JP2009297073A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2009297073A
JP2009297073A JP2008151714A JP2008151714A JP2009297073A JP 2009297073 A JP2009297073 A JP 2009297073A JP 2008151714 A JP2008151714 A JP 2008151714A JP 2008151714 A JP2008151714 A JP 2008151714A JP 2009297073 A JP2009297073 A JP 2009297073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
optical system
patient
surgical microscope
illumination light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008151714A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Akiyama
宏 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2008151714A priority Critical patent/JP2009297073A/ja
Publication of JP2009297073A publication Critical patent/JP2009297073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】良好なレッドレフレクスを得ることができ、かつ網膜硝子体手術において質の高い観察像を得ることが可能な手術用顕微鏡を提供する。
【解決手段】手術用顕微鏡1の観察光学系30は、患者眼Eによる第1照明光の反射光を対物レンズ31や変倍レンズ32を介して接眼レンズ36に導く。観察光路にはハーフミラー40が配置される。ハーフミラー40は、第1照明光学系20Aからの照明光の一部を観察光学系30と略同軸にかつ患者眼Eに向かう方向に反射させる。更にハーフミラー40は、観察光学系30により導かれる上記反射光の一部を透過させる。制御部60は、患者眼Eの後眼部を観察するための所定の要求を受けたときに、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー40を観察光路から退避させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、眼科手術において使用される手術用顕微鏡に関する。
眼科分野においては様々な手術が実施される。その代表例として白内障手術や網膜硝子体手術などがある。
白内障は、水晶体が混濁して視力が低下する疾患である。水晶体は、実質と、それを覆う透明な薄膜(嚢)とにより形成されている。白内障により混濁するのは主として実質である。白内障手術は、混濁した実質を取り除き、その代わりに人工のレンズ(intraocular lens:IOL)を挿入するものである。
白内障手術の手順は一般に次のようなものである:(1)嚢の前面に円形の孔を開ける;(2)この孔を介して超音波乳化吸引装置の先端を嚢内に挿入し、実質を乳化して吸引する;(3)袋状になった嚢内に残留する皮質を除去する;(4)空洞になった嚢内にIOLを挿入し、所定位置に配置させる。
このような手順のうち特に(1)の作業においては、照明光を眼底に反射させて得られる赤色反射(レッドレフレクス)をあたかもバックライトのように用いることにより、嚢の切開部位のコントラストを高めて観察を行うのが一般的である。
良好なレッドレフレクスを得るためには、照明光の眼底反射光を観察光学系に入射させる必要がある。それには、照明光学系の光軸(照明光軸)と観察光学系の光軸(観察光軸)とを近接させる必要がある。これを達成するために、従来から様々な工夫がなされてきている。
たとえば特許文献1には、照明光を反射するハーフミラーを観察光学系の光路上に配置することにより、観察光軸とほぼ同軸に又は完全に同軸に患者眼を照明する構成が開示されている。なお、特許文献1の構成では、対物レンズと患者眼との間にハーフミラーが配置されているが、たとえば対物レンズと変倍レンズ系との間などにハーフミラーを配置した構成も実用化されている。
網膜硝子体手術においては、顕微鏡の外部の照明を用いる場合と、顕微鏡に搭載された照明(照明光学系)を用いる場合とがある。
外部照明としては、ファイバオプティクス(fiber optics)を用いる手法が一般的である(たとえば特許文献2を参照)。これは、ファイバオプティクスの先端を眼内に挿入し、これを介して専用の光源からの照明光を眼内に導くものである。この手法では、細い光ファイバが使用されるため、前眼部を照明する白内障手術等と比較して観察像がかなり暗くなってしまう。
また、近年では、眼内観察用のコンタクトレンズを角膜上に配置させてより広い観察野を確保した状態で網膜硝子体手術を行うことも増えている(たとえば特許文献2を参照)。この場合、より広い範囲を照明可能なファイバオプティクスが用いられることも多く、その際には、より明るい照明光を出力可能な光源を使用して観察像の明るさの低下を抑制することもある。
また、近年、患者眼に接触配置されるコンタクトレンズの代わりに、患者眼から離れた位置にレンズを配置させて眼内を観察する手法が普及してきている(たとえば特許文献3を参照)。このようなレンズは前置レンズと呼ばれている。前置レンズを用いて眼内を観察する際には、顕微鏡に搭載された照明が使用される。
特許第2938483号明細書 特開2003−111789号公報 特開2003−62003号公報
特許文献1の構成によれば、良好なレッドレフレクスを得られる反面、ハーフミラーの存在により観察像の明るさが低下するという欠点がある。これは前置レンズを用いる場合についても同様である。また、ファイバオプティクスを用いる場合においても、ハーフミラーにより観察像が一層暗くなってしまう。なお、上記のように照明光を明るくすることも考えられるが、患者眼への影響や患者に与える不快感を考慮すると明るさには限界がある。そのため、これは好適な解決策とは言い難い。
また、観察光学系の光路(観察光路)にハーフミラーを斜めに配置させた場合、非点収差等の影響により観察像の画質が劣化するという欠点もある。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、良好なレッドレフレクスを得ることができ、更に、網膜硝子体手術において質の高い観察像を得ることが可能な手術用顕微鏡を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光源から出力された照明光を患者眼に照射するための照明光学系と、対物レンズ、変倍レンズ及び接眼レンズを含み、前記患者眼による前記照明光の反射光を前記対物レンズ及び前記変倍レンズを介して前記接眼レンズに導く観察光学系と、前記光源からの前記照明光の一部を前記観察光学系の光路と略同軸にかつ前記患者眼に向かう方向に反射させ、かつ前記反射光の一部を透過させて前記観察光学系に導光させる光路合成手段と、前記光路合成手段を移動させる駆動機構と、所定の要求を受けたときに、前記駆動機構を制御して前記光路合成手段を前記観察光学系の光路から退避させる制御手段と、を備えることを特徴とする手術用顕微鏡である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の手術用顕微鏡であって、前記制御手段は、前記所定の要求としての所定の操作が為されたときに電気信号を出力する操作手段を含み、前記電気信号が出力されたことに対応して前記駆動機構を制御して前記光路合成手段を退避させる、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の手術用顕微鏡であって、前記光路合成手段は、前記制御手段により退避される前に、前記患者眼と前記対物レンズとの間に配置される、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の手術用顕微鏡であって、前記光路合成手段は、前記制御手段により退避される前に、前記対物レンズと前記変倍レンズとの間に配置される、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡であって、前記照明光学系は、他の光源から出力された他の照明光を前記観