JP5083296B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)等の画像処理装置、この画像処理装置で実施される画像処理方法、及び画像処理装置のコンピュータに画像処理を実行させるための画像処理プログラムに関する。
昨今のパソコンを中心としたデジタル環境の充実に伴い、原稿の改ざんが容易に行えるようになっている。また、複写機によるコピー品質も著しく向上しており、例えば原本をコピーして一部差し替えを行い、差し替え後の原稿を原本として悪用する問題も発生している。このため、このような問題を防止するために、原本の原稿を原本として保証する必要がある。
従来、原稿の不正コピーを防止する技術として、両面原稿のいずれかの面に特定画像が含まれていると、コピー動作を禁止する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−116588号公報
しかし、特許文献1に記載された技術は、両面原稿のいずれかの面に特定画像が含まれていると、コピー動作を禁止するにすぎず、その原稿が原本であることを保証するものではなく、従って、原本でない原稿を原本と偽って悪用する問題等を防止することはできなかった。
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、原稿の原本保証を行うことができ、原本でない原稿を原本と偽って悪用する問題等を防止することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段によって達成される。
(1)原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた原稿の画像データを出力する出力手段と、前記読取手段により画像を読み取られた複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれた第1のキー情報と、前記第1のキー情報のそれぞれに対応し、一括して所定の原稿に埋め込まれた第2のキー情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定する照合手段と、前記照合手段により、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報との整合性有りと判定された場合には、前記全ての原稿の画像データの前記出力手段からの出力を許可し、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性無しと判定された場合には、少なくともその原稿については前記出力手段からの出力を禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)前記検出手段により、第1のキー情報と第2のキー情報の少なくともいずれかが検出されなかった場合に、前記制御手段は、読取手段による原稿の読み取りを終了させる請求項1に記載の画像処理装置。
(3)前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データを破棄し前記出力手段からの出力を禁止する請求項2に記載の画像処理装置。
(4)前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データの前記出力手段からの出力を許可する請求項2に記載の画像処理装置。
(5)第2のキー情報に対応する第1のキー情報が埋め込まれていない場合には、前記制御手段は、前記読取手段による原稿の読み取りを終了させる請求項1に記載の画像処理装置。
(6)第1のキー情報と第2のキー情報が整合性無しと判定された場合には、前記制御手段は、前記読取手段による原稿の読み取りを終了させる請求項1に記載の画像処理装置。
(7)前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データを破棄し前記出力手段からの出力を禁止する請求項5または6に記載の画像処理装置。
(8)前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データの前記出力手段からの出力を許可する請求項5または6に記載の画像処理装置。
(9)前記制御手段は、前記出力手段による原稿の出力が許可されていない場合には、第1のキー情報と第2のキー情報が整合性有りと判定された場合であっても、前記出力手段による出力を禁止する請求項1に記載の画像処理装置。
(10)原稿の出力が許可されているかどうかは、出力を行おうとするユーザに与えられた権限または使用可能枚数により判断される請求項9に記載の画像処理装置。
(11)原稿の出力が許可されているかどうかは、原稿の読み取り前にユーザによる許可指示がなされたかどうかにより判断される請求項9に記載の画像処理装置。
(12)原稿の出力が許可されているかどうかは、いずれかの原稿に埋め込まれた出力許可情報を検出したかどうかにより判断される請求項9に記載の画像処理装置。
(13)ユーザが照合対象外とする原稿を指定可能な指定手段を備え、前記指定手段により照合対象外の原稿が指定された場合には、前記照合手段は指定された原稿を、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無の判定対象から除外する請求項1に記載の画像処理装置。
(14)ユーザが原稿を差込指定可能な指定手段を備え、前記指定手段により原稿の差込が指定された場合には、前記読取手段は指定された差込原稿を読み取るが、前記照合手段は指定された差込原稿を、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無の判定対象から除外する請求項1に記載の画像処理装置。
(15)第1のキー情報または第2のキー情報を入力可能な操作手段を備え、前記第1のキー情報または第2のキー情報が埋め込まれていない原稿については、照合手段は、ユーザが前記操作手段により入力したキー情報を用いて他のキー情報と照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定する請求項1に記載の画像処理装置。
(16)相互に異なる複数の前記第1のキー情報と、前記各第1のキー情報と整合性を有する複数の前記第2のキー情報を記憶するキー情報記憶手段と、操作手段と、前記操作手段によるユーザの指示に基づいて、複数枚の用紙のそれぞれに、画像データと共に前記記憶手段に記憶された前記第1のキー情報を印字し、前記記憶手段に記憶された複数の前記第2のキー情報を一括して所定の用紙に印字することで原稿を作成する原稿作成手段と、をさらに備えた請求項1〜15のいずれかに記載の画像処理装置。
(17)読取手段により原稿の画像を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを出力手段により出力するステップと、複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれた第1のキー情報と、前記第1のキー情報のそれぞれに対応し、一括して所定の原稿に埋め込まれた第2のキー情報を検出手段により検出するステップと、照合手段により、検出された第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定するステップと、制御手段により、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報との整合性有りと判定された場合には、前記全ての原稿の画像データの出力を許可し、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性無しと判定された場合には、少なくともその原稿については出力を禁止するステップと、を備えたことを特徴とする画像処理方法。
(18)相互に異なる複数の前記第1のキー情報と、前記各第1のキー情報と整合性を有する複数の前記第2のキー情報を記憶手段により記憶するステップと、ユーザの指示に基づいて、印字手段により、複数枚の用紙のそれぞれに、画像データと共に前記記憶された第1のキー情報を印字し、前記記憶された複数の第2のキー情報を一括して所定の用紙に印字することで原稿を作成する原稿作成ステップと、を備えた請求項17に記載の画像処理方法。
(19)原稿の画像を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを出力するステップと、複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれた第1のキー情報と、前記第1のキー情報のそれぞれに対応し、一括して所定の原稿に埋め込まれた第2のキー情報を検出するステップと、検出された第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定するステップと、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報との整合性有りと判定された場合には、前記全ての原稿の画像データの出力を許可し、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性無しと判定された場合には、少なくともその原稿については前記出力手段からの出力を禁止するステップと、を、画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
