JP2001162415A - ドローダウンチャック - Google Patents

ドローダウンチャック

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JP2001162415A
JP2001162415A JP35405999A JP35405999A JP2001162415A JP 2001162415 A JP2001162415 A JP 2001162415A JP 35405999 A JP35405999 A JP 35405999A JP 35405999 A JP35405999 A JP 35405999A JP 2001162415 A JP2001162415 A JP 2001162415A
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Eiichi Morizaki
栄一 森崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度の把握のできるドローダウンチャック
を提供する。 【構成】 フロントボデイ2に回り止め部材28を設け
る。回り止め部材28は、回り止めキー33とフロント
ボデイ2に螺合される取付部材34と回り止めキー33
と取付部材34とを一体とする固定ボルト35とから成
り、回り止めキー33の係合端33aは回り止め面33
bが形成されている。その回り止め面33bをドローバ
ー21の回り止め溝26の側面26aに摺接して、回り
止め溝26と回り止めキー33の相対的な変形を小さく
し、ドローバー21のドローバー円周方向の回転を防止
して把握精度を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャックボデイ
に設けたチャック軸線に対して傾斜した傾斜軸線方向の
ガイド孔に、先端に把握爪を備えたドローバーを摺動自
在に案内し、チャックボデイ中心の駆動部材をチャック
軸線方向に移動させて、前記ドローバーをガイド孔に沿
って傾斜軸線方向に進退させるようにしたドローダウン
チャックに関し、特に、ドローバーに形成した回り止め
溝とチャックボデイに設けた回り止め部材との係合によ
りドローバーを回り止めしたドローダウンチャックに関
する。
【0002】
【従来の技術】チャックボデイに形成した傾斜軸線方向
のガイド孔に円柱形状の(丸棒から形成される)ドロー
バーを摺動自在に案内してある。そのドローバーの後端
部をチャックボデイの内側空間に突出してあり、後端部
にはガイド孔の傾斜軸線と直交する係合面を形成してあ
る。また、内側空間でチャック軸線方向に移動される駆
動部材の外周にガイド孔の傾斜軸線と垂直な係止面を形
成してある。係止面と係合面とを噛合わせ、駆動部材を
軸線方向に後退することで前記ドローバーを斜め後方に
引き込んで先端の把握爪でワークを引き込みつつ把握す
るドローダウンチャックが公知である。
【0003】このようなドローダウンチャックでは、ド
ローバーが円柱形状なので、ドローバー外周面に回り止
め溝を設け、チャックボデイに回り止め部材である回り
止めボルトを設け、回り止め溝と回り止めボルトの先端
部とを係合してドローバーをガイド孔の傾斜軸線回りに
回り止めしている。このようなものとして例えば特許第
2820996号や実開昭57−193304号等に開
示のものがある。実開昭57−193304号では回り
止め溝に係合する回り止めボルトとの間に適宜の遊隙を
設けてドローバーを若干回動可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものでは、
回り止め溝に回り止めボルトつまり丸ピン形状の回り止
め部材を係合しているので、回り止めする際には回り止
め溝のドローバー円周方向の側面と回り止め部材とが線
当りとなり、回り止め溝の側面と回り止め部材との間に
作用する外力により、回り止め溝と回り止め部材との相
対的な変形が大きく、その変形に応じてドローバーがガ
イド孔の傾斜軸線回りに回転し、ドローバー先端のジョ
ウが、正しくチャック中心に向いて移動できないために
ワークの把握精度が低下する問題があり、また、線当た
りによる高い面圧のために、短期間で摩耗し易い問題が
あった。また、実開昭57−193304号ではドロー
バーが若干回動可能となっており、異形物や素材を把握
する場合にはそのワークに合わせて確実な把持が可能で
あるが、仕上加工のように高精度に把握したい場合は精
度が低下する問題があった。この発明は、耐久性が高い
と共に把握精度が高いドローダウンチャックを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願では、チャックボデ
