JP2001164458A - オゾンを使用する綿繊維品の漂白方法及び装置 - Google Patents

オゾンを使用する綿繊維品の漂白方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白すべき布帛にオゾン含有ガスを接触させ
た後に該布帛を湯洗させることで塩素系薬品を用いるこ
となく繊維の漂白を行ないかつ経時的黄変を抑止させる
こと。 【解決手段】 糊抜き精練された後の綿繊維に水分を付
与せしめた後、該綿繊維にオゾン含有ガスを接触させ、
しかる後該綿繊維を湯洗する漂白方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業的に生産する
繊維布帛の漂白方法及び装置であって、特に漂白すべき
布帛にオゾン含有ガスを接触させた後に該布帛を湯洗さ
せることで塩素系薬品を用いることなく繊維の漂白を行
ないかつ経時的黄変を抑止させることができる綿繊維品
の漂白方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に知られている綿繊維の内部に
は、リグニンペクチン等の不純物が残存しているために
綿繊維が薄茶色となっており、またそれら綿繊維を使用
して織られた綿布は、界面活性剤や縦糸に使用した糊剤
等が付着していることが原因で綿布全体が薄茶色の布帛
となっている。したがって上記綿繊維を使用して織られ
た綿布は、その薄茶色を除くための手段として綿繊維を
漂白することが必要となる。
【0003】従来の綿繊維(以下これを綿布として説明
する。)の一般的漂白処理は、その漂白を行なう前の綿
布の糊抜き、精練の処理を行なった後に、その綿布の漂
白を行なう。この漂白処理は、通常漂白剤として次亜塩
素酸ソーダを用いる漂白法が採用されている。この漂白
方法では布地を傷めることが少なく、しかも高い漂白度
が得られるので、この亜塩素酸ソーダ使用による漂白法
が一般的に行なわれている。
【0004】しかしながらこの亜塩素酸ソーダを使用す
る漂白処理工程から排出される排液中には、塩素系化合
物が含まれる可能性が多大であり、その有害性について
も懸念されているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで上記塩素系薬品
を用いないで綿布の漂白を行なう漂白方法の開発が要求
されており、この要求に答え得る綿布漂白方法として過
酸化水素を用いる漂白方法が知られている。ところがこ
の過酸化水素を用いる漂白方法では、漂白度が比較的低
く、その上漂白処理時間が最低でも30分を必要とする
ことから必要漂白処理時間が長くなり、このために漂白
処理布帛の生産性及びその経済性に欠けるものがあっ
た。
【0006】また上記塩素系薬品及び過酸化水素を用い
ることなく綿布の漂白を行なう漂白方法としてオゾン含
有ガスを布帛繊維に接触せしめて漂白を行なう漂白方法
が、特開平9−31840号公報で開示されている。こ
のオゾン含有ガスを使用する漂白方法は、漂白処理すべ
き綿布を吸湿・膨潤させ、この吸湿・膨潤させた綿布に
オゾン含有ガスを接触させて漂白し、この漂白の結果生
じた酸を洗浄する漂白方法となっている。
【0007】本発明者等が、上記オゾン含有ガスを用い
る綿布の漂白方法について研究を重ねた結果、上記公開
公報には開示されていない重大な問題点が見出された。
【0008】それは、オゾン含有ガスを用い漂白後にお
いて、経時黄変が生じるということである。つまりオゾ
ン含有ガスを使用する綿布の漂白は、その漂白直後では
高い白度が得られるが、その漂白後、数週間から数ケ月
経過すると徐々に黄変度が高まることが判明された。こ
の黄変度は、漂白直後の綿布を、蒸気が熱処理あるいは
アルカリ処理を行なうことで直ちに現われる。
