JP2001174958A - 画像記録用カラーフィルム - Google Patents

画像記録用カラーフィルム

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JP2001174958A
JP2001174958A JP2000367220A JP2000367220A JP2001174958A JP 2001174958 A JP2001174958 A JP 2001174958A JP 2000367220 A JP2000367220 A JP 2000367220A JP 2000367220 A JP2000367220 A JP 2000367220A JP 2001174958 A JP2001174958 A JP 2001174958A
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Japan
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color
image
film
filter array
exc
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Application number
JP2000367220A
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English (en)
Inventor
C Loveridge Jennifer
シー.ラブリッジ ジェニファー
Richard Sharman
シャーマン リチャード
J Simons Michael
ジェイ.シモンズ マイケル
Weldy John
ウェルディ ジョン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/04Additive processes using colour screens; Materials therefor; Preparing or processing such materials

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い画質を有するカラー画像を提供するこ
と。 【解決手段】 支持体層と、少なくとも3つの分光学的
に区別できるタイプのカラー要素を有するカラーフィル
ターアレイから作られた層と、少なくとも1つの乳剤層
とを含んでなる画像記録用カラーフィルムであって、前
記カラーフィルターアレイにより変調されたが、前記少
なくとも1つの乳剤層に形成された画像パターンによっ
て実質的に変調されなかった光を放射又は反射する手段
をさらに具備する画像記録用カラーフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルム及
びそのカラーフィルムを走査することにより画像を形成
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のカラー写真の大多数は発色カラー
フィルムを使用して得られるものである。この発色カラ
ーフィルムにおいて、フィルムに組み込まれていても処
理液中に存在していてもよいカラー形成カプラーが、像
様パターンでハロゲン化銀が現像される場合に形成され
る酸化した発色現像主薬との反応によってシアン色素、
マゼンタ色素及びイエロー色素を形成する。そのような
フィルムは、時間と温度の観点で慎重に制御される現像
プロセスを必要とし、この現像プロセスの次にたいてい
の場合に銀漂白及び定着工程が行われ、全プロセスは典
型的には数分間かかり、複雑な設備を必要とする。
【0003】Gasper等の米国特許第5,420,003
号明細書には、蛍光又は発光中間層により分離された黒
白現像したカラー記録を使用する写真カラーフィルムを
開示している、このフィルムは、迅速かつ簡単な処理を
提供するが、重ねられたカラー記録の構造は、処理用化
学薬品がベースに最も近い乳剤層に達するまでに様々な
コートされた層を通過してかなりの距離を拡散しなけれ
ばならないことを示しており、このような処理用化学薬
品の拡散は、フィルムを処理するのに必要な時間を長く
する。どの処理条件を変える場合でも三色記録の全てに
同様に影響が及ぶように注意を払わなければならず、も
しそうでなければフィルムのカラーバランスに悪影響が
及ぶことがある。光電子走査の後に、差をとり、他の適
切な数学的演算を行うことにより別個のカラー記録にお
ける光学濃度を計算し、その後に原シーンの画像を再構
成する。
【0004】Simonsの米国特許第5,418,119号
明細書には、下方の乳剤層ユニットに光を透過すること
ができるとともに写真処理後に少なくとも1つの波長領
域にある光を反射することのできる中間層ユニットによ
り分離された黒白現像したカラー記録を使用する写真カ
ラーフィルムを開示している。像様露光された写真要素
を写真処理して各乳剤層ユニットに銀像を生成させるこ
とができ、そして、像様露光された写真要素を中間層ユ
ニットからの反射を利用して反射走査して2つの乳剤層
ユニットのうちの一方の画像情報の第1記録を得ること
ができ、反射又は透過走査して別の2つの乳剤層ユニッ
トに画像情報の第2記録及び第3記録を得ることができ
る。第1記録、第2記録及び第3記録を比較して、別個
の青、緑及び赤露光記録を得ることができる。このフィ
ルムは、処理用化学薬品がベースに最も近い乳剤層に達
するまでに様々なコートされた層を通り抜けてかなりの
距離を拡散しなければならず、そのような拡散によりフ
ィルムの処理に必要な時間が長くなり、また、どの処理
条件を変える場合でも三色記録の全てに同様に影響が及
ぶように注意を払わなければならず、もしそうでなけれ
ばフィルムのカラーバランスに悪影響が及ぶことがある
という点で、Gasper等によって開示されたフィルムの難
点と同じような難点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、デジ
タル画像処理を使用して画像をディスプレイ又はプリン
トし、そして、非常に簡便、迅速かつ信頼性のある化学
処理工程のみを必要とする、カラー写真を得るためのフ
ィルム及び方法を提供することである。
【0006】このデジタル画像処理の目的は、例えばカ
ラーフィルターアレイ(CFA)フィルムの光学プリン
トによる他の方法で得られるものよりも高い画質を有す
るカラー画像を提供することである。この画像処理の主
な目的は、フィルム内にカラーフィルターアレイを含む
ことから生じる走査画像データ中のアーティファクトを
除去すること、特にランダム又は不規則的CFAを有す
るフィルムの場合に着色ノイズを除去すること又は規則
