JP2001167923A - 冷凍機冷却型超電導磁石装置 - Google Patents

冷凍機冷却型超電導磁石装置

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JP2001167923A
JP2001167923A JP34569699A JP34569699A JP2001167923A JP 2001167923 A JP2001167923 A JP 2001167923A JP 34569699 A JP34569699 A JP 34569699A JP 34569699 A JP34569699 A JP 34569699A JP 2001167923 A JP2001167923 A JP 2001167923A
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coil
thermal conductivity
superconducting
high thermal
heat shield
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Keiichi Watasawa
恵一 渡沢
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル冷却ステージおよび熱シールド板の剛
性を強化し、超電導磁石装置の大型化ないしは強磁場化
に寄与できるとともに、超電導コイルの冷却効率を向上
できるコイル冷却ステージおよび熱シールド板を提供す
ること。 【解決手段】 冷凍機冷却型超電導磁石装置における
超電導コイル8のコイル冷却ステージ7および熱シール
ド板を、銅、アルミニウム等の高熱伝導率部材と、ステ
ンレス鋼、FRP、チタン等の剛性部材の複合材料から
構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導磁石装置に
関するものであって、特に、冷凍機冷却型超電導磁石装
置における超電導コイルを冷却しているコイル冷却ステ
ージおよび超電導コイルを内蔵する熱シールド板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】超電導磁石装置における超電導コイルの
冷却には、コイルを液体ヘリウムに浸漬したり、液体ヘ
リウムの蒸気により冷却する等液体ヘリウムが使われて
いたが、液体ヘリウムは高価であり、また蒸発が激しい
ので補給する必要があり取り扱いに不便さがあった。そ
こで、冷凍機によって超電導コイルを臨界温度以下の極
低温に冷却する小型で取り扱いが容易な冷凍機冷却型超
電導磁石装置が開発されている。
【0003】図2に従来から公知の冷凍機冷却型超電導
磁石装置の一例を示す。1は有底筒状に形成した真空容
器本体、2は該真空容器の天板で真空容器本体1に気密
にボルト付もしくは溶接されている。該天板2の上面に
GM(ギフォード・マクマホン)冷凍機3が載置されて
おり、該冷凍機3の多段冷却シリンダ(1段冷却シリン
ダ41、2段冷却シリンダ42)が真空容器本体1内に垂
下されている。51は1段冷却シリンダ41の冷却ステー
ジ、52は2段冷却シリンダ42の冷却ステージである。
【0004】6は横断面が円環状の熱シールド板で、ド
ーナツ円盤状の天板61が前記1段冷却ステージ51に固
設されて熱シールド板6内に2段冷却シリンダ42およ
び、2段冷却ステージ52を挿入した状態で真空容器本
体1内へ懸吊されている。なお、熱シールド板6は銅、
アルミニウム等の高熱伝導率部材で形成されている。
【0005】7は、銅、アルミニウム等の高熱伝導率部
材からなる超電導コイル8のコイル冷却ステージであっ
て、ドーナツ円盤状を呈しており、該コイル冷却ステー
ジ7および超電導コイル8は熱シールド板6の天板61
を挿通し、真空容器2の天板下面に取付けられている荷
重支持体9によって熱シールド板6内に設置されてい
る。なお、10はコイル冷却ステージ7と2段冷却ステ
ージ52を連結している伝熱板、11は酸化物超電導電
流リード、12は前記真空容器本体1内の略中央部に垂
直方向に挿設された中空円筒で、両端縁は真空容器の天
