JP2001158973A - 亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板 - Google Patents

亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板

Info

Publication number
JP2001158973A
JP2001158973A JP34070699A JP34070699A JP2001158973A JP 2001158973 A JP2001158973 A JP 2001158973A JP 34070699 A JP34070699 A JP 34070699A JP 34070699 A JP34070699 A JP 34070699A JP 2001158973 A JP2001158973 A JP 2001158973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
film
steel sheet
hydroxide
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34070699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3596665B2 (ja
Inventor
Shigeaki Miyauchi
重明 宮内
Tsugumoto Ikeda
貢基 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP34070699A priority Critical patent/JP3596665B2/ja
Publication of JP2001158973A publication Critical patent/JP2001158973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3596665B2 publication Critical patent/JP3596665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害なイオンを含まない処理浴で処理したと
しても、亜鉛に起因する白錆の発生を抑制することので
きる新規なノンクロメート処理鋼板を提供する。 【解決手段】 皮膜の主成分を、Ceの酸化物及び/又
は水酸化物、並びにSiの酸化物及び/又は水酸化物と
することにより白錆の発生が抑制された亜鉛系めっき鋼
板用表面処理皮膜である。具体的には、皮膜中に占める
全酸化物に対するCeの酸化物及び/又は水酸化物の比
率が0.10〜0.60;皮膜中に占める全酸化物に対
するSiの酸化物及び/又は水酸化物の比率が0.2〜
0.8の範囲であり;且つ、Siの酸化物及び/又は水
酸化物に占めるSiO2の比率が0.15〜0.90で
あることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白錆の発生が抑制
された亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜、及び該皮膜が
施された表面処理鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】亜鉛系めっき鋼板は、保管時に大気中の
水分等と反応し、亜鉛表面に白色の粉状錆が発生して外
観を著しく損なうという問題を抱えている。その為、亜
鉛に起因する白錆の発生防止を目的としてクロメート処
理が施されていた。
【0003】ところが、クロメート処理は処理液中に有
害なフッ化物イオン、クロム酸イオン等を含む為、環境
負荷が大きく、また、皮膜中に含まれる6価クロムの溶
出が避けられないため、人体への有害性も懸念されてい
る。そこで、有害なイオンを含まない処理浴で処理した
としても、亜鉛に起因する白錆の発生を抑制することの
できる新規なノンクロメート処理鋼板の提供が切望され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、亜鉛に起因
する白錆の発生を抑制することのできる新規なノンクロ
メート処理鋼板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成すること
ができた本発明の亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜は、
皮膜の主成分を、Ceの酸化物及び/又は水酸化物、並
びにSiの酸化物及び/又は水酸化物とすることにより
白錆の発生が抑制されたものであるところに要旨を有す
るものである。ここで、皮膜中に占める全酸化物に対す
