JP2001162444A - 放電加工用のプロセス及び装置 - Google Patents

放電加工用のプロセス及び装置

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JP2001162444A
JP2001162444A JP2000335829A JP2000335829A JP2001162444A JP 2001162444 A JP2001162444 A JP 2001162444A JP 2000335829 A JP2000335829 A JP 2000335829A JP 2000335829 A JP2000335829 A JP 2000335829A JP 2001162444 A JP2001162444 A JP 2001162444A
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workpiece
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Francois Balleys
バレー フランソワ
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Original Assignee
Agie Charmilles New Technologies SA
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/04Apparatus for supplying current to working gap; Electric circuits specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • B23H1/02Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges
    • B23H1/022Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges for shaping the discharge pulse train

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電加工において、電解現象によるツール及
び加工片の劣化を防止する。 【解決手段】 各浸蝕放電中用のプロセス及び装置が、
浸蝕放電毎に、以下の連続段階を実行する:加工流体中
に存在するイオンが、ツールと加工片を隔離する加工距
離より短い振動経路に追従するような周波数の交流電圧
をツールと加工片の間に印加する遅延段階(tD)、遅
れ期間(tR)及び浸蝕放電段階(tC)から成る火花放
電段階(tA)、及び電圧を印加しないで、加工流体中
を通るイオン化経路が消滅するようにする休止段階(t
B)。これにより、すべての電解現象、及び電極と加工
片の劣化を完全に抑制して、トリガ及び加工を高効率に
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工片をツールに
よって加工する放電加工用のプロセス及び装置に関する
ものであり、これらの加工片及びツールは、加工流体中
に位置する作業空間の加工距離だけ相互に隔離され、こ
のツールと加工片の間に電圧を印加することによって浸
蝕放電を起こすものである。
【0002】
【従来の技術】放電加工用のプロセス及び装置は電極ツ
ールを用いるものであり、これはワイヤ、チューブ、ま
たはあらゆる形状を有する電極とすることができる。こ
の電極は加工片とは物理的に接触せずに、流体によって
隔離されている。
【0003】一部の機械ユーザは、放電によってもたら
されるツールの寿命期間が、通常の機械的な方法によっ
てもたらされるツールの寿命期間より短くなりうること
を認知している。
【0004】この問題の原因は、放電加工される加工片
の表面を損傷する電解現象である。電解は、加工表面を
加工前より低硬度かつ不均質にしうる。これは特に、加
工加工片が焼結材料の場合に当てはまる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加工中に起きる電解
は、電極と加工片を分離するには導電率が高すぎる、
水、あるいは他の液体または流体を使用するすべての機
械で発生する不所望な副次的効果である。
【0006】電解の影響は、液体の導電率、即ちその荷
電担体の内容(イオン及び電子)に比例する。このこと
が、水を使用する際に水を脱イオン化して、できる限り
少ないイオンを含むようにしなければならない理由であ
る。しかし水の特性は、非常に高純度の水でも浮遊イオ
ンを含むというものである。
【0007】加工片を放電加工するためには、まず電極
と加工片の間に電圧を印加する必要があるということは
周知である。また、加工の役をする電流放電が電圧の印
加後に即座には起こらないということも周知であり、こ
れは当業者が遅延時間と称するものである。
【0008】この遅延時間tD中に、電界の影響下で、
液体中に存在する負極性のイオンが正極性の加工片に引
き付けられて、この加工片を連続的に衝撃する。
【0009】またこれらのイオンは加工片と化学的に反
応して塩を形成し、この塩が次々に溶解する。換言すれ
ば、加工片の表面の金属が、金属学的に変化されやすく
なる。
【0010】この不所望な電解現象を回避するために、
少数のイオンのみを含む流体を使用する。従ってこの流
体は、電気化学的プロセスに加わるべきでないものであ
る。このため、絶縁流体として鉱物油が用いられてきて
いる。
【0011】しかし、特に加工中には、放電加工によっ
て発生する多数の浸蝕粒子並びに放電によって起きる油
のクラッキングによる分子が油に含まれ、油の中に帯電
粒子が存在しないことが保証されていない。従ってこう
した対応策は、電解の問題を軽減しうるものに過ぎな
い。
【0012】さらに、ワイヤ電極での加工の場合には、
絶縁体として油を用いる解決方法は、加工の速度を大幅
に低減するという大きな欠点を有する代替方法である。
【0013】塊状電極での加工の場合には、帯電した加
工スラッジが出現する恐れを排除することができず、こ
れらの加工スラッジは集塊して一方の電極に固着する。
【0014】また、水の導電性をできる限り低いレベル
に維持することも可能である。イオンを含まない水を得
