JP2001176933A - ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法 - Google Patents

ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法

Info

Publication number
JP2001176933A
JP2001176933A JP36166999A JP36166999A JP2001176933A JP 2001176933 A JP2001176933 A JP 2001176933A JP 36166999 A JP36166999 A JP 36166999A JP 36166999 A JP36166999 A JP 36166999A JP 2001176933 A JP2001176933 A JP 2001176933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
bare chip
chip component
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36166999A
Other languages
English (en)
Inventor
Ippei Fujiyama
一平 藤山
Yasuhide Senkawa
康秀 千川
Masaki Masuda
雅樹 増田
Hideki Mukai
秀樹 向
Kenji Matsuda
健治 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PFU Ltd filed Critical PFU Ltd
Priority to JP36166999A priority Critical patent/JP2001176933A/ja
Publication of JP2001176933A publication Critical patent/JP2001176933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L24/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
    • H01L2224/8319Arrangement of the layer connectors prior to mounting
    • H01L2224/83192Arrangement of the layer connectors prior to mounting wherein the layer connectors are disposed only on another item or body to be connected to the semiconductor or solid-state body

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部品を
プリント配線板にフリップチップ実装するベアチップ部
品の実装装置において、接着剤内部に温度のばらつきを
発生させないようにして接着剤の硬化状態を均一にする
ことを実現するベアチップ部品の実装装置を提供する。 【解決手段】 プリント配線板を吸着して固定するステ
ージと、プリント配線板に搭載するベアチップ部品を加
圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性の接着
剤を硬化させるツールとを構成するベアチップ部品の実
装装置において、前記ステージは、プリント配線板を吸
着する吸着穴を当該プリント配線板に搭載するベアチッ
プ部品投影面の外側に形成する。また、プリント配線板
を吸着する溝部を当該プリント配線板に搭載するベアチ
ップ部品投影面の外側に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱硬化性の接着
剤を用いてベアチップ部品をプリント配線板にフリップ
チップ実装するベアチップ部品の実装技術に関し、特
に、接着剤内部に温度のばらつきを発生させないように
して接着剤の硬化状態を均一にすることを実現する、ベ
アチップ部品の実装装置およびその実装方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図17はベアチップ部品実装のフローチ
ャートを示す。ステップS51でプリント配線板をステ
ージに吸着して固定し、ステップS52でステージに固
定したプリント配線板のベアチップ部品実装位置に熱硬
化性の接着剤を塗布する。ステップS53で所定のベア
チップ部品をツールで吸着し、ツールを降下させてベア
チップ部品をプリント配線板に搭載する。ステップS5
4でツールをさらに降下させて搭載したベアチップ部品
を加圧・加熱し、ステップS55でプリント配線板に塗
布した熱硬化性の接着剤を硬化させることでベアチップ
部品とプリント配線板との機械的な接合強度を維持し、
ベアチップ部品に形成する突出電極とプリント配線板に
形成する基板電極との電気的接続を行う。
【0003】図18は従来技術の図を示すものである。
同図(a)において、ベアチップ部品の実装装置は、プ
リント配線板52をバキュームにより吸着して固定する
鋼材などで形成するステージ53と、ベアチップ部品5
1を吸着しプリント配線板52に塗布した熱硬化性の接
着剤54を硬化させるためにベアチップ部品51を加圧
・加熱するヒータ60を備えるツール55とを構成して
いる。なお、ステージ53はプリント配線板52をバキ
ュームにより吸着するために吸着穴56を形成してお
り、当該吸着穴56は、プリント配線板52にベアチッ
プ部品51を実装した際に、ベアチップ部品51の真下
に位置する。
【0004】すなわち、同図(b)に示すように、前記
ステージ53は、プリント配線板52を吸着する吸着穴
56を当該プリント配線板52に搭載するベアチップ部
品投影面61の内側に形成している。
【0005】図19は従来技術の説明図を示すものであ
る。同図(a)において、プリント配線板52の吸着位
置がベアチップ部品投影面の内側にある場合は、ステー
ジ53が熱伝導率の高い鋼材などで形成しており、接着
剤54を加熱する熱はプリント配線板52を介してステ
ージ53へ放熱する。特にプリント配線板52をセラミ
ックなどの熱伝導率の高い材料で形成した場合は、ステ
ージ53へ放熱しやすくなる。なお、吸着穴56は熱伝
導率の低い空気が存在するため、吸着穴56を形成する
吸着部の熱はステージへ放熱しにくいので、吸着部分の
温度が他の部分と比較して高温になる。
【0006】すなわち、同図(b)に示すように、接着
剤54の内部温度は、ベアチップ部品投影面において吸
着部が高温となる。また、ベアチップ部品側から伝熱す
るため、ベアチップ部品投影面の周辺部では急激に温度
が低下する。このため、接着剤の硬化において、ベアチ
ップ部品投影面の吸着部が硬化が速くなり、周辺部が硬
化が遅くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
【0008】1)接着剤を加圧・加熱した際に、接着剤
の中央部と周辺部との温度差が大きくなるとともに接着
剤の横方向の温度差のばらつきが増大するので、接着剤
内部に温度のばらつきを発生させ接着剤の硬化状態に偏
りが発生する。
【0009】2)接着剤を加熱する熱はステージへ放熱
しやすくなり、接着剤の内部温度は接着剤の厚み方向の
温度差のばらつきが増大するので、接着剤内部に温度の
ばらつきを発生させ接着剤の硬化状態に偏りが発生す
る。
【0010】3)接着剤の硬化状態に偏りが発生しない
ような温度分布ばらつきを解消する加熱温度の設定が困
難となる。
【0011】この発明の課題は、 )接着剤を加圧・加熱した際に、接着剤の中央部と周辺
