JP2001169716A - 屠殺動物またはその一部を処理するための装置 - Google Patents

屠殺動物またはその一部を処理するための装置

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JP2001169716A JP2000335414A JP2000335414A JP2001169716A JP 2001169716 A JP2001169716 A JP 2001169716A JP 2000335414 A JP2000335414 A JP 2000335414A JP 2000335414 A JP2000335414 A JP 2000335414A JP 2001169716 A JP2001169716 A JP 2001169716A
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    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0053Transferring or conveying devices for poultry

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造、制御が複雑である等の従来技術の持つ
欠点を改善する、屠殺動物またはその一部を処理するた
めの装置を提供する。 【解決手段】 この装置は、第1のステーションおよび
第2のステーションを有し、また第1のステーションと
第2のステーションの間に延びるコンベヤを有する。コ
ンベヤは、屠殺動物を運搬しかつ支持するように設計さ
れた少なくとも1つのスロットと、第1のステーション
において屠殺動物またはその一部をコンベヤ上で供給す
るための供給装置と、第2のステーションにおいてコン
ベヤから屠殺動物またはその一部を放出するための放出
装置とを含んでいる。この装置は、少なくとも1被駆動
駆動部材を有し、これは、スロットの幅の少なくとも半
分にまたがり、スロットのコースと実質的に平行な経路
を通り、スロット中の屠殺動物またはその一部をスロッ
トに沿って移動させるように設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1のステーショ
ンと第2のステーションとを有する、屠殺動物またはそ
の一部を処理(加工)するための装置であって、第1の
ステーションと第2のステーションの間に延び、ある幅
とあるコースとをもつ少なくとも1つのスロットを含ん
でいるコンベヤであって、少なくとも1つのスロットが
屠殺動物またはその一部を担持する形で支持するように
設計されたコンベヤと、第1のステーションにおいて、
屠殺動物またはその一部をコンベヤに供給するための供
給手段と、第2のステーションにおいて、コンベヤから
屠殺動物またはその一部を放出するための放出手段と、
少なくとも1つのスロットのコースと実質的に平行な経
路を通る少なくとも1つの被駆動駆動部材であって、少
なくとも1つのスロットに沿って第1のステーションか
ら第2のステーションへ少なくとも1つのスロットに配
置された屠殺動物またはその一部を、少なくとも1つの
スロットに沿って移動させる少なくとも1つの被駆動駆
動部材とを有する。
【0002】
【従来の技術】屠殺された動物の処理装置はオランダ特
許出願(公開)第7412044号により知られてい
る。この公報には屠殺された家禽を移送する装置が記載
されており、コンベヤフックに家禽の脚部を吊り下げて
第1のコンベヤ軌道に沿って進み、第2のコンベヤ軌道
を移動しているコンベヤフックに送られる。この知られ
ている装置では、コンベヤフックのガイドが第1のコン
ベヤ軌道を横切り、第2のコンベヤ軌道を横切る方向に
配置され、家禽の脚部を移送するガイドがこれらのコン
ベヤ軌道を横切る間に供給されている。この移送ガイド
の第1の末端は第1のコンベヤ軌道に近接して開いてお
り、家禽がコンベヤフックから移送ガイドに移動できる
ようになっている。移送ガイドの第2の末端にはピスト
ン装置により駆動される送り出し装置が設けられてお
り、これが家禽を押し出して移送ガイドから第2のコン
ベヤ軌道に沿ったコンベヤフックに移動させる。
【0003】移送ガイドは2本の互いに短い間隔をおい
て配置された平行の棒状のエレメントを有する。この棒
状のエレメントに沿ってローラを装着した被駆動コンベ
ヤベルトが配置され、このベルトが棒状のエレメントの
間で家禽を吊り下げ、移送ガイドに沿って第1の末端か
ら第2の末端に運ぶことを可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この知られている装置
の欠点は、移送ガイドにある家禽を一時的に支持してお
くことや選択的に移送することに適していないことであ
る。
【0005】また別の欠点は、家禽を移送ガイドから移
動させるときにピストンと組み合わせた送り出し装置を
使用しているため、この装置の動きが不連続で遅くなる
ことである。
【0006】さらに別の欠点は、コンベヤベルトと家禽
との間の摩擦接続のために、家禽が装置に沿って移動し
ているかどうかが不確実なことであり、またコンベヤベ
ルトと家禽との摩擦接続のために、家禽が移送ガイドを
移動している間に家禽に傷のつく危険性がかなりあるこ
とである。
【0007】別の装置が欧州特許出願(公開)第259
920号で知られている。この公報には特定の家禽にお
いて選択的に屠殺動物を移送する装置が記述されてお
り、家禽は第1のコンベヤ軌道に供給されてコンベヤフ
ックに脚部を吊り下げられ、少なくとも1つの放出場所
に第2のコンベヤ軌道に沿って供給される。この知られ
ている装置は、コンベヤ手段として実質上環状の閉鎖経
路を有し、これが第1のコンベヤ軌道と放出場所との間
に延びており、この放出場所から第2のコンベヤ軌道に
接続されている。この環状の経路にローラ手段により装
着された移送フックには凹部が設けられており、駆動リ
ングにより駆動されて環状経路に沿って移動可能となっ
ている。ドライブリングは摩擦接続によって移送フック
に結合される。コンベヤ手段の受け入れ位置には第1の
コンベヤ軌道のコンベヤフックがコンベヤ手段の移送フ
ックと対向して位置し、それによってコンベヤフックか
ら吊り下げられた屠殺動物が第1のコンベヤ軌道からコ
ンベヤ手段の移送フックに選択的に移送可能となってい
る。コンベヤ手段の放出位置では、屠殺動物の吊り下げ
られた移送フックが第2のコンベヤ軌道に送られるため
に放出場所に位置している。この知られている装置は、
屠殺動物を第2のコンベヤ経路に送り出す前に、1つの
移送フックにつき1つの屠殺動物で、制限付きで一時的
な支持ができる。
【0008】この欧州特許出願(公開)第259920
号で知られている装置の欠点は、構造の複雑さであり、
製造コストが高くなってかなりの加工作業が必要とな
る。この装置の複雑な構造はこれを洗浄することを困難
にしている。さらなる欠点はこの装置が限られた一時的
支持機能しか有していないことである。
【0009】さらにこの装置の欠点は、屠殺動物がコン
ベヤ手段の移送フックにより第1のコンベヤ軌道から取
り込まれる間、移送フックの動きが屠殺動物の付いてい
るコンベヤフックの動きと同期しなければならないこと
である。屠殺動物が第2のコンベヤ軌道に送り出される
ときも同様の欠点が存在する。
【0010】オランダ特許第1004408号から別の
装置が知られている。この公報には特定の家禽に対し
て、第1のステーションにおいて選択的に屠殺動物をピ
ックアップし、第2のステーションにおいてこれらを選
択的に放出(排出)する装置が記載されている。この知
られている装置は、回転型のディスクまたはリングの形
で動かすことができてエンドレス構造のコンベヤ手段を
有しており、この経路に沿って第1および第2のステー
ションが配置されている。このコンベヤ手段にはいくつ
かのスリットが実質的に放射状に設けられていてこれに
2つ以上の屠殺動物またはその一部が積載される形で支
持される。この装置には供給手段が設けられており、こ
れにより屠殺動物が選択的にコンベヤ手段のスリットに
供給され、また選択的にスリットから屠殺動物を取り外
すことができる。
【0011】オランダ特許第1004408号から知ら
れているこの装置の欠点は、供給手段および放出手段の
制御が複雑であることと、これに伴なって供給手段、放
出手段、およびこれらに対応する制御部材の構造設計が
複雑なことである。
【0012】さらに、フランス特許出願(公開)第14
