JP2001164444A - 立体構造編地 - Google Patents

立体構造編地

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JP2001164444A
JP2001164444A JP34592799A JP34592799A JP2001164444A JP 2001164444 A JP2001164444 A JP 2001164444A JP 34592799 A JP34592799 A JP 34592799A JP 34592799 A JP34592799 A JP 34592799A JP 2001164444 A JP2001164444 A JP 2001164444A
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knitted fabric
dimensional
dimensional structure
knitted
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Shigeki Morimoto
茂樹 森本
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Du Pont Toray Co Ltd
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Du Pont Toray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたクッション性及び圧縮回復性、保温性、
通気性、形態安定性を具備し、繰り返し荷重に対する耐
ヘタリが大きく、審美性に優れた靴等のアッパー材、中
敷材等に好適に用いられ得る立体構造編地を得ること。 【解決手段】緯編組織で構成された表面と裏面の編地及
び該表裏両面の編地を接合する糸条で構成されてなる立
体構造編地であって、かつ、上記表裏両面の編地を接合
する糸条が、伸縮性糸を含有することを特徴とする立体
構造編地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体構造編地に関
するものである。
【0002】さらに詳しくは、優れたクッション性及び
圧縮回復性、保温性、通気性、形態安定性を具備し、繰
り返し荷重に対する耐ヘタリ性が大きく、審美性に優れ
た靴等のアッパー材、中敷材、インテリヤ分野のカーシ
ート、生活資材のベッドパッド、スリッパ等に好適に用
いられる立体構造編地に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、多数提案されてきた立体構造体に
は、衣料用として、立体構造体の中央をセンターカット
し、立毛編地として使用するのが一般的であり、毛布、
シート及びシートカバー類の有毛製品に多用されてい
る。資材用としては、この立体構造編地をセンターカッ
トせず、そのまま使用する例もあり、例えば、立体織物
の二重ヨコ織物、二重タテ織物が、ダブルラッセル機に
よる立体構造編物やダブルトリコットによる立体構造編
物等が知られている。一般的資材には、立体構造の形態
安定性の優れたものであり、クッション性を重視しなが
ら寸法安定性が大きく、強固であるため、圧縮力等が作
用した際のクッション性や圧縮回復性が瞬間的で、かつ
持久性の面で十分でないということが問題とされてい
た。この問題を解決するため、従来、特開平7−316
959号公報に開示されているようなダンボールニット
が提供されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術によっては、糸使いの面で制約が多く、クッション
性を具備し、かつ圧縮回復性が瞬間的であって、持久性
を有するものを得ることはできなかった。
【0005】本発明の目的は、優れたクッション性及び
圧縮回復性、保温性、通気性、形態安定性を具備し、繰
り返し荷重に対する耐ヘタリ性が大きく、表裏面の審美
性に優れた立体構造編地を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の立体構造編地
は、前記課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0007】すなわち、緯編組織で構成された表面と裏
面の編地及び該表裏両面の編地を接合する糸条で構成さ
れてなる立体構造編地であって、かつ、上記表裏両面の
編地を接合する糸条が、伸縮性糸を含有することを特徴
とする立体構造編地である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の立体構造編地は、表裏両面の編地
を接合する糸条が伸縮性糸を含有するものである。
【0010】表裏両面の編地を接合する糸条が前記伸縮
性糸を含有しないと弾力性のない、耐ヘタリ性の乏しい
ものとなる問題がある。
【0011】本発明においては、表裏面の編地を接合す
る糸条が伸縮性糸を含有する形態として、伸縮性糸が芯
成分であり、非伸縮性糸が鞘成分となる被覆糸もしくは
非伸縮性糸が芯成分であり、伸縮性糸が鞘成分となる被
覆糸もしくは伸縮性糸と非伸縮性糸が撚り合わされたも
の等がある。本発明においては、伸縮性糸として、低粘
度ポリマー又は複合紡糸による高収縮繊維、高次加工に
よるカサ高加工糸、高伸縮性を有するゴム糸(ラテック
ス)、ポリウレタン系弾性糸、ポリエーテル・エステル
系弾性糸等を用いることが好ましい。
【0012】なお、ポリウレタン系弾性糸とは、ソフト
セグメントとしてコポリエステルジオールなどの長鎖ジ
オール、ハードセグメントとしてジフェニルメタン−
4,4ジイソシアネートなどのジイソシアネートおよび
鎖伸長剤として二官能性水素化合物を主構成成分とする
ポリエステル系またはソフトセグメントとしてポリテト
ラメチレンエーテルグライコール、ハードセグメントと
してジフェニルメタン−4,4ジイソシアネート、鎖伸
長剤として低分子量の二官能性水素化合物を主構成成分
とするポリエーテル系のものをいう。
【0013】また、ポリエーテル・エステル系弾性糸と
は、ソフトセグメントとしてポリテトラメチレンエーテ
ルグライコール、ハードセグメントとしてポリブチルテ
レフタレートを主構成成分とするものをいう。
【0014】本発明においては、最終製品に所望のクッ