【0009】この黄変の原因は、セルロースの酸化と考
えられる。つまりオゾンは特に酸化力が強く、このため
にセルロースが酸化されやすいものと考えられるので、
この黄変をいかに抑止するかが、オゾン含有ガス使用の
漂白を実用化する上で重要な課題である。
【0010】なお上記公開公報には、その実施例として
オゾン含有ガスを接触させる前の布に湿度を付与せしめ
る水分にかえて、酢酸水溶液を用いることが開示されて
いるが、このような有機酸を用いることは、コストや取
扱い上の問題点や、有機酸が布に残留される問題点、さ
らには洗浄した後に発生する酸含有排水の処理について
の問題点等を考慮しなければならないことになる。
【0011】本発明は上記の事実に鑑みてなされたもの
で、オゾン含有ガスを用いる綿布の漂白処理後において
生じる経時的黄変の度合を抑止することができる繊維品
の漂白法及びその装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1では、糊抜き精練された後の綿繊維
に水分を付与せしめた後、該綿繊維にオゾン含有ガスを
接触させ、しかる後該綿繊維を湯洗する綿繊維品の漂白
方法であることを特徴としている。
【0013】また、本発明の請求項2では、糊抜き精練
された後の綿繊維に水分を付与せしめた後、該綿繊維に
オゾン含有ガスを接触させ、しかる後該綿繊維を湯洗
し、次いで該綿繊維を過酸化水素による上晒しを行なう
綿繊維品の漂白方法であることを特徴としている。
【0014】また請求項3では、糊抜き精練された後の
綿繊維を連続的に移送する綿繊維の移送方向に沿って、
その綿繊維に水分を付与せしめるための湿潤手段と、オ
ゾンガス発生機により発生されたオゾンガスを含有する
オゾン含有ガスを上記綿繊維に接触せしめるためのオゾ
ン処理室と、オゾン処理された綿繊維を湯洗する湯洗槽
を順次配設せしめた綿繊維品の漂白装置であることを特
徴としている。
【0015】また請求項4では、糊抜き精練された後の
綿繊維を連続的に移送する綿繊維の移送方向に沿って、
その綿繊維に水分を付与せしめるための湿潤手段と、オ
ゾンガス発生機により発生されたオゾンガスを含有する
オゾン含有ガスを上記綿繊維に接触せしめるためのオゾ
ン処理室と、オゾン処理された綿繊維を湯洗する湯洗槽
と、該湯洗槽により湯洗された綿繊維を過酸化水素によ
る上晒しを行なう反応スチーマを順次配設せしめた綿繊
維品の漂白装置であることを特徴としている。
【0016】従って上記請求項1及び3に記載の発明に
よれば、オゾン含有ガスによりオゾン処理された綿繊維
を湯洗することができ、これによって経時黄変を生じる
ことなく、優れた漂白度が維持できる漂白処理が可能で
ある。また上記請求項2及び4に記載の発明によれば、
オゾン処理及び湯洗処理された綿繊維に対しさらに過酸
化水素による上晒漂白を行なうことで、漂白度が一層高
められると共に経時黄変が解消できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の漂白装置を図面に
示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1において、1は不図示の前段工程で糊
抜き精練がなされて移送されてくる長尺の布帛であっ
て、この布帛1をオゾン漂白するための装置として図1
で示すように、布帛1の移送方向に沿って高水分率付与
装置2、低水分率付与装置3、水分率測定装置4、オゾ
ン処理室5、湯洗槽6、過酸化水素を使用する反応スチ
ーマ7、水洗槽8及び乾燥室9の順で配設されている。
【0019】本実施の形態において第1番目の特徴は、
オゾン処理室5と、このオゾン処理室5に次いで湯洗槽
6を配設していることであり、また本実施の形態の第2
番目の特徴は、上記湯洗槽6に次いで過酸化水素による
上晒しを行なうための反応スチーマ7を配設したことに
