JP4238446B2 - グランドピアノ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏操作子の動作に応じて機械的に発音する発音機構を備えたグランドピアノに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示画面を内蔵した鍵盤楽器などが開発されている。このような鍵盤楽器では、表示画面に楽譜などの演奏に関する情報を表示するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鍵盤楽器は、多数の部品から構成される複雑な構造を有しており、一般的な使用者にとっては、鍵盤楽器の使用方法や調整方法なども分からないことが多い。また、近年では、その鍵盤楽器固有の機能を備えるものがあり、その機能の使用方法を理解する場合は説明書等を参照する必要がある。
【0004】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、使用方法や調整方法に関する情報を使用者に報知することができ、初心者でも演奏に最適な設定を簡易に行うことができるグランドピアノを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載のグランドピアノは、演奏操作子と、前記演奏操作子の操作に応じて機械的に発音する発音機構とを備えたグランドピアノにおいて、このグランドピアノの使用または調整方法に関する回答情報を使用者に報知する報知手段と、前記発音機構を覆うように設けられ、上方が開放した外郭部と、前記外郭部の上方に開閉可能に設けられる屋根部材とを具備し、前記屋根部材は、このグランドピアノの前後方向に複数に分割されており、分割されたそれぞれが前記外郭部の上方に独立して開閉可能に設けられていることを具備することを特徴としている。
【0006】
また、請求項2に記載のグランドピアノは、請求項1に記載のグランドピアノにおいて、このグランドピアノの使用または調整方法に関する情報であって、使用者が回答の取得を希望する質問情報を入力する入力手段をさらに具備し、前記報知手段は、前記入力手段から質問情報が入力された場合に、その質問情報に応じたこのグランドピアノの使用または調整方法に関する回答情報を使用者に報知することを特徴としている。
【0007】
また、請求項3に記載のグランドピアノは、請求項1または2に記載のグランドピアノにおいて、前記演奏操作子は鍵であり、前記発音機構は前記鍵の動作に応じて打弦して発音するものであることを特徴としている。
【0009】
また、請求項4に記載のグランドピアノは、請求項3に記載のグランドピアノにおいて、前記報知手段は、前記屋根部材に関する回答情報を報知することを特徴としている。
【0010】
また、請求項5に記載のグランドピアノは、請求項3に記載のグランドピアノにおいて、前記発音機構を覆うように設けられる外郭部と、前記外郭部の下方側に開閉可能に設けられ、前記外郭部の下方を閉じた時に前記発音機構の発生する楽音を減少させる減音部材とをさらに具備し、前記報知手段は、前記減音部材に関する回答情報を報知することを特徴としている。
【0011】
また、請求項6に記載のグランドピアノは、請求項3に記載のグランドピアノにおいて、前記発音機構による打弦を阻止する、または打弦力を減少させる打弦抑制機構と、前記打弦抑制機構を使用状態と非使用状態との間で移動させる駆動手段とをさらに具備し、前記報知手段は、前記打弦抑制機構、前記駆動手段または両者に関する回答情報を報知することを特徴としている。
【0012】
また、請求項7に記載のグランドピアノは、請求項3に記載のグランドピアノにおいて、前記発音機構によって発せられた音を受音するマイクロホンをさらに具備し、前記報知手段は、前記マイクロホンの受音結果に基づいて前記発音機構の調整が必要であるか否かを判断し、この判断結果に関する回答情報を報知することを特徴としている。
【0013】
また、請求項8に記載のグランドピアノは、請求項1ないし7のいずれかに記載のグランドピアノにおいて、前記報知手段は、回答情報を表示する表示画面を有していることを特徴としている。
【0014】
また、請求項9に記載のグランドピアノは、請求項8に記載のグランドピアノにおいて、前記表示画面に表示される回答情報には、このグランドピアノの使用方法または調整方法を説明するための絵柄が含まれていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項10に記載のグランドピアノは、請求項8または9に記載のグランドピアノにおいて、前記表示画面は、このグランドピアノの概形絵柄を表示するようにし、前記報知手段は、使用者から前記表示画面に表示された概形絵柄の一部が指示された場合、このグランドピアノの指示された部分に関する回答情報を報知することを特徴としている。
【0016】
また、請求項11に記載のグランドピアノは、請求項1に記載のグランドピアノにおいて、パラメータにしたがって楽音信号を発生する音源手段をさらに具備し、前記報知手段は、前記グランドピアノの使用または調整方法に関する回答情報を使用者に報知するとともに、前記パラメータに関する回答情報を使用者に報知することを特徴としている。
【0017】
