JP2001174325A - 光センサ - Google Patents

光センサ

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JP2001174325A
JP2001174325A JP35642399A JP35642399A JP2001174325A JP 2001174325 A JP2001174325 A JP 2001174325A JP 35642399 A JP35642399 A JP 35642399A JP 35642399 A JP35642399 A JP 35642399A JP 2001174325 A JP2001174325 A JP 2001174325A
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和好 角谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強度検出特性と方位検出特性を同時に満足させ
ることが可能な光センサを提供する。 【解決手段】ハウジング2の上面にはセンサチップ3が
固定され、ハウジング2の上面での受光領域における方
位角が「0」の基準となる軸Lcentの上に強度検出用受
光素子Dc が配置されるとともに、軸Lcentの左右に方
位検出用受光素子DR ,DL が配置されている。各受光
素子Dc ,DR ,DL は光量に応じた信号を出力する。
センサチップ3の上においてレンズにより、入射した光
が受光素子Dc ,DR ,DL に送られる。左右の方位検
出用受光素子DR ,DL の出力を重み付け要素とした強
度検出用受光素子Dc の出力の分配が行われて右受光信
号および左受光信号が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光センサに係り、
詳しくは、カーエアコン(特に、左右独立空調システ
ム)における光センサとして用いると好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光センサを用いたカーエアコンの制御方
法に、ゾーン空調(左右独立空調)がある。これは、光
センサによって日射量(強度)と方位(左右)を検出し
て左右の席の空調を独立して行うものである。
【0003】このような太陽日射量(強度)と方位(左
右)を検出できる光センサとして、2素子タイプが開発
されている。光センサに要求される特性について述べ
る。仰角および方位角は図9に示すように定義され、図
10には、車両右側に太陽があり、車両正面から右側に
太陽が移動した場合の仰角と車両受熱量の関係を示す。
仰角40°における方位ごとの受熱量を比較すると、方
位角60°が最大であり、次いで90°、30°、0°
(正面)の順で小さくなる。一方、方位角0〜30°の
範囲では車両への熱量変化が少なく、乗員への日射も均
等にあり、左右差は少ないものと推定される。これに対
し、方位角30°以上では乗員へ照射される日射量の差
が大きく現れる。
【0004】以上から、センサの理想的な方位検出特性
を整理すると、図11に示すように、方位角0〜30°
までは左右のセンサ出力が等しく、30〜60°の範囲
において左右のセンサ出力が急激に変化(増加および減
少)するものが望ましい。つまり、車両前方からの光
(方位角=0〜±30°)では左右の出力の差は必要で
なく、±30°以上で出力に差が出るような特性とした
い。
【0005】また、強度検出特性(指向特性)に関して
は、図12に示すように、車両熱負荷を考慮した指向感
度特性としたい。つまり、仰角90°ではルーフの影に
なり車室内へ入る日射が減少するような特性を得たい。
【0006】一方、この種のセンサとして、特開平7−
43145号公報には、太陽日射量(強度)と方位(左
右)を検出できる光センサが開示されている。詳しく
は、図13に示すように、光検出素子101,102の
上に透明基板103が配置され、その透明基板103の
上面に黒色エポキシ樹脂製の遮光膜104が形成され、
遮光膜104の中央部に光導入孔105が形成されてい
る。そして、中心軸にて左右対称に分割された光検出素
子101,102にて、方位(左右検出)毎の日射量
(強度)を検出する。
【0007】しかし、光検出素子101,102によっ
て日射量(強度)及び方位を検出する構成であるため、
日射量(強度)検出特性及び方位検出特性を同時に満た
すことは難しい。例えば、太陽高度が高い(正午〜午後
2時:仰角70°付近)場合、太陽日射は強烈であり、
オートエアコンの風量は「強」状態で制御される。ゾー
ン空調では太陽方位(位置)により左右吹き出しの風量
