JP2002156502A - 光学材料用単量体組成物および硬化物 - Google Patents
光学材料用単量体組成物および硬化物Info
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- JP2002156502A JP2002156502A JP2000352130A JP2000352130A JP2002156502A JP 2002156502 A JP2002156502 A JP 2002156502A JP 2000352130 A JP2000352130 A JP 2000352130A JP 2000352130 A JP2000352130 A JP 2000352130A JP 2002156502 A JP2002156502 A JP 2002156502A
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- monomer
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紫外線から眼を保護し、黄変化せず、かつ低
比重、耐熱性、耐衝撃性等の諸物性にも優れるプラスチ
ック光学材料用の単量体組成物を提供する。 【解決手段】 重合成分として特定のジ(メタ)クリレ
ート95〜30重量%、前記単量体以外の1分子内に少
なくとも1個のビニル基を有する単量体5〜70重量
%、及び添加剤として塩素原子を含むベンゾトリアゾ−
ル系紫外線吸収剤500〜5000ppmを含有するプ
ラスチック光学材料用単量体組成物。
比重、耐熱性、耐衝撃性等の諸物性にも優れるプラスチ
ック光学材料用の単量体組成物を提供する。 【解決手段】 重合成分として特定のジ(メタ)クリレ
ート95〜30重量%、前記単量体以外の1分子内に少
なくとも1個のビニル基を有する単量体5〜70重量
%、及び添加剤として塩素原子を含むベンゾトリアゾ−
ル系紫外線吸収剤500〜5000ppmを含有するプ
ラスチック光学材料用単量体組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線から眼を保
護し、黄変化せずしかも低比重、耐熱性、耐衝撃性等の
諸物性にも優れるプラスチック光学材料用の単量体組成
物、プラスチック光学材料及びレンズに関する。
護し、黄変化せずしかも低比重、耐熱性、耐衝撃性等の
諸物性にも優れるプラスチック光学材料用の単量体組成
物、プラスチック光学材料及びレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】有機物質からなる高分子材料は、太陽光
中の紫外線によって機械的強度の低下、変色等の劣化を
受け易く、特に窒素、イオウ等の高反応性の原子や芳香
族環、分岐構造を有するものではその傾向は著しい。そ
のため、光劣化を受け易い高分子材料には通常、各種紫
外線吸収剤、ヒンダード・アミン光安定剤や付加的添加
剤として酸化防止剤等が添加されて、成型品として使用
されることが多い。こうした技術は、プラスチック製の
眼鏡レンズにおいても同様に用いられており、特に窒素
原子、イオウ原子や芳香族環を含有する高屈折率材料で
は不可欠で、光劣化を防ぐために紫外線吸収剤を添加し
た単量体やポリマーが硬化重合や溶融成型によってレン
ズ化されている。
中の紫外線によって機械的強度の低下、変色等の劣化を
受け易く、特に窒素、イオウ等の高反応性の原子や芳香
族環、分岐構造を有するものではその傾向は著しい。そ
のため、光劣化を受け易い高分子材料には通常、各種紫
外線吸収剤、ヒンダード・アミン光安定剤や付加的添加
剤として酸化防止剤等が添加されて、成型品として使用
されることが多い。こうした技術は、プラスチック製の
眼鏡レンズにおいても同様に用いられており、特に窒素
原子、イオウ原子や芳香族環を含有する高屈折率材料で
は不可欠で、光劣化を防ぐために紫外線吸収剤を添加し
た単量体やポリマーが硬化重合や溶融成型によってレン
ズ化されている。
【0003】しかしながら、最近では環境問題としての
オゾン破壊による紫外線の照射量の増加がクローズアッ
プされてきており、材料もさることながら人体への悪影
響がいわれるようになってきた。既に化粧品分野では紫
外線の皮膚への影響が検討されており、皮膚炎症やメラ
ニン生成等と紫外線波長域との相関関係から、280〜
400nmの広い波長域を考慮した紫外線吸収剤、光散
乱剤等が化粧品の中に使用されている。一方、眼につい
ては、一般に紫外線のような短い波長の電磁波は前眼部
で吸収されることが多いため、線量の多くなる海、山や
取扱い作業所以外では重大な問題にはなっていなかっ
た。しかし、環境変化に伴い紫外線量が増加し、しかも
それが長期間にわたってくると眼への影響は無視できな
くなり、角膜炎や白内障との関連性に留意する必要とな
ってきた。
オゾン破壊による紫外線の照射量の増加がクローズアッ
プされてきており、材料もさることながら人体への悪影
響がいわれるようになってきた。既に化粧品分野では紫
外線の皮膚への影響が検討されており、皮膚炎症やメラ
ニン生成等と紫外線波長域との相関関係から、280〜
400nmの広い波長域を考慮した紫外線吸収剤、光散
乱剤等が化粧品の中に使用されている。一方、眼につい
ては、一般に紫外線のような短い波長の電磁波は前眼部
で吸収されることが多いため、線量の多くなる海、山や
取扱い作業所以外では重大な問題にはなっていなかっ
た。しかし、環境変化に伴い紫外線量が増加し、しかも
それが長期間にわたってくると眼への影響は無視できな
くなり、角膜炎や白内障との関連性に留意する必要とな
ってきた。
【0004】紫外線には400nm以下の波長のものが
含まれている。その内370〜380nm以下の短波長
の紫外線は従来添加してきた紫外線吸収剤により比較的
良く吸収することが知られているが、380〜400n
m域の長波長については吸収性能が劣っていた。例え
ば、特開昭60−51706号公報には紫外線吸収剤を
含有したプラスチックレンズの記載がある。しかし、3
80nm以下の波長については吸収は良好であるが、3
80〜400nm付近の波長について吸収は低いもので
あった。特開平1−230003号公報には、原料モノ
マーに対して0.05〜0.2重量部程度の紫外線吸収
剤を使用したレンズが開示されている。しかし、これは
短波長の紫外線のみを吸収することを目的としたもので
あり、本発明の目的とする長波長の紫外線の吸収は充分
できなかった。さらに、紫外線吸収剤の使用量を、あま
り高濃度にするとプラスチックレンズが黄変化すること
になる。
含まれている。その内370〜380nm以下の短波長
の紫外線は従来添加してきた紫外線吸収剤により比較的
良く吸収することが知られているが、380〜400n
m域の長波長については吸収性能が劣っていた。例え
ば、特開昭60−51706号公報には紫外線吸収剤を
含有したプラスチックレンズの記載がある。しかし、3
80nm以下の波長については吸収は良好であるが、3
80〜400nm付近の波長について吸収は低いもので
あった。特開平1−230003号公報には、原料モノ
マーに対して0.05〜0.2重量部程度の紫外線吸収
剤を使用したレンズが開示されている。しかし、これは
短波長の紫外線のみを吸収することを目的としたもので
あり、本発明の目的とする長波長の紫外線の吸収は充分
できなかった。さらに、紫外線吸収剤の使用量を、あま
り高濃度にするとプラスチックレンズが黄変化すること
になる。
【0005】この問題の解決のため、380〜400n
m域の吸収能の低い一般的な紫外線吸収剤を有効に使用
する方法が提案されている。例えば、特開平9−269
401号公報には紫外線吸収剤をレンズ表面に含浸させ
る方法が開示されているが、この方法ではレンズ表面の
変化に伴う二次加工性の低下、表面の黄色化や紫外線吸
収剤の含浸量の限界などの問題点があった。特開平11
−271501号公報には、分子量が360以下の紫外
線吸収剤を原料モノマーに対して0.7〜5重量部程度
を使用する方法が記載されている。しかし、このように
高濃度の紫外線吸収剤を添加して硬化する方法では、レ
ンズの黄色化や、紫外線吸収剤の溶解性の限界に由来し
可視光線の透過が損なわれるなどの問題がある。
m域の吸収能の低い一般的な紫外線吸収剤を有効に使用
する方法が提案されている。例えば、特開平9−269
401号公報には紫外線吸収剤をレンズ表面に含浸させ
