JP2001161739A - レーザ治療装置 - Google Patents

レーザ治療装置

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JP2001161739A
JP2001161739A JP35375999A JP35375999A JP2001161739A JP 2001161739 A JP2001161739 A JP 2001161739A JP 35375999 A JP35375999 A JP 35375999A JP 35375999 A JP35375999 A JP 35375999A JP 2001161739 A JP2001161739 A JP 2001161739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ治療時における各種条件設定のための
操作性を良好にし、術者に掛かる負担を軽減する。 【解決手段】 レーザ光を患者眼に照射することにより
治療を行うレーザ治療装置において、患者眼を観察する
ための観察光学系と、治療レーザ光源からのレーザ光を
導光して患者眼に照射するレーザ照射光学系と、患者眼
に対して前記観察光学系及びレーザ照射光学系を相対移
動させるためのジョイスティックと、該ジョイスティッ
クまたはその近傍に設けられたレーザ照射条件変更用の
操作部材を持つ条件設定部と、該条件設定部によって設
定された設定情報を、前記観察光学系で観察される視野
内への表示または音声の発生により報知する報知手段
と、前記操作部材の操作によるレーザ照射条件の変更に
ロックをかけるロック手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の治療部位
(患部)にレーザ光を照射して治療を行うレーザ治療装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】眼科分野で利用されるレーザ治療装置で
は、比較的正確にレーザ照射位置を特定する必要がある
ため、観察光学系を使用して患者眼の治療部位周辺部を
拡大観察しながら照射位置を特定し、レーザ治療を行っ
ている。観察光学系としては、一般に、双眼の顕微鏡を
持つスリットランプ(細隙灯顕微鏡)が使用されてい
る。また、スリットランプに備えられたレーザ照射及び
観察のための光学系と患者眼との位置合わせにはジョイ
スティックが用いられている。
【0003】治療に際しては、レーザ出力等の照射条件
を各々の治療目的や患者眼の状態に応じて変更する。従
来、照射条件の設定値の変更は、レーザ装置本体の操作
パネルに設けられた各スイッチやジョイスティックとは
離れたところに設けられた操作部材を操作して行ってい
た。また、設定した照射条件は操作パネルに配置された
表示器に表示されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、治療中
にレーザ照射条件を変更する場合、術者は観察光学系に
よる患部の観察から操作パネル等へ視線を移した上で、
ジョイスティックから手を離して照射条件変更用の操作
部材を操作しなければならず、レーザ照射条件の変更に
手間取ることがあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、レーザ治療時
における各種条件設定のための操作性を良好にし、術者
に掛かる負担を軽減することができるレーザ治療装置を
提供することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【0007】(1) レーザ光を患者眼に照射すること
により治療を行うレーザ治療装置において、患者眼を観
察するための観察光学系と、治療レーザ光源からのレー
ザ光を導光して患者眼に照射するレーザ照射光学系と、
患者眼に対して前記観察光学系及びレーザ照射光学系を
相対移動させるためのジョイスティックと、該ジョイス
ティックまたはその近傍に設けられたレーザ照射条件変
更用の操作部材を持つ条件設定部と、該条件設定部によ
って設定された設定情報を、前記観察光学系で観察され
る視野内への表示または音声の発生により報知する報知
手段と、前記操作部材の操作によるレーザ照射条件の変
