JP2001160272A - ピックアップのシーク機構 - Google Patents

ピックアップのシーク機構

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JP2001160272A
JP2001160272A JP34216499A JP34216499A JP2001160272A JP 2001160272 A JP2001160272 A JP 2001160272A JP 34216499 A JP34216499 A JP 34216499A JP 34216499 A JP34216499 A JP 34216499A JP 2001160272 A JP2001160272 A JP 2001160272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラックをリードスクリューのネジ溝に押圧し
て噛合させる構成において、ネジを使用せず、部品点
数,工数の低減、および薄型化を図ることができ、さら
にラック配置に自由度があり、ラックの傾きを抑制する
ことができ、信頼性の高いピックアップのシーク機構を
提供する。 【解決手段】 リードスクリュー13の一端部を、ピッ
クアップハウジング11の一方の保持部12aにおける
保持孔14aから挿入して、ラック保持部材15におけ
る一方の腕部18aの通孔19aから他方の通孔19b
を貫通させ、さらに他方の保持部12bの保持孔14b
に嵌挿させることにより、ラック保持部材15をピック
アップハウジング11に保持する。この状態で弾性片1
6に設けられているラック部17がリードスクリュー1
3のネジ溝13aに弾接かつ噛合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ装置などに適用され、光ディスクなどの情報記録媒体
に対して記録/再生を行うピックアップをシーク方向へ
移動させるためのシーク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクドライブ装置において
光ディスクの記録面に光ビームを集光させ、情報の読取
り/書込みを行うためのピックアップを光ディスクのラ
ジアル方向に駆動させるためのシーク機構としては、図
18,図19に示す構成例のように、ピックアップ1を
搭載するピックアップハウジング2に設けられた対向す
る保持腕3,3に通孔4,4を形成し、これらの通孔
4,4にリードスクリュー5を回転可能に遊嵌して、リ
ードスクリュー5のネジ溝5aに、ピックアップハウジ
ング2に一端をネジ6にて固定した板バネ7における他
端に設けられたラック8を噛合させており、図示しない
駆動源からの回転駆動力を受けてリードスクリュー5を
回転させ、ラック8をリードスクリュー5における長手
軸方向に沿って移動させることにより、ピックアップハ
ウジング2をシーク方向へ駆動するようにしている。
【0003】前記従来の構成では、ラック8が板バネ7
の付勢力を受けてリードスクリュー5のネジ溝5aに押
圧されて噛合しており、板バネ7はネジ6によりピック
アップハウジング2に、その端部が固定されている。
【0004】前記のようなネジ6による固定の場合、リ
ードスクリュー5とラック8との摺動部に振動が発生し
やすく、それが板バネ7を伝わってネジ6の弛みを発生
させるおそれがある。このネジ6の弛みは、リードスク
リュー5とラック8との送り動作に影響を与え、ピック
アップ1が適正に送られず記録/再生不良を発生させる
原因となる。
【0005】そこで特開平10−222848号公報に
記載されているように、リードスクリューのネジ溝にラ
ックを押圧付勢するための板バネからなるラックスプリ
ングを、位置決めピンによって位置決め固定する構成が
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術のよう
に、ラック8を板バネ7を用いてリードスクリュー5の
ネジ溝5aに押圧して噛合させる構成であって、板バネ
7をネジ6によりピックアップハウジング2に固定する
構造のものでは、記録/再生動作の長期にわたる信頼性
および安定性を維持するには、ネジ6の弛みに対応する
構造が必要になり、また板バネ7あるいは位置決めピン
などをピックアップハウジング2の上部に設置するた
め、装置全体の薄型化を阻害する原因となっていた。
【0007】さらに、ネジ6を使用することにより、ピ
ックアップハウジング2にネジ孔加工を施す必要があ
り、またネジ締め作業が必要になるなど、コストアップ
につながる。
【0008】本発明は、前記従来の技術の課題を解決
し、ラックをリードスクリューのネジ溝に押圧して噛合
させる構成において、ネジを使用せず、部品点数,工数
の低減、および薄型化を図ることができ、さらにラック
配置に自由度があり、ラックの傾きを抑制することがで
き、信頼性の高いピックアップのシーク機構を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、情報記録媒体に対して記録/再生を行う