る方法が開示されているが、この方法ではレンズ表面の
変化に伴う二次加工性の低下、表面の黄色化や紫外線吸
収剤の含浸量の限界などの問題点があった。特開平11
−271501号公報には、分子量が360以下の紫外
線吸収剤を原料モノマーに対して0.7〜5重量部程度
を使用する方法が記載されている。しかし、このように
高濃度の紫外線吸収剤を添加して硬化する方法では、レ
ンズの黄色化や、紫外線吸収剤の溶解性の限界に由来し
可視光線の透過が損なわれるなどの問題がある。
【0006】一方、従来技術をプラスチック材料面から
見ると、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、チオールとイソシア
ネートからなるチオウレタン樹脂、アクリルウレタン、
ハロゲン原子を有するジ(メタ)アクリレート系樹脂等
が挙げれているが、これらの樹脂は比重が1.25を超
えており、軽量性の面では劣ったものであった。
見ると、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、チオールとイソシア
ネートからなるチオウレタン樹脂、アクリルウレタン、
ハロゲン原子を有するジ(メタ)アクリレート系樹脂等
が挙げれているが、これらの樹脂は比重が1.25を超
えており、軽量性の面では劣ったものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決しようとするもので、可視光線の透過を損なうこと
なく、400nm以下の紫外線を有効に吸収することが
でき、黄色化せず、かつ低比重性、耐衝撃性、耐熱性、
染色性等の性能にも優れたプラスチック光学材料用の単
量体組成物、プラスチック光学材料及びレンズを提供す
ることにある。
解決しようとするもので、可視光線の透過を損なうこと
なく、400nm以下の紫外線を有効に吸収することが
でき、黄色化せず、かつ低比重性、耐衝撃性、耐熱性、
染色性等の性能にも優れたプラスチック光学材料用の単
量体組成物、プラスチック光学材料及びレンズを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
重合成分として下記式(1)
重合成分として下記式(1)
【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、Phはフ
ェニレン基を示し、x、zは同一又は異なる1〜5の整
数を示し、yは0又は1を表す。)で示されるジ(メ
タ)クリレート95〜30重量%、前記単量体以外の1
分子内に少なくとも1個のビニル基を有する単量体5〜
70重量%、及び添加剤として塩素原子を含むベンゾト
リアゾ−ル系紫外線吸収剤500〜5000ppmを含
有するプラスチック光学材料用単量体組成物である。
ェニレン基を示し、x、zは同一又は異なる1〜5の整
数を示し、yは0又は1を表す。)で示されるジ(メ
タ)クリレート95〜30重量%、前記単量体以外の1
分子内に少なくとも1個のビニル基を有する単量体5〜
70重量%、及び添加剤として塩素原子を含むベンゾト
リアゾ−ル系紫外線吸収剤500〜5000ppmを含
有するプラスチック光学材料用単量体組成物である。
【0009】本発明の第2の発明は、第1の発明のプラ
スチック光学材料用単量体組成物にさらに青色系顔料及
び非イオン性界面活性剤を含有するプラスチック光学材
料用単量体組成物である。
スチック光学材料用単量体組成物にさらに青色系顔料及
び非イオン性界面活性剤を含有するプラスチック光学材
料用単量体組成物である。
【0010】本発明の第3の発明は、第1又は第2の発
明の単量体組成物にラジカル重合開始剤を添加し、該混
合物を硬化させて得られるプラスチック光学材料であ
る。本発明の第4の発明は、第3の発明のプラスチック
光学材料を加工したレンズである。本発明の第5の発明
は、第4の発明のレンズの表面にハードコート層を有す
るレンズである。
明の単量体組成物にラジカル重合開始剤を添加し、該混
合物を硬化させて得られるプラスチック光学材料であ
る。本発明の第4の発明は、第3の発明のプラスチック
光学材料を加工したレンズである。本発明の第5の発明
は、第4の発明のレンズの表面にハードコート層を有す
るレンズである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック光学材料用
単量体組成物は以下の成分すなわち、特定の前記式
(1)で示すジ(メタ)アクリレート(以下、ジ(メ
タ)アクリレートと略記する。ここで、ジ(メタ)アク
リレートとは、分子内にメタクリレート構造又はアクリ
レート構造に由来するビニル基を2個有する単量体を意
味している。)にベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤と
を含有させて得る。本発明に用いる前記式(1)で示さ
れる特定のジ(メタ)アクリレートにおいて、式中R1
は水素原子又はメチル基であり、Phはフェニレン基で
あり、x、zは同一又は異なる1〜5の整数、好ましく
は1〜3の整数である。6以上になると樹脂の屈折率、
耐熱性が低下する。
単量体組成物は以下の成分すなわち、特定の前記式
(1)で示すジ(メタ)アクリレート(以下、ジ(メ
タ)アクリレートと略記する。ここで、ジ(メタ)アク
リレートとは、分子内にメタクリレート構造又はアクリ
レート構造に由来するビニル基を2個有する単量体を意
味している。)にベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤と
を含有させて得る。本発明に用いる前記式(1)で示さ
れる特定のジ(メタ)アクリレートにおいて、式中R1
は水素原子又はメチル基であり、Phはフェニレン基で
あり、x、zは同一又は異なる1〜5の整数、好ましく
は1〜3の整数である。6以上になると樹脂の屈折率、
耐熱性が低下する。
【0012】前記のジ(メタ)アクリレートとして具体
的には、例えば2,2−ビス(4−メタクリロキシエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−メ
タクリロキシエトキシ)エトキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシエトキシ)ジ
エトキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2
−メタクリロキシエトキシ)トリエトキシフェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシエト
キシ)テトラエトキシフェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(2−メタクリロキシエトキシカルボニルオキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス{4−[(2−
メタクリロキシエトキシ)エトキシカルボニルオキシ]
フェニル}プロパン等のジメタクリレート、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキシ)エト
キシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2−ア
クリロキシエトキシ)ジエトキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキシ)トリ
エトキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2
−アクリロキシエトキシ)テトラエトキシフェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキ
シカルボニルオキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビ
ス{4−[(2−アクリロキシエトキシ)エトキシカル
ボニルオキシ]フェニル}プロパン等のアクリレートが
挙げられる。これらは、1種又は2種以上の混合物を使
用することができる。
的には、例えば2,2−ビス(4−メタクリロキシエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−メ