更にロックをかけるロック手段と、を備えることを特徴
とする。
【0008】(2) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記ロック手段はレーザ照射条件の変更にロックを
かけるか否かを選択する選択手段と、該選択手段により
ロックをかけることが選択されたときに、前記操作部材
によって出力される操作信号を無効にする信号無効手段
と、を備えることを特徴とする。
【0009】(3) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記ロック手段によるロック状態を術者に告知する
告知手段を備えることを特徴とする。
【0010】(4) (1)のレーザ治療装置におい
て、さらにレーザ光を患者眼に照射するためのトリガ信
号を入力するトリガ手段と、前記ロック手段によってレ
ーザ照射条件の変更にロックが掛かっていない場合に前
記トリガ信号の入力に対してレーザ光の照射を制限する
制限手段と、を設けたことを特徴とする。
【0011】(5) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記ロック手段はレーザ照射条件の変更にロックを
かけるか否かを選択する選択手段を含み、該選択手段は
前記ジョイスティック又はその近傍に設けたことを特徴
とする。
【0012】(6) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記操作部材はジョイスティックの軸回りに回転す
る回転部材であり、前記条件設定部は前記回転部材の回
転を検知する検知手段を有し、該検知手段からの出力信
号によってレーザ照射条件が変更される構成としたこと
を特徴とする。
【0013】(7) (6)のレーザ治療装置におい
て、前記回転部材は複数のレーザ照射条件を変更するた
めに複数個設けられおり、各回転部材の外形状が異なる
ことを特徴とする。
【0014】(8) レーザ光を患者眼に照射すること
により治療を行うレーザ治療装置において、患者眼を観
察するための観察光学系と、治療レーザ光源からのレー
ザ光を導光して患者眼に照射するレーザ照射光学系と、
患者眼に対して前記観察光学系及びレーザ照射光学系を
相対移動させるためのジョイスティックと、該ジョイス
ティックまたはその近傍に設けられたレーザ照射条件変
更用の操作部材であって、複数のレーザ照射条件を変更
するためにそれぞれ外形状が異なる操作部材を持つ条件
設定部と、該条件設定部によって設定された設定情報を
前記観察光学系で観察される視野内への表示または音声
の発生により報知する報知手段と、備えることを特徴と
する。
【0015】(9) (8)のレーザ治療装置におい
て、前記操作部材はジョイスティックの軸回りにそれぞ
れ回転する回転部材であり、前記条件設定部は各回転部
材の回転を検知する検知手段を有し、該検知手段からの
出力信号によってレーザ照射条件が変更される構成とし
たことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、後発白内障治療や虹彩、隅角の穿孔による緑内障治
療をジャイアントパルスのレーザにより行うレーザ治療
装置を実施例として挙げ、図面に基づいて説明する。図
1はレーザ治療装置の外観略図、図2は制御系及び光学
系要部構成図である。
【0017】1はレーザ発振部であり、レーザ発振部1
内には治療用レーザ光源10からのレーザ光を照射する
ための光学系等が設けられている。レーザ出射部1の検
者側には、各種のスイッチ及び表示器を持つコントロー
ルパネル3が配置されている。
【0018】4は患者眼を観察するための接眼部4aを
含むスリットランプデリバリであり、スリットランプデ
リバリ4は観察光学系を収納する顕微鏡部4b、及び照
明光学系を収納する照明部4cにより構成される。顕微
鏡部4bはレーザ発振部1の上部に設置され、レーザ発
振部1及び照明部4cは、固定テーブル2上を摺動可能
な摺動台9上に搭載されている。固定テーブル2に対す
る摺動台9の移動は、ジョイスティック5により行う。
ジョイスティック5を前後左右に傾けることにより、摺
動台9を前後左右方向に摺動させ、ヘッドレスト6に固
