JP2001162324A - 閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法 - Google Patents

閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001162324A
JP2001162324A JP2000252214A JP2000252214A JP2001162324A JP 2001162324 A JP2001162324 A JP 2001162324A JP 2000252214 A JP2000252214 A JP 2000252214A JP 2000252214 A JP2000252214 A JP 2000252214A JP 2001162324 A JP2001162324 A JP 2001162324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
work
shaped cross
wall
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000252214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3613702B2 (ja
Inventor
Masahiko Takeuchi
雅彦 竹内
Sadao Ishihara
貞男 石原
Takanori Matsukura
孝典 松倉
Takayuki Furuhata
貴之 古畑
Masataka Iida
昌孝 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000252214A priority Critical patent/JP3613702B2/ja
Priority to US09/666,143 priority patent/US6591576B1/en
Priority to EP00120539A priority patent/EP1088606B1/en
Priority to DE60006917T priority patent/DE60006917T2/de
Publication of JP2001162324A publication Critical patent/JP2001162324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3613702B2 publication Critical patent/JP3613702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D47/00Making rigid structural elements or units, e.g. honeycomb structures
    • B21D47/01Making rigid structural elements or units, e.g. honeycomb structures beams or pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/18Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by the cross-section; Means within the bumper to absorb impact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/18Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by the cross-section; Means within the bumper to absorb impact
    • B60R2019/1806Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing
    • B60R2019/1813Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04CSTRUCTURAL ELEMENTS; BUILDING MATERIALS
    • E04C3/00Structural elongated elements designed for load-supporting
    • E04C3/02Joists; Girders, trusses, or trusslike structures, e.g. prefabricated; Lintels; Transoms; Braces
    • E04C3/04Joists; Girders, trusses, or trusslike structures, e.g. prefabricated; Lintels; Transoms; Braces of metal
    • E04C2003/0404Joists; Girders, trusses, or trusslike structures, e.g. prefabricated; Lintels; Transoms; Braces of metal beams, girders, or joists characterised by cross-sectional aspects
    • E04C2003/0443Joists; Girders, trusses, or trusslike structures, e.g. prefabricated; Lintels; Transoms; Braces of metal beams, girders, or joists characterised by cross-sectional aspects characterised by substantial shape of the cross-section
    • E04C2003/0452H- or I-shaped
    • E04C2003/0456H- or I-shaped hollow flanged, i.e. "dogbone" metal beams

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成により製造コストの低減と寸法精
度の向上を図ることができる閉断面を有する構造部材、
その製造装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 製造装置は、ワークWを屈曲させてコ字
形断面部1とこれに隣接する閉断面部12,12とを備えた
構造部材を製造するもので、相対向して配置されたパン
チ21とダイス22とからなりワークWの両側縁をコ字形断
面部1の底壁10に重合させるようにプレス成形するプレ
ス型20と、プレス型20内でプレス成形されるワークWの
相対向する両側縁の倒れ込みを防止して端面Wa,Wa が互
いに当接するように案内する倒れ込み防止手段23とを備
え、ダイス22は、倒れ込み防止手段23によって当接され
たワークWの端面Wa,Wa が互いに押圧することにより圧
縮力をワークWに付与して、前後方向外側壁15と上下方
