JP2001164294A - 洗浄液組成物 - Google Patents
洗浄液組成物Info
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Abstract
被洗浄物に対して良好な洗浄効果を有すると共に、優れ
た環境保全性、安全性を有し、かつ毒性が少ない、特に
光学素子の洗浄に好適な洗浄液組成物を提供する。 【解決手段】 本発明の洗浄液組成物は、炭素数9〜1
8の芳香族化合物を50重量%以上含有し、かつ、5%
留出温度が150℃以上、95%留出温度が320℃以
下、及び5%留出温度と95%留出温度との差が50℃
以下とするか、あるいは、炭素数9〜18の芳香族化合
物を50〜95重量%、及びN−メチル−2−ピロリド
ンなどの特定の化合物を5〜50重量%含有する。
Description
着剤等を洗浄除去する洗浄液組成物に関し、特には、レ
ンズ、プリズム等の光学部品に付着している張り合わせ
剤等の紫外線硬化型接着剤やシアノ系接着剤などによる
汚損、はみ出た部分を除去する洗浄液組成物に関する。
な方法、手段を用いて接合し、組み立てられているが、
この接合手段の一つに接着剤を用いた接合(接着)があ
り、殆ど全ての工業分野で古くから広く利用されてい
る。特に合成系の高分子化合物よりなる高性能な接着剤
の出現によって、その手軽さ、自動化した組立ラインへ
の組み込み易さ、工程や加工時間の短縮などの経済性等
から、更にその使用分野を広げている。接着剤を用い工
業部品を張り合わせて接合したとき、接着剤がはみ出し
たり、必要のない場所に付着して汚損することが避けら
れない。このような場合、次工程の邪魔にならないよう
に、又は付着物などによって製品性能や商品価値を損ね
ないために、はみ出た接着剤あるいは目的外の部分に付
着した接着剤を除去する必要がある。
このような接着剤を除去する場合、その他の汚れの除去
をも目的に工業用洗浄剤による洗浄がよく用いられてい
る。かかる洗浄剤として、液体洗浄剤(洗浄液)が多用
されており、フロン系洗浄液や塩素系洗浄液が、化学的
安定性、取り扱いの利便さなどから専ら用いられてい
た。しかし、これらの洗浄液は、オゾン層の破壊、大気
温の上昇や地下水等の水質汚染などの環境問題を有して
おり、使用が厳しく制限されてきている。このような背
景から、洗浄液の選択に際しては、汚れを確実に溶解除
去できること、環境上の問題がないこと、臭気や毒性が
なく取り扱いが安全で容易であること、洗浄対象物(被
洗浄物)本体に悪影響を与えないこと、更には入手しや
すいことなどの条件を満たすものが求められている。特
に、レンズ、プリズム、ミラー等の光学素子のように、
素子自体が化学物質の影響を受けやすい被洗浄物の場
合、更にそれに付着した汚染が接着剤のような極めて洗
浄、除去しにくい場合、適用できる洗浄液は特殊なかな
り限られたものが使用されることになる。このような用
途に従来は溶解力の強いトリクレン等の、特に毒性が強
く、取り扱いに注意を要する塩素系溶剤が使用されてい
た。このため、健康上及び環境汚染上の問題を有するト
リクレン等に代わる代替洗浄液が強く求められている。
代替洗浄液として、特定の界面活性剤とビルダーを組み
合わせた入手性、安全性に優れた水系の洗浄液も提案さ
れているが、洗浄力が弱く、光学素子に対して白やけ、
青やけ等の不良を生じやすい致命的な欠陥を抱えてい
る。
付着した接着剤などで汚染された被洗浄物に対して良好
な洗浄効果を有すると共に、優れた環境保全性、安全性
を有し、かつ毒性が少ない、特に光学素子の洗浄に好適
な洗浄液組成物を提供することを課題とするものであ
る。
は、工業部品に付着した接着剤を洗浄するための洗浄液
組成物であり、炭素数9〜18の芳香族化合物を50重
量%以上含有する洗浄液組成物であり、かつ、洗浄液組
成物の蒸留性状における5%留出温度が150℃以上、
95%留出温度が320℃以下、及び5%留出温度と9
5%留出温度との差が50℃以下であることを特徴とす
る。また、工業部品に付着した接着剤を洗浄するための
洗浄液組成物であり、炭素数9〜18の芳香族化合物を
を50〜95重量%、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、γ−ブチロ
ラクトン、シクロヘキサノンから選ばれる1種又は2種
