JP2001169751A - ムコ多糖含有食品 - Google Patents
ムコ多糖含有食品Info
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を
亢進し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善
し、保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特
に加齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷を抑制
するといわれているムコ多糖類が腸管吸収が悪いことか
らアミノグリカン構造、ペプチドグリカン構造、プロテ
オグリカン構造から選択されるアミノ酸結合型ムコ多糖
類を食品に含有させることによりムコ多糖の体内への吸
収を高めたムコ多糖含有食品の提供。 【解決手段】ムコ多糖類含有天然物を加熱処理、酵素処
理、酸アルカリ処理の中から選択される変性処理を行い
ムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質を変性させること
を特徴とするアミノグリカン構造、ペプチドグリカン構
造、プロテオグリカン構造から選択されるムコ多糖類を
含有するムコ多糖含有食品及びその製造方法。
亢進し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善
し、保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特
に加齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷を抑制
するといわれているムコ多糖類が腸管吸収が悪いことか
らアミノグリカン構造、ペプチドグリカン構造、プロテ
オグリカン構造から選択されるアミノ酸結合型ムコ多糖
類を食品に含有させることによりムコ多糖の体内への吸
収を高めたムコ多糖含有食品の提供。 【解決手段】ムコ多糖類含有天然物を加熱処理、酵素処
理、酸アルカリ処理の中から選択される変性処理を行い
ムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質を変性させること
を特徴とするアミノグリカン構造、ペプチドグリカン構
造、プロテオグリカン構造から選択されるムコ多糖類を
含有するムコ多糖含有食品及びその製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】生体にとって有用な細胞外マトリ
ックスの主要構成因子であるムコ多糖含有食品及びその
製造方法に関する。
ックスの主要構成因子であるムコ多糖含有食品及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人を含む高等動物の皮膚は、表皮、真
皮、皮下組織の3つの部分から成り立っている。それら
の中で、皮膚の基本的な働きを支えているのが表皮と真
皮の2層であると言われている。ヒトの老化に伴うシワ
・たるみといった老化現象は、真皮の変化が表皮に影響
を与えることによって起こると言われている。より具体
的には、真皮層の皮膚結合組織である、コラーゲン、エ
ラスチン、およびヒアルロン酸などのムコ多糖類の減少
や変性が大きく関わっているといわれる。ムコ多糖類
は、生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を亢進
し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善し、
保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特に加
齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷に適用する
場合、顕著にその効果が認められる。近年、化粧品や食
品等からムコ多糖類を摂取することによりこれらの老化
減少を改善しようとする試みがなされている。このムコ
多糖類の成分の一つとしてヒアルロン酸やコンドロイチ
ン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫
酸、ヘパリン等が知られている。ヒアルロン酸は、その
性質を利用して化粧品や食品に配合され、皮膚の老化防
止にも役立っている。
皮、皮下組織の3つの部分から成り立っている。それら
の中で、皮膚の基本的な働きを支えているのが表皮と真
皮の2層であると言われている。ヒトの老化に伴うシワ
・たるみといった老化現象は、真皮の変化が表皮に影響
を与えることによって起こると言われている。より具体
的には、真皮層の皮膚結合組織である、コラーゲン、エ
ラスチン、およびヒアルロン酸などのムコ多糖類の減少
や変性が大きく関わっているといわれる。ムコ多糖類
は、生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を亢進
し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善し、
保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特に加
齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷に適用する
場合、顕著にその効果が認められる。近年、化粧品や食
品等からムコ多糖類を摂取することによりこれらの老化