タクリロキシエトキシ)エトキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシエトキシ)ジ
エトキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2
−メタクリロキシエトキシ)トリエトキシフェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシエト
キシ)テトラエトキシフェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(2−メタクリロキシエトキシカルボニルオキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス{4−[(2−
メタクリロキシエトキシ)エトキシカルボニルオキシ]
フェニル}プロパン等のジメタクリレート、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキシ)エト
キシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2−ア
クリロキシエトキシ)ジエトキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキシ)トリ
エトキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2
−アクリロキシエトキシ)テトラエトキシフェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキ
シカルボニルオキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビ
ス{4−[(2−アクリロキシエトキシ)エトキシカル
ボニルオキシ]フェニル}プロパン等のアクリレートが
挙げられる。これらは、1種又は2種以上の混合物を使
用することができる。
【0013】前記のジ(メタ)アクリレートの単量体組
成物中に占める割合は、95〜30重量%、好ましくは
90〜50重量%の範囲で用いられる。30重量%未満
では硬化物をレンズに使用したときの屈折率が低下し、
95重量%を超えると染色性、ハードコート密着性とい
った二次加工性が低下してしまう。
成物中に占める割合は、95〜30重量%、好ましくは
90〜50重量%の範囲で用いられる。30重量%未満
では硬化物をレンズに使用したときの屈折率が低下し、
95重量%を超えると染色性、ハードコート密着性とい
った二次加工性が低下してしまう。
【0014】本発明の前記単量体以外の1分子内に少な
くとも1個のビニル基を有する単量体は、ジ(メタ)ア
クリレートと共重合可能なビニルモノマーが用いること
ができ、例えば、スチレン、ハロゲン核置換スチレン、
メチル核置換スチレン、α−メチルスチレン、α−スチ
レンダイマー、ビニルナフタレン、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2
ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロイ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、各種ウレタンポリ(メ
タ)アクリレート、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ジビ
ニルフタレート、酢酸アリル、安息香酸アリル、ジアリ
ルマレート、トリメリット酸トリアリル、ジイソプロピ
ルマレート、ジイソプロピルフマレート、ジシクロへキ
シルマレート、ジベンジルマレート、ジシクロへキシル
フマレート、ジベンジルフマレート、ジベンジルイタコ
ネート等が挙げられる。それらの一種ないし二種の混合
モノマーが硬化後に光学材料として使用されるときの諸
物性及び必要な屈折率に応じて適宜選択し使用すること
ができる。
くとも1個のビニル基を有する単量体は、ジ(メタ)ア
クリレートと共重合可能なビニルモノマーが用いること
ができ、例えば、スチレン、ハロゲン核置換スチレン、
メチル核置換スチレン、α−メチルスチレン、α−スチ
レンダイマー、ビニルナフタレン、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2
ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロイ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、各種ウレタンポリ(メ
タ)アクリレート、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ジビ
ニルフタレート、酢酸アリル、安息香酸アリル、ジアリ
ルマレート、トリメリット酸トリアリル、ジイソプロピ
ルマレート、ジイソプロピルフマレート、ジシクロへキ
シルマレート、ジベンジルマレート、ジシクロへキシル
フマレート、ジベンジルフマレート、ジベンジルイタコ
ネート等が挙げられる。それらの一種ないし二種の混合
モノマーが硬化後に光学材料として使用されるときの諸
物性及び必要な屈折率に応じて適宜選択し使用すること
ができる。
【0015】前記単量体の単量体組成物中に占める割合
は、5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%の範
囲で用いられ、5重量%未満では共重合させる効果が得
られず、70重量%を超えると硬化後の光学材料の耐熱
性や機械的強度が低下し、成形不良を起こすおそれがあ
る。
は、5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%の範
囲で用いられ、5重量%未満では共重合させる効果が得
られず、70重量%を超えると硬化後の光学材料の耐熱
性や機械的強度が低下し、成形不良を起こすおそれがあ
る。
【0016】前記単量体の中で特にα−スチレンダイマ
ーを使用すると、前記単量体組成物の急激な硬化反応を
抑え、歪の少ない均質なプラスチック光学材料を得るこ
とができる。その使用量は単量体組成物中に占める割合
として0〜10重量%、好ましくは0.1〜6重量%で
ある。
ーを使用すると、前記単量体組成物の急激な硬化反応を
抑え、歪の少ない均質なプラスチック光学材料を得るこ
とができる。その使用量は単量体組成物中に占める割合
として0〜10重量%、好ましくは0.1〜6重量%で
ある。
【0017】本発明においては、塩素を含むベンゾトリ
アゾ−ル系の紫外線吸収剤を用いると、硬化後の光学材
料の特性として、可視光線の透過を損なうことなく、か
つ、レンズを黄変化することなく、400nm以下の紫
外線を有効に吸収することができる。塩素原子を含むベ
ンゾトリアゾ−ル系の紫外線吸収剤として、具体的に
は、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−
(2'−ヒドロキシ−3'−t−ブチル−5'−メチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル等が使用さ
れ、これらの単独又は2種以上の混合物として用いるこ
ともできる。また、紫外線吸収剤は前記ベンゾトリアゾ
−ル系化合物のみでもよいが、必要に応じて他のベンゾ
トリアゾ−ル系化合物やヒドロキシベンゾフェノン系化
合物、サルチル酸エステル系化合物等の他の紫外線吸収
剤を併用することもできる。
アゾ−ル系の紫外線吸収剤を用いると、硬化後の光学材
料の特性として、可視光線の透過を損なうことなく、か
つ、レンズを黄変化することなく、400nm以下の紫
外線を有効に吸収することができる。塩素原子を含むベ
ンゾトリアゾ−ル系の紫外線吸収剤として、具体的に
は、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−
(2'−ヒドロキシ−3'−t−ブチル−5'−メチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル等が使用さ
れ、これらの単独又は2種以上の混合物として用いるこ
ともできる。また、紫外線吸収剤は前記ベンゾトリアゾ
−ル系化合物のみでもよいが、必要に応じて他のベンゾ
トリアゾ−ル系化合物やヒドロキシベンゾフェノン系化
合物、サルチル酸エステル系化合物等の他の紫外線吸収
剤を併用することもできる。
