JP2001175246A - ピアノ - Google Patents

ピアノ

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JP2001175246A
JP2001175246A JP2000003957A JP2000003957A JP2001175246A JP 2001175246 A JP2001175246 A JP 2001175246A JP 2000003957 A JP2000003957 A JP 2000003957A JP 2000003957 A JP2000003957 A JP 2000003957A JP 2001175246 A JP2001175246 A JP 2001175246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の譜面立てを有するピアノの機能を損な
うことなく、視認性がよい場所に表示画面を配置したピ
アノを提供する。 【解決手段】 液晶表示装置41は、譜面立て40の鍵
の並設方向のいずれか側に配置されると共に、譜面立て
40とは独立して前部カバー25に対して回動自在に支
持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面を有する
ピアノに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グランドピアノでは、液晶表示画
面などを搭載したものがあり、この液晶表示画面に楽譜
などを表示することができるようになっている。このよ
うなグランドピアノでは、従来、譜面立てとして使用さ
れていた部材に表示画面を埋め込んだものがあり、この
ようにすることにより特別な設置スペースを設けること
なく表示画面の搭載を可能とするとともに、演奏者が見
やすい位置に表示画面を配置できるいった効果も得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な表示画面を搭載したグランドピアノでは、譜面立ての
代わりに表示画面が設けられているため、譜面を譜面立
てに載置して演奏することができない。上述した表示画
面の上に譜面を載置することも考えられるが、この場合
表示画面が損傷してしまうことも考えられる。また、譜
面を載置しつつ、表示画面になんらかの表示を行わせ
て、それを使用者が参照することは不可能である。
【0004】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、通常の譜面立てを有するピアノの機能を損
なうことなく、視認性がよい場所に表示画面を配置する
ことができるピアノを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載のピアノは、筐体と、棚板
上に回動自在に支持される鍵を複数並設した鍵盤と、前
記筐体内部の前方側に配置され、前記鍵の動作に応じて
打弦する打弦機構と、前記鍵盤の上方側において前記鍵
盤を構成する鍵が並設される方向に延在し、前記筐体に
対して使用位置と収納位置との間で回動可能に支持され
る譜面立てとを備えるピアノにおいて、前記譜面立ての
前記鍵の並設方向のいずれか側に配置される表示装置を
有することを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載のピアノは、請求項
1記載のピアノにおいて、前記表示装置は、垂直方向お
よび水平方向を軸方向として回動自在になされているこ
とを特徴としている。
【0007】また、請求項3に記載のピアノは、請求項
1または2に記載のピアノにおいて、前記表示装置は、
前記鍵の並設方向にスライド可能になされていることを
特徴としている。
【0008】また、請求項4に記載のピアノは、請求項
1ないし3のいずれかに記載のピアノにおいて、ユーザ
に操作される操作パネルを有し、ユーザによる前記操作
パネルの操作に応じて、データを入力するデータ入力手
段と、前記データ入力手段から入力されるデータに基づ
いて、前記表示装置に表示すべき内容に応じた映像信号
を送出する映像信号処理手段とをさらに具備し、前記デ
ータ入力手段は、前記操作パネルが露出するように前記
棚板内部に埋め込まれていることを特徴としている。
【0009】また、請求項5に記載のピアノは、請求項
1ないし3のいずれかに記載のピアノにおいて、ユーザ