部との温度差を小さくするとともに接着剤の横方向の温
度差のばらつきを減少させることで、接着剤内部に温度
のばらつきを発生させないようにして接着剤の硬化状態
を均一にすることにある。さらに、接着剤の中央部と周
辺部との温度差を小さくするために、接着剤の周辺部の
温度を上げることにある。また、接着剤を加圧・加熱し
た際に、ベアチップ部品周辺の温度低下を防止し、接着
剤の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに接
着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させること
で、接着剤内部に温度のばらつきを発生させないように
して接着剤の硬化状態を均一にすることにある。要する
に、接着剤の硬化温度に偏りが発生しないようにし、ス
テージへの放熱を減少させ、さらに、ベアチップ部品の
周辺部の温度も高温に保つような手段を備えることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次に示す手段を取った。
【0013】プリント配線板を吸着する吸着部をベアチ
ップ部品投影面の外側に形成することにより、接着剤の
横方向の温度差のばらつきを減少させることで、接着剤
内部に温度のばらつきを発生させないようにして接着剤
の硬化状態を均一にする。
【0014】また、ステージ内部に低熱伝導層を形成す
ることにより、ステージへの放熱を低下し、接着剤の横
方向の温度差のばらつきを減少させることで、接着剤内
部に温度のばらつきを発生させないようにして接着剤の
硬化状態を均一にする。
【0015】また、ステージにベアチップ部品投影面の
外側に相当する位置に低熱伝導体を形成することによ
り、接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させる
ことで、接着剤内部に温度のばらつきを発生させないよ
うにして接着剤の硬化状態を均一にする。
【0016】また、熱硬化性の接着剤を加熱する時にベ
アチップ部品の側面からも加熱することにより、接着剤
の厚み方向の温度差のばらつきを減少させることで、接
着剤内部に温度のばらつきを発生させないようにして接
着剤の硬化状態を均一にする。
【0017】また、ステージに固定するプリント配線板
に対応して局部加熱することにより、接着剤の厚み方向
の温度差のばらつきを減少させることで、接着剤内部に
温度のばらつきを発生させないようにして接着剤の硬化
状態を均一にする。
【0018】また、接着剤を加熱する時に、ベアチップ
部品周囲とプリント配線板上面とから加熱することによ
り、接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させ、
接着剤内部に温度のばらつきを発生させないようにして
接着剤の硬化状態を均一にする。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示す実施の形態
を取った。
【0020】図1ないし図3に示すように、ベアチップ
部品の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチッ
プ部品をプリント配線板にフリップチップ実装する際
に、プリント配線板2を吸着して固定するステージ3
と、プリント配線板2に搭載するベアチップ部品1を加
圧・加熱してプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接
着剤4を硬化させるツール5とを構成するベアチップ部
品の実装装置において、前記ステージ3は、プリント配
線板2を吸着する吸着穴6を当該プリント配線板2に搭
載するベアチップ部品投影面10の外側に形成する。さ
らに、前記ステージ3は、プリント配線板2を吸着する
溝部7を当該プリント配線板2に搭載するベアチップ部
品投影面10の外側に部分的に形成する。
【0021】さらに、図4に示すように、前記ステージ
3は、プリント配線板を吸着する溝部7を当該プリント
配線板に搭載するベアチップ部品投影面10の外側の全
周に形成する。
【0022】さらに、図5に示すように、前記溝部7
は、溝幅または/および溝深さを局部的に変化させた溝
部7aを形成してステージの温度低下を調節する。
【0023】また、図6に示すように、ベアチップ部品
の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部
品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プ
リント配線板2を吸着して固定するステージ3と、プリ
ント配線板2に搭載するベアチップ部品1を加圧・加熱
してプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接着剤4を
硬化させるツール5とを構成するベアチップ部品の実装
装置において、前記ツール5は、ベアチップ部品1を加
圧・加熱する先端部に凹部8を形成しベアチップ部品1
の上面1aとベアチップ部品1の側面1bとを加熱す
る。
【0024】また、図7に示すように、ベアチップ部品
の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部
品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プ
リント配線板2を吸着して固定するステージ3と、プリ
ント配線板2に搭載するベアチップ部品1を加圧・加熱
してプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接着剤4を
硬化させるツール5とを構成するベアチップ部品の実装
装置において、前記ステージ3の内部に熱伝導率の低い
低熱伝導層9を形成する。
【0025】さらに、図7に示すように、前記低熱伝導
層9は、空気層9aを形成することが好ましい。
【0026】さらに、図8に示すように、前記低熱伝導
層9は、水、あるいは油を流通させることにより、熱伝
導率が低い液体層9bを形成することもできる。
【0027】さらに、図9に示すように、前記低熱伝導
層9は、ステンレス、あるいはガラスなどの熱伝導率が
低い固体層9cを形成することもできる。
【0028】また、図10に示すように、ベアチップ部
品の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ
部品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、
プリント配線板2を吸着して固定するステージ3と、プ
リント配線板2に搭載するベアチップ部品1を加圧・加
熱してプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接着剤4
を硬化させるツール5とを構成するベアチップ部品の実
装装置において、前記ステージ3は、固定する当該プリ
ント配線板2に搭載するベアチップ部品投影面の外側に
ステンレス、あるいはガラスなどの熱伝導率の低い低熱
伝導体11を形成する。
【0029】また、図11に示すように、ベアチップ部
品の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ
部品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、
プリント配線板2を吸着して固定するステージ3と、プ
リント配線板2に搭載するベアチップ部品1を加圧・加
熱してプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接着剤4
を硬化させるツール5とを構成するベアチップ部品の実
装装置において、前記熱硬化性の接着剤4を加熱する時
に、ベアチップ部品1の側面を加熱するサブヒータ21
を備える。
【0030】また、図12に示すように、ベアチップ部