減少を改善しようとする試みがなされている。このムコ
多糖類の成分の一つとしてヒアルロン酸やコンドロイチ
ン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫
酸、ヘパリン等が知られている。ヒアルロン酸は、その
性質を利用して化粧品や食品に配合され、皮膚の老化防
止にも役立っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】食品にムコ多糖類の一
種であるヒアルロン酸を配合する試みは、特願平3−3
02449において、蛋白質分解酵素で酵素分解してペ
プタイト状にしたヒアルロン酸により構成される食品と
いうものが公知であるが、生体にとって有用なムコ多糖
類はヒアルロン酸だけではなく、生体に必要な複数のム
コ多糖類をバランスよく取る事ができないという問題が
あった。また、特願平3−302449において蛋白質
分解酵素で酵素分解してペプタイト状にしたヒアルロン
酸により構成される食品が公知であるが、ヒアルロン酸
は蛋白質ではなくムコ多糖類に分類される糖化合物の一
種であるので蛋白質分解酵素で酵素分解する方法では、
ヒアルロン酸はペプチドにはならない。鶏冠に酵素を反
応させると鶏冠中の細胞組織、コラーゲン等が切断され
この細胞組織やコラーゲン由来の蛋白質がペプチドにな
りこれらのペプチドが増加したことをヒアルロン酸がペ
プチドに変換したと誤って解釈したと考えられる。従っ
てこのような方法ではヒアルロン酸の生体内吸収を十分
に高めることはできないという問題があった。特願平3
−302449における、食品の製造方法は、鳥の鶏冠
を洗浄してミンチし苛性ソーダを加えてふやかし、ふや
けたミンチに塩酸を加えてPH7〜8に戻し、蛋白質分
解酵素たるプロテアーゼを少量加えて酵素分解し、さら
にこれを濾過し濾液に少量の活性炭を加えて脱臭・脱色
した後、その活性炭を除去する。そして、この濾液を必
要に応じて凍結乾燥させ、粉状に粉砕するというもので
ある。この方法では加熱処理による変性工程がないた
め、組織深部に浸透しているムコ多糖類が抽出できず、
また、加熱変性されていない蛋白質やアミノ酸は消化吸
収能力が低いためこの工程で生産された食品のムコ多糖
成分の吸収率は低いと言う問題があった。また、加熱処
理において加圧を含む加熱処理ではムコ多糖成分の一部
が分解し食品中のムコ多糖類の含量を低下させるという
問題があった。
種であるヒアルロン酸を配合する試みは、特願平3−3
02449において、蛋白質分解酵素で酵素分解してペ
プタイト状にしたヒアルロン酸により構成される食品と
いうものが公知であるが、生体にとって有用なムコ多糖
類はヒアルロン酸だけではなく、生体に必要な複数のム
コ多糖類をバランスよく取る事ができないという問題が
あった。また、特願平3−302449において蛋白質
分解酵素で酵素分解してペプタイト状にしたヒアルロン
酸により構成される食品が公知であるが、ヒアルロン酸
は蛋白質ではなくムコ多糖類に分類される糖化合物の一
種であるので蛋白質分解酵素で酵素分解する方法では、
ヒアルロン酸はペプチドにはならない。鶏冠に酵素を反
応させると鶏冠中の細胞組織、コラーゲン等が切断され
この細胞組織やコラーゲン由来の蛋白質がペプチドにな
りこれらのペプチドが増加したことをヒアルロン酸がペ
プチドに変換したと誤って解釈したと考えられる。従っ
てこのような方法ではヒアルロン酸の生体内吸収を十分
に高めることはできないという問題があった。特願平3
−302449における、食品の製造方法は、鳥の鶏冠
を洗浄してミンチし苛性ソーダを加えてふやかし、ふや
けたミンチに塩酸を加えてPH7〜8に戻し、蛋白質分
解酵素たるプロテアーゼを少量加えて酵素分解し、さら
にこれを濾過し濾液に少量の活性炭を加えて脱臭・脱色
した後、その活性炭を除去する。そして、この濾液を必
要に応じて凍結乾燥させ、粉状に粉砕するというもので
ある。この方法では加熱処理による変性工程がないた
め、組織深部に浸透しているムコ多糖類が抽出できず、
また、加熱変性されていない蛋白質やアミノ酸は消化吸
収能力が低いためこの工程で生産された食品のムコ多糖
成分の吸収率は低いと言う問題があった。また、加熱処
理において加圧を含む加熱処理ではムコ多糖成分の一部
が分解し食品中のムコ多糖類の含量を低下させるという
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、単体のムコ多
糖類が腸管吸収が良好でないことからアミノグリカン構
造、ペプチドグリカン構造、プロテオグリカン構造から
選択されるアミノ酸結合型ムコ多糖類にすることにより
ムコ多糖の吸収を高めることができた。さらにムコ多糖
類含有天然物を加圧しない加熱処理と酵素処理、酸アル
カリ処理の中から選択される一種又は複数の変性処理を
行いムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質を変性させる
ことによりさらに腸管吸収性を高めることができた。さ
らに、ムコ多糖類含有天然物を加圧しないで加熱処理し
これに酵素含有植物抽出物を添加して酵素反応をおこな
いこの溶液の粘度を10cps以下に低下させた後蛋白
分解酵素を添加して2回目の酵素反応を行い、不溶物を
ろ過分離し、乾燥し固形物を得ることによるムコ多糖含
有食品にすることにより消化吸収力をさらに高める食品
の製造に成功した。
糖類が腸管吸収が良好でないことからアミノグリカン構
造、ペプチドグリカン構造、プロテオグリカン構造から
選択されるアミノ酸結合型ムコ多糖類にすることにより