ピックアップを情報記録媒体のラジアル方向へ移動させ
るために、回転駆動されるリードスクリューと、ピック
アップハウジングに設置されて前記リードスクリューの
ネジ溝に係合するラックからなるシーク機構において、
前記リードスクリューの端部を回転可能に支持する通孔
が設けられ、前記ラックを前記リードスクリューのネジ
溝に対して弾接するように保持してなるラック保持部材
と、前記ピックアップハウジングに設けられ、前記リー
ドスクリューの端部を回転可能に支持する保持孔を有す
る保持部とを備え、前記リードスクリューの端部を前記
ラック保持部材の通孔を貫通させて、前記保持部の保持
孔に嵌挿させることにより、前記ラック保持部材を前記
ピックアップハウジングに保持させたものであり、この
構成によって、ラック保持部材にリードスクリューとラ
ックが設けられることになり、リードスクリューとラッ
クとの弾接噛合関係は、ネジなどを使用することなく適
正に保持され、リードスクリューとラックを含むラック
保持部材をピックアップハウジングの側部に設置するこ
とによって薄型化を図ることが可能になる。
【0010】また本発明は、前記ラック保持部材に、当
該ラック保持部材における前記リードスクリューの回転
方向への回動を規制する規制部を設けたものであり、こ
の構成によって、ラック保持部材がリードスクリューと
共に回動することを防ぐことができるため、ラック保持
部材の設置がリードスクリューの回転動作に干渉するこ
とをなくすことができる。
【0011】また本発明は、前記ピックアップハウジン
グと前記ラック保持部材との間に弾性部材を配置し、こ
の弾性部材の位置決め部を前記ピックアップハウジング
と前記ラック保持部材に設けたものであり、この構成に
よって、確実かつ安定的にリードスクリューとラックと
の弾接噛合関係を維持することができる。
【0012】また本発明は、前記ピックアップハウジン
グと前記ラック保持部材との間に、前記ラック保持部材
を前記リードスクリューの長手軸方向に付勢する付勢弾
性部材を設けたものであり、この構成によって、リード
スクリューの長手軸方向におけるラックとの押圧噛合関
係を良好に維持することができる。
【0013】また本発明は、前記ピックアップハウジン
グと前記ラック保持部材との間に、防振用部材を介在さ
せたものであり、この構成によって、振動の伝達が防止
され、シーク動作および各部における制御動作が良好に
行われるようになる。
【0014】また本発明は、前記ラック保持部材を箱状
に形成し、当該ラック保持部材におけるラックと対向す
る部位に開口部を設けたものであり、この構成によっ
て、開口部からグリースなどの潤滑剤の注入が行え、し
かもラック保持部材が箱状であるため潤滑剤の外部への
飛散を最小限に抑えることができる。
【0015】また本発明は、前記ラック保持部材に、前
記開口部を閉鎖する蓋部を一体に設けたものであり、こ
の構成によって、開口部からの潤滑剤などの飛散を確実
に防止することができる。
【0016】また本発明は、前記ラック保持部材を、互
いに嵌合可能に2部材に分割して形成し、一方の部材で
前記ラックを弾性的に保持し、かつ両部材によって前記
リードスクリューを挟持するものであり、この構成によ
って、ラック保持部材に対するラックとリードスクリュ
ーの設置、およびラック保持部材自体の組立を容易に行
うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めのピックアップのシーク機構を示す一部断面図、図2
は図1のシーク機構の分解斜視図であり、10は光ディ
スクなどの情報記録媒体に対して記録/再生を行うため
情報記録媒体のラジアル方向(シーク方向)へ移動する
ピックアップ、11はピックアップ10を保持するピッ
クアップハウジング、12a,12bはピックアップハ
ウジング11の側部に相対向して突設された保持部、1
3は、保持部12a,12bにそれぞれ設けられた保持
孔14a,14bに回転可能に遊嵌され、図示しない駆
動モータにより伝達系を介して回転駆動されるリードス
クリューである。
【0019】15はリードスクリュー13のネジ溝13
aに噛合するラック部17が設けられた弾性片16を側
面に一体成形したラック保持部材、18a,18bはラ
ック保持部材15の両端部に一体成形された腕部、19
a,19bは、腕部18a,18bに形成され、保持部
12a,12bの保持孔14a,14bに対向するよう
に設置されてリードスクリュー13の両端が貫通するた
通孔、20,20は、ラック保持部材15の4隅部に一
体に突設され、ピックアップハウジング11の側部に嵌
合してラック保持部材15の回動を防止する規制部であ
る。
【0020】前記構成の第1実施形態では、ラック保持
部材15をピックアップハウジング11の保持部12
a,12b間における側壁に規制部20,20によって
嵌着しておき、リードスクリュー13の一端部を、ピッ
クアップハウジング10の一方の保持部12aにおける