以上の化合物を合計重量として5〜50重量%含有する
ことを特徴とする。
い第1の態様としては、アルキルベンゼンを主成分と
し、蒸留性状における5%留出温度が150℃以上、9
5%留出温度が200℃以下、かつ5%留出温度と95
%留出温度との差が20℃以下の洗浄液である。好まし
い第2の態様は、アルキルベンゼン及びアルキルナフタ
レンを主成分とし、蒸留性状における5%留出温度が1
90℃以上、95%留出温度が240℃以下、かつ5%
留出温度と95%留出温度との差が40℃以下の洗浄液
である。また、好ましい第3の態様は、アルキルナフタ
レンを主成分とし、蒸留性状における5%留出温度が2
30℃以上、95%留出温度が300℃以下、かつ5%
留出温度と95%留出温度との差が10℃以下の洗浄液
である。
物は、炭素数9〜18の芳香族化合物をを50〜95重
量%、及びN−メチル−2−ピロリドン(以下、「NM
P」ともいう)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン(以下、「DMI」ともいう)、γ−ブチロラクト
ン、シクロヘキサノンから選ばれる1種又は2種以上の
化合物を合計重量として5〜50重量%含有する。
環境保全性、安全性を有し、かつ毒性が少ない化合物を
主成分として用いながら、工業部品に付着した接着剤な
どの溶解除去しにくい物質で汚染された被洗浄物に対し
て良好な洗浄効果を有するものであり、特には化学的に
悪影響を受けやすい光学素子の洗浄に好適に使用するこ
とができる。特に、NMP、DMI等を用いることによ
って、極めて溶解除去しにくいシアノ系接着剤などによ
る汚れなども、より効果的に溶解、洗浄することができ
る。
8、特には9〜16の芳香族化合物を50重量%以上含
有する。良好な溶解性を得る上で、好ましくは80重量
%以上、更に好ましくは90重量%以上含有する。この
芳香族化合物は、単環又は2環芳香族化合物、及びこれ
らのアルキル置換体を含む化合物であり、アルキルベン
ゼン、インダン、アルキルインダン、ナフタレン、アル
キルナフタレンなどが挙げられる。なかでも、アルキル
ベンゼン、ナフタレン及びアルキルナフタレンが好まし
い。
洗浄能力の点から炭素数9〜16の芳香族化合物である
ことが好ましい。具体的には、炭素数9のアルキルベン
ゼンとして、i−プロピルベンゼン、n−プロピルベンゼ
ン、1−エチル−2−メチルベンゼン、1−エチル−3
−メチルベンゼン、1−エチル−4−メチルベンゼン、
1,2,3−トリメチルベンゼン、1,2,4−トリメ
チルベンゼン、1,3,5−トリメチルベンゼン、イン
ダンなどが、炭素数10のアルキルベンゼンとして、i
−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、1,3−
ジエチルベンゼン、1−メチル−3−n−プロピルベン
ゼン、1,4−ジエチルベンゼン、1,3−ジメチル−
5−エチルベンゼン、1,2−ジエチルベンゼン、1−
メチル−2−n−プロピルベンゼン、1,4−ジメチル
−2−エチルベンゼン、1,3−ジメチル−2−エチル
ベンゼン、1,2−ジメチル−4−エチルベンゼン、
1,2−ジメチル−3−エチルベンゼン、1,2,4,
5−テトラメチルベンゼン、1,2,3,5−テトラメ
チルベンゼン、メチルインダン、テトラリンなどが、炭
素数11のアルキルベンゼンとして、ペンチルベンゼ
ン、トリメチルエチルベンゼン、ジエチルメチルベンゼ
ン、ジメチルインダン、エチルインダンなどが、炭素数
12のアルキルベンゼンとして、ヘキシルベンゼン、ト
リエチルベンゼンなどが、そして炭素数11〜16のア
ルキルナフタレンとして、メチルナフタレン、ジメチル
ナフタレン、ジメチル−i−プロピルナフタレン、メチ
ル−n−プロピルナフタレン、ジメチルプロピルナフタ
レン、ジ−i−プロピルナフタレンなどが挙げられる。
これらを単独で用いても、必要に応じて2種以上を混合
して用いても差し支えない。また、これら芳香族化合物
を含有する石油留分などを用いることもできる。
留出温度が150℃以上、好ましくは160℃以上、9
5%留出温度が320℃以下、好ましくは300℃以
下、かつ、5%留出温度と95%留出温度との差が50
℃以下、好ましくは30℃以下である。蒸留性状におい
て、5%留出温度が150℃未満では、引火点が高くな