【0018】本発明のプラスチック光学材料用単量体組
成物中に占める紫外線吸収剤の割合は、通常は、500
〜5000ppmであり、好ましくは1000〜300
0ppmである。この割合が500ppm未満では、硬
化物の400nm付近の紫外線の有効な吸収や光劣化に
対する抑制効果が十分得られず、5000ppmを超え
ると紫外線吸収剤自体による光学材料の黄色化の問題を
起こす傾向にある。
成物中に占める紫外線吸収剤の割合は、通常は、500
〜5000ppmであり、好ましくは1000〜300
0ppmである。この割合が500ppm未満では、硬
化物の400nm付近の紫外線の有効な吸収や光劣化に
対する抑制効果が十分得られず、5000ppmを超え
ると紫外線吸収剤自体による光学材料の黄色化の問題を
起こす傾向にある。
【0019】本発明の青色系顔料及び非イオン性界面活
性剤からなる添加剤は、硬化物の初期着色を改善して無
色透明なレンズを得るために単量体組成物中に添加され
る。使用される青色系顔料は、単量体組成物の硬化時及
び経時に変色劣化しないものであり、具体的には、含イ
オウ−ナトリウム−アルミノシリケートとして示される
群青、酸化コバルトとアルミナからなるコバルトブル
ー、銅フタロシアニンからなるフタロシアニンブルー等
が挙げられる。これらの中でも、硬化剤であるラジカル
重合開始剤による変色やレンズの高温処理による変色に
よる問題がないものとして群青が特に好ましい。群青
は、コバルト色、バイオレット色を有し、粒子径が0.
2〜5μmのものが用いられ、さらに油系に対して分散
性を向上するため、粒子表面をポリシロキサン、シリカ
で処理したものであってもよい。また、色相を調整する
目的で他の顔料、例えば酸化チタン、カーボンブラッ
ク、キナクリドンレッド、ぺリレンレッド、ジオキサン
バイオレット、フタロシアニンブルー等を適量併用する
こともできる。
性剤からなる添加剤は、硬化物の初期着色を改善して無
色透明なレンズを得るために単量体組成物中に添加され
る。使用される青色系顔料は、単量体組成物の硬化時及
び経時に変色劣化しないものであり、具体的には、含イ
オウ−ナトリウム−アルミノシリケートとして示される
群青、酸化コバルトとアルミナからなるコバルトブル
ー、銅フタロシアニンからなるフタロシアニンブルー等
が挙げられる。これらの中でも、硬化剤であるラジカル
重合開始剤による変色やレンズの高温処理による変色に
よる問題がないものとして群青が特に好ましい。群青
は、コバルト色、バイオレット色を有し、粒子径が0.
2〜5μmのものが用いられ、さらに油系に対して分散
性を向上するため、粒子表面をポリシロキサン、シリカ
で処理したものであってもよい。また、色相を調整する
目的で他の顔料、例えば酸化チタン、カーボンブラッ
ク、キナクリドンレッド、ぺリレンレッド、ジオキサン
バイオレット、フタロシアニンブルー等を適量併用する
こともできる。
【0020】本発明の単量体組成物中への青色系顔料の
配合割合は、通常、10〜200ppmであり、好まし
くは20〜100ppmである。この割合が10ppm
未満では硬化物の無色性には不十分で、200ppmを
超えると逆に硬化後の光学材料が青色を帯びる傾向にあ
る。
配合割合は、通常、10〜200ppmであり、好まし
くは20〜100ppmである。この割合が10ppm
未満では硬化物の無色性には不十分で、200ppmを
超えると逆に硬化後の光学材料が青色を帯びる傾向にあ
る。
【0021】また、前記青色系顔料と併用される非イオ
ン性界面活性剤は、顔料の単量体組成物中での凝集や沈
降を防ぐために使用される。具体的には、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル等のアルキルエーテル
型;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のアルキル
フェノール型;ポリオキシエチレンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンモノオレート等のアルキルエステル型;ソルビタンモ
ノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタ
ンモノオレート等のソルビタンエステル型;ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレ
ンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレート
等のソルビタンエステルエーテル型が挙げられる。これ
らの非イオン界面活性剤は単独又は2種以上の混合物と
して用いることができる。前記非イオン性界面活性剤を
添加する場合は、顔料と共に単量体組成物中に直接添加
することもできるが、前もって使用する単量体又は単量
体組成物の一部で攪拌機、ディスパーザー、ボールミ
ル、ロールミル等によりマスターバッチを調製し、その
後に添加する方法が好ましい。
ン性界面活性剤は、顔料の単量体組成物中での凝集や沈
降を防ぐために使用される。具体的には、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル等のアルキルエーテル
型;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のアルキル
フェノール型;ポリオキシエチレンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンモノオレート等のアルキルエステル型;ソルビタンモ
ノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタ
ンモノオレート等のソルビタンエステル型;ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレ
ンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレート
等のソルビタンエステルエーテル型が挙げられる。これ
らの非イオン界面活性剤は単独又は2種以上の混合物と
して用いることができる。前記非イオン性界面活性剤を
添加する場合は、顔料と共に単量体組成物中に直接添加
することもできるが、前もって使用する単量体又は単量
体組成物の一部で攪拌機、ディスパーザー、ボールミ
ル、ロールミル等によりマスターバッチを調製し、その
後に添加する方法が好ましい。
【0022】前記非イオン性界面活性剤の単量体組成物
中への配合割合は、通常、1〜200ppmであり、好
ましくは5〜100ppmである。この割合が1ppm
未満では顔料の分散安定性が十分得られず、200pp
mを超えると硬化不良が生じる。
中への配合割合は、通常、1〜200ppmであり、好
ましくは5〜100ppmである。この割合が1ppm
未満では顔料の分散安定性が十分得られず、200pp
mを超えると硬化不良が生じる。
【0023】本発明において塩素原子を含むベンゾトリ
アゾ−ル系紫外線吸収剤と青色系顔料とを併用すること
により、プラスチック光学材料について可視光線の透過
を損なうことなく、400nm以下の紫外線を有効に吸
収すると共に、さらに、該紫外線吸収剤添加によるわず
かな着色をより無色にする効果が得られる。
アゾ−ル系紫外線吸収剤と青色系顔料とを併用すること
により、プラスチック光学材料について可視光線の透過
を損なうことなく、400nm以下の紫外線を有効に吸
収すると共に、さらに、該紫外線吸収剤添加によるわず
かな着色をより無色にする効果が得られる。
【0024】本発明のプラスチック光学材料は、前記ジ
(メタ)クリレート、該単量体以外の1分子内に少なく
とも1個のビニル基を有する単量体と塩素を含むベンゾ
トリアゾ−ル系紫外線吸収剤からなる単量体組成物、又
は前記単量体組成物にさらに青色系顔料及び非イオン性
界面活性剤からなる添加剤を含有する単量体組成物にラ
ジカル重合開始剤を添加し、次に加熱硬化法又は活性エ
ネルギー線硬化法により硬化させて得られる。
(メタ)クリレート、該単量体以外の1分子内に少なく
とも1個のビニル基を有する単量体と塩素を含むベンゾ
トリアゾ−ル系紫外線吸収剤からなる単量体組成物、又
は前記単量体組成物にさらに青色系顔料及び非イオン性
界面活性剤からなる添加剤を含有する単量体組成物にラ
ジカル重合開始剤を添加し、次に加熱硬化法又は活性エ
ネルギー線硬化法により硬化させて得られる。
