JP2001174372A - におい識別装置 - Google Patents

におい識別装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースノートに関与する残香におい成分を測
定することができるにおい識別装置を提供する。 【解決手段】 バルブV2によって通常測定用ガスセン
サ室1からの流路を排出流路8側に接続し、バルブV3
を開いて残香測定用ガスセンサ室2にゼロガスを供給し
ている状態で、試料ガスを試料ガス流路4からバルブV
1を介してガスセンサ室1に導入して測定する。その
後、バルブV1を切り替えてゼロガス流路6aからガス
センサ室1にゼロガス供給してガスセンサ室1から試料
ガスを追い出し、バルブV2及び排出流路8を介して排
出する。ガスセンサ室1からの試料ガスの追出しを開始
してから所望の時間が経過した後、バルブV3を閉じ、
さらにバルブV2を切り替えて、ガスセンサ室1に残留
する残香におい成分をガスセンサ室2に導入して測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1又は複数個のガ
スセンサを備えたにおい識別装置に関するものである。
このようなにおい識別装置は、消臭、芳香、食品の管
理、悪臭の測定などの分野において、においを同定又は
識別するために用いられる。
【0002】
【従来の技術】ガスセンサとしては、金属酸化物半導体
センサや導電性高分子センサ、水晶振動子の表面にガス
吸着膜を形成したセンサ(QCM:Quartz Crystal Mic
robalance、水晶振動子小重量法)、SAW(Surface A
coustic Wave:表面弾性波)デバイスの表面にガス吸着
膜を形成したセンサなどがある。酸化物半導体センサで
は、試料ガス中のにおい成分の酸化還元反応により酸化
物半導体の電気抵抗が変化する現象を利用する。導電性
高分子センサでは、におい成分の吸着により導電性高分
子の導電率が変化する現象を利用する。QCMやSAW
デバイスでは、ガス吸着膜へのにおい成分の吸着による
重量変化に伴い振動数が変化する現象を利用する。
【0003】このような現象を利用して試料ガス中のに
おい成分を測定するにおい識別装置は、1つのガスセン
サ又はにおい成分に対する応答特性の異なる複数個のガ
スセンサを備えており、ガスセンサからの検出信号をそ
のまま表示するか、又は複数個のガスセンサの検出信号
を多変量解析に持ち込む、いわゆるケモメトリクス(化
学的計量法)と呼ばれる技術を応用して試料ガス中のに
おい成分を測定している。
【0004】においの官能試験では、嗅ぎ初めに立ち上
がるトップノート、その後持続するミドルノート、そし
てにおいを鼻から追い出した後に残るベースノートに分
けて評価する場合がある。この評価方法は、特に、試料
ガス中に沸点の異なるにおい成分が存在する場合に、に
おいの特徴を抽出する有用な手段である。そのようなに
おいの特徴をにおい識別装置を用いて抽出する場合、セ
ンサ応答波形の形を用いている。におい識別装置のセン
サ応答波形の形にはトップノート、ミドルノート及びベ
ースノートの情報が含まれていると考えられており、そ
の場合、図1の波形図に示すように、センサ応答の立ち
上がりをトップノート(TOP)、安定時をミドルノー
ト(MID)、立ち下がりをベースノート(BASE)
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】におい識別装置のセン
サ応答波形の立ち下がりでベースノートを検知する場
合、いくつかの問題点がある。ガスセンサでは、試料ガ
スの供給を停止した後、ミドルノート及びトップノート
といった主な応答をするにおい成分の影響がガスセンサ
表面にしばらく残る。この現象は単物質のみを測定した
時の応答で確認できる。そのため、まず、立ち下がり波
形が本当にベースノートなのかどうかを検証しなければ
ならない。
【0006】また、ベースノートに関与する残香におい
成分はトップノートやミドルノートのにおい成分に比べ
て高沸点の物質が多いといわれており、揮発量が小さ
く、さらに試料ガスが出ていった後の残香であるため応
答信号がトップノートやミドルノートに比べて非常に小
さくなる場合があると考えられている。そのため、感度
が不足する可能性がある。そこで本発明は、ベースノー
