JP2001163431A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機用プラスチック製部品の搬送装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアと、
そのコンベアの途中に設けた除電手段と、を有し、
プラスチック製部品をコンベア上において搬送する過程でそのプラスチック製部品に直接又は導電材を介して間接的に前記除電手段を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段で除去するようにしたことを特徴とする遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項2】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアと、
そのコンベアの途中に設けた除電手段と、を有し、
プラスチック製部品をコンベアで搬送する過程でそのプラスチック製部品を導電性の搬送台に固定又は載置し、その搬送台の一部に除電手段を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段で除去するようにしたことを特徴とする遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項3】 プラスチック製部品から除電手段に静電気が流れたことを周囲に知らせる静電気報知手段を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項4】 前記除電手段をコンベヤに形成した空間から上向きに突出させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項5】 前記除電手段を、コンピューターを装着する工程の直前に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項6】 前記除電手段を検査工程の直前に設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機用プラスチック製部品を搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットルマシンのような遊技機は、ゲーム内容や表示態様が高度化複雑化しており、それらを制御するコンピューターが一台ごとに搭載されている。一方、遊技機は構成部品の多くがプラスチック化される傾向にあり、例えばパチンコ機は遊技板を除く主要部品の殆どがプラスチック化されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、プラスチック製部品は静電気を帯びやすい。言うまでもなく静電気はコンピューターの大敵であり、制御のコンピューター化と部品のプラスチック化の双方が同時進行している遊技機業界にとって、静電気対策は急務である。
【0004】
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は遊技機用プラスチック製部品の静電気を簡単に除去することができる搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアと、そのコンベアの途中に設けた除電手段とを有し、プラスチック製部品をコンベア上において搬送する過程でそのプラスチック製部品に直接又は導電材を介して間接的に前記除電手段を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段で除去するようにした遊技機用プラスチック製部品の搬送装置を提供する。
【0006】
遊技機の製造工場などにおいて、プラスチック製部品を搬送する過程で除電手段がそのプラスチック製部品に帯電した静電気を除去するから、コンピュータが静電気でダメージを受けたり、或いは遊技機製造に従事する作業者がプラスチック製部品から放電される静電気で不快感を味わうおそれがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を遊技機たるパチンコ機を例に説明する。なお、図1〜図4は遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図、図5はパチンコ機の製造工場の内部を示す概略の斜視図、図6はパチンコ機の斜視図である。
【0008】
先ずパチンコ機Pは、図6に示したように、四角い外枠1と、その外枠1の正面にドア状に回動自在に取り付けられた前枠ユニット2とから概略構成される。前記前枠ユニット2は、プラスチック製の前枠3と、その前枠3のほぼ上半分強を覆うプラスチック製のガラス扉枠4と、上球皿5を有しガラス扉枠4の下側に設けたプラスチック製の前面板6と、前枠3の正面下方に固着され操作ハンドル7と下球皿8と灰皿9とを一体に集約設置した下球皿ユニット10と、前枠3の前記ガラス扉枠4に対応する裏面に着脱自在に取り付けた遊技板(図示せず)と、前枠3の裏面に装着した機構板(図示せず)とから概略構成される。また、周知のように遊技板は、ガイドレールで遊技領域を円形に囲い、その遊技領域に風車、入賞球受口器、入賞装置、障害釘等を取り付けてなる。
【0009】