るCeの酸化物及び/又は水酸化物の比率が0.10〜
0.60であり;皮膜中に占める全酸化物に対するSi
の酸化物及び/又は水酸化物の比率が0.2〜0.8の
範囲であり;且つ、Siの酸化物及び/又は水酸化物に
占めるSiO2の比率が0.15〜0.90であること
が推奨される。また、SiO2の粒径が20nm以下で
あるものは本発明の好ましい態様である。
【0006】更に、上記の皮膜が施された表面処理鋼板
も本発明の範囲内に包含される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは白錆の発生を防止し
得るノンクロメート処理鋼板を提供すべく鋭意検討して
きた。その結果、皮膜の主成分を、Ceの酸化物及び/
又は水酸化物(以下、「Ce酸化物」で代表させる場合
がある)、並びにSiの酸化物及び/又は水酸化物(以
下、「Si酸化物」で代表させる場合がある)とするこ
とにより所期の目的が達成されることを見出し、本発明
を完成した。
【0008】この様に本発明は、皮膜の主成分を、「C
e及びSi」という二種類の元素の酸化物及び/又は水
酸化物に特定することにより、白錆の発生を極めて有効
に防止し得、クロメート処理鋼板に匹敵するか若しくは
それ以上の耐食性を有する亜鉛系めっき鋼板が得られる
ことを見出した点に技術的思想を有するものである。
【0009】一般に白錆は、亜鉛系めっき鋼板のめっき
表面に表面結露等の空気中水分が付着すると、当該水分
がめっき金属の主成分である亜鉛を溶解し、溶出した亜
鉛イオンがZn(OH)2、ZnO、ZnCl2・4Zn(O
H)2等の水酸化物、酸化物、塩基性塩化物等を生成する
ことにより発生すると考えられている。この様な白錆生
成機構を考慮すれば、白錆の発生防止手段として、亜
鉛と、水分等の腐食環境との接触を遮断し得る強固なバ
リア層を形成すること、及び溶出した亜鉛イオンが水
と化学的に反応する前に当該亜鉛イオンを固定化(吸
着)することが考えられるが、上述した本発明の構成を
採用すれば、これらの作用が同時に得られることが分か
った。
【0010】尚、従来のノンクロメート処理鋼板におい
ても、Ce酸化物やSi酸化物を包含する様な技術は開
示されているが、上記特定の二種類の組合わせが特に白
錆発生の防止に有効であることまで言及したものは今ま
で開示されていない。
【0011】例えば特開平11−61432号公報に
は、金属板表面に希土類金属元素及び/又はIVA属元
素の化合物もしくはこれらの混合物を主成分とする皮膜
を第一層として被覆し、さらにその表面に樹脂を主成分
とする皮膜を第二層として被覆してなる無機/有機複合
表面処理金属板が開示されている。上記公報は、「希土
類元素は防食機能を有している」点に鑑み、特に当該希
土類元素の酸素酸化合物及び/又は酸素酸水素化合物に
よる優れたバリヤー効果を発揮するという知見に基づい
てなされたものであり、上記の二層構造とすることによ
り耐食性及び密着性を高めようというものである。実施
例には、希土類金属元素であるCeの酸化物(Ce
2)にリン酸及びシリカを添加した第一層皮膜、並び
に樹脂マトリックス成分にアクリル系エマルジョンを使
用した第二層の組合わせが開示されている。
【0012】しかしながら、上記公報では、白錆発生防
止等の耐食性改善にはCe等の希土類元素の添加が有効
であるという程度の認識レベルにとどまっており、希土
類元素のなかでも特にCeに着目し、Ce酸化物と白錆
発生防止効果との関係を言及したものではない。即ち、
非常に多くの希土類元素化合物のなかでも特にCe酸化
物は後記する通り、緻密なバリヤー効果を発揮するがC
e酸化物単独では防食効果は不充分であり、併用するS
i酸化物のZn吸着作用(Znイオン溶出防止作用)と
相俟って始めて、白錆発生を極めて有効に防止すること
ができるという本願発明独自の知見は上記公報には開示
も示唆もされていない。実際のところ、上記公報の実施
例で挙げられているのは、「第一層皮膜がCeO2及び
アクリル系エマルジョンに、リン酸及びシリカを;第二
層皮膜がアクリル系エマルジョンを添加してなる二層タ
イプの金属板」であり、第一層皮膜中にCeO2及びシ
リカに加えてエマルジョン及びリン酸をも必須成分とし
て含有するものであるが、この様な二層皮膜は、上記C
eO2の代わりにCeの酸素酸化物化合物(ポリリン酸
/Ce化合物)を使用した二層皮膜や、当該Ceの酸素
酸化物化合物に更にリン酸及びシリカを添加した二層皮
膜に比べ、耐食性が劣ることが示されている。換言すれ
ば、上記公報のメインテーマはあくまでも「Ce等の希
土類元素の酸素酸化合物による耐食性向上効果」を明ら
かにした点にあり、そのなかでも特にCe酸化物に着目
した場合、最も優れた白錆防止効果を発揮し得るのは当
該Ce酸化物とSi酸化物とを併用した皮膜であること
