JP2000121367A - 光ジャイロ - Google Patents

光ジャイロ

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JP2000121367A
JP2000121367A JP10296581A JP29658198A JP2000121367A JP 2000121367 A JP2000121367 A JP 2000121367A JP 10296581 A JP10296581 A JP 10296581A JP 29658198 A JP29658198 A JP 29658198A JP 2000121367 A JP2000121367 A JP 2000121367A
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JP
Japan
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light
laser
semiconductor laser
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light detecting
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JP10296581A
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English (en)
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Takaaki Numai
貴陽 沼居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特別な光学系を用いなくても光の
結合効率が良好な、半導体基板上に半導体レーザーと光
検出手段とを設けた光ジャイロを提供する。 【解決手段】 本発明の光ジャイロは、周回状に光が伝
搬するリング共振型半導体レーザーと、該リング共振型
半導体レーザーから生じたレーザー光に対する全反射面
とを備え、該全反射面に存在するエバッセント光のしみ
出し距離範囲内に、光検出手段を設けたことを特徴とす
る。前記リング共振型半導体レーザーが突起部を有し、
該突起部に近接して前記光検出手段を設けた形態が好ま
しく、前記突起部における、前記リング共振型半導体レ
ーザーを構成する半導体と光の界面への入射角を16.
6度未満とした形態が望ましい。また、前記光検出手段
を集積化した方がさらに望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ジャイロに係
る。より詳細には、特別な光学系が無くても光の結合効
率が安定な光ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動する物体の角速度を検出する
ために用いるジャイロとしては、回転子や振動子をもつ
機械的なジャイロや、光ジャイロが知られている。特
に、光ジャイロは瞬間起動が可能でダイナミックレンジ
が広いため、ジャイロ技術分野に革新をもたらしつつあ
る。光ジャイロには、リング共振型レーザージャイロ、
光ファイバージャイロ、受動型のリング共振器ジャイロ
などがある。このうち、最も早く開発に着手されたの
が、ガスレーザーを用いたリング共振型レーザージャイ
ロであり、既に航空機用途などで実用化されている。最
近では、小型で高精度なリング共振型半導体レーザージ
ャイロも提案されており、その一例としては特開平5−
288556号公報に開示されたものが挙げられる。
【0003】しかしながら、従来のリング共振型半導体
レーザージャイロでは、半導体基板上に半導体レーザー
と光検出手段を集積してはいるが、半導体レーザーと光
検出手段との間に適切な光学系が無いため、光の結合効
率に問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特別
な光学系を用いなくても光の結合効率が良好な、半導体
基板上に半導体レーザーと光検出手段とを設けた光ジャ
イロを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ジャイロ
は、周回状に光が伝搬するリング共振型半導体レーザー
と、該リング共振型半導体レーザーから生じたレーザー
光に対する全反射面とを備え、該全反射面に存在するエ
バッセント光のしみ出し距離範囲内に、光検出手段を設
けたことを特徴とする。
【0006】上記構成に係るリング共振型レーザーで
は、周回状に光が伝搬するするが、レーザーを回転させ
た場合、右回りのレーザー光と左回りのレーザー光の発
振周波数の差Δfは、次式で与えられる。
【0007】Δf=(4S/λL)Ω (1) ここで、Sは光路が囲む閉面積、λはレーザー光の発振
波長、Lは光路長、Ωは回転の角速度である。つまり、
半導体レーザーから出射される右回りのレーザー光と左
回りのレーザー光を一つの光検出手段で受ければ、電気
的なビート信号が発生する。また、半導体レーザーがレ
ーザー光に対する全反射面をもっていることから、ミラ
ー損失が無くなるため、レーザーの発振しきい値を低減
できる。さらに、この全反射面にはエバッセント光が存
在し、半導体レーザーの共振器外に光がしみ出してい
る。この光のしみ出している距離範囲内に、光検出手段
を設けることにより、安定した光の結合効率が得られ
る。
【0008】また、前記リング共振型半導体レーザーが
突起部を有し、該突起部に近接して前記光検出手段を設
