JP2001168315A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2001168315A JP2000280586A JP2000280586A JP2001168315A JP 2001168315 A JP2001168315 A JP 2001168315A JP 2000280586 A JP2000280586 A JP 2000280586A JP 2000280586 A JP2000280586 A JP 2000280586A JP 2001168315 A JP2001168315 A JP 2001168315A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来のIT−CCDにおいては、水平転送C
CDに駆動パルスを供給するために使用されるパルス供
給用端子の負荷静電容量が増加して、水平転送CCDの
消費電力が増大する。 【解決手段】 複数列、複数行に亘って画素ずらし配置
された多数個の光電変換素子と、信号電荷を蛇行しなが
ら水平転送CCDに転送するための複数本の垂直転送C
CDと、信号電荷の前記垂直転送CCDへの読み出しを
光電変換素子毎に制御するための読み出しゲート領域と
を備えたIT−CCDを作製するにあたり、前記複数の
光電変換素子列の2列に1本ずつ、該2列の光電変換素
子列の平面視上の間の前記半導体基板表面に垂直転送C
CD用の電荷転送チャネルをそれぞれ形成し、前記の垂
直転送CCDを構成する複数本の転送電極をハニカム状
に形成し、さらに、前記電荷転送チャネルそれぞれの下
流端よりも更に下流側に形成された複数個の電荷転送段
によって構成される調整部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エリア・イメージ
センサとして利用される固体撮像装置およびその駆動方
法に係り、特に、電子スチルカメラ用のエリア・イメー
ジセンサとして好適に利用される固体撮像装置およびそ
の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD(電荷結合素子)の量産技術が確
立されて以来、CCD型の固体撮像装置をエリア・イメ
ージセンサとして利用したビデオカメラ、電子スチルカ
メラ等が急速に普及している。CCD型の固体撮像装置
は、その構造により何種類かに分類されるが、その一つ
に、インターライン転送型の固体撮像装置(以下、この
固体撮像装置を「IT−CCD」と略記する。)があ
る。
【0003】IT−CCDは、半導体基板の表面に一定
のピッチで複数列、複数行に亘って配列された多数個の
光電変換素子を有する。各光電変換素子列は複数個の光
電変換素子によって構成され、各光電変換素子行も複数
個の光電変換素子によって構成される。各光電変換素子
は、通常、フォトダイオードによって構成される。
【0004】pnフォトダイオードからなる多数個の光
電変換素子は、例えば半導体基板の所望面側にp型ウェ
ルを形成し、所望形状のn型領域(n型不純物添加領
域)を目的とする光電変換素子の数と同じ数だけ前記の
p型ウェル中に形成することによって作製される。この
とき、必要に応じて、各n型領域上にp+ 型領域(p+
型不純物添加領域)が形成される。信号電荷は、前記の
n型領域のそれぞれに蓄積される。すなわち、前記のn
型領域のそれぞれは、信号電荷蓄積領域として機能す
る。
【0005】以下、本明細書において「光電変換素子」
の用語は、信号電荷蓄積領域のみを指す場合もある。ま
た、本明細書でいう「光電変換素子に近接する」あるい
は「光電変換素子に隣接する」とは、「光電変換素子を
構成している信号電荷蓄積領域に近接する」こと、ある
いは、「光電変換素子を構成している信号電荷蓄積領域
に隣接する」ことを意味するものとする。
【0006】光電変換素子列の1列毎に、当該光電変換
素子列に近接して、1本の電荷転送チャネルが形成され
る。したがって、IT−CCDは複数本の電荷転送チャ
ネルを有する。1本の電荷転送チャネルは、当該電荷転
送チャネルに近接している光電変換素子列における全て
の光電変換素子に蓄積された信号電荷を転送するための
電荷転送チャネルとして利用される。
【0007】電荷転送チャネルの各々を平面視上横断す
る複数本の転送電極が、前記の半導体基板表面上に電気
絶縁膜を介して形成される。各転送電極と各電荷転送チ
ャネルとの平面視上の交差部それぞれは、1つの電荷転
送段として機能する。すなわち、1本の電荷転送チャネ
ルと前記の複数本の転送電極とによって、1本の垂直転
送CCDが形成される。
【0008】本明細書においては、垂直転送CCDを構
成する複数本の転送電極それぞれにおいて上記の電荷転
送段を構成する領域を、「転送路形成部」という。
【0009】インターレース駆動型のIT−CCDにお
ける個々の垂直転送CCDは、通常、1つの光電変換素
子に対して2つの電荷転送段を有する。全画素読み出し
型のIT−CCDにおける個々の垂直転送CCDは、通
常、1つの光電変換素子に対して3つまたは4つの電荷
転送段を有する。そして、1つのIT−CCDは、当該
IT−CCDに形成されている前記複数列の光電変換素
子列と同じ数の垂直転送CCDを有する。
【0010】前述した光電変換素子の各々が光電変換す
ることにより、当該光電変換素子に信号電荷が蓄積され
る。各光電変換素子に蓄積された信号電荷は、それぞ
れ、対応する電荷転送チャネルに所定の時期に読み出さ
れる。
【0011】光電変換素子から電荷転送チャネルへの信
号電荷の読み出しを制御するために、光電変換素子の1
個毎に当該光電変換素子に隣接して、読み出しゲート領
域が前記の半導体基板表面に形成される。この読み出し
ゲート領域は、通常、信号電荷に対してポテンシャルバ
リアを形成するように、光電変換素子および電荷転送チ
ャネルと逆導電型の領域で構成される。各読み出しゲー
ト領域は、所定の電荷転送チャネルにおける所定の区域
にも隣接する。
【0012】また、読み出しゲート領域それぞれの上
に、読み出しゲート電極部が形成される。読み出しゲー
ト電極部の各々は、通常、垂直転送CCDを構成する所
定の転送電極における転送路形成部の一部の領域からな
る。読み出しゲート電極に読み出しゲート領域のポテン
シャルバリアを消滅させる高い電圧を印加することによ
り、光電変換素子に蓄積された信号電荷を電荷転送チャ
ネルに読み出すことができる。
【0013】各電荷転送チャネルに読み出された信号電
荷は、当該電荷転送チャネルを含んで構成される各垂直
転送CCDによって、出力転送路へ転送される。この出
力転送路は、通常、CCDによって形成される(以下、
このCCDを「水平転送CCD」ということがあ
る。)。
【0014】水平転送CCDからなる出力転送路は、1
つの垂直転送CCDに対してN個の電荷転送段を有す
る。1つの電荷転送段は、通常、1つのポテンシャルバ
リア部と、1つのポテンシャルウェル部とを有し、前記
の「N」は2である。1電荷転送段が均一なポテンシャ
ルを有する場合、前記の「N」は3以上である。
【0015】出力転送路は、受け取った信号電荷を前記
光電変換素子行の長手方向(以下、この方向を単に「行
方向」という。)に順次転送して、出力部に送る。垂直
転送CCDと同様に、出力転送路も前記の半導体基板上
に形成される。
【0016】垂直転送CCDや水平転送CCDは、フォ
トダイオードと同様に光電変換能を有している。このた
め、当該垂直転送CCDや水平転送CCDによって無用
の光電変換が行われないように、光電変換素子が分布す
る感光部から水平転送CCDに亘って光遮蔽膜が形成さ
れる。光遮蔽膜は、光電変換素子(フォトダイオード)
それぞれの上に所定形状の開口部を有する。1個の光電
変換素子に対して1個の開口部が形成される。この開口
部は、通常、光電変換素子の信号電荷蓄積領域を平面視
したときの縁より内側において開口する。
【0017】1つの光電変換素子と、当該光電変換素子
に隣接して形成された1つの読み出しゲート領域と、当
該読み出しゲート領域を平面視上覆う読み出しゲート電
極部と、前記1つの光電変換素子に対応する2〜4つの
電荷転送段(垂直転送CCDにおける2〜4つの電荷転
送段)とによって、1つの画素が構成される。そして、
個々の光電変換素子の表面のうちで上記の開口部から平
面視上露出している部分が、1つの画素における受光部
として機能する。
【0018】したがって、IT−CCDにおいては、光
遮蔽膜に形成されている開口部それぞれの平面視上の形
状および当該開口部の平面視上の面積によって、個々の
画素における受光部の形状および面積が実質的に決ま
る。
【0019】ところで、IT−CCDの普及の拡大に伴
い、その性能、例えば解像度や感度の更なる向上が求め
られている。
【0020】IT−CCDの解像度は、当該IT−CC
Dにおける画素密度に大きく依存する。画素密度が高い
ほど、解像度を高めやすい。一方、IT−CCDの感度
は、個々の画素における受光部の面積に大きく依存す
る。個々の画素における受光部の面積が広いほど、感度
を高めやすい。
【0021】特許第2825702号公報に記載されて
いるIT−CCD(同公報では「固体撮像素子」と称さ
れているが、本明細書では「IT−CCD」と表記す
る。)は、個々の画素における受光部の面積の低下を抑
制しつつ画素密度を向上させることを可能にしたIT−
CCDとして知られている。
【0022】このIT−CCDでは、多数個の光電変換
素子が一定のピッチで複数列、複数行に亘って配列され
ており、1つの光電変換素子列および1つの光電変換素
子行は、それぞれ複数個の光電変換素子を含んでいる。
偶数列を構成している前記複数個の光電変換素子の各々
は、奇数列を構成している前記複数個の光電変換素子に
対し、各光電変換素子列内での光電変換素子同士のピッ
チの約1/2、列方向にずれている。同様に、偶数行を
構成する前記複数個の光電変換素子の各々は、奇数行を
構成する前記複数個の光電変換素子に対し、各光電変換
素子行内での光電変換素子同士のピッチの約1/2、行
方向にずれている。光電変換素子列の各々は、奇数行ま
たは偶数行の光電変換素子のみを含んでいる。
【0023】各光電変換素子に蓄積された信号電荷を転
送するために、1つの光電変換素子列に対して1本の垂
直転送CCDが当該光電変換素子列に近接して配置され
ている。垂直転送CCDの各々は複数本の転送電極を含
んで構成され、これら複数本の転送電極はハニカム状に
配設されている。そして、複数本の転送電極をハニカム
状に配設することによって生じる六角形の隙間それぞれ
に、上記の光電変換素子の各々が平面視上位置してい
る。
【0024】個々の垂直転送CCDは、当該垂直転送C
CDに近接している1つの光電変換素子列における全て
の光電変換素子によって、これらの光電変換素子に蓄積
された信号電荷を転送するためのCCDとして利用され
る。各垂直転送CCDは、蛇行しつつ、所定方向に信号
電荷を転送する。
【0025】上記公報に記載されているIT−CCDで
は、多数個の光電変換素子および複数本の転送電極(垂
直転送CCD用の複数本の転送電極)を上述のように配
設することにより、個々の画素における受光部の面積低
下を抑制しつつ画素密度を向上させることを可能にして
いる。
【0026】なお、本明細書においては、上述した多数
個の光電変換素子の配置を、以下、「画素ずらし配置」
と称する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】例えば、画素ずらし配
置が行われている1/2インチ型、200万画素のIT
−CCDを電子スチルカメラ用のIT−CCDとして使
用しようとする場合、当該IT−CCDにおける画素ピ
ッチは、光電変換素子行の長手方向(以下、この方向を
「方向DH 」という。)については、およそ2.8μm
となる。また、画素ずらし配置が行われている1/3イ
ンチ型、200万画素のIT−CCDを電子スチルカメ
ラ用のIT−CCDとして使用しようとする場合、当該
IT−CCDにおける前記の方向DH の画素ピッチは、
およそ2.1μmとなる。
【0028】垂直転送CCDとしては、4相駆動型CC
Dが多用されており、水平転送CCDとしては、2相駆
動型CCDが多用されている。
【0029】4相駆動型CCDからなる垂直転送CCD
と2相駆動型CCDからなる水平転送CCDとを備えた
IT−CCDにおいて、前記の方向DH に2.1μmピ
ッチで画素を形成すること自体は、比較的容易である。
しかしながら、当該IT−CCDにおける水平転送CC
Dは、1つの垂直転送CCD当たり4つの電極を有す
る。すなわち、長さ2.1μmの領域中に4つの転送電
極が形成される。このときの個々の転送電極の幅は、お
よそ0.5μmである。
【0030】したがって、上記の水平転送CCDを有す
るIT−CCDを得るにあたっては、チップサイズの小
型化が図れる一方で、高度な微細加工技術が必要とな
る。
【0031】また、水平転送CCDが1つの垂直転送C
CD当たり4つの転送電極を有することから、当該水平
転送CCDに駆動パルスを供給するために使用されるパ
ルス供給用端子の負荷静電容量が大きい。
【0032】さらに、200万画素を超える高解像度の
IT−CCDになると、読み出しフレーム周波数を上げ
るために、通常、20MHz前後という高速の駆動パル
スで水平転送CCDを動作させることになる。
【0033】これらの結果として、水平転送CCDの消
費電力は例えば数10mWにまで増大する。消費電力の
増大は、電池搭載型の電子スチルカメラにとっては電池
寿命の低下を招く。
【0034】本発明の目的は、高度な微細加工技術によ
らずとも画素密度を容易に向上させることができ、か
つ、消費電力の増大を容易に抑制することが可能なIT
−CCDおよびその駆動方法を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、半導体基板の表面に一定のピッチで複数列、複数行
に亘って配列された多数個の光電変換素子であって、1
つの光電変換素子列および1つの光電変換素子行がそれ
ぞれ複数個の光電変換素子によって構成され、奇数列を