的CFAを有するフィルムの場合に着色構造を除去する
ことである。彩度の損失を補正することもできる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、支持体
層と、少なくとも3つの分光学的に区別できるタイプの
カラー要素を有するカラーフィルターアレイから作られ
た層と、少なくとも1つの乳剤層とを含んでなる画像記
録用カラーフィルムであって、前記カラーフィルターア
レイにより変調されたが、前記少なくとも1つの乳剤層
に形成された画像パターンによっては実質的に変調され
なかった光を放射又は反射する手段をさらに具備する画
像記録用カラーフィルムが提供される。
【0008】前記手段は、カラーフィルターアレイと乳
剤層の間に配置された反射性、散乱性又は蛍光層である
ことができる。代わりに、前記手段は、カラーフィルタ
ーアレイ層内にある、カラーフィルターアレイのカラー
要素の間の空間にある及び/又はカラー要素自体の中に
ある、反射性、散乱性又は蛍光材料であることができ
る。
【0009】カラーフィルターアレイ自体は規則的であ
ってもランダムであってもよい。本発明は、さらに、像
様露光された写真フィルムから一つのシーンのカラー画
像を形成する方法を提供する。この写真フィルムは、支
持体層と、少なくとも3つの分光学的に区別できるタイ
プのカラー要素を有するカラーフィルターアレイから作
られた層と、少なくとも1つの乳剤層とを含んでなり、
前記写真フィルムは、前記カラーフィルターアレイによ
り変調されたが、前記少なくとも1つの乳剤層に形成さ
れた画像パターンによっては実質的に変調されなかった
光を放射又は反射する手段をさらに具備しており、前記
方法は、乳剤層に形成された前記シーンの画像を現像
し、得られた画像をカラーフィルターアレイを通して電
気光学的に走査し、乳剤層に形成された画像によって実
質的に変調されなかった光により前記カラーフィルター
アレイを電気光学的に走査し、前記2組の走査した画像
情報をデジタル画像処理して前記シーンの電気的にコー
ド化された表現を得ることを含んでなる。
【0010】カラーフィルターアレイは、カラーフィル
ターアレイからの反射又は放出された光又はカラーフィ
ルターアレイと乳剤層の間の層からの反射又は放出され
た光により走査することができる。
【0011】本発明のフィルム及び方法は、1つ以上の
層からなることのある感光性乳剤層ユニットであって、
各カラー記録についての画像情報が乳剤層ユニットに記
録されるように、カラーフィルターアレイの異なるカラ
ー要素の各々又は全てを透過した光に感じる感光性乳剤
層ユニットを提供する。このユニットは、従来技術で開
示されている3つの別個の感色性乳剤層ユニットよりも
薄くすることができ、より迅速な写真処理が提供され
る。また、不注意によるものであっても意図的であって
も、写真処理に変更を加えると、全カラー記録に等しく
影響が及ぶであろう。なぜなら、その1つの乳剤層ユニ
ットにカラー情報が含まれており、カラーバランスが保
持されるからである。本発明のフィルム及び方法と従来
技術のフィルム及び方法のさらなる相違点は、反射モー
ド走査からの光が画像記録を透過しないが、カラーフィ
ルターアレイを透過し、次いでそのアレイを再び透過し
てスキャナーに反射されることにある。このことは、走
査される光学濃度範囲がカラーフィルターアレイの光学
濃度(典型的には任意の1つの色で濃度1.5)に限ら
れ、過度に明るいランプを使用する必要がないために、
長所である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1態様に係る
フィルムを示すものである。この態様のフィルムでは、
支持体1の最も近くにカラーフィルターアレイ2がコー
トされており、散乱又は発光層3がアレイ2の上にコー
トされている。乳剤層ユニット4は散乱層3上に備えら
れる。ハレーション防止手段を備えたスーパーコート5
によりフィルムの上層が提供される。
【0013】乳剤層ユニット4は1つ以上の層を含んで
なる。このユニットは、アレイ2の異なるカラー要素の
各々又は全てを透過した光に感じる。従って、各カラー
記録についての画像情報は乳剤層ユニットに記録され
る。乳剤の感度はそれぞれ異なっていてもよい。当該技
術分野で周知の写真用添加剤、例えばカブリ防止剤及び
感度向上剤を乳剤層中に存在させても乳剤層に隣接させ
てもよい。現像主薬、ブロック型現像主薬、カラーカプ
ラーのような物質及び処理工程において作用する他の物
質を乳剤層ユニット4中に存在させても乳剤層ユニット
4に隣接させてもよい。コーティングに含めるのに好適
な現像主薬及びそれらを含める好ましい方法はSimonsの
米国特許第5,804,359号明細書に開示されてい
る。
【0014】図2は、フィルムの第2態様を示すもので
あり、この態様ではカラーフィルターアレイ2は乳剤層
ユニット4よりも支持体1の近くに存在する。この態様
では、散乱層は排除される。代わりに、カラーフィルタ
ーアレイ自体の中に散乱性又は発光性材料を備える。様
々な散乱性又は反射性材料を使用することができる。必
要な反射又は散乱が起こるには、少なくとも1種の媒体
が微細に分散した状態にある、相境界での屈折率の差が
0.2以上である2種以上の媒体間の相境界部に反射走
査照明が当たることが必要である。連続媒体は、その層
に適するバインダー、例えばゼラチンであっても、個々
のフィルター要素を形成する固体又は液体物質であるこ
とができる。分散された媒体は、連続媒体中に分散され
た微細気泡の場合におけるように連続媒体よりも小さい
屈折率を有するものであっても、連続媒体中に分散され
た小さなポリマー中空球体の中空コアであってもよい。
代わりに、分散された媒体は、二酸化チタンのような粒
状無機物質の場合におけるように、連続媒体よりも大き
な屈折率を有していてもよい。分散された媒体の平均粒
径又は気泡サイズは反射性能に影響を及ぼすので、好ま
しくは約0.05〜5マイクロメートル、特に0.1〜
2マイクロメートルの有効な粒径に対応するのがよい。
小さすぎる粒子は、光を効果的に散乱せず、そして大き
すぎる粒子は本発明のフィルムにおいて形成される画像
に粒子の粗い外観を与える。
【0015】屈折率(n)が1.0よりも大きい、より
典型的には2.0よりも大きい、ハロゲン化銀写真要素
に適合する様々な種類の無機粒子が利用可能である。例
えば、Marriageの英国特許第504,283号明細書
(1939年4月21日、引用によりその記載がここに
含まれていることにする)には、屈折率が「約1.75
以上」である無機粒子をハロゲン化銀乳剤と混合するこ
とについて記載されている。Marriageは、ビスマスの酸
化物及び塩基性塩、例えば塩基性塩化物もしくは臭化物
または他の不溶性ビスマス化合物(屈折率n=約1.