に操作される操作パネルを有し、ユーザによる前記操作
パネルの操作に応じて、データを入力するデータ入力手
段と、前記データ入力手段から入力されるデータに基づ
いて、前記表示装置に表示すべき内容に応じた映像信号
を送出する映像信号処理手段とをさらに具備し、前記デ
ータ入力手段は、前記棚板内部と、前記棚板から突出し
た位置との間で移動可能になされていることを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項6に記載のピアノは、請求項
4または5に記載のピアノにおいて、前記映像信号処理
手段からの映像信号を受け取って前記表示装置の表示内
容を制御するための制御信号を前記表示装置に送出する
制御基板をさらに具備し、前記筐体は、前記打弦機構が
配置された部分の上方側に筐体本体に対して開閉可能に
設けられるカバー部を有しており、前記譜面立ては、前
記カバー部の上面に回動自在に支持されており、前記カ
バー部の下面には、前記制御基板が設けられていること
を特徴としている。
【0011】また、請求項7に記載のピアノは、請求項
4ないし6のいずれかに記載のピアノにおいて、前記棚
板の上面には、前記データ入力手段と前記映像処理手段
を接続する信号線が挿通させられる溝が形成されている
ことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。まず、図1は本発明の一実施
形態に係るグランドピアノの鍵盤付近を示す側断面図で
ある。本実施形態に係るグランドピアノのアクション機
構や共鳴機構などは、従来の一般的なグランドピアノの
アクション機構や共鳴機構と同様であるため、主要部の
み説明し、異なる箇所については詳述する。
【0013】図1に示すように、棚板231の上方に
は、筬233が載置されており、筬233の上方には、
鍵234が支持されている。鍵234は、筬233に突
設されたバランスピン235を介して回動自在になされ
ており、演奏者が図における左側である前端部を押し下
げて演奏するようになっている。このような鍵234が
図の紙面垂直方向である左右方向に並設され、鍵盤22
1が構成されている。
【0014】筬233の上方には、鍵234と同数のハ
ンマアクション機構236が併設されており、鍵234
が回動すると、ハンマアクション機構236が作動し、
そのハンマ237が図示せぬ弦を打弦して楽音を発生さ
せるようになっている。
【0015】このハンマアクション機構236の奥側に
は、弦を押さえるダンパー機構238が設けられてい
る。符号239は、鍵盤の全長に亘って延在するダンパ
レールである。このダンパレール239には、ダンパー
レバーフレンジ240を介して、前後方向に延びるダン
パーレバー241の一端が回動自在にピン結合されてい
る。ダンパーレバー241の自由端部である前端部に
は、ダンパブロック242が回動自在に取り付けられ、
このダンパブロック242には、上方に延びるダンパワ
イヤ243が取り付けられている。
【0016】このダンパワイヤ243の上方に、弦を上
から押さえる図示せぬダンパが取り付けられている。ハ
ンマアクション機構236によれば、回動された鍵23
4の後端部によりダンパーレバーフレンジ240が突き
上げられ、ハンマ237が弦を打撃する直前に、ダンパ
が弦から上に離れるようになっている。これにより、押
下されていない鍵234に対応する弦の共振が防がれ
る。
【0017】ここで、図2〜図5は、本実施形態に係る
グランドピアノの外観を示す。これらの図に示すよう
に、このグランドピアノは、上述したハンマアクション
機構236やハンマアクション機構236等が内部に配
置される外郭曲練り側板(筐体本体)20を有してい
る。外郭曲練り側板20内部には、上述した各機構に加
え、弦を張設する駒や、この駒を支持する共鳴板等が配
置されており、これにより鍵234の押下操作により発
生する楽音を共鳴させることができる。なお、これらの
共鳴機構は、従来のグランドピアノと同様である。
【0018】外郭曲練り側板20の一端部20aには、
屋根後21が回動自在に支持されている。この屋根後2
1を回動させることにより、外郭曲練り側板20の上部
を開閉することができるようになっている。また、屋根
後前部21を開放状態で支持するための突上棒23が設
けられている。
【0019】また、外郭曲練り側板20の前方側には、