(20)相互に異なる複数の前記第1のキー情報と、前記各第1のキー情報と整合性を有する複数の前記第2のキー情報を記憶手段により記憶するステップと、ユーザの指示に基づいて、複数枚の用紙のそれぞれに、画像データと共に前記記憶された第1のキー情報を印字し、前記記憶された複数の第2のキー情報を一括して所定の用紙に印字することで原稿を作成する原稿作成ステップと、を、画像処理装置のコンピュータに実行させるための請求項19に記載の画像処理プログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、第1のキー情報と第2のキー情報が照合され、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無が判定され、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報に整合性有りと判定されたときに、全ての原稿の画像データの出力手段からの出力が許可されるから、全ての原稿について出力がなされたことをもって、各原稿が原本であることを保証することができる。しかも、前記第1のキー情報は、複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれ、第2のキー情報は一括して所定の原稿に埋め込まれているから、原稿を改ざんしても、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性を満たさない限り出力がなされず、原本と認められないから、原稿の改ざんも極めて困難である。また、各第1のキー情報に対応する第2のキー情報が一括して所定の原稿に埋め込まれているから、該原稿を利用して原本保証を行うことができるうえ、各原稿に第2のキー情報を埋め込む必要はないから、原稿の作成が容易となる。
前項(2)に記載の発明によれば、原本でない原稿が検出された場合の以後の無駄な読み取り動作が継続されるのを回避できる。
前項(3)に記載の発明によれば、原本でない原稿の画像データが出力されるのを防止することができる。
前項(4)に記載の発明によれば、ユーザは出力された最後の画像データに対応する原稿の次の原稿が原本でないことを、容易に認識することができる。
前項(5)に記載の発明によれば、原本でない原稿が検出された場合の以後の無駄な読み取り動作が継続されるのを回避できる。
前項(6)に記載の発明によれば、原本でない原稿が検出された場合の以後の無駄な読み取り動作が継続されるのを回避できる。
前項(7)に記載の発明によれば、原本でない原稿の画像データが出力されるのを防止することができる。
前項(8)に記載の発明によれば、原本でない原稿が検出された場合の以後の無駄な読み取り動作が継続されるのを回避できる。
前項(9)に記載の発明によれば、原本保証された原稿であっても、原稿の出力が許可されていない場合には、その出力が禁止される。
前項(10)に記載の発明によれば、出力を行おうとするユーザに与えられた権限または使用可能枚数により、原本保証された原稿の出力が許可されるかどうかが決定される。
前項(11)に記載の発明によれば、原稿の読み取り前にユーザによる許可指示がなされた場合には、原本保証された原稿の出力が許可される。
前項(12)に記載の発明によれば、原稿から出力許可情報が検出された場合に、原本保証された原稿の出力が許可される。
前項(13)に記載の発明によれば、ユーザにより指定された原稿を除外して、各原稿について第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無が判定される。このため、原稿の所有者は、原稿の一部を差し替えたような場合に、第1のキー情報や第2のキー情報が埋め込まれなくても、整合性が有るものとして全原稿の出力が可能となる。
前項(14)に記載の発明によれば、差し込まれた原稿については、読取手段による原稿の読み取りは行われるが、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無の判定対象からは除外される。
前項(15)に記載の発明によれば、第1のキー情報または第2のキー情報が埋め込まれていない場合であっても、ユーザがキー情報を入力することにより、第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、これらキー情報の整合性の有無を判定することができ、原本所有者のユーザにとって便利である。
前項(16)に記載の発明によれば、複数枚の原稿のそれぞれに第1のキー情報が埋め込まれ、前記第1のキー情報のそれぞれに対応する第2のキー情報が、一括して所定の原稿に埋め込まれた原本としての原稿を、作成することができる画像処理装置となしうる。
前項(17)に記載の発明によれば、第1のキー情報と第2のキー情報が照合され、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無が判定され、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報に整合性有りと判定されたときに、全ての原稿の画像データの出力手段からの出力が許可されるから、全ての原稿について出力がなされたことをもって、各原稿が原本であることを保証することができる。
前項(18)に記載の発明によれば、複数枚の原稿のそれぞれに第1のキー情報が埋め込まれ、前記第1のキー情報のそれぞれに対応する第2のキー情報が、一括して所定の原稿に埋め込まれた原本としての原稿を作成することができる。
前項(19)に記載の発明によれば、判定対象の全ての原稿について出力がなされたことをもって、各原稿が原本であることを保証することができる処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(20)に記載の発明によれば、原本としての原稿を作成する処理を画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置の主な機能を示す説明図である。 画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 画像処理装置のスキャナ部の具体的構成を示す図である。 スキャナ部における第2の読み取り部の概略構成図である。 原稿の表面と裏面を用いて参照キー情報と照会キー情報を照合して原本保証を行う場合の説明図である。 原稿の表面と裏面を用いて参照キー情報と照会キー情報を照合する場合に、画像処理装置によって行われる原本保証処理を示すフローチャートである。 図6のステップS108の参照キー情報取込処理、及びステップS110の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図6のステップS112の照合処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図6のステップS120のプリント出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図6のステップS124の不整合時の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態を示すもので、図6のステップS108の参照キー情報取込処理、及びステップS110の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図11の実施形態において、図6のステップS112の照合処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すもので、図6のステップS120のプリント出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すもので、参照キー情報と照会キー情報が前の原稿と次の原稿の一方と他方に埋め込まれている場合に行われる原本保証の説明図である。 図14の実施形態において、図6のステップS108の参照キー情報取込処理、及びステップS110の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図14の実施形態において、図6のステップS112の照合処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すもので、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合に行われる原本保証の説明図である。 図17の実施形態において、画像処理装置によって行われる原本保証処理を示すフローチャートである。 図18のステップS208の参照キー情報取込処理、及びステップS210の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、図14に示したように、参照キー情報と照会キー情報が前の原稿と次の原稿の一方と他方に埋め込まれている場合において、照合対象外の原稿をユーザが指定した場合の原本保証処理を示すフローチャートである。 図20のステップS314の参照キー情報取込処理、及びステップS316の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では図17で説明したような、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合において、3枚目の原稿と4枚目の原稿の間に差込原稿M4が差し込まれた状況で、原本保証を行う場合の説明図である。 図22の実施形態において、画像処理装置によって行われる原本保証処理を示すフローチャートである。 図23のステップS412の参照キー情報取込処理、及びステップS416の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すもので、図17に示したような、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合に、照合対象外の原稿が指定されたときの原本保証処理を示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態を示すもので、ユーザが操作パネルから入力した参照キー情報または照会キー情報に基づいて、照合処理を行う場合の照合処理のサブルーチンを示すフローチャート ユーザによる参照キー情報または照会キー情報の入力画面を示す図である。 画像処理装置1の原本作成処理を示すフローチャートである。
