JP2001166951A - 割込処理回路 - Google Patents

割込処理回路

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JP2001166951A
JP2001166951A JP35019399A JP35019399A JP2001166951A JP 2001166951 A JP2001166951 A JP 2001166951A JP 35019399 A JP35019399 A JP 35019399A JP 35019399 A JP35019399 A JP 35019399A JP 2001166951 A JP2001166951 A JP 2001166951A
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裕 藤巻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同等の優先順位を持つ複数の割込入力から割込
要求がなされた場合に、割込要求がなされた順序とその
優先順位とに応じて割込入力に優先順位を割り当て直す
ことができる割込処理回路を提供する。 【解決手段】現在処理中の割込処理が終了する毎に、複
数の割込入力からの割込要求を記憶するIRRレジス
タ、現在処理中の割込処理に対応する割込入力を記憶す
るISRレジスタ、および、割込処理が開始された時点
のIRRレジスタの値を記憶するILRレジスタの値に
基づき、複数の割込入力に対して優先順位の割り当てを
し直し、次に処理すべき最も優先順位の高い割込入力か
らの割込要求を判定することにより、上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同等の重要度を持
つ複数の割込入力からの割込要求を優先順位に従って順
次処理する割込処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】割込処理回路は、外的要因からの割込要
求を受け付けて処理するもので、割込処理が開始される
と、現在実行中の処理は中断されて割込処理が実行さ
れ、割込終了後に中断された元の処理が再開される。従
来の割込処理回路は、例えばインテル社製の型番825
9という割込コントローラに代表されるように、複数の
割込入力を持ち、各割込入力についてハードウェア的に
あらかじめ決定された優先順位を与えられている。
【0003】型番8259の割込コントローラはオート
マチック・ローテーションという手法を採用している。
この手法は、例えば特開平4−363748号公報に開
示されているように、現在割込処理が実施されている割
込入力の優先順位を、その処理の終了時すなわちマイク
ロプロセッサ(以下、CPUという)からEOI(End
Of Interrupt)を受け取った際に最下位とし、その他の
割込入力にはあらかじめ決定されている優先順位を順次
割り当てるという方法である。
【0004】この場合、優先順位を変更することはある
程度ソフトウェアにより可能であるが、一般的に、その
時々で状況に応じて動的に変更することは困難である。
特に、割込入力が同程度の重要度を持つ場合にあらかじ
め優先順位が決定されていると、高順位の割込入力から
の割込要求に対する割込処理から順次実施されるため、
低順位の割込入力からの割込要求に対する処理が滞ると
いう状況が発生し、不都合が生じる原因となっていた。
【0005】以下、前述のオートマチック・ローテーシ
ョンを採用する割込処理回路を例に挙げて、従来の割込
処理回路とその問題点について説明する。図8は、従来
の割込処理回路の内部構造を表す一例のブロック図であ
る。同図に示す割込処理回路36は、オートマチック・
ローテーションを採用するもので、IRRレジスタ12
と、優先順位割当回路16と、ISRレジスタ18と、
制御回路20とから構成されている。
【0006】割込処理回路36において、まず、IRR
レジスタ12は割込要求レジスタである。IRRレジス
タ12は、図示例の場合、割込入力IR0〜5から割込
要求が発生すると、これに各々対応するIRRレジスタ
12のビットが‘1’にセットされ、割込処理回路36
によって割込処理が開始されると、これに対応するビッ
トが‘0’にリセットされる。IRRレジスタ12から
の出力は優先順位割当回路16に入力されている。
【0007】続いて、優先順位割当回路16は、CPU
からの信号EOIを受け取った時点で各割込入力IR0