9);二酸化チタン(n=2.7)、二酸化ジルコニウ
ム(n=2.2)、二酸化ハフニウム又は二酸化錫(n
=2.0)、チタン酸カルシウム(n=2.4)、珪酸
ジルコニウム(n=1.95)、及び酸化亜鉛(n=
2.2)、並びに酸化カドミウム、酸化鉛及びある種の
白色珪酸塩を挙げている。引用によりその記載がここに
含まれていることにするYutzy及びCarrollの英国特許第
760,775号明細書には、硫酸バリウム(バライ
タ)についても記載されている。また、ハロゲン化銀粒
子が、反射に必要な屈折率(n)差を与えられることも
認識されている。
【0016】走査の際の反射に頼る中間層ユニットを通
しての像様露光時のスペキュラリティーを改善するのに
有効な1つの方法は、像様露光を行った後で、かつ、走
査の前に、離散相を形成させる方法である。例えば、チ
タニルオキサレートを含有する写真要素において、現像
に必要なアルカリ性条件下での写真処理の際にチタニア
粒子を現場で形成させることが、Research Disclosure,
Vol. 111(1973年7月),Item 11128に記載され
ている(その記載は、引用によりここに含まれているこ
とにする)。塗布されたばかりの有機酸金属塩は、その
有機酸金属塩を塗布した写真ビヒクルの屈折率に近い屈
折率を示す一方、後に形成されるチタニアの屈折率
(n)は2.0以上である。さらに、先に引用により本
明細書に含まれていることにしたMarriageの英国特許第
504,283号明細書には、乳剤層内で反射性粒子を
形成させるための同様の手法が記載されている。Marria
geは、像様露光前に粒子を形成させることを考えている
が、同じ原理を利用して像様露光後に粒子を形成させる
ことができる。
【0017】発光性ユニットの構築では、層の常用の写
真バインダー中に発光性成分(例えば色素又は顔料)を
溶解又は分散させても、個々のフィルター要素を形成す
る固体又は液体物質中に溶解又は分散させてもよい。
【0018】本発明の発光性中間層ユニットの発光性成
分は、特定の波長領域の光を吸収して、より長波長領域
の光を放出することが知られている様々な物質の中から
選ぶことができる。表Iに、好ましい発光性成分の例を
記載する。ピーク吸収(励起)(Exc)及びピーク発
光(Em)があるスペクトル領域が示されているが、U
Vは近紫外(300〜400nm)のスペクトル領域を
示し、またNIRは近赤外(好ましくは700〜900
nm)のスペクトル領域を示す。二つのスペクトル領域
が示されている場合(例、UV/青)には、半値幅がス
ペクトル領域の共有境界部を横断していることを示す。
3つの分光学的に区別できるタイプのカラー要素の各々
によって変調するのに十分広い波長帯域にわたって光を
放出するように、発光性成分を組み合わせて使用しても
よい。
【0019】表1 EC−1:p−クァテルフェニル(Exc UV,Em
UV) EC−2:2−(1−ナフチル)−5−フェニルオキサ
ゾール(Exc UV,Em UV/青) EC−3:2,2’−p−フェニレンビス(5−フェニ
ルオキサゾール)(Exc UV,Em 青) EC−4:2,2’−p−フェニレンビス(4−メチル
−5−フェニルオキサゾール)(Exc UV,Em
青) EC−5:7−アミノ−4−メチル−2−キノリノール
(Exc UV,Em 青) EC−6:7−ジメチルアミノ−4−メチルカルボスチ
リル(Exc UV,Em 青) EC−7:p−ビス(o−メチルスチリル)ベンゼン
(Exc UV,Em 青) EC−8:7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン
(Exc UV,Em 青) EC−9:4,6−ジメチル−7−エチルアミノクマリ
ン(Exc UV,Em青) EC−10:4−メチルウンベリフェロン(Exc U
V,Em 青) EC−11:7−アミノ−4−メチルクマリン(Exc
UV,Em 青) EC−12:7−ジメチルアミノシクロペンタ〔c〕ク
マリン(Exc UV,Em 青) EC−13:7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマ
リン(Exc UV,Em 青) EC−14:4−メチル−7−(スルホメチルアミノ)
クマリンナトリウム塩(Exc UV,Em 青) EC−15:7−ジメチルアミノ−4−メチルクマリン
(Exc UV,Em 青) EC−16:4−メチルピペリジノ〔3,2−g〕クマ
リン(Exc UV,Em 青) EC−17:トリス(1−フェニル−1,3−ブタンジ
オール)テルビウム(III)(Exc UV,Em
緑) EC−18:2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオ
キサゾール(Exc UV,Em 緑) EC−19:2−(2−トシルアミノフェニル)−4H
−3,1−ベンゾキサジン−4−オン(Exc UV,
Em 緑) EC−20:ユーロピウム(III)テノイルトリフル
オロアセトネート3水和物(Exc UV,Em 赤) EC−21:5−(4−ジメチルアミノベンジリデン)
バルビツル酸(ExcUV,Em 赤) EC−22:α−ベンゾイル−4−ジメチルアミノシン
ナモニトリル(ExcUV,Em 赤) EC−23:ノニル4−〔4−(2−ベンゾオキサゾリ
ル)スチリル〕ベンゾエート(Exc UV/青,Em