08850号から、第1のコンベヤ軌道から接続コンベ
ヤ軌道を経由して第2のコンベヤ軌道に移動またはスラ
イドする製品移送キャリヤに関する装置が知られてい
る。この製品キャリヤは切換え機構の力を借りて第1の
コンベヤ軌道から外される。この製品キャリヤは、回転
被駆動ディスクに装着され、スプリング装着されて円形
の経路(この経路の一部が接続コンベヤ軌道を横切るコ
ースと平行になる)を描くアーム手段により接続コンベ
ヤ軌道に沿って移動する。接続コンベヤ軌道に沿って、
これらのアームは製品キャリヤに圧力を加え、そうする
ことにより製品キャリヤに力が加わって接続コンベヤ軌
道を進んで行く。
【0013】フランス特許出願(公開)第140885
0号で知られるこの装置の欠点は、製品キャリヤにより
運ばれる製品が第1のコンベヤ軌道から第2のコンベヤ
軌道に移送されるときに製品キャリヤと分離することが
できないことである。
【0014】第2の欠点は、移送される製品キャリヤを
一時的に支持できないこと、および第2のコンベヤ軌道
への放出を制御できないことであり、これらがこの装置
を屠殺動物またはその一部を選択的に処理するのに不適
切なものにしている。
【0015】本発明の目的は、上述の欠点を少なくとも
部分的に克服する上述のタイプの装置を提供することで
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも1つのキャリヤが少なくと
も1つのスロットの幅の少なくとも半分にまたがること
を特徴とする。
【0017】第1および第2のステーションにおいて、
屠殺動物またはその一部は装置に供給され、装置から放
出される。例えば、機械操作または手動により、装置に
沿って配置されたコンベヤ軌道に供給され、コンベヤ軌
道から放出される。
【0018】少なくとも1つの駆動部材は、都合のよい
ことに、第1の位置および第2の位置をとることができ
(採択可能であり)、これらの位置において屠殺動物ま
たはその一部は第1のステーションから第2のステーシ
ョンに向かってそれぞれ移動し、停止する。少なくとも
1つの駆動部材の第2の位置において、後者は少なくと
も1つのスロットに置かれた屠殺動物またはその一部に
対して殆どダメージを与えることなく通り過ぎることが
可能となる。
【0019】少なくとも1つの駆動部材は、この駆動部
材がカバーする経路に対して実質的に直角な1つの軸を
中心として回転可能であり、それにより第1の位置から
第2の位置への動きおよびその逆の動きを容易に達成す
ることができることが好ましい。
【0020】本発明による装置の好ましい実施形態で
は、少なくとも1つの駆動部材は少なくとも1つのアー
ムを有し、これが少なくとも1つの駆動部材を屠殺動物
またはその一部の方へ送り出し、これにより簡単な構造
で強い耐久性が得られる。
【0021】少なくとも1つの駆動部材には力作用手段
が設けられ、これが第1の位置から第2の位置への少な
くとも1つの駆動部材の動きに対抗するものであり、特
に第1の位置から第2の位置への動きを制御可能にして
いることが好ましい。これは屠殺動物またはその一部が
ダメージを受けるのを防止または少なくとも制限してお
り、少なくとも1つの駆動部材が少なくとも1つのコン
ベヤのスロットに配置された屠殺動物またはその一部に
圧力を加える状態下でその力を制御することを容易にし
ている。さらに付け加えると、製作が容易で安価な構造
が得られる。好ましい実施形態では、この力作用手段は
圧縮スプリング、引張りスプリング、またはねじりスプ
リングのような別々のスプリング手段を有しているが、
しかしながら少なくとも1つの駆動部材自体を可撓性が
あって弾力性のあるものにすることで力作用手段を形成
することもまた可能である。
【0022】力作用手段は制御可能なピストン/シリン
ダ装置を有しており、それにより少なくとも1つの駆動
部材の位置を能動的に調整することが可能となる。
【0023】本発明による好ましい実施形態において、
ピストン/シリンダ装置は少なくとも1つの駆動部材の
位置を、第1の位置と第2の位置の間で任意にとること
が可能であり、それにより少なくとも1つの駆動部材を
移送すべき屠殺動物またはその一部との関係で最も好適
な位置にセットすることが可能となる。
【0024】ピストン/シリンダ装置が圧縮空気被駆動
であれば、少なくとも1つの駆動部材はピストン/シリ
ンダ装置内部の圧力に依存した弾力効果をもまた供給さ
れる。
【0025】ついでながら、以上に述べた利点は少なく
ともスロットの幅の半分ではない駆動部材、例えば、オ
ランダ特許出願(公開)第7412044号に記載され
ているコンベヤベルトで形成されるものでも達成され
る。
【0026】本発明の好ましい実施形態では、供給手段
が屠殺動物またはその一部を選択的に少なくとも1つの
スロットに供給するように設計され、かつ/または放出
手段が屠殺動物またはその一部を選択的に少なくとも1
つのスロットから放出するように設計されている。結果
として、この装置は屠殺動物を第1のステーションから
第2のステーションに選択的に移送するのに使用可能と
なる。
【0027】本発明による装置の利便性のある実施形態
では、供給手段は切換え(スイッチング)機構を有して
いる。この切換え機構は、第1の切換え位置にすると、
屠殺動物またはその一部がコンベヤの少なくとも1つの
スロットに供給され、第2の切換え位置にすると、コン
ベヤの少なくとも1つのスロットに対する屠殺動物また
はその一部の供給はなされない。この装置が、屠殺動物
またはその一部が運ばれるかまたは第1のステーション
を過ぎて輸送途中であるコンベヤと相互に関連して動作
すると仮定すると、屠殺動物またはその一部はコンベヤ
の少なくとも1つのスロットに選択的に供給されること
が可能である。このために、この切換え機構は、切換え
できる板を有しており、これが第1の位置にあるときは
屠殺動物またはその一部をコンベヤの少なくとも1つの
スロットに向けて誘導することが好ましい。このように
して構造および切換え機構の動作の簡単な設計が可能と
なる。
【0028】本発明による装置の好ましい実施形態にお
いては、供給手段および放出手段をそれぞれ制御する供
給制御手段および/または放出制御手段が設けられ、運
搬される屠殺動物またはその一部に関するサイズ、重
量、外形、色、異常などのデータに基づいて制御に効力
が及ぼされる。この装置に供給制御手段を設けることに
より、屠殺動物がコンベヤから本発明による装置へ、サ
イズ、重量、外形、色、異常などの情報に基づいて選択
的に移送されることが可能となり、それにより屠殺動物
またはその一部が第1のステーションから第2のステー
ションに選択的に移送されることが可能となる。本発明
による装置に放出制御手段を設けることにより、屠殺動
物が相当する方法で選択的に放出されることが可能とな
る。
【0029】この供給手段および/または放出手段は回
転駆動される少なくとも1つのディスクを有しており、
その円周には少なくとも1つの保持スロットが外周に開
口していて少なくとも1つの屠殺動物またはその一部を
運搬しかつ支持するように設計されている。このような
ディスクを製作することは簡単で安価なものであり、う
まく洗浄することもできる。屠殺動物またはその一部は
コンベヤの少なくとも1つのスロットを出て少なくとも
1つのディスクの保持スロットに、ディスクが回転する
ことにより、1つずつ移されることが可能となり、この
保持スロットから屠殺動物またはその一部を一時的に貯
蔵する一部のスロットに置くことが可能となる。
【0030】回転駆動されるディスクは少なくとも2つ
の保持スロットを有しており、1つの屠殺動物が占有し
た保持スロットからスロットの一部分に移動するとき、
他の保持スロットが既にコンベヤの少なくとも1つのス
ロットから屠殺動物を受けて支持するのに適応している
ことが好ましい。これにより屠殺動物の高速移送が達成
可能となる。第2のステーションで放出され得る屠殺動
物またはその一部を乗せたコンベヤとこの装置が相互に
関連して動作すると仮定すると、例えば、屠殺動物また
はその一部は、第1のステーションにおいて少なくとも
1つのスロットに選択的に供給されるか、第2のステー
ションにおいて少なくとも1つのスロットから選択的に
放出されるか、またはその両方である。
【0031】さらに好ましい実施形態では、コンベヤの
少なくとも1つのスロットは実質的に水平面上に延びて
おり、それにより屠殺動物またはその一部は重力の影響
下にあって不本意な動きはできなくなる。
【0032】本発明による装置の少なくとも1つのスロ