【0025】ラジカル重合開始剤はぺルオキシジカーボ
ネート化合物で、ビニルモノマー類を硬化させるために
用いられ、例えば、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、ジ−
n−プロピルペルオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルへキシルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペル
オキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキシピバレ
ート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルへキサノエー
ト、t−ブチルペルオキシイソブチレート、ラウロイル
ペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ベンゾイルペ
ルオキシド、ジ−3−メチル−3−メトキシブチルペル
オキシジカーボネート、ジ−s−ブチルペルオキシジカ
ーボネート、ジメトキシイソプロピルペルオキシジカー
ボネート、ジ−2−エトキシエチルペルオキシジカーボ
ネート、ジ−4−t−ブチルシクロへキシルペルオキシ
ジカーボネート等の有機過酸化物、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチル
ブチロ二トリル)等のアゾ系ラジカル開始剤が挙げられ
る。これらは単独又は2種以上を混合して用いることが
できる。
ネート化合物で、ビニルモノマー類を硬化させるために
用いられ、例えば、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、ジ−
n−プロピルペルオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルへキシルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペル
オキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキシピバレ
ート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルへキサノエー
ト、t−ブチルペルオキシイソブチレート、ラウロイル
ペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ベンゾイルペ
ルオキシド、ジ−3−メチル−3−メトキシブチルペル
オキシジカーボネート、ジ−s−ブチルペルオキシジカ
ーボネート、ジメトキシイソプロピルペルオキシジカー
ボネート、ジ−2−エトキシエチルペルオキシジカーボ
ネート、ジ−4−t−ブチルシクロへキシルペルオキシ
ジカーボネート等の有機過酸化物、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチル
ブチロ二トリル)等のアゾ系ラジカル開始剤が挙げられ
る。これらは単独又は2種以上を混合して用いることが
できる。
【0026】重合開始剤の添加量は、単量体組成物に対
して、通常0.01〜10重量%であり、好ましくは
0.1〜5重量%である。この量が0.01重量%未満
では硬化が不十分であり、10重量%を超えると硬化後
の光学材料に歪みが入る傾向にある。
して、通常0.01〜10重量%であり、好ましくは
0.1〜5重量%である。この量が0.01重量%未満
では硬化が不十分であり、10重量%を超えると硬化後
の光学材料に歪みが入る傾向にある。
【0027】また、本発明の単量体組成物中には、さら
にフォトクロミック染料、着色剤、離型剤、酸化防止
剤、抗菌剤等の添加剤を通常使用する範囲で用いること
ができる。
にフォトクロミック染料、着色剤、離型剤、酸化防止
剤、抗菌剤等の添加剤を通常使用する範囲で用いること
ができる。
【0028】本発明のレンズは以下のように製造され
る。まず、単量体組成物中にラジカル重合開始剤を添加
し、得られた混合物を金属製、ガラス製、プラスチック
製等の所望のレンズ形状の注型に注入し、加熱する。こ
の加熱により単量体組成物は重合し、硬化し、透明で有
機溶媒に不溶の架橋型の樹脂塊(プラスチック光学材
料)を形成する。そして、樹脂塊を脱型することにより
得られる。重合は、30〜120℃の範囲で5〜72時
間、好ましくは10〜36時間にわたって行われる。重
合温度は30〜120℃の範囲で徐々に上昇させてもよ
い。脱型後のレンズを窒素又は空気雰囲気下、80〜1
20℃の温度で1〜5時間アニーリング処理することが
望ましい。また他の方法としては、型を使用せずに単量
体組成物を硬化させ、得られたプラスチック光学材料塊
から所望のレンズ形状に切削加工して得ることもでき
る。
る。まず、単量体組成物中にラジカル重合開始剤を添加
し、得られた混合物を金属製、ガラス製、プラスチック
製等の所望のレンズ形状の注型に注入し、加熱する。こ
の加熱により単量体組成物は重合し、硬化し、透明で有
機溶媒に不溶の架橋型の樹脂塊(プラスチック光学材
料)を形成する。そして、樹脂塊を脱型することにより
得られる。重合は、30〜120℃の範囲で5〜72時
間、好ましくは10〜36時間にわたって行われる。重
合温度は30〜120℃の範囲で徐々に上昇させてもよ
い。脱型後のレンズを窒素又は空気雰囲気下、80〜1
20℃の温度で1〜5時間アニーリング処理することが
望ましい。また他の方法としては、型を使用せずに単量
体組成物を硬化させ、得られたプラスチック光学材料塊
から所望のレンズ形状に切削加工して得ることもでき
る。
【0029】本発明のレンズには、表面の耐擦性を向上
させるため、表面にハードコート層を設けることができ
る。このハードコート剤としては、例えばエポキシ基、
アルコキシ基、ビニル基等の官能基を有するシラン化合
物の少なくとも1つと、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化
アンチモン、酸化スズ、酸化タングステン、酸化アルミ
ニウム等の金属酸化物コロイドの少なくとも1つとを主
成分とするコーティング組成物が好ましい。コーティン
グ組成物は、ディップ法、スピンコート法等の公知の塗
布方法により、レンズ表面に塗布され、加熱やUV照射
によって硬化され、ハードコート層を形成する。ハード
コート層の厚みは通常0.5〜10μm程度である。
させるため、表面にハードコート層を設けることができ
る。このハードコート剤としては、例えばエポキシ基、
アルコキシ基、ビニル基等の官能基を有するシラン化合
物の少なくとも1つと、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化
アンチモン、酸化スズ、酸化タングステン、酸化アルミ
ニウム等の金属酸化物コロイドの少なくとも1つとを主
成分とするコーティング組成物が好ましい。コーティン
グ組成物は、ディップ法、スピンコート法等の公知の塗
布方法により、レンズ表面に塗布され、加熱やUV照射
によって硬化され、ハードコート層を形成する。ハード
コート層の厚みは通常0.5〜10μm程度である。
【0030】また、ハードコート層とレンズとの密着性
やレンズの耐衝撃性を向上する目的でハードコート層と
レンズの間にプライマー層を設けることもできる。ハー
ドコート表面に反射防止層を設けることもできる。反射
防止層は酸化ケイ素、弗化マグネシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム、酸化タンタ
ル、酸化イットリウム等の金属酸化物や金属弗化物の真
空蒸着、スパッタリングにより形成される。
やレンズの耐衝撃性を向上する目的でハードコート層と
レンズの間にプライマー層を設けることもできる。ハー
ドコート表面に反射防止層を設けることもできる。反射
防止層は酸化ケイ素、弗化マグネシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム、酸化タンタ
ル、酸化イットリウム等の金属酸化物や金属弗化物の真
空蒸着、スパッタリングにより形成される。
【0031】本発明のレンズには、必要に応じてファッ
ション性を付与するための分散染料やフォトクロミック
染料による着色処理を行うこともできる。本発明のプラ