定される患者眼に対して顕微鏡部4bの位置合わせを行
うことができる。また、ジョイスティック5の握り部自
体を回転することにより、レーザ発振部1、顕微鏡部4
b及び照明部4cを一体的に摺動台9に対し上下移動で
きる機構となっている。
【0019】ジョイスティック5の頂部にはレーザ照射
のトリガ信号を発信するためのトリガスイッチ5aが設
けられいる。また、ジョイスティック5の上方には、レ
ーザ照射条件の設定値を変更するためめの条件設定部7
が設けられている。条件設定部7は図4(a)に示すよ
うに、ジョイスティック5が持つ軸5bの軸回りに回転
する3つの回転部材からなる回転ノブ7a、7b、7c
を持つ。回転ノブ7aにはフォーカスシフト量(エイミ
ング光の焦点位置に対するレーザ光の焦点位置のシフト
量)を設定する機能を、回転ノブ7bにはレーザエネル
ギー強度(レーザ出力)を設定する機能を、回転ノブ7
cには1回のトリガ信号に対するレーザ照射数を設定す
る機能を、それぞれ割り当ててある。
【0020】また、回転ノブ7aの側面にはローレット
を、回転ノブ7bの側面には半球状の凹凸を、回転ノブ
7cの側面にはローレットを形成してあり、術者が直接
これら回転ノブ7a〜7cを見ることなく、その配置位
置と外形状の接触の違いによって各ノブが何れのもので
あるかを把握できるようにしている。
【0021】なお、これら条件設定部7の複数の各部材
を間違わないようにするためには、図4(b)の様に、
回転ノブ7aには右斜めローレット、回転ノブ7bには
平目ローレット、回転ノブ7cに左斜めローレットをつ
けて、各ノブに違いを出しても良い。この他、段階的に
大きさを変えて違いが分かるようにしても良い。
【0022】回転ノブの7bの内側は図5(a)に示す
ようなエンコーダの機構になっている。回転ノブ7bを
回転すると、回転ノブ7bに固着された回転遮光ディス
ク60がLED63a,63bと検知用フォトディテク
タ62a,62bの間を回転する。LED63a,63
bと検知用フォトディテクタ62a,62bは支基61
a,61bにより固定されている。回転遮光ディスク6
0は、図5(b)の様に回転方向に多数のスリットがあ
いている。これにより、検知用フォトディテクタ62
a,62bには断続的にLED63a,63bの光が検
知され、その位相差で回転ノブ7bの回転方向が検知さ
れる。また、回転ノブ7bの回転量はフォトディテクタ
62a,62bのパルス数によって検知される。この回
転方向と回転量の検知信号の出力によって、後述する制
御部20はレーザエネルギー強度の設定値を変更する。
他の回転ノブ7a、7cも同様な機構であるので、その
説明は省略する。
【0023】ジョイスティック5の下方の摺動台9上に
は、ジョイスティック5の軸5bを中心にして回転する
回転スイッチ8が設けられている。回転スイッチ8は条
件設定部7の各回転ノブ7a,7b,7cを操作するこ
とにより出力される検出信号をON(有効)/OFF
(無効)させる機能を持つ。すなわち、回転スイッチ8
によりOFFが選択されると、制御部20(図2参照)
は各フォトディテクタ62a,62bからの出力信号が
あってもこれを無効にする。これにより、回転ノブ7b
が回されてもレーザ照射条件が変更されないようにロッ
クがかけられる(レーザ照射条件の設定値が変化しない
ように固定される)。他の回転ノブ7a,7cについて
も同様に回転スイッチ8のOFF信号によって、設定値
が変化しないようにロックが掛けられる。回転スイッチ
8を逆回転してONにすると、制御部20は各回転ノブ
7a,7b,7cの操作によって出力される信号を有効
として、後述するレーザ照射条件の変更を行う。
【0024】また、設定値の変更されないように固定
(ロック)を行う手段としては、回転スイッチ8をOF
Fにしたときに、回転ノブ7a,7cの回転を検知する
フォトディテクタ62a,62bからの出力信号を回路
的に遮断し、制御部20への入力信号を無効とする方法
でも良い(図8(a)参照)。あるいは、回転スイッチ
8をOFFにしたときには、フォトディテクタ62a,
62bを駆動する電力自体を遮断し、これらが駆動しな
いようにしても良い(図8(b)参照)。
【0025】なお、回転スイッチ8を設ける場所は実施