品の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ
部品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、
プリント配線板2を吸着して固定するステージ3と、プ
リント配線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱し
てプリント配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化さ
せるツールとを構成するベアチップ部品の実装装置にお
いて、前記ステージ3は、当該ステージ3に固定するプ
リント配線板2に対応して加熱器26によって加熱する
局部加熱機構を内蔵して備える。なお、前記局部加熱機
構は、パルスヒータを内蔵することができる。あるい
は、前記局部加熱機構は、ハロゲンヒータを内蔵するこ
とができる。
【0031】また、図13に示すように、ベアチップ部
品の実装装置は、熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ
部品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、
プリント配線板2を吸着して固定するステージ3と、プ
リント配線板2に搭載するベアチップ部品1を加圧・加
熱してプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接着剤4
を硬化させるツール5とを構成するベアチップ部品の実
装装置において、前記ツール5とプリント配線板2との
間に設置し、熱硬化性の接着剤4を加熱する時に、前記
ツール5とプリント配線板2とを所定の押圧力で押圧し
てプリント配線板2を加熱する加熱部を内蔵した放熱ラ
バーなどからなる熱伝導性の良好な弾性材料で形成する
加熱ユニット31を備える。
【0032】また、プリント配線板を吸着してステージ
に固定し、ステージに固定したプリント配線板に熱硬化
性の接着剤を塗布し、所定のベアチップ部品をプリント
配線板に搭載し、搭載したベアチップ部品をツールによ
って加圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性
の接着剤を硬化させるベアチップ部品の実装方法におい
て、熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ベアチップ部品
の側面に設置するサブヒータによってベアチップ部品の
側面をも加熱する方法がある。
【0033】また、プリント配線板を吸着してステージ
に固定し、ステージに固定したプリント配線板に熱硬化
性の接着剤を塗布し、所定のベアチップ部品をプリント
配線板に搭載し、搭載したベアチップ部品をツールによ
って加圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性
の接着剤を硬化させるベアチップ部品の実装方法におい
て、熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ステージに備え
る局部加熱機構によってプリント配線板に対応してステ
ージ側から加熱する方法がある。
【0034】また、プリント配線板を吸着してステージ
に固定し、ステージに固定したプリント配線板に熱硬化
性の接着剤を塗布し、所定のベアチップ部品をプリント
配線板に搭載し、搭載したベアチップ部品をツールによ
って加圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性
の接着剤を硬化させるベアチップ部品の実装方法におい
て、熱硬化性の接着剤を加熱する時に、加熱部を内蔵し
た熱伝導性の良好な弾性材料で形成する加熱ユニットを
前記ツールとプリント配線板との間に設置し、前記ツー
ルとステージに固定したプリント配線板とを所定の押圧
力で押圧してプリント配線板を加熱する方法がある。
【0035】上記の形態をとることにより、以下に示す
作用が働く。
【0036】プリント配線板を吸着する吸着部あるいは
溝部をベアチップ部品投影面の外側に形成することによ
り、接着剤を加圧・加熱した際に、接着剤の中央部と周
辺部との温度差を小さくするとともに接着剤の横方向の
温度差のばらつきを減少させることで、接着剤内部に温
度のばらつきを発生させないようにして接着剤の硬化状
態を均一にする。
【0037】さらに、プリント配線板を吸着する溝部を
ベアチップ部品投影面の外周に形成することにより、接
着剤を加圧・加熱した際に、接着剤周辺からの放熱性を
低減させ、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さく
するとともに接着剤の横方向の温度差のばらつきを減少
させることで、接着剤内部に温度のばらつきを発生させ
ないようにして接着剤の硬化状態を均一にする。
【0038】さらに、たとえばベアチップ部品投影面の
角部において、他の溝部よりも溝幅を大きくすることで
角部の温度低下を調節することにより、接着剤を加圧・
加熱した際に、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小
さくするとともに接着剤の横方向の温度差のばらつきを
減少させることで、接着剤内部に温度のばらつきを発生
させないようにして接着剤の硬化状態を均一にする。
【0039】また、ツール先端部に凹部を形成すること
により、ベアチップ部品を加圧・加熱する際にベアチッ
プ部品の側面をも加熱することで、接着剤を加圧・加熱
した際に、ベアチップ部品周辺の温度低下を防止し、接
着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに
接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させること
ができ、接着剤内部に温度のばらつきを発生させないよ
うにして接着剤の硬化状態を均一にする。
【0040】また、ステージ内部に空気層または熱伝導
率が低い液体層やステンレス、あるいはガラスなどの低
熱伝導層を形成することにより、接着剤を加圧・加熱し
た際に、ステージへの放熱を低下し、接着剤の中央部と
周辺部との温度差を小さくするとともに接着剤の横方向
の温度差のばらつきを減少させることで、接着剤内部に
温度のばらつきを発生させないようにして接着剤の硬化
状態を均一にする。
【0041】また、ステージにベアチップ部品投影面の
外側に相当する位置に、たとえばステンレス、あるいは
ガラスなどの熱伝導率が低い低熱伝導体を形成すること
により、接着剤を加圧・加熱した際に、ステージへの放
熱を低下し、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さ
くするとともに接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを
減少させることで、接着剤内部に温度のばらつきを発生
させないようにして接着剤の硬化状態を均一にする。
【0042】また、ベアチップ部品の側面を加熱するサ
ブヒータを備え、熱硬化性の接着剤を加熱する時にベア
チップ部品の側面からも加熱することにより、接着剤を
加圧・加熱した際に、接着剤の中央部と周辺部との温度
差を小さくするとともに接着剤の厚み方向の温度差のば
らつきを減少させることで、接着剤内部に温度のばらつ
きを発生させないようにして接着剤の硬化状態を均一に
する。
【0043】また、ステージにプリント配線板に対応し
て加熱する局部加熱機構を備えることにより、ステージ
側からも温度制御を可能にし、接着剤を加圧・加熱した
際に、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくする
とともに接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少さ
せることで、接着剤内部に温度のばらつきを発生させな
いようにして接着剤の硬化状態を均一にする。
【0044】また、ツールとプリント配線板との間に加
熱部を内蔵した弾性材料からなる加熱ユニットを備え、
熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ツールとステージに
固定したプリント配線板とを所定の押圧力で押圧してプ
リント配線板を加熱することにより、ベアチップ部品を
加圧・加熱する際に、プリント配線板周囲に負荷を与え
ることなくベアチップ部品周囲とプリント配線板上面と
から加熱し、接着剤の周囲の温度を制御することで、接
着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに
接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させ、接着
剤内部に温度のばらつきを発生させないようにして接着
剤の硬化状態を均一にする。
【0045】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図16によって説明する。なお、以下において、同じ箇
所は同一の符号を付してあり、詳細な説明を省略するこ
とがある。
【0046】図1は本発明の実施例の図を示す。
【0047】同図において、ベアチップ部品の実装装置
は、プリント配線板2をバキュームにより吸着して固定
する鋼材などで形成するステージ3と、ベアチップ部品
1を吸着しプリント配線板2に塗布した熱硬化性の接着
剤4を硬化させるためにベアチップ部品1を加圧・加熱
するヒータを備えるたとえば炭化ケイ素で形成するツー
ル5とを構成している。なお、ステージ3はプリント配
線板2をバキュームにより吸着するために吸着穴6を形
成している。ステージ3に形成する吸着穴6は、同図
(a)に示すように、プリント配線板2にベアチップ部
品1を実装した際に、ベアチップ部品1の真下を避けた
位置、すなわち、図2に示すように、たとえばベアチッ
プ部品投影面10の四隅の外側に形成する。
【0048】また、同図(b)に示すように、前記ステ
ージ3は、プリント配線板2を吸着する溝部7をプリン
ト配線板2にベアチップ部品1を実装した際に、ベアチ
ップ部品1の真下を避けた位置、すなわち、図3に示す
ように、たとえばベアチップ部品投影面10の四隅の外
側に形成する。
【0049】さらに、図4に示すように、前記ステージ
3は、プリント配線板を吸着する溝部7を当該プリント
配線板に搭載するベアチップ部品の外側で当該ベアチッ
プ部品を囲むように、ベアチップ部品投影面10の外周
に形成する。
【0050】図5は本発明の実施例の図を示す。
【0051】前述の図3および図4で示した前記溝部7
は、溝幅あるいは溝深さを局部的に変化させることがで
きる。図5に示すように、たとえばベアチップ部品投影
面10の四隅の外側に形成する吸着穴6の周囲にも溝部
7aを形成する。溝部7aは、他の溝部7よりも溝幅を
大きく設定するものであり、溝部7aを適宜に形成して
ステージの温度低下を調節する。
【0052】図1ないし図5の構成において、プリント
配線板2の吸着位置をベアチップ部品投影面の外側に形
成することにより、吸着穴6あるいは溝部7は熱伝導率
の低い空気が存在するため、吸着部の熱はステージへ放
熱しにくいので、接着剤を加圧・加熱した際に、接着剤
の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに接着
剤の横方向の温度差のばらつきを減少させることで、接
着剤内部に温度のばらつきを発生させない。
【0053】すなわち、図16(a)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、ベアチップ部品側から伝熱して
も、ベアチップ部品投影面の周辺部では急激な温度低下
はなくなる。
【0054】図6は本発明の実施例の図を示す。
【0055】同図において、ツール5は、ベアチップ部
品1を加圧・加熱する先端部に凹部8を形成し、ベアチ
ップ部品1の上面1aと、ベアチップ部品1の側面1b
とを加熱するように形成する。なお、ステージ3に形成
するプリント配線板2の吸着位置をベアチップ部品投影
面の外側に形成することが好ましい。これにより、接着
剤を加圧・加熱した際に、ベアチップ部品周辺の温度低
下を防止し、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さ
くするとともに接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを
減少させることができ、接着剤内部に温度のばらつきを
発生させない。
【0056】すなわち、図16(b)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、ベアチップ部品の側面からも加
熱するので、ベアチップ部品投影面の周辺部でも温度低
下はなくなる。
【0057】図7ないし図9は本発明の実施例の図を示
す。
【0058】図7において、ステージ3の内部に空気層
9aからなる熱伝導率の低い低熱伝導層9を形成する。
また、図8において、水、あるいは油を流通させること
により、熱伝導率が低い液体層9bからなる熱伝導率の
低い低熱伝導層9を形成する。さらに、図9において、
ステンレス、あるいはガラスなどの熱伝導率が低い固体
層9cからなる熱伝導率の低い低熱伝導層9を形成す
る。なお、図7ないし図9において、ステージ3に形成
する吸着穴6をベアチップ部品投影面の外側に形成する
ことが好ましい。
【0059】図7ないし図9に示す構成において、ステ
ージ3の内部に低熱伝導層を形成することにより、接着
剤を加圧・加熱した際に、低熱伝導層によってステージ
への放熱を低下し、接着剤の中央部と周辺部との温度差
を小さくするとともに接着剤の横方向の温度差のばらつ
きを減少させることで、接着剤内部に温度のばらつきを
発生させない。
【0060】すなわち、図16(a)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、ベアチップ部品側から伝熱して
も、ベアチップ部品投影面の周辺部では急激な温度低下
はなくなる。
【0061】図10は本発明の実施例の図を示す。
【0062】同図において、ステージ3は、固定する当
該プリント配線板2に搭載するベアチップ部品投影面の
外側にステンレス、あるいはガラスなどの熱伝導率の低
い低熱伝導体11を形成する。なお、ステージ3に形成
する吸着穴6をベアチップ部品投影面の外側に形成する
ことが好ましい。これにより、接着剤を加圧・加熱した
際に、接着剤を加熱する熱は低熱伝導体11によってス
テージ3への放熱を低下させることで、接着剤の中央部
と周辺部との温度差を小さくするとともに接着剤の厚み
方向の温度差のばらつきを減少させ、接着剤内部に温度
のばらつきを発生させない。
【0063】すなわち、図16(b)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、ベアチップ部品の周辺部の熱を
ステージへ放熱させないので、ベアチップ部品投影面の
周辺部でも温度低下はなくなる。
【0064】図11は本発明の実施例の図を示す。
【0065】同図において、ツール5がプリント配線板
2に塗布した熱硬化性の接着剤4を加熱する時に、ベア
チップ部品1の側面を加熱するサブヒータ21をベアチ
ップ部品1の側面に設置する。なお、ステージ3に形成
する吸着穴6をベアチップ部品投影面の外側に形成する
ことが好ましい。これにより、接着剤を加圧・加熱した
際に、ベアチップ部品の側面からも加熱することによ
り、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくすると
ともに接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させ
ることで、接着剤内部に温度のばらつきを発生させな
い。
【0066】すなわち、図16(b)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、ベアチップ部品の側面を加熱す
るので、ベアチップ部品投影面の周辺部でも温度低下は
なくなる。
【0067】図12は本発明の実施例の図を示す。
【0068】同図において、ステージ3は、複数の加熱
器26を備え、当該ステージ3に固定するプリント配線
板2ごとに対応して加熱器26によって加熱する局部加
熱機構を内蔵している。当該局部加熱機構は、ステージ
側からも温度制御を可能にするものであり、パルスヒー
タ、あるいはハロゲンヒータを内蔵することができる。
これにより、接着剤を加圧・加熱した際に、接着剤の中
央部と周辺部との温度差を小さくするとともに接着剤の
厚み方向の温度差のばらつきを減少させることで、接着
剤内部に温度のばらつきを発生させない。
【0069】すなわち、図16(b)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、ステージ側からも加熱するの
で、ベアチップ部品投影面の周辺部でも温度低下はなく
なる。
【0070】図13は本発明の実施例の図を示す。
【0071】同図において、ツール5がプリント配線板
2に塗布した熱硬化性の接着剤4を加熱する時に、ツー
ル5とプリント配線板2との間に加熱ユニット31を設
置する。当該加熱ユニット31は、加熱部32を内蔵
し、接着剤4を加圧・加熱する際に、前記ツール5とプ
リント配線板2とを所定の押圧力で押圧してプリント配
線板2を加熱する。なお、ステージ3に形成する吸着穴
6をベアチップ部品投影面の外側に形成することが好ま
しい。同図(a)は、ツール5がベアチップ部品1を吸
着してプリント配線板2に塗布した接着剤4を加圧・加
熱する前の状態を示している。また、同図(b)は、ツ
ール5が接着剤4を加圧・加熱するとともに、加熱ユニ
ット31がプリント配線板2を加熱する状態を示してい
る。
【0072】なお、前記加熱ユニット31は、放熱ラバ
ーなどからなる熱伝導性の良好な弾性材料で形成する。
すなわち、同図(a)に示す押圧前の厚み寸法Aと、同
図(b)に示す押圧後の厚み寸法Bにおいて、A>Bの
関係となるように厚み寸法が変化する。これにより、プ
リント配線板2を押圧する押圧力を所定以上にならない
ようにしている。
【0073】この構成において、ベアチップ部品を加圧
・加熱する際に、プリント配線板周囲に負荷を与えるこ
となくベアチップ部品周囲とプリント配線板上面とから
加熱し、接着剤の周囲の温度を制御することで、接着剤
の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに接着
剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させ、接着剤内
部に温度のばらつきを発生させない。
【0074】すなわち、図16(b)に示すように、接
着剤4の内部温度は、ベアチップ部品投影面において均
一な温度となる。また、接着剤の周囲を加熱するので、
ベアチップ部品投影面の周辺部でも温度低下はなくな
る。
【0075】図14は本発明の実施例の構成図を示す。
【0076】同図において、ベアチップ部品の実装装置
10は、ステージ3と、ツール5と、加熱ユニット31
と、制御部15とを主構成としている。ステージ3は、
プリント配線板2を固定するための吸着部3aと、ステ
ージ3に固定するプリント配線板2ごとに対応して加熱
する加熱部3bとを構成する。ツール5は、ベアチップ
部品1を吸着する吸着部5bと、プリント配線板2に塗
布した接着剤4をベアチップ部品1を介して加熱する加
熱部5cと、ベアチップ部品1の吸着あるいは接着剤4
の加熱のためにツール5を所定位置へ移動させる移動部
5aとを構成する。加熱ユニット31は、加熱ユニット
31を所定位置へ移動させる移動部31aと、プリント
配線板2を加熱する加熱部32とを構成する。制御部1
5は、ステージ3とツール5と加熱ユニット31とを制
御して当該実装装置10がベアチップ部品を実装する一
連の処理を実行する。なお、前記加熱ユニット31に換
えて前述の図11で説明したサブヒータ21を構成して
もよい。
【0077】つぎに、制御部15が実行する一連の処理
を説明する。
【0078】図15は本発明の実施例のフローチャート
を示す。なお、符号は、図14を引用する。
【0079】ステップS11において、吸着部3aを動
作させ、プリント配線板2をステージ3に吸着して固定
し、ステップS12でステージ3に固定したプリント配
線板2のベアチップ部品実装位置に接着剤4を図示しな
い装置によって塗布する。
【0080】ステップS13において、移動部5aと吸
着部5bとを動作させ、所定のベアチップ部品1をツー
ル5に吸着する。
【0081】ステップS14において、移動部31aを
動作させ、加熱ユニット31をプリント配線板2に塗布
した接着剤4の周辺部に位置させてプリント配線板2の
上面に設置する。
【0082】ステップS15において、移動部5aを動
作させ、ツール5を降下させてベアチップ部品1をプリ
ント配線板2に搭載する。
【0083】ステップS16において、ツールをさらに
降下させて、加熱部5cを動作させ、搭載したベアチッ
プ部品を加圧・加熱する。その際、加熱部32を動作さ
せ、加熱ユニット31によってプリント配線板2を上面
から加熱する。さらに、加熱部3bを動作させ、プリン
ト配線板2をステージ3側からも加熱する。なお、接着
剤4を加熱する際に、必ずしもプリント配線板2を上面
とステージ側とから加熱する必要はなく、加熱ユニット
31の加熱部32、あるいはステージの加熱部3bを適
宜に選択して動作させてもよい。また、加熱ユニット3
1に換えてサブヒータ21を動作させてもよい。
【0084】ステップS17において、プリント配線板
2に塗布した接着剤4を硬化させることでベアチップ部
品1とプリント配線板2との機械的な接合強度を維持
し、ベアチップ部品1に形成する突出電極とプリント配
線板2に形成する基板電極との電気的接続を行う。
【0085】ステップS18において、当該プリント配
線板2に搭載するベアチップ部品が無いか判定し、搭載
部品がある場合はステップS13にもどる。搭載部品が
ない場合はステップS19に進む。
【0086】ステップS19において、吸着部3aの動
作を停止させ、プリント配線板2をステージ3から排出
して処理を終了する。
【0087】以上説明したように、本発明の実施例を単
独で実施することにより、ステージへの放熱を減少させ
ることができる。あるいは、ベアチップ部品の周辺部の
温度も高温に保つことができる。このため、接着剤の硬
化温度に偏りが発生しないようにすることができる。さ
らに、本発明の実施例を組み合わせて実施した場合は、
接着剤の硬化温度に偏りが発生しないようにするといっ
た効果がさらに期待できる。
【0088】
【発明の効果】この発明により、以下に示すような効果
が期待できる。
【0089】プリント配線板を吸着する吸着部あるいは
溝部をベアチップ部品投影面の外側に形成することによ
り、接着剤を加圧・加熱した際に、接着剤の中央部と周
辺部との温度差を小さくするとともに接着剤の横方向の
温度差のばらつきを減少させることができ、接着剤内部
に温度のばらつきを発生させないようにして接着剤の硬
化状態を均一にすることができる。
【0090】さらに、プリント配線板を吸着する溝部を
ベアチップ部品投影面の外周に形成することにより、接
着剤を加圧・加熱した際に、接着剤周辺からの放熱性を
低減させ、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さく
