JP2002168737A - 通気処理器具及び通気処理機構機構並びにパージアンドトラップシステム - Google Patents

通気処理器具及び通気処理機構機構並びにパージアンドトラップシステム

Info

Publication number
JP2002168737A
JP2002168737A JP2000367731A JP2000367731A JP2002168737A JP 2002168737 A JP2002168737 A JP 2002168737A JP 2000367731 A JP2000367731 A JP 2000367731A JP 2000367731 A JP2000367731 A JP 2000367731A JP 2002168737 A JP2002168737 A JP 2002168737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
sample
gas
purge
bottle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000367731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002168737A5 (ja
JP4366861B2 (ja
Inventor
Akira Aono
晃 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2000367731A priority Critical patent/JP4366861B2/ja
Publication of JP2002168737A publication Critical patent/JP2002168737A/ja
Publication of JP2002168737A5 publication Critical patent/JP2002168737A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4366861B2 publication Critical patent/JP4366861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気処理機構の流路構成の簡略化を図る。 【解決手段】 スパージボトル1内にサンプル液を導入
した後(A)、バルブ27により流路7を流路8に接続
し、バルブ15により流路13を流路14に接続し、パ
ージガス供給機構9からボトル1内にパージガスを供給
してサンプル液に通気処理を施す。通気処理後のパージ
ガスを流路13、バルブ15、流路14及びサンプルガ
ス出口17を介して回収する(B)。バルブ27を切り
換えて流路7を流路24に接続し、バルブ15を切り換
えて流路13を流路18に接続し、清浄ガス供給機構1
9から流路18、バルブ15及び流路13を介してボト
ル1内に清浄ガスを供給してボトル1内を加圧し、サン
プル液を流路7、バルブ27及び液排出口25を介して
排出する(C)。ボトル1にサンプル液排出用の流路及
びバルブを設けなくてもボトル1からサンプル液を排出
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプル液に通気
処理を施すための通気処理器具及びそれを用いた通気処
理機構、並びに通気処理機構を備え、通気処理機構から
のサンプルガス中の目的成分を捕集及び濃縮するパージ
アンドトラップシステムに関するものである。通気処理
器具、通気処理機構及びパージアンドトラップシステム
は、例えば上水道水中に含まれるカビ臭原因物質の測定
など、水中のVOC(揮発性有機物質)の分析に用いら
れる。
【0002】
【従来の技術】水中のVOCを測定するためには、スパ
ージボトルにサンプル液を収容し、ヘリウムガスや窒素
ガスなどの不活性ガス(パージガス)によってサンプル
液に対してバブリング(通気処理)を行ない、水中に溶
存するVOCをパージガス中に回収する方法が用いられ
ている。
【0003】図7は従来の通気処理機構を示す流路図で
ある。通気処理を行なうためにサンプル液を収容するス
パージボトル2が設けられている。スパージボトル2の
側面には、サンプル液を供給するためのサンプル液供給
機構3からのサンプル液をスパージボトル2内へ導入す
るためのサンプル液導入流路5が接続されている。スパ
ージボトル2の底部付近に、パージガスをスパージボト
ル2内に導くためのパージガス流路7の一端が設けられ
ている。パージガス流路7の他端は、開閉バルブ11及
び流路8を介して、パージガスを供給するためのパージ
ガス供給機構9に接続されている。
【0004】スパージボトル2内の上部に、スパージボ
トル2内からサンプルガスを回収するためのサンプルガ
ス流路13の一端が設けられている。サンプルガス流路
13の一端は、スパージボトル2内に収容されるサンプ
ル液に接触しない位置に設けられている。サンプルガス
流路13の他端は、三方電磁バルブ15及び流路14を
介してサンプルガス出口17に接続されている。
【0005】バルブ15には、流路18を介して、清浄
ガスを供給するための清浄ガス供給機構19も接続され
ており、バルブ15はサンプルガス流路13を流路14
又は流路18に切り換えて接続する。スパージボトル2
の底部には、サンプル液を排出するためのサンプル液排
出流路21が接続されている。サンプル液排出流路21
の他端は開閉バルブ23を介して液排出口25に接続さ
れている。
【0006】従来の通気処理機構において、通気処理を
行なう際、バルブ11及び23を閉じ、バルブ15によ
りスパージボトル2からのサンプルガス流路13を流路
14に接続し、サンプル液供給機構3を作動させて、サ
ンプル液導入流路5からスパージボトル2内にサンプル
液を導入する。所定量のサンプル液をスパージボトル2
内に導入した後、バルブ11を開いて、パージガス供給
機構9により流路8及びパージガス流路7を介してスパ
ージボトル2の底部付近にパージガスを供給する。この
とき、サンプル液導入流路5のサンプル液供給機構3側
端は、サンプル液供給機構3により閉じられた状態にな
っている。通気処理後のパージガスは、サンプルガス流
路13、バルブ15及び流路14を介してサンプルガス
出口17へ導かれる。
【0007】通気処理が完了した後、バルブ11を閉じ
てパージガスの供給を停止し、バルブ23を開き、バル
ブ15を切り換えて、スパージボトル2からのサンプル
ガス流路13を流路18に接続する。清浄ガス供給機構
19から流路18、バルブ15及びサンプルガス流路1
3を介して清浄ガスをスパージボトル2内に供給してス
パージボトル2内を加圧し、スパージボトル2内に収容
されたサンプル液をサンプル液排出流路21及びバルブ
23を介して液排出口25から排出する。
【0008】図7に示す通気処理機構のサンプルガス出
口17から得られるサンプルガス中の測定対象成分であ
るVOC濃度が低い場合、吸着剤が充填されてサンプル
ガス中のVOCを捕集した後、脱離させうる濃縮カラム
と、流路切換え機構を通気処理機構に接続し、VOCを
捕集及び濃縮する。VOCを捕集及び濃縮するとき、流
路切換え機構によりサンプルガス出口17を濃縮カラム
の一端に接続する。所定量のサンプルガスを濃縮カラム
へ導入した後、流路切換え機構を切り換えて濃縮カラム