形態に限定されるものではないが、ジョイスティック5
を持ちながら操作できるように、ジョイスティック5又
はその近傍に設ける方が好ましい。
【0026】また、条件設定部7によって設定された値
が変化しないように、レーザ照射条件の変更にロックを
かける手段としては、上記のような回転スイッチ8によ
る電気的な手段の他、回転ノブ7a〜7cが回転しない
ように、機械的にロックする手段とすることもできる。
【0027】図2において、10は治療用レーザ光源で
あり、レーザ光源10内には、図示なき固体レーザロッ
ド、励起光源、Qスイッチ等が設けられており、短時間
でパルス幅が狭く、ピーク出力の大きいジャイアントパ
ルスが出射される。固体レーザロッドには基本波長10
64nmの光を発振するNd:YAGロッドを使用す
る。
【0028】レーザ光源10からのレーザ光は以下の構
成からなるレーザ照射光学系によって患者眼に向けて照
射される。23はレーザ光の偏光方向を回転させる1/
2波長板、24はブリュースタ角に配置された偏光板で
ある。1/2波長板23は制御部20の制御によるモー
タ22によって回転され、偏光板11との組み合わせに
よって患部に照射されるレーザ光のエネルギ量を調整す
る。このエネルギ量を調整するための設定信号は、回転
ノブ7bの操作によって入力される。11はビームスプ
リッタ、12は光検出器、13は安全シャッタ、14は
ソレノイドであり、安全シャッタ13はソレノイド14
の駆動によりレーザ光軸上に適時挿脱され、レーザ照射
の安全性が保たれる。安全シャッタ13を通過したレー
ザ光は凹レンズ27a及び凸レンズ27bによって光束
を広げられて整えられた後、ダイクロイックミラー18
で可視光半導体レーザ15からのエイミング光(主波長
633nm)と同軸にされる。
【0029】エイミング光に対するレーザ光のフォーカ
スシフトは、凸レンズ27bを移動する移動機構26が
モータ25によって駆動されることによって行われる。
また、フォーカスシフトの設定信号は回転ノブ7aによ
って入力され、制御部20がその設定に基づいてモータ
25を駆動する。
【0030】半導体レーザ15から出射したエイミング
光はコリメータレンズ16によって平行光束にされ、2
つの孔が設けられたアパーチャ17により2本に分割さ
れる。ダイクロイックミラー18以後の治療用レーザ光
及びエイミング光は、光束を広げるエキスパンダレンズ
28を通り、顕微鏡部4b内のダイクロイックミラー1
9(赤外光及び可視光の一部を反射し、可視光の大部分
を透過する特性を持つ)を介して、対物レンズ41及び
コンタクトレンズ47を介して患者眼Eの患部に集光さ
れる。
【0031】顕微鏡部4b内の観察光学系は、左右の観
察光路で共用される対物レンズ41と、左右の各光路に
配置された変倍光学系42、結像レンズ43、正立プリ
ズム群44、視野絞り45、接眼レンズ46を備える。
変倍光学系42は設定倍率により適宜切り換えられるよ
うになっている。
【0032】また、顕微鏡部4b内の観察光学系には、
条件設定部7によって変更された設定値が観察視野内で
観察できるように、視野内表示系50が組込まれてい
る。視野内表示系50は、片方の観察光路で変倍光学系
42と結像レンズ43との間に斜設された、両面が全反
射ミラーとなっている両面ミラー51を備える。両面ミ
ラー51は観察光を多く遮蔽しない大きさとしている。
両面ミラー51の上方には、LED等の発光素子による
表示部52、コリメータレンズ53が配置されている。
表示部52は視野絞り45と共役な位置に配置し、表示
部52は光学素子や配置位置により表示光束が観察視野
中心から外れて観察できるように設けられている。ま
た、両面ミラー51の下方には光センサ54が配置され
ており、患者眼から反射する観察光の一部が両面ミラー
51で反射され、光センサ54はその反射光量を検出す
る。
【0033】照明部4cの構成としては既知のスリット
照明光学系を利用するが、本発明と関係が薄いため、詳
細な説明は省略する。
【0034】図3はコントロールパネル3の構成を示す
図であり、入力スイッチ及び表示部としては、レーザ照
射の可否を設定するREADY スイッチ31a、その表示ラ
ンプ32a、累積照射数を表示する表示部32eをリセ