向外側壁13との間に圧縮残留応力を有する湾曲部16を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉断面を有する構
造部材、その製造装置およびその製造方法に関し、さら
に詳しくは、1枚の板状ワークから形成され、コ字形断
面部と該コ字形断面部の両側壁を共用する2つの閉断面
部とを備えた構造部材と、このような閉断面を有する構
造部材を製造するための装置および方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の構造部材としては、例えば、自
動車のバンパーを構成するバンパーリインホースメント
がある。このバンパーリインホースメントは、特開平1
0−278706号公報などに開示されているように、
コ字形断面部に自動車のサイドメンバの先端部が嵌挿さ
れて取付け固定されるもので、自動車の意匠の一部を構
成するバンパの形状に応じて、屈曲または湾曲されてい
る。
【0003】図17に参照されるように、このようなバ
ンパーリインホースメントのコ字形断面部51は、一般
に、板状ワークW’(図11)のほぼ中央に形成される
底壁60と、この底壁60から屈曲され閉断面部52と
の境界を形成する境界壁(側壁)61とにより構成され
る。また、閉断面部52は、境界壁61と、この境界壁
61から屈曲されサイドメンバに取付け固定されたとき
に自動車側に位置する前後方向内側壁62と、この前後
方向内側壁62から屈曲されサイドメンバに取付け固定
されたときに自動車の上下方向外側に位置する上下方向
外側壁63と、この上下方向外側壁63から屈曲されワ
ークの側縁をコ字形断面部51の底壁60に重合しサイ
ドメンバに取付け固定されたときに自動車と反対側に位
置する前後方向外側壁65と、により構成される。各壁
60,61,62,63,および65はそれぞれ平板状
に形成され、隣接する壁の間はほぼ直角に屈曲されてい
る。なお、これらの底壁60、境界壁61、前後方向内
側壁62、上下方向外側壁63、および前後方向外側壁
65の名称は、本発明における閉断面を有する構造部材
を説明するために便宜上使用するが、その使用形態を限
定するものではなく、前後方向や上下方向、あるいは、
内側や外側の位置が実際の配置などによって異なること
に注意されたい。
【0004】そして、このようなバンパーリインホース
メントを製造するに際しては、一般的に、図11〜図1
8に示すように、板状のワークW’を用意し(図1
1)、このワークW’の境界壁61と前後方向内側壁6
2との間となる位置を屈曲してワークW11の形状に形
成する(図12)。そして、ワークW11の底壁60と
境界壁61との間となる位置を屈曲してコ字形断面部5
1が形成されたワークW12の形状に形成し(図1
3)、ワークW12の前後方向内側壁62と上下方向外
側壁63との間となる位置を屈曲してワークW13の形
状に形成する(図14)。次いで、上下方向外側壁63
と前後方向外側壁65との間となる位置をわずかに屈曲
してワークW14の形状に形成し(図15)、その後、
ワークW14の側縁をコ字形断面部51の底壁60と重
合させるように、上下方向外側壁63と前後方向外側壁
65との間となる位置を完全に屈曲させてワークW15
の形状に形成する(図16)。なお、板状のワークW’
から図12〜図16に示したような形状のワークW11
〜15に形成する工程は、それぞれ屈曲させた部分がほ
ぼ直角の稜線を形成するように、プレス成形により行わ
れる。板状のワークW’の幅は、通常、コ字形断面部5
1の底壁60と重合される両側縁の互いの端面Wa,W
aが、互いに当接することにより座屈しないように、適
当な間隔を形成するように設定される。そして、図16
のように屈曲されたワークW15は、最終的に自動車の
バンパの意匠の形状に応じてその長手方向に湾曲または
屈曲されてワークW16の形状に成形されるのであるが
(図18を参照)、この長手方向の湾曲または屈曲の工
程の途中で発生するワークW15のそりやうねりあるい
はワークの側縁が開く等の問題を回避するため、図12
〜図16に示した工程においては各工程においてワーク
W11〜15をその長手方向に直線状となるように屈曲
した後に、ワークW15の側縁を重合されたコ字形断面
部の底壁に溶接し(図17)、一連の工程の最終の工程
で、図18の鎖線で示した形状から実線で示した形状に
プレス成形により一般に一定曲率R1でその長手方向に
湾曲されワークW16の形状に成形される。
【0005】一方、特開平59−39422号公報に
は、底壁と両側壁とによりコ字状となった板状素材を、
ダイスの凹部内にセットし、その両側壁を、回動する曲
げパンチによって軸力を付与しながら折り曲げして、自
由端部の先端面を対向させ、その対向した先端面間を溶
接した箱形構造物の製造方法が開示されている。すなわ
ち、このものには、1枚の板材を折り曲げて自由端部の
両端面を巾方向中間部で突き合わせて溶接する製造方法
が研究開発されているが、このように加工するには、下
型と上型とを用いて、予めコ字状に折曲した素材を折り
曲げているので、自由端部のコーナー部の角度が大きく
なってしまうと共に、自由端部が内側に倒れ込んでしま
ったりする、つまり、成形途中で自由端部の先端面が合
致し、最後まで押し切らないうちに自由端部が水平とな
り、最後まで押し切ると自由端部が内側に折れ込んでし
まい、所定の形状に折り曲げることが困難となり、実用
化されていない、などと記載されている(公報第1頁右
下欄第5行乃至第2頁右上欄第3行)。そして、このも
のは、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その実
施例では、ダイスの上壁にピンを介して回動自在に支承
された曲げパンチの折り曲げ面にはストッパが設けられ
ており、曲げパンチを下方に向かって回動されると、自
由端部はストッパによってコ字形断面部の側壁に押しつ
けられ、(つまり、曲げ部に軸力が付与される)この状
態で自由端部が水平となるように折り曲げられることが
記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のうち、図11〜図18に示したものにあって
は、長手方向の湾曲または屈曲の工程の途中で発生する
ワークW15のそりやうねり等の問題を回避するため
に、その長手方向に直線状となるように屈曲してから溶
接し、その後、これらの工程とは別に、長手方向に湾曲
または屈曲させる工程を行わなければならないため、工
程数が多く煩雑であると共に、各工程を行うための設備
を必要とし、製造コストの低減を図ることができないと
いう問題があった。また、このものにあっては、ワーク
W15の両側縁をコ字形断面部51の底壁60と重合し
たときに互いの端面Wa,Waが当接して座屈しないよ
うに適当な間隔を形成するものであるため、屈曲する角
度によって両端面Wa,Waの間の間隔が変化し、寸法
精度の向上を図ることができないという問題があった。
さらに、このものにあっては、直線状に屈曲成形された
ワークW15は、そり等の問題を回避するために溶接さ
れているものの、その後に長手方向の湾曲または屈曲工
程を行うときに、プレス成形時の押圧力や湾曲または屈
曲によって断面形状が変形するため、寸法精度の向上を
図ることができないという問題があった。
【0007】一方、上記従来の技術のうち、特開平59
−39422号公報に開示されたものにあっては、単に
