JP2001296218A - 電力機器内部ガス中の有機物質の分析装置および分析方法ならびに分析装置を有する電力機器 - Google Patents

電力機器内部ガス中の有機物質の分析装置および分析方法ならびに分析装置を有する電力機器

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JP2001296218A
JP2001296218A JP2000113051A JP2000113051A JP2001296218A JP 2001296218 A JP2001296218 A JP 2001296218A JP 2000113051 A JP2000113051 A JP 2000113051A JP 2000113051 A JP2000113051 A JP 2000113051A JP 2001296218 A JP2001296218 A JP 2001296218A
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trap
gas
organic substance
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adsorbent
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JP2000113051A
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English (en)
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Kimie Enmanji
公衛 円満字
Tetsushi Tanda
哲史 反田
Kazuharu Kato
和晴 加藤
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Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力機器内部の状態を分析器を用いて詳細に
調べることができ、かつ、一連の分析を電力機器設置現
場においてオンラインで実行することができる分析装置
および分析方法ならびに電力機器を提供する。 【解決手段】 配管8と吸着剤4と温度保持手段5と加
熱手段6とを有するトラップ5および検出器7を有する
分析装置を使用して、トラップ3の温度を一定に保持し
ながら配管8に電力機器1内部ガスを通過させて電力機
器1内部ガス中の有機物質を吸着剤4に吸着させたの
ち、トラップ3を加熱して、吸着した有機物質を検出器
7に導入して検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力機器内部ガス
中の有機物質の分析装置および分析方法ならびに該分析
装置を有する電力機器に関し、くわしくは、電力機器、
たとえば電力供給用タービン発電機の内部ガスの状態を
調べることによって、タービン発電機内部で使用されて
いる材料の診断を行なうために有用な分析装置および分
析方法ならびに該分析装置を有する電力機器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、タービン発電機内のガスを調べる
ことによって、タービン発電機内部で使用されている材
料の診断を行なう装置としては、大別して二つのものが
知られている。
【0003】一つの装置は、たとえば刊行物1(アイイ
ーイーイーコンファレンスペーパー(IEEE Conference
Paper),71C,p154(1971))に示されて
いるように、米国のエンバイロンメント−ワン(Enviro
nment-One)が製造し「ジェネレータ−コンディション
−モニタ(Generator-Condition-Monitor)」という名
称の装置として、すでに市販され実用化されている。
【0004】前記ジェネレータ−コンディション−モニ
タとイオン−チャンバ−ディテクタ(Ion-Chamber-Dete
ctor)とは、動作原理と材料の診断方法が同様であり図
2は一般的なイオン−チャンバ−ディテクタの構成図で
ある。
【0005】図2において、12はタービン発電機内に
充填しているガスを導入するための電力機器配管であ
り、前記刊行物1ではガスとして水素ガスを用いてい
る。13は装置容器、14は装置容器13内に導入した
ガスにα線を照射するためのα線源、15は電圧を加え
