JP2001165383A - 燃料ホースおよび燃料ホースの製造方法 - Google Patents
燃料ホースおよび燃料ホースの製造方法Info
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- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
- F02M37/0011—Constructional details; Manufacturing or assembly of elements of fuel systems; Materials therefor
- F02M37/0017—Constructional details; Manufacturing or assembly of elements of fuel systems; Materials therefor related to fuel pipes or their connections, e.g. joints or sealings
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- F02M69/00—Low-pressure fuel-injection apparatus ; Apparatus with both continuous and intermittent injection; Apparatus injecting different types of fuel
- F02M69/46—Details, component parts or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus covered by groups F02M69/02 - F02M69/44
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L11/00—Hoses, i.e. flexible pipes
- F16L11/14—Hoses, i.e. flexible pipes made of rigid material, e.g. metal or hard plastics
- F16L11/15—Hoses, i.e. flexible pipes made of rigid material, e.g. metal or hard plastics corrugated
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料ホース３０は、エンジンの燃料噴射時に
おける異音を低減するとともに、他の部材と干渉しない
こと。 【解決手段】 燃料ホース３０は、燃料タンクから汲み
上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給するととも
に、耐燃料油性の樹脂材料から形成している。燃料ホー
ス３０は、燃料通路を有するホース本体と、ホース本体
の断面外形を非円形とする軸方向異形部３４を備えてい
る。軸方向異形部３４は、ホース本体の軸方向に沿った
複数の突条３４ａを有し、この突条３４ａが燃料通路を
流れる燃料によって断面形状が変化する脈動吸収として
作用するとともに、長手方向の形状の変更の抵抗とな
る。
おける異音を低減するとともに、他の部材と干渉しない
こと。 【解決手段】 燃料ホース３０は、燃料タンクから汲み
上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給するととも
に、耐燃料油性の樹脂材料から形成している。燃料ホー
ス３０は、燃料通路を有するホース本体と、ホース本体
の断面外形を非円形とする軸方向異形部３４を備えてい
る。軸方向異形部３４は、ホース本体の軸方向に沿った
複数の突条３４ａを有し、この突条３４ａが燃料通路を
流れる燃料によって断面形状が変化する脈動吸収として
作用するとともに、長手方向の形状の変更の抵抗とな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料タン
クから汲み上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給す
るための燃料ホースに関する。
クから汲み上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給す
るための燃料ホースに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の燃料ホースは、自動車の
