JP2003244404A - 原稿画像処理装置、原稿画像処理方法およびその方法によってプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

原稿画像処理装置、原稿画像処理方法およびその方法によってプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2003244404A
JP2003244404A JP2002039281A JP2002039281A JP2003244404A JP 2003244404 A JP2003244404 A JP 2003244404A JP 2002039281 A JP2002039281 A JP 2002039281A JP 2002039281 A JP2002039281 A JP 2002039281A JP 2003244404 A JP2003244404 A JP 2003244404A
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Mitsugi Matsushita
貢 松下
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像の真の用紙サイズを取得できるよう
にして、画像データを保存しておくための記憶領域の無
駄づかいをなくしたり、正しく用紙サイズごとに分類さ
れた文書ファイリングなどを実現したりできる原稿画像
処理装置などを提供する。 【解決手段】 画像読み取り手段により紙上から原稿画
像を読み取って入力した画像データを処理する原稿画像
処理装置において、入力される原稿画像について複数の
原稿画像のフォーマット情報をあらかじめ登録し記憶し
ておく原稿情報保存部2、記憶されているフォーマット
情報と入力された原稿画像の画像特徴を用いてその原稿
画像の原稿種類を識別する原稿種類識別部3、その原稿
種類に応じてその原稿画像の用紙サイズを決定する用紙
サイズ決定部4を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳票処理システ
ム、情報処理システム、文書ファイリングシステム、複
写機、およびスキャナなど、各種サイズの用紙や帳票か
ら原稿画像を読み取り、読み取った画像データを処理す
ることができる原稿画像処理装置に係わり、特に、原稿
画像の真の用紙サイズを得ることができる原稿画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文書や帳票などの原稿画像を読み取って
用紙サイズ毎にファイリングする文書ファイリングが従
来よりおこなわれている。多種多様なものがある帳票な
どでは、定型サイズ以外の大きさのものが数多くあるの
で、用紙サイズを自動的に検出し、用紙サイズごとにフ
ァイリングする必要性が大きいのである。また、複写機
においては、コピー用紙として各種サイズのものを給紙
可能にしておき、原稿の用紙サイズを自動的に検出し、
検出した用紙サイズのコピー用紙を供給して複写をおこ
なっている。このように、用紙サイズを自動的に検出す
ることは従来より広くおこなわれていて、既に様々な自
動検出方法が提供されている。例えば、特開平1−24
7345号公報に示された従来技術はその代表的な例で
あり、用紙サイズの幅と長さをセンサにより光学的に検
出する。しかし、このような検出方法の場合、同じ原稿
を読み込んでもスキューなどにより大きさが微妙に異な
ることがあり、同じ用紙サイズの原稿を複写しているに
も拘わらず、処理毎に同じ用紙サイズとして処理するこ
とができないという問題点があった。そのため、用紙サ
イズを定型サイズだけに制限し、例えば、A4の用紙サ
イズに近いサイズはすべてA4サイズとし、B5サイズ
に近いサイズはすべてB5サイズとするというような方
法も提案されている。また、光学的に用紙サイズを検出
する手段を備えていない複写機などにおいて、原稿画像
を取り込んだとき、画像の周辺に黒い領域がある場合、
この黒い領域を原稿領域外とし、その領域を除いた内側
の領域サイズを用紙サイズとして決定する方法も提案さ
れている。なお、帳票処理に関する従来技術としては、
原稿種類を識別する帳票識別技術が多数提案されてい
る。例えば、特開平11−282956号公報に示され
た帳票識別方法では、あらかじめ識別したい帳票を登録
しておき、帳票中の画像的特徴を用いて、パターンマッ
チングなどにより帳票を識別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように用紙サイズを定型サイズに制限する従来技術で
は、用紙サイズが、A4、A5、B4、B5などに制限
されるので、帳票など不定型なサイズのものに対応でき
ないという問題があった。また、画像の周辺に黒い領域
がある場合、黒い領域を原稿領域外とし、その領域を除
いた内側の領域サイズを用紙サイズとして決定する従来
技術では、原稿自体の周辺付近に真っ黒な領域がある
と、用紙サイズを誤認識することがあった。また、特開
平11−282956号公報に示された帳票識別方法で
は、目的が異なるので、用紙サイズの取得などを行って
いない。本発明の目的は、このような従来技術の問題を
解決することにあり、具体的には、原稿に記載されてい
る画像情報を用いてその原稿画像の原稿種類を識別する
ことによりその原稿画像の真の用紙サイズを取得できる
ようにして、画像データを保存しておくための記憶手段
の容量の無駄づかいをなくしたり、正しく用紙サイズご
とに分類された文書ファイリングなどを実現したりする
ことができる原稿画像処理装置などを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、画像読み取り手段によ
り紙上から原稿画像を読み取って入力した画像データを
処理する原稿画像処理装置において、入力される原稿画
像について複数の原稿画像のフォーマット情報をあらか
じめ登録し記憶しておくフォーマット情報記憶手段と、
記憶されているフォーマット情報と入力された原稿画像
の画像特徴を用いてその原稿画像の原稿種類を識別する
原稿種類識別手段と、その原稿種類に応じてその原稿画
像の用紙サイズを決定する用紙サイズ決定手段とを備え
た。また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発
明において、入力された画像データを決定した用紙サイ
ズに合わせて修正する構成にした。また、請求項3記載
の発明では、請求項1および請求項2記載の発明におい
て、用紙サイズを光学的に検出する用紙サイズ検出手段
を備え、その用紙サイズ検出手段により検出された用紙
サイズ情報も用いて、入力された原稿画像の画像サイズ
を決定する構成にした。また、請求項4記載の発明で
は、請求項3記載の発明において、前記原稿種類識別手
段により原稿種類を識別できなかった場合に、用紙サイ
ズ検出手段により検知された用紙サイズを入力された原
稿画像の画像サイズとする構成にした。また、請求項5
