JP2001163422A - 加熱機構を備えた搬送装置 - Google Patents

加熱機構を備えた搬送装置

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JP2001163422A
JP2001163422A JP35453099A JP35453099A JP2001163422A JP 2001163422 A JP2001163422 A JP 2001163422A JP 35453099 A JP35453099 A JP 35453099A JP 35453099 A JP35453099 A JP 35453099A JP 2001163422 A JP2001163422 A JP 2001163422A
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heating furnace
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Yasushi Ikeda
泰志 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機物が付着した被搬送物の搬送中に落下する
ことがなく、また焼きムラを発生させることのない、経
済的な加熱機構を備えた搬送装置を提供する。 【解決手段】セラミックスからなる複数のリンク部材1
3,15を連結して構成したコンベアベルト10の載置
面11に、有機物が付着した被搬送物Wを載せて加熱炉
2内に搬送し、前記被搬送物Wに付着する有機物を焼失
させるようにしてなる加熱機構を備えた搬送装置1にお
いて、前記コンベアベルト10の載置面11に溝を刻設
するとともに、コンベアベルト10の一方側端部を水平
面に対して傾斜させ、かつ前記コンベアベルト10の一
方側端部近傍にストッパー部材4を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物が付着した
被搬送物、特に断面形状が円形や正多角形をした被搬送
物を、加熱炉内に搬送し、有機物を焼失させるのに用い
る加熱機構を備えた搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、旋盤加工等を施した被搬送物に付
着する油脂分や溶剤等の有機物を除去する方法として、
アルコール、シンナー等の有機溶剤による除去や、塩
酸、硝酸等の酸処理が行われていたが、近年の環境問題
により、有機溶媒や酸等の廃棄処理が問題となってい
る。
【0003】特に、半導体製造装置に用いられる部品
は、有機物の残留によってウエハが汚染されることを極
端に嫌うため、有機物を完全に除去することが求められ
ている。
【0004】その為、油脂分や溶剤等の有機物を除去す
る方法として、熱処理炉、焼成炉、焼付炉等の高温状態
に維持された加熱炉に、被搬送物を通過させることによ
り、被搬送物に付着する有機物を焼失させることが行わ
れていた。
【0005】図5(a)(b)に従来の加熱機構を備え
た搬送装置を示すように、この搬送装置21は、一対の
プーリー23,23間に水平に張架させたコンベアベル
ト30の載置面31に、有機物が付着した被搬送物Wを
載せ、不図示の駆動手段にて一方のプーリー23を回転
させてコンベアベルト30を移動させることにより、加
熱炉22内に搬送し、被搬送物Wに付着する有機物を加
熱炉22の熱によって消失させるようになっていた。
【0006】また、この種のコンベアベルト30は熱や
有機物に曝され、耐熱性や耐熱衝撃性が必要であるとと
もに、耐薬品性等が要求されることから、図7(a)に
示すような、セラミックスからなる板状体であって、そ
の両端に断面形状が円形の凹溝33を有するリンク部材
32と、図7(b)に示すような、セラミックスからな
る板状体であって、その両端に断面形状が円形をした凸
部35を有するリンク部材34とを、図6に示すよう
に、双方のリンク部材32,34における凹溝33と凸
部35とを係合させて順次連結したものが用いられてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5(a)
(b)に示す従来の搬送装置21では、被搬送物Wを保
持するため、コンベアベルト30の載置面31を水平に
保つように配置されているが、駆動中のコンベアベルト
30には、振動やたわみが発生したり、傾くことがある
ため、被搬送物Wが落下するといった課題があった。し