前部カバー25が設けられている。前部カバー25は、
外郭曲練り側板20の開放した上部における屋根後21
よりも前方側を覆うように設けられており、外郭曲練り
側板20の左右両端に支持された軸26によって回動自
在(図4中矢印方向)になされている。そして、図4中
実線で示す閉じた位置と、図中一点鎖線で示す開放位置
との間で移動可能になされている。
【0020】前部カバー25の上面には、譜面立て40
と液晶表示装置41が設けられ、譜面立て40の前側に
譜面立て40に立てた譜面が滑り落ちないようにするた
めの出っ張りまたは溝でなる滑り止め部42が設けられ
ている。譜面立て40は前部カバー25の左右方向にわ
たって延在して配置され、前部カバー25に対して回動
自在に支持されている。液晶表示装置41は、譜面立て
40の演奏者側からみた右側に配置され、譜面立て40
と同様に前部カバー25に対して回動自在に支持されて
いる。従って、譜面立て40と液晶表示装置41は、そ
れぞれ前部カバー25に対して図示のように立てられた
位置(使用時の位置)と、前部カバー25に対して沿っ
て倒された位置(収納位置)との間で回動することがで
きるようになっている。つまり、譜面立て40と液晶表
示装置41は、それぞれ独立して使用位置や収納位置に
セットできるようになっている。これにより、液晶表示
装置41を使用する場合のみ、液晶表示装置41を使用
時の位置にすることにより、液晶表示装置41を使用し
ない場合は、液晶表示装置41を収納位置に回動させ
て、通常のグランドピアノとほぼ同様の外観で譜面立て
40を使用することができるようになっている。また、
液晶表示装置41と譜面立て40の両方を使用時の位置
にすれば、液晶表示装置41の表示画面22と、譜面立
て40に立てた譜面の両方を演奏者は見ることができ
る。また、液晶表示装置41と譜面立て40の使用時の
位置をそれぞれ独立して調整することができるので、演
奏者は液晶表示装置41と譜面立て40をもっとも見や
すい位置に調整することができる。
【0021】図6に示すように、このグランドピアノで
は、前框251が通常のグランドピアノよりも高い位置
まで形成されており、閉止時には、この前框251の上
部にクッション材252を介して前部カバー25の前端
が配置されるようになっている。前部カバー25の下面
には、上記液晶表示装置41の表示を制御するための制
御信号を生成する制御回路が設けられた制御基板45が
配置されている。この制御基板45と液晶表示装置41
が図示せぬ信号線により接続されており、制御基板45
から表示内容を制御する制御信号が液晶表示装置41に
供給されるようになっている。このように、制御基板4
5を前部カバー25の下面に設けることにより、液晶表
示装置41の構成部品を少なくすることができ、軽量化
および薄型化が可能となる。
【0022】前部カバー25は、外郭曲練り側板20の
開放した上部を覆うことができるので、埃などの外郭曲
練り側板20内部への侵入を防止することができる。一
方、メンテナンス時等には、前部カバー25を回動させ
るといった簡単な操作で開放状態とすることができ、前
部カバー25の下方に配置されるチューニングピンやハ
ンマアクション機構などを容易に調整することができ
る。従来のグランドピアノでは、この前部カバー25が
覆う部分を屋根後21に回動自在に設けられた屋根前が
覆うようになっていた。このため、従来のグランドピア
ノの演奏時には、屋根前は開放した状態となっている
が、このグランドピアノでは、演奏時にも前部カバー2
5を閉じることができ、その下方に配置されるアクショ
ン機構にほこりなどが侵入することを低減できる。ま
た、前部カバー25は演奏時にも閉じることができるの
で、メトロノームなどのものを載置するスペースを従来
のグランドピアノよりも大きくすることができる。ま
た、従来のグランドピアノでは、屋根前と、譜面立て4
0を支持するための譜面台を別に設ける必要があった
が、このグランドピアノでは、この前部カバー25が譜
面立て40と液晶表示装置41を支持することができる
ので、部品数を削減することができる。
【0023】なお、直線形状の前部カバー25に代え
て、図7に示すように、通常のグランドピアノと同様の
高さを有する前框251を用い、断面が湾曲した形状の
前部カバーを用いるようにしてもよい。
【0024】図1〜図3に示すように、棚板231の内
部には操作コントローラ部(データ入力手段)50が埋