ション性を付与させる観点から、ポリウレタン系弾性糸
を用いるのが好ましい。
【0015】ポリウレタン系弾性糸は、ポリウレタン重
合体を溶媒に溶解させてポリウレタン溶液とし、かかる
ポリウレタン溶液を溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸
法等により紡出し、後加工で利用し易くするために、粘
着防止剤や平滑性促進剤などの添加物を含む鉱物系また
はシリコーン系、さらには、これらの混合物の油剤を、
糸条の表面に適宜付着させた後、巻き取り機で巻き取る
ことによって得ることが好ましい。
【0016】ポリウレタン重合体は2種類の型のセグメ
ント:(a)長鎖のポリエーテル、ポリエステルセグメ
ントであるソフトセグメントと(b)イソシアネートと
ジアミンまたはジオール鎖伸長剤との反応により誘導さ
れた比較的短鎖のセグメントであるハードセグメントと
を含有する。このポリウレタン重合体はヒドロキシル末
端ソフトセグメント前駆体を有機ジイソシアネートでキ
ャッピングすることによって得られるプレポリマ生成物
をジアミンまたはジオールで鎖伸長させて製造すること
が好ましい。
【0017】典型的なポリエーテルソフトセグメントに
はテトラメチレングリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、テトラヒドロフラン、3−メチルテト
ラヒドロフラン等から誘導されたもの、およびこれらの
共重合体が好ましく、その中でもテトラメチレングリコ
ールから誘導されたポリエーテルが特に好ましい。典型
的なポリエステルソフトセグメントには、(a)エチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、2,2−ジ
メチル−1,3−プロパンジオール等と(b)二塩基
酸、例えば、アジピン酸、コハク酸等との反応性物が好
ましい。ソフトセグメントは、また、典型的なポリエー
テルとポリエステルとから、またはポリカーボネートジ
オール、例えば、ポリ−(ペンタン−1,5−カーボネ
ート)ジオールおよびポリ−(ヘキサン−1,6−カー
ボネート)ジオール等から形成されたポリエーテルエス
テルのような共重合体であってもよい。
【0018】本発明においてはポリウレタン重合体の製
造に適した有機ジイソシアネートの典型として、ビス−
(p−イソシアナートフェニル)−メタン(以下、MD
Iと略記する)、トリレンジイソシアネート(以下、T
DIと略記する)、ビス−(4−イソシアナートシクロ
ヘキシル)−メタン(以下、PICMと略記する)、へ
キサメチレンジイソシアネート、3,3,5−トリメチ
ル−5−メチレンシクロヘキシルジイソシアネート等が
好ましい。その中で特にMDIが好ましい。
【0019】種々のジアミン、例えば、エチレンジアミ
ン、1,3−シクロヘキサンジアミン、1,4−シクロ
ヘキサンジアミン等がポリウレタンウレアを形成させる
ための鎖伸長剤に好適である。鎖停止剤は、ポリウレタ
ンウレアの最終的な分子量の調節を助けるために反応混
合物に含有させることができる。通常、鎖停止剤は活性
水素を有する一官能性化合物、例えば、ジエチルアミン
等を用いるのが好ましい。
【0020】また、鎖伸長剤としては、上記アミンに限
定されることはなく、ジオールであってもよい。例え
ば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートおよびパラ
キシリレンジオール等である。ジオール鎖伸長剤は、1
種のみのジオールに限定されるわけでなく、複数種のジ
オールからなるものであってもよい。
【0021】また、イソシアネート基と反応する1個の
水酸基を含む化合物と併用していてもよい。この場合、
このようなポリウレタン重合体を得る方法については溶
融重合法、溶液重合法など各種方法が採用でき、限定さ
れるものでない。重合の処方についても、特に限定され
ずに、例えば、ポリオールとジイソシアネー卜と、ジオ
ールからなる鎖伸長剤とを同時に反応させることによ
り、ポリウレタン重合体を合成する方法等が好ましく、
いずれの方法によるものでもよい。
【0022】本発明で使用され得るポリウレタン重合体
にはベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン系等の耐候剤、ヒンダードフェノール系等の酸
化防止剤、酸化チタン、酸化鉄等の各種顔料、硫酸バリ
ウム、酸化亜鉛、酸化セシウム、銀イオン等を含有する
機能性添加剤等を含有させることも好ましく行われる。
【0023】本発明は、かかるポリウレタン重合体を溶
媒により溶解させてポリウレタン溶液とするのが好まし
い。
【0024】ポリウレタン溶液を調製するために適した
溶媒として、N,N−ジメチルアセトアミド(以下、D
MACと略す)、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等を使用することが好ましい。特に、DMAC
が好ましく用いられる。
【0025】ポリウレタン溶液の濃度は、紡糸性等の観
点から、溶液の全重量を基準として、30〜40重量%
の範囲が好ましく、より好ましくは35〜38重量%の
範囲である。
【0026】このようにして得られた伸縮性糸の太さ
は、44〜3730デシテックスの範囲が好ましく、7
8〜940デシテックスの範囲がより好ましい。
【0027】次に、本発明で使用する非伸縮性糸につい
て説明する。
【0028】本発明で使用する非伸縮性糸は、フィラメ
ント糸または紡績糸のいずれであってもよい。
【0029】具体的には、フィラメント糸は、レーヨ
ン、アセテート、ポリアミド、ポリエステル、アクリ
ル、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの化合繊等からな
るものが好ましく、態様が原糸、仮ヨリ加工糸、もしく
は先染糸等のいずれであってもよく、また、これらの複
合糸であってもよい。これらは、いずれも撚糸加工のし
易い、安定した糸条であることが好ましい。
【0030】紡績糸は、木綿、羊毛、麻等の天然繊維、
レーヨン、アセテート、ポリアミド、ポリエステル、ア
クリル、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの化合繊から
なるステープルが好ましく、これらは単独もしくは混紡
されたもののいずれであってもよい。