ある。
【0020】そこで上記オゾン処理室5の構成について
説明すると、このオゾン処理室5は、オゾンガス処理室
5の外部に設けられているオゾン発生装置10により発
生するオゾンガスの供給と、連続的に移送されてくる長
尺布帛1の導入導出を可能ならしめる構成となっており
しかもこのオゾン処理室5は、このオゾン処理室5内に
供給されたオゾンガスの室外漏出を可及的に抑制するた
めの手段として、そのオゾン処理室5の布帛導入口に
は、布帛の連続的通過は許すがオゾン処理室15内のガ
スの漏出を防止する導入側シール機構11が設けられて
おり、またオゾン処理室5の布帛導出口には、布帛の連
続的通過を許し得る液封槽12が設けられている。
【0021】またオゾン処理室5の内部には該オゾン処
理室5内に導入された布帛1を蛇行状に移送し、その移
送時においてオゾン含有ガスとの接触を確保するための
処理室内滞在タイミングを確保せしめるための多数本ガ
イドロール13が配設されている。
【0022】これらガイドロール13の端部は図2で示
すようにオゾン処理室5の左右両壁面14に設けている
それぞれの軸受け15によって回転可能に軸支されてい
るが、かかる軸受け15とガイドロール13との間に生
じる隙間からオゾン処理室5内に充満されているオゾン
含有ガスがオゾン処理室5の外部へ漏出される懸念があ
る。
【0023】そこで本実施の形態では、オゾン処理室5
の壁面14外側にその壁面14とで二重となる外壁16
を設けて、オゾン含有ガスのオゾン処理室5からの漏洩
を防いでいる。その壁面14と外壁16との間に漂うオ
ゾン含有ガスは、不図示の吸気装置により吸引し、例え
ば触媒等を使用して脱臭せしめた後に回収又は排気処理
することができる構成となっている。尚19はオゾン処
理室5の密閉扉を示す。
【0024】以上がオゾン漂白装置の実施の形態である
が、次にその漂白装置を使用する漂白作用について述べ
る。先ずはオゾンガス発生装置10により発生するオゾ
ンガスをオゾン処理室5内に充満させると共に湯洗槽6
の内部には、湯温度が60℃以上の湯を充填する。
【0025】そこで処理すべき長尺布帛1を、走行(移
送)させ最初に高水分率付与装置2により十分量の水分
を布帛1に付与せしめた後、絞りロール17により一旦
搾水して布帛1の全面を均一に加湿する。次にその布帛
1を、低水分率付与装置3を通過させ低水分を再度付与
せしめるが、この低水分率付与装置3により布帛1に付
与される水分付与率は、水分率測定装置4の働きにより
約20%〜70%となるように調整できる。
【0026】すなわち、布帛1に付与される水分付与率
が高すぎると繊維の一部又は全体が水膜で覆われてしま
い、オゾンガスが繊維に接触しにくくなり、また水分付
与率が低すぎると繊維全体が湿潤状態とならずオゾンガ
スによる漂白反応に不足を生じることになる。
【0027】かくして所望の低水分率で水分が布帛全面
に均一に付与された布帛1はオゾン処理室5内に供給さ
れ、このオゾン処理室5内では、例えばオゾンガス濃度
が20g/m3 〜70g/m3 に保たれているオゾン含
有ガスと接触する。この布帛1はオゾン含有ガスとの接
触により布帛の漂白反応が進行する。布帛1がオゾン処
理室5内でオゾン含有ガスと接触する処理時間は、その
布帛1がオゾン処理室5内に導入してから導出されるま
での長さを布帛1の移送速度で割ると求められるが、こ
の処理時間の適当時間は2分〜15分である。
【0028】ここで使用されるオゾンガスはNOxや電
極ダスト等の不純物が含まれず、しかもオゾンガス濃度
の高い電解法(固体高分子電解質膜を用いて純水を電解
してオゾンガスを発生させるもの)が適しているが、従
来の無声放電式によるオゾンガスの使用も可能である。
【0029】かくしてオゾン処理室5内でオゾン処理さ