保持孔14aから挿入して、ラック保持部材15におけ
る一方の腕部18aの通孔19aから他方の通孔19b
を貫通させ、さらに他方の保持部12bの保持孔14b
に嵌挿させることにより、ラック保持部材15をピック
アップハウジング11に保持させている。この状態にお
いて、弾性片16に設けられているラック部17がリー
ドスクリュー13のネジ溝13aに弾接かつ噛合するよ
うにセットされ、ラック部17が、リードスクリュー1
3の回転時に長手軸方向に沿って移動駆動されることに
より、ピックアップハウジング11をシーク方向へ移動
させるようになっている。
【0021】第1実施形態では、前記のようなラック保
持部材15を設けたことにより、従来のようなネジ,板
バネを用いることなく、ピックアップ10をシーク方向
へ駆動することができ、しかも、ピックアップ10の上
面および下面にネジ,板バネを設置する必要がないた
め、装置全体の高さ方向を薄くすることができる。
【0022】また従来では、図19に示すように、板バ
ネ7の設置スペースを確保する関係から、ピックアップ
ハウジング2の重心G位置から、ラック8とリードスク
リュー5との噛合位置が偏位するように構成されてお
り、このため、リードスクリュー5による良好なシーク
動作が行われない原因となっていた。
【0023】しかしながら、本実施形態の構成では、従
来のようなネジ6,板バネ7の設置上の制約がなく、図
1に示すように、ピックアップハウジング2の重心G位
置に合致するように、ラック部17とリードスクリュー
13との噛合位置を設置することが可能になり、シーク
動作を向上させることができる。
【0024】ところで、本実施形態におけるラック保持
部材15は、ラック部17とリードスクリュー13との
噛合によりリードスクリュー13の回転方向に連れて回
転しやすく、リードスクリュー13の反転動作に対する
レスポンスが悪くなる。そこで、第1実施形態では、ラ
ック保持部材15に、リードスクリュー13の回転方向
への回動を規制する規制部20を設けており、ラック保
持部材15が、リードスクリュー13が回転するときに
連れて回動してしまうことを防止し、ラック保持部材1
5の設置がリードスクリュー13の回転動作に干渉する
ことを防いでいる。
【0025】図3は前記ラック保持部材の変形例を示す
斜視図である。なお、以下の説明において、図1,図2
において説明した部材に対応する部材には同一符号を付
して詳しい説明は省略する。図3に示す例では、ピック
アップハウジング21の側部に相対向して突設された保
持部12a,12bの内壁に凹部25a,25bを形成
し、この凹部25a,25bに嵌合する凸部26a,2
6bをラック保持部材27の腕部18a,18bに形成
しており、これらの凹部25a,25bと凸部26a,
26bとによって、ラック保持部材27を位置決めして
回動を防止するための規制部を構成している。
【0026】図4は本発明の第2実施形態を説明するた
めのピックアップのシーク機構の分解図、図5は図4の
ラック保持部材を背面から見た斜視図であり、ラック保
持部材30には、その側面の一部にラック部31が一体
に形成され、ピックアップハウジング32の保持部12
a,12b間にコイルスプリング33の一端が嵌着する
受け凹部34が形成され、ラック保持部材30における
ピックアップハウジング32側の側面には、図5に示す
ように、コイルスプリング33の他端を係止する突起部
35が突設されている。
【0027】第2実施形態においても、リードスクリュ
ー13の一端部を、ピックアップハウジング32の一方
の保持部12aの保持孔14aから挿入して、ラック保
持部材30における一方の腕部18aの通孔19aから
他方の通孔19bを貫通させ、さらに他方の保持部12
bの保持孔14bに嵌挿させることにより、ラック保持
部材30をピックアップハウジング32に保持させてい
る。そして、この状態において、コイルスプリング33
の付勢力を受けてラック部31が、リードスクリュー1
3のネジ溝13aに弾接かつ噛合するようにセットさ
れ、ラック部31が、リードスクリュー13の回転時に
長手軸方向に沿って移動駆動されることにより、ピック
アップハウジング30をシーク方向へ移動させるように
なっている。
【0028】図6は本発明の第2実施形態の変形例を説
明するためのピックアップのシーク機構の分解図、図7
は図6のラック保持部材を背面から見た斜視図であり、
ラック保持部材36には、その側面の一部にラック部3
1が一体に形成され、ピックアップハウジング37の保
持部12a,12b間に受け凹部39を形成し、この受
け凹部39に、ラック部31に対してリードスクリュー
13のネジ溝13aに弾接かつ噛合するように付勢力を
与える板バネ38の一方側を装着し、一方、ラック保持
部材36におけるピックアップハウジング37側の側面
には、図7に示すように、板バネ38の他方側を装着す
る受け凹部40が突設されている。
【0029】図4,図5と図6,図7に示す第2実施形
