JP2001160754A - D/aコンバータ - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成の組み込み検査回路によって容易
に高精度のテストを行うことができるD/Aコンバータ
を提供する。 【解決手段】 D/Aコンバータ100でテストモード
に設定し、テスト用の電流スイッチ50が最下位の定電
流源10−1の電流スイッチ20−1と連動してオン、
オフする。したがって、最下位の電流スイッチ20−1
のオン時(すなわち奇数時)には、定電流源10−1と
テスト用の定電流源40が合成され、電流スイッチ50
を介して出力される。この状態で、ある偶数データ(1
000)と、奇数データ(0111)を順次入力した場
合、現実的なD/Aコンバータでは誤差があるので、D
/Aコンバータの出力信号にはその誤差分の揺れが生じ
る。そこで、この揺れのAC成分を、ウインドウコンパ
レータ回路150を使って基準値と比較し、2つのデー
タの差が規定に入っているかどうかを判別する。
に高精度のテストを行うことができるD/Aコンバータ
を提供する。 【解決手段】 D/Aコンバータ100でテストモード
に設定し、テスト用の電流スイッチ50が最下位の定電
流源10−1の電流スイッチ20−1と連動してオン、
オフする。したがって、最下位の電流スイッチ20−1
のオン時(すなわち奇数時)には、定電流源10−1と
テスト用の定電流源40が合成され、電流スイッチ50
を介して出力される。この状態で、ある偶数データ(1
000)と、奇数データ(0111)を順次入力した場
合、現実的なD/Aコンバータでは誤差があるので、D
/Aコンバータの出力信号にはその誤差分の揺れが生じ
る。そこで、この揺れのAC成分を、ウインドウコンパ
レータ回路150を使って基準値と比較し、2つのデー
タの差が規定に入っているかどうかを判別する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査回路を組み込
んだD/Aコンバータに関する。
んだD/Aコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、D/Aコンバータを評価する
には、図5に示すように、D/Aコンバータ2の出力に
高精度のDC電圧計4を接続し、このDC電圧計4を用
いて各入力ビットに対するデータの組み合わせ出力を測
定し、各出力値が規定通り出ていることを1つ1つ試験
していた。この方法では、入力のビット幅をnとした場
合、2のn乗の組み合わせ出力を測定する必要になる。
また、1つ1つの組み合わせ出力を測定する毎に、十分
な測定精度を満足するのに十分な安定時間が必要とな
り、測定時間も長くなる。なお、このような安定時間が
必要な理由は、配線の引き回しから回り込んでくる外乱
ノイズを除去するために積分したり、アベレージが必要
になるからである。
には、図5に示すように、D/Aコンバータ2の出力に
高精度のDC電圧計4を接続し、このDC電圧計4を用
いて各入力ビットに対するデータの組み合わせ出力を測
定し、各出力値が規定通り出ていることを1つ1つ試験
していた。この方法では、入力のビット幅をnとした場
合、2のn乗の組み合わせ出力を測定する必要になる。
また、1つ1つの組み合わせ出力を測定する毎に、十分
な測定精度を満足するのに十分な安定時間が必要とな
り、測定時間も長くなる。なお、このような安定時間が
必要な理由は、配線の引き回しから回り込んでくる外乱
ノイズを除去するために積分したり、アベレージが必要
になるからである。
【0003】また、テストを簡素化するために、各bi
tの重みを測る方法があるが、この方法では、全ての組
み合わせを見るわけではないので、特定の組み合わせで
起こるロジック不良を除去できない。なお、D/A専用
のテスタであれば、歪測定等で機能不良を除去できる
が、高価である。いずれにしても、この方法では、テス
トをD/Aコンバータの分解能以上の精度をもった直流
電圧測定器で測る必要があるが、そういった機能をIC
に内蔵させるには、現状の半導体技術では性能/コスト
両面で無理がある。
tの重みを測る方法があるが、この方法では、全ての組
み合わせを見るわけではないので、特定の組み合わせで
起こるロジック不良を除去できない。なお、D/A専用
のテスタであれば、歪測定等で機能不良を除去できる
が、高価である。いずれにしても、この方法では、テス
トをD/Aコンバータの分解能以上の精度をもった直流