るための電極、16は電極15と極性が逆の電圧を加え
るための電極、17は電極16と電位0Vの装置容器1
3間の電流を測定するための電流計、18はガスの出口
である。
【0006】つぎに図2に示した装置の動作と作用につ
いて説明する。タービン発電機内に充填されている水素
ガスの一部は電力機器配管12に導かれ、続いて装置容
器13に導入される。装置容器13に導入された水素ガ
スは、α線源14より照射されるα線によりイオン化さ
れたのち、電極15と電極16のあいだを通ってガスの
出口18より出る。
【0007】タービン発電機内の水素ガスが有機物質を
含まない場合、イオン化された水素分子は軽く移動し易
いため、容易に電極15と電極16のあいだの電界によ
って移動して電極16に到達し、ある一定の電流が電流
計17に検出される。一方、タービン発電機内の水素ガ
スが有機物質を含む場合は、イオン化された有機物質は
重くて移動しにくいため、電極16に到達する割合が少
なく、有機物質を含まない場合に比べて小さな電流が電
流計17で検出されることになる。
【0008】つまり、タービン発電機内のガスが有機物
質を含まない場合には電流計17にある程度の電流が流
れるが、タービン発電機内ガスが有機物質を含む場合は
電流計17で検出される電流値が低下することになる。
また、装置容器13に入ってきた有機物質の量によって
低下する電流値が異なり、有機物質の量が多いほど電流
値の低下量が大きくなり、電流値は0アンペアに近づ
く。
【0009】つぎに図2に示すイオン−チャンバ−ディ
テクタを用いた従来の診断の方法について説明する。ま
ず、タービン発電機が正常に運転していると推定される
ときに、電流計17により電流値を検出しておき、この
電流値を正常時の電流レベルとして確認しておく。常時
または必要に応じて、ガス導入配管12からガスを導入
し、電流を検出する。電流値が前に確認した正常レベル
より低下していた場合、タービン発電機内ガス中の有機
物質の総量が正常時より増加したと推定する。ガス中の
有機物質の量が増加したということは、タービン発電機
内の有機材料が熱分解している可能性があるので、検出
される電流値の低下量、すなわちガス中の有機物質の総
量を監視しておけば、タービン発電機内の材料が過熱し
ているかどうかの診断を行なうことができる。
【0010】要するに、従来の診断方法の一つは、ター
ビン発電機内のガス中の有機物質の総量を監視してお
き、タービン発電機内で使用されている有機材料の過熱
の有無を推定する方法である。
【0011】従来の方法の二つめは、刊行物2(アイイ
ーイーイートランスアクションズ(IEEE Trans.),P
AS−100,4983(1981))および刊行物3
(アイイーイーイートランスアクションズ(IEEE Tran
s.)PAS−95,879(1976))に示されるも
ので、タービン発電機内のガスをフィルターまたは吸着
剤に通過させたのち、フィルターまたは吸着剤に捉えら
れた有機物質をガスクロマトグラフにより分析し、ター
ビン発電機内のガス中の有機物質を特定する。
【0012】刊行物2においては、タービン発電機内部
の構成材料に、この材料が過熱されたときに放出する物
質をあらかじめ混入しておき、前記のようにガスクロマ
トグラフによって検出されたガス中の物質が、前記混入
した物質と同一かどうかを調べることによって、タービ
ン発電機内部の構成材料の過熱の有無を診断している。
【0013】刊行物3では、タービン発電機内の有機物
質をガスクロマトグラフによって特定することで、過熱
が生じているかかどうかを診断することができるとして
いるが、診断の具体的な方法や過熱と有機物質との関係
についての記述はない。
【0014】以上要するに、従来の診断の方法として
は、一つにはタービン発電機内のガス中の有機物質の総
量を監視し、タービン発電機内部で使用されている有機
材料の過熱の有無を推定する方法があり、もう一つには
タービン発電機内のガス中の有機物質を採取してガスク
ロマトグラフによって特定し、タービン発電機内部で支
障されている有機材料の過熱の有無を推定する方法があ
る。
【0015】前記従来のタービン発電機内部の材料の診
断方法の一つは、タービン発電機内部のガス中の有機物
質の総量を検出するにすぎず、ガス中に存在する多くの
有機物質を弁別することができない。また、タービン発
電機内部の状態を詳細に調べることができなかった。ガ
ス中に潤滑オイルなどのタービン発電機内部の材料と関
係のない有機物質が混入している場合、タービン発電機
