JP2000205864A - 光ジャイロ - Google Patents

光ジャイロ

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JP2000205864A
JP2000205864A JP11011098A JP1109899A JP2000205864A JP 2000205864 A JP2000205864 A JP 2000205864A JP 11011098 A JP11011098 A JP 11011098A JP 1109899 A JP1109899 A JP 1109899A JP 2000205864 A JP2000205864 A JP 2000205864A
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JP
Japan
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laser
optical
optical waveguide
ring
light
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JP11011098A
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English (en)
Inventor
Takaaki Numai
貴陽 沼居
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディザ(微小振動)などの機械的な機構がな
い状態で回転方向の検出が可能で、ロックインが生じに
くく、かつ光検出器の不要なリングレーザー型ジャイロ
を提供する。 【解決手段】 光導波路の一部に1又は2以上のテーパ
ー部を設けたリングレーザーと、前記リングレーザー2
0から放出されたレーザー光を選択的に透過又は反射す
る光フィルター3と、前記光フィルターの透過光又は反
射光を受光する光検出器4とを備えた光ジャイロにおい
て、前記テ−パー部は、一つの方向に周回するレーザー
光の反射損を、他の方向に周回するレーザー光の反射損
より小さくさせて、前記一つの方向に周回するレーザ光
を発振させ、前記光フィルター3は、前記レーザ光の発
振周波数に応じて反射光の強度を変化させ、前記光検出
器の出力に基いて、前記リングレーザーの回転数及び回
転方向を検知するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ジャイロに関
し、特に半導体基板上に集積されたリングレーザー型の
光ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動する物体の角速度を検出する
ためのジャイロとしては、回転子や振動子をもつ機械的
なジャイロや、光ジャイロが知られている。特に光ジャ
イロは、瞬間起動が可能でダイナミックレンジが広いた
め、ジャイロ技術分野に革新をもたらしつつある。光ジ
ャイロには、リングレーザー型ジャイロ、光ファイバー
ジャイロ、受動型リング共振器ジャイロなどがある。こ
のうち、最も早く開発に着手されたのが、気体レーザー
を用いたリングレーザー型ジャイロであり、すでに航空
機などで実用化されている。最近では、小型で高精度な
リングレーザー型ジャイロとして、半導体基板上に集積
化された半導体レーザージャイロも提案されている。こ
の公知文献としては、例えば特開平5−288556号
公報(「半導体レーザジャイロ」)がある。
【0003】上記の公報によれば、図8に示すように、
pn接合を有する半導体基板1000上に、リング状の
利得導波路1100を形成し、この利得導波路1100
内に、電極2200からキャリアを注入してレーザ発振
を生じさせる。そして、利得導波路1100内を時計方
向及び反時計方向に伝播するレーザ光のそれぞれの一部
を取り出して、光吸収領域1700にて干渉させ、その
干渉光強度を電極2300から光電流として取り出して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のリング
レーザー型ジャイロは、回転方向の検出が出来なかっ
た。このため、ディザ(微小振動)をかけ、ディザ(微
小振動)の方向と信号との相関から回転方向を決定して
いた。
【0005】また、リングレーザー型ジャイロでは、回
転に伴い発振周波数が2つに分離する。しかし、回転数
が小さいときは発振周波数の差が小さくなる。この場
合、媒質の非線形性のため、発振周波数が一方のモード
に引き込まれるロックイン現象が生じていた。このロッ
クイン現象を解除するために、リングレーザー型ジャイ
ロに前述のディザ(微小振動)をかけることが行われて
いる。
【0006】そこで、本発明は、ディザ(微小振動)な
どの機械的な機構がない状態で回転方向の検出が可能
で、ロックインが生じにくく、かつ光検出器の不要なリ
ングレーザー型ジャイロを提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、光導波路内を一つの方向に周回するレー
ザー光を主モードとして発生するリングレーザーと、前
記リングレーザーから放出されたレーザー光をその波長
に応じた強度にフィルタリングする光フィルターと、前
記フィルタリングされた光を検出する光検出器とを備え
る。
【0008】又、本発明は、光導波路の1又は2以上の
個所にテーパー部を設けたリングレーザーと、前記リン
グレーザーから放出されたレーザー光をその波長に応じ
た強度にフィルタリングする光フィルターと、前記フィ
ルタリングされた光を検出する光検出器とを備える。
【0009】又、本発明は、光導波路の一部に1又は2
以上の光学素子を設けたリングレーザーと、前記リング
レーザーから放出されたレーザー光をその波長に応じた
強度にフィルタリングする光フィルターと、前記フィル
タリングされた光を検出する光検出器とを備えた光ジャ
イロであって、前記光学素子は、前記光導波路内を一つ
の方向に周回するレーザー光の透過損を、他の方向に周
回するレーザー光の透過損より小さくする。
【0010】又、本発明は、光導波路内を一つの方向に
周回するレーザー光を主モードとして発生するリングレ
ーザーと、前記リングレーザーから放出されたレーザー
光を受光する別のレーザーと、前記別のレーザーにおけ
る電圧、電流、又はインピーダンスの変化を検出するた
めの電気端子とを備える。
【0011】又、本発明は、光導波路の一部に1又は2
以上の光学素子を設けたリングレーザーと、前記リング
レーザーから放出されたレーザー光を受光する別のレー
ザーと、前記別のレーザーにおける電圧、電流、又はイ
ンピーダンスの変化を検出するための電気端子とを備え
る。
【0012】又、本発明は、光導波路の一部に1又は2
以上の光学素子を設けたリングレーザーと、前記リング
レーザーから放出されたレーザー光を受光する別のレー
ザーと、前記別のレーザーにおける電圧、電流、又はイ
ンピーダンスの変化を検出するための電気端子とを備え
た光ジャイロであって、前記光学素子は、前記光導波路
内を一つの方向に周回するレーザー光に対する透過損
を、他の方向に周回するレーザー光に対する透過損より
小さくする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の説明に先立
ち、まず、数式を参照して、本発明の光ジャイロの動作
原理について説明する。
【0014】本発明において、光導波路内を一つの方向
に周回するレーザー光を主モードとして発生するリング
レーザーとは、光導波路内を一つの方向に周回するレー
ザー光のみを発生するリングレーザー、又は、光導波路
内を一つの方向に周回するレーザー光の強度が他の方向
に周回するレーザー光の強度よりはるかに大きいリング
レーザーをいう。本発明の光ジャイロによって検出され
る信号のSN比は、一つの方向に周回する主モードのレー
ザー光と、他の方向に周回する副モードのレーザー光と
の強度比によって影響を受ける。従って、本発明におい
ては、主モードのレーザー光のみを発生させることが好
ましい。しかし、光ジャイロによって検出される信号の
SN比を十分な値に確保することができる範囲であれば、
副モードのレーザー光が発生しても構わない。
【0015】リングレーザー内のレーザー光が時計回り
に周回するとし、その波長をλ1 とする。前記リングレ
ーザーを時計回りに回転させるとき、時計回りのレーザ
ー光の発振周波数f1 は、非回転時の発振周波数f10
比べて、式(1)に示すように、
【0016】
【数1】 だけ減少する。ここで、S1 はレーザー光の光路が囲む
閉面積、L1 はレーザー光の光路長、Ωは回転の角速度
である。一方、前記リングレーザーを反時計回りに回転
させると、時計回りのレーザー光の発振周波数f1 は、
非回転時の発振周波数f10に比べて、式(2)に示すよ
うに、
【0017】
【数2】 だけ増加する。
【0018】前記リングレーザーから出射されたレーザ
ー光を光フィルターに入射すると、レーザー光の発振周
波数に応じて、透過光および反射光の強度が変化する。
したがって、前記光フィルターの透過光あるいは反射光
を光検出器に入射すれば、発振周波数の変化を電気信号
として検出することができる。
【0019】あらかじめ、非回転時の発振周波数と光フ
ィルターの透過波長又は反射波長との関係を定めてお
き、発振周波数の増減と前記リングレーザーに入射する
レーザー光の強度の増減が1対1に対応するようにして
おくことで、回転速度だけではなく、回転方向も検知す
ることができる。
【0020】なお、回転に伴う発振周波数の変化は小さ
いため、光フィルターとしては、スペクトルの急峻なも
のが必要である。たとえば、セルに気体を封入して原子
や分子の吸収線を利用したり、レーザーの発振スペクト
ル線幅を利用するなどの方法がある。原子や分子の吸収
線を用いる場合は、たとえばレーザー分光で用いられて
いるシュタルク効果のように、電界印加によるスペクト
ル線のシフトなどを利用すれば、リングレーザーの発振
周波数と光フィルターの共鳴周波数との関係を制御する
ことができる。
【0021】さて、リングレーザーの中で、一つの方向
に周回状に伝搬するレーザー光のみを発振させるために
は、反対方向に周回状に伝搬する光にだけ損失を与えれ
ばよい。たとえば、光導波路の一部にテーパー部を設け
ることで、前記テーパー部に入射する光に対して、全反
射条件がずれる。このため、前記テーパー部に入射した
光に対してミラー損が生ずる。光の周回方向によって、
テーパー部への入射角が異なるので、ある方向に周回す
るレーザー光に対して発振が不可能となるほど損失が大
きく、その反対方向に周回する光に対して損失を小さく
することができる。この結果、一つの方向に周回状に伝
搬するレーザー光のみを発振させることができる。ここ
で、本発明において、テーパー部は、たとえば、レーザ
ー光の伝搬方向の一方向に沿って徐々に光導波路の幅が
広くなる部分として形成される。この場合、周回するレ
ーザー光の伝搬路を含む平面に平行な平面におけるテー
パー部の形状は鋸歯状である。
【0022】また、光導波路の一部にテーパー部を設け
る代わりに、光路中に光アイソレーターのような光学素
子を挿入してもよい。光アイソレーターは、ある偏波方
向の定まった光を一方向にのみ通す。したがって、光ア
イソレーターを挿入することで、通常のレーザーのよう
にお互いに反対方向に周回する光の偏波が等しい場合、
一つの方向に周回状に伝搬する光のみが存在するリング
レーザーを作ることができる。もちろん、光を一方向に
のみ通す機能を持った光学素子ならば、光アイソレータ
ーに限らず、光サーキュレーターなど、他の光学素子で
もよいことは言うまでもない。
【0023】ところで、前記第1のリングレーザーから
出射された第1のレーザー光を前記第2のレーザーに入
射すると、前記第2のレーザーの中で、前記第1のレー
ザー光と、もともと前記第2のレーザーの中に存在する
第2のレーザー光とが干渉する。非回転時の前記第1の
レーザー光と前記第2のレーザー光の発振周波数が異な
るようにしておくことで、この発振周波数の差に応じた
ビート光が非回転時に生じる。この状態で、前記第1の
リングレーザーと前記第2のリングレーザーを同時に回
転させると、式(1)および式(2)に応じて、前記第
1のレーザー光の発振周波数が変化する。この結果、前
記第2のレーザーの中でビート周波数が変化する。この
とき、前記第2のレーザーが、電圧、電流あるいはイン
ピーダンスを検出する電気端子を備えていれば、この電
気端子からビート信号を検出することができる。このビ
ート信号は、定電流駆動であれば、端子電圧の変化とし
て検出することができる。一方、定電圧駆動であれば、
注入電流の変化として観測される。また、インピーダン
スメーターを用いて、直接アノードとカソード間のイン
ピーダンスの変化を測定してもよい。
【0024】回転方向の検知は、ビート周波数の非回転
時からの増減を観測することによって可能となる。ただ
し、回転方向を検知できるのは、第1のレーザー光の発
振周波数をf1 、第2のレーザー光の発振周波数をf2
(>f1 )とするとき、発振周波数の差が式(3)を満た
すときである。
【0025】
【数3】 もし、第1のレーザー光と第2のレーザー光の非回転時
の発振波長が等しければ、式(4)に示すように、
【0026】
【数4】 となり、ビート周波数f2 −f1 は正負の値をとる。ビ
ート周波数の絶対値が等しければ、端子から同じ信号が
出るので、この場合は回転方向の検知ができない。これ
に対して、ビート周波数の符号が常に同一(ただし説明
では、符号を正にとった)で、その絶対値だけが回転方
向によって変化する構成にすれば、回転方向の検知が可
能となる。
【0027】以上、本発明の光ジャイロの動作原理につ
いて説明した。
【0028】本発明の第1の実施形態においては、一つ
の方向に周回状に伝搬するレーザー光のみが存在するよ
うに、少なくとも光導波路の一部にテーパー状の光導波
路を含むリングレーザーと、前記リングレーザーから放
出されたレーザー光を選択的に透過あるいは反射する光
フィルターと、前記光フィルターの透過光あるいは反射
光を受光する光検出器を備えている。
【0029】第2の実施形態においては、一つの方向に
周回状に伝搬するレーザー光のみが存在するような光学
素子を少なくとも光導波路の一部に含むリングレーザー
と、前記リングレーザーから放出されたレーザー光を選
択的に透過あるいは反射する光フィルターと、前記光フ
ィルターの透過光あるいは反射光を受光する光検出器を
備えている。
【0030】第3の実施形態においては、前記リングレ
ーザーの光導波路が、全反射面をもつ。この記構成にお
いて、リングレーザーが全反射面を備えて、この全反射
面のみでリング型共振器を構成すれば、ミラー損失がな
くなるため、レーザーの発振しきい値が低減される。
【0031】第4の実施形態においては、前記リングレ
ーザーと前記光フィルターが光導波路で光学的に結合さ
れている。
【0032】第5の実施形態においては、前記光導波路
が前記リングレーザーを構成する光導波路の一部であ
る。この構成において、前記リングレーザーから出射し
たレーザー光が、前記光導波路の中を伝搬して前記光フ
ィルターに入射することから、前記リングレーザーと前
記光フィルターとの間の光の結合効率が高くなる。さら
に、前記リングレーザーと前記光フィルターとを光学的
に接続する光導波路が、前記リングレーザーを構成する
光導波路の一部であれば、前記リングレーザーと前記光
導波路との間の光の結合効率も高くできる。
【0033】第6の実施形態においては、一つの方向に
周回状に伝搬するレーザー光のみが存在するように、少
なくとも光導波路の一部にテーパー状の光導波路を含む
第1のリングレーザーと、前記第1のリングレーザーか
ら放出されたレーザー光を受光する第2のレーザーを備
え、かつ前記第2のレーザーが、電圧、電流あるいはイ
ンピーダンスを検出する電気端子を備えている。
【0034】第7の実施形態においては、一つの方向に
周回状に伝搬するレーザー光のみが存在するような光学
素子を少なくとも光導波路の一部に含む第1のリングレ
ーザーと、前記第1のリングレーザーから放出されたレ
ーザー光を受光する第2のレーザーを備え、かつ前記第
2のレーザーが、電圧、電流あるいはインピーダンスを
検出する電気端子を備えている。この構成において、た
とえば前記第2のレーザーを導波型レーザーとする。こ
の場合、前記第2のレーザーは、回転を受けても発振周
波数は変化しない。
【0035】第8の実施形態においては、前記第1のリ
ングレーザーと前記第2のレーザーが光導波路で光学的
に結合されている。
【0036】第9の実施形態においては、前記光導波路
が前記リングレーザーを構成する光導波路の一部であ
る。この構成において、前記リングレーザーから出射し
たレーザー光が、前記光導波路の中を伝搬して前記光フ
ィルターあるいは前記第2のレーザーに入射することか
ら、前記リングレーザーと前記光フィルター、あるいは
前記第1のリングレーザーと前記第2のレーザーとの間
の光の結合効率が高くなる。さらに、前記リングレーザ
ーと前記光フィルターとを光学的に接続する光導波路
が、前記リングレーザーを構成する光導波路の一部であ
れば、前記リングレーザーと前記光導波路との間の光の
結合効率も高くできる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0038】(第1の実施例)図1は本発明の特徴を最
もよく表す図画であり、同図において3は光フィルタ
ー、4は光検出器、10は石英管、11は光導波路の非
対称テーパー部、12はミラー、13はアノード、15
はカソード、100は反時計回りのレーザー光、101
はミラーから出射したレーザー光、102は光フィルタ
ーを透過したレーザー光である。
【0039】上記構成において、石英のブロックをドリ
ルを用いてくり抜き、石英管10を形成した。その後、
石英管10にミラー12を取り付けた。さらに、石英管
10にアノード13、カソード15を取り付けた。次に
石英管10の中にヘリウムガスとネオンガスを入れ、ア
ノード13とカソード15間に電圧をかけると放電が始
まり、電流が流れるようになる。そして、光導波路のテ
ーパー部11のために、時計回りのレーザー光に対する
損失が大きく、この結果、石英管10の中で反時計回り
のレーザー光100のみが発振する。したがって、お互
いに反対方向に周回状に伝搬するレーザー光の間で生じ
る引き込み、すなわちロックインは起きない。
【0040】さて、光フィルター3としては、石英セル
の中にヘリウムガスとネオンガスを入れた気体セルを用
いた。さらに気体セルの中に電極を挿入し、ガスに電界
をかけた。ただし、放電が生じない条件とした。このと
き、シュタルク効果によって吸収スペクトルの位置が変
化する。こうして、レーザー光100の発振周波数と吸
収スペクトルの位置関係を制御することができる。な
お、ここでは光フィルターとして気体セルを用いたが、
光フィルターとして、レーザーを用いてもよい。レーザ
ーに対して、レーザー光の発振周波数付近の光を入射す
ると、選択的に増幅することができる。しかも、レーザ
ー光の発振スペクトル幅は狭いので、レーザーを急峻な
選択性をもつ光フィルターとして利用することができ
る。ただし、注入同期が生じない程度に入射光の光強度
を抑えておくことが重要である。
【0041】石英管10が静止しているときは、レーザ
ー光100の発振周波数は4.73×1015Hz、発振
波長λは632.8nmである。光共振器を構成するミ
ラーの一部からレーザー光101が出射し、光フィルタ
ー3に入射する。光フィルター3を透過したレーザー光
102が光検出器4に入射すると、光検出器4から10
mVの信号が得られる。
【0042】さて、石英管10が毎秒1度の速度で時計
回りに回転を受け、共振器の1辺の長さが10cmのと
き、反時計回りのレーザー光100の発振周波数f1
248.3kHzだけ増加する。この発振周波数に対し
て、光フィルター3の透過率が大きいため、レーザー光
102の光強度が増加する。この結果、石英管10が回
転しないときに比べて光検出器4の出力電圧が5mV増
加する。一方、石英管10が毎秒1度の速度で反時計回
りに回転すると、レーザー光100の発振周波数f1
248.3kHzだけ減少する。この場合、光フィルタ
ー3の透過率が小さいため、レーザー光102の光強度
が減少する。この結果、石英管10が回転しないときに
比べて光検出器4の出力電圧が5mV減少する。
【0043】このように光検出器4の出力電圧の増減に
よって、回転方向を検知することができる。しかも、電
位の変化量の絶対値が回転速度と1対1に対応している
ので、回転速度も測定することができる。すなわち、本
発明によって、回転速度と回転方向を同時に検知するこ
とができる。
【0044】なお、ここでは、ヘリウムガスとネオンガ
スを用いたが、レーザー発振する気体であれば何であっ
てもよい。また、光導波路も、光路が囲む形状が、図1
のように四角形だけでなく、六角形や三角形、あるいは
円などどのような形状でもよい。
【0045】(第2の実施例)図2は本発明の特徴を最
もよく表す図面であり、同図において103は光フィル
ター3で反射したレーザー光である。
【0046】上記構成において、第1の実施例との違い
は、光検出器4に光フィルター3の透過光ではなく、反
射光を入射したことだけである。したがって、第1の実
施例で説明したのと同様な原理で、回転方向と回転速度
を検出することができる。
【0047】(第3の実施例)図3は本発明の特徴を最
もよく表す図画であり、同図において16は光アイソレ
ーターである。
【0048】上記構成において、図1との違いは、テー
パー状の光導波路11の代わりに光アイソレーター16
を用いたことである。光アイソレーターは、ある偏波方
向の定まった光を一方向にのみ通す。したがって、光ア
イソレーターを挿入することで、通常のレーザーのよう
にお互いに反対方向に周回する光の偏波が等しい場合、
一つの方向に周回状に伝搬する光のみが存在するリング
レーザーを作ることができる。もちろん、光を一方向に
のみ通す機能を持った光学素子ならば、光アイソレータ
ーに限らず、光サーキュレーターなど、他の光学素子で
もよいことは言うまでもない。
【0049】(第4の実施例)図4は本発明の特徴を最
もよく表す図画である。
【0050】上記構成において、第3の実施例との違い
は、光検出器4に光フィルター3の透過光ではなく、反
射光を入射したことだけである。したがって、第3の実
施例で説明したのと同様な原理で、回転方向と回転速度
を検出することができる。
【0051】(第5の実施例)図5は第5の実施例の特
徴を最もよく表す図画であり、同図において20はリン
グ共振器型半導体レーザー、21は光導波路の非対称テ
ーパー部、23はアノード、25はキャップ層、26は
クラッド層、27は光ガイド層、28は活性層、29は
光ガイド層、34は半導体基板、35はカソード、20
0は反時計回りのレーザー光、201は出射したレーザ
ー光、202は光フィルター3を透過したレーザー光で
ある。また、上の図は上面図、下の図は上の図のA−
A’でカットした断面図である。
【0052】上記構成における製造方法を説明する。ま
ず、有機金属気相成長法を用いて、n−InP基板34
(厚み350μm)の上にリング共振器型半導体レーザ
ー20を構成する1.3μm組成のアンドープInGa
AsP光ガイド層29(厚み0.15μm)、1.55
μm組成のアンドープInGaAsP活性層28(厚み
0.1μm)、1.3μm組成のアンドープInGaA
sP光ガイド層27(厚み0.15μm)、p−InP
クラッド層26(厚み2μm)、1.4μm組成のp−
InGaAsPキャップ層25(厚み0.3μm)を成
長する。結晶成長後、スピンコーターを用いて、p−I
nPキャップ層の上にフォトレジストAZ−1350
(ヘキスト製)を膜厚が1μmとなるように塗布する。
プリベークを80℃で30分おこなった後、ウェハーに
マスクをかけて露光した。現像、リンス後の光導波路の
幅は5μmであり、テーパー部21では、光導波路の幅
の最大値は8μm、最小値は5μmである。また、光導
波路1周の長さは、600μmである。このあと、ウェ
ハーをリアクティブ・イオンエッチング装置に導入し、
塩素ガスを用いて、深さが3μmとなるようにエッチン
グした。最後に、p−InPキャップ層25の上にアノ
ード23としてCr/Auを蒸着によって形成した。ま
た、n−InP基板にカソード35として、AuGe/
Ni/Auを蒸着した。その後、水素雰囲気中でアニー
ルし、オーミック接触をとった。
【0053】上記構成において、半導体と空気では屈折
率が異なるため、界面で反射が生じる。半導体の屈折率
を3.5とすると、界面に対する法線とレーザー光との
なす角が16.6度以上で全反射が生じる。全反射を受
けるモードは、他のモードに比べてミラー損失分だけ発
振しきい値が小さくなるので、低注入電流レベルで発振
が開始する。しかもこの発振モードに利得が集中するた
め、他のモードの発振は抑制される。図5において、界
面に対する法線とレーザー光とのなす角は45度であ
り、全反射条件を満たす。ただし、レーザー光を取り出
す界面のみ、全反射条件からずれるように、界面に対す
る法線とレーザー光とのなす角が16.5度となるよう
にした。室温における発振しきい値は3mAである。リ
ング共振器型レーザー20の駆動電流は4.5mAであ
り、このレーザーが静止しているときは、レーザー光2
00の発振波長λは1.55μmである。光フィルター
3を透過したレーザー光202が光検出器4に入射する
と、透過光202が存在しないときに比べて光検出器4
の出力電圧が10mV増加する。
【0054】さて、リング共振器型レーザー20が、カ
メラの手ぶれや自動車の振動程度の毎秒30度の速度で
時計回りに回転を受けると、反時計回りのレーザー光2
00の発振周波数f3 は130Hzだけ増加する。この
発振周波数に対して、光フィルター3の透過率が大きい
ため、レーザー光202の光強度が増加する。この結
果、リング共振器型レーザー20が回転しないときに比
べて光検出器4の出力電圧が5mV増加する。一方、リ
ング共振器型レーザー20が毎秒30度の速度で反時計
回りに回転すると、レーザー光200の発振周波数f3
は130Hzだけ減少する。この場合、光フィルター3
の透過率が小さいため、レーザー光202の光強度が減
少する。この結果、リング共振器型レーザー20が回転
しないときに比べて光検出器4の出力電圧が5mV減少
する。
【0055】このように光検出器4の出力電圧の増減に
よって、回転方向を検知することができる。しかも、電
位の変化量の絶対値が回転速度と1対1に対応している
ので、回転速度も測定することができる。すなわち、本
発明によって、回転速度と回転方向を同時に検知するこ
とができる。
【0056】なお、ここでは半導体材料として、InG
aAsP系のものを用いたが、GaAs系、ZnSe
系、InGaN系、AlGaN系などどのような材料系
であってもかまわない。また、光導波路も、光路が囲む
形状が、図5のように四角形だけでなく、六角形や三角
形、あるいは円などどのような形状でもよい。また、光
フィルター3で反射した光を光検出器4に入射する構成
としてもよいことは言うまでもない。
【0057】(第6の実施例)図6は第6の実施例の特
徴を最もよく表す図画であり、同図において5は光導波
路、210は光導波路5を伝搬するレーザー光、211
は光導波路5から出射されたレーザー光、212は光フ
ィルター3を透過したレーザー光である。
【0058】上記構成において、リング共振器型レーザ
ー20と光フィルター3が、光導波路5によって光学的
に結合していることから、結合効率が向上する。したが
って、第5の実施例と同じ駆動条件で、光検出器4から
得られる信号電圧の振幅が7mVになった。
【0059】(第7の実施例)図7は第7の実施例の特
徴を最もよく表す図画であり、同図において22は光導
波路である。
【0060】上記構成において、リング共振器型レーザ
ー20の光導波路と光導波路22が接続されていること
から、結合効率が向上する。したがって、第5の実施例
や第6の実施例と同じ駆動条件で、光検出器4から得ら
れる信号電圧の振幅が10mVになった。
【0061】(第8の実施例)図8は本発明の特徴を最
もよく表す図画であり、同図において4はレーザー、4
1はアノード、42はカソード、43は電気端子であ
る。
【0062】上記構成において、レーザー4として、石
英管の中にヘリウムガスとネオンガスを入れたHe−N
eレーザーを用いた。アノード41とカソード42の間
に電流を流すことで、レーザー4が発振する。このと
き、共振器のQ値を制御しておくことで、発振周波数を
制御することができる。
【0063】石英管10が静止しているときは、レーザ
ー光100の発振周波数f1 は4.73×1015Hz、
発振波長λは632.8nmである。レーザー4の発振
周波数f2 はf1 よりも20MHzだけ小さい。光共振
器を構成するミラーの一部からレーザー光101が出射
し、レーザー4に入射すると、レーザー4の中で周波数
20MHzのビート光が発生する。この結果、レーザー
4の電気端子43とカソード42の間に周波数20MH
z、振幅100mVの電気信号が発生する。
【0064】さて、石英管10が毎秒1度の速度で時計
回りに回転を受け、共振器の1辺の長さが10cmのと
き、反時計回りのレーザー光100の発振周波数f1
248.3kHzだけ増加する。この結果、レーザー4
の電気端子43とカソード42の間にビート周波数は、
式(5)に示すように、
【0065】
【数5】 で、振幅100mVの電気信号が発生する。一方、石英
管10が毎秒1度の速度で反時計回りに回転すると、レ
ーザー光100の発振周波数f1 は248.3kHzだ
け減少する。この場合、レーザー4の電気端子43とカ
ソード42の間にビート周波数は、式(6)に示すよう
に、
【0066】
【数6】 で、振幅100mVの電気信号が発生する。
【0067】このようにビート周波数の増減によって、
回転方向を検知することができる。しかも、電位の変化
量の絶対値が回転速度と1対1に対応しているので、回
転速度も測定することができる。すなわち、本発明によ
って、回転速度と回転方向を同時に検知することができ
る。
【0068】なお、ここでは、レーザー4として気体レ
ーザーを用いたが、色素、固体、半導体など、どのよう
な媒質を用いたレーザーでもよい。
【0069】(第9の実施例)図9は本発明の特徴を最
もよく表す図画である。
【0070】上記構成において、図8との違いは、テー
パー状の光導波路11の代わりに光アイソレーター16
を用いたことである。光アイソレーターは、ある偏波方
向の定まった光を一方向にのみ通す。したがって、光ア
イソレーターを挿入することで、通常のレーザーのよう
にお互いに反対方向に周回する光の偏波が等しい場合、
一つの方向に周回状に伝搬する光のみが存在するリング
レーザーを作ることができる。もちろん、光を一方向に
のみ通す機能を持った光学素子ならば、光アイソレータ
ーに限らず、光サーキュレータ等の他の光学素子でも良
い。
【0071】(第10の実施例)図10は第10の実施
例の特徴を最もよく表す図画である。
【0072】上記構成において、レーザー20が静止し
ているとき、レーザー光200の発振周波数f3 は、レ
ーザー4の発振周波数f4 よりも1kHz大きい。ま
た、レーザー光を取り出す界面のみ、全反射条件からず
れるように、界面に対する法線とレーザー光とのなす角
が16.5度となるようにした。リング共振器型レーザ
ー20から出射されたレーザー光201をレーザー4に
入射することで、レーザー4の中でレーザー光201と
レーザー4の放出光が干渉する。この結果、レーザー4
の電気端子43とカソード42の間から振幅50mV、
周波数1kHzの信号が得られる。すなわち、リング共
振器型レーザー20が静止しているときでも、ビート電
圧が検出できる。
【0073】さて、リング共振器型レーザー20が、カ
メラの手ぶれや自動車の振幅程度の毎秒30度の速度で
時計回りに回転を受けると、反時計回りのレーザー光2
00の発振周波数f3 は130Hzだけ増加する。した
がって、ビート周波数は、式(7)に示すように、
【0074】
【数7】 となる。一方、リング共振器型レーザー20が、毎秒3
0度の速度で反時計回りに回転を受けると、ビート周波
数は、式(8)に示すように、
【0075】
【数8】 となる。ビート周波数の増減量の絶対値は、回転速度に
比例しているので、回転速度の検出ができるだけでな
く、回転方向とビート周波数の増減が1対1に対応して
いるので、回転方向の検知が可能となる。
【0076】(第11の実施例)図11は第11の実施
例の特徴を最もよく表す図画である。
【0077】上記構成において、リング共振器型レーザ
ー20とレーザー4が、光導波路5によって光学的に結
合していることから、結合効率が向上する。したがっ
て、第6の実施例と同じ駆動条件で、電気端子43から
得られる信号電圧の振幅が7mVになった。
【0078】(第12の実施例)図12は第12の実施
例の特徴を最もよく表す図画である。
【0079】上記構成において、リング共振器型レーザ
ー20の光導波路と光導波路22が接続されていること
から、結合効率が向上する。したがって、第6の実施例
や第8の実施例と同じ駆動条件で、電気端子43から得
られる信号電圧の振幅が10mVになった。
【0080】
【発明の効果】以上説明した本発明の第1の実施形態及
び第2の実施形態によれば、回転時の端子電圧を観測
し、非回転時からの増減を求めることによって、回転方
向と回転速度を検知することができる。また、一つの方
向に周回状に伝搬するレーザー光だけが存在することか
ら、ロックインのない光ジャイロを実現することができ
る。
【0081】また、第3の実施形態によれば、ミラー損
失がなくなるため、レーザーの発振しきい値が低減され
る。この結果、低消費電力の光ジャイロが実現できる。
【0082】また、第4の実施形態及び第5の実施形態
によれば、光学損失が小さくなり、消費電力の小さい光
ジャイロを実現することができる。
【0083】又、実施形態6及び実施形態7によれば、
回転時の端子電圧を観測し、非回転時からの増減を求め
ることによって、回転方向と回転速度を検知することが
できる。また、一つの方向に周回状に伝搬するレーザー
光だけが存在することから、ロックインのない光ジャイ
ロを実現することができる。
【0084】又、実施形態8及び実施形態9によれば、
ミラー損失がなくなるため、レーザーの発振しきい値が
低減される。この結果、低消費電力の光ジャイロが実現
できる。又、光学損失が小さくなり、消費電力の小さい
光ジャイロを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図5】本発明の第5の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図6】本発明の第6の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図7】本発明の第7の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図8】本発明の第8の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図9】本発明の第9の実施例に係る光ジャイロを説明
する図である。
【図10】本発明の第10の実施例に係る光ジャイロを
説明する図である。
【図11】本発明の第11の実施例に係る光ジャイロを
説明する図である。
【図12】本発明の第12の実施例に係る光ジャイロを
説明する図である。
【図13】従来の半導体レーザジャイロの平面図であ
る。
【符号の説明】
3 光フィルター 4 光検出器 5 光導波路 10 石英管 11 光導波路の非対称テーパー部 12 ミラー 13 アノード 15 カソード 16 光アイソレーター 20 リング共振器型半導体レーザー 21 光導波路のテーパー部 22 光導波路 23 アノード 25 キャップ層 26 クラッド層 27 光ガイド層 28 活性層 29 光ガイド層 34 半導体基板 35 カソード 41 アノード 42 カソード 43 電気端子 100 反時計回りのレーザー光 101 レーザー光 102 レーザー光 103 レーザー光 200 反時計回りのレーザー光 201、202、210、211、212 レーザー光

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路内を一つの方向に周回するレー
    ザー光を主モードとして発生するリングレーザーと、前
    記リングレーザーから放出されたレーザー光をその波長
    に応じた強度にフィルタリングする光フィルターと、前
    記フィルタリングされた光を検出する光検出器とを備え
    ることを特徴とする光ジャイロ。
  2. 【請求項2】 光導波路の1又は2以上の個所にテーパ
    ー部を設けたリングレーザーと、前記リングレーザーか
    ら放出されたレーザー光をその波長に応じた強度にフィ
    ルタリングする光フィルターと、前記フィルタリングさ
    れた光を検出する光検出器とを備えることを特徴とする
    光ジャイロ。
  3. 【請求項3】 光導波路の一部に1又は2以上の光学素
    子を設けたリングレーザーと、前記リングレーザーから
    放出されたレーザー光をその波長に応じた強度にフィル
    タリングする光フィルターと、前記フィルタリングされ
    た光を検出する光検出器とを備えた光ジャイロであっ
    て、 前記光学素子は、前記光導波路内を一つの方向に周回す
    るレーザー光の透過損を、他の方向に周回するレーザー
    光の透過損より小さくすることを特徴とする光ジャイ
    ロ。
  4. 【請求項4】 前記光導波路が、全反射面をもつことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載された
    光ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記リングレーザーと前記光フィルター
    とを光学的に結合する結合光導波路とを備えることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載された光
    ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記結合光導波路は、前記リングレーザ
    ーを構成する前記光導波路の一部であることを特徴とす
    る請求項5記載の光ジャイロ。
  7. 【請求項7】 光導波路内を一つの方向に周回するレー
    ザー光を主モードとして発生するリングレーザーと、前
    記リングレーザーから放出されたレーザー光を受光する
    別のレーザーと、前記別のレーザーにおける電圧、電
    流、又はインピーダンスの変化を検出するための電気端
    子とを備えることを特徴とする光ジャイロ。
  8. 【請求項8】 光導波路の一部に1又は2以上の光学素
    子を設けたリングレーザーと、前記リングレーザーから
    放出されたレーザー光を受光する別のレーザーと、前記
    別のレーザーにおける電圧、電流、又はインピーダンス
    の変化を検出するための電気端子とを備えることを特徴
    とする光ジャイロ。
  9. 【請求項9】 光導波路の一部に1又は2以上の光学素
    子を設けたリングレーザーと、前記リングレーザーから
    放出されたレーザー光を受光する別のレーザーと、前記
    別のレーザーにおける電圧、電流、又はインピーダンス
    の変化を検出するための電気端子とを備えた光ジャイロ
    であって、 前記光学素子は、前記光導波路内を一つの方向に周回す
    るレーザー光に対する透過損を、他の方向に周回するレ
    ーザー光に対する透過損より小さくすることを特徴とす
    る光ジャイロ。
  10. 【請求項10】 前記光導波路は、全反射面を持つこと
    を特徴とする請求項7乃至9のいずれか一つに記載され
    た光ジャイロ。
  11. 【請求項11】 前記リングレーザーと前記別のレーザ
    ーを光学的に結合する結合光導波路を備えることを特徴
    とする請求項7乃至10のいずれか一つに記載された光
    ジャイロ。
  12. 【請求項12】 前記結合光導波路は、前記リングレー
    ザーを構成する光導波路の一部であることを特徴とする
    請求項11記載の光ジャイロ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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