板2および底板を貫通して気密に接着されており、中空
円筒内は常温強磁場空間13として利用される。
【0006】上記公知の冷凍機冷却型超伝導磁石装置に
おけるコイル冷却ステージ7および熱シールド板6は、
銅、アルミニウム等の高熱伝導率部材から形成されてお
り、これら高熱伝導率部材は電気伝導率も高い材料であ
る。それ故、何等かの原因で超電導コイルがクエンチ
(超電導状態から常電導状態への転移現象)すると、ご
く短い時間で大きな磁束変化が生じ、コイル冷却ステー
ジ7または熱シールド板62に大きな渦電流が発生し、
この渦電流と、その時に発生している磁場の作用でコイ
ル冷却ステージ7、熱シールド板天板61、熱シールド
板円筒部62に大きな力が発生する。
【0007】超電導コイルの大型化あるいは強磁場化に
伴って、上記コイル冷却ステージ7あるいは熱シールド
板62に発生する力も大きくなり、これらコイル冷却ス
テージ7および、熱シールド板天板61、熱シールド板
円筒部62を変形ないしは破壊させるおそれがある。ま
た、高熱伝導率部材のコイル冷却ステージ7が荷重支持
体9に連結されているので荷重支持体9からの侵入熱に
より超電導コイル8の冷却効率を低下させている。
【0008】超電導コイルの励磁にはコイル冷却ステー
ジ7に磁束変化が生じ、渦電流が発生する。そうする
と、この渦電流によってコイル冷却ステージ7は発熱
し、超電導コイルの温度を上昇させる。また、クエンチ
時の応力に対応してコイル冷却ステージ7および熱シー
ルド板天板61、熱シールド板円筒部62の剛性を高める
ためにこれらの肉厚を厚くすると、コイル冷却ステージ
7および熱シールド板天板61、熱シールド板円筒部62
に発生する渦電流も増大し、その結果、超電導コイルの
温度上昇も増大し、超電導コイルを臨界温度に冷却する
のに長時間要するばかりでなく、場合によってはクエン
チを起こすので超電導磁石装置の大型化ないしは強磁場
化を妨げる要因になっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はコイル冷却ス
テージおよび熱シールド板の剛性を強化し、超電導磁石
装置の大型化ないしは強磁場化に寄与できるとともに、
超電導コイルの冷却効率を向上できるコイル冷却ステー
ジおよび熱シールド板を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】冷凍機冷却型超電導磁石
装置における超電導コイル8のコイル冷却ステージ7お
よび/または熱シールド板6を高熱伝導率部材と剛性部
材の複合材料から構成したことを特徴とする。
【0011】機械的強度を支持する部材としてはステン
レス鋼やFRP、チタン等が使用され、熱伝導に寄与す
る部材としては金、銀、銅、アルミニュウム等が使用さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用される冷凍機
冷却型超電導磁石装置の概要を示す説明図である。本発
明は、コイル冷却ステージおよび熱シールド板の構造以
外は前述の図2の従来装置と同一構造であるため同一部
品には同一符号を付している。説明の重複をさけるた
め、本発明の特徴であるコイル冷却ステージと熱シール
ド板の構造について以下説明する。
【0013】超電導コイル8を4〜10K程度まで冷却
するためのドーナツ円盤状のコイル冷却ステージ7は
銅、アルミニウム等の高熱伝導率部材7aに、ステンレ
ス鋼、FRP等の剛性部材7bが裏打ちされた複合材料
から構成されている。そして、銅、アルミニウム等の高
熱伝導率部材7a側は超電導コイル8と熱接触してお
り、高熱伝導率部材7aは伝熱板10を介して2段冷却
ステージ52に連結されている。
【0014】一方、ステンレス鋼、FRP等の剛性部材
7b側は荷重支持体9に連結されており、剛性部材7b側
に酸化物超電導電流リード11が連結されている。コイ
ル冷却ステージ7の高熱伝導率部材7aに裏打ちされる
剛性部材7bは、高熱伝導率部材7a全面に重ね合わせて
半田付けないしはボルト締め等により重合接着してもよ
く、また、扇形の打ち抜き部を等間隔に穿設した形状の
ものを重ね合わせてボルト締め等により接着してもよ
い。
【0015】次に、熱シールド板6の天板61、円筒部
