JP2001163090A - シートのリフター構造 - Google Patents

シートのリフター構造

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JP2001163090A
JP2001163090A JP34732399A JP34732399A JP2001163090A JP 2001163090 A JP2001163090 A JP 2001163090A JP 34732399 A JP34732399 A JP 34732399A JP 34732399 A JP34732399 A JP 34732399A JP 2001163090 A JP2001163090 A JP 2001163090A
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Japan
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plate
gear
lock
guide
lift
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JP34732399A
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Tomonori Mukukaichi
朝典 椋開地
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら操作性が優れたもの
にする。 【解決手段】 第1〜第3プレート6,7,8および第
1および第2ロックギヤ10,11は、操作レバー12
が中立位置に位置設定された状態で第1および第2ロッ
クギヤ10,11がそれぞれリフトギヤ9に噛合すると
ともに、上記操作レバー12の中立位置からの一方向へ
の往復動による第1および第2ロックギヤ10、11の
リフトギヤ9に対する互いに連係した交互の噛合および
噛合解除と、第3プレートの移動とによりリフトギヤ9
を一方向に回動させるとともに、同他方向への往復動に
より同リフトギヤ9を他方向に回動させるように形状設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの着座面の
後端部を昇降させるシートリフターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すような、特開昭62−
275853号公報に記載されたシートのリフター構造
が知られている。このリフター構造200は、ベースフ
レーム201の前方(図9の左方)位置で第1軸202
回りに回転自在に軸支された第1歯車203と、同第2
軸204回りに回転自在に軸支された、第1歯車203
より小径の第2歯車205と、上記第1歯車203に突
設されたクランクピン206回りに回動自在に軸支され
た連結ロッド207と、この連結ロッド207の後端位
置で一方の端部が第3軸208回りに回動自在に軸支さ
れ、かつ、上方の基端部が第4軸209回りに回動自在
に軸支されたベルクランク210とからなっている。
【0003】第2軸204には、軸心回りに共回りする
操作ダイヤル211が設けられ、この操作ダイヤル21
1を正逆に回転操作することにより、この回転が第2歯
車205、第1歯車203およびクランクピン206を
介して連結ロッド207に伝達され、これによって連結
ロッド207が前後動するとともに、この前後動でベル
クランク210が第3軸208を介して第4軸209回
りに正逆回動するようになっている。
【0004】一方、図略のシートボトムを支持するクッ
ションフレーム212は、その前方位置が所定のリンク
ロッドを介して上記ベースフレーム201にリンクされ
ているとともに、後端部が第5軸213回りに回動自在
にベルクランク210の他側部に連結されている。従っ
て、操作ダイヤル211を第2軸204回りに正逆回動
操作することにより、ベルクランク210が第4軸20
9回りに正逆回動し、これによるクッションフレーム2
12の第5軸213を介した昇降でシートボトムの高さ
位置が調節されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のようなリフター構造200にあっては、着座者がシー
トボトムに着座すると、その重量がクッションフレーム
212、ベルクランク210、連結ロッド207、第1
歯車203および第2歯車205に伝達され、これによ
る各部品の運動でクッションフレーム212が下降して
しまうという不都合が存在するため、これを阻止するべ
く、第2軸204と操作ダイヤル211との間には、操
作ダイヤル211の回転操作は第2軸204に伝わる
が、第2軸204の回転は阻止される、一方向側からの
み回転可能のいわゆるブレーキドラム(実開平7−19
562号公報)が介設されている。
【0006】しかしながら、このようなブレーキドラム
を設けるとなると、リフターが非常に複雑な構造になっ
て部品点数や組み付け工数が増加し、製造コストのアッ
プにつながるという問題点を有していた。
【0007】また、シートの着座者が、自身の体重の掛
かったシートボトムの高さ位置を調節しようとすれば、
体重に抗して操作ダイヤル211を指で摘まんで何回も
回さなければならず、この操作は指先に大きな力が掛か
るものであるため、気軽にかつ簡単にシートボトムの高
さ位置を変更することが困難であるという問題点を有し
ていた。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、簡単な構造でありながら操
作性に優れたシートのリフター構造を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フロアに据え付けられるスライドアジャスタに対して操
作レバーの操作で昇降可能に取り付けられるシートボト
ム支持用のクッションフレームを備えてなるシートの高
