JPH10153562A - におい検出装置 - Google Patents

におい検出装置

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JPH10153562A
JPH10153562A JP31369896A JP31369896A JPH10153562A JP H10153562 A JPH10153562 A JP H10153562A JP 31369896 A JP31369896 A JP 31369896A JP 31369896 A JP31369896 A JP 31369896A JP H10153562 A JPH10153562 A JP H10153562A
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JP
Japan
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sample gas
gas
odor
humidity
chamber
Prior art date
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Application number
JP31369896A
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English (en)
Inventor
Junichi Kita
純一 喜多
Hiroshi Nakano
博司 中野
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料ガスの濃度を低下させることなく、常に
一定の湿度の試料ガスをにおいセンサに供給することの
できる構造のにおい検出装置を提供する。 【解決手段】 においセンサSへのガス供給系2に、試
料ガスの除湿を行う除湿部4を設け、試料ガスに含まれ
る水分のみを除去するという構成を採用することで、試
料ガスに余分な気体を加えることなく試料ガスの湿度を
一定にする。また、そのような除湿を行った後に、一定
量の水分を試料ガスに直接混合することで、においセン
サSの特性等に適した湿度の試料ガスを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体の香気・臭気
を検出する、いわゆるにおいセンサを用いた検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】においセンサとしては、導電性高分子膜
などが一般に使用されているが、この種のにおいセンサ
は、ガス中に含まれる水分(湿度)によって出力が影響
を受けるため、再現性の良い検出を行うには試料ガスの
湿度を一定にした状態で試料ガスをにおいセンサに供給
する必要がある。
【0003】その試料ガスの調湿法として、従来、試料
ガスの湿度が所定の湿度よりも高い場合は乾燥空気を試
料ガスに混合し、また低い場合には飽和水蒸気を試料ガ
スに混合するといった方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乾燥空気ま
たは飽和水蒸気の混合により試料ガスの調湿を行う方法
によると、調湿の際に試料ガスに空気が余分に加わるの
で試料ガスの濃度が低下して検出感度が低くなるという
問題がある。特に試料ガスが高湿度・低濃度である場
合、濃度低下による影響が顕著となる。
【0005】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、試料ガスの濃度を低下させることなく、常に一
定の湿度(乾燥状態も含めて)の試料ガスをにおいセン
サに供給することのできる構造のにおい検出装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成及び、実施の形態を表す図1を参照しつつ説明
すると、本発明は、試料ガスに含まれるにおい物質を検
出するにおいセンサSと、このにおいセンサSに試料ガ
スを供給するガス供給系2を備えた検出装置において、
においセンサSへのガス供給系2に、試料ガスの除湿を
行う除湿部(例えば吸湿装置4)を設けたことによって
特徴づけられる。
【0007】本発明では、除湿部にて試料ガスに含まれ
る水分のみを除去するので、試料ガスに余分な気体(乾
燥空気等)を加えることなく、試料ガスの湿度を一定に
することができる。また試料ガスが除湿部のみを通過す
ることから試料ガス中の水溶性物質が除去されることな
く試料ガスの調湿を行うことができる。
【0008】ここで、におい物質を検出する場合、除湿
のみを行って試料ガスの湿度を一定にするという処理だ
けでも十分な効果が得られるが、検出に用いるにおいセ
ンサの特性等の関係上、試料ガスにある程度の湿度が必