燃料タンクとエンジンとを接続する燃料供給系に設けら
れている。図１１は燃料供給系を示す概略構成図であ
る。図１１において、自動車の燃料タンク１０２には、
燃料ポンプ１０４を介して金属製の燃料配管１０６が接
続されている。燃料配管１０６は、ダッシュパネル１０
８に固定されたフィルタ１１０を介して支持され、さら
にフィルタ１１０に燃料ホース１１２が接続され、エン
ジン１１４の燃料噴射弁１１６に燃料を供給している。
上記燃料ホース１１２は、通常、ゴム材料から形成され
ているが、近年、軽量化とコストダウンを図るために、
樹脂材料へ変更するものが知られている。
燃料タンクとエンジンとを接続する燃料供給系に設けら
れている。図１１は燃料供給系を示す概略構成図であ
る。図１１において、自動車の燃料タンク１０２には、
燃料ポンプ１０４を介して金属製の燃料配管１０６が接
続されている。燃料配管１０６は、ダッシュパネル１０
８に固定されたフィルタ１１０を介して支持され、さら
にフィルタ１１０に燃料ホース１１２が接続され、エン
ジン１１４の燃料噴射弁１１６に燃料を供給している。
上記燃料ホース１１２は、通常、ゴム材料から形成され
ているが、近年、軽量化とコストダウンを図るために、
樹脂材料へ変更するものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料ホ
ース１１２の樹脂化にともなって以下のような問題が発
生している。すなわち、燃料噴射弁１１６から燃料が噴
射されると、燃料ホース１１２内の燃料供給圧が急激に
低下する。このような燃料供給圧の急激な低下は、燃料
脈動となって燃料ホース１１２を含む燃料配管１０６へ
伝搬して、ダッシュパネル１０８を振動させて異音を生
じる。
ース１１２の樹脂化にともなって以下のような問題が発
生している。すなわち、燃料噴射弁１１６から燃料が噴
射されると、燃料ホース１１２内の燃料供給圧が急激に
低下する。このような燃料供給圧の急激な低下は、燃料
脈動となって燃料ホース１１２を含む燃料配管１０６へ
伝搬して、ダッシュパネル１０８を振動させて異音を生
じる。
【０００４】こうした異音は、近年、騒音の低減が図ら
れている自動車において、小さくても耳障りとなり不快
感を与える。このために、パルセーションダンパ（図示
省略）を用いて異音の低減を図っている。しかし、パル
セーションダンパを用いることは、部品点数が増加し、
ゴム材料から樹脂材料に変更した軽量化、コストダウン
の効果が十分に得られないという問題があった。
れている自動車において、小さくても耳障りとなり不快
感を与える。このために、パルセーションダンパ（図示
省略）を用いて異音の低減を図っている。しかし、パル
セーションダンパを用いることは、部品点数が増加し、
ゴム材料から樹脂材料に変更した軽量化、コストダウン
の効果が十分に得られないという問題があった。
【０００５】また、燃料ホース１１２は、エンジンルー
ムの狭いスペースに配置されるので、燃料供給圧の増減
により振動して他の部材と干渉するという問題もあっ
た。
ムの狭いスペースに配置されるので、燃料供給圧の増減
により振動して他の部材と干渉するという問題もあっ
た。
【０００６】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、エンジンの燃料噴射時における異音を低
減するとともに、他の部材と干渉しない樹脂製の燃料ホ
ースを提供することを目的とする。
るものであり、エンジンの燃料噴射時における異音を低
減するとともに、他の部材と干渉しない樹脂製の燃料ホ
ースを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第１の発明は、燃料タ
ンクから汲み上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給
するとともに、耐燃料油性の樹脂材料から形成した燃料
ホースにおいて、燃料通路を有するホース本体と、ホー
ス本体の断面外形の少なくとも一部を非円形とするとと
もに、ホース本体の軸方向に沿った複数の突条であり、
燃料通路を流れる燃料によって上記突条の断面形状が変
化する脈動吸収用の軸方向異形部と、を備えたことを特
徴とする。
記課題を解決するためになされた第１の発明は、燃料タ
ンクから汲み上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給
するとともに、耐燃料油性の樹脂材料から形成した燃料
ホースにおいて、燃料通路を有するホース本体と、ホー