記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項
に記載の発明において、用紙をセットする際の基準位置
がずれた状態に合わせて原稿種類の識別を行うように原
稿種類識別手段を構成した。また、請求項6記載の発明
では、請求項5記載の発明において、用紙をセットする
際の基準位置をずらした状態で原稿種類の識別を行うと
き、基準位置のずれ位置を事前に指定する構成にした。
また、請求項7記載の発明では、請求項1乃至請求項6
のいずれか1項に記載の発明において、スキュー角度を
検出するスキュー検出手段と、検出されたスキュー角度
を用いて画像データを補正するスキュー補正手段とを備
え、画像読み取り手段により読み取られた画像データを
前記スキュー補正手段により補正する構成にした。
【0005】また、請求項8記載の発明では、請求項1
乃至請求項7のいずれか1項に記載の発明において、文
書方向を判別し、判別した文書方向に応じて画像データ
を回転させる文書方向補正手段を備えた。また、請求項
9記載の発明では、請求項1乃至請求項8のいずれか1
項に記載の発明において、原稿の両面を同時に読み取る
場合、求めた表面側の用紙サイズを用いて裏面の用紙サ
イズを決定する構成にした。また、請求項10記載の発
明では、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の
発明において、複数枚の原稿画像を連続して読み取る場
合、原稿種類を識別できなかった原稿画像については、
原稿種類を識別できた直前の原稿画像の用紙サイズと同
じ用紙サイズに決定する構成にした。また、請求項11
記載の発明では、請求項1乃至請求項10のいずれか1
項に記載の発明において、決定した用紙サイズをそのと
き入力した画像データに対応づけてファイリングする構
成にした。また、請求項12記載の発明では、紙上から
読み取った原稿画像を処理する原稿画像処理方法におい
て、入力される原稿画像について複数の原稿画像のフォ
ーマット情報をあらかじめ登録し、その後、そのフォー
マット情報と入力された原稿画像の画像特徴を用いてそ
の原稿画像の原稿種類を識別し、その原稿種類に応じて
その原稿画像の用紙サイズを決定する構成にした。ま
た、請求項13記載の発明では、請求項12記載の発明
において、用紙をセットする際の基準位置がずれた状態
に合わせて原稿種類の識別を行う構成にした。また、請
求項14記載の発明では、請求項12または請求項13
記載の発明において、読み取られた画像データについて
スキュー角度を検出し、その画像データを検出されたス
キュー角度に基づいて補正する構成にした。また、請求
項15記載の発明では、請求項12、請求項13、また
は請求項14記載の発明において、文書方向を判別し、
判別した文書方向に応じて画像データを回転させる構成
にした。また、請求項16記載の発明では、請求項12
乃至請求項16のいずれか1項に記載の発明において、
複数枚の原稿画像が連続して入力される場合、原稿種類
を識別できなかった原稿画像については、原稿種類を識
別できた直前の原稿画像の用紙サイズと同じ用紙サイズ
に決定する構成にした。また、請求項17記載の発明で
は、請求項12乃至請求項16のいずれか1項に記載の
発明において、決定した用紙サイズをそのとき入力した
画像データに対応づけてファイリングする構成にした。
また、請求項18記載の発明では、プログラムを記憶し
た記憶媒体において、請求項12乃至請求項17のいず
れか1項に記載の原稿画像処理方法に従ってプログラミ
ングしたプログラムを記憶した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す原稿画像処理装置の構成ブロック図である。図示し
たように、この実施例の原稿画像処理装置は、原稿上か
ら画像を読み取り画像データとして入力させる画像入力
部(画像読み取り手段)1、事前に登録された、画像入
力部1により読み取られる原稿画像のフォーマット情報
を原稿情報として保存しておく原稿情報保存部(フォー
マット情報記憶手段)2、画像入力部1により入力され
た画像データが原稿情報保存部2に保存されているどの
フォーマット情報の原稿であるかを識別する原稿種類識
別部(原稿種類識別手段)3、その原稿種類識別部3に
より識別された原稿画像のフォーマットの種類(原稿種
類)からその原稿画像の用紙サイズを求める用紙サイズ
決定部(用紙サイズ決定手段)4などを備えている。な
お、原稿情報保存部2にフォーマット情報を保存する保
存方法としては、フォーマットの原稿画像をそのまま保
存してもよいし、その原稿画像から必要な特徴量(特徴
パターンを表す値)のみを保存してもよい。また、原稿
情報保存部2には、この他に、フォーマット情報に対応
づけて原稿の用紙サイズも一緒に登録しておく。前記に
おいて、原稿種類識別部3は、例えば、入力された画像
データの特徴パターンと原稿情報保存部2に保存されて
いるフォーマットの特徴パターンとの合致度を求めるパ
ターンマッチング法(特開平11−282956号参
照)などを用いて原稿種類を識別する。例えば、原稿情
報保存部2に、A、Bという2種類のフォーマットの原
稿画像が登録してあった場合、入力された原稿画像が
A、Bのどちらのフォーマットであるかをパターンマッ
チング法を用いて識別するのである。または、Aであ
る、Bであるという識別結果のほかに、A、Bのどちら
でもないという結果を返すようにしてもよい。また、こ
の実施例では、請求項記載の画像読み取り手段、フォー
マット情報記憶手段、原稿種類識別手段、および用紙サ
イズ決定手段がそれぞれその順に、画像入力部1、原稿
情報保存部2、原稿種類識別部3、および用紙サイズ決
定部4により実現される。このような構成で、この実施
例の原稿画像処理装置では、入力される複数の原稿画像
についてその原稿画像のフォーマット情報をあらかじめ
登録し、原稿情報保存部2に保存しておく。
【0007】図2に、第1の実施例の原稿画像入力時の
動作フローを示す。以下、図2に従って原稿画像入力時
の動作を説明する。まず、原稿入力部1により原稿画像
を入力する(S1)。これにより、原稿種類識別部3が
その原稿画像の画像データを取得し、さらに、保存され
ている複数のフォーマット情報を原稿情報保存部2から
順次読み出す。そして、原稿種類識別部3は、入力され
た原稿画像の原稿種類をパターンマッチング法により識
別する(S2)。続いて、用紙サイズ決定部4が、識別
された原稿種類に対応づけられている用紙サイズを原稿
情報保存部2から取得し、その用紙サイズをそのとき入
力された原稿画像の用紙サイズとする(S3)。こうし
て、この実施例によれば、従来のようにセンサにより原
稿の用紙幅や用紙長さを光学的に検出しなくとも用紙サ
イズを求めることができるので、用紙のスキューなどに
よる用紙サイズの検出誤差がなくなり、したがって、個
々の原稿画像の正確な用紙サイズを取得することができ
るし、例えばA4サイズの用紙上に記載されているそれ