の一端を分析計へつながる流路に接続し、濃縮カラムの
他端をキャリアガス供給機構へつながる流路に接続す
る。その後、濃縮カラムの吸着剤に吸着したVOCを脱
離させ、キャリアガスとともに分析計へ導入する。本明
細書では、通気処理機構、濃縮カラム及び流路切換え機
構により構成される機構をパージアンドトラップシステ
ムという。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の通気処理機構で
は、スパージボトル2にサンプル液を導入及び排出し、
サンプル液に通気処理を施すためにはサンプル液導入流
路5、パージガス流路7、サンプルガス流路13及びサ
ンプル液排出流路21の4ラインが必要であり、パージ
ガス流路7、サンプルガス流路13、サンプル液排出流
路21にはバルブ11、23、25が必要なので、配管
及びバルブが多く、流路構成が複雑であった。さらに、
そのような通気処理機構を用いたパージアンドトラップ
システムの流路構成も複雑であった。本発明は、通気処
理器具、通気処理機構及びパージアンドトラップシステ
ムの流路構成の簡略化を図ることを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる通気処理
機器具は、サンプル液を一時的に収容するスパージボト
ルと、一端がスパージボトルに接続され、他端がサンプ
ル液を供給するためのサンプル液供給機構に接続される
サンプル液導入流路と、スパージボトルの上部で、スパ
ージボトル内に収容されるサンプル液に接触しない位置
に一端が設けられたサンプルガス流路と、スパージボト
ル内の底部付近に一端が設けられたパージガス流路と、
スパージボトル外でパージガス流路の他端に接続され、
パージガス流路を液排出口又はパージガスを供給するた
めのパージガス供給機構に切り換えて接続する第1の流
路切換え機構と、スパージボトル外でサンプルガス流路
の他端に接続され、サンプルガス流路をサンプルガス出
口又は清浄ガスを供給するための清浄ガス供給機構に切
り換えて接続する第2の流路切換え機構とを備えたもの
である。
【0011】本発明にかかる通気処理機構は、上記通気
処理器具と、パージガス供給機構と、清浄ガス供給機構
とを備えたものである。
【0012】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムの第1の態様は、上記通気処理機構と、吸着剤が充
填され、サンプルガス中の目的成分を捕集した後、脱離
させうる濃縮カラムと、スパージボトル外でサンプルガ
ス流路の途中に設けられ、サンプルガス流路間に濃縮カ
ラムを接続し、キャリアガスを供給するためのキャリア
ガス流路と分析計へつながる分析流路を接続する第1の
流路接続状態と、サンプルガス流路間を直接接続し、濃
縮カラムを介してキャリアガス流路と分析流路を接続す
る第2の流路接続状態との間で切り換えられる第3の流
路切換え機構とを備えたものである。
【0013】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムの第2の態様は、上記通気処理機構と、スパージボ
トル外でサンプル流路の途中に設けられ、吸着剤が充填
され、サンプルガス中の目的成分を捕集した後、脱離さ
せうる濃縮カラムと、サンプルガス流路のスパージボト
ル、濃縮カラム間に設けられ、スパージボトルを濃縮カ
ラムに接続し、キャリアガスを供給するためのキャリア
ガス流路と分析計へつながる分析流路を接続する第1の
流路接続状態と、スパージボトルを濃縮カラムに接続せ
ず、濃縮カラムを介してキャリアガス流路と分析流路を
接続する第2の流路接続状態との間で切り換えられる第
3の流路切換え機構とを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる通気処理
器具及び通気処理機構の一例の流路構成及び動作を示す
流路図であり、(A)はサンプル液導入時、(B)は通
気処理時、(C)はサンプル液排出時を示す。スパージ
ボトル1にサンプル液供給機構3からのサンプル液をス
パージボトル1内へ導入するためのサンプル液導入流路
5が接続されている。スパージボトル1の底部付近にパ
ージガス流路7の一端が設けられており、パージガス流
路7の他端は第1の流路切換え機構27に接続されてい
る。第1の流路切換え機構27にはパージガス供給機構
9につながる流路8及び液排出口25につながる流路2
4も接続されており、第1の流路切換え機構27はパー
ジガス流路7を流路8又は流路24に切り換えて接続す
る。
【0015】スパージボトル1内のサンプル液に接触し
ない位置にサンプルガス流路13の一端が設けられてい
る。サンプルガス流路13の他端は第2の流路切換え機
構15に接続されている。第2の流路切換え機構15に
はサンプルガス出口17につながる流路14及び清浄ガ
ス供給機構19につながる流路18も接続されており、
第2の流路切換え機構15はサンプルガス流路13を流
路14又は流路18に切り換えて接続する。本発明にか
かる通気処理器具は、スパージボトル1、サンプル液導
入流路5、パージガス流路7、サンプル流路13、第1
の流路切換え機構27及び第2の流路切換え機構15に
より構成される。
【0016】図1を参照して本発明にかかる通気処理器
具及び通気処理機構の動作の一例を説明する。 (A)第1の流路切換え機構27によりスパージボトル
1からのパージガス流路7を流路24に接続し、第2の
流路切換え機構15によりスパージボトル1からのサン
プルガス流路13を流路14に接続し、サンプル液供給
機構3を作動させて、サンプル液導入流路5からスパー
ジボトル1内にサンプル液を導入する。ここで、第1の
流路切換え機構27及び第2の流路切換え機構15の流
路接続状態は上記に限定されるものではない。ただし、
サンプル液をスパージボトル1内に導入する際に、スパ
ージボトル1内の気体が排出されるように第1の流路切
換え機構27及び第2の流路切換え機構15の流路接続
状態を制御する必要がある。又は、スパージボトル1内
の気体排出用のドレインバルブをスパージボトル1、パ
ージガス流路7又はサンプルガス流路13のいずれかに
設けてもよい。
【0017】(B)所定量のサンプル液をスパージボト
ル1内に導入した後、第1の流路切換え機構27を切り
換えて、スパージボトル1からのパージガス流路7を流
路8に接続し、パージガス供給機構9により流路8、第
1の流路切換え機構27及びパージガス流路7を介して
スパージボトル1の底部付近にパージガスを供給し、ス
パージボトル1に収容されたサンプル液に通気処理を施
す。このとき、サンプル液導入流路5のサンプル液供給
機構3側端はサンプル液供給機構3により閉じられた状
態になっている。通気処理後のパージガスは、サンプル
ガス流路13、第2の流路切換え機構15及び流路14
を介してサンプルガス出口17へ導かれる。
【0018】(C)所定量のパージガスをスパージボト
ル1内に供給した後、第1の流路切換え機構27を切り
換えてスパージボトル1からのパージガス流路7を流路
24に接続してパージガスの供給を停止し、通気処理を
完了する。第2の流路切換え機構15を切り換えて、ス
パージボトル1からのサンプルガス流路13を流路18
に接続する。清浄ガス供給機構19から流路18、第2
の流路切換え機構15及びサンプルガス流路13を介し
て清浄ガスをスパージボトル1内に供給してスパージボ