トに関与する残香におい成分を測定することができるに
おい識別装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1又は複数個
のガスセンサを備えたにおい識別装置であって、ガスセ
ンサが配置された通常測定用ガスセンサ室に導入され
て、通常測定がなされた試料ガスを、通常測定用ガスセ
ンサ室に所望の時間だけ追出し用ガスを導入して通常測
定用ガスセンサ室から追い出した後に通常測定用ガスセ
ンサ室内に残存する残香におい成分を、通常測定を行な
った試料ガスの影響が残っていない状態のガスセンサに
よって測定する残香測定機構を備えるものである。
【0008】通常測定とはトップノートとミドルノート
の測定を意味し、通常測定を行なった試料ガスの影響が
残っていない状態とは、トップノート及びミドルノート
に関与するにおい成分の影響を受けていない状態のこと
であり、通常測定を行なった試料ガスの影響が残ってい
ない状態のガスセンサによってベースノートに関与する
残香におい成分を測定することができる。官能では、ベ
ースノートの違いによって評価が大きく分かれることが
ある。従来のにおい測定装置においては、上記の問題点
から、センサ応答波形の立ち下がり情報はほどんど利用
されていない。本発明のにおい測定装置によれば、残香
の検出信号とベースノートの相関についてより詳しく調
べることができ、官能評価により近づけることができ
る。ここで追出し用ガスとは、例えばゼロガスとしての
窒素ガスなど、ガスセンサの応答に影響を与えない不活
性なガス、又はガスセンサの検出信号を一定の状態に安
定させるガスをいう。
【0009】
【発明の実施の形態】一態様として、少なくとも2個の
ガスセンサを備え、残香測定機構は、通常測定用ガスセ
ンサ室とは別に設けられて、他のガスセンサが配置され
た残香測定用ガスセンサ室と、通常測定用ガスセンサ室
からの流路を排出側と残香測定用ガスセンサ室に切り替
えて接続する流路切替え機構とを備えていることが好ま
しい。流路切替え機構により、通常測定用ガスセンサ室
を排出側に接続しておき、通常測定用ガスセンサ室に所
望の時間だけ追出し用ガスを導入して通常測定用ガスセ
ンサ室から試料ガスを追い出した後、流路切替え機構を
切り替えて、通常測定用ガスセンサ室からの流路を残香
測定用ガスセンサ室側に接続する。その後さらに通常測
定用ガスセンサ室に追出し用ガスを導入することによ
り、残香におい成分のみを残香測定用ガスセンサ室に導
入して測定する。
【0010】他の態様として、残香測定機構は、におい
成分を吸着する捕集剤が充填され、におい成分を吸着し
た後に脱離させて通常測定用ガスセンサ室又は通常測定
用ガスセンサ室とは別に設けられて、他のガスセンサが
配置された残香測定用ガスセンサ室に導く捕集部と、通
常測定用ガスセンサ室からの流路を排出側とその捕集部
に切り替えて接続する流路切替え機構とを備えているこ
とが好ましい。流路切替え機構により、通常測定用ガス
センサ室を排出側に接続しておき、通常測定用ガスセン
サ室に所望の時間だけ追出し用ガスを導入して通常測定
用ガスセンサ室から試料ガスを追い出した後、流路切替
え機構を切り替えて、通常測定用ガスセンサ室を捕集部
側に接続する。その後さらに通常測定用ガスセンサ室に
追出し用ガスを導入することにより、残香におい成分を
捕集部に導入して捕集し、捕集した残香におい成分をガ
スセンサ室又は残香測定用ガスセンサ室に導入して測定
する。ただし、残香におい成分を通常測定用ガスセンサ
室に導入する場合は、通常測定用ガスセンサ室に配置さ
れたガスセンサの、トップノート及びミドルノートに関
与するにおい成分の影響がなくなってから導入する。こ
の態様では、捕集部によって捕集した残香におい成分を
濃縮してガスセンサ室又は残香測定用ガスセンサ室に導
入することができる。
【0011】
【実施例】図2は、一実施例を示す概略構成図である。
ただし、本発明は以下に示す実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載の要旨の範囲内で種々の
変更ができる。試料ガスを供給する試料ガス流路4が三
方電磁バルブV1を介して通常測定用ガスセンサ室1に
接続されている。ガスセンサ室1には1又は複数個のガ
スセンサが配置されている。バルブV1には、追出し用
ガスを兼ねるゼロガスを供給するゼロガス流路6から分