また、請求項12に記載のグランドピアノは、請求項1に記載のグランドピアノにおいて、前記グランドピアノの各種機構を駆動する機構駆動手段と、所定の条件にしたがって前記機構駆動手段を自動的に制御する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0018】
また、請求項13に記載のグランドピアノは、請求項12に記載のグランドピアノにおいて、パラメータにしたがって楽音信号を発生する音源手段をさらに具備し、前記制御手段は、所定の条件にしたがって前記機構駆動手段を自動的に制御するとともに、所定の条件にしたがって前記パラメータを自動的に設定することを特徴としている。
【0019】
また、請求項14に記載のグランドピアノは、請求項1に記載のグランドピアノにおいて、パラメータにしたがって楽音信号を発生する音源手段と、時刻または演奏曲のジャンルに応じて前記パラメータに関する回答情報を使用者に報知するとともに、時刻または演奏曲のジャンルに応じて前記パラメータを自動的に設定する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
まず、図1は本発明の一実施形態に係るグランドピアノの鍵盤付近を示す側断面図である。本実施形態に係るグランドピアノのアクション機構や共鳴機構などの発音機構は、従来の一般的なグランドピアノのアクション機構や共鳴機構と同様であるため、主要部のみ説明し、異なる箇所については詳述する。
【0021】
図1に示すように、棚板231の上方には、筬233が載置されており、筬233の上方には、鍵234が支持されている。鍵234は、筬233に突設されたバランスピン235を介して回動自在になされており、演奏者が図における左側である前端部を押し下げて演奏するようになっている。このような鍵234が図の紙面垂直方向である左右方向に並設され、鍵盤221が構成されている。
【0022】
筬233の上方には、鍵234と同数のハンマアクション機構236が併設されており、鍵234が回動すると、ハンマアクション機構236が作動し、そのハンマ237が図示せぬ弦を打弦して楽音を発生させるようになっている。
【0023】
このハンマアクション機構236の奥側には、弦を押さえるダンパー機構238が設けられている。符号239は、鍵盤の全長に亘って延在するダンパレールである。このダンパレール239には、ダンパーレバーフレンジ240を介して、前後方向に延びるダンパーレバー241の一端が回動自在にピン結合されている。ダンパーレバー241の自由端部である前端部には、ダンパブロック242が回動自在に取り付けられ、このダンパブロック242には、上方に延びるダンパワイヤ243が取り付けられている。
【0024】
このダンパワイヤ243の上方に、弦を上から押さえる図示せぬダンパが取り付けられている。ハンマアクション機構236によれば、回動された鍵234の後端部によりダンパーレバーフレンジ240が突き上げられ、ハンマ237が弦を打撃する直前に、ダンパが弦から上に離れるようになっている。これにより、押下されていない鍵234に対応する弦の共振が防がれる。
【0025】
ここで、図2〜図5は、本実施形態に係るグランドピアノの外観を示す。これらの図に示すように、このグランドピアノは、上述したハンマアクション機構236やハンマアクション機構236等が内部に配置される外郭曲練り側板(外郭部)20を有している。外郭曲練り側板20内部には、上述した各機構に加え、弦を張設する駒や、この駒を支持する共鳴板等(図示せぬ)が配置されており、これにより鍵234の押下操作により発生する楽音を共鳴させることができる。なお、これらの共鳴機構は、従来のグランドピアノと同様である。
【0026】
外郭曲練り側板20の一端部20aには、屋根後前部(屋根部材)21および屋根後後部(屋根部材)22が回動自在に支持されている。つまり、屋根後前部21および屋根後後部22を回動させることにより、外郭曲練り側板20の上部を開閉することができるようになっている。屋根後前部21および屋根後後部22は、通常のグランドピアノに設けられる屋根後をこのピアノの前後方向に分割した形状のものであり、それぞれ外郭曲練り側板20に対して独立して回動させることができるようになっている。また、屋根後前部21および屋根後後部22に対して、それぞれを開放状態で支持するための突上棒23,24が設けられている。従って、屋根後前部21および屋根後後部22の両者を開放させたり、いずれか一方を選択的に開放させたりすることが可能となっている。
【0027】
また、外郭曲練り側板20の前方側には、前部カバー25が設けられている。前部カバー25は、外郭曲練り側板20の開放した上部における屋根後前部21よりも前方側を覆うように設けられており、外郭曲練り側板20の左右両端に支持された軸26によって回動自在(図4中矢印方向)になされている。そして、図4中実線で示す閉じた位置と、図中一点鎖線で示す開放位置との間で移動可能になされている。
【0028】
前部カバー25の上面には、譜面立て40が設けられている。譜面立て40は前部カバー25の左右方向のほぼ全域にわたって延在しており、通常のグランドピアノに設けられる譜面立てよりも左右方向の長さが大きくなっている。また、譜面立て40の演奏者側からみた右側には液晶表示画面122が内蔵されている。
【0029】