パチンコ機Pの製造工場は、図5に示したように建物11が三階建てになっており、下から順に一階が倉庫兼出荷場12、二階が前枠ユニット2の製造ライン13を設置した前枠ユニット2の製造フロア14、三階が遊技板の製造ライン15を設置した遊技板の製造フロア16である。そして三階から二階を通って一階に至る遊技板用の昇降リフト17が設置され、また、二階から一階に前枠ユニット2または完成したパチンコ機Pを搬送する昇降リフト18が設置されている。
【0010】
通常、遊技板の製造は、表面装飾フィルムの貼着、ルーター等による孔開け、障害釘の打ち付け、ガイドレールの取り付け、風車の取り付け、入賞装置や装飾部品(以下入賞装置等という。)の取り付け、裏側の部品類の取り付け、完成した遊技板の検査、の順に行われる。このうち表面装飾フィルムの貼着と孔開けは別の場所(外注等の別工場)で行われる。
【0011】
三階の遊技板の製造ライン15の搬送装置となるコンベア19aは、孔開けした遊技板をストックするストック領域Aに始端部がある。そしてその製造ライン15には始端部から順に、障害釘を打ち付ける釘打ち工程B、ガイドレールを取り付けるレール取付工程C、風車を取り付ける風車取付工程Dがあり、そこから第二のコンベア19bに移動して、入賞装置等を取り付ける入賞装置等取付工程E、裏側の部品類を取り付ける裏部品取付工程F、完成した遊技板をチェックする検査工程Gがあり、製造ライン15の終端が前記昇降リフト17の近傍に位置する。
【0012】
二階の前枠ユニット2の製造ライン13の搬送装置となるコンベア19cは前記遊技板用の昇降リフト17の近傍に始端があり、その始端部の傍に前枠3がストックされている。
【0013】
前枠ユニット2の製造ライン13には始端部から順に、前枠3をコンベア19cに供給する移送工程H、前枠3にガラス扉枠6を取り付けるガラス扉枠取付工程J、下球皿ユニット12を取り付ける下球皿ユニット取付工程K、前枠3を裏返しに反転させる前枠反転工程L、前枠3に遊技板を取り付ける遊技板装着工程M、前枠3に機構板を取り付ける機構板取付工程N、前枠3を垂直に起立させて前面板8を取り付ける前面板取付工程Q、完成した前枠ユニット2を検査する検査工程R、前枠ユニット2を外枠1に組み付ける外枠組み付け工程S、製品を袋詰めにする梱包工程Tとから概略構成され、終端に前記昇降リフト18が接続している。
【0014】
しかして本発明の搬送装置は、前記コンベア19a〜19cの任意の場所(例えばコンピューターを装着する工程の直前や検査工程の直前等)に除電手段20を設けた点に特徴がある。
【0015】
除電手段20は図1に示したように、コンベア19a(19b,19c)の両横に支柱20a,20aを立設し、その支柱20a,20a間に導電性のブラシ20bを下向きに植設した水平シャフト20cを横設してなる。そして、ブラシ20bの下を例えばプラスチック製部品である前枠3やプラスチック製部品を取り付けた遊技板が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の上面に接触して静電気を除去する。
【0016】
なお、支柱20a,20aを上下動自在に形成し、プラスチック製部品の高さに合わせてブラシ20bの位置を調整するようにするとよい。また、図1において符号20dは水平シャフト20cの端部に設けた静電気報知手段であり、具体的にはプラスチック製部品から除電手段20に静電気が流れた場合に、その電流で瞬間的に発光するようにした発光ダイオードや音が鳴るようにした音発生装置である。この静電気報知手段20dはプラスチック製部品の静電気を音や光に変換して周囲に知らせるようにしたため、第一に除電手段20の有効性を作業者の視聴覚を通じて直接アピールすることができる、第二に静電気の発生は湿度などの影響で日によって異なるが、静電気報知手段20dで静電気に警戒すべき日と比較的安全な日が簡単に見分けられる、という効果がある。
【0017】
また、除電手段20の他の例は図2に示したように、コンベア19a(19b,19c)の両横に支柱20a,20aを立設し、その支柱20a,20aの頂部側面に導電性のブラシ20b,20bを横向き且つコンベア19a(19b,19c)の進行方向に対して斜めに向けて突設してなる。そして、ブラシ20b,20bの間をプラスチック製部品が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の側面に接触して静電気を除去する。
【0018】
また、除電手段20の他の例は図3に示したように、コンベア19a(19b,19c)を二分割して間に空間Sを形成し、その空間Sから導電性のブラシ20bを上向きに突設してなる。そして、除電手段20の上をプラスチック製部品が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の下面に接触して静電気を除去する。
【0019】
上記図1〜図3の除電手段20はプラスチック製部品を水平に寝かせた状態にして搬送する場合に対応するが、図4の除電手段20はプラスチック製部品を垂直に立たせた状態にして搬送する場合に対応する。すなわち、コンベア19cの前面板取付工程Qは前枠3を垂直に起立させてから前面板6の取り付けを行うようになっていて、前面板取付工程Qの後はプラスチック製部品たる前枠3が垂直に起立した状態で移動する。このような垂直搬送型のコンベア19cに対応する除電手段20は、図4に示したようにコンベア19cの正面(又は背面)に支柱20aを立設し、その支柱20aの頂部側面に導電性のブラシ20bを水平に突設させた構成とし、除電手段20の前をプラスチック製部品が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の正面(又は背面)に接触して静電気を除去する。
