JPH02267114A - 有機複合粘土鉱物及びそれを配合した化粧料 - Google Patents

有機複合粘土鉱物及びそれを配合した化粧料

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JPH02267114A
JPH02267114A JP8737889A JP8737889A JPH02267114A JP H02267114 A JPH02267114 A JP H02267114A JP 8737889 A JP8737889 A JP 8737889A JP 8737889 A JP8737889 A JP 8737889A JP H02267114 A JPH02267114 A JP H02267114A
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clay minerals
oil
organic complex
insoluble
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JP8737889A
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Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Kazuo Higashikubo
東久保 和雄
Michihiro Yamaguchi
山口 道広
Shuya Tamaoki
玉置 修哉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、粘土鉱物と、リン脂質と、水不溶性又は難溶
性物質とを含有することを特徴とする有機複合粘土鉱物
及びそれを配合してなる化粧料に関する。
更に詳しくは、粘土鉱物とリン脂質及び水不溶性又は難
溶性物質とを含有してなり、例えば水不溶性又は難溶性
物質がエモリエント効果を持つ場合はなめらかでしっと
りした使用感触と優れたエモリエント効果を有する粉末
となり、又、例えば水不溶性又は難溶性物質が色素の場
合は、なめらかな使用感触と優れた耐光性や着色力を有
する着色剤となり、又、例えば水不溶性又は難溶性物質
が香料の場合は、なめらかな使用感触と安定で徐放性に
優れた香料剤となり、又、例えば水不溶性又は難溶性物
質が薬物の場合は、薬物の安定性を著しく上昇きせる効
果に優れ、又、リン脂質の安定性を著しく上昇きせる効
果に優れ、特に化粧品及び医薬品分野において好適な有
機複合粘土鉱物に関する。
[従来の技術] 粘土鉱物は各種のアルコール、アミンや水溶性高分子等
の有機極性分子やカチオン性分子と層間反応などを起こ
し、新しい機能を有する有機変性粘土鉱物を生成するこ
とが知られている。
しかしながら、粘土鉱物は一般に表面積が大きく、表面
活性を有するために、複合化きれる物質が香料の場合は
変臭を、色素の場合は変色を、薬物の場合には分解を引
き起こす等の欠点を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者等は、安定な新しい機能を有する有機変性粘土
鉱物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、粘土鉱物と、リ
ン脂質と、水不溶性又は難溶性物質とを含有してなる有
機複合粘土鉱物が、上記欠点をことごとく解消した優れ
た粉末であり、該粉末を配合した化粧料は、安定性、使
用性等に優れることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は粘土鉱物と、リン脂質と、水不溶性
又は難溶性物質とを含有することを特徴とする有機複合
粘土鉱物及びそれを配合してなる化粧料に関する。
本発明の水不溶性又は難溶性物質がエモリエント剤であ
る場合は、しっとりした使用感触と優れたエモリエント
効果を有し′、多量に配合してもべたつくことがなく、
また、水不溶性又は難溶性物質が油溶性色素の場合は、
耐光性と着色力が優れ、又、水不溶性又は難溶性物質が
香料の場合は、安定性と徐放性に優れ、又、水不溶性又
は難溶性物質が薬物の場合は安定性を上昇させ、又、リ
ン脂質の安定性を著しく上昇きせる効果に優れ、いづれ
もリン脂質が存在することにより、なめらかな使用感触
を与え、ざらに化粧料に配合した場合、安定性、使用性
に優れるものである。
以下、本発明の構成について述べる。
本発明に用いる粘土鉱物はスメクタイト属に属する層状
ケイ酸塩鉱物であり、一般にはモンモリロナイト、バイ
デライト、ノントロナイト、サボナイト及び、ヘクトラ
イト等があり、これらは天然又は合成品のいずれであっ
てもよい。市販品で、ケ、クニピア、スメクトン(いず
れもクニミネ工業)、ビーガム(バンダービルド社)、
ラポナイト(ラポルテ社)、フッ素四ケイ素雲母(トピ
ー工業)等か利用できる。本発明の実施にあたっては、
これらの粘土鉱物のうちから、一種または二種以上が任
意に選択きれる。
本発明に用いるリン脂質は、卵黄もしくは植物油から抽
出きれ、場合によっては精製されたりン脂質含有物、ま
たはその水素添加物、あるいは合成グリセロリン脂質エ
ステルおよびこれらの混合物を言うが、本発明において
は、好ましくはヨウ素価10以下になるまで水素添加し
たレシチンを用いるとレシチン自身が過酸化を受けに<
<、系に色調、匂の変化がなく安定性にも優れた系が得
られる。
本発明に用いる水不溶性又は難溶性物質は、液状油分、
固型油分、半固型油分または水に難溶性の物質のいずれ