イの内側空間に駆動部材をチャック軸線方向に移動可能
に設け、チャックボデイに設けた傾斜軸線方向のガイド
孔に、先端に把握爪を備えたドローバーを摺動自在に案
内し、前記駆動部材の軸線方向移動で前記ドローバーを
ガイド孔に沿って傾斜軸線方向に進退させるようにした
ドローダウンチャックであって、ドローバーの外周面に
形成した回り止め溝とチャックボデイに設けた回り止め
部材とを係合してドローバーを回り止めしたドローダウ
ンチャックにおいて、回り止め部材にはその係合端に回
り止め溝のドローバー円周方向で係合端と対向する側面
に摺接する回り止め面を形成したことを特徴とする(請
求項1)。これによれば回り止め溝に回り止め部材が面
当りするので、回り止め溝と回り止め部材との相対的な
変形が極めて小さく、ドローバー先端の把握爪が正確に
チャック中心に向いて移動できて高精度な把握を行なえ
ると共に面当りで面圧が低くできて回り止め溝と回り止
め部材とが摩耗しにくい。
【0006】好ましくは、回り止め部材は、先端が係合
端に形成された回り止めキーと、回り止めキーをチャッ
クボデイに取り付ける取付部材と、回り止めキーと取付
部材とを一体に取付ける固定ネジとから成ることを特徴
とする(請求項2)。
【0007】さらに好ましくは、ドローバーには、傾斜
軸線と平行なグリス孔を設け、そのグリス孔の後端を内
側空間に開口すると共に、グリス孔の他端を回り止め溝
に連通してグリス通路を構成し、回り止め溝の、回り止
め部材を挟んだ前後の空間が繋がるように構成したこと
を特徴とする(請求項3)。これによれば、グリス孔が
傾斜していることにより、そのグリス孔に入り込んだグ
リスに遠心力が直接作用するので、グリス孔に沿ってグ
リスが円滑に移動でき、ドローバーとガイド孔の摺動部
分を確実にグリス潤滑できる。また、回り止め溝がグリ
ス通路の一部を兼用しており、グリス孔をドローバーに
形成するだけの手間でグリス通路が形成されるので、加
工の手間が少ない。
【0008】回り止め溝に連続して、回り止め溝より浅
い潤滑溝を形成した。(請求項4)これによれば、潤滑
面積が一層大きくなり、潤滑機能が向上する。
【0009】駆動部材はドローバーの傾斜軸線と直交す
る係止面を有し、ドローバーにはドローバーの傾斜軸線
と直交する係合面を設け、その係合面と前記係止面との
係止によりドローバーを進退する。(請求項5)
【0010】チャックボデイの内側空間に駆動部材をチ
ャック軸線方向に移動可能に設け、チャックボデイに設
けた傾斜軸線方向のガイド孔に、先端に把握爪を備えた
ドローバーを摺動自在に案内し、前記駆動部材の軸線方
向移動で前記ドローバーをガイド孔に沿って傾斜軸線方
向に進退させるようにしたドローダウンチャックであっ
て、ドローバーの外周面に、チャックボデイに設けた回
り止め部材と係合する回り止め溝を形成したドローダウ
ンチャックの回り止めにおいて、回り止め部材を回り止
めキーと取付部材と固定ねじとから構成し、回り止めキ
ーにはその係合端に、回り止め溝のドローバー円周方向
で係合端と対向する側面に摺接する回り止め面を形成
し、回り止めキーと回り止め溝とを係合した状態で回り
止めキーを取付部材に固定ネジにより一体としてチャッ
クボデイに取り付けると共に前記係合端とその係合端と
対向する回り止め溝のチャック半径方向内方の底面との
間に隙間を形成し、また、ドローバーには、傾斜軸線と
平行なグリス孔を設け、そのグリス孔の後端を内側空間
に開口すると共に、グリス孔の他端を回り止め溝に連通
してグリス通路を構成し、回り止め溝に連続して、回り
止め溝より浅い潤滑溝を形成したことを特徴とする。
(請求項6)
【0011】
【発明の実施の形態】図1において、チャックボデイ1
は、フロントボデイ2とバックプレート3とを結合して
構成されている。バックプレート3は、図示しない主軸
前端に取り付けられる。フロントボデイ2は後側中央部
分が窪んでおり、バックプレート3で後部が塞がれるこ
とで、内側空間4が形成されている。また、フロントボ
デイ2は、後述のガイド孔20を形成する円周方向3個
所が、前壁2aより前方に突出した突出部2bになって
いる(図1、図2)。フロントボデイ2とバックプレー
ト3のチャック中心に形成した支持孔5,6に、駆動部
材(ドロースリーブ)7の前後軸部がチャック軸線方向
摺動自在に支持されている。駆動部材7のチャック軸線
方向中間部は、円板部分8となっており、円板部分8に
は、円周方向に等間隔(120度間隔)で3個所に図3
に示す半径方向の切欠部9が形成してあり、切欠部9の
両側部分が係止部10となっている。係止部10のチャ
ック軸線方向の前後面は、後述のガイド孔20の傾斜軸