図6に示すように、譜面立て40は、前部カバー25に対して図示のように立てられた位置と、前部カバー25に対して沿って倒された位置との間で回動することができるようになっている。このグランドピアノでは、前框251が通常のグランドピアノよりも高い位置まで形成されており、閉止時には、この前框251の上部にクッション材252を介して前部カバー25の前端が配置されるようになっている。前部カバー25の下面には、上記液晶表示画面122の表示を制御するための制御信号を生成する制御回路が設けられた制御基板45が配置されている。この制御基板45と液晶表示画面122が図示せぬ信号線により接続されており、制御基板45から表示内容を制御する制御信号が液晶表示画面122に供給されるようになっている。このように、制御基板45を前部カバー25の下面に設けることにより、譜面立て40に内蔵する液晶表示画面122の構成部品を少なくすることができ、譜面立て40の軽量化および薄型化が可能となる。
【0030】
前部カバー25は、外郭曲練り側板20の開放した上部を覆うことができるので、埃などの外郭曲練り側板20内部への侵入を防止することができる。一方、メンテナンス時等には、前部カバー25を回動させるといった簡単な操作で開放状態とすることができ、前部カバー25の下方に配置されるチューニングピンやハンマアクション機構などを容易に調整することができる。従来のグランドピアノでは、この前部カバー25が覆う部分を屋根後に回動自在に設けられた屋根前が覆うようになっていた。このため、従来のグランドピアノの演奏時には、屋根前は開放した状態となっているが、このグランドピアノでは、演奏時にも前部カバー25を閉じることができ、その下方に配置されるアクション機構にほこりなどが侵入することを低減できる。また、前部カバー25は演奏時にも閉じることができるので、メトロノームなどのものを載置するスペースを従来のグランドピアノよりも大きくすることができる。また、従来のグランドピアノでは、屋根前と、譜面立て40を支持するための譜面台を別に設ける必要があったが、このグランドピアノでは、この前部カバー25が譜面立て40を支持することができるので、部品数を削減することができる。
【0031】
なお、直線形状の前部カバー25に代えて、図7に示すように、通常のグランドピアノと同様の高さを有する前框251を用い、断面が湾曲した形状の前部カバーを用いるようにしてもよい。
【0032】
図1〜図3に示すように、棚板231の内部には操作コントローラ部(入力手段)50が埋め込まれており、棚板231の表面にこの操作コントローラ部50の操作パネル51が露出するようになっている。操作パネル51には、使用者が操作するボタンやつまみに加え、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)などの記録媒体を挿入するための挿入口が設けられている。このように操作コントローラ部50を棚板231の内部に埋め込むことにより、通常のグランドピアノの外観とほとんど変わらなくすることができる。
【0033】
このグランドピアノでは、使用者が操作コントローラ部50からこのピアノの使用方法や調整方法などに関する質問等の情報(質問情報)を入力することができ、この質問に対する回答が液晶表示画面122に表示されるようになっている。以下、このように質問に対する回答情報を生成して、液晶表示画面122に表示する制御システムの構成を図8を用いて説明する。
【0034】
同図に示すように、この制御システムは、操作コントローラ部50と、回答情報生成部(報知手段)52と、前記制御基板45に設けられる制御回路53と、液晶表示画面(報知手段)122とを備えており、回答情報生成部52がバスBUSを介してCPU(中央演算処理装置)54に接続されて構成される。
ここで、このバスBUSには、各種データを保持するHDD(Hard Disk Drive)55、実行メモリとして機能するRAM(Random Access Memory)56、ROM(Read Only Memory)57、外部機器間とのデータ通信用のMODEM(MOdulator DEModulator)58、ネットワークに接続用のEtherCard59等が接続される。
これにより、MODEM58やEtherCard59を介して外部から各種データを取り込むことができ、後述する回答情報の補充や更新をすることができる。
【0035】
操作コントローラ部50は、使用者による操作パネル51のボタンやつまみの操作に応じて、このグランドピアノの使用方法や調整方法に関する質問に対応した質問データを生成し、回答情報生成部52に送出する。ここで、使用者が質問を入力する方法は任意であるが、例えば、多数の質問内容を液晶表示画面122に表示しておき、タッチパネルを使用する、もしくは操作パネル51のつまみをポインティングデバイスとして使用して液晶表示画面122に表示された質問のいずれかを選択する方法などが考えられる。以下、このようなポインティングデバイスを用いて質問を選択する場合の構成を例にとって説明する。
【0036】
回答情報生成部52は、上述したように液晶表示画面122に表示した多数の質問と、この質問に対する回答情報とを対応して記憶した記憶装置等を備えている。そして、操作コントローラ部50から入力された質問データに応じて、上記記憶装置から質問に対応する回答情報を抽出し、これを表示するための映像信号を生成する。
【0037】