までは、上記公報からは到底読取れないのである。実際
のところ、本発明の如く上記特定の二種類の酸化物を併
用してなる皮膜を使用した場合には、上記公報におい
て、白錆発生防止効果に最も優れていると評価された皮
膜の一つ(第一層がポリリン酸/Ce化合物、並びにリ
ン酸及びシリカを添加した皮膜;第二層がSBRラテッ
クスにコロイダルシリカを添加した皮膜)と比較して
も、白錆発生防止効果が格段に優れていることを確認し
ている(後記する実施例参照)。
【0013】従って、本願発明は、上記公報において上
位概念で表現されている「希土類元素の化合物」のなか
でも特に「Ce酸化物」に着目したものであり、「Ce
酸化物」による耐食性効果を一層有効に発揮させる為に
は、当該Ce酸化物とSi酸化物を併用することが有効
であり、この様な構成を採用することにより、バリア効
果の強化に加え、溶出亜鉛イオン吸着効果も有効に発揮
される結果、主にバリア効果の強化しか付与されていな
かった上記公報の皮膜に比べ、格段に優れた白錆発生防
止効果が得られる点で、上記公報の選択発明と位置づけ
られると思料される。
【0014】以下、本発明皮膜を構成する要件について
説明する。
【0015】前述した通り、本発明皮膜は、Ceの酸化
物及び/又は水酸化物、並びにSiの酸化物及び/又は
水酸化物を主成分として含有するものである。このうち
本発明皮膜に用いられるCeの酸化物及び/又は水酸化
物としては、Ce(III)またはCe(IV)の酸化物、
水酸化のいずれも使用することができ、例えばCe
23、Ce(OH)3;CeO2、CeO2・xH2O、C
e(OH)4、Ce(OH)3(OOH)等が挙げられ
る。
【0016】また、本発明に用いられるSiの酸化物及
び/又は水酸化物としてはSi(II)またはSi(IV)
の酸化物、水酸化物のいずれも使用することができ、例
えばSiO、SiO2(シリカ)、コロイドシリカ(水
和により表面にOH基を有するSiO2のコロイド懸濁
液)、ケイ酸塩等が挙げられる。
【0017】このうち前者のCeの酸化物及び/又は水
酸化物は、後者のSiの酸化物及び/又は水酸化物を固
定して皮膜中に保持する糊の役割を有し、亜鉛表面にバ
リア性のある緻密な皮膜を形成することにより亜鉛の溶
出を防止する作用を有する。これに対し、後者のSiの
酸化物及び/又は水酸化物は、大別してSiO2による
作用と、SiO2以外のSiの酸化物及び/又は水酸化
物による作用に分けられる。このうちSiO2は、溶出
する亜鉛と難溶性の化合物を形成して自由な亜鉛イオン
を固着し、白錆発生を防止するものである。一方、Si
2以外のSiの酸化物及び/又は水酸化物は、Ceの
酸化物及び/又は水酸化物中でSi−Oのネットワーク
を形成して皮膜を補強し、SiO2粒子保持特性を増加
させると共に、Ce塩皮膜のバリア性を向上させる。即
ち、SiO2はZnイオンの溶出防止に寄与する化合物
であり;一方、SiO2以外のSiの酸化物及び/又は
水酸化物は、Ce化合物による緻密なバリヤー皮膜の形
成に寄与する化合物であり、これらの両化合物の作用
が、前記Ceの酸化物及び/又は水酸化物の作用と相俟
って相乗的に発揮される結果、所望の優れた白錆発生防
止作用が得られるのである。
【0018】尚、本発明では、上記Ceの酸化物及び/
又は水酸化物、並びにSiの酸化物及び/又は水酸化物
を、皮膜中に主成分として含有するものであるが、本発
明において「主成分」とは、要するに上記特定の二種類
の酸化物及び/又は水酸化物が皮膜中に主体的に存在し
ていれば良く、具体的には、皮膜中に上記酸化物及び/
又は水酸化物が合計で約60%以上存在するものは本発
明の範囲内に包含される。従って、本発明で特定する上
記二種類の酸化物及び/又は水酸化物が「主成分」とし
て上記範囲内で皮膜中に含有されている以上、これら以
外の酸化物及び/又は水酸化物、例えば、亜鉛めっき皮
膜に起因する酸化物及び/又は水酸化物(Zn,Zn−
Al,Zn−Mg,Zn−Fe,Zn−Ni等の酸化物
及び/又は水酸化物)等が皮膜中に含有されていても構
わない。
【0019】この様な作用を有効に発揮させる為には、
皮膜中に占める上記元素の酸化物及び/又は水酸化物の
比率を所定範囲に制御することが推奨される。
【0020】まず、皮膜中に占める全酸化物に対するC
e酸化物及び/又は水酸化物の比率は0.10〜0.6
0であることが好ましい。上記比率が0.10未満では
SiO2粒子の保持力が不充分であり、バリア性のある
緻密な皮膜が得られない。より好ましくは0.15以上
である。但し、上記比率が0.60を超えると皮膜中に
占めるSiO2の比率が少なくなり、これではSiO2
よる亜鉛イオン溶出防止作用が充分に得られず、所望の
白錆発生防止効果が発揮されない。より好ましくは0.