態では、第1実施形態のようにラック保持部材15に弾
性片16を一体に設けることが、不可能な場合に有利で
あって、コイルスプリング33あるいは板バネ38を前
記のように設置することによって、ラック部31のリー
ドスクリュー13に対する噛合関係を良好に保持するこ
とができる。
【0030】図8は本発明の第3実施形態を説明するた
めのピックアップのシーク機構の分解図、図9は図8の
各部を組み立てた状態の横断面図であり、第3実施形態
では、ラック保持部材41において、そのピックアップ
ハウジング11側と、ピックアップハウジング11の一
方の保持部12b側とに、それぞれ付勢弾性片42,4
3を一体に形成しており、図9に示すように、ピックア
ップハウジング11側の付勢弾性片42によってラック
部31に対してリードスクリュー13に噛合させる付勢
力を与え、また一方の保持部12b側の付勢弾性片43
によってラック保持部材41が他方の保持部材12aに
押圧される付勢力を与えて、ラック部31がリードスク
リュー13の長手軸方向において噛合部分でのがたつき
が生じないようにしている。
【0031】このように第3実施形態では、ラック部3
1のリードスクリュー13における径方向および長手軸
方向の噛合部分でのがたつきを抑制することができるた
め、ピックアップにおけるシーク動作のレスポンスが向
上する。
【0032】図10は本発明の第4実施形態を説明する
ためのピックアップのシーク機構の断面図、図11は図
10のラック保持部材を示す斜視図であり、第4実施形
態では、ラック保持部材45の腕部46a,46bに、
ピックアップハウジング11の保持孔14a,14bに
それぞれ嵌挿される管状突起部47a,47bを設け、
管状突起部47a,47bにリードスクリュー13が嵌
挿される通孔19a,19bを形成している。さらに管
状突起部47a,47bにゴム材からなる管状の防振用
部材48をそれぞれ嵌挿し、防振用部材48がピックア
ップハウジング11の保持部12とラック保持部材45
の腕部46a,46b間に介在するようになっている。
また各保持部12a,12bの保持孔14a,14bに
はリードスクリュー13を回転可能に受ける環状部材4
9がそれぞれ嵌着されている。
【0033】第4実施形態では、シーク駆動時のリード
スクリュー13におけるシーク方向の振動伝達、および
リードスクリュー13の回転による振動を防振部材48
の存在によって低減させることができるため、良好なシ
ーク動作とピックアップにおける対物レンズ・アクチュ
エータの良好な制御が可能になり、迅速なシークアクセ
スが行われるようになる。
【0034】図12は本発明の第5実施形態を説明する
ためのピックアップのシーク機構におけるラック保持部
材を示す斜視図、図13(a)は図12のラック保持部
材の正面図、図13(b)は図13(a)のA−A線断
面図、図13(c)は図12のラック保持部材の背面図で
あり、第5実施形態では、既述したようにラック部を備
えたリードスクリューを保持するラック保持部材50を
箱状に形成し、図13(c)に示すように、背面側(セ
ット時にピックアップハウジング側になる側面)に弾性
片51が設けられて、弾性片51におけるラック保持部
材50の内部側にリードスクリューに噛合するラック部
52が設けられており、さらにラック保持部材50には
内部にリードスクリューが貫通する通孔19が設けられ
ている。
【0035】またラック部52が形成される部位に対向
する正面側には、図13(a),(b)に示すように、
ラック部52を一体に成型するために、金型の構成上、
開口部53が形成される。この開口部53は、リードス
クリューとラック部52との摩擦抵抗を低減させるため
にグリースなどの潤滑剤を注入するために利用すること
ができる。またラック保持部材50の外側における大部
分が壁面となっているため、潤滑剤が外部に飛散するこ
とは極力防止されることになる。
【0036】なお、開口部53は、潤滑剤が開口部53
から外部に飛散して光ディスクなどのメディアの記録面
を汚すことを防止するため、メディアに対向設置されな
いように配慮する必要がある。
【0037】開口部53からの潤滑剤の飛散を防止する
ため、図14に示すラック保持部材の斜視図、図15の
図14のラック保持部材を横方向に断面して示す斜視図
のように、ラック保持部材55に、開口部53の近傍を
回転支点として回動するキャップ体56を設け、必要以
外のときにはキャップ体56を蓋体として開口部53を
閉鎖して、潤滑剤が外部へ出ることがないようすること
が考えられる。
【0038】キャップ体56は、ラック保持部材55が
樹脂のモールド成形時に一体的に成形することが可能で
ある。また、図15に示すように、キャップ体56に係
止爪57を形成し、係止爪57を開口部53の一部に係
合させて、キャップ体56を確実に止めるようにしても
よい。
【0039】図16は本発明の第6実施形態を説明する
ためのピックアップのシーク機構の要部を示す斜視図で
あり、第6実施形態では、ラック保持部材60の天板6