ットは実質的に湾曲したコースを有することが好まし
い。これにより駆動部材の支持体が1つの軸を中心とし
て回転するような簡単な設計となる。さらに、この装置
が第1および/または第2のステーションにおいてコン
ベヤ軌道と相互に関連して動作するならば、少なくとも
1つのスロットは第1および/または第2のステーショ
ン付近で、適切に湾曲したコースにより、コンベヤ軌道
に対して接線方向で連絡することが可能となる。それに
より屠殺動物またはその一部を少なくとも1つのスロッ
トに供給することまたはスロットから放出させることが
非常に容易になる。
【0033】また別の本発明による装置の利点のある実
施形態では、少なくとも1つのスロットは実質的に直線
的なコースを有する。結果として、必ずしも必要ではな
いが、同じ運搬距離の複数のスロットを使用することが
容易になる。例えば、カスタム仕様で、屠殺動物が製品
キャリヤにおいて脚部を吊り下げて運ばれる場合または
屠殺動物の部分が製品キャリヤにおいて対をなして運ば
れる場合、ダブルになったスロットを使用することが望
ましく、したがって実現するのが容易である。
【0034】さらなる利点のある実施形態では、スロッ
トの内部に取出しあるいは荷おろし(アンローディン
グ)装置が設けられ、この装置は、少なくとも1つのス
ロットを局部的に広るように設計されていることが好ま
しい。これにより屠殺動物またはその一部が移送されて
いる間に、第1のステーションと第2のステーションと
の間でスロットから外すことが可能となる。
【0035】本発明による装置の好ましい実施形態で
は、荷おろし装置は少なくとも1つのスロットを横切る
形の支持体を有し、局部的にスロットの幅を広げるよう
にスロットの方向に対して実質的に横切って移動するこ
とが可能である。それにより少なくとも1つのスロット
の幅がその位置で広げられ、屠殺動物またはその一部が
もはやスロットにより支持されずに落とされる。
【0036】本発明による装置は、荷おろし装置を制御
するために、例えば、前もって記録されたデータに基づ
いた荷おろし制御手段を有することが好ましい。
【0037】本発明による装置のまた別の好ましい実施
形態では、計量装置が少なくとも1つのスロットの中に
組み込まれており、屠殺動物またはその一部を計量す
る。これにより少なくとも1つのスロットに置かれた屠
殺動物またはその一部の重量を判定することが可能とな
り、これを基にしてさらなる処理操作を屠殺動物または
その一部について実施するかどうか選択することが可能
となる。
【0038】本発明によるまた別の好ましい実施形態で
は、荷おろし制御手段は計量装置により検出された屠殺
動物またはその一部の重量を記録し、このデータに基づ
いて荷おろし装置、例えばその支持体を制御し、これに
より第1のステーションと第2のステーションとの間の
少なくとも1つのスロットから屠殺動物またはその一部
を選択的に除外することが可能となる。
【0039】本発明による装置の利点のある実施形態で
は、少なくとも1つのスロットのコースに沿って処理装
置が設けられ、屠殺動物またはその一部を処理する。そ
の結果として生じる利点は、屠殺動物またはその一部が
少なくとも1つのスロットで運ばれている間に既に処理
ステップを受けていることであり、それによりこのタイ
プの処理のステーションをラインにさらに設けることを
免れることができ、スペースが節約される。このように
して、屠殺動物またはその一部がスロットに置かれてい
る時間を有効利用することもまた可能となり、とりわけ
それらが一時的にそこに貯蔵されて処理ステップが実行
される場合、全体的な処理配置において時間が節約され
る。
【0040】本発明による装置の好ましい実施形態で
は、処理装置は少なくとも1つの摩擦面を有し、これが
少なくとも1つのスロットに沿って配置されて屠殺動物
またはその一部に部分的に作用する。これが屠殺動物ま
たはその一部、とりわけ脚部を処理装置の位置で回転可
能とさせ、その結果、屠殺動物またはその一部、とりわ
け脚部が、例えば、容易にマリネ処理可能になる。この
摩擦面は望ましくは被駆動コンベヤベルトの一部分であ
り、その断面は少なくとも1つのスロットの断面に沿っ
て延びている。
【0041】さらなる好ましい実施形態では、処理装置
は2被駆動コンベヤベルトを有し、これらが少なくとも
1つのスロットの両側に配置されてその間で屠殺動物ま
たはその一部を部分的に押さえ付ける。その結果、特に
うまく扱うことができる。
【0042】別の好ましい実施形態では、処理装置は少
なくとも1つのスロットに沿って前後に配置された少な
くとも2つの被駆動コンベヤベルトを有する。第1のコ
ンベヤベルトの移動速度および/または方向は第2のコ
ンベヤベルトのそれとは異なり、それにより移動する屠
殺動物またはその一部が互いの位置関係(例えばスロッ
トに沿っての互いの間隔)およびそれら自体の位置につ
いてかなりの自由度をもつことになることが好ましい。
【0043】以上に述べた処理装置は本発明による装置
の構成要素のみならずそれ自体でも使用可能である。
【0044】本発明のこれらおよび他の態様、特性およ
び利点は以下に述べる本発明による装置の好ましい実施
形態の説明で、図を参照にして説明されており、ここで
同じ参照番号は同じまたは同様の構成要素を表わしてい
る。
【0045】
【発明の実施の形態】図1に、第1のコンベヤ1および
第2のコンベヤ2、これらに沿って矢印4および矢印5
に示された方向に進む製品キャリヤ3を概略的に示す。
屠殺動物またはその一部、とりわけ家禽の脚部6は製品
キャリヤ3に置かれる。脚部6は第1のコンベヤ1から
第2のコンベヤ2に、参照番号7で示したコンベヤ装置
の力により選択的に移送される。
【0046】コンベヤ装置7はディスク形状の支持体8
を有し、これが軸9について回転可能となるようにフレ
ーム(図示せず)に装着されている。支持体8上にはピ
ボット11の手段により支持体8に旋回可能に接続され
た複数の駆動部材10がある。
【0047】脚部6を運搬しかつ支持するように設計さ
れた固定型で実質的に湾曲したスロット12が支持体8
の外周に沿って延びている。脚部6はスロット12にそ
の供給側末端を経由して供給され、このスロットの放出
側末端から放出可能となる。
【0048】供給側末端では、コンベヤ装置7は実質的
に三角形の切換え板13による切換え機構を有してい
る。切換え板13はピボットによりフレーム(図示せ
ず)に接続されている。この切換え板13は多様な位
置、いわば実線で示した第1の位置13a、および破線
で示した第2の位置13bをとることができる。
【0049】放出側末端では、コンベヤ装置7は放出手
段14を有している。この放出手段14は回転駆動する
ディスク15および脚部6が一時的に支持される固定さ
れた待機スロット16を有している。ディスク15の外
周上には2つの保持スロット17が設けられ、これらは
直径方向に互いに対向して位置し、それぞれ1つの脚部
6を運搬しかつ支持するように設計されている。ディス
ク外周上の保持スロット17に隣接した位置には直径方
向に互いに対向して2つの突起18が設けられている。
【0050】駆動部材10は、第1の開放末端20およ
び第2の実質的にT型の末端21を有するアーム19を
含んでいる。T型末端21において、アーム19はピボ
ット11を介して支持体8に結合されている。T型末端
21は、実質的にアーム19を横切ってはしる2つの突
起22、23を有している。突起22はピボット24を
介して圧縮スプリング26に結合され、このスプリング
は接続手段25により支持体8に強固に接続されてい
る。支持体8上には突起28があって突起23のストッ
パとして機能する。
【0051】コンベヤ装置7は切換え板13の位置を制
御するための供給制御手段42、および回転被駆動ディ
スク15の角度を制御するための放出制御手段52を有
している。
【0052】第1のコンベヤ1における切換え板13の
上流部では、適切な測定手段(図示せず)を使用して屠
殺動物またはその一部6に関するサイズ、重量、外形、
色、異常などのデータが検出され、このデータが供給制
御手段42に入力され、オプションとして保存される。
これは象徴的に破線43で示してある。検出されたデー
タを基にして、破線41で象徴的に示したように、予め
設定した標準とこのデータの比較結果に従って切換え機
構の切換え板13の位置が供給制御手段42により制御
され、これにより屠殺動物またはその一部6は選択的に
第1のコンベヤ1からスロット12へ移動されることが
可能となる。選択した屠殺動物またはその一部6が第1