れた布帛1は、そのオゾン処理室5から導出された後、
湯温が80℃〜100℃に保たれている湯洗槽6内に供
給され、この湯洗槽による湯洗作用によって布帛1の繊
維はオゾンと対応し、この反応時に生じた酸化セルロー
ズの一部が繊維から洗い落される。この湯洗浄時間は3
0秒から数分が望ましい。
【0030】以上の処理工程により漂白処理された布帛
は経時的黄変を生じることなく、長期に亘って所望の白
度が保持できる布帛の生産が可能である。つまり黄変指
数は、上記漂白処理後5〜5.5であり、蒸気加熱後で
も8〜8.5であり染色処理前の漂白としては充分で実
用性に優れるものである。
【0031】次に上記漂白処理された布帛1を染色処理
することなく白物として使用(利用)する場合には、さ
らにその漂白白度を高めるために過酸化水素を用いる上
晒しを行なうことが良い。この上晒しを行なうために
は、図1で示すように、上記処理工程中の湯洗槽6によ
り湯洗された後の布帛1を過酸化水素溶液18中に浸漬
して布帛1に過酸化水素を含浸せしめた後、この過酸化
水素含浸布帛を、湿熱が維持される反応スチーマ7内に
供給して湿熱処理し、該反応スチーマ7内で過酸化水素
漂白を行なう。
【0032】この過酸化水素漂白による上晒し後、水洗
槽8による洗浄と乾燥室9内での乾燥を連続的に行なう
ことで過酸化水素による単独漂白処理による漂白条件よ
りも遥かに弱い処理条件にもかかわらず黄変指数が1.
3〜1.5の漂白度が得られ、蒸気加熱後でも3〜3.
5という漂白度である良好な漂白処理がなされる。
【0033】以下に本発明者が実施したそれぞれの実施
例について述べるが、これらの実施例で使用した布帛1
としては、糊抜き精練された綿布を用い、オゾン処理室
5内に供給する前の綿布には、水分を含ませたスポンジ
ロールを用いて布帛全面に均一の水分付与を施した。
【0034】オゾン処理室5(ボックス)としては、幅
50cm、高さ50cm、奥行40cmである上面開口
可能なステンレス製の容器と、該容器の上面開口を、布
帛出し入れのために開閉することが可能である密閉式の
蓋を設けた。またこのオゾン処理室5にはそのオゾン処
理室5内のガスサンプルを取り出すことができるサンプ
ルガス注出口を設け、このサンプルガス注出口から取り
出したサンプルガスの濃度は、紫外線吸収式・オゾンガ
ス濃度計により常時監視した。
【0035】 実施例−1 水分付与率 55% オゾン濃度 20g/m3 処理時間 10分 処理温度 常温28〜29℃ 湯洗処理 80℃×1分間 基布の黄変指数 14.7 漂白処理後の黄変指数 5.2 蒸気加熱処理後の黄変指数 7.5 破裂圧力 基布4.6kg/cm2G に対して4.2kg/cm2G
【0036】 実施例−2 水分付与率 55% オゾン濃度 20g/m3 処理時間 10分 処理温度 常温28〜29℃ 湯洗処理 60℃×1分間 基布の黄変指数 14.7 漂白処理後の黄変指数 5.2 蒸気加熱処理後の黄変指数 9.3 破裂圧力 基布4.6kg/cm2G に対して4.2kg/cm2G
【0037】 実施例−3 水分付与率 55% オゾン濃度 20g/m3 処理時間 10分 処理温度 常温28〜29℃ 湯洗処理 100℃×1分間 基布の黄変指数 14.7 漂白処理後の黄変指数 6.1 蒸気加熱処理後の黄変指数 8.0 破裂圧力 基布4.6kg/cm2G に対して4.2kg/cm2G
【0038】実施例−4 実施例−1で漂白処理した綿布を過酸化水素を用いて上
晒しした。 過酸化水素 30g/l 炭酸ナトリウム 2g/l ネオレートPLC7000 3% ノイゲンHC 2g/l 温度 100℃ 処理時間 2分 上晒し後の黄変指数 1.45 蒸気加熱処理後の黄変指数 3.1 破裂圧力 基布4.6kg/cm2G に対して4.0kg/cm2G