かも、被搬送物Wに付着する有機物が垂れ下がり、コン
ベアベルト30の載置面31との間に膜を形成すると、
被搬送物Wが滑り出し易くなり、被搬送物Wの落下が助
長されるといった課題があった。
【0008】その為、被搬送物Wが落下するたびに搬送
装置21を停止させなければならず、生産性を高めるこ
とができなかった。その上、落下した被搬送物Wが金属
であると、表面に打痕等の傷が発生し、また落下した被
搬送物Wがセラミックスであると、チッピングや欠け等
が発生し、製品としての商品価値が損なわれるといった
課題もあった。
【0009】また、被搬送物Wに過剰な有機物が付着し
ている際には、コンベアベルト30を形成するリンク部
材32,34の載置面31が平坦面であるため、有機物
が載置面31に溜まり易く、このような状態が続くと、
有機物が加熱炉22の熱により発火することがあり、こ
の場合、被搬送物Wの表面に焼きムラができ、被搬送物
Wの商品価値が損なわれるとともに、発火の度合いが酷
い時には搬送装置21が破損するといった恐れもあっ
た。
【0010】そこで、被搬送物Wをトレ―に載せて搬送
することも考えられるが、この場合、トレーの回収が必
要となって自動化できないために作業性が悪く、また、
トレーに有機物が溜まるため、前述したように、有機物
が発火する恐れがあった。
【0011】さらに、コンベアベルト30の載置面31
が水平となるように配置してあることから、被搬送物W
に均等な熱を与えるためには、加熱炉22内の両側面及
び上面の少なくとも三カ所に熱源24,25,26を設
置する必要があることから、加熱炉22での電力消費が
大きいといった課題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題を鑑み、セラミックスからなる複数のリンク部材を連
結して構成したコンベアベルトの載置面に、有機物が付
着した断面形状が円形や正多角形の被搬送物を載せて加
熱炉内に搬送し、前記被搬送物に付着する有機物を焼失
させる加熱機構を備えた搬送装置において、前記コンベ
アベルトの載置面に溝を刻設するとともに、コンベアベ
ルトの一方側端部を水平面に対して傾斜させ、かつ前記
コンベアベルトの一方側端部近傍にストッパー部材を設
置したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0014】図1は本発明に係る加熱機構を備えた搬送
装置を示す図で、(a)はその一部を破断した斜視図、
(b)は(a)のX−X線断面図である。
【0015】この搬送装置1は、熱処理炉、焼成炉、焼
付炉等の加熱炉3内を突っ切るように、一対のプーリー
3,3間に張架したコンベアベルト10を配置したもの
で、コンベアベルト10の一方側端部は水平面に対して
傾斜させるとともに、傾斜させたコンベアベルト1の一
方側端部近傍にはストッパー部材4を設置してある。
【0016】ストッパー部材4は、コンベアベルト10
の載置面11に対してほぼ垂直に配置するとともに、一
対のプーリー3,3間にわたって延設してあり、その構
造は一体物で形成されていても、分割で製作され段差が
無いように連続的に配設されていても良く、加熱炉2の
側面に取着してある。
【0017】また、5はガイド部材で、一対のプーリー
3,3間に張架したコンベアベルト10の下方に配置す
ることにより、コンベアベルト10がたわんだり、傾く
ことを防止するようになっており、ストッパー部材4と
同様に、その構造は一体物で形成されていても、分割で
製作され段差が無いように連続的に配設されていても良
く、加熱炉2の側面に取着してある。
【0018】さらに、加熱炉2内の上面には熱源6が、
加熱炉2内のストッパ部材4やガイド部材5が取着され
た側面と反対側の側面には熱源7がそれぞれ設置してあ
り、コンベアベルト10に搬送された被搬送物Wを加熱
するようになっている。なお、熱源6,7には、マイク
ロ波やガスを熱源6,7とするものを用いることができ
る。
【0019】この搬送装置1に用いるコンベアベルト1
0は、図3(a)に示すような、セラミックスからなる
板状体であって、その平坦な載置面11に図4(a)に
示すような碁盤目状の溝を有するとともに、両端に断面
形状が円形をした凹溝13を有するリンク部材12と、
図3(b)に示すような、セラミックスからなる板状体
であって、その平坦な載置面11に図4(a)に示すよ
うな碁盤目状の溝を有するとともに、両端に断面形状が
円形をした凸部15を有するリンク部材14とからな