り取り扱い上好ましくない。95%留出温度が320℃
を越えると、洗浄後、溶剤を乾燥除去することが困難に
なる。また、5%留出温度と95%留出温度との差が5
0℃を越えると、洗浄済みの溶剤を蒸留により再生する
際に、溶剤の組成変化を起こしやすくなる。その結果、
洗浄液の性質が変化するため好ましくない。なお、本発
明における蒸留性状は、JIS K 2254(石油製
品−蒸留試験方法)に規定する試験方法に準拠して測定
するものである。
ンを主成分とし、蒸留性状における5%留出温度が15
0℃以上、95%留出温度が200℃以下、かつ5%留
出温度と95%留出温度との差が20℃以下である場合
には、十分な洗浄性を有し、かつ乾燥性にも優れ、洗浄
液の有効な再生利用も可能となる。
びアルキルナフタレンをを主成分とし、蒸留性状におけ
る5%留出温度が190℃以上、95%留出温度が24
0℃以下、かつ5%留出温度と95%留出温度との差が
40℃以下である場合には、アルキルベンゼンとアルキ
ルナフタレンの両方を含むため、溶解性に優れ、溶解除
去しにくい接着剤による強固な汚れの洗浄除去に好適で
ある。
タレンを主成分とし、蒸留性状における5%留出温度が
230℃以上、95%留出温度が300℃以下、かつ5
%留出温度と95%留出温度との差が10℃以下である
場合には、アルキルナフタレンを主成分として含むため
に、接着剤固形物等への浸透性に優れ、洗浄液が拡散し
にくい部分の汚れの洗浄に優れる。
炭素数9〜18の芳香族化合物を主成分とする芳香族成
分を50〜95重量%と、N−メチル−2−ピロリドン
(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
(DMI)、γ−ブチロラクトン、シクロヘキサノンか
ら選ばれる1種又は2種以上の化合物を合計重量として
5〜50重量%含有する。この態様は、特にシアノ系接
着剤を除去する上で好ましいが、なかでもN−メチル−
2−ピロリドンを用いることがより好ましい。NMP、
DMI等の含有量が5重量%未満では、除去洗浄性の効
果が小さく、一方、50重量%を越えても洗浄性の効果
が含有量の増加に見合って増加することはない。この態
様で用いる芳香族成分としては、上述の第1,2及び3
の態様の洗浄液組成物を好ましく用いることができる。
物の成分組成と蒸留性状を同時に満足するものである。
したがって、洗浄液組成物は、上記の範囲から外れる化
合物であっても上記成分組成と蒸留性状を満足する範囲
で含むこともできる。また、本発明の洗浄液組成物は、
取り扱い上の安全性について、危険物第四類第二、乃至
第三石油類に属するために安全性が高い。
特に限定されることなく、液体洗浄剤による周知の方法
で行うことができる。例えば、洗浄液組成物を含浸した
スポンジ等によって拭き取る方法、スプレー等で噴霧し
た後に拭き取ったり、沸点の低い溶剤で洗い流す方法、
洗浄液組成物中に浸漬する方法などが挙げられる。浸漬
による洗浄においては、洗浄効果を高めるために、同時
に攪拌、揺動、超音波又はエアバブリング等を組み合わ
せることが更に好ましい。この場合、超音波の使用条件
は、例えば発振周波数20〜100kHz、発振出力1
0〜200W/lが好ましい。エアバブリングの場合、
微細な気泡を洗浄液の底部から通気(バブリング)し、
洗浄液組成物に不溶な微細な汚れを気泡と絡ませて共に
上昇させ、不溶性の汚れをも分離、除去することができ
る。スプレーによる洗浄において、その圧力は、例えば
0.5〜10kg/cm2Gが好ましい。いずれの場合
も洗浄時間は、好ましくは15秒間〜2時間、特に好ま
しくは20秒間〜20分間である。上記範囲未満では洗
浄が不十分で、汚れを十分に除去し得ず、一方、上記範
囲を超えても洗浄効果は格別向上しない。洗浄温度は、
好ましくは20〜120℃である。高い温度で処理する
ことにより洗浄効果を著しく向上することができる。上
記範囲未満では、洗浄が不十分となりやすい。
・電子部品、光学部品などの工業部品に付着した接着剤
による汚れ、例えば接着を必要としない箇所に付着した
接着剤、接着剤で張り合わせた部分からはみ出した不要
な、邪魔になる接着剤を効果的に洗浄、除去することが
できる。この洗浄の際に、工業部品を接着している接着
剤は除去されることはない。特に、レンズ、プリズム等
