D)は(A)のXXD-XXD断面図。 アンテナ装置の従来例であって、(A)は側面図、(B)は(A)のXXIB-XXIB拡大断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態1
図1乃至図14を用いて本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置を説明する。なお、以下の説明において使用される「上」「下」は、図3における上方向を「上」、下方向を「下」と定義し、図3における各部品の向きと「上」「下」の関係は、他の図において部品の向きが変わっても常に維持される。図1乃至図3はアンテナ装置の全体構成を示すものであり、アンテナケース1は、電波透過性の合成樹脂製(PCやPET等の樹脂製の成型品)であり、両側面が内側に湾曲したシャークフィン形状とされている。アンテナベース体は、金属製ベース(導電性ベース)60及び樹脂製ベース(絶縁性ベース)70を組み合わせたものである。樹脂製ベース70は、平板状部71の中央部に貫通穴72(図3)を有する。金属製ベース60は、樹脂製ベース70より小面積であり、樹脂製ベース70の貫通穴72を塞ぐように樹脂製ベース70の平板状部71上にネジ止め等により取り付けられる(固定される)。金属製ベース60は、貫通穴72を覆う平板状部61と、平板状部61の底面から下方に突出する、車体(例えば被装着パネルとしての車体ルーフ100)への装着用の雄ネジ62aを外周に形成した給電用筒状部(中空ネジ軸部)62とを有する。給電用筒状部62は、樹脂製ベース70の下方に延びる。平板状部61上には、アンプ基板50がネジ止め等により取り付けられる(固定される)。アンプ基板50からは、出力ケーブル52が下方に延び、給電用筒状部62の内側を通過して外部に引き出されるようになっている。樹脂製ベース70の平板状部71とルーフ100との間には環状のシール部材5が設けられる。シール部材5は、樹脂製ベース70の貫通穴72の周りに設けられ、樹脂製ベース70の平板状部71とルーフ100とに挟まれて押圧されることで、樹脂製ベース70とルーフ100との隙間からの水の浸入を防止する。
パッド3は、エラストマーやゴム等の弾性部材であり、樹脂製ベース70の周縁部ないしその近傍に沿って一周するように樹脂製ベース70上に設けられる。パッド3は、アンテナケース1の下端縁とルーフ100との間の隙間の目隠しとして機能し、また樹脂製ベース70とルーフ100との間の簡易的な防水機能も有する(主たる防水機能はシール部材5が有する)。アンテナケース1は、パッド3を挟んで樹脂製ベース70に上方から被せられ、樹脂製ベース70にネジ止め等により取り付けられる(固定される)。アンテナケース1は、パッド3を全周に渡って樹脂製ベース70に押し付けるリブ1aを有する。アンテナケース1の天井部には、ネジ穴付きボス1b,1cが設けられる。容量エレメント10及びコイルエレメント40は、アンテナエレメントを構成するものであり、アンテナケース1とアンテナベース体(金属製ベース60及び樹脂製ベース70)との間の空間に設けられる。
容量エレメント10は、金属板(導体板)であり、アンテナケース1の内側上部の湾曲した天井面と略平行な傘型の曲面部11を有するように例えば絞り加工により折り曲げられている。容量エレメント10がアンテナケース1に固定された状態で、曲面部11がアンテナケース1の天井面に近接する。曲面部11には、曲面部11の曲率中心側に凹となる接続部12が設けられる。接続部12は、貫通穴13を有する。接続部12の上面の、貫通穴13の周囲は、アンテナケース1のネジ穴付きボス1bの端面と当接する。接続部12の下面の、貫通穴13の周囲は、後述のコイルエレメント40のアッパーターミナル45との接触部となる。曲面部11には、また、接続部12の後方に、貫通穴14が設けられる。貫通穴14の内側を、アンテナケース1のネジ穴付きボス1cが貫通する。
エレメントホルダ20は、基部21と、筒状部22と、貫通穴23とを有する。筒状部22は、基部21から立ち上がり、内側にアンテナケース1のネジ穴付きボス1cが嵌る。ネジ穴付きボス1cに螺合するネジ16により、エレメントホルダ20は容量エレメント10を挟んでアンテナケース1に取り付けられる(固定される)。筒状部22の前後には、突起部22aがそれぞれ設けられる。突起部22aは、容量エレメント10をアンテナケース1の天井面に押し付ける。貫通穴23は、基部21に設けられ、筒状部22の前方に位置する。エレメントホルダ20は、貫通穴23の下方に、後述のコイルエレメント40のボビン41の上部を位置決め支持する空間を有する。
