JP2001169069A - デジタル複合機、デジタル複合機におけるファイル蓄積方法及び該ファイル蓄積方法を実施するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

デジタル複合機、デジタル複合機におけるファイル蓄積方法及び該ファイル蓄積方法を実施するためのプログラムを記録した記録媒体

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JP2001169069A
JP2001169069A JP2000087313A JP2000087313A JP2001169069A JP 2001169069 A JP2001169069 A JP 2001169069A JP 2000087313 A JP2000087313 A JP 2000087313A JP 2000087313 A JP2000087313 A JP 2000087313A JP 2001169069 A JP2001169069 A JP 2001169069A
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JP2000087313A
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Yasushi Kamo
靖 加茂
Moriyuki Koike
守幸 小池
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの要求に適合し得、きめ細かく高度な
ファイル検索を可能としファイル蓄積動作を効率よく行
う機能をデジタル複合機において実現する。 【解決手段】 読取部100で原稿画像を読取り、デジ
タル化した画像データを処理し印刷部300でコピーを
行うか、FAX部で送信処理を行うと同時に、その処理
に必要な情報としてジョブ単位の画像データに付された
ジョブ情報(複写部数、両面、分割モード情報等/送信
先の名称、送信先の電話番号、同報電話回線数等)、ペ
ージ単位の画像データに付されたページ情報(読取画像
サイズ、用紙サイズ、画像階調数、画像解像度、画像I
D等)を画像データとともにファイル部600にファイ
ルし、ジョブ、ページ情報を検索情報として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像データ
処理手段を備えたデジタル複合機における処理画像デー
タの同時ファイル蓄積に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、PCを中心としたネットワークの
広がりは著しく、諸種の事業で、また小さな事業規模で
も、電子化データを用いることが多くなり、紙文書の電
子化への要望は大きい。その一方で、入力作業の面倒さ
(スキャニングバリア)という阻害要因により、いわゆ
る電子ファイルの普及は、なかなか進んでいない。この
スキャニングバリアを解消するため、タイトルやキーワ
ード等の入力を行うことなく画像ファイルの登録を行う
ことができるファイリング装置が提案されている。この
提案では、原稿から読み取った画像データから原稿の特
徴を抽出し、それを検索キーとして用いており、一定の
効果を奏するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た提案は、ファイルの利用目的によっては、必ずしもユ
ーザが希望するファイルを取り出して利用するために十
分な検索キーが得られるわけではない。例えば、デジタ
ル複合機等の複数の画像データ処理手段を備えた画像処
理装置を考えると、処理された画像データは多岐にわた
り、かつファイル数も多くなり、さらに、類似した内容
の多くのファイルを複数人で用いるような状況で使用す
る場合には、従来の方式だけによっては、各人の希望に
十分応えることができない。このような場合でも、ユー
ザの要求に適合する検索が可能なファイル蓄積方式が求
められている。また、デジタル複合機等の複数の画像デ
ータ処理手段を備えた画像処理装置において、装置に入
力された画像データをファイル蓄積することは、ファイ
ル蓄積された画像データの再利用という以外に、画像処
理装置の利用状況の記録という側面を持つが、この側面
での利用がこれまで十分に行われていない。特に外部に
データ出力される場合に、そのチェックをするためにデ
ータを管理するといった面の利用、例えば、金融関係、
研究開発部門など特定の業種においては、企業内部資料
の複写やファクシミリ送信による、外部への漏洩に対し
て厳密な管理が必要とされる場合もあり、このようなと
ころで利用し得ると考えられるにもかかわらず、現状で
はこうした面で有効に働いているとは言えない。
【0004】本発明は、複数の画像データ処理手段を備
えたデジタル複合機に入力された画像データのファイル
蓄積における従来技術の上記した状況に鑑みてなされた
もので、その目的は、スキャニングバリアの解消をさら
に押し進めるとともに、ユーザの要求に適合し得る、き
め細かく検索効率の良いファイル検索を可能とするファ
イル蓄積機能をデジタル複合機において実現することに
ある。さらに、スキャニングバリアの解消をさらに押し
進めるために、FAX送信或いはプリンタ印刷やFAX
受信等の外部から送信されてくる画像データをもファイ
ル蓄積の対象とし、これを遂行するために必要な、各処
理手段と画像データファイル蓄積手段とのインターフェ
イスを提供することを目的とする。さらに、かかるデジ
タル複合機を複数人が使用するような状況にある場合、
使用者情報と関連づけたファイル蓄積を行うことによ
り、スキャニングバリアの解消をさらに押し進め、又、
外部にデータ出力される場合に、外部への漏洩に対して
そのチェックが可能となるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
情報を処理する手段としてファイル蓄積手段を含む複数
の処理手段を備え、入力手段を通して取り入れた画像情
報を該処理手段により処理するデジタル複合機であっ
て、前記ファイル蓄積手段は、前記処理手段による処理
時に、処理される画像情報を該画像情報の処理に係わる
ジョブ情報又はページ情報と対応付けてファイル蓄積
し、ファイル検索時に該ジョブ情報又はページ情報を検
索情報として用いることを特徴とするデジタル複合機で
ある。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載された
デジタル複合機において、前記処理手段として印刷処理
手段を備え、該印刷処理手段が動作する場合、蓄積する
前記ジョブ情報又はページ情報に印刷部数、変倍率、用
紙サイズ、両面印刷モード情報、分割印刷モード情報及
び集約印刷モード情報の少なくとも1つを含ませること
を特徴とするものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
されたデジタル複合機において、前記画像処理手段とし
てファクシミリ送信処理手段を備え、該ファクシミリ送
信処理手段が動作する場合、蓄積する前記ジョブ情報又
はページ情報に送信相手先の種別情報、送信相手先の登
録番号情報、送信相手先の名称情報、送信相手先の電話
番号情報、同報電話回線数情報及び同報指定種別情報の
少なくとも1つを含ませることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載されたデジタル複合機において、前記入力手
段として原稿読み取り手段を備え、該原稿読み取り手段
が動作する場合、蓄積する前記ページ情報に原稿画像の
読み取り処理に係わる画像サイズ、用紙サイズ、画像階
調数、画像解像度及び読み取り画像毎に固有に採番され
る画像IDの少なくとも1つを含ませることを特徴とす
るものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載されたデジタル複合機において、前記入力手
段としてホストから送信されてくる印刷データを受け取
る手段を備えるとともに、前記画像処理手段として印刷
処理手段を備え、該印刷処理手段が動作する場合、蓄積
する前記ジョブ情報又はページ情報に印刷データの通信
処理に係わる情報、印刷データの作成に用いたアプリケ
ーション名の少なくとも1つを含ませることを特徴とす
るものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載されたデジタル複合機において、前記入力手
段がファクシミリ送信局から送信されてくる画像データ
を受け取る手段を備えるとともに、前記画像処理手段と
してファクシミリ受信処理手段を備え、該ファクシミリ
受信処理手段が動作する場合、蓄積する前記ジョブ情報
又はページ情報にファクシミリの送信局名称、送信局電
話番号の少なくとも1つを含ませることを特徴とするも
のである。
【0011】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかに記載されたデジタル複合機において、前記処理手
段が画像情報を処理する一連のジョブを実行する時、前
記ファイル蓄積手段に対してジョブ毎に処理に先立って
ジョブ開始情報を通知し、また処理終了後にジョブ終了
情報を通知することを特徴とするものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項4乃至7のいず
れかに記載されたデジタル複合機において、前記ファイ
ル蓄積手段が動作中に、異常が発生し、再度同じページ
画像の読み取りを行う必要が生じた場合に、再度行うペ
ージ画像の読み取りの際にページ情報で指定する画像I
Dは、異常が発生したページ原稿の読み取りの際にペー
ジ情報で指定した画像IDと同一とすることを特徴とす
るものである。
【0013】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかに記載されたデジタル複合機において、デジタル複
合機を操作する操作者の識別装置を備え、前記ファイル
蓄積手段は、操作者の操作により指示される動作に従い
前記処理手段により処理される画像情報と対応付けて蓄
積する前記ジョブ情報又はページ情報に前記操作者の識
別手段で識別された操作者情報を含ませることを特徴と
するものである。
【0014】請求項10の発明は、請求項1乃至8のい
ずれかに記載されたデジタル複合機において、デジタル
複合機を操作する操作者の識別装置を備え、操作者によ
る画像処理の指示操作に先立ち、操作者の識別装置によ
り操作者の識別を行い、操作者が識別できた場合、前記
指示操作を可能とし、前記ファイル蓄積手段は、操作者
の操作による指示に従い前記処理手段により処理される
画像情報と対応付けて蓄積する前記ジョブ情報又はペー
ジ情報に、前記操作者の識別手段で識別された操作者情
報を含ませることを特徴とするものである。
【0015】請求項11の発明は、請求項1乃至10の
いずれかに記載されたデジタル複合機にネットワークを
介してファイルサーバ及びクライアントを接続したファ
イルシステムであって、ファイルサーバがデジタル複合
機によりファイル蓄積された前記画像情報及びジョブ情
報又はページ情報を蓄積し、その管理を行うとともに、
クライアントによる検索・閲覧要求に応じて蓄積した情
報を提供し、デジタル複合機がクライアントの要求に応
じて蓄積した情報に基づいて画像情報の処理を行うよう
にしたことを特徴とするファイルシステムである。
【0016】請求項12の発明は、画像情報を処理する
手段としてファイル蓄積手段を含む複数の処理手段を備
え、入力手段を通して取り入れた画像情報を該処理手段
により処理するデジタル複合機におけるファイル蓄積方
法であって、入力画像情報を処理する時に、処理される
画像情報を該画像情報の処理に係わるジョブ情報又はペ
ージ情報と対応付けてファイル蓄積し、該ジョブ情報又
はページ情報を検索情報として用いてファイル検索を行
うことを特徴とするデジタル複合機におけるファイル蓄
積方法である。
【0017】請求項13の発明は、請求項12に記載さ
れたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
て、入力された画像情報に印刷処理を行う場合、蓄積す
る前記ジョブ情報又はページ情報に印刷部数、変倍率、
用紙サイズ、両面印刷モード情報、分割印刷モード情報
及び集約印刷モード情報の少なくとも1つを含ませるこ
とを特徴とするものである。
【0018】請求項14の発明は、請求項12又は13
に記載されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法
において、入力された画像情報にファクシミリ送信処理
を行う場合、蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報に
送信相手先の種別情報、送信相手先の登録番号情報、送
信相手先の名称情報、送信相手先の電話番号情報、同報
電話回線数情報及び同報指定種別情報の少なくとも1つ
を含ませることを特徴とするものである。