察光学系の光軸に対して所定角度を成す方向から前記患者眼に照射させるための光学系を含み、前記所定の要求は、前記他の照明光を前記患者眼に照射させるための照射要求である、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の手術用顕微鏡であって、前記照射要求は、前記患者眼に対する前記照明光の照射停止要求である、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の手術用顕微鏡であって、前記照射要求は、前記患者眼に対する前記他の照明光の照射開始要求である、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡であって、前記光学系は、前記観察光学系の光路から退避された位置に配置され、かつ前記他の光源からの前記他の照明光を前記所定角度を成す方向から前記患者眼に照射させるように偏向する偏向ミラーを含む、ことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡であって、前記光学系は、前記他の光源からの前記他の照明光を導光し、かつ前記導光された前記他の照明光を前記患者眼に挿入された先端から出射して前記後眼部に照射するファイバオプティクスを含む、ことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡であって、前記患者眼と前記対物レンズとの間の使用位置に配置され、前記光源からの前記照明光を集束させて前記患者眼の後眼部に導く前置レンズと、前記使用位置と所定の退避位置とに択一的に配置可能に前記前置レンズを保持する保持機構と、を更に備え、前記制御手段は、前記保持機構により前記前置レンズが前記使用位置に配置されることを前記所定の要求として検出して電気信号を出力する検出手段を含み、前記電気信号が出力されたことに対応して前記駆動機構を制御して前記光路合成手段を退避させる、ことを特徴とする。
この発明に係る手術用顕微鏡の光路合成手段は、照明光の一部を観察光学系と略同軸にかつ患者眼に向かう方向に反射させ、更に、この照明光の反射光の一部を透過させて観察光学系に導光させるものである。このビームスプリッタは駆動機構により移動される。制御手段は、患者眼の後眼部を観察するための所定の要求を受けたときに、駆動機構を制御して光路合成手段を観察光学系の光路から退避させる。
このような手術用顕微鏡によれば、照明光の一部を観察光学系と略同軸にかつ患者眼に向かう方向に反射させる光路合成手段を用いることにより、良好なレッドレフレクスをえることができる。
更に、この手術用顕微鏡によれば、光路合成手段を観察光学系の光路から退避させた状態で、後眼部の質の高い観察像、つまり明るく収差の少ない観察像を得ることができる。したがって、網膜硝子体手術において質の高い観察像を得ることが可能である。
この発明に係る手術用顕微鏡の実施形態の一例を説明する。以下の実施形態に係る手術用顕微鏡は眼科手術において使用される。特に、以下の手術用顕微鏡は、レッドレフレクスを利用する前眼部の手術(白内障手術等)と、網膜硝子体手術等の後眼部の手術の双方に使用可能である。なお、以下の説明における網膜硝子体手術には、網膜や硝子体だけでなく、脈絡膜や強膜の手術、更には視神経等の組織に関する手術も含まれるものとする(これらをまとめて「後眼部」と呼ぶことがある)。
〈第1の実施形態〉
[外観構成]
第1の実施形態に係る手術用顕微鏡1の外観構成について、図1を参照しつつ説明する。手術用顕微鏡1は、従来と同様に、支柱2、第1アーム3、第2アーム4、駆動装置5、顕微鏡6及びフットスイッチ8とを含んで構成される。
このような構成により、顕微鏡6は3次元的に移動可能に支持されている。駆動装置5は、モータ等のアクチュエータを含んで構成される。駆動装置5は、フットスイッチ8を用いた操作に応じて顕微鏡6を上下方向や水平方向に移動させる。
顕微鏡6の鏡筒部10には、各種光学系や駆動系などが収納されている。鏡筒部10の上部にはインバータ部12が設けられている。インバータ部12は、患者眼Eの観察像が倒像として得られる場合に、この観察像を正立像に変換する。インバータ部12の上部には、左右一対の接眼部11L、11Rが設けられている。観察者(術者等)は、左右の接眼部11L、11Rを覗き込むことにより、患者眼Eを双眼視することができる。
[光学系の構成]
次に、図2及び図3を参照しつつ、手術用顕微鏡1の光学系の構成を説明する。図2は光学系の側面図である。図3は光学系の一部を下方から見た図である。
手術用顕微鏡1の光学系は、照明光学系20と観察光学系30を含んで構成される。照明光学系20は、患者眼Eに照明光を照射するための光学系である。観察光学系30は、この照明光の患者眼Eによる反射光を観察者眼Pに導く光学系である。それにより、観察者は、患者眼Eの拡大像を観察することができる。以下、各光学系20、30について説明する。
〔照明光学系〕
照明光学系20には、第1照明光学系20Aと第2照明光学系20Bが設けられている。第1照明光学系20Aはレッドレフレクスを利用した観察において使用される。第2照明光学系20Bは後眼部を観察するときに使用される。
(第1照明光学系)
第1照明光学系20Aのハロゲンランプ21は照明光を出力する。この照明光を第1照明光と呼ぶ。ハロゲンランプ21は、この発明の「光源」の一例である。ハロゲンランプ21から出力された第1照明光は、ライトガイド22により導光される。更に、この第1照明光は、コンデンサレンズ23により平行光束とされ、投影レンズ24により集束光とされる。
第1照明光学系20Aの光路上にはハーフミラー40が配置されている。ハーフミラー40は、対物レンズ31と患者眼Eとの間に配置される。ハーフミラー40は、第1照明光学系20Aの光軸(第1照明光軸)20aと、観察光学系30の光軸(観察光軸)30とを互いに交差させるような位置に配置されている。なお、ハーフミラー40は両側矢印Aに示すように移動されるが、その詳細については後述する。ハーフミラー40は、この発明の「光路合成手段」の一例である。
投影レンズ24を経由した第1照明光の一部は、ハーフミラー40により反射されて観察光軸30aに沿って患者眼Eに入射する。すなわち、第1照明光学系20Aによる患者眼Eの照明態様は、照明光軸と観察光軸とが一致されたもの、いわゆる完全同軸照明である。このような照明態様は、前述のように、良好なレッドレフレクスを得るために用いられる。
(第2照明光学系)
第2照明光学系20Bのハロゲンランプ25は照明光を出力する。この照明光を第2照明光と呼ぶ。ハロゲンランプ25は、この発明の「他の光源」の一例である。ハロゲンランプ25から出力された第2照明光は、ライトガイド26により導光される。更に、この第2照明光は、コンデンサレンズ27により平行光束とされ、投影レンズ28により集束光とされる。
投影レンズ28の先には偏向ミラー29が設けられている。偏向ミラー29は、たとえば全反射ミラーにより構成される。偏向ミラー29は、対物レンズ31よりも後方、すなわち、対物レンズ31に対して患者眼Eとは反対側の位置に配置される。偏向ミラー29は、観察光学系30の光路(観察光路)から退避された位置に配置されている。なお、双眼観察に支障を与えない程度において、偏向ミラー29と観察光路とが交差していてもよい(この場合も含めて「観察光路から退避された位置」とする)。
偏向ミラー29と観察光路との位置関係の一例を図3に示す。前述のように、観察光学系30は双眼観察可能なものである。そのために、対物レンズ31よりも後の光学部材は、それぞれ左右一対設けられている。すなわち、観察光学系30には、照明光の患者眼Eによる反射光を観察者の左眼に導く光学系(左観察光学系)と右眼に導く光学系(右観察光学系)とが設けられている(これは従来と同様である)。図3に示す偏向ミラー29は、左右の観察光学系の入射瞳30L、30Rのそれぞれの周端部を僅かに覆うような位置に配置されている。
なお、図2は、観察者の右眼側から左眼側を見た図である。よって、図2においては、左右の観察光学系は紙面を貫く方向に重なって配置されている。左右の観察光学系は、同様の構成(後述)を有している。また、図3において、符号30aLは左観察光学系の光軸を表し、符号30aRは右観察光学系の光軸を表す。
さて、投影レンズ28を経由した第2照明光は、偏向ミラー29により患者眼Eに向かう方向に反射される。偏向ミラー29により反射された第2照明光は、対物レンズ31により進行方向が変更される。対物レンズ31を経由した第2照明光は、観察光軸30aに対して所定角度(傾斜角度)を成す方向から患者眼Eに入射する。この入射角度は、0度以外の角度であり、たとえば数度〜6度程度の角度に設定される。すなわち、第2照明光学系20Bによる患者眼Eの照明態様は、観察光軸に対して照明光軸を傾斜させたもの、いわゆる角度付照明(斜め照明)である。このような照明態様は、網膜や硝子体等の後眼部の観察に好適である。