さ位置調節用のリフター構造であって、上記操作レバー
の往復操作でクッションフレームのリンクを昇降動させ
るように正逆回転するリフトギヤが設けられ、このリフ
トギヤに交互に噛合可能な可動の第1ロックギヤと第2
ロックギヤとが設けられ、第1ロックギヤは、操作レバ
ーが中立位置に位置した状態ではリフトギヤに噛合して
リフトギヤを固定し、中立位置からの操作レバーの一方
向に向かう往復操作によって第1ロックギヤと第2ロッ
クギヤとの上記リフトギヤに対する互いに連動した噛合
および噛合解除動作でリフトギヤを一方向に向けて回動
させる一方、中立位置からの操作レバーの他方向に向か
う往復操作によって同リフトギヤを他方向に回動させる
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】この発明によれば、操作レバーが中立位置
に位置設定された状態では、第1ロックギヤがリフトギ
ヤに噛合してその回転を阻止した状態になっているた
め、リフトギヤにリンクしたクッションフレームは上下
位置が固定され、これによって設定されたシートの高さ
位置が維持される。
【0011】そして、中立位置に位置設定された操作レ
バーを、中立位置を起点にして一方向に向けて往復操作
することにより、この往復操作が第1ロックギヤおよび
第2ロックギヤに伝達され、これら各ロックギヤのリフ
トギヤに対する互いに連動した噛合および噛合解除動作
によってリフトギヤが一方向に回動することにより、シ
ートは上下方向の一方向に向けて高さ位置が変わる一
方、操作レバーを同他方向に向けて往復操作することに
より、リフトギヤの他方向への回動でシートは上下方向
の他方向に向けて高さ位置が変わる。
【0012】このように、請求項1の発明は、中立位置
からの操作レバーの一方向に向かう往復操作によって例
えばシートを上昇させる一方、他方向に向かう往復操作
によってシートを下降させるようにしているため、操作
ダイヤルを回してシートを昇降させる従来のリフター構
造に比較して操作が容易になり、簡単な構造でありなが
ら操作性に優れている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記スライドアジャスタのアッパーチャン
ネルに連結されたサイドフレームに固定される、略中央
位置に中央軸が設けられた第1プレートと、この第1プ
レートに、操作レバーの操作で上記中央軸回りに回動自
在に順次積層される第2プレートおよび第3プレートと
が備えられ、上記リフトギヤは上記第1および第2ロッ
クギヤを介して中央軸回りに回動自在に第3プレートに
積層され、上記第3プレートは、上記第2プレートと中
央軸回りに共回り可能で、かつ、第2プレートに対して
正逆摺動可能に連結され、上記第1ロックギヤは、第1
軸回りに回動自在に第1プレートに支持され、一対の第
2ロックギヤは、上記第1ロックギヤの対向位置で上記
第2プレートに第2軸回りに回動自在に軸支され、上記
第2プレートを付勢力によって第1プレートに対し中立
位置に位置させる付勢手段が設けられ、上記操作レバー
は、上記第2プレートを付勢手段の付勢力に抗して中立
位置から中央軸回りに正逆回動させるように第2プレー
トに取り付けられ、上記第1プレートには第3プレート
を動作させるように突設されたガイドピンが設けられて
いる一方、上記第3プレートにはガイドピンにより案内
され、かつ、第3プレートの中央軸回りの回動で第3プ
レートを前後動させることにより第1ロックギヤおよび
第2ロックギヤのリフトギヤに対する噛合および噛合解
除を行わせる案内カムおよびこの案内カムの周りに形成
された第1ガイド孔と、上記第1ロックギヤの第1軸回
りの回動を案内する円弧ガイド孔と、上記一対の第2ロ
ックギヤの第2軸回りの回動を案内する一対の第2ガイ
ド孔とが設けられ、上記第1ロックギヤには上記円弧ガ
イド孔に嵌め込まれる第1ガイド突起が突設されている
とともに、上記第2ロックギヤには上記第2ガイド孔に
嵌め込まれる第2ガイド突起が突設され、これらの円弧
ガイド孔、第1ガイド孔、第2ガイド孔、案内カム、第
1ガイド突起および第2ガイド突起は、上記操作レバー
の中立位置からの一方向への往復動による第1および第
2ロックギヤのリフトギヤに対する互いに連係した交互
の噛合によってリフトギヤを一方向に回動させるととも
に、同他方向への往復動によって同リフトギヤを他方向
に回動させるように設置位置および形状が設定されてい
ることを特徴とするものである。
【0014】この発明によれば、普段は付勢手段の付勢
力によって操作レバーは中立位置に位置設定され、これ
による第1および第2ロックギヤのリフトギヤに対する
噛合によってクッションフレームの高さ位置が固定され
た状態になっている。
【0015】この状態で操作レバーを把持して中立位置
から一方向側に向けて往復動させることにより、この往
復動は、第2プレートおよび第3プレートに伝達されて
これらのプレートが中央軸回りに揺動するとともに、こ
の揺動によって第1および第2ロックギヤが互いに連係
しながらリフトギヤを競り回すように噛合および噛合解
除を繰り返すため、リフトギヤは一方向に回転し、この
回転でフレーム支持軸を介してリフトギヤに連結された
クッションフレームが上下方向の一方向に移動してその
高さ位置が変更される。
【0016】逆に、操作レバーを中立位置から逆方向に
向けて往復動させることにより、上記と逆の作用でクッ
ションフレームが上下方向の逆方向に移動してその高さ
位置が変更される。
【0017】このように、操作レバーを中立位置から一
方向に向けて往復操作することにより、クッションフレ
ームは例えば上昇する一方、他方向に向けて往復操作す
ることによりクッションフレームは下降するため、操作
ダイヤルを指で何回も回転操作しなければならない従来
のリフター構造に比べて操作が楽であり、シートの高さ
位置の調節を容易に行う上で有効である。
【0018】また、リフター構造は、第1〜第3プレー
トおよび第1および第2ロックギヤを、それらの連動に