【0019】請求項15の発明は、請求項12乃至14
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、画像情報の入力を原稿読み取り手
段により行う場合、蓄積する前記ページ情報に、原稿画
像の読み取り処理に係わる画像サイズ、用紙サイズ、画
像階調数、画像解像度及び読み取り画像毎に固有に採番
される画像IDの少なくとも1つを含ませることを特徴
とするものである。
【0020】請求項16の発明は、請求項12乃至15
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、画像情報の入力をホストからの印
刷データの受信により行い、受信した印刷データに基づ
いて印刷処理を行う場合、蓄積する前記ジョブ情報又は
ページ情報に、印刷データの通信処理に係わる情報、印
刷データの作成に用いたアプリケーション名の少なくと
も1つを含ませることを特徴とするものである。
【0021】請求項17の発明は、請求項12乃至16
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、画像情報の入力をファクシミリ送
信局からの画像データの受信により行い、受信した画像
データに基づいてファクシミリ受信処理を行う場合、蓄
積する前記ジョブ情報又はページ情報にファクシミリの
送信局名称、送信局電話番号の少なくとも1つを含ませ
ることを特徴とするものである。
【0022】請求項18の発明は、請求項12乃至17
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、入力された画像情報に一連の処理
ジョブを実行する時、ファイル蓄積を行う手段に対して
ジョブ毎に処理に先立ってジョブ開始情報を通知し、ま
た処理終了後にジョブ終了情報を通知することを請求項
12乃至17のいずれかに記載されたデジタル複合機に
おけるファイル蓄積方法において、入力された画像情報
に一連の処理ジョブを実行する時、ファイル蓄積を行う
手段に対してジョブ毎に処理に先立ってジョブ開始情報
を通知し、また処理終了後にジョブ終了情報を通知する
ことを特徴とするものである。
【0023】請求項19の発明は、請求項15乃至18
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、ファイル蓄積中に、異常が発生
し、同じページ画像の再読み取りを行う必要が生じた場
合に、ページ画像の再読み取りの際にページ情報で指定
する画像IDは、異常が発生したページ原稿の読み取り
の際にページ情報で指定した画像IDと同一とすること
を特徴とするものである。
【0024】請求項20の発明は、請求項12乃至19
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、デジタル複合機を操作する操作者
の識別を行い、入力画像情報を操作者により指示された
動作に従って画像処理する場合、蓄積する前記ジョブ情
報又はページ情報に、前記操作者の識別手段で識別され
た操作者情報を含ませることを特徴とするものである。
【0025】請求項21の発明は、請求項12乃至19
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法において、操作者による画像情報の処理の指
示に先立ち、デジタル複合機を操作する操作者の識別を
行い、操作者が識別できた場合、前記指示操作を可能と
し、入力画像情報を操作者により指示された動作に従っ
て画像情報を処理する場合、蓄積する前記ジョブ情報又
はページ情報に、前記操作者の識別手段で識別された操
作者情報を含ませることを特徴とするものである。
【0026】請求項22の発明は、請求項12乃至21
のいずれかに記載されたデジタル複合機におけるファイ
ル蓄積方法を実施するためのプログラムを記録したこと
を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明を添付する図面とともに示
す以下の実施例に基づき説明する。図1は、本発明の実
施例としてのデジタル複合機(複写機、ファクシミリ、
プリンタ、画像ファイル等の機能の複数を複合化した画
像データ処理装置を指す)の全体構成を概略ブロック図
として示す。図1に基づいて、先ず、本機の装置構成及
び本機の基本的な動作に係わる説明をする。図1に示す
ように、このデジタル複合機は、画像読み取り部10
0、画像処理部200、画像印刷部300、操作部40
0、メイン制御部500、画像ファイル部600、ファ
クシミリ制御部700、プリンタ制御部800、使用者
識別装置900から構成される。
【0028】本機において複写動作を行う場合、画像読
み取り部100で読み取られた画像データは、画像処理
部200で画像処理を施され、画像印刷部300で印刷
が行われる。ファクシミリ送信動作を行う場合、上記複
写動作と同様に画像データが処理され、画像処理の最終
段で画像データに2値化が施され、ファクシミリ制御部
700で画像圧縮等の処理を受け、送信処理を行った
後、外部回線に送り出される。ファクシミリ受信動作を
行う場合、外部回線からの受信データはファクシミリ制
御部700で伸張処理等を施した後、印刷する場合、画
像処理部200を介して画像印刷部300に送られそこ
で印刷が行われる。プリンタ受信動作を行う場合、ホス
トからネットワーク等を介して受信した印刷データは、
プリンタ制御部800でラスタデータに展開し、生成し
たラスタデータを画像処理部200を介して画像印刷部
300へ送り、そこで印刷が行われる。画像データのフ
ァイル蓄積を行う場合、画像読み取り部100で読み取
られた画像データは、画像処理部200で画像処理を施
された後、画像ファイル部600に渡され蓄積される。
また、操作者(オペレータ)により操作部400に与え
られた操作は、メイン制御部500に通知され、メイン
制御部500は画像読み取り部100、画像処理部20
0、画像印刷部300、操作部400、画像ファイル部
600、ファクシミリ制御部700、プリンタ制御部8
00を制御して、上記した複写、ファクシミリ送信(読
み取り)、ファクシミリ受信(印刷)、画像ファイル、
プリンタの各動作を行う。さらに、本発明では、複写、
ファクシミリ送信、ファクシミリ受信、プリンタの各動
作動作とともに、その時に処理した画像データのファイ
ル蓄積を行う。この時のファイル蓄積動作は、画像処理
部200を介して画像データを画像ファイル部600に
渡し、そこに蓄積する。操作者識別装置900は、メイ
ン制御部500に接続され、操作者識別装置900に与
えられた入力は、操作者情報としてメイン制御部500
に通知され、後述するように、操作者チェックに使用さ
れ、或いはファイル蓄積される画像データに関連付けて
ファイルされるデータの一つとして用いられる。
【0029】図2は、図1に示される画像読み取り部1
00を詳細に示す図である。図2において、1は原稿台
ガラスを覆う圧板、2は原稿台ガラス、3は原稿を露光
するための光源(ランプ)、4,5,6はミラー、7は
レンズ、8はCCDイメージセンサ、200は画像処理
部、10は原稿サイズセンサ、11はワイヤ、12は走
行体(キャリッジ)、13はモータである。画像読み取
り部100の動作について述べると、原稿台ガラス2上
に載置された原稿が露光ランプ3により照射され、その
反射光は、3枚のミラー4,5,6により反射され、レ
ンズ7を通してCCDイメージセンサ8上に結像され
る。露光ランプ3とミラー群4,5,6は、モータ13
によりワイヤ11で駆動されるキャリッジ12上に載せ
られて走行し、原稿面を走査しながらその画像をCCD
イメージセンサ8に伝える。CCDイメージセンサ8
は、入射された光をライン毎に電気信号に変換し、画像
処理部200に原稿の画像信号をアナログ電気信号とし
て送出する。なお、原稿サイズは、原稿を露光するラン
プ3、ミラー群4,5,6、CCDイメージセンサ8等
で構成される読み取り光学系の下方に設置された原稿サ
イズセンサ10により検出される。
【0030】図3は、画像処理部200の構成を、画像
データの処理フローに従い詳細に示す。図3に示す画像
処理部200における動作について述べると、CCDイ
メージセンサ8に入射された光は、ライン毎にアナログ
の画像信号に変換され、増幅器15で所定の増幅率で増
幅される。増幅されたアナログ画像信号は、A/Dコン
バータ16でデジタル信号に変換される。例えば、A/
Dコンバータ16が8bitのデジタル出力を行うA/
Dコンバータである場合、画像情報は、0から255の
値をとるデジタル画像データとして扱われる。デジタル
化された画像データは、シェーディング補正回路19、
MTF補正回路20、変倍回路21、階調処理回路22
でそれぞれ画像処理が施され、インターフェイス回路2
3を通して、画像印刷部300の書き込み部、ファクシ
ミリ制御部700、画像ファイル部600へ出力し得る
ようになされている。これらの動作に際し、メイン制御
部500内に設けられているCPU25は、CPUバス
を介して上記した各画像処理回路19〜23の各画像処
理演算回路と接続されており、MTF補正係数や変倍率
等の各演算処理のパラメータを各演算回路に対して設定
する。
【0031】図5は、図3に示す画像処理部の1要素で
ある階調処理回路22の構成を詳細に示すものである。
階調処理回路22は、γ補正回路51、1dot処理回
路52、2dot処理回路53、ディザ処理回路54、
誤差拡散処理回路55、及びセレクタ56から構成され
る。図5に示す階調処理回路の動作を説明する。変倍回
路21(図3)から入力された画像データは、γ補正回
路51で濃度変換が行われ、後段の各種補正・処理回路
52〜55へ渡される。1dot処理回路52では、画
像データ1dot単位で、濃度の重み付けを施こし、細
かい字や線画のような原稿を読み取った場合に適用する
処理を行う。2dot処理回路53では、隣接する2d
otに対して、同一の濃度を割り付け、1dot処理回
路52よりも濃度の均一性が求められる原稿に対して有
効に適用し得る処理を行う。ディザ処理回路54では、
ディザマトリクスといわれる矩形の面積で中間調の濃度
を表現し、写真原稿を読み取ったときに適用し得る処理
を行う。誤差拡散処理回路55では、やはり面積で濃度
を表現し、写真と文字が混在した原稿に対して有効に適
用し得る処理を行う。上記した各種補正・処理回路52
〜55の各出力は、セレクタ56の入力端子ST1〜S
T4に接続される。CPU25(図3)は、操作部40
0(図2)から与えられた原稿種類の指定に従って、上
記した各種補正・処理回路52〜55の中から適用する
処理回路を選択するために、セレクタ56をST1〜S
T4のどの端子に接続するかを制御し、用いる処理回路
を設定する。
【0032】図6は、図3に示す画像処理部の最終段に
設けたI/F回路23の構成を詳細に示すものである。
I/F回路23は、2値化回路61、画像ファイル/フ
ァクシミリ出力セレクタ62、画像印刷出力セレクタ6
3から構成される。階調処理回路22から入力された画
像データは、画像ファイル/ファクシミリ出力セレクタ
62の入力端子ST5、画像印刷出力セレクタ63の入
力端子ST9及び2値化回路61に入力される。2値化
回路61は、入力された例えば8bitの多値(256
値)画像データを、1bitの2値データへと変換し、
その出力は、画像ファイル/ファクシミリ出力セレクタ
62の入力端子ST6に入力される。画像ファイル/フ
ァクシミリ出力セレクタ62,画像印刷出力セレクタ6
3の端子Nは、ニュートラル端子で、どの画像データも
接続されない。画像ファイル部600へ多値画像データ
を出力する場合に、CPU25は画像ファイル/ファク
シミリ出力セレクタ62の入力をST5に選択し、2値
画像を出力する場合はST6に、何も出力しない場合は
Nに選択する。また、ファクシミリ制御部700へFA
X送信すべき画像データを出力する場合に、ファイル出
力セレクタ62の入力をST6に選択する。従って、S
T6を選択するときには、画像ファイル部600とファ
クシミリ制御部700の両方に2値画像を出力し得るよ
うになる。画像印刷部300へ画像データを出力する場
合に、CPU25は画像印刷出力セレクタ63の入力を
ST9に選択し、何も出力しない場合はNを選択する。
なお、この例では、画像印刷部300へ2値画像データ
を出力するようにしていない。
【0033】図4は、画像ファイル部600(図1)の
構成の1例を画像データの流れとともに、より詳細に示
すものである。図4に示すように、画像ファイル部60
0は、入出力メモリ41、特徴検出部42、画像検索部
43、画像ファイル制御部44、画像蓄積部45から構
成される。画像ファイル部600の動作を説明する。画
像処理部200から入力された画像データは、入出力メ
モリ41、画像ファイル制御部44を介して画像蓄積部
45に蓄積される。その時、画像データ中に含まれる表
題やキーワード等が特徴抽出部42で抽出され、検索用
のデータとして画像検索部43内に記憶される。また、