なお、観察光軸30aに対する第2照明光の角度(傾斜角度)を変更できるように構成することも可能である。たとえば、ライトガイド26の出射端と偏向ミラー29との間に、第2照明光の断面の一部のみを透過させるスリット板を設け、偏向ミラー29の反射面の異なる領域(観察光軸30aに近い領域、観察光軸30aから遠い領域など)に第2照明光を選択的に照射させることにより、傾斜角度を変更可能にできる。傾斜角度の変更可能範囲は、たとえば数度〜6度程度の範囲とされる。
(観察光学系)
観察光学系30について説明する。観察光学系30は、従来と同様に、対物レンズ31、変倍レンズ(系)32、結像レンズ33、像正立プリズム34、視野絞り35及び接眼レンズ(系)36を含んで構成される。変倍レンズ32、結像レンズ33、像正立プリズム34、視野絞り35及び接眼レンズ36は、それぞれ左右一対設けられている。
対物レンズ31、変倍レンズ32及び結像レンズ33は、鏡筒部10に格納されている。像正立プリズム34はインバータ部12に格納されている。接眼レンズ36は接眼部11L、11Rに格納されている。
変倍レンズ32を構成する各レンズは、観察光軸30a方向に移動可能とされている。それにより、変倍レンズ32は、患者眼Eの観察像の拡大倍率を変更する。像正立プリズム34は、観察像が倒像である場合、すなわち、照明光の患者眼Eによる反射光の結像回数が奇数回である場合に観察光路に挿入され、この観察像を正立像に変換する。結像回数が偶数回の場合、像正立プリズム34は観察光路から退避される(代わりに偏向プリズム等を配置させてもよい)。視野絞り35は、観察者眼Pによる患者眼Eの観察視野を制限する。
[制御系の構成]
手術用顕微鏡1の制御系の構成について、図4を参照しつつ説明する。制御系は制御部60を中心に構成される。
制御部60は、マイクロプロセッサや記憶装置(RAM、ROM、ハードディスクドライブ等)を含んで構成される。この記憶装置には、手術用顕微鏡1を制御するためのコンピュータプログラムが予め記憶されている。また、制御部60には、各部に電力を供給する電源装置が含まれる。マイクロプロセッサは、このコンピュータプログラムに基づいて手術用顕微鏡1を動作させる。また、制御部60は、フットスイッチ8等の操作部80に対する操作に応じて手術用顕微鏡1を制御する。
制御部60は手術用顕微鏡1の各部の動作を制御する。たとえば、制御部60は、各ハロゲンランプ21、25の点灯/消灯の動作、観察倍率の変更動作、顕微鏡6の移動動作、ハーフミラー40の移動動作などを制御する。制御部60は、その他の各種制御も行う(たとえば像正立プリズム34の移動制御)。
ハロゲンランプ21、25は、それぞれ独立に制御される。制御部60は、各ハロゲンランプ21、25に対する電力供給を開始することでこれを点灯させ、電力供給を停止することでこれを消灯させる。
観察倍率は、前述のように変倍レンズ32により変更される。変倍レンズ32を構成する各レンズは、変倍機構70によって観察光軸30aに沿う方向に移動される。変倍機構70は、従来と同様に、アクチュエータと伝達機構を含んで構成される。アクチュエータは、モータやソレノイド等により構成される。伝達機構は、ギア等を含んで構成され、アクチュエータが発生した駆動力を各レンズに伝達する。制御部60は、このアクチュエータの動作を制御して各レンズを移動させることにより観察倍率を変更する。なお、観察倍率の変更は、一般に、操作部80に対する操作に応じて実行される。
ハーフミラー駆動機構50は、制御部60による制御を受けてハーフミラー40を移動する。ハーフミラー駆動機構50は、たとえば前述の特許文献1と同様の機構(ガイドレール等)を含む。更に、ハーフミラー駆動機構50は、ソレノイドやモータ等のアクチュエータを備えている。制御部60は、このアクチュエータの動作を制御してハーフミラー40を移動させる。
前述のように、ハーフミラー40は、図2の両側矢印Aに示すように移動される。すなわち、ハーフミラー40の位置は、図2に実線で示す使用位置と、二点鎖線で示す退避位置とに切り替えられる。使用位置に配置されている場合、ハーフミラー40は、第1照明光の一部を反射して観察光軸30aと同軸に患者眼Eに入射させる。一方、退避位置は、第2照明光路や観察光路から離れた位置に設定されている。
[動作及び効果]
以上のような構成を有する手術用顕微鏡1の動作及び効果について説明する。
レッドレフレクスを利用する場合、操作部80を用いて所定の操作が為されると、制御部60は、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー40を使用位置(図2に実線で示す位置)に配置させる。なお、ハーフミラー40が既に使用位置に配置されている場合には特に何もしなくてよい。
続いて、制御部60は、第1照明光学系20Aのハロゲンランプ21を点灯させて第1照明光を出力させる。第1照明光は、観察光軸30aと同軸で患者眼Eに入射する。観察光軸30aと同軸であるので、第1照明光の眼底反射光(赤みを帯びた光である)は、観察光学系30の光路に入射して接眼レンズ36に導かれる。それにより、明るいレッドレフレクスが得られる。
なお、このような完全同軸照明では、観察像の陰影が薄くなり立体感が得られないおそれがある。よって、観察光軸30aに対して第1照明光を僅かに傾斜させるようにハーフミラー40を配置させ(1度〜数度程度)、立体感のある観察像を得られるようにしてもよい。この発明にいう「略同軸」は、完全同軸照明のみならず、良好なレッドレフレクスが得られる範囲における傾斜を許容するものとする。
さて、従来の手術用顕微鏡では、第2照明光を使用する場合(後眼部を観察する場合など)においても、第1照明光を反射するハーフミラーが観察光路上に配置されていたため、観察像の質が劣化していた。また、特許文献1のようにハーフミラーを移動可能に構成した場合であっても、ハーフミラーを観察光路から退避させるための操作を行わなければならなかった。
この実施形態に係る手術用顕微鏡1においては、次のような動作を行うことにより、観察像の質の劣化を防止できるとともに、煩わしい操作を不要にできる。なお、後眼部を観察する際には、従来と同様に、患者眼Eの角膜上にコンタクトレンズが配置される。
まず、オペレータは、操作部80を用いて、第2照明光を患者眼Eに照射させるための所定の操作(照射要求)を行う。この照射要求の例として次のようなものがある。
第1の例は、患者眼Eに対する第1照明光の照射停止を要求する操作(照射停止要求)である。この操作は、たとえばフットスイッチ8を操作することにより行われる。この操作が為されると、制御部60は、ハロゲンランプ21を消灯させて第1照明光の出力を停止させ、更に、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー40を退避位置(図2に二点鎖線で示す位置)に移動させる。その後、制御部60は、第2照明光学系20Bのハロゲンランプ25を制御して第2照明光を出力させる。
このような制御を行うことにより、ハーフミラー40を観察光路から退避させた状態で、網膜や硝子体の質の高い観察像、つまり明るく収差の少ない観察像を得ることが可能になる。また、照明光の切り替えに対応して自動的にハーフミラー40が退避されるので、ハーフミラー40を移動させるための煩わしい操作を行う必要がない。
第2の例は、患者眼Eに対する第2照明光の照射開始を要求する操作(照射開始要求)である。この操作は、たとえばフットスイッチ8を操作することにより行われる。なお、第1照明光から第2照明光に切り替える場合については、操作するスイッチが異なる他は第1の例と同様である。よって、ここでは、最初から第2照明光を用いて観察を行う場合について説明する。
照射開始要求が為されると、制御部60は、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー40を退避位置に移動させる。なお、既にハーフミラー40が退避位置に配置されている場合には当該移動制御は不要である。続いて、制御部60は、第2照明光学系20Bのハロゲンランプ25を制御して第2照明光を出力させる。
このような制御を行うことにより、ハーフミラー40を観察光路から退避させた状態で、網膜や硝子体の質の高い観察像を得ることができる。また、照明光の選択に対応して自動的にハーフミラー40が退避されるので、ハーフミラー40を移動させるための煩わしい操作を行う必要がない。