制御を行うが、上記検出方法の光センサでは光の照射域
が受光部中心付近(左右分割中心)であるため方位によ
るセンサ出力差が現れ難い。その結果、左右吹き出し風
量差が小さく制御不足となりやすい。
【0008】詳しく説明すると、ゾーン空調用の光セン
サは、太陽の位置(センサへの光照射方向)によって左
右検出素子への光照射割合を変化させ、日射強度として
出力するものであり、図14(a)のような正面からの
光は、左右検出素子に均等な光の照射となるが、図14
(b)のようなセンサ横(図では右側)からの光は、右
(R)検出素子に多く照射されるため正面からの光の照
射時よりも大きな出力となる。反対に左(L)は出力が
小さくなる。ところが、図15,16で示すように、直
上入射時、高仰角入射時、中仰角入射時、低仰角入射時
を比べると、太陽の位置(センサへの光照射方向)が高
仰角時になるほど左右の感度差が出現せず入射角度によ
る検出誤差が生じやすい。また、強度検出特性と方位検
出特性を別々に設計することが難しく、一方の特性が犠
牲となりやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであり、その目的は、強度検出
特性と方位検出特性を同時に満足させることが可能な光
センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、入射した光は光学レンズを通して受光素子側に
送られる。そして、基準となる軸(方位角=0°)の軸
上および軸の左右に配置された受光素子に受光され、光
量に応じた信号に変換される。さらに、左右の方位検出
用受光素子の出力を重み付け要素とした強度検出用受光
素子の出力の分配が行われて右受光信号および左受光信
号が得られる。この両信号により、日射量と方位(左
右)が検出される。そして、例えば、カーエアコンの左
右独立空調、つまり、検出光量によって左右の席の空調
が行われる。
【0011】このように、強度を検出する素子と方位を
検出する素子を別々に配置し、強度検出用受光素子から
の信号を、方位検出用受光素子からの信号を基に演算処
理して分配出力することによって、強度検出特性と方位
検出特性を同時に満足させることが可能となる。
【0012】ここで、請求項2に記載のように、強度検
出用受光素子と左右の方位検出用受光素子をワンチップ
内に形成したり、請求項3に記載のように、強度検出用
受光素子の面積に比べ左右の方位検出用受光素子の面積
を小さくしたり、請求項4に記載のように、光学レンズ
により所望の強度検出特性を得るとともに、方位検出用
受光素子の出力を重み付け要素とした強度検出用受光素
子の出力の分配により所望の方位検出特性を得るように
すると、実用上好ましいものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。本実施の形態における
光センサは、カーエアコンにおけるオートエアコンシス
テムに用いられる。このオートエアコンシステムは、乗
用車の前席での左右の乗員に独立に温度制御でき、乗員
が車室内の温度を希望の温度に設定すると、左右独立温
度制御を行い空調システムの吹出し温度や風量などを自
動調節することにより日射の当たる側の温度を下げて日
射の強さによる影響を自動補正し、車室内温度を常に一
定に保つようになっている。
【0014】図1には、本実施の形態における光センサ
の平面図を示す。図2には、図1のA−A断面図を示
す。ただし、図1は、図2に示すキャップ材である光学
レンズ4を取り外した状態での平面図である。なお、本
センサは車両に搭載されるわけであるが、図1において
車両の前後方向を軸Lcentで表す。
【0015】図2において、光センサ1は、コネクタを
兼ねるセンサハウジング2と、センサチップ3と、光学
レンズ4と、ターミナル5とを備えている。センサハウ
ジング2は、ケース6とホルダ7から構成され、両部材
6,7は共に合成樹脂よりなる。ケース6は、円筒状を
なし、立設した状態で使用される。また、ホルダ7は、
ケース6内の上部に嵌入されている。ここで、センサハ
ウジング2がケース6とホルダ7にて構成されているこ
とから、ケース6を共通部材とし、ホルダ7(受光素子
実装部とコネクタ部)をセンサ仕様毎に変えて用いるこ
とができる。
【0016】図2に示すように、ケース6の外周面には
センサ取付け爪8が設けられており、光センサ1が自動
車のダッシュパネル9の取付け孔9aに対し図2中、X
方向に挿入され、センサ取付け爪8の外方への付勢力に
より本センサ1がダッシュパネル9に取り付けられる。
【0017】ホルダ7の上面中央部にはセンサチップ3
が配置されている。また、ホルダ7にはセンサ信号を外
