JP4056461B2 - 画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は,原稿から画像を読み取って処理する画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラム及びそれが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し,特に,原稿が機密原稿等の特定の原稿であるか否かの判別機能を備えた画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラムに関するものである。
スキャナ装置,複写機,ファクシミリ装置等の画像処理装置では,原稿から画像を読み取り,読み取った画像について記憶手段へ保存する,他装置へ送信する,記録紙へ記録(画像形成)する等の処理を行う。
ところで,企業等で取り扱われる原稿には,著作権保護や機密保持等のために複製することが禁止(制限)されている原稿や,外部への送信が禁止されている原稿等,特別な取り扱いを要する原稿(以下,特定原稿という)が存在する。このような特定原稿の画像が,無制限に画像処理装置で処理されると,著作権侵害や機密漏洩等の問題が発生するため,特定原稿を判定して特定原稿の処理に制限を加える等の機能を備えた画像処理装置が望まれている。ここで,特定原稿には,「複製禁止」や「部外秘」等の特定のスタンプやサイン等による特定画像が記録される場合が多く,この特定画像を検出することによって特定原稿であるか否かを判定できる。
従来,例えば,特許文献1には,送信原稿の所定の領域に記載された情報(特定画像の一例)と予め登録された照合情報とが一致した場合に,ファクシミリ送信を停止するファクシミリ装置が提案されている。
また,特許文献2には,原稿が特定原稿であるか否かの実際の認識処理をする前に、前処理としてプリスキャンを行って特定原稿らしいしか否かを求め、それに基づいて実際の認識処理をするアルゴリズムを調整する画像処理方法が提案されている。
また,特許文献3には,原稿の画像データの入力経路に応じて原稿が特定原稿であるか否かの判定基準を切り替える画像処理装置が提案されている。
特開平7−170361号公報 特開平9−305075号公報 特開平4−205277号公報
しかしながら,従来の特定原稿の判別は,いずれも原稿の処理対象面(おもて面)に記録された特定画像の存在を判別する(認識する)ものであるため,原稿の処理対象面全体の中から特定画像を抽出する処理に大きな演算負荷を要し,処理速度の低下を招く或いは高速な演算装置が必要となるという問題点があった。
これに対し,演算負荷を抑えるために,特定画像の認識処理を簡易化すると,特定原稿の判定精度が悪化し,誤判定が生じやすくなるという問題点があった。
また,特定画像が記録される位置(スタンプ等の位置)を予め定めておけば,特定画像の存在位置を特定する処理が不要となる分だけ演算負荷を抑えられるが,この場合,特定画像の記録位置が制限され,自由度が犠牲になるという問題点があった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,原稿が特定原稿であることを表すスタンプ等による特定画像の記録位置を制限することなく,特定原稿の誤判定を防止するとともに,特定原稿の判定処理の負荷を抑えることが可能な画像処理装置,画像処理方法,画像処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,原稿の一の処理対象面から画像を読み取り,読み取った画像の処理を行う画像処理装置において,前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り手段と,前記反対面画像読み取り手段により得た前記反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別する特定原稿判別手段と,を具備し,前記特定原稿判別手段は,前記原稿の反対面において検出された画像に対応する原稿の一の処理対象面の位置に特定の画像が存在するか否かを確認することにより前記原稿が特定の原稿であるか判別してなることを特徴とする画像処理装置として構成されるものである。
