JP2001158271A - アシストグリップ - Google Patents

アシストグリップ

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JP2001158271A
JP2001158271A JP34332899A JP34332899A JP2001158271A JP 2001158271 A JP2001158271 A JP 2001158271A JP 34332899 A JP34332899 A JP 34332899A JP 34332899 A JP34332899 A JP 34332899A JP 2001158271 A JP2001158271 A JP 2001158271A
Authority
JP
Japan
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grip
core material
assist grip
groove
assist
Prior art date
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Pending
Application number
JP34332899A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitaka Matsuda
文孝 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシストグリップの中空芯材把持部の強
度を向上し、かつ十分な中空度を保持しつつ成形性にも
優れたアシストグリップの提供。 【解決手段】 中空に射出形成された断面略楕円の把持
部を有する芯材と、前記把持部を覆う外皮を一体に成形
したアシストグリップであって、前記把持部の長径側端
部に溝部を形成したことを特徴とするアシストグリッ
プ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の室内に
取り付けられ、乗員がつかまるためのアシストグリップ
に関する。
【0002】
【従来の技術】アシストグリップの芯材を樹脂を用いて
ガスインジェクション成形法(例えばAGI法、CIN
PRES法など)によって中空成形し、この芯材を金型
にインサートして、よりソフトな樹脂材料で被覆したも
のが知られている。アシストグリップの芯材は、例えば
両端末に回動可能な軸受け構造の中実部を持ち、または
車体にねじ止め可能な取付座が一体に形成され(例えば
特開平6−226781に記載の構造、回動可能構造は
実開平5−37564参照)、その間は中空の把持部で
ある。芯材を中空成形することによって、一般的には強
度を落とさずに軽量化ができるとともに、両端の取付構
造について溶融樹脂に成形圧力を十分印加可能であるの
で、充填不足や収縮によるヒケの発生を防止できるとい
う利点がある。一方、ソフトな樹脂材料、例えば軟質の
塩化ビニルやTPOなどのエラストマーを一体に被覆成
形するとき、中空部を圧縮する力が加わるが、その圧力
に十分耐える必要がある。アシストグリップは握りやす
さのため真円の断面でなく、扁平な楕円形にするのがよ
い。また可倒式にあっては、楕円形にして格納状態にお
ける車室内への突出量を減少させ、居住性の点でも好ま
しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスの
圧入により形成される中空部は円形断面を取ろうとする
傾向がある。そこで、断面が扁平な楕円の芯材把持部は
肉厚の不均一が生じやすく、芯材強度が局所的に弱くな
ることになる。すなわち、楕円の長径の長さに対して短
辺が極端に短いので、金型キャビティ表面に接する樹脂
の流動性が低下(溶融樹脂粘度が上昇)しても、外形形
状に沿った扁平な楕円形の中空部が形成されにくく、短
辺方向には長辺方向の端末よりも薄肉になると考えられ
る。この薄肉部は、中空芯材把持部を金型内にインサー
トしてその表面に外皮材を射出成形する際、その射出圧
力によって変形し、その結果、中空部はつぶれてしま
う。そこで、薄肉部の形成を防止しようとして、ガス圧
を下げれば短辺側の肉厚が得られるが、一方中空部が流
動方向に十分に成長せず、そのため製品端末へガス圧が
十分加わらず樹脂充填不足や「ひけ」の発生の問題があ
るし、あるいはガスの注入時期を遅らせると、短辺側の
樹脂は粘度が上がって肉厚が増加する傾向にはなるもの
の、製品全体を充填する樹脂が冷えて流動性が低下し、
ヘリテーションマークと呼ばれるフロー皺や艶ムラ、ひ
け、充填不足などの問題が顕著になる。そこで十分な充
填と保圧が得られるガス圧と注入時期とするために、樹
脂射出量を増やしている。それで、射出樹脂量を多めに
せざるを得ず、よって中空度が上がらず、ガスインジェ
クション成形のメリットを十分享受できない。
【0004】また上記のような対策をする結果、中空部
を僅かに形成させるだけになるので、射出樹脂量(ショ
ットサイズ)、樹脂温度などの条件の変動に対して品質
ばらつきが敏感になるし、また成形条件の設定幅が狭ま
り、生産性、歩留りなどの点で不利となる場合もある。
中空部が流動端末に向かって十分な容積を有して成長し
ないので、ガスによる保圧効果も少ない。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題点を解消
したアシストグリップを提供することを目的とするもの
である。すなわち、アシストグリップにおける断面が扁
平な芯材把持部の強度を向上し、かつ、十分な中空度を
保持しながら、成形性を向上したアシストグリップを提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、芯材把持部の長
径側端部に溝部を設けることが有効であることを知見
し、本発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は(1)中空に射出形成
された断面略楕円の把持部を有する芯材と、前記把持部
を覆う外皮を一体に成形したアシストグリップであっ
て、前記把持部の長径側端部に溝部を形成したことを特
徴とするアシストグリップ、(2)溝部は略L字状の切
欠である、前記(1)のアシストグリップ、に関する。
【0008】この発明は、上記のように、断面略楕円の
芯材把持部の長径側端部に溝部を形成することが重要で
ある。このことにより、溝部形成により長径側の肉厚を
減らすとともに短径側に肉厚を確保して局部的な薄肉部