部に出力するための外部出力端子としてのターミナル5
がインサート成形され、ホルダ7の中にターミナル5を
埋設した構造となっている。ターミナル5の一端がホル
ダ7の上面に露出し、ターミナル5の他端がホルダ7の
下面から突出している。
【0018】図1(図3参照)において、四角形状のセ
ンサチップ3には、センサハウジング2の上面での受光
領域における方位角が「0」の基準となる軸Lcentの上
に強度検出用受光素子(日射量検出用受光素子)DC が
配置されるとともに、軸Lcentの左側に方位検出用受光
素子(右検出用受光素子)DR が、軸Lcentの右側に方
位検出用受光素子(左検出用受光素子)DL が配置され
ている。受光素子DC,DR ,DL は入射する光の量に
応じた信号をそれぞれ出力する。また、受光素子DC ,
DR ,DL としてフォトダイオードを用いている。
【0019】センサチップ3の詳細を図3,4を用いて
説明する。センサチップ3は受光素子DC ,DR ,DL
と信号処理回路を具備した光ICである。センサチップ
3には3つの円形の受光領域11,12,13が左右方
向において並設されている。中央の受光領域11に比
べ、左右の受光領域12,13は径が小さい(面積が小
さい)。この各領域11〜13は電気的に絶縁されてい
る。より詳しくは、図4に示すように、n型シリコン基
板14の表層部において、p型領域11,12,13が
形成されている。また、n型シリコン基板14の裏面に
はカソード電極15が形成されるとともに、基板14の
表面側においてp型領域11,12,13にはアノード
電極16,17,18が設けられている。このように、
p型領域11にて受光素子DC が、p型領域12にて受
光素子DR が、p型領域13にて受光素子DL が形成さ
れ、図3の各領域11〜13に光が当たるとそれぞれ受
光量に応じた電気信号(光電流)が取り出される。ま
た、図3において、受光領域11〜13の外周側に信号
処理回路が形成されている。
【0020】図2において、光学レンズ4にはプリズム
の集合体レンズ(フレネルレンズ)を用いている。詳し
くは、光学レンズ4は着色ガラスや樹脂(半透明材)よ
りなり、お碗型をなしている。この光学レンズ4がホル
ダ7の外周面に嵌入され、センサチップ3の上方におい
てハウジング2に支持されている。さらに、光学レンズ
4の内周面(下面)の中央部にはプリズム面21が形成
され、このプリズム面21により光学レンズ4がレンズ
機能を持つことになる。
【0021】そして、図2の光学レンズ4の表面側に照
射された光(入射光)は光学レンズ4を通過してセンサ
チップ3の受光素子DC ,DR ,DL (図1参照)に送
られる。この光照射により受光素子DC ,DR ,DL か
ら信号が出力される。つまり、センサ表面(光学レンズ
4)に照射された光は、レンズ材の屈折率と形状により
光路変更されレンズ4内を進み、センサチップ3に向か
って出射され、センサチップ3に至る。
【0022】ここで、光学レンズ4は、出射側形状、即
ち、プリズム面21を所望の形状に設計しており、これ
により、仰角および方位角が変化しても入射光をセンサ
チップ3側に導くとともに、強度検出用受光素子(日射
量検出用受光素子)DC へ送る光として強度(日射量)
検出特性を満足させるようにしている。つまり、レンズ
特性により、センサ中心に配置した強度検出用受光素子
DC に対し所望な指向感度特性を実現させている。具体
的には、車両熱負荷を考慮した指向感度特性(図12)
を実現しようとする時に、特開平6−430282号公
報に記載のごとくレンズの設計を行う。例えば、仰角9
0°から0°まで10°おきに入射特性を設計する場
合、受光素子DC への必要入射光線量を各角度毎に設定
し、レンズ中心より仰角90°光路制御面、仰角80°
光路制御面、・・・、仰角0°光路制御面と順次設計し
て行く。この際、各角度制御面(プリズム角)は円周方
向に同じ形状(同心円)とすることで、どの方向から光
が照射されても同じ特性とすることができる。つまり、
受光素子DC を中心にしてレンズの各プリズム面を同心
円上に同一の形状とすることで全方位(全周)からの照
射に対し同じ感度特性を得ることができる。このように
して、図5に示すような光路設計が行われる。
【0023】また、このようにして光路設計されたレン
ズ4の照射分布を考慮し、車両前方方向からの光が照射
されている場合、方位検出用受光素子DR ,DL に均等
の光が照射されるよう配置位置を決定している。つま
り、強度検出用受光素子DC の左右に一対の方位検出用
受光素子DR ,DL を配置した時、光照射方向が車両右
側に移動した場合(仰角度は同じとして)、照射パター
ンは同じであるため、中央に配置した強度検出用受光素