近年のプリンタや複写機,ファクシミリ装置等で画像形成された原稿は,その記録情報(画像)が裏面にまで写り込むことはほとんどない。その一方,特定原稿には,それが特定原稿であることを表す「複製禁止」や「部外秘」等の特定画像が,スタンプやサインペン等のインク(赤色インク等)を用いた記録手段で手操作で記録される場合が多い。
図4は,機密原稿に所定のスタンプが押印された特定原稿の一例を模式的に表した図である。ここで,図4(a)は,おもて面(前記処理対象面),図4(b)は裏面(前記反対面)を表す。図4に示すように,インクを用いた手操作による記録情報(スタンプ画像)は,原稿の裏面(処理対象面の反対面)にまで写り込むことが通常である。即ち,ほとんどの場合,原稿の処理対象面の反対面(裏面)に現れる画像は,特定画像の写り込み画像のみであるといえる。
従って,上記構成によれば,前記反対面の画像において,特定画像とそれ以外の画像とを識別して特定画像を抽出する必要がないので,その原稿が特定原稿であることを表すスタンプ等による特定画像の記録位置を制限しなくても,演算負荷の低い簡易な演算により,誤判定することなく特定原稿の判定行うことができる。
もちろん,スタンプ等の特定画像を,原稿裏面(前記反対面)に記録する場合にも本発明を適用可能である。
また,前記特定原稿判別手段の判別結果に基づいて前記処理対象面の画像の出力処理を制御する画像出力制御手段を具備すれば,著作権の保護や機密保持等に関する様々な応用が可能となる。
例えば,前記画像出力制御手段が,前記処理対象面の画像について指定された出力処理を制限する及び/又は指定された出力処理に他の処理を付加するもの等である。
ここで,「出力処理を制限する」とは,指定された出力処理(記録紙への画像形成や指定送信先への画像データの送信等)の実行を禁止することや,記録紙への出力(画像形成)は許可するが記憶手段への出力(記憶)は禁止すること等が考えられる。また,「他の処理を付加する」とは,読み取られた前記処理対象面の画像データを記憶手段へ記憶させる或いは外部送信する出力処理が指定された場合に,所定の暗号化を施す処理を付加する,或いは強制的にパスワード設定処理を付加する等が考えられる。
また,出力処理の制御以外にも,例えば,自動原稿給送装置(ADF)にセットされた複数の原稿について,特定原稿とそれ以外の原稿とで排出先を切り替えることによって原稿の種類を分類する等の応用も考えられる。
また,前記反対面画像読み取り手段が,前記処理対象面からの画像読み取りに並行して前記反対面から画像を読み取るものであれば,原稿の読み取り時間を短縮できるので好適である。もちろん,1つの画像読み取り手段により,前記処理対象面の画像読み取りと前記反対面の画像読み取りとを順次(順不同)読み取る構成であってもかまわない。
また,前記特定原稿判別手段としては各種考えられる。
例えば,
(1)前記反対面の画像の有無に基づいて前記特定の原稿であるか否かを判別するもの
(2)前記反対面に存在する画像が所定の特定画像であるか否かにより前記特定の原稿であるか否かを判別するもの
(3)前記反対面に存在する画像の位置の背面側位置における前記処理対象面の画像に特定の画像が存在するか否かにより前記特定の原稿であるか否かを判別するもの
(4)前記反対面に存在する画像が所定の特定画像である可能性が高いか否かの粗判定を行い,前記特定画像である可能性が高いと判定された前記反対面に存在する画像の位置の背面側位置における前記処理対象面の画像が所定の特定画像であるか否かに基づいて前記特定の原稿であるか否かを判別するもの
等である。
上記(1)は最も簡易なものであるが,上記(2)〜(4)によれば,特定原稿の種類の区別(例えば「社外秘」,「部外秘」等の区別)も可能となる。また,上記(3),(4)によれば,特定画像の存在位置を前記反対面の画像から特定し,特定原稿であるか否かの最終判定は前記処理対象面の画像に基づいて行うので,前記反対面に写り込む特定画像が不鮮明であっても正しい判別を行うことができる。また,上記(4)によれば,前記反対面に写り込む画像が特定画像以外にも存在し得る場合であっても,前記粗判定によって特定画像である可能性が高いと判定された部分の背面側についてのみ前記処理対象面の画像判別が行われるので,演算負荷の高い前記処理対象面側の画像判別が無駄に実行されることを極力少なくできる。
また,本発明は,前記画像処理装置が実行する処理を行う画像処理方法として捉えたものであってもよい。