検索用のデータと元の入力画像とを対応させて画像ファ
イルを生成し、画像蓄積部45に記憶される。
【0034】図7〜15は、本実施例のデジタル複合機
に係わる操作部400の入力操作パネルにおける表示例
を示すもので、上記したデジタル複合機が装備する機能
の組み合わせを変えることにより構成を異にした装置、
即ち、「図7〜10」、「図11,12」及び「図13
〜15」3種類の装置の動作モード指令時各々の入力操
作画面を表している。「図7〜10」は、コピー、FA
X、画像ファイル機能の外にこれらの機能を用いて処理
した画像データを同時にファイル蓄積する機能を持つ装
置で、「図11,12」は、コピー、FAX、画像ファ
イル機能を持つ他の装置で、「図13〜15」は、コピ
ー、FAX、プリンタ機能の外にこれらの機能を用いて
処理した画像データを同時にファイル蓄積する機能を持
つ装置の入力操作画面である。図7〜15の表示例に示
される各入力操作画面で操作者により与えられる指令に
従いメイン制御部500はデジタル複合機を構成する各
部を制御して、指令されたモードの動作を行う。図示の
操作パネルにおいて、71は、複写動作モードの指令を
行う場合に用いるキー(コピーキー)で、このキーを押
下することにより、図7、図11、図13の表示画面を
呼び出すことができ、その場合、キー内に埋め込まれた
LEDが点灯し、複写動作モード指令画面であることを
明示する。また、72は、ファクシミリ送信・受信動作
モードの指令を行う場合に用いるキー(FAXキー)
で、このキーを押下することにより、図8、図9、図1
4の表示画面を呼び出すことができ、その場合、キー内
に埋め込まれたLEDが点灯し、ファクシミリ送信モー
ド指令画面、又は受信画像ファイルモード指令画面であ
ることを明示する。また、73は、画像ファイル動作モ
ードの指令を行う場合に用いるキー(ファイルキー)
で、このキーを押下することにより、図10の表示画面
を呼び出すことができ、その場合、キー内に埋め込まれ
たLEDが点灯し、画像ファイル動作モード指令画面で
あることを明示する。また、78は、プリンタ動作モー
ドの指令を行う場合に用いるキー(プリンタキー)で、
このキーを押下することにより、図15の表示画面を呼
び出すことができ、その場合、キー内に埋め込まれたL
EDが点灯し、プリンタ動作モード指令画面であること
を明示する。
【0035】図示の操作パネルにおいて、74は、タッ
チ式LCDで、複写動作モード指令時は、操作者へのメ
ッセージ、複写部数、用紙サイズ、変倍率、両面モー
ド、分割モード、集約モードの指定及び表示を、ファク
シミリ送信動作モード指令時は、操作者へのメッセー
ジ、変倍率、並びに宛先電話番号のワンタッチ、短縮、
グループ又はテンキーの指定及び表示を、画像ファイル
動作モード指令時は、操作者へのメッセージ、原稿サイ
ズ、変倍率等の指定する際の入力操作の指示及び入力結
果の表示を、又、プリンタ動作モード指令時は、操作者
へのメッセージ、変倍率等の指定及び表示を行う。ま
た、75は、ファイル指定キーで、複写動作、ファクシ
ミリ送信、受信動作、画像ファイル動作、受信印刷デー
タのプリンタ出力、を行いながら、同時に、処理された
画像データをファイル蓄積したい場合に、このキーを押
下することにより指定され、指定した場合、キー内に埋
め込まれたLEDが点灯し、同時ファイル蓄積が実行さ
れることを明示する。また、76は、スタートキーで、
このキーの押下により複写動作、ファクシミリ送信動
作、画像ファイル動作を開始する。77は、テンキー
で、このキーによりタッチ式LCD74上の入力画面に
おいてコピー部数やファクシミリ送信相手先電話番号等
を指定する。
【0036】ここで、上記した構成のデジタル複合機に
おいて実行されるコピー、FAX、画像ファイル、プリ
ンタ機能を用いて処理した画像データの同時ファイル蓄
積機能に係わる実施例を説明する。先ず、コピー、FA
X、画像ファイル機能を持つデジタル複合機の複写動作
モード指令画面で、ファイル指定キー75を押下し、同
時ファイル蓄積を行う場合(図7)の動作を示す。ファ
イル指定キー75が押下された状態で、スタートキー7
6が押下された場合、その指令は、CPU25(図3)
に伝えられ、CPU25は、画像読み取り部100、画
像処理部200、画像印刷部300及び画像ファイル部
600のそれぞれを制御して、複写動作及び同時ファイ
ル蓄積動作を行う。この時の動作は、先ず、画像読み取
り部100で原稿を読み取り、得た画像データを画像処
理部200に入力する。画像処理部200では、最終段
に設けたI/F回路23の画像印刷出力セレクタ63
(図6)で入力端子ST9を選択することにより、画像
データを画像印刷部300へ送出し、複写画像を形成さ
せる。上記の動作と並行に、CPU25は、画像ファイ
ル/ファクシミリ出力セレクタ62で入力端子ST5を
選択することにより、多値画像データを画像ファイル部
600へ出力し、画像ファイル部600内部の画像蓄積
部45(図4)に蓄積させる。その時、画像データに付
随して通知されるジョブ情報やページ情報中に含まれる
コマンド等のデ−タ(後記にて詳述)が特徴抽出部42
で抽出され、検索用のデータとして画像検索部43内に
記憶される。また、検索用のデータと元の入力画像とを
対応させて画像ファイルを生成し、画像蓄積部45に記
憶される。
【0037】複写動作モード時に、操作者が操作部40
0の操作パネル(図7)でキー操作を行い入力した指令
に従って画像ファイル部600に画像データをファイル
するまでの動作手順について説明する。図16は、複写
動作モード時の動作手順を、操作部400→メイン制御
部500→画像ファイル部600、のデータフローの遷
移により表したものである。図16を参照して、動作手
順を述べると、先ず、操作者は、操作部400の操作パ
ネル(図7)のタッチ式LCD74,テンキー77を用
いて、 ・ コピー部数 ・ 変倍率 ・ 用紙サイズ ・ 両面・分割・集約の各モード を指定する。メイン制御部500では、指定されたこれ
らのデータを保持しておく(S1〜S4)。ここに、上
記の両面モードとは、例えば片面原稿を用紙の両面にコ
ピーする「片面→両面」モードや、両面原稿を用紙の両
面にコピーする「両面→両面」モード等を意味する。分
割モードとは、例えば片面原稿の右部分と左部分を1枚
の用紙の片面にコピーする「見開き→片面」モードや、
両面原稿を2枚の用紙の片面にコピーする「両面→片
面」モード等を意味する。集約モードとは、例えば4枚
の片面原稿を1枚の用紙の片面にコピーする「4in1
片面」モードや、8枚の片面原稿を1枚の用紙の両面に
コピーする「8in1両面」モード等を意味する。
【0038】スタートキー76が押下される(S5)
と、メイン制御部500は、それまでに操作者によって
入力された、 ・ コピー部数 ・ 変倍率 ・ 用紙サイズ ・ 両面・分割・集約の各モード と、操作者により画像読み取り部100に載置された原
稿枚数とから、一連の複写動作(以下「ジョブ」とい
う)を決定し、そのジョブの開始をジョブに設定された
ジョブ情報とともに画像ファイル部600へ通知する
(S6)。なお、ジョブ情報はジョブの処理条件を指示
し、ジョブを管理するためにジョブに対して設定された
情報である。1つのジョブ内においては、そのジョブを
完了させるために必要な回数分だけ原稿画像の読み取り
が行われる。例えば、操作者が「4in1片面」モード
を指定して原稿4枚を載置した場合は、4回の原稿読み
取りが行われる。メイン制御部500は、1回の原稿読
み取りを行う毎に、そのページの開始を画像ファイル部
600へ知らせるとともに、ページ単位の画像データ、
そこに設定されたページ情報も通知する(S7〜S
9)。なお、ページ情報はページ単位の画像データの処
理条件を指示し、ページ単位の画像データを管理するた
めに設定された情報であり、ページ単位の各画像にユニ
ークに設定される画像IDもその一つとして扱われる。
全ての原稿読み取りが終了しジョブが完了した後に、メ
イン制御部500は、そのジョブの完了を画像ファイル
部600へ通知する(S10)。
【0039】次に、ファクシミリ送信指令画面で、ファ
イル指定キー75が押下された状態で、スタートキー7
6が押下された場合(図8)の動作を説明する。スター
トキー76の指令は、CPU25に伝えられ、CPU2
5は画像読み取り部100、画像処理部200、ファク
シミリ部700及び画像ファイル部600のそれぞれを
制御して、ファクシミリ送信動作及び同時ファイル蓄積
を行う。この時の動作は、先ず、画像読み取り部100
で原稿を読み取り、得た画像データを画像処理部200
に入力する。画像処理部200では、最終段に設けたI
/F回路23のファイル出力セレクタ62で入力端子S
T6を選択することにより2値化画像データをファクシ
ミリ部700と画像ファイル部600へ出力し、ファク
シミリ部700を通して2値化画像データのFAX送信
を行い、FAX送信したと同じ2値化画像データを画像
ファイル部600内部の画像蓄積部45に蓄積する。そ
の時、画像データに付随して通知されるジョブ情報やペ
ージ情報中に含まれるコマンド等のデ−タ(後記にて詳
述)が特徴抽出部42で抽出され、検索用のデータとし
て画像検索部43内に記憶される。また、検索用のデー
タと元の入力画像とを対応させて画像ファイルを生成
し、画像蓄積部45に記憶される。上記の動作と並行
に、CPU25は、画像印刷出力セレクタ63で入力端
子ST9を選択することにより、画像データを画像印刷
部300へ送出し、FAX送信した画像を同時に印刷す
ることができる。なお、FAX画像を印刷しない場合に
は、画像印刷出力セレクタ63で入力端子Nを選択す
る。
【0040】ファクシミリ送信動作モード時に、操作者
が操作部400の操作パネル(図8)でキー操作を行い
入力した指令データに従って画像ファイル部600に画
像データをファイルするまでの動作手順について説明す
る。図17は、ファクシミリ原稿送信動作モード時の動
作手順を、操作部400→メイン制御部500→画像フ
ァイル部600、のデータフローの遷移により表したも
のである。図17を参照して、動作手順を述べると、先
ず、操作者は、操作部400の操作パネル(図8)のタ
ッチ式LCD74,テンキー77を用いて、 ・ 変倍率 ・ 相手先電話番号 を指定する。指定されたこれらのデータが通知されたメ
イン制御部500では、指定データを保持しておく(S
11,S12)。ここに、相手先電話番号は、ワンタッ
チまたは短縮またはグループまたはテンキー指定によっ
て指定する。ワンタッチとは、予め登録された1つの相
手先電話番号に対してタッチ式LCD74上に表示する
1つのキーを割り当て、そのキー1つを押下するだけ
で、相手先電話番号を指定する方法を意味する。短縮と
は、予め登録された1つの相手先電話番号に対してテン
キー77で指定する、例えば1桁から3桁の数字によっ
て、相手先電話番号を指定する方法を意味する。グルー
プとは、予め登録された複数の相手先電話番号群に対し
てタッチ式LCD74上に表示する1つのキーを割り当
て、そのキー1つを押下するだけで、複数の相手先電話
番号を指定する方法を意味する。テンキー指定とは、相
手先電話番号をテンキー77で直接入力して指定する方
法を意味する。
【0041】スタートキー76が押下されると(S1
3)、メイン制御部500は、それまでに操作者によっ
て入力された、 ・ 変倍率 ・ 相手先電話番号 と、操作者により画像読み取り部100に載置された原
稿枚数とから、一連のファクシミリ送信動作(以下「F
AXジョブ」という)を決定し、FAXジョブの開始を
ジョブに設定されたジョブ情報とともに画像ファイル部
600へ通知する(S14)。1つのFAXジョブ内に
おいては、そのジョブを完了させるために必要な回数分
だけ原稿画像の読み取りが行われる。例えば、操作者が
原稿4枚を載置した場合は、4回の原稿読み取りが行わ
れる。メイン制御部500は、1回の原稿読み取りを行
う毎に、そのページの開始を画像ファイル部600へ知
らせるとともに、ページ単位の画像データ、そこに設定
されたページ情報も通知する(S15〜S17)。ペー
ジ情報には、各画像にユニークに設定される画像IDも
含まれる。画像全ての原稿読み取りが終了しジョブが完
了した後に、メイン制御部500は、そのジョブの完了
を画像ファイル部600へ通知する(S18)。上記の
動作によりメイン制御部500から通知されたジョブ情
報及びページ情報は、画像ファイル部600に、読み取
られた画像データと関連づけられ、検索用のデータとし
て画像検索部43内に記憶される。
【0042】次に、複写動作モードにあって、ジョブが
完了する前に操作者が操作部400の操作パネルでキー
操作を行いファクシミリ送信動作モードの割り込みを行
った場合(図8)に、入力した指令による画像ファイル
部600への画像データのファイル蓄積動作について説
明する。図18は、この複写動作モード実行中のファク
シミリ送信動作モードの割り込み時の動作手順を、操作
部400→メイン制御部500→画像ファイル部60