電圧測定器で測る必要があるが、そういった機能をIC
に内蔵させるには、現状の半導体技術では性能/コスト
両面で無理がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のD
/Aコンバータでは、内蔵の組み込み回路によって容易
に高精度のテストを行うことが困難である。
/Aコンバータでは、内蔵の組み込み回路によって容易
に高精度のテストを行うことが困難である。
【0005】そこで本発明の目的は、簡易な構成の組み
込み検査回路によって容易に高精度のテストを行うこと
ができるD/Aコンバータを提供することにある。
込み検査回路によって容易に高精度のテストを行うこと
ができるD/Aコンバータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、デジタルデータを入力し、前記デジタルデー
タに応じたアナログ信号を出力するD/Aコンバータに
おいて、前記デジタルデータの各ビットに対応して配置
される複数の定レベルアナログ信号源と、入力されたデ
ジタルデータの各ビットの値に応じて前記複数の定レベ
ルアナログ信号源を選択的に開閉する複数のスイッチ
と、前記スイッチの開閉動作によって前記定レベルアナ
ログ信号源から選択的に供給されるアナログ信号を合成
して出力する合成部と、前記複数の定レベルアナログ信
号源のうちの特定ビットの定レベルアナログ信号源に対
応するレベルを有するテスト用定レベルアナログ信号源
と、テストモード時に、前記テスト用定レベルアナログ
信号源のアナログ信号と前記特定ビットの定レベルアナ
ログ信号源のアナログ信号とを合成するテスト用スイッ
チとを有することを特徴とする。
するため、デジタルデータを入力し、前記デジタルデー
タに応じたアナログ信号を出力するD/Aコンバータに
おいて、前記デジタルデータの各ビットに対応して配置
される複数の定レベルアナログ信号源と、入力されたデ
ジタルデータの各ビットの値に応じて前記複数の定レベ
ルアナログ信号源を選択的に開閉する複数のスイッチ
と、前記スイッチの開閉動作によって前記定レベルアナ
ログ信号源から選択的に供給されるアナログ信号を合成
して出力する合成部と、前記複数の定レベルアナログ信
号源のうちの特定ビットの定レベルアナログ信号源に対
応するレベルを有するテスト用定レベルアナログ信号源
と、テストモード時に、前記テスト用定レベルアナログ
信号源のアナログ信号と前記特定ビットの定レベルアナ
ログ信号源のアナログ信号とを合成するテスト用スイッ
チとを有することを特徴とする。
【0007】本発明のD/Aコンバータにおいて、テス
ト用定レベルアナログ信号源は、特定ビットの定レベル
アナログ信号源に対応するレベルを有し、テストモード
時に、このテスト用定レベルアナログ信号源からのアナ
ログ信号がテスト用スイッチによって特定ビットの定レ
ベルアナログ信号源のアナログ信号に合成される。そし
て、テストモード時には、まず、特定ビットの定レベル
アナログ信号源のスイッチをオフして所定の偶数値のア
ナログ出力値を測定する。次に、特定ビットの定レベル
アナログ信号源のスイッチをオンして前記偶数値より1
つ小さい奇数値のアナログ出力値とを測定する。そし
て、これら偶数値と奇数値の2つのアナログ出力値の測
定結果を比較し、その差を検出することにより、各アナ
ログ出力値間の誤差を判定する。
ト用定レベルアナログ信号源は、特定ビットの定レベル
アナログ信号源に対応するレベルを有し、テストモード
時に、このテスト用定レベルアナログ信号源からのアナ
ログ信号がテスト用スイッチによって特定ビットの定レ
ベルアナログ信号源のアナログ信号に合成される。そし
て、テストモード時には、まず、特定ビットの定レベル
アナログ信号源のスイッチをオフして所定の偶数値のア
ナログ出力値を測定する。次に、特定ビットの定レベル
アナログ信号源のスイッチをオンして前記偶数値より1
つ小さい奇数値のアナログ出力値とを測定する。そし
て、これら偶数値と奇数値の2つのアナログ出力値の測
定結果を比較し、その差を検出することにより、各アナ
ログ出力値間の誤差を判定する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるD/Aコンバ
ータの実施の形態について説明する。なお、D/Aコン
バータの内部構成には様々な方式のものがあるが、ここ
では電流スイッチ方式を例に説明する。図1は、本発明
の実施の形態によるD/Aコンバータの内部構成を示す