トル1内を加圧し、スパージボトル1内に収容されたサ
ンプル液をパージガス流路7、第1の流路切換え機構2
7及び流路24を介して液排出口25から排出する。
【0019】本発明にかかる通気処理機構では、図7に
示す従来の通気処理機構と比べてスパージボトル1にサ
ンプル液排出流路21及びバルブ23を設ける必要がな
く、流路構成を簡単にすることができる。さらに、流路
構成が簡単になることにより、流路内及びスパージボト
ル内汚染時の洗浄や部品交換が容易になる。
【0020】図2及び図3は本発明にかかるパージアン
ドトラップシステムの第1の態様の流路構成及び動作を
示す流路図である。図2(A)はサンプル液導入時、図
2(B)は通気処理及び目的成分捕集時、図3(C)は
目的成分脱離時、図3(D)は濃縮カラム洗浄動作(バ
ックフラッシュ動作という)及びサンプル液排出時を示
す。図1に示す通気処理機構が備えられている。吸着剤
が充填され、サンプルガス中の目的成分を捕集した後、
脱離させうる濃縮カラム31が設けられている。サンプ
ルガス流路13に相当するサンプルガス流路13a,1
3b間に第3の流路切換え機構29が設けられている。
第3の流路切換え機構29は、サンプルガス流路13
a,13b間に濃縮カラム31を接続し、キャリアガス
を供給するためのキャリアガス流路33と分析計へつな
がる分析流路35を接続する第1の流路接続状態と、サ
ンプルガス流路13a,13b間を直接接続し、濃縮カ
ラム31を介してキャリアガス流路33と分析流路35
を接続する第2の流路接続状態との間で切り換えられ
る。
【0021】図2及び図3を参照して本発明にかかるパ
ージアンドトラップシステムの第1の態様の動作を説明
する。 (A)第3の流路切換え機構29を第2の流路接続状態
にして、スパージボトル1につながるサンプルガス流路
13a、第2の流路切換え機構15につながるサンプル
ガス流路13b間を直接接続し、濃縮カラム31を介し
てキャリアガス流路33と分析流路35を接続する。キ
ャリアガス流路33にはキャリアガスが供給されてお
り、キャリアガスはキャリアガス流路33から第3の流
路切換え機構29、濃縮カラム31、第3の流路切換え
機構29の他のポート及び分析流路35を介して分析計
へ供給されている。第1の流路切換え機構27によりス
パージボトル1からのパージガス流路7を流路24に接
続し、第2の流路切換え機構15により第3の流路切換
え機構29につながるサンプルガス流路13bを流路1
4に接続する。サンプル液供給機構3を作動させて、サ
ンプル液導入流路5からスパージボトル1内にサンプル
液を導入する。
【0022】(B)所定量のサンプル液をスパージボト
ル1内に導入した後、第3の流路切換え機構29を切り
換えて第1の流路接続状態にして、サンプルガス流路1
3a,13b間に濃縮カラム31を接続し、キャリアガ
ス流路33と分析流路35を接続する。第1の流路切換
え機構27を切り換えて、スパージボトル1からのパー
ジガス流路7を流路8に接続する。パージガス供給機構
9により流路8、第1の流路切換え機構27及びパージ
ガス流路7を介してスパージボトル1の底部付近にパー
ジガスを供給し、スパージボトル1に収容されたサンプ
ル液に通気処理を施す。このとき、サンプル液導入流路
5のサンプル液供給機構3側端は、サンプル液供給機構
3により閉じられた状態になっている。通気処理後のパ
ージガスは、サンプルガス流路13aから第3の流路切
換え機構29を介して濃縮カラム31に導かれる。濃縮
カラム31はサンプルガス中の目的成分を捕集する。濃
縮カラム31を通過したサンプルガスは、第3の流路切
換え機構29、サンプルガス流路13b、第2の流路切
換え機構15及び流路14を介してサンプルガス出口1
7へ導かれる。
【0023】(C)所定量のパージガスをスパージボト
ル1内に供給した後、第1の流路切換え機構27を切り
換えてパージガス流路7を流路24に接続してパージガ
スの供給を停止し、通気処理を完了する。第3の流路切
換え機構29を切り換えて第2の流路接続状態にして、
サンプルガス流路13a,13b間を直接接続し、濃縮
カラム31を介してキャリアガス流路33と分析流路3
5を接続する。濃縮カラム31の吸着剤に吸着した目的
成分を脱離させ、キャリアガス流路33から濃縮カラム
31にキャリアガスを供給し、脱離させた目的成分をキ
ャリアガスとともに分析流路35を経て分析計に導入す
る。
【0024】(D)濃縮カラム31に所定量のキャリア
ガスを供給した後、第3の流路切換え機構29を切り換
えて第1の流路接続状態にして、サンプルガス流路13
a,13b間に濃縮カラム31を接続し、キャリアガス
流路33と分析流路35を接続する。第2の流路切換え
機構15を切り換えて、サンプルガス流路13bを流路
18に接続する。清浄ガス供給機構19から流路18、
第2の流路切換え機構15、サンプルガス流路13b及
び第3の流路切換え機構29を介して清浄ガスを濃縮カ
ラム31に供給し、濃縮カラム31の洗浄を行なう(バ
ックフラッシュ動作)。さらに、濃縮カラム31を通過
した清浄ガスを第3の流路切換え機構29及びサンプル
ガス流路13aを介してスパージボトル1内に供給して
スパージボトル1内を加圧し、スパージボトル1内に収
容されたサンプル液をパージガス流路7、第1の流路切
換え機構27及び流路24を介して液排出口25から排
出する。
【0025】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムでは、本発明にかかる通気処理器具及び通気処理機
構を用いることにより、流路構成が簡単になる。さら
に、パージアンドトラップシステムでは濃縮カラムを清
浄ガスにより洗浄するバックフラッシュ動作が必要であ
るが、本発明にかかるパージアンドトラップシステムで
は、バックフラッシュ動作時の清浄ガス圧力を利用して
スパージボトル内のサンプル液の排出を行なうので、バ
ックフラッシュ動作とサンプル液排出動作を同時に行な
うことができ、これらの動作に要する処理時間を短縮す
ることができる。
【0026】図4及び図5は本発明にかかるパージアン
ドトラップシステムの第2の態様の流路構成及び動作を
示す流路図である。図4(A)はサンプル液導入時、図
4(B)は通気処理及び目的成分捕集時、図5(C)は
目的成分脱離時、図5(D)は濃縮カラム洗浄動作及び
サンプル液排出時を示す。図1に示す通気処理機構が備
えられている。サンプルガス流路13に相当するサンプ
ルガス流路13c,13d,13eが設けられ、サンプ
ルガス流路13c,13d間に第3の流路切換え機構2
9が設けられており、サンプルガス流路13d,13e
間に濃縮カラム31が設けられている。流路14に相当
する流路14a,14bが設けられており、流路14
a,14b間に第3の流路切換え機構29が設けられて
いる。第3の流路切換え機構29は、スパージボトル1
を濃縮カラム31に接続し、キャリアガス流路33と分
析流路35を接続する第1の流路接続状態と、スパージ
ボトル1を濃縮カラム31に接続せず、濃縮カラム31
を介してキャリアガス流路33と分析流路35を接続す
る第2の流路接続状態との間で切り換えられる。
【0027】図4及び図5を参照して本発明にかかるパ
ージアンドトラップシステムの第2の態様の動作を説明
する。 (A)第2の流路切換え機構15により、サンプルガス
流路13eを流路14aに接続する。第3の流路切換え
