JP4347256B2 - 画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラム及びそれが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
ところで,企業等で取り扱われる原稿には,その作成者や発行部署,提示先(個人,部署,会社等),発行日等を表す特定のスタンプや捺印が記録される場合が多く,このスタンプ等の画像を検出することによってある程度どのような種類の原稿であるかを判定できる。
従来,原稿画像に基づいてその原稿画像の処理を制御する技術としては,例えば,特許文献1に,送信原稿の所定の領域に記載された情報と予め登録された照合情報とが一致した場合に,ファクシミリ送信を停止するファクシミリ装置が示されている。
また,特許文献2には,原稿が特定原稿であるか否かの実際の認識処理をする前に、前処理としてプリスキャンを行って特定原稿らしいか否かを求め、それに基づいて実際の認識処理をするアルゴリズムを調整する画像処理方法が提案されている。
また,特許文献3には,原稿の画像データの入力経路に応じて原稿が特定原稿であるか否かの判定基準を切り替える画像処理装置が提案されている。
一方,原稿からの読み取り画像をハードディスク等の記憶手段に記憶させる機能を備えた画像処理装置では,多数の画像(画像データ)が記憶された場合に,それらの中から目的とする画像を容易に選択できることが望まれる。
従来の画像処理装置では,画像読み取り時に,所定の操作入力手段を通じて読み取り画像の記憶先とするフォルダや,当該画像の分類情報(タイトル等)を指定或いは入力させ,指定等されたフォルダに読み取り画像を記憶させたり,指定等された分類情報と関連付けて記憶させたりしている。
これにより,データの記憶先をフォルダ単位で管理する周知のファイルシステムや,各々分類情報(属性情報)が対応付けられたデータベースから目的とするデータを検索する周知のデータベースシステム等により,記憶された複数の画像の中からアクセス対象とする画像を容易に選択することができる。
これに対し,前述の従来技術で原稿の種類を判定し,その判定結果に基づいて原稿画像を記憶させる際の分類処理を行った場合,その処理に大きな演算負荷を要し,処理速度の低下を招く或いは高速な演算装置が必要となるという問題点があった。
従来の原稿種類の判定は,いずれも原稿の処理対象面(おもて面)の画像に基づいてそこに記録された特定の部分画像(スタンプ等の画像)を検出するものであるため,原稿の処理対象面全体の中から特定の部分画像を抽出する処理に大きな演算負荷を要するからである。
これに対し,演算負荷を抑えるために,特定の部分画像の認識処理を簡易化すると,原稿種類(原稿画像の種類)の判定精度が悪化し,誤判定が生じやすくなるという問題点があった。
また,特定の部分画像が記録される位置(スタンプの記録位置等)を予め定めておけば,特定の部分画像の存在位置をサーチする処理が不要となる分だけ演算負荷を抑えられるが,この場合,特定の部分画像の記録位置が制限され,自由度が犠牲になるという問題点があった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,原稿の種類を表すスタンプ等の画像の記録位置を制限することなく,その画像の検出処理の負荷を抑えることを可能とするとともに,その検出画像(スタンプ等の部分画像)に基づいて原稿画像を記憶手段に記憶させる際の自動分類処理を可能とする画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラム及びそれが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
ここで,前記データ分類処理は,前記部分画像に基づいて前記記憶手段における前記処理対象面の画像の記憶先(データフォルダ等)を振り分ける処理や,前記部分画像からこれに対応する分類情報を特定し,その分類情報と前記処理対象面の画像とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる処理等である。