〈第2の実施形態〉
この発明に係る手術用顕微鏡の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明する。
この実施形態に係る手術用顕微鏡は、第1の実施形態と同様の外観構成を有する(図1を参照)。また、この実施形態に係る手術用顕微鏡は、第1の実施形態と同様に構成された制御系を有する(図4を参照)。
この実施形態に係る手術用顕微鏡の光学系の構成例を図5に示す。手術用顕微鏡90は、第1の形態とほぼ同様の第1照明光学系20Aと観察光学系30を有する。
第1の実施形態の観察光学系30は、対物レンズ31の光軸と、その他の光学素子の光軸とが一致して配置されており、患者眼Eを垂直上方から観察するようになっている。一方、この実施形態の観察光学系30は、対物レンズ31の光軸と、その他の光学素子の光軸とが変位して配置されており、患者眼Eを斜め上方から観察するようになっている。
第1照明光学系20Aのハロゲンランプ21により出力された第1照明光は、ライトガイド22、コンデンサレンズ23及び投影レンズ24を経由してハーフミラー41により患者眼Eに向かう方向に反射される。
ハーフミラー41は、対物レンズ31と変倍レンズ32との間に配置される。ハーフミラー41は、第1照明光軸20aと観察光軸30aとを合成するような観察光学系30の光路上の位置(使用位置)に配置される。このように、この実施形態の第1照明光による照明態様は、第1の実施形態と同様の完全同軸照明である。なお、第1の実施形態と同様の「略同軸」の範囲内における傾斜を持たせた構成を採用することも可能である。ハーフミラー41は、この発明の「光路合成手段」の一例である。
ハーフミラー41は、第1の実施形態と同様に、ハーフミラー駆動機構によって移動される。特に、ハーフミラー41は、観察光学系30の光路上の使用位置と、当該光路から離れた退避位置との間を移動される(図5に示す両側矢印Bを参照)。
第1の実施形態の第2照明光学系20Bの代わりに、手術用顕微鏡90は、患者眼Eの後眼部を照明するためのファイバオプティクスを備えている。このファイバオプティクスは、光源91と、光ファイバ92と眼内プローブ93とを含んで構成される。
光源91は、たとえばハロゲンランプ等の発光装置を含んで構成される。光源91により出力された第2照明光は光ファイバ92を介して眼内プローブ93に導かれる。眼内プローブ93は、その先端が患者眼Eの眼内に挿入され、光ファイバ92により導かれた第2照明光を当該先端から出射する。術者等は、眼内プローブ93の位置や向きを調整することにより、患者眼Eの後眼部の所望の部位(術野など)に第2照明光を照射させる。患者眼Eによる第2照明光の反射光は、観察光学系30を介して観察者眼Pに導かれる。
以上のような構成を有する手術用顕微鏡90の動作及び効果について説明する。以下、図4に示した第1の実施形態の制御系の構成を参照する。
レッドレフレクスを利用する場合、操作部80を用いて所定の操作が為されると、制御部60は、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー41を使用位置(図5に実線で示す位置)に配置させる。なお、ハーフミラー41が既に使用位置に配置されている場合には特に何もしなくてよい。
続いて、制御部60は、第1照明光学系20Aのハロゲンランプ21を点灯させて第1照明光を出力させる。第1照明光は、観察光軸30aと同軸で患者眼Eに入射する。第1照明光の眼底反射光は、観察光学系30の光路に入射して接眼レンズ36に導かれる。それにより、明るいレッドレフレクスが得られる。
患者眼Eの後眼部を観察する場合、まず、オペレータは、第2照明光を患者眼Eに照射させるための所定の操作(照射要求)を行う。この照射要求としては、たとえば次のようなものがある。なお、後眼部を観察する際には、従来と同様に、患者眼Eの角膜上にコンタクトレンズが配置される。
照射要求の第1の例は、患者眼Eに対する第1照明光の照射停止を要求する操作(照射停止要求)である。この操作は、たとえばフットスイッチ8を操作することにより行われる。この操作が為されると、制御部60は、ハロゲンランプ21を消灯させて第1照明光の出力を停止させ、更に、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー41を退避位置(図5に二点鎖線で示す位置)に移動させる。その後、制御部60は、光源91を制御して第2照明光を出力させる。なお、光源91が制御部60の制御下にない場合には、光源91に設けられたスイッチ(図示せず)を操作して光源91に電源を投入して第2照明光を出力させる。
このような制御を行うことにより、ハーフミラー41を観察光路から退避させた状態で、網膜や硝子体の質の高い観察像、つまり明るく収差の少ない観察像を得ることが可能になる。また、照明光の切り替えに対応して自動的にハーフミラー41が退避されるので、ハーフミラー41を移動させるための煩わしい操作を行う必要がない。
照射要求の第2の例は、患者眼Eに対する第2照明光の照射開始を要求する操作(照射開始要求)である。この操作は、たとえばフットスイッチ8を操作することにより行われる。なお、第1照明光から第2照明光に切り替える場合については、操作するスイッチが異なる他は第1の例と同様である。
一方、最初から第2照明光を用いて観察を行う場合、オペレータにより照射開始要求が為されると、制御部60は、ハーフミラー駆動機構50を制御してハーフミラー41を退避位置に移動させる。なお、既にハーフミラー41が退避位置に配置されている場合には当該移動制御は不要である。続いて、制御部60は、光源91を制御して第2照明光を出力させる。光源91が制御部60の制御下にない場合については第1の例と同様である。
このような制御を行うことにより、ハーフミラー41を観察光路から退避させた状態で、網膜や硝子体の質の高い観察像を得ることができる。また、照明光の選択に対応して自動的にハーフミラー41が退避されるので、ハーフミラー41を移動させるための煩わしい操作を行う必要がない。
〈第3の実施形態〉
この発明に係る手術用顕微鏡の第2の実施形態について説明する。この実施形態に係る手術用顕微鏡は、前述の特許文献3に開示されたものと同様に、患者眼Eの角膜に非接触に配置されるレンズ(前置レンズ)を用いて後眼部観察を行える装置である。
この実施形態に係る手術用顕微鏡の外観構成を図6及び図7を参照しつつ説明する。手術用顕微鏡100は、第1の実施形態と同様に、支柱2、第1アーム3、第2アーム4、駆動装置5及びフットスイッチ8を備えている(図1を参照)。駆動装置5には、術者用顕微鏡106が懸架されている。術者用顕微鏡106には助手用顕微鏡107が取り付けられている(図9を参照)。
術者用顕微鏡106の外観を図6に示す。術者用顕微鏡106の鏡筒部110には、各種光学系や駆動系などが収納されている。鏡筒部110の上部にはインバータ部112が設けられている。インバータ部112は、倒像として得られる観察像を正立像に変換する。インバータ部112の上部には、左右一対の接眼部111が設けられている。
また、術者用顕微鏡106には、前置レンズ113が保持アーム114を介して接続されている。前置レンズ113は、対物レンズ115の光軸上の位置に挿脱可能に構成されている。特に、患者眼Eを観察しているときには、前置レンズ113は、対物レンズ115の前側焦点位置と患者眼Eとの間の位置(「使用位置」と呼ぶ。)に配置可能である。前置レンズ113は、照明光を集束させて患者眼Eの眼内(網膜や硝子体等の後眼部)を照明する。なお、対物レンズ115は、鏡筒部110の下端に設けられている。
前置レンズ113としては、異なる屈折力(たとえば40D、80D、120D等)を有する複数個のレンズが用意されており、これらが択一的に使用される。
前置レンズ113は、その周囲を取り囲むように形成された保持板141aにより保持される。保持板141aは、枢軸141bを介してアーム部141に接続され、枢軸141bを中心に回動可能とされている。保持板141aには傾斜部141cが形成されている。
アーム部141の上端部分には、コイルスプリング154aが巻回されている。アーム部141の上端は、枢軸174aにより収納部174の一端に枢設されている。アーム部141には、術者側から見て左右方向に延びる前置レンズ操作ノブが設けられている(図示せず)。術者は、この前置レンズ操作ノブを把持し、保持アーム114を枢軸174aを中心に旋回させることにより、前置レンズ113を前述の使用位置と後述の収納位置(退避位置)とにそれぞれ配置させることができる。