ブロック図であり、図2は、図1に示すD/Aコンバー
タの検査システムの一例を示すブロック図である。
ータの実施の形態について説明する。なお、D/Aコン
バータの内部構成には様々な方式のものがあるが、ここ
では電流スイッチ方式を例に説明する。図1は、本発明
の実施の形態によるD/Aコンバータの内部構成を示す
ブロック図であり、図2は、図1に示すD/Aコンバー
タの検査システムの一例を示すブロック図である。
【0009】図1に示すD/Aコンバータ100は、n
ビットのデジタルデータをアナログ信号に変換するもの
であり、最上位ビットn(MSB)から最下位ビット1
(LSB)までの各ビットに対応してn個の定電流源1
0−n〜10−1を有している。各定電流源10−n〜
10−1の電流値は、従来の一般的なD/Aコンバータ
と同様に、最上位から最下位までの各ビットが順次1/
2の比を有するものである。
ビットのデジタルデータをアナログ信号に変換するもの
であり、最上位ビットn(MSB)から最下位ビット1
(LSB)までの各ビットに対応してn個の定電流源1
0−n〜10−1を有している。各定電流源10−n〜
10−1の電流値は、従来の一般的なD/Aコンバータ
と同様に、最上位から最下位までの各ビットが順次1/
2の比を有するものである。
【0010】また、これら定電流源10−n〜10−1
に対応して電流スイッチ20−n〜20−1が設けられ
ている。各電流スイッチ20−n〜20−1は、外部か
らのデジタルデータ入力に応じてオン、オフされ、各定
電流源10−n〜10−1からの電流を選択的にIV変
換増幅器30の−入力端子に供給するものである。した
がって、定電流源10−n〜10−1から出力される電
流信号は、電流スイッチ20−n〜20−1によって選
択され、互いに合成されてIV変換増幅器30の−入力
端子に入力される。
に対応して電流スイッチ20−n〜20−1が設けられ
ている。各電流スイッチ20−n〜20−1は、外部か
らのデジタルデータ入力に応じてオン、オフされ、各定
電流源10−n〜10−1からの電流を選択的にIV変
換増幅器30の−入力端子に供給するものである。した
がって、定電流源10−n〜10−1から出力される電
流信号は、電流スイッチ20−n〜20−1によって選
択され、互いに合成されてIV変換増幅器30の−入力
端子に入力される。
【0011】IV変換増幅器30は、−入力端子に電流
スイッチ20−n〜20−1によって選択された各定電
流源10−n〜10−1の電流信号を入力し、その電流
量に応じた電圧値と+入力端子に付与されている基準電
圧とを比較し、その差分に対応するアナログ電圧を出力
するものである。このような構成により、入力デジタル
データに対応して、各電流スイッチ20−n〜20−1
を選択的にオン、オフし、各定電流源10−n〜10−
1の電流信号を選択的にIV変換増幅器30を構成し、
その電流値に基づくアナログ電圧信号を出力すること
で、デジタル−アナログ変換を行うものである。
スイッチ20−n〜20−1によって選択された各定電
流源10−n〜10−1の電流信号を入力し、その電流
量に応じた電圧値と+入力端子に付与されている基準電
圧とを比較し、その差分に対応するアナログ電圧を出力
するものである。このような構成により、入力デジタル
データに対応して、各電流スイッチ20−n〜20−1
を選択的にオン、オフし、各定電流源10−n〜10−
1の電流信号を選択的にIV変換増幅器30を構成し、
その電流値に基づくアナログ電圧信号を出力すること
で、デジタル−アナログ変換を行うものである。
【0012】また、このD/Aコンバータ100には、
テスト用の定電流源40、及び電流スイッチ50が設け
られている。定電流源40は、各定電流源10−n〜1
0−1と並列に設けられており、最下位の定電流源10
−1と等しい電流値を有している。また、電流スイッチ
50は、定電流源40と最下位の定電流源10−1の電
流スイッチ20−1との間に挿入されている。この電流
スイッチ50は、テストモード入力端子60からの信号
に基づいてオン、オフするものである。したがって、こ
のテスト用の電流スイッチ50をオンすることにより、
テスト用の定電流源40からの電流が定電流源10−1
の電流に合成され、電流スイッチ20−1に供給され
る。
テスト用の定電流源40、及び電流スイッチ50が設け
られている。定電流源40は、各定電流源10−n〜1
0−1と並列に設けられており、最下位の定電流源10
−1と等しい電流値を有している。また、電流スイッチ