0、のデータフローの遷移により表したものである。図
18を参照して、動作手順を述べると、先ず、第1の操
作者は、操作部400の操作パネル(図7)のタッチ式
LCD74,テンキー77を用いて、 ・ コピー部数 ・ 変倍率 ・ 用紙サイズ ・ 両面・分割・集約の各モード を指定する。メイン制御部500では、指定されたこれ
らのデータを保持しておく(S21〜S24)。
【0043】スタートキー76が押下されると(S2
5)、メイン制御部500は、一連の複写動作(以下
「第1のジョブ」という)を決定し、そのジョブの開始
をジョブに設定されたジョブ情報とともに画像ファイル
部600へ通知する(S26)。1つのジョブ内におい
ては、そのジョブを完了させるために必要な回数分だけ
原稿画像の読み取りが行われる。メイン制御部500
は、1回の原稿読み取りを行う毎に、そのページの開始
を知らせるとともに、ページ単位の画像データ、そこに
設定されたページ情報を画像ファイル部600へ通知す
る(S27)。
【0044】第1のジョブを完了させるために必要な回
数分だけ行われる原稿画像の読み取りの全てが完了する
前に、前記操作者と異なる第2の操作者により、キー7
2が押下されファクシミリ指令画面(図8)にタッチ式
LCD74が切り替えられたとする(S28)。第2の
操作者は、タッチ式LCD74,テンキー77を用い
て、 ・ 変倍率 ・ 相手先電話番号 を指定する。メイン制御部500では、指定されたこれ
らのデータを保持しておく(S29,S30)。
【0045】スタートキーが押下されると(S31)、
メイン制御部500は、一連のファクシミリ送信動作
(以下「第2のジョブ」という)を決定し、第2のジョ
ブの開始をジョブに設定されたジョブ情報とともに画像
ファイル部600へ通知する(S32)。1つのFAX
ジョブ内においては、第2のジョブを完了させるために
必要な回数分だけ原稿画像の読み取りを行う。メイン制
御部500は、1回の原稿読み取りを行う毎に、そのペ
ージの開始を知らせるとともに、ページ単位の画像デー
タ、そこに設定されたページ情報を画像ファイル部60
0へ通知する(S33,S34)。全ての原稿読み取り
が終了し第2のジョブが完了した後に、メイン制御部5
00は、そのジョブの完了を画像ファイル部600へ通
知する(S35)。
【0046】第2の操作者による、第2のジョブが全て
完了した後、第1の操作者により、キー71が押下され
複写指令画面(図7)にタッチ式LCD74が切り替え
られ(S36)、スタートキーが押下されると(S3
7)、完了していなかった第1のジョブを完了するため
に必要な回数分だけ原稿画像の読み取りが行われる。メ
イン制御部500は、1回の原稿読み取りを行う毎に、
そのページの開始を知らせるとともに、ページ単位の画
像データ、そこに設定されたページ情報を画像ファイル
部600へ通知する(S38)。全ての原稿読み取りが
終了し第1のジョブが完了した後に、メイン制御部50
0は、そのジョブの完了を画像ファイル部600へ通知
する(S39)。
【0047】また、複写動作モード指令画面で、ファイ
ル指定キー75を押下し、同時ファイル蓄積を行う場合
(図7)にあって、原稿または用紙の紙詰まりのような
異常が発生した場合における、入力した指令による画像
ファイル部600への画像データのファイル蓄積動作に
ついて説明する。図19は、この動作モード時の動作手
順を、操作部400/機内の各種センサ→メイン制御部
500→画像ファイル部600、のデータフローの遷移
により表したものである。図19を参照して、動作手順
を述べると、先ず、操作者は、操作部400の操作パネ
ル(図7)のタッチ式LCD74,テンキー77を用い
て、 ・ コピー部数 ・ 変倍率 ・ 用紙サイズ ・ 両面・分割・集約の各モード を指定する。メイン制御部500では、指定されたこれ
らのデータを保持しておく(S41〜S44)。
【0048】スタートキー76が押下されると(S4
5)、メイン制御部500は、一連の複写動作(以下
「第1のジョブ」という)を決定し、そのジョブの開始
をジョブに設定されたジョブ情報とともに画像ファイル
部600へ通知する(S46)。1つのジョブ内におい
ては、そのジョブを完了させるために必要な回数分だけ
原稿画像の読み取りが行われる。メイン制御部500
は、1回の原稿読み取りを行う毎に、そのページの開始
を知らせるとともに、ページ単位の画像データ、そこに
設定されたページ情報を画像ファイル部600へ通知す
る(S47,48)。
【0049】第1のジョブを完了させるために必要な回
数分だけ行われる原稿画像の読み取りの全てが完了する
前に、原稿または用紙の紙詰まり(以下ジャム)が発生
し、機内に設けられたジャム発生検知手段、例えば画像
読み取り部100或いは画像印刷部300内のセンサが
それを検知したとする(S49)。図19では、2枚目
の原稿(P2)の読み取り中(以下「第1の読み取り」
という)に、原稿の紙詰まりが発生したものとしてい
る。操作者は、詰まった用紙を除去することによりジャ
ム処理をする(S50)。その後、スタートキー76を
押下する(S51)。ここで、P2は、読み取りの途中
で用紙ジャムが発生したために、正しく画像読み取りが
完了していないため、再度P2の画像を読み取る(以下
「第2の読み取り」という)必要がある。
【0050】メイン制御部500は、第2の読み取り時
に、P2の開始を知らせるとともに、ページ単位の画像
データとそこに設定されたページ情報を画像ファイル部
600へ通知する(S52)。通知されるページ情報の
一つとして画像IDが含まれている。画像IDは、ジョ
ブ開始からジョブ終了の間で各画像を識別するために付
与されるユニークなデータで、別ジョブ間で同一IDで
あっても別画像と認識される。ジャムリカバリなどの時
に画像の読み直しをおこなったときにこのIDにより同
一IDで指示された画像については後で読んだ画像を有
効とするように扱われる。従って、第2の読み取りのペ
ージ開始時、画像IDとして第1の画像読み取り時に通
知したと同一IDが通知されてくることになり、これに
よって、画像ファイル部600は、第2の画像読み取り
が第1の画像読み取りと同一の原稿の再読み取りである
ことを認識し、第1の画像読み取り時に蓄積した画像デ
ータ及びページ情報を破棄し、第2の画像読み取りによ
る画像データ及びページ情報をそれに上書きして蓄積を
行う。メイン制御部500は、その後の原稿について読
み取りを行う毎に、ページの開始を知らせ、ページ単位
の画像データとページ情報を画像ファイル部600へ通
知し(S53)、全ての原稿読み取りが終了しジョブが
完了した後に、そのジョブの完了を画像ファイル部60
0へ通知する(S54)。
【0051】次に、コピー、FAX、プリンタ機能を持
つデジタル複合機のFAX受信モード指令画面で、ファ
イル指定キー75を押下し、同時ファイル蓄積を行う場
合(図14)の動作を示す。図14で、ファイル指定キ
ー75が押下されファクシミリ受信時に画像ファイルを
行うことが指令されていた場合、ファクシミリ制御部7
00は、公衆回線を通じて画像受信すると、受信データ
の伸張処理を行い、処理が完了するとメイン制御部50
0に印刷動作の要求を行い、画像データをメイン制御部
500に送出する。メイン制御部500内のCPU25
は画像処理部200、画像印刷部300、画像ファイル
部600のそれぞれを制御して、ファクシミリ印刷動作
及び、画像ファイル動作を同時に行う。CPU25は、
I/F回路23の画像印刷出力セレクタ63(図6)で
入力端子ST10を選択することにより、ファクシミリ
制御部700から受けた画像データを画像印刷部300
へ送出し、複写画像を形成させる。同時に、CPU25
は、画像ファイル/ファクシミリ出力セレクタ62をS
T7に選択することにより、ファクシミリ印刷画像デー
タを画像ファイル部600へ出力し、画像ファイル部6
00内部の画像蓄積部45に蓄積される。図14で、フ
ァイル指定キー75が押下されず、ファクシミリ受信時
に画像ファイルを行わないことが指令されていた場合
は、CPU25は、I/F回路23の画像印刷出力セレ
クタ63をST10に選択することにより、ファクシミ
リ制御部700から受けた画像データを画像印刷部30
0へ送出し、FAX画像を形成させる。同時に、CPU
25は、画像ファイル/ファクシミリ出力セレクタ62
をNに選択することにより、ファクシミリ印刷画像デー
タを画像ファイル部600への出力を行わないようにす
る。
【0052】FAX受信モード時に、操作者が操作部4
00の操作パネル(図14)でキー操作を行い入力した
指令に従って画像ファイル部600に画像データをファ
イルするまでの動作手順について説明する。図22は、
FAX受信モード時の動作手順を、ファクシミリ送信局
→ファクシミリ制御部700→メイン制御部500→画
像ファイル部600、のデータフローの遷移により表し
たものである。図22を参照して、動作手順を述べる
と、先ず、ファクシミリ送信局は、画像データととも
に、送信局情報として、 ・ 送信局名称 ・ 送信局電話番号 を送信する(S91)。ファクシミリ制御部700は、
受け取ったこれらの送信局情報をメイン制御部500に
通知し(S92,93)、画像データの伸張処理を行
う。伸張処理が完了するとファクシミリ制御部700
は、メイン制御部500に印刷開始要求を行う(S9
4)。
【0053】印刷開始要求を受けたメイン制御部500
は、ファクシミリ制御部700から受け取った上記送信
局情報からジョブ開始情報を生成し、そのジョブの開始
を画像ファイル部600へ通知する(S95)。1つの
ジョブ内においては、そのジョブを完了させるために必
要な回数分だけ印刷動作が行われる。例えば、受信画像
が4ページ分あった場合は、4回の印刷動作が行われ
る。メイン制御部500は、1回の印刷を行う毎に、そ
のページの開始を画像ファイル部へ通知し、その後ファ
クシミリ制御部700から送られてくる画像P1・・Pn
を受け取りページ単位の画像データとそれに付随するジ
ョブ情報及びページ情報を画像ファイル部600に送る
(S96〜104)。全ての印刷動作が終了しジョブが
完了した後に、メイン制御部500は、そのジョブの完
了を画像ファイル部600へ通知する(S105)。メ
イン制御部500から通知されたジョブ情報及びページ
情報は、画像ファイル部600において、画像データと
関連づけられ、検索用のデータとして画像検索部43内
に記憶される。
【0054】次に、コピー、FAX、プリンタ機能を持
つデジタル複合機のプリンタ印刷モード指令画面で、フ
ァイル指定キー75を押下し、同時ファイル蓄積を行う
場合(図15)の動作を示す。図15で、ファイル指定
キー75が押下されプリンタ印刷時に画像ファイルを行
うことが指令されていた場合、プリンタ制御部800
は、ホストから印刷データを受け取ると、受信データの
ラスタデータ化処理を行い、処理が完了するとメイン制
御部500に印刷動作の要求を行い、画像データをメイ
ン制御部500に送出する。メイン制御部500内のC
PU25は画像処理部200、画像印刷部300、画像
ファイル部600のそれぞれを制御して、プリンタ印刷
動作及び画像のファイル蓄積を同時に行う。CPU25
は、I/F回路23の画像印刷出力セレクタ63(図
6)で入力端子ST11を選択することにより、プリン
タ制御部800から受けた画像データを画像印刷部30
0へ送出し、複写画像を形成させる。同時に、CPU2
5は、画像ファイル/ファクシミリ出力セレクタ62を
ST8に選択することにより、プリンタ印刷画像データ
を画像ファイル部600へ出力し、画像ファイル部60
0内部の画像蓄積部45に蓄積される。図15で、ファ
イル指定キー75が押下されず、プリンタ印刷時に画像
ファイルを行わないことが指令されていた場合は、CP
U25は、I/F回路23の画像印刷出力セレクタ63
をST11に選択することにより、プリンタ制御部80
0から受けた画像データを画像印刷部300へ送出し、
印刷画像を形成させる。この時に、CPU25は、画像
ファイル/ファクシミリ出力セレクタ62をNに選択す
ることにより、プリンタ印刷画像データを画像ファイル
部600への出力は行わない。
【0055】プリンタ印刷時に、操作者が操作部400
の操作パネル(図15)でキー操作を行い入力した指令
に従って画像ファイル部600に画像データをファイル
するまでの動作手順について説明する。図23は、プリ
ンタ印刷時の動作手順を、ホストPC→プリンタ制御部
800→メイン制御部500→画像ファイル部600、
のデータフローの遷移により表したものである。図23
を参照して、動作手順を述べると、先ず、ホストPC
は、画像データとともに、印刷データとともに、ホスト
情報として、 ・ 印刷部数 ・ ホストPCの接続形態 ・ 印刷する文書が作成されたアプリケーション名 を送信する(S111)。ここに、ホストPCの接続形
態とは、イーサネット(登録商標)/セントロニクス/
RS232C等のI/F種別や、TCP/IP接続され
ている場合のホストPCのIPアドレス等を含んだ情報
である。プリンタ制御部800は、受け取ったこれらの