術者用顕微鏡106の本体部106aには、駆動部175が設けられている。駆動部175には、支持部材176を介して昇降アーム171が接続されている。昇降アーム171の上端にはフリンジ部171aが形成され、昇降アーム171が支持部材176から落下するのを防止している。駆動部175は、支持部材176とともに昇降アーム171を上下方向に移動させる。昇降アーム171が移動されると、前置レンズ113も一体的に移動される。
昇降アーム171の下端には接続部171bが設けられている。接続部171bには、上昇規制部材172が接続されている。上昇規制部材172は、昇降アーム171が所定位置まで上昇されたときに、本体部106a側の上昇規制部材177に当接する。このように、上昇規制部材172、177は、昇降アーム171が所定位置より上方に移動しないように作用する。
接続部171bには、連結ノブ173が設けられている。連結ノブ173は、回転ネジを有している(図示せず)。連結ノブ173を所定方向に回転させると、回転ネジの先端が連結穴177aに嵌入される。それにより、前置レンズ113、保持アーム114、収納部174等が本体部106aに連結される。この連結状態では、前置レンズ113等の移動が禁止される。
上昇規制部材172には、収納部174が接続されている。収納部174は、保持アーム114(及び前置レンズ113)を収納する。図7は、保持アーム114が収納された状態を表している。収納部174の下面には、収納部174の長手方向に沿って凹状の収納部が形成されている。保持アーム114は、枢軸174aを中心に旋回されることにより、この収納部174内に収納される。
保持アーム114が収納された状態では、図7に示すように、前置レンズ113のレンズ面が上下方向を向いた状態となる。これは、保持板141aの傾斜部141cと、収納部174の端部に取り付けられた接触部材174bとの作用によるものである。すなわち、枢軸174aを中心にアーム部141が上方に旋回されると、傾斜部141cが接触部材174bに接触し、傾斜部141cに案内されて保持板141aが枢軸141bを中心に回転する。それにより、前置レンズ113は、図7に示すような状態で当該収納位置に配置される。
図6に示す前置レンズ113は、患者眼Eと対物レンズ115との間の使用位置に挿入された状態を示している。この状態から前置レンズ113を収納する場合、術者は、前述の前置レンズ操作ノブを把持して保持アーム114を上方に旋回させることで、前置レンズ113と保持アーム114を収納部174に収納する。一方、収納部174に収納された前置レンズ113を使用状態にするには、逆の要領で保持アーム114を下方に旋回させる。
収納部174は、上昇規制部材172に対して着脱可能に形成されている。これは、前置レンズ113や保持アーム114を滅菌する際に術者用顕微鏡106から取り外すためである。収納部174から前置レンズ113までは一体的に構成されている。前置レンズ113等を取り外した状態では、手術用顕微鏡100は、前置レンズ113を具備しない手術用顕微鏡として使用できる。なお、前置レンズ113を保持する上記の機構は、この発明の「保持機構」の一例である。
収納部174の内部にはタッチセンサ180が設けられている。タッチセンサ180は、収納位置に配置された状態の保持アーム114(又は前置レンズ113)が接触する位置に配設されている。タッチセンサ180は、この発明の「検出手段」の一例である。
なお、検出手段は、このようなタッチセンサに限定されるものではない。たとえば、枢軸174aの回転位置を検出するロータリーエンコーダを検出手段として用いることができる。検出手段は、前置レンズ113が使用位置に配置されることを検出して電気信号を出力するように構成されたデバイスであればよい。
次に、手術用顕微鏡100の光学系の構成について図8及び図9を参照して説明する。図8は助手用顕微鏡107側から見た図であり、図9は術者側から見た図である。なお、図9においては、図8に示すハーフミラー165は省略されている。この実施形態において、上下、左右、前後等の方向は、特に言及しない限り術者側から見た場合の方向とする。
観察光学系130は、図9に示すように左右一対設けられている。左側の観察光学系130Lを左観察光学系と呼び、右側の観察光学系130Rを右観察光学系と呼ぶ。符号OLは左観察光学系130Lの観察光軸を示し、符号ORは右観察光学系130Rの観察光軸を示す。左右の観察光学系130L、130Rは、対物レンズ115の光軸Oを挟むようにして形成されている。
左右の観察光学系130L、130Rは、それぞれ、変倍レンズ(系)131、ビームスプリッタ132(右観察光学系130Rのみ)、結像レンズ133、像正立プリズム134、眼幅調整プリズム135、視野絞り136及び接眼レンズ137を有する。変倍レンズ系131は複数の変倍レンズ131a、131b、131cを含んでいる。
右観察光学系130Rのビームスプリッタ132は、患者眼Eから観察光軸ORに沿って導光された観察光の一部を分離してTVカメラ撮像系に導く。このTVカメラ撮像系は、結像レンズ154、反射ミラー155及びTVカメラ156を含んで構成される。
TVカメラ156は撮像素子156aを備えている。撮像素子156aは、たとえば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等によって構成される。撮像素子156aとしては、たとえば2次元の受光面を有するものが用いられる。
手術用顕微鏡100の使用時には、撮像素子156aの受光面は、たとえば、角膜Ecの表面と光学的に共役な位置、又は、角膜曲率半径の1/2だけ角膜頂点から深さ方向に離れた位置と光学的に共役な位置に配置される。
助手用顕微鏡107は、術者を補助する助手が用いる顕微鏡である。助手用顕微鏡107は、対物レンズ115を経由する左右の観察光路を形成する光学系を備える。この光学系は、図9に示すように、プリズム150、結像レンズ151、反射ミラー152及び接眼レンズ153を含んで構成される。
プリズム150は、対物レンズ115の周端の近傍に設けられている。患者眼Eからの観察光は、対物レンズ115を経由してプリズム150に入射し、反射面150aにて反射される。そして、この観察光は、結像レンズ151により集光され、反射ミラー152により反射されて接眼レンズ153に導かれる。助手用顕微鏡107の光学系の入射瞳は、プリズム150の反射面150aとなっている。
なお、図示は省略するが、助手用顕微鏡107に専用の変倍レンズ系を設けてもよい。その場合、助手側のズーム倍率を術者側のズーム倍率(変倍レンズ系131によるズーム倍率)に連動させることが望ましい。
次に、照明光学系について説明する。手術用顕微鏡100は、2つの照明光学系120、160を備えている。照明光学系120は、特に患者眼Eの後眼部を観察する際に使用され、第1の実施形態の「第2照明光」を患者眼Eに照射する。照明光学系160は、レッドレフレクスを用いた観察において使用され、第1の実施形態の「第1照明光」を患者眼Eに照射する。
照明光学系120は、図8に示すように、照明光源121、光ファイバ121a、出射口絞り126、コンデンサレンズ122、照明野絞り123、コリメータレンズ127及び照明プリズム125を含んで構成される。符号O′は、照明光学系120の光軸を表す。
照明野絞り123は、対物レンズ115の前側焦点位置Fと光学的に共役な位置に設けられている。患者眼Eを観察するときには、対物レンズ15の前側焦点位置Fが眼底Erに共役になるように、鏡筒部110の上下位置が調整される。
照明光源121は、たとえば、鏡筒部110の外部に設けられている。照明光源121には光ファイバ121aの一端が接続されている。光ファイバ121aの他端は、鏡筒部110内のコンデンサレンズ122に臨む位置に配置されている。照明光源121から出力された照明光は、光ファイバ121aにより導光されてコンデンサレンズ122に入射する。
光ファイバ121aの出射口(コンデンサレンズ122側のファイバ端)に臨む位置には、出射口絞り126が設けられている。出射口絞り126は、光ファイバ121aの出射口の一部領域を遮蔽するように作用する。出射口絞り126による遮蔽領域が変更されると、照明光の出射領域が変更される。それにより、照明光による照射角度、つまり患者眼Eに対する照明光の入射方向と対物レンズ115の光軸Oとが成す角度などを変更することができる。
コリメータレンズ127は照明光を平行光束にする。平行光束になった照明光は、照明プリズム125の反射面125aにて反射されて対物レンズ115に入射し、更に前置レンズ113を経由して患者眼Eに入射する。