ットするスイッチ31b、レーザエネルギー強度を示す
表示部32c、照射数を表示する表示部32d、レーザ
光のフォーカスシフト量を示す表示部32f、電源導入
時に点灯するランプ32g、トリガスイッチ5aの条件
を選択するスイッチ31c、その表示ランプ32hが設
けられている。スイッチ31cを押してONにすると、
ランプ32hが点灯する。この状態のときには回転スイ
ッチ8がOFFの場合のみ、トリガスイッチ5aが作用
するように制御される。また、35は条件設定部7によ
って照射条件の値が変更されたことを音声によって知ら
せるスピーカである。
【0035】以上のような構成を備えるレーザ治療装置
について、以下にその動作を説明する。
【0036】術者はコントロールパネル3のスイッチ及
び条件設定部7の各ノブを操作してレーザ照射条件を初
期設定する。また、照明部4cからのスリット光によっ
て照明された患者眼を顕微鏡部4bによって観察し、エ
イミング光の照準を患部に位置合わせするように、ジョ
イスティック5を操作して光学系を移動する。レーザ照
射の準備完了後は、READY スイッチ31aを押して安全
シャッタ13を光路から離脱させ、レーザ照射が可能な
状態とする。
【0037】制御部20は設定された条件に基づいて、
コントロールパネル3の表示部32a〜32hの他、視
野内表示系50の表示部52の表示を制御する。図6は
接眼部4aから後発白内障の患者眼を覗いた際の、観察
視野の様子を示した例である。80は接眼部4aから覗
いたときの視野径を示し、81は観察される患者眼Eの
虹彩である。84は白く混濁した水晶体後嚢であり、8
3は位置合わせされたエイミング光像を示す。92は設
定された照射条件を表示する表示部52の像であり、EN
ERGY設定表示92a、PULSE/BURST 設定表示92b、FO
CUS SHIFT設定表示92cがある。また、表示部52の
表示の明るさは、光センサ54の検出信号に基づいて制
御部20によって調節される。つまり、眼からの反射光
が明るければ表示部52の光量を上げ、暗ければ表示部
52の光量を下げる。
【0038】レーザ照射条件の変更が必要な場合は、回
転スイッチ8をON側に回した後、回転ノブ7a〜7c
の操作により変更する。制御部20はこれらの入力信号
に基づき、モータ25を駆動制御することによってフォ
ーカスシフトの条件を変更し、モータ22を駆動制御す
ることによってレーザ出力の条件を変更し、レーザ光源
10の駆動制御によるレーザ照射数の条件を変更する。
このような変更操作に際して、術者は顕微鏡部4bによ
って患者眼を観察したまま、接眼部4aから目を離すこ
となく回転スイッチ8及び各ノブ7a〜7cを操作して
各設定値を変更できる。すなわち、術者はジョイスティ
ック5に手を添えているので、その近傍にある回転スイ
ッチ8及び回転ノブ7a〜7cに容易に手(又は指)を
移動することができる。また、回転ノブ7a〜7cは回
転により設定値が変わる構成としたので、簡単に指の操
作で変更できる。
【0039】変更された設定値は表示部52に表示され
る他、各設定が変化する毎に、制御部20に接続されて
いるスピーカ35から設定値が音声により知らされるの
で、これによっても術者は接眼部4aから目を離すこと
なくその設定状態を知ることができる。音声によるパラ
メータ設定値の通知は、図示無きスイッチによりON/
OFFでき、不要のときは音声が発生しないようにして
も良い。
【0040】各設定値の変更後、術者は回転スイッチ8
をOFFにし、ジョイスティック5の操作中に誤って回
転ノブ7a〜7cを回転させても設定値が変化しないよ
うにロックする。この状態でトリガスイッチ5aが押さ
れた場合、そのトリガ信号の入力により制御部20はレ
ーザ光源10を動作させてレーザ光を出射する。レーザ
光源10からの治療レーザ光は、前述の光学系に導光さ
れて患者眼に照射される。
【0041】ここで、回転スイッチ8がONの場合は、
図6の表示部92中のインジケーター96が点灯し、条
件設定値の変更が可能であることを術者に知らせる。回
転スイッチ8がONの状態でトリガスイッチ5aが押さ
れた場合には、制御部20はトリガ信号の入力があって
もレーザ光源10を動作させず、レーザ出射が行われな
いように制限する。したがって、回転スイッチ8をOF