次に、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置1の主な機能を示す説明図である。
図1に示す画像処理装置1は、前述した多機能複合機であるMFPからなり、1枚又は複数枚の原稿Mを読み込んで、各種の出力を行うことができる。具体的には、原稿を読み込んで得られた画像データを、用紙にプリントしたり、電話回線を通じて外部FAX装置2に転送したり、ネットワークを介して外部のパーソナルコンピュータ3に転送することができる。
図2は、前記画像処理装置1の概略構成を示すブロック図である。
画像処理装置1は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、スキャナ部14と、記憶部15と、プリンタ部16と、操作パネル17と、ネットワークコントローラ(N1C)18と画像処理部19等を備えている。
前記CPU11は、画像形成装置1の全体を統括制御する他に、この実施形態では、原稿に埋め込まれた参照キー情報やこの参照キー情報と照合される照会キー情報を検出したり、検出されたこれら参照キー情報と照会キー情報とを照合し、参照キー情報と照会キー情報が一致するかどうかを判定する。そして、判定結果に基づいて、画像処理装置1を制御する。具体的な制御については後述する。
なお、この実施形態では、参照キー情報と照会キー情報が一致するかどうかを判定しているが、両者に何らかの整合性を持たせておき、両者に整合性があるかどうかを判定しても良い。また、原稿Mに埋め込まれるキー情報の代表例として地紋があるが、地紋に限定されることはない。
前記ROM12は、CPU11の動作プログラム等を格納するメモリである。
前記RAM13は、CPU11が動作プログラムを実行する際の作業領域を提供するメモリである。
前記スキャナ部14は、原稿台(図示せず)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データに変換する。
前記記憶部15は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶デバイスにより構成されている。この記憶部15は、スキャナ部14で読み取られた原稿の画像データ、原稿から検出された前記参照キー情報や照会キー情報、さらには前記2つのキー情報を照合したときの判定結果等を記憶する。
前記プリンタ部16は、前記スキャナ部14で読み取られた原稿の画像データやユーザ端末からのプリントデータ等を、指示されたモードに従って印刷するものである。
前記操作パネル17は、各種入力操作のため、あるいは画面やメッセージ等の表示のために使用されるものであり、テンキーやスタートキー等のキー入力部と、液晶等からなる表示部を備えている。
前記ネットワークコントローラ18は、ネットワーク上の他の画像形成装置やユーザ端末であるパーソナルコンピュータ、その他の外部機器との間での通信を制御するものである。
画像処理部19は、スキャナ部14で読み取られた原稿の画像データをデジタル信号に変換すると共に、所定の画像処理を施すものである。
図3は、画像処理装置1のスキャナ部14の具体的構成を示す図である。このスキャナ部14は、原稿を搬送しながらその画像を読み取るシートスルータイプの自動原稿送り装置であるADF(Auto Document Feeder)30とスキャナユニット50を備えている。
前記ADF30は、給紙トレイ31と原稿搬送部32とを有している。
前記給紙トレイ31は、原稿Mを繰り出し可能に載置するものである。
前記原稿搬送部32は、給紙トレイ31の原稿Mを引き出す給紙ローラ41と、原稿Mを給紙トレイ31から分離させる分離ローラ42と、第1の読み取り領域S1の上流に位置する前ローラ43と、読み取り領域S1の下流に位置する読み取り後ローラ44とを備える他に、原稿Mの片面画像を読み取った後に、当該原稿Mを一旦、排出させてから、スイッチバック用ローラ45でスイッチバックさせることにより表裏反転状態で第1の読み取り領域S1に向かわせる反転回路46を備えている。
前記ADF30における原稿の給紙及び搬送動作等は、CPU11(図2に示す)によって制御される。
前記搬送経路における所定部位には、第1の読み取り領域S1に対応して設けられた第1の読み取り部70と、第1の読み取り領域S1のやや下流に位置する第2の読み取り領域S2に対応して設けられた第2の読み取り部71とが、原稿搬送経路を挟んで配置されている。
前記スキャナユニット50は、第1の読み取り部70を備えており、カラー原稿及びモノクロ原稿の両方の読み取りが可能となされている。
第1の読み取り部70は、第1の読み取り領域S1に達した原稿Mに対してプラテンガラス72を透過して露光する露光回路73と、光源反射板74と、原稿Mから反射光をCCD77に向かわせる複数のミラー75と、ミラー75とラインセンサであるCCD77との間に介在されたレンズ76とを備えている。なお、第1の読み取り領域S1には、プラテンガラス72上に搬送ガイド部材37が配置されており、第1の読み取り領域S1に搬入された原稿Mがプラテンガラス72と非接触で搬送されるように案内する。
CCD77からのアナログ信号は、画像処理部19(図2に示す)でデジタル信号に変換され、さらに所定の画像処理が施されるようになっている。
前記ADF30側に設けられた第2の読み取り部71は、カラー原稿及びモノクロ原稿の両方の読み取りが可能な密着イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)からなり、前記第1の読み取り部70と同等の機能を有するものであり、図4に示すように、第2の読み取り領域S2に達した原稿Mに光をガラス71cに透過して照射する一対のLED71a、71bと原稿Mから反射光を集光するセルフォックスレンズ71dと、集光させた反射光を受光するライセンサ71eを備えている。ここでは、ライセンサ71eとしてCCDが使用されているが、C−MOSセンサなどの他の受光素子を使用可能である。
CCDからなるライセンサ71eからのアナログ信号は、画像処理部19でデジタル信号に変換され、さらに所定の画像処理が施されるようになっている。
このようなスキャナ部14において、給紙トレイ31に積載された原稿Mが給紙ローラ41で給紙され、分離ローラ42、読み取り前ローラ43で第1の読み取り領域S1に搬送される。
スキャナユニット50では、第1読み取り領域S1を通過する原稿Mの一方の面(表面)の画像に対して、第1の読み取り部70における露光回路73で露光し、原稿Mの一方の面からの反射光をプラテンガラス72、レンズ76を通してCCD77に受光させる。CCD77からのRGBデータに基づいて、画像処理部19で画像データを生成する。
第1の読み取り領域S1を通過した原稿Mが第2の読み取り領域S2を通過すると、第2の読み取り部71により、原稿Mの他方の面(裏面)の画像が読み取られて画像データが生成される。
原稿Mは、第2読み取り領域S2を通過後、読み取り後ローラ44によって図1の右方へ搬送され、排出トレイ78に排出される。
このように、給紙トレイ31から第1及び第2の読み取り領域S1、S2に搬送され、前記読み取り領域へ再搬送されることなく排出トレイ78に排出される搬送経路で、原稿Mが搬送される間に、原稿Mの一方の面の画像が第1の読み取り部70で読み取られるとともに、他方の画像が第2の読み取り部71で読み取られる。つまり、1回の通紙で原稿Mの両面の画像を同時に読み取ることができる。
次に、図1〜図4に示した画像処理装置1を用いてキー情報付の原稿を読み取る場合の画像処理装置1の動作を、図5及び図6を用いて説明する。
この例は、原稿の表面と裏面を用いて参照キー情報と照会キー情報を照合して原本保証を行うものであり、図5はその概念図を示す。
即ち、原稿Mの表面に画像101がプリントされており、照会キー情報102も埋め込まれている。一方、同じ原稿Mの裏面には参照キー情報103が埋め込まれている。そして、スキャナ部14により原稿の表面と裏面を同時に読み取り、読み取られた画像データの中から照会キー情報103と参照キー情報104が検出され、照合される。2つのキー情報が一致していれば、その原稿が原本の原稿であるとみなして、出力を許可する。出力としては、プリンタ部16による用紙への印刷であっても良いし、ファクシミリ端末やパーソナルコンピュータ等の外部装置への読み込まれた画像データの転送であっても良い。この例では、2つのキー情報が一致していれば、印刷が許可されるものとなされている。
原本が2枚以上の原稿で構成されている時は、各原稿の表裏の各面に、照会キー情報と参照キー情報を埋め込んでおけばよい。この場合、全ての原稿について同じ照会キー情報と参照キー情報を使用しても良いし、原稿毎にキー情報を異ならせても良い。
図6は、図5で説明したように、原稿の表面と裏面を用いて参照キー情報と照会キー情報を照合する場合に、画像処理装置によって行われる原本保証処理を示すフローチャートである。
この処理は、画像処理装置1のCPU11がROM等の記録媒体に記録されたプログラムに従って動作することにより実行される。
まず、ステップS100で、画像処理装置1が原本保証モードであるか否かを判断する。原本保証モードは、予めユーザが操作パネルから設定しておく。
原本保証モードでなければ(ステップS100でNO)、ステップS122で、通常の印刷モードが実行される。この場合、参照キー情報と照会キー情報の検出や照合は行われない。
原本保証モードであれば(ステップS100でYES)、ステップS102で、原稿枚数を示す変数Nを1に設定したのち、ステップS104で、原稿の両面をスキャナ部14で同時に読み取り、ステップS106で、読み取られた原稿の画像データを記憶部15等に記憶する。