のステーションに到達すると、切換え機構とりわけ切換
え板13が供給制御手段42により駆動されて位置13
bをとり、選択した屠殺動物またはその一部6を製品キ
ャリヤからスロット12に導入する。
【0053】データ43に加えて、適切な測定手段(詳
細は図示せず)による溝12の場で屠殺動物またはその
一部6に関するタイプ、番号、位置、順序などのデータ
44の検出、またはスロットが満杯であることを検出す
る検出器(図示せず)から信号を得ることも可能でこれ
らが供給制御手段に入力される。これは破線44aによ
り象徴的に示してある。
【0054】駆動部材10は矢印27で象徴的に示され
た方向に回転する支持体8に配置されている。処理中
は、駆動部材10とりわけアーム19がスロット12の
経路と実質的に平行して後者をなぞるように移動し、そ
れらが動くことで屠殺動物またはその一部6を一緒に第
1のステーションから第2のステーションにスロット1
2に沿って移動させる。
【0055】圧縮スプリング26は、突起22に接続さ
れて元に戻ろうとする力をアーム19に働かせ、アーム
19を矢印27で示した方向に向けようとする。アーム
19は圧縮スプリング26の復帰力と逆方向に、ピボッ
ト11について旋回する動きが可能であり、アーム19
は位置19bをとることも可能となってここでは脚部6
がスロット12に沿って移動することはない。例えば、
放出側末端においてスロット12に複数の脚部6が集ま
った場合、アーム19は支持体8の回転方向と反対の方
向に旋回し、それにより駆動部材10とりわけアーム1
9は放出側末端に集まった脚部6を過ぎて動くことが可
能となる。これは放出側末端付近に集まった屠殺動物ま
たはその一部がダメージを受けるのを防止する。
【0056】アーム19が放出側末端に集まった脚部6
を通過したのち、圧縮スプリング26はアーム19をタ
ーンさせ、突起23がストッパ28に当たったところで
止まるまで押す。以上のようにピボットに対するアーム
19を設計することにより、要求があるなら、支持体8
を連続的に回転させることが可能となり、その結果、放
出側末端において脚部6が放出されるのと関係なくスロ
ット12の供給側末端で脚部6はピックアップされる。
さらに、上述のようにアーム19にピボットを使用する
ことにより、複数の脚部6をスロット12の中で一時的
に支持することが可能となる。
【0057】スロット12に置かれた屠殺動物またはそ
の一部6は、駆動部材10により回転被駆動ディスク1
5にある保持スロット17に押し入れられ、保持スロッ
ト17は正確に1つの屠殺動物またはその一部6を支持
することが可能となる。
【0058】スロット12の放出側末端では、放出制御
手段52が脚部6をスロット12から待機スロット16
に放出させるように設計された回転被駆動ディスク15
を制御する。回転被駆動ディスク15の制御は破線51
により象徴的に示してあり、コンベヤ2に沿って進んで
くる塞がっていない製品支持体3に関するデータを基に
して行なわれるものである。この情報はコンベヤ2に沿
って放出部のスロット16の上流で検出されたものであ
り、放出制御手段52に入力されるものである、これら
すべては概略的に破線53により示されている。この制
御は、タイプ、番号、位置、順序などのようなスロット
12にある脚部6に関するデータに基づいた制御と、破
線44bで象徴的に示したように付加される。
【0059】指定の塞がっていない製品キャリヤ3がコ
ンベヤ装置7に沿った第2のステーションに到達する
と、放出制御手段52は回転被駆動ディスク15を駆動
させ、保持スロット17にある屠殺動物またはその一部
6を固定の待機スロット16に移送する。その後、この
屠殺動物またはその一部6はちょうど通過している製品
キャリヤ3によりピックアップされる。
【0060】図2は本発明によるコンベヤ装置を示した
ものであり、ここでは図1において示した圧縮スプリン
グ26の代わりにねじりスプリング29が使用されてい
る。このねじりスプリング29はI−Iで象徴的に示し
た回転軸の長さ方向に実質的に延びている。ねじりスプ
リング29は支持体8上に配置され、軸9について回転
可能となっている。本発明によるコンベヤ装置の操作方
法は図1に示した実施形態と変わるものではない。
【0061】図1および2に示した本発明によるコンベ
ヤ装置の好ましい実施形態において、実質的にスロット
12は水平面上に延びており、また実質的に円の一部を
形成するコースをはしるものでもある。しかしながら、
スロット12が実質的に直線のコースまたは何らかの任
意のコースを有することもまた想定可能であり、そのよ
うなケースでは駆動部材が対応する経路に沿って動く。
【0062】また、スロット12が水平でない面上を延
びることも可能であり、それにより屠殺動物またはその
一部は第1のコンベヤから第2のコンベヤに異なる高さ
で移送されることが可能となる。
【0063】図3は支持体8aを示したものであり、こ
こでは駆動部材10aが互いに接続されてローラ上に装
着され、支持体8aに沿って進むことができる。これは
矢印30により象徴的に示されている。駆動部材10a
にはスプリング手段31および旋回するアーム35が設
けられている。このような構成により、駆動部材10a
の経路は、例えば、上述したスロット12aの任意のコ
ースまたは種々の高さのコースに容易に適合することが
できる。
【0064】図4は支持体8bの別の実施形態を示した
ものであり、ここでは支持体はスポークを有するリング
を構成して軸9aについて完全に回転可能となってい
る。駆動部材10bは支持体8bの外周に設けられ、図
3におけるスプリング手段31および旋回アーム35a
と同様にスプリング手段31aを有する。
【0065】図5は、図1のコンベヤ装置の変形を全体
的に507で概略的に示したものであり、コンベヤ装置
507には2本の実質的に湾曲したスロット512が互
いに一定の距離をもってはしるように配設されており、
屠殺動物の脚部506を運搬しかつ支持するように設計
されている。
【0066】図1におけるコンベヤ装置と同様の方法
で、図5に示すコンベヤ装置507には複数の駆動部材
10が設けられており、これらは回転駆動される支持体
8上に配置され、ピボット11を介して旋回可能なよう
に支持体8に接続されている。駆動部材10は2つの限
定された位置、いわば実線で示した第1の限定位置10
aおよび破線で示した第2の限定位置10bで示されて
いる。第1の限定位置において、駆動部材10は2本の
スロット512まで延び、第2の限定位置10bでは駆
動部材10は2本のスロット512までは延びない。
【0067】単一動作または2動作型のシリンダ526
が支持体8上に配置され、アーム60を介して旋回可能
なように駆動部材10に接続されている。シリンダ52
6の動作により、アーム60はひっこむことや伸びるこ
とが可能となる。アーム60が完全にひっこんだ位置で
は、駆動部材10は第2の限定位置10bをとり、アー
ム60が完全に伸びきった状態では駆動部材10は第1
の限定位置10aをとる。シリンダ526はまた、例え
ば、制御手段(図示せず)により、駆動部材10が限定
位置10aおよび10bとの間で任意の位置をとること
ができるように制御することもできる。
【0068】図5に示した、本発明による装置の変形体
において、概略的に示してあるが、コンベヤ装置507
はスロット512の入り口側末端部で第1のコンベヤ1
と相互に関連して動作し、スロット512の放出側末端
部では、同様に概略的に表わしてあるが、第2のコンベ
ヤ2と相互に関連して動作する。製品キャリヤ3は第1
のコンベヤ1および第2のコンベヤ2に沿って矢印50
4および505の方向にそれぞれ移動する。製品キャリ
ヤ3は屠殺動物506を運搬しかつ支持するように設計
されており、少なくとも入り口側末端付近および放出側
末端付近では運搬方向に対して一定角度とりわけ直角と
なる。
【0069】第1のコンベヤ1から第2のコンベヤ2に
移送するよう選択された屠殺動物506は、例えば既に
述べたような方法で、供給手段(図示せず)の力でスロ
ット512の供給末端に供給される。屠殺動物506は
それから脚部をスロット512に吊り下げられて放出側
末端の方へスロット512を経由して移動され、そこで
第2のコンベヤ2に沿って進んでくる塞がっていない製
品キャリヤ3にこの屠殺動物506が放出される。駆動
部材10は矢印27の方向に沿って屠殺動物506を移
動させる。この目的のために、駆動部材10は、アーム
60が伸びた結果として第1の限定位置10aに動かさ
れる。