構成する前記複数個の光電変換素子に対し、偶数列を構
成する前記複数個の光電変換素子の各々は各光電変換素
子列内での光電変換素子同士のピッチの約1/2、列方
向にずれており、奇数行を構成する前記複数個の光電変
換素子に対し、偶数行を構成する前記複数個の光電変換
素子の各々は各光電変換素子行内での光電変換素子同士
のピッチの約1/2、行方向にずれており、前記光電変
換素子列の各々が奇数行または偶数行の光電変換素子の
みを含む多数個の光電変換素子と、前記光電変換素子列
の2列に1本ずつ、該2列の光電変換素子列の平面視上
の間の前記半導体基板表面に形成され、全体として前記
光電変換素子列方向に延在する蛇行形状を呈する電荷転
送チャネルと、前記電荷転送チャネルの各々を平面視上
横断するように前記半導体基板上に形成された複数本の
転送電極であって、各々が、前記電荷転送チャネルとの
平面視上の交差部において1つの電荷転送段を構成する
転送路形成部を前記電荷転送チャネルと同じ数だけ有
し、1行の光電変換素子行を挟んで相隣る転送電極同士
が平面視上離合を繰り返して、前記偶数行または奇数行
の光電変換素子行の各光電変換素子毎に該光電変換素子
を平面視上取り囲んで光電変換素子領域を画定しなが
ら、全体としては前記光電変換素子行方向に延びている
複数本の転送電極と、前記光電変換素子の1個に1つず
つ、該光電変換素子と該光電変換素子に対応する電荷転
送チャネルとに隣接して前記半導体基板表面に形成され
た読み出しゲート領域であって、偶数行の光電変換素子
に対応する読み出しゲート領域と奇数行の読み出しゲー
ト領域とが、互いに異なる転送電極によって平面視上覆
われている読み出しゲート領域と、前記電荷転送チャネ
ルそれぞれの下流端よりも更に下流側に形成され、前記
電荷転送チャネルの各々を移動してくる電荷の位相を調
節する複数個の電荷転送段によって構成される調整部と
を具備した固体撮像装置が提供される。
【0036】本発明の他の観点によれば、上記の固体撮
像装置の駆動方法であって、1つの垂直ブランキング期
間において、所定の光電変換素子行を構成する光電変換
素子の各々に蓄積された信号電荷を該光電変換素子に隣
接する前記読み出しゲート領域を介して該読み出しゲー
ト領域に隣接する前記電荷転送チャネルに読み出す信号
電荷読み出し工程と、前記1つの垂直ブランキング期間
から次の垂直ブランキング期間までの間に、前記電荷転
送チャネルに読み出された前記信号電荷の各々を画像信
号に変換して出力する画像信号出力工程とを含む固体撮
像装置の駆動方法が提供される。
【0037】上述した固体撮像装置では、1本の電荷転
送チャネルと当該電荷転送チャネルを平面視上横断する
ように形成された複数本の転送電極とが、1本の垂直転
送CCDを構成する。換言すれば、2つの光電変換素子
列に1本ずつ垂直転送CCDが形成される。そして、当
該固体撮像装置では、2つの光電変換素子列に1本ずつ
垂直転送CCDが形成されているにも拘わらず、全ての
光電変換素子から信号電荷を読み出すことができる。
【0038】上記の固体撮像装置では、全ての光電変換
素子から信号電荷を読み出すのに必要な垂直転送CCD
の数が従来の固体撮像装置における垂直転送CCDの数
の半分で済む。その結果として、水平転送CCDにおけ
る電荷転送段の総数、ひいては転送電極の総数も従来の
半分で済む。
【0039】したがって、水平転送CCDにおける個々
の電荷転送段での転送電極の幅を狭めなくても、例えば
200万画素という高画素数の固体撮像装置を得ること
ができる。すなわち、高度の微細加工技術を用いなくて
も、例えば200万画素という高画素数の固体撮像装置
を得ることができる。
【0040】また、水平転送CCDに形成すべき電荷転
送段の総数が従来の半分で済むので、当該水平転送CC
Dに駆動パルスを供給するために使用されるパルス供給
用端子の負荷静電容量の増大も抑えられる。したがっ
て、消費電力の増大を容易に抑制することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、第1の実施例によるIT
−CCD100を概略的に示す平面図である。ただし、
同図は、多数個の画素が画素ずらし配置されているイン
ターレース駆動型のIT−CCDの略図である。
【0042】図示の構成においては、簡略化された計3
2個の光電変換素子22が8行×8列に亘って画素ずら
し配置されている。奇数番目の光電変換素子列20は奇
数行の光電変換素子22のみを含み、偶数番目の光電変
換素子列20は偶数行の光電変換素子22のみを含む。
【0043】実際のIT−CCDでは、画素数が数10
万〜数100万に達する。このような構成においても、
奇数番目の光電変換素子列20が奇数行の光電変換素子
22のみを含み、偶数番目の光電変換素子列20が偶数
行の光電変換素子22のみを含むようにして画素ずらし
配置される。また、図中の左端から数えて第1番目の光
電変換素子列20を省略すると、奇数番目の光電変換素
子列20が偶数行の光電変換素子22のみを含み、偶数
番目の光電変換素子列20が奇数行の光電変換素子22
のみを含むようになる。
【0044】図示のIT−CCD100は、半導体基板
1の表面に設定された感光部10と、当該感光部10の
外側に形成された調整部60と、当該調整部60の外側
に形成された出力転送路70と、当該出力転送路70の
一端に連接された出力部80とを具備している。
【0045】8つの光電変換素子列20と、8つの光電
変換素子行21と、4本の垂直転送CCD30と、32
個の読み出しゲート領域40とが、感光部10における
半導体基板1の表面に形成されている。
【0046】個々の光電変換素子列20は、p型ウェル
内のn型領域で構成された4つの光電変換素子22によ
って構成され、個々の光電変換素子行21も、4つの光
電変換素子22によって構成されている。
【0047】個々の垂直転送CCD30は、半導体基板
1の表面に形成されたp型ウェル内のn型領域で構成さ
れた1本の電荷転送チャネル(図1においては図示せ
ず。)と、当該電荷転送チャネルを平面視上横断するよ
うにして半導体基板1上に電気絶縁膜を介して形成され
た5本の転送電極32と、前記の電荷転送チャネルを平
面視上横断するようにして電気絶縁膜を介して半導体基
板1上に形成された4本の転送電極33とを含んで構成
されている。転送電極32は、例えば第1ポリシリコン
層によって構成される。転送電極33は、例えば第2ポ
リシリコン層によって構成される。これらの転送電極3
2、33は、交互に形成されている。
【0048】読み出しゲート領域40のそれぞれは、所
定の光電変換素子22と、この光電変換素子22に対応
する垂直転送CCD30を構成している上記の電荷転送
チャネルにおける所定の区間との両方に隣接している。
なお、図1においては、読み出しゲート領域40を判り
やすくするために、当該読み出しゲート領域40にハッ
チングを付してある。
【0049】調整部60は、各垂直転送CCD30を構
成している上記の電荷転送チャネルそれぞれの一端(下
流端)に接続して形成された計12個の電荷転送段から
なる。個々の電荷転送段は、前記の電荷転送チャネルに
続く調整部用電荷転送チャネル(図示せず。)と、当該
調整部用電荷転送チャネルを平面視上横断するようにし
て半導体基板1上に形成された3本の転送電極61、6
2、63のいずれかとを含んで構成されている。各調整
部用電荷転送チャネルと転送電極61、62、63との
平面視上の交差部それぞれに、1つの電荷転送段が形成
される。
【0050】転送電極61は、調整部用電荷転送チャネ
ルの各々と平面視上交差する箇所それぞれに転送路形成
部61Tを有しており、これらの転送路形成部61Tは
接続部61Cを介して互いに繋がっている。転送電極6
2は、調整部用電荷転送チャネルの各々と平面視上交差
する箇所それぞれに転送路形成部62Tを有しており、
これらの転送路形成部62Tは接続部62Cを介して互
いに繋がっている。転送電極63は、調整部用電荷転送
チャネルの各々と平面視上交差する箇所それぞれに転送
路形成部63Tを有しており、これらの転送路形成部6
3Tは接続部63Cを介して互いに繋がっている。後述
するように、感光部10に形成されている転送電極3
2、33も同様である。
【0051】調整部用電荷転送チャネルの各々は、当該
調整部用電荷転送チャネルと平面視上交差している転送
路形成部61T、62T、63Tそれぞれを平面視上縦
断する方向に延びている。
【0052】なお、図1においては、調整部60に最も
近い転送電極32ならびに転送電極61、転送電極62
および転送電極63を区別しやすくするために、これら
を離隔して描いてある。しかしながら、実際には、調整
部60に最も近い転送電極32と転送電極61とは、少
なくとも転送路形成部32Tにおける下流側(出力転送
路70側)の縁部と転送路形成部61Tにおける上流側
(感光部10側)の縁部とで平面視上互いに重なる。転
送電極61と転送電極62、および、転送電極62と転
送電極63においても同様である。これらの転送電極
は、電気絶縁膜によって互いに絶縁されている。
【0053】調整部60は、各垂直転送CCD30によ
って転送されてきた信号電荷の転送方向を光電変換素子
列方向に直す電荷転送段を含む。図示の例では、転送路
形成部61Tを含んで構成される電荷転送段がこれに相
当する。
【0054】出力転送路70は、垂直転送CCD30の
各々から調整部60を介して送られてきた信号電荷を受
け取り、当該信号電荷を光電変換素子行21の長手方向
に順次転送して、出力部80に送る。
【0055】出力部80は、出力転送路70から送られ
てきた信号電荷をフローティング容量(図示せず。)に
よって信号電圧に変換し、当該信号電圧をソースホロワ
回路(図示せず。)等を利用して増幅する。検出(変
換)された後の電荷は、図示を省略したリセットトラン
ジスタを介して電源(図示せず。)に吸収される。
【0056】各転送電極32、各転送電極33および転
送電極61、62、63に所定の駆動パルスを供給する
ために、4つのパルス供給用端子85a、85b、85
c、85dが感光部10の外側に配設されている。
【0057】個々のパルス供給用端子85a、85b、
85c、85dは、感光部10の上端側(出力転送路7
0から最も遠い側を意味する。以下同じ。)から調整部
60の下端側(出力転送路70側)にかけて形成されて
いる転送電極32、33、61、62、63の4つ毎に
電気的に接続され、4相駆動パルスを供給する。
【0058】また、出力転送路70に所定の駆動パルス
を供給するための2つのパルス供給用端子88a、88
bが、感光部10の外側に配設されている。
【0059】なお、図1中の符号51は、後述する光遮
蔽膜50に形成される開口部を示している。
【0060】以下、p型ウェルを備えたn型シリコン基
板からなる半導体基板1を用いた場合を例にとり、図
2、図3、図4、図5、図6(a)および図6(b)を
用いて感光部10の構造について説明するが、本発明は
下記の例に限定されるものではない。
【0061】図2は、図1に示した感光部10の一部を
拡大して示す平面図であり、図3は、図2に示した電荷
転送チャネル31を概略的に示す平面図である。図4は
転送電極32の1本を概略的に示す平面図であり、図5
は転送電極33の1本を概略的に示す平面図である。そ
して、図6(a)は図2に示したA−A線断面の概略図
であり、図6(b)は図2に示したB−B線断面の概略
図である。
【0062】図2に示したように、感光部10に形成さ
れている光電変換素子列20の各々においては、所定個
の光電変換素子22(信号電荷蓄積領域)が所定方向D
V (図2中に矢印で示す。)に一定のピッチP1 で形成
されている。また、光電変換素子行21の各々において
は、所定個の光電変換素子22(信号電荷蓄積領域)が
所定方向DH (図2中に矢印で示す。)に一定のピッチ
2 で形成されている。
【0063】偶数番目の光電変換素子列20を構成する
光電変換素子22(信号電荷蓄積領域)の各々は、奇数
番目の光電変換素子列20を構成する所定個の光電変換
素子22(信号電荷蓄積領域)に対し、前記ピッチP1
の約1/2、列方向(方向D V )にずれている(図2参
照)。同様に、偶数番目の光電変換素子行21を構成す
る光電変換素子22(信号電荷蓄積領域)の各々は、奇
数番目の光電変換素子行21を構成する所定個の光電変
換素子22(信号電荷蓄積領域)に対し、前記ピッチP
2 の約1/2、行方向(方向DH )にずれている(図2
参照)。
【0064】ここで、本明細書でいう「ピッチP1 の約
1/2」とは、P1 /2を含む他に、製造誤差、設計上
もしくはマスク製作上起こる画素位置の丸め誤差等の要
因によってP1 /2からはずれてはいるものの、得られ
るIT−CCDの性能およびその画像の画質からみて実
質的にP1 /2と同等とみなすことができる値をも含む
ものとする。本明細書でいう「ピッチP2 の約1/2」
についても同様である。
【0065】光電変換素子22それぞれの平面視上の形
状は実質的に六角形であり、個々の光電変換素子22の
平面視上の大きさは実質的に同一である。
【0066】電荷転送チャネル31が、光電変換素子列
20の2列に1本ずつ、当該2列の光電変換素子列20
の平面視上の間の半導体基板1表面に形成されている。
【0067】図2および図3に示したように、電荷転送
チャネル31の各々は、複数の区間が区間同士の境界部
で向きを変えながら全体として方向DV に連なった蛇行
形状を呈する。図3中の符号R1 、R2 、R3 、……R
6 は、それぞれ、電荷転送チャネル31における1つの
区間を指している。
【0068】2種類の転送電極32、33が、それぞ
れ、各電荷転送チャネル31を平面視上横断するように
して、形成されている(図2参照)。
【0069】図4に示したように、個々の転送電極32
は、所定個の転送路形成部32Tと、これらの転送路形
成部32Tよりも幅狭の所定個の接続部32Cとを有し
ている。1本の転送電極32における転送路形成部32
Tの総数は、感光部10に形成されている電荷転送チャ
ネル31の総数と同じである。個々の接続部32Cは、