スチック光学材料は、380〜400nmの紫外線を含
む400nm以下の紫外線を吸収することができるた
め、紫外線から目およびその周辺を保護できる特性があ
り、しかも軽量性に優れている。また、屈折率が1.5
2以上、アッベ数が34以上で、無色透明性等優れた光
学特性を有しており、かつレンズに要求される染色性、
耐熱性、耐衝撃性等の諸物性にも適合するものである。
ション性を付与するための分散染料やフォトクロミック
染料による着色処理を行うこともできる。本発明のプラ
スチック光学材料は、380〜400nmの紫外線を含
む400nm以下の紫外線を吸収することができるた
め、紫外線から目およびその周辺を保護できる特性があ
り、しかも軽量性に優れている。また、屈折率が1.5
2以上、アッベ数が34以上で、無色透明性等優れた光
学特性を有しており、かつレンズに要求される染色性、
耐熱性、耐衝撃性等の諸物性にも適合するものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに示し
て詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。実施例1〜8及び比較例1〜16における単
量体組成物の組成を表1〜3に示す。表中の略号は次の
化合物名を示す。 (1)単量体 BME−1;2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキ
シフェニル)プロパン、 BME−2;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシ
エトキシ)エトキシフェニル]プロパン、 BME−3;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシ
エトキシ)トリエトキシフェニル]プロパン、 BMEC−1;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキ
シエトキシカルボニルオキシ)フェニル]プロパン、 BAE−1;2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエ
トキシ)エトキシフェニル]プロパン、 EDMA;エチレングリコールジメタクリレート、 ST;スチレン、 BzMA;ベンジルメタクリレート、 MA;メタクリル酸、 MSD;α−メチルスチレンダイマー、 ADC;ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、 (2)紫外線吸収剤、 DTCT;2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、 TMCT;2−(2'−ヒドロキシ−3'−t−ブチル−
5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−
ル、 MPBT;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニ
ル)−ベンゾトリアゾ−ル、 (3)界面活性剤 NS;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(日
本油脂(株)製NS−206)、 HS;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
(日本油脂(株)製HS−208)、 (4)ラジカル重合開始剤 PND;t−ブチルペルオキシネオデカノエート、 PO;t−ブチルペルオキシ−2−エチルへキサノエー
ト。
て詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。実施例1〜8及び比較例1〜16における単
量体組成物の組成を表1〜3に示す。表中の略号は次の
化合物名を示す。 (1)単量体 BME−1;2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキ
シフェニル)プロパン、 BME−2;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシ
エトキシ)エトキシフェニル]プロパン、 BME−3;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシ
エトキシ)トリエトキシフェニル]プロパン、 BMEC−1;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキ
シエトキシカルボニルオキシ)フェニル]プロパン、 BAE−1;2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエ
トキシ)エトキシフェニル]プロパン、 EDMA;エチレングリコールジメタクリレート、 ST;スチレン、 BzMA;ベンジルメタクリレート、 MA;メタクリル酸、 MSD;α−メチルスチレンダイマー、 ADC;ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、 (2)紫外線吸収剤、 DTCT;2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、 TMCT;2−(2'−ヒドロキシ−3'−t−ブチル−
5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−
ル、 MPBT;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニ
ル)−ベンゾトリアゾ−ル、 (3)界面活性剤 NS;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(日
本油脂(株)製NS−206)、 HS;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
(日本油脂(株)製HS−208)、 (4)ラジカル重合開始剤 PND;t−ブチルペルオキシネオデカノエート、 PO;t−ブチルペルオキシ−2−エチルへキサノエー
ト。
【0033】なお、実施例1〜8及び比較例1〜16に
て得られた樹脂板の性質は、下記の各試験方法により評
価した。 (1)紫外線透過率 日本分光(株)製紫外可視光光線透過率計V−530を
用い、300〜400nmの波長域で樹脂板の透過率を
測定し、透過率T>0になる波長(nm)、および40
0nmでの透過率を測定した。 (2)光線透過率および黄色度 日本電色工業(株)製透過率光度計を用い、JIS K
7105に従い光線透過率を測定した。また、同時に
黄色度(b*値)も測定した。 (3)屈折率及びアッベ数 樹脂板から切り出した1cm×1.5cmの試験片につ
いて、アタゴ製アッベ屈折計を用い25℃で測定した。 (4)比重 JIS K 7112に従い、水中置換法により25℃
における試験片の比重(g/cm3)を測定した。 (5)耐衝撃性 重量16gのスチール製ボールを127cmの高さから
樹脂板上に自然落下させた時の破損を調べた。○印は破
損の生じなかったものを示し、×印は破損の生じたもの
を示す。 (6)耐熱性 東洋ボールドウィン社製の商品名レオバイブロンを用い
て、樹脂板から切り出した1cm×4cmの試験片につ
いて動的粘弾性を測定した。そのtanδの最大を示す
温度をガラス転移温度(Tg)として耐熱性の指標とし
た。 (7)染色性 試験片をブラウン色の染色浴中に92℃で10分浸漬
し、染色後の光線透過率を日本電色工業(株)製透過率
光度計で測定した。
て得られた樹脂板の性質は、下記の各試験方法により評
価した。 (1)紫外線透過率 日本分光(株)製紫外可視光光線透過率計V−530を
用い、300〜400nmの波長域で樹脂板の透過率を
測定し、透過率T>0になる波長(nm)、および40
0nmでの透過率を測定した。 (2)光線透過率および黄色度 日本電色工業(株)製透過率光度計を用い、JIS K
7105に従い光線透過率を測定した。また、同時に
黄色度(b*値)も測定した。 (3)屈折率及びアッベ数 樹脂板から切り出した1cm×1.5cmの試験片につ
いて、アタゴ製アッベ屈折計を用い25℃で測定した。 (4)比重 JIS K 7112に従い、水中置換法により25℃
における試験片の比重(g/cm3)を測定した。 (5)耐衝撃性 重量16gのスチール製ボールを127cmの高さから
