JP2001165128A - 部材連結構造 - Google Patents

部材連結構造

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JP2001165128A
JP2001165128A JP34689399A JP34689399A JP2001165128A JP 2001165128 A JP2001165128 A JP 2001165128A JP 34689399 A JP34689399 A JP 34689399A JP 34689399 A JP34689399 A JP 34689399A JP 2001165128 A JP2001165128 A JP 2001165128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一の部材の異なる方向を向く2面に対し、他の
部材の2面をそれぞれねじを用いることなく同時に連結
でき、しかも連結作業が簡単で、連結の信頼性も高い連
結構造を提供する。 【課題を解決するための手段】面1a,4a間及び面1
b,4b間に係合い部5、6をそれぞれ設けるととも
に、部材1、2同士を異なる方向にシーケンシャル的に
スライド移動させることにより、第1の移動に伴って一
方の係合い部5が係合い、第2の移動に伴って他方の係
合い部6が係合うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじを用いること
なく部材同士を連結できる部材連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、部材同士は、ねじ止めにより連結
するのが一般的である。ところがねじ止め作業にはドラ
イバやレンチ等の作業冶具が必要で、作業自体も煩雑で
あるうえ、確実な連結を図るには、作業者によって異な
る締付力を所定の範囲内に管理しなければならない。
【0003】そこで近時、ねじ止めすることなく部材同
士を連結できる種々の連結構造が考えられている。例え
ば、有頭ピンとだるま孔を用いたものや、フック爪とフ
ック孔とを用いたものなどがその代表的なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの構
造は、何らかの外力によって部材が一方向に動かされた
際に、係合いが解除され、外れてしまうという不具合が
ある。したがって、連結に信頼性が要求される部分には
適用しにくい。またこのような連結構造は、互いの部材
の平面同士のみを連結できるものであるため、強度上の
都合から、例えばL字型アングルの直交する面のいずれ
にも、棚板のコーナー部分を連結したい、といった要求
を満足することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような不
具合に鑑み、一の部材の異なる方向を向く2面に対し、
他の部材の2面をそれぞれねじを用いることなく同時に
連結でき、しかも連結作業が簡単で、連結の信頼性も高
い部材連結構造を提供すべく図ったものであって、各面
間に係合い部をそれぞれ設けるとともに、部材同士を異
なる方向にシーケンシャル的にスライド移動させること
により、第1の移動に伴って一方の係合い部が係合い、
第2の移動に伴って他方の係合い部が係合うように構成
したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明にかかる部材連
結構造は、第1取付面とこの第1取付面とは異なる向き
の第2取付面とを有した一の部材に対し、第1被取付面
と第2被取付面とを有する他の部材を、第1取付面と第
1被取付面とをその間に設けた第1係合い部を介して係
合わせるとともに、第2取付面と第2被取付面とをその
間に設けた第2係合い部を介して係合わせることにより
連結するものである。
【0007】そして、前記第1係合い部が、一の部材に
対し他の部材を、所定の第1係合い開始位置から第1取
付面と第1被取付面とを近接又は接触させた状態で所定
の第1方向に沿ってスライド移動させ、第2取付面と第
2被取付面とが近接又は接触する第2係合い開始位置に
位置させることにより、前記第1取付面と第1被取付面
との離間する動作を禁止するとともに、この禁止状態を
保ちつつ、第2取付面と第2被取付面とを近接又は接触
させた状態で、前記第2係合い開始位置から前記第1方
向とは異なる第2方向に沿ってスライド移動させること
が可能なものであり、前記第2係合い部が、前記第1係