第1接続部32C1 と第2接続部32C2 と第3接続部
32C3 とからなる。第1接続部32C1 および第3接
続部32C3 は、それぞれ前記の方向DH に延びてい
る。第2接続部32C2 は、第1接続部32C1 および
第3接続部32C 3 とそれぞれ鈍角θ1 をなしながら、
第1接続部32C1 の一端から第3接続部32C3 の一
端にかけて延びている。
【0070】第1接続部32C1 の左端(図2および図
4中での左端)には、当該第1接続部32C1 と鈍角θ
2 をなしながら転送路形成部32Tが続いている。第3
接続部32C3 の右端(図2および図4中での右端)に
も、当該第3接続部32C3と鈍角θ2 をなしながら転
送路形成部32Tが続いている。
【0071】個々の転送路形成部32Tは、図2に示し
たように、電荷転送チャネル31における1つの区間を
平面視上覆って、当該区間とともに1つの電荷転送段を
構成する。また、転送路形成部32Tの各々は、それぞ
れ別個に、1つの読み出しゲート領域40をも平面視上
覆う。個々の転送路形成部32Tにおいて読み出しゲー
ト領域40を平面視上覆う部分は、光電変換素子22か
ら信号電荷を読み出すための読み出しゲート電極部32
G(図4参照)として機能する。
【0072】図5に示したように、個々の転送電極33
は、所定個の転送路形成部33Tと、これらの転送路形
成部33Tよりも幅狭の所定個の接続部33Cとを有し
ている。1本の転送電極33における転送路形成部33
Tの総数は、感光部10に形成されている電荷転送チャ
ネル31の総数と同じである。個々の接続部33Cは、
第1接続部33C1 と第2接続部33C2 と第3接続部
33C3 とからなる。第1接続部33C1 および第3接
続部33C3 は、それぞれ前記の方向DH に延びてい
る。第2接続部33C2 は、第1接続部33C1 および
第3接続部33C3 とそれぞれ鈍角θ3 をなしながら、
第1接続部33C1 の一端から第3接続部33C3 の一
端にかけて延びている。
【0073】第1接続部33C1 の左端(図2および図
4中での左端)には、当該第1接続部33C1 と鈍角θ
4 をなしながら転送路形成部33Tが続いている。第3
接続部33C3 の右端(図2および図4中での右端)に
も、当該第3接続部33C3と鈍角θ4 をなしながら転
送路形成部33Tが続いている。
【0074】個々の転送路形成部33Tは、図2に示し
たように、電荷転送チャネル31における1つの区間を
平面視上覆って、当該区間とともに1つの電荷転送段を
構成する。また、転送路形成部33Tの各々は、それぞ
れ別個に、1つの読み出しゲート領域40をも平面視上
覆う。個々の転送路形成部33Tにおいて読み出しゲー
ト領域40を平面視上覆う部分は、光電変換素子22か
ら信号電荷を読み出すための読み出しゲート電極部33
G(図4参照)として機能する。
【0075】転送路形成部32Tを含んで構成される電
荷転送段と転送路形成部33Tを含んで構成される電荷
転送段とは交互に連なって、1本の垂直転送CCD30
を形成する(図2参照)。この垂直転送CCD30にお
ける電荷転送段の各々は、電荷転送段同士の境界部で向
きを変えつつ連なって、全体としては前記の方向DV
延びている(図2参照)。当該垂直転送CCD30は、
その両側に近接して形成されている計2つの光電変換素
子列20それぞれを構成している各光電変換素子22に
蓄積された信号電荷を、前記の方向DV に転送する。
【0076】相隣る2本の転送電極32、33は、ある
1つの光電変換素子列20を横切るときには、接続部3
2C1 、33C1 または接続部32C3 、33C3 にお
いて重なる。また、前記の光電変換素子列20の隣の光
電変換素子列20を横切るときには互いに離隔して、当
該光電変換素子列20を構成している光電変換素子22
の1つを平面視上取り囲む。相隣る2本の転送電極3
2、33は、上記の離合を繰り返しながら、全体として
前記の方向DH に延びている(図2参照)。
【0077】図1の構成において、相隣る2本の転送電
極が、感光部10の上端側からみて転送電極32と転送
電極33とであった場合、当該相隣る2本の転送電極3
2、33は、奇数行の光電変換素子22の各々を平面視
上取り囲む。一方、相隣る2本の転送電極が、感光部1
0の上端側からみて転送電極33と転送電極32とであ
った場合、当該相隣る2本の転送電極33、32は、偶
数行の光電変換素子22の各々を平面視上取り囲む。
【0078】これら相隣る2本の転送電極32、33
は、互いに離隔している箇所それぞれにおいて光電変換
素子22の1つを平面視上取り囲んで、ここに六角形状
の光電変換素子領域を1つ画定している。これらの光電
変換素子領域の形状および大きさは、実質的に同じであ
る。すなわち、各転送電極32、33は、ハニカム状に
形成されている(図2参照)。
【0079】ここで、本明細書でいう上記の「六角形
状」とは、相隣る2つの転送電極32、33が1つの光
電変換素子22を平面視上取り囲んでいる部分の内縁の
輪郭線によって定まる形状が、全ての内角が鈍角となっ
ている六角形(正六角形を含む。)、当該六角形の角部
に丸みを付けた形状、六角形において相隣る2つの辺同
士の間に小さな段差をつけることによって得られる七〜
八角形、または、当該七〜八角形の角部に丸みをつけた
形状、であることを意味する。個々の光電変換素子22
は、平面視上、上記の輪郭線によって画定される「六角
形状」の光電変換素子領域内それぞれに位置している。
【0080】図1での左端から数えて奇数番目の光電変
換素子列20における光電変換素子領域の各々は、1つ
の接続部32Cと当該接続部32Cの右側に続く1つの
転送路形成部32T、および、1つの接続部33Cと当
該接続部33Cの右側に続く1つの転送路形成部33T
によって、平面視上、画定される。
【0081】一方、図1での左端から数えて偶数番目の
光電変換素子列20における光電変換素子領域の各々
は、1つの転送路形成部32Tと当該転送路形成部32
Tの右側に続く1つの接続部32C、および、1つの転
送路形成部33Tと当該転送路形成部33Tの右側に続
く1つの接続部33Cによって、平面視上、画定され
る。
【0082】なお、図1においては、転送電極32と転
送電極33とを区別しやすくするために、当該転送電極
32、33を互いに離隔して描いている。しかしなが
ら、これらの転送電極32、33は、図2に示したよう
に、接続部32C1 と接続部33C1 、接続部32C3
と接続部33C3 、および、転送路形成部32Tと転送
路形成部33Tとにおいてそれぞれ重なっている。
【0083】また、感光部10における右端(図1中で
の右端)の光電変換素子列20を構成している各光電変
換素子22については、相隣る2本の転送電極32、3
3によって平面視上取り囲まれていなくてもよい。すな
わち、右端の光電変換素子列20を構成している各光電
変換素子22を平面視上取り囲むうえで必要となる右端
の接続部32Cおよび33Cを、それぞれ省略すること
ができる(図1参照)。感光部10における左端の光電
変換素子列20を構成している各光電変換素子22につ
いても、同様である。
【0084】図6(a)および図6(b)に示すよう
に、上述した光電変換素子22は、例えば半導体基板1
の一表面側に形成されたp型ウェル2中の所定領域と、
当該所定領域の上に設けられたn型領域3と、n型領域
3上に設けられた埋込み用p+型層4とによって構成さ
れた埋込型のフォトダイオードからなる。n型領域3
は、信号電荷蓄積領域として機能する。
【0085】電気絶縁膜(シリコン酸化膜)5が、p+
型層4上に形成されている。この電気絶縁膜(シリコン
酸化膜)5は、p+ 型層4上に限らず、p+ 型層4が形
成されている側の半導体基板1表面を覆っている。電気
絶縁膜5は、シリコン酸化膜によって形成する他、例え
ば、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との2層膜、シリ
コン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜との3層
膜等によって形成することもできる。
【0086】前記の方向DV に沿って相隣る2つの光電
変換素子22は、例えばp+ 型層からなるチャネルスト
ップ領域25(図6(a)参照)によって分離されてい
る。
【0087】電荷転送チャネル31は、例えば、半導体
基板1の一表面側に形成されたp型ウェル2の所定箇所
にn型領域を形成することによって得られる。電荷転送
チャネル31と光電変換素子22とは、読み出しゲート
領域40が形成される部分を除いて、例えばp+ 型層か
らなるチャネルストップ領域35(図6(b)参照)に
よって分離されている。
【0088】転送電極32は、例えば、電気絶縁膜5を
介して半導体基板1上に形成されたポリシリコン層から
なる。各転送電極32は、シリコン酸化膜等からなる電
気絶縁層34によって覆われている。転送電極33も、
例えばポリシリコン層からなる。転送電極33は、必要
に応じて、シリコン酸化膜等からなる電気絶縁層によっ
て覆われる。
【0089】個々の読み出しゲート領域40(図6
(b)参照)は、例えば、半導体基板1の一表面側に形
成されているp型ウェル2の所定箇所からなる。読み出
しゲート電極部32G、33Gは、電気絶縁膜(シリコ
ン酸化膜)5を介して、読み出しゲート領域40の上に
形成されている(図2参照)。
【0090】電気絶縁膜5の露出面、電気絶縁層34の
露出面および転送電極33は、電気絶縁膜(保護膜)7
4によって覆われている。この電気絶縁膜(保護膜)7
4上に、後述する光遮蔽膜50が形成されている。電気
絶縁膜(保護膜)74は、転送電極32、33を保護
し、光遮蔽膜50を電気的に絶縁する。当該電気絶縁膜
74は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜とシ
リコン窒化膜との2層膜、シリコン酸化膜とシリコン窒
化膜とシリコン酸化膜との3層膜等によって形成され
る。
【0091】なお、図1、図2、図6(a)および図6
(b)中の符号51は、光遮蔽膜50に形成される開口
部を示している。
【0092】上述した感光部10を有するIT−CCD
100においては、(a) 1つの光電変換素子22、(b)
この光電変換素子22に近接して形成されている2つの
電荷転送段、すなわち、転送路形成部32Tを含んで構
成される転送段と転送路形成部33Tを含んで構成され
る電荷転送段、および、(c) 転送路形成部32Tもしく
は33Tを含んで構成される前記の電荷転送段と光電変
換素子22との間に形成されている1つの読み出しゲー
ト領域40、によって、1つの画素が構成される。
【0093】前述したように、IT−CCDにおいて
は、各垂直転送CCD30によって無用の光電変換が行
われるのを防止するために、感光部10から出力転送路
70に亘る領域を平面視上覆う光遮蔽膜が形成される。
【0094】図6(a)および図6(b)に示すよう
に、光遮蔽膜50は、感光部10上においては、光電変
換素子22それぞれの上に所定形状の開口部51を有す
る。1個の光電変換素子22に対して1個の開口部51
が形成される。各開口部51は、平面視上、光電変換素
子22における信号電荷蓄積領域(n型領域3)の平面
視上の縁より内側において開口している。1つの光電変
換素子22のうちで上記の開口部51から平面視上露出
している部分が、個々の画素における受光部(以下、こ
の受光部を「受光部51」ということがある。)として
機能する。
【0095】上記の光遮蔽膜50は、例えばアルミニウ
ム、クロム、タングステン、チタンまたはモリブデンか
らなる金属薄膜や、これらの金属の2種以上からなる合
金薄膜、あるいは、前記の金属薄膜同士または前記の金
属薄膜と前記の合金薄膜とを組み合わせた多層金属薄膜
等によって形成される。
【0096】開口部(受光部)51のそれぞれは、平面
視上、五角形を呈する。これらの開口部(受光部)51
の形状、大きさおよび向きは、実質的に同じである。
【0097】開口部(受光部)51から光電変換素子2
2に入射した光は、当該光電変換素子22によって光電
変換されて信号電荷となる。この信号電荷は、光電変換
素子22の信号電荷蓄積領域であるn型領域3から当該
光電変換素子22に隣接する読み出しゲート領域40を
介して垂直転送CCD30に読み出される。このとき、
所定のフィールドシフトパルスが転送電極32(読み出
しゲート電極部32G)または転送電極33(読み出し
ゲート電極部33G)に印加される。
【0098】垂直転送CCD30に読み出された信号電
荷は、当該垂直転送CCD30内の電荷転送段を順々に
転送されて、やがて、調整部60を介して出力転送路7
0に達する(図1参照)。
【0099】図7は、出力転送路70の一例を概略的に
示す断面図である。同図に示した出力転送路70は、2
層ポリシリコン電極構造の2相駆動型CCDからなる。
図7に示した構成部分のうち、図6(a)または図6
(b)に示した構成部分と同じものについては、図6
(a)または図6(b)で用いた符号と同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0100】図7に示した出力転送路(水平転送CC
D)70は、半導体基板1に形成された1本の電荷転送
チャネル71と、電気絶縁膜(シリコン酸化膜)5を介
して半導体基板1上に形成された複数本の転送電極7
2、73と、これらの転送電極72、73上に形成され
た電気絶縁膜(保護膜)74と、この電気絶縁膜(保護
膜)74上に形成された光遮蔽膜50とを有している。
【0101】電荷転送チャネル71は、半導体基板1の
一表面側に形成されたp型ウェル2の所定箇所にn型不
純物を高濃度に含むn+ 型領域71aとn型不純物を低
濃度に含むn型領域71bとを交互に所定数形成するこ
とによって作製されている。この電荷転送チャネル71
は、前記の方向DH に延びている。
【0102】転送電極72の各々は、ポリシリコン層か
らなる。これらの転送電極72の表面には、シリコン酸
化膜75が設けられている。各転送電極72は、n+