子DC への照射量は変わらないが、左右一対に配置した
方位検出用受光素子DR ,DL への照射量は変化するレ
イアウトにしている。これに関しては図5において方位
0°と90°の場合を示す。図5において、仰角40°
かつ方位角0°の光は光学レンズ4のレンズ作用により
光路変更されてセンサチップ3に導かれ、左右の受光素
子DR ,DL に照射される。また、仰角40°かつ方位
角90°の光は光学レンズ4のレンズ作用により光路変
更されてセンサチップ3に導かれ、左右の受光素子DR
,DL のうち受光素子DL のみに照射される。さら
に、仰角70°かつ方位角0°の光は、左右の受光素子
DR ,DL に照射される。また、仰角70°かつ方位角
90°の光は左右の受光素子DR ,DL のうち受光素子
DL のみに照射される。さらには、仰角90°かつ方位
角0°の光は、左右の受光素子DR ,DL に照射され
る。また、仰角90°かつ方位角90°の光も左右の受
光素子DR ,DL に照射される。
【0024】図6には、受光素子DC ,DR ,DL と信
号処理回路を具備した光IC(センサチップ3)での機
能構成図を示す。図6において、3つの受光素子DC ,
DR ,DL のうちの左右の方位検出用受光素子DR ,D
L の出力が演算部31に送られる。演算部31は、この
2つの受光素子DR ,DL の出力を重み付け要素とした
強度検出用受光素子DC の出力の分配を行い、出力部3
2から左出力(左受光信号)および右出力(右受光信
号)を送出させる。例えば、2つの受光素子DR ,DL
の出力レベルの比から分配比率を決定する。この左右の
方位検出用受光素子DR ,DL の出力を重み付け要素と
した強度検出用受光素子DC の出力の分配により、図1
1に示した理想的な方位検出特性(方位感度特性)を得
るようにしている。つまり、従来技術では、左右検出素
子に照射される光量の差をセンサ出力差としているた
め、太陽の位置(センサへの光照射方向)が高仰角時に
なるほど左右の感度差が出現せず入射角度による検出誤
差が生じやすかったが、本実施形態では、左右の素子の
出力レベルから日射強度信号を分配することにより、理
想特性を実現できる。より詳しくは、図11において、
方位角0〜±30°の範囲では、乗員への日射はほぼ均
等であり左右差を抑える。一方、方位角30°以上で
は、乗員へ照射される日射量の差は大きくなるため、セ
ンサ出力の左右差を広げる。
【0025】次に、図6の演算部31と出力部32の構
成例を図7を用いて説明する。図7は、オートエアコン
システムの電気的構成を示している。即ち、光センサ1
に対しエアコンECU46が接続されている。
【0026】中央の強度検出用受光素子DC は増幅器4
1を通してエアコンECU46に接続されるとともに増
幅器42を通してエアコンECU46に接続されてい
る。そして、強度検出用受光素子DC の出力(電流:
I)が増幅器41及び42にて増幅される。ここで、増
幅器41の増幅率A1と増幅器42の増幅率A2はそれ
ぞれ調整できるようになっている。また、増幅器41の
出力は、抵抗43(抵抗値;R)により電流−電圧変換
されて左受光信号の出力電流(=I・A1・R)として
エアコンECU46に送られる。同様に、増幅器42の
出力は、抵抗44(抵抗値;R)により電流−電圧変換
されて右受光信号の出力電流(=I・A2・R)として
エアコンECU46に送られる。
【0027】一方、左右の方位検出用受光素子DR ,D
L は演算部45に接続されている。演算部45には増幅
器41,42が接続されている。そして、演算部45は
両素子DR ,DL の出力レベルを比較して、その比較結
果により増幅器41,42の増幅率A1,A2を決定す
る。具体的には、3:7、4:6、5:5、6:4、
7:3のいずれかを選択する。
【0028】このように、左右の方位検出用受光素子D
R ,DL の出力レベルにより、中央の強度検出用受光素
子DC の出力から左側受光信号V1および右側受光信号
V2を得る。この両信号V1,V2により、日射の強さ
と日射が当たっている側(運転席あるいは助手席)が分
かる。具体的には、日射量が出力の総和(=V1+V
2)にて、方位が出力比(=V1/(V1+V2)また
はV2/(V1+V2))にて検出できる。
【0029】エアコンECU46はマイコンを中心にし
て構成されている。エアコンECU46にはエアコンユ
ニット47が接続され、エアコンユニット47はブロ
ワ、クーラ、ヒータ等を含むものであり、車両のインパ
ネ内に搭載されている。エアコンECU(マイコン)4
6は光センサ1から2つの信号V1,V2を入力して、
左右の光強度からエアコンユニット47を制御して日射