断面が矩形の箱形構造物の製造方法であり、本発明によ
り成形される閉断面を有する構造物とは対象が異なる。
そして、箱形構造物を製造するために開示された装置
は、曲げパンチが回動自在に支承され、その折り曲げ面
にはストッパが設けられたものであり、構成が複雑であ
った。また、この装置を使用した製造方法では、曲げパ
ンチを下方に向かって回動することにより、自由端部
は、その先端面がストッパに当接することによって、コ
字形断面部の側壁に押しつけられた状態で水平となるよ
うに折り曲げられるよう作用する。すなわち、このもの
にあっては、板状素材の両側壁の自由端部の先端面は、
曲げパンチの折り曲げ面にそれぞれ設けられたストッパ
に当接されており、したがって、水平となるように折り
曲げられたときの両ストッパの間の距離だけ離間するこ
ととなり、図11〜図18に示した従来の技術と同様
に、寸法精度の向上を図ることができないという問題が
あった。そして、仮に、板状素材の両側壁の自由端部の
先端面を互いに当接させる場合には、この板状素材の先
端面が互いに押圧することがないような幅に成形するこ
とは困難であり、先端面を互いに当接させたときに、側
壁が平面状であるために互いの押圧力を逃すことができ
ず、座屈することとなる。そして、このものに記載され
ているように、下型と上型とを用いて予めコ字状に折曲
した素材を折り曲げ、成形途中で自由端部を合致させた
場合には、そのとおり、下型と上型とを最後まで押し切
らないうちに自由端部が水平となり、最後まで押し切る
と自由端部が内側に折れ込んでしまい、所定の形状に折
り曲げることが困難となり、実用化することができな
い。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成により製造コストの低減を図ることがで
きると共に寸法精度の向上を図ることができる閉断面を
有する構造部材の形状、その製造装置、およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の閉断面を有す
る構造部材に係る発明は、上記目的を達成するため、1
枚の板状ワークから形成され、コ字形断面部と該コ字形
断面部の両側壁を共用する2つの閉断面部とを備えた構
造部材であって、前記2つの閉断面部は、前記コ字形断
面部の両側壁から外側へ屈曲された2つの屈曲片の側縁
部を、互いに端面を当接させた状態で前記コ字形断面部
の底壁に重合させて形成されており、該閉断面部のそれ
ぞれは、前記コ字形断面部の側壁に隣接する部分を該側
壁に対して直角に接続する平板部として構成すると共
に、該平板部と前記側縁部との間に、該側縁部の端面を
頂点として前記平板部へ向けて湾曲しかつその湾曲方向
に圧縮応力を残留する湾曲部を配置していることを特徴
とするものである。この請求項1に記載の発明では、ワ
ークの相対向する両側縁部の端面が互いに当接された状
態でコ字形断面部の底壁に重合されると共に、この側縁
部の端面から続く湾曲部に圧縮応力が残留しているた
め、閉断面部の形状が凍結される。
【0010】請求項2の閉断面を有する構造部材の製造
装置に係る発明は、上記目的を達成するため、1枚の板
状ワークから形成され、コ字形断面部と該コ字形断面部
の両側壁を共用する2つの閉断面部とを備えた構造部材
を製造する装置であって、相対向して配置されたパンチ
とダイスとからなり、前記ワークの両側縁を前記コ字形
断面部の底壁に重合させるようにプレス成形するプレス
型と、該プレス型内でプレス成形される前記ワークの相
対向する両側縁の倒れ込みを防止して互いの端面が当接
するように案内する倒れ込み防止手段と、を備え、前記
プレス型のダイスは、前記プレス成形するときに倒れ込
み防止手段によって当接されたワークの端面を互いに押
圧することにより前記閉断面部に圧縮応力を発生させる
ことを特徴とするものである。この請求項2に記載の発
明では、互いの端面が当接した状態でワークの両側縁が
コ字形断面部の底壁に重合されるとき、倒れ込み防止手
段によりワークの端面が確実に正対するので、閉断面部
に確実に圧縮応力を発生させることができる。
【0011】請求項3の閉断面を有する構造部材の製造
方法に係る発明は、上記目的を達成するため、1枚の板
状ワークから形成され、コ字形断面部と該コ字形断面部
の両側壁を共用する2つの閉断面部とを備えた構造部材
を製造する方法であって、前記ワークに、前記コ字形断
面部と該コ字形断面部の両側壁から外側へ直角に屈曲さ
せた屈曲片とを備えた一次加工ワークを形成する前工程
と、前記一次加工ワークの各屈曲片の側縁側を、所定の
位置で屈曲して、前記閉断面部に近似する二次加工ワー
クを形成する中間工程と、前記二次加工ワークの相対向
する両側縁の端面を互いに当接させた状態で前記コ字形
断面部の底壁に重合するようにプレス成形して前記閉断
面部を形成すると共に、当接されたワークの端面を互い
に押圧させることにより圧縮応力をワークに発生させて
前記記閉断面部を構成する湾曲部を形成する後工程と、
を含むことを特徴とするものである。この請求項3に記
載の発明では、前工程、中間工程および後工程を有機的
に結合することで、閉断面を有する構造部材を能率よく
かつ精度よく製造できる。
【0012】請求項4の閉断面を有する構造部材の製造
方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項3
に記載の発明における前記前工程または中間工程におい
て、さらに、ワークをその長手方向に湾曲させることを
含むことを特徴とするものである。この請求項4に記載
の発明では、後工程で、ワークをその長手方向に湾曲さ
せないので、断面形状が変化することもない。
【0013】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の閉断面を有する
構造部材の実施の一形態を、自動車のバンパーを構成す
るバンパーリインホースメントの場合により、主に図9
に基づいて詳細に説明する。本発明の閉断面を有する構
造部材は、概略、板状ワークW(図4)を屈曲させるこ
とにより形成されたコ字形断面部1と該コ字形断面部1
に隣接する閉断面部2,2とを備えており、前記ワーク
Wの相対向する両側縁の端面Wa,Waを互いに当接さ
せると共に、該両側縁を前記コ字形断面部1の底壁10
に重合させて、前記閉断面部2を構成する前後方向外側
壁15と上下方向外側壁13との間に連続する湾曲部1
6を形成している。
【0014】図4に参照されるように、ワークWは、当
初、平面視が矩形の板状に形成されている。そして、こ
の板状のワークWは、そのほぼ中央から順次両側縁に向
かって鎖線で示す位置で屈曲されて、最終的に、図9に
示されたように、底壁10と、この底壁10から屈曲さ
れ閉断面部2との境界を形成する境界壁(側壁)11と
により構成される、自動車のサイドメンバ(図示は省略
する)の先端部が嵌挿されて取付け固定されるコ字形断
面部1と、境界壁11と、この境界壁11から屈曲され
サイドメンバに取付け固定されたときに、車体側に位置
する前後方向内側壁(平板部)12と、車体の上下方向
に位置する上下方向外側壁13と、この上下方向外側壁
13から湾曲部16を介して屈曲された反車体側に位置
する前後方向外側壁15とにより構成される、すなわ
ち、ここではコ字形断面部1の上下にそれぞれに隣接し
て閉断面部2,2が配置されることになる。そして、ワ
ークWは、両側縁の端面Wa,Waが互いに押圧するよ