50は、定電流源40と最下位の定電流源10−1の電
流スイッチ20−1との間に挿入されている。この電流
スイッチ50は、テストモード入力端子60からの信号
に基づいてオン、オフするものである。したがって、こ
のテスト用の電流スイッチ50をオンすることにより、
テスト用の定電流源40からの電流が定電流源10−1
の電流に合成され、電流スイッチ20−1に供給され
る。
【0013】また、図2に示すように、本実施の形態に
おけるD/Aコンバータ100の検査システムは、D/
Aコンバータ100の出力端にコンデンサ110を介し
て接続されたビット比検査用スイッチ120と、D/A
コンバータ100の出力端に接続されたオフセット検査
用スイッチ130と、検査信号のゲインを制御するため
の増幅器140と、検査信号を判定するウインドウコン
パレータ回路150とを有する。本実施の形態では、D
/Aコンバータ100の出力電圧からコンデンサ110
によるAC結合によって交流成分だけを取り出し、これ
をビット比検査用スイッチ120及び増幅器140を介
してウインドウコンパレータ回路150に送ることによ
り、D/Aコンバータ100の出力電圧が適正か否かを
判定するものである。
おけるD/Aコンバータ100の検査システムは、D/
Aコンバータ100の出力端にコンデンサ110を介し
て接続されたビット比検査用スイッチ120と、D/A
コンバータ100の出力端に接続されたオフセット検査
用スイッチ130と、検査信号のゲインを制御するため
の増幅器140と、検査信号を判定するウインドウコン
パレータ回路150とを有する。本実施の形態では、D
/Aコンバータ100の出力電圧からコンデンサ110
によるAC結合によって交流成分だけを取り出し、これ
をビット比検査用スイッチ120及び増幅器140を介
してウインドウコンパレータ回路150に送ることによ
り、D/Aコンバータ100の出力電圧が適正か否かを
判定するものである。
【0014】ウインドウコンパレータ回路150は、2
つのコンパレータ152、154、基準電圧源156、
158、及びアンド回路160によって出力交流電圧が
一定の範囲に入っているか否かを判定し、アンド回路1
60から判定結果(H=okまたはL=NG)を出力す
るものである。コンデンサ110は、DCオフセット及
びデータ切り替え時におけるスパイクノイズを除去する
ものである。なお、オフセット検査用スイッチ130
は、D/Aコンバータ100のオフセット特性を検査す
るものであり、本発明には直接関係しないため説明は省
略する。
つのコンパレータ152、154、基準電圧源156、
158、及びアンド回路160によって出力交流電圧が
一定の範囲に入っているか否かを判定し、アンド回路1
60から判定結果(H=okまたはL=NG)を出力す
るものである。コンデンサ110は、DCオフセット及
びデータ切り替え時におけるスパイクノイズを除去する
ものである。なお、オフセット検査用スイッチ130
は、D/Aコンバータ100のオフセット特性を検査す
るものであり、本発明には直接関係しないため説明は省
略する。
【0015】次に、以上のような構成を用いた本実施の
形態による検査方法について具体的に説明する。図3
は、本実施の形態におけるテストモード時における出力
信号の具体例を示す説明図である。まず、デジタルデー
タとして、ある偶数データと、それよりも1つ小さい奇
数データを交互にD/Aコンバータ100に入力する。
図3(A)に示す例では、偶数データとして「100
0」を入力し、奇数データとして「0111」を入力し
ている。通常のD/Aコンバータの場合は、図3(A)
に示すように、1ビットの振幅を有する波形が出力され
る。
形態による検査方法について具体的に説明する。図3
は、本実施の形態におけるテストモード時における出力
信号の具体例を示す説明図である。まず、デジタルデー
タとして、ある偶数データと、それよりも1つ小さい奇
数データを交互にD/Aコンバータ100に入力する。
図3(A)に示す例では、偶数データとして「100
0」を入力し、奇数データとして「0111」を入力し
ている。通常のD/Aコンバータの場合は、図3(A)
に示すように、1ビットの振幅を有する波形が出力され
る。
【0016】次に、D/Aコンバータ100でテストモ
ードに設定すると、本例では、テスト用の電流スイッチ
50が最下位の定電流源10−1の電流スイッチ20−
1と連動してオン、オフする。したがって、最下位の電