り、図2に示すように、双方のリンク部材12,14に
おける凹溝13と凸部15とを係合させて順次連結する
ことにより構成してある。
【0020】そして、この搬送装置1にて、断面形状が
円形や正多角形をした被搬送物Wに付着する有機物を消
失させるには、被搬送物Wをコンベアベルト10の載置
面11に載せるとともに、ストッパー部材4にもたれさ
せた状態で不図示の駆動手段にて一方のプーリー3を回
転させてコンベアベルト10を移動させ、被搬送物Wを
加熱炉2に搬送する。この時、被搬送物Wは、コンベア
ベルト10の移動と、ストッパー部材4との摩擦によっ
て回転させながら搬送させることができる。そして、コ
ンベアベルト10の載置面11には溝を形成してあり、
被搬送物Wとの接触面積を低減することができるため、
被搬送物Wを滑らかに回転させながら搬送することがで
きる。
【0021】その為、被搬送物Wをムラなく均一に加熱
し、有機物を完全に消失させることができるため、高品
質の製品を安定して生産することができる。
【0022】また、コンベアベルト10の載置面11は
傾斜させてあるものの、ストッパー部材4にて被搬送物
Wを支えるようにしてあることから、駆動中において、
コンベアベルト10に振動やたわみあるいは傾きが発生
したとしても、被搬送物Wを落下させることがない。
【0023】また、コンベアベルト10の載置面11は
水平面に対して傾斜させてあるため、被搬送物Wに付着
する余分な有機物を、載置面11に沿って垂れ流し、除
去することができるため、載置面11に有機物が溜まる
ことがない。特に、この搬送装置1では、コンベアベル
ト10の載置面11に碁盤目状の溝を形成してあること
から、粘度が高い有機物でも載置面11に有機物が溜ま
ることを効果的に防ぐことができる。
【0024】その為、被搬送物Wが加熱炉2内を通過す
る際に有機物が発火するようなことがなく、被搬送物W
に焼きムラを発生させることがない。
【0025】その上、被搬送物Wを回転させながら搬送
することができるため、熱源6,7が少なくともニカ所
で済み、電力消費を従来の搬送装置と比較して低減する
ことができる。
【0026】ところで、コンベアベルト10の載置面1
1の傾斜角度θは、水平面に対して2°以上とすること
が好ましい。この傾斜角度θが2°未満であると、コン
ベアベルト10の載置面11を水平に保った場合との有
意差がなく、駆動中におけるコンベアベルト10の振動
やたわみあるいは傾きによって、被搬送物Wがストッパ
部材4と反対側から落下するとともに、有機物が載置面
11に過剰に溜まってしまうからである。ただし、傾斜
角度θを大きくし過ぎると、コンベアベルト10の設置
が難しくなるだけで、より高い効果は望めない。その
為、傾斜角度θは45°以下、好ましくは30°以下の
範囲で傾斜させれば良い。
【0027】また、コンベアベルト10を形成するリン
ク部材12,14の載置面11に形成する溝の形状とし
ては、碁盤目状をしたものだけに限らず、図4(b)に
示すように、格子状をした溝や、図4(c)に示すよう
に、中央から放射状に延びる溝や、図4(d)に示すよ
うに、中央から放射状に延びる溝と同心円状の溝とを組
み合わせたものなど、様々な溝形状を用いることができ
る。ただし、溝がコンベアベルト10の搬送方向に沿っ
て形成されていると、コンベアベルト10を傾斜させた
ことによる有機物の排出効果が小さいため、少なくとも
搬送方向に対して垂直な方向に延びる溝を形成すること
が好ましい。また、有機物の排出効果があれば必ずしも
溝に限る必要はなく、例えば、載置面11に複数のピン
を突設させても構わない。
【0028】さらに、図3(a)に示すリンク部材12
と図3(b)に示すリンク部材14とを組み合わせてコ
ンベアベルト10を構成するにあたり、リンク部材12
とリンク部材14との隙間はできるだけ小さくする必要
があり、好ましくは0.1mm乃至1mmの範囲で設け
ることが良く、また、連結部を構成するリンク部材12
の凹溝13とリンク部材14の凸部15とのギャップは
0.02mm乃至0.3mm程度が良い。ギャップが
0.02mmより小さいと、スムーズな稼動ができず、
ギャップが0.3mmより大きいと、ガタツキが発生す
るからである。
【0029】一方、コンベアベルト10を構成するリン
ク部材12,14やストッパー部材4及びガイド部材5
は、高温に曝されるため、アルミナ、ジルコニア、窒化
珪素、炭化珪素を主成分とするセラミックスにより形成
することが好ましい。
【0030】具体的には、アルミナ系セラミックスを用