次に、ステップS108で参照キー情報取込処理を行い、ステップS110で照会キー情報取込処理を行い、ステップS112で照合処理を行う。これらの参照キー情報取込処理、照会キー情報取込処理、照合処理については後述する。
次に、ステップS114で、照合処理の結果に基づいて、参照キー情報と照会キー情報に整合性があるかどうかを判断し、整合性があれば(ステップS114でYES)、ステップS116で変数Nに1を加算した後、ステップS118で原稿が終了したかどうかを判断する。
原稿が終了しなければ(ステップS118でNO)、ステップS104に戻って次の原稿についてステップS104〜S118を繰り返す。原稿が終了すれば(ステップS118でYES)、ステップS120でプリント出力処理を行ったのち、本ルーチンを終了する。プリント出力処理については後述する。
一方、ステップS114で、参照キー情報と照会キー情報に整合性がなければ(ステップS114でNO)、ステップS124で不整合時の処理を行って、本ルーチンを終了する。不整合時の処理については後述する。
このように、原稿が読み取られる毎に参照キー情報と照会キー情報の整合性の有無が判断され、全ての原稿について、参照キー情報と照会キー情報の整合性が有れば、ステップS120でプリント出力が可能となる。一方、参照キー情報と照会キー情報の整合性のない原稿が1枚でもあれば、ステップS124で不整合時の処理が行われる。
次に、図6のステップS108の参照キー情報取込処理、及びステップS110の照会キー情報取込処理のサブルーチンを図7を用いて説明する。
参照キー情報取込処理については、図7(A)に示すように、まずステップS10801で、原稿裏面の参照キー情報を検出した後、ステップS10802で、検出された参照キー情報をN枚目の原稿の参照キー情報としてセットする。
照会キー情報取込処理については、図7(B)に示すように、まずステップS11001で、原稿表面の照会キー情報を検出した後、ステップS11002で、検出された照会キー情報をN枚目の原稿の照会キー情報としてセットする。
なお、参照キー情報または照会キー情報としての地紋その他のキー情報の検出方法は、公知であるので、詳細な説明は省略する。
次に、図6のステップS112の照合処理のサブルーチンを図8を用いて説明する。
ステップS11201で、N枚目の原稿に対する参照キー情報が存在しているかどうかが判断される。存在していれば(ステップS11201でYES)、ステップS11202で、N枚目の原稿に対する照会キー情報が存在しているかどうかが判断される。存在していれば(ステップS11202でYES)、ステップS11203で、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報が一致しているかどうかが判断される。
一致していると判断された場合には(ステップS11203でYES)、ステップS11204で参照キー情報と照会キー情報に整合性有りと判定される。一方、ステップS11201でN枚目の原稿に対する参照キー情報が存在していない場合(ステップS11201でNO)、換言すればN枚目の原稿の参照キー情報が検出されなかった場合や、ステップS11202でN枚目の原稿に対する照会キー情報が存在していない場合(ステップS11202でNO)、換言すればN枚目の原稿の照会キー情報が検出されなかった場合や、ステップS11203で、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報が一致していない場合(ステップS11203でNO)には、ステップS11205で、整合性なしと判定される。これらの判定結果に基づいて、図6のステップS114で整合性の有無が判断される。
図9は、図6のステップS120のプリント出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まずステップS12001で、ユーザによるプリント指示がなされたかどうかが判断される。ユーザによるプリント指示がなければ(ステップS12001でNO)、リターンする。プリント指示が有れば(ステップS12001でYES)、ステップS12002で、キー情報の整合性を確認する。
キー情報の整合性がなければ(ステップS12002でNO)、リターンする。キー情報の整合性が有れば(ステップS12002でYES)、ステップS12003で、その他のプリント準備が整っているかどうかを判断する。整っていなければ(ステップS12003でNO)、リターンする。整っていれば(ステップS12003でYES)、ステップS12004で、プリントが開始される。つまり、全ての原稿について参照キー情報と照会キー情報の整合性が有ると判定されている場合には、プリント出力が許可され、ユーザのプリント指示を待ってプリントが開始される。
図10は、図6のステップS124の不整合時の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップS12401で、原稿の読み取りを終了したのち、ステップS12402で、それまでに整合性有りと判定された読取済の画像データを印刷する設定(図10では「途中印刷」の設定と記している)がなされているかどうかが判断される。尚、この設定はユーザが操作パネル17を用いて予め行ったものである。
前記設定がなされていれば(ステップS12402でYES)、ステップS12403で、読取済の画像データを1つのジョブとして生成し、ステップS12404で、前記生成されたジョブがプリントされる。この場合には、ユーザはプリントされた最後の画像データに対応する原稿の次の原稿が原本でないことを、容易に認識することができる。
一方、前記設定がなされていなければ(ステップS12402でNO)、ステップS12405でプリントが禁止された後、ステップS12406で読取済の画像データが破棄される。この場合には、原稿の画像データが出力されるのを防止することができる。
このように、この実施形態では、参照キー情報と照会キー情報が照合され、参照キー情報と照会キー情報の整合性の有無が判定され、判定対象の全ての原稿について参照キー情報と照会キー情報に整合性有りと判定されたときに、全ての原稿の画像データのプリンタ部16からのプリントが許可されるから、全ての原稿について出力がなされたことをもって、各原稿が原本であることを保証することができる。しかも、前記参照キー情報は、1枚または複数枚の原稿の各一面にそれぞれ埋め込まれ、照会キー情報は参照キー情報が埋め込まれた面と反対側の面に埋め込まれているから、原稿を改ざんしても、参照キー情報と照会キー情報の整合性を満たさない限り出力がなされず、原本と認められないから、原稿の改ざんも極めて困難である。
また、参照キー情報と照会キー情報の少なくともいずれかが検出されなかった場合に、スキャナ部14による原稿の読み取りは終了するから、原本でない原稿が検出された場合の以後の無駄な読み取り動作が継続されるのを回避できる。
また、原稿の読み取りが終了した場合に、「途中印刷」の設定がなされていなければ、既に読み取られた原稿の画像データを破棄しプリントが禁止されるから、原本でない原稿の画像データがプリントされて悪用される危険性を回避できる。
さらには、原稿の読み取りが終了した場合に、「途中印刷」の設定がなされていれば、既に読み取られた原稿の画像データがプリントされるから、ユーザは出力された最後の画像データに対応する原稿の次の原稿が原本でないことを、容易に認識することができる。
図11及び図12に、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、参照キー情報と照会キー情報の整合性の有無を、各キー情報の内容が一致しているかどうかに加えて、各キー情報の紙面上の位置及び読取タイミングをも整合性有無判定の対象とするものである。
なお、この実施形態のメインルーチンのフローチャートは、図6に示したものと同じである。
図11(A)に示す参照キー情報取込処理(図6のステップS108)において、ステップS10811では、原稿裏面の参照キー情報を検出し、ステップS10812で、参照キー情報の紙面上(画像データ上)の位置及び読取タイミングを取得する。
次いで、ステップS10813で、参照キー情報、位置及び読取タイミングをN枚目の原稿の情報としてセットする。
図11(B)の照会キー情報取込処理(図6のステップS110)については、まずステップS11011で、原稿表面の照会キー情報を検出した後、ステップS11012で、照会キー情報の紙面上(画像データ上)の位置及び読取タイミングを取得する。
次いで、ステップS11013で、照会キー情報、位置及び読取タイミングをN枚目の原稿の情報としてセットする。
この実施形態における照合処理(図6のステップS112)は、図12のフローチャートのように行われる。
即ち、ステップS11211で、N枚目の原稿に対する参照キー情報が存在しているかどうかが判断される。存在していれば(ステップS11211でYES)、ステップS11212で、N枚目の原稿に対する照会キー情報が存在しているかどうかが判断される。存在していれば(ステップS11212でYES)、ステップS11213で、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報が一致(内容が一致)しているかどうかが判断される。