より小さい帳票の真の用紙サイズを取得することがで
き、これにより、正しく分類された用紙サイズごとの文
書ファイリングなどを実現することができる。
【0008】図3は本発明の第2の実施例を示す原稿画
像処理装置の構成ブロック図である。図示したように、
この実施例の原稿画像処理装置は、第1の実施例の構成
に加えて、画像サイズ変更部(用紙サイズ変更手段)5
を備えている。なお、この実施例の画像入力部1は、ス
キャナでもよいし、ネットワークなどを介して画像デー
タを入力する通信制御装置でもよいが、いずれの場合
も、原稿画像の画像データとともにその用紙サイズ情報
も取得する。例えば、ネットワークを介して送られてき
たA4サイズより小さいサイズの帳票画像がA4サイズ
の用紙上に印刷されていれば、A4サイズという用紙サ
イズが取得されるのである。図4に、第2の実施例の原
稿画像入力時の動作フローを示す。以下、図4に従って
原稿画像入力時の動作を説明する。まず、原稿入力部1
により原稿画像を入力する(S11)。このとき、原稿
入力部1は入力した画像データの用紙サイズも取り込
み、メモリに記憶しておく。そして、原稿種類識別部3
がその原稿画像の画像データを取得し、さらに、保存さ
れている複数のフォーマット情報を原稿情報保存部2か
ら順次読み出す。そして、原稿種類識別部3は、入力さ
れた原稿画像の原稿種類をパターンマッチング法により
識別する(S12)。続いて、用紙サイズ決定部4が、
識別された原稿種類に対応づけられている用紙サイズを
原稿情報保存部2から取得し、その用紙サイズをそのと
き入力された原稿画像の用紙サイズとする(S13)。
この後、この実施例では、画像サイズ変更部5が、ステ
ップS11において取得した用紙サイズを用紙サイズ決
定部4により決定された用紙サイズと比較する。そし
て、それらの値が異なっていれば、ステップS11にお
いて入力した画像データを決定した用紙サイズに合わせ
て修正(変更)する(S14)。例えば、ステップS1
1において実際よりも大きい用紙サイズとされていた場
合(A4より小さい帳票の画像がA4サイズの用紙に印
刷されているような場合)、画像データ中の不要な白紙
部分のデータを捨て、変更後の用紙サイズの画像データ
にするのである。こうして、この実施例によれば、ほん
とうの用紙サイズごとにファイリングできるだけでな
く、ファイリングのための記憶手段の記憶容量消費に無
駄がなくなる。
【0009】図5は本発明の第3の実施例を示す原稿画
像処理装置の構成ブロック図である。図示したように、
この実施例の原稿画像処理装置は、第2の実施例の構成
に加えて、請求項記載の用紙サイズ検出手段である用紙
サイズ検出部6を備えている。この用紙サイズ検出部6
は、原稿画像の用紙サイズを例えば光学的に検出するセ
ンサを備え、画像入力部1により画像データを入力する
際に用紙の幅と長さを検出し、その検出結果を用紙サイ
ズとして出力する構成でもよいし、画像入力部1により
入力した画像データに対して、画像の周辺に黒い領域が
ある場合、この黒い領域を原稿領域外とし、その領域を
除いた内側の領域サイズを用紙サイズとして出力する構
成でもよい。図6に、第3の実施例の原稿画像入力時の
動作フローを示す。以下、図6に従って原稿画像入力時
の動作を説明する。まず、原稿入力部1により原稿画像
を入力する(S21)。このとき、用紙サイズ検出部6
はその原稿画像の用紙サイズを検出する(S22)。続
いて、原稿種類識別部3がその原稿画像の画像データを
取得し、さらに、保存されている複数のフォーマット情
報を原稿情報保存部2から順次読み出す。そして、原稿
種類識別部3は、入力された原稿画像の原稿種類をパタ
ーンマッチング法により識別する(S23)。
【0010】次に、用紙サイズ決定部4が、原稿情報保
存部2から取得した、識別された原稿種類に対応づけら
れている用紙サイズと、用紙サイズ検出部6により検出
された用紙サイズの両方の情報を用いて用紙サイズを決
定する(S24)。例えば、識別された原稿種類からA
4の用紙サイズが得られた場合に、用紙サイズ検出部6
により検出された用紙サイズがA4と近い値であった場
合のみ用紙サイズ検出部6により検出された用紙サイズ
を用いて詳細な用紙サイズを設定し、用紙サイズ検出部
6により検出された用紙サイズがA4と大きく異なる場
合は原稿種類からから得られたA4の用紙サイズをその
まま設定する。帳票では、A4の紙原稿だがA4中の上
2/3くらいまでしか利用していなくて、原稿種類から
取得した用紙サイズと大きく異なる場合があるので、こ
のような場合には原稿種類から求めた用紙サイズを用い
たほうが良いのである。逆に、原稿種類からA4という
用紙サイズ情報を得られた場合に、用紙サイズ検出部6
により検出された用紙サイズがA4と近い値であったと
きには原稿種類から得られた用紙サイズを採用し、大き
く異なる場合には用紙サイズ検出部6により検出された
用紙サイズを採用するようにしてもよい。というのは、
用紙よりも小さい画像の帳票などが印刷されているよう
な状況が発生しないような使い方の場合では、用紙サイ
ズ検出部6により検出されるサイズはスキューなどによ
り僅かに値が異なることはあっても大きく異なることが
ないのに対して、フォーマット情報から得た認識結果は
認識ミスにより大きく異なったサイズを提示することが
あるので、僅かに異なる場合にはフォーマットから求め
たサイズが正しいとし、大きく異なる場合には、フォー
マットから求めた値は誤りとしたほうがよいからであ
る。この後、この実施例では、画像サイズ変更部5が、
ステップS21において取得した用紙サイズを用紙サイ
ズ決定部4により決定された用紙サイズと比較する。そ
して、それらの値が異なっていれば、ステップS21に
おいて取得した画像データを決定した用紙サイズに合わ
せて修正(変更)する(S25)。例えば、ステップS
21において実際よりも大きい用紙が取り込まれていた
場合、画像データ中の不要な白紙部分のデータを捨て、
変更後の用紙サイズの画像データにするのである。こう
して、この実施例によれば、より正確な用紙サイズを得
ることができる。
【0011】本発明の第4の実施例では、図5に示した
第3の実施例と類似した図7に示したような構成で、図
8に示した動作フローのように動作する。以下、図8に
従って原稿画像入力時の動作を説明する。まず、原稿入
力部1により原稿画像を入力する(S31)。続いて、
原稿種類識別部3がその原稿画像の画像データを取得
し、さらに、保存されている複数のフォーマット情報を
原稿情報保存部2から順次読み出す。次に、原稿種類識
別部3は、入力された原稿画像の原稿種類をパターンマ
ッチング法により識別する(S32)。そして、識別で
きたならば(S33でYes)、用紙サイズ決定部4
が、識別された原稿種類に対応づけられている用紙サイ
ズを原稿情報保存部2から取得し、その用紙サイズをそ
のとき入力された原稿画像の用紙サイズとする(S3
4)。それに対して、識別できなかったならば(S33
でNo)、用紙サイズ検出部6により原稿画像の用紙サ