岐したゼロガス流路6aも接続されている。バルブV1
はガスセンサ室1へつながる流路を試料ガス流路4とゼ
ロガス流路6aに切り替えて接続する。
【0012】ガスセンサ室1からの流路は三方電磁バル
ブV2を介して残香測定用ガスセンサ室2と排出流路8
に接続されている。ガスセンサ室2には1又は複数個の
ガスセンサが配置されている。バルブV2はガスセンサ
室1からの流路をガスセンサ室2の入口と排出流路8に
切り替えて接続する。ガスセンサ室2の入口には、さら
に、ゼロガス流路6から分岐したゼロガス流路6bが開
閉用電磁バルブV3を介して接続されている。ガスセン
サ室2からの流路は排出口に接続されている。
【0013】この実施例の動作を説明する。 1)トップノート及びミドルノートの測定 バルブV1によってゼロガス流路6aをガスセンサ室1
側に接続し、バルブV3を閉じてゼロガス流路6とガス
センサ室2の間を遮断し、バルブV2によってガスセン
サ室1からの流路をガスセンサ室2側に接続する。これ
により、ゼロガス流路6から、ゼロガス流路6a及びバ
ルブV1を介して、ガスセンサ室1にゼロガスを供給
し、さらにバルブV2を介して、ガスセンサ室2にゼロ
ガスを供給し、ガスセンサ室1,2に配置されたガスセ
ンサの応答を安定させる。バルブV1を切り替えて試料
ガス流路2をガスセンサ室1側に接続し、バルブV2を
切り替えてガスセンサ室1からの流路を排出流路8側に
接続する。これにより、ガスセンサ室1に試料ガスを導
入してセンサ応答波形を得て、トップノート及びミドル
ノートの測定を行なう。このとき、バルブV3を開い
て、ゼロガス流路6から、ゼロガス流路6b及びバルブ
V3を介して、ガスセンサ室2にゼロガスを供給してお
く。
【0014】2)試料ガスの追出し バルブV1を切り替えてゼロガス流路6aをガスセンサ
室1側に接続し、ガスセンサ室1にゼロガスを供給して
ガスセンサ室1から試料ガスを追い出し、バルブV2及
び排出流路8を介して排出する。このとき、バルブV3
を開いた状態のままにしておき、ガスセンサ室2にゼロ
ガスを供給しておく。
【0015】3)ベースノートの測定 ガスセンサ室1からの試料ガスの追出しを開始してから
所定の時間が経過した後、バルブV3を閉じてガスセン
サ室2へのゼロガスの供給を停止し、バルブV2を切り
替えてガスセンサ室1からの流路をガスセンサ室2側に
接続する。そのバルブV2の切替え時期は、試料ガスの
におい成分の構成によって異なり、オペレータによって
所望の時間を設定できる。これにより、ガスセンサ室1
に残留する残香におい成分をガスセンサ室2に導入して
測定する。このようにして、トップノート及びミドルノ
ートに関与するにおい成分の影響を受けることなく、ベ
ースノートに関与する残香におい成分を測定することが
できる。
【0016】図3は、他の実施例を示す概略構成図であ
る。試料ガス流路10とゼロガス流路12を、三方電磁
バルブV5を介して、捕集管(捕集部)14へつながる
流路へ切り替えて接続する三方電磁バルブV4が設けら
れている。捕集管14にはにおい成分を吸着する捕集剤
が充填されている。そのような捕集剤としては、例えば
グラファイトカーボンブラック、カーボンモレキュラー
シーブ、多孔質ポリマー、ガラスビーズなどを用いるこ
とができる。捕集管14からの流路は三方電磁バルブV
6を介して通常測定用ガスセンサ室3の入口と排出流路
16に接続されている。ガスセンサ室3は残香測定用ガ
スセンサ室も兼ねる。ガスセンサ室3には1又は複数個
のガスセンサが配置されている。バルブV6は捕集管1
4をガスセンサ室3と排出流路16に切り替えて接続す
る。
【0017】ガスセンサ室3の入口には、さらに、追出
し用ガスを兼ねるゼロガスを供給するゼロガス流路18
が開閉用電磁バルブV7を介して接続されている。ガス
センサ室3からの流路は、三方電磁バルブV8を介し
て、バルブV5につながる残香流路20と排出流路16
に接続されている。バルブV5は捕集管14へつながる
流路をバルブV4からの流路と残香流路20に切り替え
て接続する。
【0018】この実施例の動作を説明する。 1)捕集管へのにおい成分の捕集 バルブV4,V5によって試料ガス流路10を捕集管1
4側に接続し、バルブV6によって捕集管14からの流
路を排出流路16側に接続する。これにより、捕集管1
4に試料ガスを導入してにおい成分を捕集管14に捕集