制御回路53は、回答情報生成部52から供給される映像信号に応じた表示内容を液晶表示画面122に表示するための制御信号を生成し、これを液晶表示画面122に送出する。これにより、液晶表示画面122に操作コントローラ部50から入力された質問に対する回答が表示されるようになっている。
【0038】
B.実施形態の動作
次に、上述した操作コントローラ部50から入力される質問に対する回答を表示する時の、このグランドピアノの動作について、具体的な質問内容を例示して説明する。
【0039】
まず、本実施形態に係るグランドピアノでは、質問入力モードでは、図9に示すような内容が液晶表示画面122に表示されるようになっている。同図に示すように、液晶表示画面122は、多数の質問項目が表示されており、使用者はポインティングデバイスを使用して選択カーソルCを移動させ、いずれかの質問を選択する。なお、ここでの表示方法は、回答可能な質問項目を全て表示(一画面で収まらない場合にはスクロール表示する)するものであってもよいし、まず大まかな質問項目を表示し、選択された大まかな質問項目に含まれる詳細な質問項目を表示するといった階層的な表示を行うものであってもよい。
【0040】
図9に示された質問項目の中から、「高音域の発音を強調する」項目が選択されると、この質問に対応するデータが操作コントローラ部50から回答情報生成部52に入力される。回答情報生成部52は、この質問の回答情報を抽出し、この回答を表示するための映像信号を制御基板45に送出し、図10に示すように、回答が液晶表示画面122に表示される。ここで、上記質問に対しては、「屋根後前部を開放し、屋根後後部を閉じてください。」といった回答が表示される。この際、液晶表示画面122に、上記回答に示された状態のグランドピアノの絵柄を表示するようにすれば、屋根後後部などの各部の名称を知らない初心者にもどうすればよいかが理解できるようになる。また、屋根後前部21および屋根後後部22の開閉状態をそれぞれ検知するセンサを設け、質問入力時の屋根後前部21および屋根後後部22の開閉状態を検知し、検知した開閉状態から回答に示される状態、つまり屋根後前部21のみを開放した状態とするための一連の動きを映像として表示するようにしてもよい。また、「屋根後前部」などの名称をグランドピアノの絵柄中に表示し、どの部材が「屋根後前部」であるかを示すようにしてもよい。
【0041】
使用者が上記回答にしたがって屋根後前部21のみを開放し、屋根後後部22を閉じた状態にすれば、低音域の楽音がでにくくなり、高音域の楽音が低音域よりも強調して発音されることになる。本実施形態では、図11に示すように、屋根後前部21と屋根後後部22の分割線は、長駒71のほぼ中央において長駒71と略直交しており、かつ長駒71との直交部分からこのグランドピアノの左端までが演奏者側に凸型に湾曲している。従って、屋根後前部21を開放し、屋根後後部22を閉じた状態にすると、屋根後後部22によって斜線部分である短駒70や長駒71の低音側(特に低音弦の振幅の腹となる部分)の上方(図の紙面手前側)が閉じられることになり、低音側と比較して高音側の音がでやすくなるからである。
【0042】
次に、図9に示した質問入力モードの表示画面において、「低音域の発音を強調する」項目が選択されると、回答情報生成部52によってこの質問に対応する回答情報が抽出され、図12に示すように、液晶表示画面122に回答が表示される。ここで、上記質問に対しては、「屋根後後部を開放し、屋根後前部を閉じてください。」といった回答が表示される。この場合も、上述したように回答に示される状態を表す絵柄を映像として表示する。
【0043】
使用者が上記回答にしたがって屋根後前部21を閉じ、屋根後後部22のみを開放させれば、高音域の音がでにくくなり、低音域の楽音が高音域よりも強調して発音されることになる。これは、図13に示すように、屋根後前部21を閉じて、屋根後後部22のみを開放させると、屋根後前部21によって斜線部分である長駒71の高音側の上方が閉じられることになり、高音側と比較して低音側の音がでやすくなるからである。
【0044】
この他にも、全音域の音を減少させるといった質問が入力されれば、屋根後前部21および屋根後後部22の両者を閉じるといった回答を液晶表示画面122に表示すればよい。
【0045】
なお、このような屋根後前部21および屋根後後部22を開閉するといったこのグランドピアノ固有の機能の使用方法に限らず、通常の一般的なグランドピアノの使用方法、例えばラウドペダルなどの各種ペダルの使用用途、つまりどのような音を発したい場合にどのペダルを使用するのかといった内容や、単に各部の名称を質問として入力すれば、回答としてその名称の部材が絵柄で表示されたり、その部材の機能が表示されたりするといったこのグランドピアノの使用方法を知るための情報であってもよい。
【0046】
このように本実施形態に係るグランドピアノによれば、屋根後前部21および屋根後後部22の開閉状態を選択することにより、高音域強調や低音域強調といった簡易なイコライザ機能を実現することができる。このようなイコライザ機能を実現するための方法を質問すれば、液晶表示画面122にその方法が回答として表示されるので、使用者は容易にこのイコライザ機能を使用することができる。
【0047】
C.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0048】