イズを検出する(S35)。こうして、この実施例によ
れば、原稿種類を識別できない場合でも、用紙サイズを
取得することができる。
【0012】本発明の第5の実施例では、原稿画像処理
装置を図9に示すように構成する。図示したような構成
で、原稿種類識別部3aは、原稿をセットする際の用紙
の基準位置について、可能性のある位置ずれを考慮して
原稿種類の識別を行う。例えば、画像入力部1によりA
4の原稿を入力する場合に、基準位置が左上、中上、右
上の可能性があるとき、この3つの基準位置における原
稿フォーマットを用いて原稿種類を識別し、識別された
場合には、その基準位置も出力する。なお、原稿種類を
識別するに際して、原稿情報保存部2に複数の基準位置
についてそれぞれの原稿情報を保存しておいてもよい
し、1つの基準位置について原稿情報を保存しておき、
原稿種類識別部3aが識別する際に、その原稿情報を基
準位置に応じてずらして識別処理をおこなってもよい。
図10に、この実施例の動作フローを示す。以下、図1
0に従って原稿画像入力時の動作を説明する。まず、原
稿入力部1により原稿画像を入力する(S41)。続い
て、原稿種類識別部3aがその原稿画像の画像データを
取得し、さらに、保存されている複数のフォーマット情
報を原稿情報保存部2から順次読み出す。次に、原稿種
類識別部3aは、入力された原稿画像の原稿種類を一つ
の原稿種類について前記したように位置をずらした3種
類の原稿情報を用いてパターンマッチング法により識別
する(S42)。また、原稿種類識別部3aはパターン
がマッチした原稿情報のずれ位置から基準位置を得る
(S43)。続いて、用紙サイズ決定部4が、原稿種類
識別部3aにより識別された原稿のフォーマットの種類
から、原稿情報保存部2に保存されている、原稿フォー
マット種類に対応した用紙サイズ情報を取得し、その用
紙サイズをそのとき入力された原稿画像の用紙サイズと
する(S44)。さらに、画像サイズ変更部5は、用紙
サイズ決定部4により決定された用紙サイズと、原稿種
類識別部3aにより取得された基準位置情報を用いて入
力された原稿画像の画像データを決定した用紙サイズに
合わせて修正(変更)する(S45)。例えば、画像入
力部1によりA3縦の原稿画像を入力し、原稿種類識別
部3aにより、基準位置が左上であるとされ、用紙サイ
ズ決定部4により用紙サイズがA4縦と決定された場
合、A3縦の原稿画像を左上を基準にしてA4縦の画像
に切り取るのである。このように、この実施例では、基
準位置を複数箇所にずらして原稿種類を識別するので、
利用者は、原稿の基準位置の設定場所を意識することな
く原稿をセットすることができる。
【0013】図11は本発明の第6の実施例を示す原稿
画像処理装置の構成ブロック図である。図示したよう
に、この実施例の原稿画像処理装置は、図9に示した第
5の実施例の構成に加えて、キーボードなどを含む基準
位置情報設定部8を備え、その基準位置情報設定部8に
より、原稿をセットする際の用紙基準位置のずらし位置
を事前に指定させ、そのずらし位置情報を保存してお
く。例えば、用紙の基準位置として、左上、中上、右
上、左下、中下、右下の可能性がある場合に、使用上の
制限から、左上と右上だけになる場合、基準位置情報設
定部8により、ずらし位置を左上および右上と設定する
のである。また、原稿種類識別部3aは、原稿をセット
する際の用紙の基準位置について、基準位置情報設定部
8により設定された、可能性のある基準位置に原稿位置
がずれているかもしれないことを考慮して第5の実施例
と同様に原稿種類の識別を行う。例えば、画像入力部1
により、A4の原稿をA3の大きさで入力する場合に、
基準位置情報設定部8により、基準位置が左上か右上の
可能性があると設定されている場合、原稿フォーマット
をこの2つの基準位置に対して用いて原稿種類を識別す
るのである。
【0014】図12に、この実施例の動作フローを示
す。以下、図12に従って原稿画像入力時の動作を説明
する。前記したように、この実施例では、原稿がセット
される可能性のある基準位置を基準位置情報設定部8に
よりあらかじめ設定しておく(S51)。そして、原稿
入力部1により原稿画像が入力されると(S52)、原
稿種類識別部3aがその原稿画像の画像データを取得
し、さらに、保存されている複数のフォーマット情報を
原稿情報保存部2から順次読み出す。次に、原稿種類識
別部3aは、一つの原稿種類当たり、設定されている基
準位置情報に従ってずらした複数種類の原稿情報を用い
て、入力された原稿画像の原稿種類を識別する(S5
3)。また、原稿種類識別部3aはパターンがマッチし
た原稿情報のずれ位置からそのときの基準位置を得る
(S54)。続いて、用紙サイズ決定部4が、原稿種類
識別部3aにより識別された原稿のフォーマットの種類
から、原稿情報保存部2に保存されている原稿フォーマ
ット種類に対応した用紙サイズ情報を取得し、その用紙
サイズをそのとき入力された原稿画像の用紙サイズとす
る(S55)。さらに、画像サイズ変更部5は、用紙サ
イズ決定部4により決定された用紙サイズと、原稿種類
識別部3aにより取得された基準位置情報を用いて入力
された原稿画像の画像データを決定した用紙サイズに合
わせて修正(変更)する(S56)。例えば、画像入力
部1によりA3縦の原稿画像を入力し、原稿種類識別部
3aにより、基準位置が左上であるとされ、用紙サイズ
決定部4により用紙サイズがA4縦と決定された場合、
A3縦の原稿画像を左上を基準にしてA4縦の画像に切
り取るのである。このように、この実施例では、基準位
置を複数箇所にずらして原稿種類を識別するので、利用
者は、原稿の基準位置の設定場所を意識することなく原
稿をセットすることができるし、事前に基準位置を設定
しておくことにより、不必要な基準位置における原稿種
類の識別をしなくてすむので、処理速度および処理精度
が向上する。
【0015】図13は本発明の第7の実施例を示す原稿
画像処理装置の構成ブロック図である。図示したよう
に、この実施例の原稿画像処理装置は、図3に示した第
2の実施例の構成に加えて、請求項記載のスキュー検出
手段およびスキュー補正手段であるスキュー補正部9を
備える。このスキュー補正部9は、画像入力部1により
入力された画像データについてスキュー角度を検出し、
そのスキュー角度を画像回転により補正する。なお、ス
キュー検出の方法は既存の方法を用いればよく、例え
ば、原稿の文字情報や罫線情報を利用して、スキュー角
度を検出する。また、原稿種類識別部3において原稿種
類を識別する際にスキュー角度も検出するようにしても
よいが、その場合は、スキュー補正結果を原稿種類識別
部3より後で用いる。それに対して、図12に示したよ
うな構成では、原稿種類識別部3は、スキュー補正され
た画像データを用いて識別をおこなう。図14に、この
実施例の動作フローを示す。図示したように、この実施
例では、まず、原稿入力部1により原稿画像を入力し
(S61)、入力された画像データをスキュー補正部9