これにより,画像読み取りごとに分類情報を入力する等の手間を利用者に生じさせることなく,読み取り画像の自動分類が可能となる。例えば,周知のファイルシステムやデータベースシステム等により,記憶された複数の画像の中からアクセス対象とする画像を選択する処理を効率化するために,画像読み取りごとに分類情報を入力する等の手間が利用者に生じないようにできる。
しかも,以下の理由により,演算負荷の低い簡易な演算によって,裏写りするスタンプ画像等の前記部分画像の内容に応じた前記処理対象面の画像の自動分類処理を実行できる。
図4は,所定のスタンプが押印された原稿の一例(おもて面と裏面)を模式的に表した図である。ここで,図4(a)は,おもて面(前記処理対象面),図4(b)は裏面(前記反対面)を表す。図4に示すように,インクを用いた手操作による記録情報(スタンプ画像等)は,原稿の裏面(処理対象面の反対面)にまで写り込むことが通常である。即ち,ほとんどの場合,原稿の処理対象面の反対面(裏面)に現れる画像は,スタンプ画像等の裏写り画像(写り込み画像)のみであるといえ,前記反対面の画像においてスタンプ画像等をそれ以外の画像と識別して抽出する必要がない。
従って,上述の処理によれば,原稿(の画像)の種類を表すスタンプ画像等の記録位置を制限しなくても,演算負荷の低い簡易な演算により,スタンプ画像等の裏写り画像の検出,及びその裏写り画像に対応する位置(背面位置)の部分の画像(前記部分画像)の検出を誤検出することなく行える。その結果,裏写りの元になったスタンプ画像等の前記部分画像の内容に応じて,前記処理対象面の画像を的確に分類して記憶手段に記憶させることができる。
なお,前記反対面からの画像読み取りを,前記処理対象面からの画像読み取りに並行して行う構成とすれば,原稿の読み取り時間を短縮できるので好適であるが,1つの画像読み取り手段により,前記処理対象面の画像読み取りと前記反対面の画像読み取りとを順次(順不同)読み取る構成であってもかまわない。
例えば,認識した前記文字情報に基づいて当該画像の記憶先とするフォルダ名を決定し,そのフォルダ名と同じ名前のフォルダが存在すればそのフォルダを記憶先とし,そうでなければ決定したフォルダ名を設定した新規フォルダを作成し,その新規フォルダを記憶先とすることにより,前記処理対象面の画像の記憶先の振り分けを行うこと等が可能となる。
また,認識した前記文字情報を分類情報として前記処理対象面の画像に関連付けて前記記憶手段に記憶させることも可能となる。
その結果,前記部分画像とこれに対応するフォルダ名や分類情報とを対応づけた設定情報を予め登録しておく等の手間が利用者に生じない。
また,前記データ分類処理による分類結果に応じて,前記記憶手段に記憶された前記処理対象面の画像に対するアクセスを制限する構成を有するものも考えられる。
例えば,前記部分画像が,機密文書であることを表す「社外秘」や「部外秘」等のスタンプ画像,或いは原稿発行元の部署名を表すスタンプ画像等である場合に,予め設定されたパスワードや部署コード等の認証情報による認証の成立を条件にアクセスを許可する構成とすること等が考えられる。
しかも,前記反対面の画像において,スタンプ画像等の裏写り画像をそれ以外の画像と識別して抽出する必要がないので,演算負荷の低い簡易な演算によって,裏写りの元となる前記部分画像の内容に応じた的確な自動分類処理を実行できる。
また,前記部分画像から文字情報を認識(抽出)してその文字情報に基づいて前記データ分類処理を行うものであれば,様々な前記部分画像(スタンプ画像等)に応じた柔軟性の高いデータ分類処理が可能となる。
ここに,図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置Xの主要部の構成を表すブロック図,図2は画像処理装置Xの画像読み取り部周辺の概略断面図,図3は画像処理装置Xにおける画像保存処理の手順を表すフローチャート,図4は所定のスタンプが押印された原稿の一例を模式的に表した図である。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置Xは,原稿の一の処理対象面から読み取った画像をデータ保存用のメモリ(記憶手段)或いはパーソナルコンピュータ等の外部のホスト装置の記憶手段に記憶させるスキャナ機能,同画像のデータを指定された送信先に送信するファクシミリ機能を有しており,所定の操作入力に応じた機能が後述する制御部によって選択される。