青) EC−24:7−ジメチルアミノ−4−トリフルオロメ
チルクマリン(ExcUV/青,Em 緑) EC−25:4−トリフルオロメチルピペリジノ〔3,
2−g〕クマリン(Exc UV/青,Em 緑) EC−26:2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ナフ
タルジアジン(ExcUV/青,Em 緑) EC−27:1,2,4,5,3H,6H,10H−テ
トラヒドロ−9−カルベトキシ(1)ベンゾピラノ
(9,9a,1−gh)キノリジン−10−オン(Ex
c 青,Em 青/緑) EC−28:9−アセチル−1,2,4,5,−3H,
6H,10H−テトラヒドロール〔1〕−ベンゾピラノ
(9,9a,1−gh)キノリジン−10−オン(Ex
c 青,Em 緑) EC−29:9−シアノ−1,2,4,5,−3H,6
H,10H−テトラヒドロール〔1〕−ベンゾピラノ
(9,9a,1−gh)キノリジン−10−オン(Ex
c 青,Em 緑) EC−30:9−(tert−ブトキシカルボニル)−
1,2,4,5−3H,6H,10H−テトラヒドロ
〔1〕−ベンゾピラノ(9,9a,1−gh)キノリジ
ン−10−オン(Exc 青,Em 青/緑) EC−31:7−アミノ−3−フェニルクマリン(Ex
c UV/青,Em 青/緑) EC−32:7−ジエチルアミノ−4−トリフルオロメ
チルクマリン(ExcUV/青,Em 青/緑) EC−33:2,3,5,6−1H,4H−テトラヒド
ロ−8−メチルキノラジノ〔9,9a,1−gh〕クマ
リン(Exc UV/青,Em 青/緑) EC−34:3−(2’−ベンゾチアゾリル)−7−ジ
エチルアミノクマリン(Exc 青,Em 緑) EC−35:3−(2’−ベンズイミダゾリル)−7−
N,N−ジエチルアミノクマリン(Exc 青,Em
緑) EC−36:3−(2’−N−メチルベンズイミダゾリ
ル)−7−N,N−ジエチルアミノクマリン(Exc
青,Em 緑) EC−37:1,2,4,5,3H,6H,10H−テ
トラヒドロ−8−トリフルオロメチル(1)ベンゾピラ
ノ(9,9a,1−gh)キノリジン−10−オン(E
xc 青,Em 緑) EC−38:7−エチルアミノ−6−メチル−4−トリ
フルオロメチルクマリン(Exc 青,Em 緑) EC−39:9−カルボキシ−1,2,4,5−3H,
6H,10H−テトラヒドロ〔1〕−ベンゾピラノ
(9,9l,1−gh)キノリジン−10−オン(Ex
c 青,Em 緑) EC−40:N−エチル−4−トリフルオロメチルピペ
リジノ〔3,2−g〕クマリン(Exc 青,Em 緑) EC−41:8−ヒドロキシ−1,3,6−ピレン−ト
リスルホン酸三ナトリウム塩(Exc 青,Em 緑) EC−42:3−メトキシベンズアントロン(Exc
青,Em 緑) EC−43:4’−メトキシ−1,8−ナフチオレン−
1’,2’−ベンズイミダゾール(Exc 青,Em
緑) EC−44:4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−
6−(p−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン
(Exc 青,Em 赤) EC−45:N−サリチリデン−4−ジメチルアミノア
ニリン(Exc 青,Em 赤) EC−46:9−(o−カルボキシフェニル)−2,7
−ジクロロ−6−ヒドロキシ−3H−キサンテン−3−
オン(Exc 青/緑,Em 緑) EC−47:メチルo−(6−アミノ−3−イミノ−3
H−キサンテン−9−イル)ベンゾエート一塩酸塩(E
xc 緑,Em 緑) EC−48:o−(6−アミノ−3−イミノ−3H−キ
サンテン−9−イル)安息香酸塩酸塩(Exc 緑,E
m 緑) EC−49:o−〔6−(メチルアミノ)−3−(メチ
ルイミノ)−3H−キサンテン−9−イル〕安息香酸
(Exc 緑,Em 緑) EC−50:o−〔6−(エチルアミノ)−3−(エチ
ルイミノ)−2,7−ジメチル−3H−キサンテン−9
−イル〕安息香酸(Exc 緑,Em 緑) EC−51:エチルo−〔6−(エチルアミノ)−3−
(エチルイミノ)−2,7−ジメチル−3H−キサンテ
ン−9−イル〕ベンゾエート過塩素酸塩(Exc緑,E
m 緑/赤) EC−52:エチルo−〔6−(エチルアミノ)−3−
(エチルイミノ)−2,7−ジメチル−3H−キサンテ
ン−9−イル〕ベンゾエートテトラフルオロボレート
(Exc 緑,Em 緑/赤) EC−53:〔6−(ジエチルアミノ)−3H−キサン
テン−3−イル〕ジエチルアンモニウム過塩素酸塩(E
xc 緑,Em 赤) EC−55:〔9−(o−カルボキシフェニル)−6−
(ジエチルアミノ)−3H−キサンテン−3−イリデ
ン〕ジエチルアンモニウムクロリド(Exc 緑,Em
赤) EC−56:o−〔6−(ジエチルアミノ)−3−(ジ
メチルイミノ)−3H−キサンテン−9−イル〕安息香
酸過塩素酸塩(Exc 緑,Em 赤) EC−57:3−エチル−2−〔5−(3−エチル−2
−ベンゾキサゾリニリデン−1,3−ペンタジエニル)
ベンゾオキサゾリウムヨージド(Exc 緑,Em 赤/
NIR) EC−58:5,9−ジアミノベンゾ(a)フェノキサ
ゾニウム過塩素酸塩(Exc 緑/赤,Em 赤/NI
R) EC−59:N−{6−(ジエチルアミノ)−9−〔2
−(エトキシカルボニル)フェニル−3H−キサンテン
−3−イリデン〕−N−エチルエタナミニウム過塩素酸