50以下である。
【0021】また、皮膜中に占める全酸化物に対するS
i酸化物及び/又は水酸化物の比率は0.2〜0.8で
あることが好ましい。上記比率が0.2未満では、皮膜
中に占めるSiO2の割合が少なくなり、溶出亜鉛イオ
ンの固着能が低下する。より好ましくは0.30以上で
ある。但し、上記比率が0.8を超えると、相対的にC
eの酸化物及び/又は水酸化物の占める比率が少なくな
り、SiO2の保持特性が低下する為、所望の白錆発生
防止効果が有効に発揮されない。より好ましくは0.7
5以下である。
【0022】更に、Siの酸化物及び/又は水酸化物中
に占めるSiO2の比率は0.15〜0.90であるこ
とが好ましい。上記比率が0.15未満では、SiO2
による溶出亜鉛イオンの固着能が低下し、所望の白錆発
生防止効果が得られない。より好ましくは0.25以上
である。但し、上記比率が0.90を超えると、SiO
2以外のSiの酸化物及び/又は水酸化物によるバリヤ
ー皮膜補強効果が低下し、所望の白錆発生防止効果が得
られない。より好ましくは0.75以下である。
【0023】上記酸化物及び/又は水酸化物の比率を測
定するに当たっては、XPS(X線光電子分光法)を採
用すれば良い。即ち、XPSにより皮膜中に含有される
元素を同定した後、Ce3d5,Si2p,基板物質M
について、通常XPSにおける組成分析に用いられる手
法により原子分率を算出する。この様にして得られた原
子分率は、金属など酸化物以外の物質として存在する原
子の割合も含んでいる可能性がある。よって、夫々の元
素のピークについて、予想される構成物質に基づいてピ
ーク分離を行い、元素のピーク面積に対する酸化物のピ
ーク面積の割合を求め、これを先に求めた原子分率に乗
ずることにより、着目している元素で酸化物に含まれる
原子の割合を算出する。当然のことながら、状態分析の
結果、酸化物以外の物質がない場合は、最初に求められ
た原子分率がそのまま酸化物の原子分率となる。
【0024】さらにSiO2とSiOxの比(SiO2
SiOx)を求めるには、上記の如くSi2pのピーク
を構成物質に基づいてピーク分離を行った後、SiO2
に相当するピーク(結合エネルギー=103.3〜10
3.8eV)の面積を求め、Si2pのピーク面積に対
する割合を求めてSiO2/SiOxとする。
【0025】尚、本発明では、上記SiO2の粒径は2
0nm以下であることが好ましい。20nmを超えると
単位面積当たりに占めるSiO2粒子の合計表面積の比
率が小さくなり、所望の亜鉛イオン吸着効果が得られな
い。実用的には5〜10nmの粒径が推奨される。
【0026】本発明皮膜に用いられる基本成分は以上の
通りであるが、その他、本発明の作用を損なわない範囲
で、皮膜に通常用いられる成分(MoOx、WOx、Z
rOx、MnOx、TiOx等)を適宜添加することが
できる。
【0027】また、本発明皮膜の膜厚は20nm以上で
あることが好ましい。20nm未満では、皮膜形成によ
る亜鉛イオンの吸着効果及びバリア効果が不充分であ
る。皮膜の膜厚を大きくすれば、より優れた作用が得ら
れるが、実用性を考慮すればその上限を100nmとす
ることが推奨される。
【0028】次に、上記皮膜を製造する方法について説
明する。本発明では、上記成分を主成分とする処理液に
亜鉛めっき鋼を浸漬するか、または処理液を亜鉛めっき
鋼板表面にスプレーすれば良い。即ち、現在汎用されて
いるクロメート処理設備をそのまま適用することができ
る。
【0029】本発明では、亜鉛めっき鋼板に上記皮膜が
単独で施された単層皮膜を用いても良いが、更により優
れた特性の付与を目指して、上記皮膜の上に樹脂皮膜が
施された二層皮膜などの複数皮膜を用いても良い。
【0030】また、本発明に用いられる亜鉛めっき鋼板
としては特に限定されず、例えば溶融亜鉛めっき鋼板、
溶融亜鉛−アルミ合金めっき鋼板、溶融亜鉛−アルミニ
ウム−マグネシウム合金めっき鋼板等の溶融亜鉛めっき
鋼板または合金化溶融亜鉛めっき鋼板;電気亜鉛めっき
鋼板、電気亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板、電気亜鉛−
鉄合金めっき鋼板、電気亜鉛−クロム合金めっき鋼板等
の電気亜鉛めっき鋼板等が挙げられる。
【0031】以下実施例に基づいて本発明を詳述する。
ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、
前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは
全て本発明の技術範囲に包含される。
【0032】
【実施例】実施例1 Ce源として硝酸セリウム六水和物(和光純薬工業株式
会社製、特級)を所定量溶解した水溶液に、シリカ源と
して、表1のNo.3及び8についてはオルト珪酸ナト
リウム(ナカライテック社製)を、その他のサンプル
(No.1、2、4〜7、9〜13、15)については
粒径を調整したコロイダルシリカ溶液(日産化学社製