画像処理装置Xは,図1に示すように,通信部11a,回線制御部11b,操作・表示部12,第1画像メモリ13a,第2画像メモリ13b,保存用メモリ14,制御部15,第1画像読取り部16a,第2画像読取り部16b,画像処理部17,印刷部18及び給紙部19等を具備している。
前記通信部11aは,通信線を介して所定のホスト装置との間で通信制御を行い,後述する第1画像読取り部16aで読み取られた画像データ(以下,対象面画像データという)の前記ホスト装置への送信処理等を行うものである。
前記回線制御部11bは,公衆回線(電話回線)を介した通信制御を行い前記対象面画像データの相手先ファクシミリ装置への送信処理等を行うものである。
前記操作・表示部12は,液晶タッチパネル等からなる入出力手段及び表示手段である。
前記第1画像メモリ13a及び前記第2画像メモリ13bは,各々前記対象面画像データ及び後述する第2画像読取り部16bで読み取られた画像データ(以下,反対面画像データという)それぞれを一時記憶するRAM等からなる記憶手段である。
前記保存用メモリ14は,各種設定情報(予め設定された画像情報等を含む)や前記対象面画像データを記憶する大容量のハードディスク装置等からなる記憶手段である。
前記制御部15は,CPU及びその周辺装置(ROM,RAM等)からなり,そのROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該画像処理装置Xを制御するものである。
前記第1画像読取り部16a及び前記第2画像読取り部16b(前記反対面画像読み取り手段の一例)は,各々原稿の処理対象面(おもて面)及びその反対面(うら面)のそれぞれから画像を読み取る画像読取り手段である。
前記画像処理部17は,所定の画像処理プログラムが記憶されたROM及びそのプログラムを実行するDSP(Digital Signal Processor)等からなり,読み取られた画像データのシェーディング補正やその画像に含まれるスタンプ画像の検出処理等の各種画像処理を行うものである。
前記印刷部18は,前記対象面画像データに基づいてその画像を記録紙へ画像形成するものであり,前記給紙部19は,その印刷部18への記録紙の供給を行うものである。
図2に示すように,画像処理装置Xは,原稿の一の処理対象面(前記保存用メモリ14への保存や複写,或いはファクシミリ送信等の指定された処理の対象となる画像が形成された面)から画像を読み取る前記第1画像読取り部16aと,前記処理対象面の反対面の画像を読み取る前記第2画像読取り部16b(前記反対面画像読み取り手段の一例)とを各々独立して備えている。
利用者により,原稿トレイ31上に原稿が載置され,前記操作・表示部12から所定の読み取り開始操作がなされると,給紙ローラ32や搬送ローラ33等が前記制御部15の制御により回転駆動し,前記原稿トレイ31に載置された原稿が順次1枚ずつ給送され,最終的に排紙トレイ34上に排出される。その際,前記第1画像読取り部16aにより,搬送中の原稿の前記処理対象面(図2において下側の面)から画像が読み取られ,これと並行して前記第2画像読取り部16bにより,その反対面から画像が読み取られる。これにより,短時間で原稿の両面から画像を読み取ることができる。
前記第2画像読取り部16bは,光源及びCCDが内蔵された密着型の画像読み取りセンサであり,原稿の前記反対面の画像情報を電気信号に変換した画像情報信号を出力し,これが前記画像処理部17へ入力されて処理される。
前記第1画像読取り部16aが備えるCCD24及び前記第2画像読取り部16bが備えるCCDのいずれも,原稿の幅方向(搬送方向に直角の方向,図2中の奥行き方向)に複数のCCD素子が配列されたアレイ構造を有しており,原稿の幅方向1ライン分の画像を同時に読み取り可能に構成されている。
前記原稿トレイ31に設けられた所定の原稿センサ35により原稿が載置されていること,及び前記操作・表示部12から所定の原稿読み取り開始操作がなされたことが検知されると,前記制御部15の制御により前記給紙ローラ32及び前記搬送ローラ33が駆動され,原稿が搬送される。