照明光学系20の射出瞳は、照明プリズム125の反射面125aに形成される。射出瞳125a(反射面125aと同一視する。)は、観察光学系130L、130Rを挟んで術者の反対側の位置に形成される。また、射出瞳125aの形状は、たとえば、左右の観察光軸OL、ORを結ぶ方向を長手方向とする長方形状である。
左観察光学系130Lの入射瞳PLは、図9に示すように、対物レンズ115と左観察光学系130Lの変倍レンズ系131との間の位置に形成される。同様に、右観察光学系130Rの入射瞳PRは、対物レンズ115と右観察光学系130Rの変倍レンズ系131との間の位置に形成される。左右の観察光学系130L、130Rの入射瞳PL、PRは、観察光軸OL、ORを中心に位置している。
照明光学系160のハロゲンランプ161は照明光(第1照明光)を出力する。ハロゲンランプ161は、この発明の「光源」の一例である。ハロゲンランプ161から出力された照明光は、ライトガイド162により導光される。更に、この照明光は、コンデンサレンズ163により平行光束とされ、投影レンズ164により集束光とされる。
照明光学系160の光路上にはハーフミラー165が配置されている。ハーフミラー165は、対物レンズ115と患者眼Eとの間に配置される。ハーフミラー165は、照明光学系160の光軸160aと、観察光学系130の光軸(観察光軸)Oとを互いに交差させるような位置に配置されている。なお、ハーフミラー165は両側矢印Cに示すように移動される。ハーフミラー165は、この発明の「光路合成手段」の一例である。
投影レンズ164を経由した照明光の一部は、ハーフミラー165により反射されて観察光軸Oに沿って患者眼Eに入射する。すなわち、照明光学系160による患者眼Eの照明態様は完全同軸照明である。このような照明態様は、前述のように、良好なレッドレフレクスを得るために用いられる。なお、第1の実施形態と同様に、略同軸な範囲の傾斜を有するように構成することも可能である。
また、第2の実施形態のように、対物レンズ115と変倍レンズ131aとの間の位置にハーフミラー165を設け、対物レンズ115を介して患者眼Eに第1照明光を照射するように構成することも可能である。
手術用顕微鏡100の制御系の構成について、図10を参照しつつ説明する。この制御系は、第1の実施形態と同様の構成を有する(図4を参照)。
制御部190は手術用顕微鏡1の各部の動作を制御する。たとえば、制御部190は、変倍機構191を制御して変倍レンズ系131の各レンズ131a〜131cを移動させる。また、制御部190は、操作部192から信号を受けて手術用顕微鏡1の各部を制御する。また、制御部190は、ハーフミラー駆動機構193を制御して、ハーフミラー165を移動させる。また、制御部190はタッチセンサ180から電気信号の入力を受ける。
以上のような構成を有する手術用顕微鏡1の動作及び効果について説明する。
レッドレフレクスを利用する場合、オペレータは、前置レンズ113を収納部174に収納させる。前置レンズ113が収納されると、保持アーム114がタッチセンサ180に接触する。タッチセンサ180は、保持アーム114の接触を検出して電気信号を制御部190に送る。この電気信号を受けると、制御部190は、ハーフミラー駆動機構193を制御してハーフミラー165を使用位置に配置させる。なお、ハーフミラー165が既に使用位置に配置されている場合には特に何もしなくてよい。
続いて、制御部190は、照明光学系160のハロゲンランプ161を点灯させて照明光を出力させる。この照明光は、観察光軸Oと同軸で患者眼Eに入射する。それにより、明るいレッドレフレクスが得られる。
一方、患者眼Eの後眼部を観察する場合には、オペレータは、前置レンズ113を収納位置から使用位置に移動させる。タッチセンサ180は、保持アーム114との接触が開放されたことを検出する。
なお、タッチセンサ180は、保持アーム114が接触されている間ずっと電気信号を制御部190に送信するように構成されていてもよいし、接触が開放されたことに対応して電気信号を送信するように構成されていてもよい。一般に、タッチセンサ180は、前置レンズ113が収納位置から離れたこと、すなわち前置レンズ113が使用位置に配置されることを検出して電気信号を出力するように構成されていればよい。
前置レンズ113が使用位置に配置されることが検出されたことを受けて、制御部190は、ハロゲンランプ161を消灯させるとともに、ハーフミラー駆動機構193を制御してハーフミラー165を退避位置に移動させる。その後、制御部190は、照明光学系120の照明光源121を制御して照明光を出力させる。
このような制御を行うことにより、ハーフミラー165を観察光路から退避させた状態で、網膜や硝子体の質の高い観察像、つまり明るく収差の少ない観察像を得ることが可能になる。また、照明光の切り替えに対応して自動的にハーフミラー165が退避されるので、ハーフミラー165を移動させるための煩わしい操作を行う必要がない。
〈変形例〉
以上に説明した実施形態に対して、この発明の要旨の範囲内の変形を適宜に施すことが可能である。
たとえば、上記の実施形態では、投射された光の半分を反射して半分を透過させるハーフミラーを使用しているが、反射光と透過光との比率が異なる任意のビームスプリッタを使用することも可能である。また、ビームスプリッタは、板状部材に限定されるものではなく、ブロック形状の部材であってもよい。
上記の実施形態では、光源としてハロゲンランプを用いているが、たとえばキセノンランプやLEDなどの他の形態の光源を使用することが可能である。
上記の実施形態は、所定の操作が為されたときに電気信号を出力する操作手段(操作部80等)を備え、この操作手段から電気信号が出力されたことに対応してビームスプリッタを退避させるようになっている。すなわち、上記の実施形態では、ビームスプリッタを退避させるための要求を手動で行っている。
一方、ビームスプリッタを退避させるための要求を自動的に発生させるように構成することも可能である。たとえば、所定のルーチンにしたがって患者眼を観察する場合に、要求を自動発生させることができる。具体的には、レッドレフレクスによる観察の後に自動的に後眼部の観察に移行するようなルーチンで観察を行う場合、レッドレフレクスによる観察の終了とともに上記要求を自動的に発生し、この要求に応じてビームスプリッタを退避させることが可能である。
ビームスプリッタを手動で移動させるための機構を設けることが可能である。手動による移動は、駆動機構(ハーフミラー駆動機構50等)による移動とは独立に行えるようになっている。
ビームスプリッタを移動させる駆動機構の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、ビームスプリッタの一端に回動軸を取り付けることにより、ビームスプリッタを観察光軸に斜設させた状態(使用位置)と、回動軸から下方に懸架された状態(退避位置)とを切り替えられるように構成することが可能である。
この発明の特徴の一つは、後眼部を観察するための所定の要求を受けたことに対応してビームスプリッタを観察光路から退避させる点にある。上記の実施形態における当該所定の要求は、後眼部を観察するための照明光を患者眼に照射させるための照射要求や、前置レンズの使用位置への移動であった。しかし、当該所定の要求は、これらに限定されるものではなく、最終的に又は中間的に後眼部観察に至る任意の要求であってよい。
この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の外観構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の光学系の構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の光学系の構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の光学系の構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の外観構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の外観構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の光学系の構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の光学系の構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る手術用顕微鏡の実施の形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。