〜5に対して優先順位を割り当てる。ISRレジスタ1
8はイン・サービス・レジスタであって、上記優先順位
割当回路16と双方向に接続されている。ISRレジス
タ18は、割込処理回路36が現在処理中の割込処理に
対応するビットが‘1’にセットされ、処理が終了する
と対応するビットが‘0’にリセットされる。
【0008】最後に、制御回路20は、割込処理回路3
6全体の動作を制御するとともに、割込処理回路36と
CPUとのインタフェースをとるもので、制御回路20
とIRRレジスタ12および優先順位割当回路16とは
双方向に接続され、ISRレジスタ18には、制御回路
20からの制御信号が入力されている。制御回路20か
らCPUへは割込要求信号INTが入力され、これに対
して、CPUから割込処理回路36へは割込許可信号I
NTA ̄が入力される。
【0009】割込入力IR5〜0は、図9(a)の信号
PRIの値で示すように、小さい数字を与えられている
割込入力ほど高い優先順位を持つものとする。ここで、
同図(b)に示すように、割込入力IR0,3,5から
同時に割込要求がなされ、各々対応するIRRレジスタ
のビット0,3,5の値が‘1’になったとする。この
時の優先順位は割込入力IR0が最も高いため、割込処
理回路36は、まず、割込入力IR0からの割込要求を
受け付ける。
【0010】割込入力IR0を受け付けると、割込処理
回路36は、ISRレジスタの割込入力IR0に対応す
るビットの値を‘1’とし、制御回路20により、CP
Uに対して割込要求信号INTを介して割込要求を行
う。それがCPUに承認されると、CPUからは割込許
可信号INTA ̄が与えられ、割込処理回路36は、割
り込みベクタ等をCPUに対して発行する。これを受け
て、CPUは現在実行中の処理を中断し、割込入力IR
0に対応する割込処理を実行する。
【0011】ここで、この割込入力IR0に対応する割
込処理中にさらに割込入力IR2が入力されたとする。
この時のIRRレジスタ12の値は、図9(c)に示す
ように、割込入力2,3,5に各々対応するビット2,
3,5の値が‘1’となる。この時、割込入力IR2は
同IR0よりも優先順位が低いので、現在処理中の割込
入力IR0に対応する割込処理を中断して同IR2に対
応する処理に移行することはない。
【0012】その後、割込入力IR0に対応する割込処
理が終了し、CPUの発行する信号EOIを割込処理回
路36が受け取ると、オートマチック・ローテーション
方式により、割込入力IR0に対応する優先順位が最下
位となり、その他の割込入力IR1〜5の優先順位は1
つずつ高くなる。すなわち、同図(d)に示すように、
割込入力IR1の優先順位が最も高く、次いでIR2〜
5の優先順位となり、IR0の優先順位が最も低く変更
される。
【0013】従って、割込入力IR2よりも先に、同程
度の重要度を持つ割込入力IR3,5からの割込要求が
なされているのにも係わらず、割込処理回路36によっ
て次に受け付けられるのは、図10のタイミングチャー
トに示すように割込入力IR2からの割込要求となる。
このことは、特に最も優先順位の低い割込入力IR5
が、最悪の場合、今後IR2,3,4の3つの処理が終
了する間の時間だけ待たされる可能性があることを意味
する。
【0014】また、割込処理回路36の受け付け可能な
割込入力(割込要因)が上記例のように6本という少数
ではなく、より多くの本数である場合には、待たなけれ
ばならない時間がその分だけ長くなる可能性がある。従
って、従来の割込処理回路36では、このような最悪の
場合を考えてソフトウェアを作らなければならなかった
ので、それがソフトウェアのコーディング時の制約とな
ってしまうという問題点があった。
【0015】これに対し、上記問題の解決を図る別の方
法もある。図11に示すように、IRRレジスタ12の
前段にORゲート38を挿入し、例えば2つの割込入力
IR00,IR01を1つの割込入力IR0として、そ
れを処理するソフトウェアで解決する。この場合、割込
入力の対象となる割込処理の先頭で、どちらの割込入力
からの要求であるのかを調べ、前回処理した割込要因を
前もって記憶させておいたメモリやレジスタを読み出し
て判断した上で処理を分岐する。
【0016】しかし、この方法では、ORゲート38を
追加するために、ハードウェアとソフトウェアの両方を
変更しなければならず手間がかかるし、ソフトウェアで
どちらの割込入力からの割込要求であるのかを調べる必
要があるため、割込応答時間が長くなるなどの欠点があ