ることは不可能であることが確認されているので、この
解決法は問題を軽減するものに過ぎない。
【0015】また特定の仕上げ段階では、電極と加工片
の間に印加する極性を反転させることによる一種の加工
ステップが実行されてきた。この場合には、電極は加工
片に対して正の電荷を有する。これにより、加工片上で
回避されるべき電気化学的現象を電極上に移すことがで
きる。この方法の欠点は、仕上げ操作がより遅速にな
り、同時に電解現象を完全には回避することができない
ということである。
【0016】またスイス国特許第536166号及び米国特許
第4,347,425号に、極性が異なる2つの電圧源から成る
電圧発生器を用いる方法が提案されている。これらの電
圧源は遅延時間中に、主放電を確立する間に有する極性
とは逆の極性を有するように作動することができる。こ
れにより電解の損傷効果を軽減することができる。しか
しこれらの電源は、電解の発生を防止することはできな
い。
【0017】電解を防ぐ他の解決法は、電極と加工片の
間の連続する2回の電流放電を隔てる休止期間中に、欧
州特許0 545 156号に記載のように直流の断続的な印加
で、あるいは米国特許第4,447,696号または第5,698,115
号に記載のように高周波の交流で、前記電圧源を始動さ
せることである。これらの解決法は、特に電解が大きい
際に、即ち一般的に高いトリガ電圧を印加する際の遅延
時間tD中に、電解を回避することができないという欠
点を有する。
【0018】本発明の目的は、これらの欠点を克服し
て、電解現象を回避することができる放電加工用のプロ
セス及び装置を提供することにある
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的のために本発明
は、浸蝕放電中に下記の一連の段階を実行し: a)ツールと加工片の間に印加する交流電圧が、加工流
体中に存在するイオンがこれらのツールと加工片を隔離
する前記加工距離より十分短い振動経路に追従するよう
な周波数を有し、かつ前記交流電圧の効果によって、こ
れらのツールと加工片の間にイオン化通路が生成される
期間である遅延段階、 b)前記ツールと加工片の間を流れる電流の検出に始ま
り、直流電圧源が浸蝕放電電流を形成してこれを供給す
る期間である火花放電段階、 c)前記ツールと加工片の間に電圧を印加しないで、こ
れらのツールと加工片の間に存在する加工流体が脱イオ
ン化されて、前記イオン化経路が消滅するようにする期
間である休止段階;そして加工中を通して、これら一連
の段階を繰り返すことを特徴とする。
【0020】これらの特徴は、このツールの所定部分に
過剰な熱を加えることによる、例えばワイヤの破損のよ
うな加工片またはツールの劣化を回避して、容易な放電
のトリガ方法かつ高い加工効率で、電解現象のない加工
プロセスが得られるようにする。
【0021】好ましくは、本発明によるプロセスは、30
ミクロン〜40ミクロンの加工距離を設けた作業空間に対
して前記交流電圧の周波数を少なくとも100kHzとするこ
と、この距離が減少する際にこの周波数を増加させると
いうこと、及びほぼ1ミクロンに等しい距離に対してこ
の周波数をほぼ10MHzとするということを特徴とする。
【0022】これにより前記イオンの振動経路が前記加
工距離よりずっと短くなり、加工液中に存在するイオン
による、前記加工片及びツールへのすべての衝撃を回避
することができる。
【0023】好適な変形例では、前記遅延時間中に前記
交流電圧の周波数を可変にする。
【0024】遅延段階中にこの交流電圧の周波数を徐々
に減少させて、周波数のスペクトルを掃引させることが
好ましい。
【0025】これらの特徴は、イオン化経路の生成を効
果的に改善し、従って放電のトリガ方法を改善するもの
である。
【0026】負パルスの期間が正パルスの期間と異なる
ような交流電圧を確立することが好ましい。
【0027】これにより、加工条件を最適化しつつ、加
工ギャップまたは加工距離間の平均電圧を適応させて、
いかなる電解現象も存在しないことを保証することがで
きる
【0028】負パルスの振幅が正パルスの振幅と異なる
ように交流電圧を確立することによって、これらの利点
をさらに改善することができる。
【0029】好適な変形例によれば、前記交流電圧を、
前記ツールと加工片の間の電流を検出した瞬間に存在す
るランダムな極性にブロックする
【0030】これらの特徴は、浸蝕放電を確立する間の
極性の変化によってトリガされる放電の消失を回避でき
るようにする。
【0031】本発明のプロセスの他の変形例は、前記ツ
ールと加工片の間の電流の検出により前記交流電圧をブ
ロックすること、及び好ましくは、前記所定の極性が前
記直流電圧源の極性に相当することを特徴とする。
【0032】これらの特徴も、電解現象に対する方策を
維持したままで、前記消失の恐れを低減できるようにす
る。
【0033】本発明のプロセスの特に好適な変形例は、
前記火花放電段階を、直流電圧源による主放電のトリガ
の期間に相当する遅れ時間と、浸蝕放電に対応する電流
時間とに副分割すること、及びこの遅延時間の期間を調
整して、各浸蝕放電毎に、前記交流電圧の正パルスと負
パルスから成る完全周期が少なくとも1回得られるよう
にすることを特徴とする。
【0034】これらの特徴も、精密に制御するやり方
で、電解対応策を洗練させることができる。
【0035】このため、前記遅れ時間を次式のように調
整することが好ましい。 Tr≧T−tD ここに、Trは遅れの期間、Tは前記交流電圧の周期、
TDは前記遅延段階の期間である。
【0036】また本発明は、放電加工のプロセスを実行
する装置にも関するものであり、これはツールと加工片
の間に電圧を印加することによって、ツールにより加工
片を加工するものであり、これらのツールと加工片は作
業空間の加工距離だけ相互に隔離され、この作業空間内
には加工流体が存在し、遅延段階中に、これらのツール
と加工片の間の加工流体中に存在するイオンが前記加工
距離より十分短い振動経路に追従し、かつこれらのツー
ルと加工片の間にイオン化経路が生成されるような周波
数の交流電圧を発生すべく構成された交流電圧源と、こ
れらのツールと加工片の間の電流を検出すべく適応され
た検出器と、前記ツールと電極の間の電流の検出で始ま
る火花放電段階中に、浸蝕放電電流を形成してこれを維
持すべく構成された直流電圧源と、浸蝕放電中に、前記