め込まれており、棚板231の表面にこの操作コントロ
ーラ部50の操作パネル51が露出するようになってい
る。操作パネル51には、使用者が操作するボタンやつ
まみに加え、CD−ROM(Compact Disc-Read OnlyMe
mory)などの記録媒体を挿入するための挿入口が設けら
れている。このように、操作コントローラ部50を棚板
231の内部に埋め込むことにより、通常のグランドピ
アノの外観とほとんど変わらなくすることができる。
【0025】ところで、液晶表示装置41としてタッチ
パネル型のものを採用し、このタッチパネルで操作を行
うことも考えられるが、本実施形態のように操作コント
ローラ部50を棚板231に埋め込むようにすれば演奏
者により近い位置にボタン等の操作部が配置されること
になり、操作性が向上する。
【0026】次に、このグランドピアノに内蔵された液
晶表示装置41の表示画面22の表示を制御する制御シ
ステムについて図8を用いて説明する。同図に示すよう
に、この制御システムは、表示画面22と、操作コント
ローラ部50と、前部カバー25の下面に配置される制
御基板45に設けられた制御回路52と、データ処理部
(映像信号処理手段)53とを備えている。
【0027】操作コントローラ部50は、使用者による
操作パネル51のボタン操作などに応じて入力データを
生成し、データ処理部53に送出する。また、操作コン
トローラ部50は、CD−ROMやフロッピーディスク
などの記録媒体に記録されたデータを読み取り、データ
処理部53に送出する。
【0028】データ処理部53は、CPU(中央演算処
理装置)などから構成され、データ処理部53から入力
されるデータに応じて各種処理を実行し、液晶表示装置
41の表示画面22に表示すべき映像に応じた映像信号
を制御回路52に送出する。ここで、データ処理部53
は、小型化が可能であれば、上記操作コントローラ部5
0と同様に棚板231内に埋め込むようにしてもよい
し、様々な機能を備えるやや大型のもの、例えばパーソ
ナルコンピュータ等であれば、このグランドピアノの外
郭曲練り側板20内部に配置するようにしてもよい。例
えば、グランドピアノの2つの支柱の間に保持するよう
にすればよい。この場合、図9および図10に示すよう
に、棚板231の上面にピアノの前方から後方に伸びる
溝90を形成し、操作コントローラ部50(一般のパー
ソナルコンピュータのキーボードなどでもよい)とデー
タ処理部53とを接続するケーブル91(信号線)を溝
90に挿通させるようにすればよい。このようにする
と、操作コントローラ部50とデータ処理部53とを接
続するケーブル91が外部に露出しないので外観上好ま
しい。また、このグランドピアノが棚板231上の筬2
33を左右方向に移動させるシフトペダルを有している
場合にも、ケーブル91が棚板231の上面に露出しな
いのでこの移動動作の妨げとならない。
【0029】図8に戻り、制御回路52は、データ処理
部53から入力される映像信号を受け取って、液晶表示
装置41を駆動する駆動回路に制御信号を送出し、これ
により液晶表示装置41が駆動され、表示画面22に映
像信号に応じた、例えば曲の楽音パラメータ等の表示が
なされる。なお、本実施形態においては、図示はしない
が、ハンマーの打弦を阻止する消音機構、および鍵23
4、ハンマーまたは両者の動作を検出するセンサ、この
センサの検出結果に応じて楽音を電子的に発生する電子
音源、鍵234を駆動するソレノイド等を有しており、
通常演奏(演奏者の押鍵による演奏)、消音演奏(消音
機構による打弦阻止)および自動演奏(ソレノイドによ
る鍵駆動)が可能となっている。そして、これらの構成
も上記操作コントローラ部50の操作に応じて制御され
るようになっているとともに、上記液晶表示装置41の
表示画面22にこれらの制御等に対応する情報が表示さ
れるようになっている。
【0030】本実施形態に係るグランドピアノでは、譜
面立て40の横に液晶表示装置41を配置したので、譜
面立て40の機能を損なうことがない。また、液晶表示
装置41は、鍵盤221の上方である演奏者の視線の真
正面に配置されているので、視認性も優れている。ま
た、演奏者は、譜面立て40に譜面を載置して使用する
のと同時に、液晶表示装置41の表示画面22の表示を
参照することができる。
【0031】また、譜面を載置しない場合には、譜面立