F側にすることを忘れたり、設定ノブ7を操作中に誤っ
てトリガスイッチ5aを押してしまっても、予期しない
状態でのレーザ照射を防止することができる。
【0042】なお、回転スイッチ8がONの場合には、
安全シャッタ13を光路に挿入したままとし、回転スイ
ッチ8にREADY スイッチ31aの機能を持たせても良
い。すなわち、回転スイッチ8がOFFの場合のみ、安
全シャッタ13が光路から外され、レーザ照射が可能な
状態とされる。
【0043】以上のように患者眼を観察しながら、各レ
ーザ照射条件を変更でき、その変更状態も知ることがで
きるので、レーザ照射の条件を徐々に変更していく場合
には、特に効率良く作業を行うことができる。例えば、
後発白内障の水晶体後嚢の切裂治療では、眼内レンズと
水晶体後嚢が密接していることが多く、眼内レンズを傷
付けないために最初は弱エネルギーで、フォーカスシフ
ト量も大き目にして照射する。初めに設定した照射条件
でレーザ照射を行った後は、患部の切裂具合を観察した
上で所望する治療効果が得られるように、条件設定部7
及び回転スイッチ8の操作により、徐々にエネルギ量を
強くしたり、フォーカスシフト量を変更する。頻繁に変
更が多い場合でも、ジョイスティック5の近傍に条件設
定部7が設けられているので、術者は顕微鏡部4bから
目を離すことなくこれらを容易に操作することができ、
また、その設定値情報を表示部52の表示又はスピーカ
35からの音声により確認することができる。
【0044】なお、回転スイッチ8のON/OFFの状
態に拘らず、トリガスイッチ5aからのトリガ信号に対
して常にレーザ照射を行いたい場合は(特に頻繁にレー
ザ照射とその条件設定の変更を繰り返す場合は)、スイ
ッチ31cによりこの状態を選択することもできる。
【0045】以上の説明ではジャイアントパルスのレー
ザを使用したレーザ治療装置について述べたが、アルゴ
ンレーザのように光凝固を行う装置にも、本発明を適用
することができる。すなわち、スリットランプデリバリ
4とレーザ光源からのレーザ光を患者眼に向けて照射す
るレーザ照射部を持つタイプの光凝固装置においては、
これらを移動するジョイスティックを持つので、先の例
と同じく、そのジョイスティックの近傍に回転ノブ7a
〜7c及び回転スイッチ8を設ける。各回転ノブには、
例えば、レーザ出力、凝固時間(照射時間)、スポット
サイズの設定値を変更する機能を割り当てる。また、図
7は観察光学系によって観察される条件設定表示部93
の例であり、回転ノブ7a〜7cに割り当てられた条件
の設定値が各表示93a,93b,93cに対応して表
示される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
患者眼の観察から目を離すことなく、ジョイスティック
を持つ手によってレーザ照射条件の設定をスムーズに変
更することができ、効率的に作業を行うことがでる。こ
れにより術者及び患者に掛かる負担を軽減することがで
きる。また、ジョイスティックの操作中に条件設定の値
が変化してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例であるレーザ治療装置の外観略図であ
る。
【図2】レーザ治療装置の制御系及び光学系要部構成図
である。
【図3】レーザ治療装置のコントロールパネルの配置例
を示す図である。
【図4】ジョイスティック部の配置を示す図である。
【図5】回転ノブの内側のエンコーダ構造を示す図であ
る。
【図6】レーザー治療装置の接眼部から覗いた際の視野
の様子を示す図である。
【図7】光凝固装置の接眼部から覗いた際の視野の様子
を示す図である。
【図8】回転スイッチの配置例を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振部 4 スリットランプデリバリ 4a 接眼部 5 ジョイスティック 5a トリガスイッチ 7 条件設定部 8 回転スイッチ 20 制御部 31c スイッチ 35 スピーカ 52 表示部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を患者眼に照射することにより
    治療を行うレーザ治療装置において、患者眼を観察する