印刷データ、送信局情報をメイン制御部500に通知し
(S112〜114)、画像データのラスタデータ化処
理を行う。ラスタデータ化処理が完了するとプリンタ制
御部800は、メイン制御部500に印刷開始要求を行
う(S115)。
【0056】印刷開始要求を受けたメイン制御部500
は、プリンタ制御部800から受け取った印刷データ、
送信局情報等からジョブ開始情報を生成し、そのジョブ
の開始をジョブ情報とともに画像ファイル部600へ通
知する(S116)。1つのジョブ内においては、その
ジョブを完了させるために必要な回数分だけ印刷動作が
行われる。例えば、受信画像が4ページ分あった場合
は、4回の印刷動作が行われる。メイン制御部500
は、1回の印刷を行う毎に、そのページの開始を画像フ
ァイル部へ通知し、その後プリンタ制御部800から送
られてくる画像P1・・Pnを受け取りページ単位の画像
データとそれに付随するページ情報を画像ファイル部6
00に送る(S117〜125)。全ての印刷動作が終
了しジョブが完了した後に、メイン制御部500は、そ
のジョブの完了を画像ファイル部600へ通知する(S
126)。メイン制御部500から通知されたジョブ情
報及びページ情報は、画像ファイル部600において、
画像データと関連づけられ、検索用のデータとして画像
検索部43内に記憶される。
【0057】次に、デジタル複合機を利用した画像デー
タの同時ファイル蓄積機能に係わる他の実施例を説明す
る。この実施例では、デジタル複合機を利用して出力が
行われる(装置が装備したコピー、FAX、画像ファイ
ル、プリンタ機能のいずれかを用いて紙出力、或いは送
信される)ときに、対象となった画像データと操作者を
関連づけてファイル蓄積することができるようにする。
このため、本発明においては、図1に示すように操作者
を識別し操作者情報を得る操作者識別装置900を設
け、操作者識別装置により得られた操作者情報を先の実
施例に示した画像データの同時ファイル蓄積において蓄
積するデータの一つに加えるようにしたものである。以
下に示す実施例は、コピー、FAX、画像ファイル機能
等を持つデジタル複合機のFAX機能利用時に同時ファ
イル蓄積を行う場合を例に、その動作を説明する。
【0058】ここでは、コピー、FAX、画像ファイル
機能等を持つデジタル複合機のFAX機能によりファク
シミリ送信を行うときに、同時画像ファイルを指定した
場合、ファイルに蓄積するデータの一つに操作者情報を
加えるように動作させる例を示す。図9は、この動作モ
ードを行わせる場合にその指令を行う操作パネル面の状
態を示す。図9に示す状態は、ファクシミリ送信を行う
ためのFAXキー72、及び同時画像ファイル蓄積を指
定するファイル指定キー75を押下した場合のパネル面
を表している。この画面の表示の一部に操作者へのメッ
セージが含まれ、そこに操作者識別装置900による操
作者の入力を促す表示が行われる。図示の例では、操作
者識別情報を数字列としているので、操作部400のテ
ンキー77による、ユーザコードの入力を促す表示とな
っている。図示の画面状態にある場合、操作者識別装置
900に対して入力が行われると、その情報はCPU2
5に通知され、CPU25はその情報を保持するととも
に、操作画面をFAX送信可能な状態に移行させ(図8
参照)、スタートキー76が押下されると、FAX送信
及びファイル蓄積を開始する。
【0059】スタートキー76の指令は、CPU25に
伝えられ、CPU25は画像読み取り部100、画像処
理部200、ファクシミリ部700及び画像ファイル部
600のそれぞれを制御して、ファクシミリ送信動作及
び画像のファイル蓄積を同時に行う。この時の動作は、
先ず、画像読み取り部100で原稿を読み取り、得た画
像データを画像処理部200に入力する。画像処理部2
00では、最終段に設けたI/F回路23のファイル出
力セレクタ62で入力端子ST6を選択することにより
2値化画像データをファクシミリ部700と画像ファイ
ル部600へ出力し、ファクシミリ部700を通して2
値化画像データのFAX送信を行い、FAX送信したと
同じ2値化画像データを画像ファイル部600内部の画
像蓄積部45に蓄積する。その時、画像データに付随し
て通知されるジョブ情報、ページ情報中に含まれるコマ
ンド等のデ−タ、操作者情報が特徴抽出部42で抽出さ
れ、検索用のデータとして画像検索部43内に記憶され
る。また、検索用のデータと元の入力画像とを対応させ
て画像ファイルを生成し、画像蓄積部45に記憶され
る。上記の動作と並行に、CPU25は、画像印刷出力
セレクタ63で入力端子ST9を選択することにより、
画像データを画像印刷部300へ送出し、FAX画像を
形成させることができる。なお、FAX画像を形成しな
い場合には、画像印刷出力セレクタ63で入力端子Nを
選択する。
【0060】ファクシミリ送信動作モード時に、操作者
が操作部400の操作パネルでキー操作を行い入力した
指令データに従って画像ファイル部600に画像データ
をファイルするまでの動作手順について説明する。図2
1は、この実施例のファクシミリ原稿送信動作モード時
の動作手順を、操作部400/操作者識別装置900→
メイン制御部500→画像ファイル部600、のデータ
フローの遷移により表したものである。図21を参照し
て、動作手順を述べると、図9に示される入力操作状態
において、操作者は、先ず操作者識別装置900に対し
て操作者の識別情報、例えばユーザコードをテンキー7
7を用いて入力する。入力が行われると、その情報はメ
イン制御部500に通知され(S81)、メイン制御部
500はその情報を保持するとともに、操作部400の
操作画面をFAX送信可能な状態に移行させる(S8
2)。次に、操作者は、操作部400の操作パネル(図
8)のタッチ式LCD74、テンキー77を用いて、 ・ 変倍率 ・ 相手先電話番号 を指定する。指定されたこれらのデータが通知されたメ
イン制御部500では、指定データを保持しておく(S
83,S84)。
【0061】スタートキー76が押下されると(S8
5)、メイン制御部500は、それまでに操作者によっ
て入力された、上記ファクシミリ送信操作情報と、操作
者により画像読み取り部100に載置された原稿枚数と
から、一連のファクシミリ送信動作(以下「FAXジョ
ブ」という)を決定し、FAXジョブの開始をジョブに
設定されたジョブ情報、S81で操作者識別装置900
から通知された操作者識別情報とともに画像ファイル部
600へ通知する(S86)。1つのFAXジョブ内に
おいては、そのジョブを完了させるために必要な回数分
だけ原稿画像の読み取りが行われる。例えば、操作者が
原稿4枚を載置した場合は、4回の原稿読み取りが行わ
れる。メイン制御部500は、1回の原稿読み取りを行
う毎に、そのページの開始を画像ファイル部600へ知
らせるとともに、ページ単位の画像データ、そこに設定
されたページ情報も通知する(S87〜S89)。全て
の原稿読み取りが終了しジョブが完了した後に、メイン
制御部500は、そのジョブの完了を画像ファイル部6
00へ通知する(S90)。上記の動作によりメイン制
御部500から通知された操作者識別情報を含むジョブ
情報及びページ情報は、画像ファイル部600に、読み
取られた画像データと関連づけられ、検索用のデータと
して画像検索部43内に記憶される。
【0062】次に、デジタル複合機を利用した画像デー
タの同時ファイル蓄積機能に係わる他の実施例を説明す
る。上記実施例で、対象となった画像データと操作者を
関連づけてファイル蓄積することができるようにした発
明について述べたが、この実施例では、デジタル複合機
を利用して出力が行われる(装置が装備したコピー、F
AX、プリンタ機能のいずれかを用いて紙出力、或いは
送信される)場合、出力するときには必ず出力した画像
ファイルを蓄積し、かつ操作者の情報をその画像ファイ
ルに関連づけて蓄積するようにする。このため、この発
明においては、コピー、FAX機能等を用いて画像デー
タを出力する場合に、先ず操作者識別装置で操作者のI
Dを確認し、確認できたときにのみ装置の使用を可能と
するようにし、画像データによる出力動作と同時にその
ファイル蓄積を行う。又、ファイル蓄積の際に、操作者
のIDを操作者情報としてファイルに関連づけて管理す
る。以下に示す実施例は、コピー、FAX、画像ファイ
ル機能等を持つかかるデジタル複合機のコピー機能利用
時の動作を説明する。
【0063】図11及び図12は、この動作モードを行
わせる場合にその指令を行う操作パネル面の状態を示
す。図11に示す状態は、コピーを行うためにコピーキ
ー71を押下した場合のパネル面を表している。なお、
先に述べた実施例において、同時画像ファイル蓄積を指
定するファイル指定キー75を設けていたが、この実施
例においては、出力時に常に同時画像ファイル蓄積を行
わせるので、このキーを設ける必要はない。図11の初
期画面表示の一部に操作者へのメッセージが含まれ、そ
こに操作者識別装置900による操作者の入力を促す表
示が行われる。図示の例では、磁気カードリーダによる
IDカードの読み込みを行うので、その操作を促す表示
となっている。図示の画面状態にある場合、操作者識別
装置900に対して入力が行われると、その情報はCP
U25に通知され、CPU25はその情報を保持すると
ともに、操作パネルの画面表示を図12に示すコピーが
可能な状態に移行させ、スタートキー76が押下される
と、複写動作及びファイル蓄積を開始する。
【0064】スタートキー76が押下された場合、その
指令は、CPU25(図3)に伝えられ、CPU25
は、画像読み取り部100、画像処理部200、画像印
刷部300及び画像ファイル部600のそれぞれを制御
して、複写動作及び、画像ファイル蓄積を同時に行う。
この時の動作は、先ず、画像読み取り部100で原稿を
読み取り、得た画像データを画像処理部200に入力す
る。画像処理部200では、最終段に設けたI/F回路
23の画像印刷出力セレクタ63(図6)で入力端子S
T9を選択することにより、画像データを画像印刷部3
00へ送出し、複写画像を形成させる。上記の動作と並
行に、CPU25は、画像ファイル出力セレクタ62で
入力端子ST5を選択することにより、多値画像データ
を画像ファイル部600へ出力し、画像ファイル部60
0内部の画像蓄積部45(図4)に蓄積させる。その
時、画像データに付随して通知されるジョブ情報やペー
ジ情報中に含まれるコマンド等のデ−タ、操作者情報が
特徴抽出部42で抽出され、検索用のデータとして画像
検索部43内に記憶される。また、検索用のデータと元
の入力画像とを対応させて画像ファイルを生成し、画像
蓄積部45に記憶される。
【0065】複写動作モード時に、操作者が操作部40
0の操作パネル(図12)でキー操作を行い入力した指
令に従って画像ファイル部600に画像データをファイ
ルするまでの動作手順について説明する。図20は、こ
の実施例の複写動作モード時の動作手順を、操作部40
0/操作者識別装置900→メイン制御部500→画像
ファイル部600、のデータフローの遷移により表した
ものである。図20を参照して、動作手順を述べると、
図11に示される入力操作状態において、操作者は、先
ず操作者識別装置900に対して、例えば、磁気カード
リーダにIDカードを通す操作を行うことにより、操作
者の識別情報を入力する。入力が行われると、その情報
はメイン制御部500に通知され(S61)、メイン制
御部500はその情報を保持するとともに、操作部40
0の操作画面をコピー可能な状態(図12)に移行させ
る(S62)。次に、操作者は、操作部400の操作パ
ネル(図7)のタッチ式LCD74,テンキー77を用
いて、 ・ コピー部数 ・ 変倍率 ・ 用紙サイズ ・ 両面・分割・集約の各モード を指定する。メイン制御部500では、指定されたこれ
らのデータを保持しておく(S63〜S66)。
【0066】スタートキー76が押下される(S67)
と、メイン制御部500は、それまでに操作者によって
入力された上記コピー設定情報と、操作者により画像読
み取り部100に載置された原稿枚数とから、一連の複
写動作(以下「ジョブ」という)を決定し、そのジョブ
の開始をジョブに設定されたジョブ情報とともに画像フ
ァイル部600へ通知する(S68)。1つのジョブ内
においては、そのジョブを完了させるために必要な回数
分だけ原稿画像の読み取りが行われる。例えば、操作者
が「4in1片面」モードを指定して原稿4枚を載置し
た場合は、4回の原稿読み取りが行われる。メイン制御
部500は、1回の原稿読み取りを行う毎に、そのペー
ジの開始を画像ファイル部600へ知らせるとともに、
ページ単位の画像データ、そこに設定されたページ情報
も通知する(S69〜S71)。全ての原稿読み取りが
終了しジョブが完了した後に、メイン制御部500は、
そのジョブの完了を画像ファイル部600へ通知する
(S72)。上記の動作によりメイン制御部500から
通知された操作者識別情報を含むジョブ情報及びページ
情報は、画像ファイル部600に、読み取られた画像デ
