JP2001170465A - 有機物微粒子サスペンジョンの製造方法 - Google Patents

有機物微粒子サスペンジョンの製造方法

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JP2001170465A
JP2001170465A JP37659699A JP37659699A JP2001170465A JP 2001170465 A JP2001170465 A JP 2001170465A JP 37659699 A JP37659699 A JP 37659699A JP 37659699 A JP37659699 A JP 37659699A JP 2001170465 A JP2001170465 A JP 2001170465A
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organic fine
fine particles
dispersion
solvent
dispersing
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English (en)
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Masahiko Matsubara
雅彦 松原
Takumi Tsuruoka
巧 鶴岡
Hiroaki Umezawa
宏明 梅沢
Kentarou Kiyama
健太郎 貴山
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】分散溶媒に不溶性/難溶性の有機物微粒子
を、予め、高速剪断型分散機で処理して、分散溶媒に粗
分散した後、該粗分散液を高圧ホモジナイザーに導入す
る。 【効果】分散溶媒に不溶性/難溶性の有機物微粒子を分
散溶媒に微粒子状に安定分散したサスペンジョンを効率
的に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品、洗浄剤等
に配合される有機物微粒子を分散溶媒中に微分散させる
ことにより安定なサスペンジョンを得る有機物微粒子サ
スペンジョンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧品、洗浄剤等の組成物に配
合される有機物微粒子は、凝集塊を形成して微粒子への
分散が困難であったり、たとえ一旦微粒子状に分散させ
ても他の成分の影響を受けて粗大粒子に再凝集する等組
成物中で微粒子状に安定分散させることが困難で、この
結果、分離の問題や有機物微粒子の有する本来の効果が
十分発揮されない等の問題があった。特に、このような
有機物微粒子が、生理活性物質、殺菌剤/抗菌剤等のよ
うな重要な物質の場合、組成物中で微粒子状に安定分散
させることが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記問題を解決するための有機物微粒子サスペンジョンの
製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者等は、鋭意研究した結果、分散溶媒に不溶性/難
溶性の有機物微粒子を、予め、高速剪断型分散機で処理
して、分散溶媒に粗分散した後、該粗分散液を高圧ホモ
ジナイザーに導入することにより、有機物微粒子を微粒
子状に安定分散できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
なお、以下に記載の配合量の%表示は、質量%のことで
ある。本発明の有機物微粒子サスペンジョンの製造方法
は、分散溶媒に不溶性/難溶性の有機物微粒子を、予
め、高速剪断型分散機で処理して、分散溶媒に粗分散し
た粗分散液を調製する工程と、該粗分散液を高圧ホモジ
ナイザーに導入して、該有機物微粒子を分散溶媒中に微
分散する工程とを有することを特徴とする有機物微粒子
サスペンジョンの製造方法である。
【0006】本発明の有機物微粒子サスペンジョンの製
造方法は、まず、第1の工程で、分散溶媒に不溶性/難
溶性の有機物微粒子を、予め、高速剪断型分散機で処理
して、分散溶媒に粗分散した粗分散液を調製する。この
工程は、バッチでも連続でも良く、バッチの場合、高速
剪断型分散機を備えた槽に分散溶媒を仕込み高速剪断型
分散機を作動させながら有機物微粒子を添加し、分散さ
せる。この処理により有機物微粒子を高圧ホモジナイザ
ーが目詰まりを起こさない程度の粒子径、好ましくは、
70μm以下の粒子径に粗分散させる。発熱する場合