の形成を解消できるので、中空把持部自体の強度を向上
することができる。そのため芯材を金型内にインサート
してその表面に外皮を一体に成形する際の射出成形圧力
に対して十分な強度を得ることができる。
【0009】さらに、前記溝部は外皮の空転を防ぐ芯材
把持部への食い付き溝となり、両者の密着性がより強固
となりアシストグリップ全体の強度を向上することがで
きる。
【0010】また、前記溝部の形状は、図6に示すよう
な断面形状でもよいが、とくに断面L字形状の切欠きと
することにより、スライド駒などの複雑な金型構造によ
ることがなく離型が可能であり、容易に成形が可能であ
る。なお、図6においては長径側端部の左右に各1個の
溝部が形成されているが、これに限らず溝部を各端部に
複数個設けてもよい。L字状の溝部によって、長径側端
末が急激に実質高さが減少するので、短径側の樹脂が長
径側端末に流れ短径側が薄肉になるのを一層防止するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施例を図面に
基づき説明する。図1はアシストグリップ1の全体斜視
図、図2はその芯材10の単体斜視図、図3はアシスト
グリップ1における図2のA−A断面であって、芯材1
0はたとえばポリプロピレン樹脂からなり、たとえばオ
レフィン系エラストマー(住友化学製「スミフレック
ス」など)からなる表皮20をインサート成形により一
体に成形してある。
【0012】アシストグリップ1は、図5に示すように
自動車Vの窓Wの上縁の天井部に凹部を形成するハウジ
ング2にシャフト3で回動可能に設けられたもので、乗
員によって回動されて使用されるときの状態を示してい
る。不使用時には、図示しない戻りバネでハウジング2
内にアシストグリップ1が格納されるようになってい
る。
【0013】芯材10には軸受け部11と把持部12が
あり、軸受け部11には対向する側壁14、14に軸穴
15があって、鋼材からなるシャフト3が圧入され、こ
のシャフト3が車両のルーフサイドに回動可能に取り付
けられるのである。把持部12のほぼ全長にわたり破線
で示す中空部Hが形成され、この中空部Hはゲート5か
ら注入された溶融樹脂にこのゲート5に直近で且つ独立
に形成されたガスポート16から高圧の、例えば10M
Paの窒素ガスを注入して形成される。図2および把持
部断面を説明する図3に示すように、把持部12の外形
は略楕円をなし、長径側端部17にはL字状の溝18が
上下に相補的かつ間欠的に形成されている。溝部は連続
的に形成してもよいが、前記のように間欠的に設ける方
が好ましい。把持部12の内部の中空部Hは図3に示す
ように断面略菱形である。溝18を形成したことによっ
て、長径を短径に対して大きく取っても、短径側の樹脂
肉厚が少なくならず、芯材の強度が得られる。溝18は
外皮20が芯材10に対して空転するのを防止する回り
止めとしても作用する。
【0014】なお、図4は、従来法により成形された芯
材把持部12’の断面構造を説明するもので、図4aの
ように短径部が薄肉となり、この部分の強度が弱く、そ
のためにこのような芯材をインサートして外皮20’を
一体射出成形するとき図4bのような中空部となり中空
度は著しく低下し、ガスインジェクション成形法の利点
が大幅に減殺される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のアシス
トグリップは、その芯材把持部の長径側端部に溝を設け
たことにより、十分な中空度を保持しながら芯材把持部
に薄肉部が形成されることを防止でき、その強度が向上
して芯材把持部をインサート成形により外皮と一体に射
出成形する際に必要、十分な強度を確保できる。また、
この発明のアシストグリップは、前記溝部により外皮と
芯材把持部との一体密着性が向上し、全体の強度も向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアシストグリップの全体斜視図。
【図2】本発明のアシストグリップの芯材斜視図。
【図3】図2中、A−A断面説明図。
【図4】従来のアシストグリップ断面説明図で、aは芯
材の断面、bはその芯材をインサート成形して外皮を形
成した際の断面。
【図5】自動車に装着されたアシストグリップの説明
図。
【図6】溝部の別の実施例を示す断面説明図。
【符号の説明】
1 アシストグリップ 10 アシストグリップ芯材 11 同軸受け部 12 同把持部 18 溝部 20 外皮 H 中空部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空に射出形成された断面略楕円の把持
    部を有する芯材と、前記把持部を覆う外皮を一体に成形
    したアシストグリップであって、前記把持部の長径側端
    部に溝部を形成したことを特徴とするアシストグリッ
    プ。
  2. 【請求項2】 溝部は略L字状の切欠である、請求項1
    のアシストグリップ。
JP34332899A 1999-12-02 1999-12-02 アシストグリップ Pending JP2001158271A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1182078A3 (en) * 2000-08-24 2003-08-13 Toyoda Gosei Co., Ltd. Grip, molding method and molding apparatus therefore
KR100921910B1 (ko) 2007-09-17 2009-10-16 한국 티알더블류 자동차부품산업 주식회사 차량용 어시스트 핸들
JP2012162233A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Hino Motors Ltd ガードバー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1182078A3 (en) * 2000-08-24 2003-08-13 Toyoda Gosei Co., Ltd. Grip, molding method and molding apparatus therefore
KR100921910B1 (ko) 2007-09-17 2009-10-16 한국 티알더블류 자동차부품산업 주식회사 차량용 어시스트 핸들
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