JP2001162106A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JP2001162106A
JP2001162106A JP34750999A JP34750999A JP2001162106A JP 2001162106 A JP2001162106 A JP 2001162106A JP 34750999 A JP34750999 A JP 34750999A JP 34750999 A JP34750999 A JP 34750999A JP 2001162106 A JP2001162106 A JP 2001162106A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陸上だけでなく、船上でも使用できて、低粘度
の油から高粘度の油まで処理でき、特に100,000
cSt以上のエマルジョン化した高粘度の油でも装置を
閉塞することなく、大量の油水混合液を連続的に処理で
き、しかも、油水比率に対しても、広い範囲で使用でき
るコンパクトな油水分離装置を提供する。 【解決手段】油水分離槽10を連続する第1回収部10aと
第2回収部10bで形成し、第1回収部10aに油水混合液
Lの供給口11と排油口12を設け、第2回収部10bに排水
口13を設けると共に、上部の分離油溜まり部10boに容積
が前記排水口12側に行くにつれて小さくなるテーパー部
14を設け、更に、油水の界面Sの位置を調整する界面調
整手段16a,16b,5,6を備えて油水分離装置1を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油水混合液から油
と水を分離するための油水分離装置に関するものであ
る。より詳細には、海上や河川や湖沼等の水面に浮遊す
る流出油を、海水や水と共に吸引して生じる、油水比率
が広範囲に変動する油水混合液や、また、流動性の高い
低粘度から流動性の低い100,000cSt以上にも
及ぶエマルジョン化した高粘度の油が混入した油水混合
液にも対応できる油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の事故により海上に原油や重油が流
出すると、流出油は波による作用によりエマルジョン化
して性状が変化し、非常に高粘度の油となる。この流出
油をポンプ等の油回収装置により回収するような場合に
は、流出油だけでなく、流出油と一緒に海水や海上のゴ
ミ、海草等の浮遊物も随伴吸引することになる。
【0003】このような海上で回収された油は船上や船
外の回収油タンクに保管し陸上に搬送して処理するが、
随伴吸引された水量が多いと回収油タンク内の油量がそ
の分減少するので、貯油効率が著しく低下する。そのた
め、船上で回収された油と水の混合液から水を除去し、
回収油タンク内の水をできるだけ少なくすることが必要
となる。
【0004】この油水分離は、船舶事故等の流出油の回
収の場合には、流出油が海岸に打ち寄せる前に流出水域
で油回収作業を行うのが効率的であるので、高い波浪中
における油水分離も視野に入れる必要があり、波によっ
て動揺する船上で確実に油水分離できることが必要とな
る。
【0005】一方、従来技術の陸上施設で主に用いられ
ている油水分離装置には、PPI方式やコアレッサー方
式や吸着膜分離方式等がある。
【0006】先ず、図5に示すPPI(Paralel Plate
Interceper)方式の油水分離装置50では、流入口51から
入った油水混合液Lは、砂留(沈砂地)52からスクリー
ン53を通過して油槽54に入り、ここで、多重平行傾斜板
55の間を通過する。この多重平行傾斜板55の部分で、混
合している油Oは浮上途中で平行板55の裏面に到達して
フィルム状になって、平行板55の裏面を上昇し、上方の
油滴捕獲用のフード56内に集められ、フード56頂部の溢
流管57から集油水分離槽58に流出し回収され、油Oを分
離した水Wは流出管58より排出される。
【0007】このPPI方式の油水分離装置50では、油
槽54中に多数の平行傾斜板55を組込んで、油Oと水Wと
の比重差を利用して分離しており、この平行傾斜板55
は、油槽54の長軸に平行に、例えば、水平面に対して約
45度の傾斜角を有して約100mmの間隔で配置され