【0070】スロット512の放出側末端には、2つの
同様の回転被駆動ディスク15が設けられており、それ
ぞれが2つの直径方向に対向する保持スロット17を有
していてこれが屠殺動物の脚部506を支持するように
設計されている。スロット512の近辺に塞がっていな
い製品キャリヤ3がある場合、これらのディスクは放出
制御手段(図示せず)により駆動され、それにより屠殺
動物506はスロット512から外されてダブルになっ
ている待機スロット520に置かれ、それから放出手段
(図示せず)の力によって利用可能な製品キャリヤ3に
置かれる。
【0071】もしも屠殺動物506が全部第1のコンベ
ヤ1からスロット512に供給されてスロット512の
放出側末端から屠殺動物506が放出されないと、複数
の屠殺動物506が放出側末端に集まる。スロット51
2に沿って集まった屠殺動物506がそれらを通過して
いく駆動部材10によりダメージを受けるのを防ぐため
に、問題となる運搬体10または全部が、シリンダ52
6が適切な方法で制御される妥当な結果として第2の限
定位置10bに回転させられる。これは、例えば、屠殺
動物506が集まってきて移動する駆動部材10に対し
て障害を形成する結果、関連するシリンダ526に一定
の圧力が加えられることにより関連する駆動部材10が
瞬時または短時間後に引き戻されることで達成される。
また、すべての駆動部材10を第2の限定位置10bに
させることで、屠殺動物506をスロット512に沿っ
て移動させることなく支持体8を回転させ続けることが
可能となることも想定できる。
【0072】図6は、図5に示したコンベヤ装置507
の側面図であり、支持体8、第1のコンベヤ軌道1に沿
って知られている方法で移動している非常に図式化した
製品キャリヤ3、第2のコンベヤ軌道2、および屠殺動
物506を有している。
【0073】スロット512(図示せず)の供給側末端
には屠殺動物506を製品キャリヤ3からスロット51
2に供給するように設計された供給手段がある。この供
給手段は押し出し部材515を有する第1のシリンダ5
13を含んでいる。スロット512の放出側末端には屠
殺動物506を待機スロット520から放出するように
設計された放出手段があり、押しだし部材516を有す
るシリンダ514を含んでいる。第1のコンベヤ軌道1
に沿って移動している選択された屠殺動物506を第1
のコンベヤ軌道1から第2のコンベヤ軌道2に移送しな
ければならない場合、屠殺動物506がスロット512
の供給側末端の位置にくるとすぐに、シリンダ513が
動作して押し出し部材515が矢印517の方向に移動
し、それにより屠殺動物506が製品キャリヤ3からス
ロット512に押し出される。
【0074】同様の方法で、第2のコンベヤ軌道2に沿
って移動していて屠殺動物506を受け取る製品キャリ
ヤ3がスロット512の放出側末端の位置にくると屠殺
動物506はスロット512から放出される。シリンダ
514はこの時、押しだし部材516が矢印518の方
向に移動するよう作動し、それにより屠殺動物506が
待機スロット520から利用可能な製品キャリヤ3に押
し出される。
【0075】図7は図5に示したコンベヤ装置507の
変形を概略的に表わしたものであり、このコンベヤ装置
507はスロット512の放出側末端において図6にあ
る放出手段を除外して設計されている。屠殺動物506
がスロット512から放出されるのを確実化するため
に、図5に示した実施形態と比較すると、回転被駆動デ
ィスク15は第2のコンベヤ軌道2に置き換えられてい
る。結果として、回転被駆動ディスク15は屠殺動物5
06を直接的に、矢印505の方向に移動している製品
キャリヤ3に置くことが可能となる。
【0076】本発明によるコンベヤ装置が2つのスロッ
トを使用する場合、製品キャリヤは図5、6および7に
示した位置をとることが好ましい。しかしながら、製品
キャリヤが供給側末端または放出側末端に位置すると
き、垂直軸を中心として回転することもまた想定でき、
それにより製品キャリヤの位置を供給側末端または放出
側末端部分においてスロットのコースに適合化させるこ
とが可能となる。結果として、図1において述べたよう
な方法で屠殺動物を供給することができ、製品キャリヤ
と供給手段の動作を同期させるための測定は何ら必要と
しなくなる。
【0077】図5および7に示したそれぞれの製品キャ
リヤ504および505のへこみ間の距離はピッチを構
成している。それぞれのタイプの製品キャリヤが等しい
ピッチであることは必ずしも必要ではない。供給側末端
および放出側末端におけるスロット512の間隔が異な
ってもよい場合、異なるピッチの製品キャリヤ間で家禽
を移送することは非常に容易である。また、例えば、寸
法の異なる家禽の対が連続してくる場合のために、スロ
ット512を互いに移動可能、好ましくはスライド可能
にして間隔を変えることも可能である。
【0078】図8aは本発明による装置807を直線的
な実施形態にして第1のコンベヤ801と第2のコンベ
ヤ802の間に配置したものを示している。製品キャリ
ヤ803は矢印804および805により示した方向で
それぞれ第1のコンベヤ801および第2のコンベヤ8
02に沿って移動する。第1のコンベヤ801の製品キ
ャリヤ803には第1のコンベヤ801から第2のコン
ベヤ802に移送する必要のある屠殺家禽の脚部806
がある。
【0079】製品キャリヤ803は第1のブラケット部
分809aおよび第2のブラケット部分809bを有す
るブラケット809を含んでおり、これらは製品キャリ
ヤ803上で互いに旋回可能に配置されている。参照番
号803aにより示された、閉じた位置のブラケット8
09において、脚部806がブラケット809により実
質的に環状に囲まれ、製品キャリヤ803の中でこうし
て支持されて運搬される。
【0080】装置807は、フレーム(図示せず)に接
続された複数の平板から構成された形の固定型の支持体
808を含んでいる。支持体808には2つの同じよう
なスロット812が含まれ、第1のコンベヤ801およ
び第2のコンベヤ802の間で実質的に直線上に延びて
おり、このスロット812が脚部806を運搬しかつ支
持するように設計されている。
【0081】この2つのスロット812は、これ以降簡
単化のためにスロット812と呼ぶが、脚部806をス
ロット812に受け入れるための供給側末端880、お
よびスロット812から脚部806を放出するための放
出側末端881を有する。
【0082】第1および第2の回転可能なチェーンホイ
ール850および851が支持体808の下面でスロッ
ト812の供給側末端880および放出側末端881近
傍に配置されており、少なくとも1つのチェーンホイー
ル850、851は駆動される。駆動チェーン853は
チェーンホイール850、851の周囲に配設されてお
り、この駆動チェーン853がスロット812のコース
と実質的に平行になっている。図8aに示した構成で
は、スロット812は実質的に水平面上を延びている。
駆動チェーン853がたるむのを防止するためにガイド
エレメント(図示せず)を設けることは可能であり、こ
れは駆動チェーン853のコースに沿って配置され、駆
動チェーン853を支持するように設計される。矢印8
27の方向に移動する複数の駆動部材810は互いに間
隔をおいて駆動チェーン853上に設けられている。駆
動チェーン853はチェーンホイール850、851の
周囲でガイドされるので、駆動部材810はスロット8
12のコースに沿って矢印828で示された方向に移動
する。駆動部材810は、駆動チェーン853上で放射
状に外側を向くようにして配置される。駆動部材810
の寸法およびチェーンホイール850、851の直径
は、駆動部材810がスロット812の幅全体または少
なくとも一部に広がるように選択されている。結果とし
て、スロット812の中に配置されて駆動部材810の
前方にある脚部806は駆動部材810の動きに伴なっ
て運搬され、その結果供給側末端880から放出側末端
881に移動する。
【0083】その放出側末端881の近傍において、ス
ロット812は回転被駆動ディスク状の駆動部材815
を有しており、これが脚部806をスロット812から
放出側末端881特に放出側末端881の近くに設けら
れた待機スロット816に放出する。
【0084】スロット812において、装置807は計
量装置860を有しており、脚部806が供給側末端8
80から放出側末端881に移送される間にこれらの重
量を測定する。計量装置860に位置する脚部806
は、計量装置860の位置で、対応する部分のスロット