即ち,原稿の一の処理対象面から画像を読み取り,読み取った画像の処理を行う画像処理方法において,前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り工程と,前記反対面画像読み取り工程により得た前記反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別する特定原稿判別工程と,を有し,前記特定原稿判別手段は,前記原稿の反対面において検出された画像に対応する原稿の一の処理対象面の位置に特定の画像が存在するか否かを確認することにより前記原稿が特定の原稿であるか判別してなることを特徴とする画像処理方法である。
同様に,本発明は,例えば,スキャナ装置とコンピュータとが接続されている場合に,そのコンピュータで実行されるプログラムのように,前記画像処理装置が実行する処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムとして捉えたものであってもよい。
即ち,原稿の一の処理対象面から読み取られた画像に対する画像処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって,前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り工程と,前記反対面画像読み取り工程により得た前記反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別する特定原稿判別工程と,をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムにおいて前記特定原稿判別工程は,前記原稿の反対面において検出された画像に対応する原稿の一の処理対象面の位置に特定の画像が存在するか否かを確認することにより前記原稿が特定の原稿であるか判別するものであることを特徴とする画像処理プログラムである。
本発明によれば,原稿の処理対象面の反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別するので,ほとんどの場合,前記反対面の画像において,特定画像とそれ以外の画像とを識別して特定画像を抽出する必要がなく,その原稿が特定原稿であることを表すスタンプ等による特定画像の記録位置を制限しなくても,演算負荷の低い簡易な演算により,誤判定することなく特定原稿の判定行うことができる。
また,前記反対面の画像に基づく特定原稿の判別結果に基づいて前記処理対象面の画像の処理を制御すれば,著作権の保護や機密保持等に関する様々な応用が可能となる。
また,前記反対面の画像読み取りを,前記処理対象面からの画像読み取りに並行して行うものであれば,原稿の読み取り時間を短縮できるので好適である。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像処理装置Xの主要部の構成を表すブロック図,図2は画像処理装置Xの画像読み取り部の概略断面図,図3は画像処理装置Xの原稿読み取り処理の手順を表すフローチャート,図4は特定原稿の一例を模式的に表した図である。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置Xは,原稿の一の処理対象面から読み取った画像を記録紙に画像形成(出力)する複写機能,同画像を記憶手段に記憶(出力)或いはパーソナルコンピュータ等の外部のホスト装置に送信(出力)するスキャナ機能,同画像のデータを指定された送信先に送信(出力)するファクシミリ機能を有しており,所定の操作入力に応じた機能が後述する制御部によって選択される。
まず,図1のブロック図を用いて,画像処理装置Xの構成について説明する。
画像処理装置Xは,図1に示すように,通信線を介して所定のホスト装置との間で通信制御を行い後述する第1画像読み取り部16aで読み取った画像データの前記ホスト装置への送信(出力)処理等を行う通信部11aと,公衆回線を介した通信制御を行い後述する第1画像読み取り部16aで読み取った画像データの相手先ファクシミリ装置への送信(出力)処理等を行う回線制御部11bと,液晶タッチパネル等からなる入出力手段である操作・表示部12と,原稿のおもて面及びその反対面それぞれから読み取った画像データそれぞれを記憶する第1画像メモリ13a及び第2画像メモリ13bと,各種設定情報の記憶手段である設定メモリ14と,CPU及びその周辺装置(ROM,RAM等)からなり,前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該画像処理装置Xを制御する制御部15と,原稿のおもて面(一の処理対象面)及びその反対面のそれぞれから画像を読み取る第1画像読み取り部16a及び第2画像読み取り部16b(前記反対面画像読み取り手段の一例)と,読み取った画像データのシェーディング補正やデータフォーマット(データタイプ)の変換等の各種画像処理を行う画像処理部17と,画像処理後の画像の記録紙への画像形成(出力)を行う印刷部18と,該印刷部18への記録紙の供給を行う給紙部19とを具備している。