流スイッチ20−1のオン時(すなわち奇数データ入力
時)には、定電流源10−1とテスト用の定電流源40
が合成され、電流スイッチ50を介して出力される。す
なわち、最下位より1つ上のビットの定電流源10−2
の電流分が加算されることになる。したがって、このテ
ストモードの状態で、上述した偶数データ「1000」
と奇数データ「0111」を順次入力した場合、理想的
なD/Aコンバータであれば、図3(B)に示すような
直流波形が出力される。しかし、現実的なD/Aコンバ
ータでは誤差があるので、図3(C)に示すような誤差
分の揺れが生じる。そこで、この揺れのAC成分を、図
2に示したウインドウコンパレータ回路150を使って
基準値と比較し、2つのデータの差が規定に入っている
かどうかを判別する。
ードに設定すると、本例では、テスト用の電流スイッチ
50が最下位の定電流源10−1の電流スイッチ20−
1と連動してオン、オフする。したがって、最下位の電
流スイッチ20−1のオン時(すなわち奇数データ入力
時)には、定電流源10−1とテスト用の定電流源40
が合成され、電流スイッチ50を介して出力される。す
なわち、最下位より1つ上のビットの定電流源10−2
の電流分が加算されることになる。したがって、このテ
ストモードの状態で、上述した偶数データ「1000」
と奇数データ「0111」を順次入力した場合、理想的
なD/Aコンバータであれば、図3(B)に示すような
直流波形が出力される。しかし、現実的なD/Aコンバ
ータでは誤差があるので、図3(C)に示すような誤差
分の揺れが生じる。そこで、この揺れのAC成分を、図
2に示したウインドウコンパレータ回路150を使って
基準値と比較し、2つのデータの差が規定に入っている
かどうかを判別する。
【0017】以上のように、あるビットだけを1とした
パターンのデジタルデータを入力するとともに、それよ
り1つだけ小さいデジタルパターンを入力して、上述の
ような判定作業を行えば、各ビットの重みの比が適正に
取れているかどうかを判定することができる。例えば、
4ビット幅のD/Aコンバータの場合、「1000」と
「0111」、「0100」と「0011」、「001
0」と「0001」を比較して判定を行うことが可能で
ある。また、その他のパターンについても、D/Aコン
バータ100にロジック不良が無いかどうかを検証する
のに適宜採用することができる。以上のようにして、D
/Aコンバータの隣接するビット間のデータの比(ビッ
ト比)が適正にとれていることを確認することができ
る。
パターンのデジタルデータを入力するとともに、それよ
り1つだけ小さいデジタルパターンを入力して、上述の
ような判定作業を行えば、各ビットの重みの比が適正に
取れているかどうかを判定することができる。例えば、
4ビット幅のD/Aコンバータの場合、「1000」と
「0111」、「0100」と「0011」、「001
0」と「0001」を比較して判定を行うことが可能で
ある。また、その他のパターンについても、D/Aコン
バータ100にロジック不良が無いかどうかを検証する
のに適宜採用することができる。以上のようにして、D
/Aコンバータの隣接するビット間のデータの比(ビッ
ト比)が適正にとれていることを確認することができ
る。
【0018】また、以上のような構成のD/Aコンバー
タでは、テスト用の回路を容易にD/Aコンバータに内
蔵化することが可能である。すなわち、従来の検査で
は、上述のように直流電圧を測っているので、内蔵化す
るのは、精度及び回路規模の点で非現実的である。ま
た、従来方式のD/Aコンバータに偶数のデータとそれ
よりも1つ小さい奇数データを交互に入力して交流的に
検査するのは、検査精度の点や、検査のための端子増や
回路規模等の理由から非現実的である。
タでは、テスト用の回路を容易にD/Aコンバータに内
蔵化することが可能である。すなわち、従来の検査で
は、上述のように直流電圧を測っているので、内蔵化す
るのは、精度及び回路規模の点で非現実的である。ま
た、従来方式のD/Aコンバータに偶数のデータとそれ
よりも1つ小さい奇数データを交互に入力して交流的に
検査するのは、検査精度の点や、検査のための端子増や
回路規模等の理由から非現実的である。
【0019】これに対し、本実施の形態で必要とされる
機能は、テスト用のビット(電流源、電流スイッチ、及
びテストモード入力端子)と、コンパレータを設けるだ
けで実現でき、追加端子も少なく、回路規模的にも実現
可能である。なお、検査精度については、増幅器140