【0031】非伸縮性糸の太さは、フィラメント糸で
は、総繊度は44〜990デシテックスの範囲が好まし
く、83〜470デシテックスの範囲がより好ましい。
【0032】伸縮性糸をラセン状にするバネ弾性力を付
与して耐ヘタリ性を向上させる観点とカバーリング通過
時点でソフトで、かつ編成に支障がなく、生機以降に熱
処理を付与して強固さを発揮させる観点から、単糸の繊
度は0.1〜450デシテックスの範囲が好ましく、2
〜67デシテックスの範囲がより好ましい。
【0033】具体的には、使用する非伸縮性糸が、フィ
ラメント糸の場合、単糸繊度の太いローカウントフィラ
メント糸もしくはモノフィラメント糸が好ましい。
【0034】紡績糸では、綿番手120/1〜6/1
(メートル番手1/203〜1/10.2)の範囲が好
ましい。
【0035】本発明で使用する被覆糸は、市販のカバー
リング撚糸機を用い、芯成分となる伸縮性糸にドラフト
をかけ、この伸縮性糸の周りを非伸縮性糸で一重もしく
はさらに二重に巻回させて被覆して得るのが好ましい。
【0036】また、リング撚糸機もしくは意匠撚糸機を
用いて、非伸縮性糸1本もしくは2本以上と合撚するこ
とも好ましく行われる。ドラフト倍率(伸長された長さ
/原長)は2倍以上に伸長するのが好ましく、より好ま
しくは2〜4倍の範囲である。2倍に満たない伸長で
は、カバリング通過性が不足して十分な被覆がなされな
い傾向がある。さらに一重巻きの場合の撚数は相手素材
の太さ、フィラメント数に応じて、適宜選択し得るが、
300〜1500T/mの範囲が好ましく、撚方向もS
撚、Z撚の片撚糸とすることが好ましく、二重巻きの場
合は下撚/上撚の撚数でトルクバランスをとり、旋回力
をゼロにする撚数を適宜設定するのが好ましく、下撚数
に対する上撚数の比率は約50〜95%程度で好適なト
ルクバランスを得ることができる。
【0037】本発明は、緯編組織で構成された表面と裏
面の編地を接合する糸条で構成されてなる立体構造編地
であり、具体的には、ダブルニット等が好ましい。
【0038】そして、表面と裏面の編地は緯編組織で構
成されてなるものである。
【0039】本発明における緯編組織は、平編の基本組
織またはタック編、浮き編、片畦編、レース編、添糸編
等の変化組織のいずれであってもよい。
【0040】そして、緯編組織として、特に、平編また
は浮き編からなり、表糸、裏糸はそれぞれ表面の編地ま
たは裏面の編地のみの編目を形成し、糸条の編目はタッ
ク位置組織で表面の編地または裏面の編地と接合させる
ことを基本編にしたものがより好ましい。表面の編地と
裏面の編地の変化組織に針抜きを組合せたものなども好
ましい。
【0041】さらに、本発明においては、表面の編地と
裏面の編地の編組織が相違するのも好ましい。例えば、
表面の編地が全針平編、裏面の編地が1針飛びの浮き編
(ウエルト位置)であったり、裏面の編地が6〜18コ
ース/リピートの振り編チュール、ハニーカム組織等で
あるのも好ましい。
【0042】また、本発明では、表面の編地と裏面の編
地が被覆糸以外の非伸縮性糸のみによって編成されるこ
とが好ましい。これらの糸は、前記した羊毛、木綿、
麻、絹などの天然繊維、もしくは、レーヨン、アセテー
ト、ポリアミド、ポリエステル、アクリル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、塩化ビニルなどの化合繊が好まし
く用いられる。天然繊維と化合繊との混繊糸使い、混紡
糸使い、複合糸使いでもよく、紡績糸、フィラメント糸
の原糸、加工糸のいずれの形態でもよい。これらの糸は
使用用途、編組織及び編機に応じて適宜太さを選択し得
る。
【0043】本発明においては、表面の編地と裏面の編
地が糸条によって接合されるものである。
【0044】表面の編地と裏面の編地が糸条によって接
合されないと、厚さ方向の圧縮に対する抵抗が大きくな
らないという問題がある。
【0045】かかる接合に用いる糸条は剛性が高く反発
性、回復性の良好な素材からなるものが好ましく、合成
繊維、例えば、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等のフィラメント糸、特に
モノフィラメント糸及び紡績糸が好ましく用いられる。
【0046】糸条の太さは、編地の組織や編機のゲージ
数により適宜選択するのが好ましい。クッション性や耐
ヘタリ性を付与するためには、糸条の太さが大きく、単
位面積当たりの本数が多いのが好ましいが、編立性等を
考慮して適宜選択するのが好ましい。
【0047】さらに、本発明においては、表裏両面の編
地の編目を強固とし、編地の圧縮に伴う湾曲、屈曲及び
圧縮に対する抵抗を増強させたり、表面の編地の編目を
硬化させて突起状となし表面よりも突出させて、すべり
止め効果を得る観点から、接合に用いる糸条に熱融着糸
を含ませることも好ましく行われる。
【0048】本発明における熱融着糸とは、熱をかける
ことにより溶融し、溶融した部分が自らや他の糸に融着
するもののことをいう。
【0049】熱融着糸による融着の形態は、熱融着糸同
士、他の糸との融着および表裏面の編地との融着のいず
れであってもよく、融着糸以外の他の糸や編地の全てと
の融着のいずれであってもよい。具体的には、低融点成
分を鞘成分とする芯・鞘型のものとして、ポリエステル
が芯成分、低融点ポリエステルが鞘成分のものや、ポリ
エステルが芯成分、ナイロンが鞘成分のもの、ポリプロ
ピレンが芯成分、ポリエチレンが鞘成分のサイドバイサ
イド型のものが好ましく用いられる。
【0050】また、融点の低い繊維を融点の高い繊維も
しくは融点のない天然繊維と混繊、交撚、合糸、混紡し
たものも好ましく用いられる。前記カバーリング工程で
熱融着糸を伸縮性糸の周りに一重もしくはさらに二重に
巻回させて被覆させることも好ましい。撚糸後、一重で
は熱融着糸がほとんどの部分に亘って伸縮性糸に熱融着
して伸縮性を拘束するが、二重に巻回した場合には、下
撚りに熱融着糸を用いると一重に巻回したときと同様な
効果が得られ、一方、上撚りに熱融着糸を用いると下撚
り糸及び表裏両面の編地をより強固に熱融着することが
できる。熱融着の効果の観点から、熱融着糸は2〜30
重量%含まれているのが好ましい。熱融着糸の含まれる
量が2重量%に満たないと表裏両面との接着性、ひいて
はクッション性が不足がちとなる傾向がある。一方、3
0重量%を越えると、染色時に硬化し、しわが発生しや