線CL1と直交する係止面10a、10bとなってい
る。隣り合う切欠部9と切欠部9の間の円板部分8には
1個所、チャック軸線と平行な回り止め孔11が形成さ
れ、前記フロントボデイ2とバックプレート3間に亙っ
て設けた回り止めピン12に軸方向移動可能に挿通され
ている。駆動部材7の後端部にはねじ部材13が一体に
螺合され、そのねじ部材13中心にドロースクリュー1
4が挿通され、ナット15でねじ部材13に、すなわち
駆動部材7に一体連結されている。ドロースクリュー1
4は、図示しない工作機械の主軸後端の回転シリンダで
押し引きされる。
【0012】フロントボデイ2には、前記切欠部9と対
応して円周方向に等間隔で3個所に突出している前記突
出部2bから前壁2aを貫通して、チャック軸線CLに
対して後方(図1で左方)に向かうにつれてチャック軸
線CLに近づくように斜めとなっている傾斜軸線CL1
方向のガイド孔20が内側空間4に達するように設けて
ある。各ガイド孔20は、前壁2a部分では孔内周全周
がガイド面となるが、突出部2b部分では半径方向外側
面のみがガイド面となっている。各ガイド孔20には、
断面円形の丸棒から形成されたドローバー21が前記傾
斜軸線CL1に沿って摺動自在に案内されている。
【0013】ドローバー21の先端部は、チャック半径
方向内側に把握爪22を備えている。ドローバー21の
後端部は、内側空間4内に突出している。突出部分は、
前記駆動部材7の切欠部9に入り込む細径部23と細径
部23より広がって、係止部10の係止面10bに引っ
かけられる係合部24とに形成されている。係合部24
は、細径部23の直径と一致するように上下部分が切除
されて平面25になっており、係合部24のチャック軸
線方向前方の前面はガイド孔20の傾斜軸線CL1と直
交する係合面24aに形成されており、係合面24aは
係止面10bと摺動可能に係止される。また、ドローバ
ー21の細径部23が突出している端面もガイド孔20
の傾斜軸線CL1と直交する係合面29であり、係合面
29は係止面10aと摺動可能に係止される。
【0014】ドローバー21は、前記切欠部9の左右側
壁と前記平面25とが直交する図3の状態で組み付けら
れ、その組み付け状態で、ドローバー21の、チャック
半径方向外周面には、図4に示すように、傾斜軸線CL
1に沿って所定長さの回り止め溝26が形成されてい
る。回り止め溝26は、後述のようにグリス通路31を
兼用している。回り止め溝26のさらに前側には、回り
止め溝26より浅い潤滑溝27が形成されている。回り
止め溝26には、フロントボデイ2の外周壁に設けら
れ、ガイド孔20内側に向けて突出された回り止め部材
28の先端部が嵌め込まれ、ドローバー21を回り止め
して傾斜軸線CL1方向にのみ、移動可能としている。
【0015】回り止め部材28は、図5に示すように回
り止めキー33と取付部材34と固定ネジ35とから構
成されている。回り止めキー33は、ガイド孔20内側
に向けて突出し、回り止め溝26に嵌め込まれる先端部
である係合端33aには、回り止め溝26のドローバー
21円周方向で上記係合端33aと対向する左右の側面
(図5において左右の側面)26a,26aに夫々摺接
する回り止め面33b,33bが形成されている。回り
止めキー33の係合端33aと反対側(チャック半径方
向外側)の外側端部には、固定ネジ35が螺合されるネ
ジ孔33cが形成されている。
【0016】取付部材34のチャック半径方向内側とな
る内端部分は、外周にネジ部34aが設けられ、回り止
めキー33の係合端33aと反対側(チャック半径方向
外側)の外側端部が挿入される挿入孔34bが設けられ
ている。取付部材34のチャック半径方向外側となる外
端部分は内端部分より大径となっており、外端部分には
ワッシャ36を介して固定ネジ35の頭部が収容される
収容孔34cが設けられている。また、図6に示すよう
に挿入孔34bと収容孔34cを連通する六角形断面の
六角孔34dが形成されており、この六角孔34dを利
用して周知の六角レンチでフロントボデイ2に螺着す
る。
【0017】回り止め部材28は、回り止めキー33の
係合端33a左右の回り止め面33b,33bを回り止
め溝26の左右の側面26a,26aに係合し、取付部
材34の挿入孔34bに回り止めキー33の外側端部を
挿入し、取付部材34をフロントボデイ2の外周壁に螺
合する。そしてワッシャ36を介して固定ネジ35によ
り回り止めキー33と取付部材34とを一体として、回
り止めキー33をフロントボデイ2に固着する。回り止
めキー33を回り止め溝26に挿入してからフロントボ
デイ2取付部材34により取付けるので回り止め部材2
