JP3322391B2 - ドローダウンチャック - Google Patents

ドローダウンチャック

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャックボデイ
に設けたチャック軸線に対して傾斜した傾斜軸線方向の
ガイド孔に、先端に把握爪を備えたドローバーを摺動自
在に案内し、チャックボデイ中心の駆動部材をチャック
軸線方向に移動させて、前記ドローバーをガイド孔に沿
って傾斜軸線方向に進退させるようにしたドローダウン
チャックに関し、特に、ガイド孔とドローバーのグリス
潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、チャックボデイAに
形成した斜め軸線方向のガイド孔BにドローバーCを摺
動自在に案内し、その後端部をボデイAの内側空間Dに
突出して、内側空間Dでチャック軸線方向に移動される
駆動部材Eの外周に設けた係止部Fと噛み合わせ、駆動
部材Eを軸線方向に後退することで前記ドローバーCを
斜め後方に引き込んで先端の把握爪でワークを引き込み
つつ把握するドローダウンチャックが公知である。この
ようなドローダウンチャックでは、前記内側空間Dにチ
ャック外側からグリスニップル(図示なし)を介してグ
リスを封入し、そのグリスをチャックボデイにフライス
加工で形成した半径方向の半円形のグリス溝Gとチャッ
ク軸線と平行なグリス孔HとでドローバーCとそれを案
内するガイド孔Bとの間の摺動部分にグリスを供給する
グリス通路を形成しているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造では、
チャックが回転されることで遠心力が作用して、内側空
間Dのグリスがグリス溝Gに送り込まれ、その送り込み
作用で押されたグリスが水平なグリス孔Hに入り込むも
のであるが、グリス孔Hに入り込んだグリスには、遠心
力が作用してもそれによっては軸方向前方への力が作用
しないので、グリス孔H内を軸方向前進移動できず、グ
リス潤滑が円滑にできないおそれがあった。この発明
は、円滑なグリス潤滑を行い得るグリス潤滑構造を有す
るドローダウンチャックを提供することを目的とする。
また、本願の別の課題は、グリス潤滑構造の加工の手間
を少なくできる上記ドローダウンチャックを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願では、チャックボデ
イの内側空間に駆動部材をチャック軸線方向に移動可能
に設け、チャックボデイに設けた傾斜軸線方向のガイド
孔に、先端に把握爪を備えたドローバーを摺動自在に案
内し、前記駆動部材の軸線方向移動で前記ドローバーを
ガイド孔に沿って傾斜軸線方向に進退させるようにした
ドローダウンチャックであって、前記内側空間に封入し
たグリスを、ガイド孔とドローバーの摺動部分に供給す
るためのグリス通路を有するドローダウンチャックにお
いて、ドローバーには、チャック軸線を前方に向かうに
つれてチャック軸線から遠ざかる傾斜したグリス孔を設
け、そのグリス孔の後端を、ドローバーの、チャック軸
線に対して傾斜した端面で前記内側空間に直接開口させ
ると共に、グリス孔の他端を、ドローバーのチャック半
径方向外周面に形成され、チャックボデイに設けた回り
止め部材と係合する回り止め溝に開口してグリス通路を
構成し、チャック回転時の遠心力によって前記内側空間
のグリスが前記端面の開口から前記グリス孔に押し込ま
れるようにしたことを特徴とする。これによれば、グリ
ス孔の後端がドローバーの、チャック軸線に対して斜め
の端面に開口していることから,チャック回転による遠
心力により内部空間内のグリスが前記開口からグリス孔
に押し込まれ、グリス孔が傾斜していることにより、そ
のグリス孔に入り込んだグリスに遠心力が直接作用する
ので、グリス孔に沿ってグリスが円滑に移動でき、ドロ
ーバーとガイド孔の摺動部分を確実にグリス潤滑でき
る。
【0005】また、回り止め溝(丸棒から形成されるド
ローバーには必要である)がグリス通路の一部を兼用し
ており、グリス孔をドローバーに形成するだけの手間で
グリス通路が形成されるので、特に、前記従来技術のよ
うに、半径方向のグリス溝とチャック軸線方向のグリス
孔とを専用で加工してグリス通路とするものと比べ、加
工の手間が少ない。さらに具体的には、回り止め溝に連
続して、回り止め溝より浅い潤滑溝を形成している(請
求項2)。これによれば、潤滑面積が一層大きくなり、