内部に何ら異常が生じていないときでも、過熱が生じて
いると診断する場合があった。さらに、過熱が生じてい
ることが判断されたとしても、過熱が生じている材料を
特定することが不可能であるという問題点がある。さら
に、従来の方法では、有機物質の濃縮を行っていないた
め、測定感度が低いという問題点があった。
【0016】前記ガスクロマトグラフで測定する診断方
法においては、発電機内部ガスを吸収管などにトラップ
し、それをオフラインでガスクロマトグラフの試料投入
口へ注入して測定していた。そのため測定には最低でも
1時間程度の時間がかかり、熟練を要していた。さら
に、吸着管を電力機器の設置場所と離れた分析室で分析
していたので、電力機器内部の状態を設置現場で直接判
断することができないという問題点があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タービン発
電機などの電力機器内部の状態をガスクロマトグラフや
質量分析計のような分析器を用いて詳細に調べることが
でき、かつ、一連の分析を電力機器設置現場においてオ
ンラインで実行し、電力機器内部の状態を直接判断する
ことを従来と比較して短時間で行なう分析装置および分
析方法ならびに電力機器を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、通過するガス
中の有機物質を吸着する吸着剤と温度保持手段と加熱手
段とを有するトラップおよびトラップと連通した検出器
を有することを特徴とする電力機器内部ガス中の有機物
質の分析装置(請求項1)、温度保持手段が、ペルチェ
素子、空気冷却用ファン、赤外線ヒータおよび抵抗加熱
ヒータからなる群より選ばれた1種または2種以上の温
度調節手段である請求項1記載の分析装置(請求項
2)、加熱手段が、赤外線ヒータ、抵抗加熱ヒータおよ
び高周波を印加した磁性金属からなる群より選ばれた1
種または2種以上の加熱手段である請求項1記載の分析
装置(請求項3)、検出器が、ガスクロマトグラフィ
ー、質量分析計および赤外分光器からなる群より選ばれ
た1種または2種以上の検出器であることを特徴とする
請求項1記載の分析装置(請求項4)、吸着剤が、石英
ファイバー、グラファイトカーボン粒子およびガラスビ
ーズからなる群より選ばれた1種または2種以上の吸着
剤である請求項1記載の分析装置(請求項5)、電力機
器内部ガスをトラップに通過させるための弁を有する複
数の配管を有する請求項1記載の分析装置(請求項
6)、トラップの温度を一定に保持しながらトラップに
電力機器内部ガスを通過させて電力機器内部ガス中の有
機物質をトラップ中の吸着剤に吸着させたのち、トラッ
プを加熱して、吸着した有機物質をトラップと連通した
検出器に導入して検出することを特徴とする電力機器内
部ガス中の有機物質の分析方法(請求項7)トラップに
電力機器内部ガスを毎分1〜50リットルのガス流量で
通過させる請求項7記載の分析方法(請求項8)。吸着
した有機物質を検出器に導入するためのキャリアガスと
して電力機器内部ガスを用いる請求項7記載の分析方法
(請求項9)、トラップに電力機器内部ガスを毎分10
0cc以下の流量で通過させながらトラップを加熱して
有機物質を検出器に導入する請求項7記載の分析方法
(請求項10)、コンピュータによって、トラップの温
度を一定に保持しながら有機物質を吸着剤に吸着させる
時間と、トラップを加熱して有機物質を検出器に導入し
て検出する時間とを一定時間の間隔となるように制御す
ることを特徴とする請求項7記載の分析方法(請求項1
1)、通過するガス中の有機物質を吸着する吸着剤と温
度保持手段と加熱手段とを有するトラップおよびトラッ
プと連通した検出器を有する電力機器内部ガス中の有機
物質の分析装置を電力機器に取り付けたことを特徴とす
る分析装置を有する電力機器(請求項12)、および、
電力機器がガス絶縁開閉装置、遮断器、発電機または変
圧器である請求項12記載の分析装置を有する電力機器
(請求項13)にかかわる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の分析装置および分析方法
によれば、電力機器内部ガス中の有機物質を検出するこ
とによって、たとえば、電力機器内部の異常加熱を診断
することができる。
【0020】本発明の分析装置は、トラップおよびトラ
ップと連通した検出器を有する。トラップは、通過する
電力機器内部ガス中の有機物質を吸着する吸着剤と温度
保持手段と加熱手段とを有する。