ている。この平行傾斜板55の裏面を油滴の集積面として
機能させるので、油滴が浮上する高さを短縮でき、この
短縮により分離効率を高めている。
【0008】また、図6や図7に示すようなコアレッサ
ー方式の油水分離装置では、浮遊油や分散油等の微細な
油を捕集及び集合させて大きな油滴にして分離するコア
レッサーを使用している。
【0009】図6の油水分離装置60では、混合液通路61
内に配置した波型平行板62と網状のコアレッサー63で、
混合液L中の油分Oを捕集してより大きい油滴にしてい
る。また、図7の油水分離装置70では、浮上し易い油塊
や油滴は供給管からタンク71に入った部分でそのまま浮
上させ、また、浮上分離し難い浮遊油や分散油はタンク
71の下部に設けたコアレッサー72で分離している。
【0010】また、図8に示すような吸着膜分離方式の
油水分離装置80では、油分Oを油水混合液L中、特に油
層OL において特殊吸着膜81で吸着し、この特殊吸着膜
81をモーター84と駆動チェーン85により回転している主
ローラー86等により、油受槽82上に移動して絞りローラ
83により、吸着した油分Oを絞り出して、油水分離して
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の油水分離装置においては、以下のような
問題がある。
【0012】先ず、図5に示すようなPPI方式の油水
分離装置では、粘度の低い流動性のある少量の油を含ん
だ水を対象としているので、多量の油を含む油水比率の
高い混合液や高粘度の油を含む混合液に対して使用する
と、装置が油で閉塞してしまうという問題がある。特
に、海上で油が流出した場合、油は風化作用によりエマ
ルジョン化して高粘度の油塊に変化するので、この装置
では閉塞の可能性が強く連続して油水分離ができない。
【0013】更に、設置面積が大きくなるので、海上の
流出油を回収するような、船上で使用する油水分離装置
としては採用できないという問題がある。
【0014】また、図6に示すようなコアレッサー式の
油水分離装置60では、低粘度で少量の油に対しては良好
に油水分離できるが、大量のエマルジョン化した高粘度
の油に対しては、波型平行板62とコアレッサー63が閉塞
してしまい、油水分離できなくなってしまうという問題
がある。
【0015】そして、図7のコアレッサー式の油水分離
装置70においては、油水比率が変化すると界面Sの位置
も変動し、油分が多くなるとコアレッサー72に入る油分
が多くなり、高粘度油により閉塞してしまうという問題
がある。また、油分Oが少なくなると排油口73から水が
流出してしまい、油水分離が不十分となるという問題が
ある。また、付着性の強い高粘度油が入ると、上部の斜
面部分にこの高粘度油が付着し、徐々に閉塞に至るとい
う問題もある。
【0016】更に、図8の吸着膜分離方式の油水分離装
置80においては、処理量が多くなると特殊吸着膜81も大
きくなり、また、モーター84の動力も大きなものとなる
ので、装置が大型化し、多量の油水混合液処理には実用
的でないという問題がある。
【0017】つまり、これらの従来技術の油水分離装置
においては、処理液の大半は水であり、主に、粘度の低
い流動性のある油が少量混入している油水混合液を対象
とし、水中にわずかに含まれる油分を除去することを目
的としているので、処理対象の油水混合液に多量の油が
含まれている場合には、装置内部に油が多くなって、油
と水の分離を効率良く行うことができず、また、高粘度
の油を処理対象とした場合には、これらの多重平行板や
コアレッサーが油で閉塞してしまうという問題がある。
また、設置面積が大きいものが多く、狭い船上で使用す
ることができない。
【0018】さらに、海水と共に随伴吸引された海上の
ゴミ、海草が装置に入った場合、平行傾斜板や波型平行
板やコアレッサー部で、これらが閉塞するので、装置の
入口手前でこれら異物を除去する必要があるが、大量の
高粘度油の場合は、フィルターの抵抗が大きく非常に困
難である。
【0019】これらの上述した油水分離装置の他にも、
タンク内で、堰を使用して油を溢流させて油水分離する
装置があるが、この装置も、油水比率が変化すると、油
分量が変化し堰部の油膜の厚さが変化するので堰の高さ
がこれに追従できず、分離した油中の水分が多くなった
り、分離した水分中に油が混じったりして、油水分離効