要である場合、上記した除湿部にて除湿を行った試料ガ
スに一定量の水分を直接加えて試料の調湿を行うといっ
た処理を採用すればよい。
【0009】また、本発明において、図1に例示するよ
うに、ガス供給系2にピストン31を備えたチャンバ3
を設け、そのピストン31の運動により、除湿部にて除
湿を行った試料ガスをチャンバ3内に導き、このチャン
バ3内で試料ガスに水分を直接混合することによって試
料ガスの調湿を行うという構成を採用してもよく、この
場合、検出に必要な量の試料ガスを一度に調湿すること
ができる。しかも、試料ガスをチャンバ3内に一度貯め
ておくことで、においセンサSに供給する試料ガスの水
分・温度等の均一化をはかることができる。
【0010】また、このようなピストン構造のチャンバ
を用いた場合、試料ガスを吸引ポンプなどを用いてガス
供給系を構成する場合に比べて、装置全体の構成が簡単
になるという利点もある。
【0011】なお、本発明に用いるにおいセンサとして
は、導電性高分子膜のほか、例えば酸化物半導体、ある
いは水晶振動子の上にガス選択吸着膜(例えば脂質膜な
ど)を積層したもの等が挙げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態の構
成を示すブロック図で、図2はその実施の形態に用いる
吸湿装置4の構成を模式的に示す図である。
【0013】この実施の形態の検出装置は、例えば導電
性高分子等のにおいセンサSが配置された測定セル1
と、この測定セル1に試料ガスを供給するガス供給系2
を備えている。
【0014】ガス供給系2は、内部にピストン31が設
けられたチャンバ3と、このチャンバ3にそれぞれバル
ブ6a及び6bを介して接続された吸湿装置4及び加湿
器5によって構成されており、そのチャンバ3のガス流
出側に測定セル1がバルブ6cを介して接続される。
【0015】吸湿装置4は、図2に示すように、内部に
補集材42を充填した補集管41を備え、その補集管4
1を180℃〜250℃程度に保持した状態で、まず補
集管41内に試料ガスを供給することで、試料ガス中の
におい物質と水分とを補集材42で分離して水分のみを
管外に放出し、次いで補集管41に乾燥空気を供給して
補集材42の残っている水分を除去した後、補集材42
に補集したにおい物質を窒素ガス(dryN2)等をキャリア
ガスとして管外部に取り出すように構成されている。な
お、この吸湿装置4に用いる補集材42としては、例え
ばテナックス〔商品名;Enka Reserch Institute社(オ
ランダ)製〕、あるいはカーボトラップ〔商品名;スペ
ルコ社(アメリカ)製〕などが挙げられる。
【0016】加湿器5は、例えばノズルから水分を噴出
するものなど、気体への加湿において一般に利用されて
いるもので、ピストン31の移動による吸引力により、
チャンバ3内に水分のみを供給することができる。
【0017】そして、以上の構造において、チャンバ3
のピストン31に上下動を与えるステッピングモータ3
1aの駆動、並びに、チャンバ3に接続された各バルブ
6a,6b,6cの開閉は、それぞれ、コントローラ7
によって後述する動作で制御され、それらの各部の制御
により、吸湿装置4で除湿が行われた試料ガスをチャン
バ3内に導入することができ、このチャンバ3内で試料
ガスに加湿器5から水分を混合することができる。さら
に、このようなチャンバ3において調湿が行われた試料
ガスを測定セル1に供給することができる。
【0018】なお、この実施の形態では、チャンバ3の
最大容量は1回の検出に必要な試料ガス容量、例えば5
00mlとしている。また、測定セル1に導入する試料ガ
スを、一定温度(例えば25℃)にするため、ガス供給
系2(測定セル1を含む)の全体の温度調整を行う温調
器(図示せず)を設けている。
【0019】次に、本発明の実施の形態の動作を図3及
び図4を参照しつつ述べる。まず、試料ガスのサンプリ
ングを開始する前では、図3(A) に示すように、チャン
バ3のピストン31は上昇端に位置しており、また各バ
ルブ6a,6b,6cはそれぞれ閉の状態となってい
る。
【0020】さて、試料ガスのサンプリングを行う際に
は、図3(B) に示すように、まず所定量の試料ガスを吸
湿装置4に供給して先に説明した動作により除湿を行
い、次いで吸湿装置4の補集管41にキャリアガス(窒
素ガス)を供給した状態で、バルブ6aのみを開放する
と同時に、チャンバ3のピストン31を下方に移動させ
る。このような動作により、吸湿装置4にて抽出された
におい物質を含み、かつ除湿が行われた一定量の試料ガ
スがチャンバ3に流入する。なおこのとき、ガスのチャ
ンバ3への導入流量が一定流量となるように、ピストン
31に連結されているステッピングモータ31aを制御
する。