樹脂板上に自然落下させた時の破損を調べた。○印は破
損の生じなかったものを示し、×印は破損の生じたもの
を示す。 (6)耐熱性 東洋ボールドウィン社製の商品名レオバイブロンを用い
て、樹脂板から切り出した1cm×4cmの試験片につ
いて動的粘弾性を測定した。そのtanδの最大を示す
温度をガラス転移温度(Tg)として耐熱性の指標とし
た。 (7)染色性 試験片をブラウン色の染色浴中に92℃で10分浸漬
し、染色後の光線透過率を日本電色工業(株)製透過率
光度計で測定した。
【0034】実施例1〜8 ボールミルに100gの表1の配合割合での単量体混合
液と、群青の顔料PB−100(第1化成工業(株)
製)0.8gとルビクロンレッド(東ソー(株)製)
0.2gと、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(NS)又はポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル(HS)0.5gを入れ、室温
で30分処理し群青の染料液を調製した。表1の各実施
例の原料組成になるように、各単量体、紫外線吸収剤お
よび前記の群青の染料液を混合した。次に原料混合物2
0gに重合開始剤としてt−ブチルペルオキシネオデカ
ノエート又はt−ブチルペルオキシ−2−エチルへキサ
ノエート0.2gを添加し、攪拌混合後、不純分を除去
するためナイロン製フィルター(5μm)を通して単量
体組成物を得た。このとき、フィルターによるろ過前後
の顔料濃度の変化率を可視光線透過率(460nm)か
ら測定した。なお、実施例1〜8で調製されたプラスチ
ック光学材料用単量体組成物を40℃で30日放置して
も顔料濃度は変化せず安定であった。次に、単量体組成
物を、直径7cmの2枚のガラス製円板と厚さ2mmの
エチレン−プロピレンラバー製ガスケットからなる型に
注入した。その後、プログラム温度コントローラー付熱
風恒温槽中で、30℃から100℃まで18時間かけて
昇温した。引き続き注型を100℃で2時間保持した。
その後、注型を40℃まで2時間かけて冷却した。これ
により注型中の組成物は硬化し、脱型により円盤状の樹
脂が得られた。その樹脂塊をさらに100℃で2時間に
わたってアニーリング処理を行い、硬化された樹脂板を
得た。なお、実施例1〜8において硬化された樹脂板
は、1年間放置しても黄変の変化は見られなかった。
液と、群青の顔料PB−100(第1化成工業(株)
製)0.8gとルビクロンレッド(東ソー(株)製)
0.2gと、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(NS)又はポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル(HS)0.5gを入れ、室温
で30分処理し群青の染料液を調製した。表1の各実施
例の原料組成になるように、各単量体、紫外線吸収剤お
よび前記の群青の染料液を混合した。次に原料混合物2
0gに重合開始剤としてt−ブチルペルオキシネオデカ
ノエート又はt−ブチルペルオキシ−2−エチルへキサ
ノエート0.2gを添加し、攪拌混合後、不純分を除去
するためナイロン製フィルター(5μm)を通して単量
体組成物を得た。このとき、フィルターによるろ過前後
の顔料濃度の変化率を可視光線透過率(460nm)か
ら測定した。なお、実施例1〜8で調製されたプラスチ
ック光学材料用単量体組成物を40℃で30日放置して
も顔料濃度は変化せず安定であった。次に、単量体組成
物を、直径7cmの2枚のガラス製円板と厚さ2mmの
エチレン−プロピレンラバー製ガスケットからなる型に
注入した。その後、プログラム温度コントローラー付熱
風恒温槽中で、30℃から100℃まで18時間かけて
昇温した。引き続き注型を100℃で2時間保持した。
その後、注型を40℃まで2時間かけて冷却した。これ
により注型中の組成物は硬化し、脱型により円盤状の樹
脂が得られた。その樹脂塊をさらに100℃で2時間に
わたってアニーリング処理を行い、硬化された樹脂板を
得た。なお、実施例1〜8において硬化された樹脂板
は、1年間放置しても黄変の変化は見られなかった。
【0035】比較例1〜8 紫外線吸収剤としてMPBTを1500ppm添加、加
熱溶解した以外は実施例1〜8と同様に実験を行い、物
性の評価を行った。得られた結果を表2に示した。
熱溶解した以外は実施例1〜8と同様に実験を行い、物
性の評価を行った。得られた結果を表2に示した。
【0036】比較例9、10 比較例9、10として、市販のジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート(ADC)20gに紫外線吸収剤
として2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)
−ベンゾトリアゾ−ル(MT)2.7g又はDTCTを
1500ppm添加、加熱溶解し、さらに重合開始剤と
してジイソプロピルペルオキシジカーボネート(IP
P)を0.6g加え、30〜100℃の温度で20時間
かけて硬化させた以外、実施例1〜8と同様に実験を行
い、物性の評価を行った。得られた結果を表3に示し
た。
スアリルカーボネート(ADC)20gに紫外線吸収剤
として2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)
−ベンゾトリアゾ−ル(MT)2.7g又はDTCTを
1500ppm添加、加熱溶解し、さらに重合開始剤と
してジイソプロピルペルオキシジカーボネート(IP
P)を0.6g加え、30〜100℃の温度で20時間
かけて硬化させた以外、実施例1〜8と同様に実験を行
い、物性の評価を行った。得られた結果を表3に示し
た。
【0037】比較例11〜12 単量体としてADC6gとジアリルイソフタレート14
gを用いた以外比較例9〜10と同様に硬化を行い、物
性の評価を行った。得られた結果を表3に示した。
gを用いた以外比較例9〜10と同様に硬化を行い、物
性の評価を行った。得られた結果を表3に示した。
【0038】比較例13〜16 市販のADC板、PMMA、PC製の2mm板およびウ
レタン樹脂系レンズ(原料MR−6)を、2−(2'−
ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)−ベ
ンゾトリアゾ−ルの5%溶液(グリセリン:イソプロピ
ルアルコール:水/1:1:1)に50℃で30分浸漬
し、その後水洗乾燥した。浸漬処理した各樹脂の板片を
用いて実施例1〜8と同様に物性を試験した。得られた
結果を表3に示した。
レタン樹脂系レンズ(原料MR−6)を、2−(2'−
ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)−ベ
ンゾトリアゾ−ルの5%溶液(グリセリン:イソプロピ
ルアルコール:水/1:1:1)に50℃で30分浸漬
し、その後水洗乾燥した。浸漬処理した各樹脂の板片を
用いて実施例1〜8と同様に物性を試験した。得られた
結果を表3に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】本発明の実施例1〜8において、本発明の
第1の発明の単量体組成物を硬化させた樹脂板は、可視
光線の透過を損なうことなく、400nm以下の紫外線
を有効に吸収することのでき、かつ低比重性、耐衝撃
性、耐熱性、染色性等の性能にも優れている。さらに、
実施例5〜8において、本発明の第2の発明の単量体組
成物を硬化させた樹脂板は、b*値が小さいことより黄
色化がより防止される。実施例1〜8と比較例1〜8と
の比較において、紫外線吸収剤を塩素原子を含むベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤としたとき、400nm以
下の紫外線を有効に吸収することのできることが分か
る。実施例1〜4と比較例9、11との比較において、
本発明の第1の発明の単量体組成物を硬化させた樹脂板
は可視光線の透過性、低比重性に優れ、また比較例1
0、12との比較では低比重性に優れていることが分か
る。実施例5〜8と比較例13〜16との比較におい
て、本発明の第1、第2の発明の単量体組成物を硬化さ
せた樹脂板は、可視光線の透過を損なうことなく、40
0nm以下の紫外線を有効に吸収することのでき、黄色