った。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく問題点を解消し、同等の優先順位を持
つ複数の割込入力から割込要求がなされた場合に、割込
要求がなされた順序とその優先順位とに応じて割込入力
に優先順位を割り当て直すことができる割込処理回路を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の割込入力からの割込要求を記憶す
るIRRレジスタと、現在処理中の割込処理に対応する
割込入力を記憶するISRレジスタと、割込処理が開始
された時点のIRRレジスタの値を記憶するILRレジ
スタと、現在処理中の割込処理が終了する毎に、前記I
RRレジスタ、前記ISRレジスタおよび前記ILRレ
ジスタの値に基づき、複数の前記割込入力に対して優先
順位の割り当てをし直し、次に処理すべき最も優先順位
の高い割込入力からの割込要求を判定する優先順位割当
回路と、全体の動作を制御するとともに、マイクロプロ
セッサとのインタフェースをとる制御回路とを備えてい
ることを特徴とする割込処理回路を提供するものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の割込処理回路を詳細に説明す
る。
【0020】図1は、本発明の割込処理回路の一実施例
のブロック構成図である。図示例の割込処理回路10
は、割込処理発生時の割込要求の状態を記憶しておき、
割込処理終了時に、割込処理発生時に割込要求があった
割込入力に対して優先的に高い優先順位を割り当てるよ
うに動作するもので、IRRレジスタ12と、ILRレ
ジスタ14と、優先順位割当回路16’と、ISRレジ
スタ18と、制御回路20とを備えている。
【0021】同図に示す本発明の割込処理回路10は、
図8に示す従来の割込処理回路36との対比が容易とな
るように6本の割込入力IR0〜5を持つもので、IL
Rレジスタ14を備えている点と、優先順位割当回路1
6’の機能が多少異なる点を除いて、他の部分は従来の
割込処理回路36と同じであるから、同一の機能を備え
る構成要素であるIRRレジスタ12、ISRレジスタ
18および制御回路20には同一の符号を付して、その
詳細な説明は省略する。
【0022】割込処理回路10において、ILRレジス
タ14は割込要求記憶レジスタであって、ILRレジス
タ14には、IRRレジスタ12からの出力が入力され
ている。既に述べたように、IRRレジスタ12は、割
込処理が開始されると、これに対応するビットの値が
‘0’にリセットされる。ILRレジスタ14には、本
実施例では、開始された割込処理に対応するビットの値
が‘0’にリセットされた後のIRRレジスタ12の値
が記憶される。
【0023】ILRレジスタ14からの出力は、IRR
レジスタ12からの出力とともに優先順位割当回路1
6’に入力されている。優先順位割当回路16’は、後
述する優先順位レジスタを用いて、各割込処理が終了
し、図示していないマイクロプロセッサ(以下、CPU
という)から、割込処理の終了を意味する信号EOI
(End Of Interrupt)が入力される毎に、各割込入力I
R0〜5に対して優先順位の割り当てをし直す。
【0024】続いて、図2に、本発明の割込処理回路で
用いられる優先順位割当回路の一実施例のブロック構成
図を示す。同図に示すように、優先順位割当回路16’
は、優先順位レジスタ22と、優先順位判定回路24
と、優先順位変更回路26とを備えている。なお、同図
には、IRRレジスタ12からの出力IRR0〜nとI
LRレジスタ14からの出力ILR0〜nとの論理積を
とるANDゲート28も合わせて示してある。
【0025】まず、優先順位レジスタ22は、割込入力
IR0〜5の優先順位を割り当てる信号PRIを記憶す
る。信号PRIの状態は、割込入力の本数をn本とする
と、その順列であるn!通り、本実施例の場合にはn=
6であるから、信号PRIの順列の個数は6!=720
通りとなる。従って、信号PRIとして、割り当てられ
た優先順位をそのままの形で記憶してもよいが、回路が
大型化するのを防止するために信号PRIをエンコード
するのが好ましい。
【0026】なお、図示例では、割込入力の本数n=6
の場合の一例を示しているが、実際には、割込入力の本
数がさらに多い場合もあり得る。この場合、上述するよ
うに回路規模が大型化するため、これを防止するため
に、信号PRIをエンコードするだけでなく、全割込入