8が組付け易い。この回り止めキー33と取付部材34
とを一体とした状態では、回り止め溝26の底面26b
と回り止めキー33の先端との間に隙間が形成され、回
り止め溝26の、回り止めキー33を挟んだ前後の空間
が繋がり、グリス通路3を兼用する回り止め溝26全体
にグリスが入り込めるようになっている。尚、回り止め
部材28とドローバー21外周面間にも隙間が形成され
ている。
【0018】ドローバー21には、組み付け状態におい
て、係合面29の、細径部23に対してチャック半径方
向外側部分から、前記回り止め溝26の後端部に向け
て、チャック軸線CLに対して前方(図1で右方)に向
かうにつれて、チャック軸線CLから離れるように傾斜
したグリス孔30が穿設してある。このグリス孔30
は、ドローバー21の傾斜軸線CL1と平行である。グ
リス孔30の後端部(一端部)は前記内側空間4に直接
開口し、また、グリス孔30の前端部(他端部)は、回
り止め溝26に開口し、こうしてグリス孔30により、
内側空間4と回り止め溝26、及び潤滑溝27とが連通
され、グリス孔30、回り止め溝26、及び潤滑溝27
により、ドローバー21とガイド孔20との摺動部分
へ、内側空間4内のグリスを供給するグリス通路31が
形成される。フロントボデイ2には、前記内側空間4に
グリスを封入するためのグリスニップル32が設けてあ
る。
【0019】使用に先立って、グリスニップル32から
グリスを内側空間4に封入する。封入されたグリスの一
部は、グリス孔30内へも入り込む。図1の状態からド
ロースクリュー14をチャック軸線後方に引くと、駆動
部材7が後退し、係止部10に係合部24が引っかけら
れてドローバー21を傾斜軸線に沿って後退させ、把握
爪22を後退させつつ、半径方向内側に移動させ、ワー
クWをチャック前面に向けて引き込みつつ把握する。ワ
ークWを把握すると、主軸が回転され、チャックが回転
される。この回転により、チャック内部のグリスには遠
心力が作用する。すると、グリス孔30に入り込んでい
るグリスには、グリス孔30が斜め外方に傾斜している
ことから、前記遠心力により、チャック軸線方向前方へ
向けての力が作用し、グリスが回り止め溝26に向けて
円滑に押し出される。押し出されたグリスは、遠心力
で、回り止め溝26と対向するガイド孔20内面に押し
付けられ、その部分を潤滑し、さらに、潤滑溝27へ向
けて移動して、潤滑溝27に対向するガイド孔20内面
を潤滑する。
【0020】一方、内側空間20内のグリスにも遠心力
でチャック半径方向外側に向けて移動する力が加わる。
グリス孔30の後端がチャック軸線に対して斜めの端面
29に開口していることから、内側空間4内のグリスが
グリス孔30の前記開口からグリス孔30に押し込ま
れ、こうして、内側空間4から少しずつグリスがグリス
孔30に供給され、供給されたグリスは前記のようにチ
ャック回転による遠心力の作用を受けて、回り止め溝2
6、潤滑溝27に送られるので、グリス潤滑が極めて円
滑に行われる。
【0021】また、ワーク把握の際に、ドローバー21
は、回り止め面33bと側面26aとの摺接でドローバ
ー21円周方向に回転することが防止される。このと
き、回り止め面33bと側面26aは面当りしているの
で、ドローバー21円周方向の回転力が作用しても、回
り止め面33bと側面26aとは相対的な変形が小さ
く、ドローバー21の回転が抑えられて各把握爪22が
チャック中心に向けて正確に移動するので、ワークWの
把握を高精度に行なえる。また、回り止め面33bと側
面26aとが面当りしているので、面圧を小さくできる
ため回り止め部材28と回り止め溝26とが摩耗しずら
く、耐久性が向上する。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願発明では、回り止め部
材に形成した回り止め面と回り止め溝の側面とを摺接し
て面当りとしたので、従来の回り止め部材と回り止め溝
とが線当りのものに比べ、ワーク把握時の回り止め部材
と回り止め溝との相対的な変形が小さくなり、各把握爪
の成形中心方向がチャックの中心に向い、把握精度が高
くなる。また、回り止め部材と回り止め溝とが面当りす
るので回り止め部材と回り止め溝との摩耗が低減され、
耐久性が向上する。また、グリス孔が外側に向けて傾斜
していることにより、そのグリス孔に入り込んだグリス
に遠心力が直接作用するので、グリス孔に沿ってグリス
が円滑に移動でき、ドローバーとガイド孔の摺動部分に
確実にグリスを送り込み、この摺動部分を円滑に潤滑で
きる。また、ドローダウンチャックのドローバーに必要
な回り止め溝がグリス通路の一部を兼用しており、グリ
ス孔をドローバーに形成するだけの手間でグリス通路が