ス本体の断面外形の少なくとも一部を非円形とするとと
もに、ホース本体の軸方向に沿った複数の突条であり、
燃料通路を流れる燃料によって上記突条の断面形状が変
化する脈動吸収用の軸方向異形部と、を備えたことを特
徴とする。
【０００８】第１の発明にかかる燃料ホースは、燃料タ
ンクから汲み上げられた燃料をエンジンの燃料噴射弁に
供給している。この燃料ホースは、ホース本体の軸方向
に沿った複数の突条を形成した軸方向異形部を有してい
る。この軸方向異形部は、燃料噴射弁による燃料噴射に
伴う圧力変動に対して半径方向へ伸縮する。これによ
り、燃料噴射時に、軸方向異形部が燃料ホース内の燃料
の圧力変動に応じてその体積を大きく変えて脈動を減衰
させることから、異音の発生を抑制することができる。
よって、燃料ホースは、ゴム材料よりコストダウンを実
現できる樹脂材料を用いても、ゴムホースと同等かそれ
以上に、燃料噴射に伴う脈動を低減して異音を抑制する
ことができる。
ンクから汲み上げられた燃料をエンジンの燃料噴射弁に
供給している。この燃料ホースは、ホース本体の軸方向
に沿った複数の突条を形成した軸方向異形部を有してい
る。この軸方向異形部は、燃料噴射弁による燃料噴射に
伴う圧力変動に対して半径方向へ伸縮する。これによ
り、燃料噴射時に、軸方向異形部が燃料ホース内の燃料
の圧力変動に応じてその体積を大きく変えて脈動を減衰
させることから、異音の発生を抑制することができる。
よって、燃料ホースは、ゴム材料よりコストダウンを実
現できる樹脂材料を用いても、ゴムホースと同等かそれ
以上に、燃料噴射に伴う脈動を低減して異音を抑制する
ことができる。
【０００９】このように、燃料ホースは、軸方向異形部
により大きな脈動吸収効果が得られるので、従来の技術
で説明したような、パルセーションダンパを用いる必要
がなく、部品点数を減少させることができる。
により大きな脈動吸収効果が得られるので、従来の技術
で説明したような、パルセーションダンパを用いる必要
がなく、部品点数を減少させることができる。
【００１０】また、軸方向異形部は、圧力変動に伴う形
状変化が主として半径方向だけであり、軸方向、つまり
燃料ホースの長手方向へ伸縮しない。このため、燃料ホ
ースの伸縮にともなって燃料ホースの経路が変化して、
近接する他の部材に干渉することがなく、異音を生じた
り、耐久性を減少したりすることがない。
状変化が主として半径方向だけであり、軸方向、つまり
燃料ホースの長手方向へ伸縮しない。このため、燃料ホ
ースの伸縮にともなって燃料ホースの経路が変化して、
近接する他の部材に干渉することがなく、異音を生じた
り、耐久性を減少したりすることがない。
【００１１】第１の発明の好適な態様として、軸方向異
形部につながって、蛇腹部を形成する構成をとることが
できる。この構成により、燃料ホースを曲がった経路に
取り回す場合に、蛇腹部の部分で容易に曲げることがで
き、しかも軸方向異形部が蛇腹部で長手方向に伸縮する
ことに伴う移動を拘束することができる。よって、燃料
ホースはエンジンルームの狭い配管スペースに容易に引
き回しすることができる。また、軸方向異形部は、断面
円形の汎用の管体に接続するほか、蛇腹部や汎用の管体
の一方または両方を、適宜組み合わせてもよい。例え
ば、脈動の吸収作用、機械的強度、ホースの取り回しな
どの各種のパラメータを考慮して、軸方向異形部と蛇腹
部との間に汎用の管体を接続するなどの構成をとること
ができる。この場合において、取り回しを容易にするた
めに、蛇腹部で曲げる構成をとるほか、汎用の管体を予
め曲げ成形により曲げる構成をとってもよい。
形部につながって、蛇腹部を形成する構成をとることが
できる。この構成により、燃料ホースを曲がった経路に
取り回す場合に、蛇腹部の部分で容易に曲げることがで
き、しかも軸方向異形部が蛇腹部で長手方向に伸縮する
ことに伴う移動を拘束することができる。よって、燃料
ホースはエンジンルームの狭い配管スペースに容易に引
き回しすることができる。また、軸方向異形部は、断面
円形の汎用の管体に接続するほか、蛇腹部や汎用の管体
の一方または両方を、適宜組み合わせてもよい。例え
ば、脈動の吸収作用、機械的強度、ホースの取り回しな
どの各種のパラメータを考慮して、軸方向異形部と蛇腹
部との間に汎用の管体を接続するなどの構成をとること
ができる。この場合において、取り回しを容易にするた
めに、蛇腹部で曲げる構成をとるほか、汎用の管体を予
め曲げ成形により曲げる構成をとってもよい。
【００１２】第２の発明は、請求項１または請求項２の
燃料ホースを製造する燃料ホースの製造方法において、