ムコ多糖の吸収を高めることができた。さらにムコ多糖
類含有天然物を加圧しない加熱処理と酵素処理、酸アル
カリ処理の中から選択される一種又は複数の変性処理を
行いムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質を変性させる
ことによりさらに腸管吸収性を高めることができた。さ
らに、ムコ多糖類含有天然物を加圧しないで加熱処理し
これに酵素含有植物抽出物を添加して酵素反応をおこな
いこの溶液の粘度を10cps以下に低下させた後蛋白
分解酵素を添加して2回目の酵素反応を行い、不溶物を
ろ過分離し、乾燥し固形物を得ることによるムコ多糖含
有食品にすることにより消化吸収力をさらに高める食品
の製造に成功した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の食品に含有されるムコ多
糖類とは、主にヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デ
ルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン
等から選択される2種以上のムコ多糖類であればよいが
生体成分としてヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デ
ルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン
の構成比率が高いため食品としての必要性も高くこれら
のムコ多糖類の2種以上の組み合わせが好ましい。本発
明のアミノグリカン構造のムコ多糖類とは、ムコ多糖類
にアミノ酸が結合したものをいう。それぞれ本発明のペ
プチドグリカン構造、プロテオグリカン構造とはムコ多
糖類にペプチドや蛋白質が結合したものをいう。本発明
のムコ多糖類には、アミノ酸、ペプチド、蛋白質から選
択される一種又は複数と結合した物を使用することもで
きる本発明のムコ多糖類含有天然物を加熱処理、酵素処
理、酸アルカリ処理の中から選択される一種又は複数の
変性処理における変性とは、ムコ多糖類に結合したアミ
ノ酸、ペプチド、蛋白質が加熱処理、酵素処理、酸アル
カリ処理により分子の切断、酸化、立体構造変化、他の
分子と反応又は結合する等の変化がおこり吸収性が良好
な分子形に変化したことを言う。
糖類とは、主にヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デ
ルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン
等から選択される2種以上のムコ多糖類であればよいが
生体成分としてヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デ
ルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン
の構成比率が高いため食品としての必要性も高くこれら
のムコ多糖類の2種以上の組み合わせが好ましい。本発
明のアミノグリカン構造のムコ多糖類とは、ムコ多糖類
にアミノ酸が結合したものをいう。それぞれ本発明のペ
プチドグリカン構造、プロテオグリカン構造とはムコ多
糖類にペプチドや蛋白質が結合したものをいう。本発明
のムコ多糖類には、アミノ酸、ペプチド、蛋白質から選
択される一種又は複数と結合した物を使用することもで
きる本発明のムコ多糖類含有天然物を加熱処理、酵素処
理、酸アルカリ処理の中から選択される一種又は複数の
変性処理における変性とは、ムコ多糖類に結合したアミ
ノ酸、ペプチド、蛋白質が加熱処理、酵素処理、酸アル
カリ処理により分子の切断、酸化、立体構造変化、他の
分子と反応又は結合する等の変化がおこり吸収性が良好
な分子形に変化したことを言う。
【0006】本発明の変性処理は、好ましくはムコ多糖
類含有天然物を加圧しないで加熱処理しこれに酵素含有
植物抽出物を添加して酵素反応をおこなう。次にこの溶
液の粘度を10cps以下に低下させた後蛋白分解酵素
を添加して2回目の酵素反応を行う。その後不溶物をろ
過分離し、乾燥し固形物を得ることによるほうほうが望
ましい。さらに、好ましくはムコ多糖類含有鶏冠を80
℃から100℃、好ましくは100℃に保ち0.2時間
から3時間、好ましくは1時間加圧しないで加熱処理し
てムコ多糖類を加熱変性させ水を加えて粉砕しこれにキ
ーウイ果汁を添加して温度30℃から60℃、好ましく
は40℃で1時間から10時間、好ましくは4時間攪拌
しながら保持し次にpH4から7、好ましくはpH6で
80℃から100℃、好ましくは90℃で0.5から3
時間、好ましくは1時間攪拌し粘度を10cps以下に
する。次にこの液をpH7から9、好ましくはpH8に
調整しアクチナーゼ(AC処理)を添加し、30℃から
60℃、好ましくは40℃で1から8時間、好ましくは
5時間攪拌する。その後不溶物をろ過分離し、デキスト
リンを加え、次に水を加えスプレードライすることによ
り得ることによるほうほうが望ましい。
類含有天然物を加圧しないで加熱処理しこれに酵素含有
植物抽出物を添加して酵素反応をおこなう。次にこの溶
液の粘度を10cps以下に低下させた後蛋白分解酵素
を添加して2回目の酵素反応を行う。その後不溶物をろ
過分離し、乾燥し固形物を得ることによるほうほうが望
ましい。さらに、好ましくはムコ多糖類含有鶏冠を80
℃から100℃、好ましくは100℃に保ち0.2時間
から3時間、好ましくは1時間加圧しないで加熱処理し
てムコ多糖類を加熱変性させ水を加えて粉砕しこれにキ