の光学部品を研磨のために仮止め、あるいは張り合わせ
レンズ等の制作に用いられた紫外線硬化樹脂系接着剤や
シアノ系接着剤等による汚れ、はみ出しの除去に好適に
用いることができる。シアノ系接着剤による汚れの除去
に対しては、NMPを含有する洗浄液組成物をより好ま
しく使用することができる。
硬化型接着剤は、紫外線を照射された部分のみが硬化
し、接着効果を有することとなる接着剤であり、加熱が
困難でかつ接着スピードが要求される分野に、例えば前
記のレンズ、プリズム等の光学部品の張り合わせをはじ
め、液晶ディスプレイのシールや補強、プリント基板の
コーティングなどによく用いられる接着剤である。UV
硬化型の接着剤としては、例えば、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート
と単官能、多官能アクリレートモノマーとの組み合わせ
(ラジカル重合型)、分子末端にアリール基やアクリロ
イル基を有するオリゴマーとポリチオールの組み合わせ
(チオール・エン付加型)、あるいは、紫外線カチオン
開始剤を光分解して例えば生成するルイス酸をカチオン
反応の触媒として作用させて、エポキシ、ビニルエーテ
ルを有する樹脂を重合、固化(硬化)するもの(カチオ
ン重合型)などが挙げられる。
アクリレートなどのシアノ系化合物を主成分とする接着
剤であり、迅速な作業を必要とする用途、例えばオート
メーション、仮止め、模型の制作や、無色透明な仕上が
りと高い接着強さを併せ要求される場合、例えば貴金
属、宝石、高級機器などの接着に用いられる。シアノ系
接着剤は、メチル−α−シアノアクリレート、エチル−
α−シアノアクリレートなどに代表されるアルキルシア
ノアクリレートをモノマーとする接着剤であり、空気中
の、又は被着体表面に存在する水分によって速やかに重
合する性質を有している。
損なわない範囲で、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、防錆剤等の慣用の添加剤を含めることができる。
界面活性剤は、油類、ポリマー、スケールの除去、分散
に有効であり、非イオン性界面活性剤が好ましく使用で
きる。該非イオン性界面活性剤としては、高級アルコー
ルエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチ
レンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加
物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ソ
ルビトール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活
性剤等が挙げられる。
浄液の保存安定性の向上に役立ち、紫外線吸収剤として
は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダ
ードアミン系等の紫外線吸収剤を使用でき、酸化防止剤
としては、フェノール系、アミン系、硫黄系、リン系等
の、本発明の洗浄液組成物に溶解するものはいずれも使
用できる。添加剤及びその添加量は所望の効果を発揮す
る添加剤かつその適当量を適宜選定して用いればよい。
これらの添加剤は100〜1000ppm程度添加する
ことが好ましい。
いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によ
り限定されるものではない。 [張り合わせレンズの作成]本発明の洗浄液組成物を評
価するために、洗浄対象物(被洗浄物)サンプルとして
の張り合わせレンズを次のようにして作成した。1枚の
レンズの片面にUV硬化型接着剤、Norland Optical
Cement60(NORLAND PRODUCTS INC製)を塗布し、塗布
後、塗布面の上側から、もう1枚のレンズを重ね、指圧
してレンズを張り合わせた。張り合わせ後、紫外線を照
射し、2枚のレンズを接着、固定した。
1(トリメチルベンゼン55重量%、エチルメチルベン
ゼン40重量%、プロピルベンゼン5重量%からなる蒸
留性状における5%留出温度が162℃、95%留出温
度が165℃)を洗浄槽に満たした。上記のようにして
作成した張り合わせレンズを洗浄専用の冶具にセット