うに当接された状態で前後方向外側壁15を構成する各
側縁の一部がコ字形断面部1の底壁10とそれぞれ重合
され、最終的には溶接などによって互いに固着される。
さらに、バンパーリインホースメントとなるワークW
は、図9に示すように、自動車の意匠の一部を構成する
バンパの形状に応じて、この場合、一定の曲率R1で長
手方向に湾曲される。
【0015】次に、本発明の閉断面を有する構造部材の
製造装置の実施の一形態を、上述したように構成された
閉断面を有する構造部材を製造する場合により、図1〜
図3に基づいて説明する。本発明の閉断面を有する構造
部材の製造装置は、図8に参照されるように形成された
ワークW4をプレス成形して図9に示した形状のワーク
W5を得るためのものであり、概略、板状ワークWを屈
曲させてコ字形断面部1と該コ字形断面部1に隣接する
閉断面部2,2とを備えた構造部材を製造する装置であ
って、相対向して配置されたパンチ21とダイス22と
からなり、前記ワークW4の両側縁を前記コ字形断面部
1の底壁10に重合させるようにプレス成形するプレス
型20と、プレス型20内でプレス成形される前記ワー
クW4の相対向する両側縁の倒れ込みを防止して端面W
a,Waが互いに当接するように案内する倒れ込み防止
手段23と、を備え、プレス型20のダイス22は、プ
レス成形するときに倒れ込み防止手段23によって当接
されたワークW4の端面Wa,Waが互いに押圧するこ
とにより圧縮力をワークW4に付与して、前記閉断面部
2を構成する前後方向外側壁15と上下方向外側壁13
との間に連続する湾曲部16を形成することを許容する
形状を有することを特徴とするものである。
【0016】ワークW4は、図8に参照されるように、
底壁10と両境界壁11,11とにより構成されたコ字
形断面部1と、境界壁11を含み閉断面部2の一部を構
成する前後方向内側壁12と上下方向外側壁13とが予
め形成されており、図1に示すように、湾曲部16およ
び前後方向外側壁15が形成される両側縁が互いに対向
すると共に、各上下方向外側壁13からそれぞれわずか
に屈曲されている。そして、ワークW4は、その上下方
向外側壁13からそれぞれ屈曲された位置から両側縁の
端面Waまでの長さ、すなわち、湾曲部16および前後
方向外側壁15を形成するための両側縁の長さが、ダイ
ス22とパンチ21とを相対的に近接させてプレス型2
0内のワークW4をプレス成形するときに、ワークW4
の端面Wa,Waが互いに当接して押圧し、上下方向外
側壁13と前後方向外側壁15との間に圧縮応力が生じ
てダイス22に押し当てられるように形成されている。
さらに、ワークW4は、この場合、一定の曲率R1で既
に長手方向に湾曲されており、また、コ字形断面部1の
底壁10に倒れ込み防止手段23の倒れ込み防止ピン2
5(後述する)を挿通するための孔Wb,Wb・・・が
形成されている。
【0017】この実施の形態では、プレスのベッドある
いはボルスタ(図示を省略した)上にパンチ21が配設
され、ラム(図示を省略した)にダイス22が配設さ
れ、パンチ21に載置されたワークW4に対してダイス
22を下降させることによりプレス成形が行われる。パ
ンチ21は、予め図8に参照されるように形成されたワ
ークW4のコ字形断面部1の底壁10、境界壁11、お
よび前後方向内側壁12の形状に応じて成形されてい
る。一方、ダイス22は、ワークW4の端面Wa,Wa
を互いに当接した状態で前後方向外側壁15をコ字形断
面部1の底壁10に重合すべくプレス成形を行ったとき
に、ワークW4の上下方向外側壁13と前後方向外側壁
15との間に圧縮力を付与して、両壁13,15の間に
連続する湾曲部16を形成することを許容するような形
状に形成されている。
【0018】また、倒れ込み防止手段23は、コ字形断
面部1の底壁10に形成された孔Wbが挿通される倒れ
込み防止ピン25と、この倒れ込み防止ピン25の先端
がダイス22に向かって突出するように弾性的に付勢す
る圧縮スプリング26とを備えてなるもので、ワークW
4の長手方向に沿って複数配列される。倒れ込み防止ピ
ン25は、その先端とラムを下降駆動したときに接近す
るダイス22の下面との間で、ワークW4の端面Wa,
Waが互いに当接し得るように案内するために、ワーク
W4の板厚分のクリアランスCを形成し保持するクリア
ランス保持手段(図示は省略する)が連結されている。
このクリアランス保持手段は、プレス装置が一般的に備
えている先行押えピンを用いることにより、ダイス22
の下面とのクリアランスCを保持した状態で圧縮スプリ
ング26による付勢力に抗して倒れ込み押えピン25を
ダイス22と同期して下降させるような構成とすること
ができる。
【0019】次に、本発明の閉断面を有する構造部材の
製造方法を、以上のように構成された製造装置を用いて
上述したような形状の閉断面を有する構造部材を製造す
る場合により、主に図4〜図9に基づいて詳細に説明す
る。本発明の閉断面を有する構造部材の製造方法は、概
略、板状ワークWを屈曲させてコ字形断面部1と該コ字
形断面部1に隣接する閉断面部2,2とを備えた閉断面
を有する構造部材を製造する方法であって、前記ワーク
Wに、底壁10と該底壁10から屈曲され前記コ字形断
面部1および閉断面部2間の境界を形成する境界壁1
1,11とからなるコ字形断面部1と、該境界壁11か
ら屈曲され前記閉断面部2を構成する前後方向内側壁1
2と、を形成してワーク(1次加工ワーク)W2を得る
前工程と、前記前後方向内側壁12が形成されたワーク
W2を後の工程で圧縮応力を付与し得るような所定の位
置で屈曲して、前記閉断面部2を構成する上下方向外側
壁13を形成してワーク(二次加工ワーク)W4を得る
上下方向外側壁形成工程(中間工程)と、該上下方向外
側壁13が形成されたワークW4の相対向する両側縁の
端面Wa,Waを互いに当接させた状態で前記コ字形断
面部1の底壁10に重合するようにプレス成形して前記
閉断面部2を構成する前後方向外側壁15を形成すると
共に、当接されたワークW4の端面Wa,Waが互いに
押圧することにより圧縮力をワークW4に付与して前記
閉断面部2を構成する前記上下方向外側壁13と前後方
向外側壁15との間に連続する湾曲部16を形成してワ
ークW5を得る湾曲部形成工程(後工程)と、を含み、
さらに、前記前工程または中間工程(上下方向外側壁形
成工程)において、ワークW,W1,W2,またはW3
をその長手方向に湾曲させることを含むことを特徴とす
るものである。
【0020】当初のワークWは、図4に示すように、平
面視が矩形の板状に形成されている。両側縁の端面W
a,Wa間の幅Hは、コ字形断面部1と閉断面部2,2
とを形成し、且つ、上述したように端面Wa,Waを互
いに当接して押圧したときに圧縮応力を付与し得る長さ
に設定されている。ワークWは、後の各工程において、
図4に鎖線で示した部分でそれぞれ屈曲される。
【0021】ワークWは、最初に、図5に示すように、
境界壁11と前後方向内側壁12となる部分の間の位置
でそれぞれほぼ直角に屈曲されると共に、その長手方向
に一定の曲率R1で湾曲されて、ワークW1の形状に形
成される。その後、ワークW1は、図6に示すように、
底壁10と境界壁11となる部分の間の位置でそれぞれ
ほぼ直角に屈曲してコ字形断面部1が形成されたワーク
W2の形状に形成される。このとき、先に境界壁11と