合い開始位置においては非係合い状態であり、前記第2
係合い開始位置から前記第2方向にスライド移動させて
所定の係合い完了位置に位置させることにより、前記第
2取付面と第2被取付面との離間動作を禁止するもので
あることを特徴とする。
【0008】このようなものであれば、ねじを用いない
で、一の部材に対し他の部材を所要方向にスライド移動
させるという簡単な操作だけで、部材同士を確実に連結
できる。また、部材同士における第1取付面と第1被取
付面とを互いに拘束すると同時に、これと異なる方向の
第2取付面と第2被取付面とを互いに拘束するため、三
次元的に部材同士を連結することができ、その連結強度
を向上させるとともに、適用範囲を大きく広げることが
できる。しかも、これらを拘束している第1係合い部及
び第2係合い部は、それぞれを係合わせるための方向が
異なるため、いずれの係合いをも解除するには、異なる
2方向に操作しなければならない。したがって、単純な
一方向からの不測の外力等によって、部材同士の連結が
解除されることを防止でき、その連結の信頼性を向上さ
せることができる。
【0009】より確実で強固な連結を図るには、第1取
付面と第1被取付面との間に複数の第1係合い部を設け
るとともに、第2取付面と第2被取付面との間に複数の
第2係合い部を設けてなるものが好ましい。部材同士を
がたなく緊密に連結し、相互の位置決めを確実に行うた
めには、一の部材を第2係合い位置から係合い完了位置
に移動させる過程で、第1係合い部又は第2係合い部の
少なくとも一方が徐々に強く結合し、係合い完了位置に
おいて部材同士が緊密に結合されるように構成している
ものが好適である。
【0010】現実的な種々の用途に対応しやすいものと
しては、第1取付面と第2取付面とが互いに直交し、第
1被取付面と第2被取付面とが互いに直交するものを挙
げることができる。具体的な実施態様としては、支柱に
より棚板の隅部を支持させている組立棚において、一の
部材を支柱とし、他の部材を棚板として、この支柱と棚
板との連結に適用しているものが挙げられる。そしてこ
の場合であれば、ねじを用いることなく組立可能な組立
棚を実現できる。
【0011】上述の組立棚において、棚板と支柱のみで
堅牢に自立可能な構造体を構成でき、従来この種の組立
棚において必要であったブレースやビームと称される補
強材を省略できるようにするには、支柱を、直交する2
つの板材からなる断面概略L字型のアングル部材で構成
し、その奥行き方向に平行な板材の内面を第1取付面と
し、左右方向に平行な板材の内面を第2取付面とすると
ともに、棚板を、矩形板状の棚板本体と、この棚板本体
の四隅からそれぞれ垂下させた所定長さの延長部材とか
らなるものとし、棚板本体の隅部側面と延長部材の側面
とを第1被取付面とし、棚板本体の隅部前面又は後面と
延長部材の前面又は後面とを第2被取付面としているも
のが好ましい。
【0012】支柱のぐらつきを防止するより具体的な実
施態様としては、第1係合い部が上下に複数設けられ、
第2係合い部が上下に複数設けられているものを挙げる
ことができる。一方、簡単に構成できる第1係合い部の
実施態様としては、第1係合い部が、第1取付面又は第
1被取付面のいずれか一方の取付面に設けられた突出部
と、他方の取付面を構成する壁体を貫通して設けられた
凹部とからなるものであり、前記突出部が、首部とその
先端に設けられた頭部とを具備するものであり、前記凹
部が、前記頭部を嵌め得る大きさの挿入孔と、前記首部
のみを通過させ得る幅を有し前記挿入孔から連続させて
前記第1方向に沿って延びるように設けられた第1貫通
溝と、前記首部のみを通過させ得る幅を有し前記第1貫
通溝の端部から連続させて前記第2方向に沿って延びる
ように設けられた第2貫通溝とを具備するものであり、
係合い完了位置において、頭部の裏面と第2貫通溝の周
囲における前記壁体の反取付面とが係合うように構成し
ているものを挙げることができる。
【0013】また、がたのない緊密で確実な係合いを実
現できる実施態様としては、第2係合い部が、第2取付
面又は第2被取付面のいずれか一方の面に設けられた取
付爪部と、他方の面を構成する壁体を貫通して設けられ
た孔部とからなるものであり、取付爪部が、前記一方の
面から所定距離突出させて配置した板状の爪本体と、前
記第2方向に沿って延び、この爪本体と前記一方の面と
の間に介在する連結体とを具備するものであり、孔部
が、爪本体を嵌め得る大きさの貫通孔と、爪本体よりも