【0020】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では除電手段20として導電性のブラシ20bを使用したが、導電性の布や金属棒を使用してもよい。また、実施形態ではプラスチック製部品に除電手段20を直接接触させるようにしたが、例えば導電性の搬送台にプラスチック製部品を固定又は載置し、その搬送台の一部に除電手段20を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を前記搬送台を介して除去するようにしてもよい。そうすることによりプラスチック製部品と除電手段20が直接擦れ合わないから、プラスチック製部品に擦り傷がついたり汚れたりするおそれがない。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技機の製造に際しプラスチック製部品を搬送する過程でそのプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段が除去するため、コンピューターが静電気でダメージを受けたり、或いは遊技機製造に従事する作業者がプラスチック製部品から放電される静電気で不快感を味わうおそれがない、などの効果がある。
また、プラスチック製部品に帯電した静電気を請求項2のように導電性の搬送台を介して除去するようにすれば、プラスチック製部品と除電手段が直接擦れ合わないから、プラスチック製部品に擦り傷がついたり汚れたりするおそれがない。
また、請求項3のように除電手段に静電気がながれたことを静電気報知手段で周囲に知らせるようにすれば、第一に除電手段の有効性を作業者の視聴覚を通じて直接アピールすることができる、第二に静電気の発生は湿度などの影響で日によって異なるが、静電気報知手段で静電気に警戒すべき日と比較的安全な日が簡単に見分けられる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図2】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図3】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図4】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図5】 パチンコ機の製造工場の内部を示す概略の斜視図である。
【図6】 パチンコ機の斜視図である。
【符号の説明】
P …パチンコ機(遊技機)
3 …前枠(プラスチック製部品)
19a〜19c…コンベア
20…除電手段
20b…ブラシ(除電手段)
20d…静電気報知手段
S …空間
G …遊技板をチェックする検査工程
R …前枠ユニットを検査する工程
【発明の名称】 遊技機用プラスチック製部品の搬送装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアと、
そのコンベアの途中に設けた除電手段と、を有し、
プラスチック製部品をコンベア上において搬送する過程でそのプラスチック製部品に直接又は導電材を介して間接的に前記除電手段を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段で除去するようにしたことを特徴とする遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項2】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアと、
そのコンベアの途中に設けた除電手段と、を有し、
プラスチック製部品をコンベアで搬送する過程でそのプラスチック製部品を導電性の搬送台に固定又は載置し、その搬送台の一部に除電手段を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段で除去するようにしたことを特徴とする遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項3】 プラスチック製部品から除電手段に静電気が流れたことを周囲に知らせる静電気報知手段を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項4】 前記除電手段をコンベヤに形成した空間から上向きに突出させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項5】 前記除電手段を、コンピューターを装着する工程の直前に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【請求項6】 前記除電手段を検査工程の直前に設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の遊技機用プラスチック製部品の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機用プラスチック製部品を搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットルマシンのような遊技機は、ゲーム内容や表示態様が高度化複雑化しており、それらを制御するコンピューターが一台ごとに搭載されている。一方、遊技機は構成部品の多くがプラスチック化される傾向にあり、例えばパチンコ機は遊技板を除く主要部品の殆どがプラスチック化されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、プラスチック製部品は静電気を帯びやすい。言うまでもなく静電気はコンピューターの大敵であり、制御のコンピューター化と部品のプラスチック化の双方が同時進行している遊技機業界にとって、静電気対策は急務である。