よってリフトギヤが競り回るように形状設定するだけで
形成されているため、ブレーキドラムを使用する従来の
ものに比べて構造的に簡単になっており、その分部品点
数および組み付け工数を少なくすることが可能であり、
製造コストの低減化に貢献する。
【0019】特に第3プレートには第1プレートのガイ
ドピンに案内され、かつ、第3プレートの中央軸回りの
回動で第3プレートを前後動させることにより第1ロッ
クギヤおよび第2ロックギヤのリフトギヤに対する噛合
および噛合解除を行わせる案内カムや各ガイド孔が設け
られ、この第3プレートの前後動しながらの回動によっ
て各ロックプレートのリフトギヤに対する互いに連動し
た交互の噛合が行われてリフトギヤが操作レバーの中立
位置からの操作方向に応じた方向に回動させるようにな
っており、請求項2の発明で第3プレートは重要な役割
を果たすものである。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記第2プレートには、操作レバーが中立
位置に位置設定された状態で、上記第1ガイド突起を介
した第1ロックギヤのリフトギヤに対する噛合を保持さ
せるように形状設定された噛合保持孔が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0021】この発明によれば、第2プレートの噛合保
持孔によって操作レバーが中立位置に位置設定された状
態での第1ガイド突起を介した第1ロックギヤのリフト
ギヤに対する噛合が確実に行われ、操作レバーが中立位
置にありながら着座者の重量でシートが下降するような
不都合が確実に防止される。
【0022】すなわち、第1ギヤは、第1ガイド突起が
第3プレートの円弧ガイド孔に案内されることによって
リフトギヤに対する噛合および噛合解除が行われるよう
になっており、操作レバーが中立位置に位置したときは
リフトギヤに噛合してその回動を規制するようになされ
ているが、第3プレートは、案内カムを弾性変形させる
必要性から薄い板ばねで形成されており、従って、第1
ガイド突起を介した第1ロックギヤのリフトギヤに対す
る確実な押圧状態を得るためには不安要素が存在する
が、厚肉の金属材料で形成される第2プレートで第1ガ
イド突起を押えるようにすることで上記不安要素が解消
され、第1ロックギヤのリフトギヤに対する確実な噛合
を得ることができるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るリフター構
造が適用されたシートフレームの分解斜視図であり、図
2は、その組立斜視図である。また、図3は図2のシー
トフレームの側面視略図である。なお、図1〜図3にお
いてはシートバックのフレームの図示を省略している。
これらの図に示すように、シートフレーム1は、幅方向
一対のスライドアジャスター2と、一方のスライドアジ
ャスター2に連結されるリンクロッド3と、前端部がス
ライドアジャスター2に連結され、かつ、後端部がリン
クロッド3に連結された幅方向一対のサイドフレーム4
とからなる基本構成を有している。本発明に係るリフタ
ーユニット(リフター構造)5は、一方(図1および図
2の右方)のサイドフレーム4に設けられている。
【0024】上記スライドアジャスター2は、フロアに
固定されたロアチャンネル21と、このロアチャンネル
21に前後動可能に支持されたアッパーチャンネル22
とからなっている。ロアチャンネル21とアッパーチャ
ンネル22との間に図略のロック構造が介設され、アッ
パーチャンネル22は、このロック構造のロック作用で
普段はその進退がロックされている一方、同ロック解除
でロアチャンネル21に案内されつつ進退し得るように
なっている。
【0025】上記リンクロッド3は、上記リフターユニ
ット5の操作により前後動してサイドフレーム4を昇降
させる板状部材であり、前端部がリフターユニット5に
支持されているとともに、後端部が側面視でV字形状を
呈したベルクランク31に連結されている。ベルクラン
ク31は、その頂角部分がサイドフレーム4の後端部に
架設された後方架設ロッド32回りに回動自在に軸支さ
れているとともに、後方架設ロッド32の位置から前方
に延びる一側部がアッパーチャンネル22の後部におい
て軸33回りに回動自在に軸支されている。そして、リ
ンクロッド3は、その後端部が軸34回りに回動自在に
軸支されている。
【0026】従って、リンクロッド3は、リフターユニ
ット5の操作で前後動すると、軸34を介してベルクラ
ンク31が軸33回りに正逆回動し、これによって右側
のサイドフレーム4の後部が後方架設ロッド32を介し
て昇降することになる。
【0027】そして、上記後方架設ロッド32は、他端
部(図1および2の左方の端部)がクランク片35の後
端部を相対回動可能に貫通して左方のサイドフレーム4
に相対回転可能に接続されている一方、上記クランク片
35の前端部は、アッパーチャンネル22に設けられた
軸33回りに回動自在に軸支され、これによる一対のサ
イドフレーム4の連結によって右方のサイドフレーム4
が昇降すると、ベルクランク31、後方架設ロッド32
およびクランク片35を介して左方のサイドフレーム4
も同期昇降するようになっている。
【0028】上記各サイドフレーム4は、シートボトム
Sを支持するものであり、対向方向に突出した前後一対
の支持用ブラケット41が突設されている。かかる一対
のサイドフレーム4には、前端部に軸42回りに回動自
在に軸支されたリンクアーム43がそれぞれ取り付けら
れている。
【0029】これらのリンクアーム43は、一対のアッ
パーチャンネル22の前端部間に架設された前方架設ロ
ッド23回りに回動自在に軸支され、これによってシー
トフレーム1の右方側にはサイドフレーム4とリンクア
ーム43とアッパーチャンネル22とベルクランク31
とで、また同左方側にはサイドフレーム4とリンクアー
ム43とクランク片35とでそれぞれ四辺形リンク構造
が形成され、リンクロッド3の前後動でこれらの四辺形
