JPH05311573A - タオル地の精練漂白方法 - Google Patents
タオル地の精練漂白方法Info
- Publication number
- JPH05311573A JPH05311573A JP4109739A JP10973992A JPH05311573A JP H05311573 A JPH05311573 A JP H05311573A JP 4109739 A JP4109739 A JP 4109739A JP 10973992 A JP10973992 A JP 10973992A JP H05311573 A JPH05311573 A JP H05311573A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scouring
- bleaching
- towel fabric
- towel
- treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】熱湯洗浄処理工程を省いて、一浴による精練漂
白を行なうと共に、タールの発生を皆無となして、経済
的かつ良質の精練漂白を行ないうるタオル地の精練漂白
方法を提供する。 【構成】織成された精練漂白処理すべきタオル地11に
はワックス、パラフィン等のサイジング剤が付着されて
いる。このタオル地11は先ず処理液槽12内に供給さ
れる。この処理液槽12内には、過酸化水素と苛性ソー
ダと、硅酸ソーダと、界面活性剤と過硫酸塩との溶液で
ある精練漂白処理液が充填されている。タオル地11は
精練漂白処理液中に浸漬され、該処理液の含浸を行なわ
れる。次いでこの含浸タオル地を、湿熱処理室13内で
湿熱処理することにより、タールの付着がなく品質の良
好な精練漂白がなされたタオル地を得る。
白を行なうと共に、タールの発生を皆無となして、経済
的かつ良質の精練漂白を行ないうるタオル地の精練漂白
方法を提供する。 【構成】織成された精練漂白処理すべきタオル地11に
はワックス、パラフィン等のサイジング剤が付着されて
いる。このタオル地11は先ず処理液槽12内に供給さ
れる。この処理液槽12内には、過酸化水素と苛性ソー
ダと、硅酸ソーダと、界面活性剤と過硫酸塩との溶液で
ある精練漂白処理液が充填されている。タオル地11は
精練漂白処理液中に浸漬され、該処理液の含浸を行なわ
れる。次いでこの含浸タオル地を、湿熱処理室13内で
湿熱処理することにより、タールの付着がなく品質の良
好な精練漂白がなされたタオル地を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にタオル地の精練漂
白処理を有効ならしめることができるタオル地の精練漂
白方法に関するものである。
白処理を有効ならしめることができるタオル地の精練漂
白方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タオル地を織成するとき、該タオル地独
特のループ形成を容易ならしめるため、さらには糸切れ
を防止せしめるために、従来例ではタオル織成糸に、例
えばワックス、パラフィン等のサイジング剤(平滑剤、
集束剤)を付与(含浸)せしめている。
特のループ形成を容易ならしめるため、さらには糸切れ
を防止せしめるために、従来例ではタオル織成糸に、例
えばワックス、パラフィン等のサイジング剤(平滑剤、
集束剤)を付与(含浸)せしめている。
【0003】このようなサイジング剤が付与されたまま
のタオル地を、精練漂白せしめるため、過酸化水素溶液
中に含浸せしめると、タオル地に付与されていたサイジ
ング剤が過酸化水素作用によりタオル地より離脱して不
溶化し、これが黒色粒状のタールとなって処理液面上に
浮遊し、該タールがタオル地に付着して、該タオル地の
汚損が生じる。
のタオル地を、精練漂白せしめるため、過酸化水素溶液
中に含浸せしめると、タオル地に付与されていたサイジ
ング剤が過酸化水素作用によりタオル地より離脱して不
溶化し、これが黒色粒状のタールとなって処理液面上に
浮遊し、該タールがタオル地に付着して、該タオル地の
汚損が生じる。
【0004】そこで、上記タオル地の精練漂白処理時に
発生するタールによるタオル地の汚損を防止せしめるた
めに、従来では、図1に示すように、精練漂白すべきタ
オル地1を、界面活性剤を含む熱液を入れた洗浄槽2内
に導入して、タオル地1に付着されているサイジング剤
を洗い落し、しかる後、該洗浄布帛1を過酸化水素を含
むアルカリ溶液を入れた精練漂白液槽3内に導入して精
練漂白を行なっているものである。
発生するタールによるタオル地の汚損を防止せしめるた
めに、従来では、図1に示すように、精練漂白すべきタ
オル地1を、界面活性剤を含む熱液を入れた洗浄槽2内
に導入して、タオル地1に付着されているサイジング剤
を洗い落し、しかる後、該洗浄布帛1を過酸化水素を含
むアルカリ溶液を入れた精練漂白液槽3内に導入して精
練漂白を行なっているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来法
では、熱湯洗浄処理に次いで精練漂白処理を行なう二浴
処理法であることから、二浴設備に伴なう設備費の増大
及び熱エネルギー、水資源の消費量の増大等によって経
済性に欠けるものであった。
では、熱湯洗浄処理に次いで精練漂白処理を行なう二浴
処理法であることから、二浴設備に伴なう設備費の増大
及び熱エネルギー、水資源の消費量の増大等によって経
済性に欠けるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる従来の
欠点に着目してなされたもので、従来例で採用されてい
た熱湯洗浄処理工程を省いて、一浴による精練漂白を行
なうと共に、タールの発生を皆無となして、経済的かつ
良質の精練漂白を行ないうるタオル地の精練漂白方法を
提供することにある。
欠点に着目してなされたもので、従来例で採用されてい
た熱湯洗浄処理工程を省いて、一浴による精練漂白を行
なうと共に、タールの発生を皆無となして、経済的かつ
良質の精練漂白を行ないうるタオル地の精練漂白方法を
提供することにある。
【0007】さらに本発明を具体的に述べるならば、サ
イジング剤が付着されている精練漂白すべきタオル地