その幅寸法が小さくこの貫通孔から前記第2方向に沿っ
て連続して延びるテーパ孔とからなるものであり、係合
い完了位置において、爪本体の裏面とテーパ孔の周囲に
おける前記壁体の反取付面とが係合うとともに、連結体
とテーパ孔の側縁同士がテーパ作用によって係合うよう
に構成しているものを挙げることができる。
【0014】しかして上述の実施態様においては、頭部
や爪本体が壁体の反取付面側に突出することになる。こ
のような突出部分により外観が損なわれたり、衣服等を
引掛けたりすることを防止するには、壁体の反取付面に
凹陥部を形成し、係合い完了位置における頭部先端面又
は爪本体先端面が、前記反取付面よりも突出しないよう
に構成しているものが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。本実施例に係る部材連結構造は、図1に示す
組立棚に適用したものである。この組立棚は、4本の支
柱1と、各支柱1に隅部を連結されて上下に並ぶ複数の
棚板2、2Aとを具備するものであり、ねじを用いるこ
となく、支柱1に棚板2、2Aを取り付けることが可能
なノンボルトシェルビングと称されるものである。
【0016】支柱1は、図2等に示すように、L字型ア
ングル材からなるものであり、互いに直交する一方の板
材11を奥行き方向と平行に、また他方の板材12を左
右方向と平行にして、内側に向かって開くように配置し
てある。各板材11、12は、上下に延びる折り目が付
くように屈曲させてあり、その外面中央に、上下に亘っ
て浅い溝状の凹陥部13、14が形成されるように構成
してある。
【0017】棚板2、2Aのうち、最上段及び最下段に
配置する棚板2は、図3等に示すように、矩形板状の棚
板本体3と、この棚板本体3の四隅からそれぞれ垂下さ
せた所定長さの4本の延長部材7とからなるものであ
る。棚板本体3は、例えば下方に開口する中空板金製の
ものであり、内部に図示しない桟が架け渡されて、所定
の強度を発揮するようにしてある。延長部材7は、棚板
本体3の隅部に、例えば溶接により一体に取り付けたL
字型アングル材であり、この延長部材7の側面7aと棚
板本体3の隅部側面3aとが面一になるようにし、この
延長部材7の前面7b(又は後面)と、棚板本体3の隅
部前面3b(又は隅部後面)とが面一になるようにして
ある。また、これ以外の中間に位置する棚板2Aは、既
存の矩形板状のものであり、支柱1に設けたフック孔1
5に、この棚板2Aに設けた図示しないフック爪を引掛
けて取り付けられている。
【0018】しかして本実施例では、一の部材たる支柱
1と、他の部材たる最上段又は最下段に配置する棚板2
とを連結するために以下のような部材連結構造を採用し
ている。すなわち、この部材連結構造は、支柱1の一方
の板材11の内面に形成される第1取付面1aを、延長
部材7の側面と棚板本体3の隅部側面とにより形成され
る第1被取付面4aに係合わせる第1係合い部5と、支
柱1の他方の板材12の内面に形成される第2取付面1
bを、延長部材7の前面7b(又は後面)と棚板本体3
の隅部前面3b(又は隅部後面)とにより形成される第
2被取付面4bに係合わせる第2係合い部6とを具備す
る。なお、本実施例では、第1取付面1aと第1被取付
面4aとの間に離間して上下に並ぶ一対の第1係合い部
5を形成するとともに、第2取付面1bと第2被取付面
4bとの間に離間して上下に並ぶ一対の第2係合い部6
を形成している。しかして上に位置する第1係合い部5
と第2係り合い部6との上下離間距離が、下に位置する
第1係合い部5と第2係り合い部6との上下離間距離と
等しくなるように設定してある。また、以下では前方に
配置した支柱1に関係する部分を対象に説明することと
し、後方に配置した支柱1に関係する部分は、これと前
後関係が逆となるだけであるため、その説明を省略す
る。
【0019】第1係合い部5は、図1〜図3、図6等に
示すように、第1被取付面4aから突出させた突出部5
1と、第1取付面1aに設けた凹部52とを具備するも
のである。突出部51は、円柱状の首部511と、この
首部511より大径であってその先端に設けられた円盤
状の頭部512とからなるものである。首部511の長
さは板材11、12の厚みと同一又は若干大きくなるよ
うに設定してある。凹部52は、凹陥部13内において
一方の板材11を厚み方向に貫通するように設けられた
ものであって、前記頭部512を挿入し得る大きさを有
した挿入孔521と、前記首部511のみを挿入し得る
幅を有しこの挿入孔521から連続して第1方向D1た