のゲインを大きくすることにより、ウインドウコンパレ
ータ回路150の感度を高くすることができる。
機能は、テスト用のビット(電流源、電流スイッチ、及
びテストモード入力端子)と、コンパレータを設けるだ
けで実現でき、追加端子も少なく、回路規模的にも実現
可能である。なお、検査精度については、増幅器140
のゲインを大きくすることにより、ウインドウコンパレ
ータ回路150の感度を高くすることができる。
【0020】また、以上のような構成において、D/A
コンバータの基準値(電圧または電流)を外部で用意し
てある場合には、上述したビット比の検証とオフセット
の検証を内部で行うことにより、全ての検証を行うこと
が可能である。また、基準値を内部で用意してある場合
には、最大電圧の検証だけは外部の直流電圧測定器で行
う必要がある。以上のようにして、本実施の形態では、
ICの内部でビット比の検証が行えるので測定時間を短
縮できる。また、IC内部で特性検証ができるので、組
み込み後の検査に使え、システムの信頼性を向上でき
る。
コンバータの基準値(電圧または電流)を外部で用意し
てある場合には、上述したビット比の検証とオフセット
の検証を内部で行うことにより、全ての検証を行うこと
が可能である。また、基準値を内部で用意してある場合
には、最大電圧の検証だけは外部の直流電圧測定器で行
う必要がある。以上のようにして、本実施の形態では、
ICの内部でビット比の検証が行えるので測定時間を短
縮できる。また、IC内部で特性検証ができるので、組
み込み後の検査に使え、システムの信頼性を向上でき
る。
【0021】また、図4は、本発明の実施の形態による
D/Aコンバータの内部構成を示すブロック図である。
なお、図1と共通の構成については同一符号を付して説
明は省略する。図示のように、この例では、テスト用の
電流スイッチ52をテスト用定電流源40とIV変換増
幅器30の−入力端子の間に接続し、電流スイッチ20
−1へのデジタルデータD1とテストモード信号TES
Tとをアンド回路54でアンドをとり、テストモードの
ときだけ電流スイッチ52をオンして上述した検査を行
うようにしたものである。このような構成においても、
図1に示す構成と同様の検査を行うことが可能である。
D/Aコンバータの内部構成を示すブロック図である。
なお、図1と共通の構成については同一符号を付して説
明は省略する。図示のように、この例では、テスト用の
電流スイッチ52をテスト用定電流源40とIV変換増
幅器30の−入力端子の間に接続し、電流スイッチ20
−1へのデジタルデータD1とテストモード信号TES
Tとをアンド回路54でアンドをとり、テストモードの
ときだけ電流スイッチ52をオンして上述した検査を行
うようにしたものである。このような構成においても、
図1に示す構成と同様の検査を行うことが可能である。
【0022】なお、以上の実施の形態においては、D/
Aコンバータ100の出力をAC結合して増幅器140
を含むウインドウコンパレータ回路150につないだ
が、D/Aコンバータ100の出力にグリッチ(データ
切り替え時のスパイクノイズ)が多い場合には、サンプ
ルホールド(S/H)手段を用いてグリッチの部分をマ
スクすればよい。また、以上の実施の形態においては、
説明を簡素化するため、D/Aコンバータ100の入力
部をパラレル形式のラッチ無しの構成で説明したが、ラ
ッチ入力付きのD/Aコンバータでもシリアル入力のD
/Aコンバータでも入力方式は限定しないものである。
Aコンバータ100の出力をAC結合して増幅器140
を含むウインドウコンパレータ回路150につないだ
が、D/Aコンバータ100の出力にグリッチ(データ
切り替え時のスパイクノイズ)が多い場合には、サンプ
ルホールド(S/H)手段を用いてグリッチの部分をマ
スクすればよい。また、以上の実施の形態においては、
説明を簡素化するため、D/Aコンバータ100の入力
部をパラレル形式のラッチ無しの構成で説明したが、ラ
ッチ入力付きのD/Aコンバータでもシリアル入力のD
/Aコンバータでも入力方式は限定しないものである。
【0023】また、電流スイッチ方式以外の構成であっ
ても、LSBと同じ重みのテスト用ビットをテストモー
ドでオン、オフすることができれば、同様の機能を実現
できる。また、以上の実施の形態では、最下位ビットと
テストビットの各電流スイッチをそのまま連動させた
が、極性を反転させたり、連動させるビットを変えるこ
とで、検査するデータの組み合わせを変えることもでき