「ST−OXS」,「ST−OX」,「ST−O」,
「ST−OL」,「ST−OZL」)を加えた後、更に
反応促進剤として過酸化水素(和光純薬工業株式会社
製)を添加して処理浴を調整した。
【0033】また、No.14についてはコロイダルシ
リカの代わりにアルミナゾル(日産化学社製、アルミナ
ゾル−520)を、No.15については硝酸セリウム
の代わりに硝酸ランタン六水和物(和光純薬工業株式会
社製、特級)を用いて処理浴を調整した。
【0034】次に、電気亜鉛めっき鋼板(めっき付着量
20g/m2)をアルカリ脱脂(ファインクリーナ F
C4386 20g/L,40℃,1.5分間浸漬)し
た後水洗し、上記方法で調整した処理液(40℃)に5
秒間浸漬して皮膜を形成した(表1のNo.1〜1
5)。その後、水洗、乾燥を行って試験材を得、SST
試験(5%,35℃の塩水を噴霧)による白錆発生まで
の時間により耐食性を評価した。
【0035】比較の為に、特開平11−61432号公
報の記載に準じ、ポリリン酸/Ce(IV)化合物
(「PP−CeIV」と略記する)、シリカ、リン酸及
び樹脂を含有する皮膜を作成した(表1のNo.1
6)。
【0036】具体的には、硝酸二アンモニウムセリウム
(IV)をポリリン酸(昭和化学社製;平均分子量約3
38)中に溶解(モル比Ce/Pで1/6の割合)した
後、200℃で12時間加熱することによりPP−Ce
IVを得た。また、樹脂としては、市販の水分散カルボ
キシル基含有SBRラテックス(日本合成ゴム社製:樹
脂固形分50重量)を使用した。
【0037】まず、第一層形成用の処理液として、上記
PP−CeIV、及び添加物としてオルソリン酸及びコ
ロイダルシリカ溶液(日産化学製、ST−O)を配合し
て、夫々の濃度がCe換算で100g/L(0.7
M),オルソリン酸はH3PO4として20g/L,コロ
イダルシリカはSiO2換算で5g/L(0.08M)
になる様に調整した。また、第2層形成用の処理液とし
て、上記樹脂を固形分換算で100g/L,コロイダル
シリカ溶液を5g/L(0.08M)となる様に水中に
分散して調整した。
【0038】次いで、バーコーター法により、上記の各
処理液を電気亜鉛めっき鋼板(めっき付着量20g/m
2)に塗布し、乾燥して皮膜を形成した(第一層の膜厚
約0.5μm、第二層の膜厚約0.5μm)。尚、乾燥
時間は第一層の場合、雰囲気温度200℃で30秒間、
第二層の場合、雰囲気温度200℃で15秒間とした。
【0039】更に対照として、クロメート処理(日本パ
ーカライジング社製「ジンクロム3367」)したクロ
メート処理材(Cr目付量10〜30mg/m2)を作
成した(表1のNo.17)。
【0040】尚、表1のNo.1〜16における皮膜中
の各酸化物分率及び皮膜厚さは、前述のXPSにより求
めた。測定条件は以下の通りである。
【0041】試料:化成処理した亜鉛めっき鋼板を1c
m角に切断して用いた。当該試料は、化成処理を行った
こと以外は特別な処理を施さず、例えば洗浄等の特別な
処理は行わないものとする。また、No.16に関して
は、第二層の樹脂を塗布する前の試料について測定し
た。 測定装置:パーキン・エルマー社製PH15400MC
X線光電子分光装置 X線出力:MgKα(400W) 測定条件:光電子取出角度(45度) 分析領域:1.1mmφ
【0042】皮膜厚さについては、アルゴンスパッタ
(スパッタ速度5nm/分)により表面をエッチング
し、夫々の深さにて、XPSで通常用いられる組成分析
の手法を用いて各元素の原子分率を求め、酸素と亜鉛の
原子分率が等しくなる深さをもって膜厚とした。
【0043】また、酸化物量の測定は以下の要領で行っ
た。用いたスペクトルは以下の通りである。 Ce3d5(結合エネルギー892〜877eV) Si2p (結合エネルギー105〜98eV) Zn2p (結合エネルギー1027〜1017eV) ZnLMM(運動エネルギー985〜997eV) Al2p (結合エネルギー67〜77eV) La3d5(結合エネルギー840〜830eV) 得られたスペクトルについては平滑化(領域11点)を
行い、更にスペクトルの2回微分関数のピークから元ス
ペクトルに含まれるピーク位置を測定した。
【0044】次に、最表面ではClsピークが28
4.7eVとなる様に、エッチング後では、ZnLMM
ピークで金属Znのピークが出現した場合は、金属Z
nのピーク位置が992.1eVとなる様に、Cls及
び金属Znのピークが得られない場合はCe3d5のピ
ークが、先の述べた、で補正したスペクトルと同じ
位置となる様にチャージアップ補正を行った。
【0045】次に、各ピークに関して、ピークの両スロ
ープに接する様に直線を引きベースライン補正を行っ
た。但し、Si2pピークはCe4dピークのスロープ
上に位置する為、Ceのピーク強度が大きい場合には、
Si2pピークの束縛エネルギーが低い側のスロープに
接する様に直線を引きベースラインとした。
【0046】最後に、補正したスペクトルに対してGa
uss−Lorents関数(混合割合50%)でフィ