【0004】
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は遊技機用プラスチック製部品の静電気を簡単に除去することができる搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアと、そのコンベアの途中に設けた除電手段とを有し、プラスチック製部品をコンベア上において搬送する過程でそのプラスチック製部品に直接又は導電材を介して間接的に前記除電手段を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段で除去するようにした遊技機用プラスチック製部品の搬送装置を提供する。
【0006】
遊技機の製造工場などにおいて、プラスチック製部品を搬送する過程で除電手段がそのプラスチック製部品に帯電した静電気を除去するから、コンピュータが静電気でダメージを受けたり、或いは遊技機製造に従事する作業者がプラスチック製部品から放電される静電気で不快感を味わうおそれがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を遊技機たるパチンコ機を例に説明する。なお、図1〜図4は遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図、図5はパチンコ機の製造工場の内部を示す概略の斜視図、図6はパチンコ機の斜視図である。
【0008】
先ずパチンコ機Pは、図6に示したように、四角い外枠1と、その外枠1の正面にドア状に回動自在に取り付けられた前枠ユニット2とから概略構成される。前記前枠ユニット2は、プラスチック製の前枠3と、その前枠3のほぼ上半分強を覆うプラスチック製のガラス扉枠4と、上球皿5を有しガラス扉枠4の下側に設けたプラスチック製の前面板6と、前枠3の正面下方に固着され操作ハンドル7と下球皿8と灰皿9とを一体に集約設置した下球皿ユニット10と、前枠3の前記ガラス扉枠4に対応する裏面に着脱自在に取り付けた遊技板(図示せず)と、前枠3の裏面に装着した機構板(図示せず)とから概略構成される。また、周知のように遊技板は、ガイドレールで遊技領域を円形に囲い、その遊技領域に風車、入賞球受口器、入賞装置、障害釘等を取り付けてなる。
【0009】
パチンコ機Pの製造工場は、図5に示したように建物11が三階建てになっており、下から順に一階が倉庫兼出荷場12、二階が前枠ユニット2の製造ライン13を設置した前枠ユニット2の製造フロア14、三階が遊技板の製造ライン15を設置した遊技板の製造フロア16である。そして三階から二階を通って一階に至る遊技板用の昇降リフト17が設置され、また、二階から一階に前枠ユニット2または完成したパチンコ機Pを搬送する昇降リフト18が設置されている。
【0010】
通常、遊技板の製造は、表面装飾フィルムの貼着、ルーター等による孔開け、障害釘の打ち付け、ガイドレールの取り付け、風車の取り付け、入賞装置や装飾部品(以下入賞装置等という。)の取り付け、裏側の部品類の取り付け、完成した遊技板の検査、の順に行われる。このうち表面装飾フィルムの貼着と孔開けは別の場所(外注等の別工場)で行われる。
【0011】
三階の遊技板の製造ライン15の搬送装置となるコンベア19aは、孔開けした遊技板をストックするストック領域Aに始端部がある。そしてその製造ライン15には始端部から順に、障害釘を打ち付ける釘打ち工程B、ガイドレールを取り付けるレール取付工程C、風車を取り付ける風車取付工程Dがあり、そこから第二のコンベア19bに移動して、入賞装置等を取り付ける入賞装置等取付工程E、裏側の部品類を取り付ける裏部品取付工程F、完成した遊技板をチェックする検査工程Gがあり、製造ライン15の終端が前記昇降リフト17の近傍に位置する。
【0012】
二階の前枠ユニット2の製造ライン13の搬送装置となるコンベア19cは前記遊技板用の昇降リフト17の近傍に始端があり、その始端部の傍に前枠3がストックされている。
【0013】
前枠ユニット2の製造ライン13には始端部から順に、前枠3をコンベア19cに供給する移送工程H、前枠3にガラス扉枠6を取り付けるガラス扉枠取付工程J、下球皿ユニット12を取り付ける下球皿ユニット取付工程K、前枠3を裏返しに反転させる前枠反転工程L、前枠3に遊技板を取り付ける遊技板装着工程M、前枠3に機構板を取り付ける機構板取付工程N、前枠3を垂直に起立させて前面板8を取り付ける前面板取付工程Q、完成した前枠ユニット2を検査する検査工程R、前枠ユニット2を外枠1に組み付ける外枠組み付け工程S、製品を袋詰めにする梱包工程Tとから概略構成され、終端に前記昇降リフト18が接続している。
【0014】
しかして本発明の搬送装置は、前記コンベア19a〜19cの任意の場所(例えばコンピューターを装着する工程の直前や検査工程の直前等)に除電手段20を設けた点に特徴がある。
【0015】
除電手段20は図1に示したように、コンベア19a(19b,19c)の両横に支柱20a,20aを立設し、その支柱20a,20a間に導電性のブラシ20bを下向きに植設した水平シャフト20cを横設してなる。そして、ブラシ20bの下を例えばプラスチック製部品である前枠3やプラスチック製部品を取り付けた遊技板が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の上面に接触して静電気を除去する。