リンク構造が作用することにより各サイドフレーム4が
昇降するようになっている。
【0030】本発明のリフターユニット5は、このよう
なシートフレーム1におけるサイドフレーム4の一方
(右方)側に取り付けられる。図4は、本発明に係るリ
フターユニット5の一実施形態を示す分解斜視図であ
り、図5はその組立て斜視図である。また、図6は第3
プレート8の側面図である。
【0031】図4〜図6に示すように、リフターユニッ
ト5は、サイドフレーム4に固定される、略中央位置に
中央軸61を備えた第1プレート6と、この第1プレー
ト6に積層される第2プレート7と、この第2プレート
7に積層される第3プレート8と、この第3プレート8
に離間状態で積層されるリフトギヤ9と、第3プレート
8を介してリフトギヤ9に噛合するように上記第1プレ
ート6に取り付けられる第1ロックギヤ10と、第3プ
レート8を介して上記第1ロックギヤ10に対向し、か
つ、リフトギヤ9に噛合するように第2プレート7に取
り付けられる一対の第2ロックギヤ11と、上記第2プ
レート7および第3プレート8を上記中央軸61回りに
回動させることによって第1ロックギヤ10および第2
ロックギヤ11の噛合および噛合解除でリフトギヤ9を
競り回す操作ハンドル12とを備えて構成されている。
【0032】上記第1プレート6は、前後方向に長尺の
異形状を呈し、その前後端部が段差状に折り曲げられる
ことによって形成された前後方向一対の段差縁部62を
有している。これらの段差縁部62がサイドフレーム4
(図1)の中央位置より若干前方位置にねじ止めで固定
されることによりリフターユニット5がサイドフレーム
4に装着されるようになっている。また、段差縁部62
間の距離は、第3プレート8の所定範囲の前後動(図4
において第2プレート7に摺接しながら左右に向かう方
向)を許容し得る寸法に設定されている。
【0033】かかる第1プレート6の中央部には、略中
心位置に中央軸61を挿通してビス止めするための中央
孔63が穿設されているとともに、この中央孔63を挟
んだ上下位置には同一径の円軌跡に沿うように周方向に
長尺の一対の第1逃し孔64が穿設されている。
【0034】また、第1プレート6の中央孔63より前
方位置には、図5における左面側から右面側に向けて略
直角に切り起こされて形成した第1切起し片65が設け
られているとともに、この第1切起し片65による孔が
拡張されて形成された第2逃し孔66が設けられてい
る。また、第1プレート6の中央部の上下縁部には操作
ハンドル12の一部を嵌め込むための円弧縁部67が右
方に向かって突設されている。
【0035】さらに、第1プレート6の裏面側(図4の
側)には、第1切起し片65より若干右寄りの位置に第
3プレート8を前後動させるためのガイドピン68が突
設されている。また、第1プレート6の裏面側の後方下
部には、第1ロックギヤ10を軸心回りに回動自在に軸
支する第1ギヤ支持軸(第1軸)69がねじ止めで固定
されている。
【0036】上記第2プレート7は、前後寸法が第1プ
レート6の段差縁部62間の距離より若干短めに寸法設
定された小判形に形状設定されているとともに、中央位
置には上記第1プレート6の中央孔63に対応した中央
孔71が穿設され、これらの中央孔63,71に中央軸
61を挿通した状態で、第2プレート7は段差縁部62
間で中央軸61回りに回動自在になるようにしている。
【0037】かかる第2プレート7の前方位置には、上
記第1切起し片65に対応するように切り起された第2
切起し片72が設けられ、第2プレート7がその中央孔
71を第1プレート6の中央軸61に一致させるように
第1プレート6に積層された状態で、第2切起し片72
は第2逃し孔66を通って第1切起し片65に重ね合わ
されるようになっている。
【0038】また、第2プレート7の中央孔71を挟ん
だ上下位置には、第1プレート6の第1逃し孔64に対
応した上下一対の第1押起し突起73が設けられ、中央
軸61の中央孔63,71に挿通しながら第2プレート
7を第1プレート6に重ね合わせることにより、これら
第1押起し突起73がそれぞれ各第1逃し孔64に嵌め
込まれるようになっている。そして、かかる第1押起し
突起73は、その頂面が第1逃し孔64から僅かに外部
に突出するように長さ寸法が設定されている。これらの
第1押起し突起73は、操作ハンドル12を取り付ける
ためのものである。
【0039】また、第2プレート7の上記第2切起し片
72を切り起した後の孔は幅方向に拡張され、これによ
って第3逃し孔74が形成されている。さらに第2プレ
ート7の右端部には、中央孔71の孔心を中心とした円
弧形状の第4逃し孔(噛合保持孔)75が穿設されてい
る。この第4逃し孔75は、操作ハンドル12が中立位
置に位置設定された状態で、上記第1ガイド突起104
を介した第1ロックギヤ10のリフトギヤ9に対する噛
合を保持させるように形状設定されている。具体的に
は、この第4逃し孔75の上下方向の中央位置に後縁部
から前方に向けて膨設された押え突起75aが設けら
れ、第4逃し孔75内の第1ガイド突起104がこの押
え突起75aによって押えられることにより、第1ロッ
クギヤ10のリフトギヤ9に対する噛合が隙間なく強固
に行われるようになっている。
【0040】また、第2プレート7の中央孔71の孔心
を通る長手方向の中心線上であって、第2切起し片72
より前方位置(図4の紙面の左方位置)には第2ギヤ支
持軸(第2軸)76をねじ止めするねじ孔76aが螺設
されているとともに、中央孔71と第4逃し孔75との
間には裏面側(図4の紙面の左方側)に向けて突出した
第2押起し突起77が突設されている。第2ギヤ支持軸
76および第2押起し突起77は、第3プレート8の前
後動を案内するためのものである。
【0041】そして、第1プレート6の一対の円弧縁部
67には、第2プレート7が第1プレート6に積層され
た状態で互いに重なり合っている第1切起し片65と第
2切起し片72との重なり状態を付勢力で維持する大径