て40のみを収納位置に倒しておくことも可能であり、
一方、液晶表示装置41を使用しない場合には、液晶表
示装置41のみを収納位置に倒しておくといったことも
可能である。例えば、図11に示すように、2つのグラ
ンドピアノG1,G2を対向配置して2人の演奏者A,
Bが連弾するような場合には、互いの演奏者の顔が見え
るように液晶表示装置41のみを倒して収納するといっ
たことが可能となる。仮に、ピアノのほぼ左右方向の全
域にわたって延在する単一部材からなる譜面立てに液晶
表示画面を設けた場合、譜面立てが左右方向に長く延在
しているので、譜面の載置と表示画面の参照を同時に行
える。しかし、譜面立てが左右方向に長いため、上述し
たような連弾時には互いの演奏者の顔が見えなくなって
しまう。しかし、本実施形態に係るグランドピアノで
は、上述したように液晶表示装置41を倒せば、このよ
うな問題を解消することができる。また、上述した単一
部材の液晶内蔵譜面立ての場合、液晶表示装置が故障す
ると、液晶表示装置を内蔵した譜面立てを取り外さなく
てはならない場合もある。この間、譜面を載置する場所
がなくなってしまうが、本実施形態に係るグランドピア
ノでは、液晶表示装置41が故障して取り外しが必要と
なった場合にも、液晶表示装置41のみを取り外せばよ
いので、上記のような問題は生じない。
【0032】なお、上述した実施形態では、液晶表示装
置41が演奏者側からみて譜面立て40の右側に配置さ
れるようになっていたが、これに限らず、譜面立て40
の左側に配置するようにしてもよい。
【0033】また、上述した実施形態では、操作コント
ローラ部50を棚板231に埋め込むようにしていた
が、図12および図13に示すように、操作コントロー
ラ部50を棚板231の内部と棚板231から突出した
位置との間で移動可能に設けるようにしてもよい。図1
2に示すように、この変形例における操作コントローラ
部50を格納した状態では、操作コントローラ部50が
棚板231に形成された格納孔120内に収納されてい
る。
【0034】そして、図示せぬボタン等が押下される
と、図13に示すように、操作コントローラ部50が棚
板231の格納孔120内から手前側にスライドしてく
るようになっている。これにより、ボタンやCD−RO
M等の挿入口が配置された操作パネル51が露出し、使
用者が様々な操作を行うことができるようになってい
る。なお、上述した操作コントローラ部50のスライド
機構の駆動構成は、上述したボタンの押下等により自動
的に行うものであってもよいし、手動で行うものであっ
てもよい。
【0035】ここで、操作コントローラ部50の表面部
130を棚板231と同色に塗装すれば、操作コントロ
ーラ部50格納時には、外観を通常のグランドピアノと
ほとんど変わらなくすることができる。一方、使用時に
は、操作コントローラ部50を演奏者側にスライドさせ
ることになる。従って、上述した実施形態のように操作
パネル51の上下方向の長さを棚板231の高さ以下に
抑える必要がなくなり、より大きな面積の操作パネル5
1を採用することができ、操作性を向上させることがで
きる。
【0036】また、このように操作コントローラ部50
を棚板231から手前側にスライドさせる構造に限ら
ず、例えば、棚板231下面から操作コントローラ部5
0を下方側にスライドさせて、棚板231から突出して
露出する位置に操作コントローラ部50を移動させるよ
うにしてもよい。
【0037】さらに、図14に示すように、上述した実
施形態における液晶表示装置41または液晶表示装置4
1および譜面立て40をそれぞれ左右方向にスライド可
能にしてもよい。液晶表示装置41と譜面立て40のそ
れぞれを左右方向にスライド可能にする場合、液晶表示
装置41および譜面立て40をそれぞれスライド支持す
るスライド支持機構41a、41bの位置を前後させ
て、液晶表示装置41および譜面立て40をそれぞれグ
ランドピアノの左右ほぼ全域にわたってスライドできる
ようにすればよい。このようにすれば、液晶表示装置4
1の表示内容を参照する場合には、液晶表示装置41を
このピアノの中央部などの見やすい位置に移動させれば
よい。一方、譜面を使用する場合には、譜面立て40を
ピアノの中央部などの見やすい位置に移動すればよい。
また、支持機構を液晶表示装置41、譜面立て40に対
して共通に1つだけ設けるようにしてもよい。この場
合、液晶表示装置41と譜面立て40を連結・離脱可能