でもよく、例えばアボガド油、ツバキ油、タードル油、
マカデミアナツツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリ
ーブ油、ナタネ油、月見草油、卵黄油、ゴマ油、パーシ
ック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油
、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、
茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナキリ油、日本キリ油
、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸
グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリ、ン等の液
体油脂、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム
油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂
、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマ
シ油等の固体油脂、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ
、カルナウバロウ、ベイベリー白つ、イボタ白つ、鯨ロ
ウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ
、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノ
リン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラ
ノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ
、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリン
アルコールアセテート、POEコレステロールエーテル
、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素
添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類、流動パラ
フィン、オシケライト、スクワレン、プリスタン、パラ
フィン、モンタン、スクワラン、ワセリン、マイクロク
リスタリンワックス等の炭化水素、ミリスチン酸イソプ
ロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル
、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレ
イン酸デシル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、乳
酸セチル、乳酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル、
イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステア
リル酸コレステリル、ジー2−エチルヘキシル酸エチレ
ングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル
、モノイソステアリン酸トアルキルグリコール、シカプ
リン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸グリセリン、
トリー2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、
トリイソステアリン酸トリメヂロールプロパン、テトラ
−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ
ー2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリ
ン酸トリメヂロールプロパン、セチル−2−エチルヘキ
サノエート、2−エチルへキシルパルミテート、トリミ
リスヂン酸グリセリン、トリー2−へブチルウンデカン
酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレ
イン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグ
リセライド、パルミチン酸−2−へブチルウンデシル、
アジピン酸ジイソプロピル、トラウロリルーL−グルタ
ミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸−
2−へブチルウンデシル、エチルラウレ−1・、セパチ
ン酸ジー2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−へキ
シルデシル、パルミチン酸2−へキシルデシル、アジピ
ン酸−2−へキシルデシル、セパチン酸ジイソプロピル
、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の合成エステ
ル、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸ステアリ
ン酸、ベヘン(ベヘニル)酸、オレイン酸、12ヒドロ
キシステアリン酸、ウンデカン酸、トール酸、ラノリン
脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸すルイン酸、エ
イコサペンタエン酸等の高級アルコール脂肪酸、ラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレ
イルアルコール、セトステアリルアルコール、モノステ
アリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−
デシルテトラゾシノール、ラノリンアルコール、コレス
テロール、フィトステロール、ヘキシルトチ゛カノール
、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等
の直鎖、分岐高級アルコール、ビタミンAおよびその誘
導体、ビタミンDおよびその誘導体、ビタミンEおよび
その誘導体、ビタミンにおよびその誘導体等のビタミン
類、ステロール類などが挙げられる。
油溶性色素としては、赤色215号、赤色218号、赤
色223号、赤色225号、だいだい色201号、黄色
204号、緑色202号、紫色201号などのタール色
素や、β−カロチン、アナトー、サクロ−ハイエローカ
ルミン酸などの天然色素が挙げられる。
香料としては、リナロール、リナリルアセテート、シン
ナミックアルデヒド、ベンジルアセテート、シトラール
、リモネンなどが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、ホモメン
チル−ドアセチルアントラニレート、アントラニレート
、オクチルシレート、2.4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノンなどが挙げられ、このうち融点が常温以下を液状油
分、融点が常温以上を固型、半固型油分と区別される。
また、水に難溶性物質としては、ユビキノン、ビタミン
P等のビタミン類、塩酸クロルヘキシジン、トリクロロ
カルバニリド、イルガラサンDP300などの殺菌剤、
酢酸デキサメタシン等の薬剤などが挙げられる。
本発明の有機複合粘土鉱物は上記粘土鉱物と、リン脂質
と、水不溶性又は難溶性物質とを含有してなる粉末であ
る。
有機複合粘土鉱物全量中の粘土鉱物の含有量は25〜9
9.5重量%が好ましく、ざらに好ましくは50〜90
.0重量%であり、有機複合粘土鉱物全量中の、リン脂
質の含有量は0.05〜75重量%が好ましく、さらに
好ましくは0.1〜50重量%であり、水不溶性又は難
溶性物質の含有量は0.05〜75重量%が好ましく、
ざらに好ましくは0.1〜50重量%である。
本発明の有機複合粘土鉱物の製造法は任意であるが、以
下の様な噴霧乾燥法を用いるのか、最も簡便で、かつ球
状形状の整った有機複合粘土鉱物が得られるので好まし
い。
ずなオっち、粘土鉱物を水性溶媒に分散させてゲルとな
し、リン脂質により水不溶性又は難溶性物質を水中に可
溶化または分散させた系と混合し、しかる後にこれを噴
霧乾燥するか、またはリン脂質により水不溶性又は難溶
性物質を水中に可溶化または分散させた系に粘土鉱物を
分散させゲルを調製し、これを噴霧乾燥することによっ
て得られる粘土鉱物を利用する方法である。
ゲルの調製に際しては、粘土鉱物等が、十分に分散、膨
潤するように十分に撹拌することが好ましく、分散、膨
潤が不十分な場合は噴霧乾燥時にノズルの目詰りや、得
られた有機複合粘土鉱物が不揃いとなる場合があり好ま
しくない。
噴霧乾燥は、ディスクタイプや加圧ノズル式、2流体ノ
ズル式などの一般的噴霧乾燥法が適用できる。
いずれの場合も噴霧時の入口空気温度はリン脂質や水不
溶性又は難溶性物質あるいは膨潤性粘土鉱物が熱的に安
定である温度域が好ましく、150〜300℃程度であ
る。
また排気温度はノズルからの噴霧流量などによって規定
されるが、大量100℃前後で良い。
こうして得られる粘土鉱物は、粘土鉱物の一次粒子が凝
集した構造を有する、球状の粉末であり、粒子径は2〜
20μm程度である。また粒子表面の形態はあらかじめ
調製したゲルの外観が透明であり粘度が高い(例えば、
ラポナイトの場合)程、均一でなめらかなものとなる。
リン脂質により水不溶性又は難溶性物質を水中に可溶化
または分散させた系を得る方法としては以下の様な高圧
乳化法を用いるのが最も好ましシへ〇すなわち、リン脂
質と水不溶性又は難溶性物質とを水中で混合し、この混
合分散液を、強力な剪断力で処理する。
この際、系中に界面活性剤を加えると、系中に安定に配
合できる水不溶性又は難溶性物質の量を増すことができ
る。
ここで、強力な剪断力処理とは、通常化粧品などの製造
に用いられるホモミキサーよりも強力なシェアーをかけ
られる乳化機、例えばマントンボウリン、フレンチプレ
ス、超音波乳化機などが挙げられる。この処理は系全量
を行ってもよいし、場合によっては一部を処理し、その
後に水あるいは多価アルコール等の他の配合物により希
釈してもよい。
本発明において強力な剪断力処理の前に、予備乳化を行
うことが望ましく、水不溶性又は難溶性物質を配合する
際に次の様な工程をとると簡便である。すなわち、まず
リン脂質、水不溶性又は難溶性物質、場合によっては界
面活性剤の一部または全部を水性溶媒に分子状に分散ま
たは溶解する。
このとき場合によっては少量の水を加えてもよい。
この際、加温及び/又はホモミキサーなどの高シェアー
処理を行うとよい。次に得られた水性溶媒相に水相を除
温する。この際、除温中及び/又は除温後にプロペラ式
撹拌機、ホモミキサーなどで系を均一にするとよい。