ッティングを行うことによりピーク分離して、各酸化物
の割合及びSiO2/SiOxを求めた。更に、SiO2
の粒径は、TEM(透過型電子顕微鏡)による皮膜断面
観察及び電子線回折に基づいて粒子状組織及び粒子の結
晶系を評価することにより皮膜中のSiO2を確認し、
得られたTEM像により粒径を評価した。
【0047】上記試験材における各種酸化物の組成及び
白錆発生までの時間を表1に併記する。
【0048】
【表1】
【0049】表1の結果より、以下の様に考察すること
ができる。
【0050】まず、No.1〜3、及び10〜13は、
皮膜中に本発明で特定する所定の酸化物を主成分として
含有し、しかも各酸化物の比率及びSiO2の粒径が本
発明の好ましい要件を満足する実施例であるが、いずれ
も、No.17のクロメート処理材と同程度若しくはそ
れ以上の優れた白錆発生防止効果を示す。このうちN
o.2はNo.1,3に比べ、皮膜中のSiO2量が最
も多い為、白錆発生防止効果が一段と向上するものと考
えられる。また、No.10及び11は、皮膜内の粒子
状コロイダルシリカの粒径が最も小さい為、亜鉛吸着面
積が大きくなり、優れた耐食性を発揮したものと考えら
れる。
【0051】これに対し、No.4/No.5はCeの
酸化物及び/又は水酸化物の比率が本発明の好ましい要
件を下回る/超える比較例;No.6/No.7はSi
の酸化物及び/又は水酸化物の比率が本発明の好ましい
要件を下回る/超える比較例;No.8/No.9はS
iO2の比率が本発明の好ましい要件を下回る/超える
比較例;No.16はCeの酸化物及び/又は水酸化物
の比率が本発明の好ましい要件を超え、Siの酸化物及
び/又は水酸化物の比率が本発明の好ましい要件を下回
る比較例であるが、いずれもクロメート処理材に比べ、
白錆発生防止効果に劣っていた。
【0052】また、セリウムの代わりにランタンを用い
たNo.14;コロイダルシリカの代わりにアルミナゾ
ルを用いたNo.15も同様に白錆発生防止効果に劣る
ものであった。
【0053】
【発明の効果】本発明は上記の様に構成されているの
で、有害なイオンを含まない処理浴で処理したとして
も、亜鉛に起因する白錆の発生を抑制することのできる
新規なノンクロメート処理鋼板を提供することができ
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膜の主成分を、Ceの酸化物及び/又
    は水酸化物、並びにSiの酸化物及び/又は水酸化物と
    することにより白錆の発生が抑制されたものであること
    を特徴とする亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜。
  2. 【請求項2】 皮膜中に占める全酸化物に対するCeの
    酸化物及び/又は水酸化物の比率が0.10〜0.60
    であり、 皮膜中に占める全酸化物に対するSiの酸化物及び/又
    は水酸化物の比率が0.2〜0.8の範囲であり、且
    つ、 Siの酸化物及び/又は水酸化物に占めるSiO2の比
    率が0.15〜0.90である請求項1に記載の表面処
    理皮膜。
  3. 【請求項3】 SiO2の粒径が20nm以下である請
    求項1または2に記載の表面処理皮膜。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の表面処
    理皮膜が施されたものである表面処理鋼板。
JP34070699A 1999-11-30 1999-11-30 亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板 Expired - Lifetime JP3596665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34070699A JP3596665B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34070699A JP3596665B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001158973A true JP2001158973A (ja) 2001-06-12
JP3596665B2 JP3596665B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=18339544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34070699A Expired - Lifetime JP3596665B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3596665B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006509106A (ja) * 2002-12-09 2006-03-16 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼーション 水性被覆溶液及び金属表面の処理方法