る水平奥行き方向であって前方に延びる第1貫通溝52
2と、この第1貫通溝522と同じ幅を有し前記第1貫
通溝522の前端から連続して第2方向D2たる鉛直方
向であって下方に延びる第2貫通溝523とからなる。
なお、本実施例では上下に設けた一対の第1係り合い部
5を構成する突出部51のいずれもが、第1被取付面4
aのうち延長部材7の側面7aから突出するように設定
してある。
【0020】第2係合い部6は、図1〜図3、図7等に
示すように、第2被取付面4bから突出させた取付爪部
61と、他方の板材12に設けた孔部62とからなる。
取付爪部61は、第2被取付面4bから板材12の略厚
み分離間させて配置した矩形状の爪本体611と、この
爪本体611の上下端をそれぞれ第2被取付面4bに連
結する一対の連結体612、613とを一体に具備す
る。これら連結体612、613は爪本体611よりも
幅狭で、下側の連結体612は、爪本体611の下端か
ら下後方に向かって斜めに延びるものである。そして下
方に向かうにつれその幅が狭くなるようにその両側縁6
12aにテーパ部を設けてなる。孔部62は、爪本体6
11を挿入させ得る大きさの矩形貫通孔621と、この
矩形貫通孔621から下方に向かって連続して延びるテ
ーパ孔622とからなる。このテーパ孔622は、爪本
体611よりも幅狭のものであり、その各側縁622a
には、連結体612の各側縁612aとテーパ作用によ
り係合うことの可能なテーパ部を設けてなる。なお、本
実施例では上下に設けた一対の第2係り合い部6を構成
する取付爪部61が、それぞれ延長部材7の前面7bと
棚板本体3の前面3bとから突出するように設定してあ
る。
【0021】このような構成の組立棚を組み立てる手順
の一例について説明する。最初は最下段に配置する棚板
2を、4本の支柱1の下端部に取り付ける。まず、棚板
2を1本の支柱1に対して、その隅部を側方から接近さ
せ、棚板2に設けられた突出部51の頭部512を、支
柱1の一方の板材11に設けられた凹部52に嵌め入れ
て第1取付面1aと第1被取付面4aとを密着させる。
この図4、図8(実線で示す)に示す第1係合い開始位
置P1においては、第2取付面1bと第2被取付面4b
とは離間しており、第2係合い部6を構成する孔部62
と取付爪部61とは、同じ高さ位置にあって非係合い状
態となっている。
【0022】次に、突出部51の首部511を第1貫通
溝522に沿わせてその端部に至るまで第1方向D1た
る水平前方にスライドさせ、図5、図8(想像線で示
す)に示す第2係合い開始位置P2に位置させる。この
第2係合い開始位置P2においては、第2取付面1bと
第2被取付面4bとが密着し、孔部62を構成する矩形
貫通孔621に、取付爪部61を構成する爪本体611
が嵌まり込んだ状態となっている。この時点では、第1
係合い部5は係合い状態であるが、第2係合い部6は、
完全に係合っていない。
【0023】続いて、突出部51の首部511を第2貫
通溝523に沿わせて鉛直下方にスライドさせ、図6、
図7に示す係合い完了位置P3に位置させる。このこと
により、爪本体611の裏面がテーパ孔622の周囲表
面に係合うとともに、連結体612とテーパ孔622と
がテーパ結合し、第2係合い部6も係合い状態となる。
【0024】このような手順により、棚板2の各隅部に
支柱1を次々取り付け、最下段に配置する棚板2と4本
の支柱1との取り付けを完了した後、同様な手順で、支
柱1の上端部に最上段に配置する棚板2を取り付ける。
なお、組立はこの手順に限るものではない。このように
して、4本の支柱1と上下棚板2とが強く連結され、自
立性ある堅牢な構造体が完成する。その後、中間棚板2
Aを支柱1に取り付ける。
【0025】したがって、本実施例によれば、棚板2を
支柱1に対して、水平方向及び鉛直方向にシーケンシャ
ル的にスライド移動させるだけで、連結することができ
る。しかも連結された状態においては、支柱1を構成す
るL字型アングルの直交する取付面1a、1bのそれぞ
れが、棚板2の隅部の直交する被取付面4a、4bに、
第1、第2係合い部5、6を介して連結されることとな
るため、三次元的な結合を得られ、その連結強度や剛性
を十分なものとすることができる。さらに、第1、第2
係合い部5、6の係合いのいずれをも解除し、棚板2と
支柱1とを解離させるには、連結作業とは逆の手順でシ
ーケンシャル的に異なる2方向に移動させなければなら
ない。したがって、単純な一方向からの不測の外力等に
よって、棚板2と支柱1との連結が解除されることを防