領域71aそれぞれの上に形成されている。また、転送
電極73の各々も、ポリシリコン層からなる。これらの
転送電極73は、n型領域71bそれぞれの上に形成さ
れている。
【0103】各転送電極72、73は、電荷転送チャネ
ル71を横断するようにして形成されている。転送電極
73それぞれにおける転送電極72側の縁部は、転送電
極72上に覆い被さっている。すなわち、転送電極7
2、73は、いわゆる重ね合わせ転送電極構造となって
いる。
【0104】n+ 型領域71aの1つと、当該n+ 型領
域71a上に電気絶縁膜(シリコン酸化膜)5を介して
形成されている1本の転送電極72とによって、1つの
ポテンシャルウェル領域が構成される。同様に、n型領
域71bの1つと、当該n型領域71b上に電気絶縁膜
(シリコン酸化膜)5を介して形成されている1本の転
送電極73とによって、1つのポテンシャルバリア領域
が構成される。
【0105】1つのポテンシャルバリア領域を構成する
転送電極73と、前記のポテンシャルバリアの直ぐ下流
側(出力部80側を意味する。)に形成されている1つ
のポテンシャルウェル領域を構成する転送電極72との
両方に所定レベルの電圧を同時に印加することによっ
て、1つの電荷転送段が形成される。
【0106】出力転送路70においては、1本の垂直転
送CCD30に対して2つの電荷転送段が備えられてい
る。したがって、出力転送路70では、当該出力転送路
70における1つの電荷転送段おきに、1本の垂直転送
CCD30が調整部60を介して接続されている。
【0107】垂直転送CCD30から調整部60を介し
て転送されてきた信号電荷は、出力転送路70における
上記のポテンシャルウェル領域において、当該出力転送
路70に受け取られる。
【0108】電気絶縁膜(保護膜)74は、転送電極7
2、73を保護し、光遮蔽膜50を電気的に絶縁する。
当該電気絶縁膜74は、前述したように、シリコン酸化
膜、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との2層膜、シリ
コン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜との3層
膜等によって形成される。
【0109】光遮蔽膜50は、出力転送路70等におい
て無用の光電変換が行われないよう、当該出力転送路7
0等への光の入射を防止する。
【0110】出力転送路70内を順次転送されてきた信
号電荷は、やがて出力部80(図1参照)に転送され、
当該出力部80において信号電圧に変換されると共に増
幅される。増幅された信号電圧は、所定の回路に出力さ
れる。
【0111】以上説明したIT−CCD100において
は、2つの光電変換素子列20、20に1本ずつ、垂直
転送CCD30が形成される。そして、当該IT−CC
D100では、2つの光電変換素子列20、20に1本
ずつ垂直転送CCD30が形成されているにも拘わら
ず、全ての光電変換素子22から信号電荷を読み出すこ
とができる。
【0112】すなわち、IT−CCD100では、全て
の光電変換素子22から信号電荷を読み出すのに必要な
垂直転送CCD30の数が従来のIT−CCDにおける
垂直転送CCDの数の半分で済む。これに伴って、出力
転送路(水平転送CCD)70における電荷転送段の総
数も従来の半分で済む。
【0113】その結果として、出力転送路70における
個々の電荷転送段での転送電極72、73の幅を狭めな
くても、例えば200万画素という高画素密度のIT−
CCDを得ることができる。
【0114】例えば、上述した第1の実施例によるIT
−CCD100に準じて、画素ずらし配置が行われてい
る1/3インチ型、200万画素のIT−CCDを得よ
うとする場合、当該IT−CCDの感光部10における
光電変換素子列20のピッチは、前述したように、2μ
m程度となる。しかしながら、感光部10における垂直
転送CCD30のピッチは4μm程度でよい。このと
き、出力転送路(水平転送CCD)70においては4μ
m程度の領域中に4つの転送電極を形成すればよいの
で、出力転送路70用の転送電極72、73の線幅は1
μm程度と広くてよい。
【0115】したがって、高度の微細加工技術を用いな
くても、例えば200万画素という高画素密度のIT−
CCDを得ることができる。
【0116】また、出力転送路70に形成すべき電荷転
送段の総数が従来の半分で済むので、当該出力転送路7
0に駆動パルスを供給するために使用されるパルス供給
用端子88a、88b(図1参照)の負荷静電容量の増
大も抑えられる。したがって、消費電力の増大を容易に
抑制することができる。
【0117】さらに、IT−CCD100においては、
個々の画素の受光部51の形状、大きさおよび向きが実
質的に同じである。このため、当該IT−CCD100
では、相隣る2つの画素行同士の間で画素の集光効率や
感度に差が生じにくい。
【0118】このIT−CCD100を駆動させるため
には、各転送電極32、各転送電極33、および転送電
極61、62、63、ならびに出力転送路70に所定の
駆動パルスを供給するための駆動パルス供給手段が用い
られる。
【0119】以下、IT−CCD100をインターレー
ス駆動させる場合を例にとり、その駆動方法の一例を説
明する。以下の例は、1フレームを第1フィールド〜第
4フィールドの計4つのフィールドに分けてインターレ
ース駆動する際の一例である。
【0120】図8に示すように、IT−CCD100を
インターレース駆動させる際の駆動パルス供給手段10
5は、例えば、同期信号発生器101、タイミング発生
器102、垂直駆動回路103および水平駆動回路10
4を含んで構成される。
【0121】同期信号発生器101は、垂直同期パル
ス、水平同期パルス等、信号処理に必要な各種のパルス
を作る。タイミング発生器102は、垂直転送CCD3
0の駆動に必要な4相の垂直パルス信号、光電変換素子
22からの信号電荷の読み出しに必要なフィールドシフ
トパルス、出力転送路70の駆動に必要な2相の水平パ
ルス信号等のためのタイミング信号を作る。
【0122】垂直駆動回路103は、上記のタイミング
信号に基づいて垂直パルス信号を発生し、パルス供給用
端子85a、85b、85c、85dを介して、所定の
転送電極32、33、61、62または63に印加す
る。水平駆動回路104は、上記のタイミング信号に基
づいて水平パルス信号を発生し、パルス供給用端子88
a、88bを介して出力転送路70に印加する。
【0123】以下、パルス供給用端子85aに印加され
る垂直パルス信号をVa 、パルス供給用端子85bに印
加される垂直パルス信号をVb 、パルス供給用端子85
cに印加される垂直パルス信号をVc 、パルス供給用端
子85dに印加される垂直パルス信号をVd と表記す
る。また、パルス供給用端子88aに加えられる水平パ
ルス信号をHa と表記し、パルス供給用端子88bに加
えられる水平パルス信号をHb と表記する。水平パルス
信号Ha の位相と水平パルス信号Hb の位相とは、互い
に180度ずれている。
【0124】ブランキングパルスによって規定される第
1の垂直ブランキング期間の適当な時期に、低レベルの
垂直パルスVL がパルス供給用端子85a、85bに印
加されると共に、高レベルの垂直パルスVH がパルス供
給用端子85c、85dに印加される。そして、これら
の垂直パルスVL 、VH が印加されているときに、さら
に高レベルのフィールドシフトパルスVR がパルス供給
用端子85dに印加される。当該フィールドシフトパル
スVR の印加により、第1フィールドを構成している第
1、5画素行の各光電変換素子22に蓄積されていた信
号電荷が、それぞれ対応する垂直転送CCD30に読み
出される(信号電荷読み出し工程)。
【0125】ここで、「画素行」とは、前述した行方向
に沿って直列に並んでいる画素群を意味し、出力転送路
70に近い順に、第1画素行、第2画素行、……第n画
素行(nは正の整数)と呼ぶものとする(他の実施例に
よるIT−CCDにおいても同じ。)。1つの画素行
は、1つの光電変換素子行21(図1参照)を含んでい
る。IT−CCD100には計8つの画素行、第1画素
行〜第8画素行がある。
【0126】フィールドシフトパルスVR が印加された
後には、所定波形の垂直パルス信号Va 、Vb 、Vc
d がパルス供給用端子85a、85b、85c、85
dの各々に加えられる。これにより、垂直転送CCD3
0に読み出された信号電荷は、出力転送路70へ向けて
順次転送される。
【0127】第1画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、上記の垂直ブランキング期間に続
く第1の水平ブランキング期間に、出力転送路70に転
送される。これらの信号電荷は、第1の水平ブランキン
グ期間に続く第1の有効信号期間に、出力部80から順
次出力される(画像信号出力工程)。
【0128】第5画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第1の有効信号期間に続く第2の
水平ブランキング期間に、出力転送路70に転送され
る。これらの信号電荷は、第2の水平ブランキング期間
に続く第2の有効信号期間に、出力部80から順次出力
される(画像信号出力工程)。
【0129】第2の有効信号期間が終了した後にブラン
キングパルスによって規定される第2の垂直ブランキン
グ期間の適当な時期に、低レベルの垂直パルスVL がパ
ルス供給用端子85a、85bに印加されると共に、高
レベルの垂直パルスVH がパルス供給用端子85c、8
5dに印加される。そして、これらの垂直パルスVL
H が印加されているときに、フィールドシフトパルス
R がパルス供給用端子85cに印加される。当該フィ
ールドシフトパルスVR の印加により、第2フィールド
を構成している第2、6画素行の各光電変換素子22に
蓄積されていた信号電荷がそれぞれ所定の垂直転送CC
D30に読み出される(信号電荷読み出し工程)。
【0130】第2画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第2の垂直ブランキング期間に続
く第3の水平ブランキング期間に、出力転送路70に転
送される。これらの信号電荷は、第3の水平ブランキン
グ期間に続く第3の有効信号期間に、出力部80から順
次出力される(画像信号出力工程)。
【0131】第6画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第3の有効信号期間に続く第4の
水平ブランキング期間に、出力転送路70に転送され
る。これらの信号電荷は、第4の水平ブランキング期間
に続く第4の有効信号期間に、出力部80から順次出力
される(画像信号出力工程)。
【0132】第4の有効信号期間が終了した後にブラン
キングパルスによって規定される第3の垂直ブランキン
グ期間の適当な時期に、高レベルの垂直パルスVH がパ
ルス供給用端子85a、85bに印加されると共に、低
レベルの垂直パルスVL がパルス供給用端子85c、8
5dに印加される。そして、これらの垂直パルスVH
L が印加されているときに、フィールドシフトパルス
R がパルス供給用端子85bに印加される。当該フィ
ールドシフトパルスVR の印加により、第3フィールド
を構成している第3、7画素行の各光電変換素子22に
蓄積されていた信号電荷がそれぞれ所定の垂直転送CC
D30に読み出される(信号電荷読み出し工程)。
【0133】第3画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第3の垂直ブランキング期間に続
く第5の水平ブランキング期間に、出力転送路70に転
送される。これらの信号電荷は、第5の水平ブランキン
グ期間に続く第5の有効信号期間に、出力部80から順
次出力される(画像信号出力工程)。
【0134】第7画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第5の有効信号期間に続く第6の
水平ブランキング期間に、出力転送路70に転送され
る。これらの信号電荷は、第6の水平ブランキング期間
に続く第6の有効信号期間に、出力部80から順次出力
される(画像信号出力工程)。
【0135】第6の有効信号期間が終了した後にブラン
キングパルスによって規定される第4の垂直ブランキン
グ期間の適当な時期に、高レベルの垂直パルスVH がパ
ルス供給用端子85a、85bに印加されると共に、低
レベルの垂直パルスVL がパルス供給用端子85c、8
5dに印加される。そして、これらの垂直パルスVH
L が印加されているときに、フィールドシフトパルス
R がパルス供給用端子85aに印加される。当該フィ
ールドシフトパルスVR の印加により、第4フィールド
を構成している第4、8画素行の各光電変換素子22に
蓄積されていた信号電荷がそれぞれ所定の垂直転送CC
D30に読み出される(信号電荷読み出し工程)。
【0136】第4画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第4の垂直ブランキング期間に続
く第7の水平ブランキング期間に、出力転送路70に転
送される。これらの信号電荷は、第7の水平ブランキン
グ期間に続く第7の有効信号期間に、出力部80から順
次出力される(画像信号出力工程)。
【0137】第8画素行の各光電変換素子22から読み
出された信号電荷は、第7の有効信号期間に続く第8の
水平ブランキング期間に、出力転送路70に転送され
る。これらの信号電荷は、第8の水平ブランキング期間
に続く第8の有効信号期間に、出力部80から順次出力
される(画像信号出力工程)。
【0138】第1の垂直ブランキング期間から第8の有
効信号期間までの間に行われる上記の動作を繰り返すこ
とにより、インターレースされた画像出力信号、すなわ
ち、各フィールドの画像出力信号が出力部80から次々
と出力される。
【0139】IT−CCD100に色フィルタアレイを
設けることにより、カラー撮像用のIT−CCDを得る
ことができる。フィールド毎のカラー画像信号を必要と