コイルエレメント40は、樹脂製のボビン41に巻線42を施したものである。ボビン41の一端(上端)には、アッパーターミナル45が設けられる。アッパーターミナル45には、巻線42の一端が電気的に接続される。ボビン41の他端(下端)には、ロアターミナル47が設けられる。ロアターミナル47には、巻線42の他端が電気的に接続される。アッパーターミナル45は、ネジ15により、容量エレメント10の接続部12を挟んでアンテナケース1のネジ穴付きボス1bに取り付けられる(固定される)。すなわち、ネジ15は、アッパーターミナル45の貫通穴45d、及び容量エレメント10の接続部12の貫通穴13を貫通し、アンテナケース1のネジ穴付きボス1bに螺合する。これにより、コイルエレメント40及び容量エレメント10が相互に当接し電気的に接続される。ロアターミナル47の接続脚部47bは、アンプ基板50の一対の導体板バネ(ターミナル)51に挟持される。これにより、コイルエレメント40及びアンプ基板50が相互に電気的に接続される。
図4乃至図11に示すように、被装着パネルとしての車体ルーフ100の取付穴101にアンテナ装置を仮止めするための仮止めホルダ80が金属製ベース60の給電用筒状部62の側面に係合(嵌合)されている。
以下に、仮止めホルダ80と金属製ベース60について詳細に説明する。
金属製ベース60は、図4、図5、図14に示すように、底面側に形成された給電用筒状部62を有している。給電用筒状部62の平板状部61側の基端側は底面から見て(図14(A)参照)矩形となる四角柱状に形成された位置決め台621とされ、位置決め台621から先端側は位置決め台621の一辺の長さを略同様の直径の円柱状に形成されたネジ止め部622とされている。給電用筒状部62は、内側にアンテナ装置内のアンプ基板50から延びる出力ケーブル52をアンテナ装置の外部に導出するための中空部62bを有し、ネジ止め部622の外周面にルーフ100にナットで固定するための雄ネジ62aを有する。給電用筒状部62の外周面には、その一部、具体的には、位置決め台621の一辺の中心付近に、基端から先端に亘って中空部62bに達する切欠部623を形成するとともに、この切欠部623を挟む部分、具体的には、位置決め台621の切欠部623が形成された一辺に隣接する二辺の中心付近にそれぞれ、仮固定用ホルダ80が係合する一対の第1溝部63を基端から中間付近(雄ネジ62aの途中)まで形成し、切欠部623の反対側の部分、具体的には、位置決め台621の切欠部623と反対側の一辺の中心付近に1個の第2溝部64を基端から雄ネジ62aの手前まで形成している。
一方、仮固定用ホルダ80は、図4、図5、図12及び図13に示すように、例えば可撓性樹脂製であって、給電用筒状部62を挟持するように互いに対向して配置される一対の挟持部82及び挟持部82同士を接続する連絡部83を有する本体部81と、各挟持部82の先端部において本体部81の外側に突出するように形成された係止爪84とを有する。一対の挟持部82と連絡部83は、図13(A)に示すように、下方から見て略コ字状となるように形成され、給電用筒状部62に対して一対の挟持部82が弾性で開くことで給電用筒状部62に嵌合して取り付け可能となっている。そして、一対の挟持部82と連絡部83が給電用筒状部62に取り付けられた際に、位置決め台621の周囲に沿っている。各挟持部82の先端部には、枠状に形成された一対の枠状部85を対向するように有しており、係止爪84の下部が枠状部85の下辺と繋がっている。一対の枠状部85は、長手方向が上下方向に延びる長方形の板状に形成され、長方形の外形は、給電用筒状部62の第1溝部63に入り込むように第1溝部63の開口端外形よりも若干小さく形成されている。係止爪84は枠状部85の枠内に向かって枠状部85の上辺近傍まで延ており、上に向かうにしたがって肉厚が大きくなっている。係止爪84の上端がアンテナ装置を車体ルーフ100に取り付けた際に車体ルーフ100の内側面と係合する。係止爪84の上端84aは、後述する挟持部82の帯状部89及び連絡部83の幅方向における略中間となるように形成される。挟持部82は、枠状部85の側面の上端側から連絡部83へと連なる帯状の帯状部89を一対有している。帯状部89の幅は、位置決め台621をちょうど覆うように設定されているが、挟持部82が内側に撓み易くなるように枠状部85との接続部付近では約半分の幅へと細く設定されている。連絡部83の幅も帯状部89の幅と同様に位置決め台621をちょうど覆うように設定されている。連絡部83の中間部内側には位置合わせ凸部83aが形成されている。また、挟持部82の先端部内側には枠状部85の上辺に隣接して抜け止め凸部86が形成されている。給電用筒状部62に装着後の仮固定用ホルダ80のがたつき防止のために、図13(A),(D)のように枠状部85の下辺内側には内側に突出する円弧面を有するがたつき防止凸部87が相互に対向して形成されている。がたつき防止凸部87の内側に突出した円弧面が給電用筒状部62の第1溝部63に弾接することでがたつきを防止できる(図10参照)。