ーウイ果汁を添加して温度30℃から60℃、好ましく
は40℃で1時間から10時間、好ましくは4時間攪拌
しながら保持し次にpH4から7、好ましくはpH6で
80℃から100℃、好ましくは90℃で0.5から3
時間、好ましくは1時間攪拌し粘度を10cps以下に
する。次にこの液をpH7から9、好ましくはpH8に
調整しアクチナーゼ(AC処理)を添加し、30℃から
60℃、好ましくは40℃で1から8時間、好ましくは
5時間攪拌する。その後不溶物をろ過分離し、デキスト
リンを加え、次に水を加えスプレードライすることによ
り得ることによるほうほうが望ましい。
【0007】本発明の食品に使用されるムコ多糖類の一
部にはヒアルロン酸は含まれるが、アミノグリカン構
造、ペプチドグリカン構造、プロテオグリカン構造から
選択される多糖類から構成されるため特願平3−302
449で既定されるようなペプチド状ヒアルロン酸は含
有されないことはいうまでもない本発明で使用できるム
コ多糖類含有天然物とは、ムコ多糖類の含有量の多い天
然物であればよくその具体例としては、家畜や家禽の皮
膚、より好ましくは間接組織、眼及びその周囲組織、脊
髄、鶏冠等がある、原料が鶏冠の場合は、鳥類ならどん
な種類でも良いが、入手の容易さ、価格の安価さから通
常食されている家禽類の皮膚が望ましい。特に鶏、ダチ
ョウ、七面鳥等の食用鳥類が好ましく、さらに好ましく
は価格が安価な鶏が良い。
部にはヒアルロン酸は含まれるが、アミノグリカン構
造、ペプチドグリカン構造、プロテオグリカン構造から
選択される多糖類から構成されるため特願平3−302
449で既定されるようなペプチド状ヒアルロン酸は含
有されないことはいうまでもない本発明で使用できるム
コ多糖類含有天然物とは、ムコ多糖類の含有量の多い天
然物であればよくその具体例としては、家畜や家禽の皮
膚、より好ましくは間接組織、眼及びその周囲組織、脊
髄、鶏冠等がある、原料が鶏冠の場合は、鳥類ならどん
な種類でも良いが、入手の容易さ、価格の安価さから通
常食されている家禽類の皮膚が望ましい。特に鶏、ダチ
ョウ、七面鳥等の食用鳥類が好ましく、さらに好ましく
は価格が安価な鶏が良い。
【0008】本発明で使用されるムコ多糖類含有天然物
の加熱変性処理は、この後温度摂氏80℃以上100℃
以下の温度で加圧しないで加熱し、より好ましくは10
0℃で0.2時間から3時間、好ましくは1時間加熱さ
れる。加熱方法は特に限定されないが加熱釜等の容器中
で熱湯処理、煮沸処理されればよい。この場合加圧され
るとムコ多糖類そのものの分解があり効果が低下するた
め加圧加熱は避けるべきである。
の加熱変性処理は、この後温度摂氏80℃以上100℃
以下の温度で加圧しないで加熱し、より好ましくは10
0℃で0.2時間から3時間、好ましくは1時間加熱さ
れる。加熱方法は特に限定されないが加熱釜等の容器中
で熱湯処理、煮沸処理されればよい。この場合加圧され
るとムコ多糖類そのものの分解があり効果が低下するた
め加圧加熱は避けるべきである。
【0009】本発明の変性処理が加熱処理と酵素処理の
場合、酵素処理前に加熱処理を行うほうが酵素変性が効
率的に進み、かつ殺菌処理も兼ねることができるので好
ましい。しかし場合によっては、酵素処理の後加熱する
こともでき、また酵素処理の前後に加熱処理を加えるこ
ともできる。通常加熱処理すると油脂分が漏出する事が
あるので通常はこれを除去するのが望ましい。本発明で
使用されるムコ多糖類含有天然物は、変性反応を能率的
に進めるため通常加熱処理後、酵素反応前に適当な大き
さに切断、破砕又はミンチにするのが望ましい。粉砕
は、カッター、ホモミキサー、ホモジナイザー、又は適
当なミキサーで粉砕、ジュース化する事ができる。鳥皮
を粉砕後、プロテアーゼを含有する酵素を添加し酵素変
性処理する事ができるが、上記のホモジナイザー処理の
際にあらかじめ酵素を添加してからミキサー処理するこ
ともできる。
場合、酵素処理前に加熱処理を行うほうが酵素変性が効
率的に進み、かつ殺菌処理も兼ねることができるので好
ましい。しかし場合によっては、酵素処理の後加熱する
こともでき、また酵素処理の前後に加熱処理を加えるこ
ともできる。通常加熱処理すると油脂分が漏出する事が
あるので通常はこれを除去するのが望ましい。本発明で
使用されるムコ多糖類含有天然物は、変性反応を能率的
に進めるため通常加熱処理後、酵素反応前に適当な大き
さに切断、破砕又はミンチにするのが望ましい。粉砕
は、カッター、ホモミキサー、ホモジナイザー、又は適
当なミキサーで粉砕、ジュース化する事ができる。鳥皮
を粉砕後、プロテアーゼを含有する酵素を添加し酵素変
性処理する事ができるが、上記のホモジナイザー処理の
際にあらかじめ酵素を添加してからミキサー処理するこ
ともできる。
【0010】本発明の酵素処理に使用できる酵素とは、
ペプシン、アミラーゼ、アクチナーゼ等のプロテアーゼ
であれば良く特に限定されないが、入手のしやすさ、酵
素反応の効率の良さから細菌プロテアーゼ(サモアー
ゼ、ヌクレイシン、ピオプラーゼ、ニュートラーゼ
等)、放線菌プロテアーゼ(アクチナーゼ)、カビプロ
テアーゼ(サカナーゼ、スミチーム等)、動物由来(ペ
プシン等)および植物由来プロテアーゼ(パパイン、ブ
ロメライン等)等の既存のプロテアーゼから選択される
一種、又は2種以上の混合物から選択することができ
る。
ペプシン、アミラーゼ、アクチナーゼ等のプロテアーゼ
であれば良く特に限定されないが、入手のしやすさ、酵
素反応の効率の良さから細菌プロテアーゼ(サモアー