するカメラでは、出力部80から出力されたフィールド
画像出力信号毎に色信号処理を施して、各フィールドの
カラー画像信号を得る。
【0140】また、フレームのカラー画像信号を必要と
するカメラでは、連続する4つのフィールド画像出力信
号をフレームメモリに一旦蓄積した後、1フレーム分の
画像出力信号毎に色信号処理を施して、フレームのカラ
ー画像信号を得る。この場合、フィールド毎に感光時刻
がずれてしまうのを防止するために、メカニカルシャッ
タを使用することが好ましい。第1の垂直ブランキング
期間が終了した後、第4の垂直ブランキング期間が開始
するまでの間、各画素に光学像が入射しないようにメカ
ニカルシャッタを閉じておく。これにより、第1フィー
ルド〜第4フィールドのそれぞれについて、同一時刻の
フィールド画像出力信号が得られる。フレームの白黒画
像信号を必要とするカメラにおいても同じである。ま
た、1枚のみのフレーム画像が必要なカメラでは、第1
の垂直ブランキング期間が終了した後にメカニカルシャ
ッタを閉じておく。これにより、第1フィールド〜第4
フィールドの画像にスミアが生じることを抑制できる。
【0141】インターレースされたフィールドについて
のカラー画像信号を必要とするカメラの場合、加色法ま
たは減色法によってカラー画像を得るうえで必要となる
所定数のフィールドの画像出力信号をフィールドメモリ
に一旦蓄積した後、当該フィールドメモリの画像出力信
号毎に色信号処理を施して、カラー画像信号を得る。1
フレームは、2つのフィールドに分けられる。
【0142】インターレースされたフィールドについて
のカラー画像信号を必要とするカメラを上述した第1の
実施例によるIT−CCD100を用いて構成する場合
には、例えば上述した第1フィールドと第2フィールド
とによって新たな1フィールドを構成し、上述した第3
フィールドと第4フィールドとによって新たな別の1フ
ィールドを構成することができる。このとき、第1フィ
ールドの画像出力信号と第2フィールドの画像出力信号
とによってカラー画像が得られるように、当該IT−C
CD100に所定の色フィルタアレイを付設する。ま
た、第3フィールドの画像出力信号と第4フィールドの
画像出力信号とによってカラー画像が得られるように、
当該IT−CCD100に所定の色フィルタアレイを付
設する。
【0143】カラー画像信号を得るための1つのフィー
ルドを構成する2つのフィールド間、ないし、1フレー
ムを構成する2つのフィールド間で感光時刻がずれてし
まうのを防止するために、メカニカルシャッタを使用す
ることが好ましい。例えば、上述した第1の垂直ブラン
キング期間が終了した後、第2の垂直ブランキング期間
が開始するまでの間、および、第3の垂直ブランキング
期間が終了した後、第4の垂直ブランキング期間が開始
するまでの間、各画素に光学像が入射しないようにメカ
ニカルシャッタを閉じておく。これにより、同一時刻の
フィールド画像(カラー画像)が得られる。
【0144】以上説明した第1の実施例によるIT−C
CD100は、IT−CCDとしては簡単な構造のIT
−CCDである。実際のIT−CCDでは、通常、光電
変換素子22での光電変換効率を高めるために、マイク
ロレンズが配設される。また、カラー撮像用のIT−C
CDでは色フィルタアレイが配設される。
【0145】上記のマイクロレンズを設けるにあたって
は、まず、感光部10上に平坦化膜が形成される。この
平坦化膜は焦点調節層としても利用される。そして、白
黒撮像用のIT−CCDにおいては、前記の平坦化膜の
表面に所定個のマイクロレンズからなるマイクロレンズ
アレイが配設される。一方、カラー撮像用のIT−CC
Dにおいては、上記の平坦化膜の上に色フィルタアレイ
が形成される。このため、マイクロレンズアレイは、前
記の色フィルタアレイ上に更に第2の平坦化膜を設けた
後、当該第2の平坦化膜の表面に形成される。白黒撮像
用およびカラー撮像用のいずれのIT−CCDにおいて
も、個々のマイクロレンズは、それぞれ別個に、画素の
受光部を平面視上覆うようにして形成される。
【0146】図9(a)および図9(b)は、第2の実
施例によるIT−CCD110の部分断面図であり、こ
れらの図はIT−CCD110における感光部の断面の
一部を示している。IT−CCD110は、第1の実施
例によるIT−CCD100に色フィルタアレイとマイ
クロレンズアレイとを増設したものである。すなわち、
IT−CCD110は、カラー撮像用のIT−CCDで
ある。
【0147】なお、図9(a)または図9(b)に示し
た構成部分のうち、図6(a)または図6(b)に示し
た構成部分と共通するものについては、図6(a)また
は図6(b)で用いた符号と同じ符号を付し、その説明
を省略する。
【0148】上記のIT−CCD110においては、電
気絶縁膜(保護膜)74上に形成された光遮蔽膜50お
よび個々の画素の受光部51をそれぞれ覆うようにし
て、第1の平坦化膜90が形成されている。色フィルタ
アレイ91が第1の平坦化膜90の表面に設けられてい
る。また、第2の平坦化膜92が色フィルタアレイ91
上に形成されている。そして、所定個のマイクロレンズ
93からなるマイクロレンズアレイが第2の平坦化膜9
2の表面に形成されている。
【0149】第1の平坦化膜90は、例えばフォトレジ
スト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望
の厚さに塗布することによって形成される。
【0150】色フィルタアレイ91は、例えば赤色フィ
ルタ91R、緑色フィルタ91Gおよび青色フィルタ9
1Bを所定のパターンで形成したものである。当該色フ
ィルタアレイ91は、例えば、フォトリソグラフィ法等
の方法によって、所望色の顔料もしくは染料を分散させ
た樹脂(カラーレジン)の層を所定箇所に形成すること
によって作製することができる。
【0151】第1の実施例によるIT−CCD100に
ついての説明の中で述べたように、各転送電極32、3
3はハニカム状に形成されている。光電変換素子22の
それぞれは、相隣る2本の転送電極32、33によって
光電変換素子列の1列おきに画定される六角形もしくは
実質的に六角形の光電変換素子領域内に平面視上位置し
ている。このため、色フィルタアレイ91においては、
赤色フィルタ91R、緑色フィルタ91Gおよび青色フ
ィルタ91Bが亀甲形に配置されている。
【0152】色フィルタアレイ91における各色フィル
タの配置パターンは、次のようにして選定される。すな
わち、当該色フィルタアレイ91が設けられたIT−C
CDにおける所定の2画素行、例えば相隣る2つの画素
行の各光電変換素子に蓄積された信号電荷を用いて、加
色法または減色法によりフルカラー情報が得られるよう
に選定される。
【0153】図10は、上記の色フィルタアレイ91の
一例を部分的に示す平面図である。同図には、垂直転送
CCD30を併記してある。図10に示した色フィルタ
アレイ91では、緑色フィルタ91Gのみからなる色フ
ィルタ列と、青色フィルタ91Bと赤色フィルタ91R
とが交互に配設されている色フィルタ列とが、交互に形
成されている。個々の垂直転送CCD30は、緑色フィ
ルタ91Gのみからなる色フィルタ列と、その右隣の色
フィルタ列、すなわち、青色フィルタ91Bと赤色フィ
ルタ91Rとが交互に配設されている色フィルタ列との
境界線の下方に位置し、この境界線と同じように蛇行し
ている。
【0154】各色フィルタ91R、91G、91Bは、
個々の画素の受光部51を平面視上覆うようにして形成
される。なお、図10に示した各色フィルタ中のアルフ
ァベットR、G、Bは、それぞれ、その色フィルタの色
を表している。
【0155】図9(a)および図9(b)に示した第2
の平坦化膜92は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂
を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布する
ことによって形成される。
【0156】図9(a)および図9(b)に示したマイ
クロレンズ93の各々は、1つの画素の受光部51を平
面視上覆うようにして形成されている。これらのマイク
ロレンズ93は、例えば、屈折率が概ね1.3〜2.0
の透明樹脂(フォトレジストを含む。)からなる層をフ
ォトリソグラフィ法等によって亀甲状に区画した後、熱
処理によって各区画の透明樹脂層を溶融させ、表面張力
によって角部を丸め込ませた後に冷却することによって
得られる。
【0157】上述した色フィルタアレイ91およびマイ
クロレンズアレイを有するIT−CCD110は、前述
した実施例1によるIT−CCD100と同様に、出力
転送路を有している。この出力転送路では、通常、図7
に示した出力転送路70における光遮蔽膜50上に第1
の平坦化膜90が形成され、当該第1の平坦化膜90上
に第2の平坦化膜92が形成される。
【0158】図11は、IT−CCD110における出
力転送路70aを概略的に示す部分断面図である。図1
1に示した構成部分のうち、図7、図9(a)または図
9(b)に示した構成部分と共通するものについては、
図7、図9(a)または図9(b)で用いた符号と同じ
符号を付し、その説明を省略する。
【0159】同図に示した第1の平坦化膜90は、感光
部10上に前述した第1の平坦化膜90(図9参照)を
形成する際に一緒に形成されたものである。また、同図
に示した第2の平坦化膜92は、前述した色フィルタア
レイ91上に第2の平坦化膜92(図9参照)を形成す
る際に一緒に形成されたものである。
【0160】IT−CCD110では、図10に示した
色フィルタアレイ91における各色フィルタの配列パタ
ーンから明らかなように、相隣る2つの画素行のうちの
一方の光電変換素子22それぞれの上方に緑色フィルタ
91Gが設けられている。また、他方の画素行では、光
電変換素子22それぞれの上方に青色フィルタ91Bま
たは赤色フィルタ91Rが設けられている。当該他の画
素行においては、青色フィルタ91Bと赤色フィルタ9
1Rとがこの順番で、または、この順番とは逆の順番
で、交互に設けられている。
【0161】フルカラー情報は、緑色フィルタ91Gの
みが設けられている画素行の各光電変換素子22からの
信号電荷と、青色フィルタ91Bと赤色フィルタ91R
とが交互に設けられている画素行の各光電変換素子22
からの信号電荷とに基づいて、生成される。
【0162】相隣る2つの画素行同士の間で画素の集光
効率や感度に差があると、緑色フィルタ91Gのみが設
けられている画素行と、青色フィルタ91Bと赤色フィ
ルタ91Rとが交互に設けられている画素行との対比に
おいても、これらの画素行同士の間で画素の集光効率や
感度に差が生じる。その結果として、これらの画素行の
各光電変換素子22に蓄積された信号電荷を基にして得
られる赤信号出力と緑信号出力との比、および、青信号
出力と緑信号出力との比に差が生じる。このことは、I
T−CCD110からの出力信号の色バランスが崩れる
ことを意味する。出力信号の色バランスが崩れると、再
生画像に色シェーディングが生じる。
【0163】しかしながら、IT−CCD110におけ
る感光部は、第1の実施例によるIT−CCD100に
おける感光部10と同じである。前述したように、IT
−CCD100の感光部10に形成されている各受光部
51の形状、大きさおよび向きは、実質的に同じであ
る。
【0164】このため、IT−CCD110では、画素
ずらし配置が行われているにも拘わらず、相隣る2つの
画素行同士の間で画素の集光効率や感度に差が生じにく
い。その結果として、色シェーディングも生じにくい。
また、画素同士の間で集光効率や感度に差が生じること
を防止しやすい。
【0165】さらに、当該IT−CCD110は、第1
の実施例によるIT−CCD100における理由と同じ
理由から、高度な微細加工技術によらずとも画素密度を
容易に向上させることができ、かつ、消費電力の増大を
容易に抑制することが可能なIT−CCDである。
【0166】次に、第3の実施例によるIT−CCDに
ついて、図12を用いて説明する。
【0167】図12は、第3の実施例によるIT−CC
D120を概略的に示す平面図である。同図に示したI
T−CCD120は、(i) 個々の画素における受光部の
形状、(ii)調整部を構成する転送電極の数、(iii) 垂直
転送CCDを構成する各転送電極および調整部を構成す
る各転送電極それぞれに所定の駆動パルスを供給するた
めのパルス供給用端子の数、ならびに、(iv)前記のパル
ス供給用端子と前記の各転送電極との結線の仕様、を除
いて、前述したIT−CCD100と同じ構造を有す
る。なお、図12に示した構成部分のうち、図1に示し
た構成部分と共通するものについては、図1で用いた符
号と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0168】図12に示したように、IT−CCD12
0においては、画素の受光部51aの形状が、長い方の
対角線が前記の方向DV と実質的に平行で、短い方の対
角線が前記の方向DH と実質的に平行な菱形となってい
る。
【0169】また、調整部60における電荷転送段の数
が2つ増えている。これらの電荷転送段は、転送電極6
3の下流側に増設されている。増設された個々の電荷転
送段は、信号電荷を前記の方向DV に転送する。そのた
めに、これらの電荷転送段の各々は、転送電極63と同
じ形状の転送電極64、65を含んで構成される。
【0170】転送電極64は、前記の方向DV に延びる
転送路形成部64Tを4個有し、これらの転送路形成部
64Tは、前記の方向DH に延びる接続部64Cによっ
て接続されている。転送電極65も、前記の方向DV
延びる転送路形成部65Tを4個有し、これらの転送路
形成部65Tは、前記の方向DH に延びる接続部65C
によって接続されている。増設された電荷転送段の各々
においては、調整部用電荷転送チャネルが前記の方向D
V に延びている。
【0171】さらに、IT−CCD120は、各転送電
極32、各転送電極33および転送電極61、62、6
3、64、65に所定の駆動パルスを供給するために、