塩(Exc 緑,Em 赤) EC−60:3−(ジエチルアミノ)−6−(ジエチル
イミノ)−9−(2,4−ジスルホフェニル)キサンチ
リウムヒドロキシド内部塩(Exc 緑,Em 赤) EC−61:8−(2,4−ジスルホフェニル)−2,
3,5,6,11,12,14,15−1H,4H,1
0H,13H−オクタヒドロジキノリジノ〔9,9a,
1−bc;9,9a,1−hi〕キサンタニリウムヒド
ロキシド内部塩(Exc 緑,Em 赤/NIR) EC−62:3,7−ビス(エチルアミノ)−2,8−
ジメチル−フェノキサジン−5−イウム過塩素酸塩(E
xc 緑/赤,Em 赤/NIR) EC−63:3,7−ビス(ジエチルアミノ)フェノキ
サゾニウム過塩素酸塩(Exc 赤,Em 赤/NIR) EC−64:9−エチルアミノ−5−エチルイミノ−1
0−メチル−5H−ベンゾ(a)フェノキサゾニウム過
塩素酸塩(Exc 赤,Em 赤/NIR) EC−65:1−フェニル−5−(4−メトキシフェニ
ル)−3−(1,8−ナフトレン−1’,2’−ベンズ
イミダゾリル−4)−2−ピラゾリン(Exc緑,Em
赤/NIR) EC−66:5−アミノ−9−ジエチルアミノベンジル
〔a〕フェノキサゾリウム過塩素酸塩(Exc 赤,E
m 赤) EC−67:エチル−1−〔5−(3−エチル−2−ベ
ンゾチアゾリニリデン)−1,3−ペンタジエニル〕ベ
ンゾチアゾリウムヨージド(Exc 赤,Em NIR) EC−68:3−エチル−2−〔7−(3−エチル−2
−ベンゾキサゾリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリ
エニル〕ベンゾオキサゾリウムヨージド(Exc赤,E
m NIR) EC−69:1,1’−ジエチル−4,4’−カルボシ
アニンヨージド(Exc赤/NIR,Em NIR) EC−70:2−〔5−(1,3−ジヒドロ−1,3,
3−トリメチル−2H−インドール−2−イリデン)−
1,3−ペンタジエニル〕−1,3,3−トリメチル−
3H−インドリウムヨージド(Exc 赤,Em NI
R) EC−71:2−〔7−(1,3−ジヒドロ−1,3,
3,−トリメチル−2H−インドール−2−イリデン)
−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−1,3,3−トリ
メチル−3H−インドリウム過塩素酸塩(Exc 赤/
NIR,Em NIR) EC−72:2−〔7−(1,3−ジヒドロ−1,3,
3−トリメチル−2H−インドール−2−イリデン)−
1,3,5−ヘプタトリエニル〕−1,3,3−トリメ
チル−3H−インドリウムヨージド(Exc 赤/NI
R,Em NIR) EC−73:3−エチル−2−〔7−(3−エチル−2
−ベンゾチアゾリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリ
エニル〕ベンゾチアゾリウムヨージド(Exc赤/NI
R,Em NIR) EC−74:3−エチル−2−〔7−(3−エチル−2
−ベンゾチアゾリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリ
エニル〕ベンゾチアゾリウム過塩素酸塩(Exc赤/N
IR,Em NIR) EC−75:IR−144(Exc 赤/NIR,Em
NIR) EC−76:1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメ
チル−4,4’,5,5’−ジベンゾ−2,2’−イン
ドトリカルボシアニン過塩素酸塩(Exc 赤/NI
R,Em NIR) EC−77:5,5’−ジクロロ−11−ジフェニルア
ミノ−3,3’−ジエチル−10,12−エチレンチア
トリカルボシアニン過塩素酸塩(Exc 赤/NIR,
Em NIR) EC−78:アンヒドロ−11−(4−エトキシカルボ
ニルピペラジン−1−イル)−10,12−エチレン−
3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−ビス
(3−スルホプロピル)−4,5,4’,5’−ジベン
ゾインドトリカルボシアニンヒドロキシドトリエチルア
ミン塩(Exc 赤/NIR,Em NIR) EC−79:3,3’−ジ(3−アセトキシプロピル)
−11−ジフェニル−アミノ−10,12−エチレン−
5,6,5’,6’−ジベンゾチアトリカルボシアニン
過塩素酸塩(Exc 赤/NIR,Em NIR) EC−80:アンヒドロ−1,1−ジメチル−2−{7
−〔1,1−ジメチル−3−(4−スルホブチル)−2
−(1H)−ベンズ(e)インドリニリデン〕−1,
3,5−ヘプタトリエニル}−3−(4−スルホブチ
ル)−1H−ベンズ(e)インドリウムヒドロキシドナ
トリウム塩(Exc 赤/NIR,Em NIR)
【0020】図3及び4には、支持体1に対してカラー
フィルターアレイ2よりも近くに乳剤層ユニット4がコ
ートされたフィルムの2つの態様が示されている。図3
に示されている態様では、フィルムは、カラーフィルタ
ーアレイ2と乳剤層ユニット4の間に散乱層3を具備す
る。ハレーション防止層6が支持体1と乳剤層ユニット
4の間に備えられている。フィルムの上層はスーパーコ
ート7により提供される。図4において、カラーフィル
ターアレイ層2内に散乱性又は発光性材料を具備する。
図5は図1と同様であるが、乳剤層ユニット4は2つの
乳剤層4aと4bに分かれている。