ゼ、ヌクレイシン、ピオプラーゼ、ニュートラーゼ
等)、放線菌プロテアーゼ(アクチナーゼ)、カビプロ
テアーゼ(サカナーゼ、スミチーム等)、動物由来(ペ
プシン等)および植物由来プロテアーゼ(パパイン、ブ
ロメライン等)等の既存のプロテアーゼから選択される
一種、又は2種以上の混合物から選択することができ
る。
【0011】また本発明の酵素処理に使用するプロテア
ーゼを含む酵素は、上記のような精製された酵素を使う
こともできるが、好ましくはキーウイ果汁、パパイア、
メロン、パイナップル等のプロテアーゼを含有する植物
を使用し、さらに好ましくはキーウイ果汁の抽出液、ジ
ュースを使用すると良い。キーウイ果汁などの果物由来
のプロテアーゼを使用するメリットは美肌成分であるコ
ラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸の得率が
向上し、原料を全て常食する食品由来の物に限定できる
ため安心且つ安全であり、酵素反応の至適pHが4.6
付近の弱酸性で反応できるため微生物の繁殖を最小限に
留めることができるため望ましい。即ち、キーウイ果
汁、パパイア、メロン、パイナップル等のプロテアーゼ
を含有する果実等をホモミキサーでジュースにし、その
ジュースをそのまま或いは適当に希釈してプロテアーゼ
含有酵素溶液として使用することができる。この際上記
の既存の酵素を付加する事もできる。
ーゼを含む酵素は、上記のような精製された酵素を使う
こともできるが、好ましくはキーウイ果汁、パパイア、
メロン、パイナップル等のプロテアーゼを含有する植物
を使用し、さらに好ましくはキーウイ果汁の抽出液、ジ
ュースを使用すると良い。キーウイ果汁などの果物由来
のプロテアーゼを使用するメリットは美肌成分であるコ
ラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸の得率が
向上し、原料を全て常食する食品由来の物に限定できる
ため安心且つ安全であり、酵素反応の至適pHが4.6
付近の弱酸性で反応できるため微生物の繁殖を最小限に
留めることができるため望ましい。即ち、キーウイ果
汁、パパイア、メロン、パイナップル等のプロテアーゼ
を含有する果実等をホモミキサーでジュースにし、その
ジュースをそのまま或いは適当に希釈してプロテアーゼ
含有酵素溶液として使用することができる。この際上記
の既存の酵素を付加する事もできる。
【0012】本発明の酵素処理に用いられる酵素に中で
もキューイ果汁、パイナップル由来の酵素が好ましく、
特にキューイ果汁由来の酵素が好ましい。本発明で使用
できるプロテアーゼを含有する酵素溶液はキーウイ、パ
パイア、メロン、パイナップル等のプロテアーゼを含有
する植物のジュース又はその濃縮、又は希釈物であれば
よいが、好ましくは中程度完熟したキューイの果実ジュ
ースが良い。
もキューイ果汁、パイナップル由来の酵素が好ましく、
特にキューイ果汁由来の酵素が好ましい。本発明で使用
できるプロテアーゼを含有する酵素溶液はキーウイ、パ
パイア、メロン、パイナップル等のプロテアーゼを含有
する植物のジュース又はその濃縮、又は希釈物であれば
よいが、好ましくは中程度完熟したキューイの果実ジュ
ースが良い。
【0013】本発明の酵素処理の条件は、使用される各
酵素の至適温度、至適pH、至適濃度、至適反応時間付
近に調整することが望ましいが、温度を維持するのに燃
料費等がかかる問題があり、またpH調整が煩雑になる
問題があるため環境温度、pH調整無しで反応すること
もできる。通常反応温度は摂氏10度から90度の間が
望ましく、好ましくは15度から50度であり、反応p
Hは、1から10が望ましく、好ましくは2から8であ
るが特に限定されない。従って低温(例えば5℃以下)
及び高温(酵素失活以下(約80℃))でもよい。実際
的には室温(環境温度)から40℃程度が製法上実用的
でさらに好ましい。反応時間は特に限定されないが通常
0.5時間から24時間、好ましくは1時間から6時間
で行われる。本発明の酵素処理においては一般に酵素の
最適条件(温度,pH、濃度、分解時間)で分解する
が、低温(例えば5℃以下)から高温(酵素失活以下
(約80℃))でもよい。実際的には室温から40℃程
度が製法上実用的である。
酵素の至適温度、至適pH、至適濃度、至適反応時間付
近に調整することが望ましいが、温度を維持するのに燃
料費等がかかる問題があり、またpH調整が煩雑になる
問題があるため環境温度、pH調整無しで反応すること
もできる。通常反応温度は摂氏10度から90度の間が
望ましく、好ましくは15度から50度であり、反応p
Hは、1から10が望ましく、好ましくは2から8であ
るが特に限定されない。従って低温(例えば5℃以下)
及び高温(酵素失活以下(約80℃))でもよい。実際
的には室温(環境温度)から40℃程度が製法上実用的
でさらに好ましい。反応時間は特に限定されないが通常
0.5時間から24時間、好ましくは1時間から6時間
で行われる。本発明の酵素処理においては一般に酵素の
最適条件(温度,pH、濃度、分解時間)で分解する
が、低温(例えば5℃以下)から高温(酵素失活以下
(約80℃))でもよい。実際的には室温から40℃程
度が製法上実用的である。
【0014】酵素反応終了後酵素濃度が濃い場合には加
熱処理等を施して酵素反応を止めることもできる。また
pHを再調整することもできる。この状態で保存する場
合は摂氏10度以下、好ましくは摂氏5度付近の低温で
保存することができる。この後、遠心分離、濾布、濾紙
等で固形物と本発明の食品の成分が抽出された水溶液を