すくなって仕上げにおいてもしわを解消できなくなる傾
向がある。
【0051】また、糸条中には、熱融着糸以外に剛性が
高く反発性、回復性の良好な素材が含まれることも好ま
しく、合成繊維、例えば、ポリエステル、ナイロン、ア
クリル、ポリプロピレン、ポリエチレン等のフィラメン
ト糸、紡績糸等が含有されるのも好ましい。糸条の太さ
は、編地の組織や編機のゲージ数により適宜選択し得
る。クッション性や耐ヘタリ性を付与するためには、糸
条の太さが大きく、単位面積当たりの本数が多いのが好
ましいが、編立性等を考慮して適宜選択するのが好まし
い。
【0052】具体的には、糸条の太さは、フィラメント
糸の場合、総繊度は111〜2500デシテックスの範
囲が好ましく、167〜1880デシテックスの範囲が
より好ましい。単糸の繊度は、0.1〜450デシテッ
クスの範囲が好ましく、2〜67デシテックスの範囲が
より好ましい。
【0053】糸条が紡績糸の場合、綿番手80/2〜6
/2(メートル番手2/136〜2/10.2)の範囲
が好ましい。
【0054】本発明の立体構造編地は、耐ヘタリ性:
(1−圧縮率(%)/100)が次式で定義される範囲
であるのが好ましい。
【0055】 0.5≦(1−圧縮率(%)/100)≦1 本発明においては、圧縮率(%)はJIS−L−101
8圧縮弾性試験機法によって得られる値をいう。
【0056】かかる耐ヘタリ性を付与する観点から、本
発明の立体構造編地は伸縮性糸が3〜35重量%含有さ
れるのが好ましい。また、圧縮弾性率が85%以上であ
るのが好ましい。
【0057】次に、本発明の立体構造編地を図面に基づ
いて説明する。
【0058】図1は、本発明の立体構造編地の一例を示
す組織斜視図である。
【0059】図1において、表面の編地1は全針平編目
(実線)の3ウエールWc1、Wc2、Wc3からなるシリン
ダーループ2であり、裏面の編地4は長針、短針の浮き
編(実線)の3ウエールWd1、Wd2、Wd3からなるダイ
ヤルループ5によって構成されており、これら表裏両面
の編地1、4は糸条7(2本線と点々)、8(黒塗り太
線)によってシリンダーループヘッド2a、ダイヤルル
ープヘッド5aにタック編でそれぞれ接合され、糸条
7、8は特定な長さ(ここでは;厚さ)を保った空間ス
ペーサーを形成した立体構造を成している。この空間ス
ペーサーの形状は糸条7、8が1コース毎に隣接するウ
エール間で、例えば、表面の編地1のウエールWc1、W
c2及びWc3で選針機構であたかも長針、短針の配列でタ
ック編目(Cc7,Wc2)、(Cc6,Wc1)及び(Cc6、
Wc3)に交互に移したごとく、一方の表面の編地1のタ
ック編目(Cc7,Wc2)から離れた他方の裏面の編地4
の相対するタック編目(Cd7、Wd1)、(Cd7,Wd3)
に、ウエール及びコース方向の両方向に斜めに接合した
1種のトラス的構造を形成している。編地の厚さは糸条
7、8の長さに比例して形成できる。この空間スペーサ
ーにより本発明の立体構造編地を極めて軽量、かつ通気
性、保温性に優れたものとすることが可能となり、一
方、複合材料に用いる場合に、樹脂などを均一かつ容易
に含浸させることが可能となる。
【0060】本発明において、編地の厚さ方向にかかる
圧縮力、糸条を倒そうとする外力及び伸縮に対して抵抗
力を有した湾曲、屈曲等や優れたクッション性、圧縮回
復性を得る観点から、単位面積当たりの糸条の本数、換
言すれば表面の編地及び裏面の編地共に編目数に対して
タック編数が3分の一以上であるのが好ましい。
【0061】本発明の立体構造編地は、耐ヘタリ性が
0.5以上1以下の範囲にあるのが好ましい。耐ヘタリ
性が0.5より小さいと圧縮率が50%を超えて大きく
潰れた状態、つまり、厚さが薄くなるだけで圧縮抵抗の
ほとんどないものとなる傾向がある。
【0062】図2(a)、図2(b)、図2(c)は、
本発明の表面の編地と裏面の編地を接合する糸条の一例
を示す側面図である。
【0063】各図はカバーリング撚糸中の撚糸構造を示
したものでなく、被覆した後の被覆弾性糸を処理した結
果、もしくは立体構造編地内の糸構造を示す。図2
(a)は、芯糸に非伸縮性糸、鞘糸に伸縮性糸が用いら
れたものを示し、図2(b)は、伸縮性糸及び非伸縮性
糸共に撚り合わされたヨリ構造を有するものを示し、図
2(c)は、伸縮性糸の周りを非伸縮性糸で被覆した被
覆糸を用いて、2度目のカバーリングを施して撚糸した
伸縮性糸を2本含有したものを示す。
【0064】通常、カバーリング撚糸機による製造で
は、芯糸に伸縮性糸11が位置して、その周囲に非伸縮
性糸12が被覆されてなるものであるのに対して、図2
(a)は全く逆の関係の配置にある状態である。伸縮性
糸11が非伸縮性糸12の周りに被覆した状態に至る理
由は、概して撚糸条件をドラフト比を低ドラフト比であ
る3倍以下、甘ヨリ数を500T/M以下としたことと
非伸縮性糸12の単糸の繊度を10〜67デシテックス
の太糸を用いることにより伸縮性糸11が螺旋状に旋回
されやすくなって、非伸縮性糸12の強固さに打ち負け
た結果に起因していると考えられる。
【0065】従って、本発明の表面の編地と裏面の編地
を接合する糸条としては、芯糸に比較的細く、ソフトな
ポリウレタン系弾性糸を用い、被覆するマルチフィラメ
ント糸にローカウントもしくはモノフィラメント糸を用
いることにより、この形状のものを得ることができる。
【0066】図2(b)は、芯糸の伸縮性糸11と被覆
する非伸縮性糸12が共に撚り合わされたヨリ構造をな
しており、その製造はリング式撚糸機あるいは意匠撚糸
機を用いることにより伸縮性糸11と非伸縮性糸12に
同時にヨリ掛け作用を付与して得ることができる。
【0067】また、熱融着糸を含む糸条を伸縮性糸11
と撚糸して熱処理によって融着させて糸条を硬化させる
ことによって耐ヘタリ性を向上させることができ、熱処
理により糸条と表面の編地が融着すると表面の編地の防
滑性を向上させたり、編地の硬化によってクッション性
を増加することができる。
【0068】図2(c)は、伸縮性糸11の周りを非伸
縮性糸12で被覆した被覆糸10を用いて、2度目のカ
バーリング撚糸した伸縮性糸13と被覆糸10のヨリ合
わせを施した伸縮性糸11、13を2本含有したものを
示す。
【0069】このような構造のものとして伸縮性糸11
の太さより芯糸に用いる伸縮性糸13の太さがより大き