ータと関連づけられ、検索用のデータとして画像検索部
43内に記憶される。
【0067】上記の各実施例において、デジタル複合機
に装備した画像データの処理手段を用いて入力画像を処
理すると同時に、処理画像のファイル蓄積を行い、その
際、処理画像に対して設定されたジョブ情報やページ情
報を該画像に対応付けて蓄積し、検索用のデータとして
用いることができるようにしている。上記各実施例に例
示されたジョブ情報やページ情報による検索は、これま
でに行われていた原稿画像の特徴抽出により得た検索情
報を用いた検索では十分な絞り込みが行えないような場
合にも、全く別の観点の検索キーを提供することにより
絞り込みを可能とし、しかもそれを容易に実施し得るよ
うにするものである。例えば、複写動作時に同時蓄積さ
れたファイルの場合、両面・分割・集約の各モード或い
は後処理等の指定といった使用者が記憶にとどめ易い複
写モードの指定をした場合、ファイルに対応付けて蓄積
された前記複写モード等の情報を検索キーとして用いる
ことにより絞り込みが可能で、容易に所望のファイルを
検索することができる。これは、ファクシミリ送信動作
時に同時蓄積されたファイル或いはファクシミリ受信動
作時に同時蓄積されたファイルの場合、より顕著に現れ
ることであり、それぞれ相手先電話番号または送信元の
局情報等を検索キーとして用いることにより、効率の良
い絞り込みが可能となる。このように、ジョブ情報やペ
ージ情報といった単純な情報を検索キーとして用いるこ
とにより、これまでの検索方法におけるように、検索キ
ーを見つけるために使用者が思考しなければならないと
いった負担を課さずに、簡単に絞り込みができる。な
お、上記のような検索キーを用いた検索条件の入力は、
操作部400を通して行うが、このような検索条件の入
力の方法や、それに基づいて記憶された情報から検索を
行う方法は種々公知となっているので、ここでは詳細な
説明は省略する。
【0068】ここで、デジタル複合機に装備した画像デ
ータの同時ファイル蓄積機能によりメイン制御部500
から画像ファイル部600へ通知されるジョブ情報のイ
ンターフェイスに関して説明する。ここに示す例は、コ
ピー機能、FAX送信機能使用時に適用するインターフ
ェイスで、図16〜21に示されるファイル蓄積動作に
おいて行うジョブ開始通知時にジョブに設定されてジョ
ブ情報として画像ファイル部600へ通知するために用
いられ、『ジョブ開始通知』として下記に例示する仕様
に従って構成することができる。なお、下記『ジョブ開
始通知』インターフェイス仕様において、コマンド構成
は0バイト目、1バイト目は通知情報がジョブ情報であ
ることを示すコマンド名、2〜10バイト目は、操作者
識別情報で、例えば磁気カードリーダで読み取られたI
Dカードの情報を9文字のアスキーコードで示す。又、
11バイト目は、動作種別で、ジョブが複写(コピー)
動作によるものか、ファクシミリ送信(FAX送信)動
作によるものかを示し12バイト目以降は、コピー動
作、FAX送信動作によって異なるコマンドを示す。1
2バイト目以降のコマンドが複写(コピー)である場合
には、 ・ コピー部数 ・ 両面モード情報 ・ 分割モー情報 ・ 集約モード情報 を示す。また、ファクシミリ送信(FAX送信)である
場合には、 ・ 代表相手先種別(相手先電話番号がワンタッチまた
は短縮またはグループまたはテンキーのどの方法によっ
て指定されたか) ・ 代表登録番号 ・ 代表名称 ・ 代表電話番号 ・ 同報電話回線数 ・ 同報指定種別(複数の相手先が指定された場合は、
代表番号以外の相手先電話番号がワンタッチまたは短縮
またはグループまたはテンキーのどの方法によって指定
されたか) を示す。
【0069】 『ジョブ開始通知』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「コマンド構成 」 0 コマンドグループ:10H 1 コマンド:01H 2 〜 操作者識別情報 10 11 動作種別 12 動作モード設定 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「パラメータ 」 ■操作者識別情報 ASCIIコードで9文字分指定 ■動作種別 00H : コピー 01H : FAX送信 ■動作モード設定 ・ 動作種別:〔コピー 〕 12 部数(High) 13 部数(Low) 14 両面、集約、分割 ・ 部数 1〜999のセット枚数データ ・ 両面、集約、分割 7 6 5 4 3 2 1 0 集約 分割 両面 両面 : 片面→両面、両面→両面、左右ページ両面、表裏ページ両面、4in1 両面、8in1両面、16in1両面、ミニ本、週刊誌 分割 : 見開き→片面、両面→片面 集約 : 00:未セット 01:2in1(4in1両面) 02:4in1(8in1両面) 03:8in1(16in1両面) 04:ミニ本(左開き) 05:ミニ本(右開き) 06:週刊誌(左開き) 07:週刊誌(右開き) 上記の条件になったとき、bit及びデータがセットされる。 ・ 動作種別:〔FAX送信 〕 12 代表相手先種別 13〜 代表登録番号 14 15〜 代表名称 35 36〜 代表電話番号 51 52 同報電話回線数 53 同報指定種別 ・ 代表相手先種別 7 6 5 4 3 2 1 0 テンキー グループ 短縮 ワンタッチ bitセットされる。 ・ 代表登録番号 1〜1000 テンキー指定時は、設定無効 ・ 代表名称 シフトJIS及びASCIIコードで20文字指定 テンキー指定時は、設定無効 ・ 代表電話番号 ASCIIコードで最大16文字 ・ 同報電話回線数 同時に通報する電話番号数 ・ 同報指定種別 7 6 5 4 3 2 1 0 テンキー グループ 短縮 ワンタッチ 設定されているものは、すべてbitセットされる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0070】次いで、メイン制御部500から画像ファ
イル部600へ通知されるページ情報のインターフェイ
スに関して説明する。ここに示す例は、コピー機能、F
AX送信機能使用時に適用するインターフェイスで、図
16〜21に示されるファイル蓄積動作において行うペ
ージ開始通知時にページに設定されてページ情報として
画像ファイル部600へ通知するために用いられ、『ペ
ージ開始通知』として下記に例示する仕様に従って構成
することができる。なお、下記『ページ開始通知』イン
ターフェイス仕様において、コマンド構成は0バイト
目、1バイト目は通知情報がページ情報であることを示
すコマンド名、2〜5バイト目は、読み取り画像サイズ
で、主走査・副走査それぞれの画素数で、6バイト目
は、指定された用紙を示すコードで、7バイト目は、読
み取られた画像データの階調数で、8〜11バイト目
は、読み取られた画像データの解像度、即ち主走査・副
走査それぞれの1インチあたりの画素数(dpi)で、
12バイト目は、読み取り画像毎に固有に採番される画
像IDを示す。ここに、読み取り画像サイズは、操作者
によって指定された用紙と変倍率、さらには原稿サイズ
センサで検出された原稿サイズによって決定される。用
紙コードは、操作者によって指定された用紙によって決
定される。画像データの階調数は、読み取り動作が複写
(コピー)動作であるか、ファクシミリ送信(FAX送
信)動作であるかによって、例えば、コピー動作であれ
ば8bit多値データ、FAX送信動作であれば、2値
データと決定される。解像度は、操作者によって指定さ
れた変倍率によって決定される。
【0071】 『ページ開始通知』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「コマンド構成 」 0 コマンドグループ:10H 1 コマンド:03H 2 主走査方向の画像出力幅(High) 3 (Low) 4 副走査方向の画像出力幅(High) 5 (Low) 6 サイズコード 7 階調 8 主走査方向の解像度(High) 9 (Low) 10 副走査方向の解像度(High) 11 (Low) 12 画像ID 「パラメータ 」 ■主走査方向の画像出力幅(High/Low) <XW> ドットで指定される画素数で指定する ■副走査方向の画像出力幅(High/Low) <YW> ドットで指定される画素数で指定する ■サイズコード 紙サイズをサイズコードで指定する 133(85H):A4タテ 013(0DH):B4ヨコ 146(92H):はがきタテ ■解像度 00H : 400dpi 01H : 600dpi ■階調 ▼BIT3−BIT0 : 階調 00H : 2値(1bitデータ) 01H : 2bit多値データ 02H : 3bit多値データ 03H : 4bit多値データ 04H : 5bit多値データ 05H : 6bit多値データ 06H : 7bit多値データ 07H : 8bit多値データ ■画像ID 画像を識別するためのID ジャムリカバリなどの時に画像の読み直しをおこなったときにこのIDにより同 一IDで指示された画像については後で読んだ画像を有効とする。このIDは、 ジョブ開始からジョブ終了の間でユニークなIDとなる。別ジョブ間で同一ID であっても別画像とする。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0072】次に、デジタル複合機に装備した画像デー
タの同時ファイル蓄積機能により作成したファイルをネ
ットワークで接続したクライアントが利用できるように
したデジタル複合機をシステム要素とするファイルシス
テムに係わる実施例について説明する。上記した実施例
では、デジタル複合機に入力された画像データを処理す
るときに、処理した画像データを同時にファイル蓄積す
る機能及び蓄積した画像データを検索等に用いる機能を
デジタル複合機単体で実現するようにした発明に係わる
実施例を説明したが、ここでは、ネットワークを介して
クライアントとしてのPCから前記した同時ファイル蓄
積機能及びファイル検索機能により作成されたデータを
利用できるようにするもので、デジタル複合機単体で実
現するよりも画像ファイル機能の利用をさらに進展させ
ることを可能とするものである。特にクライアントPC
がデジタル複合機のプリンタ機能を用いるホストである
場合には、より利便性の高いシステムを提供することが
できる。図24は、蓄積機能及びファイル検索機能を持
つデジタル複合機を利用するファイルシステムの実施例
を示す。この実施例のシステムは、図24に示すよう
に、デジタル複合機81にネットワーク80を介してフ
ァイルサーバPC84、クライアントPC82,83を
結合することによりデジタル複合機単体による限界を越
えた、広範囲なファイルシステムを形成している。な
お、このデジタル複合機81は、単体として上記した実
施例により説明した機能を備えるとともに、このシステ
ム化に必要な機能も備えている
【0073】このシステムは次のように動作する。上記
実施例に示したような同時ファイル蓄積機能によりデジ
タル複合機81に蓄積された画像データ及び画像データ
に関連づけられた付属情報は、ネットワーク80を介し
てファイルサーバPC84に送られ蓄積され、その管理
がなされる。ファイルサーバPC84に蓄積された画像
データおよび付属情報は、ネットワーク80を介してク
ライアントPC82,83で検索・閲覧を行うことがで
きる。なお、このシステムにおける画像データおよび付
属情報の蓄積は、デジタル複合機81の画像ファイル部
600にファイル蓄積されたデータをそのままデジタル
複合機81に蓄積し、それと同じデータをファイルサー
バPC84にも蓄積するようにしても良いし、デジタル
複合機81には蓄積せずに全てをファイルサーバPC8
4に転送して蓄積する方式を採ることもできる。図25
は、クライアントPC82,83からファイルサーバP
C84に蓄積・保管された文書を閲覧する際の、PCの
モニタ上の操作画面の表示例を示す。図25の表示例
は、各クライアントPC82,83において、自機のI
Pアドレス或いは操作者のIDを検索キーとしてファイ
ルサーバPC84に蓄積・保管された文書を検索した時
の画面で、検索された蓄積画像データを、蓄積・保管さ
れた日付毎に、簡略表示された画像(例えば、ファイル
が文書ファイルである場合には、1ページ目の縮小画
像)90にて表示を行っている。なお、IPアドレス
は、ネットワークを通してデジタル複合機81に対して
ホストPC(クライアントPC)から印刷要求したとき
に、デジタル複合機81で印刷出力した時に同時ファイ
ル蓄積機能によりファイル蓄積されたホスト情報に含ま
れるデータであり、また、操作者のIDも操作者が以前
にデジタル複合機81を利用したときにチェックされた
操作者情報に含まれるものである。この表示画面からさ
らに画面上のキーを操作することにより文書等の詳細な
内容を閲覧することを可能とし、また、検索・閲覧した
内容に従ってデジタル複合機81に印刷指示をすること
も可能である。その場合、ファイルサーバPC84から
画像データとともにその付属情報を得、必要に応じて印
刷指示データを修正してデジタル複合機81に送信し、