6つのパルス供給用端子85a、85b、85c1 、8
5c2 、85d1 、85d2を有している。
【0172】パルス供給用端子85c1 、85c2 は、
図1に示したパルス供給用端子85cを2つに分けたも
のである。また、パルス供給用端子85d1 、85d2
は、図1に示したパルス供給用端子85dを2つに分け
たものである。
【0173】これらのパルス供給用端子85a、85
b、85c1 、85c2 、85d1 、85d2 は、それ
ぞれ所定の転送電極32、33、61、62、63、6
4または65に電気的に接続されている。
【0174】図12に示したIT−CCD120におい
ても、個々の画素における受光部51aの形状、大きさ
および向きが実質的に同じである。このため、第1の実
施例によるIT−CCD100における理由と同じ理由
から、画素ずらし配置が行われているにも拘わらず、相
隣る2つの画素行同士の間で画素の集光効率や感度に差
が生じることを容易に防止することができる。
【0175】また、当該IT−CCD120は、第1の
実施例によるIT−CCD100における理由と同じ理
由から、高度な微細加工技術によらずとも画素密度を容
易に向上させることができ、かつ、消費電力の増大を容
易に抑制することが可能なIT−CCDである。
【0176】IT−CCD120に色フィルタアレイを
設けることにより、カラー撮像用のIT−CCDを得る
ことができる。色フィルタアレイは、例えば前述した第
2の実施例によるIT−CCD110を得る際の色フィ
ルタアレイの形成手順に準じて形成することができる。
【0177】IT−CCD120をカラー撮像用のIT
−CCDにした場合には、第2の実施例によるIT−C
CD110における理由と同じ理由から、色シェーディ
ングが生じにくい。
【0178】当該IT−CCD120は、前述したIT
−CCD100と同様にして、インターレース駆動させ
ることができる。このとき、垂直パルス信号Va がパル
ス供給用端子85aに印加され、垂直パルス信号Vb
パルス供給用端子85bに印加される。また、垂直パル
ス信号Vc がパルス供給用端子85c1 とパルス供給用
端子85c2 とに印加され、垂直パルス信号Vd がパル
ス供給用端子85d1とパルス供給用端子85d2 とに
印加される。そして、水平パルス信号Ha がパルス供給
用端子88aに印加され、水平パルス信号Hb がパルス
供給用端子88bに印加される。
【0179】これにより、前述した第1の実施例による
IT−CCD100と同様に、1フレームが第1フィー
ルド〜第4フィールドの計4つのフィールドに分割され
る。個々のフィールドの画像信号出力は、IT−CCD
100と同様の動作により、得ることができる。そし
て、当該動作を第1フィールドから第4フィードまで行
うことにより、1フレームの画像出力信号を得ることが
できる。
【0180】また、IT−CCD120は、信号電荷が
読み出される画素行の数を全画素行数の1/4に間引き
ながら駆動させることができる。この間引き駆動の際に
は、ブランキングパルスによって規定される第1の垂直
ブランキング期間の適当な時期に、例えば、低レベルの
垂直パルスVL がパルス供給用端子85a、85bに印
加されると共に、高レベルの垂直パルスVH がパルス供
給用端子85c1 、85c2 、85d1 、85d2 に印
加される。そして、これらの垂直パルスVL 、VH が印
加されているときに、フィールドシフトパルスVR がパ
ルス供給用端子85d2 に印加される。当該フィールド
シフトパルスVR の印加により、第1画素行の各光電変
換素子22に蓄積されていた信号電荷がそれぞれ対応す
る垂直転送CCD30に読み出される(信号電荷読み出
し工程)。
【0181】続いて、1周期分の垂直パルス信号Va
b 、Vc 、Vd がパルス供給用端子85a、85b、
85c1 、85c2 、85d1 、85d2 の各々に加え
られる。これにより、垂直転送CCD30に読み出され
た信号電荷は、出力転送路70へ向けて1電荷転送段だ
け転送される。
【0182】この後、低レベルの垂直パルスVL がパル
ス供給用端子85a、85bに印加されると共に、高レ
ベルの垂直パルスVH がパルス供給用端子85c1 、8
5c 2 、85d1 、85d2 に印加される。そして、こ
れらの垂直パルスVL 、VHが印加されているときに、
フィールドシフトパルスVR がパルス供給用端子85c
2 に印加される。当該フィールドシフトパルスVR の印
加により、第2画素行の各光電変換素子22に蓄積され
ていた信号電荷がそれぞれ所定の垂直転送CCD30に
読み出される(信号電荷読み出し工程)。
【0183】垂直転送CCD30の各々に読み出されて
いた第1画素行からの信号電荷は、第1の垂直ブランキ
ング期間に続く第1の水平ブランキング期間に、出力転
送路70に転送される。これらの信号電荷は、第1の水
平ブランキング期間に続く第1の有効信号期間に、出力
部80から順次出力される(画像信号出力工程)。
【0184】垂直転送CCD30の各々に読み出されて
いた第2画素行からの信号電荷は、第1の有効信号期間
に続く第2の水平ブランキング期間に、出力転送路70
に転送される。これらの信号電荷は、第2の水平ブラン
キング期間に続く第2の有効信号期間に、出力部80か
ら順次出力される(画像信号出力工程)。
【0185】以下、垂直転送CCD30の各々に読み出
された信号電荷を通常のインターレース駆動における信
号電荷の処理と同様に処理することにより、1/4に間
引きされたフィールド画像信号、あるいは、1/4に間
引きされたフレーム画像信号を得ることができる。
【0186】勿論、上記の間引き動作に準じて、任意の
2画素行を対象にして1/4間引き動作を行うことがで
きる。どの画素行を対象にして1/4間引き動作を行う
かは、適宜選択可能である。1/4間引き動作の対象を
どの画素行にするかに応じて、パルス供給用端子85
a、85b、85c1 、85c2 、85d1 、85d2
と各転送電極32、各転送電極33および転送電極6
1、62、63、64、65との結線の仕様が選定され
る。IT−CCD120がカラー撮像用のIT−CCD
である場合には、配設されている色フィルタアレイにお
ける色フィルタの配列パターンも勘案して、どの画素行
を対象にして間引き動作を行うかが選定される。
【0187】上述した間引きは、全画素の信号電荷を読
み出すことが目的ではなく、常に1/4の行数(画素行
の数)に間引かれた画像信号を得ることを目的とするも
のである。図示したIT−CCD120には8つの画素
行しかないため、1/4に間引く動作は2回の水平読み
出しで終了となる。しかしながら、実際の画素行数は、
例えば600行以上である。
【0188】図12に示した感光部10が前記の方向D
V にn段連接された構造のIT−CCDについて上記の
間引き動作を行って、1/4に間引きされたフレーム画
像信号を得る場合には、上述した間引き動作を第1段か
ら第n段まで行う。このとき、所望の画素行の各光電変
換素子22から対応する垂直転送CCD30への信号電
荷の読み出しは、各段とも同時に行われる。各段から読
み出された信号電荷の各々は、垂直転送CCD30の各
々によって出力転送路70へ順次転送され、当該出力転
送路70内を転送されて、出力部80から順次出力され
る。
【0189】上述した1/4間引き動作では、加色法ま
たは減色法に基づいてカラー画像を得るうえで必要とな
る全ての色信号を、1フィールド期間に得ることができ
る。このため、色信号処理を行う際に必要となるメモリ
は、1または2画素行分の画像信号出力を記憶すること
ができるメモリでもよい。したがって、フィールドメモ
リやメカニカルシャッタは、必須の部品ではなくなる。
【0190】例えばデジタルスチルカメラにおいて露光
条件(シャッタ時間や絞り)の最適設定、焦点調整、モ
ニタ画像の表示等を一度に行うためには、30フレーム
/秒程度の高フレーム周波数で画像出力信号を得ること
が必要である。
【0191】その一方で、高解像度のデジタルスチルカ
メラを得ようとする場合には、当該デジタルスチルカメ
ラ用のIT−CCDとして画素数が100万を超えるI
T−CCDを用いることが望まれる。
【0192】しかしながら、IT−CCDの画素数が1
00万を超えると、1フレームの画像信号出力を得る際
に例えば数フレーム/秒という非常に長い時間を要する
ようになる。その結果として、露光条件の最適設定、焦
点調整、モニタ画像の表示等を一度に行うことができな
くなる。
【0193】したがって、高解像度のデジタルスチルカ
メラを得るうえからは、シャッタが押されたときに記録
される静止画像の読み出し以外の動作を高フレーム周波
数の下に行うことができるIT−CCDを用いることが
望ましい。
【0194】上述したIT−CCD120は、通常のイ
ンターレース駆動と、画素行を1/4に間引きながらの
駆動とを行うことができ、間引き駆動の際のフレーム周
波数は通常のインターレース駆動の際のフレーム周波数
の4倍となる。したがって、当該IT−CCD120
は、高フレーム周波数の画像信号を得るうえで好適な構
造を有するIT−CCDである。
【0195】次に、第4の実施例によるIT−CCDに
ついて、図13を用いて説明する。図13は、第4の実
施例によるIT−CCD130を概略的に示す平面図で
ある。
【0196】同図に示したIT−CCD130は、(i)
個々の画素における受光部の形状、(ii)垂直転送CCD
を構成する各転送電極および調整部を構成する各転送電
極それぞれに所定の駆動パルスを供給するためのパルス
供給用端子の数、ならびに、(iii) 前記のパルス供給用
端子と前記の各転送電極との結線の仕様、を除いて、前
述したIT−CCD100と同じ構造を有する。なお、
図13に示した構成部分のうち、図1または図12に示
した構成部分と共通するものについては、図1または図
12で用いた符号と同じ符号を付してある。
【0197】図13に示したように、IT−CCD13
0においては、画素の受光部51aの形状が、図12に
示したIT−CCD120と同様に、長い方の対角線が
前記の方向DV と実質的に平行で、短い方の対角線が前
記の方向DH と実質的に平行な菱形となっている。
【0198】また、IT−CCD130は、各転送電極
32、各転送電極33および転送電極61、62、63
に所定の駆動パルスを供給するために、8つのパルス供
給用端子86a、86b、86c、86d、86e、8
6f、86g、86hを有している。
【0199】これらのパルス供給用端子86a、86
b、86c、86d、86e、86f、86g、86h
は、それぞれ所定の転送電極32、33、61、62ま
たは63に電気的に接続されている。
【0200】図13に示したIT−CCD130におい
ても、個々の画素における受光部51aの形状、大きさ
および向きが実質的に同じである。このため、第1の実
施例によるIT−CCD100における理由と同じ理由
から、画素ずらし配置が行われているにも拘わらず、相
隣る2つの画素行同士の間で画素の集光効率や感度に差
が生じることを容易に防止することができる。
【0201】さらに、当該IT−CCD130は、第1
の実施例によるIT−CCD100における理由と同じ
理由から、高度な微細加工技術によらずとも画素密度を
容易に向上させることができ、かつ、消費電力の増大を
容易に抑制することが可能なIT−CCDである。
【0202】IT−CCD130に色フィルタアレイを
設けることにより、カラー撮像用のIT−CCDを得る
ことができる。色フィルタアレイは、例えば前述した第
2の実施例によるIT−CCD110を得る際の色フィ
ルタアレイの形成手順に準じて形成することができる。
【0203】IT−CCD130をカラー撮像用のIT
−CCDにした場合には、第2の実施例によるIT−C
CD110における理由と同じ理由から、色シェーディ
ングが生じにくい。
【0204】IT−CCD130をインターレース駆動
させる場合には、パルス供給用端子86a、86b、8
6c、86d、86e、86f、86g、86hのそれ
ぞれに所定の垂直パルス信号が印加される。水平パルス
信号Ha がパルス供給用端子88aに印加され、水平パ
ルス信号Hb がパルス供給用端子88bに印加される。
これにより、1フレームを第1画素行〜第8画素行の計
8つのフィールドに分割することが可能になる。
【0205】個々のフィールドの画像信号出力は、1フ
レームを4つのフィールドに分割してインターレース駆
動させる場合に1フィールドの画像信号出力を得るとき
の動作(第1の実施例によるIT−CCD100参照)
と同様の動作により、得ることができる。そして、当該
動作を第1フィールドから第8フィードまで行うことに
より、1フレームの画像出力信号を得ることができる。
【0206】また、方向DV に沿って相隣る2つのフィ
ールド、例えば第3フィールドと第4フィールドを選択
し、第3フィールドと第4フィールドの画像信号出力を
得るときの上記の動作を繰り返し行うことにより、所定
の2つのフィールドについてのみ画像信号出力を常に得
ることができる。
【0207】IT−CCD130においては、各垂直転
送CCD30を8相駆動させることができる。8相駆動
型のCCDにおいては、連続する6〜7つの電荷転送段
に亘って1つのポテンシャルウェルを形成し、ここに蓄
積された信号電荷を転送することが可能である。一方、
4相駆動型のCCDでは、連続する2〜3つの電荷転送
段に亘って1つのポテンシャルウェルを形成し、ここに
蓄積された信号電荷を転送することが可能である。
【0208】したがって、各転送電極32、33の設計
パターンが同じであった場合、8相駆動型の垂直転送C
CDは、4相駆動型の垂直転送CCDのおよそ2〜3倍
の信号電荷を転送することが可能である。
【0209】その結果として、IT−CCD130にお
いては、個々の垂直転送CCD30について電荷転送チ
ャネルのチャネル幅を狭めて、その分、光電変換素子2
2および画素の受光部51aそれぞれの面積を増やすこ
とが可能になる。これに伴って、感度および飽和出力の
増大ならびにダイナミックレンジの拡大がそれぞれ可能