分離し必要に応じて水溶液はメンブランフィルターで除
菌する事もできまた活性炭などで脱色、脱臭する事もで
きる。
熱処理等を施して酵素反応を止めることもできる。また
pHを再調整することもできる。この状態で保存する場
合は摂氏10度以下、好ましくは摂氏5度付近の低温で
保存することができる。この後、遠心分離、濾布、濾紙
等で固形物と本発明の食品の成分が抽出された水溶液を
分離し必要に応じて水溶液はメンブランフィルターで除
菌する事もできまた活性炭などで脱色、脱臭する事もで
きる。
【0015】その溶液は、このまま本発明の食品として
使用することもできるが必要に応じて適当な乾燥機、凍
結乾燥機、スプレードライ装置を用いて固形化、粉末化
することもできる。この際、エチルアルコール等の適当
な溶媒や、デキストリン、炭酸カルシウム等の適当なふ
けい剤等を添加する事もできる。
使用することもできるが必要に応じて適当な乾燥機、凍
結乾燥機、スプレードライ装置を用いて固形化、粉末化
することもできる。この際、エチルアルコール等の適当
な溶媒や、デキストリン、炭酸カルシウム等の適当なふ
けい剤等を添加する事もできる。
【0016】このようにして得られた本発明の食品は、
有効成分としてヒアルロン酸およびコンドロイチン硫酸
等のムコ多糖類等の有効成分を含有するものであり、特
にヒアルロン酸に富みその含有組成は、ヒアルロン酸1
〜10%重量、コンドロイチン硫酸0.1〜5%重量等
を含有するものである。
有効成分としてヒアルロン酸およびコンドロイチン硫酸
等のムコ多糖類等の有効成分を含有するものであり、特
にヒアルロン酸に富みその含有組成は、ヒアルロン酸1
〜10%重量、コンドロイチン硫酸0.1〜5%重量等
を含有するものである。
【0017】本発明のムコ多糖類含有食品は、生体組織
中の細胞外マトリックス成分の機能を亢進し、皮膚が本
来備えている機能を修復あるいは改善し、保水機能を高
め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特に加齢およびスト
レスによる皮膚加齢および損傷に適用する場合、顕著に
その効果が認められる。
中の細胞外マトリックス成分の機能を亢進し、皮膚が本
来備えている機能を修復あるいは改善し、保水機能を高
め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特に加齢およびスト
レスによる皮膚加齢および損傷に適用する場合、顕著に
その効果が認められる。
【0018】本発明のムコ多糖類含有食品は賦形剤(乳
糖、コーンターチ、デキストリン等)、甘味剤(グルコ
ース、ショ糖、マンニトール、トレハロース、エリスリ
トール、キシリトール等)、pH調整剤(クエン酸、酒
石酸、リンゴ酸等)、香料および着色剤および他の有効
成分(アスコルビン酸、α−トコフェロール、可溶性線
維等)を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合する
ことができ、その形態としては特に限定されないが飲
料、カプセル剤、錠剤、粉剤、棒状剤等の形態を取る健
康食品の有効成分として用いることもでき、また、既存
の麺、パン等の主食に混合することもでき、米菓子、小
麦粉菓子、コーン菓子、ガム、キャンディー等の菓子類
に混合することもできる。
糖、コーンターチ、デキストリン等)、甘味剤(グルコ
ース、ショ糖、マンニトール、トレハロース、エリスリ
トール、キシリトール等)、pH調整剤(クエン酸、酒
石酸、リンゴ酸等)、香料および着色剤および他の有効
成分(アスコルビン酸、α−トコフェロール、可溶性線
維等)を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合する
ことができ、その形態としては特に限定されないが飲
料、カプセル剤、錠剤、粉剤、棒状剤等の形態を取る健
康食品の有効成分として用いることもでき、また、既存
の麺、パン等の主食に混合することもでき、米菓子、小
麦粉菓子、コーン菓子、ガム、キャンディー等の菓子類
に混合することもできる。
【0019】これらの食品には、必要に応じて界面活性
剤(カチオン、アニオン、ノニオン界面活性剤等)、増
粘剤(グリセリン、ポリエチレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、乳酸ナトリウム、プルラン、アル
ギン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、
キトサン、キサンタンガム、マルメロ種子抽出物、トラ
ガントゴム、プルラン、アルギン酸ナトリウム、)、ス
クワラン等の天然脂質類、油脂(DHA,EPA、リノ
ール酸、アボガド油、オリーブ油、ゴマ油、アーモンド
油等)、防腐剤(ソルビン酸)キレート剤(エデト酸二
ナトリウム)、色素、抗酸化剤(ビタミンA,E誘導
体、ポリフェノール等)、pH調整剤(クエン酸、リン
酸等の有機酸、アミノ酸等)、栄養補強成分(各種ビタ
ミン及びミネラル、DNA,キチン、キトサン、生薬
類、ビタミン類、スフィンゴ糖脂質)、および香料を本
発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができ
る。
剤(カチオン、アニオン、ノニオン界面活性剤等)、増
粘剤(グリセリン、ポリエチレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、乳酸ナトリウム、プルラン、アル
ギン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、