果が低下するという問題がある。また、動揺に弱く、船
上の使用には不適となる。
【0020】特に、本発明の油水分離装置が対象とする
油水混合液は、油の比率が広い範囲に及ぶと共に、海上
で流出した油のように、波に揉まれてエマルジョン化し
た100,000cSt以上の高粘度の油塊等を含み、
しかも、動揺する船上でも使用でき、大量の油水混合液
を連続的に処理する必要があり、さらに、ゴミや異物が
入った場合も閉塞しないことが必要であるので、従来の
油水分離装置では対応できない。
【0021】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的は、陸上だけでなく、船上でも
使用できて、低粘度の油から高粘度の油まで処理でき、
特に100,000cSt以上のエマルジョン化した高
粘度の油でも装置を閉塞することなく、大量の油水混合
液を連続的に処理でき、しかも、油水比率に対しても、
広い範囲で使用でき、海上のゴミや海草が入っても閉塞
しないコンパクトな油水分離装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明の油水分離装置は、次のように構成される。
【0023】1)油水混合液が供給され、かつ、分離油
が排出される第1回収部と、分離水が排出される第2回
収部とからなる油水分離槽に、分離した油水の界面の位
置を調整する界面調整手段を備えた油水分離装置であっ
て、前記第1回収部は、下部に油水混合液の供給口を有
すると共に、上部に排油口を有して形成され、前記第2
回収部は、下部の分離水溜まり部分に排水口を有すると
共に、上部に分離油溜まり部の容積が前記排水口側に行
くにつれて小さくなるテーパー部を有して形成される。
【0024】つまり、船上にも搭載可能なコンパクトな
装置とするために、タンク式とし、油水混合液の供給口
近傍(上流側)に急浮上する高粘度の油塊や油滴等を回
収する第1回収部を設け、この第1回収部に連続して、
緩浮上する水中の浮遊油や分散油等を回収する第2回収
部を設ける。但し、この第1回収部と第2回収部との間
の油水混合液や分離油や分離水が通過する部分に特に仕
切りを設ける必要はない。
【0025】この第1回収部の油水混合液の供給口の直
上の側壁を急傾斜に形成するか、あるいは、供給管を側
壁より内側に延ばして、供給口を側壁から離れた位置に
設けることにより、急浮上する高粘度がエマルジョン化
した油塊や油滴等の粘性が高く付着し易い油分が側壁に
付着しないようにすることが容易にできる。
【0026】そして、第2回収部においては、油水混合
液が油を浮上分離させながら排水口側(以下、下流側と
いう)に流れて行くが、下流側に行くに連れて浮上する
油の量が少なくなる。そのため、第2回収部の上部の油
溜まりの容積が同じままであると、上部の油溜まりにお
いて油の浮上量の少ない下流側に向かう油の流れが生
じ、第1回収部で分離された付着性の強い高粘度のエマ
ルジョン油も下流側に流され、しかも下流側では分離油
が淀んでしまうので、高粘度の油が側壁に付着及び堆積
し、成長してやがて装置の一部を閉塞するに至る恐れが
生じる。
【0027】これに対して、本発明の装置では、第2回
収部の上部に設けたテーパー部により、緩浮上してくる
油の流れを、油溜まり部分の第1回収部の出口側へ向か
わせる流れにして、第1回収部で回収した油塊を油排出
口に向かわせて円滑に分離油を油排出口から排出するよ
うに構成している。また、テーパー状に形成することに
より、段部や角部を排除して油が付着し易い淀みが発生
するのを防止している。
【0028】更に、このテーパー部を設けることによ
り、分離した油の自由表面の面積を小さくできるので、
船舶の動揺による自由表面変動による、油水分離性能へ
の影響を小さくできる。
【0029】そして、界面調整手段を設けて、広範囲な
油水比率に対応可能としている。即ち、界面を所定の範
囲に維持するために、水分が多い場合には、分離水の排
水量を多く、また、油分が多い場合には、分離水の排水
量を少なくするするが、いずれにしても、界面を所定の
範囲に維持することにより、界面と排油口との距離、ま
た、界面と排水口との距離を略一定の距離に維持できる
ので、分離水が排油口から、また、分離油が排水口から
排出されるのを防止できる。従って、確実に油水が分離