一致していると判断された場合には(ステップS11213でYES)、ステップS11214で、両キー情報の紙面上の位置、読取タイミングが一致しているかどうかが判断される。一致していると判断された場合には(ステップS11214でYES)、ステップS11215で、参照キー情報と照会キー情報に整合性有りと判定される。一方、ステップS11211でN枚目の原稿に対する参照キー情報が存在していない場合(ステップS11211でNO)や、ステップS11212でN枚目の原稿に対する照会キー情報が存在していない場合(ステップS11212でNO)や、ステップS11213で、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報が一致していない場合(ステップS11213でNO)や、ステップS11214で、両キー情報の紙面上の位置または読取タイミングの少なくとも一方が一致していない場合(ステップS11214でNO)には、ステップS11216で、整合性なしと判定される。これらの判定結果に基づいて、図6のステップS114で整合性の有無が判断される。
このように、参照キー情報と照会キー情報の紙面上の位置及び読取タイミングも整合性有無判定の対象とされ、参照キー情報と照会キー情報の紙面上の位置及び読取タイミングの少なくとも一方がずれている場合には、参照キー情報と照会キー情報が整合性無しと判定されるから、より正確な照合を行うことができる。
図13はこの発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態は、プリンタ部16による原稿のプリントが許可されていない場合には、参照キー情報と照会キー情報が整合性有りと判定された場合であっても、前記プリンタ部16によるプリントを禁止するものである。
なお、この実施形態のメインルーチンのフローチャートは、図6に示したものと同じである。
図13に示すプリント出力処理(図6のステップS120)において、ステップS12011では、ユーザによるプリント指示がなされたかどうかが判断される。ユーザによるプリント指示がなければ(ステップS12011でNO)、リターンする。プリント指示が有れば(ステップS12011でYES)、ステップS12012で、キー情報の整合性を確認する。
キー情報の整合性がなければ(ステップS12012でNO)、リターンする。キー情報の整合性が有れば(ステップS12012でYES)、ステップS12013で、その他のプリント準備が整っているかどうかを判断する。整っていなければ(ステップS12013でNO)、リターンする。整っていれば(ステップS12013でYES)、ステップS12014で、プリントが許可されているかどうかが判断される。
プリントが許可されているかどうかは、出力を行おうとするユーザに与えられた権限または使用可能枚数により判断しても良いし、原稿の読み取り前に当該ユーザ又は管理者ユーザなどによる許可指示がなされたかどうかにより判断しても良い。また、少なくともいずれかの原稿に出力許可情報を例えば地紋の形態で埋め込んでおき、読み取られた画像データからこれが検出された場合に、プリントが許可されていると判断しても良い。
プリントが許可されていれば(ステップS12014でYES)、ステップS12015でプリントが開始される。
一方、プリントが許可されていなければ(ステップS12014でNO)、ステップS12016で、画像データが破棄されプリントが禁止される。
図14〜図16はこの発明のさらに他の実施形態を示すものである。
この実施形態は、参照キー情報と照会キー情報が前の原稿と次の原稿の一方と他方に埋め込まれている場合の例を示すものである。
即ち、図14に示すように、1枚目の原稿M1の表面には画像101がプリントされ、裏面に参照キー情報103が埋め込まれている。また、2枚目の原稿M2の表面には画像101がプリントされ、さらに照会キー情報102が埋め込まれ、裏面には参照キー情報103が埋め込まれている。さらに3枚目の原稿M3も同様に、表面には画像101がプリントされるとともに、照会キー情報102が埋め込まれ、裏面には参照キー情報103が埋め込まれている。
前記1枚目の原稿M1の裏面の参照キー情報103と、2枚目の原稿M2の表面の照会キー情報102が対応しており、2枚目の原稿M2の裏面の参照キー情報103と、3枚目の原稿M3の表面の照会キー情報102が対応している。そして、対応する参照キー情報103と照会キー情報102とを照合することにより整合性の有無を判断し、これらの原稿を原本として保証するものである。
なお、この実施形態のメインルーチンのフローチャートは、図6に示したものと同じである。
図15(A)に示す参照キー情報取込処理(図6のステップS108)において、ステップS10821では、原稿裏面の参照キー情報を検出し、次の原稿の照会キー情報と照合させるために、ステップS10822で、検出した参照キー情報をN+1枚目の原稿の参照キー情報としてセットする。
図15(B)の照会キー情報取込処理(図6のステップS110)については、まずステップS11021で、原稿表面の照会キー情報を検出した後、ステップS11021で、検出された照会キー情報をN枚目の原稿の照会キー情報としてセットする。
この実施形態における照合処理(図6のステップS112)は、図16のフローチャートのように行われる。
即ち、ステップS11221で、N枚目の原稿に対する参照キー情報が存在しているかどうかが判断される。存在していれば(ステップS11221でYES)、ステップS11222で、N枚目の原稿に対する照会キー情報が存在しているかどうかが判断される。存在していれば(ステップS11222でYES)、ステップS11223で、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報、換言すれば前の原稿の参照キー情報と次の原稿の照会キー情報が一致しているかどうかが判断される。
一致していると判断された場合には(ステップS11223でYES)、ステップS11224で、参照キー情報と照会キー情報に整合性有りと判定される。つまり、前の原稿と次の原稿の連続性が保証される。
一方、ステップS11221でN枚目の原稿に対する参照キー情報が存在していない場合には(ステップS11221でNO)、ステップS11226で、N=1かどうかが判断され、N=1でなければ(ステップS11226でNO)、ステップS11225で、整合性なしと判定される。N=1であれば(ステップS11226でYES)、ステップS11224に進んで整合性有りと判定される。
また、ステップS11222でN枚目の原稿に対する照会キー情報が存在していない場合には(ステップS11222でNO)、ステップS11227で、N=1かどうかが判断され、N=1でなければ(ステップS11227でNO)、ステップS11225で、整合性なしと判定される。N=1であれば(ステップS11227でYES)、ステップS11224に進んで整合性有りと判定される。また、ステップS11223で2つのキー情報が一致していない場合も、ステップS11224に進んで整合性有りと判定される。
このように、N枚目の原稿に対する参照キー情報や照会キー情報が存在しない場合に、N=1かどうかを判断するのは、1枚目の原稿M1については参照キー情報も照会キー情報も存在しないことから、これを理由に1枚目の原稿M1が整合性なしと判定されるのを防止するためである。
このように、この実施形態では前後の原稿を利用して原本保証を行うことができる。
図17〜図19は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合を示すものである。
即ち、図17に示すように、1枚目の原稿(表紙原稿)M1の表面には画像101がプリントされており、照会キー情報102も埋め込まれている。一方、裏面には、複数の参照キー情報(この例では5個)が埋め込まれている。これらの参照キー情報103は、複数枚の原稿(この例では5枚)の各原稿の表面に埋め込まれた各照会キー情報102にそれぞれ対応するものである。
そして、1枚目の原稿から読み取った複数の参照キー情報のそれぞれと、各原稿から読み取った照会キー情報とを比較して、整合性の有無を判定するものである。
図18は、図17に示したように、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合に、画像処理装置1によって実行される原本保証処理を示すフローチャートである。
この動作は、画像処理装置1のCPUがROM等の記録媒体に記録されたプログラムに従って動作することにより実行される。
まず、ステップS200で、画像処理装置1が原本保証モードであるか否かを判断する。
原本保証モードでなければ(ステップS200でNO)、ステップS222で、通常の印刷モードが実行される。
原本保証モードであれば(ステップS200でYES)、ステップS202で、原稿枚数を示す変数Nを1に設定したのち、ステップS204で、原稿の両面をスキャナ部14で同時に読み取り、ステップS206で、読み取られた原稿の画像データを記憶部15等に記憶する。
次に、ステップS208で参照キー情報取込処理を行い、ステップS210で照会キー情報取込処理を行い、ステップS212で照合処理を行う。参照キー情報取込処理、照会キー情報取込処理については後述する。
次に、ステップS214で、照合処理の結果に基づいて、参照キー情報と照会キー情報に整合性があるかどうかを判断し、整合性があれば(ステップS214でYES)、ステップS216で変数Nに1を加算した後、ステップS218で原稿が終了したかどうかを判断する。
原稿が終了しなければ(ステップS218でNO)、ステップS226で、次の原稿を読み取り、ステップS228で得られた画像データを記憶する。参照キー情報は既に表紙原稿により読み取られているから、ステップS210の照会キー情報取込処理に戻り、原稿が終了するまで、ステップS210〜S218を繰り返す。原稿が終了すれば(ステップS218でYES)、ステップS220でプリント出力処理を行ったのち、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS214で、参照キー情報と照会キー情報に整合性がなければ(ステップS114でNO)、ステップS224で不整合時の処理を行って、本ルーチンを終了する。