けることにより、突起部から光検出手段に向けてレーザ
ー光が選択的に出射されるようになる。この出射された
光を光検出手段で受けることによって、回転速度が検出
可能となる。この場合、エバッセント光を光検出手段に
結合するわけではないので、突起部と光検出手段との間
の距離は、しみ出し距離より大きくても構わない。従っ
て、半導体レーザーと光検出手段との配置に関して、設
計の自由度が増す。
【0009】さらに、前記突起部における、前記リング
共振型半導体レーザーを構成する半導体と光の界面への
入射角を、16.6度未満とした場合には、全反射が生
じなくなることから、突起部から出射される光の強度が
大きくなり、突起部から出射された光に対する光検出手
段の感度が向上する。
【0010】さらには、レーザー光を受ける光検出手段
を集積化して設けることにより、検出感度の向上が可能
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下では、本発明に係る光ジャイ
ロの構成及びその作用について、図面を参照して説明す
る。
【0012】(第1の実施の形態)図1は、本発明に係
る、周回状に光が伝搬するリング共振型半導体レーザー
と、該レーザーから出射された光を受ける光検出手段と
を備えた光ジャイロの一例を示す模式的な斜視図であ
り、半導体レーザーとして円柱状のものを用いた場合を
示す。図1において、1は半導体レーザー、2は光検出
手段、11は半導体レーザーの上に設けたアノード、1
2は半導体レーザーを構成する活性層、21は光検出手
段の上に設けたアノード、22は光検出手段を構成する
吸収層、31はカソード、50は半導体レーザー及び光
検出手段を載置する基板である。
【0013】上記構成において、アノード11から半導
体レーザー1に電流を注入するとともに、アノード21
を用いて光検出手段2に逆バイアス電圧を印加する。活
性層12と吸収層22は厚さが0.1μmで、1.55
μm組成のInGaAsP膜であり、その上下に厚さが
0.3μmで、1.3μm組成のInGaAsPからな
る光ガイド層を設け、さらにこれらを挟むようにInP
からなるクラッド層が形成されている。半導体と空気で
は屈折率が異なるため、界面で反射が生じる。半導体の
屈折率を3.5とすると、界面に対する法線とレーザー
光とのなす角が16.6度以上で全反射が生じる。全反
射を受けるモードは、他のモードに比べてミラー損失分
だけ発振しきい利得が小さくなるので、低注入電流レベ
ルで発振が開始する。しかもこの発振モードに利得が集
中するため、他のモードの発振は抑制される。半導体レ
ーザー40からなる素子の半径が10μm、活性層の厚
さが0.1μmのとき、発振しきい電流は0.8mAと
なる。半導体レーザー1と光検出手段2との距離は、エ
バッセント光のしみ出し距離と等しい0.83μmとし
た。駆動電流3mAのとき、カメラの手ぶれや、自動車
の振動程度の毎秒30度の回転を活性層12の面内に受
けると、光検出手段1から電圧振幅100mV、周波数
23.6Hzの信号が得られる。
【0014】従って、上記構成により、安定な光の結合
効率を有する光ジャイロが得られることが明らかとなっ
た。
【0015】なお、ここでは半導体レーザーの形状とし
て円柱状を選んだが、光が周回するような共振器を構成
できれば、半導体レーザーの形状は何であってもかまわ
ない。また、半導体材料として、InGaAsP系のも
のを用いたが、GaAs系、ZnSe系、InGaN
系、AlGaN系などどのような材料系であっても構わ
ない。
【0016】(第2の実施の形態)図2は、本発明に係
る、周回状に光が伝搬するリング共振型半導体レーザー
と、該レーザーから出射された光を受ける光検出手段と
を備えた光ジャイロの他の一例を示す模式的な斜視図で
あり、光検出手段が半導体レーザーを取り囲むように設
けた点が第1の実施の形態(図1)と異なる。他の点
は、第1の実施の形態と同様とした。
【0017】この構成によれば、半導体レーザー1のす
べての面に存在するエバッセント光を光検出手段2で受
光することができるので、半導体レーザー1の側面に多
少非対称な部分があっても、高い光の結合効率を有する
光ジャイロが得られる。
【0018】(第3の実施の形態)図3は、本発明に係
る、周回状に光が伝搬するリング共振型半導体レーザー
と、該レーザーから出射された光を受ける光検出手段と
を備えた光ジャイロの他の一例を示す模式的な斜視図で
あり、半導体レーザーが突起部を有し、該突起部に近接
して光検出手段を設けた点が第1の実施の形態(図1)
と異なる。他の点は、第1の実施の形態と同様とした。
【0019】この構成によれば、半導体レーザー1の中
で周回するレーザー光に対して、突起部13のみで半導
体と光の界面への入射角が異なる。突起部13への入射
角が16.6度未満になるように突起部を形成すると全
反射が生じなくなり、突起部13からレーザー光が出射
される。この光を光検出手段2で受けることによって、
回転速度を検出することができる。この場合、エバッセ
ント光を光検出手段2に結合するわけではないので、突
起部13と光検出手段2との間の距離は、しみ出し距離
よりも大きくてもよい。従って、半導体レーザー1と光
検出手段2の配置に関して、設計の自由度が増す。
【0020】(第4の実施の形態)図4は、本発明に係
る、周回状に光が伝搬するリング共振型半導体レーザー
と、該レーザーから出射された光を受ける光検出手段と
を備えた光ジャイロの他の一例を示す模式的な斜視図で
あり、光検出手段が半導体レーザーを取り囲むように設
けた点が第3の実施の形態(図3)と異なる。他の点