【0021】本発明の分析方法では、電力機器内部ガス
中の有機物質をトラップ中の吸着剤に吸着させたのち、
吸着した有機物質をトラップと連通した検出器に導入し
て検出する。トラップの温度を一定に保持(恒温化)し
ながらトラップに電力機器内部ガスを通過させることに
よって、電力機器内部ガス中の有機物質を吸着剤に吸着
させること(濃縮捕集)ができる。トラップを加熱する
ことによって、吸着した有機物質をトラップと連通した
検出器に導入することができる。すなわち、トラップを
一挙に加熱して、吸着した有機物質を脱着させることに
よって、検出器に導入することができる。
【0022】図1に本発明の分析装置の一実施態様を模
式的に示す。図1の分析装置は、通過するガス中の有機
物質を吸着する吸着剤4と温度保持手段(恒温装置)5
と加熱手段(加熱装置)6とを有するトラップ3および
トラップ3と連通した検出器7を有する。電力機器1は
配管8でトラップ3に連通しており、トラップ3は配管
9および配管10で検出器に、配管9および配管11で
電力機器1に連通している。配管8は弁(バルブ)2
a、配管10は弁(バルブ)2c、配管11は弁(バル
ブ)2bを有する。
【0023】電力機器1は、たとえば、ガス絶縁開閉装
置、遮断器、発電機、変圧器などであることができる。
トラップ3としては、吸着剤4を充填した細管を用いる
ことができる。吸着剤4としては、トラップ3中におい
て−50℃での冷却、600℃への加熱およびその繰り
返しによって材質そのものに損傷がなく、かつ、加熱す
ることによって吸着した有機物質が反応することなく完
全に脱着する物質が好ましく、たとえば、石英ファイバ
ー(ウール)、活性炭、シリカゲル、ポリマービーズ、グ
ラファイトカーボン粒子、モレキュラーシーブ、ガラス
ビーズなどを用いることができ、とくに、石英ファイバ
ー、グラファイトカーボン粒子またはガラスビーズを好
適に用いることができる。
【0024】トラップ3の温度を一定に保持する温度保
持手段(恒温装置)5としては、たとえば、ペルチェ素
子、空気冷却用ファン、赤外線ヒータ、抵抗加熱ヒー
タ、液体窒素への浸漬、ドライアイス−メタノールへの
浸漬などを好適に用いることができる。ペルチェ素子、
空気冷却用ファン、赤外線ヒータ、抵抗加熱ヒータなど
は連続装置として好適に用いることができる。
【0025】加熱手段6としては、とくに限定するもの
ではないが、トラップ3を加熱することによって、吸着
剤4に吸着した有機物質を一挙に脱着させることができ
るもの、たとえば、赤外線(IR)ヒータ、抵抗加熱ヒ
ータ、高周波誘導加熱(IH)ヒータなどを好適に用い
ることができる。検出器7としては、とくに限定するも
のではないが、ガス中に存在する有機物質を分析的に弁
別することができる装置、たとえば、ガスクロマトグラ
フ、質量分析計、赤外スペクトロメータなどを用いるこ
とができる。
【0026】本発明の分析方法では、まず、電力機器1
内部のガスの一部を取り出して、配管8を通して、温度
保持手段5によって温度を一定に保持したトラップ3に
通過させる。ガス中の有機物はトラップ3に充填された
吸着剤4(石英ウールなど)に吸着される。トラップ3の
温度を一定時間一定に保持したのち、温度保持手段5を
外し、加熱装置6を挿入して、一挙に加熱する。その結
果、吸着した有機物質が短時間に吸着剤4から脱着し
て、高濃度で、配管9および配管10を通じてガスクロ
マトグラフなどの検出装置7に導入される。
【0027】有機物質を吸着剤4に吸着させる際に温度
保持手段5によってトラップ3の温度を一定に保持する
ことによってトラップ3で濃縮されるガス量をサンプリ
ング毎に常に一定量にすることができる。トラップ3を
保持する温度は、たとえば−196℃〜50℃、好まし
くは−50℃〜20℃とすることができる。トラップ3
を保持する温度が低いと加熱するときに室温まで昇温す
るのに時間がかかる傾向があり、高いと有機物質が吸着
されにくい傾向がある。
【0028】ガス中の有機物質をトラップ3中の吸着剤
4に吸着させる際、ガス中の有機物質が配管8に吸着す
ることを防止することによって、ガス中の有機物質を吸
着剤4に効率よく吸着させることができる。たとえば、
トラップ3周辺の温度(配管8の温度)が、配管8を通
過するガスの温度よりも低い場合にはトラップ3周辺の
温度を常温付近にまで加熱することによって、また、高
い場合には冷却することによって、ガス中の有機物質が
配管8に吸着することを防止することができる。トラッ
プ3周辺の温度を−50℃付近にまで冷却することによ