するとともに接着剤の横方向の温度差のばらつきを減少
させることができ、接着剤内部に温度のばらつきを発生
させないようにして接着剤の硬化状態を均一にすること
ができる。
【0091】さらに、たとえばベアチップ部品投影面の
角部において、他の溝部よりも溝幅を大きくすることで
角部の温度低下を調節することにより、接着剤を加圧・
加熱した際に、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小
さくするとともに接着剤の横方向の温度差のばらつきを
減少させることができ、接着剤内部に温度のばらつきを
発生させないようにして接着剤の硬化状態を均一にする
ことができる。
【0092】また、ツール先端部に凹部を形成すること
により、ベアチップ部品を加圧・加熱する際にベアチッ
プ部品の側面をも加熱することで、接着剤を加圧・加熱
した際に、ベアチップ部品周辺の温度低下を防止し、接
着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに
接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させること
ができ、接着剤内部に温度のばらつきを発生させないよ
うにして接着剤の硬化状態を均一にすることができる。
【0093】また、ステージ内部に空気層または熱伝導
率が低い液体層やステンレス、あるいはガラスなどの低
熱伝導層を形成することにより、接着剤を加圧・加熱し
た際に、ステージへの放熱を低下し、接着剤の中央部と
周辺部との温度差を小さくするとともに接着剤の横方向
の温度差のばらつきを減少させることができ、接着剤内
部に温度のばらつきを発生させないようにして接着剤の
硬化状態を均一にすることができる。
【0094】また、ステージにベアチップ部品投影面の
外側に相当する位置に、たとえばステンレス、あるいは
ガラスなどの熱伝導率が低い低熱伝導体を形成すること
により、接着剤を加圧・加熱した際に、ステージへの放
熱を低下し、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さ
くするとともに接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを
減少させることができ、接着剤内部に温度のばらつきを
発生させないようにして接着剤の硬化状態を均一にする
ことができる。
【0095】また、ベアチップ部品の側面を加熱するサ
ブヒータを備え、熱硬化性の接着剤を加熱する時にベア
チップ部品の側面からも加熱することにより、接着剤を
加圧・加熱した際に、接着剤の中央部と周辺部との温度
差を小さくするとともに接着剤の厚み方向の温度差のば
らつきを減少させることができ、接着剤内部に温度のば
らつきを発生させないようにして接着剤の硬化状態を均
一にすることができる。
【0096】また、ステージにプリント配線板に対応し
て加熱する局部加熱機構を備えることにより、ステージ
側からも温度制御を可能にし、接着剤を加圧・加熱した
際に、接着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくする
とともに接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少さ
せることができ、接着剤内部に温度のばらつきを発生さ
せないようにして接着剤の硬化状態を均一にすることが
できる。
【0097】また、ツールとプリント配線板との間にヒ
ータを内蔵した弾性材料からなる加熱ユニットを備え、
熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ツールとステージに
固定したプリント配線板とを所定の押圧力で押圧してプ
リント配線板を加熱することにより、ベアチップ部品を
加圧・加熱する際に、プリント配線板周囲に負荷を与え
ることなくベアチップ部品周囲とプリント配線板上面と
から加熱し、接着剤の周囲の温度を制御することで、接
着剤の中央部と周辺部との温度差を小さくするとともに
接着剤の厚み方向の温度差のばらつきを減少させること
ができ、接着剤内部に温度のばらつきを発生させないよ
うにして接着剤の硬化状態を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】本発明の実施例の図である。
【図4】本発明の実施例の図である。
【図5】本発明の実施例の図である。
【図6】本発明の実施例の図である。
【図7】本発明の実施例の図である。
【図8】本発明の実施例の図である。
【図9】本発明の実施例の図である。
【図10】本発明の実施例の図である。
【図11】本発明の実施例の図である。
【図12】本発明の実施例の図である。
【図13】本発明の実施例の図である。
【図14】本発明の実施例の構成図である。
【図15】本発明の実施例のフローチャートである。
【図16】本発明の実施例の説明図である。
【図17】ベアチップ部品実装のフローチャートであ
る。
【図18】従来技術の図である。
【図19】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:ベアチップ部品 1a:上面 1b:側面 2:プリント配線板 3:ステージ 4:接着剤 5:ツール 6:吸着穴 7、7a:溝部 8:凹部 9:低熱伝導層 9a:空気層 9b:液体層 9c:固体層 11:低熱伝導体 21:サブヒータ 26:加熱器 31:加熱ユニット 32:加熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向 秀樹 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 松田 健治 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 Fターム(参考) 5F044 KK01 LL11 PP15 PP16 PP19

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部品
    をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プリ
    ント配線板を吸着して固定するステージと、プリント配
    線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリン
    ト配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツー
    ルとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記ステージは、プリント配線板を吸着する吸着穴を当
    該プリント配線板に搭載するベアチップ部品投影面の外
    側に形成する、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  2. 【請求項2】前記ステージは、 プリント配線板を吸着する溝部を当該プリント配線板に
    搭載するベアチップ部品投影面の外側に部分的に形成す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のベアチップ部品の実装
    装置。
  3. 【請求項3】前記ステージは、 プリント配線板を吸着する溝部を当該プリント配線板に
    搭載するベアチップ部品投影面の外側の全周に形成す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のベアチップ部品の実装
    装置。
  4. 【請求項4】前記溝部は、 溝幅または/および溝深さを局部的に変化させてステー