コイルばね13が外嵌されている。
【0042】この大径コイルばね13は、各先端部が折
り曲げられて径方向外方に向かって突出した係止端部1
31を有し、これら一対の係止端部131間に重なり合
った第1および第2切起し片65,72を挟持させるこ
とにより、その付勢力で両者の重なり状態が維持される
とともに、第2プレート7を中央軸61回りに回動させ
て両者の重なり状態がずれても大径コイルばね13の付
勢力で即座に基に復帰するようにしている。
【0043】上記第3プレート8は、第2プレート7と
共に中央軸61回りに揺動しながら前後動することによ
り第1ロックギヤ10および第2ロックギヤ11をリフ
トギヤ9に交互に噛合および噛合解除させるためのもの
であり、これによってリフトギヤ9が競り回ることにな
る。
【0044】かかる第3プレート8は、第2プレート7
の第3逃し孔74に対応した位置にガイド切起し片(案
内カム)81が設けられているとともに、このガイド切
起し片(案内カム)81の前端側に上記第2プレート7
のガイドピン68が摺接状態で嵌まり込む、平面視でM
字形状を呈したガイド孔(第1ガイド孔)82が設けら
れている。
【0045】上記ガイド切起し片81は、図6に示すよ
うに、長手方向に延びる中心線Lに対して上下で対象に
形成され、かつ、先端縁部が二股状に形成されている。
この二股状の先端縁部は円弧状に形成されているととも
に、ガイド孔82もこの先端縁部に対応するように円弧
状に形成されている。そして、ガイド孔82は、中心線
Lと交差する部分が中間位置Nになるように上下寸法が
設定されている。
【0046】また、ガイド切起し片81は、図7に示す
ように、その先端部が第3プレート8の図6に示す中心
線Lの上下で中心線Lから遠ざかるに従って漸次左方に
向かうように傾斜した逃し傾斜面81aを有している。
【0047】従って、ガイド切起し片81が、図7の
(イ)に示す状態から上方に向けて変位するときは、図
7の(ロ)に示すように第1プレート6のガイドピン6
8はガイド切起し片81の端縁に当接しながら下方に向
けて相対移動するが、ガイドピン68が、図7の(ハ)
に示すように、ガイド切起し片81から一旦外れると、
今度はガイド切起し片81が下方に向けて変位したと
き、ガイド切起し片81の逃し傾斜面81aに案内され
てガイド切起し片81を左方に向けて弾性変形させなが
ら逃し傾斜面81aを潜って元の図7の(イ)に示す状
態に復帰することになる。
【0048】上記第3プレート8の中心線L上の前端位
置、中央位置および後方位置には、上記第2プレート7
の第2ギヤ支持軸76、中央孔71および第2押起し突
起77に対応した前後方向に延びる前端長孔83、中央
長孔84および後方長孔85がそれぞれ穿設されてい
る。そして、各長孔83,84,85に第2ギヤ支持軸
76、中央軸61および第2押起し突起77がそれぞれ
嵌まり込むことによって第3プレート8は第2プレート
7に対して中央軸61回りの回動が阻止された状態で各
長孔83,84,85の範囲内で前後動し得るようにな
っている。
【0049】また、第3プレート8のガイド孔82と前
端長孔83との間の略中間位置には、中心線Lに対して
対称位置に上下方向に延びる第2ガイド孔86が穿設さ
れている。この第2ガイド孔86は、第2ロックギヤ1
1のリフトギヤ9に対する噛合および噛合解除を案内す
るためのものである。
【0050】また、第3プレート8には、後方長孔85
よりさらに後方位置に上下方向に延びる円弧ガイド孔8
7が穿設されている。この円弧ガイド孔87は、円弧の
中心が中央長孔84の中心より若干前方に位置設定され
ている。この円弧ガイド孔87は、第1ロックギヤ10
のリフトギヤ9に対する噛合および噛合解除を案内する
ためのものである。
【0051】かかる第3プレート8の構成によれば、第
2プレート7および第3プレート8を第1プレート6に
積層し、かつ、中央軸61を第3プレート8の中央長孔
84、第2プレート7の中央孔71および第1プレート
6の中央孔63に挿通した状態で、第1プレート6に対
して第2プレート7を中央軸61回りに正逆回動させる
ことにより、第1プレート6のガイドピン68がガイド
孔82内を相対的に上下方向に移動し、これによって第
3プレート8は第1プレート6に対して中央軸61回り
に正逆回動しながら前後動することになる。
【0052】上記リフトギヤ9には、円形の中心位置に
摺接状態で中央軸61を挿通するための中心孔91が穿
設されているとともに、全周に亘って歯が設けられてい
る。かかるリフトギヤ9の適所には圧入孔92が穿設さ
れているとともに、この圧入孔92にリンクシャフト9
3が圧入されている。このリンクシャフト93は、上記
リンクロッド3(図1)の先端部にリンクされるもので
あり、リフトギヤ9の中央軸61回りの正逆回動によっ
てリンクロッド3が前後動し、これによるベルクランク
31の軸33回りの正逆回動でサイドフレーム4が昇降
するようになっている。
【0053】上記第1ロックギヤ10は、上下に長尺の
ギヤ本体101と、このギヤ本体101の上縁部に設け
られた、リフトギヤ9の歯に噛合するロック歯102と
を備えて形成されている。ギヤ本体101の下部には、
上記第1ギヤ支持軸69に外嵌される軸孔103が穿設
されているとともに、同上部の表面側(図4の右側)に
は、上記第3プレート8の円弧ガイド孔87に嵌め込ま
れる第1ガイド突起104が突設されている。そして、
図6に示すように、第3プレート8は、略水平になった
中立位置に設定された状態で第1ガイド突起104が円
弧ガイド孔87の中間位置Nに位置するとともに、ロッ
ク歯102がリフトギヤ9に噛合するように寸法設定さ
れている。
【0054】上記2個の第2ロックギヤ11は、それぞ
れ中心線Lに対して図6における平面視で左右対称に形
成されている。かかる第2ロックギヤ11は、ギヤ本体
111と、このギヤ本体111の先端縁部に形成された
ロック歯112とを備えて構成されている。各ギヤ本体