は、第3の実施の形態と同様とした。
【0021】この構成によれば、突起部13から色々な
方向に出射されるレーザー光を余すところなく、光検出
手段2で受けることが可能となる。その結果、第3の実
施の形態よりもさらに光の結合効率が増す。
【0022】なお、上述した全ての実施の形態におい
て、光検出手段の形状を立方体状とした例を示したが、
この形状に制限されるものではない。また、半導体レー
ザー1と光検出手段2を構成する材料系が異なっていて
も構わない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周回状に光が伝搬するリング共振型レーザーと、該リン
グ共振型半導体レーザーから生じたレーザー光に対する
全反射面とを備え、該全反射面に存在するエバッセント
光のしみ出し距離範囲内に、光検出手段を設けたことに
より、特別な光学系がなくても光の結合効率が高く、し
かも安定な小型軽量の光ジャイロを提供することが可能
となる。
【0024】上記構成において、リング共振型半導体レ
ーザーが突起部を有し、該突起部に近接して前記光検出
手段を設けることによって、半導体レーザーと光検出手
段の配置に関して、設計の自由度を増すことができる。
【0025】また、前記突起部における、前記リング共
振型半導体レーザーを構成する半導体と光の界面への入
射角を16.6度未満とした場合には、全反射が生じな
くなることから、突起部から出射される光の強度が大き
くなる。したがって、突起部から出射された光に対する
光検出手段の感度が向上する。
【0026】さらには、レーザー光を受ける光検出手段
を集積化して設けることにより、さらに高い検出感度を
有する光ジャイロを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、半導体レーザーを備えた光ジャ
イロの一例を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明に係る、半導体レーザーを備えた光ジャ
イロの他の一例を示す模式的な斜視図である。
【図3】本発明に係る、半導体レーザーを備えた光ジャ
イロの他の一例を示す模式的な斜視図である。
【図4】本発明に係る、半導体レーザーを備えた光ジャ
イロの他の一例を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザー、 2 光検出手段、 11 半導体レーザーの上に設けたアノード、 12 半導体レーザーを構成する活性層、 21 光検出手段の上に設けたアノード、 22 光検出手段を構成する吸収層、 31 カソード、 50 半導体レーザー及び光検出手段を載置する基板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周回状に光が伝搬するリング共振型半導
    体レーザーと、該リング共振型半導体レーザーから生じ
    たレーザー光に対する全反射面とを備え、該全反射面に
    存在するエバッセント光のしみ出し距離範囲内に、光検
    出手段を設けたことを特徴とする光ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記リング共振型半導体レーザーが突起
    部を有し、該突起部に近接して前記光検出手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記突起部における、前記リング共振型
    半導体レーザーを構成する半導体と光の界面への入射角
    を、16.6度未満としたことを特徴とする請求項2に
    記載の光ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記光検出手段が集積化されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の光ジャイロ。
JP10296581A 1998-10-19 1998-10-19 光ジャイロ Pending JP2000121367A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005085759A1 (ja) 2004-03-03 2005-09-15 Advanced Telecommunications Research Institute International 半導体レーザを用いたジャイロ
JP2006278850A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Advanced Telecommunication Research Institute International 半導体発光素子、その製造方法およびその半導体発光素子を用いた半導体レーザジャイロ

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WO2005085759A1 (ja) 2004-03-03 2005-09-15 Advanced Telecommunications Research Institute International 半導体レーザを用いたジャイロ
US7835008B2 (en) 2004-03-03 2010-11-16 Advanced Telecommunications Research Institute International Gyro employing semiconductor laser
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