その指示に従いデジタル複合機81に印刷出力を行わせ
るようにする。
【0074】また、本発明においては、メイン制御部5
00のCPU25が実行するファイル処理のプログラム
として上記実施例に示した動作を実行するための手順を
記述した処理プログラムを用意し、用意したプログラム
を用いることにより目的とする動作を具体化することが
できる。このプログラムは、周知のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に記録され、メイン制御部500のC
PU25の制御下の記録媒体として用いるか、内蔵の記
憶手段にインストールされ、記録媒体から読み出された
プログラムによりファイル処理の制御操作が実行され
る。
【0075】
【発明の効果】(1) 請求項1,12の発明に対応す
る効果 入力画像情報に画像処理(例えば複写印刷又はファクシ
ミリ送信)を行う場合、処理される画像情報を該画像情
報の処理に係わるジョブ情報又はページ情報と対応付け
て同時にファイル蓄積し、画像ファイルとして蓄積する
動作を行うので、複写やファクシミリ送信といった通常
の業務を行うことにより、無意識の内に画像ファイル蓄
積が行え、しかも、蓄積された画像ファイルを検索する
際に、ジョブやページの特徴を検索情報として用いるこ
とができるので、スキャニングバリアを高度に排除し
た、電子ファイル蓄積機能を備えた複合機を提供するこ
とができる。また、その装置の実現に当たっては、コピ
ー・ファクシミリ機能と画像処理、操作部、エンジン制
御を行うメイン制御部と、画像ファイル蓄積を行う画像
ファイル部との間のインターフェイスを極めて簡素にす
ることができ、機器開発の効率化と機器のスループット
を向上させることができる。
【0076】(2) 請求項2,13の発明に対応する
効果 上記(1)の効果に加えて、印刷処理動作時に入力され
た画像情報を、印刷処理動作と同時に、画像ファイルと
して蓄積する動作を行う際に、印刷処理の動作条件とし
てジョブに設定された、印刷部数、変倍率、用紙サイ
ズ、両面印刷モード情報、分割印刷モード情報及び集約
印刷モード情報に関するジョブ情報を同時に蓄積するこ
とができるので、このジョブ情報を、蓄積された画像フ
ァイルを検索する際の検索条件に用いることによって、
検索効率の優れた電子ファイル蓄積機能を備えた複合機
を提供することができる。 (3) 請求項3,14の発明に対応する効果 上記(1)、(2)の効果に加えて、ファクシミリ送信
動作時に入力された画像情報を、ファクシミリ送信動作
と同時に、画像ファイルとして蓄積する動作を行う際
に、ファクシミリ送信の動作条件としてジョブに設定さ
れた、送信相手先の種別情報、送信相手先の登録番号情
報、送信相手先の名称情報、送信相手先の電話番号情
報、同報電話回線数情報及び同報指定種別情報に関する
ジョブ情報を同時に蓄積することができるので、このジ
ョブ情報を、蓄積された画像ファイルを検索する際の検
索条件に用いることによって、検索効率の優れた電子フ
ァイル蓄積機能を備えた複合機を提供することができ
る。 (4) 請求項4,15の発明に対応する効果 上記(1)〜(3)の効果に加えて、画像情報の入力を
原稿読み取り手段により行う場合、複写又はファクシミ
リ送信等の動作時に原稿から読み取った画像情報を、複
写印刷やファクシミリ送信等の動作と同時に、画像ファ
イルとして蓄積する動作を行う際に、原稿画像の読み取
り動作条件として設定された、読み取り画像サイズ、用
紙サイズ、画像階調数、画像解像度及び読み取り画像毎
に固有に採番される画像IDをページ情報として蓄積す
ることができ、蓄積された画像ファイルを検索する際の
検索条件に、このページ情報を用いることによって、検
索効率の優れた電子ファイル蓄積機能を備えた複合機を
提供することができる。
【0077】(5) 請求項5,16の発明に対応する
効果 上記(1)〜(4)の効果に加えて、画像情報の入力を
ホストからの印刷データの受信により行い、受信した印
刷データに基づいて印刷処理を行う場合、ジョブ情報又
はページ情報に、印刷データの通信処理に係わる情報、
印刷データの作成に用いたアプリケーション名を含ま
せ、検索条件にこのデータを用いることにより、検索効
率の優れた電子ファイル蓄積機能を備えた複合機を提供
することができる。 (6) 請求項6,17の発明に対応する効果 上記(1)〜(4)の効果に加えて、画像情報の入力を
ファクシミリ送信局からの画像データの受信により行
い、受信した画像データに基づいてファクシミリ受信処
理を行う場合、前記ジョブ情報又はページ情報に、ファ
クシミリの送信局情報として、送信局名称、送信局電話
番号を含ませ、検索条件にこのデータを用いることによ
り、検索効率の優れた電子ファイル蓄積機能を備えた複
合機を提供することができる。 (7) 請求項7,18の発明に対応する効果 上記(1)〜(6)の効果に加えて、例えば、複写又は
ファクシミリ送信の動作時に原稿から読み取った画像情
報を、複写印刷またはファクシミリ送信と同時に、画像
ファイルとして蓄積する第1のジョブ動作中に、第2の
ジョブ動作が同様に行われる場合に、第1のジョブ開始
動作に先だって、メイン制御部から画像ファイル部に対
して、第1のジョブ開始情報を通知し、第2のジョブ開
始動作に先だって、メイン制御部から画像ファイル部に
対して、第2のジョブ開始情報を通知し、第2のジョブ
終了によって、メイン制御部から画像ファイル部に対し
て、第2のジョブ終了情報を通知し、第1のジョブ終了
によって、メイン制御部から画像ファイル部に対して、
第1のジョブ終了情報を通知するので、例えば、第1の
操作者による複写動作のジョブ完了前に、第2の操作者
がファクシミリ送信動作を割り込んで行うような複雑な
操作が行われた場合にも、コピー・ファクシミリ機能と
画像処理、操作部、エンジン制御を行うメイン制御部
と、画像ファイル蓄積を行う画像ファイル部との間に特
別なインターフェイスを用意することなく、第1の操作
者による複写動作のジョブの画像及びジョブ情報・ペー
ジ情報と、第2の操作者による複写動作のジョブの画像
及びジョブ情報・ページ情報とが区別されて保管するこ
とができ、検索効率を低下させない電子ファイル蓄積機
能を持ったデジタル複合機を提供することができる。 (8) 請求項8,19の発明に対応する効果 上記(1)〜(7)の効果に加えて、例えば、複写又は
ファクシミリ送信の動作時に原稿から読み取った画像デ
ータを、複写印刷やファクシミリ送信と同時に、画像フ
ァイルとして蓄積する動作中に、用紙詰まり(ジャム)
等の異常が発生し、再度同じ画像の読み取りを行う必要
が生じた時は、再度行う原稿のページ読み取りの際に指
定する画像IDは、用紙詰まりが発生した原稿のページ
読み取りの際に指定した画像IDと同一とするので、画
像読み取り中にジャムが発生し、再度同じ画像の読み取
りを行う必要が生じたような場合においても、コピー・
ファクシミリ機能と画像処理、操作部、エンジン制御を
行うメイン制御部と、画像ファイル蓄積を行う画像ファ
イル部との間に特別なインターフェイスを用意すること
なく、読み取り中にジャムが発生した不要な画像及びペ
ージ情報を破棄し、再度読み取りを行い得た正常な画像
及びページ情報を蓄積でき、検索効率を低下させない電
子ファイル蓄積機能を持ったデジタル複合機を提供する
ことができる。
【0078】(9) 請求項9,20の発明に対応する
効果 上記(1)〜(8)の効果に加えて、入力画像情報に操
作者の操作により指示された動作に従う画像処理を行う
場合、同時にファイル蓄積される画像情報に係わるジョ
ブ情報又はページ情報として識別手段により識別された
操作者情報を含ませることにより、さらにスキャニング
バリアが排除でき、より有効な検索ができる電子ファイ
ル蓄積機能を持ったデジタル複合機を提供することがで
きる。 (10) 請求項10,21の発明に対応する効果 上記(1)〜(9)の効果に加えて、操作者による画像
処理の指示操作に先立ち、デジタル複合機を操作する操
作者の識別を行い、識別できたときにのみ装置の使用を
可能とするようにし、画像データによる出力動作と同時
にそのファイル蓄積を行うとともに、ファイル蓄積の際
に、操作者のIDを操作者情報としてファイルに関連づ
けて管理するようにしたことにより、複写やファクシミ
リ送信等により外部にデータ出力される場合に、外部へ
の漏洩に対してそのチェックが可能となる。
【0079】(11) 請求項11の発明に対応する効
果 請求項1〜10に記載したデジタル複合機に装備した画
像データの同時ファイル蓄積機能により作成したファイ
ルをネットワークで接続したクライアントが利用できる
ようになり、画像ファイル機能の利用をさらに進展させ
ることが可能となる。特にクライアントがデジタル複合
機のプリンタ機能を用いるホストである場合には、より
利便性の高いシステムを提供することができる。
【0080】(12) 請求項22の発明に対応する効
果 デジタル複合機の制御を司るメイン制御部のCPUが本
発明の記録媒体に記録されたプログラムを用いることに
よって、請求項12〜21の発明に関わる動作を容易に
実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例としてのデジタル複合機の全
体構成を概略ブロックにて示す。
【図2】 図1に示すデジタル複合機の画像読み取り部
をより詳細に示す。
【図3】 図1に示すデジタル複合機の画像処理部をよ
り詳細に示す。
【図4】 図1に示すデジタル複合機の画像ファイル部
をより詳細に示す。
【図5】 図3に示す画像処理部の階調処理回路をより
詳細に示す。
【図6】 図3に示す画像処理部のI/Fをより詳細に
示す。
【図7】 入力操作パネル面(複写動作モード指令時)
の1例を示す。
【図8】 入力操作パネル面(ファクシミリ送信モード
指令時)の1例を示す。
【図9】 入力操作パネル面(ファクシミリ送信モード
指令時)の他の例を示す。
【図10】 入力操作パネル面(画像ファイルモード指
令時)を示す。
【図11】 入力操作パネル面(複写モード初期画面)
の他の例を示す。
【図12】 入力操作パネル面(複写モード指令時)の
他の例を示す。
【図13】 入力操作パネル面(複写モード指令時)の
他の例を示す。
【図14】 入力操作パネル面(ファクシミリ受信モー
ド時)の他の例を示す。
【図15】 入力操作パネル面(プリンタモード指令
時)の他の例を示す。
【図16】 コピーモード時のファイル蓄積動作手順を
表したデータフローの遷移を示す。
【図17】 FAX送信モード時のファイル蓄積動作手
順を表したデータフローの遷移を示す。
【図18】 コピーモードの途中でFAX送信モードが
割り込んだ時のファイル蓄積動作手順を表したデータフ
ローの遷移を示す。
【図19】 コピーモードの途中でジャムが発生した時
のファイル蓄積動作手順を表したデータフローの遷移を
示す。
【図20】 コピーモード時の他のファイル蓄積動作手
順を表したデータフローの遷移を示す。
【図21】 FAX送信モード時の他のファイル蓄積動
作手順を表したデータフローの遷移を示す。
【図22】 FAX受信モード時のファイル蓄積動作手
順を表したデータフローの遷移を示す。
【図23】 印刷データ受信モード時のファイル蓄積動
作手順を表したデータフローの遷移を示す。
【図24】 本発明のファイルシステムの実施例を示
す。
【図25】 図24のファイルシステムのクライアント
PCの操作画面の表示例を示す。
【符号の説明】
100…画像読み取り部、 8…CCD(イメ
ージセンサ)、10…原稿サイズセンサ、200…画像
処理部、 22…階調処理回路、23…I/
F、300…画像印刷部、400…操作部、
71…コピーキー、72…FAXキー、
73…ファイルキー、74…タッチ式LCD、
75…ファイル指定キー、78…プリンタキー、5
00…メイン制御部、 25…CPU、600
…画像ファイル部、 42…特徴抽出部、43…
画像検索部、 44…画像ファイル制御部、
45…画像蓄積部。700…ファクシミリ制御部 800…プリンタ制御部、900…操作者識別装置、8
0…ネットワーク、 81…デジタル複合機、
82,83…クライアントPC、84…ファイルサーバ
PC。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/32 H04N 1/32 H Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 AR03 HJ06 HL01 HM07 HN16 HN19 HQ17 2C087 AA03 AA09 AB05 BA12 BB10 BD02 BD06 BD52 CB10 CB12 DA01 5C062 AA02 AA05 AA35 AB17 AB22 AB38 AB42 AC02 AC04 AC09 AC22 AC34 AE13 AF02 AF03 AF07 AF10 AF11 AF14 5C073 AA06 AB02 AB11 AB12 AB13 CC01 CC02 CC04 CD12 CD16 5C075 BA08 DD07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を処理する手段としてファイル