前後方向内側壁12となる部分の間の位置が屈曲されて
いるため、前後方向内側壁12も同時に形成される。本
発明の前工程は、図5から図6に示したように、ワーク
W2の形状を形成することにより構成される。
【0022】次いで、ワークW2から、本発明の中間工
程を行って図7に示すようなワークW3を得るべく、前
後方向内側壁12と上下方向外側壁13となる部分の間
の位置でそれぞれ大まかに直角となるように屈曲すると
同時に、コ字形断面部1の底壁10に倒れ込み防止ピン
25を挿通するための孔Wbを穿設する。なお、前後方
向内側壁12と上下方向外側壁13となる部分の間の屈
曲される位置は、後述する後工程でワークW4の相対向
する両側縁の端面Wa,Waを互いに当接させた状態で
コ字形断面部1の底壁10に重合させるようにプレス成
形したときに、ワークW4の端面Wa,Waが互いに押
圧することにより圧縮力をワークW4に付与して前記上
下方向外側壁13と前後方向外側壁15との間に連続す
る湾曲部16を形成することができるような位置に設定
される。また、ワークW,W1,W2,またはW3の長
手方向の屈曲または湾曲や、倒れ込み防止ピン25を挿
通するための孔Wbの穿設は、上述した実施の形態に限
定されることなく、次に行われる後工程の開始までに完
了していればよい。これらの前工程および中間工程はプ
レス成形により行うことができる。
【0023】続いて、ワークW3から、本発明の後工程
を行って図8に示すようなワークW4を得るべく、上下
方向外側壁13と前後方向外側壁15との間に形成され
る湾曲部16となる部分を、後のプレス成形により端面
Wa,Waを互いに当接させた状態で前後方向外側壁1
5を底面10に重合することができるように、それぞれ
直角よりは大きいわずかな角度で屈曲させ、図1に参照
されるように、底壁10に穿設された孔Wbに倒れ込み
防止ピン25を挿通した状態でパンチ21上にセット
し、ダイス22を下降させてワークW4をプレス成形す
る。このとき、図2に参照されるように、倒れ込み防止
ピン25は、その先端がダイス22との間にワークW4
の板厚分の一定のクリアランスCを保持した状態でダイ
ス22と同期して下降するため、ワークWの両側縁の端
面Wa,Waは、クリアランスCにそれぞれ案内されて
互いに当接される。
【0024】その後、さらにダイス22が下降される
と、ワークW4は、両側縁の端面Wa,Waが互いに押
圧し合う状態で前後方向外側壁15がコ字形断面部1の
底壁10に重合されることにより、図3に矢印X,Xで
示すように圧縮力が付与されながらダイス22の内面に
押しつけられ、図3に示すように、上下方向外側壁13
と前後方向外側壁15との間に、両側縁の端面Wa,W
aを頂点とする連続する湾曲部16が形成されることと
なる。そして、前後方向内側壁12と上下方向外側壁1
5となる部分の間の位置がほぼ直角となるように屈曲さ
れていなくとも、ワークW4の端面Wa,Waが互いに
押圧し合いながら前後方向外側壁15がコ字形断面部1
の底壁10に重合されるため、成形が完了したときには
ほぼ直角に屈曲されていることとなる。このようにして
本構造部材の製造は完了するが、上記後工程で湾曲部1
6に圧縮力を付与するようにしているので、該湾曲部1
6に圧縮応力が残留し、型開きしても前後方向外側壁1
5がスプリングバックを起こすことがなく、閉断面部
2,2の形状が凍結される。
【0025】また、構造部材の最終的な形状が自動車の
意匠を構成するバンパの形状に応じて長手方向に屈曲ま
たは湾曲されたバンパーリインホースメントである場合
であっても、前工程または中間工程で、ワークW,W
1,W2,またはW3の屈曲と同時にこれらのうちのい
ずれかのワークW等の長手方向の屈曲または湾曲を行う
ことができるので、工程数を少なくすることができるた
めに製造コストを低減させることができ、さらには、予
めいずれかのワークW等の長手方向に一定の曲率R1で
湾曲された状態(この実施の形態の場合)で屈曲される
ため、ワークWにしわが発生したり側縁が内側に折れ込
み、あるいは、断面形状が潰されるように変形すること
がなく、閉断面部2を構成する上下方向外側壁13や前
後方向外側壁15の寸法精度、ひいては、閉断面を有す
る構造全体の寸法精度が向上する。
【0026】ここで、上記実施の形態においては、ワー
クW4の相対向する両側縁の倒れ込みを防止して端面W
a,Waが互いに当接するように案内する倒れ込み防止
手段23をプレス型20のパンチ21側に設けたが(図
1〜3)、この倒れ込み防止手段23は、図10に示す
ようにダイス22側に設けるようにしてもよいものであ
る。この場合、倒れ込み防止手段23を構成する倒れ込
み防止ピン25は、常時はその先端部がダイス22の内
面から所定長さだけ突出するようダイス22に保持さ
せ、かつその背面側を圧縮スプリング26により押える
ようにする。プレス成形に際しては、始めに前記のよう
に中間工程で得たワークW4(二次加工ワーク…図8)
をパンチ21上にセットするが、ここでは、倒れ込み防
止手段23がダイス22側に配置されていることから、
二次加工ワークW4には倒れ込み防止ピン25を挿通さ
せるための孔Wbを形成しておく必要はない。ただし、
軽量化を図るための捨て孔として用いる場合はこの限り
ではない。
【0027】二次加工ワークW4をパンチ21上にセッ
トした後、ダイス22を下降させると、先ず、ワークW
の両側縁の先端(端面)Wa,Waが、ダイス22の下
面に案内されながら相互に接近する方向へ移動し、ダイ
ス22から突出している倒れ込み防止ピン25の突出元
Pに当接してその移動を停止する(図10の左半分参
照)。その後、さらにダイス22を下降させると、ワー
クW4の両側縁の先端が移動停止されているため、ワー
クW4は、その両側縁に続く部分をダイス22の内面に
向けて次第に変形させる。そして、その変形途中から、
倒れ込み防止ピン25の先端がワークWのコ字形断面部
1の底壁10に当接し、倒れ込み防止ピン25はダイス
22の下降と相対して上昇し、遂にはワークWの両側縁
の先端が、倒れ込み防止ピン25の先端のアール面25
aに沿って滑動し、該倒れ込み防止ピン25を圧縮スプ
リング26の付勢力に抗してわずか持上げながらその下
側に進入し、互いに端面Wa,Waを当接させる。
【0028】その後、ダイス22はプレス下死点に到達
し、ワークWの両側縁部が、それぞれの端面Wa,Wa
を互いに押圧させながらコ字形断面部1の底壁10に重
合され、これと同時に矢印X,Xで示すように圧縮力が
付与されながらダイス22の内面に押しつけられ、上下
方向外側壁13と前後方向外側壁15との間に、両側縁
の端面Wa,Waを頂点とする連続する湾曲部16が形
成されることとなる(図10の右半分参照)。しかし
て、この湾曲部16には、上記実施の形態と同様に前記
圧縮力付与により圧縮応力が残留し、型開きしても前後
方向外側壁15がスプリングバックを起こすことがな
く、閉断面部2,2の形状が凍結される。なお、この実
施の形態においては、倒れ込み防止ピン25が二次加工
ワークW4を挿通することがないので、その形状を任意
とすることができ、例えば、ワークW4の長手方向に延
びる棒状部材に代えることができる。
【0029】以上のように成形されたワークW5は、通
常はコ字形断面1の底壁10とこれに重合された前後方
向外側壁15とを溶接によって固着することによりその
形状が固定されるが、本構造部材の前後方向外側壁15