が前記したようにして補正する(S62)。そして、原
稿種類識別部3が補正された画像データを取得し、さら
に、保存されている複数のフォーマット情報を原稿情報
保存部2から順次読み出す。こうして、原稿種類識別部
3は入力された原稿画像の原稿種類を識別する(S6
3)。以下、第1の実施例や第2の実施例と同様である
ので説明を省略する。スキューがある場合、原稿が傾い
てしまい、その結果、検出される用紙サイズが大きくな
ってしまったり、原稿種類を識別する際に正しく識別で
きないという問題があるが、この実施例によれば、スキ
ューが補正されるので、そのような問題を解決すること
ができる。
【0016】図15は本発明の第8の実施例を示す原稿
画像処理装置の構成ブロック図である。図示したよう
に、この実施例の原稿画像処理装置は、図3に示した第
2の実施例の構成に加えて、請求項記載の文書方向補正
手段である文書方向補正部10を備える。この文書方向
補正部10は、画像入力部1により入力された画像デー
タについて天地などの文書方向(原稿画像の方向)を検
出し、その文書方向を画像回転により補正する。なお、
文書方向検出方法は、既存の方法を用いればよく、例え
ば、原稿を、0度、90度、180度、および270度
回転したそれぞれの画像データを得て、それぞれについ
て文字認識をおこない、もっとも認識結果の良い方向を
文書方向とするのである。また、原稿種類識別部3は、
文書方向補正部10により文書方向を補正された画像デ
ータについて事前に原稿情報保存部2に登録、保存され
ているどのフォーマットの原稿であるかを識別する。図
16に、この実施例の動作フローを示す。図示したよう
に、この実施例では、まず、原稿入力部1により原稿画
像を入力し(S71)、入力された画像データを文書方
向補正部10が前記したようにして文書方向を補正する
(S72)。そして、原稿種類識別部3が補正された画
像データを取得し、さらに、保存されている複数のフォ
ーマット情報を原稿情報保存部2から順次読み出す。こ
うして、原稿種類識別部3は入力された原稿画像の原稿
種類を識別する(S73)。以下、第1の実施例や第2
の実施例と同様であるので説明を省略する。文書方向
(原稿画像の方向)が間違って入力されると、原稿種類
を識別する際に正しく識別できないという問題がある
が、前記のようにして、この実施例では文書方法が正さ
れるので、そのような問題を解決することができる。
【0017】図17は本発明の第9の実施例を示す原稿
画像処理装置の構成ブロック図である。図示したような
構成で、画像入力部1aは原稿の表裏両面を読み取るこ
とができる構成になっている。このような構成で、この
実施例の原稿画像処理装置では、例えば、画像入力部1
aによりA4縦の画像を表裏面入力したとき、用紙サイ
ズ決定部4により表面の用紙サイズがB5縦と決定され
た場合、裏面についてはフォーマット情報を用いた識別
をおこなわずに表裏両面ともにB5とし、A4縦の画像
をB5縦の画像に切り取る。図18に、この実施例の原
稿画像入力時の動作フローを示す。以下、図18に従っ
て原稿画像入力時の動作を説明する。まず、原稿入力部
1aにより表裏両面の原稿画像を入力する(S81)。
このとき、原稿入力部1aは入力した画像データの用紙
サイズも取り込み、メモリに記憶しておく。続いて、そ
の原稿画像の画像データを取得した原稿種類識別部3
は、その画像データが表面の画像データである場合(S
82でYes)、さらに、保存されている複数のフォー
マット情報を原稿情報保存部2から順次読み出し、取得
した原稿画像の原稿種類をパターンマッチング法により
識別する(S83)。そして、用紙サイズ決定部4が、
識別された原稿種類に対応づけられている用紙サイズを
原稿情報保存部2から取得し、その用紙サイズをそのと
き入力された原稿画像の用紙サイズとする(S84)。
この後、画像サイズ変更部5が、ステップS81におい
て取得した用紙サイズを用紙サイズ決定部4により決定
された用紙サイズと比較する。そして、それらの値が異
なっていれば、ステップS81において取得した画像デ
ータを決定した用紙サイズに合わせて修正(変更)する
(S85)。
【0018】一方、ステップS82において裏面である
と判定されたならば(S82でNo)、原稿種類識別な
どをおこなわず、用紙サイズを表面と同じ用紙サイズと
してステップS85へ進む。なお、この実施例の原稿画
像処理を第5または第6の実施例の処理と組み合わせて
利用した場合、原稿をセットする際の基準位置は、表面
における基準位置が例えば左上となった場合には、裏面
は自動的に右上とすることができる。こうして、この実
施例によれば、裏面を表面と同じ用紙サイズとして検出
できるので、裏面が特にフォーマットのない原稿であっ
ても、処理することが可能となるし、両面を同時にスキ
ャンする場合、表面が左寄せの原稿は、裏面では右寄せ
の原稿になるが、そのような場合も対応可能となる。
【0019】図19は本発明の第10の実施例を示す原
稿画像処理装置の構成ブロック図である。画像入力部1
が片面だけの読み取りをおこなう構成であることを除い
ては図17に示した第9の実施例の構成と同様な構成で
ある。このような構成で、この実施例の原稿画像処理装
置では、複数枚の原稿画像を連続して入力する際に原稿
種類が識別できなかった場合、その前の原稿画像の用紙
サイズを用いる。図20に、この実施例の原稿画像入力
時の動作フローを示す。以下、図20に従って原稿画像
入力時の動作を説明する。まず、原稿入力部1によりn
枚目の原稿画像を入力する(S91)。このとき、原稿
入力部1は入力した画像データの用紙サイズも取り込
み、メモリに記憶しておく。続いて、その原稿画像の画
像データを取得した原稿種類識別部3は、保存されてい
る複数のフォーマット情報を原稿情報保存部2から順次
読み出し、取得した原稿画像の原稿種類をパターンマッ
チング法により識別する(S92)。そして、識別でき
たならば(S93でYes)、用紙サイズ決定部4が、
識別された原稿種類に対応づけられている用紙サイズを
原稿情報保存部2から取得し、その用紙サイズをそのと
き入力された原稿画像の用紙サイズとする(S94)。
この後、画像サイズ変更部5が、ステップS91におい
て取得した用紙サイズを用紙サイズ決定部4により決定
された用紙サイズと比較する。そして、それらの値が異
なっていれば、ステップS91において取得した画像デ
ータを決定した用紙サイズに合わせて修正(変更)する
(S95)。
【0020】一方、ステップS93において識別できな
いと判定されたならば(S93でNo)、画像サイズ変
更部5は、その直前に識別できた原稿の用紙サイズに合
わせて画像データを修正(変更)する(S95)。例え
ば、画像入力部1により、5枚の原稿画像を入力し、原
稿種類識別部3により、1枚目がA4サイズ、4枚目が
B5サイズと識別され、2、3、5枚目が識別されなか
った場合、1、2、3枚目はA4サイズ、4、5枚目は
B5サイズに修正するのである。こうして、この実施例
によれば、原稿種類が識別できなかった場合、その前の