な連結部材等を使用すれば、液晶表示装置41、譜面立
て40を連動させてスライドさせたり、各々独立してス
ライドさせたりすることができる。
【0038】また、図15及び図16に示すように、液
晶表示装置41については垂直および水平方向に首振り
可能に支持してもよい。この場合、図17(a)、
(b)、(c)に示すように、前部カバー25の上面に
支持部材335を設け、この支持部材335に液晶表示
装置41を支持し、この支持部材335を垂直方向を軸
方向とする回動軸336により前部カバー25に対して
回動自在に支持するとともに、液晶表示装置41を水平
方向を軸方向とする回動軸337により支持部材335
に対して回動自在に支持する方法などを適用することが
できる。このようにすれば、演奏者は、液晶表示装置4
1の水平および垂直方向の角度を調整することが可能と
なり、表示画面22と譜面立て40の向きを異ならせ
て、表示画面22の視認性がよくなるように液晶表示装
置41の位置を細かく調整することが可能となる。
【0039】また、前部カバー25は、上述した実施形
態において説明したものに限らず、図17に示すような
形状のものを用いるようにしてもよい。同図に示すよう
に、この前部カバー25は断面L字状であり、カバー部
25bとその後端側から上方に屈曲した支持部25aと
を有している。そして、この支持部25aが軸26に軸
支されている。ここで、図示のように前部カバー25は
屋根後21よりも低い位置に配置されることになるた
め、カバー部25bの上面に上下方向に伸びる支持部材
355を設け、譜面立て40と液晶表示装置41を高い
位置で支持するようにしている。これにより、上記実施
形態と同様の高さで譜面立て40と液晶表示装置41を
支持することが可能となり、視認性を損なうことがな
い。また、上述したように通常のグランドピアノの前框
251は、屋根後21よりも低い位置にあるが、このよ
うなL字状の前部カバー25を設けることにより、従来
のグランドピアノの前框251の高さを変更するといっ
た改良を行うことなく、前部カバー25を通常のグラン
ドピアノに後から取り付けることが可能となる。
【0040】上述した実施形態においては、液晶表示装
置を使用する場合について述べたが、様々な表示装置を
適用することができる。また、上述した実施形態におい
ては、本発明をグランドピアノに適用した場合について
述べたが、アップライトピアノに適用することができ
る。なお、液晶表示装置41と譜面立て40の形状は、
それぞれ様々な形状を適用することができ、また滑り止
め部42がなくてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常の譜面立てを有するピアノの機能を損なうことな
く、視認性がよい場所に表示画面を配置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るグランドピアノの
アクション機構の構成を示す側断面図である。
【図2】 前記グランドピアノの外観を示す斜視図であ
る。
【図3】 前記グランドピアノの外観を示す正面図であ
る。
【図4】 前記グランドピアノの外観を示す側面図であ
る。
【図5】 前記グランドピアノの外観を示す平面図であ
る。
【図6】 前記グランドピアノの構成要素であるカバー
部付近の構成を示す側断面図である。
【図7】 前記カバー部の変形例を示す側断面図であ
る。
【図8】 前記グランドピアノの制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図9】 前記制御システムの構成要素である操作コン
トローラ部の棚板への組み込み構造を示す側断面図であ
る。
【図10】 前記制御システムの構成要素である操作コ
ントローラ部の棚板への組み込み構造を示す平断面図で
ある。
【図11】 2つの前記グランドピアノで連弾する様子
を示す図である。
【図12】 前記グランドピアノの変形例における前記
操作コントローラ部付近を示す斜視図である。
【図13】 前記操作コントローラ部使用時における前
記グランドピアノの変形例における前記操作コントロー
ラ部付近を示す斜視図である。
【図14】 前記グランドピアノの他の変形例の主要部
を示す斜視図である。
【図15】 前記グランドピアノのさらに他の変形例の
主要部を示す斜視図である。
【図16】 前記グランドピアノのさらに他の変形例を