機構29を第2の流路接続状態にして、サンプルガス流
路13cと流路14bを接続し、流路14a、第2の流
路切換え機構15、サンプルガス流路13e、濃縮カラ
ム31及びサンプルガス流路13dを介してキャリアガ
ス流路33と分析流路35を接続する。キャリアガス流
路33にはキャリアガスが供給されており、キャリアガ
スはキャリアガス流路33から第3の流路切換え機構2
9、流路14a、第2の流路切換え機構15、サンプル
ガス流路13e、濃縮カラム31及びサンプルガス流路
13d、第3の流路切換え機構29の他のポート及び分
析流路35を介して分析計へ供給されている。第1の流
路切換え機構27によりパージガス流路7を流路24に
接続する。サンプル液供給機構3を作動させて、サンプ
ル液導入流路5からスパージボトル1内にサンプル液を
導入する。
【0028】(B)所定量のサンプル液をスパージボト
ル1内に導入した後、第3の流路切換え機構29を切り
換えて第1の流路接続状態にして、サンプルガス流路1
3cと13dを接続し、キャリアガス流路33と分析流
路35を接続し、流路14aと14bを接続する。第1
の流路切換え機構27を切り換えて、パージガス流路7
を流路8に接続する。パージガス供給機構9により流路
8、第1の流路切換え機構27及びパージガス流路7を
介してスパージボトル1の底部付近にパージガスを供給
し、スパージボトル1に収容されたサンプル液に通気処
理を施す。このとき、サンプル液導入流路5のサンプル
液供給機構3側端は、サンプル液供給機構3により閉じ
られた状態になっている。通気処理後のパージガスは、
サンプルガス流路13cから第3の流路切換え機構29
及びサンプルガス流路13dを介して濃縮カラム31に
導かれる。濃縮カラム31はサンプルガス中の目的成分
を捕集する。濃縮カラム31を通過したサンプルガス
は、サンプルガス流路13e、第2の流路切換え機構1
5、流路14a、第3の流路切換え機構29及び流路1
4bを介してサンプルガス出口17へ導かれる。
【0029】(C)所定量のパージガスをスパージボト
ル1内に供給した後、第1の流路切換え機構27を切り
換えてパージガス流路7を流路24に接続してパージガ
スの供給を停止し、通気処理を完了する。第3の流路切
換え機構29を切り換えて第2の流路接続状態にして、
サンプルガス流路13cと流路14bを接続し、流路1
4a、第2の流路切換え機構15、サンプルガス流路1
3e、濃縮カラム31及びサンプルガス流路13dを介
してキャリアガス流路33と分析流路35を接続する。
濃縮カラム31の吸着剤に吸着した目的成分を脱離さ
せ、キャリアガス流路33から第3の流路切換え機構2
9、流路14a、第2の流路切換え機構15及びサンプ
ルガス流路13eを経て濃縮カラム31にキャリアガス
を供給し、脱離させた目的成分をキャリアガスととも
に、サンプルガス流路13d、第3の流路切換え機構2
9の他のポート及び分析流路35を経て分析計に導入す
る。
【0030】(D)濃縮カラム31に所定量のキャリア
ガスを供給した後、第3の流路切換え機構29を切り換
えて第1の流路接続状態にして、サンプルガス流路13
cと13dを接続し、キャリアガス流路33と分析流路
35を接続し、流路14aと14bを接続する。第2の
流路切換え機構15を切り換えて、サンプルガス流路1
3eを流路18に接続する。清浄ガス供給機構19から
流路18、第2の流路切換え機構15及びサンプルガス
流路13eを介して清浄ガスを濃縮カラム31に供給
し、濃縮カラム31の洗浄を行なう。さらに、濃縮カラ
ム31を通過した清浄ガスをサンプルガス流路13d、
第3の流路切換え機構29及びサンプルガス流路13c
を介してスパージボトル1内に供給してスパージボトル
1内を加圧し、スパージボトル1内に収容されたサンプ
ル液をパージガス流路7、第1の流路切換え機構27及
び流路24を介して液排出口25から排出する。このよ
うに、図4及び図5に示す流路構成においても、バック
フラッシュ動作とサンプル液排出動作を同時に行なうこ
とができる。
【0031】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムは、図2から図5に示す流路構成に限定されるもの
ではなく、請求項1に記載の通気処理機構を含み、バッ
クフラッシュ動作とサンプル液排出動作を同時に行なう
ことができる流路構成であれば、どのような流路構成で
あってもよい。また、図1から図5に示す流路図では、
第1の流路切換え機構27及び第2の流路切換え機構1
5として三方切換えバルブを用いているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の
要旨の範囲内で、流路構成及び流路切換え機構の変更が
可能である。
【0032】また、図2から図5に示す流路図では、第
3の流路切換え機構29として六方切換えバルブを用い
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載の要旨の範囲内で、流路構成及び流
路切換え機構の変更が可能である。また、パージボトル
1の形状、並びにパージボトル1へのサンプル液導入流
路3、パージガス流路7及びサンプルガス流路13の接
続位置は図1から図5の流路図に示すものに限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨の範囲内
で、流路構成及び流路切換え機構の変更が可能である。
【0033】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムにおいて、スパージボトルからのサンプルガス中の
水分を除去してから濃縮カラムに送るためのサンプルガ
ス乾燥機構をサンプルガス流路にさらに備えていること
が好ましい。その結果、スパージボトルからのサンプル
ガスを乾燥させた状態で濃縮カラムに導入することがで
きる。この態様は、分析計として水分により測定誤差を
生じるものを用いる場合に特に有効である。
【0034】
【実施例】図6は、本発明を適用したVOC測定装置の
パージアンドトラップユニットの一例を示す流路図であ
る。採水ユニット(サンプル液供給機構)3には、上水
道水などの測定対象水中の浮遊物などを除去するための
ウオーターバス39が設けられている。ウオーターバス
39内には間仕切り板39a及びフィルター39bが設
けられており、ウオーターバス39内に導入された測定
対象水はフィルター39bを介して採水流路41の入口
に導かれる。ウオーターバス39には、フィルター39
bを通過した測定対象水を排出するための排出流路43
と、洗浄用水道水を導入するための洗浄流路45が接続
されている。
【0035】ウオーターバス39からの採水流路41の
他端は、8ポートバルブ47の1つのポートに接続され
ている。8ポートバルブ47の共通ポートには、サンプ
ルループ49及び3方電磁バルブ51を介してマイクロ
シリンジ53が接続されている。マイクロシリンジ53
は8ポートバルブ47のいずれのポートとも接続される
ようになっている。
【0036】8ポートバルブ47のそれぞれのポートに
は、採水流路41のほか、校正用の標準試料55,5
7,59のいずれかにつながる流路、洗浄液61につな
がる流路、不要な液を排出するためのドレインにつなが
る流路、パージアンドトラップユニット63につながる