潤滑機能が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1において、チャックボデイ1
は、フロントボデイ2とバックプレート3とを結合して
構成されている。バックプレート3は、図示しない主軸
前端に取り付けられる。フロントボデイ2は後側中央部
分が窪んでおり、バックプレート3で後部が塞がれるこ
とで、内側空間4が形成されている。また、フロントボ
デイ2は、後述のガイド孔20を形成する円周方向3個
所が、前壁2aより前方に突出した突出部2bになって
いる。フロントボデイ2とバックプレート3のチャック
中心に形成した支持孔5,6に、駆動部材(ドロースリ
ーブ)7の前後軸部がチャック軸線方向摺動自在に支持
されている。駆動部材7の前後中間部は、円板部分8と
なっており、円板部分8には、円周方向に等間隔(12
0度間隔)で3個所に図2に示す半径方向の切欠部9が
形成してあり、切欠部9の両側部分が係止部10となっ
ている。隣り合う切欠部9と切欠部9の間の円板部分8
には1個所、チャック軸線と平行な回り止め孔11が形
成され、前記フロントボデイ2とバックプレート3間に
亙って設けた回り止めピン12に軸方向移動可能に挿通
されている。駆動部材7の後端部にはねじ部材13が一
体に螺合され、そのねじ部材13中心にドロースクリュ
ー14が挿通され、ナット15でねじ部材13に、すな
わち駆動部材7に一体連結されている。ドロースクリュ
ー14は、図示しない工作機械の主軸後端の回転シリン
ダで押し引きされる。
【0007】フロントボデイ2には、前記切欠部9と対
応して円周方向に等間隔で3個所に突出している前記突
出部2bから前壁2aを貫通して、チャック軸線CLに
対して後方(図1で左方)に向かうにつれてチャック軸
線CLに近づくように斜めとなっている傾斜軸線方向の
ガイド孔20が内側空間4に達するように設けてある。
各ガイド孔20は、前壁2a部分では孔内周全周がガイ
ド面となるが、突出部2b部分では半径方向外側面のみ
がガイド面となっている。各ガイド孔20には、断面円
形の丸棒から形成されたドローバー21が前記傾斜軸線
に沿って摺動自在に案内されている。ドローバー21の
先端部は、チャック半径方向内側に把握爪22を備えて
いる。ドローバー21の後端部は、内側空間4内に突出
している。突出部分は、前記駆動部材7の切欠部9に入
り込む細経部23と細経部23より広がって、係止部1
0の後面に引っかけられる係合部24とに形成されてい
る。係合部24は、細経部23の直径と一致するように
上下部分が切除されて平面25になっている。
【0008】ドローバー21は、前記切欠部9の左右側
壁と前記平面25とが直交する図2の状態で組み付けら
れ、その組み付け状態で、ドローバー21の、チャック
半径方向外周面には、図3に示すように、傾斜軸線に沿
って所定長さの回り止め溝26が形成されている。回り
止め溝26のさらに前側には、回り止め溝26より浅い
潤滑溝27が形成されている。回り止め溝26には、フ
ロントボデイ2の外周壁に螺合され、ガイド孔20内側
に向けて突出された回り止めボルト28(回り止め部
材)の先端部が嵌め込まれ、ドローバー21を回り止め
して傾斜軸線方向にのみ、移動可能としている。回り止
め溝26は、後述のようにグリス通路31を兼用してい
る。
【0009】ドローバー21には、組み付け状態におい
て、前記細径部23が突出しているチャック軸線に対し
て傾斜した端面29の、細径部23に対してチャック半
径方向外側部分から、前記回り止め溝26の後端部に向
けて、チャック軸線CLに対して前方(図1で右方)に
向かうにつれて、チャック軸線CLから離れるように傾
斜したグリス孔30が穿設してある。このグリス孔30
は、ドローバー21の傾斜軸線と平行である。グリス孔
30の後端部(一端部)は前記内側空間4に直接開口
し、また、グリス孔30の前端部(他端部)は、回り止
め溝26に開口し、こうしてグリス孔30により、内側
空間4と回り止め溝26、及び潤滑溝27とが連通さ
れ、グリス孔30、回り止め溝26、及び潤滑溝27に
より、ドローバー21とガイド孔20との摺動部分へ、
内側空間4内のグリスを供給するグリス通路31が形成
される。フロントボデイ2には、前記内側空間4にグリ
スを封入するためのグリスニップル32が設けてある。
【0010】使用に先立って、グリスニップル32から
グリスを内側空間4に封入する。封入されたグリスの一
部は、グリス孔30内へも入り込む。図1の状態からド
ロースクリュー14をチャック軸線後方に引くと、駆動
部材7が後退し、係止部10に係合部24が引っかけら