遅延段階と、前記火花放電段階と、これらのツールと加
工片の間に電圧を印加しないで、これらのツールと加工
片の間の加工流体が脱イオン化されて前記イオン化経路
が消滅するようにする休止段階とから成る一連の段階が
実行されるように、前記交流電源及び直流電圧源を始動
すべく構成された制御ユニットとを具えることを特徴と
する。
【0037】これによりこの装置は、これらのツール及
び加工片の熱的に損傷することなく効果的な加工ができ
るようにしつつ、すべての電解現象を排除することがで
きる。
【0038】本発明の特徴は、遅延段階中に、高周波の
交番電界の影響下でイオンがごくわずかしか動かないこ
とが必要なことである。イオンが平衡位置の周辺で振動
するが、この振動が起きる間の距離は、前記ツールと加
工片の間の空間の幅よりずっと小さい。このためイオン
の衝撃がありえない。他方では、最軽量のイオンより数
万分の一も軽い電子の可動性は、高周波の電界に追従で
きるものであり、よってトリガができるようにする。休
止段階は、ギャップの絶縁体を完全に脱イオン化するた
めに必要であり、従って休止期間には、前の放電のイオ
ン化経路の位置が記憶保持されない。これにより、同一
箇所に2回以上の放電が起こり、この箇所に過剰な熱が
加わることにより、これらのツール及び加工片に例えば
ワイヤの破損のような損傷を起こすことを回避すること
ができる。
【0039】本発明の他の利点は、従属請求項に記載し
た特徴事項、及び本明細書に以下に記述する事項によっ
てもたらされ、以下、本発明の実施例及びその変形例の
プロセス及び装置について、図面を参照して詳細に記述
する。
【0040】
【発明の実施の形態】図1に既知の放電加工用の装置を
示し、これは一般に、少なくともその一部分が加工流体
または加工液3中に含まれる、ツールの役をする電極1
と、加工すべき加工片2とを具える。電圧源4は、例え
ば抵抗に電圧を印加することができるものであり、ここ
ではスイッチ5(図示せず)を閉じた後に、電極1と加
工片2の間に電圧を印加する。
【0041】図2A及び図2Bに、図1に相当する既知
の方法における、前記電極と加工片の間の幅がLの作業
空間における電圧(図2A)及び電流(図2B)を示
す。
【0042】電極1と加工片2の間に浸蝕放電が起きる
ためには、まず電圧源4によって、電極1と加工片2の
間に電圧を印加する必要があるということは周知であ
る。電極1と加工片2の間に電圧が印加されるが、もち
ろん加工流体3の電解質の導電性による小電流を除いた
いかなる電流も通じない時間tDを図2Aに示し、この
段階は当業者が通常、遅延時間tDと称するものであ
る。ランダムに継続するこの時間中に、電極1と加工片
2の間の電圧は図2Aに示すようになり、この間には、
図2Bに示すようなイオン性の電流のみが電極1と加工
片2の間に流れる。この低電流は通常動作で0.1A〜1A
のオーダである。また期間が可変のこの時間が過ぎた後
に、電極1と加工片2の間に浸蝕電流放電が起きること
も既知である。浸蝕電流放電が起きる時間は、図2Aに
tAで示す。この時間中には、図2Aに示すように電極
1と加工片2の間の電圧の値が下降し、この間に例えば
図2Bに示すように、電極1と加工片2の間に電流が確
立される。また加工片2を損傷しうる、電極1と加工片
2の間の電弧の形成を回避するために、電極1と加工片
2の間の電流の流れを、図2Aに示すような所定の期間
だけ中断しなければならないことも周知である。このこ
とは周知の手段によって行うことができ、例えば1個ま
たは数個のスイッチの開閉を制御して、電極1と加工片
2の間の電圧の印加を許容または阻止する装置(図示せ
ず)を用いる。図2A及び図2Bに示すように、スイッ
チの開放の後に、電極1と加工片2の間の電圧及び電流
が0になる。
【0043】図1に、現在技術状態による、また図2A
及び図2Bに対応する、遅延時間tD中の、電極1と加
工片2を隔離する絶縁流体3を含む幅Lの空間内の負電
荷6を有するイオン及び正電荷7を有するイオンの平均
的な移動P1を示す。この遅延時間tD中に、電極1が負
電荷8を有し、かつ加工片2が正電荷9を有するよう
に、電圧源4が電圧を印加する。その結果、正電荷7を
有するイオンが電極1を衝撃し、負電荷6を有するイオ
ンが加工片2を衝撃して、表面を損傷する電解現象が起
きる。
【0044】図3A及び図3Bは図4A及び図4Bに対
応するものであり、これらは不所望な電解の影響を低減
することを目的とする他の既知の従来装置に関するもの
である。これらの装置は、少なくとも2個の極性が互い
に逆の電圧源4及び10を具えている。遅延時間tD中
には、電圧源4が電極1及び加工片2に電圧を印加しな
い。この同じ遅延時間tD中に、電圧源10が電極1及
び加工片2に電圧を印加し、この電圧は、浸蝕電流の主
放電が起きる時間tA中に電圧源4がこれらに印加する
電圧の極性とは逆の極性である。電圧源10及び電圧源
4のスイッチ切換えを行う制御ユニットは、簡略化のた
め図示していない。これにより遅延時間tD中に、電極
1と加工片2の間の電圧は図4Aに示すように放電中に
印加される電圧とは逆の極性であり、この間には図4B
に示すようにイオン性の小電流のみが電極1と加工片2
の間に流れる。時間tDが経過した後に、絶縁流体3中
に導電性の経路が形成されて、電極1と加工片2の間に
図4Bに示す電流が確立される。この電流を検出するデ
バイス(当業者に周知であり、図示せず)は、電極1と
加工片2の間の突発的な電流の増加を検出するものであ
り、制御ユニット(これも当業者に周知であり、図示せ
ず)は、電圧源10をトリガして、電圧源4に、浸蝕電
流の主放電を行わせるものである。これにより遅延時間
tD中に、電極1と加工片2の間の電圧は図4A及び図
4Bに示すように、主放電中に印加される電圧とは逆の
極性になる。
【0045】なお遅延時間tDは電極1と加工片2の間
の電圧の増加を検出すると直ちに、ランダムな期間で終
了する。同時に、時間tAあるいは火花放電時間が始ま
る。この時間tAは、遅れ時間tRあるいは準備時間と、
時間tCあるいはいわゆる真の放電時間とに副分割する
ことができる。電極と加工片の間の電流を検出すると、
従って時間tR及び時間tAの最初に、主電圧源4をオン
状態にする。しかし、電圧源4の電子及び電気回路が作
動するまでには、前記電圧(図4A)及び電流(図4
B)が反転するまでの、この遅れ時間tRに相当する所