そして,原稿搬送中に,その原稿から前記第1画像読取り部16aによって前記処理対象面の画像が読み取られ,これと並行して前記第2画像読取り部16bによって前記反対面の画像が読み取られる。このとき,読み取られた原稿の各面の画像の画像データ(前記画像処理部17によるシェーディング補正等の処理後の画像データ)が,それぞれ前記第1画像メモリ13aと前記該2画像メモリ13bとに記録(記憶)される。
図2では,前記第1画像読取り部16aと前記第2画像読取り部16bとがほぼ対向する位置に配置され,ほぼ同時に原稿から画像を読み取るように構成されているが,これらを原稿の搬送方向にずらして配置し,読み取りタイミングをずらせて並行読み取りする構成としてもよい。
また,読み取り時間が多少長くなるものの,前記第1画像読取り部16aと前記第2画像読取り部16bのいずれか一方のみを設け,原稿の反転搬送機構を設ける等により,原稿の両面の画像を順次読み取るよう構成してもかまわない。
さらに,前記制御部15及び前記画像処理部17により,以下の画像保存処理が実行される。
即ち,前記画像保存処理においては,まず,前記画像処理部17により,前記第2画像読取り部16b(反対面画像読み取り手段の一例)により得られた前記反対面画像データ(前記第1画像メモリ13a内の画像データ)に基づいて,その画像(反対面の画像)に存在する裏写り画像(前記処理対象面から裏写りした画像)が検出される(裏写り画像検出手段の一例)。
さらに,前記画像処理部17により,前記第1画像読取り部16aによって読み取られた前記対象面画像データに基づいて,その画像(処理対象面の画像)から前記反対面で検出された前記裏写り画像の位置に対応する位置(背面位置)の部分に存在する部分画像,即ち,裏写りの元になったスタンプ等の画像(以下,スタンプ等画像という)が検出される(部分画像検出手段の一例)。
最後に,前記制御部15により,前記スタンプ等画像(部分画像の一例)に基づいて,前記処理対象面の画像(全体)を前記保存用メモリ14に記憶させる際のデータ分類処理が行われる(データ分類手段の一例)。
前記第1画像読取り部16a及び前記第2画像読取り部16bによる原稿両面からの画像読み取りが終了すると,まず,前記画像処理部17により,前記第2画像メモリ13bに記録された前記反対面画像データに基づいて,その画像に前記処理対象面からの裏写り画像の検出処理(S1)が行われる。その際,その裏写り画像の位置(座標)も検出される。
ここで,原稿には白地の用紙が用いられることが通常であるので,前記反対面画像データにおける裏写り画像の検出は,例えば,前記反対面の画像における画像輝度レベルが所定レベル以下(即ち,画像濃度レベルが所定レベル以上)である画素(即ち,白色以外の有色である顕像)が,所定の単位面積当たりに所定比率以上占める場合にその画素群が裏写り画像であると判定すること等が考えられる。
或いは,所定輝度レベル以下(所定濃度レベル以上)の画素群が所定の単位面積当たりに所定比率以上占める場合に,その画素群からなる画像が,予め前記保存用メモリ14に記憶された(予め定められた)1又は複数の所定の登録画像情報各々により特定される画像のいずれかと近似しているか否かを判定し,近似している場合に,その画素群が裏写り画像であると判定すること等も考えられる。
この場合,例えば,前記スタンプ等画像が円形枠を有する画像であることが定まっている場合,前記保存用メモリ14に円形を表す前記登録画像を予め記憶させておき,検出された前記裏写り画像から抽出した輪郭画像が円形又は概ね円形であるか否を判定することによって前記裏写り画像を検出すること等が考えられる。なお,円形又は概ね円形の判定は,例えば,前記反対面画像の輪郭の縦横比や円形度等が予め設定された範囲内にあるか否かの判定等により行えばよい。
このステップS6では,例えば,前記操作・表示部12を通じて予め設定されたデータ保存先候補である複数のフォルダの名称を,前記操作・表示部12に選択メニューとして表示させ,保存先として指定するいずれかのフォルダを利用者に選択させる。