れてドローバー21を傾斜軸線に沿って後退させ、把握
爪22を後退させつつ、半径方向内側に移動させ、ワー
クをチャック前面に向けて引き込みつつ把握する。ワー
クを把握すると、主軸が回転され、チャックが回転され
る。この回転により、チャック内部のグリスには遠心力
が作用する。すると、グリス孔30に入り込んでいるグ
リスには、グリス孔30が斜め外方に傾斜していること
から、前記遠心力により、チャック軸線方向前方へ向け
ての力が作用し、グリスが回り止め溝26に向けて円滑
に押し出される。押し出されたグリスは、遠心力で、回
り止め溝26と対向するガイド孔20内面に押し付けら
れ、その部分を潤滑し、さらに、潤滑溝27へ向けて移
動して、潤滑溝27に対向するガイド孔20内面を潤滑
する。
【0011】一方、内側空間4内のグリスにも遠心力で
チャック半径方向外側に向けて移動する力が加わる。グ
リス孔30の後端がチャック軸線に対して斜めの端面2
9に開口していることから、内側空間4内のグリスがグ
リス孔30の前記開口からグリス孔30に押し込まれ、
こうして、内側空間4から少しずつグリスがグリス孔3
0に供給され、供給されたグリスは前記のようにチャッ
ク回転による遠心力の作用を受けて、回り止め溝26、
潤滑溝27に送られるので、グリス潤滑が極めて円滑に
行われる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本願発明では、内側空間内
のグリスに作用する遠心力により内側空間内のグリス
が、ドローバーの傾斜した端面のグリス孔の開口からグ
リス孔に少しずつ供給され、グリス孔が外側に向けて傾
斜していることにより、そのグリス孔に入り込んだグリ
スに遠心力が直接作用するので、グリス孔に沿ってグリ
スが円滑に移動でき、ドローバーとガイド孔の摺動部分
に確実にグリスを送り込み、この摺動部分を円滑に潤滑
できる。また、ドローダウンチャックのドローバーに必
要な回り止め溝がグリス通路の一部を兼用しており、グ
リス孔をドローバーに形成するだけの手間でグリス通路
が形成されるので、特に、前記従来技術のように、半径
方向のグリス溝とチャック軸線方向のグリス孔とを専用
で加工してグリス通路とするものと比べ、加工の手間が
少ない。更に、回り止め溝に連続して、回り止め溝より
浅い潤滑溝を形成したので、潤滑面積が一層大きくな
り、潤滑機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願ドローダウンチャックの断面図である。
【図2】図1のII視図である。
【図3】図1のIII視図であり、チャックボデイを一
部破断して示す図である。
【図4】従来の技術である。
【符号の説明】
1 チャックボデイ 4 内側空間 7 駆動部材 20 ガイド孔 21 ドローバー 22 把握爪 26 回り止め溝 27 潤滑溝 28 回り止めボルト 30 グリス孔 31 グリス通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックボデイの内側空間に駆動部材を
    チャック軸線方向に移動可能に設け、チャックボデイに
    設けた傾斜軸線方向のガイド孔に、先端に把握爪を備え
    たドローバーを摺動自在に案内し、前記駆動部材の軸線
    方向移動で前記ドローバーをガイド孔に沿って傾斜軸線
    方向に進退させるようにしたドローダウンチャックであ
    って、前記内側空間に封入したグリスを、ガイド孔とド
    ローバーの摺動部分に供給するためのグリス通路を有す
    るドローダウンチャックにおいて、ドローバーには、チ
    ャック軸線を前方に向かうにつれてチャック軸線から遠
    ざかる傾斜したグリス孔を設け、そのグリス孔の後端
    、ドローバーの、チャック軸線に対して傾斜した端面
    で前記内側空間に直接開口させると共に、グリス孔の他
    端を、ドローバーのチャック半径方向外周面に形成さ
    れ、チャックボデイに設けた回り止め部材と係合する回
    り止め溝に開口してグリス通路を構成し、チャック回転
    時の遠心力によって前記内側空間のグリスが前記端面の
    開口から前記グリス孔に押し込まれるようにしたこと
    特徴とするドローダウンチャック。
  2. 【請求項2】 回り止め溝に連続して、回り止め溝より
    浅い潤滑溝を形成した請求項1記載のドローダウンチャ
    ック。
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