111の基端部には、上記第2ギヤ支持軸76に外嵌さ
れる軸孔113がそれぞれ穿設されているとともに、ロ
ック歯112の近傍位置には、上記第3プレート8の第
2ガイド孔86に摺接状態で嵌まり込む第2ガイド突起
114が突設されている。
【0055】そして、各第2ロックギヤ11は、上記各
軸孔113を第2ギヤ支持軸76に外嵌するとともに、
各第2ガイド突起114を対応した第2ガイド孔86に
それぞれ嵌め込むことにより、第3プレート8が中立位
置に位置設定された状態で、図6に示すように、第1プ
レート6のガイドピン68がガイド孔82の中間位置N
に位置して各ロック歯112のリフトギヤ9に対する噛
合が解除される一方、第3プレート8の中央軸61回り
の正逆回動によるガイドピン68のガイド孔82内の相
対移動で第3プレート8が前方に向けて移動することに
より、各第2ガイド突起114が第2ガイド孔86の縁
部に押圧されてロック歯112がリフトギヤ9に噛合す
るように寸法設定されている。
【0056】上記操作ハンドル12は、シートの高さ位
置を変更するときに着座者が把持して操作するためのも
のであり、第1プレート6の一対の円弧縁部67間に摺
接状態で嵌まり込む短尺の円柱体121と、基端部がこ
の円柱体121に一体に結合された操作桿122とから
なっている。そして、円柱体121を円弧縁部67間に
挟持させた状態で、一対の第1逃し孔64を通して第2
プレート7の一対の第1押起し突起73にビス止めする
ことにより、大径コイルばね13の付勢力に抗した操作
ハンドル12の中央軸61回りの回動操作で第2プレー
ト7および第3プレート8が中央軸61回りに連れ回り
するようになっている。
【0057】このようなリフターユニット5が、図2に
示すように、第1プレート6の段差縁部62をねじ止め
することで、右側のサイドフレーム4の外側面に固定さ
れている。そして、リフターユニット5がサイドフレー
ム4に固定された状態で、リンクシャフト93をリンク
ロッド3の前端部にリンクさせるために、サイドフレー
ム4には、リンクシャフト93の円弧軌跡に合うように
円弧状に形成された円弧孔44が穿設されているととも
に、円弧孔44の円弧の中心位置には中央軸61を逃す
逃し孔45が穿設されている。
【0058】以下図8を基に、また必要に応じて図1〜
図7を参照しながら本発明の作用について説明する。図
8の(イ)〜(ニ)は、第1ロックギヤ10および第2
ロックギヤ11の連係動作でリフトギヤ9を中央軸61
回りに回動させる作用を示す説明図である。
【0059】まず、普段は、上記大径コイルばね13
(図1)の付勢力によって、第3プレート8は、図6に
示すように、略水平に前後方向に延びた中立位置に位置
設定されている。この状態では、ガイドピン68がガイ
ド孔82の中間位置Nに位置して第3プレート8を左方
に押し遣っているため、第2ガイド孔86の縁部が第2
ガイド突起114に左方に押されて第2ロックギヤ11
が第2ギヤ支持軸76回りに互いに反対方向に回動して
ロック歯112のリフトギヤ9に対する噛合が解除され
た状態になっている。
【0060】一方、第1ロックギヤ10は、第1ガイド
突起104が円弧ガイド孔87の縁部に押されることに
より第1ギヤ支持軸69回りに反時計方向に回動してロ
ック歯102がリフトギヤ9に噛合した状態になってい
る。
【0061】そして、第1ロックギヤ10のリフトギヤ
9に対する噛合によって、リフトギヤ9の中央軸61回
りの回転が阻止されたロック状態になっているため、設
定されたサイドフレーム4(図1)の高さ位置は維持さ
れる。また、この状態では、第3プレート8の中心線L
と中立線L0とは一致した状態になっている。
【0062】つぎに、操作ハンドル12(図2)を上方
に操作すると、図8の(イ)に示すように、第3プレー
ト8が中央軸61回りに時計方向に回動し、ガイド切起
し片81の円弧縁部がガイドピン68に案内されること
によって第3プレート8は右方に移動するため、第2ガ
イド突起114が第2ガイド孔86の縁部と干渉して各
ロック歯112がリフトギヤ9の方向に向かうように各
第2ロックギヤ11が第2ギヤ支持軸76回りに回動
し、これによって第2ロックギヤ11はリフトギヤ9に
噛合する一方、第3プレート8の右方向への移動によっ
て円弧ガイド孔87の縁部が第1ガイド突起104を右
方に押圧することで第1ロックギヤ10が第1ギヤ支持
軸69回りに時計方向に回動して第1ロックギヤ10の
リフトギヤ9に対する噛合が解除された状態になる。
【0063】従って、この状態で操作ハンドル12の操
作で、図8の(ロ)に示すように、第3プレート8をさ
らに中央軸61回りに時計方向に回動させることによ
り、リフトギヤ9が中央軸61回りに時計方向に回動し
てサイドフレーム4(図2)を上昇させることになる。
【0064】ついで、さらに第3プレート8を中央軸6
1回りに時計方向に回動させると、図8の(ハ)に示す
ように、ガイドピン68がガイド孔82の曲折部分に位
置することによって第3プレート8が左方に移動するた
め、各第2ロックギヤ11のリフトギヤ9に対する噛合
が解除される一方、第1ロックギヤ10がリフトギヤ9
に再度噛合してリフトギヤ9はロック状態にされる。
【0065】つぎに、一旦最上方位置まで操作した操作
ハンドル12を下方に向かって操作した場合について図
8の(ニ)に基き説明する。図8の(ハ)に示す状態か
ら、操作ハンドル12の操作で第3プレート8を中央軸
61回りに反時計方向に回動して図8の(ロ)に対応し
た位置まで来させても、このときはガイドピン68がガ
イド切起し片81の左側(図8の紙面の裏側)の傾斜面
に案内されつつガイド切起し片81を弾性変形させなが
らその左側面を潜ることにより、中心線Lと中立線L0
とで形成する角度が同一であるにも関わらず、第3プレ
ート8は右方に向けて移動しないため、第1ロックギヤ
10がリフトギヤ9に噛合した状態でありながら第2ロ
ックギヤ11はリフトギヤ9に噛合しておらず、従っ
て、リフトギヤ9は中央軸61回りに反時計方向に回動