給電用筒状部62の第1及び第2溝部63,64の下縁は、図10及び図11に示すように給電用筒状部62に装着された仮固定用ホルダ80の連絡部83の下端および枠状部85の下端(がたつき防止凸部87下端)に当接して仮固定用ホルダ80の下方への抜けを防止する当接部63a,64aとなっている。また、抜け止め凸部86は第1溝部63の第2溝部側方向の縁部(当接部)63bと係合して横方向の抜けを防止する。第2溝部64の底面には、仮固定用ホルダ80の連絡部83内側に形成された位置合わせ凸部83aが嵌り込む位置合わせ凹部64bが形成されている。凹部64bと凸部83aとの嵌合により連絡部83の横方向及び上下方向の位置ずれを防止する。
図6や図7に示すように、給電用筒状部62の仮止めホルダ80を装着した側の反対側に位置するように一対の位置決め突出部73が樹脂製ベース70の底面に一体に形成され、金属製ベース60の底面側に突出している。
なお、第1及び第2溝部63,64は、金型による成形の都合上、アンダーカット(金型を開くときに引っ掛かる部位)が発生しないように、金属製ベース60の厚さ方向に貫通穴をあけて形成している。
図6乃至図11に示すように、給電用筒状部62の側面に仮止めホルダ80を係合した状態で、外側面から車体ルーフ100の取付穴101に給電用筒状部62を差し込むことで、係止爪84は取付穴101の内縁に接して内側に撓んで取付穴101を通過した後に元の状態に復帰し、ルーフ100の内側面に引っ掛かる。これにより給電用筒状部62の抜けを防止でき、仮止め機能を果たすことができる。このとき、樹脂製ベース70に形成された位置決め突出部73及び仮止めホルダ80の位置決め台621を覆っている外周が取付穴101の内縁に接する(若しくは近接対向する)するため、取付穴101に対する給電用筒状部62の位置ずれを防止できるとともに、仮止めホルダ80の外周が取付穴101の内縁に接する(若しくは近接対向する)ことで、仮止めホルダ80の横方向(抜ける方向)の位置ずれを阻止して仮止めホルダ80の外れを防止できる。また、給電用筒状部62と取付穴101の内縁との直接的な電気的接触を阻止でき、給電用筒状部62と取付穴101内縁とが電気的に不安定な接触状態となることに起因するアンテナ特性の不安定性を除去できる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 金属製ベース60の底面より突出した給電用筒状部62は仮固定用ホルダ80と係合する第1及び第2溝部63,64を側面に有し、仮固定用ホルダ80は給電用筒状部62の軸方向に直交する横向きで溝部63,64と係合する挟持部82を持つ本体部81と、本体部81の外側に突出するように形成された複数の係止爪84とを有する構成であるため、ケース外側から仮固定用ホルダ80を給電用筒状部62に対して装着でき、簡単に取付可能である。
(2) ケース外側から取り付け可能であるから、アンテナ装置内部構造の変更に伴う仮固定用ホルダ80の設計変更を不要にでき、ひいてはコスト低減が可能である。
(3) 仮固定用ホルダ80の挟持部82の内側には、第1溝部63の軸方向の縁部(当接部)63bと係合して横方向の抜けを防止する抜け止め凸部86が形成されているため、仮固定用ホルダ80の横方向の抜けを防止できる。
(4) 第1及び第2溝部63,64の下縁は仮固定用ホルダ80の下方への抜けを防止する当接部63a,64aとなっているから、仮固定用ホルダ80の給電用筒状部下方の抜け、脱落を防止可能である。
(5) 第2溝部64の底面には、仮固定用ホルダ80の連絡部83内側に形成された位置合わせ凸部83aが嵌り込む位置合わせ凹部64bが形成されており、凹部64bと凸部83aとの嵌合により連絡部83の横方向及び上下方向の位置ずれを防止可能である。
(6) 被装着パネルとしての車体ルーフ100の取付穴101に給電用筒状部62が挿入された状態では、仮固定用ホルダ80の本体部81外周が取付穴101の内縁に接するか若しくは近接対向する、すなわち、挟持部82の外周が取付穴101の内縁に接するか若しくは近接対向するため、挟持部82が開いてしまうことがなく、抜け止め凸部86と第1溝部63の軸方向の縁部(当接部)63bとの係合が外れることがなく、また、連絡部83の外周が取付穴101の内縁に接するか若しくは近接対向するため、仮固定用ホルダ80の横方向(抜け方向)の移動が必然的に阻止される。これにより、仮固定用ホルダ80が外力を受けて脱落する事態が確実に防止されることになる。