って、低分子量の有機物質も含めて吸着させることがで
きる。
【0029】有機物質を吸着剤4に吸着させる際のトラ
ップ3に通過させるガスの流量は、好ましくは毎分50
0cc〜55リットル、とくに好ましくは1〜50リッ
トルとすることができる。好適なガスの流量は、出てく
る有機物質の種類と量などによって異なるが、たとえ
ば、図3に示す装置で予備実験を行なうことによって選
定することができる。すなわち、加熱装置6中に試料
(有機物質)19を配置し、所定の流量のキャリアガス
20を流しながら加熱して、トラップ3中の吸着剤4に
吸着させたのち、吸着剤4に吸着した有機物質をトラッ
プ3中の吸着剤4から脱着させて検出器に導入する。
【0030】有機物質を吸着剤4に吸着させる際のトラ
ップを通過させるガスの流量と検出器の信号レベルとの
関係の実例を図4に模式的に示す。この実例では、50
0cc未満では吸着された有機物質の量が極端に少ない
ため、検出器7の検出限界以下となって分析することが
できなかった。また、1リットル以上であれば、検出器
7に到達した有機物質をバッククグラウンドと明確に弁
別することができ、実用検出レベルに到達した。一方、
55リットルを超えると流量が増えるとともにガスの流
速も増えるため、逆に、吸着される有機物質の量が減少
して、トラップ3に到達する有機物質の量に対する吸着
剤4に吸着される量の割合(トラップ率)が低下してい
く傾向があった。
【0031】トラップ時間(有機物質を吸着させる時
間)を短縮することによってトラップ率の低下を回避す
ることができるが、たとえば、1リットルのガス中の有
機物質を吸着させる場合、毎分1リットルのガス流量で
は、トラップ時間を1分間とすればよいが、毎分55リ
ットル以上のガス流量では、1秒間以下とする必要があ
り、加熱脱着操作時の時間あわせが難しくなる。したが
って、ガス流量を1〜50リットルとすることによって
ガス中の有機物質を効率よく吸着させることができる。
【0032】トラップ3を加熱して有機物質を検出器に
導入する際のトラップ3の加熱温度は、たとえば200
〜800℃、好ましくは300〜600℃とすることが
できる。加熱温度が低いと高分子量の成分が脱着されな
い傾向があり、高いと高分子量の成分が分解される傾向
がある。
【0033】トラップ3を加熱して有機物質を検出器に
導入する際に、配管8、トラップ3、配管9および配管
10を通過させるガス流量を毎分100cc以下とする
ことによって、有機物質を効率よく検出することができ
る。ガス流量が毎分100ccを超えると配管8、トラ
ップ3、配管9および配管10のガス移動速度が急速で
あるため、検出器7に急激に大量のガスが到達し、その
結果として質量分析計などの検出器7の真空度の低下を
招くが、たとえば、検出器7として質量分析計を用いる
場合には、真空度が10-3Pa以下の領域では分析でき
ない可能性がある。図5にガス流量と検出器7内の真空
度との関係を模式的に示す。
【0034】
【実施例】つぎに本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0035】実施例1 図1に示す構成の分析装置を、タービン発電機内部ガス
中の有機物質の弁別分析装置として使用した。実施例1
では、図1中の電力機器1は水素冷却式タービン発電
機、トラップ3の細管は金属性、吸着剤4は1gの石英
ウール、温度保持手段5はベルチェ素子を有する恒温装
置、加熱手段6は高周波誘導(IH)加熱装置、検出器
7はガスクロマトグラフおよび4重極質量分析計であ
る。
【0036】配管8の弁2aおよび配管11の弁2bを
開けて配管10の弁2cを閉じて、発電量600MWで
運転中の水素冷却式タービン発電機1内部の水素ガスを
配管8からトラップ3を通過させ、トラップ3より出た
ガスは配管9および配管11を通して発電機内に戻すこ
とによって循環させた。トラップ3より出たガスは大気
放出しても差し支えなく、循環に限定するものでない。
【0037】ペルチェ素子によりトラップ3を−50℃
に冷却し、流量制御器で水素ガスの通過量を毎分2リッ
トルに設定し、1分間水素ガスをトラップ3に通過させ
たのち、弁2aおよび弁2bを閉じた。このようにして
トラップ3中の吸着剤4に水素ガス2リットル中の有機
物質を吸着させた。
【0038】水素ガス中の有機物質を吸着させたのち、
ペルチェ素子の温度を室温まであげてから、配管8の弁
(バルブ)2aを絞り、配管10の弁(バルブ)2cを