力に対して、2〜3個の割込入力を1つのグループとし
てまとめ、各々のグループに対して本発明を適用するよ
うにすることで、実用上十分な効果を得るようにするこ
とができる。
【0027】続いて、優先順位判定回路24は、優先順
位レジスタ22からの信号PRIに基づいて、ANDゲ
ート28からの出力が‘1’、すなわち、現在処理中の
割込処理とほぼ同時に割込要求され、もしくは、前回の
割込処理が開始されてから、終了されるまでの間に割込
要求がなされ、まだ割込処理が開始されていない最も優
先順位の高い割込入力IR0〜5を判定する。その判定
結果は、判定出力信号としてISRレジスタ18および
優先順位変更回路へ入力される。
【0028】優先順位変更回路26は、上記優先順位判
定回路24から出力され、ISRレジスタ18へ入力さ
れる判定出力信号と、IRRレジスタ12およびILR
レジスタ14の値と、優先順位レジスタ22から出力さ
れる信号PRIの値とを用いて、以下に示す手順に従っ
て新しい優先順位を決定する。この新しい優先順位は、
CPUから信号EOIが入力されるタイミングで優先順
位レジスタ22に記憶され、次の割込処理の優先順位を
判定するために使用される。
【0029】以下に、上記優先順位変更回路26が優先
順位を決定する手順を示す。 手順1)ISRレジスタ18に‘1’がセットされてい
るビット、すなわち、現在処理中の割込処理に対応する
割込入力の優先順位を一番低くする。 手順2)ILRレジスタ14に‘1’がセットされてい
るビットの内、現在の優先順位レジスタ22によって高
い優先順位を割り当てられているビットから順に高い優
先順位を割り当てる。
【0030】なお、ILRレジスタ14に‘1’がセッ
トされているビットに対応するIRRレジスタ12のビ
ットには‘1’がセットされている。従って、上記手順
2)では、ANDゲート28により、両者に‘1’がセ
ットされているビット、すなわち、現在処理中の割込処
理とほぼ同時に割込要求がなされ、もしくは、前回の割
込処理が開始されてから、終了されるまでの間に割込要
求がなされ、まだ割込処理が開始されていない割込入力
に対応するビットを検出する。
【0031】手順3)IRRレジスタ12に‘1’がセ
ットされていて、かつ、上記手順2)の対象外のビット
(IRRレジスタ12の値が‘1’で、かつ、ILRレ
ジスタ14の値が‘0’のビット)の内、すなわち、現
在処理中の割込処理が開始された後に割込要求がなされ
た割込入力に対応するビットの内、現在の優先順位レジ
スタ22によって高い優先順位を割り当てられているビ
ットから順に高い優先順位を割り当てる。
【0032】手順4)上記手順1)〜3)の対象外のビ
ット(IRRレジスタ12の値が‘0’で、かつ、IL
Rレジスタ14の値が‘0’のビット)、すなわち、割
込要求がなされていない割込要求に対応するビットに、
あらかじめ決められている優先順位、例えば割込入力I
R0〜5の添字の数値の小さい順もしくは大きい順に、
あるいは、現在の優先順位レジスタ22によって高い優
先順位を割り当てられているビットから順に高い優先順
位を順次割り当てる。
【0033】手順5)最後に、上記手順1)〜4)に従
って割り当てた優先順位、もしくは、これをエンコード
した値を優先順位レジスタ22に記憶する。
【0034】本発明の割込処理回路10の構成は、基本
的に以上のようなものである。次に、本発明の割込処理
回路10の動作について説明する。
【0035】割込入力IR5〜0は、図3(a)の信号
PRIの値で示すように、同じく小さい数字を与えられ
ている割込入力ほど高い優先順位を持つものとする。こ
こで、同図(b)に示すように、割込入力IR0,3,
5から同時に割込要求がなされ、各々対応するIRRレ
ジスタ12のビット0,3,5の値が‘1’になったと
する。この時の優先順位は割込入力IR0が最も高いた
め、割込処理回路10は、まず、割込入力IR0からの
割込要求を受け付ける。
【0036】割込入力IR0を受け付けると、割込処理
回路10は、IRRレジスタ12の割込入力IR0に対
応するビットを‘0’にリセットし、ISRレジスタ1
8の割込入力IR0に対応するビットの値を‘1’にセ
ットする。図3(c)に示すように、リセット後のIR
Rレジスタ12の値はこの時点でILRレジスタ14に
記憶される。そして、制御回路20によってCPUに対
して割込要求を行う。これ以後の動作は既に述べた通り
である。
【0037】ここで、この割込入力IR0に対応する割