WO2006062037A1 (ja) * 2004-12-08 2006-06-15 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien 金属の表面処理用組成物、表面処理用処理液、表面処理方法、及び表面処理金属材料
JP2007314831A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Kobe Steel Ltd 耐白錆性に優れたノンクロメート被覆溶融亜鉛めっき鋼板
US8304092B2 (en) 2006-12-13 2012-11-06 Jfe Steel Corporation Surface-treated galvanized steel sheet with superior flat-portion corrosion resistance, blackening resistance, and appearance and corrosion resistance after press forming and aqueous surface-treatment liquid for galvanized steel sheet
US9127366B2 (en) 2010-09-29 2015-09-08 Jfe Steel Corporation Zinc-based metal coated steel sheet
KR20230143181A (ko) 2021-03-08 2023-10-11 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 도장 도금 강판 또는 도장 도금 강대
EP4212645A4 (en) * 2020-09-08 2023-11-22 POSCO Co., Ltd SURFACE MODIFICATION METHOD FOR GALVANIZED STEEL SHEET AND SURFACE MODIFIED GALVANIZED STEEL SHEET THEREBY

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5663915B2 (ja) 2009-03-31 2015-02-04 Jfeスチール株式会社 亜鉛系めっき鋼板
JP5754102B2 (ja) 2009-10-27 2015-07-22 Jfeスチール株式会社 亜鉛系めっき鋼板
SG187123A1 (en) 2010-09-29 2013-02-28 Jfe Steel Corp Method for manufacturing zinc or zinc alloy coated steel sheet and zinc or zinc alloy coated steel sheet manufactured by the m,ethod
JP5870570B2 (ja) 2011-09-14 2016-03-01 Jfeスチール株式会社 亜鉛系めっき鋼板用の表面処理液ならびに亜鉛系めっき鋼板およびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11335864A (ja) * 1998-05-20 1999-12-07 Nkk Corp 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11335864A (ja) * 1998-05-20 1999-12-07 Nkk Corp 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006509106A (ja) * 2002-12-09 2006-03-16 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼーション 水性被覆溶液及び金属表面の処理方法
WO2006062037A1 (ja) * 2004-12-08 2006-06-15 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien 金属の表面処理用組成物、表面処理用処理液、表面処理方法、及び表面処理金属材料
AU2005312758B2 (en) * 2004-12-08 2010-06-10 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Composition for metal surface treatment, treating liquid for surface treatment, method of surface treatment, and surface-treated metallic material