符号の説明
1 手術用顕微鏡
20 照明光学系
20A 第1照明光学系
20a 第1照明光軸
20B 第2照明光学系
20b 第2照明光軸
21、25 ハロゲンランプ
29 偏向ミラー
30 観察光学系
30a 観察光軸
31 対物レンズ
32 変倍レンズ
36 接眼レンズ
40 ハーフミラー
50 ハーフミラー駆動機構
60 制御部
70 変倍機構
80 操作部

Claims (10)

  1. 光源から出力された照明光を患者眼に照射するための照明光学系と、
    対物レンズ、変倍レンズ及び接眼レンズを含み、前記患者眼による前記照明光の反射光を前記対物レンズ及び前記変倍レンズを介して前記接眼レンズに導く観察光学系と、
    前記光源からの前記照明光の一部を前記観察光学系の光路と略同軸にかつ前記患者眼に向かう方向に反射させ、かつ前記反射光の一部を透過させて前記観察光学系に導光させる光路合成手段と、
    前記光路合成手段を移動させる駆動機構と、
    所定の要求を受けたときに、前記駆動機構を制御して前記光路合成手段を前記観察光学系の光路から退避させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 前記制御手段は、前記所定の要求としての所定の操作が為されたときに電気信号を出力する操作手段を含み、前記電気信号が出力されたことに対応して前記駆動機構を制御して前記光路合成手段を退避させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。
  3. 前記光路合成手段は、前記制御手段により退避される前に、前記患者眼と前記対物レンズとの間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手術用顕微鏡。
  4. 前記光路合成手段は、前記制御手段により退避される前に、前記対物レンズと前記変倍レンズとの間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手術用顕微鏡。
  5. 前記照明光学系は、他の光源から出力された他の照明光を前記観察光学系の光軸に対して所定角度を成す方向から前記患者眼に照射させるための光学系を含み、
    前記所定の要求は、前記他の照明光を前記患者眼に照射させるための照射要求である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡。
  6. 前記照射要求は、前記患者眼に対する前記照明光の照射停止要求である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の手術用顕微鏡。
  7. 前記照射要求は、前記患者眼に対する前記他の照明光の照射開始要求である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の手術用顕微鏡。
  8. 前記光学系は、前記観察光学系の光路から退避された位置に配置され、かつ前記他の光源からの前記他の照明光を前記所定角度を成す方向から前記患者眼に照射させるように偏向する偏向ミラーを含む、
    ことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡。
  9. 前記光学系は、前記他の光源からの前記他の照明光を導光し、かつ前記導光された前記他の照明光を前記患者眼に挿入された先端から出射して前記後眼部に照射するファイバオプティクスを含む、
    ことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡。
  10. 前記患者眼と前記対物レンズとの間の使用位置に配置され、前記光源からの前記照明光を集束させて前記患者眼の後眼部に導く前置レンズと、
    前記使用位置と所定の退避位置とに択一的に配置可能に前記前置レンズを保持する保持機構と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記保持機構により前記前置レンズが前記使用位置に配置されることを前記所定の要求として検出して電気信号を出力する検出手段を含み、前記電気信号が出力されたことに対応して前記駆動機構を制御して前記光路合成手段を退避させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡。
JP2008151714A 2008-06-10 2008-06-10 手術用顕微鏡 Pending JP2009297073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151714A JP2009297073A (ja) 2008-06-10 2008-06-10 手術用顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151714A JP2009297073A (ja) 2008-06-10 2008-06-10 手術用顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009297073A true JP2009297073A (ja) 2009-12-24

Family

ID=41544620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008151714A Pending JP2009297073A (ja) 2008-06-10 2008-06-10 手術用顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009297073A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011089744A1 (ja) * 2010-01-25 2011-07-28 シャープ株式会社 擬似太陽光照射装置及び擬似太陽光照射方法
WO2013028787A1 (en) * 2011-08-23 2013-02-28 Endure Medical, Inc. Retractable beam splitter for microscope
JP2014000159A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Nidek Co Ltd 眼科用手術顕微鏡
JP2015211734A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 株式会社トプコン 眼科手術装置および眼科手術用アタッチメント
CN106575030A (zh) * 2014-07-28 2017-04-19 徕卡显微系统复合显微镜有限公司 具有分束器组件的显微镜
JP2018126548A (ja) * 2018-04-04 2018-08-16 株式会社トプコン 眼科手術装置
CN110431464A (zh) * 2017-03-22 2019-11-08 诺华股份有限公司 可重新配置的手术显微镜
WO2021153572A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 株式会社トプコン 手術用顕微鏡、及び眼科システム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04246607A (ja) * 1990-09-08 1992-09-02 Carl Zeiss:Fa 手術用顕微鏡の照明手段
DE4417273A1 (de) * 1994-05-18 1995-11-23 Moeller J D Optik Beleuchtungseinrichtung für Operationsmikroskope
JPH08257037A (ja) * 1995-03-20 1996-10-08 Nikon Corp 手術用顕微鏡
JPH1014937A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Olympus Optical Co Ltd 手術用顕微鏡
JP2938483B2 (ja) * 1989-12-14 1999-08-23 株式会社トプコン 眼科手術用実体顕微鏡
US20020018292A1 (en) * 1999-12-15 2002-02-14 Moller-Wedel Gmbh Illuminating device for a surgical microscope