【0039】比較例−1 実施例−1で用いた綿布を亜塩素酸ソーダで漂白した。 亜塩素酸ソーダ 5wt% 蟻酸酸性 PH 3 漂白温度 60℃ 漂白時間 30分 漂白処理後の黄変指数 1.9 蒸気加熱処理後の黄変指数 4.0 破裂圧力 基布4.6kg/cm2G に対して4.0kg/cm2G
【0040】比較例−2 実施例−1におけるオゾン漂白後を湯洗に代えて水洗
(常温、5分間)とした場合 漂白処理後の黄変指数 5.2 蒸気加熱処理後の黄変指数 10.3
【0041】
【発明の効果】以上の如く、本発明のオゾン漂白方法及
び装置によれば、公知であるオゾン含有ガスによる漂白
処理特有の経時的黄変の問題点を解消し、さらには経時
的黄変を抑止しながらも白度の不足を起すことのない有
効な漂白を行なうことができる。
【0042】また本発明の漂白方法及び装置によれば、
従来の塩素系薬品を使用することなく、しかも従来の塩
素系薬品を使用する漂白処理に比して大幅に優れた布帛
の漂白が可能である。
【0043】さらに本発明の漂白方法及び装置によれば
有機酸を一切使用しないので、排水設備、あるいは環境
への負荷に対しての設備等を軽減させることができ、実
用性に優れるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなる漂白方法に用いる漂白装置の実
施の形態を示した全体説明図。
【図2】上記漂白装置におけるオゾン処理室の要部シー
ル構造を示した平断面図。
【符号の説明】
1…長尺布帛 2…高水分率付与装置 3…低水分率付与装置 4…水分率測定装置 5…オゾン処理室 6…湯洗槽 7…反応スチーマ 8…水洗槽 9…乾燥室 10…オゾンガス発生装置 11…導入側シール機構 12…液封槽 13…ガイドロール 14…室壁面 15…軸受け 16…外壁 17…絞りロール 18…過酸化水素溶液 19…密閉扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 淳二 大阪府大阪市西淀川区御幣島6丁目7番5 号 株式会社ササクラ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糊抜き精練された後の綿繊維に水分を付
    与せしめた後、該綿繊維にオゾン含有ガスを接触させ、
    しかる後該綿繊維を湯洗することを特徴とする綿繊維品
    の漂白方法。
  2. 【請求項2】 糊抜き精練された後の綿繊維に水分を付
    与せしめた後、該綿繊維にオゾン含有ガスを接触させ、
    しかる後該綿繊維を湯洗し、次いで該綿繊維を過酸化水
    素による上晒しを行なうことを特徴とする綿繊維品の漂
    白方法。
  3. 【請求項3】 糊抜き精練された後の綿繊維を連続的に
    移送する綿繊維の移送方向に沿って、その綿繊維に水分
    を付与せしめるための湿潤手段と、オゾンガス発生機に
    より発生されたオゾンガスを含有するオゾン含有ガスを
    上記綿繊維に接触せしめるためのオゾン処理室と、オゾ
    ン処理された綿繊維を湯洗する湯洗槽を順次配設せしめ
    たことを特徴とする綿繊維品の漂白装置。
  4. 【請求項4】 糊抜き精練された後の綿繊維を連続的に
    移送する綿繊維の移送方向に沿って、その綿繊維に水分
    を付与せしめるための湿潤手段と、オゾンガス発生機に
    より発生されたオゾンガスを含有するオゾン含有ガスを
    上記綿繊維に接触せしめるためのオゾン処理室と、オゾ
    ン処理された綿繊維を湯洗する湯洗槽と、該湯洗槽によ
    り湯洗された綿繊維を過酸化水素による上晒しを行なう
    反応スチーマを順次配設せしめたことを特徴とする綿繊
    維品の漂白装置。
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