【0021】カラーフィルターアレイを透過した光に乳
剤層を露光させることが必要である。分光学的に区別で
きるタイプのフィルター要素の各々を通過する光を変調
する像を与えるように、露光後、周知の写真処理方法に
より乳剤層を現像及び定着する。現像液中に含まれる及
び/又はフィルムにコートされる現像主薬を使用する常
用の黒白現像を行い、その次に定着と洗浄を行うことが
写真処理の1つの好適な形態である。
【0022】順次点走査、順次線走査及び面走査等の常
用の走査技術を使用することができるので、ここでは詳
しい説明は必要ない。簡単な走査技術は、一連の横方向
にオフセットされた平並走査パスに沿って写真処理済要
素を1点ずつ走査する方法である。走査点における写真
要素から受けた光又は写真要素を通過する光の強度を、
受けた輻射線を電気信号に変換するセンサーによって検
出する。電気信号を、処理し、そして画像内の画素位置
について必要な位置情報と共にデジタルコンピューター
のメモリーヘ伝送する。走査を行う場合に、スキャナー
レンズに対して乳剤層よりも近くにカラーフィルターア
レイが存在することが必要である。好適な配置は図6に
示されている。
【0023】都合のよい形態のスキャナー9は、1つの
多色イメージセンサー又は1組のカラーセンサーからな
ることができ、光源8はフィルムの両側に配置される。
フィルムを透過した光は、カラーフィルターアレイによ
り変調されるために乳剤層中の画像パターンについての
情報を与えることができ、フィルムからの反射又は放出
された光は乳剤層中の画像情報によっては本質的に変調
されていない情報を与えることができる。カラーフィル
ター10は、任意選択的に光源8の前に置いてもよい。
【0024】規則的CFAを有するフィルムも不規則的
CFAを有するフィルムも2つの工程からなるフィルム
の一次画像処理に使用される。実際には、2つの工程を
組み合わせることができる。まず、各走査されたカラー
記録に対し、シーン内容に関係する画像データにおける
変調がカラーフィルターアレイの構造に関係する変調と
分離される。次に、全てのカラー記録についてどこかの
画素位置で不十分な又は失われたシーン情報がある場合
には、近傍の画素及び/又はカラー記録で補間する手段
によって再構成する。
【0025】好適な画像処理方法は米国特許出願第09
/080,791号明細書に記載されている。この明細
書には、ランダム又は不規則的に標本化された画像又は
信号を、規則的に標本化された出力画像又は信号に再構
成する処理方法が記載されている。情報が(ランダムカ
ラーフィルターアレイを含むフィルムからの走査データ
の場合にあるように)ランダム又は不規則的に失われる
画像データに関して記載されているが、規則的カラーフ
ィルターアレイの場合にあるように情報が規則的に失わ
れる画像データに応用することもできる。この方法は、
上記フィルムと関係して使用されるべき好ましい画像処
理方法である。この好ましい方法によると、各カラーチ
ャネルに対して再構成された画像信号G(i,j,c)
は、下記式:
【0026】
【数1】
【0027】[式中、F(i,j,c)は、各カラーチ
ャネルcでの各スキャナー画素位置(i,j)について
の乳剤層中の画像パターンに対応する走査信号であっ
て、各フィルムに組み込まれたカラーフィルターアレイ
により変調されたものである;T(i,j,c)は、各
画素位置(i,j)での各カラーチャネルcについての
CFAの比例透過率である;T(i,j,c)は、各チ
ャネルcについての、フィルムからの反射又は発光の際
の乳剤層中の画像情報により本質的に変調されていない
フィルムのカラーフィルターアレイの走査信号であっ
て、全チャネルにわたる各画素についてのT(i,j,
c)の和が一定値、典型的には1.0に等しくなるよう
に較正及び規格化された走査信号に対応する;M(i,
j,c)は、各カラーチャネルcについてのバイナリマ
スクであり、ここでT(i,j,c)>T0である場合
には、M(i,j,c)=1であり、そしてT(i,
j,c)≦T0である場合には、M(i,j,c)=0
であり、T0は0に近い値を有する予め決定された閾値
である;K(a,b,c)は、カラーチャネルcに対し
て選ばれたサイズ(m+1,n+1)のインパルス応答を
有するFIR(有限インパルス応答)フィルターであ
る;N(i,j,c)は、下記式:
【0028】
【数2】
【0029】により与えられる適応規格化因子である〕
によって与えられる。さらに、T(i-a,j-b,c)
=0である場合に、
【0030】
【数3】
【0031】は0に等しいと定義する。各カラーチャネ
ルの補間のために選ばれるFIRフィルターK(a,
b,c)は、F(i,j,c)の統計的データに依存し
てそれぞれ異なる特性を有することができる。上記説明
において、n及びmは偶数である。すなわちFIRフィ
ルターは両方の次元において奇数の係数を有し、n及び
/又はmが奇数である場合に和の限界に修正を加えるこ
とが必要である。
【0032】概して、補間の目的にとって、各カラーチ
ャネルについて、m及びnを変数としてサイズ(m+
1,n+1)の1組のFIRフィルターを使用すること
が都合よい。各画素又は出力サンプリング位置で、1組
のフィルターから1つのFIRフィルターが、そのフィ
ルターが、
【0033】
【数4】
【0034】が予め決定した閾値V0(K(a,b,
c)が1.0に規格化された場合には、0<V0≦1.