樹脂材料を押し出すことによりホース本体を成形する押
出工程と、押出工程の直後のホース本体の外周面を上記
軸方向異形部の外形に倣った成形面に密着させて賦形す
る賦形工程と、を備えたことを特徴とする。
燃料ホースを製造する燃料ホースの製造方法において、
樹脂材料を押し出すことによりホース本体を成形する押
出工程と、押出工程の直後のホース本体の外周面を上記
軸方向異形部の外形に倣った成形面に密着させて賦形す
る賦形工程と、を備えたことを特徴とする。
【００１３】第２の発明にかかる製造方法により、断面
形状の異なった軸方向異形部を連続的かつ容易に製造す
ることができる。
形状の異なった軸方向異形部を連続的かつ容易に製造す
ることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【００１５】図１は本発明の一実施の形態にかかる燃料
ホースを使用している燃料供給系を示す概略構成図であ
る。図１において、自動車の燃料タンク１１には、燃料
ポンプ１２を介して金属製の燃料配管１３が接続されて
いる。この燃料配管１３は、エンジンルームの後部のダ
ッシュパネル１４に固定されたフィルタ１５に接続され
ている。フィルタ１５の出口側には、クイックコネクタ
１６を介して燃料ホース３０が接続されている。燃料ホ
ース３０は、エンジンルーム内を引き回されて、デリバ
リパイプ１７の口金１９に接続されることによりエンジ
ン２０の燃料噴射弁２１に接続されている。
ホースを使用している燃料供給系を示す概略構成図であ
る。図１において、自動車の燃料タンク１１には、燃料
ポンプ１２を介して金属製の燃料配管１３が接続されて
いる。この燃料配管１３は、エンジンルームの後部のダ
ッシュパネル１４に固定されたフィルタ１５に接続され
ている。フィルタ１５の出口側には、クイックコネクタ
１６を介して燃料ホース３０が接続されている。燃料ホ
ース３０は、エンジンルーム内を引き回されて、デリバ
リパイプ１７の口金１９に接続されることによりエンジ
ン２０の燃料噴射弁２１に接続されている。
【００１６】上記燃料供給系では、燃料ポンプ１２によ
り燃料タンク１１から燃料が汲み出されると、燃料配管
１３、フィルタ１５を介して燃料ホース３０に燃料が圧
送され、燃料噴射弁２１の開閉によりエンジン２０に燃
料が噴射される。このときの燃料供給圧は、燃料噴射に
伴って圧力変動を生じ、つまり、燃料ホース３０の燃料
噴射弁２１側の出口にて、０．３ＭＰａを中心に、約
０．０２ＭＰａの範囲にて圧力変動を生じる。
り燃料タンク１１から燃料が汲み出されると、燃料配管
１３、フィルタ１５を介して燃料ホース３０に燃料が圧
送され、燃料噴射弁２１の開閉によりエンジン２０に燃
料が噴射される。このときの燃料供給圧は、燃料噴射に
伴って圧力変動を生じ、つまり、燃料ホース３０の燃料
噴射弁２１側の出口にて、０．３ＭＰａを中心に、約
０．０２ＭＰａの範囲にて圧力変動を生じる。
【００１７】図２は燃料ホース３０を示す外観図であ
る。燃料ホース３０は、樹脂材料により単層または多層
に形成されており、円筒状の一般部３１と、一般部３１
に接続されかつ一体形成された蛇腹部３３と、軸方向異
形部３４とにより構成され、その両端部が接続端部３２
ａ，３２ｂになっている。燃料ホース３０の材料とし
て、ポリアミド系、フッ素系、ポリエステル系、ポリケ
トン系、ポリスルフィド系の樹脂、熱可塑性エラスト
マ、エチレン・ビニルアルコール共重合体などを用いる
ことができる。また、燃料ホース３０自体の可撓性を増
加するために、可塑剤を添加することもできる。燃料ホ
ース３０の材料がポリアミド系樹脂の場合にはＮ−ｎ−
ブチルスルホンアミドを２〜２０重量％添加し、熱可塑
性エラストマの場合にはパラフィン系やナフテン系オイ
ルを１〜３０重量％添加したものを用いることができ
る。
る。燃料ホース３０は、樹脂材料により単層または多層
に形成されており、円筒状の一般部３１と、一般部３１
に接続されかつ一体形成された蛇腹部３３と、軸方向異
形部３４とにより構成され、その両端部が接続端部３２
ａ，３２ｂになっている。燃料ホース３０の材料とし
て、ポリアミド系、フッ素系、ポリエステル系、ポリケ
トン系、ポリスルフィド系の樹脂、熱可塑性エラスト
マ、エチレン・ビニルアルコール共重合体などを用いる
ことができる。また、燃料ホース３０自体の可撓性を増
加するために、可塑剤を添加することもできる。燃料ホ
ース３０の材料がポリアミド系樹脂の場合にはＮ−ｎ−
ブチルスルホンアミドを２〜２０重量％添加し、熱可塑
性エラストマの場合にはパラフィン系やナフテン系オイ
ルを１〜３０重量％添加したものを用いることができ