は圧縮残留応力を有する湾曲部16からなっているの
で、溶接に代えて安価なかしめ法を採用しても、超ハイ
テンション材でしばしば問題となる遅れ破壊が生じるこ
とはない。また、上記実施の形態においては、前工程ま
たは中間工程において予め長手方向に湾曲させてから、
その後、湾曲部形成工程(後工程)でコ字形断面部1の
底壁10と前後方向外側壁12とを重合するようにプレ
ス成形しているので、そりやうねりなどが発生すること
がなく、あるいは、形状を固定する前に底壁10と前後
方向外側壁15とが離間する(開く)などの問題が発生
することもない。
【0030】なお、本発明は、長手方向に屈曲または湾
曲されたバンパーリインホースメントに限定されること
なく、例えば長手方向に直線状のものなど、板状ワーク
Wを屈曲させることにより形成されたコ字形断面部1と
このコ字形断面部1に隣接する閉断面部2,2とを備え
た他の閉断面を有する構造部材にも適用することができ
る。また、本構造部材は、前記した上下方向外側壁13
を省略してもよいもので、この場合は、両側縁の端面W
a,Waの当接部分から前後方向内側壁12にかけて連
続する湾曲部16が形成されることとなる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークの相対
向する両側縁部の端面が互いに当接された状態でコ字形
断面部の底壁に重合されると共に、この側縁部の端面か
ら続く湾曲部に圧縮応力が残留するように閉断面部を形
成しているので、閉断面部の形状が凍結され、寸法精度
の高い構造部材となる。
【0032】また、請求項2の発明によれば、互いの端
面が当接した状態でワークの両側縁がコ字形断面部の底
壁に重合されるとき、倒れ込み防止手段によりワークの
端面が確実に正対するので、閉断面部に確実に圧縮応力
を発生させることができ、寸法精度の確保が容易とな
る。
【0033】また、請求項3の発明によれば、前工程、
中間工程および後工程を有機的に結合することで、閉断
面を有する構造部材を能率よくかつ精度よく製造でき
る。
【0034】さらに、請求項4の発明によれば、請求項
3に記載の発明における前工程または中間工程におい
て、さらに、ワークをその長手方向に湾曲させることを
含むことにより、後工程で、ワークをその長手方向に湾
曲させないので、断面形状が変化することもなく、閉断
面を有する構造部材全体の精度保証が確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態である構造部材の製造
装置の要部構造を示す断面図である。
【図2】図1の状態からダイスを下降させてワークの端
面が互いに当接された状態を示す断面図である。
【図3】図2の状態からダイスをさらに下降させてワー
クのプレス成形を完了した状態を示す断面図である。
【図4】本発明で用いる、成形前の板状ワークの形状を
示す斜視図である。
【図5】図4に示した板状ワークからコ字形断面部を成
形する前工程の前半段階を終えたワークの形状を示す斜
視図である。
【図6】前工程の後半段階を終えた一次加工ワークの形
状を示す斜視図である。
【図7】一次加工ワークから二次加工ワークを成形する
中間工程の前半段階を終えたワークの形状を示す斜視図
である。
【図8】中間工程の後半段階を終えた二次加工ワークの
形状を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る構造部材の最終形状を示す斜視図
である。
【図10】本発明の他の実施形態である構造部材の製造
装置の要部構造を示す断面図である。
【図11】従来用いられていた、成形前の板状ワークの
形状を示す斜視図である。
【図12】図11に示した板状ワークからコ字形断面部
を成形する前工程の前半段階を終えた、従来のワークの
形状を示す斜視図である。
【図13】前工程の後半段階を終えた、従来のワークの
形状を示す斜視図である。
【図14】前工程を終えたワークをさらに成形する中間
工程の前半段階を終えた、従来のワークの形状を示す斜
視図である。
【図15】中間工程を終えた、従来のワークの形状を示
す斜視図である。
【図16】従来の構造部材の最終形状を示す斜視図であ
る。
【図17】図16に示した構造部材を、溶接により形状
固定した従来の製品形状を示す斜視図である。
【図18】図17に示した状態から、直線状のワークを
長手方向に湾曲させた状態の従来の製品形状を示す斜視
図である。
【符号の説明】
W ワーク、 Wa ワークの端面 1 コ字形断面部 2 閉断面部 10 コ字形断面部の底壁 11 境界壁(コ字形断面部の側壁) 12 前後方向内側壁(平板部) 13 上下方向外側壁、 15 前後方向外側壁 16 湾曲部 20 プレス型 21 パンチ、 22 ダイス 23 倒れ込み防止手段、 25 倒れ込み防止
ピン
フロントページの続き (72)発明者 松倉 孝典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 古畑 貴之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 飯田 昌孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4E063 AA01 BA01 CA12 DA01 JA03 JA07 MA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の板状ワークから形成され、コ字形
    断面部と該コ字形断面部の両側壁を共用する2つの閉断
    面部とを備えた構造部材であって、前記2つの閉断面部
    は、前記コ字形断面部の両側壁から外側へ屈曲された2
    つの屈曲片の側縁部を、互いに端面を当接させた状態で
    前記コ字形断面部の底壁に重合させて形成されており、
    該閉断面部のそれぞれは、前記コ字形断面部の側壁に隣
    接する部分を該側壁に対して直角に接続する平板部とし
    て構成すると共に、該平板部と前記側縁部との間に、該
    側縁部の端面を頂点として前記平板部へ向けて湾曲しか
    つその湾曲方向に圧縮応力を残留する湾曲部を配置して
    いることを特徴とする閉断面を有する構造部材。
  2. 【請求項2】 1枚の板状ワークから形成され、コ字形
    断面部と該コ字形断面部の両側壁を共用する2つの閉断
    面部とを備えた構造部材を製造する装置であって、 相対向して配置されたパンチとダイスとからなり、前記
    ワークの両側縁を前記コ字形断面部の底壁に重合させる
    ようにプレス成形するプレス型と、 該プレス型内でプレス成形される前記ワークの相対向す
    る両側縁の倒れ込みを防止して互いの端面が当接するよ
    うに案内する倒れ込み防止手段と、を備え、 前記プレス型のダイスは、前記プレス成形するときに倒
    れ込み防止手段によって当接されたワークの端面を互い
    に押圧することにより前記閉断面部に圧縮応力を発生さ
    せることを特徴とする閉断面を有する構造部材の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 1枚の板状ワークから形成され、コ字形
    断面部と該コ字形断面部の両側壁を共用する2つの閉断
    面部とを備えた構造部材を製造する方法であって、 前記ワークに、前記コ字形断面部と該コ字形断面部の両