さらに,前記制御部15は,前記第2画像読み取り部16bにより得られた画像(前記第2画像メモリに記憶される画像データ)に基づいて,読み取られた原稿が,著作権保護や機密保持等が必要な特定の原稿(以下,特定原稿という)であるか否かを判別する(前記特定原稿判別手段の一例)とともに,その判別結果に基づいて,原稿のおもて面(前記処理対象面)の画像の出力処理(前記ホスト装置への送信や前記第1画像メモリへの記録等)を制御する(前記画像出力制御手段の一例)。
図2は,画像処理装置Xの画像読み取り部の概略断面図を表す。
図2に示すように,画像処理装置Xは,原稿の一の処理対象面(複写やファクシミリ送信等の指定された処理の対象となる画像が形成された面)から画像を読み取る前記第1画像読み取り部16aと,前記処理対象面の反対面の画像を読み取る前記第2画像読み取り部16b(前記反対面画像読み取り手段の一例)とを各々独立して備えている。図2中,原稿の下側の面が前記処理対象面であり,同上側の面が前記反対面である。
利用者により,前記給紙部19を構成する原稿トレイ31上に原稿が載置され,前記操作・表示部12から所定の読み取り開始操作がなされると,前記給紙部19を構成する給紙ローラ32や搬送ローラ33等は,前記制御部15の制御により回転駆動し,前記原稿トレイ31に載置された原稿を順次1枚ずつ給送して最終的に排紙トレイ34上に排出する。その際,前記第1画像読み取り部16aは,搬送中の原稿の前記処理対象面から画像を読み取り,これと並行して前記第2画像読み取り部16bは,前記反対面から画像を読み取る。これにより,短時間で原稿の両面から画像を読み取ることができる。
前記第1画像読み取り部16aは,コピーランプ21(光源),ミラー22,光学レンズ23及びCCD24を具備する。コピーランプ21により原稿に照射された照射光は,原稿の前記処理対象面の画像情報を含む反射光(原稿からの反射光)となり,該反射光は,ミラー21,22で偏向され,光学レンズ23で集光されてCCD24へ入力される。該CCD24は,入力された光の情報を光電変換し,電気的信号に変換された画像情報信号が前記画像処理部17へ入力されて処理される。
前記第2画像読み取り部16bは,光源及びCCDが内蔵された密着型の画像読み取りセンサであり,前記反対面の画像情報を電気信号に変換した画像情報信号を出力し,これが前記画像処理部17へ入力されて処理される。
前記第1画像読み取り部16aが備えるCCD24及び前記第2画像読み取り部16bが備えるCCDのいずれも,原稿の幅方向(搬送方向に直角の方向,図2中の奥行き方向)に複数のCCD素子が配列されたアレイ構造を有しており,原稿の幅方向1ライン分の画像を同時に読み取り可能に構成されている。
図2では,前記第1画像読み取り部16aと前記第2画像読み取り部16bとがほぼ対向する位置に配置され,ほぼ同時に原稿から画像を読み取るように構成されているが,これらを原稿の搬送方向にずらして配置し,読み取りタイミングをずらせて並行読み取りする構成としてもよい。
また,読み取り時間が多少長くなるものの,前記第1画像読み取り部16aと前記第2画像読み取り部16bのいずれか一方のみを設け,原稿の反転搬送機構を設ける等により,原稿の両面の画像を順次読み取るよう構成してもかまわない。
次に,図3に示すフローチャートを用いて,前記制御部15が所定のプログラムに従って実行する原稿読み取り処理(前記特定原稿の判定処理を含む)の手順について説明する。特定原稿判別処理は,原稿読み取り処理の際に行われる。以下,S1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表す。