原稿画像の用紙サイズを用いるので、例えば1枚目が定
型フォーマットの原稿で、2枚目以降がフォーマットの
ない原稿画像でも対応することができる。
【0021】図21は本発明の第11の実施例を示す原
稿画像処理装置の構成ブロック図である。図示したよう
に、この実施例の原稿画像処理装置は、図3に示した第
2の実施例の構成に加えて文書登録部11およびファイ
リング部12を備える。図22に、この実施例の原稿画
像入力・ファイリング時の動作フローを示す。以下、図
22に従ってこの実施例の動作を説明する。まず、原稿
入力部1により原稿画像を入力する(S101)。この
とき、原稿入力部1は入力した画像データの用紙サイズ
も取り込み、メモリに記憶しておく。そして、原稿種類
識別部3がその原稿画像の画像データを取得し、さら
に、保存されている複数のフォーマット情報を原稿情報
保存部2から順次読み出す。そして、原稿種類識別部3
は、入力された原稿画像の原稿種類をパターンマッチン
グ法により識別する(S102)。続いて、用紙サイズ
決定部4が、識別された原稿種類に対応づけられている
用紙サイズを原稿情報保存部2から取得し、その用紙サ
イズをそのとき入力された原稿画像の用紙サイズとする
(S103)。この後、この実施例では、画像サイズ変
更部5が、ステップS101において取得した用紙サイ
ズを用紙サイズ決定部4により決定された用紙サイズと
比較する。そして、それらの値が異なっていれば、ステ
ップS101において取得した画像データを決定した用
紙サイズに合わせて修正(変更)する(S104)。例
えば、ステップS101において実際よりも大きい用紙
サイズとされていた場合、画像データ中の不要な白紙部
分のデータを捨て、変更後の用紙サイズの画像データに
するのである。次に、文書登録部11が、1ページまた
は複数ページの原稿画像から成る、決定された用紙サイ
ズの文書に文書名などをつけて文書ファイルに登録する
(S105)。そして、文書ファイリング部12はその
文書の画像データを文書記憶部に格納する。なお、ファ
イリング部12は、文書登録部11により登録された文
書を検索し、閲覧させることができる。また、文書記憶
部には、用紙サイズごとのフォルダを備え、決定された
前記用紙サイズに従って対応したフォルダに格納するこ
とも可能である。こうして、この実施例によれば、原稿
画像の正確な用紙サイズを用いて画像データを保存する
ことができ、したがって、記憶手段の容量の無駄づかい
をなくしたり、正しく分類された用紙サイズごとの文書
ファイリングなどを実現したりすることができる。な
お、この実施例に示したファイリングは前記した各実施
例の原稿画像処理装置に対しておこなうことができる。
また、この実施例と他の実施例の組み合わせだけでな
く、以上説明したような各実施例相互間の組み合わせも
実施可能である。
【0022】図23は、以上説明した各実施例の原稿画
像処理装置のハードウェアを示す構成ブロック図であ
る。各実施例の原稿画像処理装置を図23に示したハー
ドウェアとそのハードウェアを用いて実行されるプログ
ラムにより実現するのである。図23に示したように、
この原稿画像処理装置は、ハードウェアとして、プログ
ラムに従ってこの装置全体を制御・管理したり、これま
で説明してきたような各種処理を実行するCPU21、
プログラムやデータの一部を書き込んでおくROM2
2、各種プログラムや各種データを一時的に記憶するR
AM23、前記文書記憶部および原稿情報保存部2など
として用いるハードディスク駆動装置24、表示装置2
5、データを入力したり指示を与えたりするキーボード
25、前記画像入力部1を構成するスキャナ27、本発
明に係わるプログラムや画像データなどをCD−ROM
など着脱可能な記憶媒体を介して外部から入力する記憶
媒体駆動装置28などを備えている。以上、本発明の各
実施例について説明したが、説明したような原稿画像入
力、その用紙サイズ決定、決定した用紙サイズに合わせ
た画像データ変更、およびファイリングなど、本発明に
よった原稿画像処理方法に従ってプログラミングしたプ
ログラムを着脱可能な記憶媒体に記憶し、その記憶媒体
をこれまで本発明によった原稿画像処理をおこなえなか
ったパーソナルコンピュータなど情報処理装置に装着す
ることにより、または、そのようなプログラムをネット
ワークを介してそのような情報処理装置へ転送すること
により、その情報処理装置においても本発明によった原
稿画像処理をおこなうことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1および請求項12記載の発明では、紙上から原
稿画像を読み取って入力した画像データを処理する際、
入力される原稿画像について複数の原稿画像のフォーマ
ット情報をあらかじめ登録し記憶しておき、記憶されて
いるフォーマット情報と入力された原稿画像の画像特徴
を用いてその原稿画像の原稿種類が識別され、その原稿
種類に応じてその原稿画像の用紙サイズが決定されるの
で、その原稿画像のほんとうの用紙サイズを取得でき、
したがって、画像データを保存しておくための記憶領域
の無駄づかいをなくしたり、正しく用紙サイズごとに分
類された文書ファイリングなどを実現したりすることが
可能になる。また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の発明において、入力された画像データが決定され
た用紙サイズに合わせて修正されるので、画像データを
保存しておくための記憶領域の無駄づかいをなくするこ
とができる。また、請求項3記載の発明では、請求項1
および請求項2記載の発明において、用紙サイズ検出手
段により検出された用紙サイズ情報も用いて、入力され
た原稿画像の画像サイズが決定されるので、決定される
用紙サイズの精度が高くなる。また、請求項4記載の発
明では、請求項3記載の発明において、原稿種類を識別
できなかった場合、用紙サイズ検出手段により検知され
た用紙サイズが入力された原稿画像の画像サイズとされ
るので、原稿種類を識別できない場合でも用紙サイズを
決定することができる。また、請求項5記載の発明で
は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明
において、用紙をセットする際の基準位置がずれた状態
に合わせて原稿種類の識別がおこなわれるので、利用者
は原稿の基準位置のセット場所を意識することなく利用
することができる。
【0024】また、請求項6記載の発明では、請求項5
記載の発明において、用紙をセットする際の基準位置を
ずらした状態で原稿種類の識別を行うとき、基準位置の
ずれ位置が事前に指定されるので、不必要な基準位置に
おける原稿種類の識別をしなくて済み、したがって、処
理速度と処理精度が向上する。また、請求項7記載の発
明では、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の
発明において、読み取られた画像データがスキュー補正