る。
ても、LSBと同じ重みのテスト用ビットをテストモー
ドでオン、オフすることができれば、同様の機能を実現
できる。また、以上の実施の形態では、最下位ビットと
テストビットの各電流スイッチをそのまま連動させた
が、極性を反転させたり、連動させるビットを変えるこ
とで、検査するデータの組み合わせを変えることもでき
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のD/Aコン
バータでは、デジタルデータの各ビットに対応した定レ
ベルアナログ信号源のうちの特定ビットの定レベルアナ
ログ信号源に対応するレベルを有するテスト用定レベル
アナログ信号源と、テストモード時に、テスト用定レベ
ルアナログ信号源のアナログ信号と特定ビットの定レベ
ルアナログ信号源のアナログ信号とを合成するテスト用
スイッチとを設け、テストモード時には、テスト用定レ
ベルアナログ信号源を特定ビットに連動させることで、
隣接する2つのアナログ出力値の測定結果から各アナロ
グ出力値間の誤差を判定するようにした。このため、本
発明では、D/Aコンバータの各ビット間のデータの比
が適正にとれていることを確認することができ、簡易な
構成の組み込み検査回路によって容易に高精度のテスト
を行うことができるD/Aコンバータを提供することが
可能となる。
バータでは、デジタルデータの各ビットに対応した定レ
ベルアナログ信号源のうちの特定ビットの定レベルアナ
ログ信号源に対応するレベルを有するテスト用定レベル
アナログ信号源と、テストモード時に、テスト用定レベ
ルアナログ信号源のアナログ信号と特定ビットの定レベ
ルアナログ信号源のアナログ信号とを合成するテスト用
スイッチとを設け、テストモード時には、テスト用定レ
ベルアナログ信号源を特定ビットに連動させることで、
隣接する2つのアナログ出力値の測定結果から各アナロ
グ出力値間の誤差を判定するようにした。このため、本
発明では、D/Aコンバータの各ビット間のデータの比
が適正にとれていることを確認することができ、簡易な
構成の組み込み検査回路によって容易に高精度のテスト
を行うことができるD/Aコンバータを提供することが
可能となる。
【図1】本発明の実施の形態によるD/Aコンバータの
内部構成を示すブロック図である。
内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すD/Aコンバータの検査システムを
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】図1に示すD/Aコンバータの検査時における
波形例を示す説明図である。
波形例を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態によるD/Aコンバー
タの内部構成を示すブロック図である。
タの内部構成を示すブロック図である。
【図5】従来のD/Aコンバータの内部構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【符号の説明】 10−n〜10−1……定電流源、20−n〜20−1
……電流スイッチ、30……IV変換増幅器、40……
テスト用定電流源、50……テスト用電流スイッチ、6
0……テストモード端子、100……D/Aコンバー
タ、110……コンデンサ、120……ビット比検査用
スイッチ、130……オフセット検査用スイッチ、14
0……増幅器、150……ウインドウコンパレータ回
路、152、154……コンパレータ、156、158
……基準電圧源、160……アンド回路。
……電流スイッチ、30……IV変換増幅器、40……
テスト用定電流源、50……テスト用電流スイッチ、6
0……テストモード端子、100……D/Aコンバー
タ、110……コンデンサ、120……ビット比検査用
スイッチ、130……オフセット検査用スイッチ、14
0……増幅器、150……ウインドウコンパレータ回
路、152、154……コンパレータ、156、158
……基準電圧源、160……アンド回路。
Claims (5)
- 【請求項1】 デジタルデータを入力し、前記デジタル
データに応じたアナログ信号を出力するD/Aコンバー
タにおいて、 前記デジタルデータの各ビットに対応して配置される複
数の定レベルアナログ信号源と、 入力されたデジタルデータの各ビットの値に応じて前記
複数の定レベルアナログ信号源を選択的に開閉する複数
のスイッチと、 前記スイッチの開閉動作によって前記定レベルアナログ