【0016】
なお、支柱20a,20aを上下動自在に形成し、プラスチック製部品の高さに合わせてブラシ20bの位置を調整するようにするとよい。また、図1において符号20dは水平シャフト20cの端部に設けた静電気報知手段であり、具体的にはプラスチック製部品から除電手段20に静電気が流れた場合に、その電流で瞬間的に発光するようにした発光ダイオードや音が鳴るようにした音発生装置である。この静電気報知手段20dはプラスチック製部品の静電気を音や光に変換して周囲に知らせるようにしたため、第一に除電手段20の有効性を作業者の視聴覚を通じて直接アピールすることができる、第二に静電気の発生は湿度などの影響で日によって異なるが、静電気報知手段20dで静電気に警戒すべき日と比較的安全な日が簡単に見分けられる、という効果がある。
【0017】
また、除電手段20の他の例は図2に示したように、コンベア19a(19b,19c)の両横に支柱20a,20aを立設し、その支柱20a,20aの頂部側面に導電性のブラシ20b,20bを横向き且つコンベア19a(19b,19c)の進行方向に対して斜めに向けて突設してなる。そして、ブラシ20b,20bの間をプラスチック製部品が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の側面に接触して静電気を除去する。
【0018】
また、除電手段20の他の例は図3に示したように、コンベア19a(19b,19c)を二分割して間に空間Sを形成し、その空間Sから導電性のブラシ20bを上向きに突設してなる。そして、除電手段20の上をプラスチック製部品が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の下面に接触して静電気を除去する。
【0019】
上記図1〜図3の除電手段20はプラスチック製部品を水平に寝かせた状態にして搬送する場合に対応するが、図4の除電手段20はプラスチック製部品を垂直に立たせた状態にして搬送する場合に対応する。すなわち、コンベア19cの前面板取付工程Qは前枠3を垂直に起立させてから前面板6の取り付けを行うようになっていて、前面板取付工程Qの後はプラスチック製部品たる前枠3が垂直に起立した状態で移動する。このような垂直搬送型のコンベア19cに対応する除電手段20は、図4に示したようにコンベア19cの正面(又は背面)に支柱20aを立設し、その支柱20aの頂部側面に導電性のブラシ20bを水平に突設させた構成とし、除電手段20の前をプラスチック製部品が通過すると、ブラシ20bの先が直接プラスチック製部品の正面(又は背面)に接触して静電気を除去する。
【0020】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では除電手段20として導電性のブラシ20bを使用したが、導電性の布や金属棒を使用してもよい。また、実施形態ではプラスチック製部品に除電手段20を直接接触させるようにしたが、例えば導電性の搬送台にプラスチック製部品を固定又は載置し、その搬送台の一部に除電手段20を接触させ、もってプラスチック製部品に帯電した静電気を前記搬送台を介して除去するようにしてもよい。そうすることによりプラスチック製部品と除電手段20が直接擦れ合わないから、プラスチック製部品に擦り傷がついたり汚れたりするおそれがない。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技機の製造に際しプラスチック製部品を搬送する過程でそのプラスチック製部品に帯電した静電気を除電手段が除去するため、コンピューターが静電気でダメージを受けたり、或いは遊技機製造に従事する作業者がプラスチック製部品から放電される静電気で不快感を味わうおそれがない、などの効果がある。
また、プラスチック製部品に帯電した静電気を請求項2のように導電性の搬送台を介して除去するようにすれば、プラスチック製部品と除電手段が直接擦れ合わないから、プラスチック製部品に擦り傷がついたり汚れたりするおそれがない。
また、請求項3のように除電手段に静電気がながれたことを静電気報知手段で周囲に知らせるようにすれば、第一に除電手段の有効性を作業者の視聴覚を通じて直接アピールすることができる、第二に静電気の発生は湿度などの影響で日によって異なるが、静電気報知手段で静電気に警戒すべき日と比較的安全な日が簡単に見分けられる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図2】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図3】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図4】 遊技機のプラスチック製部品を搬送するコンベアの一部を示す斜視図である。
【図5】 パチンコ機の製造工場の内部を示す概略の斜視図である。
【図6】 パチンコ機の斜視図である。
【符号の説明】
P …パチンコ機(遊技機)
3 …前枠(プラスチック製部品)
19a〜19c…コンベア
20…除電手段
20b…ブラシ(除電手段)
20d…静電気報知手段
S …空間
G …遊技板をチェックする検査工程
R …前枠ユニットを検査する工程
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