JP2001174596A - 電子ビーム照射装置 - Google Patents

電子ビーム照射装置

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JP2001174596A
JP2001174596A JP36324299A JP36324299A JP2001174596A JP 2001174596 A JP2001174596 A JP 2001174596A JP 36324299 A JP36324299 A JP 36324299A JP 36324299 A JP36324299 A JP 36324299A JP 2001174596 A JP2001174596 A JP 2001174596A
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JP
Japan
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electron beam
beam irradiation
processing
irradiating
processed
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JP36324299A
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English (en)
Inventor
Masanori Yamaguchi
真典 山口
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム管の窓部が不純ガスによって汚染
されることがなく、電子ビームの出力を一定に保ち、か
つ窓部の破損を防止するととともに、被処理物に対して
電子ビームを所望の速度で容易に移動させることのでき
る電子ビーム照射装置を提供すること。 【解決手段】 被処理物5に電子ビームを照射して処理
する電子ビーム照射装置において、被処理物5の電子ビ
ーム照射処理時、被処理物5に対して電子ビーム管2を
備える電子ビーム照射装置本体1を移動させる手段を有
していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを照射
することによって、各種材料の表面処理、各種化合物の
生成処理、半導体処理等の処理を行う電子ビーム照射装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ビーム照射装置は、特表平8
−510864号公報に示されるように、複数個配列さ
れた電子ビーム管から放射される電子ビームを、移動す
るテーブルやローラ上に載せた被処理物に照射するよう
に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子ビーム照射装置のように、電子ビーム管側を固定
し、被処理物側を動かして処理を行う方法では電子ビー
ム管の電子ビームを放射する窓部が汚染したり、窓部が
破損するという問題があった。この理由について発明者
らが調べてみると、例えば、電子ビームを照射して被処
理物としてのインキを乾燥する場合、図6(a)に示す
ように、電子ビーム管からインキに電子ビームが照射さ
れると、図6(b)に示すように、インキの樹脂が蒸発
して不純ガスが発生し、このとき、図6(c)に示すよ
うに、被処理物側を移動すると不純ガスも移動するが、
不純ガスの全てが被処理物側と共に移動せず、一部残留
する不純ガスによって電子ビーム管の電子ビームを放射
する窓部が汚染されてしまうことが分かった。この現象
によって窓部に不純物が付着すると、電子ビームの出力
低下をきたしたり、場合によっては窓部を破損すること
も分かった。
【0004】また、被処理物は、単に電子ビーム照射に
よる処理に限らず、被処理物が載置される装置には、例
えば、電子ビーム照射時に、被処理物を加熱処理したり
磁界や電界をかける等の処理を行うための処理装置が備
えられており、このような各種の処理を行う処理装置は
高重量であり、また構造が複雑となるため、処理装置側
を所望の速度で移動制御することは困難なことであっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記の種々の問題点に鑑
みて、電子ビーム管の窓部が不純ガスによって汚染され
ることがなく、電子ビームの出力を一定に保ち、かつ窓
部の破損を防止するととともに、被処理物に対して電子
ビームを所望の速度で容易に移動させることのできる電
子ビーム照射装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような手段を採用した。
【0007】第1の手段は、被処理物に電子ビームを照
射して処理する電子ビーム照射装置において、前記被処
理物の電子ビーム照射処理時、前記被処理物に対して電
子ビーム管を備える電子ビーム照射装置本体を移動させ
る手段を有していることを特徴とする。