812の幅を広くすることにより、スロット812から
除去され得る。この目的のために、スライド可能な平板
部材870が設けられ、これが矢印862で示した方向
にスライド可能となっている。スロット812の脚部8
06が除去されるかされないかは検出された重量に依存
する。矢印890で示したように、検出された脚部80
6の重量は制御装置842に入力される。これは概略的
に表わしてある。例えば、検出された脚部806の重量
は制御装置842に設定されている数値と比較され、こ
の比較結果を基にして制御装置842は選択的に計量装
置860に作用し、脚部806をそこで放出する。これ
は矢印891により示されている。
【0085】第1のコンベヤ801から第2のコンベヤ
802に移送する必要のある脚部806をスロット81
2の供給側末端880に供給可能とするために、第1の
コンベヤ801の製品キャリヤ803はスロット812
の供給側末端880、特に製品キャリヤ803がちょう
ど支持体808の真上にくるように移動される。スロッ
ト812間の距離および第1のコンベヤ801にある製
品キャリヤ803のピッチは実質的に対応している。脚
部806がスロット812の供給側末端880付近にく
ると、参照番号803bで示したように、当該の製品キ
ャリヤ803にあるブラケット809が開かれる。方法
は詳細には示していないが、それ自体よく知られている
ものである。その後、脚部806はもはやブラケット8
09により運搬しかつ支持されることなく、スロット8
12とりわけその供給側末端880により運搬しかつ支
持される。製品キャリヤ803は第1のコンベヤ801
に沿ってさらに矢印804で示した方向に進み、その進
行中に第1のブラケット部分809が脚部806を押
し、その結果脚部806はスロット812の中で前方に
推し進められる。脚部806を完全に製品キャリヤ80
3から解き放つために、第1のコンベヤ801はスロッ
ト812の供給側末端880を過ぎると上方に進み、そ
れにより製品キャリヤ803は持ち上げ去られてスロッ
ト812にある脚部806と接触しなくなる。これは参
照番号803cにより示されている。
【0086】それらが計量装置860を通り過ぎたの
ち、脚部806はスロット812の放出側末端と計量場
所860との間に一次的に支持され、それからディスク
状の駆動部材815によりスロット812から待機スロ
ット816に移される。スロット812の放出側末端8
81において、脚部806は第2のコンベヤ802に沿
って移動している製品キャリヤ803に放出される。こ
れはスロット812の供給側末端880において脚部8
06がピックアップされるのと順序が逆なこと以外は同
様の方法で行なわれる。スロット812の放出側末端8
81付近で第2のコンベヤ802は下方向に走り、開い
た製品キャリヤ803は下方向に移動する。これは参照
番号803dにより示されている。製品キャリヤ803
によりピックアップされるべき脚部806は待機スロッ
ト816に配置される。開いた製品キャリヤ803は脚
部806のスロット812から突き出た部分の上に重な
って配置され、第1のブラケット部分809aが脚部8
06を待機スロット816から押し出す。これは参照番
号803eにより示されている。次いで、ブラケット8
09は、図示していないがそれ自体よく知られた方法に
より閉じられ、脚部806は製品キャリヤ803により
ピックアップされる。これは参照番号803fにより示
されている。
【0087】計量装置860における少なくとも1つの
スロット812からの屠殺動物806またはその一部の
取外しは図8bにさらに詳細に示されている。
【0088】検出された重量に基づいて、屠殺動物80
6またはその一部がスロット812から除去されるよう
選択された場合、上述した計量装置860は制御装置8
42により駆動されてそれぞれのスロット812にある
一方の平板部材870が矢印862の方向にスライドす
る。結果として、計量装置860の部分においてスロッ
ト812の幅が増大し、それにより屠殺動物806また
はその一部はスロット812に支持されることができな
くなり、したがって屠殺動物806またはその一部は重
力の影響によりスロット812の外に矢印865で示し
た方向に落下する。
【0089】図9aおよび9bは駆動部材810が第1
の限定位置810aおよび第2の限定位置810bにあ
るときの詳細図である。駆動部材810は支持体861
を介して駆動チェーン853に接続されている。駆動部
材810は、軸811について旋回可能なように支持体
861に接続されたアーム819を有している。アーム
819の対向する位置に、駆動部材810は突出部82
1を有し、これがピボット824を介して引張りスプリ
ング826の第1の末端に接続されており、引張りスプ
リング826の第2の末端は突起822を介して支持体
861に接続されている。図9aに示された状態では、
駆動部材810は第1の限定位置におかれ、ここでは脚
部806が矢印827の方向に移動させられる。図9b
に示された駆動部材810の状態では、駆動部材810
は第2の限定位置にある。矢印827で示された方向に
は複数の脚部806が存在し、脚部806はスロット8
12の放出側末端811の方にこれ以上運ばれることが
できない。駆動部材810が脚部806にダメージを与
えるのを防止するために、駆動部材810は矢印832
で示された方向に回転することができる。駆動部材81
0が矢印832の方向に回転する結果として、引張りス
プリング826は引き伸ばされ、駆動部材810はこれ
をその第1の限定位置に回転して戻るような復帰の力を
かけられる。
【0090】図10は図8aに示した装置807の好ま
しい実施形態の変形を示したものであり、ここでは屠殺
動物806またはその一部は第1のコンベヤから第2の
コンベヤに移送されるわけではなく、むしろ屠殺動物8
06またはその一部とりわけ全肉塊806がコンベヤ8
01に沿って矢印804の方向に移動している製品キャ
リヤ803から取り外され、例えば、重量を測定するた
めにスロット812に置かれ、それから元の製品キャリ
ヤ803と比較すると1つ下流にシフトしている製品キ
ャリヤ803によってではあるが同じコンベヤ801に
戻される。結果として、屠殺動物806またはその一部
が、例えば、計量または補正処置のためにさらなる下流
において製品キャリヤ803から外れた状態で一定時間
を取り戻すことは可能であり、それから屠殺動物806
またはその一部は上流に1つシフトした製品キャリヤ8
03に戻って吊り下げられ、それにより、それらは、屠
殺動物806またはその一部はもともと吊り下げられて
いた、すなわちそれらが装置807を通過する前にあっ
た製品キャリヤ803に対応する製品キャリヤ803に
戻る。
【0091】肉塊806は、既に前に記載したのと同様
の方法でスロット812の供給側末端880および放出
側末端881における製品キャリヤ803によって製品
キャリヤ803から取り出されてスロット812に入れ
られ、スロット812からピックアップされる。それ故
にこれ以上の説明は不要である。
【0092】肉塊806はスロット812に配置された
計量装置860により計量される。
【0093】図11は同様に図8aに示した装置807
の変形を表わしたものであり、これによって第1のコン
ベヤ801および第2のコンベヤ802は異なる種類の
製品キャリヤ803を運搬する。この場合、第1のコン
ベヤ801は装置807のスロット812に対して実質
的に直角であり、第2のコンベヤ802はスロット81
2に対して実質的に平行に配置されている。第1のコン
ベヤ801の製品キャリヤ803は、例えば、矢印80
4aで示した方向に移動する。第1のコンベヤ810の
製品キャリヤ803および第2のコンベヤ802からの
製品キャリヤ803が同じピッチをもつ必要はなく、し
たがってスロット812間の距離はスロット812の供
給側末端および放出側末端とで変わり得る。
【0094】排除機構840はスロット812の供給側
末端880の付近において、第1のコンベヤ軌道801
に沿って配置されている。この排除機構840は矢印8
41で示された方向に伸ばされ得る押し出し装置を有す
る。第1のコンベヤ801から第2のコンベヤ802に
移送されるよう選択された脚部806を有する製品キャ
リヤ803がスロット812の供給側末端880の前に
きたとき、この押し出し装置が矢印841の方向に伸ば
され、脚部806が製品キャリヤ803からスロット8
12の中に出される。例えば、排除機構840は図6に