JP2003062003A (ja) * 2001-06-13 2003-03-04 Topcon Corp 手術用顕微鏡
JP2003111789A (ja) * 2001-10-03 2003-04-15 Japan Science & Technology Corp 眼内照明用プローブおよび眼科手術用装置
JP2005000214A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Topcon Corp 眼科用手術顕微鏡
JP2005230558A (ja) * 2001-06-13 2005-09-02 Topcon Corp 手術用顕微鏡

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2938483B2 (ja) * 1989-12-14 1999-08-23 株式会社トプコン 眼科手術用実体顕微鏡
JPH04246607A (ja) * 1990-09-08 1992-09-02 Carl Zeiss:Fa 手術用顕微鏡の照明手段
DE4417273A1 (de) * 1994-05-18 1995-11-23 Moeller J D Optik Beleuchtungseinrichtung für Operationsmikroskope
JPH08257037A (ja) * 1995-03-20 1996-10-08 Nikon Corp 手術用顕微鏡
JPH1014937A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Olympus Optical Co Ltd 手術用顕微鏡
US20020018292A1 (en) * 1999-12-15 2002-02-14 Moller-Wedel Gmbh Illuminating device for a surgical microscope
JP2003062003A (ja) * 2001-06-13 2003-03-04 Topcon Corp 手術用顕微鏡
JP2005230558A (ja) * 2001-06-13 2005-09-02 Topcon Corp 手術用顕微鏡
JP2003111789A (ja) * 2001-10-03 2003-04-15 Japan Science & Technology Corp 眼内照明用プローブおよび眼科手術用装置
JP2005000214A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Topcon Corp 眼科用手術顕微鏡

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011089744A1 (ja) * 2010-01-25 2011-07-28 シャープ株式会社 擬似太陽光照射装置及び擬似太陽光照射方法
JP2011150973A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Sharp Corp 擬似太陽光照射装置及び擬似太陽光照射方法
CN102713414A (zh) * 2010-01-25 2012-10-03 夏普株式会社 模拟太阳光照射装置及模拟太阳光照射方法
WO2013028787A1 (en) * 2011-08-23 2013-02-28 Endure Medical, Inc. Retractable beam splitter for microscope
CN103874953A (zh) * 2011-08-23 2014-06-18 茵德尔医疗有限公司 用于显微镜的可收回分束器
JP2014000159A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Nidek Co Ltd 眼科用手術顕微鏡
JP2015211734A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 株式会社トプコン 眼科手術装置および眼科手術用アタッチメント
US10285585B2 (en) 2014-05-02 2019-05-14 Kabushiki Kaisha Topcon Ophthalmic surgical apparatus and attachment for ophthalmic surgery
CN106575030A (zh) * 2014-07-28 2017-04-19 徕卡显微系统复合显微镜有限公司 具有分束器组件的显微镜
CN110431464A (zh) * 2017-03-22 2019-11-08 诺华股份有限公司 可重新配置的手术显微镜
JP2020512588A (ja) * 2017-03-22 2020-04-23 アルコン インコーポレイティド 再設定可能な外科用顕微鏡
JP6997207B2 (ja) 2017-03-22 2022-01-17 アルコン インコーポレイティド 再設定可能な外科用顕微鏡
JP2018126548A (ja) * 2018-04-04 2018-08-16 株式会社トプコン 眼科手術装置
WO2021153572A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 株式会社トプコン 手術用顕微鏡、及び眼科システム
CN115087901A (zh) * 2020-01-31 2022-09-20 株式会社拓普康 手术用显微镜以及眼科系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7907336B2 (en) Surgical microscope having an illuminating arrangement
US8205988B2 (en) Stereomicroscope
JP2009297073A (ja) 手術用顕微鏡
US7443579B2 (en) Ophthalmic microscope
US7628490B2 (en) Slit lamp microscope and ophthalmic laser treatment apparatus with the microscope
JP6812724B2 (ja) 眼科手術システム、眼科手術システム制御プログラム、および眼科用手術顕微鏡
JP2004139002A (ja) 手術用顕微鏡
JP2018500123A (ja) マキュラーコンタクトレンズを伴うoct手術可視化システム
US20220115122A1 (en) Control device, ophthalmic microscope system, ophthalmic microscope, and image processing apparatus
JP4417036B2 (ja) 眼科用手術顕微鏡
WO2011064943A1 (ja) 眼科手術用顕微鏡
US20080218695A1 (en) Optical device, use of an optical device according to the invention as well as method for blocking light reflections in the observation beam path of an optical device
JP6915968B2 (ja) 眼科用手術顕微鏡
JP2009118955A (ja) 手術用顕微鏡装置
JP2012152361A (ja) 乱視軸測定装置、及び眼科装置
JP7394650B2 (ja) 眼科装置、及び眼科システム
US20220175245A1 (en) Eye examination attachment, control device, and ophthalmic microscope system
JP2001198088A (ja) 実体顕微鏡
JP6422627B2 (ja) 眼科用手術顕微鏡
JP6912230B2 (ja) 眼科装置
JP5522629B2 (ja) 眼底撮影装置
JP7133660B2 (ja) 眼科用手術顕微鏡
US20220331042A1 (en) Slit projector arrangement
JP5722060B2 (ja) 眼内観察用顕微鏡およびフィルタユニット
JP6813053B2 (ja) レーザ治療装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130312