定期間の遅延が存在する。この電圧が反転する瞬間に
は、遅れ時間tRが終了して、放電が起きる放電時間tC
が始まる。
【0046】図3に、現在技術状態による、また図4A
及び図4Bに対応する、時間tD中の、電極1と加工片
2を隔離する絶縁流体3を含む幅Lの空間内の負電荷6
を有するイオン及び正電荷7を有するイオンの移動P1
を示す。この時間tD中に、電極1が正電荷を有し、か
つ加工片2が負電荷を有するように、電圧源10が電圧
を印加する。その結果、負電荷を有するイオン6はもは
や図2に示す場合のように加工片2を衝撃しないが電極
1を衝撃し、正電荷7を有するイオンはもはや電極1を
衝撃しないが加工片2を衝撃して、負電荷を有するイオ
ンによって生じる損傷より小さい損傷を加工片2に与え
る電解現象を起こし、電解現象を完全には回避すること
ができない。
【0047】図3Bに、現在技術状態による、また図4
A及び図4Bに対応する、時間tC中の、電極1と加工
片2を隔離する絶縁流体3を含む幅Lの空間を示し、こ
の過程中に浸蝕電流14の主放電が起きる。電圧源10
が不作動状態となり電圧源4が作動し、これにより浸蝕
電流14の主放電が発生する。
【0048】これらの電圧発生器は既知の原理に従って
作動し、電解現象をいくらか低減することができるが、
遅延時間tD中にイオンがブロックされないので、電解
が起きることを完全に回避することはできない。
【0049】図5A及び図5Bに示す本発明によるプロ
セスの第1実施例によれば、浸蝕放電中に、次の一連の
段階を実行する
【0050】遅延段階tD中に、交流電圧源により、前
記電極と加工片の間に交流電圧を印加する。この電圧の
周波数は、すべての場合について、前記流体中に存在す
るイオンがこれらの電極と加工片を隔離する加工距離よ
り十分短い振動経路に追従するような値に設定する。こ
の周波数は通常、0.1MHz〜10MHzの間で選択することが
できる。この遅延段階tD中には、イオン性の電流が前
記作業空間あるいは電極1と加工片2とのギャップGを
通過しない。イオン性電流により、というのは、電極か
ら加工片へ通過する、あるいはその逆のイオンの移動に
よる電流のことである。電極と加工片の間の電圧は、図
5Aに示す一定の周波数で極性が変化する。なおこの段
階中に、加工片及びツールから成る電極の分散容量のた
め一般に0.5A未満のガルバニック小電流が、図5Bに示
すように充放電を行う。
【0051】前記ギャップの物理的及び化学的条件に応
じてランダムに変化する通常1μsecであり極端な値が1
5μsecとなりうる期間の後に、前記流体または絶縁液3
中に導電性の経路が形成されて、前記電極と加工片の間
に電流が確立され始め、この間にトリガ電圧Uが大幅に
減少する。適切な検出デバイスがこの電流の突発的な増
加を検出して、次の段階、いわゆる火花放電段階tA中
に、直流電圧源を始動させて、浸蝕電流の主放電を発生
させて、これを維持する。後者の段階は実際には、2つ
の独立した期間に副分割することができ、第1期間tR
中には2A〜6Aのオーダの小電流のみが電極と加工片
の間に流れ、この電流の極性は、前記交流電圧源の交流
電圧の極性に再び依存する。この第1期間は、主放電の
前置きの期間に相当する遅れ時間tRあるいは準備時間
に対応し、この時間中に主放電電流が始動する。この遅
れ時間tRの期間は、直流電圧発生器の電気回路及び電
子回路に依存し、加工中の浸蝕放電毎にほぼ一定であ
る。この期間は通常、0.2μsec〜0.4μsecである。
【0052】この火花放電段階tAの第2期間tCは、浸
蝕放電が起こり、これが直流電圧源によって維持される
電流時間に対応する。この火花放電段階tAの期間は、
最適な効率及び加工品質が得られるように設定する。火
花放電段階の期間は通常2μsecとすることができ、も
ちろん当業者が所定の実験データに従いこの値を設定す
ることができることは明らかである。
【0053】前記直流電圧源及び交流電圧源を遮断する
ことにより、この段階を終えて次の段階tBが始まる。
休止期間tB中には、電極と加工片の間に電圧を印加し
ないで、電極と加工片の間に存在する加工流体または加
工液が脱イオン化されて、イオン化経路が完全に消滅す
るようにする。前記ギャップの導電性は非常に急速に減
少する。
【0054】実際には、各放電の段階のサイクルは、こ
の脱イオン化が起きる休止時間あるいは段階tBから始
まる。これにより前記ギャップは、前の放電のイオン化
経路の位置を記憶したままでいることができない。同一
箇所で2回の放電または一連の放電が連続して起こり、
この箇所に過剰な熱が加わることによってワイヤの破損
に至ることを回避できるので、この休止段階は絶対に必
要である。この期間は1μsec〜20μsecであることが好
ましい。これにより各放電の前に、遅延段階または時間
tDと称されるランダムな時間が先行し、この間に新た
なイオン化経路が生成されて、前記ギャップの導電性が
次第に、そしてますます急速に増大する。
【0055】前述した装置では、遅延段階tD中に、高
周波の交番電界の影響下でイオンがごくわずかしか移動
しないことが必要である。この同じ装置は、ランダムな
極性で放電をトリガすることができる。
【0056】高周波の交流電圧のため、イオンが平衡位
置の周辺で振動し、この振動が起きる間の距離は、電極
と加工片の間の空間の幅よりはるかに小さい。これによ
り、イオンによる衝撃がありえなくなる。
【0057】これとは対照的に、電子の移動性は、この
高周波電界に追従しうるようなものとなり、従ってトリ
ガが可能になる。これにより、イオン及び電子は同じ電
界にさらされ、従って同じ力を受けるが、電子は最軽量
のイオンより数万分の一も軽い。
【0058】ワイヤと加工片の間の距離30ミクロン〜40
ミクロンに対して、反電解効果が認められるようにする
ためには、印加する交流電圧の最低周波数として100kHz
が必要であるということが実験的に示されている。この
距離は、ワイヤマシンによって加工片を粗仕上げする間
に見られる距離である。
【0059】ワイヤと加工片の間の距離がより小さくな
る際には、より高い周波数が必要になり、仕上げ時の場
合のように前記ギャップが数ミクロンに過ぎない際に
は、10MHzの周波数が必要になる。
【0060】また、交流電圧の周波数を選定する間に、
絶縁流体中に含まれるイオンの特性を考慮に入れて、こ