示す上面図である。
【図17】 (a)は前記グランドピアノのさらに他の
変形例の構成要素である前部カバー付近を示す側断面図
であり、(b)は前記前部カバー付近を示す正面図であ
り、(c)は前記前部カバー付近を示す平面図である。
【図18】 前記グランドピアノのさらにその他の変形
例の構成要素である前部カバー付近を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
20……外郭曲練り側板(筐体本体)、21……屋根
後、22……表示画面、25……前部カバー、40……
譜面立て、41……液晶表示装置、41a、41b……
スライド支持機構、42……滑り止め部、45……制御
基板、50……操作コントローラ部、51……操作パネ
ル、52……制御回路、53……データ処理部(映像信
号処理手段)、90……溝、91……ケーブル、120
……格納孔、130……表面部、221……鍵盤、23
1……棚板、233……筬、236……ハンマアクショ
ン機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、 棚板上に回動自在に支持される鍵を複数並設した鍵盤
    と、 前記筐体内部の前方側に配置され、前記鍵の動作に応じ
    て打弦する打弦機構と、 前記鍵盤の上方側において前記鍵盤を構成する鍵が並設
    される方向に延在し、前記筐体に対して使用位置と収納
    位置との間で回動可能に支持される譜面立てとを備える
    ピアノにおいて、 前記譜面立ての前記鍵の並設方向のいずれか側に配置さ
    れる表示装置を有することを特徴とするピアノ。
  2. 【請求項2】 前記表示装置は、垂直方向および水平方
    向を軸方向として回動自在になされていることを特徴と
    する請求項1に記載のピアノ。
  3. 【請求項3】 前記表示装置は、前記鍵の並設方向にス
    ライド可能になされていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のピアノ。
  4. 【請求項4】 ユーザに操作される操作パネルを有し、
    ユーザによる前記操作パネルの操作に応じて、データを
    入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段から入力されるデータに基づいて、
    前記表示装置に表示すべき内容に応じた映像信号を送出
    する映像信号処理手段とをさらに具備し、 前記データ入力手段は、前記操作パネルが露出するよう
    に前記棚板内部に埋め込まれていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載のピアノ。
  5. 【請求項5】 ユーザに操作される操作パネルを有し、
    ユーザによる前記操作パネルの操作に応じて、データを
    入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段から入力されるデータに基づいて、
    前記表示装置に表示すべき内容に応じた映像信号を送出
    する映像信号処理手段とをさらに具備し、 前記データ入力手段は、前記棚板内部と、前記棚板から
    突出した位置との間で移動可能になされていることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のピアノ。
  6. 【請求項6】 前記映像信号処理手段からの映像信号を
    受け取って前記表示装置の表示内容を制御するための制
    御信号を前記表示装置に送出する制御基板をさらに具備
    し、 前記筐体は、前記打弦機構が配置された部分の上方側に
    筐体本体に対して開閉可能に設けられるカバー部を有し
    ており、 前記譜面立ては、前記カバー部の上面に回動自在に支持
    されており、 前記カバー部の下面には、前記制御基板が設けられてい
    ることを特徴とする請求項4または5に記載のピアノ。
  7. 【請求項7】 前記棚板の上面には、前記データ入力手
    段と前記映像処理手段を接続する信号線が挿通させられ
    る溝が形成されていることを特徴とする請求項4ないし
    6のいずれかに記載のピアノ。
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