図19は、図18のステップS208の参照キー情報取込処理、及びステップS210の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図19(A)の参照キー情報取込処理において、ステップS20801では、参照キー情報数の変数であるnを1にセットする。次いで、ステップS20802で、原稿裏面の1番目の参照キー情報を検出したのち、ステップS20803で、検出した1番目の参照キー情報を1枚目の原稿の参照キー情報としてセットする。
次に、他の参照キー情報が有るかどうかを判断し、有れば(ステップS20804でYES)、ステップS20805で、変数nに1を加算して、ステップS20802に戻り、参照キー情報がなくなるまでステップS20802〜S20805を繰り返す。
参照キー情報がなくなると(ステップS20804でNO)、リターンする。こうして、1枚目の原稿M1から最終原稿M5までの各原稿に対して、それぞれ参照キー情報が予めセットされる。
一方、図19(B)の照会キー情報取込処理では、まずステップS21011で、原稿表面の照会キー情報を検出した後、ステップS21012で、検出された照会キー情報をN枚目の原稿の照会キー情報としてセットする。
なお、図18のステップS212の照合処理、ステップS220のプリント出力処理、ステップS224の不整合時の処理については、図8〜図10に示した照合処理(ステップS112)、プリント出力処理(ステップS120)、不整合時の処理(ステップS124)と同じであるので、説明は省略する。
この実施形態では、ステップS212の照合処理において、図8に示すように、表紙原稿M1から検出された各原稿の参照キー情報103と各原稿から検出された照会キー情報102の整合性の有無が、各原稿が読み取られる毎に判定される。そして、全ての原稿について整合性有りと判定された場合のみ、図18のステップS220でプリン処理が可能となる。
この実施形態によれば、各原稿の照会キー情報に対応する参照キー情報が一括して表紙原稿に埋め込まれているから、表紙原稿を利用して各原稿の原本保証を行うことができるうえ、各原稿に参照キー情報を埋め込む必要はないから、原稿の作成が容易となる。
なお、図17〜図19に示した例では、1枚目の表紙原稿M1についても2枚目以降の原稿と同様に、照会キー情報102が埋め込まれていたが、表紙原稿については照会キー情報102が埋め込まれていなくても良い。
図20は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、図14に示したように、参照キー情報と照会キー情報が前の原稿と次の原稿の一方と他方に埋め込まれている場合において、照合対象外の原稿をユーザが指定した場合の原本保証処理を示すフローチャートである。
ステップS300で、画像処理装置1が原本保証モードであるか否かを判断する。原本保証モードでなければ(ステップS300でNO)、ステップS222で、通常の印刷モードが実行される。
原本保証モードであれば(ステップS300でYES)、ステップS302で、照合対象外の原稿がユーザにより指定されたかどうかを判断する。指定がなければ(ステップS302でNO)、ステップS306に進む。指定があれば(ステップS302でYES)、ステップS304で、指定された照合対象外の原稿が何枚目かを記憶したのち、ステップS306に進む。
ステップS306では、原稿枚数の変数であるNを1にセットした後、ステップS308で、原稿の両面をスキャナ部14で同時に読み取り、ステップS310で、読み取られた原稿の画像データを記憶部15等に記憶する。
次に、ステップS312で、読み取られた原稿が照合対象外の原稿であるかどうかを判断し、照合対象の原稿であれば(ステップS312でYES)、ステップS314で参照キー情報取込処理を行い、ステップS316で照会キー情報取込処理を行い、ステップS318で照合処理を行う。次いで、ステップS320で、照合処理の結果に基づいて、参照キー情報と照会キー情報に整合性があるかどうかを判断し、整合性があれば(ステップS320でYES)、ステップS322に進む。整合性がなければ(ステップS320でNO)、ステップS330で不整合時の処理を行って、本ルーチンを終了する。
ステップS312で、照合対象の原稿でなければ(ステップS312でNO)、そのままステップS322に進む。従って、照合対象外の原稿については、参照キー情報取込処理、照会キー情報取込処理、照合処理等は行われない。
ステップS322では、変数Nに1を加算した後、ステップS324で原稿が終了したかどうかを判断する。
原稿が終了しなければ(ステップS324でNO)、ステップS308に戻って次の原稿についてステップS308〜S324を繰り返す。原稿が終了すれば(ステップS324でYES)、ステップS326でプリント出力処理を行ったのち、本ルーチンを終了する。
次に、図20のステップS314の参照キー情報取込処理、及びステップS316の照会キー情報取込処理のサブルーチンを図21を用いて説明する。
参照キー情報取込処理については、図21(A)に示すように、まずステップS31401で、原稿裏面の参照キー情報を検出する。次に、ステップS31402で、参照キー情報の検出された原稿が、検出照合対象外として指定された原稿の直前の原稿かどうかを判断する。
参照キー情報が検出された原稿が、検出照合対象外の原稿の直前の原稿であれば(ステップS31402でYES)、ステップS31403で、検出された参照キー情報を、(N+1+照合対象外の原稿の枚数)枚目の原稿の参照キー情報としてセットする。つまり、照合対象外の原稿の直前の原稿から検出された参照キー情報を、照合対象外の原稿を除く次の照合対象原稿の参照キー情報としてセットする。
一方、参照キー情報が検出された原稿が、検出照合対象外の原稿の直前の原稿でなければ(ステップS31402でNO)、ステップS31404で、検出した参照キー情報をN+1枚目の原稿の参照キー情報としてセットした後、リターンする。
照会キー情報取込処理については、図21(B)に示すように、まずステップS31601で、原稿表面の照会キー情報を検出した後、ステップS31602で、検出された照会キー情報をN枚目の原稿の照会キー情報としてセットする。
なお、図20のステップS318の照合処理、ステップS326のプリント出力処理、ステップS330の不整合時の処理については、図8〜図10に示した照合処理(ステップS112)、プリント出力処理(ステップS120)、不整合時の処理(ステップS124)と同じであるので、説明は省略する。
このようにこの実施形態では、照合対象外の原稿については、照合処理等は行われず、また照合対象外の原稿の直前の原稿から検出された参照キー情報は、照合対象外の原稿を除く次の照合対象原稿の参照キー情報としてセットされる。このため、照合対象外の原稿が指定されても、他の原稿について影響を受けることなく適正に整合性の有無が判定される。このため、原稿の所有者は、原稿の一部を差し替えたような場合に、参照キー情報や照会キー情報が埋め込まれなくても、整合性が有るものとして全原稿の出力が可能となる。
図22〜図24は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では図17で説明したような、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合において、3枚目の原稿と4枚目の原稿の間に差込原稿M4が差し込まれた状況で、原本保証を行う場合を示すものである。この場合は、本来4枚目または5枚目の原稿であったものが、それぞれ5枚目の原稿M5、6枚目の原稿M6となる。
図23は、図22に示したように、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合に、差込原稿がなされたときの画像処理装置によって実行される原本保証処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS400で、画像処理装置1が原本保証モードであるか否かを判断する。
原本保証モードでなければ(ステップS400でNO)、ステップS428で、通常の印刷モードが実行される。
原本保証モードであれば(ステップS400でYES)、ステップS402で、ユーザにより操作パネル17を介して原稿の差込指定がなされたかどうかを判断する。なされた場合には(ステップS402でYES)、ステップS404で、指定された差込原稿が何枚目であるかが記憶されたのち、ステップS406に進む。一方、原稿の差込指定がなされなかった場合には(ステップS402でNO)、そのままステップS406に進む。
ステップS406では、原稿枚数を示す変数Nを1に設定したのち、ステップS408で、原稿の両面をスキャナ部14で同時に読み取り、ステップS410で、読み取られた原稿の画像データを記憶部15等に記憶する。
次に、ステップS412で参照キー情報取込処理を行い、ステップS414で、当該原稿が差込原稿かどうかが判断される。差込原稿でなければ(ステップS414でNO)、ステップS416で、照会キー情報取込処理を行い、ステップS418で照合処理を行う。
次に、ステップS420で、照合処理の結果に基づいて、参照キー情報と照会キー情報に整合性があるかどうかを判断し、整合性があれば(ステップS420でYES)、ステップS422に進む。また、ステップS414で、当該原稿が差込原稿であれば(ステップS414でYES)、そのままステップS422に進む。従って、差込原稿については照合処理等は行われない。
ステップS422では変数Nに1を加算した後、ステップS424で原稿が終了したかどうかを判断する。