【0021】次に、図4(A) に示すように、ピストン3
1を下方に移動させた状態で、吸湿装置4のバルブ6a
を閉じると同時に、加湿器5のバルブ6bのみを開放し
て、チャンバ3内の試料ガスに一定量の水分を混合した
後、バルブ6bを閉じる。この時点で、25℃で一定湿
度(例えばRH50%)の試料ガス(500ml)が作製
される。
【0022】次いで、所定の時間(チャンバ3内に導入
した試料ガスの全体の温度・湿度が均一になるまでの時
間)が経過した後、図4(B) に示すように、測定セル1
のバルブ6cを開放した状態でピストン31を上昇端ま
で移動させて、チャンバ3内の試料ガスを測定セル1に
導入する。以上で、1回の検出動作が完了し、以後、同
様な動作により順次に検出を実行することができる。
【0023】ここで、以上の実施の形態では、試料ガス
の除湿に補集管を用いた吸湿装置を使用しているが、こ
れに代えて、モレキュラシーブ〔商品名;Linde Air Pr
oducts社(アメリカ)製〕、または塩化カルシウム等の
吸湿材を充填した吸湿管を適用してもよく、このような
吸湿管を用いる場合、試料ガスを単に通過させるだけで
よい。
【0024】また、以上の実施の形態では、チャンバ3
の最大容量は1回の検出に必要な試料ガス容量(500
ml)としているが、本発明はこれに限られることなく、
チャンバ3の最大容量を大きくして、検出2回分以上の
試料ガスを一度に調湿するようにしてもよい。
【0025】さらに、以上の実施の形態では、ピストン
を備えたチャンバを用いて試料ガスを供給する場合の例
を示したが、本発明はこれに限られることなく、吸引ポ
ンプ等を利用して試料ガスをにおいセンサに導くように
してもよい。
【0026】さらにまた、以上の実施の形態では、試料
ガスを除湿した後に、試料ガスに水分を混合して試料ガ
スの調湿を行っているが、そのような加湿処理を省略し
ても試料ガスの湿度を一定にするといった目的は達成で
きる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のにおい検
出装置によれば、においセンサへのガス供給系に試料ガ
スの除湿を行う除湿部を設けて、試料ガスに含まれる水
分のみを除去するようにしたから、試料ガスの濃度を低
下させることなく、試料ガスの湿度を一定にすることが
できる。その結果、気体に含まれるにおい物質を良好な
感度で検出することが可能になる。
【0028】また、本発明のにおい検出装置では、上記
した除湿により試料ガスに含まれる水分の殆どが除去さ
れるので、その除湿後に一定量の水分を直接混合するこ
とで、においセンサの特性等に適した湿度の試料ガスを
安定して作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図
【図2】その実施の形態に用いる吸湿装置4の構成を模
式的に示す図
【図3】本発明の実施の形態の動作を説明する図
【図4】同じく動作説明図
【符号の説明】
1 測定セル S においセンサ 2 ガス供給系 3 チャンバ 31 ピストン 31a ステッピングモータ 4 吸湿装置 41 補集管 42 補集材 5 加湿器 6a,6b,6c バルブ 7 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料ガスに含まれるにおい物質を検出す
    るにおいセンサと、このにおいセンサに試料ガスを供給
    するガス供給系を備えた検出装置において、上記ガス供
    給系に、試料ガスの除湿を行う除湿部が設けられている
    ことを特徴とする、におい検出装置。
  2. 【請求項2】 上記除湿部にて除湿を行った試料ガスに
    水分を混合する加湿部が、上記ガス供給系に設けられて
    いることを特徴する請求項1に記載の、におい検出装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ガス供給系にピストンを備えたチャ
    ンバが設けられ、そのピストンの運動により、上記除湿
    部にて除湿を行った試料ガスをチャンバ内に導き、この
    チャンバ内で試料ガスに水分を混合して試料ガスの調湿
    を行うことを特徴とする請求項2に記載の、におい検出
    装置。
JP31369896A 1996-11-25 1996-11-25 におい検出装置 Pending JPH10153562A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008788A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Shimadzu Corp におい識別装置
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