開けて、水素ガスの流量を毎分5ccに保ち、配管11
の弁(バルブ)2bを閉じて、検出器7に水素ガスを導
入した。つぎに、トラップ3を高周波誘導(IH)加熱
装置6によって600℃まで一挙に加熱して、吸着した
有機物質を検出器7に導入した。
【0039】一連のトラップの温度を一定に保持しなが
ら有機物質を吸着剤に吸着させる時間とトラップを加熱
して有機物質を検出器に導入して検出する時間との操作
時間は30分間で繰り返されるようにコンピュータによ
ってプログラム制御した。
【0040】ガスクロマトグラフでは、有機物質を、無
極性のカラムを用いた昇温法によって有機物質を分析し
た。昇温法による分析の条件は、初期カラム温度40
℃、昇温速度毎分5℃、最終温度260℃とした。4重
極質量分析計では、走査質量数範囲35〜500で検出
し、複数の有機物質の質量スペクトルから、それぞれに
対応する有機物質を特定または推定した。タービン発電
機1内部ガス中の有機物質として、トルエン、ジメチル
ベンゼン、デカン、トリメチルデカンおよびジメチルエ
チルフェノールやメチルカルバメートなどのフェノール
誘導体などが検出された。
【0041】実施例2 トラップ3に金属性の細管に代えて石英製の細管を、吸
着剤4として1gの石英ウールに代えて0.7gのグラ
ファイトカーボンを、温度保持手段5としてペルチェ素
子に代えて空気冷却用ファンを有する恒温装置を、加熱
手段6として高周波誘導加熱装置に代えて赤外線ヒータ
ーを、検出器7としてガスクロマトグラフに代えて赤外
スペクトロメータを有するほかは実施例1と同様の図1
に示す構成の分析装置を使用して、タービン発電機1内
部において発生および分解した有機物質を弁別して分析
した。
【0042】配管8の弁2cおよび配管11の弁2bを
開いて配管10の弁2cを閉じて、発電量400MWで
運転中の水素冷却式タービン発電機1内部の水素ガスを
配管8からトラップ3を通過させ、トラップ3より出た
ガスは配管9および配管11を通して発電機内部に戻す
ことによって循環させた。
【0043】空気冷却用ファンでトラップ3を20℃に
冷却し、流量制御器で水素ガスの通過量を毎分1リット
ルに設定し、2分間水素ガスをトラップ3に通過させた
のち、弁2aおよび弁2bを閉じた。このようにしてト
ラップ3中の吸着剤4に水素ガス2リットル中の有機物
質を吸着させた。
【0044】水素ガス中の有機物質を吸着させたのち、
空気冷却用ファンのスイッチを切ってトラップ3の温度
を室温にまであげてから、配管10の弁(バルブ)2c
を開け、配管11の弁(バルブ)2bを閉じて、トラッ
プ3を赤外線ヒーター6によって300℃まですみやか
に加熱して、吸着した有機物質を赤外スペクトロメータ
7に導入した。タービン発電機1内部ガス中の有機物質
として、水酸基を有する有機物質が検出された。
【0045】実施例3 図1に示す構成の分析装置を、SF6(六弗化硫黄)ガ
ス絶縁変圧器内部ガス中の有機物質の弁別分析装置とし
て使用した。実施例3では、図1中の電力機器1が変圧
器である。温度保持手段5として、トラップ3から約1
cm離れたところに配置したペルチェ素子を、加熱手段
6として、トラップ3の周囲に設けた高周波コイルとト
ラップ3のトラップ管内に内接させた1cm四方0.1
mm厚の磁性金属箔を使用し、トラップ管内に内接させ
た磁性金属箔中に吸着剤4としてガラスビーズおよび石
英ウールを充填した。配管11の弁(バルブ)2bより
変圧器1側に停止バルブを設け、通過ガスが弁(バル
ブ)2bより大気に放出するように変更した。
【0046】配管8の弁(バルブ)2aおよび配管11
の弁(バルブ)2bを開けて配管10の弁(バルブ)2
cを閉じて、毎分30リットルの流量でSF6ガスを配
管8からトラップ3に5秒間通過させ、トラップ3より
出たガスは配管11の弁(バルブ)2bから排出した。
ガスを通過させるあいだ、ペルチェ素子によりトラップ
3を−40℃に冷却した。
【0047】つぎに、配管8の弁(バルブ)2aを絞
り、配管10のバルプ2cを開けてSF6ガスの流量を
毎分1ccに保ち、配管11の弁(バルブ)2bを閉じ
て、質量分析計7にガスを導入した。ペルチェ素子によ
る冷却を停止して1分後に、トラップ3の周囲に設けた
高周波コイルに高周波を印加して、トラップ3内の磁性
金属を500℃に15秒間加熱した。
【0048】加熱開始と同時に質量分析計による分析を
開始し、吸着した有機物質の質量スペクトルを得た。始
めのガス導入開始から分析が完了するまでの時問は約1
5分間であった。得られた質量スペクトルにはSF6