まず,前記原稿トレイ31に設けられた所定の原稿センサ35により原稿が載置されていること,及び前記操作・表示部62から所定の原稿読み取り開始操作がなされたことを検知する(S1,読取り準備チェック)と,前記制御部15は,前記給紙ローラ32及び前記搬送ローラ33を駆動して原稿の搬送を開始させる(S2)。
そして,原稿搬送中に,前記制御部15の制御により,搬送中の原稿から前記第1画像読み取り部16aによって前記処理対象面の画像を読み取り(S3),これと並行して前記第2画像読み取り部16bによって前記反対面の画像を読み取る(S4)。このとき,読み取られた原稿の各面の画像の画像データ(前記画像処理部17によるシェーディング補正等の処理後の画像データ)が,それぞれ前記第1画像メモリ13a,前記該2画像メモリ13bへ記録(記憶)される。
次に,所定の通紙センサの検出状況をチェックすることにより,原稿の終端が両画像読み取り部16a,16bの通過を完了したか否か(原稿エンド)をチェックし(S5),通過未完了の場合はS3へ戻って前述した処理を繰り返す。
また,搬送中原稿の通過完了が確認された場合は,前記原稿センサ35の検出結果により次の原稿(残りの原稿)が存在するか否かをチェックし(S6),次の原稿が存在する場合には,S2へ戻って前述した処理を繰り返す。
一方,S6において,次の原稿が存在しないことが確認された場合は,前記第2画像メモリ13bに記録された前記反対面の画像データそれぞれに基づいてその原稿が前記特定原稿である可能性が高いか否かの粗判定(裏面粗判定)を行う(S10)。
ここで前記制御部15は,まず,前記反対面の画像データを参照して前記反対面から画像(原稿裏面の地色以外の像(顕像),以下,反対面画像という)を検出(抽出)し,該反対面画像が検出されない場合には前記特定原稿ではないと判別する。また,前記反対面画像が検出された場合は,その画像が,予め前記設定メモリ14に記憶された所定の特定画像である可能性が高いか否かの粗判定を行う。
この粗判定としては,例えば,前記特定原稿に円形枠を有するスタンプが押される取り決めがある場合,前記設定メモリ14に円形を表す画像情報を予め記憶しておき,これを参照することにより,検出された前記反対面画像の輪郭を抽出してその輪郭が円形又は概ね円形であるか否かを判定すること等が考えられる。この場合,前記反対面画像の輪郭が,円形又は概ね円形であれば特定画像(円形画像(スタンプが裏面に写り込んだ画像の輪郭画像))である可能性が高いと判定し,そうでなければ特定画像である可能性が低いと判定する。
また,前記反対面画像の検出は,原稿には白地の用紙が用いられることが通常であるので,例えば,前記反対面の画像における画像輝度レベルが所定レベル以下である(即ち,白色以外の有色である)画素を検出すること等によって行う。
このような粗判定は,特定画像とそれ以外の画像とを識別して特定画像を抽出する必要がないので,その原稿が特定原稿であることを表す特定画像(スタンプ等の画像)の記録位置を制限しなくても,演算負荷の低い簡易な演算により判定できる。
そして,前記反対面の画像の粗判定により,前記特定原稿である(即ち,前記反対面画像が特定画像である)可能性が低いと判定した場合(S11のNO側)は,前記処理対象面の画像(前記第1画像メモリ13a内の画像データ)について,利用者によって前記操作・表示部16から予め指定された画像出力処理(記録紙への画像形成,前記ホスト装置への画像送信,指定宛先へのファクシミリ送信等)をそのまま実行(S15)した後,画像処理を終了する。
一方,前記反対面の画像の粗判定により,前記特定原稿である(即ち,前記反対面画像が特定画像である)可能性が高いと判定した場合(S11のYES側)は,その反対面画像の位置の背面側位置における前記処理対象面の画像(前記第1画像メモリ16a内の対応する位置の画像データ)が所定の特定画像であるか否かを判定し,その判定結果に基づいて前記特定原稿であるか否かを判別する(S12,S13)。
この判定は,例えば,前記設定メモリ14に前記特定原稿に押され得るスタンプの画像(特定画像)の画像情報を予め記憶しておき,これを参照することにより,前記反対面画像に対応する位置(背面側の位置)の画像が特定画像と一致又はほぼ一致するか否かを判定すること等が考えられる。
以上示したように,前記制御部15は,前記第2画像読み取り部16b(前記反対面画像読み取り手段の一例)により得た前記反対面の画像に基づいて原稿が前記特定原稿であるか否かを判別する(S10〜S13)。