れらのイオンの振動経路を非常によく制御できるように
することも可能である。これにより、低分子量かつ/ま
たは高電荷を有するイオンは、高分子量かつ/または低
電荷を有するイオンよりも十分高い周波数を必要とす
る。
【0061】図10Aに、本発明による、また図5A及
び図5Bに対応する、遅延段階tD中の、電極1と加工
片2を隔離する絶縁流体3を含む幅Lの作業空間G内の
負電荷6を有するイオン及び正電荷7を有するイオンの
平均変位P2を示す。この遅延段階tD中に、交流電圧源
12が交番極性かつ高周波の電圧を印加して、電極1の
電荷が高周波数で連続的に正と負になり、加工片2の電
荷が高周波数で連続的に負と正になるようにする。その
結果、正電荷7を有するイオン並びに負電荷6を有する
イオンが平衡位置の周辺で、電極1と加工片2を隔離す
る空間の幅より小さい平均移動距離P2で振動する。こ
れにより、正電荷7を有するイオン及び負電荷を有する
イオン及び負電荷6を有するイオンが共に、加工片2も
電極1も衝撃することができない。こうして電解現象を
完全に排除することができる。
【0062】図10Bに、放電段階tC中の、電極1と
加工片2を隔離する絶縁流体3を含む作業空間Gを示
し、この過程中に、オン状態の直流電圧源4の影響下
で、浸蝕電流の主放電14が起きる。
【0063】これらの電源12及び4を電極及び加工片
に接続する電気/電子回路は図示していないが、交流電
圧源12用に電流リミッタを具え、かつ直流電圧源用に
スイッチングトランジスタを具えることができる。
【0064】図6A及び図6Bに、本発明によるプロセ
スの変形例における、電極と加工片の間の電圧U及び電
流Iを示し、この変形例では交流電圧源12の周波数を
一定にしないで、この周波数を可変として時刻tと共に
漸減させる。これにより交流電圧の周波数のスペクトル
の掃引を行って、イオン化経路及びギャップGを通る電
流を形成するために最も適切な周波数を探索する。また
この周波数のスペクトルを変調して、これが連続的に増
減するようにすることもできる。もちろんこれに続く段
階の、火花放電tA、遅れtR、放電tC及び休止tBは変
更しないままとする。この変形例は、トリガが困難な加
工条件用に特に良好に適応させることができる。
【0065】図7A及び図7Bに、本発明によるプロセ
スの第2の変形例における、電極と加工片の間の電圧U
及び電流Iを示し、この変形例では、交流電圧源12の
周波数を変調して、パルスの幅がいわゆるPWM(パル
ス幅変調)プロセスに従うようにする。これにより負パ
ルスの期間が正パルスの期間と異なり、例えばより小さ
くなり、遅延段階tD中に、前記ギャップを通るある程
度の正または負の成極が得られるようになる。
【0066】図8A及び図8Bに、本発明による加工プ
ロセスの第3の変形例における、このプロセスの種々の
段階中の電極と加工片の間の電圧及び電流を示す。ここ
では、電流を検出すると直ちに、交流電圧を停止して、
遅れ段階tRの最初に、この電圧を正または負の極性に
ブロックする。これにより、この極性がランダムにな
り、電極と加工片の間に電流が出現してこれを検出する
間に存在する極性に相当させることができる。またこの
極性を予め定めて、常に同一の極性に相当させることが
できる。
【0067】この第3の変形例では、電流の出現中に、
従って遅れ段階tRの開始時に存在するランダム極性の
交流電圧を即座に停止することにより、極性の変化中に
起こりうるトリガの消滅を防ぐことができる。
【0068】これとは逆に、あらゆる電解現象を完全に
回避することが望ましい場合には、交流電圧を常に同じ
極性で停止し、例えば浸蝕放電を担う直流電源の電圧が
負の場合には正極性とする。しかしこの変形例について
は、極性の変化中に火花が消えないという小さなリスク
が存在する。
【0069】図9A及び図9Bに、本発明によるプロセ
スの第4の変形例における、前記ギャップを通る電圧及
び電流を時間の関数として示す。この変形例でも、遅延
時間tD中及び火花放電時間tA中に、電極と加工片の間
に交流電圧を印加する。しかしこの変形例では、正パル
スの振幅のみならず期間も負パルスと異なる。さらに所
定のサイクル比に従って、正及び負のパルスを変調する
ことができる。
【0070】遅延段階tD中に、電圧Uの正パルスは負
パルスと異なる振幅、例えばより大きい振幅を有し、こ
の間に、加工液の電解質の導電性による小電流を除い
て、前記ギャップを通る電流Iが流れない。
【0071】ランダムな期間の遅延段階tDの後に、電
解流体中に導電性の経路が形成され、図9Bに示すよう
に、ツール電極と加工片の間に突発的な放電電流が確立
される。この放電電流を検出するデバイスは、電極1と
加工片2の間の電流の通過を検出し、他の装置が直流電
圧源をオン状態にして、遅れ段階tRの後に確立される
浸蝕電流の主放電を発生させる。
【0072】前記第2の変形例のみならず第4の変形例
(図7A及び図9A)においても、高周波の交流電圧
を、放電中の平均電圧を0にも正にも負にも設定するこ
とができる。
【0073】なお上述したこれらすべての加工プロセス
において、火花放電段階tAの最初、及び遅れ段階tRの
最初に電流Iが出現する際に、電圧Uの値が減少する。
遅れ段階tRの最後に、電圧U及び電流Iが直流電圧源
4の極性を取り、放電段階tC中に電流Iの急激な増加
が見られ、この間に電圧Uは、先行する遅れ段階tR中
とほぼ同じままである。
【0074】種々の段階中の、電極と加工片の間の電圧
Uの値は通常、遅延段階tD中には±50Vから±200Vの
間、火花放電段階tA中には20Vから230Vまで、休止段階
中には0Vとすることができる。
【0075】電極と加工片の間を循環する電流Iは通
常、遅れ段階tR中には2Aから6Aまでの値を有し、放電
段階tC中にはピーク電流が500A〜800Aになりうる。後
者の間には、無視できない導線のインダクタンスのた
め、電流が三角形状を有する。電流の増加段階はマイク
ロ秒のオーダのものである。
【0076】直流電圧源4は、約1kw〜1.5kwの瞬時電
力、かつ真空中、即ち電流を流さない際に、300Vまでの
電圧を供給することができるように構成される。
【0077】他の変形例によれば、電極と加工片の間の
電流を検出することと直流電圧源をオン状態にすること
との間に、遅延段階tDの終わりを示す所定の期間を導
入することができる。そして前の例のように、遅延段階