止できる。
【0026】特に本実施例では、係合い完了位置P3に
おいて、第2係合い部6がテーパ結合するため、棚板2
と支柱1とをがたなく緊密に連結することができ、位置
決めをも確実に行える。さらにこのような構造に加え、
棚板2に延長部材7を設けて被取付面4a、4bに十分
な鉛直方向距離を与え、係合い部5、6をそれぞれ上下
に一対配置するようにしているので、支柱1を棚板2に
直接的に取り付けてぐらつきのないものとすることがで
きる。したがって従来この種の組立棚において必要であ
ったブレースやビームと称される補強材を省略でき、部
品点数の削減や組立解体作業の容易化を促進できる。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではない。例えば、本部材連結構造を、棚板と支柱との
連結に適用するのみならず、パネルと支柱等、その他種
々の部材同士の連結に適用しても構わない。また上記実
施例では係合いに関するスライド方向を水平及び鉛直と
していたが、これを斜めにしても有効である。さらに言
えば、第1取付面と第2取付面とのなす角度、又は第1
被取付面と第2被被取付面とのなす角度が90度以外の
角度のものに適用しても同様の作用効果を奏しうる。
【0028】より具体的な変形について言えば、例え
ば、上記実施例において支柱は2種類が必要であるが、
第1及び第2係合い部を構成する凹部及び孔部を、上下
に対称形状をなすものとすれば、1種類の支柱のみで組
立棚を構成することができる。さらに、突出部、取付爪
部を支柱に設け、凹部、孔部を棚板に設ける構成として
も構わない。
【0029】その他各部の具体的な構成は、上述した実
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、ねじを用いずに、一の部材に対して他の部材を所要
方向にスライド移動させるという簡単な操作だけで、そ
の第1取付面と第1被取付面とが互いに拘束されるとと
もに、これと異なる方向の第2取付面と第2被取付面と
が互いに拘束される。したがって、部材同士を3次元的
に強固に連結できる。しかも、これらを拘束している第
1係合い部及び第2係合い部は、それぞれを係合わせる
ための方向が異なるため、いずれの係合いをも解除する
には、異なる2方向に操作しなければならない。したが
って、単純な一方向からの不測の外力等によって、部材
同士の連結が解除されることを防止できる。
【0031】第1取付面と第1被取付面との間に複数の
第1係合い部を設けるとともに、第2取付面と第2被取
付面との間に複数の第2係合い部を設けてなるものであ
れば、より確実で強固な連結を図ることができる。他の
部材を第2係合い位置から係合い完了位置に移動させる
過程で、第1係合い部又は第2係合い部の少なくとも一
方が徐々に強く結合し、係合い完了位置において部材同
士が緊密に結合されるように構成しているものであれ
ば、部材同士をがたなく緊密に連結することができ、位
置決めをも確実に行える。
【0032】第1取付面と第2取付面とが互いに直交
し、第1被取付面と第2被取付面とが互いに直交するも
のであれば、現実的な種々の用途に対応しやすい。支柱
により棚板の隅部を支持させている組立棚において、一
の部材を支柱とし、他の部材を棚板として、この支柱と
棚板との連結に適用しているものであれば、ねじを用い
ることなく組立可能な組立棚を実現できる。この場合
に、支柱を、直交する2つの板材からなる断面概略L字
型のアングル部材で構成し、その奥行き方向に平行な板
材の内面を第1取付面とし、左右方向に平行な板材の内
面を第2取付面とするとともに、棚板を、矩形板状の棚
板本体と、この棚板本体の四隅からそれぞれ垂下させた
所定長さの延長部材とからなるものとし、棚板本体の隅
部側面と延長部材の側面とを第1被取付面とし、棚板本
体の隅部前面又は後面と延長部材の前面又は後面とを第
2被取付面としているものであれば、棚板と支柱のみの
結合によって、堅牢に自立可能な構造体を構成でき、従
来この種の組立棚において必要であったブレースやビー
ムと称される補強材を省略できる。
【0033】この場合特に、第1係合い部が上下に複数
設けられ、第2係合い部が上下に複数設けられているも
のであれば、支柱のぐらつきを有効に防止することがで
きる第1係合い部が、第1取付面又は第1被取付面のい
ずれか一方の取付面に設けられた突出部と、他方の取付
面を構成する壁体を貫通して設けられた凹部とからなる