このような判定によれば,特定画像の存在位置を前記反対面の画像から簡易な処理によって特定し,真に前記特定原稿であるか否かの最終判定は前記処理対象面の画像に基づいて行うので,前記反対面に写り込む特定画像が不鮮明であっても正しい判別を行うことができる。さらに,前記反対面に写り込む画像が特定画像以外にも存在し得る場合であっても,前記粗判定によって特定画像である可能性が高いと判定された部分の背面側についてのみ前記処理対象面の画像判別が行われるので,演算負荷の高い前記処理対象面側の画像判別が無駄に実行されることを極力少なくできる。
そして,前記制御部15は,S12,S13における前記特定画像であるか否かの判別結果に基づいて,前記処理対象面の画像について指定された出力処理を制御する(前記画像出力制御手段の処理の一例)。即ち,前記特定原稿であると判別した場合は,前記処理対象面の画像について指定された出力処理を制限する,及び/又は指定された出力処理に他の処理を付加する(S14)。さらに,前記制御部15は,制限を加えた処理や指定された処理に付加処理を加えた処理を実行する,或いは指定処理を禁止する場合はその旨を前記操作・表示部12に表示(S14)した後,画像処理を終了する。これに対し,前記特定原稿ではないと判別した場合は,S15へ移行して指定された出力処理をそのまま実行した後,画像処理を終了する。
ここで,出力処理の制限としては,例えば,指定された出力処理(記録紙への画像形成や指定送信先への画像データの送信等)の実行を禁止することや,記録紙への出力(画像形成)は許可するが記憶手段への出力(記憶)は禁止すること等である。
また,他の処理の付加としては,例えば,読み取られた前記処理対象面の画像データを前記ホスト装置や指定された相手先ファクシミリ装置に送信する出力処理が指定された場合に,前記処理対象面の画像データに所定の暗号化を施す処理を付加する,或いは強制的にパスワード設定処理を付加すること等である。
指定された出力処理に応じてどのような処理の制限或いは処理の付加を行うかについては,それに関する情報が前記設定メモリ14に予め設定されており,前記制御部15はその設定に従って処理の制限や付加を行う。
このような出力制御により,著作権を保護すべき著作物や機密文書等の特定原稿が不正複製されたり,暗号化されずにそのまま外部送信されたりすることを防止できる。
以上示した実施の形態は,前記制御部15(前記特定原稿判別手段の一例)による前記特定原稿であるか否かの判別を,前記反対面の画像(前記反対面画像)を検出してこれが所定の特定画像である可能性が高いか否かの粗判定を行い(S10),前記特定画像である可能性が高いと判定された前記反対面画像の位置の背面側位置における前記処理対象面の画像が所定の特定画像であるか否かに基づいて前記特定原稿であるか否かを判別する(S12,S13)ものであったが,これに限るものではない。
例えば,前記特定原稿以外に,原稿の裏面に画像が写り込むことがない場合等には,前記制御部15により,前述したS10(図3)の反対面画像検出処理によって前記反対面の画像の有無を判別し,画像有りの場合に前記特定原稿であると,画像無しの場合に前記特定原稿ではないと判別することも考えられる。
また,同様に前記反対面の画像を検出し,該画像が所定の特定画像であるか否かにより前記特定原稿であるか否かを判別することも考えられる。この場合,前述したS10の粗判定処理をそのまま最終判別処理とすることが考えられる。
さらに,前述したS10(図3)の反対面画像検出処理によって前記反対面画像を検出し,前述したS12の処理により,前記反対面画像の位置の背面側位置における前記処理対象面の画像に特定の画像が存在するか否かにより前記特定原稿であるか否かを判別するものも考えられる。これは,前記反対面の画像に基づいて特定画像の記録位置のみを特定し,最終的な判別を前記処理対象面の画像に基づいて行うものも考えられる。
また,図3に示した処理では,複数枚の原稿が載置された場合,全ての原稿についての画像読み取りが終了した後に,各画像に基づいて前記特定原稿であるか否かを判別しているが,これに限るものでなく,例えば,原稿1枚の読み取り完了ごとに,或いは,所定の読み取りライン数分の読み取り完了ごとに前記特定原稿であるか否かを判別するものであってもよい。
本発明は,原稿から画像を読み取って処理する画像処理への利用が可能である。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置Xの主要部の構成を表すブロック図。 画像処理装置Xの画像読み取り部の概略断面図。 画像処理装置Xの原稿読み取り処理の手順を表すフローチャート。 特定原稿の一例を模式的に表した図。