する。このとき、バルブV7を開き、バルブV8によっ
てガスセンサ室3からの流路を排出流路16側に接続し
て、ゼロガス流路18からガスセンサ室3にゼロガスを
供給しておき、ガスセンサ室3に配置されたガスセンサ
の応答を安定させておく。
【0019】2)トップノート及びミドルノートの測定 バルブV4を切り替えてゼロガス流路12を、バルブV
4,V5を介して、捕集管14側に接続し、バルブV6
を切り替えて捕集管14からの流路をガスセンサ室3側
に接続し、さらにバルブV7を閉じる。これにより、捕
集管14にゼロガスを供給し、さらに捕集管14を加熱
して、捕集されていたにおい成分を熱脱離させ、そのに
おい成分を、バルブV6を介して、ガスセンサ室3に導
入してセンサ応答波形を得て、トップノート及びミドル
ノートの測定を行なう。
【0020】3)におい成分の追出し 捕集管14の温度を下げつつ、ガスセンサ室3にゼロガ
スを供給し続けてガスセンサ室3からにおい成分を追い
出し、バルブV8及び排出流路16を介して排出する。 4)残香におい成分の捕集 ガスセンサ室3からの試料ガスの追出しを開始してから
所定の時間が経過した後、バルブV5を切り替えて捕集
管14へつながる流路を残香流路20側に接続し、バル
ブV6を切り替えて捕集管14からの流路を排出流路1
6側に接続し、バルブV7を開き、さらにバルブV8を
切り替えてガスセンサ室3からの流路を残香流路20側
に接続する。そのバルブV5,V6,V7,V8の切替
え時期は、試料ガスのにおい成分の構成によって異な
り、オペレータによって所望の時間を設定できる。これ
により、ゼロガス流路18からバルブV7を介してガス
センサ室3にゼロガスを供給し、そのゼロガスととも
に、ガスセンサ室3に残留する残香におい成分を、バル
ブV8、残香流路20及びバルブV5を介して、捕集管
14に導入して捕集する。
【0021】5)ベースノートの測定 ガスセンサ室3に配置されたガスセンサの応答が回復し
た後、バルブV4をゼロガス流路12とバルブV5へつ
ながる流路を接続する側に維持したまま、バルブV5を
切り替えてゼロガス流路12を、バルブV4,V5を介
して、捕集管14側に接続し、バルブV6を切り替えて
捕集管14からの流路をガスセンサ室3側に接続し、バ
ルブV7を閉じ、さらにバルブV8を切り替えてガスセ
ンサ室3からの流路を排出流路16側に接続する。これ
により、ゼロガス流路12から捕集管14にゼロガスを
供給し、さらに捕集管14を加熱して捕集された残香に
おい成分を熱脱離させ、その残香におい成分を、バルブ
V6を介して、ガスセンサ室3に導入して測定する。こ
のとき、捕集管14に供給するゼロガスの流量を調節す
ることにより、残香におい成分を濃縮して測定すること
ができる。このようにして、トップノート及びミドルノ
ートに関与するにおい成分の影響を受けることなく、ベ
ースノートに関与する残香におい成分を測定することが
できる。
【0022】図3の実施例では、トップノート及びミド
ルノートの測定ならびにベースノートの測定を同じガス
センサ室3で行なっているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、ガスセンサ室3とは別に、1又は複数
個のガスセンサが配置された残香測定用ガスセンサ室を
設け、捕集管に捕集した残香におい成分を残香測定用ガ
スセンサ室に導入してベースノートの測定を行なうよう
にしてもよい。図2及び図3の実施例において用いるガ
スセンサとしては、酸化物半導体センサや導電性高分子
センサ、QCM、SAWデバイスを利用したセンサな
ど、どのようなガスセンサを用いてもよい。さらに、こ
れらの動作原理の異なるガスセンサを組み合わせて用い
てもよい。動作に酸素を必要とするガスセンサを用いた
場合は、酸素を含むゼロガス及び酸素を含む試料ガスを
用いる必要がある。
【0023】
【発明の効果】本発明のにおい識別装置では、残香測定
機構により、通常測定用ガスセンサ室に導入されて通常
測定がなされた試料ガスを、通常測定用ガスセンサ室に
所望の時間だけ追出し用ガスを導入して通常測定用ガス
センサ室から追い出した後に通常測定用ガスセンサ室内
に残存する残香におい成分を、通常測定を行なった試料
ガスの影響が残っていない状態のガスセンサによって測
定するようにしたので、トップノート及びミドルノート
に関与するにおい成分の影響を受けることなく、ベース