サンプル液導入流路5がそれぞれ接続されている。バル
ブ51には洗浄液61につながる流路が接続されてお
り、バルブ51はマイクロシリンジ53をサンプルルー
プ49につながる流路又は洗浄液61につながる流路に
切り換えて接続する。
【0037】パージアンドトラップユニット63には、
採水ユニット3から送られたサンプル液に通気処理を施
すためのスパージボトル1が設けられている。スパージ
ボトル1内には、スパージボトル1内にパージガス及び
清浄ガスを兼ねるキャリアガスを供給するためのパージ
ガス流路7と、スパージボトル1内の気体を取り出すた
めのサンプルガス流路13aが導かれている。パージガ
ス流路7の一端は、スパージボトル1内に導入されたサ
ンプル液に浸かるように一端がスパージボトル1の底部
付近に配置されている。サンプルガス流路13aの一端
はスパージボトル1内に導入されたサンプル液を吸い込
まないようにスパージボトル1の上部付近に配置されて
いる。
【0038】パージアンドトラップユニット63内にキ
ャリアガスを供給するためのキャリアガス入口(CARRIE
R IN)65が設けられている。キャリアガス入口65に
はパージガス供給機構(図示は省略)が接続される。キ
ャリアガスとしてはヘリウムガスや窒素ガスなどの不活
性ガスが用いられる。キャリアガス入口65はキャリア
ガスの圧力を調節するための調圧器67、圧力を監視す
るための圧力計69、流量を調節するためのニードルバ
ルブ71、及び第1の流路切換え機構としての3方電磁
バルブ27を介してパージガス流路7に接続されてい
る。キャリアガス入口65、調圧器67、圧力計69、
ニードルバルブ71、バルブ27間の流路は、図2及び
図3に示す流路8を構成する。バルブ27には流路24
を介してドレイン出口(液排出口)25も接続されてお
り、バルブ27はパージガス流路7をニードルバルブ7
1又はドレイン出口25に切り換えて接続する。
【0039】サンプルガス流路13aには、サンプルガ
ス流路13aからのキャリアガスを乾燥させるための二
重管を備えたドライヤ73が設けられている。ドライヤ
73を構成する二重管の内側の管は水分通過性の材料に
より形成されており、サンプルガス流路13aからのキ
ャリアガスが二重管の内側の管内を通され、外側の管内
には乾燥エアーが通されることにより、キャリアガス内
の水分が乾燥エアー側に移動してキャリアガスが乾燥す
る。ドライヤ73からの乾燥エアーはベント75から排
出される。
【0040】パージアンドトラップユニット63内に乾
燥エアーを供給するための乾燥エアー入口(Purgegas i
n)77が設けられている。乾燥エアー入口77には乾
燥エアー供給機構(図示は省略)が接続される。乾燥エ
アー入口77は、乾燥エアーの圧力を調節するための調
圧器79、圧力を監視するための圧力計81、乾燥エア
ーの供給を開始及び停止させるための電磁バルブ83、
並びに流量を調節するためのニードルバルブ85を介し
てドライヤ73に接続されている。
【0041】ドライヤ73からのサンプルガス流路は、
3方電磁バルブ87を介して、第3の流路切換え機構と
しての6方切換えバルブ29に接続されている。バルブ
87には標準ガス入口89につながる流路も接続されて
おり、バルブ87は切換えバルブ29につながる流路を
ドライヤ73又は標準ガス入口89に切り換えて接続す
る。ドライヤ73、バルブ87、切換えバルブ29間の
流路は、図2及び図3のサンプルガス流路13aを構成
する。
【0042】切換えバルブ29には、吸着剤としての活
性炭を充填した濃縮カラム31の両端につながる流路
と、3方ジョイント91を介してGCMS(ガスクロマ
トグラフ・質量分析計)のカラムへつながる分析流路3
5と、キャリアガスを供給するためのキャリアガス流路
33と、第2の流路切換え機構としての3方電磁バルブ
15につながるサンプルガス流路13bが接続されてい
る。3方ジョイント91は切換えバルブ29からのガス
の一部をスプリッター93を経て廃棄するためのもので
ある。濃縮カラム31の付近には、濃縮カラム31を加
熱及び冷却するためのペルチェ素子(図示は省略)が配
置されている。ペルチェ素子に付着する霜を除去するた
めに、乾燥エアー用の圧力計81から抵抗器95及び電
磁バルブ97を介して乾燥エアー噴出用の流路がペルチ
ェ素子付近に導かれている。
【0043】バルブ15からの流路14は流量を制御す
るためのマスフローコントローラ(MFC)99、3方
電磁バルブ101、及びサンプルガス出口17を介して
吸引ポンプ103に接続されている。MFC99、バル
ブ101、サンプルガス出口17間の流路は、図2及び
図3の流路14を構成する。バルブ15には抵抗器10
5を介してキャリアガス用の圧力計69につながる流路
18も接続されており、バルブ15は、切換えバルブ2
9からの流路13bをMFC99につながる流路14又
は抵抗器105につながる流路18に切り換えて接続す
る。また、バルブ101には配管洩れを検査するための
リークチェックバルブ107につながる流路も接続され
ており、バルブ87は、MFC99をポンプ103又は
バルブ107に切り換えて接続する。
【0044】図2及び図3も参照して、この実施例の動
作を説明する。切換えバルブ29を第2の流路接続状態
にして(図2(A)参照)、バルブ87へつながる流路
(サンプルガス流路13a)と濃縮カラム31の一端に
つながる流路を接続し、濃縮カラム31の他端とバルブ
15へつながる流路(サンプルガス流路13b)を接続
し、キャリアガス流路33と分析流路35を接続する。
キャリアガス流路33にはキャリアガスが供給されてお
り、キャリアガスはキャリアガス流路33から切換えバ
ルブ29、濃縮カラム31、切換えバルブ29の他のポ
ート、分析流路35及びジョイント91を介してGCM
Sへ供給されている。
【0045】サンプル採取時間になると、マルチポート
バルブ47によりサンプルループ49を採水流路に接続
し、バルブ51によりサンプルループ49とシリンジ5
3を接続した後、シリンジ53を吸引動作させて、フィ
ルター39bを通過したウオーターバス39内の測定対
象水を採水流路41及びマルチポートバルブ47を介し
てサンプルループ49内にサンプル液として採取する。
【0046】マルチポートバルブ47を切り換えて、サ
ンプルループ49をサンプル液導入流路5に接続した
後、シリンジ53を吐出動作させて、サンプルループ4
9内のサンプル液をマルチポートバルブ47及びサンプ
ル液導入流路5を介してスパージボトル1に導入する。
このとき、バルブ27によりサンプルガス流路7はドレ
イン出口25に接続されており、スパージボトル1内の
気体はサンプルガス流路7、バルブ27及び流路24を
介してドレイン出口25から排出される。
【0047】予めバルブ83を開き、乾燥エアー入口7
7、調圧器79、圧力計81、バルブ83及びニードル
バルブ85を介してドライヤ73に乾燥エアーを供給し
ておき、ドライヤ73の二重管内を乾燥させておく。切
換えバルブ29を切り換えて第1の流路接続状態にし
(図2(B)参照)、バルブ87につながる流路(サン
プルガス流路13a)、サンプルガス流路13b間に濃
縮カラム31を接続し、キャリアガス流路33と分析流
路35を接続する。バルブ27を切り換えてパージガス
流路7をニードルバルブ71につながる流路(流路8)
に接続し、バルブ87により切換えバルブ29をドライ
ヤ73に接続し、バルブ15によりサンプルガス流路1