示された押し出し部材516の原理に従って設計された
ものでもよい。
【0095】図12は、上述の方法で脚部806がスロ
ット812の供給側末端880からその放出側末端88
1の方に運ばれている装置807を表わしている。スロ
ット812の供給側末端880において、脚部806は
排除機構840によって製品キャリヤ803から供給さ
れる。この場合、例えば、製品キャリヤ803は図示し
ていないコンベヤに沿って矢印804bで示した方向に
進んで行く。放出側末端881において、脚部806は
知られている方法で、コンベヤ(図示せず)に沿って動
いている製品キャリヤ803により、スロット812か
ら取り出される。製品キャリヤ803は、例えば、矢印
805bで示された方向に動いている。
【0096】装置807はスロット812の供給側末端
880に2つのディスク状の駆動部材815を有してお
り、それぞれのスロット812について1つの駆動部材
815が脚部806を供給側末端880からスロット8
12に入れるためのものとなっている。図12に示した
装置807の実施形態では、脚部806を計量してそれ
らをスロット812から除去する機能は荷おろし装置と
は別に実行される。脚部806は計量装置860におい
て計量され、矢印890で示したように、検出された重
量は制御装置842に入力される。脚部806はこの目
的のために設けられた荷おろし装置861の力を借りて
スロット812から除去することができる。それぞれの
スロット812について、荷おろし装置861は実質的
に水平面上を旋回することができるように支持体808
に配置されたアーム862を有する。荷おろし装置86
1では、スロット812が拡張された切断面864を有
し、ここでは脚部806がアーム862によって支持さ
れ得る。例えば検出された重量に基づいてスロット81
2から外されるように選択された脚部806が荷おろし
装置861にきた場合、アーム862が矢印891で示
したように駆動され、矢印863の方向に回転して拡張
された断面864を露出させ、それにより脚部806は
スロット812から外れて矢印865で示した方向に落
下する。
【0097】スロット812に沿って、装置807には
処理装置871が設けられており、この場合ではマリネ
ー処理する場所である。この処理装置871はスロット
812の切除部分に沿って配置された2つの駆動のコン
ベヤベルト872を有する。コンベヤベルト872は脚
部806の周囲を部分的に押し付け、脚部806をスロ
ット812の放出側末端881の方へ移動させるように
設計されている。それぞれのコンベヤベルト872の動
く方向および/または速度は異なり、それにより脚部8
06に回転方向の動きが課される、例えば矢印873で
示された方向である。特に、図示したように処理装置8
71がマリネー処理の場所である場合、脚部806をこ
の方法により、うまくマリネーでカバーすることが可能
となる。
【0098】図13aおよび13bはスロット812に
分割部を設けた装置807の変形を示しており、これに
より脚部806をスロット812から横方向に放出する
ことが可能となる。この目的のために、それぞれのスロ
ット812について制御可能な切換え機構813が支持
体808上に配設されている。切換え機構813は、支
持体808上で旋回可能に配置されて第1の位置866
aおよび第2の位置866bをとることができる制御可
能な切換えアーム866、および回転被駆動ディスク状
のキャリヤ867を有している。この切換えアーム86
6およびディスク状キャリヤ867は制御手段(図示せ
ず)により制御されている。スロット812に入れられ
た脚部806は駆動部材810によりスロット812の
中を矢印827で示された方向に動かされる。例えば、
検出された重量、色、寸法などに基づいて脚部806が
スロット812から取り外されるように選択された場
合、矢印827の方向のスロット812のコースは、切
換えアーム866が矢印868で示したように第1の位
置866aから第2の位置866bに回転する結果、閉
鎖される。結果として、脚部806はスロット812か
ら外れることを強いられ、スロット869に入れられ
る。脚部806をスロット812からスロット869に
移すのを可能にするために、駆動チェーン853はわき
にそれてスロット869をもカバーするようになってい
る。第2の駆動チェーン853aはそのあとのスロット
812のコース、すなわちスロット869の下流に位置
するスロット812の部分に沿って設けられている。
【0099】脚部806がスロット812から除去され
ない場合、切換えアーム866は第1の位置866aを
とり、ここではスロット812のコースは閉鎖されな
い。
【0100】駆動可能なキャリヤ867はスロット81
2の断面に沿ってスロット869の位置に配置され、こ
こには駆動チェーン853は延びていない。スロット8
12からスロット869に移されない脚部806は、駆
動可能なキャリヤ867が矢印829の方向に回転する
ことにより、駆動可能なキャリヤ867によって矢印8
27の方向に動かされる。
【0101】図8a、11、12、13a、および13
bに示された装置807において脚部806は運搬され
る。示された実施形態が脚部の運搬に限定されず、むし
ろ家禽の全肉塊を運搬するために使用することもまた可
能であることは明白である。図10に示された装置につ
いてもまた、屠殺動物の脚部またはその他の部分が全肉
塊の替わりに運搬可能なことも事実である。
【0102】図中に示された駆動部材は、実質的に垂直
の軸を中心とした回転を実行可能にするアームを有して
いる。しかしながら、この駆動部材が回転して動く代わ
りに平行移動することもまた想定可能である。その場
合、駆動部材は少なくとも1つのスロットを選択部分で
広げるようなラインに沿って動く。また、支持体に回転
可能な状態で接続されて圧縮スプリング、ねじりスプリ
ングまたはシリンダのような力作用手段を有するアーム
の代わりに、リーフスプリングを使用することも可能で
あり、これは旋回運動する代わりに、スロットの放出側
末端に集まった屠殺動物にダメージを与えることなくア
ームがこれらを通り過ぎる必要ができたときに湾曲によ
る動きを行なう。
【0103】さらに別のオプションとして、通常、家禽
の羽根をむしり取るのに使用される引き抜きフィンガー
のようなフレキシブルでフィンガー状のエレメントを駆
動部材として使用することもある。
【0104】本発明をその好ましい実施形態により説明
および記述してきたが、本発明の範囲内でこれらから逸
脱したものがなされ得ることは理解すべきであり、ここ
で詳細に説明したものに限定されるものでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の概略下面図である。
【図2】本発明による装置の駆動部材の第1の代替実施
形態の断面図である。
【図3】本発明による装置の駆動部材の第2の代替実施
形態の透視図である。
【図4】本発明による装置の駆動部材の第3の代替実施
形態の透視図である。
【図5】本発明による装置の第1の代替実施形態の概略
下面図である。
【図6】図5に示した第1の代替実施形態の概略側面図
である。
【図7】本発明による装置の第2の代替実施形態の概略
下面図である。
【図8a】本発明による装置の第3の代替実施形態の概
略透視図である。
【図8b】図8aに示した装置の概略詳細断面図であ
る。
【図9a】第1の限定位置にある、図8aに示した装置
のキャリヤの詳細図である。
【図9b】第2の限定位置にある、図8aに示した装置
の駆動部材の詳細図である。
【図10】本発明による装置の第4の代替実施形態の概
略透視図である。
【図11】異なるコンベヤ経路の間に配置された、本発
明による装置の第5の代替実施形態の概略透視図であ
る。
【図12】処理ステップを有する本発明による装置の概
略透視図である。
【図13a】図12に示した本発明による装置の変形の
概略透視図である。
【図13b】図13aに示した装置の概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のコンベヤ 2 第2のコンベヤ 3 製品キャリヤ 8 支持体 10a、10b 駆動部材 11 ピボット(旋回軸) 15 回転被駆動ディスク 17 保持スロット

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のステーションと第2のステーショ
    ンとを有する、屠殺動物またはその一部を処理するため
    の装置であって、 第1のステーションと第2のステーションの間に延び、