ス以外の物質は観測されなかった。従って、ガス絶縁変
圧器は、構成材料に変化が生じておらず、運転を続けて
も問題ないことが設置現場において判定できた。
【0049】実施例4 図1に示す構成の分析装置を、発電量300MWで運転
中の水素冷却式タービン発電機内部ガス中の有機物質お
よび400MWで運転中の水素冷却式タービン発電機内
部ガス中の有機物質の弁別分析装置として使用した。吸
着剤4としては1gのグラファイトカーボンを使用し
た。トラップ3は弁2aを有する2本の配管8を有し、
各配管それぞれに各発電機内部の水素ガスを切り替え弁
(バルブ)操作によって選択的に導入できるようにし
た。
【0050】一方の配管8の弁2aおよび配管11の弁
2bを開けて配管10の弁2cを閉じて、一方の発電機
内部の水素ガスを配管8からトラップ3を通過させた。
流量制御器で水素ガスの通過量を毎分2リットルに設定
し、プログラムを使用して5分間水素ガスをトラップ3
に通過させたのち、配管8の弁2aおよび配管11の弁
2bを閉じた。このようにしてトラップ3中の吸着剤4
に水素ガス10リットル中の有機物質を吸着させた。
【0051】配管8の弁(バルブ)2aを絞り、配管1
0のバルプ2cを開けて、水素ガスの流量を毎分10c
cに保ち、そののちプログラムを使用して5分後抵抗加
熱ヒータによって250℃にすみやかに加熱して、吸着
した有機物質を質量分析計に導入して検出した。
【0052】実施例5〜11 ガス通過量を以下の表1に変更した以外は実施例1と同
等の条件で有機物質を吸着させ、分析した。通過時間は
積算流量を約2リットルに設定して、質量分析計のS/
Nで分析可否を判定した。結果を表1に示す。表1中、
◎は最適であることを意味し、○は適当であることを意
味し、△はやや不適であることを意味し、×は不適であ
ることを意味する。この結果からも、ガスをトラップヘ
通過させ吸着させる際の流量は毎分1〜50リットルが
好適であることが確認された。
【0053】
【表1】
【0054】実施例12〜14 トラップを加熱して検出器にガスを導入する際に、トラ
ップを通過させるガス流量を表2に変更した以外は実施
例1と同等の条件で有機物質を吸着せ、分析した。通過
時間は積算流量を25ccに設定して、質量分析計の真
空度で分析可否を判定した。結果を表2に示す。表2
中、◎、○、△および×は、表1中と同様の意味を有す
る。この結果からも、トラップを加熱して検出器にガス
を導入する際に、トラップを通過させるキャリアガス流
量として、100cc以下が好適であることが確認され
た。
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明の分析装置(請求項1〜5)によ
れば、トラップに電力機器内部ガスを通過させて有機物
質を吸着させたのち、加熱することによって、吸着した
有機物質を検出器に導入することができるので、従来の
ようにトラップを取り外して別の場所で処置する必要が
なく、電力機器内部の詳細な状態を従来と比較して短時
間でかつ電力機器の設置現場で調べることができる。
【0057】本発明の分析装置(請求項6)によれば、
トラップが、弁を有する複数の配管を有することによ
り、複数の電力機器を接続することができるので、複数
の電力機器内部の詳細な状態を調べることができる。
【0058】本発明の分析方法(請求項7)によれば、
トラップに電力機器内部ガスを通過させて有機物質を吸
着させたのち、加熱することによって、吸着した有機物
質を検出器に導入することができるので、従来のように
トラップを取り外して別の場所で処置する必要がなく、
電力機器内部の詳細な状態を従来と比較して短時間でか
つ電力機器の設置現場で調べることができる。
【0059】本発明の分析方法(請求項8〜11)によ
れば、電力機器内部の詳細な状態を従来と比較して短時
間でかつ電力機器の設置場所で効率よく調べることがで
きる。
【0060】本発明の電力機器(請求項12および1
3)は、内部の詳細な状態を従来と比較して短時間でか
つ電力機器の設置場所で調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分析装置の一実施態様の構成を示す
模式図である。
【図2】 一般的なイオン−チャンバー−ディテクタの
構成図である。
【図3】 有機物質を吸着させる際のガス流量を選定す
るための装置を示す模式図である。
【図4】 トラップに通過させるガスの流量と検出器の
信号レベルとの関係の実例を模式的に示すグラフであ