いる場合、アルミナ(Al23)99〜99.9重量%
に対し、焼結助剤としてシリカ(SiO2)、マグネシ
ア(MgO)、カルシア(CaO)を合計で0.1〜1
重量%添加して、所望の形状に成形した後、大気雰囲気
中や真空雰囲気中にて1500〜1800℃の温度で焼
成したものや、アルミナ(Al23)93〜99重量%
に対し、イットリア(Y23)、マグネシア(Mg
O)、カルシア(CaO)、セリア(CeO2)等の安
定化剤で安定化あるいは部分安定化されたジルコニアを
1〜7重量%添加して、所望の形状に成形した後、大気
雰囲気中あるいは水素雰囲気中や窒素雰囲気中にて15
00〜1700℃の温度で焼成したもの、あるいはアル
ミナ(Al23)60〜80重量%に対し、炭化チタン
(TiC)を40〜20重量%添加して、所望の形状に
成形した後、大気雰囲気中あるいは減圧雰囲気下にて1
300〜2000℃の温度で焼成したものなどを用いる
ことができる。
【0031】また、ジルコニア系セラミックスを用いる
場合、3〜9mol%のイットリア(Y23)で部分安
定化したジルコニア(ZrO2)や、16〜26mol
%のマグネシア(MgO)で部分安定化したジルコニア
(ZrO2)、あるいは8〜12mol%のカルシア
(CaO)で部分安定化したジルコニア(ZrO2)や
8〜16mol%のセリア(CeO2)で部分安定化し
たジルコニア(ZrO2)を所望の形状に成形した後、
大気雰囲気中あるいは真空雰囲気中にて1400〜17
00℃の温度で焼成したものを用いれば良い。
【0032】また、炭化珪素系セラミックスを用いる場
合、炭化珪素(SiC)90〜99重量%に対し、焼結
助剤として硼素(B)と(C)、あるいはアルミナ(A
23)とイットリア(Y23)を合計で10〜1重量
%添加したものを所望の形状に成形した後、不活性ガス
雰囲気中あるいは真空雰囲気中にて1900〜2100
℃の温度で焼成したものを用いることができる。
【0033】さらに、窒化珪素系セラミックスを用いる
場合、窒化珪素(Si34)96〜98重量%に対し、
焼結助剤としてアルミナ(Al23)とイットリア(Y
23)を合計で2〜4重量%添加したものを、所望の形
状に成形した後、窒素雰囲気中あるいは真空雰囲気中に
て1800〜2000℃の温度で焼成したものを用いれ
ば良い。
【0034】これらのセラミックスはビッカース硬度
(Hv1.0)で1000以上の高硬度を有し、3点曲
げ抗折強度147〜1765MPa、破壊靱性値
(K1c)3〜7MPa・m1/2の高強度、高靱性を有す
るとともに、耐熱性、耐薬品性にも優れるため、長期間
にわたって使用することができる。
【0035】なお、本発明は、本実施形態で説明した搬
送装置だけに限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
改良や変更したものでも良いことは言うまでもない。
【0036】
【実施例】ここで、図1の加熱機構を有する搬送装置1
において、コンベアベルト10の傾斜角度θを異なら
せ、被搬送物Wの落下の有無と、焼きムラの有無につい
て調べる実験を行った。
【0037】本実験にあたっては、コンベアベルト1
0、ストッパー部材4、ガイド部材5を、アルミナ純度
が99%のアルミナセラミックスにより形成するととも
に、コンベアベルト10の載置面11には、幅1mm、
深さ0.5mmの溝を2mm間隔で形成した碁盤目状の
溝を形成したものと、溝を持たないものとを用意した。
【0038】そして、機械油が付着した外径15mm、
高さ10mmの円筒形状をしたステンレス製の被搬送物
Wを1000個加熱炉2内に搬送し、コンベアベルト1
0の載置面11から落下した数を測定するとともに、目
視により焼きムラの有無について調べた。なお、コンベ
アベルト10の搬送速度は1m/分とし、加熱炉2は電
気炉で250℃に加熱するようにした。
【0039】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0040】
【表1】
【0041】この結果、載置面11に溝のないコンベア
ベルト10を用いたものでは、傾斜角度θが5°を超え
ると、被搬送物Wの落下を抑えることができたものの、
載置面11に溝がないため、機械油の除去が不十分であ
るとともに、被搬送物Wが1m移動する間に12回しか
回転させることができないため、被搬送物Wに焼きムラ
が発生していた。
【0042】これに対し、本発明に係る、載置面11に