ここでいう水性溶媒としては、例えば、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1.3−ブチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリ
セリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン、グル
コース、マルトース、マルヂトール、蔗糖、フラクトー
ス、キシリトール、イノシトール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、マルトトリオース、澱検分解糖、澱
検分解糖還元アルコールなどが挙げられる。
ここでいう水相としては、例えばビタミンB群、ビタミ
ンCおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体
、ビオチン等のビタミン類などの水溶性活性物質、グル
タミン酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、ク
エン酸、酒石酸、乳酸などの緩衝剤、EDTAなとのキ
レート剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン−5−硫酸ナトリウムなどの紫外線吸収剤、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール、
各種色′素の一種又は二種以上の水溶液が挙げられる。
上記工程におけるリン脂質、界面活性剤及び水不溶性又
は難溶性物質の配合量は、リン脂質1重量%に対して界
面活性剤0〜100重量%が望ましく、更に好ましく 
0.01〜10重量%が望ましい。
また水不溶性又は難溶性物質1重量%に対し、リン脂質
と界面活性剤との合計量は50重量%以下が望ましく、
更に好ましくは20重量%以下が望ましい。
本発明において界面活性剤とは、非イオン性界面活性剤
、イオン性界面活性剤(カチオン、アニオン、両性)の
いずれでもよいか、通常化粧料に用いられる非イオン性
界面活性剤が望ましい。更に詳しくは、蔗糖脂肪酸エス
テル、マルヂトール脂肪酸エステルなどの糖あるいは糖
アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル
、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエヂ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンヒマ
シ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエ
チレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘
導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシ
エチレンアルキルアミド等が挙げられる。
本発明の化粧料に効果を損なわない範囲で、上記した必
須成分の他に保湿剤、ワックス、顔料、粉末、界面活性
剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、アルカリ、水溶
性高分子、油溶性高分子等を配合することができる。
[発明の効果] 本発明の有機複合粘土鉱物は、リン脂質により、水不溶
性又は難溶性物質を均一に分散することができ、これに
より粘土鉱物中に安定に配合することができる。また、
含有されている水不溶性又は難溶性物質がエモリエント
効果を有する油分である場合は皮膚に対するエモリエン
ト効果がありながら、全くべとつくことがなく、油溶性
色素の場合は剛性、着色力に優れ、香料の場合は安定性
、徐放性に優れ、また、薬物の場合は安定性に優れ、ま
た、リン脂質の安定性を著しく上昇させる効果に優れ、
更にはいづれも化粧料に対しても安定的にこれらの水不
溶性又は難溶性物質を配合できる。
[実施例] 次に本発明の一層の理解のために、実施例をあげて更に
詳細に説明する。本発明はこれによって限定されるもの
ではない。配合量は全て重量%とする。
実施例1 ■水添大豆レシチン           2,0■1
2−ヒドロキシステアリル酸 コレステリル    0.2 ■メチルパラベン ■イオン交換水 (製造法) 0.1 97.7 Φ〜■を70℃加温後、ホモミキサーにより撹拌し、そ
の後マントンボウリンにより6000ps iで10回
処理を行ない、透過率90%以上の水性透明液を得た。
次に水ILにラポナイトXLG 30gを撹拌しながら
分散させ、得られたゲルに上記のようにして調製したレ
シチン含有の水溶液を500m l加え、さらに撹拌す
る。このゲルをディスク式噴霧乾燥器により、ディスク
回転数20.OOOrpm、入口温度180℃、排気温
度110℃て噴霧乾燥したところ2〜20μmの球状粉
末が40g得られた。
実施例2 実施例1で得られた球状の複合化粘土鉱物を配合したパ
ウダリーフアンプ−ジョンを製造した。
■実施例1の複合粉末         8.3■タル
ク                29.0■マイカ
               45.2■酸化鉄赤 
              1.00酸化鉄黄   
            0.5■酸化鉄黒     
         0.5■酸化チタン       
      5.0■流動パラフイン        
    5.0■ラノリン             
   5.00エチルパラベン           
 0.30香料                 0
.2(製法) 粉末をそれぞれヘンシェルミキサーに仕込み、均一撹拌
した後に残りの成分を添加し均一に混合した。混合物を
アトマイザ−で粉砕し、中皿に成型しパウダリーフアン
プ−ジョンを得た。
比較例1 実施例2で用いた複合粉末の代りにマイカを用いて同様
の方法でパウダリーフアンプ−ジョンを製造した。
比較例2 実施例2で用いた複合粉末の代りに、粉末部に水添大豆
レシチンを2g、ラポナイトXLGを6g。
油分に12−ヒドロキシステアリン酸コレステリルを0
.2g、メチルパラベンを0.1g配合し、同様の方法
でパウダリーフアンプ−ジョンを製造した。
比較例3 水IQ、にラポナイトXLG 30gを撹拌しながら分
散きせ、得られたゲルをディスク式噴霧乾燥器によりデ
ィスク回転数20,000rpm、入口温度250℃、
排気温度100℃で噴霧して2〜20μmの球状粘土鉱
物20gを得た。一方12−ヒドロキシステアリン酸コ
レステリル0.2gをクロロホルムに溶解し、そこに先
に得られた球状粘土鉱物6gを分散させた後、クロロホ
ルムを揮散させて球状の有機複合粘土鉱物を得た。実施
例2で用いた複合粉末の代りにこの粉末を用いて同様の
方法でパウダリーフアンプ−ジョンを製造した。
実施例2と、比較例1.2.3のパネル20名による使
用テスト結果を表1に示す。評価は官能により行ない、
以下の1〜5の5段階の評価を付して行った。
1・・・・・・悪い 2・・・・・・やや悪い 3・・・・・・普通 4・・・・・・やや良い 5・・・・・・良い 結果は平均値で次のように表した。
0・・・・・・4.5〜5.0 0・・・・・・3.5〜4.4 △・・・・・・2,5〜3.4 ×・・・・・・1.5〜2.4 (以下余白) 表1:パウダリーファンデーションの品質特性表1の結
果から明らかなようにレシチンと12ヒドロキシステア
リル酸コレステリルを複合化した球状粘土鉱物を用いる
と、レシチンと12−ヒドロキシステアリル酸コレステ
リルによりしっとりした感触が得られ、また複合粉末が
球状であることからなめらかな使用性となり、更にはレ
シチン単独では臭い安定性が悪いが、このように複合化
により臭いも問題無いファンデーションとなった。
実施例3 ■水添大豆゛レシチン           1.00
ポリオキシエチレン(60) 硬化ヒマシ油      1.0 ■12−ヒドロキシステアリル酸 コレステリル      0.5 ■メヂルパラベン            0.10グ
リセリン             1o、0■イオン
交換水            87.4(製造法) ■〜0を70℃加温後、ホモミギザーにより撹拌しなか
ら■を除温した。その後マントンボウリンにより600
0psiで10回処理を行ない、透過率90%以上の水
性透明液を得た。
次に水1店にラポナイトXLG 30gを撹拌しながら
分散きせる。得られたゲルに上記のようにして調製した
レシチン含有の水溶液を500m +!、加え、さらに
撹拌する。その後実施例1と同様に噴霧乾燥し、2〜2
0μmの球状粉末が42g得られた。
この粉末を実施例2と同様にしてパウダリーフアンプ−
ジョンに配合したところ、使用性、臭い安定性ともに優
れたファンデーションが得られた。
実施例4 ■水添卵黄レシチン           1.0■酢
酸デキサメタシン         0.01■イオン
交換水            98.99(製造法) Φ〜■を70℃加温後、ホモミキザーにより撹拌し、そ
の後超音波照射を行ない、透過率90%以上の水性透明
液を得た。
次に水IQ、にラポナイトXLG 30gを撹拌しなか
ら分散きせる。得られたゲルに上記のようにして調製し
たレシチン含有の水溶液を500m l加え、さらに撹
拌する。その後実施例1と同様に噴霧乾燥し、2〜20
μmの球状粉末が35g得られた。
比較例4 エタノール100mfjに酢酸デキサメタシン0.05
gを溶解し、ラポナイトXLG 30gを撹拌しながら
分散きせる。その後、エタノールを減圧下で揮散させ酢
酸デキサスメタゾンを内包したラポナイトを内包したラ
ポナイトXLGを30g得た。
実施例4、比較例4て得られた複合粉末および酢酸デキ
サメタシンの原体を50℃保存し、薬物の安定性を評価
した。* 6薬物の定量には高速液体クロマトグラフィーを用い、
その残存率で評価した。
表2かられかるように、酢酸デキサメタシンを単独で粘
土鉱物と複合させると分解を受けて安定性か低下するが
、本発明により安定性の良好な複合粉末が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粘土鉱物と、リン脂質と、水不溶性又は難溶性物
    質とを含有することを特徴とする有機複合粘土鉱物。
  2. (2)請求項1記載の有機複合粘土鉱物を配合すること
    を特徴とする化粧料。
JP8737889A 1989-04-06 1989-04-06 有機複合粘土鉱物及びそれを配合した化粧料 Pending JPH02267114A (ja)

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JP8737889A JPH02267114A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 有機複合粘土鉱物及びそれを配合した化粧料

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