キトサン、キサンタンガム、マルメロ種子抽出物、トラ
ガントゴム、プルラン、アルギン酸ナトリウム、)、ス
クワラン等の天然脂質類、油脂(DHA,EPA、リノ
ール酸、アボガド油、オリーブ油、ゴマ油、アーモンド
油等)、防腐剤(ソルビン酸)キレート剤(エデト酸二
ナトリウム)、色素、抗酸化剤(ビタミンA,E誘導
体、ポリフェノール等)、pH調整剤(クエン酸、リン
酸等の有機酸、アミノ酸等)、栄養補強成分(各種ビタ
ミン及びミネラル、DNA,キチン、キトサン、生薬
類、ビタミン類、スフィンゴ糖脂質)、および香料を本
発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができ
る。
【0020】実施例によりさらに詳細に本発明を具体的
に説明する。尚、本発明はこれらにより限定されるもの
ではない。以下本発明で使用した鳥皮酵素反応液の製造
例を示す。
に説明する。尚、本発明はこれらにより限定されるもの
ではない。以下本発明で使用した鳥皮酵素反応液の製造
例を示す。
【作用】本発明は、単体のムコ多糖類が腸管吸収が良好
でないことからアミノグリカン構造、ペプチドグリカン
構造、プロテオグリカン構造から選択されるアミノ酸結
合型ムコ多糖類を食品に含有させることによりムコ多糖
の体内への吸収を高めるものである。さらにムコ多糖類
含有天然物を加熱処理、酵素処理、酸アルカリ処理の中
から選択される一種又は複数の変性処理を行うことによ
り、天然物組織中深部に結合,含浸しているムコ多糖類
を効率良く抽出しムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質
を変性させることによりさらに腸管吸収性を高めること
ができ、生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を
亢進し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善
し、保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特
に加齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷を抑制
することができる。
でないことからアミノグリカン構造、ペプチドグリカン
構造、プロテオグリカン構造から選択されるアミノ酸結
合型ムコ多糖類を食品に含有させることによりムコ多糖
の体内への吸収を高めるものである。さらにムコ多糖類
含有天然物を加熱処理、酵素処理、酸アルカリ処理の中
から選択される一種又は複数の変性処理を行うことによ
り、天然物組織中深部に結合,含浸しているムコ多糖類
を効率良く抽出しムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質
を変性させることによりさらに腸管吸収性を高めること
ができ、生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を
亢進し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善
し、保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特
に加齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷を抑制
することができる。
【0021】
【実施例1】以下に本発明の食品の具体的な製造方法を
説明する。ムコ多糖類含有鶏冠100kgを100℃に
保ち1時間加圧しないで加熱処理してムコ多糖類を加熱
変性させ水100kgを加えて粉砕しこれにキーウイフ
ルーツ40kgを粉砕搾出したキーウイ果汁20kgを
添加して温度40℃で4時間攪拌しながら反応させ次に
pH6で90℃で1時間攪拌し粘度を9cpsにする。
次にこの液をpH8に調整しアクチナーゼ(AC処理)
0.1kgを添加し、40℃で5時間攪拌する。その後
不溶物をセライト0.5kgを使用しろ過分離し、デキ
ストリンを固形物と同量加え、次に水200kgを加え
スプレードライすることにより本発明の粉末食品25.
2kgを得た。このようにして得られた本発明の食品
は、アミノグリカン構造、ペプチドグリカン構造、プロ
テオグリカン構造を持つムコ多糖類を含有することが通
常の多糖類の構造分析から確認された。また、このムコ
多糖類のうちアミノグリカン構造とペプチドグリカン構
造を持つムコ多糖類が全体のムコ多糖類の50%重量以
上であることが確認された。また、このムコ多糖類を通
常の方法により同定したところ成分としてヒアルロン酸
およびコンドロイチン硫酸等の2種以上のムコ多糖類を
含有することが確認され、その食品全重量中の含有組成
は、ヒアルロン酸2.8%重量、コンドロイチン硫酸
0.7%重量を含有するものであった。
説明する。ムコ多糖類含有鶏冠100kgを100℃に
保ち1時間加圧しないで加熱処理してムコ多糖類を加熱
変性させ水100kgを加えて粉砕しこれにキーウイフ
ルーツ40kgを粉砕搾出したキーウイ果汁20kgを
添加して温度40℃で4時間攪拌しながら反応させ次に
pH6で90℃で1時間攪拌し粘度を9cpsにする。
次にこの液をpH8に調整しアクチナーゼ(AC処理)
0.1kgを添加し、40℃で5時間攪拌する。その後
不溶物をセライト0.5kgを使用しろ過分離し、デキ
ストリンを固形物と同量加え、次に水200kgを加え
スプレードライすることにより本発明の粉末食品25.