込処理中にさらに割込入力IR2が入力されたとする。
図3(d)に示すように、この時のIRRレジスタ12
の値は、割込入力2,3,5に各々対応するビット2,
3,5の値が‘1’となるが、ILRレジスタ14のビ
ット2の値は‘0’のままである。なお、割込入力IR
2は同IR0よりも優先順位が低いので、現在処理中の
割込入力IR0に対応する割込処理を中断して同IR2
に対応する処理には移行しない。
【0038】その後、割込入力IR0に対応する割込処
理が終了し、CPUの発行する信号EOIを割込処理回
路10が受け取ると、優先順位割当回路16’は、図3
(e)に示すように、まず、手順1)に従って割込入力
IR0に対応する優先順位を最下位の‘5’とし、手順
2)に従って、ILRレジスタ14の値と信号PRIの
状態から割込入力IR3に最上位の優先順位‘0’を、
割込入力IR5に第2位の優先順位‘1’をそれぞれ割
り当てる。
【0039】続いて、手順3)に従って、IRRレジス
タ12の値と信号PRIの状態から、割込入力IR2に
第3位の優先順位‘2’を割り当て、手順4)に従っ
て、信号PRIによって割り当てられている優先順位の
順序で割込入力IR1に第4位の優先順位‘3’を、ま
た、割込入力IR4に第5位の優先順位‘4’をそれぞ
れ割り当てる。そして、割り当てられた優先順位は、手
順5)に従って優先順位レジスタ22に記憶される。
【0040】同じようにして、割込処理回路10は、割
込入力IR3を受け付けて、図4(f)に示すように、
同じくIRRレジスタ12の割込入力IR3に対応する
ビットを‘0’にリセットし、ISRレジスタ18の割
込入力IR3に対応するビットの値を‘1’にセットす
る。リセット後のIRRレジスタ12の値はこの時点で
ILRレジスタ14に記憶される。そして、制御回路2
0によってCPUに対して割込要求を行う。これ以後の
動作は同じである。
【0041】ここで、この割込入力IR3に対応する割
込処理中にさらに割込入力IR1が入力されると、図4
(g)に示すように、この時のIRRレジスタ12の値
は、割込入力1,2,5に各々対応するビット1,2,
5の値が‘1’となるが、ILRレジスタ14のビット
1の値は‘0’のままである。なお、割込入力IR1は
同IR3よりも優先順位が低いので、現在処理中の割込
入力IR3に対応する割込処理を中断して同IR1に対
応する処理には移行しない。
【0042】その後、割込入力IR0に対応する割込処
理が終了し、CPUの発行する信号EOIを割込処理回
路10が受け取ると、優先順位割当回路16’は、手順
1)〜5)に従って、割込入力IR0〜5に対して優先
順位をそれぞれ割り当てる。すなわち、図4(h)に示
すように、割込入力IR5に最上位の優先順位を割り当
て、以下同様にして、割込入力IR2,1,4,0,3
の順に優先順位を割り当てる。
【0043】このように、本発明の割込処理回路10で
は、同時に複数の割込入力から割込要求がなされた場合
には、優先順位レジスタにあらかじめ記憶されている優
先順位に従って、また異なるタイミングで複数の割込入
力から割込要求がなされた場合には割込要求がなされた
順序に従って、優先順位を割り当てし直すことによっ
て、図5のタイミングチャートに示すように、割込入力
IR0,3,5,2,1の順に割込処理が開始される。
【0044】続いて、図6に、優先順位判定回路の一実
施例の構成回路図を示す。まず、同図は、割込入力が2
本の場合の本発明の割込処理回路10で用いられる優先
順位判定回路24であって、ANDゲート30と、2つ
のAND−ORゲート32とから構成されている。な
お、同図に示すANDゲート28は、図2に示すAND
ゲート28であり、各々ビット0,1に対応するAND
ゲート28の出力を信号IN0,1としてある。
【0045】同図において、信号PRIは優先順位レジ
スタ22からの出力であり、優先順位を示す値をエンコ
ードしたものである。従って、信号PRIが‘0’の場
合には割込入力IR0が優先され、信号PRIが‘1’
の場合には割込入力IR1が優先される。また、信号I
S0,1は、ISRレジスタ18に入力される判定出力
信号であって、信号PRIおよび信号IN0,1の状態
に応じて図7の真理値表に示す通りに決定される。
【0046】既に述べたように、従来の割込処理回路で
は、各割込入力に対してある程度優先順位が固定されて
いる。これに対し、本発明の割込処理回路10では、割
込処理発生時の割込要求の状態を記憶しておき、割込処
理終了時に、割込処理発生時に割込要求があった割込入