した状態でそれぞれを排出できる。
【0030】特に、油水界面位置により、分離水の排出
流量を制御することにより、油水分離槽内の分離油の層
厚を大きくできるので、船上で使用した場合に、この油
水分離槽が動揺しても、分離油の排出口から分離水が漏
出するのを防止できる。
【0031】また、界面調節手段としては、油水分離槽
に油水の界面が監視できる透明窓や液位ゲージを設け、
この界面を目視によって監視し、排水バルブを手動で開
閉制御する手動の界面調整手段でもよいが、自動化が望
ましく、次のように構成する。
【0032】2)上記油水分離装置において、前記界面
調節手段が、前記排水口から排出される分離水の量を調
整する排水バルブと、油水の界面を検出する界面センサ
ーと該界面センサーによって検出された検出値によっ
て、前記排水バルブの開閉を制御する制御手段とで形成
する。
【0033】この界面センサーとしては、超音波式、回
転式、光学式、電気式等のものがある。
【0034】この自動化された界面調節手段により、人
手を省くことができ、効率よく油水分離作業を行うこと
ができる。
【0035】3)また、上記の油水分離装置において、
前記油水の界面より下の分離水溜まり部に、油塊浮上後
の油水混合液の流れを整流する整流板を設ける。
【0036】この構成により、水層部分の下流側の流れ
が整流されるので、水中に浮遊している浮上しにくい浮
遊油や分散油も、流れに掻き混ぜられることなく、浮上
し、分離する。
【0037】4)更に、上記の油水分離装置において、
前記第2回収部の前記油水の界面より下の分離水溜まり
部に、仕切板を設ける。仕切板は、下側部分に貫通孔を
有し、上流と下流に区分するもの、貫通孔の無いものが
ある。これらを1枚〜数枚組合わせて用いることができ
る。
【0038】この構成により、第2回収部の入口近傍の
水層内で浮上途上にある浮遊油や分散油を含んだ水の部
分は下流側に流れず、仕切板の上側部分に滞留するの
で、浮遊油や分散油の浮上が促進され、分離効率を上げ
ることができる。
【0039】5)そして、上記の油水分離装置浮体にお
いて、前記第2回収部の分離水溜まり部の下流側に連続
して第3回収部を設け、該第3回収部に、水中の浮遊油
や分散油を集油する微細油集油部材を設ける。
【0040】この構成により、第1回収部と第2回収部
で、高粘度油がエマルジョン化した油塊、高粘度油等の
比較的大きな粒径の浮遊油や分散油を回収し、その後の
水から、さらに、微少粒径の浮遊油や分散油を、コアレ
ッサーや多重平行傾斜板で形成される微細油集油部材で
回収できるので、油水分離効果が向上する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態の油水分離装置について説明する。
【0042】図1及び図2は本発明の実施の形態の油水
分離装置1を示す。
【0043】この油水分離装置1は、油水混合液Lの供
給側(以下上流側Uという)の第1回収部10aとこれに
連続する第2回収部10bとからなる油水分離槽10であ
り、油水の界面Sを所定の範囲に維持する界面位置調整
手段を有して構成される。
【0044】この第1回収部10aは、油水混合液Lの供
給口11を有し、この供給口11から供給された直後に急浮
上する高粘度の油塊や油滴等Ocを回収する部分であ
り、上流側U即ち油水混合液Lの供給側に設けられる。
【0045】この第1回収部10aの上部に油水混合液L
から分離した分離油Oを回収して排出するための排油口
12を設ける。この排油口12は溢流させるタイプでもよ
く、吸引するタイプでもよいが、処理対象の油の性状や
量に対応させて採用する。この排油口12から排出される
分離油Oは分離油タンク3に回収される。
【0046】更に、供給口11から出て急浮上する高粘度
の油塊や油滴等Ocが第1回収部10aの側壁21に付着し
ないように、供給口11が開口する側壁21を急傾斜に形成
する。あるいは、この側壁21を急傾斜に形成する代わり
に、油水混合液Lの供給管2を側壁21より内側に延ばし
て、供給口11が側壁21から離れた内側になるように形成
してもよい。
【0047】第2回収部10bは、緩浮上する水中の比較
的粒径の小さい浮遊油や分散油等Omを回収する部分で
あり、油水混合液Lの供給側とは反対側(以下、下流側
Dという)に設けられる。この第2回収部10bの上部の