一方,前記裏写り画像が検出されたと判別(S2)された場合(裏写りありの場合)には,前記画像処理部17により,前記第1画像メモリ13a内の前記対象面画像データに基づいて,その画像からステップS1(裏写り画像検出処理)での検出画像の位置(座標)に対応する位置(背面位置)の部分に存在する画像である前記スタンプ等画像の検出処理(S3,部分画像検出)が行われる。
例えば,前記裏写り画像として前述の円形枠の画像が検出された場合,その円形枠画像の検出座標について,X座標(原稿の幅方向の座標)のみを左右反転させた座標位置に,同じ円形枠の画像が存在するはずであるので,その左右反転させた円形枠相当の座標位置の内側の画像を前記スタンプ等画像として検出(抽出)すること等が考えられる。
このように,前記反対面の画像からの前記裏写り画像の検出(S1)により,前記処理対象面の前記スタンプ等画像(部分画像)の存在位置が特定(検出)されるので,前記処理対象面の画像から直接的に前記スタンプ等画像を抽出する場合のように,前記スタンプ等画像をそれ以外の画像と識別して抽出する必要がない。その結果,原稿(の画像)の種類を表す前記スタンプ等画像の記録位置を制限しなくても,演算負荷の低い簡易な演算により,前記スタンプ等画像の裏写り画像の検出,及びその裏写り画像に対応する位置(背面位置)の部分の画像(部分画像)の検出を誤検出することなく行うことができる。
ここで,画像情報から文字情報を認識(抽出)する処理については,周知の文字認識アルゴリズムを適用すればよい。
例えば,前記スタンプ等画像に含まれ得る複数の文字(文字符号が割り当てられた数字や記号等も含む)やその組み合わせである単語の候補各々の画像(以下,文字候補画像という)を予め前記保存用メモリ14等に記憶しておき,その文字候補画像とのパターンマッチングにより,その文字候補画像と一致又はほぼ一致する(差異が予め定められた許容範囲内である)ものを抽出することによって前記スタンプ等画像から文字情報を認識(抽出)すること等が考えられる。
例えば,ステップS4で認識された文字情報が表す文字列がその名称(フォルダ名)となっているフォルダを保存先として判定(決定)する。或いは,予め,文字情報(文字列)と保存先するフォルダとの対応関係情報を前記保存用メモリ14等に記憶させておき,ステップS4で認識された文字情報(文字列)と前記対応関係情報とによって特定されるフォルダを保存先として判定する。
そして,前記制御部15により,前記対象面画像データが,前記保存用メモリ14における,ステップS5で判定された保存先のフォルダ,或いはステップS6で指定された保存先のフォルダに保存(記憶)され(S7),当該画像保存処理が終了する。
その際,判定されたフォルダが既に存在すれば,そのフォルダを記憶先として保存され,そうでなければ,判定されたフォルダを新規に作成し,その新規フォルダを記憶先として保存される。
また,保存データのファイル名としては,例えば,前記制御部15が備える時計機能により計時されたその時点の日時等が設定される。或いは,前記操作・表示部12を通じて利用者によりファイル名が設定されるよう構成すること等も考えられる。
以上示した前記制御部15及び前記画像処理部17によって実行されるステップS4,S5及びS7の処理により,ステップS3の処理(部分画像検出処理)で検出された前記スタンプ等画像(部分画像の一例)に基づいて前記対象面画像データ(処理対象面の画像)を前記保存用メモリ17に保存させる際の保存先(記憶先)が振り分けられる(データ分類処理の一例)。
これにより,以後,前記保存用メモリ14に記憶された複数の画像データの中から,アクセス対象とする画像データを選択する処理を効率化するために,画像読み取りごとに保存先フォルダの情報を入力する等の手間が利用者に生じないようにできる。
また,前記スタンプ等画像に基づき認識(抽出)された文字情報に基づいてデータ分類(保存先の振り分け)が行われるので,様々な前記スタンプ等画像に応じた柔軟性の高いデータ分類処理が可能となる。
例えば,「社外秘」や「部外秘」,或いは特定の部署名等の特定の名称を有するフォルダであって,各々固有のパスワードが設定されたフォルダ(以下,アクセス制限フォルダという)が予め前記保存用メモリ14内に設定される。前述の画像保存処理により,このアクセス制限フォルダには,「社外秘」や「部外秘」等の特定の文字画像が記された特定の原稿の前記対象面画像データが格納されることになる。