(1)上述した実施形態のグランドピアノの構成に加えて、図14に示すように周知のハンマストッパ機構を設けるようにしてもよい。このハンマストッパ機構(打弦抑制機構)140は、ハンマアクション機構236のハンマシャンクの押鍵時の移動範囲に進退可能に設けられるストッパ部141を有しており、このストッパ部141がハンマシャンクの移動範囲にあるときにはハンマにより打弦が防止され、これにより消音演奏が可能となっている。また、ストッパ部141をハンマシャンクの移動範囲と、この位置から待避した位置との間で駆動する駆動機構(図示略)が設けられており、図示せぬペダルやつまみなどの操作子(駆動手段)を使用者が操作することにより、この駆動機構(駆動手段)がストッパ部141を移動させるようになっている。
【0049】
この構成の下、使用者が消音演奏を行いたい旨の質問を操作コントローラ部50を介して入力すれば、回答情報生成部52によって、図15に示すような回答が液晶表示画面122に表示される。ここで、ストッパ部141の駆動を指示するための操作子が演奏者からみて最も右側のペダルであるとすると、回答として「最も右側のペダルを踏んでください。」といったメッセージが表示される。また、液晶表示画面122には、上記メッセージに加えて最も右側のペダルを矢印、点滅表示または色を変えて表示するなど(図示は矢印表示)、どのペダルを踏めばよいかが視覚的に理解できるような絵柄を表示する。この場合、ストッパ部141がハンマシャンクの移動範囲に侵入したか否かを検知するセンサを設け、このセンサがストッパ部141がハンマシャンクの移動範囲に侵入したことを検知するまで、図15に示すような表示を続行し、センサに検知された時点で「消音演奏が可能です。」といった趣旨のメッセージを表示するようにしてもよい。
【0050】
なお、上述したようなハンマシャンクを打弦前に受け止めて消音演奏を可能とするものに限らず、ハンマシャンクの打弦速度を減速して弱音演奏を行う機構の使用方法について液晶表示画面122に表示するようにしてもよい。
【0051】
(2)また、上述した実施形態の構成に加えて、このグランドピアノの下面側にある周知の支柱の下方側を全域または部分的に覆うカバー(減音部材)を開閉もしくは着脱自在に設け、このカバーが支柱の下方側を覆うことにより、発音量を減少させるような弱音機構を有するグランドピアノにも本発明を適用することができる。
【0052】
この場合、弱音演奏を行いたい旨の質問が操作コントローラ部50から入力されると、液晶表示画面122には、上記のカバーを閉じる、もしくは装着するといった趣旨のメッセージ、およびこの操作が理解できる絵柄を表示するようにすればよい。
【0053】
(3)また、上述したような様々な機能の使用方法に限らず、このグランドピアノの調律などの調整方法を液晶表示画面122に回答表示するようにしてもよい。このように調律方法を回答表示するための制御システムの構成を図16に示す。同図に示すように、この制御システムは、上記実施形態の構成(図8参照)に加えて、マイクロフォン165と、キーセンサ166とを備えた構成となっている。
【0054】
マイクロフォン165は、鍵234が押下されることにより発生する楽音を受音し、受音した楽音データを回答情報生成部52に送出する。キーセンサ166は、各鍵234の位置変動を検出するセンサを有しており、これによりいずれの鍵234が押下されたかを検出することができるようになっている。そして、この検出結果を回答情報生成部52に送出する。
【0055】
この構成の下、操作コントローラ部50から調律を行うべきか否かを問い合わせる趣旨の質問が入力された場合、回答情報生成部52は液晶表示画面122に「いずれかの鍵を押下してください。」といったメッセージを表示する。これに応じて、使用者がいずれかの鍵を押下すると、その押鍵により発生した楽音がマイクロフォン165に受音され、楽音データが回答情報生成部52に入力されるとともに、キーセンサ166がいずれの鍵が押下されたかを検出し、その検出結果も回答情報生成部52に入力される。
【0056】
回答情報生成部52は、キーセンサ166から入力されるどの鍵が押下されたかの情報と、マイクロフォン165から入力される楽音データとに基づいて、その音のピッチやうなりなどを測定分析する。また、回答情報生成部52には、各鍵毎の標準的なピッチやうなりなどのデータが記憶されており、この標準的なデータと測定分析した結果とを比較し、同音調律、オクターブ調律および割振り調律をすべきか否かを判断し、この判断結果を液晶表示画面122に表示する。ここでの調律を行うべきか否かの判断基準としては、上記測定結果と標準データとのずれが予め設定された値よりも大きくなった場合に調律が必要であると判断するようにすればよい。そして、調律が必要であると判断した場合には、上記の標準的なデータとのずれ量、例えば「−5セント」などの数値を具体的に表示するようしてもよいし、「調整が必要である」といった趣旨のメッセージを直接表示するようにしてもよい。
【0057】
また、上記のように楽音をマイクロフォン165で実際に受音して、発生楽音を測定分析する以外にも、回答情報生成部52が時間的に調律が必要であるか否かを判断するようにしてもよい。具体的には、前回に調律した日と現在の日を比較し、前回調律を行った日から設定された日数が経過していた場合に、調律が必要であると判断すればよい。ここで、調律が必要となる設定日数は、固定値であってもよいし、その鍵盤楽器の使用条件(例えば、使用頻度)などを入力し、入力された使用条件に応じて決定されるものであってもよい。このようにすれば、マイクロフォン165やキーセンサ166が不要であり、また回答情報生成部52が楽音データを測定分析する演算機能等を持つ必要がないので、システムの構成を簡易とすることができる。