    ジの温度低下を調節する、 ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のベアチ
    ップ部品の実装装置。
  5. 【請求項5】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部品
    をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プリ
    ント配線板を吸着して固定するステージと、プリント配
    線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリン
    ト配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツー
    ルとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記ツールは、ベアチップ部品を加圧・加熱する先端部
    に凹部を形成しベアチップ部品の上面とベアチップ部品
    の側面とを加熱する、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  6. 【請求項6】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部品
    をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プリ
    ント配線板を吸着して固定するステージと、プリント配
    線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリン
    ト配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツー
    ルとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記ステージの内部に熱伝導率の低い低熱伝導層を形成
    する、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  7. 【請求項7】前記低熱伝導層は、 空気層を形成する、 ことを特徴とする請求項6記載のベアチップ部品の実装
    装置。
  8. 【請求項8】前記低熱伝導層は、 熱伝導率が低い液体層を形成する、 ことを特徴とする請求項6記載のベアチップ部品の実装
    装置。
  9. 【請求項9】前記低熱伝導層は、 熱伝導率が低い材料からなる固体層を形成する、 ことを特徴とする請求項6記載のベアチップ部品の実装
    装置。
  10. 【請求項10】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部
    品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プ
    リント配線板を吸着して固定するステージと、プリント
    配線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリ
    ント配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツ
    ールとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記ステージは、固定する当該プリント配線板に搭載す
    るベアチップ部品投影面の外側に熱伝導率の低い低熱伝
    導体を形成する、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  11. 【請求項11】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部
    品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プ
    リント配線板を吸着して固定するステージと、プリント
    配線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリ
    ント配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツ
    ールとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ベアチップ部品
    の側面を加熱するサブヒータを備える、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  12. 【請求項12】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部
    品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プ
    リント配線板を吸着して固定するステージと、プリント
    配線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリ
    ント配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツ
    ールとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記ステージは、当該ステージに固定するプリント配線
    板に対応して加熱する局部加熱機構を内蔵して備える、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  13. 【請求項13】熱硬化性の接着剤を用いてベアチップ部
    品をプリント配線板にフリップチップ実装する際に、プ
    リント配線板を吸着して固定するステージと、プリント
    配線板に搭載するベアチップ部品を加圧・加熱してプリ
    ント配線板に塗布した熱硬化性の接着剤を硬化させるツ
    ールとを構成するベアチップ部品の実装装置において、 前記ツールとプリント配線板との間に設置し、熱硬化性
    の接着剤を加熱する時に、前記ツールとプリント配線板
    とを所定の押圧力で押圧してプリント配線板を加熱する
    加熱部を内蔵した熱伝導性の良好な弾性材料で形成する
    加熱ユニットを備える、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装装置。
  14. 【請求項14】プリント配線板を吸着してステージに固
    定し、ステージに固定したプリント配線板に熱硬化性の
    接着剤を塗布し、所定のベアチップ部品をプリント配線
    板に搭載し、搭載したベアチップ部品をツールによって
    加圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性の接
    着剤を硬化させるベアチップ部品の実装方法において、 熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ベアチップ部品の側
    面に設置するサブヒータによってベアチップ部品の側面
    をも加熱する、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装方法。
  15. 【請求項15】プリント配線板を吸着してステージに固
    定し、ステージに固定したプリント配線板に熱硬化性の
    接着剤を塗布し、所定のベアチップ部品をプリント配線
    板に搭載し、搭載したベアチップ部品をツールによって
    加圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性の接
    着剤を硬化させるベアチップ部品の実装方法において、 熱硬化性の接着剤を加熱する時に、ステージに備える局