る。
【００１８】図３は燃料ホース３０の蛇腹部３３および
軸方向異形部３４の付近を拡大して示す斜視図である。
図４は蛇腹部３３の付近の軸方向の断面図である。図３
および図４において、燃料ホース３０の蛇腹部３３は、
山部３３ａと、谷部３３ｂとを連続して形成され、軸方
向に可撓性を有している。燃料ホース３０の可撓性は、
蛇腹部３３の数、樹脂材料の種類、硬さなどのパラメー
タに基づいて、耐圧性、流量などを満足するとともに、
体積変化率が７mm3／（MPa・mm）以上になるように形成
されている。ここに、体積変化率は、燃料ホース３０の
１ｍｍ当たり、１ＭＰａの圧力が変化したときの体積変
化量をいう。
軸方向異形部３４の付近を拡大して示す斜視図である。
図４は蛇腹部３３の付近の軸方向の断面図である。図３
および図４において、燃料ホース３０の蛇腹部３３は、
山部３３ａと、谷部３３ｂとを連続して形成され、軸方
向に可撓性を有している。燃料ホース３０の可撓性は、
蛇腹部３３の数、樹脂材料の種類、硬さなどのパラメー
タに基づいて、耐圧性、流量などを満足するとともに、
体積変化率が７mm3／（MPa・mm）以上になるように形成
されている。ここに、体積変化率は、燃料ホース３０の
１ｍｍ当たり、１ＭＰａの圧力が変化したときの体積変
化量をいう。
【００１９】また、燃料ホース３０の体積変化率の要件
を満たすために、蛇腹部３３の形状の一例として、燃料
ホース３０の外径Ｄ１が６〜１７mmの場合に、図５の拡
大断面図に示すように蛇腹部３３の山部の高さｈが１〜
７mm、山部肉厚ｔ１が０．３mmより大きく、１．７mmよ
り小さく、谷部肉厚ｔ２が０．３mmより大きく、１．７
mmより小さくし、更に好ましくは上記肉厚ｔ１，ｔ２を
０．５〜１．０mmとすることができ、そのときのピッチ
長Ｐが２〜８mmとする寸法をとることができる。
を満たすために、蛇腹部３３の形状の一例として、燃料
ホース３０の外径Ｄ１が６〜１７mmの場合に、図５の拡
大断面図に示すように蛇腹部３３の山部の高さｈが１〜
７mm、山部肉厚ｔ１が０．３mmより大きく、１．７mmよ
り小さく、谷部肉厚ｔ２が０．３mmより大きく、１．７
mmより小さくし、更に好ましくは上記肉厚ｔ１，ｔ２を
０．５〜１．０mmとすることができ、そのときのピッチ
長Ｐが２〜８mmとする寸法をとることができる。
【００２０】図６は軸方向異形部３４の断面図である。
図３および図６において、軸方向異形部３４は、２カ所
の蛇腹部３３の間でありかつ蛇腹部３３に連続して形成
されている。軸方向異形部３４は、燃料ホース３０の軸
方向に沿った複数の突条３４ａを等間隔に配置して形成
されている。すなわち、突条３４ａは、軸方向に山脈状
に突設されることにより、燃料ホース３０の外形を非円
形としている。突条３４ａは、燃料ホース３０内の通路
を流れる燃料の圧力により拡張し、つまり、図７に示す
ように、この軸方向異形部３４は、燃料通路を流れる燃
料によって上記突条３４ａの断面形状が円形に近づくよ
うに変形する。また、図３に示すように、蛇腹部３３と
軸方向異形部３４との間は、一般部３１で接続され、軸
方向異形部３４と一般部３１との間が徐変部３５となっ
ている。この徐変部３５は、軸方向異形部３４が徐々に
円断面となって一般部３１に接続する構成であり、これ
により、軸方向異形部３４の端部に加わる応力を緩和し
ている。
図３および図６において、軸方向異形部３４は、２カ所
の蛇腹部３３の間でありかつ蛇腹部３３に連続して形成
されている。軸方向異形部３４は、燃料ホース３０の軸
方向に沿った複数の突条３４ａを等間隔に配置して形成
されている。すなわち、突条３４ａは、軸方向に山脈状
に突設されることにより、燃料ホース３０の外形を非円
形としている。突条３４ａは、燃料ホース３０内の通路
を流れる燃料の圧力により拡張し、つまり、図７に示す
ように、この軸方向異形部３４は、燃料通路を流れる燃
料によって上記突条３４ａの断面形状が円形に近づくよ
うに変形する。また、図３に示すように、蛇腹部３３と
軸方向異形部３４との間は、一般部３１で接続され、軸
方向異形部３４と一般部３１との間が徐変部３５となっ
ている。この徐変部３５は、軸方向異形部３４が徐々に
円断面となって一般部３１に接続する構成であり、これ
により、軸方向異形部３４の端部に加わる応力を緩和し
ている。
【００２１】上記燃料ホース３０によれば、蛇腹部３３
および軸方向異形部３４が、燃料ホース３０内を流れる
燃料の圧力変動に応じて、その体積変化を大きく変え
て、圧力変動に伴う振動エネルギを吸収し、これによ
り、燃料噴射に伴う脈動を減衰して異音を抑制すること