ものであり、前記突出部が、首部とその先端に設けられ
た頭部とを具備するものであり、前記凹部が、前記頭部
を嵌め得る大きさの挿入孔と、前記首部のみを通過させ
得る幅を有し前記挿入孔から連続させて前記第1方向に
沿って延びるように設けられた第1貫通溝と、前記首部
のみを通過させ得る幅を有し前記第1貫通溝の端部から
連続させて前記第2方向に沿って延びるように設けられ
た第2貫通溝とを具備するものであり、係合い完了位置
において、頭部の裏面と第2貫通溝の周囲における前記
壁体の反取付面とが係合うように構成しているものであ
れば、この第1係合い部を簡単な構成で実現できる。
【0034】第2係合い部が、第2取付面又は第2被取
付面のいずれか一方のの取付面に設けられた取付爪部
と、他方の取付面を構成する壁体を貫通して設けられた
孔部とからなるものであり、取付爪部が、前記一方の取
付面から所定距離突出させて配置した板状の爪本体と、
前記第2方向に沿って延び、この爪本体と前記一方の取
付面との間に介在する連結体とを具備するものであり、
孔部が、爪本体を嵌め得る大きさの貫通孔と、爪本体よ
りもその幅寸法が小さくこの貫通孔から前記第2方向に
沿って連続して延びるテーパ孔とからなるものであり、
係合い完了位置において、爪本体の裏面とテーパ孔の周
囲における前記壁体の反取付面とが係合うとともに、連
結体とテーパ孔の側縁同士がテーパ作用によって係合う
ように構成しているものであれば、がたのない緊密で確
実な係合いを実現できる壁体の反取付面に凹陥部を形成
し、係合い完了位置における頭部先端面又は爪本体先端
面が、前記反取付面よりも突出しないように構成してい
るものであれば、頭部や爪本体により外観が損なわれた
り、衣服等を引掛けたりすることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における組立棚を示す全体斜
視図。
【図2】同実施例における支柱及び棚板を示す部分分解
斜視図。
【図3】同実施例における棚板を示す下方から見た部分
拡大斜視図。
【図4】同実施例における組立手順を示す部分側面図。
【図5】同実施例における組立手順を示す部分側面図。
【図6】同実施例における組立完了状態を示す部分側面
図。
【図7】同実施例における組立完了状態を示す部分正面
図。
【図8】同実施例における組立手順を示す部分平断面
図。
【符号の説明】
1…支柱(一の部材) 11…壁体(奥行き方向に平行な板材) 12…壁体(左右方向に平行な板材) 13、14…凹陥部 1a…第1取付面 1b…第2取付面 2…棚板(他の部材) 3…棚板本体 3a…棚板本体の隅部側面 3b…棚板本体の隅部前面 4…取付部 4a…第1被取付面 4b…第2被取付面 5…第1係合い部 51…突出部 52…凹部 511…首部 512…頭部 521…挿入孔 522…第1貫通溝 523…第2貫通溝 6…第2係合い部 61…取付爪部 62…孔部 611…爪本体 612…連結体 621…貫通孔 622…テーパ孔 612a…連結体の側縁 622a…テーパ孔の側縁 7…延長部材 7a…延長部材の側面 7b…延長部材の前面 P1…第1係合い開始位置 P2…第2係合い開始位置 P3…係合い完了位置 D1…第1方向 D2…第2方向

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1取付面とこの第1取付面とは異なる向
    きの第2取付面とを有した一の部材に対し、第1被取付
    面と第2被取付面とを有する他の部材を、第1取付面と
    第1被取付面とをその間に設けた第1係合い部を介して
    係合わせるとともに、第2取付面と第2被取付面とをそ
    の間に設けた第2係合い部を介して係合わせることによ
    り連結するものであって、 前記第1係合い部が、一の部材に対して他の部材を、所
    定の第1係合い開始位置から第1取付面と第1被取付面
    とを近接又は接触させた状態で所定の第1方向に沿って
    スライド移動させ、第2取付面と第2被取付面とが近接
    又は接触する第2係合い開始位置に位置させることによ
    り、前記第1取付面と第1被取付面との離間する動作を
    禁止するとともに、この禁止状態を保ちつつ、前記第2
    取付面と第2被取付面とを近接又は接触させた状態で、
    前記第2係合い開始位置から前記第1方向とは異なる第
    2方向に沿ってスライド移動させることが可能なもので
    あり、 前記第2係合い部が、前記第1係合い開始位置において