    側壁から外側へ直角に屈曲させた屈曲片とを備えた一次
    加工ワークを形成する前工程と、 前記一次加工ワークの各屈曲片の側縁側を、所定の位置
    で屈曲して、前記閉断面部に近似する二次加工ワークを
    形成する中間工程と、 前記二次加工ワークの相対向する両側縁の端面を互いに
    当接させた状態で前記コ字形断面部の底壁に重合するよ
    うにプレス成形して前記閉断面部を形成すると共に、当
    接されたワークの端面を互いに押圧させることにより圧
    縮応力をワークに発生させて前記記閉断面部を構成する
    湾曲部を形成する後工程と、を含むことを特徴とする閉
    断面を有する構造部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記前工程または中間工程において、さ
    らに、ワークをその長手方向に湾曲させることを含むこ
    とを特徴とする請求項3に記載の構造部材の製造方法。
JP2000252214A 1999-09-21 2000-08-23 閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3613702B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252214A JP3613702B2 (ja) 1999-09-21 2000-08-23 閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法
US09/666,143 US6591576B1 (en) 1999-09-21 2000-09-20 Structural member having closed sections, and apparatus and method for producing the structural member
EP00120539A EP1088606B1 (en) 1999-09-21 2000-09-20 Structural member having closed sections
DE60006917T DE60006917T2 (de) 1999-09-21 2000-09-20 Geschlossenes Strukturteil

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-267470 1999-09-21
JP26747099 1999-09-21
JP2000252214A JP3613702B2 (ja) 1999-09-21 2000-08-23 閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001162324A true JP2001162324A (ja) 2001-06-19
JP3613702B2 JP3613702B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=26547882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000252214A Expired - Fee Related JP3613702B2 (ja) 1999-09-21 2000-08-23 閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6591576B1 (ja)
EP (1) EP1088606B1 (ja)
JP (1) JP3613702B2 (ja)
DE (1) DE60006917T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148820A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Voestalpine Krems Gmbh ロールフォーム成形された部品を製造する方法及びその方法によって製造された部品
CN116422744A (zh) * 2023-06-13 2023-07-14 湖南益格特钢科技有限公司 一种异型钢管成型模具

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0122993D0 (en) * 2001-09-25 2001-11-14 Delphi Tech Inc Cockpit structure
CN100361852C (zh) * 2002-05-14 2008-01-16 日本精工株式会社 车辆用转向管柱装置制造方法
US7055886B2 (en) * 2003-03-28 2006-06-06 Shape Corporation Low-profile high-strength vehicle door beam
US20060096099A1 (en) * 2003-05-08 2006-05-11 Noble Metal Processing, Inc. Automotive crush tip and method of manufacturing
KR100527125B1 (ko) * 2003-06-19 2005-11-09 현대자동차주식회사 자동차용 범퍼의 백빔 구조
ZA200510240B (en) * 2003-06-23 2007-03-28 Smorgon Steel Litesteel Prod An improved beam
US8061034B2 (en) * 2004-11-23 2011-11-22 Magna International Inc. Method for forming a bumper beam for a motor vehicle
US7434366B2 (en) * 2005-01-11 2008-10-14 A. Zahner Company I-beam with curved flanges
US20080093867A1 (en) * 2006-10-24 2008-04-24 Shape Corporation B-shaped beam with integrally-formed rib in face
US7503601B2 (en) 2007-05-31 2009-03-17 Shape Corp. B-shaped beam with radiused face but recessed center
JP4640481B2 (ja) 2008-09-01 2011-03-02 マツダ株式会社 金属製閉断面部材の製造方法
US20100122981A1 (en) * 2008-11-18 2010-05-20 Evironmental Packaging Technologies Limited Shipping container systems
US7954878B1 (en) * 2009-08-07 2011-06-07 Golden Hinton Arch-based vehicle element
DE102011052153A1 (de) * 2011-07-26 2013-01-31 Benteler Automobiltechnik Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Kraftfahrzeug-Biegeträgers und Kraftfahrzeug-Biegeträger