tD、遅れ段階tR、放電段階tC及び休止段階tBがあ
る。しかし追加的な遅れ期間t'Rを、遅延段階tDと遅
れ段階tRの間に挿入することができる。
【0078】本発明の他の非常に有利な変形例によれ
ば、主電源の電圧を印加する前に、各放電毎に、交流電
圧の1周期、かつ少なくとも1つの正パルス及び1つの
負パルスから成る1つの完全サイクルが少なくとも1回
得られるように、主電圧源の遅れ時間tRの期間を設定
する。これにより、トリガ条件が非常に良好な際に、ト
リガの遅延時間の期間tDが非常に短くなるようにする
ことができる。そして、一連の放電毎に主放電の前の非
常に短い期間だけ交流電圧を印加しないで、すべて放電
が単一極性、例えば正のみでトリガされるようにする。
このため、この高速のトリガが連続する期間中に電解が
起こりうる。逆に、交流電圧に常に正と負の交互変化を
有する際には、単方向のミグレーションが存在しない。
【0079】遅延時間tDがランダムであるとすれば、
主電圧源に依存する遅れ時間tRを次式のように設定す
ることができる:tR≧T−tDここでTは交流電圧源か
らの交流電圧の周期である。遅延段階の期間tDが非常
に短い場合には、遅れ時間tRの期間を、交流電圧の周
期Tに等しいか、あるいはこれより大きく設定すること
ができる。
【0080】図11に、図5〜図8に示すような加工プ
ロセスを実行する装置の実施例を示す。この装置は、各
々が電極1と加工すべき加工片2との間に接続された2
つの主要ブランチ30、31を有する電気/電子回路を
具える。第1ブランチ30は交流電圧発生器12の役を
し、第2ブランチ31は直流電圧発生器4の役をする。
回路構成全体は制御ユニット32によって制御される。
【0081】第1ブランチ30は、300Wのオーダの電力
に対して50Vと200Vの間の電圧を供給すべく適応された
電圧源34を具える。
【0082】この電圧源34の正端子はダイオード36
及びスイッチ40によって電極1に接続され、かつダイ
オード38及びスイッチ42によって加工片2に接続さ
れている。この電圧源34の負端子はスイッチ43及び
ダイオード39によって電極に接続され、かつスイッチ
41及びダイオード37によって加工片に接続されてい
る。好ましくは電界効果トランジスタによって構成され
たスイッチ40〜43の開閉は、制御ユニット32によ
って制御される。第1ブランチ30はさらに電流リミッ
タ44を具え、これは電圧源34内に集積することがで
きる。電流検出器50は、電極1と加工片2の間の電流
Iを測定して、この測定結果を制御ユニット32に送信
する。制御ユニット32は、トランジスタ40及び41
を閉にし、トランジスタ42及び43を開にして正極性
の電圧を電極1と加工片2の間に印加し、次にトランジ
スタ42及び43を閉にし、トランジスタ40及び41
を開にして負極性の電圧を電極1と加工片の間に印加す
るように構成されている。
【0083】図5Aから図8Aまでを参照して説明した
ように、この一連の操作を、一定の、可変の、あるいは
変調された周波数で繰り返す。
【0084】第2ブランチ31は、真空中、即ち電流を
流さない際の電圧が200V〜300V、かつ瞬時電力が約1kw
〜1.5kwの直流電圧源45を具える。この電源の正端子
はスイッチ46によって加工片2に接続され、この負端
子はスイッチ47によって電極1に接続されている。ブ
ランチ31はさらに、スイッチ47の出力と電極1の接
続点をスイッチ46の入力に接続するダイオード48
と、スイッチ47の入力を、スイッチ46の出力と加工
片2との接続点に接続するダイオード49とを具える。
スイッチ46及び47は、その開閉が制御ユニット32
によって制御されるトランジスタであることが好まし
い。上述のように、検出器50によって電流を検出した
後に直流電圧発生器4をオン状態にして、遅延段階tD
の終了を示す。この目的のために、制御ユニット32が
スイッチ46、47を閉じる制御を行う。この閉じる制
御は、電流を検出した後に、あるいは所定の遅れ期間
t'Rの後に即座に行うことができる。
【0085】火花放電段階tAの最後に、制御ユニット
32はスイッチ46、47を開にする制御を行って、直
流電圧発生器4を遮断し、また第1ブランチのすべての
スイッチ40〜43が既に前もって開になっていない場
合には、これらのスイッチ40〜43を開にする制御を
行う。これにより、浸蝕放電が遮断されて、前記ギャッ
プが完全に脱イオン化されるまで電極と加工片の間に電
圧を印加しない休止段階tBに入る。そして、図5から
図8までを参照して記述したプロセスに従って、制御ユ
ニット32によって制御される交流電圧を印加すること
によって、次のサイクルを遅延段階tDから開始するこ
とができる。
【0086】図12に、上述した装置の変形例を示し、
これは同様の直流電圧発生器4を有する第2ブランチ3
1を具える。従って同じ要素には同じ参照番号を付す。
交流電圧発生器12を具える第1ブランチ30は他の種
類のものであり、これは極性が互いに逆であり、かつ電
圧が調整可能な2つの電圧源55、56を具える。第1
電源55の負端子をスイッチ58、電流リミッタ59及
びダイオード60によって電極1に接続することによ
り、第1電源55が電極1と加工片2の間に分岐する。
また第2電源56の正端子をスイッチ61及び電流リミ
ッタ62によって電極1に接続することにより、第2電
源56が第1電源55と並列に、電極1と加工片2の間
に分岐する。これにより制御ユニット32がスイッチ5
8及び61を交互に開閉して、好ましくは電圧が異なる
電源55及び56を作動させることができる。これによ
りこの変形実施例では、図9に示すような、異なる振幅
及び期間で電圧が正、負交互に変化する交流電圧を得る
ことができる。しかし、各放電中に異なる段階tD、t
A、tBが連続することは同様である。
【0087】電源55、56及び45の電圧の値は通
常、それぞれ80V、100V及び300Vとすることができる。
【0088】もちろん、上述した実施例は決して限定的
なものではなく、独立請求項で規定する範囲内のすべて
の望ましい変形例の題材となりうるものである。特に、
交流及び直流電圧を発生する電子回路は、他の種類のも
のにすることができる。このため、時間の関数としての
電流Iの線図は、電流段階tC中には、電流の上昇及び
下降が非常に異なるものとなりうる。主放電をトリガし