を、過酸化水素のアルカリ溶液中に過硫酸塩を添加せし
めてなる精練漂白処理液中に浸漬して、該処理液の含浸
を行ない、次いでこの含浸タオル地を、湿熱処理室内で
湿熱処理することにより、タールの付着がなく品質の良
好な精練漂白がなされたタオル地を得ることができる。
イジング剤が付着されている精練漂白すべきタオル地
を、過酸化水素のアルカリ溶液中に過硫酸塩を添加せし
めてなる精練漂白処理液中に浸漬して、該処理液の含浸
を行ない、次いでこの含浸タオル地を、湿熱処理室内で
湿熱処理することにより、タールの付着がなく品質の良
好な精練漂白がなされたタオル地を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図2に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0009】11は織成された精練漂白処理すべきタオ
ル地であって、このタオル地にはワックス、パラフィン
等のサイジング剤が付着されている。このタオル地11
は先ず処理液槽12内に供給される。この処理液槽12
内には、過酸化水素と苛性ソーダと、硅酸ソーダと、界
面活性剤と過硫酸塩との溶液である精練漂白処理液が充
填されている。この実施例による精練漂白処理液の各溶
液の配合率は次の如くである。
ル地であって、このタオル地にはワックス、パラフィン
等のサイジング剤が付着されている。このタオル地11
は先ず処理液槽12内に供給される。この処理液槽12
内には、過酸化水素と苛性ソーダと、硅酸ソーダと、界
面活性剤と過硫酸塩との溶液である精練漂白処理液が充
填されている。この実施例による精練漂白処理液の各溶
液の配合率は次の如くである。
【0010】35%過酸化水素 15%(OWF) 苛性ソーダ 10%(OWF) 3号硅酸ソーダ 5%(OWF) 界面活性剤 2%(OWF) 過硫酸アンモニウム 3%(OWF) かかる精練漂白処理液が含浸付与されたタオル地は、約
93℃の湿熱が維持される湿熱処理室13内に供給さ
れ、該湿熱処理室13内で約20分間の湿熱反応処理さ
れることで目的とする精練漂白処理が完了する。
93℃の湿熱が維持される湿熱処理室13内に供給さ
れ、該湿熱処理室13内で約20分間の湿熱反応処理さ
れることで目的とする精練漂白処理が完了する。
【0011】この実施例における最大の特長は、処理液
槽12内に入れられている精練漂白処理液には、過硫酸
アンモニウムが添加されていることである。
槽12内に入れられている精練漂白処理液には、過硫酸
アンモニウムが添加されていることである。
【0012】すなわち、精練漂白処理液に過硫酸アンモ
ニウムが添加されていることにより、この処理液槽12
内でタオル地から離脱したサイジング剤は、その過硫酸
アンモニウムの酸化作用により、可溶化してタールの発
生がない。
ニウムが添加されていることにより、この処理液槽12
内でタオル地から離脱したサイジング剤は、その過硫酸
アンモニウムの酸化作用により、可溶化してタールの発
生がない。
【0013】従って過硫酸塩を、過酸化水素のアルカリ
溶液で作用させることで、従来例のように、タールの発
生原因となるサイジング剤を除去せしめるための予洗工
程すなわち洗浄槽を省くことができるので、設備費、水
資源、熱エネルギー等の節約が可能となって、処理の経
済性が高められる。また上記実施例の精練漂白方法によ
れば、タールの発生がないことから、タールによる汚損
がなく、白度88%であり、また吸水性にも優れた品質
の良好な精練漂白処理タオルが得られる。
溶液で作用させることで、従来例のように、タールの発
生原因となるサイジング剤を除去せしめるための予洗工
程すなわち洗浄槽を省くことができるので、設備費、水
資源、熱エネルギー等の節約が可能となって、処理の経
済性が高められる。また上記実施例の精練漂白方法によ
れば、タールの発生がないことから、タールによる汚損
がなく、白度88%であり、また吸水性にも優れた品質
の良好な精練漂白処理タオルが得られる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、精練漂白すべき
サイジング剤付着タオル地を、過硫酸塩を含む精練漂白
処理液中を通過せしめて、上記処理液中で離脱したサイ
ジング剤を、過硫酸塩で酸化分解せしめるタオル地の精
練漂白方法であるから、これによれば、従来例のよう
に、タールの発生原因となるサイジング剤を除去せしめ
るための予洗工程すなわち洗浄槽を省くことができるの
で、設備費、水資源、熱エネルギー等の節約が可能とな
って、処理の経済性が高められ、さらに本発明によれ
ば、タールの発生がないことから、タールにより汚損さ
れることのない品質に優れた精練漂白処理タオルが生産
できるという効果が得られる。
サイジング剤付着タオル地を、過硫酸塩を含む精練漂白
処理液中を通過せしめて、上記処理液中で離脱したサイ
ジング剤を、過硫酸塩で酸化分解せしめるタオル地の精
練漂白方法であるから、これによれば、従来例のよう
に、タールの発生原因となるサイジング剤を除去せしめ
るための予洗工程すなわち洗浄槽を省くことができるの
で、設備費、水資源、熱エネルギー等の節約が可能とな
って、処理の経済性が高められ、さらに本発明によれ
ば、タールの発生がないことから、タールにより汚損さ
れることのない品質に優れた精練漂白処理タオルが生産
できるという効果が得られる。
【図1】従来法の説明図。
【図2】本発明を実施する装置の一例を示した説明図。
11…タオル地 12…処理液槽 13…湿熱処理室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山東幸司 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株 式会社山東鉄工所内
Claims (1)
- 【請求項1】 精練漂白すべきサイジング剤付着タオル
地を、過硫酸塩を含む精練漂白処理液中を通過せしめ
て、上記処理液中で離脱したサイジング剤を、過硫酸塩
で酸化分解せしめることを特徴とするタオル地の精練漂