信号源から選択的に供給されるアナログ信号を合成して
出力する合成部と、 前記複数の定レベルアナログ信号源のうちの特定ビット
の定レベルアナログ信号源に対応するレベルを有するテ
スト用定レベルアナログ信号源と、 テストモード時に、前記テスト用定レベルアナログ信号
源のアナログ信号と前記特定ビットの定レベルアナログ
信号源のアナログ信号とを合成するテスト用スイッチ
と、を有することを特徴とするD/Aコンバータ。 - 【請求項2】 前記特定ビットは最下位ビットであり、
前記テストモード時において、前記テスト用定レベルア
ナログ信号源を前記最下位ビットの定レベルアナログ信
号源と連動させるようにしたことを特徴とする請求項1
記載のD/Aコンバータ。 - 【請求項3】 前記テストモード時において、前記テス
ト用スイッチをオンしてテスト用定レベルアナログ信号
源のアナログ信号と前記最下位ビットの定レベルアナロ
グ信号源のアナログ信号とを合成するとともに、前記最
下位ビットの定レベルアナログ信号源のスイッチをオフ
して所定の偶数値のアナログ出力値と、前記偶数値より
1つ小さい奇数値のアナログ出力値とを測定し、2つの
アナログ出力値の測定結果によって各アナログ出力値間
の誤差を判定するようにしたことを特徴とする請求項2
記載のD/Aコンバータ。 - 【請求項4】 前記各アナログ出力値間の誤差を判定す
る判定手段を内部に設けたことを特徴とする請求項3記
載のD/Aコンバータ。 - 【請求項5】 前記テストモード時において、前記各ア
ナログ出力値間の誤差を判定する判定手段を外部接続す
ることを特徴とする請求項3記載のD/Aコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34347299A JP2001160754A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | D/aコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34347299A JP2001160754A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | D/aコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001160754A true JP2001160754A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18361798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34347299A Pending JP2001160754A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | D/aコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001160754A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7868623B2 (en) | 2007-06-04 | 2011-01-11 | Seiko Epson Corporation | Detection circuit, physical quantity measurement circuit, physical quantity measurement device, and electronic instrument |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34347299A patent/JP2001160754A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7868623B2 (en) | 2007-06-04 | 2011-01-11 | Seiko Epson Corporation | Detection circuit, physical quantity measurement circuit, physical quantity measurement device, and electronic instrument |
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