になる。
【0210】IT−CCD130に色フィルタアレイを
設けることにより、カラー撮像用のIT−CCDを得る
ことができる。色フィルタアレイは、例えば前述した第
2の実施例によるIT−CCD110を得る際の色フィ
ルタアレイの形成手順に準じて形成することができる。
【0211】フィールド毎のカラー画像信号を必要とす
るカメラでは、出力部80から出力されたフィールド画
像出力信号毎に色信号処理を施して、各フィールドのカ
ラー画像信号を得る。
【0212】また、フレームのカラー画像信号を必要と
するカメラでは、連続する8つのフィールド画像出力信
号をフレームメモリに一旦蓄積した後、1フレーム分の
画像出力信号毎に色信号処理を施して、フレームのカラ
ー画像信号を得る。この場合、フィールド毎に感光時刻
がずれてしまうのを防止するために、メカニカルシャッ
タを使用することが好ましい。第1フィールド用の垂直
ブランキング期間が終了した後、第8フィールド用の垂
直ブランキング期間が開始するまでの間、各画素に光学
像が入射しないようにメカニカルシャッタを閉じてお
く。これにより、第1フィールド〜第8フィールドのそ
れぞれについて、同一時刻のフィールド画像出力信号が
得られる。フレームの白黒画像信号を必要とするカメラ
においても同じである。また、1枚のみのフレーム画像
が必要なカメラでは、第1フィールド用の垂直ブランキ
ング期間が終了した後にメカニカルシャッタを閉じてお
く。これにより、第1フィールド〜第8フィールドそれ
ぞれの画像にスミアが生じることを抑制できる。
【0213】次に、第5の実施例によるIT−CCDに
ついて、図14を用いて説明する。図14は、第5の実
施例によるIT−CCD140における出力転送路70
bの一例を概略的に示す部分断面図である。
【0214】なお、IT−CCD140は、前述した実
施例1によるIT−CCD100における出力転送路7
0を図示の出力転送路70bに変更した以外は、IT−
CCD100と同じ構造を有する。図14に示した構成
部分のうち、図11に示した出力転送路70aの構成部
分と機能的に同じものについては、図11で用いた符号
と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0215】出力転送路70bは、3層ポリシリコン電
極構造の2相駆動型CCDからなる。当該出力転送路7
0bは、図11に示したIT−CCD110の出力転送
路70aと同様に、電荷転送チャネル71を有してい
る。この電荷転送チャネル71は、半導体基板1の一表
面側に形成されたp型ウェル2の所定箇所に、n型不純
物を高濃度に含むn+ 型領域71aとn型不純物を低濃
度に含むn型領域71bとを前記の方向DH に沿って交
互に所定数形成することによって作製される。n + 型領
域71aの幅はn型領域71bの幅より広い。電荷転送
チャネル71は、前記の方向DH に延びている。
【0216】また、出力転送路70bは、ポリシリコン
層からなる3種類の転送電極72、73、77をそれぞ
れ所定個有している。転送電極72の各々は、n+ 型領
域71aそれぞれの上に形成されている。転送電極73
の各々と転送電極77の各々とは、n型領域71bそれ
ぞれの上に交互に形成されている。
【0217】これらの転送電極72、73、77は、電
荷転送チャネル71を横断するようにして形成されてい
る。転送電極73における転送電極72側の縁部は、転
送電極72上に覆い被さっている。転送電極77におけ
る転送電極73側の縁部は、転送電極73上に覆い被さ
っている。すなわち、転送電極72、73、77は、い
わゆる重ね合わせ転送電極構造となっている。
【0218】n+ 型領域71aの1つと、当該n+ 型領
域71a上に形成されている1本の転送電極72とによ
って、1つのポテンシャルウェル領域が構成される。同
様に、n型領域71bの1つと、当該n型領域71b上
に形成されている1本の転送電極73もしくは1本の転
送電極77とによって、1つのポテンシャルバリア領域
が構成される。1つのポテンシャルバリア領域と、その
下流側(出力部80側を意味する。)に形成されている
1つのポテンシャルウェル領域とによって、1つの電荷
転送段が構成される。
【0219】1つのポテンシャルバリア領域を構成する
転送電極73もしくは77と、前記のポテンシャルバリ
アの直ぐ下流側(出力部80側を意味する。以下同
じ。)に形成されている1つのポテンシャルウェル領域
を構成する転送電極72との両方に所定レベルの電圧を
同時に印加することによって、1つの電荷転送段が形成
される。
【0220】なお、各転送電極72、73、77上に
は、それぞれ電気絶縁膜が形成されている。図14にお
いては、図面を判りやすくするために、これらの電気絶
縁膜と前述した電気絶縁膜(保護膜)とを1つの電気絶
縁膜74aとして示してある。
【0221】出力転送路70bに所定の駆動パルスを供
給するために使用されるパルス供給用端子の数は、図1
に示した出力転送路70と同様に2である。転送電極7
2と当該転送電極72の直ぐ下流に形成されている転送
電極73もしくは77とは、同じパルス供給用端子に電
気的に接続される。また、転送電極73もしくは転送電
極77を介して相隣る2本の転送電極72は、それぞれ
異なるパルス供給用端子に電気的に接続される。
【0222】3層ポリシリコン電極構造の2相駆動型C
CDからなる出力転送路は、2層ポリシリコン電極構造
の2相駆動型CCDからなる出力転送路に比べて、デザ
インルールが比較的緩やかであるという利点を有する。
例えば、2層ポリシリコン電極構造の2相駆動型CCD
を図7あるいは図11に示したいわゆる重ね合わせ転送
電極構造とする場合、転送電極73同士のギャップを転
送電極72同士のギャップと同程度以下にする必要があ
る。このような転送電極73の形成は、デザインルール
的に厳しい。
【0223】一方、図14に示した3層ポリシリコン電
極構造の2相駆動型CCD70bでは、転送電極73を
形成するにあたって上記のような厳しい制限はない。
【0224】したがって、光電変換素子行方向(前記の
方向DH )における画素ピッチ(光電変換素子のピッチ
2 )を微細にしてIT−CCDを得る場合に3層ポリ
シリコン電極構造の2相駆動型CCDからなる出力転送
路を用いると、目的とするIT−CCDを得やすい。ポ
リシリコン以外の材料を用いて電極を形成する場合も、
同様である。
【0225】以上、実施例によるIT−CCDについて
説明したが、本発明は上述したIT−CCDに限定され
るものではない。種々の変更、改良、組み合わせ等が可
能なことは当業者に自明であろう。
【0226】例えば、実施例による各IT−CCDは、
p型ウェルを備えたn型半導体基板に光電変換素子(フ
ォトダイオード)、垂直転送CCD、出力転送路等を形
成したものであるが、p型半導体基板に光電変換素子
(フォトダイオード)、垂直転送CCD、出力転送等を
形成しても、IT−CCDを得ることができる。また、
サファイア基板等の表面に所望の半導体層を形成し、当
該半導体層に光電変換素子(フォトダイオード)、垂直
転送CCD、出力転送路等を形成してIT−CCDを得
ることもできる。本明細書においては、半導体以外の材
料からなる基板の一面に光電変換素子(フォトダイオー
ド)、垂直転送CCD、出力転送路等を形成するための
半導体層を設けたものも、「半導体基板」に含まれるも
のとする。
【0227】光電変換素子の平面視上の形状は、矩形
(菱形を含む。)、全ての内角が鈍角となっている五角
形以上の多角形、内角に鋭角と鈍角とが含まれる五角形
以上の多角形、これらの角部に丸みを付けた形状等、適
宜選択可能である。
【0228】同様に、相隣る2本の転送電極によって画
定される光電変換素子領域の平面視上の形状も、六角形
に限定されるものではない。例えば矩形(菱形を含
む。)、五角形、七角形以上の多角形、これらの形の角
部に丸みを付けた形状等、適宜選択可能である。
【0229】垂直転送CCDにおける光電変換素子1個
当たりの電荷転送段の数は、2つに限定されるものでは
ない。この数は、例えば2〜4個の範囲内で適宜選択可
能である。
【0230】垂直転送CCDの電荷転送チャネルにおけ
る個々の区間の平面視上の形状は、直線状の他に、曲線
状であってもよいし、曲線と直線とが繋がった形状であ
ってもよい。
【0231】また、垂直転送CCDを構成する各転送電
極の形状は、接続部と転送路形成部とが鈍角をなして連
なった形状か、または、接続部と転送路形成部とが滑ら
かに連なった形状であることが好ましい。
【0232】垂直転送CCDにおいて相隣る2本の転送
電極の材質は異なっていてもよい。個々の転送電極は、
ポリシリコン以外に、アルミニウム、タングステンまた
はモリブデン等の金属、これらの金属の2種以上からな
る合金等によって形成することができる。
【0233】相隣る2本の転送電極同士が隣接する領域
において、当該2本の転送電極それぞれの接続部同士
は、図6(a)に示したように完全に重なっていてもよ
いし、一方の転送電極の接続部における幅方向の縁部の
みが他方の転送電極の接続部上に重なっていてもよい。
さらに、相隣る2本の転送電極の接続部同士は、重なら
ずに隣接していてもよい。
【0234】個々の画素における受光部の形状は、矩形
(菱形を含む。)、全ての内角が鈍角となっている五角
形以上の多角形、内角に鋭角と鈍角とが含まれる五角形
以上の多角形、さらには、これらの角部に丸みを付けた
形状等、適宜選択可能である。相隣る2つの画素行同士
の間で画素の集光効率や感度に差が生じることを防止す
るうえからは、個々の画素における受光部の形状を、前
記の方向DV および前記の方向DH のいずれについても
線対称な形状とすることが好ましい。
【0235】読み出しゲート電極部は、読み出しゲート
領域の全体を平面視上必ず覆わなければならないという
ものではない。読み出しゲート領域は、平面視上、読み
出しゲート電極部から例えば光電変換素子側へはみ出し
ていてもよい。
【0236】垂直転送CCDの駆動方法は、前述した駆
動方法に限定されるものではなく、目的とするIT−C
CDの用途等に応じて適宜変更可能である。これに伴っ
て、各転送電極に所定の駆動パルスを供給するためのパ
ルス供給用端子の数、および、当該パルス供給用端子と
各転送電極との結線の仕様も、目的とするIT−CCD
における垂直転送CCDの駆動方法に応じて適宜変更可
能である。出力転送路についても同様である。
【0237】出力転送路として2相駆動型CCDを用い
る場合、当該2相駆動型CCDにおいて相隣る2本の転
送電極の材質は異なっていてもよい。転送電極は、ポリ
シリコン以外に、アルミニウム、タングステンまたはモ
リブデン等の金属、これらの金属の2種以上からなる合
金等によって形成することができる。
【0238】調整部における電荷転送段の数は、1本の
垂直転送CCD当たり、次の要件を満たす数であること
が好ましい。すなわち、これらの電荷転送段と垂直転送
CCDとを同じ条件で駆動させたときに、出力転送路へ
電荷を転送する直前の段階で、最も下流の電荷転送段に
ポテンシャルバリアが形成されることになる数であるこ
とが好ましい。この要件を満たすことにより、調整部か
ら出力転送へ電荷を転送する過程で電荷が調整部用電荷
転送チャネルから漏出してしまうのを抑制することが容
易になる。
【0239】各画素の受光部を平面視上覆うようにして
これらの受光部の上方にマイクロレンズを1個ずつ設け
る場合、個々のマイクロレンズの平面視上の形状は、矩
形、当該矩形の角部に丸みを付けた形状、全ての内角が
鈍角となっている五角形以上の多角形、当該多角形の角
部に丸みを付けた形状、円形、楕円形等、適宜選択可能
である。マイクロレンズの平面視上の形状は、個々の画
素における受光部の形状に応じて、適宜選定できる。さ
らに、少なくとも1個のインナーレンズを含む複数個の
集光レンズを画素の受光部上に積み重ねることによっ
て、当該受光部上にマイクロレンズ構造を形成してもよ
い。
【0240】これらのマイクロレンズにおける前記の方
向DV のピッチは、当該方向DV における光電変換素子
のピッチP1 と同じであってもよいし、わずかに異なっ
ていてもよい。前記の方向DV についてのマイクロレン
ズのピッチを前記のピッチP 1 と異ならせる場合、個々
のマイクロレンズは、例えば次の観点の下に移動され
る。
【0241】すなわち、マイクロレンズによる結像位置
が画素の受光部における所望箇所、例えば所望の感度あ
るいは解像度を得るうえでより有利となる箇所に変位す
るように、感光部内での位置の違いに応じた入射光線の
入射方向の変位に対応させて移動される。画素の感度あ
るいは解像度を高めるうえからは、マイクロレンズによ
る結像位置周辺のできるだけ広範囲に亘って光電変換領
域が存在していることが好ましい。
【0242】同様の理由から、上記のマイクロレンズそ
れぞれにおける前記の方向DH のピッチは、当該方向D
H における光電変換素子のピッチP2 と同じであっても
よいし、わずかに異なっていてもよい。
【0243】光電変換素子とマイクロレンズとの相対的
な位置関係が全ての画素において実質的に同じであった
場合には、マイクロレンズによって光電変換素子上に形
成される像点の位置が、光電変換素子列の中央部と列方
向上部または下部とで異なる。マイクロレンズによって
光電変換素子上に形成される像点の位置が所望の位置か
らずれるのを抑制するうえからは、例えば下記(1) 〜
(3) のように、マイクロレンズをずらすことが好まし
い。
【0244】(1) 図15(a)に模式的に示すように、
個々の光電変換素子列20における列方向上部および列
方向下部それぞれでのマイクロレンズ93の位置を、光
電変換素子列20の列中央部から離れるに従って、列中
央部側にずらす。図中の矢印は、マイクロレンズ93を
ずらす方向を示している。
【0245】(2) 図15(b)に模式的に示すように、
個々の光電変換素子行21における行方向端部でのマイ
クロレンズ93の位置を、感光部10の中央から離れる
に従って、前記の方向DH に沿って、感光部10の中央
側にずらす。図中の矢印は、マイクロレンズ93をずら