符号の説明
11a…通信部
11b…回線制御部
12…操作・表示部
13a…第1画像メモリ(処理対象面の画像メモリ)
13b…第2画像メモリ(反対面の画像メモリ)
14…設定メモリ
15…制御部
16a…第1画像読み取り部
16b…第2画像読み取り部(反対面画像読み取り手段)
17…画像処理部
18…印刷部
19…給紙部
S1,S2,,,…処理手順(ステップ)

Claims (7)

  1. 原稿の一の処理対象面から画像を読み取り,読み取った画像の処理を行う画像処理装置において,
    前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り手段と,
    前記反対面画像読み取り手段により得た前記反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別する特定原稿判別手段と,
    を具備し
    前記特定原稿判別手段は,前記原稿の反対面において検出された画像に対応する原稿の一の処理対象面の位置に特定の画像が存在するか否かを確認することにより前記原稿が特定の原稿であるか判別してなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特定原稿判別手段の判別結果に基づいて前記処理対象面の画像の出力処理を制御する画像出力制御手段を具備してなる請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像出力制御手段が,前記処理対象面の画像について指定された出力処理を制限する及び/又は指定された出力処理に他の処理を付加するものである請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記反対面画像読み取り手段が,前記処理対象面からの画像読み取りに並行して前記反対面から画像を読み取るものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記特定原稿判別手段が,前記反対面に存在する画像の検出により原稿画像が所定の特定画像である可能性が高いか否かの粗判定を行い,前記特定画像である可能性が高いと判定された前記反対面に存在する画像の位置の背面側位置における前記処理対象面の画像が所定の特定画像であるか否かに基づいて前記特定の原稿であるか否かを判別してなる請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 原稿の一の処理対象面から画像を読み取り,読み取った画像の処理を行う画像処理方法において,
    前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り工程と,
    前記反対面画像読み取り工程により得た前記反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別する特定原稿判別工程と,
    を有し
    前記特定原稿判別手段は,前記原稿の反対面において検出された画像に対応する原稿の一の処理対象面の位置に特定の画像が存在するか否かを確認することにより前記原稿が特定の原稿であるか判別してなることを特徴とする画像処理方法。
  7. 原稿の一の処理対象面から読み取られた画像に対する画像処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって
    前記処理対象面の反対面の画像を読み取る反対面画像読み取り工程と,
    前記反対面画像読み取り工程により得た前記反対面の画像に基づいて前記原稿が特定の原稿であるか否かを判別する特定原稿判別工程と,
    をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムにおいて
    前記特定原稿判別工程は,前記原稿の反対面において検出された画像に対応する原稿の一の処理対象面の位置に特定の画像が存在するか否かを確認することにより前記原稿が特定の原稿であるか判別するものであることを特徴とする画像処理プログラム。
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