の当たる側(運転席あるいは助手席)の吹出し風量を増
やし、温度を下げる。
【0030】図7の増幅器41,42における増幅率A
1,A2を制御するための構成例を図8を用いて説明す
る。図8において、3つの受光素子(フォトダイオー
ド)DC ,DR ,DL のうちの中央の強度検出用受光素
子DC については5つのカレントミラー回路が用意さ
れ、各カレントミラー回路のカレントミラー比は異なっ
ている。また、このカレントミラー回路毎にスイッチS
W1〜SW5が設けられており、いずれかのスイッチを
オンすることにより所望の増幅率にて2つの出力(I
),(II)を得ることができるようになっている。一
方、左右の方位検出用受光素子DR ,DL の出力は列抵
抗50とコンパレータ51を用いて比較され、その比較
結果により演算部(デコーダ)45がスイッチSW1〜
SW5の選択を行う。
【0031】詳しくは、受光素子DL に対し、トランジ
スタQ1,Q2によるカレントミラー回路が接続されて
いる。つまり、受光素子DL にトランジスタQ1が直列
に接続されている。同様に、受光素子DR に対しトラン
ジスタQ3,Q4,Q5によるカレントミラー回路が接
続されている。さらに、受光素子DC に対し直列接続さ
れたトランジスタQ6には、Q7とQ8、Q9とQ1
0、Q11とQ12、Q13とQ14、Q15とQ16
の各トランジスタが接続されている。
【0032】ここで、トランジスタQ6に対しトランジ
スタQ7とQ8、Q9とQ10、Q11とQ12、Q1
3とQ14、Q15とQ16は、それぞれエミッタ面積
が異なっており、トランジスタQ6に対するカレントミ
ラー比、即ち、増幅率A1:A2が異なっている。具体
的には、A1:A2=3:7、4:6、5:5、6:
4、7:3となっている。
【0033】また、トランジスタQ5に流れる電流がト
ランジスタQ17,Q18によるカレントミラー回路に
て増幅されて、出力される。トランジスタQ2とQ4に
流れる電流の和がトランジスタQ19,Q20によるカ
レントミラー回路にて増幅されて、出力される。トラン
ジスタQ20に流れる電流が列抵抗50により分圧され
る。そして、5つのコンパレータ51により、トランジ
スタQ20に流れる電流とトランジスタQ18に流れる
電流とが比較され、その結果が演算部45に送られる。
演算部45はコンパレータ51からの信号(左右の受光
素子の出力レベルの比較結果)によりスイッチSW1〜
SW5のいずれかをオンする指令信号を送出する。
【0034】トランジスタQ7,Q9,Q11,Q1
3,Q15に流れる電流がトランジスタQ21,Q22
によるカレントミラー回路にて増幅されて、出力(I )
として送出される。また、トランジスタQ8,Q10,
Q12,Q14,Q16に流れる電流がトランジスタQ
23,Q24によるカレントミラー回路にて増幅され
て、出力(II)として送出される。
【0035】図7に示すオートエアコンの空調動作に関
しては、入射した光は図2の光学レンズ4を通して受光
素子DC ,DR ,DL 側に送られる。そして、基準とな
る軸(方位角=0°)Lcentの上および軸Lcentの左右
に配置された受光素子DC ,DR ,DL に受光され、光
量に応じた信号に変換される。さらに、図7の演算部4
5において、右左の方位検出用受光素子DR ,DL の出
力を重み付け要素とした強度検出用受光素子DC の出力
の分配が行われ、これにより左側受光信号V1および右
側受光信号V2が得られる。この両信号V1,V2によ
り、エアコンECU(マイコン)46は日射量と方位
(左右)を検出して、カーエアコンの左右独立空調、つ
まり、検出光量によって左右の席の空調を行う。
【0036】ここで、左右のセンサ出力V1,V2は、
重み付けによる分配という演算により出力されるため、
日射量(強度)検出特性の制約を受けることなく、方位
検出特性を満足させることができる。
【0037】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。(イ)図3に示すごとく、ハウジング2の上面で
の受光領域における方位角が「0」の基準となる軸Lce
ntの上に強度検出用受光素子DC を配置するとともに、
軸Lcentの左右に方位検出用受光素子DR ,DL を配置
し、さらに、図6の演算部31にて左右の方位検出用受
光素子DR ,DL の出力を重み付け要素とした強度検出
用受光素子DC の出力の分配を行い右受光信号および左
受光信号を得るようにした。このように、強度を検出す
る素子DC と方位を検出する素子DR ,DL を別々に配
置し、強度検出用受光素子DC からの信号を、方位検出