2kgを得た。このようにして得られた本発明の食品
は、アミノグリカン構造、ペプチドグリカン構造、プロ
テオグリカン構造を持つムコ多糖類を含有することが通
常の多糖類の構造分析から確認された。また、このムコ
多糖類のうちアミノグリカン構造とペプチドグリカン構
造を持つムコ多糖類が全体のムコ多糖類の50%重量以
上であることが確認された。また、このムコ多糖類を通
常の方法により同定したところ成分としてヒアルロン酸
およびコンドロイチン硫酸等の2種以上のムコ多糖類を
含有することが確認され、その食品全重量中の含有組成
は、ヒアルロン酸2.8%重量、コンドロイチン硫酸
0.7%重量を含有するものであった。
【0022】
【発明の効果】本発明は、単体のムコ多糖類が腸管吸収
が悪いことからアミノグリカン構造、ペプチドグリカン
構造、プロテオグリカン構造から選択されるアミノ酸結
合型ムコ多糖類を食品に含有させることによりムコ多糖
の体内への吸収を高めるものである。さらにムコ多糖類
含有天然物を加熱処理、酵素処理、酸アルカリ処理の中
から選択される一種又は複数の変性処理を行うことによ
り、天然物組織中深部に結合,含浸しているムコ多糖類
を効率良く抽出しムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質
を変性させることによりさらに腸管吸収性を高めること
ができ、生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を
亢進し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善
し、保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特
に加齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷を抑制
することができる。
が悪いことからアミノグリカン構造、ペプチドグリカン
構造、プロテオグリカン構造から選択されるアミノ酸結
合型ムコ多糖類を食品に含有させることによりムコ多糖
の体内への吸収を高めるものである。さらにムコ多糖類
含有天然物を加熱処理、酵素処理、酸アルカリ処理の中
から選択される一種又は複数の変性処理を行うことによ
り、天然物組織中深部に結合,含浸しているムコ多糖類
を効率良く抽出しムコ多糖類結合性のアミノ酸や蛋白質
を変性させることによりさらに腸管吸収性を高めること
ができ、生体組織中の細胞外マトリックス成分の機能を
亢進し、皮膚が本来備えている機能を修復あるいは改善
し、保水機能を高め皮膚のホメオスタシスを亢進し、特
に加齢およびストレスによる皮膚加齢および損傷を抑制
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/737 A61K 31/737 35/12 35/12 A61P 17/00 A61P 17/00
Claims (8)
- 【請求項1】 アミノグリカン構造、ペプチドグリカン
構造、プロテオグリカン構造から選択される2種以上の
ムコ多糖類を含有するムコ多糖含有食品 - 【請求項2】 ムコ多糖類含有天然物を加圧しない加熱
処理と酵素処理、酸アルカリ処理の中から選択される一
種又は複数の変性処理を行いムコ多糖類結合性のアミノ
酸や蛋白質を変性させることを特徴とするアミノグリカ
ン構造、ペプチドグリカン構造、プロテオグリカン構造
から選択される2種以上のムコ多糖類を含有するムコ多
糖含有食品 - 【請求項3】 ムコ多糖類含有天然物を加圧しないで加
熱処理しこれに酵素含有植物抽出物を添加して酵素反応
をおこなう。次にこの溶液の粘度を10cps以下に低
下させた後蛋白分解酵素を添加して2回目の酵素反応を
行う。その後不溶物をろ過分離し、乾燥し固形物を得る
ことによる2種以上のムコ多糖含有食品。 - 【請求項4】 ムコ多糖類含有鶏冠を80℃から100
℃、好ましくは100℃に保ち0.2時間から3時間、
好ましくは1時間加圧しないで加熱処理してムコ多糖類
を加熱変性させ水を加えて粉砕しこれにキーウイ果汁を
添加して温度30℃から60℃、好ましくは40℃で1
時間から10時間、好ましくは4時間攪拌しながら保持
し次にpH4から7、好ましくはpH6で80℃から1
00℃、好ましくは90℃で0.5から3時間、好まし
くは1時間攪拌し粘度を10cps以下にする。次にこ
の液をpH7から9、好ましくはpH8に調整しアクチ
ナーゼ(AC処理)を添加し、30℃から60℃、好ま
しくは40℃で1から8時間、好ましくは5時間攪拌す
る。その後不溶物をろ過分離し、デキストリンを加え、
次に水を加えスプレードライすることによる2種以上の
ムコ多糖含有食品 - 【請求項5】 2種以上のムコ多糖類が、ヒアルロン
酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫
酸、ヘパラン硫酸、ヘパリンから選択される2種以上の
ムコ多糖類である請求項1から4のムコ多糖含有食品 - 【請求項6】 請求項2から5のムコ多糖類含有食品の
製造方法 - 【請求項7】 ムコ多糖類のうちアミノグリカン構造と
ペプチドグリカン構造を持つムコ多糖類が全体のムコ多
糖類の50%重量以上である2種以上のムコ多糖類を含
有する請求項1から7のムコ多糖含有食品 - 【請求項8】 ペプタイト状にしたヒアルロン酸を含有
しない請求項1及び7のムコ多糖含有食品及びその製造
方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37676799A JP2001169751A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | ムコ多糖含有食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37676799A JP2001169751A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | ムコ多糖含有食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001169751A true JP2001169751A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18507697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37676799A Pending JP2001169751A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | ムコ多糖含有食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001169751A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005036989A1 (ja) * | 2003-10-20 | 2005-04-28 | Medicaraise Corporation | ヒアルロン酸とデルマタン硫酸を含有する健康食品 |
JP2009226280A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Tadayoshi Yoshida | 循環水及び循環システムの浄化方法 |
JP2012120441A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Sunstar Inc | アスコルビン酸及びその類縁体を安定配合した組成物 |
JP2019515685A (ja) * | 2016-04-18 | 2019-06-13 | バイオイベリカ ソシエダッド アノニマ ユニペルソナル | 皮膚用組成物 |
JP7554462B2 (ja) | 2020-09-18 | 2024-09-20 | ハイドロックス株式会社 | 腸内フローラ改善剤 |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP37676799A patent/JP2001169751A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005036989A1 (ja) * | 2003-10-20 | 2005-04-28 | Medicaraise Corporation | ヒアルロン酸とデルマタン硫酸を含有する健康食品 |
JP2009226280A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Tadayoshi Yoshida | 循環水及び循環システムの浄化方法 |
JP2012120441A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Sunstar Inc | アスコルビン酸及びその類縁体を安定配合した組成物 |
JP2019515685A (ja) * | 2016-04-18 | 2019-06-13 | バイオイベリカ ソシエダッド アノニマ ユニペルソナル | 皮膚用組成物 |
JP7554462B2 (ja) | 2020-09-18 | 2024-09-20 | ハイドロックス株式会社 | 腸内フローラ改善剤 |
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