【0008】第2の手段は、被処理物に電子ビームを照
射して処理する電子ビーム照射装置において、前記被処
理物は、前記電子ビームを照射する処理以外の処理を行
わせるための処理装置上に載置され、前記被処理物の電
子ビーム照射処理時、前記被処理物に対して電子ビーム
管を備える電子ビーム照射装置本体を移動させる手段を
有していることを特徴とする。
【0009】第3の手段は、前記第1の手段ないし第2
の手段のいずれか1つの手段において、少なくとも、前
記被処理物および前記電子ビーム照射装置本体が真空室
内または所望のガス雰囲気室内に収納されていることを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
4を用いて説明する。
【0011】図1および図2は、それぞれ本発明に係る
電子ビーム照射装置の全体構成を示す正面断面図および
一部斜視図である。
【0012】これらの図において、1は後述する被処理
物5に対して移動可能な電子ビーム照射装置本体、2は
被処理物5に対して電子ビームを照射する電子ビーム
管、3は電子ビーム照射装置本体1に高圧の電圧を供給
する高圧電源、4は電子ビーム照射装置本体1と高圧電
源3間に接続される高圧ケーブル、5は電子ビームが照
射される被処理物、6は被処理物5を載せるとともに、
被処理物5に対して、加熱や、磁界、電界等をかけるた
めの装置を備える処理装置、7は、電子ビーム照射装置
本体1に固定され、電子ビーム照射装置本体1を移動す
るための駆動源としてのモータ、8はモータ7の回動軸
の先端に取り付けられ、後述するラック9と歯合して電
子ビーム照射装置本体1をラック9に沿って移動させる
歯車、9はラック、10は電子ビーム照射装置本体1が
載置されると共に移動させるレールである。
【0013】ここで、モータ7、歯車8、ラック9、レ
ール10は全体として電子ビーム照射装置本体1を移動
させる移動装置を構成しており、この移動装置は、モー
タ7を駆動することにより、それに伴って回動する歯車
8がラック9に歯合し、これにより電子ビーム照射装置
本体1に対して移動のための駆動力が加えられ、電子ビ
ーム照射装置本体1はレール10に案内されて被処理物
5に対して移動する。
【0014】図3は、真空室内で処理を行う場合の、本
発明に係る電子ビーム照射装置の全体構成を示す図であ
る。
【0015】同図において、11は真空室、12は真空
室11の天井または壁に設けられる高圧ケーブル4の高
圧コネクタ、13は真空室の排気に用いられる排気装置
である。その他の構成は図1に示す同符号の構成に対応
する。
【0016】真空室11内で処理を行う場合は、真空室
11内に導入される雰囲気ガスによる電子エネルギーの
損失がほとんどないために、電子ビーム照射装置1本体
から出力される電子ビームを高出力化することができ、
被処理物5から離して処理できるので、被処理物5から
発生する不純ガス等による影響を受けにくくすることが
できる。また、前記処理を必要に応じて所望のガス雰囲
気室内で行ってもよい。
【0017】図4は、図1および図3に示す電子ビーム
管2の構成を示す断面図である。
【0018】この電子ビーム管2は、真空容器21と、
真空容器21に設けられる前方および後方に開放端を有
し、電子ビームの広がりを規制する金属製の円筒状スリ
ーブ22と、円筒状スリーブ22の内部に配設された電
子ビームを発生する電子ビーム発生器23とから構成さ
れている。また真空容器21は、円筒状のパイレックス
ガラスよりなる管部材24と管部材24の開口部を塞ぐ
蓋部材25とにより構成されている。この蓋部材25
は、電子ビーム発生器23から放射された電子ビームが
通過する開口部分26を有し、窓部材27によって覆わ
れている。電子ビーム発生器23にはリード線28,2
9を介して高電圧が供給されている。
【0019】ここで、電子ビーム発生器23によって生
成された電子は、電子ビーム化して開口部分26から窓
部材27を介して出射される。このような電子ビーム管
は、特表平8−510864号公報に記載されている。
【0020】次に、本発明に係る電子ビーム照射装置の
動作を図1乃至図3および図5を用いて説明する。
【0021】図5は、本発明の電子ビーム照射装置によ
る処理状態を説明するための図である。
【0022】本発明では、図1乃至図3に示すように、
先に説明した電子ビーム照射装置本体の移動装置によ
り、被処理物5に対して電子ビーム照射装置本体1を移
動させるようにしているので、例えば、被処理物がイン
キであるような場合、図5(a)に示すように、電子ビ
ーム管2から電子ビームを照射すると、図5(b)に示
すように、インキの樹脂が蒸発して不純ガスを発生する
が、電子ビーム管2は発生した不純ガスに関わりなく移
動することができるので、電子ビーム管2の電子ビーム
を放射する窓部の不純物の付着を防止することができ
る。そのため窓部に不純物が付着することによる電子ビ
ームの出力低下、さらには、窓部の破損を防止すること
ができる。
【0023】また、本発明によれば、被処理物5を載せ
る処理装置6が、加熱装置や磁界、電界発生装置等を備
え高重量化していても、処理装置6側を移動させず、相
対的に軽量な電子ビーム照射装置本体1側を移動させる
ようにしたので、被処理物5に対する電子ビームの移動
制御が容易となる。
【0024】
【発明の効果】本願請求項1に記載の発明によれば、被
処理物の電子ビーム照射処理時、被処理物に対して電子
ビーム照射装置本体を移動させるようにしたので、電子
ビーム管の電子ビームを放射する窓部への不純物の付着
を防止することができ、窓部に不純物が付着することに
よる電子ビームの出力低下、さらには窓部の破損を防止
することができる。
【0025】本願請求項2に記載の発明によれば、被処
理物の電子ビーム照射処理時、被処理物が載置され、高
重量化する可能性のあるの処理装置側を固定し、電子ビ
ーム照射装置本体側を移動するようにしたので、電子ビ
ーム照射装置本体の移動制御が容易となる。
【0026】本願請求項3に記載の発明によれば、少な
くとも、被処理物および電子ビーム照射装置本体を真空
室内または所望のガス雰囲気室内に収納したので、電子
ビームの高出力化し、被処理物から発生する不純ガス等
による影響を受けにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ビーム照射装置の全体構成を
示す正面断面図である。
【図2】本発明に係る電子ビーム照射装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図3】真空室内で処理を行う場合の、本発明に係る電
子ビーム照射装置の全体構成を示す正面断面図である。
【図4】図1および図3に示す電子ビーム管2の構成の
一例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る電子ビーム照射装置による処理状
態を説明するための図である。
【図6】従来技術に係る電子ビーム照射装置による処理
状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム照射装置本体 2 電子ビーム管 21 真空容器 23 電子ビーム発生器 26 開口部分 27 窓部材 3 高圧電源 4 高圧ケーブル 5 被処理物 6 処理装置 7 モータ 8 歯車 9 ラック 10 レール 11 真空室 12 高圧コネクタ 13 排気装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物に電子ビームを照射して処理す
    る電子ビーム照射装置において、 前記被処理物の電子ビーム照射処理時、前記被処理物に
    対して電子ビーム管を備える電子ビーム照射装置本体を
    移動させる手段を有していることを特徴とする電子ビー
    ム照射装置。
  2. 【請求項2】 被処理物に電子ビームを照射して処理す
    る電子ビーム照射装置において、 前記被処理物は、前記電子ビームを照射する処理以外の
    処理を行わせるための処理装置上に載置され、前記被処
    理物の電子ビーム照射処理時、前記被処理物に対して電
    子ビーム管を備える電子ビーム照射装置本体を移動させ
    る手段を有していることを特徴とする電子ビーム照射装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし請求項2のいずれか1つ
    の請求項において、少なくとも、前記被処理物および前
    記電子ビーム照射装置本体は真空室内または所望のガス
    雰囲気室内に収納されていることを特徴とする電子ビー
    ム照射装置。
JP36324299A 1999-12-21 1999-12-21 電子ビーム照射装置 Pending JP2001174596A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6960884B2 (en) 2003-06-27 2005-11-01 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Device for operating a short arc discharge mercury lamp
JP2006133778A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Applied Materials Inc 電子ビームを用いて基板上のインクをキュアリングするための装置及び方法
US7057346B2 (en) 2003-02-12 2006-06-06 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Short arc ultra-high pressure mercury lamp and method for the production thereof

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210