ノートに関与する残香におい成分を測定することができ
る。
【0024】少なくとも2個のガスセンサを備え、残香
測定機構として、通常測定用ガスセンサ室とは別に設け
られた残香測定用ガスセンサ室と、通常測定用ガスセン
サ室からの流路を排出側と残香測定用ガスセンサ室に切
り替えて接続する流路切替え機構とを備え、通常測定用
ガスセンサ室に所望の時間だけ追出し用ガスを導入し
て、通常測定用ガスセンサ室から通常測定がなされた試
料ガスを追い出した後、流路切替え機構を切り替えて、
通常測定用ガスセンサ室からの流路を残香測定用ガスセ
ンサ室側に接続するようにすれば、残香におい成分のみ
を残香測定用ガスセンサ室に導入して測定することがで
きる。
【0025】残香測定機構として、捕集したにおい成分
を通常測定用ガスセンサ室又はその通常測定用ガスセン
サ室とは別に設けられた残香測定用ガスセンサ室に導く
捕集部と、通常測定用ガスセンサ室からの流路を排出側
とその捕集部に切り替えて接続する流路切替え機構とを
備え、通常測定用ガスセンサ室に所望の時間だけ追出し
用ガスを導入して、通常測定用ガスセンサ室から通常測
定がなされた試料ガスを追い出した後、流路切替え機構
を切り替えて、通常測定用ガスセンサ室を捕集部側に接
続して残香におい成分を捕集部によって捕集し、その残
香におい成分を通常測定用ガスセンサ室又は残香測定用
ガスセンサ室に導入して測定するようにすれば、残香に
おい成分を濃縮して通常測定用ガスセンサ室又は残香測
定用ガスセンサ室に導入して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガスセンサのセンサ応答波形を示す波形図で
ある。
【図2】 一実施例を示す概略構成図である。
【図3】 他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 通常測定用ガスセンサ室 2 残香測定用ガスセンサ室 3 残香測定用ガスセンサ室を兼ねる通常測定用ガ
スセンサ室 4,10 試料ガス流路 6,6a,6b,12,18 ゼロガス流路 8,16 排出流路 14 捕集管 20 残香流路 V1,V2,V4,V5,V6,V8 三方電磁バ
ルブ V3,V7 開閉用電磁バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/12 G01N 27/12 A 27/26 361 27/26 361A 30/00 30/00 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数個のガスセンサを備えたにお
    い識別装置において、 ガスセンサが配置された通常測定用ガスセンサ室に導入
    されて通常測定がなされた試料ガスを、前記通常測定用
    ガスセンサ室に所望の時間だけ追出し用ガスを導入して
    前記通常測定用ガスセンサ室から追い出した後に前記通
    常測定用ガスセンサ室内に残存する残香におい成分を、
    通常測定を行なった試料ガスの影響が残っていない状態
    のガスセンサによって測定する残香測定機構を備えたこ
    とを特徴とするにおい識別装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2個のガスセンサを備え、前
    記残香測定機構は、前記通常測定用ガスセンサ室とは別
    に設けられて、他のガスセンサが配置された残香測定用
    ガスセンサ室と、前記通常測定用ガスセンサ室からの流
    路を排出側と前記残香測定用ガスセンサ室に切り替えて
    接続する流路切替え機構と、を備えたものである請求項
    1に記載のにおい識別装置。
  3. 【請求項3】 前記残香測定機構は、におい成分を吸着
    する捕集剤が充填され、におい成分を吸着した後に脱離
    させて前記通常測定用ガスセンサ室又は前記通常測定用
    ガスセンサ室とは別に設けられて、他のガスセンサが配
    置された残香測定用ガスセンサ室に導く捕集部と、前記
    通常測定用ガスセンサ室からの流路を排出側と前記捕集
    部に切り替えて接続する流路切替え機構と、を備えたも
    のである請求項1に記載のにおい識別装置。
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