しないのである。
【0066】そして、操作ハンドル12の操作で第3プ
レート8を当初の中立位置にまで戻すと、第1ロックギ
ヤ10および第2ロックギヤ11のリフトギヤ9に対す
る噛合状態は再度図6に示す最初の状態に復帰するので
ある。
【0067】従って、操作ハンドル12の操作により第
3プレート8を、中立線L0を境にして中央軸61回り
に上方に向けて往復動させることにより、リフトギヤ9
は中央軸61回りに時計方向に順次回動していくことに
なり、これによってサイドフレーム4は順次上昇してい
くことになる。
【0068】今度は逆に操作ハンドル12の操作で、第
3プレート8を、中立線L0を境にして下方に向けて往
復動させることにより、リフトギヤ9は中央軸61回り
に反時計方向に回動し、これによってサイドフレーム4
が順次下降していくことになる。
【0069】本発明は、以上詳述したように、操作ハン
ドル12を水平方向に延びる中立位置から上方に向けて
往復動させるように操作することによってシートの高さ
位置が順次高くなっていく一方、同下方に向けて往復動
させるように操作することによってシートは高さ位置が
順次下降していくため、操作ダイヤルを回転操作する従
来のものに比べて、操作が容易になり、楽にシートの高
さ位置を調節することができる。
【0070】また、従来用いられていたような複雑な構
造のブレーキドラムを使用するものではないため、その
分部品点数および組み付け工数の削減を図ることが可能
になり、製造コストの低減化に寄与することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、操作レバ
ーが中立位置に位置設定された状態では、第1ロックギ
ヤがリフトギヤに噛合してその回転を阻止した状態にな
っているため、リフトギヤにリンクしたクッションフレ
ームは上下位置が固定され、これによって設定されたシ
ートの高さ位置を維持することができる。
【0072】そして、中立位置に位置設定された操作レ
バーを、中立位置を起点にして一方向に向けて往復操作
することにより、この往復操作が第1ロックギヤおよび
第2ロックギヤに伝達され、これら各ロックギヤのリフ
トギヤに対する互いに連動した噛合および噛合解除動作
によってリフトギヤが一方向に回動することにより、シ
ートの高さ位置を上下方向の一方向に向けてが変えるこ
とができる一方、操作レバーを同他方向に向けて往復操
作することにより、リフトギヤの他方向への回動でシー
トの高さ位置を上下方向の他方向に向けて変えることが
できる。
【0073】このように、請求項1の発明は、中立位置
からの操作レバーの一方向に向かう往復操作によって例
えばシートを上昇させることができる一方、他方向に向
かう往復操作によってシートを下降させ得るようにして
いるため、操作ダイヤルを回してシートを昇降させる従
来のリフター構造に比較して操作が容易になり、リフタ
ー構造を操作性に優れたものにすることができる。
【0074】請求項2記載の発明によれば、普段は付勢
手段の付勢力によって操作レバーは中立位置に位置設定
され、これによる第1および第2ロックギヤのリフトギ
ヤに対する噛合によってクッションフレームの高さ位置
が固定された状態になっているが、この状態で操作レバ
ーを把持して中立位置から一方向側に向けて往復動させ
ることにより、この往復動は、第2プレートおよび第3
プレートに伝達されてこれらのプレートを中央軸回りに
揺動させることができるとともに、この揺動によって第
1および第2ロックギヤが互いに連係しながらリフトギ
ヤを競り回すように噛合および噛合解除を繰り返すた
め、リフトギヤは一方向に回転し、この回転でフレーム
支持軸を介してリフトギヤに連結されたクッションフレ
ームが上下方向の一方向に移動してその高さ位置を変更
することができる。
【0075】逆に、操作レバーを中立位置から逆方向に
向けて往復動させることにより、上記と逆の作用でクッ
ションフレームが上下方向の逆方向に移動してその高さ
位置を変更することができる。
【0076】このように、操作レバーを中立位置から一
方向に向けて往復操作することにより、クッションフレ
ームを例えば上昇させることができる一方、他方向に向
けて往復操作することによりクッションフレームを下降
させることができるため、操作ダイヤルを指で何回も回
転操作しなければならない従来のリフター構造に比べて
操作が楽であり、シートの高さ位置の調節を容易に行う
ことができる。
【0077】また、リフター構造は、第1〜第3プレー
トおよび第1および第2ロックギヤを、それらの連動に
よってリフトギヤが競り回るように形状設定するだけで
形成されているため、ブレーキドラムを使用する従来の
ものに比べて構造的が簡単であり、その分部品点数およ
び組み付け工数を少なくすることが可能であり、製造コ
ストの低減化に貢献することができる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、第2プレー
トの噛合保持孔によって操作レバーが中立位置に位置設
定された状態での第1ガイド突起を介した第1ロックギ
ヤのリフトギヤに対する噛合が確実に行われるため、操
作レバーが中立位置にありながら着座者の重量でシート
が下降するような不都合を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリフター構造が適用されたシート
フレームの分解斜視図である。
【図2】図1の組立斜視図である。
【図3】図2のシートフレームの側面視略図である。
【図4】本発明に係るリフターユニットの一実施形態を
示す分解斜視図である。
【図5】図4のリフターユニットの組立て斜視図であ
る。
【図6】第3プレートの側面図である。
【図7】(イ)〜(ニ)は、ガイド切起し片とガイドピ
ンとの位置関係を説明するための説明図である。
【図8】(イ)〜(ニ)は、第1ロックギヤおよび第2
ロックギヤの連係動作でリフトギヤを中央軸回りに回動
させる作用を説明するための説明図である。