す方向を示している。
【0246】(3) 図15(c)に模式的に示すように、
マイクロレンズ93を、感光部10の中央から離れるに
従って、前記の方向DH および前記の方向DV に沿っ
て、感光部10の中央側にずらす。図中の矢印は、マイ
クロレンズ93をずらす方向を示している。
【0247】上記(1) 〜(3) のようにマイクロレンズを
ずらすことにより、輝度シェーディングを改善すること
も可能である。
【0248】IT−CCDに色フィルタアレイを設ける
場合、当該色フィルタアレイは、カラー撮像を可能にす
る色フィルタによって構成されていればよい。このよう
な色フィルタアレイとしては、3原色(赤、緑、青)系
の色フィルタアレイの他に、いわゆる補色タイプの色フ
ィルタアレイがある。
【0249】補色タイプの色フィルタアレイは、例えば
(i) 緑(G)、シアン(Cy)および黄(Ye)の各色
フィルタ、(ii)シアン(Cy)、黄(Ye)および白も
しくは無色(W)の各色フィルタ、(iii) シアン(C
y)、マゼンダ(Mg)、黄(Ye)および緑(G)の
各色フィルタ、または、(iv)シアン(Cy)、黄(Y
e)、緑(G)および白もしくは無色(W)の各色フィ
ルタ、等によって構成することができる。
【0250】図16(a)は上記(i) の補色タイプの色
フィルタアレイ91aの一例を示す平面図であり、図1
6(b)は上記(ii)の補色タイプの色フィルタアレイ9
1bの一例を示す平面図である。図16(c)は上記(i
ii) の補色タイプの色フィルタアレイ91cの一例を示
す平面図であり、図16(d)は上記(iii) の補色タイ
プの色フィルタアレイ91cの他の一例を示す平面図で
あり、図16(e)は上記(iv)の補色タイプの色フィル
タアレイ91dの一例を示す平面図である。
【0251】図16(a)〜図16(e)のそれぞれに
おいては、図中のアルファベットG、Cy、Ye、W、
Mgを囲んでいる各六角形が1つの色フィルタを示して
いる。図中のアルファベットG、Cy、Ye、W、Mg
は、個々の色フィルタの色を表している。また、これら
の図には、垂直転送CCD30を併記してある。
【0252】3原色系の色フィルタアレイにおける色フ
ィルタの配置パターンは、図10に示したパターンに限
定されるものではない。同様に、補色系の色フィルタア
レイにおける色フィルタの配置パターンは、図16
(a)〜図16(e)に示したパターンに限定されるも
のではない。
【0253】実施例による各IT−CCDにおいては、
n型半導体基板1に形成されたp型ウェル2に光電変換
素子(フォトダイオード)22が形成されている。した
がって、これらのIT−CCDでは縦型オーバーフロー
ドレイン構造を付設することができる。これに伴って、
電子シャッタを付設することができる。IT−CCDに
縦型オーバーフロードレイン構造を付設するためには、
p型ウェル2とn型半導体基板1の下部(p型ウェル2
より下の領域)とに逆バイアスを印加できる構造を付加
する。また、縦型オーバーフロードレイン構造に代えて
横型オーバーフロードレイン構造を付設してもよい。縦
型または横型のオーバーフロードレイン構造を付設する
ことにより、ブルーミングを抑制することが容易にな
る。
【0254】IT−CCDの駆動方法は、適宜選択可能
である。これに伴って、垂直転送CCD(垂直転送CC
Dを構成している転送電極)および出力転送路(出力転
送路を構成している転送電極)のそれぞれに所定の駆動
パルスを供給する駆動パルス供給手段の構成も、適宜選
択可能である。
【0255】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のIT−C
CDにおいては、画素密度を高めても、出力転送路(水
平転送CCD)における転送電極の幅を比較的広くする
ことができる。
【0256】したがって、本発明によれば、画素密度が
高く消費電力が少ないIT−CCDを低コストの下に提
供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるIT−CCDを概
略的に示す平面図である。
【図2】図1に示したIT−CCDにおける感光部の一
部を拡大して示す平面図である。
【図3】図2に示した電荷転送チャネル31の1本を概
略的に示す平面図である。
【図4】図2に示した転送電極32の1本を概略的に示
す平面図である。
【図5】図2に示した転送電極33の1本を概略的に示
す平面図である。
【図6】図6(a)は図2に示したA−A線断面の概略
図であり、図6(b)は図2に示したB−B線断面の概
略図である。
【図7】第1の実施例によるIT−CCDにおける水平
転送CCDの一例を概略的に示す断面図である。
【図8】図1に示したIT−CCDをインターレース駆
動させる場合に使用される駆動パルス供給手段と前記の
IT−CCDとの関係を示す図である。
【図9】図9(a)および図9(b)は、本発明の第2
の実施例によるIT−CCDを概略的に示す部分断面図
である。
【図10】第2の実施例によるIT−CCDにおける色
フィルタアレイの一例を示す平面図である。
【図11】第2の実施例によるIT−CCDにおける水
平転送CCDを概略的に示す部分断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例によるIT−CCDを
概略的に示す平面図である。
【図13】本発明の第4の実施例によるIT−CCDを
概略的に示す平面図である。
【図14】本発明の第5の実施例によるIT−CCDに
おける3層ポリシリコン型CCDからなる出力転送路を
概略的に示す部分断面図である。
【図15】図15(a)、図15(b)および図15
(c)は、それぞれ、マイクロレンズをずらして形成す
るにあたって当該マイクロレンズをずらす方向を説明す
るための図である。
【図16】図16(a)、図16(b)、図16
(c)、図16(d)および図16(e)は、それぞ
れ、補色タイプの色フィルタアレイの一例を示す平面図
である。
【符号の説明の】
1…半導体基板、 2…p型ウェル、 10…感光部、
20…光電変換素子列、 21…光電変換素子行、
22…光電変換素子(フォトダイオード)、 30…垂
直転送CCD、 31…電荷転送チャネル、 32、3
3…転送電極、32T、33T…転送路形成部、 32
C、33C…接続部、 32G、33G…読み出しゲー
ト電極部、 40…読み出しゲート領域、 50…光遮
蔽膜、51…開口部(受光部)、 60…調整部、 7
0、70a、70b…出力転送路(水平転送CCD)、
71…電荷転送チャネル、 72、73、77…転送
電極、 91、91a、91b、91c、91d…色フ
ィルタアレイ、 91R、91G、91B…色フィル
タ、 93…マイクロレンズ、 100、110、12
0、130、140…IT−CCD、 105…駆動パ
ルス供給手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H01L 29/76 301A 9/07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に一定のピッチで複数
    列、複数行に亘って配列された多数個の光電変換素子で
    あって、1つの光電変換素子列および1つの光電変換素
    子行がそれぞれ複数個の光電変換素子によって構成さ
    れ、奇数列を構成する前記複数個の光電変換素子に対
    し、偶数列を構成する前記複数個の光電変換素子の各々
    は各光電変換素子列内での光電変換素子同士のピッチの
    約1/2、列方向にずれており、奇数行を構成する前記
    複数個の光電変換素子に対し、偶数行を構成する前記複
    数個の光電変換素子の各々は各光電変換素子行内での光
    電変換素子同士のピッチの約1/2、行方向にずれてお
    り、前記光電変換素子列の各々が奇数行または偶数行の
    光電変換素子のみを含む多数個の光電変換素子と、 前記光電変換素子列の2列に1本ずつ、該2列の光電変
    換素子列の平面視上の間の前記半導体基板表面に形成さ
    れ、全体として前記光電変換素子列方向に延在する蛇行
    形状を呈する電荷転送チャネルと、 前記電荷転送チャネルの各々を平面視上横断するように
    前記半導体基板上に形成された複数本の転送電極であっ
    て、各々が、前記電荷転送チャネルとの平面視上の交差
    部において1つの電荷転送段を構成する転送路形成部を
    前記電荷転送チャネルと同じ数だけ有し、1行の光電変
    換素子行を挟んで相隣る転送電極同士が平面視上離合を
    繰り返して、前記偶数行または奇数行の光電変換素子行
    の各光電変換素子毎に該光電変換素子を平面視上取り囲
    んで光電変換素子領域を画定しながら、全体としては前
    記光電変換素子行方向に延びている複数本の転送電極
    と、 前記光電変換素子の1個に1つずつ、該光電変換素子と
    該光電変換素子に対応する電荷転送チャネルとに隣接し
    て前記半導体基板表面に形成された読み出しゲート領域
    であって、偶数行の光電変換素子に対応する読み出しゲ
    ート領域と奇数行の読み出しゲート領域とが、互いに異
    なる転送電極によって平面視上覆われている読み出しゲ
    ート領域と、 前記電荷転送チャネルそれぞれの下流端よりも更に下流
    側に形成され、前記電荷転送チャネルの各々を移動して
    くる電荷の位相を調節する複数個の電荷転送段によって
    構成される調整部とを具備した固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記複数本の転送電極が、複数本の第1
    および第2転送電極を含み、前記奇数行の光電変換素子
    それぞれに隣接する各読み出しゲート領域の上に、前記
    第1および第2の転送電極のうちの一方の転送電極にお
    ける前記転送路形成部が形成されており、前記偶数行の
    光電変換素子それぞれに隣接する各読み出しゲート領域
    の上に、前記第1および第2の転送電極のうちの他方の
    転送電極における前記転送路形成部が形成されている請
    求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の転送電極それぞれ
    における前記転送路形成部の幅が、他の箇所での幅より
    広い請求項1または請求2に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷転送チャネルの各々が、前記複
    数本の転送電極と共に、1行の光電変換素子行当たり2
    つの電荷転送段を構成する請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記半導体基板の上方に配置さ
    れ、前記光電変換素子それぞれの上方に1個ずつ開口部
    を有する光遮蔽膜を具備した請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記開口部それぞれの平面視上の形状、
    大きさおよび向きが実質的に同じである請求項5に記載
    の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記開口部それぞれの平面視上の形状
    が、四角形、五角形または六角形である請求項5または
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記開口部それぞれの上方に、
    該開口部を平面視上覆うマイクロレンズが設けられてい
    る請求項5〜請求項7のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記開口部の各々と該開口部に
    対応する前記マイクロレンズとの間に配置され、前記開
    口部を平面視上覆う色フィルタを有する請求項8に記載
    の固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記読み出しゲート領域を覆
    っている前記転送電極の各々にフィールドシフトパルス
    を印加することのできる駆動回路を有する請求項1〜請
    求項9のいずれかに記載の固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 さらに、2層電極構造の2相駆動型C
    CDまたは3層電極構造の2相駆動型CCDからなり、
    前記光電変換素子の各々が光電変換することによって該
    光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記電荷転送チャ
    ネルを介して受け取り、該信号電荷を所定の方向に転送
    する出力転送路を有する請求項1〜請求項10のいずれ
    かに記載の固体撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記調整部が、前記電荷の転送方向を
    前記光電変換素子列方向に直す電荷転送段を含む請求項
    1〜11のいずれかに記載の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12のいずれかに記
    載の固体撮像装置の駆動方法であって、 1つの垂直ブランキング期間において、少なくとも一部
    の光電変換素子行を構成する光電変換素子の各々に蓄積
    された信号電荷を該光電変換素子に隣接する前記読み出
    しゲート領域を介して該読み出しゲート領域に隣接する
    前記電荷転送チャネルに読み出す信号電荷読み出し工程
    と、 前記1つの垂直ブランキング期間から次の垂直ブランキ
    ング期間までの間に、前記電荷転送チャネルに読み出さ
    れた前記信号電荷の各々を画像信号に変換して出力する
    画像信号出力工程とを含む固体撮像装置の駆動方法。
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