    ある幅とあるコースとをもつ少なくとも1つのスロット
    を含んでおり、少なくとも1つのスロットが屠殺動物ま
    たはその一部を運搬しかつ支持するように設計されたコ
    ンベヤと、 第1のステーションにおいて、屠殺動物またはその一部
    をコンベヤ上で供給するための供給手段と、 第2のステーションにおいて、コンベヤから屠殺動物ま
    たはその一部を放出するための放出手段と、 少なくとも1つのスロットのコースと実質的に平行な経
    路を通り、少なくとも1つのスロットに沿って第1のス
    テーションから第2のステーションへ少なくとも1つの
    スロットに配置された屠殺動物またはその一部を、少な
    くとも1つのスロットに沿って移動させるように設計さ
    れた少なくとも1つの被駆動駆動部材とを有し、少なく
    とも1つの駆動部材が少なくとも1つのスロットの少な
    くとも半分にまたがっている装置。
  2. 【請求項2】 屠殺された動物またはその一部を第1の
    ステーションから第2のステーションに移動することが
    可能な第1の位置と、それが不可能な第2の位置を、少
    なくとも1つの駆動部材がとることができる請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの駆動部材が1つの軸を
    中心として回転することができ、この軸が駆動部材のカ
    バーする経路に対して実質的に直角である請求項1に記
    載の装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの駆動部材が少なくとも
    1つのアームを有し、このアームが、少なくとも1つの
    駆動部材の動きを屠殺動物またはその一部に伝達するよ
    うに設計されている請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの駆動部材に力を加える
    力作用手段を含んでおり、この力が第1のステーション
    から第2のステーションへの駆動部材の動きに対抗する
    請求項2に記載の装置。
  6. 【請求項6】 力作用手段がスプリング手段を含んでい
    る請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 力作用手段が制御可能なピストン/シリ
    ンダ装置を含んでいる請求項5に記載の装置。
  8. 【請求項8】 ピストン/シリンダ装置が、第1の位置
    と第2の位置の間の所望の位置を駆動部材にとらせるこ
    とができる請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 供給手段が、屠殺動物またはその一部を
    少なくとも1つのスロットに選択的に供給するように設
    計され、かつ/または放出手段が、少なくとも1つのス
    ロットから屠殺動物またはその一部を選択的に放出する
    ように設計されている請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 供給手段が切換え機構を含んでおり、
    この切換え機構は、屠殺動物またはその一部が少なくと
    も1つのスロットに供給される第1の切換え位置と、供
    給されない第2の切換え位置に動かすことが可能である
    請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 供給手段および/または放出手段が、
    供給制御手段および放出制御手段によって、移送すべき
    屠殺動物またはその一部に関するデータに基づいて制御
    される請求項9に記載の装置。
  12. 【請求項12】 供給手段および/または放出手段が少
    なくとも1つの回転可能に駆動されるディスクを含んで
    おり、この少なくとも1つのディスクは、屠殺動物また
    はその一部を1つずつ少なくとも1つのスロットに供給
    するかまたはそこから除去するように設計されており、
    そのディスクの円周上には少なくとも1つの保持スロッ
    トが設けられており、この保持スロットは、少なくとも
    1つの回転可能に駆動されるディスクの外周上で開口
    し、少なくとも1つの屠殺動物またはその一部を運搬し
    かつ支持するように設計されている請求項1に記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの回転可能に駆動され
    るディスクが少なくとも2つの保持スロットを有する請
    求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 放出手段の少なくとも1つの回転可能
    に駆動されるディスクが、屠殺動物またはその一部を固
    定の待機スロットに移送する請求項12に記載の装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つのスロットが実質的に
    水平面内に延びている請求項1に記載の装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つのスロットが実質的に
    湾曲したコースを有する請求項1から15のいずれか一
    項に記載の装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つのスロットが実質的に
    直線的なコースを有する請求項1に記載の装置。
  18. 【請求項18】 スロット内に荷おろし装置が設けられ
    ている請求項1に記載の装置。
  19. 【請求項19】 荷おろし装置が少なくとも1つのスロ
    ットを局部的に広げるように設計されている請求項18
    に記載の装置。
  20. 【請求項20】 荷おろし装置が、少なくとも1つのス
    ロットのあるセクションを画定する支持部材を含んでお
    り、スロットの幅を局部的に大きくするために、スロッ
    トの方向に対して実質的に横切る方向に動くことができ
    る請求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 荷おろし装置を制御するための荷おろ
    し制御手段が設けられている請求項18に記載の装置。
  22. 【請求項22】 屠殺動物またはその一部を計量をする
    ための計量装置が、少なくとも1つのスロット中に組み
    込まれている請求項1に記載の装置。
  23. 【請求項23】 荷おろし制御手段が、計量装置により
    検出された屠殺動物またはその一部の重量を記録し、こ
    のデータに基づいて荷おろし装置を制御する請求項22
    に記載の装置。
  24. 【請求項24】 屠殺動物またはその一部を処理するた
    めの処理装置が少なくとも1つのスロットのコースに沿
    って設けられている請求項1に記載の装置。
  25. 【請求項25】 処理装置が、少なくとも1つのスロッ
    トに沿って配置された少なくとも1つの摩擦面を含んで
    おり、屠殺動物またはその一部の一部に作用するように
    設計された請求項24に記載の装置。
  26. 【請求項26】 摩擦面が被駆動コンベヤベルトの一部
    を形成している請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】 処理装置が2つの被駆動コンベヤベル
    トを含んでおり、この被駆動コンベヤベルトは、少なく
    とも1つのスロットのそれぞれの側方に配置されてお
    り、その間で屠殺動物またはその一部の一部を締め付け
    る請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】 処理装置が、少なくとも1つのスロッ
    トに沿って前後に配置された少なくとも2つの被駆動コ
    ンベヤベルトを有する請求項26に記載の装置。
  29. 【請求項29】 第1のコンベヤベルトの移動方向が第
    2のコンベヤベルトのそれと異なる請求項27に記載の
    装置。
  30. 【請求項30】 第1のコンベヤベルトの移動速度が第
    2のコンベヤベルトのそれと異なる請求項27に記載の
    装置。
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