いものが好ましい。これらの糸条を用いた本発明の立体
構造編地はクッション性及び圧縮回復性を最も向上させ
ることができる。
【0070】つまり、図2(a)、図2(b)及び図2
(c)に示されるものは、いずれも伸縮性糸11のヨリ
構造を有することが特徴であって、本発明の立体構造編
地の耐ヘタリ性を向上させることができる。
【0071】次に、本発明の立体構造編地の緯編製造例
について説明する。
【0072】図3は本発明の一例を示す立体構造編地の
編成編方図である。
【0073】なお、図3中、給糸口(1)におけるダイ
ヤル全針21(短い線で表示、以下同じ)、シリンダー
長針23(長い線)、シリンダー中針24(中間の長さ
の線)、シリンダー短針25(短い線)を表示し、以下
給糸口(2)〜(9)においても同様である。給糸口
(1)では伸縮性糸の周りを非伸縮性糸で被覆糸を含む
糸条31を、シリンダー長針23及びダイヤル針21で
タック編位置に給糸されることになる。給糸口(2)で
は裏面の編地の非伸縮性糸32をダイヤル全針21のダ
イヤルループを形成する。給糸口(3)では表面の編地
の非伸縮性糸33をシリンダー全針23、24及び25
のシリンダーループを形成する。
【0074】従って、これら給糸口(2)、(3)のル
ープ形成された時点において給糸口(1)のシリンダー
長針23及びダイヤル針21に給糸した被覆糸を含む糸
条31がタック編を完了する。
【0075】次いで、給糸口(4)では被覆糸を含む糸
条31を、シリンダー中針24及びダイヤル針21で給
糸口(1)と同様のタック編位置に給糸を行い、給糸口
(5)では裏面の編地の非伸縮性糸32をダイヤル全針
21のダイヤルループを形成する。給糸口(6)では表
面の編地の非伸縮性糸33をシリンダー全針23、24
及び25のシリンダーループを形成する。ここでも、こ
れら給糸口(5)、(6)のループ形成された時点にお
いて給糸口(4)のシリンダー中針24及びダイヤル針
21に給糸した被覆糸を含む糸条31がタック編を完了
する。
【0076】同様に、給糸口(7)では被覆糸を含む糸
条31を、シリンダー短針25及びダイヤル針21で給
糸口(1)及び(4)と同様のタック編位置に給糸を行
い、給糸口(8)では裏面の編地の非伸縮性糸32を給
糸口(2)及び(5)と同様のダイヤル全針21のダイ
ヤルループを形成する。給糸口(9)では表面の編地の
非伸縮性糸33を給糸口(3)及び(6)と同様のシリ
ンダー全針23、24及び25のシリンダーループを形
成する。ここでも、これら給糸口(8)、(9)のルー
プ形成された時点において給糸口(7)のシリンダー短
針25及びダイヤル針21に給糸した被覆糸を含む糸条
31がタック編を完了する。
【0077】図3において、耐ヘタリ性の観点から、表
面と裏面の編地を接合する糸条の単位面積当たりの本数
が多いほど好ましい。
【0078】さらに、本発明の立体構造編地の製造工程
を説明する。
【0079】本発明においては、編機として、通常の2
列針を有する、俗にダブルニット丸編機を使用するのが
好ましく、保有する機構は、まず長針・中針及び短針の
3段トラックとカムを有する釜もしくはそれ以上または
セミジャカード柄出し装置のコンピューター柄出し装置
であればよく、できれば供給口数が多数あり、同時に複
数本の糸を供給し得るフイーダーがあればよい。付属装
置ではトップクリールよりもサイドクリールによるパッ
ケージからの解舒張力の安定供給やスナールまたはビリ
止め装置が有ればよく、かつ積極送り出し装置を設ける
のが好ましい。編機のゲージは使用目的によって適宜選
定すればよく、10ゲージから32ゲージの範囲が一般
的であり、保有していなければ、適宜針抜きや必要に応
じて釜替えを行うとよい。
【0080】横編機を使用することも好ましく行われ、
その場合は、その主要機能を前記の丸編機に準ずればよ
い。
【0081】得られた立体構造編地の生機は、開反し、
一般的な染色工程である、前処理した後、染色工程を経
て、樹脂加工を含めた仕上げセットを行うことが好まし
い。具体的には、精錬リラックス工程では加工しわ対策
ができる方式が好ましく、連続リラクサーがより好まし
い。染色工程は一般的な液流染色機(オートクレープタ
イプ)であればよく、垂直式タイプおよび絞り効果の少
ない水平式に近いタイプのいずれであってもよい。ある
いは精錬から染色工程を考慮したビーム染色機もしくは
ジッガー型ロール染色機を用いるのも好ましい。さら
に、乾燥、樹脂風合・仕上げ工程において熱セット時の
温度設定は、使用した糸使いによって適宜決定され得る
もので、特に熱融着糸を含む糸条のポリマータイプにお
ける熱融着温度より低温がよく、常識的な温度は5〜3
5℃低いのが好ましい。実際に適用する加工条件は用
途、目的によって伸縮率、クッション性能、風合い等を
総合的に評価してテンターの設定温度、風量、幅出率、
フイード率、布速度等を適宜決定するのが好ましい。
【0082】また、本発明では、透湿性加工、吸湿性加
工、抗菌加工、防水加工、撥水加工等の樹脂加工も用途
に応じて行うことも好ましい。
【0083】透湿性加工とは、素材に汗等の水蒸気の放
出機能を付与することによって着用時のムレ防止を図る
ために行う加工をいい、具体的には、ウレタン系樹脂な
どからなる0.1〜10μm程度の微細孔が多数設けら
れた多孔質フィルムやコーティング被膜などを用いる方
法を採用することができる。
【0084】また、吸湿性加工とは、着用時の発汗によ
るムレ、ベタツキ等を抑制するために行う加工をいい、
具体的には、ポリアルキレングリコール等の吸湿性加工
物を繊維内部に含有せしめたものを用いたり、親水性ビ
ニルモノマー等をグラフト重合させることによって吸湿
性を付与する方法を採用することができる。
【0085】さらに、本発明においては、雑菌の繁殖を
防止させる観点から、少なくとも一部に抗菌加工が施さ
れるのが好ましい。抗菌加工とは、各種有機シリコーン
系第4級アンモニウム塩、アルキルリン酸エステルの第
4級アンモニウム塩、抗菌性金属イオンを有する無機系
抗菌剤等が素材表面に露出せしめられるように施す加工
をいう。かかる抗菌加工は、一般的には、後加工で抗菌
剤を素材にバッドし、ドライ、キュアする等により行わ
れるのも好ましいが、予め抗菌剤を包含する繊維を構成
繊維として用いることも好ましく行われる。
【0086】また、本発明においては、シリコン、フッ
素等の防水加工および撥水加工の少なくともいずれかの