し、洗浄液中に浸し、超音波照射を30秒行った。洗浄
後のレンズは70℃の温風にて乾燥させた後、レンズの
汚れ及び張り合わせ箇所(縁)からはみ出しているUV
硬化接着剤の除去の程度を目視にて観察したところ、洗
浄不良はなく、レンズ間の接着剤は十分な接着強度を保
ったまま、レンズ縁にはみでた接着剤はきれいに洗浄さ
れていた。
2(炭素数が10のアルキルベンゼン10重量%、炭素
数が11のアルキルベンゼン25重量%、炭素数が12
のアルキルベンゼン15重量%、メチルナフタレン25
重量%、ナフタレン15重量%、メチルインダン10重
量%からなり、蒸留性状における5%留出温度が204
℃、95%留出温度が232℃)を用いた以外は実施例
1と同様に洗浄を行った。結果は実施例1同様に洗浄不
良はなく、レンズ間の接着剤は十分な接着強度を保った
まま、レンズ縁にはみでた接着剤はきれいに洗浄除去さ
れていた。
3(ジイソプロピルナフタレンからなり、蒸留性状にお
ける5%留出温度が294℃、95%留出温度が297
℃)を用いた以外は実施例1と同様に洗浄を行った。結
果は実施例1同様に洗浄不良はなく、レンズ間の接着剤
は十分な接着強度を保ったまま、レンズ縁にはみでた接
着剤はきれいに洗浄されていた。
点174℃)を用いた以外は実施例1と同様に洗浄を行
った。結果は洗浄したレンズにおいて、縁にはみでた接
着剤が除去できず、洗浄されなかった。
ス(76×26×1mm)にシアノ系接着剤ロックタイ
ト417(日本ロックタイト製)を1滴たらし、その上
からカバーガラス(22×22×0.15mm)を置
き、指圧で圧着した。接着剤による汚れを作るためにカ
バーガラスの表面中央にも1滴たらした。室温で放置
後、1分後にはガラス同士は接着していたが、そのまま
10分以上放置してから試験に使用した。
50/50の割合(重量)で配合した洗浄液を100m
lのサンプル瓶に入れ、その中に試験片が完全に洗浄液
に漬かるように入れた。室温にて超音波洗浄器(BRANSO
N社製B−2200型、周波数:47kHz、出力:8
0W)で60秒間超音波を照射した後、乾燥した。試験
片の洗浄性、及びガラス同士が分離するかどうかを調べ
た。ガラス表面の汚れは、カバーガラス表面中央で固化
した接着剤の汚れも含めて、きれいに洗浄されていた。
また、2枚のガラス同士を、指で人為的に分離すること
はできなかった。
芳香族系洗浄液2を用いたほかは、実施例4と同様に洗
浄し、洗浄性、及びガラスの分離性を調べた。その結果
は、実施例4と全く同様に、汚れはきれいに洗浄され、
2枚のガラスを分離することはできなかった。
8の芳香族化合物を50重量%以上含有し、かつ、特定
の蒸留性状を有するもの、あるいは炭素数9〜18の芳
香族化合物を50〜90重量%とNMPなど特定の化合
物を5〜50重量%含有するものである。この結果、接
着剤のような落としにくい汚れも容易に洗浄除去できる
ものであり、特にレンズのような光学部品の洗浄に有用
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 炭素数9〜18の芳香族化合物を50重
量%以上含有する洗浄液組成物であり、かつ、洗浄液組
成物の蒸留性状における5%留出温度が150℃以上、
95%留出温度が320℃以下、及び5%留出温度と9
5%留出温度との差が50℃以下であることを特徴と
し、工業部品に付着した接着剤を洗浄する洗浄液組成
物。 - 【請求項2】 炭素数9〜18の芳香族化合物をを50
〜95重量%、及びN−メチル−2−ピロリドン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、γ−ブチロラク
トン、シクロヘキサノンから選ばれる1種又は2種以上
の化合物を合計重量として5〜50重量%含有すること
を特徴とし、工業部品に付着した接着剤を洗浄する洗浄
液組成物。 - 【請求項3】 接着剤が、紫外線硬化樹脂系接着剤又は
シアノ系接着剤である請求項1又は2に記載の洗浄液組
成物。 - 【請求項4】 工業部品がレンズ、プリズム、ミラー等
の光学部品である請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄
液組成物。
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