【0058】
なお、調律方法以外にも、この鍵盤楽器のメンテナンスなどの調整方法に関する質問を入力すれば、この質問に対する回答を液晶表示画面122に表示できるようにしてもよい。
【0059】
(4)また、上述したように最初の質問入力モードにおいて質問項目をメッセージで選択入力する以外にも、図17に示すように、質問入力モードにおいて、液晶表示画面122にこのグランドピアノの概形を絵柄で表示するとともに、「質問のある部分を指示してください。」といった趣旨のメッセージを表示するようにしてもよい。ここで、使用者によりポインティングデバイスなどで絵柄の一部分が指示されると、指示された絵柄の部位に関する質問項目をメッセージで表示すればよい。例えば、使用者によって屋根後前部や屋根後後部付近が指示されると、屋根後前部および屋根後後部の名称を表示したり、これらの使用方法に関する質問項目を表示したりするようにすればよい。この後、使用者は表示された質問項目の中から所望の質問を選択すればよく、質問入力操作を容易とすることができる。
【0060】
(5)また、上述した実施形態のグランドピアノの構成に加えて、各鍵毎に鍵駆動アクチュエータとしてソレノイドを配設し、演奏データに基づいて自動演奏ができるようにしてもよい。この場合には、自動演奏のテンポや音量の調整方法などに関する質問を入力し、これに対する回答を表示するようにしてもよい。
【0061】
また、上述した実施形態のグランドピアノの構成に加えて、ハンマ237による打弦を阻止可能なストッパを配置し、打弦音を発音させる通常演奏モードと打弦音を発音させない消音演奏モードとに切り替え可能にしたピアノ、電子音源を具備し、上述の消音演奏時の場合は電子音源からの楽音の発音による演奏や電子音源による自動演奏等とのアンサンブル演奏が可能なピアノ、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Video Disk)に記録されたオーディオデータを再生可能なピアノに本発明を適用してもよい。
この場合、各機能の使用方法などに関する使用者からの質問を回答する場合に限らず、以下に説明するように、これら機能を効果的に使用するための推奨情報を回答情報として回答するようにしてもよい。
▲1▼ グランドピアノに時計を内蔵させ、現在時刻が深夜などである場合には、消音演奏への切り替えを推奨する。また、電子音源の発音による演奏モード、自動演奏を行うモード、CD等を再生するモードが選択された場合には、時間帯や電源電圧に応じて推奨音量を回答する。ここで、推奨音量とは、電子音源の推奨音量や、推奨する鍵の駆動力(自動演奏の場合)である。
これにより、深夜は音量を下げるように推奨したり、電源電圧の時間変化による電子音の音量変化を補償することができる。
この場合、推奨する時間帯や推奨音量を使用者が設定できるようにしてもよい。
▲2▼ 演奏しようとする楽曲のジャンルをユーザが選択可能とし、ジャズ、クラシック、ポップスなどの曲のジャンルに応じて電子音源の推奨設定を回答する。この場合、推奨設定として、演奏曲のジャンルに対応する音色の設定(例えば、ジャズの時はジャズピアノ音色、クラシックの時はグランドピアノ音色)等を行う。
▲3▼ アンサンブル演奏を行うモード(CD、DVD等に記録されたオーディオデータの再生や自動演奏に併せてピアノを演奏するモード)が選択された場合には、再生音の推奨音量を回答する。このとき、消音演奏モードが選択されていれば、演奏者によるピアノの電子音の推奨音量も併せて回答し、演奏音と再生音との音量バランスが最適になるようにする。
【0062】
このような推奨対象の他の設定には、音高関連では移調、マイクロチューニング等、音色関連ではフィルタ特性等、音量関連ではタッチ感度等、効果関連ではリバーブ、コーラス等や、3つのペダルについてソフト/ソステヌート/サスティンの位置の割り当ての設定等や、曲のテンポ、キースプリットの有無、鍵域割当や、外部から演奏データ等をダウンロードする際の各種設定等がある。
【0063】
さらに、推奨設定を回答するのみならず、上述の推奨設定の自動設定を併せて行うようにしてもよく、また、推奨設定の回答をせずに推奨設定の自動設定のみを行うようにしてもよい。
例えば、消音演奏可能なピアノにおいて、通常演奏モードと消音演奏モードとの2位置間でストッパを電気的に駆動する駆動回路を設け、電源オン時の時刻あるいは現在時刻が深夜である場合には自動的に消音演奏モードに移行するようにしてもよい。この場合、消音演奏モードとする時間帯をユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
また、屋根部材を電気的に開閉するための駆動回路を設け、演奏する時間帯に応じて屋根部材の開閉状態を自動的に制御するようにしてもよく、また、演奏場所や演奏する楽曲のジャンル等を任意に指定可能にし、これらに応じて屋根部材の開閉状態を自動的に制御してもよい。なお、上述した実施形態のように、屋根部材が屋根後前部21と屋根後後部22とに分割されている場合には各部を独立して制御するようにすれば、さらに細かい制御が可能になる。