加工を施すのが好ましく、必要によりカレンダー加工を
施こすことも好ましい。
【0087】かかる防水性加工または撥水性加工は、表
面および裏面の少なくともいずれかの面に施すのが好ま
しい。
【0088】
【実施例】以下、本発明の立体構造編地を実施例を用い
て説明する。
【0089】なお、本発明における評価方法を以下に説
明する。 [圧縮率、圧縮弾性率]JIS−L−1018に準じて
測定した。立体構造編地を2cm×2cmのサイズに裁
断し、これを測定台の上に2枚重ねに置き、上部から厚
さ方向に4cm 2の面積に初荷重20cNを加えた際の
厚さAを測定した。次に4cm2の面積に荷重300c
Nを掛け1分後の厚さBを測定した後、荷重を取り除き
1分間放置し、初荷重に戻した時の厚さCを測定した。
この測定回数を3回行い、次式に従って圧縮率、圧縮弾
性率を計算し、その平均値を求めた。
【0090】 圧縮率(%)={(A−B)/A}×100 圧縮弾性率(%)={(C−B)/(A−B)}×10
0 [編地の硬さ]編地の硬さは熱融着が完全であることを
基準にして、3人による3段階評価を行った。 ◎:硬軟標準、○:ややソフトまたはハード、△:極端
にソフト過ぎるまたは硬すぎる [シワの程度]肉眼によりタテ方向のシワの発生を下記
のとおり3段階評価した。 ◎:全く発生なし、○:ほとんど見にくい、△:目立っ
た筋立ちが発生した [実施例1]立体構造編地の表裏編地を接合する糸条に
使用する伸縮性糸の周りを非伸縮性糸で被覆した被覆糸
として、235デシテックスのポリウレタン弾性糸(東
レ・デュポン(株)製、登録商標”ライクラ”、以下の
実施例及び比較例も同じ)を芯糸とし、ポリエステル芯
鞘型の熱融着繊維167デシテックス16フィラメント
(カネボウ合繊(株)製、登録商標”ベルカップル”タ
イプLCD)を鞘糸とした被覆弾性糸(ここで、A糸と
呼称)を用い、A糸のカバーリング撚糸条件は市販のシ
ングルカバーリング撚糸機(片岡機械工業(株)製、機
種タイプR3−230)でドラフト比2.45倍、ヨリ
数400T/M及びヨリ方向Z撚りで行った。表面の編
地には200デシテックス60フィラメントの”テトロ
ン”仮より加工糸(東レ(株)製、DTYタイプW20
S、ここで、B糸と呼称)及び裏面の編地にはポリエス
テル紡績糸2/36(メートル番手)(東レ(株)製、
2インチ合繊紡糸、ここで、C糸と呼称)を用いた。
【0091】使用した丸編機は、20ゲージ30インチ
径、36口のインターロック両面丸編機(福原精機
(株)製、機種タイプJIL−3)で、図1に示される
編組織の段ボールニットを編成した。得られた丸編生機
を開反し、テンター仕上機で幅方向に3%幅出しさせな
がら、熱処理条件として温度185℃、時間90秒で処
理した後、高圧液流染色機で80℃×25分の条件で精
練し、130℃×50分の条件で染色した。仕上加工と
して、有機系抗菌剤、シリコーン型第4アンモニウム塩
「セベレス−M」(東レ(株)製)の抗菌剤A644を
4.0重量%、固着樹脂剤M−3、ACXを3重量%と
助剤にノニオン、酢酸及びM815等をそれぞれ1.5
重量%添加して繊維表面に水性浴で熱水96℃×55分
間の条件で固着処理した後、178℃×50秒でキュア
リング処理して、抗菌加工を施し、染上り反を得た。
【0092】得られた立体構造編地は、目付が382g
/m(幅143cm)であり、クッション性能は、厚さ
2.25mm、圧縮率30.2%、圧縮弾性率92.1
%、耐ヘタリ性0.70であり、ストレッチ性能は伸長
率がタテ25.5%、ヨコ56.1%であり、混用率”
ライクラ”12.6重量% ポリエステル87.4重量
%(内;熱融着糸21.9重量%)であった。
【0093】得られた立体構造編地は、適度なクッショ
ン性を有しているので、スポーツシューズの中敷き材と
婦人用パンプスのアッパー部の指革部の一部に用いたと
ころ、耐ヘタリ性に富み、柔軟で歩行し易い優れたコン
フォート特性を有し、嫌な臭気を発しなかった。 [実施例2]実施例1で使用した丸編機を用い、同一編
組織で、表面と裏面の編地を接合する糸条に使用する被
覆糸として156デシテックスのポリウレタン弾性糸
(東レ・デュポン(株)製、登録商標”ライクラ”)
に、83デシテックス24フィラメントのポリエステル
芯鞘型の熱融着糸(カネボウ合繊(株)製、登録商標”
ベルカップル”)と83デシテックス12フィラメント
のポリエステル仮より加工糸(東レ(株)製)を2本引
き揃え供給したリング撚糸機を用いて、加工条件をドラ
フト比2.55倍、ヨリ数850T/Mの低ドラフト・
並強よりで右ヨリ(S)方向に実施した以外は実施例1
と同一の糸を表裏編地に用いて編成した。開反し、テン
ター仕上機で幅方向に5%拡布させながら、熱処理条件
として温度175℃、時間120秒で処理した後、高圧
液流染色機(「サーキュラー」水平タイプ)を用い、リ
ラックス(85℃×20分)させ、125℃×30分の
条件で染色加工した。
【0094】得られた立体構造編地は、目付が366g
/m(幅124cm)であり、クッション性能は、厚さ
2.05mm、圧縮率19.6%、圧縮弾性率85.5
%、耐ヘタリ性0.80であり、ストレッチ性能は、ほ
とんど実施例1と差なく、混用率”ライクラ”8.1重
量% ポリエステル91.9重量%(内;熱融着糸1
1.0重量%)であった。
【0095】得られた立体構造編地はソフトタッチで、
適度な張り腰を有して、スーツケース裏材、パソコンカ
バーに用いたところケースに密着し表面のスベリ止め効
果を有していた。 [実施例3]立体構造編地の表面の編地と裏面の編地に
使用する糸は、78デシテックス34フィラメントのナ
イロン仮ヨリ加工糸(東レ(株)製、一段ヒータータイ
プ)を用い(ここで、表糸をD糸と呼称、裏糸をE糸と
呼称)、表裏編地を接合する糸条の被覆糸は44デシテ
ックス127cタイプのポリウレタン弾性糸(東レ・デ
ュポン(株)製、登録商標”ライクラ”)を芯糸とし、
110デシテックス10フィラメントG−100タイプ
のナイロン熱接着性繊維(東レ(株)製、”エルダ
ー”)を鞘糸に用いて、カバーリング撚糸機及び撚糸条
件を実施例1と同一として実施した(ここで、F糸と呼
称)。丸編機として28ゲージ38インチ径、48口の
LIL(福原精機(株)製、両面無地機)を用い、編組
織として表裏編地共に浮き編(1コース飛びウエルト
編)として、糸の配列給糸は、図4に示されるものとし