されるので、用紙サイズが大きくなってしまったり、原
稿種類を正しく識別できないという問題を解決すること
ができる。また、請求項8記載の発明では、請求項1乃
至請求項7のいずれか1項に記載の発明において、文書
方向が判別され、判別された文書方向に応じて画像デー
タが正しい方向に回転するので、文書方向が間違って入
力され、原稿種類を正しく識別できないという問題を解
決することができる。また、請求項9記載の発明では、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の発明にお
いて、原稿の両面を同時に読み取る場合、求めた表面側
の用紙サイズを用いて裏面の用紙サイズが決定されるの
で、裏面がフォーマットのない原稿であっても処理する
ことが可能となるし、両面を同時に読み取る場合、表面
が左寄せの原稿は裏面では右寄せの原稿になるが、その
ような場合も対応可能となる。
【0025】また、請求項10記載の発明では、請求項
1乃至請求項9のいずれか1項に記載の発明において、
複数枚の原稿画像を連続して読み取る場合、原稿種類を
識別できなかった原稿画像については、原稿種類を識別
できた直前の原稿画像の用紙サイズと同じ用紙サイズに
決定されるので、例えば1枚目が定型フォーマットの原
稿であれば、2枚目以降がフォーマットのない原稿でも
対応することができる。また、請求項11記載の発明で
は、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の発
明において、決定された用紙サイズをそのとき入力され
た画像データに対応づけてその画像データをファイリン
グすることができるので、正しく用紙サイズごとに分類
された文書ファイリングを実現することができる。ま
た、請求項13記載の発明では、請求項12記載の発明
において、用紙をセットする際の基準位置がずれた状態
に合わせて原稿種類の識別がおこなわれるので、請求項
5記載の発明と同様の効果を得ることができる。また、
請求項14記載の発明では、請求項12または請求項1
3記載の発明において、読み取られた画像データについ
てスキュー角度が検出され、その画像データが、検出さ
れたスキュー角度に基づいて補正されるので、請求項7
記載の発明と同様の効果を得ることができる。また、請
求項15記載の発明では、請求項12、請求項13、ま
たは請求項14記載の発明において、文書方向が判別さ
れ、判別された文書方向に応じて画像データが回転する
ので、請求項8記載の発明と同様の効果を得ることがで
きる。また、請求項16記載の発明では、請求項12乃
至請求項16のいずれか1項に記載の発明において、複
数枚の原稿画像が連続して入力される場合、原稿種類を
識別できなかった原稿画像については、原稿種類を識別
できた直前の原稿画像の用紙サイズと同じ用紙サイズに
決定されるので、請求項10記載の発明と同様の効果を
得ることができる。
【0026】また、請求項17記載の発明では、請求項
12乃至請求項16のいずれか1項に記載の発明におい
て、決定された用紙サイズをそのとき入力した画像デー
タに対応づけてその画像データをファイリングすること
ができるので、請求項11記載の発明と同様の効果を得
ることができる。また、請求項18記載の発明では、請
求項12乃至請求項17のいずれか1項に記載の原稿画
像処理方法に従ってプログラミングしたプログラムを着
脱可能な記憶媒体に記憶することができるので、その記
憶媒体をこれまで請求項12乃至請求項17のいずれか
1項に記載の発明によった原稿画像処理をおこなえなか
ったパーソナルコンピュータなど情報処理装置に装着す
ることにより、その情報処理装置においても請求項12
乃至請求項17のいずれか1項に記載の発明の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す原稿画像処理装置
の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す原稿画像処理装置
の動作フロー図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す原稿画像処理装置
の構成ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す原稿画像処理装置
の動作フロー図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す原稿画像処理装置
の構成ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す原稿画像処理装置
の動作フロー図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す原稿画像処理装置
の構成ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す原稿画像処理装置
の動作フロー図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す原稿画像処理装置
の構成ブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施例を示す原稿画像処理装
置の動作フロー図である。
【図11】本発明の第6の実施例を示す原稿画像処理装
置の構成ブロック図である。
【図12】本発明の第6の実施例を示す原稿画像処理装
置の動作フロー図である。
【図13】本発明の第7の実施例を示す原稿画像処理装
置の構成ブロック図である。
【図14】本発明の第7の実施例を示す原稿画像処理装
置の動作フロー図である。
【図15】本発明の第8の実施例を示す原稿画像処理装
置の構成ブロック図である。
【図16】本発明の第8の実施例を示す原稿画像処理装
置の動作フロー図である。
【図17】本発明の第9の実施例を示す原稿画像処理装
置の構成ブロック図である。
【図18】本発明の第9の実施例を示す原稿画像処理装
置の動作フロー図である。
【図19】本発明の第10の実施例を示す原稿画像処理
装置の構成ブロック図である。
【図20】本発明の第10の実施例を示す原稿画像処理
装置の動作フロー図である。
【図21】本発明の第11の実施例を示す原稿画像処理
装置の構成ブロック図である。
【図22】本発明の第11の実施例を示す原稿画像処理
装置の動作フロー図である。
【図23】本発明の各実施例の原稿画像処理装置のハー
ドウェア構成図である。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 原稿情報保存部 3 原稿種類識別部 4 用紙サイズ決定部 5 用紙サイズ変更部 6 用紙サイズ検出部 8 基準位置情報設定部 9 スキュー補正部 10 文書方向補正部 11 文書登録部 12 ファイリング部 21 CPU 24 ハードディスク装置 27 スキャナ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り手段により紙上から原稿画
