JP2001169910A - 電子レンジ用紙カップ - Google Patents

電子レンジ用紙カップ

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JP2001169910A
JP2001169910A JP36127799A JP36127799A JP2001169910A JP 2001169910 A JP2001169910 A JP 2001169910A JP 36127799 A JP36127799 A JP 36127799A JP 36127799 A JP36127799 A JP 36127799A JP 2001169910 A JP2001169910 A JP 2001169910A
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JP
Japan
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paper cup
microwave oven
microwave
paper
cup
Prior art date
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Pending
Application number
JP36127799A
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English (en)
Inventor
Kenichi Endo
憲一 遠藤
Tatsuya Nozaki
達也 野崎
Kazuki Yamada
一樹 山田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙カップの中に、飲料や即席食品などの内容物
を入れ、家庭用電子レンジで加熱調理した時に、ターン
テーブルの中央に置いても糸じり部をはじめ紙カップに
焦げを発生することのない電子レンジ用紙カップを提供
することである。 【解決手段】本発明は、胴部材と底部材とからなり、前
記胴部材と前記底部材とを接合する部分である糸じり部
を有する電子レンジで使用する紙カップであって、前記
糸じり部の下端が作る円周の直径が80mm以上でかつ
250mm以下であることを特徴とする電子レンジ用紙
カップである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで使用
する紙カップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動販売機などで熱い飲料
用、即席食品用などに紙カップが広く使用されている。
また、一般的ではないものの、飲料や惣菜などの入った
紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理すること
も行なわれている。さらに、紙カップの外周に外筒を設
けて断熱性を付与した紙カップも広く使用され、直接電
子レンジで加熱調理することができる容器であることが
要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般形
状の紙カップに内容物を入れて電子レンジで加熱調理し
た時に、紙カップの底の糸じりの部分に焦げを生じる場
合があるという問題がある。その原因は、つぎのように
考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的に
は電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重
なる部分では、紙厚が増し発熱量が増す。一方、表面積
は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した熱を蓄
積することになり、温度が上昇し、焦げを発生させる原
因となっている。ただし、内容物がある場合には、焦げ
が発生しにくくなる。それは、紙に発生し蓄積された熱
が内容物に奪われるためと考えられる。つまり、通常の
紙カップでは、この糸じり部は、内容物に触れることな
なく、畜熱されやすく、そのために一部に焦げが生じや
すくなる。外周に外筒を設けた紙カップでも同様に、紙
カップの糸じり部に焦げが生じやすくなっている。この
焦げが発生する現象は、幾つかの要因が重なって起きる
ものと思われる。例えば、電子レンジのターンテーブル
の外周に近い位置に置いた場合には、焦げが生じなく、
中央に置いた場合に焦げを生じやすい。
【0004】本発明は、紙カップの中に、飲料や即席食
品などの内容物を入れ、家庭用電子レンジで加熱調理し
た時に、ターンテーブルの中央に置いても糸じり部をは
じめ紙カップに焦げを発生することのない電子レンジ用
紙カップを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
すべく検討した結果、本発明の電子レンジ用紙カップ
は、胴部材と底部材とからなり、前記胴部材と前記底部
材とを接合する部分である糸じり部を有する電子レンジ
で使用する紙カップであって、前記糸じり部の下端が作
る円周の直径が80mm以上でかつ250mm以下であ
ることを特徴とする電子レンジ用紙カップである。
【0006】本発明によれば、紙カップの中に、飲料や
即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理し