0)よりも大きいという規準を満たす最小の空間的大き
さを有するフィルターであるように選ばれる。フィルタ
ー組が、1.0であるただ1つの中央係数を有し、他の
値が全て0.0(全通過フィルター(all-path filte
r))であるFIRフィルターを含む場合には、T(i,
j,c)≧V0であると全通過フィルターが上記規準に
従って選ばれ、出力画素値が補間を使用せずに再構成さ
れる。従って、1組のフィルターを使用することの利点
はサンプリングの局所的特徴に合わせて補間を調整で
き、それによって情報密度が高い領域での鮮鋭度を最大
限に高められるとともに低情報密度領域での補間アーテ
ィファクトを最低限に抑えられることにある。
【0035】上記の例において、バイナリマスクの機能
は、
【0036】
【数5】
【0037】である場合に起こる量子化アーティファク
トを防止することである。量子化で生じうる重大な問題
を最低限に抑えるための代替的な好ましい手法は、下記
式:
【0038】
【数6】
【0039】を使用して、再構成された出力画像信号を
生じさせることである。従来のように、各チャネルにお
ける各画素位置についてのFIRフィルターK(a,
b,c)は概して、上記規準に従う様々な空間的サイズ
を有する(全通過フィルターを含む)FIRフィルター
の組から選ばれる。
【0040】上記式で表される方法をG(i,j,c)
の各チャネルcについての独立二次元再構成(independ
ent two-dimensional reconstruction)に適用できる
が、1つ以上の三次元FIRフィルターを使用する三次
元補間によりランダムサンプリング前に信号又は画像の
チャネルの適当な相関関係を利用できるように拡張でき
ることが理解されよう。
【0041】
【実施例】一本のポラクローム(商標)35mmフィル
ムを用意し、温水の流れの中でフィルムを優しくこする
ことによって乳剤層を全て洗い落とすことによって、カ
ラーフィルターアレイをその上に具備するコーティング
支持体を作製した。これによって、フィルムの全長にわ
たって存在する幅がそれぞれ約8マイクロメートルの隣
接する赤、緑及び青ストリップからなるカラーフィルタ
ーアレイが得られた。微小濃度計により求められた各ス
トリップのステータスA濃度はおよそ以下の通りであっ
た。 赤ストリップ: 0.1,1.2,1.3(それぞれ
赤、緑及び青フィルターを通したときの値) 緑ストリップ: 1.3,0.1,1.3(それぞれ
赤、緑及び青フィルターを通したときの値) 青ストリップ: 0.1,0.7,0.8(それぞれ
赤、緑及び青フィルターを通したときの値)
【0042】次に、前記アレイを有するフィルムのスト
リップを、スライドホッパー実験用塗布機でのコーティ
ングのために、幅の広いフィルムベースに接着テープで
くっつけた。それに水性メルトをコートして図5に示さ
れているような層を得た。コートされたレイダウンはグ
ラム毎平方メートル(g/m2)単位で以下の通りであ
った。
【0043】散乱層:散乱層は、0.5g/m2で塗布
されたゼラチンとともに、0.33g/m2で塗布され
た粒径約0.5マイクロメートルの小さな中空ポリマー
球体(Rohm andHaasにより供給されているRopaque(商
標)OP-96)を含んでなっていた。
【0044】乳剤層1:1.0g/m2で塗布されたゼ
ラチンとともに、高感度臭ヨウ化銀全整色増感乳剤(平
板状粒子、平均粒径約1.7マイクロメートル、厚さ
0.13マイクロメートル、ヨウ化物4.5モル%)が
0.7g/m2で塗布されたもの。4−ヒドロキシ−6
−メチル−1,3,3A,7−テトラアザインデンナト
リウム塩も銀1モル当たり1.5gで存在させた。
【0045】乳剤層2:1.0g/m2で塗布されたゼ
ラチンとともに、中感度臭ヨウ化銀全整色増感乳剤(平
板状粒子、平均粒径約1.1マイクロメートル、厚さ
0.12マイクロメートル、ヨウ化物4.5モル%)が
1.0g/m2で、低感度臭ヨウ化銀全整色増感乳剤
(平板状粒子、平均粒径約0.7マイクロメートル、厚
さ0.11マイクロメートル、ヨウ化物3モル%)が
0.7g/m2で塗布されたもの。4−ヒドロキシ−6
−メチル−1,3,3A,7−テトラアザインデンナト
リウム塩も銀1モル当たり1.5gで存在させた。
【0046】スーパーコート:ゼラチン1.6g/
2、硬膜剤ビス(ビニルスルホニル)メタン0.07
2g/m2、及び0.1g/m2で粒状分散体として塗布
されたハレーション防止色素(その色は、現像液中で漂
白可能であった)。コーティング作業を促進するために
使用した界面活性剤はこの例では列挙しない。1本のコ
ートされたフィルムを35mmカセットでカメラに装填
し、透明フィルム支持体がレンズに最も近くに、そして
コートされた層がレンズから最も遠くなるように位置決
めした。シャッター速度1/120秒及び絞りf5.6
で屋外シーンの写真を1枚撮影した。露光されたフィル
ムを次の現像液を使用して25℃で2分間かけて現像し
た。 炭酸ナトリウム(無水物) 9g/リットル アスコルビン酸 7.5 亜硫酸ナトリウム(無水物) 2.5 臭化ナトリウム 0.5 4−ヒドロキシメチル−4−メチル 0.35 −1−フェニル−3−ピラゾリドン 稀水酸化ナトリウム水溶液によりpHを10.0に調節
【0047】露光されたフィルムを停止浴(1%酢酸水
溶液)で15秒間処理し、Kodak"3000"定着液をその容
量1に対して3倍の容量の水で稀釈したものの中で1分
間定着し、次に3分間洗浄し、乾燥させた。シーンの着
色ネガ像は目に見えた。Micro Nikker 105mmレンズを装
着したKodak DCS420モノクロデジタルスチルカメラによ
りネガ像を走査した。キセノンフラッシュガンである照
明光源を赤、緑又は青フィルターで覆うことによりカラ
ー情報を得た。赤外除去フィルターでカメラレンズを覆
った。ネガ像の支持体側がカメラレンズの方に向くよう
にネガ像を配置した。ネガを隔ててレンズの反対側にレ
ンズ及びネガと共軸であるように配置された(透過型)
か又はネガに対してレンズと同じ側にレンズ軸に対して
約45度の角度をなすように配置された光源を使用する
ことによって、透過及び反射モードで、それぞれRed
T、GreenT、BlueT、RedR、Green
R及びBlueRと表す赤、緑及び青走査値を得た。
【0048】以下のスキームに従って画像処理を行っ
た。まず最初に、一片の未露光の定着されたフィルム
(すなわち、CFAを有するが、画像記録のないもの)
を反射及び透過で走査して、反射及び透過におけるCF
Aに対応する走査データに関係する1組の較正因子を得
た。これらの因子を使用してRedR、GreenR及
びBlueR走査データを較正し、それらのRedR、
GreenR及びBlueR走査データから、ネガ像を
有するフィルムに組み込まれた赤、緑及び青フィルター
の各画素位置での透過率の推定値を得た。CFAについ
ての推定された赤、緑及び青透過率をそれらの和が1.