油溜まり部10boは、油溜まり部分10boの容積が下流側D
に行くにつれて小さくなるようにテーパー部14を設けて
形成すると共に、分離した水Wが溜まる下部の分離水溜
まり部10bwに排水口13を設ける。この排水口13は、浮遊
油や分散油等Omの浮上を乱さないように油水分離槽10
内の分離水Wの流れを円滑にするのが好ましいので、油
水混合液Lの供給口11と反対側に設けるのがよい。この
排水口13から排出される分離水Wは、分離水タンク4に
回収され、別処理されるか、あるいは、水域に戻され
る。
【0048】この第2回収部10bの上部に設けたテーパ
ー部14により、分離油溜まり部10boにおける緩浮上して
くる油Omの流れを、第1回収部10aの排油口12側へ向
かわせる流れFにすることができ、第1回収部10aで回
収した油塊等Ocを押し出せるので円滑に分離油Oを排
油口12から排出できる。
【0049】そして、更に、このテーパー部14を設ける
ことにより、油水分離槽10内に滞留する回収油Oの量を
少なくできると共に、油水分離装置1をコンパクトにで
きる。このコンパクトであることは、狭い船上では特に
重要な要素である。
【0050】なお、このテーパー部14を設けない場合に
は、下流側Dに行くに連れて分離・浮上する油Omの量
が少なくなるので、上部の油溜まり10boにおいて浮上量
の少ない下流側に向かう油の流れが生じ、分離油Oが淀
んでしまい、付着性の強い高粘度のエマルジョン油等O
cが側壁22に付着し、やがて装置の一部閉塞に至る恐れ
が生じる。
【0051】そして、油水の界面Sが所定の範囲になる
ように界面調整手段を設けるが、この界面調整手段は、
界面Sの上下変動を検出する界面検知手段(界面センサ
ー)16a.16bと、この界面検知手段16a.16bの信号
を受けて、排水バルブ15の開閉及び弁開度を調整する制
御手段(コントローラ)17とからなる。
【0052】この界面検知手段16a.16bのひとつとし
ては、超音波の発信器16aと受信器16bの対で構成した
界面センサーを採用することができ、水中と油中で超音
波の伝搬特性が変化することを利用して、界面Sの位置
がこれらの受・発信器16a.16bより上か下かを判定す
る。
【0053】そして、この受信側の界面センサー16bか
らの信号を入力としてコントローラ17でフィードバック
制御をして排水バルブ15を自動開閉することにより、容
易に界面Sが所定の範囲に収まるように調整できる。
【0054】また、簡便な装置においては、界面調整手
段を自動にする代わりに手動とし、油水分離槽10の側面
に設けたガラス窓や液位計等により、油水の界面Sを目
視で監視し、界面Sが所定の範囲内に入るように、手動
で排水バルブ15を開閉制御して、分離水Wの排出量を調
整することもできる。
【0055】この構成の油水分離装置1によれば、油水
分離を油の浮上力を利用して行ない、堰やコアレッサー
を使用しないので、高粘度のエマルジョン油でも装置が
閉塞することがなく、油水分離槽内で、油水の界面を所
定の範囲に維持することにより油水比率の広い範囲での
変動に対応でき、連続的に多量の油水混合液の処理がで
きる。
【0056】そして、装置1の側壁21、22等に付着し易
い高粘度エマルジョンの油塊等Ocは、浮上力が大きい
ので、供給口側の第1回収部10aで急浮上するが、これ
らの油塊等を、側壁21に沿って装置の側壁等に接触させ
ることなく浮上させ、直上近傍の排油口12で排出できる
ので、装置への付着や分離油溜まり部内における滞留を
防止でき、高粘度エマルジョン油による装置の閉塞の恐
れが無くなる。
【0057】また、浮上力が小さい水中の浮遊油や分散
油等Omに対しても、第2回収部10bにおいて、緩浮上
させて回収できる。低粘度から高粘度までの広い粒径範
囲の油を含んだ油水混合液Lにも対応できる。
【0058】そして、油水分離槽10内の界面制御位置の
設定により、油水分離槽10の上部の分離油溜まり部10ao
の油層OL を厚くでき、しかも界面Sを所定の範囲内に
維持するので、船上等で油水分離装置1が動揺しても、
排油口12から分離水Wが漏出するのを防止できる。
【0059】従って、広範囲の粘度の油やエマルジョン
化した高粘度油を含む混合処理液でも、油水比率の広い
範囲で、連続的に確実に油水分離ができ、しかも、コン