    は非係合い状態であり、前記第2係合い開始位置から前
    記第2方向にスライド移動させて所定の係合い完了位置
    に位置させることにより、前記第2取付面と第2被取付
    面との離間動作を禁止するものであることを特徴とする
    部材連結構造。
  2. 【請求項2】第1取付面と第1被取付面との間に複数の
    第1係合い部を設けるとともに、第2取付面と第2被取
    付面との間に複数の第2係合い部を設けてなる請求項1
    記載の部材連結構造。
  3. 【請求項3】他の部材を第2係合い位置から係合い完了
    位置に移動させる過程で、第1係合い部又は第2係合い
    部の少なくとも一方が徐々に強く結合し、係合い完了位
    置において部材同士が緊密に結合されるように構成して
    いる請求項1又は2記載の部材連結構造。
  4. 【請求項4】第1取付面と第2取付面とが互いに直交
    し、第1被取付面と第2被取付面とが互いに直交するも
    のである請求項1、2又は3記載の部材連結構造。
  5. 【請求項5】支柱により棚板の隅部を支持させている組
    立棚において、一の部材を支柱とし、他の部材を棚板と
    して、この支柱と棚板との連結に適用している請求項4
    記載の部材連結構造。
  6. 【請求項6】支柱を、直交する2つの板材からなる断面
    概略L字型のアングル部材で構成し、その奥行き方向に
    平行な板材の内面を第1取付面とし、左右方向に平行な
    板材の内面を第2取付面とするとともに、 棚板を、矩形板状の棚板本体と、この棚板本体の四隅か
    らそれぞれ垂下させた所定長さの延長部材とからなるも
    のとし、棚板本体の隅部側面と延長部材の側面とを第1
    被取付面とし、棚板本体の隅部前面又は後面と延長部材
    の前面又は後面とを第2被取付面としているものである
    請求項5記載の部材連結構造。
  7. 【請求項7】第1係合い部が上下に複数設けられ、第2
    係合い部が上下に複数設けられている請求項6記載の部
    材連結構造。
  8. 【請求項8】第1係合い部が、第1取付面又は第1被取
    付面のいずれか一方の面に設けられた突出部と、他方の
    面を構成する壁体を貫通して設けられた凹部とからなる
    ものであり、 前記突出部が、首部とその先端に設けられた頭部とを具
    備するものであり、 前記凹部が、前記頭部を嵌め得る大きさの挿入孔と、前
    記首部のみを通過させ得る幅を有し前記挿入孔から連続
    させて前記第1方向に沿って延びるように設けられた第
    1貫通溝と、前記首部のみを通過させ得る幅を有し前記
    第1貫通溝の端部から連続させて前記第2方向に沿って
    延びるように設けられた第2貫通溝とを具備するもので
    あり、 係合い完了位置において、前記頭部と、第2貫通溝の周
    囲における前記壁体とが係合うように構成している請求
    項1乃至7記載の部材連結構造。
  9. 【請求項9】壁体の反取付面に凹陥部を形成し、係合い
    完了位置における頭部先端面が、前記反取付面よりも突
    出しないように構成している請求項8記載の部材連結構
    造。
  10. 【請求項10】第2係合い部が、第2取付面又は第2被
    取付面のいずれか一方の面に設けられた取付爪部と、他
    方の面を構成する壁体を貫通して設けられた孔部とから
    なるものであり、 取付爪部が、前記一方の面から所定距離突出させて配置
    した板状の爪本体と、前記第2方向に沿って延び、この
    爪本体と前記一方の面との間に介在する連結体とを具備
    するものであり、 孔部が、爪本体を嵌め得る大きさの貫通孔と、爪本体よ
    りもその幅寸法が小さくこの貫通孔から前記第2方向に
    沿って連続して延びるテーパ孔とからなるものであり、 係合い完了位置において、爪本体とテーパ孔の周囲にお
    ける前記壁体とが係合うとともに、連結体とテーパ孔の
    側縁同士がテーパ作用によって係合うように構成してい
    る請求項1乃至9記載の部材連結構造。
  11. 【請求項11】壁体の反取付面に凹陥部を形成し、係合
    い完了位置における爪本体先端面が、前記反取付面より
    も突出しないように構成している請求項10記載の部材
    連結構造。
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