ができる。
および軸方向異形部３４が、燃料ホース３０内を流れる
燃料の圧力変動に応じて、その体積変化を大きく変え
て、圧力変動に伴う振動エネルギを吸収し、これによ
り、燃料噴射に伴う脈動を減衰して異音を抑制すること
ができる。
【００２２】このとき、蛇腹部３３は体積変化により軸
方向に伸張するが、軸方向異形部３４は、主に半径方向
に拡張して、軸方向に伸張しない。つまり、軸方向異形
部３４は、蛇腹部３３の長手方向への伸張に伴う燃料ホ
ース３０の移動を拘束するように作用する。したがっ
て、燃料ホース３０は、図１の破線で示すように移動し
ないから、他の部品へ干渉して、異音などを生じること
もない。
方向に伸張するが、軸方向異形部３４は、主に半径方向
に拡張して、軸方向に伸張しない。つまり、軸方向異形
部３４は、蛇腹部３３の長手方向への伸張に伴う燃料ホ
ース３０の移動を拘束するように作用する。したがっ
て、燃料ホース３０は、図１の破線で示すように移動し
ないから、他の部品へ干渉して、異音などを生じること
もない。
【００２３】また、軸方向異形部３４は、燃料ホース３
０の蛇腹部３３の間に配置されているので、燃料ホース
３０を曲がった経路に引き回すのに、蛇腹部３３の部分
で曲げればよく、軸方向異形部３４が引き回しの際に支
障となることもなく、よって、狭いエンジンルーム内に
配設することも簡単である。
０の蛇腹部３３の間に配置されているので、燃料ホース
３０を曲がった経路に引き回すのに、蛇腹部３３の部分
で曲げればよく、軸方向異形部３４が引き回しの際に支
障となることもなく、よって、狭いエンジンルーム内に
配設することも簡単である。
【００２４】しかも、燃料ホース３０は、樹脂で形成さ
れているが、蛇腹部３３および軸方向異形部３４によっ
て、ゴムホースと同等またはこれを上回るような大きな
脈動吸収効果が得られるので、従来の技術で説明したよ
うなパルセーションダンパを用いる必要がなく、部品点
数を減少させることができる。
れているが、蛇腹部３３および軸方向異形部３４によっ
て、ゴムホースと同等またはこれを上回るような大きな
脈動吸収効果が得られるので、従来の技術で説明したよ
うなパルセーションダンパを用いる必要がなく、部品点
数を減少させることができる。
【００２５】また、燃料ホース３０は、樹脂から形成さ
れているために、ゴムを用いた場合に比べてコストダウ
ンを図ることができる。
れているために、ゴムを用いた場合に比べてコストダウ
ンを図ることができる。
【００２６】なお、燃料ホース３０の体積変化率は、７
mm3／（MPa・mm）以上に形成すれば、そのゴムホースと
同等以上の効果を得ることができるが、好ましくは、１
５mm 3／（MPa・mm）以上とすると、ほとんど異音を感じ
ない仕様とすることができる。
mm3／（MPa・mm）以上に形成すれば、そのゴムホースと
同等以上の効果を得ることができるが、好ましくは、１
５mm 3／（MPa・mm）以上とすると、ほとんど異音を感じ
ない仕様とすることができる。
【００２７】図８は燃料ホース３０の製造工程を説明す
る説明図である。燃料ホース３０は押出および成形用金
型によるホース外形を賦形することにより製造してい
る。図８において、 ホース製造装置５０は、樹脂管体
３０Ａを押し出す押出機５１と、押出機５１から押し出
された樹脂管体３０Ａの外形を賦形する成形用金型ユニ
ット５２と、成形用金型ユニット５２をループ状に搬送
する搬送装置（図示省略）とを備えている。
る説明図である。燃料ホース３０は押出および成形用金
型によるホース外形を賦形することにより製造してい
る。図８において、 ホース製造装置５０は、樹脂管体
３０Ａを押し出す押出機５１と、押出機５１から押し出
された樹脂管体３０Ａの外形を賦形する成形用金型ユニ
ット５２と、成形用金型ユニット５２をループ状に搬送
する搬送装置（図示省略）とを備えている。
【００２８】上記成形用金型ユニット５２は、一般部用
金型５３、蛇腹用金型５４、軸方向異形用金型５５とを
備え、これらをゴム管体の搬送される搬送経路の両側に
ループ状に配置に配置されている。一般部用金型５３
は、断面円形に賦形するための円柱状のキャビティを備
えている。図９は蛇腹用金型５４の長手方向の断面図で
ある。図９に示すように、蛇腹用金型５４は、燃料ホー
ス３０の蛇腹部３３を形成するために断面波形の成形面
５４ａを有している。この成形面５４ａには、吸引ポン
プ（図示省略）に接続される吸引通路５４ｂが開口して
いる。図１０は軸方向異形用金型５５を示す斜視図であ
る。軸方向異形用金型５５は、燃料ホース３０の軸方向
異形部３４を形成するために長手方向と直角方向で断面