    蓄積手段を含む複数の処理手段を備え、入力手段を通し
    て取り入れた画像情報を該処理手段により処理するデジ
    タル複合機であって、前記ファイル蓄積手段は、前記処
    理手段による処理時に、処理される画像情報を該画像情
    報の処理に係わるジョブ情報又はページ情報と対応付け
    てファイル蓄積し、ファイル検索時に該ジョブ情報又は
    ページ情報を検索情報として用いることを特徴とするデ
    ジタル複合機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたデジタル複合機に
    おいて、前記処理手段として印刷処理手段を備え、該印
    刷処理手段が動作する場合、蓄積する前記ジョブ情報又
    はページ情報に印刷部数、変倍率、用紙サイズ、両面印
    刷モード情報、分割印刷モード情報及び集約印刷モード
    情報の少なくとも1つを含ませることを特徴とするデジ
    タル複合機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載されたデジタル複
    合機において、前記画像処理手段としてファクシミリ送
    信処理手段を備え、該ファクシミリ送信処理手段が動作
    する場合、蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報に送
    信相手先の種別情報、送信相手先の登録番号情報、送信
    相手先の名称情報、送信相手先の電話番号情報、同報電
    話回線数情報及び同報指定種別情報の少なくとも1つを
    含ませることを特徴とするデジタル複合機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    デジタル複合機において、前記入力手段として原稿読み
    取り手段を備え、該原稿読み取り手段が動作する場合、
    蓄積する前記ページ情報に原稿画像の読み取り処理に係
    わる画像サイズ、用紙サイズ、画像階調数、画像解像度
    及び読み取り画像毎に固有に採番される画像IDの少な
    くとも1つを含ませることを特徴とするデジタル複合
    機。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    デジタル複合機において、前記入力手段としてホストか
    ら送信されてくる印刷データを受け取る手段を備えると
    ともに、前記画像処理手段として印刷処理手段を備え、
    該印刷処理手段が動作する場合、蓄積する前記ジョブ情
    報又はページ情報に印刷データの通信処理に係わる情
    報、印刷データの作成に用いたアプリケーション名の少
    なくとも1つを含ませることを特徴とするデジタル複合
    機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    デジタル複合機において、前記入力手段がファクシミリ
    送信局から送信されてくる画像データを受け取る手段を
    備えるとともに、前記画像処理手段としてファクシミリ
    受信処理手段を備え、該ファクシミリ受信処理手段が動
    作する場合、蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報に
    ファクシミリの送信局名称、送信局電話番号の少なくと
    も1つを含ませることを特徴とするデジタル複合機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載された
    デジタル複合機において、前記処理手段が画像情報を処
    理する一連のジョブを実行する時、前記ファイル蓄積手
    段に対してジョブ毎に処理に先立ってジョブ開始情報を
    通知し、また処理終了後にジョブ終了情報を通知するこ
    とを特徴とするデジタル複合機。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれかに記載された
    デジタル複合機において、前記ファイル蓄積手段が動作
    中に、異常が発生し、再度同じページ画像の読み取りを
    行う必要が生じた場合に、再度行うページ画像の読み取
    りの際にページ情報で指定する画像IDは、異常が発生
    したページ原稿の読み取りの際にページ情報で指定した
    画像IDと同一とすることを特徴とするデジタル複合
    機。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載された
    デジタル複合機において、デジタル複合機を操作する操
    作者の識別装置を備え、前記ファイル蓄積手段は、操作
    者の操作により指示される動作に従い前記処理手段によ
    り処理される画像情報と対応付けて蓄積する前記ジョブ
    情報又はページ情報に前記操作者の識別手段で識別され
    た操作者情報を含ませることを特徴とするデジタル複合
    機。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載され
    たデジタル複合機において、デジタル複合機を操作する
    操作者の識別装置を備え、操作者による画像処理の指示
    操作に先立ち、操作者の識別装置により操作者の識別を
    行い、操作者が識別できた場合、前記指示操作を可能と
    し、前記ファイル蓄積手段は、操作者の操作による指示
    に従い前記処理手段により処理される画像情報と対応付
    けて蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報に前記操作
    者の識別手段で識別された操作者情報を含ませることを
    特徴とするデジタル複合機。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載さ
    れたデジタル複合機にネットワークを介してファイルサ
    ーバ及びクライアントを接続したファイルシステムであ
    って、ファイルサーバがデジタル複合機によりファイル
    蓄積された前記画像情報及びジョブ情報又はページ情報
    を蓄積し、その管理を行うとともに、クライアントによ
    る検索・閲覧要求に応じて蓄積した情報を提供し、デジ
    タル複合機がクライアントの要求に応じて蓄積した情報
    に基づいて画像情報の処理を行うようにしたことを特徴
    とするファイルシステム。
  12. 【請求項12】 画像情報を処理する手段としてファイ
    ル蓄積手段を含む複数の処理手段を備え、入力手段を通
    して取り入れた画像情報を該処理手段により処理するデ
    ジタル複合機におけるファイル蓄積方法であって、入力
    画像情報を処理する時に、処理される画像情報を該画像
    情報の処理に係わるジョブ情報又はページ情報と対応付
    けてファイル蓄積し、該ジョブ情報又はページ情報を検
    索情報として用いてファイル検索を行うことを特徴とす
    るデジタル複合機におけるファイル蓄積方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載されたデジタル複合
    機におけるファイル蓄積方法において、入力された画像
    情報に印刷処理を行う場合、蓄積する前記ジョブ情報又
    はページ情報に印刷部数、変倍率、用紙サイズ、両面印
    刷モード情報、分割印刷モード情報及び集約印刷モード
    情報の少なくとも1つを含ませることを特徴とするデジ
    タル複合機におけるファイル蓄積方法。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載されたデジ
    タル複合機におけるファイル蓄積方法において、入力さ
    れた画像情報にファクシミリ送信処理を行う場合、蓄積
    する前記ジョブ情報又はページ情報に送信相手先の種別
    情報、送信相手先の登録番号情報、送信相手先の名称情
    報、送信相手先の電話番号情報、同報電話回線数情報及
    び同報指定種別情報の少なくとも1つを含ませることを
    特徴とするデジタル複合機におけるファイル蓄積方法。
  15. 【請求項15】 請求項12乃至14のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、画像情報の入力を原稿読み取り手段により行う場
    合、蓄積する前記ページ情報に、原稿画像の読み取り処
    理に係わる画像サイズ、用紙サイズ、画像階調数、画像
    解像度及び読み取り画像毎に固有に採番される画像ID
    の少なくとも1つを含ませることを特徴とするデジタル
    複合機におけるファイル蓄積方法。
  16. 【請求項16】 請求項12乃至15のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、画像情報の入力をホストからの印刷データの受信に
    より行い、受信した印刷データに基づいて印刷処理を行
    う場合、蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報に、印
    刷データの通信処理に係わる情報、印刷データの作成に
    用いたアプリケーション名の少なくとも1つを含ませる
    ことを特徴とするデジタル複合機におけるファイル蓄積
    方法。
  17. 【請求項17】 請求項12乃至16のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、画像情報の入力をファクシミリ送信局からの画像デ
    ータの受信により行い、受信した画像データに基づいて
    ファクシミリ受信処理を行う場合、蓄積する前記ジョブ
    情報又はページ情報にファクシミリの送信局名称、送信
    局電話番号の少なくとも1つを含ませることを特徴とす
    るデジタル複合機におけるファイル蓄積方法。
  18. 【請求項18】 請求項12乃至17のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、入力された画像情報に一連の処理ジョブを実行する
    時、ファイル蓄積を行う手段に対してジョブ毎に処理に
    先立ってジョブ開始情報を通知し、また処理終了後にジ
    ョブ終了情報を通知することを特徴とするデジタル複合
    機におけるファイル蓄積方法。
  19. 【請求項19】 請求項15乃至18のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、ファイル蓄積中に、異常が発生し、同じページ画像
    の再読み取りを行う必要が生じた場合に、ページ画像の
    再読み取りの際にページ情報で指定する画像IDは、異
    常が発生したページ原稿の読み取りの際にページ情報で
    指定した画像IDと同一とすることを特徴とするデジタ
    ル複合機におけるファイル蓄積方法。
  20. 【請求項20】 請求項12乃至19のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、デジタル複合機を操作する操作者の識別を行い、入
    力画像情報を操作者により指示された動作に従って画像
    処理する場合、蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報
    に、前記操作者の識別手段で識別された操作者情報を含
    ませることを特徴とするデジタル複合機におけるファイ
    ル蓄積方法。
  21. 【請求項21】 請求項12乃至19のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法におい
    て、操作者による画像情報の処理の指示に先立ち、デジ
    タル複合機を操作する操作者の識別を行い、操作者が識
    別できた場合、前記指示操作を可能とし、入力画像情報
    を操作者により指示された動作に従って画像情報を処理
    する場合、蓄積する前記ジョブ情報又はページ情報に、
    前記操作者の識別手段で識別された操作者情報を含ませ
    ることを特徴とするデジタル複合機におけるファイル蓄
    積方法。
  22. 【請求項22】 請求項12乃至21のいずれかに記載
    されたデジタル複合機におけるファイル蓄積方法を実施
    するためのプログラムを記録したことを特徴とするコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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