さらに、各鍵毎にソレノイドを設けて演奏データに基づいて自動演奏可能なピアノにおいては、現在時刻や演奏場所に応じて鍵の駆動力を自動的に制御するようにしてもよい。
【0064】
また、消音演奏可能なピアノにおいて、通常演奏モードのときは電子音源の音量を絞って鍵を押下しても電子音が発音されないようにし、消音演奏モードが選択された時に電子音の音量を標準音量に自動設定するようにしてもよい。この場合、アンサンブル演奏のモードが選択された場合には、伴奏パートの電子音の音量を標準音量に自動設定するようにしてもよい。このとき、時間帯に応じて標準音量を可変させてもよいし、この時間帯をユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
さらに、演奏する楽曲のジャンルを任意に選択可能とし、選択されたジャンルに応じて推奨設定の自動設定を行うようにしてもよく、例えば、ジャンルとしてジャズが選択された時は電子音の音色をジャズピアノ音色、クラシックの時はグランドピアノ音色等に自動設定するようにしてもよい。
これにより、時刻、演奏曲のジャンル、演奏場所等の所定の条件にしたがってストッパや電子音源のパラメータ等の各種機構を自動設定することができ、使用者が初心者であっても演奏に最適な詳細設定を簡易に行うことができる。
【0065】
(6)また、上述した実施形態においては、液晶表示画面122を譜面立て40に内蔵する場合について説明したが、これに限らず、図19に示すように、液晶表示画面122を有する液晶表示装置122Aを譜面立て40の横に独立して設けてもよい。この場合、液晶表示装置122Aを垂直および水平方向に首振り可能に支持することにより、演奏者に対して左端に配置される液晶表示装置122Aの水平および垂直方向の角度を調整することが可能となる。このようにすれば、演奏者は、液晶表示画面122と譜面立て40の向きを異ならせて液晶表示画面122の視認性がよくなるように液晶表示装置122Aの位置を細かく調整することが可能となる。
なお、40Aは、譜面立て40に立てた譜面の滑り止めであり、譜面立て40の前側に沿って演奏者側が高く形成された凸部または溝等により構成される。
【0066】
(7)また、上述した実施形態においては、液晶表示画面122に回答情報を表示することにより、使用者に回答を報知していたが、これに限らず、回答情報を音声で使用者に報知するようにしてもよい。
【0068】
(8)また、上述した実施形態では、液晶表示画面122を譜面立て40に内蔵するようにしていたが、液晶表示画面122を設ける位置はこの位置に限らず、他の位置であってもよい。
【0069】
(9)また、前部カバー25は、上述した実施形態において説明したものに限らず、図18に示すような形状のものを用いるようにしてもよい。同図に示すように、この前部カバー25は断面L字状であり、カバー部25bとその後端側から上方に屈曲した支持部25aとを有している。そして、この支持部25aが軸26に軸支されている。ここで、図示のように前部カバー25は屋根後21よりも低い位置に配置されることになるため、カバー部25bの上面に上下方向に伸びる支持部材355を設け、譜面立て40を高い位置で支持するようにしている。これにより、上記実施形態と同様の高さで譜面立て40を支持することが可能となり、視認性を損なうことがない。また、上述したように通常のグランドピアノの前框251は、屋根後21よりも低い位置にあるが、このようなL字状の前部カバー25を設けることにより、従来のグランドピアノの前框251の高さを変更するといった改良を行うことなく、前部カバー25を通常のグランドピアノに後から取り付けることが可能となる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、グランドピアノの使用方法や調整方法に関する情報を使用者に報知したり、初心者でも演奏に最適な設定を簡易に行うことができる。また、時刻に応じて推奨設定が自動的に設定されるため、演奏者は演奏に専念することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るグランドピアノのアクション機構付近の構成を示す側断面図である。
【図2】 前記グランドピアノの外観を示す斜視図である。
【図3】 前記グランドピアノの外観を示す正面図である。
【図4】 前記グランドピアノの外観を示す側面図である。
【図5】 前記グランドピアノの外観を示す平面図である。
【図6】 前記グランドピアノの構成要素であるカバー部付近の構成を示す側断面図である。
【図7】 前記グランドピアノの構成要素であるカバー部の他の例を示す側断面図である。
【図8】 前記グランドピアノの制御システムの構成を示すブロック図である。
【図9】 質問入力モードにおける前記制御システムの液晶表示画面に表示される内容を説明するための図である。
【図10】 前記液晶表示画面に表示される回答情報を説明するための図である。
【図11】 前記グランドピアノの高音域を強調して発音する場合の原理を説明するための図である。
【図12】 前記液晶表示画面に表示される回答情報の他の例を説明するための図である。
【図13】 前記グランドピアノの低音域を強調して発音する場合の原理を説明するための図である。