1における4隅から下端にそれぞれ引掛け爪部62aを
有する垂下足62を設け、かつラック部63を天板61
から垂下した弾性片64に設けており、対向する一対の
垂下足62,62間をリードスクリュー13が通るよう
にしてある。
【0040】一方、ピックアップハウジング59の保持
部12a,12bには、ラック保持部材60の引掛け爪
部62aを係止するための溝部66a,66bが形成さ
れており、引掛け爪部62aを溝部66a,66bに嵌
着させることによって、ラック保持部材60がピックア
ップハウジング59に保持されることになる。
【0041】第6実施形態のラック保持部材60の構成
によって、リードスクリュー13などの構成部材をセッ
トした後に、ラック保持部材60を所定位置に簡単に取
り付けることができるようになる。
【0042】図17は本発明の第7実施形態を説明する
ためのピックアップのシーク機構の要部を示す斜視図で
あり、第7実施形態では、箱状のラック保持部材70を
互いに嵌合可能な一対の分割部材71,72によって構
成したものであり、一方の分割部材71には、リードス
クリューが通る通孔19となる半円弧部73と、弾性片
74と、弾性片74に形成されたラック部75と、それ
ぞれ爪部76aが形成された複数(本例では4本)の立
腕76とが一体に形成されている。また他方の分割部材
72には、リードスクリューが通る通孔19となる半円
弧部77と、各爪部76aが嵌合する嵌合溝部78とが
一体に形成されている。
【0043】第7実施形態のラック保持部材70の構成
によって、ラック保持部材70がリードスクリュー13
と嵌合状態になる半円弧部73,77によって位置決め
されることになるため、ラック部75が精度よく固定さ
れることになる。すなわち、第7実施形態では、図18
に示す従来の構造のような板バネ7が矢印C方向に角度
ずれを生じやすく、このため、ラック8とリードスクリ
ュー5との噛合状態にも微妙なずれが生じやすいという
問題がなくなり、円滑なシーク動作が長期にわたって行
えるようになる。
【0044】なお、前記各実施形態の構成を適宜組み合
わせて実施することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るピッ
クアップのシーク機構によれば、ラック保持部材にリー
ドスクリューとラックが設けられ、リードスクリューと
ラックとの弾接噛合関係は、ネジなどを使用することな
く適正かつ良好に保持され、しかも、リードスクリュー
とラックを含むラック保持部材をピックアップハウジン
グの側部に設置することによって、装置全体として薄型
化を図ることができ、その組立も簡単であるなど、実用
的な効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するためのピック
アップのシーク機構を示す一部断面図
【図2】第1実施形態におけるシーク機構の分解斜視図
【図3】第1実施形態におけるラック保持部材の変形例
を示す斜視図
【図4】本発明の第2実施形態を説明するためのピック
アップのシーク機構の分解図
【図5】第2実施形態におけるラック保持部材を背面か
ら見た斜視図
【図6】本発明の第2実施形態の変形例を説明するため
のピックアップのシーク機構の分解図
【図7】第2実施形態におけるラック保持部材を背面か
ら見た斜視図
【図8】本発明の第3実施形態を説明するためのピック
アップのシーク機構の分解図
【図9】第3実施形態における各部を組み立てた状態の
横断面図
【図10】本発明の第4実施形態を説明するためのピッ
クアップのシーク機構の断面図
【図11】第4実施形態におけるラック保持部材を示す
斜視図
【図12】本発明の第5実施形態を説明するためのピッ
クアップのシーク機構におけるラック保持部材を示す斜
視図
【図13】(a)は第5実施形態におけるラック保持部
材の正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は
第5実施形態におけるラック保持部材の背面図
【図14】第5実施形態におけるラック保持部材の変形
例の斜視図
【図15】図14のラック保持部材を横方向に断面して
示す斜視図
【図16】本発明の第6実施形態を説明するためのピッ
クアップのシーク機構の要部を示す斜視図
【図17】本発明の第7実施形態を説明するためのピッ
クアップのシーク機構の要部を示す斜視図
【図18】従来のピックアップのシーク機構の要部を示
す斜視図
【図19】従来のピックアップのシーク機構の平面図
【符号の説明】
10 ピックアップ 11,21,32,37,59 ピックアップハウジン
グ 12a,12b 保持部 13 リードスクリュー 13a ネジ溝 14a,14b 保持孔 15,27,30,36,41,45,50,55,6