パクトな油水分離装置となる。
【0060】そして、更に回収効率を向上するために、
図3に示すように、この油水分離槽10の油水の界面Sの
予定位置Pより下の分離水溜まり部10aw,10bwに、急浮
上する油塊等Ocが浮上した後の油水混合液Lの流れを
整流する整流板23を設ける。
【0061】この整流板23は、図3(b)に示すような
多孔23hや図示しないスリットを有して流れの方向を一
定方向に向けるものであり、分離水溜まり部10aw,10bw
の水層WL の下流側の流れを整流できるので、水中に浮
遊している浮上しにくい浮遊油や分散油等0mを掻き混
ぜることなく、下流側Dに導くことができるので、浮遊
油や分散油等Omが浮上し易くなり分離効率が向上す
る。
【0062】更に、第2回収部10bの油水の界面Sの予
定位置Pより下の分離水溜まり部10bwに、下側部分に孔
のない仕切板24aや貫通孔24hやスリットを有し、水層
WLを上流と下流に区分する仕切板24bを設ける。
【0063】この仕切板24により、第2回収部10bの入
口近傍の分離水溜まり部10bwで浮上途上にある浮遊油や
分散油等Omを含んだ油水混合液Lを下流側に流さず、
仕切板24の上流側の上側部分に滞留させるので、浮遊油
や分散油等Omの浮上が促進され、また、仕切板24a,
24bの上部で反転する流れに含まれる浮遊油や分散油等
Omは、上の油層OL と接触してこの油層OL 内に取り
込まれ易くなるので、分離効率が更に向上する。
【0064】次に、図4に他の実施の形態の油水分離装
置1Aを示す。
【0065】この油水分離装置1Aにおいては、第2回
収部10bの下の分離水溜まり部10bwの下流側に連続して
第3回収部10cを設け、この第3回収部10cに、水中の
浮遊油や分散油等を分離する多重平行傾斜板25Aからな
る微細油集油部材25を設ける。この多重平行傾斜板25A
の代わりに網状のコアレッサー(図示しない)を設けて
もよい。
【0066】この微細油集油部材25により、第1回収部
10aと第2回収部10bで、高粘度の油塊や油滴等Ocを
回収し、その回収後の油水混合液Lから、さらに、微少
粒径の浮遊油や分散油等Omを第2分離油タンク5に回
収できるので、油水分離効果が著しく向上する。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したような本発明の油水分離
装置によれば、次のような効果を奏することができる。
【0068】1)堰やコアレッサーを使用せず、粘着力
が強く浮上力の大きい高粘度の油等を供給口側の第1回
収部で、油の浮上力を利用して油水分離し、上部の排油
口から排出するので、エマルジョン化した高粘度の油で
も装置が閉塞することがない。
【0069】2)浮上が遅い水中の浮遊油や分散油等の
油は、下流側の第2回収部で緩浮上させることができる
ので、高い分離効果が得られる。
【0070】3)油水分離槽内で、油水の界面を所定の
範囲に維持することにより油水比率が広い範囲で変動し
ても、これに対応でき、連続的に多量の油水混合液の処
理ができる。
【0071】4)第2回収部で回収した低粘度の流動性
のある油を、第2回収部の分離油溜まり部に設けたテー
パー部に沿って、第1回収部の排油口へ流出させること
ができるので、装置への付着や油溜まり内における滞留
を回避しながら、第1回収部で回収した高粘度の油塊等
を押し出すことができて、円滑に分離油を排出口から排
出できる。
【0072】5)油水分離槽内の油層界面制御位置の調
整(設定)により、タンク内の油層を厚くでき、しかも
一方で界面を所定の範囲内に維持するので、界面と排油
口との距離を大きく維持でき、船上作業等で油水分離装
置が動揺しても、分離油の排出口から分離水が漏出する
のを防止できる。
【0073】6)第2回収部の分離油溜まり部にテーパ
ー部を設けたので、油水分離装置内に滞留する回収油量
を少なくでき、また、装置をコンパクトにできる。
【0074】7)海上に浮遊するゴミや海草が流入して
も、油塊と共に装置外へ排出でき、閉塞しない。
【0075】従って、広範囲の粘度の油やエマルジョン
化した高粘度油を含む混合処理液でも、油水比率の広い
範囲で、連続的に確実に油水分離ができ、しかも、動揺
する船上でも使用できるコンパクトな油水分離装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の油水分離装置を示す