原稿が終了しなければ(ステップS424でNO)、ステップS432で、次の原稿を読み取り、ステップS434で、得られた画像データを記憶する。参照キー情報103は既に表紙原稿により読み取られているから、ステップS414に戻り、原稿が終了するまで、ステップS414〜S420を繰り返す。原稿が終了すれば(ステップS424でYES)、ステップS426でプリント出力処理を行ったのち、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS420で、参照キー情報と照会キー情報に整合性がなければ(ステップS420でNO)、ステップS430で不整合時の処理を行って、本ルーチンを終了する。
図24(A)は図23のステップS412の参照キー情報取込処理、図24(B)は図23のステップS416の照会キー情報取込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図24(A)の参照キー情報取込処理において、ステップS41201で、参照キー情報数の変数であるnを1にセットする。次いで、ステップS41202で、原稿裏面の1番目の参照キー情報を検出したのち、ステップS41203で、2枚目の原稿が差込原稿の指定番号(何枚目に差し込まれたかを示す番号であり、図22の例では指定番号は4)以上であるかどうかをが判断する。
差込原稿の指定番号以上であれば(ステップS41203でYES)、ステップS41204で、検出された参照キー情報を(n+差込原稿枚数)枚目の原稿の参照キー情報としてセットしたのち、ステップS41206に進む。これにより、原稿が差し込まれたことによる正規の原稿の順番の狂いの影響をなくすことができる。n枚目の原稿が差込原稿の指定番号以上でなければ(ステップS41203でNO)、ステップS41205で、検出された参照キー情報をn枚目の原稿の参照キー情報としてセットしたのち、ステップS41206に進む。
ステップS41206では、他の参照キー情報が有るかどうかを判断し、有れば(ステップS41206でYES)、ステップS41207で、変数nに1を加算して、ステップS41202に戻り、参照キー情報がなくなるまでステップS41202〜S41207を繰り返す。
参照キー情報がなくなると(ステップS41206でNO)、リターンする。こうして、1枚目の原稿M1から最終原稿M5までの差込原稿を除く各原稿について、それぞれ参照キー情報が予めセットされる。
一方、図24(B)の照会キー情報取込処理では、まずステップS41601で、原稿表面の照会キー情報を検出した後、ステップS41602で、検出された照会キー情報をN枚目の原稿の照会キー情報としてセットする。
なお、図23のステップS418の照合処理、ステップS426のプリント出力処理、ステップS430の不整合時の処理は、図8〜図10に示した照合処理(ステップS112)、プリント出力処理(ステップS120)、不整合時の処理(ステップS124)と同じであるので、説明は省略する。
このようにこの実施形態では、複数枚の原稿の中に、参照キー情報及び照会キー情報の存在しない原稿が差し込まれた場合であっても、差し込まれた影響を回避しながら、原稿の整合性の有無判定を適正に行うことができる。
図25はこの発明のさらに他の実施形態を示すもので、図17に示したような、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合に、照合対象外の原稿が指定されたときの原本保証処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS500で、画像処理装置1が原本保証モードであるか否かを判断する。
原本保証モードでなければ(ステップS500でNO)、ステップS528で、通常の印刷モードが実行される。
原本保証モードであれば(ステップS500でYES)、ステップS502で、ユーザにより操作パネル17を介して照合対象外の原稿が指定されたかどうかを判断する。指定された場合には(ステップS502でYES)、ステップS504で、指定された照合対象外の原稿が何枚目であるかが記憶されたのち、ステップS506に進む。一方、照合対象外の原稿の指定がなされなかった場合には(ステップS502でNO)、そのままステップS506に進む。
ステップS506では、原稿枚数を示す変数Nを1に設定したのち、ステップS508で、原稿の両面をスキャナ部14で同時に読み取り、ステップS510で、読み取られた原稿の画像データを記憶部15等に記憶する。
次に、ステップS512で参照キー情報取込処理を行い、ステップS514で、当該原稿が照合対象かどうかが判断される。照合対象の原稿であれば(ステップS514でYES)、ステップS516で、照会キー情報取込処理を行い、ステップS518で照合処理を行う。
次に、ステップS520で、照合処理の結果に基づいて、参照キー情報と照会キー情報に整合性があるかどうかを判断し、整合性があれば(ステップS520でYES)、ステップS522に進む。また、ステップS514で、当該原稿が照合対象の原稿でなければ(ステップS514でNO)、そのままステップS522に進む。従って、照合対象外の原稿については照合処理等は行われない。
ステップS522では変数Nに1を加算した後、ステップS524で原稿が終了したかどうかを判断する。
原稿が終了しなければ(ステップS524でNO)、ステップS532で、次の原稿を読み取り、ステップS534で、得られた画像データを記憶する。参照キー情報103は既に表紙原稿により読み取られているから、ステップS514に戻り、原稿が終了するまで、ステップS514〜S520を繰り返す。原稿が終了すれば(ステップS524でYES)、ステップS526でプリント出力処理を行ったのち、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS520で、参照キー情報と照会キー情報に整合性がなければ(ステップS520でNO)、ステップS530で不整合時の処理を行って、本ルーチンを終了する。
なお、図25のステップS512の参照キー情報取込処理、ステップS516の照会キー情報取込処理は、図19の参照キー情報取込処理及び照会キー情報取込処理と同じであり、ステップS518の照合処理、ステップS526のプリント出力処理、ステップS530の不整合時の処理は、図8〜図10に示した照合処理(ステップS112)、プリント出力処理(ステップS120)、不整合時の処理(ステップS124)と同じであるので、説明は省略する。
このように、この実施形態によれば、各照会キー情報に対応する参照キーが一括して表紙原稿に埋め込まれている場合に、照合対象外の原稿が指定されたときには、その原稿については自動的に照合処理等がスキップされる。
図26はこの発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、原稿に参照キー情報または照会キー情報が検出されなかった場合に、ユーザが操作パネル17から入力した参照キー情報または照会キー情報に基づいて、照合処理を行う例を示したものである。
図26のフローチャートは、図6、図18、図20及び図23の各照合処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップS51801において、N枚目の原稿に対する参照キー情報が有るかどうかが判断される。有れば(ステップS51801でYES)、ステップS51803に進む。なければ(ステップS51801でNO)、ステップS51802で、N枚目の原稿に対する参照キー情報の入力がなされたかどうかが判断される。
入力がなされた場合には(ステップS51802でYES)、ステップS51803に進む。なされなかった場合には(ステップS51802でNO)、ステップS51807で整合性なしと判定される。
ステップS51803では、N枚目の原稿に対する照会キー情報が有るかどうかが判断される。有れば(ステップS51803でYES)、ステップS51805に進む。なければ(ステップS51803でNO)、ステップS51804で、N枚目の原稿に対する参照キー情報の入力がなされたかどうかが判断される。
入力がなされた場合には(ステップS51804でYES)、ステップS51805に進む。なされなかった場合には(ステップS51804でNO)、ステップS51807で整合性なしと判定される。
前記参照キー情報の入力または照会キー情報のユーザによる入力は、図27に示すような操作パネル17の表示部171から行われる。
ステップS51805では、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報が一致しているかどうかが判断される。
一致していると判断された場合には(ステップS51805でYES)、ステップS51806で参照キー情報と照会キー情報に整合性有りと判定される。一方、N枚目の原稿に対する参照キー情報と照会キー情報が一致していない場合(ステップS51805でNO)には、ステップS51807で、整合性なしと判定される。
このように、この実施形態では、参照キー情報または照会キー情報が埋め込まれていない場合であっても、ユーザがキー情報を入力することにより、参照キー情報と照会キー情報を照合し、これらキー情報の整合性の有無を判定することができる。
図1〜図4に示した画像処理装置は、原稿の参照キー情報と照会キー情報の整合性の有無を判定することによる原本保証機能の他、参照キー情報と照会キー情報を原稿に埋め込んで原本を作成する機能を有している。
図28は、画像処理装置1の原本作成処理を示すフローチャートである。この原本作成処理は、画像処理装置1のCPU11がROM等の記録媒体に記録されたプログラムに従って動作することにより実行される。
ステップS600で、用紙にプリントする画像データを取得する。画像データは、スキャナ部14で読みとっても良いし、予め記憶部15に記憶された画像データの中から選択しても良い。
次に、ステップS602で参照キー情報の入力を受け付け、ステップS604で照会キー情報を受け付ける。各キー情報の入力は、図27で示したように操作パネル17の表示部171から入力しても良いし、予め記憶部15に記憶されたキー情報の中から選択しても良い。