0,70 ラック保持部材 16,51,64,74 弾性片 17,31,52,63,75 ラック部 18a,18b,46a.46b 腕部 19a,19b 通孔 20 規制部 25a,25b 凹部 26a,26b 凸部 33 コイルスプリング 38 板バネ 42,43 付勢弾性片 48 防振部材 53 開口部 56 蓋体 71,72 分割部材 73,77 半円弧部 76 立腕 78 嵌合溝部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に対して記録/再生を行う
    ピックアップを情報記録媒体のラジアル方向へ移動させ
    るために、回転駆動されるリードスクリューと、ピック
    アップハウジングに設置されて前記リードスクリューの
    ネジ溝に係合するラックからなるシーク機構において、 前記リードスクリューの端部を回転可能に支持する通孔
    が設けられ、前記ラックを前記リードスクリューのネジ
    溝に対して弾接するように保持してなるラック保持部材
    と、前記ピックアップハウジングに設けられ、前記リー
    ドスクリューの端部を回転可能に支持する保持孔を有す
    る保持部とを備え、前記リードスクリューの端部を前記
    ラック保持部材の通孔を貫通させて、前記保持部の保持
    孔に嵌挿させることにより、前記ラック保持部材を前記
    ピックアップハウジングに保持させたことを特徴とする
    ピックアップのシーク機構。
  2. 【請求項2】 前記ラック保持部材に、当該ラック保持
    部材における前記リードスクリューの回転方向への回動
    を規制する規制部を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のピックアップのシーク機構。
  3. 【請求項3】 前記ピックアップハウジングと前記ラッ
    ク保持部材との間に弾性部材を配置し、この弾性部材の
    位置決め部を前記ピックアップハウジングと前記ラック
    保持部材に設けたことを特徴とする請求項1または2記
    載のピックアップのシーク機構。
  4. 【請求項4】 前記ピックアップハウジングと前記ラッ
    ク保持部材との間に、前記ラック保持部材を前記リード
    スクリューの長手軸方向に付勢する付勢弾性部材を設け
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の
    ピックアップのシーク機構。
  5. 【請求項5】 前記ピックアップハウジングと前記ラッ
    ク保持部材との間に、防振用部材を介在させたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のピックアッ
    プのシーク機構。
  6. 【請求項6】 前記ラック保持部材を箱状に形成し、当
    該ラック保持部材におけるラックと対向する部位に開口
    部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項記載のピックアップのシーク機構。
  7. 【請求項7】 前記ラック保持部材に、前記開口部を閉
    鎖する蓋部を一体に設けたことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1項記載のピックアップのシーク機構。
  8. 【請求項8】 前記ラック保持部材を、互いに嵌合可能
    に2部材に分割して形成し、一方の部材で前記ラックを
    弾性的に保持し、かつ両部材によって前記リードスクリ
    ューを挟持することを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1項記載のピックアップのシーク機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100593366B1 (ko) * 2004-07-16 2006-06-28 엘지전자 주식회사 리드스크류 피딩방식에서의 가이드피딩 구조
JP2008310919A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Kenwood Corp 光ピックアップ送り装置
US20110258647A1 (en) * 2010-04-14 2011-10-20 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup feeding device and optical pickup supporting device including the same
US8370866B2 (en) 2010-04-16 2013-02-05 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup supporting device with position adjustment mechanism and optical disc apparatus including the same

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