斜視図である。
【図2】図1の油水分離装置の側断面図である。
【図3】(a)は、図1の油水分離装置に整流板と仕切
板を設けた側断面図で、(b)は整流板を示す正面図
で、(c),(d)は仕切板を示す正面図である。
【図4】本発明に係る他の実施の形態の油水分離装置を
示す図で、(a)は油水分離装置の側断面図で、(b)
はX−X断面図である。
【図5】従来技術のPPI方式の油水分離装置を示す図
で、(a)は平面図で、(b)はY−Y断面図で、
(c)はZ−Z断面図である。
【図6】従来技術の多重平行板とコアレッサーを使用し
た油水分離装置を示す図で、(a)は側断面図であり、
(b)は多重平行板を示す部分斜視図である。
【図7】従来技術のコアレッサーを使用した油水分離装
置を示す断面を有する側面図である。
【図8】従来技術の吸着膜分離方式の油水分離装置を示
す側断面図である。
【符号の説明】
1、1A 油水分離装置 10 油水分離槽 10a 第1回収部 10b 第2回収部 10c 第3回収部 11 供給口 12 排油口 13 排水口 14 テーパー部 15 排水バルブ 16a 界面センサー(発振器) 16b 界面センサー(受信器) 17 コントローラ 23 整流板 24a 仕切板(孔無し) 24b 仕切板(貫通孔有り) L 油水混合液 O 分離油 Oc 油塊や油滴等 Om 浮遊油や分散油等 OL 油槽 W 分離水 WL 水層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/40 C02F 1/40 A (72)発明者 山賀 秀夫 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 (72)発明者 小野 志郎 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 Fターム(参考) 4D051 AA01 BA01 BA07 BA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油水混合液が供給され、かつ、分離油が
    排出される第1回収部と、分離水が排出される第2回収
    部とからなる油水分離槽に、分離した油水の界面の位置
    を調整する界面調整手段を備えた油水分離装置であっ
    て、 前記第1回収部は、油水混合液の供給口を有すると共
    に、上部に排油口を有して形成され、前記第2回収部
    は、下部の分離水溜まり部に排水口を有すると共に、上
    部に分離油溜まり部の容積が前記排水口側に行くにつれ
    て小さくなるテーパー部を有して形成されたことを特徴
    とする油水分離装置。
  2. 【請求項2】 前記界面調節手段が、前記排水口から排
    出される分離水の量を調整する排水バルブと、油水の界
    面を検出する界面センサーと該界面センサーによって検
    出された検出値によって、前記排水バルブの開閉を制御
    する制御手段とからなることを特徴とする請求項1記載
    の油水分離装置。
  3. 【請求項3】前記油水の界面の予定位置より下の分離水
    溜まり部に、油水混合液の流れを整流する整流板を設け
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の油水分離装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2回収部の前記油水の界面の予定
    位置より下の分離水溜まり部に、孔の無い、又は、下側
    部分に貫通孔を有する、上流と下流に区分する仕切板を
    設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の油水分離装置。
  5. 【請求項5】 前記第2回収部の分離水溜まり部の下流
    側に第3回収部を設け、該第3回収部に、水中の浮遊油
    や分散油等を集油する微細油集油部材を設けたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油水分離装
    置。
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