波形の成形面５５ａを有している。また、成形面５５ａ
にも、吸引ポンプに接続される吸引通路５５ｂが開口し
ている。
金型５３、蛇腹用金型５４、軸方向異形用金型５５とを
備え、これらをゴム管体の搬送される搬送経路の両側に
ループ状に配置に配置されている。一般部用金型５３
は、断面円形に賦形するための円柱状のキャビティを備
えている。図９は蛇腹用金型５４の長手方向の断面図で
ある。図９に示すように、蛇腹用金型５４は、燃料ホー
ス３０の蛇腹部３３を形成するために断面波形の成形面
５４ａを有している。この成形面５４ａには、吸引ポン
プ（図示省略）に接続される吸引通路５４ｂが開口して
いる。図１０は軸方向異形用金型５５を示す斜視図であ
る。軸方向異形用金型５５は、燃料ホース３０の軸方向
異形部３４を形成するために長手方向と直角方向で断面
波形の成形面５５ａを有している。また、成形面５５ａ
にも、吸引ポンプに接続される吸引通路５５ｂが開口し
ている。
【００２９】上記ホース製造装置５０による燃料ホース
３０の製造工程について説明する。いま、押出機５１か
ら樹脂管体３０Ａを押し出し、この樹脂管体３０Ａが賦
形領域ＦＡに達すると、搬送装置により順次ループ状に
搬送された成形用金型ユニット５２の一般部用金型５
３、蛇腹用金型５４、軸方向異形用金型５５のいずれか
が樹脂管体３０Ａの外周を囲んで、それらの両側の金型
が型締めされる。そして、吸引装置により吸引通路５４
ｂ，吸引通路５５ｂを通じて吸引されることにより、成
形面５４ａ，５５ａに倣って賦形される。すなわち、樹
脂管体３０Ａは、一般部用金型５３に賦形されることに
より断面円形の一般部３１となり、蛇腹用金型５４に賦
形されることにより蛇腹部３３となり、軸方向異形用金
型５５に賦形されることにより軸方向異形部３４とな
る。このように、ホース製造装置５０により異なった断
面形状の燃料ホース３０を連続的に形成することができ
る。
３０の製造工程について説明する。いま、押出機５１か
ら樹脂管体３０Ａを押し出し、この樹脂管体３０Ａが賦
形領域ＦＡに達すると、搬送装置により順次ループ状に
搬送された成形用金型ユニット５２の一般部用金型５
３、蛇腹用金型５４、軸方向異形用金型５５のいずれか
が樹脂管体３０Ａの外周を囲んで、それらの両側の金型
が型締めされる。そして、吸引装置により吸引通路５４
ｂ，吸引通路５５ｂを通じて吸引されることにより、成
形面５４ａ，５５ａに倣って賦形される。すなわち、樹
脂管体３０Ａは、一般部用金型５３に賦形されることに
より断面円形の一般部３１となり、蛇腹用金型５４に賦
形されることにより蛇腹部３３となり、軸方向異形用金
型５５に賦形されることにより軸方向異形部３４とな
る。このように、ホース製造装置５０により異なった断
面形状の燃料ホース３０を連続的に形成することができ
る。
【００３０】このように、蛇腹部３３を有する燃料ホー
ス３０は、押出工程に続く賦形工程により連続的に製造
することができるので、コストアップの要因にならな
い。
ス３０は、押出工程に続く賦形工程により連続的に製造
することができるので、コストアップの要因にならな
い。
【００３１】なお、燃料ホース３０の製造方法は、通常
の蛇腹部３３を形成できる方法であればよく、例えば、
射出成形法、連続押出ブロー成形法、単品ブロー成形法
などの各種の製造方法を用いることができる。
の蛇腹部３３を形成できる方法であればよく、例えば、
射出成形法、連続押出ブロー成形法、単品ブロー成形法
などの各種の製造方法を用いることができる。
【００３２】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【００３３】軸方向異形部３４は、突条３４ａにより星
形に形成したが、非円形から半径方向に拡張が容易な形
状であれば、特に限定されず、例えば、多角形であって
もよい。
形に形成したが、非円形から半径方向に拡張が容易な形
状であれば、特に限定されず、例えば、多角形であって
もよい。
【図１】本発明の一実施の形態にかかる燃料ホースを使
用している燃料供給系を示す概略構成図である。
用している燃料供給系を示す概略構成図である。
【図２】燃料ホース３０を示す外観図である。
【図３】燃料ホース３０の蛇腹部３３および軸方向異形
部３４の付近を拡大して示す斜視図である。
部３４の付近を拡大して示す斜視図である。
【図４】蛇腹部３３の付近の軸方向の断面図である。
【図５】図４の蛇腹部３３の形状を説明する説明図であ
る。
る。
【図６】軸方向異形部３４の断面図である。