た。給糸口(1)におけるダイヤル針の長針43(長い
線で表示、図3と同様)ダイヤル短針45(短い線)、
シリンダー長針44、シリンダー短針46を表示し、以
下給糸口(2)〜(6)においても同様である。給糸口
(1)及び(4)に糸条17及び18の被覆糸Fを、給
糸口(2)及び(5)にD糸を、給糸口(3)及び
(6)にE糸を給糸して編立てた。開反して、テンター
仕上げ機で幅出率5%、熱融着処理条件として温度17
0℃、時間80秒で熱融着処理し、その後、連続式ソフ
ナーで60℃×5分間でリラックス精練を施した後、常
圧液流染色機(「スイングエース」タイプ)で96℃×
40分の条件で染色を施した。乾燥し、テンター仕上機
で165℃×30秒で仕上げセットした。
【0096】得られた立体構造編地は、目付が375g
/m(幅148cm)であり、クッション性能は、厚さ
2.24mm、圧縮率24.8%、圧縮弾性率96.4
%、耐ヘタリ性0.75であり、ストレッチ性能は伸長
率タテ63.9%,ヨコ36.8%とタテ伸びであり、混用
率”ライクラ”3.1重量%、ナイロン96.9重量%
(内;熱融着糸18.6重量%)であった。
【0097】得られた立体構造編地は柔軟性でクッショ
ン性に富み、通気性を有し、かつ低ストレッチ性で、衣
料副資材の肩パット、ブラカップ、張り腰のあるコー
ト、ジャケット類、インテリヤのシートカバー等に好適
なものであった。 [実施例4]立体構造編地の表面の編地と裏面の編地の
糸使いは実施例1と同一として、表裏編地を接合する糸
条は44デシテックスのポリウレタン弾性糸(東レ・デ
ュポン(株)製、登録商標”ライクラ”)を芯糸に、5
5デシテックスモノフィラメントのナイロン糸(東レ・
モノフィラメント(株)製)を鞘糸とした被覆弾性糸を
用い、カバーリング撚糸条件は実施例1と同一として実
施した(ここで、G糸と呼称)。使用した丸編機は16
ゲージ30インチ径、36口のセミジャカード両面丸編
機(福原精機(株)製、機種タイプJIL−3)で、表
面の編地を亀甲柄として、図5に示される組織図のとお
り連続したタック編(ここでは4コース、表目のタッ
ク;記号∨)を実施例1で使用したB糸で編成し、次の
1コースを実施例1で使用したC糸で全針ニット(表目
のニット;記号|)の平編とした後、対照的に2ウエー
ル飛び配列してこれらを繰り返した。裏面の編地は実施
例1で使用したA糸の平編とした。表裏編地を接合する
糸条の組織は図5中の偶数ウエール(例、W2、W4、W
6、W8)にシリンダー針をタック編選針した。
【0098】得られた丸編生機を開反し、テンター仕上
機で有幅に設定してプレセット条件として160℃×1
00秒でヒートセットした後、リラックス精練及び染色
工程はビーム染色機を用い、順に65℃×20分、97
℃×45分の条件で精錬を行った。
【0099】得られた立体構造編地は、目付が385g
/m(幅120cm)であり、クッション性能は、厚さ
4.24mm、圧縮率6.1%、圧縮弾性率85.4%、
耐ヘタリ性0.94であり、ストレッチ性能は、伸長率
がタテ21%、ヨコ23.8%であり、混用率”ライク
ラ”8.3重量%、ナイロン91.7重量%であった。
【0100】得られた立体構造編地は、極めて厚みのあ
る、耐ヘタリ性の高いもので、比較的寸法安定性の良い
ので、スリッパ、スニーカーの中敷き材の他に、ベッド
パットに仕立てたところ好評を得た。 [実施例5]立体構造編地の表面の編地と裏面の編地に
使用する糸は、167デシテックス48フィラメントの
ポリエステル仮より加工糸(東レ(株)製)を用い、表
裏編地を接合する糸条の被覆糸は78デシテックス12
7タイプのポリウレタン弾性糸(東レ・デュポン(株)
製、登録商標”ライクラ”)を芯糸とし、ポリエステル
芯鞘型の熱融着繊維167デシテックス16フィラメン
ト(カネボウ合繊(株)製、登録商標”ベルカップル”
タイプLHC)を鞘糸とした被覆弾性糸(ここで、H糸
と呼称)を用い、カバーリング撚糸加工条件のうちドラ
フト比を1.8倍(試験NO.1)、2.1倍(試験N
O.2)、2.4倍(試験NO.3)、2.7倍(試験
NO.4)、3.0倍(試験NO.5)、3.3倍(試
験NO.6)と変更して、ヨリ数400T/M、ヨリ方
向(Z)で実施した。使用した丸編機は22ゲージ33
インチ径、48口の両面無地機(実施例1と同一、機種
タイプJIL−4)で、図5に示される編組織の段ボー
ルニットを編成した。
【0101】得られた丸編生機を開反し、テンター仕上
機で各水準共に幅方向に3%幅出しさせながら、温度1
85℃、時間120秒で熱処理した後、精練リラックス
及び染色工程、加工条件を実施例1と同一として、ファ
イナルセットを178℃×25秒でテンター仕上機を用
いて仕上げた。結果を表1に示す。特に、カバーリング
撚糸における低ドラフト域において耐ヘタリ性に優れた
ものが得られた。
【0102】
【表1】
【0103】[実施例6]立体構造編地の表面の編地と
裏面の編地に使用する糸は、156デシテックス34フ
ィラメントのナイロン仮ヨリ加工糸(東レ(株)製、一
段ヒータータイプ)を用い、表裏編地を接合する糸条と
して、図2(c)に示される伸縮性糸11として44デ
シテックス127タイプのポリウレタン弾性糸(東レ・
デュポン(株)製、登録商標”ライクラ”)を用い、非
伸縮性糸12として78デシテックス24フィラメント
のナイロン仮ヨリ加工糸(東レ(株)製、一段ヒーター
タイプ)を用い、カバーリング撚糸条件をドラフト比
3.5倍、ヨリ数500T/M、ヨリ方向(Z)として
被覆糸10とした。
【0104】さらに、図2(c)に示される伸縮性糸1
3として、156デシテックス127タイプのポリウレ
タン弾性糸(東レ・デュポン(株)製、登録商標”ライ
クラ”)を用い、前記被覆糸10を用い、ドラフト比
2.3倍、ヨリ数400T/M、ヨリ方向(Z)の撚糸
加工を行い、ヨリ合わせを施した。得られた糸条はポリ
ウレタン弾性糸2本から構成されていた。これらの糸を
用い、実施例1と同一の丸編機、同一条件で編成した。
得られた丸編生機を開反し、実施例3と同一のプレセッ
ト、リラックス、染色仕上げセットを実施した。
【0105】得られた立体構造編地は、目付が386g
/m(幅135cm)、クッション性能は、厚さ2.1
2mm、圧縮率19.7%、圧縮弾性率96.4%、耐ヘ
タリ性0.80であり、ストレッチ性能は伸長率タテ4