た時に、ターンテーブルの中央に置いても焦げを発生す
ることのない電子レンジ用紙カップを得ることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明について、さらに詳しく説明する。
【0008】本発明の電子レンジ用紙カップ1は、一般
の紙カップを製造する方法と同一の工程で行なうことが
でき、図1に示すように、底部材3の外周辺部を下方へ
屈曲し、その屈曲部3aを挟んで胴部材2の下端部を内
側に折り込み、加熱圧着して接合して形成されている。
この底部材3の屈曲部3aを挟んで折り込んだ部分を糸
じり部5と称し、電子レンジ用紙カップ1を上げ底に形
成している。この糸じり部5の一部が、電子レンジ内で
畜熱し、焦げとなる。本発明の電子レンジ用紙カップ1
では、糸じり部5の下端の作る円周の直径が後述するよ
うに80mm以上であることが好ましく、上限は電子レ
ンジのターンテーブルの直径以下である。具体的には、
電子レンジのターンテーブルの直径は、一般的には約3
00mmであることから、糸じり部5の下端の作る円周
の直径が250mm以下であることが好ましい。
【0009】電子レンジ用紙カップ1において、使用す
る材料の構成は、特に限定されるものではないが、紙を
主強度材とし、最内層に熱可塑性樹脂を有することを基
本としている。例えば、紙層/ポリエチレン樹脂層、ポ
リエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポ
リエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリプ
ロピレン層/紙層/ポリプロピレン層、紙層/ポリエチ
レン樹脂層/アルミニウム層/ポリエチレン樹脂層、ポ
リエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層/アルミ
ニウム層/ポリエチレン樹脂層などがあげられる。主強
度材となる紙としては、紙カップ成形適性の良いカップ
原紙を使用することが好ましい。坪量は、とくに限定さ
れないが、紙カップ成形適性上、150〜300g/m
2 の範囲がより好ましい。
【0010】最内層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物
の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、ま
た、熱シールにより胴部の貼り合わせ、そして胴部と底
部の接着を可能にする機能を持っている必要がある。具
体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエステル樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが
あげられる。厚さとしては、15〜60μmの範囲が好
ましい。これらの熱可塑性樹脂は、押し出し加工あるい
はラミネート加工によって、最内層に形成される。
【0011】また、図2には、本発明の電子レンジ用紙
カップ1の応用である断熱紙カップの例を示している。
電子レンジ用断熱紙カップ11は、電子レンジ用紙カッ
プ1の外周に外筒12が嵌め合わされて固定された形状
である。この電子レンジ用断熱紙カップ11では、外筒
12の下端を内側にカールしてカール部13とし、電子
レンジ用紙カップ1と外筒12との間に空間を設けて断
熱性が付与されている。このカール部13は、図2に示
すような丸い形状以外に外筒2の下端部を折り返しただ
けの形状でもよい。また、この外筒12には、カール部
13を設けずに、外筒12自体に断熱性を有している材
料を使用してもよい。
【0012】外筒12については、材料としては板紙を
主材料としたものを使用し、形状としては、外筒12の
下端に内向きにカールされたカール部13を設けて、電
子レンジ用紙カップ1の外周に嵌め合わせて固定するこ
とによって電子レンジ用紙カップ1と外筒12との間に
空間を設け、断熱効果を付与したものである。このカー
ル部13は、カール形状以外に外筒12の下端部を折り
返しただけの形状でもよい。また、発泡層を有する紙あ
るいは板紙、段ボール(片段ボールも含む)、エンボス
紙などを使用し、形状としては、電子レンジ用紙カップ
1の外周に直接接触して巻き付けた形態とすることもで
きる。
【0013】以下に、本発明の電子レンジ用紙カップに
ついての実験結果を説明する。
【0014】本発明の電子レンジ用紙カップ1について
の実験で用いた電子レンジは、一般家庭用として使用さ
れている電子レンジであり、高周波出力が500〜60
0Wの範囲の電子レンジである。その構造は、加熱室
部、発振部、電源部そして制御部から構成されている。
加熱室部20でのマイクロ波加熱の形態は、図3に示す
ようにオーブン21と呼ばれる金属箱の中に設置された
ターンテーブル22の上に食品23を置き、これにマイ
クロ波24を照射する方法である。マイクロ波24はマ
グネトロン25からオーブン21内に照射されると、光
と同じ速度で直進し、食品23に突き当たると「反射」
「透過」「吸収」の現象が起こる。すなわち、金属の表
面では反射し、食品23のような誘電損失の高い物質に
当たると分子摩擦により熱エネルギーに変換され、その
物体は加熱される。マイクロ波24はオーブン21の金
属壁で乱反射し、食品23を四方八方から照射すること
になる。このマイクロ波24の照射分布が、オーブン2
1内に置かれた食品23などの物体の温度分布に影響し
てくる。このマイクロ波24による加熱分布は、物体の