【図9】従来のリフター構造を示す側面視の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 シートフレーム 2 スライドアジャスタ 3 リンクロッド 4 サイドフレーム 5 リフターユニット 6 第1プレート 61 中央軸 68 ガイドピン 69 第1ギヤ支持軸(第1軸) 7 第2プレート 75 第4逃し孔(噛合保持孔) 76 第2ギヤ支持軸(第2軸) 8 第3プレート 81 ガイド切起し片(案内カム) 82 ガイド孔(第1ガイド孔) 86 第2ガイド孔 87 円弧ガイド孔 9 リフトギヤ 10 第1ロックギヤ 104 第1ガイド突起 11 第2ロックギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアに据え付けられるスライドアジャ
    スタに対して操作レバーの操作で昇降可能に取り付けら
    れるシートボトム支持用のクッションフレームを備えて
    なるシートの高さ位置調節用のリフター構造であって、
    上記操作レバーの往復操作でクッションフレームのリン
    クを昇降動させるように正逆回転するリフトギヤが設け
    られ、このリフトギヤに交互に噛合可能な可動の第1ロ
    ックギヤと第2ロックギヤとが設けられ、第1ロックギ
    ヤは、操作レバーが中立位置に位置した状態ではリフト
    ギヤに噛合してリフトギヤを固定し、中立位置からの操
    作レバーの一方向に向かう往復操作によって第1ロック
    ギヤと第2ロックギヤとの上記リフトギヤに対する互い
    に連動した噛合および噛合解除動作でリフトギヤを一方
    向に向けて回動させる一方、中立位置からの操作レバー
    の他方向に向かう往復操作によって同リフトギヤを他方
    向に回動させるように構成されていることを特徴とする
    シートのリフター構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシートのリフター構造に
    おいて、上記スライドアジャスタのアッパーチャンネル
    に連結されたサイドフレームに固定される、略中央位置
    に中央軸が設けられた第1プレートと、この第1プレー
    トに、操作レバーの操作で上記中央軸回りに回動自在に
    順次積層される第2プレートおよび第3プレートとが備
    えられ、上記リフトギヤは上記第1および第2ロックギ
    ヤを介して中央軸回りに回動自在に第3プレートに積層
    され、上記第3プレートは、上記第2プレートと中央軸
    回りに共回り可能で、かつ、第2プレートに対して正逆
    摺動可能に連結され、上記第1ロックギヤは、第1軸回
    りに回動自在に第1プレートに支持され、一対の第2ロ
    ックギヤは、上記第1ロックギヤの対向位置で上記第2
    プレートに第2軸回りに回動自在に軸支され、上記第2
    プレートを付勢力によって第1プレートに対し中立位置
    に位置させる付勢手段が設けられ、上記操作レバーは、
    上記第2プレートを付勢手段の付勢力に抗して中立位置
    から中央軸回りに正逆回動させるように第2プレートに
    取り付けられ、上記第1プレートには第3プレートを動
    作させるように突設されたガイドピンが設けられている
    一方、上記第3プレートにはガイドピンにより案内さ
    れ、かつ、第3プレートの中央軸回りの回動で第3プレ
    ートを前後動させることにより第1ロックギヤおよび第
    2ロックギヤのリフトギヤに対する噛合および噛合解除
    を行わせる案内カムおよびこの案内カムの周りに形成さ
    れた第1ガイド孔と、上記第1ロックギヤの第1軸回り
    の回動を案内する円弧ガイド孔と、上記一対の第2ロッ
    クギヤの第2軸回りの回動を案内する一対の第2ガイド
    孔とが設けられ、上記第1ロックギヤには上記円弧ガイ
    ド孔に嵌め込まれる第1ガイド突起が突設されていると
    ともに、上記第2ロックギヤには上記第2ガイド孔に嵌
    め込まれる第2ガイド突起が突設され、これらの円弧ガ
    イド孔、第1ガイド孔、第2ガイド孔、案内カム、第1
    ガイド突起および第2ガイド突起は、上記操作レバーの
    中立位置からの一方向への往復動による第1および第2
    ロックギヤのリフトギヤに対する互いに連係した交互の
    噛合によってリフトギヤを一方向に回動させるととも
    に、同他方向への往復動によって同リフトギヤを他方向
    に回動させるように設置位置および形状が設定されてい
    ることを特徴とするシートのリフター構造。
  3. 【請求項3】 上記第2プレートには、操作レバーが中
    立位置に位置設定された状態で、上記第1ガイド突起を
    介した第1ロックギヤのリフトギヤに対する噛合を保持
    させるように形状設定された噛合保持孔が設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載のシートのリフター構
    造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049847A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Mazda Motor Corp 自動車用シート装置
JP2008049845A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Mazda Motor Corp 自動車用シート装置
JP2012245965A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Shiroki Corp 有段リフタ装置

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