3bを流路14に接続し、バルブ101によりMFC9
9をサンプルガス出口17に接続する。
【0048】ポンプ103を作動させ、キャリアガス入
口65から供給されるキャリアガス圧力及びポンプ10
3の吸引力により、キャリアガス入口65から供給され
るキャリアガスを、調圧器67、圧力計69、ニードル
バルブ71、バルブ27及びパージガス流路7を介して
スパージボトル1内に供給する。スパージボトル1内で
は、スパージボトル1内の底部付近に配置されたパージ
ガス流路7の一端からキャリアガスが噴出され、サンプ
ル液に通気処理が施される。
【0049】通気処理後のキャリアガスは、サンプルガ
ス流路13aを介してドライヤ73へ導かれて乾燥され
た後、バルブ87及び切換えバルブ29を介して濃縮カ
ラム31へ導かれる。濃縮カラム31では、通気処理後
のキャリアガス中のVOCが活性炭に吸着される。濃縮
カラム31を通過したキャリアガスは、切換えバルブ2
9、サンプルガス流路13b、バルブ15、流路14に
設けられたMFC99及びバルブ101、サンプルガス
出口17、並びにポンプ103を介して排出される。
【0050】所定量のキャリアガスをスパージボトル1
に導入した後、バルブ27を切り換えてパージガス流路
7を流路24に接続し、スパージボトル1へのパージガ
スの供給を停止する。切換えバルブ29を切り換えて第
2の流路接続状態にして(図3(C)参照)、バルブ8
7につながる流路(サンプルガス流路13a)、サンプ
ルガス流路13b間を接続し、濃縮カラム31を介して
キャリアガス流路33と分析流路35を接続する。ペル
チェ素子により濃縮カラム31を加熱し、濃縮カラム3
1に充填された活性炭に吸着したVOCを熱脱離させ、
脱離したVOCをキャリアガス流路33から供給される
キャリアガスとともに、切換えバルブ29、分析流路3
5及びジョイント91を介してGCMSへ導入する。
【0051】所定量のキャリアガスを濃縮カラム31に
導入した後、切換えバルブ29を切り換えて第1の流路
接続状態にして(図3(D)参照)、バルブ87につな
がる流路(サンプルガス流路13a)、サンプルガス流
路13b間に濃縮カラム31を接続し、キャリアガス流
路33と分析流路35を接続する。バルブ15を切り換
えて、サンプルガス流路13bを流路18に接続する。
清浄ガスとしてのキャリアガスをキャリアガス供給口6
5、調圧器67、圧力計69、流路18に設けられた抵
抗器105、バルブ15、サンプルガス流路13b及び
切換えバルブ29を介して濃縮カラム31に供給し、濃
縮カラム31の洗浄を行なう。
【0052】濃縮カラム31を通過したキャリアガスを
切換えバルブ29、サンプルガス流路13aに設けられ
たバルブ87及びドライヤ73を介してスパージボトル
1内に供給してキャリアガスによりスパージボトル1内
を加圧し、スパージボトル1内に収容されたサンプル液
をパージガス流路7及びバルブ27を介してドレイン出
口25から排出する。所定量のキャリアガスを濃縮カラ
ム31、ドライヤ73及びスパージボトル1内に導入し
た後、バルブ15を切り換えてバックフラッシュ動作を
終了する。
【0053】また、測定終了後には、バルブ83を開い
て、ペルチェ素子に向けて乾燥エアーを噴射し、ペルチ
ェ素子に付着した霜を吹き飛ばす。GCMSの校正は、
マルチポートバルブ47の切換え及びシリンジの吸引吐
出動作により、サンプルループ49に標準サンプル5
5,57,59のいずれかを吸引し、スパージボトル1
に標準サンプルを導入した後、上記と同様にして標準サ
ンプル中の目的成分を測定することにより行なうことが
できる。
【0054】サンプルループ49内の洗浄は、バルブ5
1によりシリンジ53を洗浄液61につながる流路に接
続し、シリンジ53を吸引動作させて洗浄水37をシリ
ンジ53内に吸引し、バルブ51を切り換えてシリンジ
53をサンプルループ49に接続し、マルチポートバル
ブ47によりサンプルループ49をドレインに接続した
後、シリンジ53を吐出動作させて行なう。
【0055】上記実施例ではパージガス及び清浄ガスと
して共通のキャリアガス供給機構により供給されるキャ
リアガスを用いているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、パージガスを供給するガス供給機構と清浄
ガスを供給するガス供給機構をそれぞれ設けてもよい。
本発明を構成するサンプル液供給機構は、上記採水ユニ
ット3に限定されるものではなく、所定量のサンプル液
をスパージボトルに注入できる機構であればどのような
機構であってもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明にかかる通気処理器具では、スパ
ージボトルと、サンプル液導入流路と、サンプルガス流
路と、パージガス流路と、スパージボトルからのパージ
ガス流路をパージガス供給機構又は液排出口に切り換え
て接続する第1の流路切換え機構と、スパージボトルか
らのサンプルガス流路をサンプルガス出口又は清浄ガス
供給機構に切り換えて接続する第2の流路切換え機構と
を備え、本発明にかかる通気処理機構では、上記通気処
理器具と、パージガス供給機構と、清浄ガス供給機構と
を備え、スパージボトル内に収容されたサンプル液を排
出する際に、清浄ガス供給機構から供給される清浄ガス
を第2の切換え機構及びサンプルガス流路を介してスパ
ージボトル内に供給してスパージボトル内を加圧し、パ
ージガス流路及び第1の流路切換え機構を介して液排出
口からサンプル液を排出するようにしたので、スパージ
ボトルにサンプル液排出用流路を設ける必要がなくな
り、さらにサンプル液排出用流路に開閉バルブを設ける
必要がなくなり、流路構成を簡単にすることができる。
【0057】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムの第1の態様では、上記通気処理機構と、濃縮カラ
ムと、スパージボトル外でサンプルガス流路の途中に設
けられ、サンプルガス流路間に分離濃縮カラムを接続
し、キャリアガス流路と分析流路を接続する第1の流路
接続状態と、サンプルガス流路間を直接接続し、濃縮カ
ラムを介してキャリアガス流路と分析流路を接続する第
2の流路接続状態との間で切り換えられる第3の流路切
換え機構とを備え、濃縮カラムのバックフラッシュ動作
時に、清浄ガス供給機構からの清浄ガスを濃縮カラムに
供給し、濃縮カラムを通過した清浄ガスをサンプルガス
流路を介してスパージボトル内に導入するようにしたの
で、バックフラッシュ動作とサンプル液排出動作を同時
に行なうことができ、これらの動作に要する処理時間を
短縮することができる。さらに上記通気処理機構を採用
することにより流路構成が簡単になる。
【0058】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムの第2の態様では、上記通気処理機構と、濃縮カラ
ムと、サンプルガス流路のスパージボトル、濃縮カラム
間に設けられ、スパージボトルを濃縮カラムに接続し、
キャリアガス流路と分析流路を接続する第1の流路接続
状態と、スパージボトルを濃縮カラムに接続せず、濃縮
カラムを介してキャリアガス流路と分析流路を接続する
第2の流路接続状態との間で切り換えられる第3の流路
切換え機構とを備え、濃縮カラムのバックフラッシュ動
作時に、清浄ガス供給機構からの清浄ガスを濃縮カラム