4.2%、ヨコ29.5%であり、混用率”ライクラ”1
5.6重量%、ナイロン84.4重量%であった。
【0106】得られた立体構造編地は、スプリングで圧
縮抵抗の強いもので、ウオーキングシューズの中底材
(インソールボード)に使用したところ優れた吸放湿
性、耐屈曲性、成型性及び衝撃吸収性の機能を有してい
た。 [実施例7]実施例1で使用した丸編機を用い、同一編
組織で、表面の編地と裏面の編地の糸使いは実施例1の
裏面に用いたポリエステル紡績糸2/36(mN;メー
トル番手)(東レ(株)製、2インチ合繊紡糸)を用
い、表裏編地を接合する糸条に使用する被覆糸として1
56デシテックス24フィラメントのポリウレタン弾性
糸(東レ・デュポン(株)製、登録商標”ライクラ”)
を芯糸に、ポリエステル芯鞘型の熱融着紡績糸20/1
s(英式綿番手)〜40/1s(ユニチカ(株)製、登
録商標”コルネックス”、バインダー繊維混率50重量
%)を鞘糸として、リング撚糸条件をドラフト比2.8
倍、ヨリ数450T/M、ヨリ方向(S)として撚糸し
て、熱融着紡績糸を2本撚り合わせ、丸編み編成した。
得られた丸編生機を開反し、テンター仕上機で幅方向に
7%幅出しさせながら、温度を140〜190℃の範囲
で変更し、処理時間40秒で熱融着処理した後、高圧液
流染色機(「ロコ型サーキュラー」)を用い、80℃×
30分でリラックスし、125℃×45分で染色した
後、乾燥、仕上げセット条件を170℃×25秒として
仕上げた。
【0107】得られた結果を表2に示す。
【0108】熱融着温度を150〜160℃として得ら
れたものは特に優れた特性のものであった。
【0109】
【表2】
【0110】[比較例1]実施例1の表面の編地と裏面
の編地と同一の糸使いで、表裏両面の編地に167デシ
テックス48フィラメントの”テトロン”仮より加工糸
を、表裏編地を接合する糸条に167デシテックス96
フィラメントのポリエステル仮より加工糸を使用した以
外は実施例1と同一の条件で編立て、開反以降同様に処
理した。
【0111】得られた立体構造編地は、目付が275g
/m(幅145cm)であり、厚さ1.64mm、伸長
率はタテ65.5%、ヨコ82.2%であった。
【0112】得られた立体構造編地は、生地が薄く、タ
テ方向にしわが発生した。 [比較例2]比較例1における表面と裏面の編地を接合
する糸条に、実施例1に用いたポリエステル芯鞘型の熱
融着繊維83デシテックス24フィラメント(カネボウ
合繊(株)製、登録商標”ベルカップル”)を用いた以
外は、実施例1と同一の条件で編立て、開反以降同様に
処理した。
【0113】得られた立体構造編地は、目付が276g
/m(幅142cm)であり、厚さ1.80mm、伸長
率はタテ44.5%、ヨコ68.2%であった。
【0114】得られた立体構造編地はほとんどクッショ
ン性のない通常のダブルニットと変わりなかった。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、優れたクッション性及
び圧縮回復性、保温性、通気性、形態安定性を具備し、
繰り返し荷重に対する耐ヘタリ性が大きく、審美性に優
れた靴等のアッパー材、中敷材、ブラカップ、カーシー
ト、スリッパ、パソコンカバー等に好適に用いられ得る
立体構造編地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である立体構造編地の組織斜視図
である。
【図2】本発明の表面と裏面を接合する糸条の一例を示
す側面図である。
【図3】本発明の一例を示す立体構造編地の編成編方図
である。
【図4】本発明の他の例を示す立体構造編地の編成編方
図である。
【図5】本発明の一例を示す立体構造編地の表面の組織
である。
【符号の説明】
1:表編地 2:シリンダーループ 2a:シリンダーループヘッド 4:裏編地 5:ダイヤルループ 5a:ダイヤルループヘッド Cc1、Cc2、……、Cc6、Cc7:表編地コースNO、 Cd1、Cd2、……、Cd6、Cd7、Cd8:裏編地コースN
O、 Wc1、Wc2、Wc3:表編地ウエールNO、 Wd1、Wd2、Wd3:裏編地ウエールNO、 7、8、17,18,31:糸条 10、13:被覆糸 11、:伸縮性糸 12、32,33:非伸縮性糸 21:ダイヤル針 23、44:シリンダー長針 24:シリンダー中針 25、46:シリンダー短針 43:ダイヤル長針 45:ダイヤル短針

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯編組織で構成された表面と裏面の編地及
    び該表裏両面の編地を接合する糸条で構成されてなる立
    体構造編地であって、かつ、上記表裏両面の編地を接合
    する糸条が、伸縮性糸を含有することを特徴とする立体
    構造編地。
  2. 【請求項2】伸縮性糸がポリウレタン系弾性繊維である
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体構造編地。
  3. 【請求項3】表裏両面の編地を接合する糸条が熱融着糸
    を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の
    立体構造編地。
  4. 【請求項4】伸縮性糸が3〜35重量%含有されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の立体
    構造編地。
  5. 【請求項5】耐ヘタリ性が0.5以上1以下であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の立体構造
    編地。
  6. 【請求項6】熱融着糸が2〜30重量%含有されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の立体
    構造編地。
  7. 【請求項7】透湿性加工が施されてなることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の立体構造編地。
  8. 【請求項8】吸湿性加工が施されてなることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の立体構造編地。
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