た後に、即ち電流時間tCの最初からこの時間の終わり
までに、交流電圧源を随時遮断することができる。この
装置は、主放電の駆動までの遅れ時間tRを調整し設定
するためのあらゆる手段を具えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 既知の加工プロセスにおける、また図2A、
図2Bに示す、電極またはツールと加工片の間の空間、
放電の遅延段階中のイオンの移動を示す図である。
【図2】 図2A及び図2Bは、既知のプロセスにおい
て発生する浸蝕放電中の、それぞれ電圧及び電流を示す
線図である。
【図3】 図3A及び図3Bは、他の既知の加工プロセ
スにおける、また図4A、図4Bに示す、それぞれ放電
の遅延段階中及び電流放電中の、電極と加工片との間の
空間及びイオンの移動を示す図である。
【図4】 図4A及び図4Bは、他の既知のプロセスに
おける、浸蝕放電中のそれぞれ電圧及び電流を示す線図
である。
【図5】 図5A及び図5Bは、本発明のプロセスの実
施例に従って行われる浸蝕放電中のそれぞれ電圧及び電
流を示す線図である。
【図6】 図6A及び図6Bは、本発明のプロセスの第
1の変形例に従って行われる浸蝕放電中の、それぞれ電
圧及び電流を示す線図である。
【図7】 図7A及び図7Bは、本発明のプロセスの第
2の変形例に従って行われる浸蝕放電中の、それぞれ電
圧及び電流を示す線図である。
【図8】 図8A及び図8Bは、本発明のプロセスの第
3の変形例に従って行われる浸蝕放電中の、それぞれ電
圧及び電流を示す線図である。
【図9】 図9A及び図9Bは、本発明のプロセスの第
4の変形例に従って行われる浸蝕放電中の、それぞれ電
圧及び電流を示す線図である。
【図10】 図10A及び図10Bは、それぞれ放電の
遅延段階中及び電流放電中の、本発明によるプロセスを
用いた電極と加工片の間の空間を示す図である。
【図11】 本発明によるプロセスを実行する装置の実
施例の電気/電子回路図である。
【図12】 本発明によるプロセスを実行する装置の変
形例の電気/電子回路図である。
【符号の説明】
1 電極 2 加工片 3 加工流体または加工液 4 電圧源 6 負電荷 7 正電荷 8 負電荷 9 正電荷 10 電圧源 12 交流電圧源 14 浸蝕電流 30 ブランチ 31 ブランチ 32 制御ユニット 34 電圧源 36 ダイオード 37 ダイオード 38 ダイオード 39 ダイオード 40 スイッチ 41 スイッチ 42 スイッチ 43 スイッチ 44 電流リミッタ 45 直流電圧源 46 スイッチ 47 スイッチ 48 ダイオード 49 ダイオード 50 電流検出器 55 電圧源 56 電圧源 58 スイッチ 59 電流リミッタ 60 ダイオード 61 スイッチ 62 電流リミッタ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工流体が存在する作業空間(G)の加工
    距離(L)だけ相互に隔離されたツール(1)と加工片の間に
    電圧を印加することによって浸蝕放電を起こして、前記
    加工片を前記ツールによって加工する放電加工用のプロ
    セスにおいて、このプロセスが浸蝕放電中に: a)前記加工流体(3)中に存在するイオンが、前記ツー
    ルと前記加工片を隔離する前記加工距離(L)より十分短
    い振動経路(P2)に追従するような周波数の交流電圧を
    前記ツール(1)と前記加工片(2)の間に印加して、前記交
    流電圧の影響によって前記ツールと前記加工片の間にイ
    オン化経路が生成される期間の遅延段階(tD)と、 b)前記ツールと前記加工片の間を流れる電流の検出に
    始まり、直流電圧源(4)が浸蝕放電電流(14)を形成して
    これを維持する期間の火花放電段階(tA)と、 c)前記ツール(1)と前記加工片(2)の間に電圧を印加し
    ないで、前記ツールと前記加工片の間に存在する前記加
    工流体(3)が脱イオン化されて、前記イオン化経路が消
    滅するようにする期間の休止段階(tB)とを具えるこ
    と;及び加工の期間中に、この連続段階を繰り返すこと
    を特徴とする放電加工用のプロセス。
  2. 【請求項2】 加工距離(L)20〜40ミクロンを有する作
    業空間(G)に対して、前記交流電圧の周波数を少なくと
    も100kHzとすること、前記距離が減少する際にこの周波
    数を増加させること、及びほぼ1ミクロンに等しい距離
    に対して、この周波数をほぼ10MHzとすることを特徴と
    する請求項1に記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 前記遅延時間(tD)中に、前記交流電圧
    の周波数を可変とすることを特徴とする請求項1に記載
    のプロセス。
  4. 【請求項4】 前記交流電圧の周波数を、前記振動経路
    を制御すべき対象の前記加工流体(3)中に含まれるイオ
    ンの関数として設定することを特徴とする請求項1に記
    載のプロセス。
  5. 【請求項5】 前記遅延段階(tD)中に、前記交流電圧
    の周波数を次第に減少させて、周波数のスペクトルを掃
    引するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のプ
    ロセス。
  6. 【請求項6】 負パルスの期間が正パルスの期間と異な
    る交流電圧を確立させることを特徴とする請求項1に記
    載のプロセス。
  7. 【請求項7】 負パルスの振幅が正パルスの振幅と異な
    る交流電圧を確立させることを特徴とする請求項1また
    は請求項6に記載のプロセス。
  8. 【請求項8】 放電の平均電圧が0、正、または負とな
    る交流電圧を確立させることを特徴とする請求項6また
    は請求項7に記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 前記交流電圧を、前記ツール(1)と前記
    加工片(2)の間の電流を検出した瞬間に存在するランダ
    ムな極性にブロックすることを特徴とする請求項1から
    請求項8までのいずれか1項に記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 前記ツール(1)と前記加工片(2)の間の