形成されるので、加工の手間が少ない。更に、回り止め
溝に連続して、回り止め溝より浅い潤滑溝を形成したの
で、潤滑面積が一層大きくなり、潤滑機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願ドローダウンチャックの断面図である。
【図2】ドローダウンチャックの正面図である。
【図3】図1のIII視図である。
【図4】図1のIV視図であり、チャックボデイを一部
破断して示す図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 チャックボデイ 4 内側空間 7 駆動部材 10a,10b 係止面 20 ガイド孔 21 ドローバー 22 把握爪 24a,29 係合面 26 回り止め溝 26a 側面 27 潤滑溝 28 回り止め部材 30 グリス孔 31 グリス通路 33 回り止めキー 33a 係合端 33b 回り止め面 34 取付部材 35 固定ねじ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックボデイの内側空間に駆動部材を
    チャック軸線方向に移動可能に設け、チャックボデイに
    設けた傾斜軸線方向のガイド孔に、先端に把握爪を備え
    たドローバーを摺動自在に案内し、前記駆動部材の軸線
    方向移動で前記ドローバーをガイド孔に沿って傾斜軸線
    方向に進退させるようにしたドローダウンチャックであ
    って、ドローバーの外周面に形成した回り止め溝とチャ
    ックボデイに設けた回り止め部材とを係合してドローバ
    ーを回り止めしたドローダウンチャックにおいて、回り
    止め部材にはその係合端に回り止め溝のドローバー円周
    方向で係合端と対向する側面に摺接する回り止め面を形
    成したことを特徴とするドローダウンチャック。
  2. 【請求項2】 回り止め部材は、先端が係合端に形成さ
    れた回り止めキーと、回り止めキーをチャックボデイに
    取り付ける取付部材と、回り止めキーと取付部材とを一
    体に取付ける固定ネジとから成ることを特徴とする請求
    項1記載のドローダウンチャック。
  3. 【請求項3】 ドローバーには、傾斜軸線と平行なグリ
    ス孔を設け、そのグリス孔の後端を内側空間に開口する
    と共に、グリス孔の他端を回り止め溝に連通してグリス
    通路を構成し、回り止め溝の、回り止め部材を挟んだ前
    後の空間が繋がるように構成したことを特徴とする請求
    項1または2記載のドローダウンチャック。
  4. 【請求項4】 回り止め溝に連続して、回り止め溝より
    浅い潤滑溝を形成した請求項3記載のドローダウンチャ
    ック。
  5. 【請求項5】 駆動部材はドローバーの傾斜軸線と直交
    する係止面を有し、ドローバーにはドローバーの傾斜軸
    線と直交する係合面を設け、その係合面と前記係止面と
    の係止によりドローバーを進退する請求項1から4何れ
    か1項記載のドローダウンチャック。
  6. 【請求項6】 チャックボデイの内側空間に駆動部材を
    チャック軸線方向に移動可能に設け、チャックボデイに
    設けた傾斜軸線方向のガイド孔に、先端に把握爪を備え
    たドローバーを摺動自在に案内し、前記駆動部材の軸線
    方向移動で前記ドローバーをガイド孔に沿って傾斜軸線
    方向に進退させるようにしたドローダウンチャックであ
    って、ドローバーの外周面に、チャックボデイに設けた
    回り止め部材と係合する回り止め溝を形成したドローダ
    ウンチャックの回り止めにおいて、回り止め部材を回り
    止めキーと取付部材と固定ねじとから構成し、回り止め
    キーにはその係合端に、回り止め溝のドローバー円周方
    向で係合端と対向する側面に摺接する回り止め面を形成
    し、回り止めキーと回り止め溝とを係合した状態で回り
    止めキーを取付部材に固定ネジにより一体としてチャッ
    クボデイに取り付けると共に前記係合端とその係合端と
    対向する回り止め溝のチャック半径方向内方の底面との
    間に隙間を形成し、また、ドローバーには、傾斜軸線と
    平行なグリス孔を設け、そのグリス孔の後端を内側空間
    に開口すると共に、グリス孔の他端を回り止め溝に連通
    してグリス通路を構成し、回り止め溝に連続して、回り
    止め溝より浅い潤滑溝を形成したことを特徴とするドロ
    ーダウンチャック。
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