    ための観察光学系と、治療レーザ光源からのレーザ光を
    導光して患者眼に照射するレーザ照射光学系と、患者眼
    に対して前記観察光学系及びレーザ照射光学系を相対移
    動させるためのジョイスティックと、該ジョイスティッ
    クまたはその近傍に設けられたレーザ照射条件変更用の
    操作部材を持つ条件設定部と、該条件設定部によって設
    定された設定情報を、前記観察光学系で観察される視野
    内への表示または音声の発生により報知する報知手段
    と、前記操作部材の操作によるレーザ照射条件の変更に
    ロックをかけるロック手段と、を備えることを特徴とす
    るレーザ治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記ロック手段はレーザ照射条件の変更にロックをかける
    か否かを選択する選択手段と、該選択手段によりロック
    をかけることが選択されたときに、前記操作部材によっ
    て出力される操作信号を無効にする信号無効手段と、を
    備えることを特徴とするレーザ治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記ロック手段によるロック状態を術者に告知する告知手
    段を備えることを特徴とするレーザ治療装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のレーザ治療装置において、さ
    らにレーザ光を患者眼に照射するためのトリガ信号を入
    力するトリガ手段と、前記ロック手段によってレーザ照
    射条件の変更にロックが掛かっていない場合に前記トリ
    ガ信号の入力に対してレーザ光の照射を制限する制限手
    段と、を設けたことを特徴とするレーザ治療装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記ロック手段はレーザ照射条件の変更にロックをかける
    か否かを選択する選択手段を含み、該選択手段は前記ジ
    ョイスティック又はその近傍に設けたことを特徴とする
    レーザ治療装置。
  6. 【請求項6】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記操作部材はジョイスティックの軸回りに回転する回転
    部材であり、前記条件設定部は前記回転部材の回転を検
    知する検知手段を有し、該検知手段からの出力信号によ
    ってレーザ照射条件が変更される構成としたことを特徴
    とするレーザ治療装置。
  7. 【請求項7】 請求項6のレーザ治療装置において、前
    記回転部材は複数のレーザ照射条件を変更するために複
    数個設けられおり、各回転部材の外形状が異なることを
    特徴とするレーザ治療装置。
  8. 【請求項8】 レーザ光を患者眼に照射することにより
    治療を行うレーザ治療装置において、患者眼を観察する
    ための観察光学系と、治療レーザ光源からのレーザ光を
    導光して患者眼に照射するレーザ照射光学系と、患者眼
    に対して前記観察光学系及びレーザ照射光学系を相対移
    動させるためのジョイスティックと、該ジョイスティッ
    クまたはその近傍に設けられたレーザ照射条件変更用の
    操作部材であって、複数のレーザ照射条件を変更するた
    めにそれぞれ外形状が異なる操作部材を持つ条件設定部
    と、該条件設定部によって設定された設定情報を前記観
    察光学系で観察される視野内への表示または音声の発生
    により報知する報知手段と、備えることを特徴とするレ
    ーザ治療装置。
  9. 【請求項9】 請求項8のレーザ治療装置において、前
    記操作部材はジョイスティックの軸回りにそれぞれ回転
    する回転部材であり、前記条件設定部は各回転部材の回
    転を検知する検知手段を有し、該検知手段からの出力信
    号によってレーザ照射条件が変更される構成としたこと
    を特徴とするレーザ治療装置。
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