【図14】 前記グランドピアノの変形例のアクション機構付近の構成を示す側断面図である。
【図15】 前記グランドピアノの変形例の液晶表示画面に表示される回答情報を説明するための図である。
【図16】 前記グランドピアノの他の変形例の制御システムの構成を示すブロック図である。
【図17】 前記グランドピアノのさらに他の変形例の質問入力モード時の液晶表示画面の表示内容を説明するための図である。
【図18】 前記グランドピアノのさらにその他の変形例の構成要素である前部カバー付近を示す側断面図である。
【図19】 前記グランドピアノのさらにその他の変形例の液晶表示画面付近を示す斜視図である。
【符号の説明】
20……外郭曲練り側板(外郭部)、21……屋根後前部(屋根部材)、22……屋根後後部(屋根部材)、25……前部カバー、40……譜面立て、50……操作コントローラ部(入力手段)、52……回答情報生成部(報知手段)、122……液晶表示画面(報知手段)、140……ハンマストッパ機構(打弦抑制機構)、221……鍵盤、234……鍵、236……ハンマアクション機構
Claims (14)
- 演奏操作子と、前記演奏操作子の操作に応じて機械的に発音する発音機構とを備えたグランドピアノにおいて、
このグランドピアノの使用または調整方法に関する回答情報を使用者に報知する報知手段と、
前記発音機構を覆うように設けられ、上方が開放した外郭部と、
前記外郭部の上方に開閉可能に設けられる屋根部材とを具備し、
前記屋根部材は、このグランドピアノの前後方向に複数に分割されており、分割されたそれぞれが前記外郭部の上方に独立して開閉可能に設けられている
ことを特徴とするグランドピアノ。 - このグランドピアノの使用または調整方法に関する情報であって、使用者が回答の取得を希望する質問情報を入力する入力手段をさらに具備し、
前記報知手段は、前記入力手段から質問情報が入力された場合に、その質問情報に応じたこのグランドピアノの使用または調整方法に関する回答情報を使用者に報知する
ことを特徴とする請求項1に記載のグランドピアノ。 - 前記演奏操作子は鍵であり、前記発音機構は前記鍵の動作に応じて打弦して発音するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載のグランドピアノ。 - 前記報知手段は、前記屋根部材に関する回答情報を報知することを特徴とする請求項3に記載のグランドピアノ。
- 前記発音機構を覆うように設けられる外郭部と、
前記外郭部の下方側に開閉可能に設けられ、前記外郭部の下方を閉じた時に前記発音機構の発生する楽音を減少させる減音部材とをさらに具備し、
前記報知手段は、前記減音部材に関する回答情報を報知する
ことを特徴とする請求項3に記載のグランドピアノ。 - 前記発音機構による打弦を阻止する、または打弦力を減少させる打弦抑制機構と、
前記打弦抑制機構を使用状態と非使用状態との間で移動させる駆動手段とをさらに具備し、
前記報知手段は、前記打弦抑制機構、前記駆動手段または両者に関する回答情報を報知する
ことを特徴とする請求項3に記載のグランドピアノ。 - 前記発音機構によって発せられた音を受音するマイクロホンをさらに具備し、
前記報知手段は、前記マイクロホンの受音結果に基づいて前記発音機構の調整が必要であるか否かを判断し、この判断結果に関する回答情報を報知する
ことを特徴とする請求項3に記載のグランドピアノ。 - 前記報知手段は、回答情報を表示する表示画面を有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のグランドピアノ。
- 前記表示画面に表示される回答情報には、このグランドピアノの使用方法または調整方法を説明するための絵柄が含まれている
ことを特徴とする請求項8に記載のグランドピアノ。 - 前記表示画面は、このグランドピアノの概形絵柄を表示するようにし、
前記報知手段は、使用者から前記表示画面に表示された概形絵柄の一部が指示された場合、このグランドピアノの指示された部分に関する回答情報を報知する
ことを特徴とする請求項8または9に記載のグランドピアノ。 - パラメータにしたがって楽音信号を発生する音源手段をさらに具備し、
前記報知手段は、前記グランドピアノの使用または調整方法に関する回答情報を使用者に報知するとともに、前記パラメータに関する回答情報を使用者に報知する
ことを特徴とする請求項1に記載のグランドピアノ。 - 前記グランドピアノの各種機構を駆動する機構駆動手段と、
所定の条件にしたがって前記機構駆動手段を自動的に制御する制御手段と
を具備することを特徴とする請求項1に記載のグランドピアノ。 - パラメータにしたがって楽音信号を発生する音源手段をさらに具備し、
前記制御手段は、所定の条件にしたがって前記機構駆動手段を自動的に制御するとともに、所定の条件にしたがって前記パラメータを自動的に設定する
ことを特徴とする請求項12に記載のグランドピアノ。 - パラメータにしたがって楽音信号を発生する音源手段と、
時刻または演奏曲のジャンルに応じて前記パラメータに関する回答情報を使用者に報知するとともに、時刻または演奏曲のジャンルに応じて前記パラメータを自動的に設定する制御手段と
を具備することを特徴とする請求項1に記載のグランドピアノ。
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