そして,前記操作・表示部12を通じて,そのアクセス制限フォルダ内に存在する前記対象面画像データの呼び出し操作(選択操作)がなされた場合には,前記制御部15により前記操作・表示部12を通じてパスワード入力が要求され,予め当該アクセス制限フォルダに設定されたパスワードとの照合によるパスワード認証が成立した場合にのみ,選択された前記対象面画像データを前記アクセス対象データとすることが許容され,パスワード認証が成立しない場合は前記アクセス対象データとすることが禁止される。
これにより,機密文書(機密原稿)の画像データが他人に参照される機密漏洩を防止できる。
例えば,予め考え得る前記スタンプ等画像の候補とその各々に対応するフォルダとの対応関係情報(以下,スタンプ対応テーブルという)を,予め前記保存用メモリ14等に記憶させておき,前記制御部15により,原稿画像から検出された前記スタンプ等画像を前記スタンプ対応テーブルに適用することによって,保存先(記憶先)とするフォルダを判定(決定)する構成とすること等も考えられる。
データ分類処理は,例えば,前記制御部15により,前記スタンプ等画像(部分画像)からこれに対応する分類情報を特定し,その分類情報と前記対象面画像データ(処理対象面の画像)とを関連付けて前記保存用メモリ14に記憶させる処理とすることも考えられる。
より具体的には,前記対象面画像データごとに1つのレコードを構成し,そのレコードごとに1又は複数の属性情報(フィールド)として前記分類情報が関連付けられたデータベースを前記保存用メモリ14に記憶させる。
これにより,例えば,前記スタンプ等画像から認識された文字情報(文字列情報)のうち,数値文字列の情報は発行日付を表す分類情報として,その他の文字列情報は原稿種類を表す分類情報として個別に判別し,それら複数の分類情報が前記対象面画像データごとに関連付けられたデータベースとすること等が可能となる。
一方,当該画像処理装置Xに,前記保存用メモリ14におけるデータベースへのアクセスを管理する周知のデータベースシステムを搭載する。このデータベースシステムの機能は,所定のデータベース管理プログラムが前記制御部15によって実行されることにより実現される。このデータベースシステムにより,前記保存用メモリ14に記憶された所望の前記対象面画像データ(データベース)を検索し,それを前記アクセス対象データとすることが可能となる。
また,この場合も,原稿種類を表す前記分類情報が「社外秘」や「部外秘」等である場合に,データベースシステムにより,そのような機密を表す分類情報が関連付けられた前記対象面画像データが参照される際に前述と同様にパスワード認証を経てアクセスの許否を制御することが可能である。
例えば,前記通信部11aを通じてネットワーク接続された所定のサーバ装置に前述のファイルシステムやデータベースシステムを搭載させるとともに,前記サーバ装置が備えるハードディスク等の記憶手段に記憶させるために,当該画像処理装置Xにより,前記対象面画像データと前記スタンプ等画像に基づき得られたフォルダ名や分類情報とを,前記通信部11aを通じて前記サーバ装置へ送信する構成とすることも考えられる。
この場合,当該画像処理装置Xと前記サーバ装置とを併せて本発明の実施形態に係る画像処理装置(システム)であると捉えることができる。
この場合,本発明は,例えば,スキャナが接続されたパーソナルコンピュータ等の計算機により実行されることによって,前述した実施形態と同様の機能が実現される画像処理プログラムとして,或いはそのような画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されることになる。
11b…回線制御部
12…操作・表示部
13a…第1画像メモリ(処理対象面の画像メモリ)
13b…第2画像メモリ(反対面の画像メモリ)
14…保存用メモリ
15…制御部
16a…第1画像読み取り部
16b…第2画像読み取り部(反対面画像読み取り手段)
17…画像処理部
18…印刷部
19…給紙部
X…画像処理装置