に供給し、濃縮カラムを通過した清浄ガスをサンプルガ
ス流路を介してスパージボトル内に導入するようにした
ので、バックフラッシュ動作とサンプル液排出動作を同
時に行なうことができ、これらの動作に要する処理時間
を短縮することができる。さらに上記通気処理機構を採
用することにより流路構成が簡単になる。
【0059】本発明にかかるパージアンドトラップシス
テムにおいて、スパージボトルからのサンプルガス中の
水分を除去してから濃縮カラムに送るためのサンプルガ
ス乾燥機構をサンプルガス流路にさらに備えるようにす
れば、スパージボトルからのサンプルガスを乾燥させた
状態で濃縮カラムに導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる通気処理機構の一例の流路構成
及び動作を示す流路図であり、(A)はサンプル液導入
時、(B)は通気処理時、(C)はサンプル液排出時を
示す。
【図2】本発明にかかるパージアンドトラップシステム
の第1の態様の流路構成及び動作を示す流路図であり、
(A)はサンプル液導入時、(B)は通気処理及び目的
成分捕集時を示す。
【図3】本発明にかかるパージアンドトラップシステム
の第1の態様の流路構成及び動作を示す流路図であり、
(C)は目的成分脱離時、(D)は濃縮カラム洗浄動作
及びサンプル液排出時を示す。
【図4】本発明にかかるパージアンドトラップシステム
の第2の態様の流路構成及び動作を示す流路図であり、
(A)はサンプル液導入時、(B)は通気処理及び目的
成分捕集時を示す。
【図5】本発明にかかるパージアンドトラップシステム
の第2の態様の流路構成及び動作を示す流路図であり、
(C)は目的成分脱離時、(D)は濃縮カラム洗浄動作
及びサンプル液排出時を示す。
【図6】本発明を適用したVOC測定装置のパージアン
ドトラップユニットの一例を示す流路図である。
【図7】従来の通気処理機構を示す流路図である。
【符号の説明】
1 スパージボトル 3 サンプル液供給機構 5 サンプル液導入流路 7 パージガス流路 8,14,14a,14b,18,24 流路 9 パージガス供給機構 13,13a,13b,13c,13d,13e サ
ンプルガス流路 15 第1の流路切換え機構 17 サンプルガス出口 19 清浄ガス供給機構 25 液排出口 27 第1の流路切換え機構 29 第3の流路切換え機構 31 濃縮カラム 33 キャリアガス流路 35 分析流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/62 G01N 30/00 B 30/00 1/28 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル液を一時的に収容するスパージ
    ボトルと、 一端が前記スパージボトルに接続され、他端がサンプル
    液を供給するためのサンプル液供給機構に接続されるサ
    ンプル液導入流路と、 前記スパージボトルの上部で、前記スパージボトル内に
    収容されるサンプル液に接触しない位置に一端が設けら
    れたサンプルガス流路と、 前記スパージボトル内の底部付近に一端が設けられたパ
    ージガス流路と、 前記スパージボトル外で前記パージガス流路の他端に接
    続され、前記パージガス流路を液排出口又はパージガス
    を供給するためのパージガス供給機構に切り換えて接続
    する第1の流路切換え機構と、 前記スパージボトル外で前記サンプルガス流路の他端に
    接続され、前記サンプルガス流路をサンプルガス出口又
    は清浄ガスを供給するための清浄ガス供給機構に切り換
    えて接続する第2の流路切換え機構と、を備えた通気処
    理器具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通気処理器具と、前記
    パージガス供給機構と、前記清浄ガス供給機構と、を備
    えた通気処理機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の通気処理機構と、 吸着剤が充填され、サンプルガス中の目的成分を捕集し
    た後、脱離させうる濃縮カラムと、 前記スパージボトル外で前記サンプルガス流路の途中に
    設けられ、前記サンプルガス流路間に前記濃縮カラムを
    接続し、キャリアガスを供給するためのキャリアガス流
    路と分析計へつながる分析流路を接続する第1の流路接
    続状態と、サンプルガス流路間を直接接続し、前記濃縮
    カラムを介して前記キャリアガス流路と前記分析流路を
    接続する第2の流路接続状態との間で切り換えられる第
    3の流路切換え機構と、を備えたパージアンドトラップ
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の通気処理機構と、 前記スパージボトル外で前記サンプル流路の途中に設け
    られ、吸着剤が充填され、サンプルガス中の目的成分を
    捕集した後、脱離させうる濃縮カラムと、 前記サンプルガス流路の前記スパージボトル、前記濃縮
    カラム間に設けられ、前記スパージボトルを前記濃縮カ
    ラムに接続し、キャリアガスを供給するためのキャリア
    ガス流路と分析計へつながる分析流路を接続する第1の
    流路接続状態と、前記スパージボトルを前記濃縮カラム
    に接続せず、前記濃縮カラムを介して前記キャリアガス
    流路と前記分析流路を接続する第2の流路接続状態との
    間で切り換えられる第3の流路切換え機構と、を備えた
    パージアンドトラップシステム。
  5. 【請求項5】 前記スパージボトルからのサンプルガス
    中の水分を除去してから前記濃縮カラムに送るためのサ
    ンプルガス乾燥機構を前記サンプルガス流路にさらに備
    えた請求項3又は4に記載のパージアンドトラップシス
    テム。
JP2000367731A 2000-12-01 2000-12-01 通気処理器具及び通気処理機構並びにパージアンドトラップシステム Expired - Fee Related JP4366861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367731A JP4366861B2 (ja) 2000-12-01 2000-12-01 通気処理器具及び通気処理機構並びにパージアンドトラップシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367731A JP4366861B2 (ja) 2000-12-01 2000-12-01 通気処理器具及び通気処理機構並びにパージアンドトラップシステム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002168737A true JP2002168737A (ja) 2002-06-14
JP2002168737A5 JP2002168737A5 (ja) 2007-04-19