【図７】軸方向異形部３４が半径方向へ拡張した様子を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図８】燃料ホース３０の製造工程を説明する説明図で
ある。
ある。
【図９】蛇腹用金型５４の長手方向の断面図である。
【図１０】軸方向異形用金型５５を説明する説明図であ
る。
る。
【図１１】燃料供給系を示す概略構成図である。
１１…燃料タンク １２…燃料ポンプ １３…燃料配管 １４…ダッシュパネル １５…フィルタ １６…クイックコネクタ １７…デリバリパイプ １９…口金 ２０…エンジン ２１…燃料噴射弁 ３０…燃料ホース ３０Ａ…樹脂管体 ３１…一般部 ３２ａ，３２ｂ…接続端部 ３３…蛇腹部 ３３ａ…山部 ３３ｂ…谷部 ３４…軸方向異形部 ３４ａ…突条 ５０…ホース製造装置 ５１…押出機 ５２…成形用金型ユニット ５３…一般部用金型 ５４…蛇腹用金型 ５４ａ…成形面 ５４ｂ…吸引通路 ５４ｂ，吸引通路 ５５…軸方向異形用金型 ５５ａ…成形面 ５５ｂ…吸引通路 ＦＡ…賦形領域
フロントページの続き Ｆターム(参考） 3H025 CA01 CA02 CB21 3H111 AA02 BA15 CA47 CA53 CB13 DA13 DA26 DB08 EA04 EA05 EA06
Claims (3)
- 【請求項１】 燃料タンクから汲み上げた燃料をエンジ
ンの燃料噴射弁に供給するとともに、耐燃料油性の樹脂
材料から形成した燃料ホースにおいて、 燃料通路を有するホース本体と、 ホース本体の断面外形の少なくとも一部を非円形とする
とともに、ホース本体の軸方向に沿った複数の突条であ
り、燃料通路を流れる燃料によって上記突条の断面形状
が変化する脈動吸収用の軸方向異形部と、 を備えたことを特徴とする燃料ホース。 - 【請求項２】 請求項１の燃料ホースにおいて、 上記軸方向異形部につながって、蛇腹部を形成した燃料
ホース。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２の燃料ホースを
製造する燃料ホースの製造方法において、 樹脂材料を押し出すことによりホース本体を成形する押
出工程と、 押出工程の直後のホース本体の外周面を上記軸方向異形
部の外形に倣った成形面に密着させて賦形する賦形工程
と、 を備えたことを特徴とする燃料ホースの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35256999A JP2001165383A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 燃料ホースおよび燃料ホースの製造方法 |
| DE10061716A DE10061716A1 (de) | 1999-12-13 | 2000-12-12 | Kraftstoffschlauch und Verfahren zur Herstellung eines Kraftstoffschlauchs |
| US09/734,858 US6523576B2 (en) | 1999-12-13 | 2000-12-13 | Fuel hose and method for manufacturing fuel hose |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35256999A JP2001165383A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 燃料ホースおよび燃料ホースの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001165383A true JP2001165383A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18424961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35256999A Pending JP2001165383A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 燃料ホースおよび燃料ホースの製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6523576B2 (ja) |
| JP (1) | JP2001165383A (ja) |
| DE (1) | DE10061716A1 (ja) |
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