白方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4109739A JPH05311573A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | タオル地の精練漂白方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4109739A JPH05311573A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | タオル地の精練漂白方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311573A true JPH05311573A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14518027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4109739A Pending JPH05311573A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | タオル地の精練漂白方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05311573A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100780791B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2007-11-30 | 이재화 | 타올직물의 정련방법 |
JP2009235659A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | 日貴 ▲そん▼ | タオルの製造方法 |
CN102912615A (zh) * | 2011-08-05 | 2013-02-06 | 山西彩佳印染有限公司 | 一种全棉梭织织物双氧水平幅连续退煮方法 |
CN103422336A (zh) * | 2013-07-29 | 2013-12-04 | 湖州申祥丝织有限责任公司 | 一种复合织物退浆剂 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4109739A patent/JPH05311573A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100780791B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2007-11-30 | 이재화 | 타올직물의 정련방법 |
JP2009235659A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | 日貴 ▲そん▼ | タオルの製造方法 |
CN102912615A (zh) * | 2011-08-05 | 2013-02-06 | 山西彩佳印染有限公司 | 一种全棉梭织织物双氧水平幅连续退煮方法 |
CN103422336A (zh) * | 2013-07-29 | 2013-12-04 | 湖州申祥丝织有限责任公司 | 一种复合织物退浆剂 |
CN103422336B (zh) * | 2013-07-29 | 2016-06-29 | 北京知淘科技有限责任公司 | 一种复合织物退浆剂 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06158532A (ja) | 布帛の前処理方法及び装置 | |
JPH04505948A (ja) | デニムの湿式加工 | |
JPH05311573A (ja) | タオル地の精練漂白方法 | |
JP3072872B2 (ja) | 繊維材料を前処理する方法 | |
US2521340A (en) | Bleaching of cellulosic textiles | |
US2037119A (en) | Continuous bleaching process | |
JP3043174B2 (ja) | 布帛の連続前処理方法 | |
KR930005927B1 (ko) | 포백의 풀빼기 정련방법 | |
US2283141A (en) | Treatment of textile fabrics | |
JPH1143861A (ja) | 編織物の連続漂白方法及び装置 | |
US2220682A (en) | Method of bleaching fibers of vegetable origin | |
US4076500A (en) | Treatment of textile materials | |
JPH0737715B2 (ja) | 繊維染色物の脱色模様の形成方法 | |
JPH1143862A (ja) | 編織物の連続漂白方法及び装置 | |
JPH05117960A (ja) | 毛布の連続漂白方法 | |
JP2001164458A (ja) | オゾンを使用する綿繊維品の漂白方法及び装置 | |
US2048991A (en) | Process for bleaching fibrous material | |
JPS5930962A (ja) | 繊維製品の糊抜精練漂白方法 | |
US4082508A (en) | Treatment of textile materials | |
US3250587A (en) | Wool treatment | |
JP2851282B2 (ja) | 綿織物の糊抜精練漂白方法 | |
US3634024A (en) | Desize-scouring of textiles with alkaline peroxydiphosphate solutions | |
JP3152967B2 (ja) | 布帛の前処理方法 | |
JP2815347B1 (ja) | 長尺布帛の漂白方法 | |
US3128145A (en) | Shrinkproofing wool by acidification and subsequent application of alkali metal bromates and halide |