(7) 仮固定用ホルダ80が可撓性樹脂で絶縁体であり、かつ仮固定用ホルダ80の本体部81外周と樹脂製ベース70に形成された位置決め突出部73とによってルーフ100の取付穴101に対する給電用筒状部62の位置が規定されるから、給電用筒状部62と取付穴101の内縁との直接的な電気的接触を阻止できる。これにより、給電用筒状部62と取付穴101内縁とが電気的に不安定な接触状態となることに起因するアンテナ特性の不安定性を除去できる。
実施の形態2
図15乃至図20を用いて本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置を説明する。図15乃至図20はアンテナ装置の要部構成を示すものであり、とくに実施の形態1とは係止爪84の周辺構造が異なっている。すなわち、仮固定用ホルダ80の係止爪84の周囲に枠状部は存在せず、各挟持部82の先端部下縁に形成された延長辺88に係止爪84の下部が繋がっている。また、本体部81の上下方向の幅を大きくしている。その他の構成は前述の実施の形態1と同様である。
この実施の形態2においてもケース外側から仮固定用ホルダ80を給電用筒状部62に対して簡単に装着でき、係止爪84で仮止め機能を果たすことが可能で、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
本発明の各実施の形態では、アンテナ装置が被装着パネルとしての車体ルーフに取り付けられる場合を例示したが、ルーフ以外のパネル部分にも取り付け可能であることは明らかである。
また、各実施の形態ではアンテナエレメントがケース内に収納されている場合を例示したが、従来例のようにケースの外側にアンテナ素子部を設ける構成にも本発明は適用可能である。
各実施の形態の仮固定用ホルダにおいて、一対の挟持部の先端部に係止爪を形成したが、一対の挟持部の横方向(給電用筒状部の軸方向に直交する向き)の長さを大きく形成して、挟持部の中間位置に係止爪を配置してもよい。
1 アンテナケース、3 パッド、5 シール部材、10 容量エレメント、20 エレメントホルダ、40 コイルエレメント、41 ボビン、42 巻線、50 アンプ基板、51 導体板バネ、52 出力ケーブル、60 金属製ベース(導電性ベース)、61 平板状部、62 給電用筒状部(中空ネジ軸部)、62a 雄ネジ、63 第1溝部、63a,64a 当接部、63b 縁部、64 第2溝部、64b 位置合わせ凹部、70 樹脂製ベース(絶縁性ベース)、71 平板状部、72 貫通穴、73 位置決め突出部、80 仮固定用ホルダ、81 本体部、82 挟持部、83 連絡部、83a 位置合わせ凸部、84 係止爪、85 枠状部、86 抜け止め凸部、87 がたつき防止凸部、88 延長部

Claims (5)

  1. 底面に筒状部を有するベース体と、前記ベース体の上側を覆うケースと、前記ベース体の底面側にて前記筒状部に係合する仮固定用ホルダとを備え、
    前記筒状部は前記仮固定用ホルダと係合する溝部を側面に有し、
    前記仮固定用ホルダは前記筒状部の軸方向に直交する横向きで前記溝部と係合する本体部と、前記本体部の外側に突出するように形成された複数の係止爪とを有し、
    前記本体部は前記筒状部を挟持する挟持部と、前記挟持部同士を接続する連絡部とを有し、
    前記筒状部の前記溝部は、前記挟持部と係合する第1の溝部と、前記連絡部と係合する第2の溝部とを含み、
    前記第2の溝部の底面には、前記連絡部内側に形成された位置合わせ凸部が嵌り込む位置合わせ凹部が形成されている、アンテナ装置。
  2. 前記溝部の下縁は前記仮固定用ホルダの下方への抜けを防止する当接部となっている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記係止爪は前記挟持部に配置され、被装着パネルの取付穴に前記筒状部を前記被装着パネルの外側面から差し込んだ状態で前記係止爪は前記被装着パネルの内側面に引っ掛かるものである、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記挟持部の内側には、前記第1の溝部の軸方向の縁部と係合して横方向の抜けを防止する抜け止め凸部が形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記仮固定用ホルダは、可撓性樹脂であり、
    被装着パネルの取付穴に前記筒状部が挿入された状態では前記仮固定用ホルダの前記本体部外周が前記取付穴の内縁に接するか若しくは近接対向する、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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