S1,S2,,,…処理手順(ステップ)
Claims (6)
- 原稿の一の処理対象面から読み取った画像を記憶手段に記憶させる処理を行う画像処理装置であって,
前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り手段と,
前記反対面画像読み取り手段により得た前記反対面の画像に存在する前記処理対象面から裏写りした画像を検出する裏写り画像検出手段と,
前記処理対象面の画像から前記裏写り画像検出手段による検出画像の位置に対応する位置に存在する部分画像を検出する部分画像検出手段と,
前記部分画像に基づいて前記処理対象面の画像を記憶手段に記憶させる際に,前記記憶手段における前記処理対象面の画像の記憶先を振り分ける処理,又は前記部分画像からこれに対応する分類情報を特定し,該分類情報と前記処理対象面の画像とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる処理,のいずれかであるデータ分類処理を行うデータ分類手段と,
を具備してなることを特徴とする画像処理装置。 - 前記データ分類手段が,前記部分画像から文字情報を認識する文字認識手段を具備し,該文字認識手段により認識された文字情報に基づいて前記データ分類処理を行うものである請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記データ分類手段における前記データ分類処理による分類結果に応じて,前記記憶手段に記憶された前記処理対象面の画像に対するアクセスを制限するアクセス制限手段を具備してなる請求項1又は2のいずれかに記載の画像処理装置。
- 原稿の一の処理対象面から読み取った画像を記憶手段に記憶させる処理を行う画像処理方法であって,
前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り工程と,
前記反対面画像読み取り工程により得た前記反対面の画像に存在する前記処理対象面から裏写りした画像を検出する裏写り画像検出工程と,
前記処理対象面の画像から前記裏写り画像検出工程による検出画像の位置に対応する位置に存在する部分画像を検出する部分画像検出工程と,
前記部分画像に基づいて前記処理対象面の画像を記憶手段に記憶させる際に,前記記憶手段における前記処理対象面の画像の記憶先を振り分ける処理,又は前記部分画像からこれに対応する分類情報を特定し,該分類情報と前記処理対象面の画像とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる処理,のいずれかであるデータ分類処理を行うデータ分類工程と,
を有してなることを特徴とする画像処理方法。 - 原稿の一の処理対象面から読み取った画像を記憶手段に記憶させる処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって,
前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り処理と,
前記反対面画像読み取り処理により得た前記反対面の画像に存在する前記処理対象面から裏写りした画像を検出する裏写り画像検出処理と,
前記処理対象面の画像から前記裏写り画像検出処理による検出画像の位置に対応する位置に存在する部分画像を検出する部分画像検出処理と,
前記部分画像に基づいて前記処理対象面の画像を記憶手段に記憶させる際に,前記記憶手段における前記処理対象面の画像の記憶先を振り分ける処理,又は前記部分画像からこれに対応する分類情報を特定し,該分類情報と前記処理対象面の画像とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる処理,のいずれかであるデータ分類処理と,
をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。 - 請求項5に記載の画像処理プログラムが記録されてなることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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