は、槽を冷却し、分散液の温度を好ましくは、15〜3
5℃の範囲になるようにする。
【0007】分散溶媒中の有機物微粒子の濃度は、10
%以下、好ましくは、2〜5%である。濃度が10%を
越えると分散不良となることがあり、2%未満では、生
産性が低くなる。上記範囲内になるように分散溶媒と有
機物微粒子との量比を調整する。
【0008】本発明に用いられる分散溶媒に不溶性/難
溶性の有機物微粒子は、好ましくは、一次粒子が平均粒
径10μm以下で、溶媒中で凝集しやすいものであり、
特に限定されるものでないが、例えば、エラグ酸、ポリ
フェノール、コウジ酸、ローズマリー等のシソ科植物の
有機溶媒抽出物、ペンタデカン酸グリセリド、リン酸‐
L‐アスコルビルマグネシウム、シリコーン樹脂等の樹
脂類、顔料等である。この中でも特に、エラグ酸、リン
酸‐L‐アスコルビルマグネシウムの分散に用いると顕
著な効果が期待できる。エラグ酸は特開平10−816
18号公報に記載の美白効果を有する物質である。
【0009】本発明に用いられる分散溶媒としては、
水、アルコール、多価アルコール、油類(油脂、脂肪
酸、炭化水素、エステル等)等又はこれらの混合物又
は、これら溶媒に界面活性剤、高分子、防腐剤,抗菌剤
(パラオキシ安息香酸メチル等),分散安定化剤(ピロ
リン酸ナトリウム等),pH調整剤等の他の成分が溶解
したものも適宜使用できる。
【0010】本発明に用いられる高速剪断型分散機は、
ステーター内で高速回転する撹拌翼を備え、ステーター
と撹拌翼間で高剪断力を付与するタイプの分散機であ
る。例えば、クレアミックス(エム・テクニック(株)
製)、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)、マイル
ダー((株)荏原製作所 製)等が好ましい。高速剪断
型分散機の羽根先端速度は10m/s以上、好ましくは
20〜34m/sである。
【0011】本発明の第2の工程は、上記の粗分散液を
高圧ホモジナイザーに導入して、該有機物微粒子を分散
溶媒中に微分散する工程である。
【0012】本発明に使用される高圧ホモジナイザー
は、処理圧力が60MPa以上、特に60〜250MP
aが好ましく、処理回数は、1〜10回が好ましい。こ
の処理の際、分散液には非常に大きなエネルギーが加え
られるため、分散液温度は上昇するので、必要に応じて
分散液を冷却し、分散液の温度を15〜35℃に保つこ
とが好ましい。
【0013】高圧ホモジナイザーとしては、例えばマイ
クロフルイダイザー(マイクロフルイディクス社製)、
ゴーリン(APV社製)、アルティマイザー((株)ス
ギノマシン製)などが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明の有機物微粒子サスペンジョンの
製造方法のよれば、分散溶媒に不溶性/難溶性の有機物
微粒子を分散溶媒に微粒子状に安定分散したサスペンジ
ョンを効率的に製造することができる。
【0015】〔実施例、比較例〕以下、実施例及び比較
例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下
記の実施例に制限されるものではない。
【0016】
【実施例1】まず、高速剪断型分散機としてクレアミッ
クス(CLM−0.8S型)を用いて、温度25℃、回
転速度20000rpmで、分散溶媒として、0.08
%ピロリン酸ナトリウム水溶液3000gに、エラグ酸
75gを15分間分散させ、エラグ酸の粗分散液を調製
した。次に、高圧ホモジナイザーとしてゴーリン(ラニ
ー12.51VH型)を用いて、上記エラグ酸の粗分散
液を処理圧力100MPaで1〜5回高圧ホモジナイザ
ーに導入して、エラグ酸粒子凝集物をほぐし、エラグ酸
サスペンジョンを得た(温度30℃、処理速度45g/
s)。得られたエラグ酸サスペンジョンを50mlのサ
ンプル瓶に入れ、25℃で静置し、所定期間毎に、粒子
の分散安定性を観察した。粒子の分散安定性は、上部の
上澄み部分と粒子が下部に沈降した部分(サスペンジョ
ン)との2層に分かれたとき、これら2層の高さを測定
し、その比(上澄み液高さ)/(サスペンジョン液高
さ)で表示した。この値が小さいほど分散安定性に優れ
る。本発明の実施例として、1〜5回高圧ホモジナイザ
ーに導入したものと、比較例として、高圧ホモジナイザ
ーに導入しなかったもの(0回)とを併せて表1に示
す。なお、エラグ酸粗分散液の重量基準平均粒径は、
0.91μmで、高圧ホモジナイザーに5回導入して得
られたエラグ酸の重量基準平均粒径は、0.27μmで