0となるように各画素位置で規格化し、上記式(3)に
おけるT(i,j,c)についてのデータを得た。
【0049】前記一片のフィルムから求められたRed
T、GreenT及びBlueTデータは、フィルムに
組み込まれたカラーフィルターアレイにより変調された
乳剤層の透過率に直接対応したため、式(3)中にF
(i,j,c)として代入した。
【0050】近傍の画素値で補間して式(3)中のG
(i,j,c)の推定値を与えるように選ばれたFIR
フィルターK(a,b,c)と、それらを切換えるのに
使用した閾値V0は、CFAの幾何学的形態及び統計的
特徴に応じて大きく変わる。この例に係るフィルムのC
FAの幾何学的形態について、数オクターブ分離され、
かつ、全通過フィルターを含む1組のガウス形低域FI
Rフィルターを、K(a,b,c)を得るために全カラ
ーチャネルで使用した。閾値V0を0.3に設定した。
従って、先に説明した方法に従うと、任意のチャネルに
対して画素位置でT(i,j,c)が0.3を超える場
合には、全通過フィルター(K(a,b,c)=[1.
0])を使用し、前記再構成の式を単純な形にまとめて
G(i,j,c)=F(i,j,c)/T(i,j,
c)とした。
【0051】全ての他の画素位置で、良好な再構成を得
るには不十分な情報であるとある画素だけで認められた
場合には、補間のために低域フィルターを使用して改良
された推定値を得た。得られた再構成された画像信号G
(i,j,c)を、適切なカラー管理プロファイルによ
りプリンタコード値に変換後、Kodak XLS8600サーマル
プリンターを使用してプリントし、シーンの着色表現を
生成させた。
【0052】本発明は、カラーフィルターアレイの特性
が画素ごとに求められ、カラーフィルターアレイに関し
てのいかなる推定値を得ることも必要としないために、
原シーンの色の正確な再構成を可能にする分析的画像処
理方法を提供する。すなわち、本発明は、製造費の低い
ランダムアレイを使用することができるとともに、製造
プロセス又はアレイの損傷又はアレイの歪みから生じる
不規則性を有することのある規則的アレイからの正確な
再構成を提供することもできる。
【0053】本発明は、銀又は単色画像がネガ方式で現
像されようとポジ方式で現像されようと等しく適用でき
る。当業者であれば、色若しくは階調、画像構造、又は
画像鮮鋭度をさらに改良しようとさらに画像処理を行っ
てもよいことが当然に理解されよう。いかなる好適な技
術を使用してもよい。本発明の特定の好ましい態様を参
照して本発明を詳しく説明したが、本発明の精神及び範
囲から逸脱せずに改良及び変更を加えられることは当然
に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るフィルムを示す図であ
る。
【図2】図2は、本発明に係るフィルムの第2の態様を
示す図である。
【図3】図3は、本発明に係るフィルムの第3の態様を
示す図である。
【図4】図4は、本発明に係るフィルムの第4の態様を
示す図である。
【図5】図5は、本初英に係るフィルムの第5の態様を
示す図である。
【図6】図6は、本発明を実施するのに好適な、フィル
ムとスキャナーの配置を示す図である。
【符号の説明】
1…支持体 2…カラーフィルターアレイ 3…散乱又は発光層 4…乳剤層ユニット 5…ハレーション防止手段 6…ハレーション防止層 7…スーパーコート 8…光源 9…スキャナー 10…カラーフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード シャーマン イギリス国,エルユー6 2ピーティー, ベッズ,ダンズテーブル,トリング ロー ド 52 (72)発明者 マイケル ジェイ.シモンズ イギリス国,エイチエー4 8エスエック ス,ミドルセックス,ルイスリップ,イー ストコート,ディーン ウェイ 17 (72)発明者 ジョン ウェルディ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14621, ロチェスター,セント ポール ブールバ ード 2326

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体層と、少なくとも3つの分光学的
    に区別できるタイプのカラー要素を有するカラーフィル
    ターアレイから作られた層と、少なくとも1つの乳剤層
    とを含んでなる画像記録用カラーフィルムであって、前
    記カラーフィルターアレイにより変調されたが、前記少
    なくとも1つの乳剤層に形成された画像パターンによっ
    ては実質的に変調されなかった光を放射又は反射する手
    段をさらに具備する画像記録用カラーフィルム。
  2. 【請求項2】 像様露光された写真フィルムから一つの
    シーンのカラー画像を形成する方法であって、前記写真
    フィルムが、支持体層と、少なくとも3つの分光学的に
    区別できるタイプのカラー要素を有するカラーフィルタ
    ーアレイから作られた層と、少なくとも1つの乳剤層と
    を含んでなり、前記写真フィルムが、前記カラーフィル
    ターアレイにより変調されたが、前記少なくとも1つの
    乳剤層に形成された画像パターンによっては実質的に変
    調されなかった光を放射又は反射する手段をさらに具備
    しており、乳剤層に形成された前記シーンの画像を現像
    し、得られた画像をカラーフィルターアレイを通して電
    気光学的に走査し、乳剤層に形成された画像によって実
    質的に変調されなかった光により前記カラーフィルター
    アレイを電気光学的に走査し、前記2組の走査した画像
    情報をデジタル画像処理して前記シーンの電気的にコー
    ド化された表現を得ることを含んでなる方法。
JP2000367220A 1999-12-01 2000-12-01 画像記録用カラーフィルム Pending JP2001174958A (ja)

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