JP4366861B2 JP4366861B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=18838102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000367731A Expired - Fee Related JP4366861B2 (ja) 2000-12-01 2000-12-01 通気処理器具及び通気処理機構並びにパージアンドトラップシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4366861B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004061405A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Horiba Ltd ガス分析装置及びガス分析方法
JP2004239836A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Univ Hiroshima マイクロトラップスクリーニング方法および装置
JP2008519256A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 コンク ユニバーシティ インダストリアル コオペレーション コープ 大気汚染分析のための水分前処理手段を備えた試料捕集装置
JP2012058624A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 粉体搬送装置及び画像形成装置
US9031474B2 (en) 2010-09-10 2015-05-12 Ricoh Company, Ltd. Powder feeding device having negative pressure generation control and power discharge control and image forming apparatus
WO2021059905A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社島津製作所 ガス分析方法及びガス分析装置
CN114636456A (zh) * 2022-05-18 2022-06-17 江苏省计量科学研究院(江苏省能源计量数据中心) 一种定量环体积校准系统及方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004061405A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Horiba Ltd ガス分析装置及びガス分析方法
JP2004239836A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Univ Hiroshima マイクロトラップスクリーニング方法および装置
JP2008519256A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 コンク ユニバーシティ インダストリアル コオペレーション コープ 大気汚染分析のための水分前処理手段を備えた試料捕集装置
JP4705110B2 (ja) * 2004-11-03 2011-06-22 コンク ユニバーシティ インダストリアル コオペレーション コープ 大気汚染分析のための水分前処理手段を備えた試料捕集装置
JP2012058624A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 粉体搬送装置及び画像形成装置
US9031474B2 (en) 2010-09-10 2015-05-12 Ricoh Company, Ltd. Powder feeding device having negative pressure generation control and power discharge control and image forming apparatus
WO2021059905A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社島津製作所 ガス分析方法及びガス分析装置
CN114636456A (zh) * 2022-05-18 2022-06-17 江苏省计量科学研究院(江苏省能源计量数据中心) 一种定量环体积校准系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4366861B2 (ja) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8404185B2 (en) Adsorbent housing with separated adsorption outflow and desorption inflow
US7608462B2 (en) Drying SPE cartridges
JP2010112761A (ja) 気体試料導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置
JP5182257B2 (ja) 全有機体炭素測定装置
KR20080056357A (ko) 진공 열탈착을 이용한 휘발성 유해가스 및 악취 물질의다중 시료 주입장치
US20150068280A1 (en) Device and method for extracting compounds contained in a liquid sample with a view to analysing them
JPH06508216A (ja) 液体分析装置のためのプローブ洗浄
JP3454701B2 (ja) ガス試料捕集装置及びその使用方法
JP2002168737A (ja) 通気処理器具及び通気処理機構機構並びにパージアンドトラップシステム
JP2005500508A (ja) ガスセンサのための気体ガス採取装置及びその方法
JPH07318545A (ja) 自動前処理機能付ガスクロマトグラフ
JP7264227B2 (ja) ガス検査装置におけるガス供給部の洗浄方法
JP3651525B2 (ja) ガス試料採取装置
JP4213745B2 (ja) クロマトグラフィーにおいて分析物を予備濃縮するためのインタフェースアセンブリ
JP4253971B2 (ja) におい識別装置
JP3601635B2 (ja) ガス分析装置用切換装置
JPH11242020A (ja) 大気分析装置
JPH05256842A (ja) 微量有機化合物分析方法及び装置
JP3757916B2 (ja) 水中微量物質測定方法
CN219830480U (zh) 一种温室气体采样及在线分析系统
JP3471569B2 (ja) 大気汚染有害物質測定装置
JPH09304374A (ja) 揮発性有機化合物の監視装置
JPH10227777A (ja) 呼気分析装置
KR20010001034A (ko) 휘발성 유기화합물 분석장치의 열탈착 시료주입장치
JPH10153562A (ja) におい検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090817

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4366861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees