JP2001159521A - 角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出装置

Info

Publication number
JP2001159521A
JP2001159521A JP34234099A JP34234099A JP2001159521A JP 2001159521 A JP2001159521 A JP 2001159521A JP 34234099 A JP34234099 A JP 34234099A JP 34234099 A JP34234099 A JP 34234099A JP 2001159521 A JP2001159521 A JP 2001159521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
gyro
frequency
voltage
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34234099A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Osawa
敏文 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP34234099A priority Critical patent/JP2001159521A/ja
Priority to US09/724,077 priority patent/US6654126B1/en
Publication of JP2001159521A publication Critical patent/JP2001159521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
    • H01S5/1071Ring-lasers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/58Turn-sensitive devices without moving masses
    • G01C19/64Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams
    • G01C19/66Ring laser gyrometers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
    • H01S5/1053Comprising an active region having a varying composition or cross-section in a specific direction
    • H01S5/1064Comprising an active region having a varying composition or cross-section in a specific direction varying width along the optical axis

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路化に適し、又、常に正確な角速度検
出ができる角速度検出装置を提供する。 【解決手段】 ジャイロ10が出力する現在のビート周
波数f、角速度0の状態でジャイロ10が出力するビー
ト周波数fo及びジャイロ10の感度Sから、角速度Ω
=(f−fo)÷Sを演算する。演算手段318は、た
とえば1msec.毎にカウンタ313からのデータを
f、メモリ314に記憶されたデータをS、メモリ31
5に記憶されたデータをfoとしてΩを演算する。演算
と平行して1msec.毎にカウンタ313からのデー
タを加算する。そして、メモリ316に記憶されたデー
タをfoとして演算を続行する。メモリ316のデータ
とメモリ315のデータとが一定以上異なる場合はメモ
リ315のデータを使う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、角速度検出装置に
関し、特に、リングレーザー型のジャイロを利用して回
転角速度を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動する物体の角速度を検出する
ためのジャイロとしては、回転子や振動子をもつ機械的
なジャイロや、光ジャイロが知られている。特に光ジャ
イロは、瞬間起動が可能でダイナミックレンジが広いた
め、ジャイロ技術分野に革新をもたらしつつある。光ジ
ャイロには、リングレーザー型ジャイロ、光ファイバー
ジャイロ、受動型リング共振器ジャイロなどがある。こ
のうち、最も早く開発に着手されたのが、気体レーザー
を用いたリングレーザー型ジャイロであり、すでに航空
機などで実用化されている。最近では、小型で高精度な
リングレーザー型ジャイロとして、半導体基板上に集積
化された半導体レーザージャイロもある。
【0003】図12は、角速度の大きさのみならず回転
方向をも検出することができる光ジャイロの一例の平面
図である。10は石英管、11は光導波路の非対称テー
パー部、12はミラー、13はアノード、14は電気端
子、15はカソード、100は反時計回りのレーザー
光、110は時計回りのレーザー光である。
【0004】ここで、時計回りに周回する第1のレーザ
ー光の波長をλ1 とする。また、反時計回りに周回する
第2のレーザーの波長をλ2 (<λ1 )とする。レーザ
ーを時計回りに回転させるとき、時計回りの第1のレー
ザー光の発振周波数f1 は、非回転時の発振周波数f10
に比べて、式(1)に示すように、
【0005】
【数1】 だけ減少する。ここで、S1 は第1のレーザー光の光路
が囲む閉面積、L1 は第1のレーザー光の光路長、Ωは
回転の角速度である。一方、反時計回りの第2のレーザ
ー光の発振周波数f2 は、非回転時の発振周波数f20
比べて、式(2)に示すように、
【0006】
【数2】 だけ増加する。ここで、S2 は第2のレーザー光の光路
が囲む閉面積、L2 は第2のレーザー光の光路長であ
る。このとき、レーザーの中に第1のレーザー光と第2
のレーザー光が共存する。しかだって、レーザーの中で
第1のレーザー光と第2のレーザー光の発振周波数の
差、すなわち、式(3)に示すように、
【0007】
【数3】 をもつビート光が発生する。一方、レーザーが反時計回
りに回転したときは、次の式(4)に示す周波数をもつ
ビート光が発生する。
【0008】
【数4】 レーザーの中に2つ以上の発振モードが存在すると、反
転分布はモードの発振周波数の差に応じた時間変動を示
す。この現象は、反転分布の脈動として知られている。
気体レーザーや半導体レーザーのように、電流を流すレ
ーザーの場合、反転分布とレーザーのインピーダンスに
は1対1の対応関係がある。そして、レーザーの中で光
が干渉すると、それに応じて反転分布が変化し、その結
果、レーザーの電極間のインピーダンスが変化する。こ
の変化の様子は、駆動電源として定電圧源を用いれば、
端子電流の変化として現れる。また、定電流源を用いれ
ば、端子電圧の変化として、光の干渉の様子を信号とし
て取り出すことができる。もちろん、直接インピーダン
スメーターで、インピーダンスの変化を測定することも
できる。
【0009】したがって、本発明のように、レーザーの
電流、電圧またはインピーダンス変化を検出する端子を
設けることで、この端子から回転に応じたビート信号を
取り出すことができる。さらに、本発明によれば、式
(3),(4)に示すように、回転方向に応じてビート
周波数が増減する。
【0010】したがって、ビート周波数の非回転時から
の増減を観測することによって、回転方向を検知するこ
とができる。なお、回転方向を検知できるのは、発振周
波数の差が、式(5)を満たすときである。
【0011】
【数5】 もし、第1のレーザー光と第2のレーザー光の発振波長
が等しければ、式(6)に示したように、
【0012】
【数6】 となり、ビート周波数f2 −f1 は正負の値をとる。ビ
ート周波数の絶対値が等しければ、端子から同じ信号が
出るので、この場合は回転方向の検知ができない。
【0013】これに対して、本発明のように、ビート周
波数の符号が常に同一(ただし説明では、符号を正にと
った)で、その絶対値だけが回転方向によって変化する
構成にすれば、回転方向の検知が可能となる。
【0014】さて、リングレーザーの中で、お互いに反
対の回転方向に周回状に伝搬するレーザー光の発振しき
い値を変えるためには、一つの回転方向に周回状に伝搬
する光のみに損失を与えればよい。たとえば、光導波路
の一部に非対称な形状のテーパー部を設けることで、前
記テーパー部に入射する光に対して、全反射条件がずれ
る。このため、前記テーパー部に入射した光に対してミ
ラー損が生ずる。光の周回方向によって、テーパー部へ
の入射角が異なるので、ある方向に周回するレーザー光
に対して損失が大きく、その反対方向に周回する光に対
して損失を小さくすることができる。この結果、お互い
に反対の回転方向に周回状に伝搬するレーザー光に対し
て、発振しきい値を変えることができる。
【0015】さて、2つのモードが共存する場合、発振
周波数fi と光子数密度Si (i=1,2)との間に
は、式(7),式(8)に示す関係があることが知られ
ている。
【0016】
【数7】
【0017】
【数8】 ここで、Φi は位相、Ωi は共振角周波数、σi
モードの引き込みを表す係数、ρi はモードの自己押
し出しを示す係数、τijはモードの相互押し出しを示す
係数である。ただし、i,j=1,2;i≠jである。
発振しきい値が異なるため、光子数密度Si (i=1,
2)が異なる。したがって、式(7),(8)にしたが
って、発振周波数に差を与えることができる。
【0018】具体的には、たとえば、上記構成におい
て、石英のブロックをドリルを用いてくり抜き、石英管
10を形成する。その後、石英管10にミラー12を取
り付ける。さらに、石英管10にアノード13、電気端
子14、カソード15を取り付ける。次に石英管10の
中にヘリウムガスとネオンガスを入れ、アノードとカソ
ード間に電圧をかけると放電が始まり、電流が流れるよ
うになる。そして、石英管10の中で反時計回りのレー
ザー光100と時計回りのレーザー光110が発振す
る。
【0019】石英管10が静止しているときは、レーザ
ー光100とレーザー光110の発振周波数はほぼ等し
く、4.73×1015Hz、発振波長λは632.8n
mである。ただし、光導波路のテーパー部11が非対称
な形をしているため、レーザー光100に対する発振し
きい値は、レーザー光110に対する発振しきい値より
も小さい。このため、レーザー光100の光強度の方
が、レーザー光110の光強度よりも大きい。この結
果、レーザー光100の発振周波数f1 は、レーザー光
110の発振周波数f2 よりも20MHz大きい。そし
て、石英管10の中でレーザー光100と110が干渉
する。このとき、電源電流が一定となるよう調整してお
き、電極端子14とカソード15の間の電圧をモニター
すると、振幅100mVで周波数20MHzの信号が得
られる。すなわち、石英管10が静止しているときで
も、ビート電圧が検出できる。
【0020】さて、石英管10が毎秒1度の速度で時計
回りに回転を受け、共振器の1辺の長さが10cmのと
き、反時計回りのレーザ光100の発振周波数f1 は2
48.3kHzだけ増加する。一方、時計回りのレーザ
ー光110の発振周波数f2は248.3kHzだけ減
少する。したがって、ビート周波数は、(f1−f2)
=20MHz+496.6kHzとなる。一方、石英管
10が毎秒1度の速度で反時計回りに回転を受けると、
ビート周波数は、(f1−f2)=20MHz−49
6.6kHzとなる。ビート周波数の増減量の絶対値
は、回転速度に比例しているので、回転速度の検出がで
きるだけでなく、回転方向とビート周波数の増減が1対
1に対応しているので、回転方向の検知が可能となる。
【0021】この実施形態では、定電流駆動とし、端子
電圧の変化を測定したが、もし定電圧駆動であれば、端
子に流れる電流の変化を検出することができる。また、
インピーダンスメーターを用いて、放電のインピーダン
スの変化を直接検出してもよい。
【0022】これによって、ビート光を検出するための
光検出器が不要となり、その結果光検出器からの戻り光
が起因となる戻り光雑音もなくなる。
【0023】なお、ここでは、ヘリウムガスとネオンガ
スを用いたが、レーザー発振する気体であれば何であっ
てもよい。また、光導波路も、光路が囲む形状が、四角
形だけでなく、六角形や三角形、あるいは円などどのよ
うな形状でもよい。
【0024】図13(A)はジャイロが受ける角速度変
化の例を表しており、角速度Ωが0に対して正側が時計
方向、負側が反時計方向である。51の実線で示した角
速度例では時間の経過とともに時計方向の角速度が反時
計方向の角速度に変化することを表している。
【0025】図13(B)は51にて示した角速度変化
に対するジャイロの端子電圧Vgの変化例を表したもの
で、52の曲線で示すようにレーザー光の干渉によって
端子電圧に表れるビート電圧変化の周波数が角速度変化
とともに低周波数側に変化することを表す。
【0026】図13(C)はこの52で表す端子電圧を
同図のVrefのレベルでコンパレートして得られる矩
形波53の電圧波形図である。この矩形波の電圧53の
例えば立ち上がりエッジの時間間隔、または所定の時間
内に計測されるエッジ数を測定すれば角速度に関する情
報を得ることが出来る。
【0027】図14はジャイロに加わる角速度とビート
電圧の周波数の関係を表したもので、角速度0における
ビート周波数をfoとする。図3においては検出必要範
囲の最高の角速度をΩmxとし、その場合のビート周波
数をfmxとして表し、検出必要範囲の最低の角速度を
Ωmnとし、その場合のビート周波数をfmnとして表
している。Ωoはビート周波数が0となる角速度であ
る。角速度が時計方向に増加するとビート周波数は高く
なり、角速度が反時計方向に増加するとビート周波数は
低くなることを直線54にて示す。ジャイロを組み込み
利用する機器(例えばカメラ、双眼鏡、ナビゲーション
装置など)には、それぞれの機器の特性に応じて要求さ
れる角速度の検出必要範囲や必要検出分解能がある。一
例としてスチルカメラにジャイロを搭載して手ぶれの防
止のための角速度検出を行う場合には、およそ−20〜
+20度/秒程度の範囲の角速度を0.1度/秒程度の
分解能にて検出できれば良いことがわかっている。上記
カメラの例ではΩmx =+20度/秒であり、Ωmn
=−20度/秒である。また、やはりジャイロを組み込
み利用する機器の特性に応じて要求される周波数特性等
もあり、上記スチルカメラの手ぶれの防止のシステムの
場合の例としてシステムの総合的な周波数特性としてD
C〜100Hz程度を帯域として、特にDC〜30Hz
の範囲では位相遅れを−15°以下にする必要がある。
このような周波数特性を満たしたスチルカメラの手ぶれ
の防止のシステムをデジタル制御にて構築する場合に
は、デジタル演算処理の所要時間などを考慮して、手ぶ
れによる角速度の検出を少なくともおよそ1msec.
間隔毎に行っていなければならないこともわかってい
る。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リングレーザ
ージャイロでは角速度の情報が端子電圧の周波数変化に
よって表されるので、角速度を検出する時間間隔におい
て端子電圧の周波数変化が検出されないと上記したシス
テムの周波数特性を満たすことが出来ない。具体的に
は、1msec.間隔毎に角速度の検出を行う必要があ
るシステムにおいては、角速度の検出必要範囲の全域に
おいてリングレーザージャイロが端子電圧に出力するビ
ート周波数を少なくとも1kHzより高くなる(周期と
して1msec.より短くなる)ようにする必要があ
る。
【0029】又、角速度変化による周波数変化をFV変
換回路によって電圧変化に変換して角速度検出を行う処
理回路を採用するとしても、FV変換回路等のアナログ
回路はコンデンサや抵抗など集積化しづらい部品を含
み、とりわけカメラなどの小型の電子機器にこのような
角速度検出装置を搭載する場合には処理回路のスペース
或いはコストの面で必ずしも適していない。
【0030】そこで、本発明は、集積回路化に適し、
又、正確に角速度検出ができる角速度検出装置を提供す
ることを課題としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、互いに反対の回転方向に周回状に伝搬す
るレーザー光の発振しきい値が異なるように、少なくと
も光導波路の一部に非対称な形状をもつテーパー状の光
導波路を含むリングレーザーと、前記リングレーザーの
電流、電圧またはインピーダンス変化を検出する端子を
有する光ジャイロと、該光ジャイロの端子より出力され
る電流、電圧またはインピーダンス変化の周期の情報を
計測する計測手段と、所定のサンプリング周期にて前記
計測手段の計測結果を入力して、該計測結果をもとに角
速度に関する情報を演算する演算手段とを備えた角速度
検出装置であって、角速度の検出必要範囲内において前
記光ジャイロが発生する前記電流、電圧またはインピー
ダンス変化の周期を前記サンプリング周期よりも短くし
ている。
【0032】又、本発明は、上述したリングレーザー
と、上述した光ジャイロと、該光ジャイロの端子より出
力される電流、電圧またはインピーダンス変化の周波数
の情報を計測する計測手段と、所定のサンプリング周波
数にて前記計測手段の計測結果を入力して、該計測結果
をもとに角速度に関する情報を演算する演算手段とを備
えた角速度検出装置であって、角速度の検出必要範囲内
において前記光ジャイロが発生する前記電流、電圧また
はインピーダンス変化の周波数を前記サンプリング周波
数よりも高くしている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0034】[第1実施形態]第1実施形態の角速度検
出装置において用いるリングレーザージャイロは図12
と同様のリングレーザージャイロである。以下、第1実
施形態においては−120〜+120度/秒程度の範囲
の角速度を0.5度/秒程度の分解能にて1msec.
間隔毎に角速度の検出を行う必要がある角速度検出装置
を例として説明する。
【0035】第1実施形態におけるジャイロの特性は、
テーパー部11の形状の工夫や電源電流の値を最適化す
ることで、例えば角速度が0の場合のビート周波数fo
=2MHzとすることができる。このビート周波数f0
が必要以上に高いと回路の消費電流が大きくなり、バッ
テリー駆動の小型の機器においては好ましくない場合が
ある。
【0036】また、ジャイロの一辺の長さを20cmと
することで単位角速度あたりのビート周波数の変化量が
より大きくなり、角速度がΩmn=−120度/秒の場
合のビート周波数fmn=1.338MHz、角速度が
Ωmx =+120度/秒の場合のビート周波数fmx
=2.662MHzという特性のジャイロを得ることが
可能である。このジャイロ特性は上記角速度の検出必要
範囲の全域においてビート周波数を少なくとも1kHz
より高くという条件を充分に満たす。
【0037】図1はリングレーザージャイロがその端子
電圧に出力するビート周波数を検出して角速度情報を得
る角速度検出装置の具体的な回路構成例を表す。角速度
検出装置は、リングレーザージャイロ10を含む以下の
構成からなる。
【0038】コンパレータ311はリングレーザージャ
イロ10の端子電圧が負入力端子に入力され、正入力端
子に入力されたVrefと比較してコンパレートして得
られたパルス波形を出力端子に出力する。
【0039】クロック発生手段312は発振回路と分周
回路等からなり、サンプリング用の1kHzのクロック
を発生して後述する演算手段318に出力する。カウン
タ313はコンパレータ311が出力するパルス波形の
立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの数をカウント
する。314はジャイロ10の感度に関するデータを記
憶するメモリ、315はジャイロ10の角速度0におけ
るビート周波数に関する初期値データを記憶するメモリ
であり、それぞれ後述する演算手段318によってデー
タが読み込まれる。
【0040】316はジャイロ10の角速度0における
ビート周波数に関するデータを記憶するメモリであり、
後述する演算手段318によってデータが読み書きされ
る。
【0041】317は温度検出手段であり、ジャイロ1
0の動作環境の温度に関する情報を後述する演算手段3
18に出力する。演算手段318は例えばマイクロコン
ピュータなどによって構成されて、クロック発生手段3
12の発生するクロックに従って動作し、カウンタ31
3、メモリ314、メモリ315、メモリ316、温度
検出手段317の出力する各情報から角速度を演算す
る。具体的には以下のような演算を行う。
【0042】直線54にて表されるビート周波数fは式
(9)にて表される。
【0043】f=S×Ω+fo (9) ここでSは直線54の傾きであり、単位角速度あたりの
ビート周波数変化量を表すことからジャイロの感度と言
うことができる。式(9)より角速度Ωは(10)式で
表される。
【0044】Ω=(f−fo)÷S (10) (10)式に従えば、ジャイロ10が出力する現在のビ
ート周波数f、角速度0の状態でジャイロ10が出力す
るビート周波数fo及びジャイロ10の感度Sが判れば
演算手段318は現在ジャイロが受けている角速度Ωを
演算することができる。
【0045】演算手段318はクロック発生手段312
が発生する1kHzのクロックに従って1msec.毎
にカウンタ313のカウントデータを読み込む。読み込
みが行われるとカウンタ313のカウントデータをリセ
ットする。よってここで読み込まれるカウントデータは
1msec.間においてジャイロ10の端子に表れたビ
ート周波数成分である。
【0046】前述したような角速度が0の場合のビート
周波数fo=2MHz、角速度がΩmn=−120度/
秒の場合のビート周波数fmn=1.338MHz、角
速度がΩmx =+120度/秒の場合のビート周波数
fmx=2.662MHzの特性を有するジャイロの場
合に、角速度がΩmn=−120度/秒の場合のビート
周波数fmn=1.338MHzで、角速度がΩ=−1
19.5度/秒の場合のビート周波数f=1.340M
Hzとなる。ビート周波数fmn=1.338MHzの
場合に1msec.間におけるカウントデータは133
8カウントであり、ビート周波数f=1.340MHz
の場合に1msec.間におけるカウントデータは13
40カウントであるから、1msec.毎のサンプリン
グにおいて0.5度/秒の角速度差を分解能として持た
せることが可能である。1msec.間におけるカウン
トデータを1000倍すればHz単位の周波数情報に変
換できる。
【0047】メモリ314に記憶される感度Sの情報は
上記リングレーザージャイロにおいては5.516kH
z/(度/秒)であるから、この情報を記憶すれば良
い。但し、一般的には工業製品には製造上の個体ばらつ
きがあり、感度Sもリングレーザージャイロの寸法の誤
差やレーザーの発振周波数の誤差等の要因で個体ばらつ
きが発生する。こうした個体ばらつきが角速度の検出上
許容できない場合には、メモリ314に記憶される感度
Sの情報は各個体毎或いは層別毎にその値を異ならして
記憶するのが望ましい。
【0048】メモリ315に記憶される角速度0におけ
るビート周波数に関する初期値データは上記リングレー
ザージャイロにおいてはfo=2MHzであるから、こ
の情報を記憶すれば良い。但し、感度Sの場合と同様に
この値もリングレーザージャイロの寸法の誤差や駆動電
流の誤差等の要因で個体ばらつきが発生するので、こう
した個体ばらつきが角速度の検出上許容できない場合に
は、メモリ315に記憶される角速度0におけるビート
周波数に関する初期値データの情報は各個体毎或いは層
別毎にその値を異ならして記憶するのが望ましい。
【0049】メモリ316に記憶される角速度0におけ
るビート周波数に関するデータは、実際にリングレーザ
ージャイロより検出されたビート周波数の一定時間にお
ける平均値データを演算手段318が求めてこれを記憶
するものである。これは、メモリ315に記憶される角
速度0におけるビート周波数に関する初期値データに対
して実際のジャイロが示す角速度0におけるビート周波
数データに経時変化があったり、動作環境等による変化
があったりした場合でも正確な角速度検出が可能とする
ためにこうしたデータを記憶する。一般的に、カメラの
手ぶれ検出機構のようなジャイロがランダムな角速度を
受けるような使用条件下で角速度を一定時間以上検出し
て、その間の平均値を求めるとほぼ角速度0になると考
えられている。よって、実際にリングレーザージャイロ
より検出されたビート周波数の一定時間における平均値
データは実質的に角速度0におけるビート周波数に関す
るデータになると考えられる。
【0050】演算手段318は角速度の検出が始まると
クロック発生手段312が発生するクロックに従って1
msec.毎にカウンタ313より入力されたデータを
f、メモリ314に記憶されたデータをS、メモリ31
5に記憶されたデータをfoとして、式(10)に従っ
て演算を行い角速度Ωを演算する。また、式(10)に
従った演算と平行して1msec.毎にカウンタ313
より入力されたデータの加算を行う。例えば1000回
分の加算を行うと1秒間の平均のビート周波数が求めら
れるので、これをメモリ316に角速度0におけるビー
ト周波数に関するデータとして記憶する。記憶に際して
は1msec.におけるデータとするために1000で
割ったデータとしても良い。
【0051】メモリ316に角速度0におけるビート周
波数に関するデータが記憶されるとメモリ315に記憶
されたデータに代ってメモリ316に記憶されたデータ
をfoとして式(10)に従って演算を行い角速度Ωを
演算する。但し、メモリ316に記憶されたデータがメ
モリ315に記憶されたデータに対して一定以上異なる
場合には信頼性が低いとみてメモリ315に記憶された
データを演算に使う。尚、感度Sのデータや角速度0に
おけるビート周波数に関する初期値データの環境温度に
よる変化量が無視できない場合には317の温度検出手
段が出力する温度データに従ってこれらのデータを補正
する必要がある。補正は演算手段が演算で行っても良い
し、感度Sのデータや角速度0におけるビート周波数に
関する初期値データを温度毎に区分して記憶しても良
い。
【0052】[第2実施形態]図2は第2実施形態の角
速度検出装置において用いられるリングレーザージャイ
ロの平面図である。
【0053】図3は、そのAーA’断面図である。
【0054】図2、図3において、20はリング共振器
型半導体レーザー、21は光導波路の非対称テーパー
部、23はアノード、24は電気端子、25はキャップ
層、26はクラッド層、27は光ガイド層、28は活性
層、29は光ガイド層、34は半導体基板、35はカソ
ード、200は反時計回りのレーザー光、210は時計
回りのレーザー光である。
【0055】上記構成における製造方法を説明する。ま
ず、有機金属気相成長法を用いて、n−InP基板34
(厚み350μm)の上にリング共振器型半導体レーザ
ー20を構成する1.3μm組成のアンドープInGa
AsP光ガイド層29(厚み0.15μm),1.55
μm組成のアンドープInGaAsP活性層28(厚み
0.1μm),1.3μm組成のアンドープInGaA
sP光ガイド層27(厚み0.15μm),p−InP
クラッド層26(厚み2μm),1.4μm組成のp−
InGaAsPキャップ層25(厚み0.3μm)を成
長する。結晶成長後、スピンコーターを用いて、p−I
nPキャップ層の上にフォトレジストAZ−1350
(ヘキスト製)を膜厚が1μmとなるように塗布する。
プリベークを80℃で30分おこなった後、ウェハーに
マスクをかけて露光した。現像、リンス後の光導波路の
幅は5μmである。
【0056】このあと、ウェハーをリアクティブ・イオ
ンエッチング装置に導入し、塩素ガスを用いて、深さが
3μmとなるようにエッチングした。
【0057】最後に、p−InPキャップ層25の上に
アノード23としてCr/Auを蒸着によって形成し
た。また、n−InP基板にカソード35として、Au
Ge/Ni/Auを蒸着した。その後、水素雰囲気中で
アニールし、オーミック接触をとった。
【0058】上記構成において、半導体と空気では屈折
率が異なるため、界面で反射が生じる。半導体の屈折率
を3.5とすると、界面に対する法線とレーザー光との
なす角が16.6度以上で全反射が生じる。
【0059】全反射を受けるモードは、他のモードに比
べてミラー損失分だけ発振しきい値が小さくなるので、
低注入電流レベルで発振が開始する。しかもこの発振モ
ードに利得が集中するため、他のモードの発振は抑制さ
れる。
【0060】界面に対する法線とレーザー光とのなす角
は45度であり、全反射条件を満たす。室温における発
振しきい値はレーザー光200に対して3mA、レーザ
ー光210に対して3.5mAである。
【0061】以下、第2実施形態においては−20〜+
20度/秒程度の範囲の角速度を0.1度/秒程度の分
解能にて1msec.間隔毎に角速度の検出を行う必要
がある角速度検出装置を例として説明する。
【0062】第2実施形態においても、これもテーパー
部21の形状の工夫や電源電流の値を最適化すること
で、例えば角速度が0の場合のビート周波数fo=2k
Hzとすることができる。
【0063】また、ジャイロの一辺の長さを300μm
とすることで単位角速度あたりのビート周波数の変化量
がより大きくなり、角速度が0の場合のビート周波数f
o=2kHz、角速度がΩmn=−20度/秒の場合の
ビート周波数fmn=1.93244kHz、角速度が
Ωmx =+20度/秒の場合のビート周波数fmx=
2.06756kHzとなる。
【0064】図4は第2実施形態の角速度検出装置の具
体的な回路構成例を表す。角速度検出装置リングレーザ
ージャイロ20を含む以下の構成からなる。
【0065】コンパレータ321はリングレーザージャ
イロ20の端子電圧が負入力端子に入力され、正入力端
子に入力されたVrefと比較してコンパレートして得
られたパルス波形を出力端子に出力する。
【0066】クロック発生手段322は発振回路と分周
回路等からなり、サンプリング用の1kHzのクロック
を発生して後述する演算手段328に出力するとともに
計測用の20MHzのクロックを発生して後述するタイ
マー323に出力する。タイマー323はコンパレータ
321が出力するパルス波形の立ち上がりエッジ又は立
ち下がりエッジの時間間隔毎において前記20MHzの
クロック数を計測する。
【0067】324はジャイロ20の感度に関するデー
タを記憶するメモリ、325はジャイロ20の角速度0
におけるビート周波数に関する初期値データを記憶する
メモリであり、それぞれ後述する演算手段328によっ
てデータが読み込まれる。326はジャイロ20の角速
度0におけるビート周波数に関するデータを記憶するメ
モリであり、後述する演算手段328によってデータが
読み書きされる。327は温度検出手段であり、ジャイ
ロ20の動作環境の温度に関する情報を後述する演算手
段328に出力する。
【0068】演算手段328は例えばマイクロコンピュ
ータなどによって構成されて、クロック発生手段322
の発生するクロックに従って動作し、タイマー323、
メモリ324、メモリ325、メモリ326、温度検出
手段327の出力する各情報から角速度を演算する。具
体的には以下のような演算を行う。
【0069】角速度Ωを演算する基本式は第1の実施形
態にて示した式(10)と同じである。
【0070】演算手段328はクロック発生手段322
が発生する1kHzのクロックに従って1msec.毎
にタイマー323のカウントデータを読み込む。タイマ
ー323より出力されるカウントデータはジャイロ20
が出力するビート周波数の最新の1周期の時間に関する
データである。前述したように角速度がΩmx =+2
0度/秒の場合のビート周波数fmx=2.06756
kHzである場合に計測用クロックとして20MHzで
あるタイマー323の周期カウントデータは9673と
なり、角速度がΩ=+19.9度/秒の場合のビート周
波数f=2.06722kHzにおけるタイマー323
の周期カウントデータは9674であるから、この場合
に0.1度/秒の角速度差を分解能として持たせること
が可能である。こうした周期のカウントデータの逆数に
20000000を乗算する変換処理を行うことでHz
単位の周波数情報に変換できる。メモリ324に記憶さ
れる感度Sの情報は上記リングレーザージャイロにおい
ては3.378Hz/(度/秒)であるから、この情報
を記憶すれば良い。但し、一般的には工業製品には製造
上の個体ばらつきがあり、感度Sもリングレーザージャ
イロの寸法の誤差やレーザーの発振周波数の誤差等の要
因で個体ばらつきが発生する。こうした個体ばらつきが
角速度の検出上許容できない場合には、メモリ324に
記憶される感度Sの情報は各個体毎或いは層別毎にその
値を異ならして記憶するのが望ましい。
【0071】メモリ325に記憶される角速度0におけ
るビート周波数に関する初期値データは上記リングレー
ザージャイロにおいてはfo=2kHzであるから、こ
の情報を記憶すれば良い。但し、感度Sの場合と同様に
この値もリングレーザージャイロの寸法の誤差や駆動電
流の誤差等の要因で個体ばらつきが発生するので、こう
した個体ばらつきが角速度の検出上許容できない場合に
は、メモリ325に記憶される角速度0におけるビート
周波数に関する初期値データの情報は各個体毎或いは層
別毎にその値を異ならして記憶するのが望ましい。
【0072】メモリ326に記憶される角速度0におけ
るビート周波数に関するデータは、実際にリングレーザ
ージャイロより検出されたビート周波数の一定時間にお
ける平均値データを演算手段328が求めてこれを記憶
するものである。これは、メモリ325に記憶される角
速度0におけるビート周波数に関する初期値データに対
して実際のジャイロが示す角速度0におけるビート周波
数データに経時変化があったり、動作環境等による変化
があったりした場合でも正確な角速度検出が可能とする
ためにこうしたデータを記憶する。一般的に、カメラの
手ぶれ検出機構のようなジャイロがランダムな角速度を
受けるような使用条件下で角速度を一定時間以上検出し
て、その間の平均値を求めるとほぼ角速度0になると考
えられている。よって、実際にリングレーザージャイロ
より検出されたビート周波数の一定時間における平均値
データは実質的に角速度0におけるビート周波数に関す
るデータになると考えられる。
【0073】演算手段328は角速度の検出が始まると
クロック発生手段322が発生するクロックに従って1
msec.毎にタイマー323より入力された周期デー
タの逆数データをf、メモリ324に記憶されたデータ
をS、メモリ325に記憶されたデータをfoとして第
1実施形態と同様に式(10)に従って演算を行い角速
度Ωを演算する。また、式(10)に従った演算と平行
して1msec.毎にタイマー323より入力されたデ
ータの加算を行う。例えば1000回分の加算を行った
上で1000で割れば1秒間の平均のビート周波数が求
められるので、これをメモリ326に角速度0における
ビート周波数に関するデータとして記憶する。記憶に際
しては演算処理の都合上で周期データ又は逆数をとった
周波数データのどちらでも良い。
【0074】メモリ326に角速度0におけるビート周
波数に関するデータが記憶されるとメモリ325に記憶
されたデータに代ってメモリ326に記憶されたデータ
をfoとして式(10)に従って演算を行い角速度Ωを
演算する。但し、メモリ326に記憶されたデータがメ
モリ325に記憶されたデータに対して一定以上異なる
場合には信頼性が低いとみてメモリ325に記憶された
データを演算に使う。
【0075】尚、感度Sのデータや角速度0におけるビ
ート周波数に関する初期値データの環境温度による変化
量が無視できない場合には327の温度検出手段が出力
する温度データに従ってこれらのデータを補正する必要
があることも第1実施形態と同様である。
【0076】[第3実施形態]第2の実施形態ではメモ
リ326に記憶される角速度0におけるビート周波数に
関するデータを1msec.毎にタイマー323より入
力されたデータの1000回分の加算平均値としたが、
この方式に限るものではない。
【0077】図5は第2実施形態とは一部回路構成が異
なる角速度検出装置の具体的な回路構成例を表す。
【0078】すなわち、第3実施形態の角速度検出装置
はリングレーザージャイロ20を含む以下の構成からな
る。
【0079】コンパレータ331はリングレーザージャ
イロ20の端子電圧が負入力端子に入力され、正入力端
子に入力されたVrefと比較してコンパレートして得
られるパルス波形を出力端子に出力する。
【0080】クロック発生手段332は発振回路と分周
回路等からなり、サンプリング用の1kHzのクロック
及び1Hzのクロックを発生して後述する演算手段33
8に出力するとともに計測用の20MHzのクロックを
発生して後述するタイマー333に出力する。
【0081】タイマー333はコンパレータ331が出
力するパルス波形の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエ
ッジの時間間隔毎において前記20MHzのクロック数
を計測する。
【0082】334はジャイロ20の感度に関するデー
タを記憶するメモリ、335はジャイロ20の角速度0
におけるビート周波数に関する初期値データを記憶する
メモリであり、それぞれ後述する演算手段338によっ
てデータが読み込まれる。
【0083】336はジャイロ20の角速度0における
ビート周波数に関するデータを記憶するメモリであり、
後述する演算手段338によってデータが読み書きされ
る。
【0084】337は温度検出手段であり、ジャイロ2
0の動作環境の温度に関する情報を後述する演算手段3
38に出力する。
【0085】演算手段338は例えばマイクロコンピュ
ータなどによって構成されて、クロック発生手段332
の発生するクロックに従って動作し、タイマー333、
メモリ334、メモリ335、メモリ336、温度検出
手段337及び後述するカウンタ339の出力する各情
報から角速度を演算する。カウンタ339はコンパレー
タ331が出力するパルス波形の立ち上がりエッジ又は
立ち下がりエッジの数をカウントする。
【0086】演算手段338は具体的には以下のような
演算を行う。
【0087】角速度Ωを演算する基本式は第1の実施形
態にて示した式(10)と同じである。演算手段338
はクロック発生手段332が発生する1kHzのクロッ
クに従って1msec.毎にタイマー333のカウント
データを読み込む。タイマー333より出力されるカウ
ントデータは第2の実施形態と同様にジャイロ20が出
力するビート周波数の最新の1周期の時間に関するデー
タである。こうした周期のカウントデータの逆数に20
000000を乗算する変換処理を行うことでHz単位
の周波数情報に変換できるのも同様である。
【0088】メモリ334に記憶される感度Sの情報は
上記リングレーザージャイロにおいては3.378Hz
/(度/秒)であるから、この情報を記憶すれば良い。
但し、一般的には工業製品には製造上の個体ばらつきが
あり、感度Sもリングレーザージャイロの寸法の誤差や
レーザーの発振周波数の誤差等の要因で個体ばらつきが
発生する。こうした個体ばらつきが角速度の検出上許容
できない場合には、メモリ334に記憶される感度Sの
情報は各個体毎或いは層別毎にその値を異ならして記憶
するのが望ましい。
【0089】メモリ335に記憶される角速度0におけ
るビート周波数に関する初期値データは上記リングレー
ザージャイロにおいてはfo=2kHzであるから、こ
の情報を記憶すれば良い。但し、感度Sの場合と同様に
この値もリングレーザージャイロの寸法の誤差や駆動電
流の誤差等の要因で個体ばらつきが発生するので、こう
した個体ばらつきが角速度の検出上許容できない場合に
は、メモリ335に記憶される角速度0におけるビート
周波数に関する初期値データの情報は各個体毎或いは層
別毎にその値を異ならして記憶するのが望ましい。
【0090】メモリ336に記憶される角速度0におけ
るビート周波数に関するデータは、実際にリングレーザ
ージャイロより検出されたビート周波数の一定時間にお
ける平均値データを演算手段338が求めてこれを記憶
するものである。
【0091】演算手段338は角速度の検出が始まると
クロック発生手段332が発生するクロックに従って1
msec.毎にタイマー333より入力された周期デー
タの逆数データをf、メモリ334に記憶されたデータ
をS、メモリ335に記憶されたデータをfoとして第
1及び第2の実施形態と同様に式(10)に従って演算
を行い角速度Ωを演算する。また、クロック発生手段3
32が出力する1Hzのクロックに従って1秒毎にカウ
ンタ339よりパルス数のデータを入力する。このパル
ス数データはジャイロ20の1秒間の平均のビート周波
数であるので、これをメモリ336に角速度0における
ビート周波数に関するデータとして記憶する。こうする
ことで演算手段338が第2の実施形態のように加算平
均値を求める必要がなくなる。
【0092】メモリ336に角速度0におけるビート周
波数に関するデータが記憶されるとメモリ335に記憶
されたデータに代ってメモリ336に記憶されたデータ
をfoとして式(10)に従って演算を行い角速度Ωを
演算する。但し、メモリ336に記憶されたデータがメ
モリ335に記憶されたデータに対して一定以上異なる
場合には信頼性が低いとみてメモリ335に記憶された
データを演算に使う。
【0093】尚、感度Sのデータや角速度0におけるビ
ート周波数に関する初期値データの環境温度による変化
量が無視できない場合には337の温度検出手段が出力
する温度データに従ってこれらのデータを補正する必要
があることも第1又は第2の実施形態と同様である。
【0094】[応用例]図6は、第1〜第3の実施形態
にて説明したリングレーザージャイロ及びリングレーザ
ージャイロを用いた角速度検出装置を手ぶれ防止機能を
有するスチルカメラの斜視図である。410はカメラ、
411はフラッシュ発光部、412は撮影レンズ、41
3は表示器、414はシャッター釦であるが、手ぶれに
よる撮影レンズ412の光軸の傾きを図に示すX方向、
Y方向の2軸に分離してそれぞれ検出する2個の角速度
センサー等をカメラ内或いはレンズ内に配置して検出し
て、検出結果に基づいて撮影光学系の一部のレンズを移
動等させることで手ぶれによる画像劣化を防止する技術
がすでに知られている。
【0095】図7(A)(B)(C)は手ぶれ防止機構
を有した撮影レンズを説明する図である。
【0096】図7(A)は手ぶれのない状態を表してお
り、撮影レンズは被写体側より412aにて示される第
1群、412bにて示される第2群、412cにて示さ
れる第3群とがあり、FPはフィルム面である。このう
ち第2群が光軸に対して垂直方向に移動可能となってい
るぶれ補正系と呼ばれる光学系である。
【0097】図7(B)は手ぶれの発生している状態を
表しており、光軸が角度θだけ傾いたことによりフィル
ム面でδの像ぶれが発生する。
【0098】図7(C)は発生した手ぶれを補正してい
る状態を表しており、第2群レンズがψだけシフトする
ことで像ぶれδを補正することを示している。
【0099】図7(A)(B)(C)には1軸分のみ図
示しているが、X方向、Y方向の2軸分についてこのよ
うな検出系と補正系を有すれば両方向の手ぶれを補正で
きる。
【0100】図8はこの応用例におけるカメラの電気回
路の構成例を表わすブロック図である。
【0101】441は例えば内部にALU、ROM、R
AM、EEPROM、タイマー・カウンタやA/Dコン
バータを内蔵したマイクロコンピュータ等による制御手
段であり、手ぶれ補正を含むカメラ機構等の全体制御を
行う。制御手段441の具体的な制御シーケンスについ
ては後述する。442は被写体の輝度情報を得るための
測光センサーであり、例えばフォトダイオードと増幅用
アンプなどから構成されて制御手段441のA/Dコン
バータ入力端子に接続される。443は被写体までの距
離に関する情報を得るための測距センサーであり、例え
ばPSDやCCDなどのセンサー部とその信号処理部な
どで構成されてやはり制御手段441のA/Dコンバー
タ入力端子に接続される。444は電池電圧検出回路で
ありカメラの電源となる電池の電圧に関する情報を出力
して制御手段441のA/Dコンバータ入力端子に接続
される。445はフィルムカートリッジに備えられたフ
ィルム情報を読み込むためのフィルム情報読み込み手段
であり、例えばフォトリフレクタ等からなりその出力は
制御手段441のA/Dコンバータ入力端子に接続され
る。446はフィルムのパーフォレーションを検出する
パーフォレーション検出手段であり、例えばフォトリフ
レクタ等からなりその出力は制御手段441のA/Dコ
ンバータ入力端子に接続される。
【0102】447はシャッターであり制御手段441
の出力端子に接続されて制御される。448は第1のモ
ータードライバであり制御手段441の出力端子に接続
されて制御され、フィルムの巻き上げや巻戻しに行うた
めの第1のモーター420を駆動する。449は第2の
モータードライバであり制御手段441の出力端子に接
続されて制御され、フィルムカートリッジの遮光蓋(不
図示)の開閉を行うための第2のモーター421を駆動
する。450は第3のモータードライバであり制御手段
441の出力端子に接続されて制御され、撮影レンズの
焦点調節を行うための第3のモーター422を駆動す
る。
【0103】451は磁気信号インターフェイス回路で
あり、フィルム上の撮影情報記録エリアに対して情報記
録を行う場合には制御手段441の出力信号を入力され
て、その信号に応じた最適な記録電流を撮影情報入出力
手段407に与える。また、フィルム上の撮影情報記録
エリアより記録情報を再生する場合には撮影情報入出力
手段407による再生信号を適度に増幅し、フィルタリ
ング或いは波形整形等を必要によって行い制御手段44
1に対して出力する。
【0104】452は自動カレンダーICであり、水晶
発振子と計時用集積回路から構成されて、制御手段44
1の動作に関係なく年・月・日・時・分といったカレン
ダー情報を自動的に計時する。その計時情報は制御手段
441がいつでも読み出し可能となるように接続されて
いる。453は測距センサー443より被写体の距離に
関する情報を得ようとする場合に被写体に赤外光などを
投光するAF光源であり、制御手段441の出力信号に
応じて発光される。454は被写体の輝度が不足してい
るような場合に撮影時に発光するフラッシュ手段であ
り、制御手段441の出力信号に応じて発光される。4
13は図9でも説明した液晶パネル等からなる表示器で
あり、制御手段441の出力信号に応じて各セグメント
が点灯制御されてカメラの各種の情報表示が行われる。
455は各種スイッチであり、シャッター釦、巻戻しス
イッチといった各種操作スイッチやカートリッジ在否検
出スイッチ、遮光蓋開閉検出スイッチといった検出スイ
ッチ等が含まれる。
【0105】301と301’とはカメラの振れ検出回
路であり、第1乃至第3の実施形態における角速度検出
回路の何れでも適用できる。301と301’とはそれ
ぞれX方向、Y方向の回転角速度を検出する。但し、既
に説明した演算手段318、328、338はカメラの
制御手段441が兼ねることができる。マイクロコンピ
ュータ等の集積回路においてはROM、RAM、EEP
ROMといったメモリ類やタイマー・カウンタ機能のハ
ードウェアを有することも一般的なので既に説明した各
メモリ類やタイマー・カウンタもカメラの制御手段44
1が兼ね備えることが出来る。
【0106】461は第1の補正系レンズ駆動用ドライ
バであり制御手段441の出力端子に接続されて制御さ
れて第1の補正系レンズ駆動コイルである463に通電
を行う。第1の補正系レンズ駆動コイル463に通電が
行われると補正系レンズ412bはその通電量に応じて
Y方向に移動する。462は第2の補正系レンズ駆動用
ドライバであり制御手段441の出力端子に接続されて
制御されて第2の補正系レンズ駆動コイルである464
に通電を行う。第2の補正系レンズ駆動コイル464に
通電が行われると補正系レンズ412bはその通電量に
応じてX方向に移動する。
【0107】図9は、カメラの制御手段441の動作を
説明するためのフローチャートである。図示しない電源
スイッチがオンされて制御手段441が動作可能となる
と、(501)のステップが実行される。
【0108】(501)において、制御手段441は自
身のメモリやポートの初期化を行う。
【0109】(502)において、カートリッジ在否検
出スイッチ(不図示)の信号によりフィルムカートリッ
ジが装填されることの検出を行う。フィルムカートリッ
ジが装填されると(503)へ進む。
【0110】(503)において、カメラのフィルム室
が閉じられるのを待つ。閉じられると(504)へ進
む。
【0111】(504)において、電池電圧検出回路4
44の出力信号をA/D変換して電池電圧がカメラの動
作に十分であるかどうかをチェックする。もしも、不十
分であると判断される場合は(505)へ進む。
【0112】(505)において、表示器413に電池
が不良であることを知らせる警告表示を出力してその後
の動作を停止する。電池が交換されるとまた(501)
より実行する。
【0113】電池電圧が十分であると(504)から
(506)へ進む。
【0114】(506)において、第2のモーター42
1を駆動するように第2のモータードライバ449に制
御信号を出力する。
【0115】(507)において、遮光蓋開閉検出スイ
ッチ(不図示)の信号によりフィルムカートリッジの遮
光蓋が開けられたかどうかを検出する。遮光蓋が開いた
ことを検出すると(508)へ進む。
【0116】(508)において、第2のモーター42
1を停止するように第2のモータードライバ447に制
御信号を出力する。
【0117】(509)において、第1のモーター42
0を逆転駆動するように第1のモータードライバ448
に制御信号を出力する。これでフィルムカートリッジに
備わった情報表示盤(不図示)が回転開始される。逆転
駆動しているのでフィルムは送り出されない。
【0118】(510)において、フィルム情報読み込
み手段445の出力信号を読み込む。読み込まれた信号
を復号することによりフィルムの種類や感度或いは撮影
枚数といった情報並びにフィルムの撮影状態の情報が得
られる。
【0119】(511)において、第1のモーター42
0を停止するように第1のモータードライバ448に制
御信号を出力する。
【0120】(512)において、得られたフィルムの
撮影状態の情報が全露光済みかどうかをチェックする。
もしも、全露光済みであれば(513)へ進む。
【0121】(513)において、第2のモーター42
1を駆動するように第2のモータードライバ449に制
御信号を出力する。
【0122】(514)において、遮光蓋開閉検出スイ
ッチの信号により遮光蓋が閉じられたかどうかを検出す
る。遮光蓋が閉じたことを検出すると(515)へ進
む。
【0123】(515)において、第2のモーター42
1を停止するように第2のモータードライバ449に制
御信号を出力する。その後フィルム交換されるのを待
つ。
【0124】図10は、上記(512)のステップで得
られたフィルムの撮影状態の情報が全露光済みではなか
った場合のフローチャートである。全露光済みではなか
った場合には、(521)へ進みフィルムローディング
を実行する。
【0125】(521)において、第1のモーター42
0を正転駆動するように第1のモータードライバ448
に制御信号を出力する。これでフィルムの送り出しが開
始される。
【0126】(522)において、パーフォレーション
検出手段446の信号に従ってフィルムの撮影1駒目が
所定の撮影位置にセットされるのを待つ。
【0127】(523)において、第1のモーター42
0を停止するように第1のモータードライバ448に制
御信号を出力する。
【0128】(524)において、表示器413に表示
するフィルムカウンタの表示値を更新する。今は新しい
フィルムが装填されたところなので”1”と表示する。
【0129】(525)において、シャッター釦の第1
ストロークにてオンするスイッチSW1がオンしている
かどうかをチェックする。もしも、まだオンしていなけ
れば(526)へ進む。
【0130】(526)において、巻戻しスイッチがオ
ンしているかどうかをチェックする。もしも、まだオン
していなければ(525)のステップへ戻る。
【0131】スイッチSW1がオンしている場合には
(525)から(527)へ進む。
【0132】(527)において、測距センサー443
より情報入力して被写体までの距離に関する情報を得
る。さらに、得られた被写体までの距離に関する情報に
従って撮影レンズを合焦状態にするために必要なレンズ
駆動量を算出する。
【0133】(528)において、算出されたレンズ駆
動量に従って焦点調節用レンズを駆動するように第3の
モータードライバ450に信号出力して、第3のモータ
ー422を駆動する。
【0134】(529)において、測光センサー442
より情報入力して被写体の輝度情報を得る。
【0135】(530)において、得られた被写体の輝
度情報と(510)のステップにて得られているフィル
ムの感度情報に従ってシャッター速度や絞り値などの露
出を決定する。また、この際にフラッシュ手段454を
使って撮影をするべきかどうかも決定する。
【0136】(531)において、シャッター釦の第2
ストロークにてオンするスイッチSW2がオンしている
かどうかをチェックする。もしも、まだオンしていなけ
れば(525)へ戻って上記したフローチャートを繰り
返す。
【0137】先述したステップ(526)にて巻戻しス
イッチがオンしていることを検出すると(541)へ進
む。
【0138】(541)において、第1のモーター42
0を逆転駆動するように第1のモータードライバ448
に制御信号を出力する。これでフィルムの巻戻しが開始
される。
【0139】(542)において、パーフォレーション
検出手段446の信号等に従ってフィルムが完全にカー
トリッジに巻戻されるのを待つ。
【0140】(543)において、フィルム情報読み込
み手段445の出力信号を読み込みながら、情報表示盤
が所定の停止位置となるのを待つ。
【0141】(544)において、第1のモーター42
0を停止するように第1のモータードライバ448に制
御信号を出力する。その後図12の(513)以降のス
テップに進んでフィルムが取り出されるのを待つ。
【0142】図11は、(531)のステップにてシャ
ッター釦の第2ストロークにてオンするスイッチSW2
がオンしている場合のフローチャートである。スイッチ
SW2がオンしている場合には、(551)へ進む。
【0143】(551)において、手ぶれ補正のための
処理の動作を許可する。手ぶれ補正のための処理はマイ
クロコンピュータの機能としては周知のタイマー割り込
み機能によって1msec.間隔といった一定周期にて
行われる。このタイマー割り込みが発生すると(58
0)を実行する。
【0144】(580)において、振れ検出回路301
と301’が出力する角速度に関するカウントデータを
カウンタ・タイマーより入力する。
【0145】(581)において、該カウントデータよ
りジャイロが出力するビート周波数fを求めて、メモリ
に記憶している感度Sや角速度0の状態でジャイロが出
力するビート周波数fo等に基づいて第1〜第3の実施
形態の場合と同様に式(10)式に従ってX方向、Y方
向の角速度Ωをそれぞれ算出する。
【0146】(582)において、得られたデジタルの
角速度データに所定の乗算演算を行う。
【0147】(583)において、乗算演算を行って得
られた結果を前回までの結果に加算する。第1回目の乗
算だった場合は所定の初期値に加算する。こうした処理
が所定周期で繰り返されることにより角速度データが積
分されて角変位データすなわち図10(B)にて示した
手ぶれの角度θを表すデータとなる。
【0148】(584)において、角変位データδに応
じて補正系レンズ412bを手ぶれを打ち消すようにψ
だけ移動するために最適な第1の補正系レンズ駆動コイ
ル463及び第2の補正系レンズ駆動コイル464への
通電量を演算する。
【0149】(585)において、演算された通電量に
基づいて第1の補正系レンズ駆動用ドライバ461及び
第2の補正系レンズ駆動用ドライバ462に制御信号を
出力する。
【0150】このようにして手ぶれ補正の動作が一定周
期にて行われ、ステップ(552)に移行する。
【0151】(552)において、前記(530)のス
テップにて決定された露出に従ってシャッター447を
制御する。フラッシュ手段454を使うように決定して
いた場合にはフラッシュ手段454の発光を行うように
制御信号を出力する。これでフィルムに対する露光が行
われる。
【0152】(553)において、露光が終了すると
(551)にて許可した手ぶれ補正のためのタイマー割
り込みを不許可にして手ぶれ補正の動作を終了させる。
【0153】(554)において、第1のモーター42
0を正転駆動するように第1のモータードライバ448
に制御信号を出力する。これでフィルムの巻き上げが開
始される。
【0154】(555)において、磁気信号インターフ
ェイス回路451に信号出力を行って年・月・日・時・
分等の各種の撮影情報がフィルム上の磁気トラックに記
録されるようにする。
【0155】(556)において、撮影情報記録が終了
し、パーフォレーション検出手段446の信号に従って
フィルムの次の撮影駒が所定の撮影位置にセットされる
のを待つ。
【0156】(557)において、第1のモーター42
0を停止するように第1のモータードライバ448に制
御信号を出力する。
【0157】(558)において、フィルムの最終駒の
撮影が終了したかどうかをチェックする。もしも、まだ
最終駒の撮影が終了していない場合には(524)に戻
って上記フローチャートを繰り返す。最終駒の撮影が終
了した場合には(559)へ進む。
【0158】(559)において、第1のモーター42
0を逆転駆動するように第1のモータードライバ448
に制御信号を出力する。これでフィルムの巻戻しが開始
される。
【0159】(560)において、パーフォレーション
検出手段446の信号等に従ってフィルムが完全にカー
トリッジに巻戻されるのを待つ。
【0160】(561)において、フィルム情報読み込
み手段445の出力信号を読み込みながら、情報表示盤
が露光済を表す所定の停止位置となるのを待つ。
【0161】(562)において、第1のモーター42
0を停止するように第1のモータードライバ448に制
御信号を出力する。その後(513)以降のステップに
進んでフィルムが取り出されるのを待つ。
【0162】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、例示した1msec.毎のサンプリングであると
か、ビート周波数の数値等はあくまで例であって本発明
は必ずしもこうした数値に限定されるものではない。
【0163】また、本願にて提案される角速度検出装置
の応用機器についてもカメラに限定されるものではな
く、ナビゲーション装置やアミューズメント機器等様々
なものに利用可能である。
【0164】また、ジャイロが発生するビート周波数の
検出に関しては本願に記載した電圧による検出の他に電
流による検出やインピーダンスによる検出も考えられ
る。
【0165】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、処理回路
部分にアナログ回路を殆ど含まないのでCMOSプロセ
ス等による集積回路化に適しており、小型の電子機器に
搭載し易い角速度検出装置を実現することができる。
【0166】又、本発明によれば、カメラ等の小型の機
器における回路の消費電流を抑制し製造コストも低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の角速度検出装置のブロック図
【図2】第2実施形態の角速度検出装置に用いるリング
レーザージャイロの平面図
【図3】図2のリングレーザージャイロのA−A’断面
【図4】第2実施形態の角速度検出装置のブロック図
【図5】第3実施形態の角速度検出装置のブロック図
【図6】本発明の角速度検出装置を組み込んだカメラの
斜視図
【図7】図6のカメラの手ぶれ補正を説明するための光
路図
【図8】図6のカメラに用いる回路のブロック図
【図9】図8の回路の制御手段の動作を説明するための
フローチャート
【図10】フィルムローディングを説明するためのフロ
ーチャート
【図11】手ぶれ補正を含む処理を説明するためのフロ
ーチャート
【図12】リングレーザージャイロの一例の平面図
【図13】図12のリングレーザーの端子電圧と角速度
の関係を示すグラフ及び波形図
【図14】ジャイロに加わる角速度とビート電圧の周波
数との関係を示すグラフ
【符号の説明】
10、20 リングレーザージャイロ 311 コンパレータ 312 クロック発生手段 313 カウンタ 314、315、316 メモリ 317 温度検出手段 318 演算手段、 321 コンパレータ 322 クロック発生手段 323 タイマー 324、325、326 メモリ 327 温度検出手段 328 演算手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに反対の回転方向に周回状に伝搬す
    るレーザー光の発振しきい値が異なるように、少なくと
    も光導波路の一部に非対称な形状をもつテーパー状の光
    導波路を含むリングレーザーと、 前記リングレーザーの電流、電圧またはインピーダンス
    変化を検出する端子を有する光ジャイロと、 該光ジャイロの端子より出力される電流、電圧またはイ
    ンピーダンス変化の周期の情報を計測する計測手段と、 所定のサンプリング周期にて前記計測手段の計測結果を
    入力して、該計測結果をもとに角速度に関する情報を演
    算する演算手段とを備えた角速度検出装置であって、 角速度の検出必要範囲内において前記光ジャイロが発生
    する前記電流、電圧またはインピーダンス変化の周期が
    前記サンプリング周期よりも短くなるように設定するこ
    とを特徴とする角速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記計測手段は、クロック発生手段が発
    生する所定の周期を有する計測用クロック信号が、前記
    電流、電圧またはインピーダンス変化の周期中に計測さ
    れる数を計測することを特徴とする請求項1記載の角速
    度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記計測用クロック信号の周期は略10
    nsec.よりも長いことを特徴とする請求項2記載の
    角速度検出装置。
  4. 【請求項4】 互いに反対の回転方向に周回状に伝搬す
    るレーザー光の発振しきい値が異なるように、少なくと
    も光導波路の一部に非対称な形状をもつテーパー状の光
    導波路を含むリングレーザーと、 前記リングレーザーの電流、電圧またはインピーダンス
    変化を検出する端子を有する光ジャイロと、 該光ジャイロの端子より出力される電流、電圧またはイ
    ンピーダンス変化の周波数の情報を計測する計測手段
    と、 所定のサンプリング周波数にて前記計測手段の計測結果
    を入力して、該計測結果をもとに角速度に関する情報を
    演算する演算手段とを備えた角速度検出装置であって、 角速度の検出必要範囲内において前記光ジャイロが発生
    する前記電流、電圧またはインピーダンス変化の周波数
    が前記サンプリング周波数よりも高くなるように設定す
    ることを特徴とする角速度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記計測手段は、前記略一定のサンプリ
    ング周波数に従ったサンプル時間内に光ジャイロが発生
    する前記電流、電圧またはインピーダンス変化の周波数
    信号の数を計測することを特徴とする請求項4記載の角
    速度検出装置。
JP34234099A 1999-12-01 1999-12-01 角速度検出装置 Pending JP2001159521A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34234099A JP2001159521A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 角速度検出装置
US09/724,077 US6654126B1 (en) 1999-12-01 2000-11-28 Optical gyro with specific clock/calculation circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34234099A JP2001159521A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 角速度検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001159521A true JP2001159521A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18352977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34234099A Pending JP2001159521A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 角速度検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6654126B1 (ja)
JP (1) JP2001159521A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2882137B1 (fr) * 2005-02-15 2007-04-20 Thales Sa Dispositif d'acquisition d'une image numerique par balayage avec stabilisation passive
CN115347842B (zh) * 2022-10-12 2023-01-24 旋智电子科技(上海)有限公司 基于有约束模型预测控制的永磁同步电机电流的控制方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3373650A (en) 1965-04-02 1968-03-19 Honeywell Inc Laser angular rate sensor
US3879130A (en) 1973-05-16 1975-04-22 Howard B Greenstein Method and apparatus for the operation of ring laser in a biased mode
US4120587A (en) 1975-11-24 1978-10-17 University Of Utah Research Institute Double optical fiber waveguide ring laser gyroscope
CA1136249A (en) 1978-03-27 1982-11-23 James B. Matthews Phased-locked loop laser gyroscope system
US4429997A (en) 1978-03-27 1984-02-07 Raytheon Company Phase-locked loop laser gyroscope system
US4229106A (en) 1978-05-18 1980-10-21 Raytheon Company Electromagnetic wave ring resonator
JPS5743486A (en) 1980-08-13 1982-03-11 Agency Of Ind Science & Technol Semiconductor ring laser device
JPS5941883A (ja) 1982-09-01 1984-03-08 Fujitsu Ltd リングレ−ザジヤイロ
US4521110A (en) 1982-12-13 1985-06-04 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Dual cavity laser gyro
JPS60148185A (ja) 1984-01-12 1985-08-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体リングレ−ザジヤイロ
US4718766A (en) 1985-02-05 1988-01-12 Greenstein Howard B Stabilized ring laser bias system
US5037203A (en) 1985-10-10 1991-08-06 Rockwell International Corporation Asymmetric ring laser gyroscope and method for detecting rotation with acentric photorefractive crystal
US4913548A (en) 1988-09-21 1990-04-03 Rockwell International Corporation Solid state fiber optic semiconductor ring laser gyro apparatus with non-optical readout
JPH04174317A (ja) * 1990-11-07 1992-06-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体レーザジャイロ
US5414727A (en) * 1991-09-30 1995-05-09 Honeywell Inc. Active current control apparatus
JP3221576B2 (ja) 1992-04-06 2001-10-22 日本電信電話株式会社 半導体レーザジャイロ
JPH0638529A (ja) 1992-07-13 1994-02-10 Tokimec Inc 整流回路
JPH06140364A (ja) 1992-10-27 1994-05-20 Honda Motor Co Ltd 半導体のエッチング方法
US5400141A (en) 1993-08-31 1995-03-21 Honeywell Inc. Method and system for minimizing angular random walk or bias in a ring laser gyroscope through the use of temperature based control
JPH07131123A (ja) 1993-10-28 1995-05-19 Honda Motor Co Ltd 半導体レーザ装置及びその製造方法
JPH07146150A (ja) 1993-11-24 1995-06-06 Hitachi Ltd 光ファイバリングレーザジャイロ
JPH0818166A (ja) 1994-07-04 1996-01-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光入出射方向変換用半導体レーザ
JPH08125251A (ja) 1994-10-21 1996-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 六方晶半導体リング共振器
US5764681A (en) * 1995-11-03 1998-06-09 Cornell Research Foundation, Inc. Directional control method and apparatus for ring laser
JP3104789B2 (ja) 1997-05-02 2000-10-30 日本電気株式会社 半導体光素子およびその製造方法
US6297883B1 (en) 1998-10-19 2001-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Ring laser gas gyro with beat signal detection from current, voltage, or impedance of the ring laser
JP2001165666A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Canon Inc 角速度検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6654126B1 (en) 2003-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07199257A (ja) 像ぶれ防止のための制御装置
JPS5870217A (ja) カメラブレ検出装置
JP2000338533A (ja) 手ぶれ補正装置
US6104878A (en) Failure detection apparatus for storing and displaying the nature of the failure and the time of its occurrence
US6465771B2 (en) Angular velocity detector and apparatus having angular velocity detector
JP2001159521A (ja) 角速度検出装置
JP2897413B2 (ja) ぶれ検出機能付カメラ
JP2003140241A (ja) カメラ及びカメラの制御方法
US5537180A (en) Camera for recording position information of object to be photographed on the basis of moving amount of object in photographic image plane, and method of recording position information
JP3057752B2 (ja) ぶれ検出機能付カメラ
JPH06332062A (ja) 撮影日時記録方法およびデート写し込みシステム
JP2897414B2 (ja) ぶれ防止機能付カメラ
JP3415922B2 (ja) カメラのぶれ補正装置
JP3482233B2 (ja) ブレ補正機能付きカメラ
US6295417B1 (en) Camera capable of using film having magnetic recording part
JP3021620B2 (ja) ぶれ検出機能を有する装置
JP2000205864A (ja) 光ジャイロ
JP2000241849A (ja) シャッタ速度補正方法及びシャッタ速度制御装置
JP3090581B2 (ja) オートフォーカスカメラ
JP3472244B2 (ja) 光ジャイロ、その駆動方法及び信号処理方法
JP2000298025A (ja) 振動検出装置
JPH05188423A (ja) カメラ
JP2697132B2 (ja) 自動合焦カメラ
JPH1048721A (ja) 電子機器及びカメラ
JPH0215209A (ja) 自動合焦カメラ