る。
【図5】 吸着した有機物質をガス流量と検出器内の真
空度との関係を模式的に示すグラフである。
【符号の説明】
1 電力機器、2a 弁(バルブ)、2b 弁(バル
ブ)、2c 弁(バルブ)、3 トラップ、4 吸着
剤、5 温度保持手段(恒温装置)、6 加熱手段、7
検出器、8 配管、9 配管、10 配管、11 配
管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02B 13/055 H02B 13/06 K H02K 11/00 H02K 11/00 U (72)発明者 反田 哲史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 加藤 和晴 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G017 DD03 5H611 AA01 BB02 BB04 PP01 PP02 PP06 QQ00 QQ04 RR00 TT01 UA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過するガス中の有機物質を吸着する吸
    着剤と温度保持手段と加熱手段とを有するトラップおよ
    びトラップと連通した検出器を有することを特徴とする
    電力機器内部ガス中の有機物質の分析装置。
  2. 【請求項2】 温度保持手段が、ペルチェ素子、空気冷
    却用ファン、赤外線ヒータおよび抵抗加熱ヒータからな
    る群より選ばれた1種または2種以上の温度調節手段で
    ある請求項1記載の分析装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段が、赤外線ヒータ、抵抗加熱ヒ
    ータおよび高周波を印加した磁性金属からなる群より選
    ばれた1種または2種以上の加熱手段である請求項1記
    載の分析装置。
  4. 【請求項4】 検出器が、ガスクロマトグラフィー、質
    量分析計および赤外分光器からなる群より選ばれた1種
    または2種以上の検出器であることを特徴とする請求項
    1記載の分析装置。
  5. 【請求項5】 吸着剤が、石英ファイバー、グラファイ
    トカーボン粒子およびガラスビーズからなる群より選ば
    れた1種または2種以上の吸着剤である請求項1記載の
    分析装置。
  6. 【請求項6】 電力機器内部ガスをトラップに通過させ
    るための弁を有する複数の配管を有する請求項1記載の
    分析装置。
  7. 【請求項7】 トラップの温度を一定に保持しながらト
    ラップに電力機器内部ガスを通過させて電力機器内部ガ
    ス中の有機物質をトラップ中の吸着剤に吸着させたの
    ち、トラップを加熱して、吸着した有機物質をトラップ
    と連通した検出器に導入して検出することを特徴とする
    電力機器内部ガス中の有機物質の分析方法。
  8. 【請求項8】 トラップに電力機器内部ガスを毎分1〜
    50リットルのガス流量で通過させる請求項7記載の分
    析方法。
  9. 【請求項9】 吸着した有機物質を検出器に導入するた
    めのキャリアガスとして電力機器内部ガスを用いる請求
    項7記載の分析方法
  10. 【請求項10】 トラップに電力機器内部ガスを毎分1
    00cc以下の流量で通過させながらトラップを加熱し
    て有機物質を検出器に導入する請求項7記載の分析方
    法。
  11. 【請求項11】 コンピュータによって、トラップの温
    度を一定に保持しながら有機物質を吸着剤に吸着させる
    時間と、トラップを加熱して有機物質を検出器に導入し
    て検出する時間とを一定時間の間隔となるように制御す
    ることを特徴とする請求項7記載の分析方法。
  12. 【請求項12】 通過するガス中の有機物質を吸着する
    吸着剤と温度保持手段と加熱手段とを有するトラップお
    よびトラップと連通した検出器を有する電力機器内部ガ
    ス中の有機物質の分析装置を電力機器に取り付けたこと
    を特徴とする分析装置を有する電力機器。
  13. 【請求項13】 電力機器がガス絶縁開閉装置、遮断
    器、発電機または変圧器である請求項12記載の分析装
    置を有する電力機器。
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