化することなく、かつ低比重性、耐衝撃性、耐熱性、染
色性等の性能にも優れていることが分かる。
第1の発明の単量体組成物を硬化させた樹脂板は、可視
光線の透過を損なうことなく、400nm以下の紫外線
を有効に吸収することのでき、かつ低比重性、耐衝撃
性、耐熱性、染色性等の性能にも優れている。さらに、
実施例5〜8において、本発明の第2の発明の単量体組
成物を硬化させた樹脂板は、b*値が小さいことより黄
色化がより防止される。実施例1〜8と比較例1〜8と
の比較において、紫外線吸収剤を塩素原子を含むベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤としたとき、400nm以
下の紫外線を有効に吸収することのできることが分か
る。実施例1〜4と比較例9、11との比較において、
本発明の第1の発明の単量体組成物を硬化させた樹脂板
は可視光線の透過性、低比重性に優れ、また比較例1
0、12との比較では低比重性に優れていることが分か
る。実施例5〜8と比較例13〜16との比較におい
て、本発明の第1、第2の発明の単量体組成物を硬化さ
せた樹脂板は、可視光線の透過を損なうことなく、40
0nm以下の紫外線を有効に吸収することのでき、黄色
化することなく、かつ低比重性、耐衝撃性、耐熱性、染
色性等の性能にも優れていることが分かる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、光線の透過を損なうことな
く、400nm以下の紫外線を有効に吸収することので
き、黄色化せず、かつ低比重性、耐衝撃性、耐熱性、染
色性等の性能にも優れたプラスチック光学材料用の単量
体組成物、プラスチック光学材料及びレンズを提供する
ことができる。
く、400nm以下の紫外線を有効に吸収することので
き、黄色化せず、かつ低比重性、耐衝撃性、耐熱性、染
色性等の性能にも優れたプラスチック光学材料用の単量
体組成物、プラスチック光学材料及びレンズを提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/10 G02C 7/02 G02C 7/02 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2K009 AA15 BB01 BB11 BB14 CC09 CC42 DD02 DD05 DD06 4J011 GA05 GB07 GB09 PA65 PA69 PB24 PB25 PC02 PC08 4J027 AC03 BA05 BA06 BA19 BA20 BA21 BA22 CB10 4J100 AB00Q AB02Q AB03Q AB07Q AG04Q AJ02Q AL03Q AL08Q AL62Q AL66P AL66Q AL80Q AM15Q AM21Q BA03Q BA08P BA08Q BA15P BA16Q BA31Q BA39Q BC45P CA04 JA33
Claims (5)
- 【請求項1】 重合成分として下記式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、Phはフ
ェニレン基を示し、x、zは同一又は異なる1〜5の整
数を示し、yは0又は1を表す。)で示されるジ(メ
タ)クリレート95〜30重量%、前記単量体以外の1
分子内に少なくとも1個のビニル基を有する単量体5〜
70重量%、及び添加剤として塩素原子を含むベンゾト
リアゾ−ル系紫外線吸収剤500〜5000ppmを含
有するプラスチック光学材料用単量体組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のプラスチック光学材料用
単量体組成物に、さらに青色系顔料及び非イオン性界面
活性剤を含有するプラスチック光学材料用単量体組成
物。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のプラスチッ
ク光学材料用単量体組成物にラジカル重合開始剤を添加
し、該混合物を硬化させて得られるプラスチック光学材
料。 - 【請求項4】 請求項3のプラスチック光学材料を加工
したレンズ。 - 【請求項5】 表面にハードコート層を有する請求項4
に記載のレンズ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000352130A JP2002156502A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 光学材料用単量体組成物および硬化物 |
PCT/JP2001/010121 WO2002041042A1 (fr) | 2000-11-20 | 2001-11-20 | Composition pour materiau optique, materiau optique et lentilles |
US10/181,834 US6852780B2 (en) | 2000-11-20 | 2001-11-20 | Composition for optical material, optical material and lenses |
KR1020027007941A KR20020077364A (ko) | 2000-11-20 | 2001-11-20 | 광학재료용 조성물, 광학재료 및 렌즈 |
EP01996757A EP1271186A4 (en) | 2000-11-20 | 2001-11-20 | COMPOSITION FOR OPTICAL MATERIAL, OPTICAL MATERIAL AND LENSES |
CN01806818A CN1418318A (zh) | 2000-11-20 | 2001-11-20 | 光学材料用组合物、光学材料和透镜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000352130A JP2002156502A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 光学材料用単量体組成物および硬化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002156502A true JP2002156502A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18825075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000352130A Pending JP2002156502A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 光学材料用単量体組成物および硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002156502A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005510594A (ja) * | 2001-11-26 | 2005-04-21 | エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック | 耐衝撃性有機レンズのためのラジカル重合性組成物 |
JP2008088195A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 有機無機感光性樹脂組成物 |
-
2000
- 2000-11-20 JP JP2000352130A patent/JP2002156502A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005510594A (ja) * | 2001-11-26 | 2005-04-21 | エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック | 耐衝撃性有機レンズのためのラジカル重合性組成物 |
JP2008088195A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 有機無機感光性樹脂組成物 |
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