あった(平均粒径測定は粒分布測定器 大塚電子(株)
DLS−700による)。表1に示す通り、高圧ホモジ
ナイザーに導入することによりエラグ酸サスペンジョン
の分散安定性が向上することがわかる。
【0017】
【表1】
【0018】
【実施例2】高圧ホモジナイザーとしてマイクロフルイ
ダイザー(M−110EH型)を用いて(処理圧力10
0MPa)、実施例1と同様な実験を行った。結果を表
2に示す。実施例1と同様の結果を得た。
【0019】
【表2】
【0020】
【実施例3】高圧ホモジナイザーとしてアルティマイザ
ー(HJP−25005型)を用いて(処理圧力100
MPa)、実施例1と同様な実験を行った。結果を表3
に示す。実施例1と同様の結果を得た。
【0021】
【表3】
【0022】
【実施例4】まず、高速剪断型分散機クレアミックス
(CLM−0.8S型)を用いて、温度25℃、回転速
度20000rpmで、分散溶媒として、0.08%ピ
ロリン酸ナトリウム水溶液400gに、リン酸‐L‐ア
スコルビルマグネシウム12gを5分間分散させ、リン
酸‐L‐アスコルビルマグネシウムの粗分散液を調製し
た。次に、高圧ホモジナイザーとしてマイクロフルイダ
イザー(実施例1と同様)を用いて上記微細リン酸‐L
‐アスコルビルマグネシウム粗分散液を処理圧力100
MPaで1〜5回高圧ホモジナイザーに導入して、サス
ペンジョンを得た(温度30℃、処理速度4.5g/
s)。得られたサスペンジョンについて、粒度分布測定
器 日機装(株)製マイクロトラックUPAにより、平
均粒径を測定した。本発明の実施例として、1〜10回
高圧ホモジナイザーに導入したものと、比較例として、
高圧ホモジナイザーに導入しなかったもの(0回)とを
併せて表4に示す。表4に示すように、高圧ホモジナイ
ザーへの導入回数を増加するほど平均粒径は小さくなっ
た。
【0023】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貴山 健太郎 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC472 AC902 AD642 BB24 CC01 DD35 DD39 EE01 EE07 4G035 AB44 AB46 AB54 4G065 AA01 AB02X AB03X AB05X AB12X AB28X AB32X AB33X AB35X BA01 BA14 BB01 BB02 CA11 DA02 DA08 FA01 FA02 4H003 BA12 EB09 EB23 EB37 EB43 ED02 ED03 ED28 ED32 FA37

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分散溶媒に不溶性/難溶性の有機物微粒子
    を、予め、高速剪断型分散機で処理して、分散溶媒に粗
    分散した粗分散液を調製する工程と、該粗分散液を高圧
    ホモジナイザーに導入して、該有機物微粒子を分散溶媒
    中に微分散する工程とを有することを特徴とする有機物
    微粒子サスペンジョンの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003081826A (ja) * 2001-09-05 2003-03-19 Lion Corp エラグ酸分散物及び外用剤組成物
US7267916B2 (en) 2003-07-17 2007-09-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, image forming apparatus and process cartridge therefor using the electrophotographic photoreceptor
CN105368599A (zh) * 2015-11-09 2016-03-02 长安大学 一种含有石榴汁中活性成分的洗涤剂
CN110574960A (zh) * 2018-06-08 2019-12-17 湖南中烟工业有限责任公司 具有烟草香韵的烟用香精的制备方法及烟用爆珠和爆珠烟

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CN110574960B (zh) * 2018-06-08 2023-06-13 湖南中烟工业有限责任公司 具有烟草香韵的烟用香精的制备方法及烟用爆珠和爆珠烟

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