JP2007314831A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Kobe Steel Ltd 耐白錆性に優れたノンクロメート被覆溶融亜鉛めっき鋼板
JP4704956B2 (ja) * 2006-05-24 2011-06-22 株式会社神戸製鋼所 耐白錆性に優れたノンクロメート被覆溶融亜鉛めっき鋼板
US8304092B2 (en) 2006-12-13 2012-11-06 Jfe Steel Corporation Surface-treated galvanized steel sheet with superior flat-portion corrosion resistance, blackening resistance, and appearance and corrosion resistance after press forming and aqueous surface-treatment liquid for galvanized steel sheet
US9127366B2 (en) 2010-09-29 2015-09-08 Jfe Steel Corporation Zinc-based metal coated steel sheet
EP4212645A4 (en) * 2020-09-08 2023-11-22 POSCO Co., Ltd SURFACE MODIFICATION METHOD FOR GALVANIZED STEEL SHEET AND SURFACE MODIFIED GALVANIZED STEEL SHEET THEREBY
KR20230143181A (ko) 2021-03-08 2023-10-11 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 도장 도금 강판 또는 도장 도금 강대

Also Published As

Publication number Publication date
JP3596665B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0174019A1 (en) Steel strip plated with a zinc-based coating layer containing an inorganic dispersoid
WO2007123276A1 (ja) 耐食性、耐黒変性、塗装密着性及び耐アルカリ性に優れる複合皮膜処理亜鉛含有めっき鋼材
JP4637978B2 (ja) 耐食性塗料及びこれを塗装した耐食性鉄鋼材料
JP2001158973A (ja) 亜鉛系めっき鋼板用表面処理皮膜及び表面処理鋼板
JP2022505593A (ja) 3価クロム及び無機化合物を含有した表面処理溶液組成物、これを用いて表面処理された溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2005146340A (ja) 耐食性,耐黒変性に優れた溶融Mg含有亜鉛合金めっき鋼板
JP5168075B2 (ja) 耐食性、導電性、耐熱性に優れる表面処理金属材料およびその製造方法
JP4648565B2 (ja) 金属用防錆剤および防錆処理鋼材
JP2000309879A (ja) 表面処理金属板
JP3454010B2 (ja) ノンクロム型金属防食用被覆組成物
JP2005097719A (ja) 亜鉛めっき製品用非クロム表面処理剤
JP2007023309A (ja) 耐食性に優れた溶融亜鉛合金めっき鋼板
JP2001172771A (ja) 表面処理亜鉛系めっき鋼板
JP6052521B2 (ja) 耐食性金属部材被覆の製造プロセス、及び、耐食性金属部材の製造プロセス
JP6296210B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JP2005126812A (ja) 耐食性,塗装性,接着性に優れた亜鉛系めっき鋼板
JP7385119B2 (ja) 表面処理鋼板および表面処理鋼板の製造方法
JP3279209B2 (ja) 塗装密着性に優れた表面処理鋼板の製造方法
JP2000256870A (ja) 耐食性の優れた非クロム型表面処理鋼板
JP4757367B2 (ja) 防錆処理方法及び防錆処理金属材
JP4354851B2 (ja) 鋼板用防錆処理液及び防錆処理方法
JP2777902B2 (ja) 耐食性に優れた複層めっき鋼板
JP4007736B2 (ja) クロムを含まない有機被覆した亜鉛めっき鋼材
JP4470515B2 (ja) 耐白錆性と外観が優れた表面処理鋼板
JP4808585B2 (ja) 表面処理金属材料

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3596665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term