用受光素子DR ,DL からの信号を基に演算処理して分
配出力することによって、強度検出特性と方位検出特性
を同時に満足させることが可能となる。
【0038】つまり、従来技術では、左右検出素子に照
射される光量の差をセンサ出力差としているため、太陽
の位置(センサへの光照射方向)が高仰角時になるほど
左右の感度差が出現せず入射角度による検出誤差が生じ
やすかったが、本実施形態では、強度検出用受光素子と
方位検出用受光素子を別々に設け、左右の素子の出力レ
ベルから日射強度信号を分配するため、理想特性を実現
できる。
【0039】特に、本実施形態では、強度検出用受光素
子DC と左右の方位検出用受光素子DR ,DL をワンチ
ップ内に形成するとともに、強度検出用受光素子DC の
面積に比べ左右の方位検出用受光素子DR ,DL の面積
を小さくしている。そして、強度検出用受光素子DC に
対する光学レンズ4のレンズ設計により所望の強度検出
特性を得るとともに、方位検出用受光素子DR ,DL の
出力を重み付け要素とした強度検出用受光素子DC の出
力の分配により所望の方位検出特性を得ている。この形
態は実用上好ましいものである。
【0040】これまでの説明においては受光素子として
フォトダイオードを用いてきたが、他にも例えばフォト
トランジスタを用いてもよい。また、光学レンズ4はプ
リズムの他にも凹レンズを用いてもよい。
【0041】さらに、2個の素子を方位検出部としてい
るが、これに限ることなく4個として前後左右の検出を
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における光センサの平面図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 センサチップの平面図。
【図4】 センサチップの説明図。
【図5】 照射による受光状況を説明するための図。
【図6】 センサチップでの機能構成を示す図。
【図7】 オートエアコンシステムの電気的構成図。
【図8】 信号処理回路の構成図。
【図9】 方位角と仰角を説明するための図。
【図10】 方位角が変わったときの受熱量を示す図。
【図11】 方位角と出力比の関係を示す図。
【図12】 仰角に対する感度を示す図。
【図13】 従来技術を説明するための図。
【図14】 方位角が変わったときの光照射部を示す
図。
【図15】 方位角が変わったときの光照射部を示す
図。
【図16】 方位角が変わったときの光照射部を示す
図。
【符号の説明】
1…光センサ、2…センサハウジング、3…センサチッ
プ、4…光学レンズ、DC …強度検出用受光素子、DR
…方位検出用受光素子、DL …方位検出用受光素子、L
cent…基準となる軸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジングの上面に配置され、光量に応じた信号を
    出力する受光素子と、 前記受光素子の上において、入射した光を前記受光素子
    に送る光学レンズと、を備えた光センサであって、 前記ハウジングの上面での受光領域における方位角が
    「0」の基準となる軸の上に強度検出用受光素子を配置
    するとともに、方位角が「0」の基準となる軸の左右に
    方位検出用受光素子を配置し、さらに、前記左右の方位
    検出用受光素子の出力を重み付け要素とした前記強度検
    出用受光素子の出力の分配を行い右受光信号および左受
    光信号を得るようにしたことを特徴とする光センサ。
  2. 【請求項2】 前記強度検出用受光素子と左右の方位検
    出用受光素子をワンチップ内に形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の光センサ。
  3. 【請求項3】 前記強度検出用受光素子の面積に比べ左
    右の方位検出用受光素子の面積を小さくしたことを特徴
    とする請求項1に記載の光センサ。
  4. 【請求項4】 前記光学レンズにより所望の強度検出特
    性を得るとともに、方位検出用受光素子の出力を重み付
    け要素とした強度検出用受光素子の出力の分配により所
    望の方位検出特性を得るようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の光センサ。
  5. 【請求項5】 車両に搭載されるセンサであって、前記
    基準となる軸は、車両の前後方向であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の光センサ。
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