形状によって異なり、強く加熱される部分がスポット状
に現れることからこの部分をホットスポットと呼んでい
る。一般的にこのホットスポットは、角の部分に生じ
る。また、球形の場合には、ある深さの部分にホットス
ポットが生じる。
【0015】図4はアドヘアのり30を入れたビーカー
31を異なるメーカーの家庭用電子レンジで加熱し、ホ
ットスポット32の状態を調べた結果の概略図である。
図4−aに示すように、A社の電子レンジでは、ホット
スポット32がビーカー31の上部全体に広がった状態
で形成されている。また、図4−bに示すように、B社
の電子レンジでは、ホットスポット32がビーカー31
の中心部分の下から柱状に形成されている。この結果か
ら分かるように、電子レンジのメーカーあるいは機種に
よってホットスポット32の生じる部分が異なってい
る。A社の電子レンジであれば、ホットスポット32の
位置が上部にあることから、いかなる形状の紙カップで
あっても糸じり部の焦げは生じないといえる。一方、B
社の電子レンジの場合には、ホットスポット32の位置
がターンテーブルの中央部にあることから、糸じり部下
端の円周の直径が小さい場合には、糸じり部に焦げを生
じる危険性がある。
【0016】つぎに、糸じり部の下端の作る円周の直径
の異なる紙カップを作成し、各電子レンジメーカーの電
子レンジで内容物を入れて加熱し、糸じり部の焦げの発
生を調べた結果を下記の表に示している。 評価実験の条件 直径:紙カップの糸じり部の下端の円周の直径 内容物:水200ccを入れる ターンテーブルの中央に置く 評価基準 ○:変色および焦げなし △:変色あり ×:焦げが発生
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】これらの表の結果から分かるように、紙カ
ップの糸じり部の下端の円周の直径が80mm以上の紙
カップにおいては、いずれの電子レンジにおいても糸じ
り部に焦げの発生が見られない。従って、紙カップの糸
じり部の下端の円周の直径が80mm以上であれば、6
00W以下の家庭用電子レンジにおいてターンテーブル
のどの場所に置いても糸じり部をはじめ紙カップに焦げ
が発生することはない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、紙カップの中に、飲料
や即席食品などの内容物を入れ、家庭用電子レンジで加
熱調理した時に、ターンテーブルの中央に置いても焦げ
を発生することのない電子レンジ用紙カップを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用紙カップを示す一部切り
欠け断面図である。
【図2】本発明の電子レンジ用紙カップを応用した電子
レンジ用断熱紙カップを示す一部切り欠け断面図であ
る。
【図3】本発明による電子レンジ用紙カップを使用する
家庭用電子レンジの加熱室部の概略を示す図である。
【図4】家庭用電子レンジのホットスポットを調べた結
果を示す概略図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ用紙カップ 2 胴部材 3 底部材 3a 屈曲部(底部材) 4 カール部(紙カップ本体) 5 糸じり部 11 電子レンジ用断熱紙カップ 12 外筒 13 カール部(外筒) 20 加熱室部 21 オーブン 22 ターンテーブル 23 食品 24 マイクロ波 30 アドヘアのり 31 ビーカー 32 ホットスポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 一樹 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA10 BA02 BA13 CA02 CA04 CA05 CB02 CC68 FA01 FB02 FB35 FB46 FB54

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部材と底部材とからなり、前記胴部材
    と前記底部材とを接合する部分である糸じり部を有する
    電子レンジで使用する紙カップであって、前記糸じり部
    の下端が作る円周の直径が80mm以上でかつ250m
    m以下であることを特徴とする電子レンジ用紙カップ。
JP36127799A 1999-12-20 1999-12-20 電子レンジ用紙カップ Pending JP2001169910A (ja)

Priority Applications (1)

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JP36127799A JP2001169910A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 電子レンジ用紙カップ

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ID=18472917

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014061896A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Toppan Printing Co Ltd カップ型紙容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030325