    部加熱機構によってプリント配線板に対応して加熱す
    る、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装方法。
  16. 【請求項16】プリント配線板を吸着してステージに固
    定し、ステージに固定したプリント配線板に熱硬化性の
    接着剤を塗布し、所定のベアチップ部品をプリント配線
    板に搭載し、搭載したベアチップ部品をツールによって
    加圧・加熱してプリント配線板に塗布した熱硬化性の接
    着剤を硬化させるベアチップ部品の実装方法において、 熱硬化性の接着剤を加熱する時に、加熱部を内蔵した熱
    伝導性の良好な弾性材料で形成する加熱ユニットを前記
    ツールとプリント配線板との間に設置し、前記ツールと
    ステージに固定したプリント配線板とを所定の押圧力で
    押圧してプリント配線板を加熱する、 ことを特徴とするベアチップ部品の実装方法。
JP36166999A 1999-12-20 1999-12-20 ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法 Pending JP2001176933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36166999A JP2001176933A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36166999A JP2001176933A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001176933A true JP2001176933A (ja) 2001-06-29

Family

ID=18474482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36166999A Pending JP2001176933A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001176933A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183459A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Fujitsu Ltd 電子部品のボンディング方法及び装置
JP2009004462A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Panasonic Corp 半導体装置の実装方法
JP2009130293A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 実装方法
JP2009231825A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 実装方法および吸着コレット
JP2018026375A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 東レエンジニアリング株式会社 実装装置
CN110958782A (zh) * 2018-09-27 2020-04-03 颀邦科技股份有限公司 基板与芯片的压合方法及其压合装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183459A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Fujitsu Ltd 電子部品のボンディング方法及び装置
JP4585196B2 (ja) * 2003-12-16 2010-11-24 富士通セミコンダクター株式会社 電子部品のボンディング方法及び装置
JP2009004462A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Panasonic Corp 半導体装置の実装方法
JP4640380B2 (ja) * 2007-06-20 2011-03-02 パナソニック株式会社 半導体装置の実装方法
JP2009130293A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 実装方法
JP2009231825A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 実装方法および吸着コレット
JP2018026375A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 東レエンジニアリング株式会社 実装装置
CN110958782A (zh) * 2018-09-27 2020-04-03 颀邦科技股份有限公司 基板与芯片的压合方法及其压合装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3627011B2 (ja) 接合方法
TW200305472A (en) Component mounting method, component mounting apparatus, and ultrasonic bonding head
KR20040098072A (ko) 반도체 디바이스들을 언더 충전하는 방법 및 그 장치
JP2001176933A (ja) ベアチップ部品の実装装置およびその実装方法
JP2000200970A (ja) プラグ製造装置および方法ならびにペ―スト混合装置
US6613180B2 (en) Method for fabricating semiconductor-mounting body and apparatus for fabricating semiconductor-mounting body
JPH11330162A (ja) 半導体チップの実装方法
TW202022981A (zh) 基板固定裝置
JP2002110744A (ja) 半導体実装装置、および半導体実装方法
JP3030271B2 (ja) 半導体部品の実装方法
US7416923B2 (en) Underfill film having thermally conductive sheet
US7145120B2 (en) Guided heating apparatus and method for using the same
JP2007281116A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001015534A (ja) 半導体装置の製造設備と製造方法
US9287843B2 (en) Method of fabricating crystal unit, crystal unit fabrication mask, and crystal unit package
JPH10173007A (ja) ベアチップ搭載装置
JP3223283B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10229255A (ja) 平板付きフレキシブルプリント基板
JP3261981B2 (ja) バンプ付きワークのボンディング方法およびボンディング構造
JP2003297879A (ja) 半導体チップ圧着装置
JPH09266227A (ja) 電子部品の接合方法
JP2002100652A (ja) フレキシブル基板吸着装置
KR100529609B1 (ko) 초단파를 이용한 반도체 소자의 폴리이미드 경화장치 및경화방법
TW202139807A (zh) 工作臺單元和具有該工作臺單元的迴焊裝置
JP2004031902A (ja) 実装方法および実装装置