62についても上記コイル冷却ステージ7同様、銅、ア
ルミニウム等の高熱伝導率部材61a、62aに、ステンレ
ス鋼、FRP等の剛性部材61b、62bがそれぞれ裏打ち
された複合材料から構成されている。この場合、高熱伝
導率部材61a、62a側が超電導コイルの対向面となるよ
うに設置される。また、高熱伝導率部材61a、62aに裏
打ちされる剛性部材61b、62bは、高熱伝導率部材61
a、62a全面に、同一形状のものをピッタリ重ね合わせ
て半田付けないしはボルト締め等により接着してもよ
く、篭ないしは柵状に形成したものを重合接着してもよ
い。
【0016】冷凍機冷却型超電導磁石装置の構造は上記
実施態様のものに限定されることなく、例えば図3に示
すような冷凍機3の位置を真空容器の下部に設置し、超
電導コイル8を真空容器の上方に位置させ、常温高磁場
空間を真空容器の上方に形成させるタイプのものにも適
用できることは云うまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明のコイル冷却ステージおよび熱シ
ールド板を高熱伝導率部材に剛性部材を組み合わせた複
合材料で構成したことにより、コイル冷却ステージない
しは熱シールド板の熱伝導特性を劣化させることなく、
これらに剛性を付与したため次の効果を奏する。 (1) 冷凍機冷却型超電導磁石装置の大型化ないしは強磁
場化をしても、クエンチによってコイル冷却ステージな
いしは熱シールド板が変形したり破壊するおそれがな
い。 (2) コイル冷却ステージを高熱伝導率部材だけで構成し
た場合に比べて全体の電気抵抗が大きくなるため、コイ
ル励磁時の渦電流発熱を抑制することが可能となり、超
電導コイルの温度上昇を抑制できるので超電導コイルの
安定した運転が可能となる。 (3) 荷重支持体は熱伝導度の低いステンレス鋼等の剛性
材料側に連結されるため、高熱伝導率部材単一で構成し
た場合よりも荷重支持体から超電導コイルへの侵入熱を
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる冷凍機冷却型超電導磁石装置の
全体概要図。
【図2】従来から公知の冷凍機冷却型超電導磁石装置の
全体概要図。
【図3】従来から公知の冷凍機冷却型超電導磁石装置の
他のタイプの全体概要図。
【符号の説明】
1 真空容器本体 7
コイル冷却ステージ 2 天板 7a
高熱伝導率部材 3 GM冷凍機 7b
剛性部材 41 1段冷却シリンダ 8
超電導コイル 42 2段冷却シリンダ 9
荷重支持体 51 1段冷却ステージ 10
伝熱板 52 2段冷却ステージ 11
超電導電流リード 6 熱シールド板 12
中空円筒 61 熱シールド板天板 13
常温高磁場空間 61a 高熱伝導率部材 61b 剛性部材 62 熱シールド板円筒部 62a 高熱伝導率部材 62b 剛性部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍機冷却型超電導磁石装置における超電
    導コイルを冷却するコイル冷却ステージを高熱伝導率部
    材と剛性部材の複合材料から形成し、前記高熱伝導率部
    材側が超電導コイルと密接していることを特徴とする冷
    凍機冷却型超電導磁石装置。
  2. 【請求項2】冷凍機冷却型超電導磁石装置における熱シ
    ールド板を高熱伝導率部材と剛性材の複合材料から形成
    し、前記高熱伝導率部材側が超電導コイルの対向面側と
    なるように設置していることを特徴とする冷凍機冷却型
    超電導磁石装置。
  3. 【請求項3】冷凍機冷却型超電導磁石装置における超電
    導コイルを冷却するコイル冷却ステージを高熱伝導率部
    材と剛性部材の複合材料から形成し、前記高熱伝導率部
    材側が超電導コイルと密接しており、熱シールド板を高
    熱伝導率部材と剛性部材の複合材料から形成し、前記高
    熱伝導率部材側が超電導コイルの対向面側となるように
    設置していることを特徴とする冷凍機冷却型超電導磁石
    装置。
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