次に、ステップS606で、前記入力された画像データと照会キー情報を合成したのち、ステップS608で、合成データを用紙表面に印刷したのち、ステップS610で、参照キー情報を用紙表面にプリントし、原本原稿を作成する。
原稿が複数枚の場合には上記処理が繰り返される。
以上、本発明の一実施形態を示したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、参照キー情報と照会キー情報とが整合性なしと判定された場合に、整合性なしと判定された原稿についてはプリンタ部16からの出力を禁止し、整合性有りと判定された原稿については、プリンタ部16からの出力を許可する構成としても良い。
1 画像処理装置
11 CPU
12 ROM
14 スキャナ部
15 記憶部
16 プリンタ部
17 操作パネル
171 表示部
M 原稿

Claims (20)

  1. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた原稿の画像データを出力する出力手段と、
    前記読取手段により画像を読み取られた複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれた第1のキー情報と、前記第1のキー情報のそれぞれに対応し、一括して所定の原稿に埋め込まれた第2のキー情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定する照合手段と、
    前記照合手段により、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報との整合性有りと判定された場合には、前記全ての原稿の画像データの前記出力手段からの出力を許可し、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性無しと判定された場合には、少なくともその原稿については前記出力手段からの出力を禁止する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記検出手段により、第1のキー情報と第2のキー情報の少なくともいずれかが検出されなかった場合に、前記制御手段は、読取手段による原稿の読み取りを終了させる請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データを破棄し前記出力手段からの出力を禁止する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データの前記出力手段からの出力を許可する請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 第2のキー情報に対応する第1のキー情報が埋め込まれていない場合には、前記制御手段は、前記読取手段による原稿の読み取りを終了させる請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 第1のキー情報と第2のキー情報が整合性無しと判定された場合には、前記制御手段は、前記読取手段による原稿の読み取りを終了させる請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データを破棄し前記出力手段からの出力を禁止する請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記読取手段による原稿の読み取りが終了した場合に、前記制御手段は、既に読み取られた原稿の画像データの前記出力手段からの出力を許可する請求項5または6に記載の画像処理装置。
  9. 前記制御手段は、前記出力手段による原稿の出力が許可されていない場合には、第1のキー情報と第2のキー情報が整合性有りと判定された場合であっても、前記出力手段による出力を禁止する請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 原稿の出力が許可されているかどうかは、出力を行おうとするユーザに与えられた権限または使用可能枚数により判断される請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 原稿の出力が許可されているかどうかは、原稿の読み取り前にユーザによる許可指示がなされたかどうかにより判断される請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 原稿の出力が許可されているかどうかは、いずれかの原稿に埋め込まれた出力許可情報を検出したかどうかにより判断される請求項9に記載の画像処理装置。
  13. ユーザが照合対象外とする原稿を指定可能な指定手段を備え、
    前記指定手段により照合対象外の原稿が指定された場合には、前記照合手段は指定された原稿を、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無の判定対象から除外する請求項1に記載の画像処理装置。
  14. ユーザが原稿を差込指定可能な指定手段を備え、
    前記指定手段により原稿の差込が指定された場合には、前記読取手段は指定された差込原稿を読み取るが、前記照合手段は指定された差込原稿を、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無の判定対象から除外する請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 第1のキー情報または第2のキー情報を入力可能な操作手段を備え、
    前記第1のキー情報または第2のキー情報が埋め込まれていない原稿については、照合手段は、ユーザが前記操作手段により入力したキー情報を用いて他のキー情報と照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定する請求項1に記載の画像処理装置。
  16. 相互に異なる複数の前記第1のキー情報と、前記各第1のキー情報と整合性を有する複数の前記第2のキー情報を記憶するキー情報記憶手段と、
    操作手段と、
    前記操作手段によるユーザの指示に基づいて、複数枚の用紙のそれぞれに、画像データと共に前記記憶手段に記憶された前記第1のキー情報を印字し、前記記憶手段に記憶された複数の前記第2のキー情報を一括して所定の用紙に印字することで原稿を作成する原稿作成手段と、
    さらに備えた請求項1〜15のいずれかに記載の画像処理装置。
  17. 読取手段により原稿の画像を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを出力手段により出力するステップと、
    複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれた第1のキー情報と、前記第1のキー情報のそれぞれに対応し、一括して所定の原稿に埋め込まれた第2のキー情報を検出手段により検出するステップと、
    照合手段により、検出された第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定するステップと、
    制御手段により、判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報との整合性有りと判定された場合には、前記全ての原稿の画像データの出力を許可し、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性無しと判定された場合には、少なくともその原稿については出力を禁止するステップと、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  18. 相互に異なる複数の前記第1のキー情報と、前記各第1のキー情報と整合性を有する複数の前記第2のキー情報を記憶手段により記憶するステップと、
    ユーザの指示に基づいて、印字手段により、複数枚の用紙のそれぞれに、画像データと共に前記記憶された第1のキー情報を印字し、前記記憶された複数の第2のキー情報を一括して所定の用紙に印字することで原稿を作成する原稿作成ステップと、
    を備えた請求項17に記載の画像処理方法。
  19. 原稿の画像を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを出力するステップと、
    複数枚の原稿にそれぞれ埋め込まれた第1のキー情報と、前記第1のキー情報のそれぞれに対応し、一括して所定の原稿に埋め込まれた第2のキー情報を検出するステップと、
    検出された第1のキー情報と第2のキー情報を照合し、第1のキー情報と第2のキー情報の整合性の有無を判定するステップと、
    判定対象の全ての原稿について第1のキー情報と第2のキー情報との整合性有りと判定された場合には、前記全ての原稿の画像データの出力を許可し、第1のキー情報と第2のキー情報との整合性無しと判定された場合には、少なくともその原稿については前記出力手段からの出力を禁止するステップと、
    を、画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
  20. 相互に異なる複数の前記第1のキー情報と、前記各第1のキー情報と整合性を有する複数の前記第2のキー情報を記憶手段により記憶するステップと、
    ユーザの指示に基づいて、複数枚の用紙のそれぞれに、画像データと共に前記記憶された第1のキー情報を印字し、前記記憶された複数の第2のキー情報を一括して所定の用紙に印字することで原稿を作成する原稿作成ステップと、
    を、画像処理装置のコンピュータに実行させるための請求項19に記載の画像処理プログラム。
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