溝を設けたコンベアベルト10を用いたものでは、傾斜
角度θを2°以上とすることで被搬送物Wの落下を抑え
ることができるとともに、載置面11に溝を設けたこと
により、機械油を効果的に除去することができ、さらに
は被搬送物Wが1m移動する間に20回回転させること
ができ、均一に加熱することができるため、被搬送物W
に焼きムラを生じることがなく、商品価値を損なうこと
もなかった。
【0043】この結果、コンベアベルト10の載置面1
1に溝を形成するとともに、コンベアベルト10の一方
側端部を水平面に対して2°以上傾斜させ、かつコンベ
アベルト10の一方側端部近傍にストッパー部材4を設
けることにより、搬送中に被搬送物を落下させたり、被
搬送物に焼きムラを発生させることがなく、品質の高い
製品を得ることができることが判る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明は、有機物が付着
した被搬送物を、セラミックスからなる複数のリンク部
材を連結して構成したコンベアベルトの載置面に載せて
加熱炉内に搬送し、前記被搬送物に付着する有機物を焼
失させるようにしてなる加熱機構を備えた搬送装置にお
いて、前記コンベアベルトの載置面に溝を刻設するとと
もに、コンベアベルトの一方側端部を水平面に対して傾
斜させ、かつ前記コンベアベルトの一方側端部近傍にス
トッパー部材を設置したことによって、断面形状が円形
や正多角形をした被搬送物Wを回転させながら搬送する
ことができるため、被搬送物をムラなく均一に加熱し、
有機物を完全に消失させることができ、焼きムラのない
高品質の製品を安定して得ることができる。しかも、搬
送中、コンベアベルトに振動やたわみあるいは傾きが発
生したとしても、被搬送物を落下させることがない。
【0045】その上、被搬送物に付着する余分な有機物
が載置面に溜まることがないため、被搬送物が加熱炉内
を通過する際に有機物が発火するようなことがなく、被
搬送物に焼きムラを発生させることがない。
【0046】さらに、被搬送物を回転させながら搬送す
ることができるため、熱源がニカ所で済み、従来の搬送
装置と比較して電力消費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱機構を備えた搬送装置を示す
図で、(a)はその一部を破断した斜視図、(b)は
(a)のX−X線断面図である。
【図2】本発明に係る加熱機構を備えた搬送装置に備え
るコンベアベルトの構造を説明するための部分斜視図で
ある。
【図3】(a)(b)は、本発明に係る加熱機構を備え
た搬送装置に備えるコンベアベルトを構成するリンク部
材を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は、本発明に係る加熱機構を備
えた搬送装置に備えるコンベアベルトの載置面に形成し
たさまざまな溝形状を示す平面図である。
【図5】従来の加熱機構を備えた搬送装置を示す図で、
(a)はその一部を破断した斜視図、(b)は(a)の
Y−Y線断面図である。
【図6】従来の加熱機構を備えた搬送装置に備えるコン
ベアベルトの構造を説明するための部分斜視図である。
【図7】(a)(b)は、従来の加熱機構を備えた搬送
装置に備えるコンベアベルトを構成するリンク部材を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1,21:加熱機構を備えた搬送装置 2,22:加熱炉 3,23:プーリー 4 :ストッパー部材 5 :ガイド部材 6,7,24,25,26:熱源 10,30:コンベアベルト 11,31:載置面 12,32:リンク部材 13,33:凹溝 14,34:リンク部材 15,35:凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックスからなる複数のリンク部材を
    連結して構成したコンベアベルトの載置面に、有機物が
    付着した被搬送物を載せて加熱炉内に搬送し、前記被搬
    送物に付着する有機物を焼失させる加熱機構を備えた搬
    送装置において、前記コンベアベルトの載置面に溝を刻
    設するとともに、コンベアベルトの一方側端部を水平面
    に対して傾斜させ、かつ上記コンベアベルトの一方側端
    部近傍にストッパー部材を設けたことを特徴とする加熱
    機構を備えた搬送装置。
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