    電流を検出した際に、前記交流電圧を所定の極性にブロ
    ックすること、及び前記所定の極性が前記直流電圧源
    (4)の極性に相当することを特徴とする請求項1から請
    求項8までのいずれか1項に記載のプロセス。
  11. 【請求項11】 前記火花放電段階(tA)が、前記直流
    電圧源によって主放電をオン状態にする期間に相当する
    遅れ時間(tR)と、浸蝕放電に対応する電流時間(tC)と
    に副分割されること、及び浸蝕放電毎に、正パルス及び
    負パルスから成る前記交流電圧の完全周期が少なくとも
    1回得られるように、前記遅れ時間(tR)の期間を調整
    することを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  12. 【請求項12】 前記遅れ時間(tR)が、式 tR≧T−tD、 ここに、tRは前記遅れ時間の期間、 Tは交流電圧の周期、 tDは前記遅延段階の期間を満たすように、前記遅れ時
    間を調整することを特徴とする請求項11に記載のプロ
    セス。
  13. 【請求項13】 前記遅れ時間(tR)が、交流電圧の周
    期(T)に等しいかこれより大きくなるように、前記遅れ
    時間を調整することを特徴とする請求項11または12
    に記載のプロセス。
  14. 【請求項14】 前記ツール(1)と前記加工片(2)の間の
    電流を検出することと前記直流電圧源(4)をオン状態に
    することとの間に所定の遅延期間を挿入することによ
    り、前記遅延段階(tD)と前記火花放電段階(tA)の間に
    所定の遅れ期間(t'R)を導入することを特徴とする請求
    項1に記載のプロセス。
  15. 【請求項15】 加工流体(3)が存在する作業空間(G)の
    加工距離(L)だけ相互に隔離されたツール(1)と加工片
    (2)の間に電圧を印加することによって、前記ツールに
    よって前記加工片を加工する放電加工プロセスを実行す
    る装置において、この装置が、 遅延期間(tD)中に、前記加工流体(3)中に存在するイオ
    ン(6、7)が、前記加工距離(L)より十分短い振動経路(P
    2)に追従して、前記ツールと前記加工片の間にイオン化
    経路が生成されるような周波数の交流電圧を、前記ツー
    ル(1)と前記加工片(2)の間に供給すべく構成された交流
    電圧源と、 前記ツールと前記加工片の間の電流を検出すべく適応さ
    れた検出器と、 前記ツールと前記加工片の間の電流の検出に始まる火花
    放電段階(tA)中ずっと、浸蝕放電電流を形成してこれ
    を維持するように構成された直流電圧源(4)と、 前記交流電圧源及び前記直流電圧源をオン状態にして、
    浸蝕放電中に、前記遅延段階(tD)と、前記火花放電段
    階(tA)と、前記ツールと前記加工片の間に電圧を印加
    しないで前記ツール(1)と前記加工片(2)の間の前記加工
    流体(3)が脱イオン化されて前記イオン化経路が消滅す
    る期間の休止段階(tB)とから成る連続段階が得られる
    ように構成された制御ユニット(32)とを具えることを特
    徴とする放電加工装置。
  16. 【請求項16】 前記ツール(1)と前記加工片(2)の間に
    並列に接続された第1ブランチ(30)と第2ブランチ(31)
    とを具え、前記第1ブランチ(30)が交流電圧発生器(12)
    の役をし、前記第2ブランチが直流電圧源(45)を具えて
    直流電圧発生器(4)の役をし、前記第2ブランチの両端
    子を、少なくとも1個のスイッチ(46、47)及び少なくと
    も1個のダイオード(48、49)によって、それぞれ前記ツ
    ール(1)及び前記加工片(2)に接続したことを特徴とする
    請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記第1ブランチが電圧源(34)と制御
    ユニット(32)とを具え、前記電圧源(34)の第1端子が、
    第1ダイオード(36)及び第1スイッチ(40)によって前記
    ツール(1)に接続され、かつ第2ダイオード(38)及び第
    2スイッチ(42)によって前記加工片(2)に接続され、前
    記電圧源(34)の第2端子が、第3スイッチ(43)及び第3
    ダイオード(39)によって前記ツール(1)に接続され、か
    つ第4スイッチ(41)及び第4ダイオード(37)によって前
    記加工片(2)に接続され、前記制御ユニット(32)が、前
    記第1(40)及び第4(41)スイッチを閉と開にし、そして
    前記第2(42)及び第3(43)スイッチを開と閉にして、前
    記交流電圧が得られるように構成したことを特徴とする
    請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記第1ブランチが、前記ツール(1)
    と前記加工片(2)の間に並列に接続され、極性が互いに
    逆であり、かつ電圧が調整可能な2個の直流電圧源(5
    5、56)を具え、前記第1電源(55)の負端子が第1スイッ
    チ(58)及びダイオード(60)によって前記ツール(1)に接
    続され、前記第2電源(56)の正端子が第2スイッチ(61)
    によって前記ツール(1)に接続され、前記制御ユニット
    (32)が前記スイッチ(58、61)を交互に開閉するように構
    成したことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  19. 【請求項19】 浸蝕放電電流を所定の遅れ時間(tR)
    を以って始動させて、浸蝕放電毎に、少なくとも交流電
    流の完全周期が得られるように構成したことを特徴とす
    る請求項15に記載の装置。
  20. 【請求項20】 式 tR≧T−tD、tR≧T ここにtRは前記遅れ時間の期間、 Tは前記交流電圧の周期、 tDは前記遅延段階の期間、を満たすように構成したこ
    とを特徴とする請求項19に記載の装置。
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