力に対して優先的に高い優先順位を割り当てるように動
作するため、低順位の割込入力からの割込要求が必要以
上に待たされることがないという利点がある。
【0047】本発明の割込処理回路は、基本的に以上の
ようなものである。以上、本発明の割込処理回路につい
て詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定され
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改
良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の割込
処理回路は、現在処理中の割込処理が終了する毎に、I
RRレジスタ、ISRレジスタおよびILRレジスタの
値に基づき、複数の割込入力に対して優先順位の割り当
てをし直し、次に処理すべき最も優先順位の高い割込入
力からの割込要求を判定するようにしたものである。こ
れにより、本発明の割込処理回路によれば、同等の優先
順位を持つ複数の割込入力から割込要求がなされた場合
に、割込要求がなされた順序とその優先順位とに従って
割込処理を行わせることができ、低順位の割込入力から
の割込要求に対する処理が滞るという不都合の発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の割込処理回路の一実施例のブロック
構成図である。
【図2】 本発明の割込処理回路で用いられる優先順位
割当回路の一実施例のブロック構成図である。
【図3】 (a)〜(e)は、図1に示す本発明の割込
処理回路の動作に対応する一実施例の表である。
【図4】 (f)〜(h)は、図1に示す本発明の割込
処理回路の続きの動作に対応する一実施例の表である。
【図5】 本発明の割込処理回路の動作を表す一実施例
のタイミングチャートである。
【図6】 本発明の割込処理回路で用いられる優先順位
判定回路の一実施例の構成回路図である。
【図7】 図6に示す優先順位判定回路の動作を表す一
実施例の真理値表である。
【図8】 従来の割込処理回路の一例のブロック構成図
である。
【図9】 (a)〜(d)は、図7に示す従来の割込処
理回路の動作に対応する一実施例の表である。
【図10】 従来の割込処理回路の動作を表す一例のタ
イミングチャートである。
【図11】 従来の割込処理回路の別の例のブロック構
成図である。
【符号の説明】
10,36 割込処理回路 12 IRRレジスタ 14 ILRレジスタ 16,16’ 優先順位割当回路 18 ISRレジスタ 20 制御回路 22 優先順位レジスタ 24 優先順位判定回路 26 優先順位変更回路 28,30 ANDゲート 32 AND−ORゲート 38 ORゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の割込入力からの割込要求を記憶する
    IRRレジスタと、現在処理中の割込処理に対応する割
    込入力を記憶するISRレジスタと、割込処理が開始さ
    れた時点のIRRレジスタの値を記憶するILRレジス
    タと、現在処理中の割込処理が終了する毎に、前記IR
    Rレジスタ、前記ISRレジスタおよび前記ILRレジ
    スタの値に基づき、複数の前記割込入力に対して優先順
    位の割り当てをし直し、次に処理すべき最も優先順位の
    高い割込入力からの割込要求を判定する優先順位割当回
    路と、全体の動作を制御するとともに、マイクロプロセ
    ッサとのインタフェースをとる制御回路とを備えている
    ことを特徴とする割込処理回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310438A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Kawasaki Microelectronics Kk 割込み処理回路
KR100817047B1 (ko) 2004-02-27 2008-03-26 삼성전자주식회사 인터럽트 컨트롤러
JP2010016764A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Autonetworks Technologies Ltd 信号処理装置、信号処理方法及び中継装置

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