US9027309B2 (en) * 2012-01-09 2015-05-12 Consolidated Metal Products, Inc. Welded hot-rolled high-strength steel structural members and methods
US9534374B1 (en) * 2015-10-02 2017-01-03 Jon Mogck Attic flooring and storage system

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1649922A (en) * 1925-12-11 1927-11-22 Dunlop Rubber Co Manufacture of rims
JPS5939422A (ja) * 1982-08-30 1984-03-03 Komatsu Ltd 箱形構造物の製造方法
US5306058A (en) 1990-03-26 1994-04-26 Shape Corporation Tubular roll-formed automotive bumper
US5395036A (en) * 1990-03-26 1995-03-07 Shape Corporation Method of roll-forming an end automotive bumper
US5080427A (en) * 1990-11-13 1992-01-14 Shape Corporation Impact beam
US5580120A (en) * 1995-02-23 1996-12-03 Mascotech Tubular Products, Inc. Vehicle door intrusion beam
JP3347573B2 (ja) 1996-04-05 2002-11-20 トヨタ自動車株式会社 断面多角形閉状態の管の製造方法及びそのための型
JPH10278706A (ja) * 1997-04-10 1998-10-20 Toyota Motor Corp バンパリインフォースメント取付構造
KR100206023B1 (en) * 1997-04-10 1999-07-01 Hyundai Motor Co Ltd Method of roll-forming an automotive bumper
US6240820B1 (en) * 1998-05-19 2001-06-05 Shape Corporation Die apparatus for cutting end of bumper bar
US6217089B1 (en) * 1999-12-01 2001-04-17 Om Corporation Bumper reinforcing member

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148820A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Voestalpine Krems Gmbh ロールフォーム成形された部品を製造する方法及びその方法によって製造された部品
JP4581001B2 (ja) * 2007-12-20 2010-11-17 フェストアルピネ クレムス ゲーエムベーハー ロールフォーム成形された部品を製造する方法及びその方法によって製造された部品
CN116422744A (zh) * 2023-06-13 2023-07-14 湖南益格特钢科技有限公司 一种异型钢管成型模具
CN116422744B (zh) * 2023-06-13 2023-08-18 湖南益格特钢科技有限公司 一种异型钢管成型模具

Also Published As

Publication number Publication date
EP1088606A2 (en) 2001-04-04
DE60006917T2 (de) 2004-10-28
US6591576B1 (en) 2003-07-15
JP3613702B2 (ja) 2005-01-26
DE60006917D1 (de) 2004-01-15
EP1088606B1 (en) 2003-12-03
EP1088606A3 (en) 2001-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001162324A (ja) 閉断面を有する構造部材、その製造装置およびその製造方法
US9839954B2 (en) Method for producing center pillar reinforcement
JP5390152B2 (ja) 閉構造部材の製造方法、プレス成形装置及び閉構造部材
RU2627833C2 (ru) Способ производства штампованных элементов и штамповочное устройство
JP4766084B2 (ja) ワークの曲げ加工方法および装置
US7748743B2 (en) Structural or chassis component for a motor vehicle, and method of making such a structural or chassis component
KR102220417B1 (ko) 프레스 성형품의 제조 방법 및 제조 장치
US5953951A (en) Method and apparatus for manufacturing bent products
CN110935759B (zh) 围绕三个空间轴线弯曲的构件的u-o成形
KR101579028B1 (ko) 폐단면 구조 부품의 제조 방법 및 장치
KR101810109B1 (ko) 종방향 플랜지를 구비하는 중공 프로파일 부재 제조 방법
JP4149027B2 (ja) 角パイプの製造方法
KR101999944B1 (ko) 자동차 차체용 프레스 성형 부품 및 그 제조 방법
JP6011680B1 (ja) プレス成形方法及びプレス成形金型
CN105492136A (zh) 具有弯曲形状的多边形闭合截面结构部件的制造方法以及通过该方法制造的多边形闭合截面结构部件
CN112313020A (zh) 冲压成形品的制造方法
JP6729011B2 (ja) 閉断面構造部材の製造方法及びo成形用上型
JP6094699B2 (ja) プレス成形品の製造方法、プレス成形品及びプレス装置
JP2663701B2 (ja) プレス型
JPH0238287B2 (ja)
JP2016203255A (ja) プレス成形品の製造方法及びプレス装置
JP2010120058A (ja) プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置
JP2734818B2 (ja) フランジ成形用金型
JP2000335335A (ja) バンパーリィンホース並びにバンパーリィンホースの製造方法及びプレス加工型
JP6995430B2 (ja) 金型装置及び管状部品の成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees