JP2001159747A - 紫外線吸収性に優れたプラスチック眼鏡レンズ - Google Patents

紫外線吸収性に優れたプラスチック眼鏡レンズ

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JP2001159747A
JP2001159747A JP34445799A JP34445799A JP2001159747A JP 2001159747 A JP2001159747 A JP 2001159747A JP 34445799 A JP34445799 A JP 34445799A JP 34445799 A JP34445799 A JP 34445799A JP 2001159747 A JP2001159747 A JP 2001159747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長波長紫外線をほぼ完全に吸収するにもかか
わらず着色が少ないプラスチック眼鏡レンズを提供する
こと。 【解決手段】 ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネートを主成分とし、紫外線吸収剤を含有するプラスチ
ック眼鏡レンズであって、該レンズの中心厚を1.5〜2.
4mmとしたときのレンズ中心における、波長385n
mにおける紫外線透過率が3%以下、波長390nmに
おける紫外線透過率が10%以下、波長400nmにお
ける紫外線透過率が60%以下であり、且つYI(黄色
度)が1.0〜2.0の範囲にある紫外線吸収性に優れたプ
ラスチック眼鏡レンズである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線吸収性に優れ
たプラスチック眼鏡レンズに関し、更に詳細には長波長
紫外線を吸収するにもかかわらず、黄色の着色が少ない
プラスチック眼鏡レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線は波長が約200〜400nmの
電磁波であり、人体に対し種々の悪影響を与えると言わ
れている。眼鏡レンズの関係においても、紫外線からの
人眼保護の観点から紫外線吸収レンズへの要望が高まっ
てきており、波長が400nm近辺までの紫外線を吸収
する眼鏡レンズが市販されるようになってきている。紫
外線吸収特性を有するプラスチック眼鏡レンズとしては
種々のものが知られており、第一の例として、特開昭5
0−50049号公報、特開昭58−122501号公
報、特開昭62−254119号公報、特開平2−93
422号公報、特開平2−171716号公報などに
は、プラスチックレンズモノマーに紫外線吸収剤を添加
し、重合して得られるプラスチック眼鏡レンズが記載さ
れている。第二の例として、特開平1−230003号
公報には、80〜100℃に加熱した紫外線吸収剤を分
散させた水溶液にプラスチックレンズを浸漬することに
より得られるプラスチック眼鏡レンズが記載されてい
る。第三の例として、特開平9−265059号公報に
は、紫外線吸収及び/又は散乱する物質をプラスチック
レンズ表面に塗布したプラスチック眼鏡レンズが記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記第一、第二及び第
三の例のプラスチック眼鏡レンズのうち、特に代表的な
プラスチック眼鏡レンズ材料であるジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネートからなるレンズは、該モノマ
ーの特性上、385nm以下の波長の光をほぼ完全に吸
収させるのは難しく、また、波長が400nm近辺まで
の紫外線の吸収特性をレンズに付与しようとすると、黄
色の着色が大きいため、見栄えが悪いという問題があっ
た。さらに、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ートを重合する場合、過酸化物からなる重合触媒を用い
ることが一般的であるが、この重合触媒により紫外線吸
収剤が反応してしまうため、レンズの紫外線吸収特性が
損なわれるというおそれがあった。本発明は、かかる課
題を解決するためになされたもので、長波長紫外線の吸
収性に優れ、従来のプラスチック眼鏡レンズと比べて、
黄色の着色が少ない、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネートからなるプラスチック眼鏡レンズを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するため鋭意検討した結果、ジエチレングリコール
ビスアリルカーボネートを主成分とするレンズに、比較
的多量の紫外線吸収剤を短時間に表面あるいはその近傍
に分散させることによって、長波長紫外線(近紫外線)
の吸収性に優れると共に、黄色の着色が少ないプラスチ
ック眼鏡レンズが得られることを見出した。本発明は、
かかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、
本発明は ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
トを主成分とし、紫外線吸収剤を含有するプラスチック
眼鏡レンズであって、該レンズの中心厚を1.5〜2.4m
mとしたときのレンズ中心における、波長385nmに
おける紫外線透過率が3%以下、波長390nmにおけ
る紫外線透過率が10%以下、波長400nmにおける
紫外線透過率が60%以下であり、且つYI(黄色度)
が1.0〜2.0の範囲にあることを特徴とする紫外線吸収
性に優れたプラスチック眼鏡レンズを提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる紫外線
吸収剤としては、種々のものが挙げられるが、一般式
(1)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R及びR’はそれぞれ炭素数1〜
8の直鎖状又は分岐状のアルキル基あるいは炭素数1〜
8の直鎖状又は分岐状のアルコキシル基を示す。n及び
n’は0〜3の同一又は異なる整数である。)で表され
るジベンゾイルメタン化合物、一般式(2)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R”は水素原子、塩素原子又は臭
素原子を示し、m及びm’はそれぞれ1又は2であ
る。)で表されるベンゾトリアゾール化合物、あるいは
一般式(3)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原
子、水酸基又はメトキシ基を示す。)で表されるベンゾ
フェノン化合物が好ましい。なお、一般式(1)で表さ
れるジベンゾイルメタン化合物は、例えば、特開昭52
−46056号公報に記載されているように公知の化学
物質であり、一般式(2)で表されるベンゾトリアゾー
ル化合物も公知の化合物である。しかし、プラスチック
レンズの紫外線吸収剤として使用されること、波長が4
00nm近辺までの紫外線を吸収する特性を有し、従来
のプラスチックレンズと比べて黄色の着色が少ないプラ
スチックレンズが得られることは知られていなかった。
一般式(1)において、R及びR’は炭素数1〜8の直
鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルコキシル基を示す
が、ここで、炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基(n−ペ
ンチル基、イソペンチル基等各種異性体を意味する。異
性体のあるものについては以下同じ。)、へキシル基、
ヘプチル基、オクチル基が挙げられる。また、炭素数1
〜8の直鎖状又は分岐状のアルコキシル基におけるアル
キル基部分についても上記と同様である。なお、アルキ
ル基(又はアルコキシル基)の好ましい炭素数は1〜4
であり、n及びn’は好ましくは0又は1である。一般
式(1)で表されるジベンゾイルメタン化合物の具体例
としては、ジベンゾイルメタン、2−メチルジベンゾイ
ルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプ
ロピルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾ
イルメタン、2,5−ジメチルベンゾイルメタン、4,
4’−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、2−メチル
ジベンゾイルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、
2−エチルジベンゾイルメタン、4−エチルジベンゾイ
ルメタン、2−プロピルジベンゾイルメタン、4−プロ
ピルジベンゾイルメタン、2−イソプロピルジベンゾイ
ルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−
ブチルジベンゾイルメタン、4−ブチルジベンゾイルメ
タン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,
4−ジメチルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジ
ベンゾイルメタン、2,4−ジエチルジベンゾイルメタ
ン、2,5−ジエチルジベンゾイルメタン、4,4' −
ジメチルジベンゾイルメタン、4,4' −ジエチルジベ
ンゾイルメタン、4,4' −ジプロピルジベンゾイルメ
タン、4,4' −ジイソプロピルジベンゾイルメタン、
4,4' −ジブチルジベンゾイルメタン、4,4' −ジ
−tert−ブチルジベンゾイルメタン、4−メチル−
4' −エチルジベンゾイルメタン、2−メトキシジベン
ゾイルメタン、4−メトキシジベンゾイルメタン、2−
エトキシジベンゾイルメタン、4−エトキシジベンゾイ
ルメタン、2−プロポキシジベンゾイルメタン、4−プ
ロポキシジベンゾイルメタン、2−ブトキシジベンゾイ
ルメタン、4−ブトキシジベンゾイルメタン、4,4'
−ジメトキシジベンゾイルメタン、4,4' −ジエトキ
シジベンゾイルメタン、4,4' −ジプロポキシジベン
ゾイルメタン、4,4' −ジイソプロポキシジベンゾイ
ルメタン、4,4' −ジブトキシジベンゾイルメタン、
4−メチル−4' −メトキシジベンゾイルメタン、4−
メチル−4' −エトキシジベンゾイルメタン、4−メチ
ル−4' −プロポキシジベンゾイルメタン、4−メチル
−4' −ブトキシジベンゾイルメタン、4−エチル−
4' −メトキシジベンゾイルメタン、4−エチル−4'
−エトキシジベンゾイルメタン、4−エチル−4' −プ
ロポキシジベンゾイルメタン、4−エチル−4' −ブト
キシジベンゾイルメタン、4−プロピル−4' −メトキ
シジベンゾイルメタン、4−プロピル−4' −エトキシ
ジベンゾイルメタン、4−プロピル−4' −プロポキシ
ジベンゾイルメタン、4−プロピル−4' −ブトキシジ
ベンゾイルメタン、4−イソプロピル−4' −メトキシ
ジベンゾイルメタン、4−イソプロピル−4' −エトキ
シジベンゾイルメタン、4−イソプロピル−4' −プロ
ポキシジベンゾイルメタン、4−イソプロピル−4' −
ブトキシジベンゾイルメタン、4−ブチル−4' −メト
キシジベンゾイルメタン、4−ブチル−4' −エトキシ
ジベンゾイルメタン、4−ブチル−4' −プロポキシジ
ベンゾイルメタン、4−ブチル−4' −ブトキシジベン
ゾイルメタン、4−tert−ブチル−4' −メトキシ
ジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4' −エ
トキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−
4' −プロポキシジベンゾイルメタン、4−tert−
ブチル−4' −ブトキシジベンゾイルメタンなどが挙げ
られる。本発明においては、これらのうち、4−ter
t−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン及びジベ
ンゾイルメタンが好ましい。
【0012】一般式(2)において、R”としては水素
原子又は塩素原子が好ましい。また、m及びm’は1が
好ましい。一般式(2)で表されるベンゾトリアゾール
化合物の具体例としては、2−(2,4−ジヒドロキシ
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2,
4,6−トリヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾール、5−クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフ
ェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2
−(2,4,6−トリヒドロキシフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾール、5−ブロモ−2−(2,4−ジヒド
ロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−ブ
ロモ−2−(2,4,6−トリヒドロキシフェニル)−
2H−ベンゾトリアゾール、ジクロロ−2−(2,4−
ジヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
ジブロモジクロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)−2H−べンゾトリアゾールなどが挙げられる。本
発明においては、これらのうち、2−(2,4−ジヒド
ロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール及び5−
クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2H
−ベンゾトリアゾールが好ましい。一般式(3)で表さ
れるベンゾフェノン化合物の具体例としては、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
などが挙げられる。
【0013】本発明のプラスチック眼鏡レンズは、ジエ
チレングリコールビスアリルカーボネートを主成分とす
るものであり、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート単独重合体、及びジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートと共重合可能なモノマーとの混合モノマ
ーの重合体からなるレンズが該当する。本発明において
はジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重
合体が好ましい。また、その共重合体可能なモノマーの
具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、クロルスチレン、クロルメチルスチレン、
ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;メチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ベン
ジルメタクリレート等のモノ(メタ)アクリレート類;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3−フェノキシ−2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基を有
するモノ(メタ)アクリレート類;エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)アクリロキシ
プロパン、2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシ
エトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−
((メタ)アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル〕プロ
パン、2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシ・ポ
リエトキシ)フェニル〕プロパン等のジ(メタ)アクリ
レート類;トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、テトラメチロールメタントリメタクリレート等のト
リ(メタ)アクリレート類;テトラメチロールメタンテ
トラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレ
ート類〔ただし、本明細書中の(メタ)アクリレート
は、メタクリレート又はアクリレートを意味する〕;ジ
アリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリル
テレフタレートなどが挙げられる。本発明においては、
これらのうち、高屈折率のプラスチック眼鏡レンズを提
供する観点から、芳香環を有する化合物が好ましい。ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネートと他のモノ
マーとの共重合体は公知であり、その例として、特開昭
54−41965号公報、特開昭51−125487号
公報、特再平01−503809号公報などに開示され
ている共重合体が挙げられる。
【0014】本発明に係るジエチレングリコールビスア
リルカーボネートを主成分とするレンズは、上述のプラ
スチックレンズモノマーを重合することにより得られ
る。プラスチックレンズモノマーの重合方法は、特に限
定されるものではないが、通常、注型重合が採用され
る。すなわち、上述のプラスチックレンズモノマーをレ
ンズ成型用鋳型中に注入し、−20℃〜150℃の間で
加熱することよりプラスチック眼鏡レンズが得られる。
プラスチックレンズモノマーには、特開平07−063
902号公報、特開平07−104101号公報、特開
平09−208621号公報、特開平09−25578
1号公報等に記載されている重合触媒、特開平01−1
63012号公報、特開平03−281312号公報等
に記載されている内部離型剤、酸化防止剤等の助剤を必
要に応じて添加することができる。また、本発明のプラ
スチック眼鏡レンズは、着色剤を用いて染色処理を行う
ことができる。また、耐擦傷性向上のため、有機ケイ素
化合物、酸化スズ、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸
化チタン等の微粒子状無機物等を有するコーティング液
を用いて硬化被膜をプラスチックレンズ上に形成するこ
とができる。また、耐衝撃性を向上させるためにポリウ
レタンを主成分とするプライマー層を設けることができ
る。さらに、反射防止の性能を付与するために、酸化ケ
イ素、二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化タンタル
等を用いて反射防止膜を施すこともできる。また、撥水
性向上のため、フッ素原子を有する有機ケイ素化合物を
用いて撥水膜を反射防止膜上に施すことができる。
【0015】本発明のプラスチック眼鏡レンズは、ジエ
チレングリコールビスアリルカーボネートを主成分とす
るレンズに紫外線吸収剤を含有させたものであり、該レ
ンズに紫外線吸収剤を含有させる方法としては種々の方
法があるが、本発明の目的を達成する観点から、また、
紫外線吸収剤をレンズモノマーに混合し、重合する際に
生じやすい光学ひずみを防止する観点から、紫外線吸収
剤、特に上記一般式(1)〜(3)のいずれかで表され
る化合物からなる紫外線吸収剤を含有する溶液に、高
温、高圧下でレンズを浸漬させる方法を用いることが特
に好ましい。かかる方法によれば、短時間で、多量の紫
外線吸収剤をレンズ内に拡散させることができ、また、
プラスチックレンズの表面及びその近傍にのみ紫外線吸
収剤が存在し、レンズ表面から内部方向の深い箇所には
紫外線吸収剤は存在しない。また、かかる方法によって
紫外線吸収剤をレンズ内に拡散させた場合、紫外線吸収
剤は重合触媒として用いる過酸化物の影響を受けにくい
という利点がある。ここで、紫外線吸収剤を含有する溶
液とは、紫外線吸収剤に水あるいはアルコールなどの有
機溶媒等を加えたものをいい、さらに紫外線吸収剤の分
散を向上させるための界面活性剤、プラスチックを膨潤
させるためのベンジルアルコール等の膨潤剤、酸化防止
剤などを添加してもよい。紫外線吸収剤の溶液中の濃度
は、紫外線吸収性を付与するレンズの処理枚数、温度条
件、圧力条件、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネートの物理特性、得ようとする紫外線吸収特性の程度
によって適宜選定されるものであり、一概には定められ
ないが、通常、紫外線吸収剤溶液1リットル当たり0.0
1〜20gとすることができる。また、界面活性剤を添
加する場合、その添加量は特に限定されるものではない
が、通常、水等の溶媒1リットルに対して1〜50ミリ
リットルとすることができる。紫外線吸収剤溶液温度や
圧力は、レンズの光学特性を損なわない範囲であれば特
に限定されるものではないが、紫外線吸収剤をレンズ内
に短時間で拡散させるために、溶液温度は100〜13
0℃が好ましい。なお、YI値及び透過率はレンズの中
心厚により変化するため、YI値及び透過率はレンズの
中心厚において測定する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために実施
例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。なお、次に記す物性は次の方法に
より求めた。 YI値測定:JIS K7103−1977に規定さ
れているプラスチックの黄色度及び黄色度試験方法に準
じて測定した。 透過率測定:分光光度計(U3410,日立製作所
(株) 製) を用いて385nmの波長における紫外線透
過率を測定した。 実施例1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート100重
量部にジイソプロピルパーオキシジカーボネート3重量
部を添加し、充分に攪拌混合したのち、ガラス製モール
ドと樹脂製ガスケットからなるレンズ成型用鋳型(0.0
0D、レンズ径70mm、肉厚2.2mmに設定)の中に
注入し、電気炉中で40〜90℃まで20時間かけて徐
々に昇温し90℃で1時間保持して重合を行った。重合
終了後、ガスケットとモールドを取り外したのち、12
0℃で1時間熱処理してレンズを得た。レンズに紫外線
吸収性を付与するための紫外線吸収処理液として、紫外
線吸収剤である4−tert−ブチル−4’−メトキシ
ベゾイルメタン7.5gと、界面活性剤である非イオン系
のニッカサンソルト7000(日華化学(株)製)10
ミリリットルを1リットルの水に添加したものを調製
し、これを加圧容器(オートクレーブ)に入れた。得ら
れたレンズを加圧容器内の紫外線吸収処理液に、120
℃で30分間浸漬し、その後、120℃で1時間熱処理
し、紫外線吸収剤を含浸させたプラスチックレンズを得
た。得られたレンズの透過率曲線を図1に示し、そのデ
ータを第1表に示す。波長385nm紫外線透過率はほ
ぼ0%であり、良好な紫外線カット性を示した。中心
(厚さ2.2mm)におけるYI値は1.4であり、レンズ
は若干黄色味を帯びていた。
【0017】実施例2 実施例1において、紫外線吸収剤溶液として、ジベンゾ
イルメタン7.5gと、界面活性剤である非イオン系のニ
ッカサンソルト7000(日華化学(株)製)10ミリ
リットルを1リットルの水に添加したものを調製し、こ
れを加圧容器に入れた。実施例1と同様にして得られた
レンズを加圧容器内の紫外線吸収処理液に、120℃で
60分間浸漬し、その後、120℃で1時間熱処理し、
紫外線吸収剤を含浸させたプラスチックレンズを得た。
得られたレンズの透過率曲線を図1に示し、そのデータ
を第1表に示す。波長385nm紫外線透過率はほぼ0
%であり、良好な紫外線カット性を示した。中心(厚さ
2.2mm)におけるYI値は1.2であり、レンズは若干
黄色味を帯びていた。 実施例3 紫外線吸収剤溶液として、2−(2,4−ジヒドロキシ
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール7.5gと、界面
活性剤である非イオン系のニッカサンソルト7000
(日華化学(株)製)10ミリリットルを1リットルの
水に添加したものを調製し、これを加圧容器に入れた。
実施例1と同様にして得られたレンズを加圧容器内の紫
外線吸収処理液に、120℃で10分間浸漬し、その
後、120℃で1時間熱処理し、紫外線吸収剤を含浸さ
せたプラスチックレンズを得た。得られたレンズの透過
率曲線を図1に示し、そのデータを第1表に示す。波長
385nm紫外線透過率はほぼ0%であり、良好な紫外
線カット性を示した。中心(厚さ2.2mm)におけるY
I値は1.5であり、レンズは若干黄色味を帯びていた。
【0018】実施例4 紫外線吸収剤溶液として、5−クロロ−2−(2,4−
ジヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール7.
5gと、界面活性剤である非イオン系のニッカサンソル
ト7000(日華化学(株)製)10ミリリットルを1
リットルの水に添加したものを調製し、これを加圧容器
に入れた。実施例1と同様にして得られたレンズを加圧
容器内の紫外線吸収処理液に、120℃で60分間浸漬
し、その後、120℃で1時間熱処理し、紫外線吸収剤
を含浸させたプラスチックレンズを得た。得られたレン
ズの透過率曲線を図1に示し、そのデータを第1表に示
す。波長385nm紫外線透過率はほぼ0%であり、良
好な紫外線カット性を示した。中心(厚さ2.2mm)に
おけるYI値は1.5であり、レンズは若干黄色味を帯び
ていた。 実施例5 紫外線吸収剤溶液として、2,2’,4,4’−テトラ
ヒドロキシベンゾフェノン7.5gと、界面活性剤である
非イオン系のニッカサンソルト7000(日華化学
(株)製)10ミリリットルを1リットルの水に添加し
たものを調製し、これを加圧容器に入れた。実施例1と
同様にして得られたレンズを加圧容器内の紫外線吸収処
理液に、120℃で60分間浸漬し、その後、120℃
で1時間熱処理し、紫外線吸収剤を含浸させたプラスチ
ックレンズを得た。得られたレンズの透過率曲線を図1
に示し、そのデータを第1表に示す。波長385nm紫
外線透過率はほぼ0%であり、良好な紫外線カット性を
示した。中心(厚さ2.2mm)におけるYI値は2.0で
あり、レンズは若干黄色味を帯びていた。
【0019】
【表1】
【0020】比較例1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート100重
量部に、紫外線吸収剤として4−ドデシルオキシ−2−
ヒドロキシベンゾフェノン0.10重量部、重合開始剤と
して4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン3重量部を添加し、充分に攪拌混合してレンズモノマ
ー組成物を調製した。次いで、このレンズモノマー組成
物をガラス製モールドと樹脂製ガスケットからなるレン
ズ成型用鋳型(0.00D、レンズ径70mm、肉厚2.2
mmに設定)の中に注入し、電気炉中で40〜85℃ま
で20時間かけて徐々に昇温し85℃で1時間保持して
重合を行った。重合終了後、ガスケットとモールドを取
り外したのち、120℃で1時間熱処理してレンズを得
た。得られたレンズの透過率曲線を図2に示し、そのデ
ータを第2表に示す。波長385nm紫外線透過率は3.
9%であった。中心(厚さ2.2mm)におけるYI値は
2.4であり、レンズは若干黄色味を帯びていた。
【0021】
【表2】
【0022】以上をまとめて第3表に示す。
【0023】
【表3】
【0024】
【発明の効果】本発明により、長波長紫外線をほぼ完全
に吸収するにもかかわらずレンズの着色が少ないプラス
チック眼鏡レンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜5における透過率曲線を示す図で
ある。
【図2】 比較例1における透過率曲線を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 104 C09K 3/00 104C 104A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエチレングリコールビスアリルカーボ
    ネートを主成分とし、紫外線吸収剤を含有するプラスチ
    ック眼鏡レンズであって、該レンズの中心厚を1.5〜2.
    4mmとしたときのレンズ中心における、波長385n
    mにおける紫外線透過率が3%以下、波長390nmに
    おける紫外線透過率が10%以下、波長400nmにお
    ける紫外線透過率が60%以下であり、且つYI(黄色
    度)が1.0〜2.0の範囲にあることを特徴とする紫外線
    吸収性に優れたプラスチック眼鏡レンズ。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収剤が、一般式(1) 【化1】 (式中、R及びR’はそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状又
    は分岐状のアルキル基あるいは炭素数1〜8の直鎖状又
    は分岐状のアルコキシル基を示す。n及びn’は0〜3
    の同一又は異なる整数である。)で表されるジベンゾイ
    ルメタン化合物である請求項1記載のプラスチック眼鏡
    レンズ。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収剤が、一般式(2) 【化2】 (式中、R”は水素原子、塩素原子又は臭素原子を示
    し、m及びm’はそれぞれ1又は2である。)で表され
    るベンゾトリアゾール化合物である請求項1記載のプラ
    スチック眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収剤が、一般式(3) 【化3】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子、水酸基又は
    メトキシ基を示す。)で表されるベンゾフェノン化合物
    である請求項1記載のプラスチック眼鏡レンズ。
  5. 【請求項5】 紫外線吸収剤を含有する溶液に、高温高
    圧下でジエチレングリコールビスアリルカーボネートを
    主成分とするレンズを浸漬して得られた請求項1記載の
    プラスチック眼鏡レンズ。
  6. 【請求項6】 紫外線吸収剤が、上記一般式(1)〜
    (3)のいずれかで表される化合物からなる請求項5記
    載のプラスチック眼鏡レンズ。
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