    像を読み取って入力した画像データを処理する原稿画像
    処理装置において、入力される原稿画像について複数の
    原稿画像のフォーマット情報をあらかじめ登録し記憶し
    ておくフォーマット情報記憶手段と、記憶されているフ
    ォーマット情報と入力された原稿画像の画像特徴を用い
    てその原稿画像の原稿種類を識別する原稿種類識別手段
    と、その原稿種類に応じてその原稿画像の用紙サイズを
    決定する用紙サイズ決定手段とを備えたことを特徴とす
    る原稿画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原稿画像処理装置におい
    て、入力された画像データを決定した用紙サイズに合わ
    せて修正する構成にしたことを特徴とする原稿画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2記載の原稿画像
    処理装置において、用紙サイズを光学的に検出する用紙
    サイズ検出手段を備え、その用紙サイズ検出手段により
    検出された用紙サイズ情報も用いて、入力された原稿画
    像の画像サイズを決定する構成にしたことを特徴とする
    原稿画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の原稿画像処理装置におい
    て、前記原稿種類識別手段により原稿種類を識別できな
    かった場合に、用紙サイズ検出手段により検知された用
    紙サイズを入力された原稿画像の画像サイズとする構成
    にしたことを特徴とする原稿画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の原稿画像処理装置において、用紙をセットする際
    の基準位置がずれた状態に合わせて原稿種類の識別を行
    うように原稿種類識別手段を構成したことを特徴とする
    原稿画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の原稿画像処理装置におい
    て、用紙をセットする際の基準位置をずらした状態で原
    稿種類の識別を行うとき、基準位置のずれ位置を事前に
    指定する構成にしたことを特徴とする原稿画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の原稿画像処理装置において、スキュー角度を検出
    するスキュー検出手段と、検出されたスキュー角度を用
    いて画像データを補正するスキュー補正手段とを備え、
    画像読み取り手段により読み取られた画像データを前記
    スキュー補正手段により補正する構成にしたことを特徴
    とする原稿画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の原稿画像処理装置において、文書方向を判別し、
    判別した文書方向に応じて画像データを回転させる文書
    方向補正手段を備えたことを特徴とする原稿画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の原稿画像処理装置において、原稿の両面を同時に
    読み取る場合、求めた表面側の用紙サイズを用いて裏面
    の用紙サイズを決定する構成にしたことを特徴とする原
    稿画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1項
    に記載の原稿画像処理装置において、複数枚の原稿画像
    を連続して読み取る場合、原稿種類を識別できなかった
    原稿画像については、原稿種類を識別できた直前の原稿
    画像の用紙サイズと同じ用紙サイズに決定する構成にし
    たことを特徴とする原稿画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか1
    項に記載の原稿画像処理装置において、決定した用紙サ
    イズをそのとき入力した画像データに対応づけてファイ
    リングする構成にしたことを特徴とする原稿画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 紙上から読み取った原稿画像を処理す
    る原稿画像処理方法において、入力される原稿画像につ
    いて複数の原稿画像のフォーマット情報をあらかじめ登
    録し、その後、そのフォーマット情報と入力された原稿
    画像の画像特徴を用いてその原稿画像の原稿種類を識別
    し、その原稿種類に応じてその原稿画像の用紙サイズを
    決定することを特徴とする原稿画像処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の原稿画像処理方法に
    おいて、用紙をセットする際の基準位置がずれた状態に
    合わせて原稿種類の識別を行うことを特徴とする原稿画
    像処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13記載の原
    稿画像処理方法において、読み取られた画像データにつ
    いてスキュー角度を検出し、その画像データを検出され
    たスキュー角度に基づいて補正することを特徴とする原
    稿画像処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項12、請求項13、または請求
    項14記載の原稿画像処理方法において、文書方向を判
    別し、判別した文書方向に応じて画像データを回転させ
    ることを特徴とする原稿画像処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項12乃至請求項16のいずれか
    1項に記載の原稿画像処理方法において、複数枚の原稿
    画像が連続して入力される場合、原稿種類を識別できな
    かった原稿画像については、原稿種類を識別できた直前
    の原稿画像の用紙サイズと同じ用紙サイズに決定するこ
    とを特徴とする原稿画像処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項12乃至請求項16のいずれか
    1項に記載の原稿画像処理方法において、決定した用紙
    サイズをそのとき入力した画像データに対応づけてファ
    イリングすることを特徴とする原稿画像処理方法。
  18. 【請求項18】 プログラムを記憶した記憶媒体におい
    て、請求項12乃至請求項17のいずれか1項に記載の
    原稿画像処理方法に従ってプログラミングしたプログラ
    ムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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